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JP2016025021A - 電気コネクタ - Google Patents

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JP2016025021A
JP2016025021A JP2014149581A JP2014149581A JP2016025021A JP 2016025021 A JP2016025021 A JP 2016025021A JP 2014149581 A JP2014149581 A JP 2014149581A JP 2014149581 A JP2014149581 A JP 2014149581A JP 2016025021 A JP2016025021 A JP 2016025021A
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優希 中村
Yuki Nakamura
優希 中村
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I Pex Inc
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Dai Ichi Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】作業性を低下させることなく、コネクタ同士の嵌合状態の維持が可能な電気コネクタを提供する。
【解決手段】リセプタクルコネクタ30は、内部空間を形成する壁部のうちの、傾斜部33bがプラグコネクタ20を押した先の壁部Hb1に、内部空間に向けて突出した係止部32aを備える。プラグコネクタ20は、傾斜部33bによって押された際にリセプタクルコネクタ30の係止部32aと当接する壁部Ha3に、係止部32aに係合可能な、外部に向けて突出した係合部22cを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気コネクタに関する。
2つのコネクタが嵌め合わされることで、一方のコネクタが実装された基板と他方のコネクタが実装された基板とを電気的に接続するものとして、例えば特許文献1に記載の電気コネクタが知られている。
特許文献1に記載の電気コネクタでは、2つのコネクタが嵌合される際、一方のコネクタに取り付けられた第1補強金具の舌片部が、他方のコネクタに取り付けられた第2補強金具の溝部に係止される。
この係止により、フリクションロックが実現され、特許文献1に記載の電気コネクタでは、一方のコネクタと他方のコネクタが嵌合状態になる。
特開2014−38768号公報
特許文献1に記載の電気コネクタは、前述の通り、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合を緩やかに保つフリクションロック型のコネクタである。このため、特許文献1に記載の電気コネクタは、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合状態を維持するための機構(一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合を強固に保つロック機構)を備えない。
このようなフリクションロック型のコネクタでは、コネクタ同士を嵌合させる作業性を、或いは、一方のコネクタから他方のコネクタを抜去させる作業性を重視した場合、フリクションロックを維持する力を下げざるを得ない。フリクションロックを維持する力を下げた場合、不意な外力が電気コネクタに加わると、本来であれば嵌合を維持しなければならないところ、一方のコネクタから他方のコネクタが抜去されるという問題があった。
一方で、フリクションロック型のコネクタでは、不意の外力による抜去の防止を重視した場合、フリクションロックを維持する力を上げざるを得ない。フリクションロックを維持する力を上げた場合、コネクタ同士を嵌合させる際、或いは、一方のコネクタから他方のコネクタを抜去させる際に、より強い力が作業者に必要になる。このため、作業性が低下するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、作業性を低下させることなく、コネクタ同士の嵌合状態の維持が可能な電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る電気コネクタは、
内部空間を形成するための絶縁性の壁部を有する第1のハウジング、及び前記内部空間を形成する壁部の一部に配置され前記第1のハウジングの外部に向かって延びた弾性導電体からなる第1のコンタクト、を有する第1のコネクタと、
前記第1のハウジングに形成された内部空間に少なくとも一部が挿入される、絶縁性の壁部を有する第2のハウジング、及び前記内部空間に面する壁部の一部に配置され前記第2のハウジングの外部に向かって延びた導電体からなる第2のコンタクト、を有する第2のコネクタと、を備え、
前記第1のハウジングに形成された内部空間に前記第2のハウジングの一部が挿入されて、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとが嵌合されると、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとが電気的に接続されるものであって、
前記第1のコンタクトは、
前記嵌合の際、前記第2のコンタクトに当接して前記第2のハウジングを弾性力で押す、前記挿入の方向に対して傾斜して前記壁部の一部に配置された傾斜部を備え、
前記第1のハウジングは、
前記内部空間を形成する壁部のうちの、前記傾斜部が前記第2のハウジングを押した先の壁部に、前記内部空間に向けて突出した係止部を備え、
前記第2のハウジングは、
前記傾斜部によって押された際に前記第1のハウジングの前記係止部と当接する壁部に、前記係止部に係合可能な、係合部を備える、
ことを特徴とする。
また、前記傾斜部は、前記第1のハウジングに形成された内部空間の底側から入口側に向かうに連れて、前記傾斜部が配置された前記壁部から離れるように、前記挿入の方向に対して傾斜している、
ものでもよい。
また、前記第1のコンタクトは、前記入口側に位置する前記傾斜部の端部に接続され、前記端部から前記入口側に向かうに連れて、前記傾斜部が配置された前記壁部に近づく平板からなる縁部を備える、
ものでもよい。
また、前記第2のコンタクトは、前記第1のハウジングに形成された内部空間に前記第2のハウジングの一部が挿入される際に、或いは、前記第1のハウジングに形成された内部空間から前記第2のハウジングの一部が抜去される際に、前記第1のコンタクトの前記傾斜部の傾斜に沿うようにして前記傾斜部と当接するように、前記挿入の方向に対して傾斜して配置されている、
ものでもよい。
本発明によれば、係止部、係合部が、即ち、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合状態を維持するための機構が、第1のハウジングの壁部、第2のハウジングの壁部に備えられている。よって、第2のハウジングの一部が第1のハウジングに挿入されると、係止部と係合部とが係合して、コネクタ同士が嵌合状態になる。
また、本発明によれば、傾斜部の弾性力で押される方向とは逆方向に第2のハウジングが移動させられると、係止部と係合部との係合が解除される。この状態で、一方のコネクタと他方のコネクタとが引き離されれば、一方のコネクタが他方のコネクタから抜去される。或いは、係止部と係合部との係合部分を中心にして第2のハウジングが外部に向かって回動させられると、係止部と係合部との係合が解除され、更には、一方のコネクタと他方のコネクタとが引き離されて、一方のコネクタが他方のコネクタから抜去される。
このように、本発明の電気コネクタによれば、一般的なコネクタと同様な嵌合作業および抜去作業を実現できる。
ここで、第2のハウジングの一部が第1のハウジングに挿入されると、傾斜部の弾性力で第2のハウジングが押される。このため、係合部が係止部に押し当てられる。従って、本発明によれば、一方のコネクタが実装された基板または他方のコネクタが実装された基板に発生した煽りによって、或いは、それらの基板に対して垂直となる方向への作業者の引っ張り等によって、一方のコネクタと他方のコネクタとに、それらを引き離す力が加えられても、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合状態の維持が可能である。
よって、本発明によれば、作業性を低下させることなく、コネクタ同士の嵌合状態の維持が可能である。
本発明の実施の形態に係る電気コネクタの斜視図である。 プラグコネクタの斜視図である。 プラグコネクタの平面図である。 (a)は、プラグコネクタの正面図であり、(b)は、プラグコネクタのA−A線における断面図である。 リセプタクルコネクタの斜視図である。 リセプタクルコネクタの平面図である。 (a)は、リセプタクルコネクタの正面図であり、(b)は、リセプタクルコネクタのB−B線における断面図である。 (a)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合する前の状態を示す図であり、(b)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとのC−C線における断面図である。 (a)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合する直前の状態を示す図であり、(b)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとのD−D線における断面図である。 (a)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合した状態を示す図であり、(b)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとのE−E線における断面図である。 (a)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を解除した状態を示す図であり、(b)は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとのF−F線における断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電気コネクタ10を、図面を参照して説明する。なお、各図において、電気コネクタ10の短手方向をx軸方向、長手方向をy軸方向、厚さ方向をz軸方向とする直交座標系を設定し、適宜参照する。また、各軸の矢印方向を+(プラス)で示し、その反対方向を−(マイナス)で示す。
図1に示すように、電気コネクタ10は、プラグコネクタ20と、プラグコネクタ20に嵌合されるリセプタクルコネクタ30と、を備える。プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30とが嵌合されると、プラグコネクタ20の少なくとも一部が、リセプタクルコネクタ30の内部空間に挿入される。
プラグコネクタ20は、図2〜4に示すように、略矩形状のプラグ用ハウジング21と、プラグ用コンタクト23と、基板接続板24と、を備える。
プラグ用ハウジング21は、樹脂等の絶縁体から構成される壁部22を有する。壁部22は、リセプタクルコネクタ30に形成された内部空間に挿入される(内部空間に面する)挿入壁部22a1,22a2,22a3と、その内部空間に挿入されない外部壁部22bと、からなる。
挿入壁部22a1は、プラグ用コンタクト23が配置される柱状の部材である。挿入壁部22a1は、y軸に沿って延設されている。挿入壁部22a2は、挿入壁部22a1の両端に接続された一対の平板状の部材である。挿入壁部22a2は、xz平面に配置されている。挿入壁部22a3は、挿入壁部22a2同士に挟まれた平板状の部材である。挿入壁部22a3は、xy平面に配置されている。
挿入壁部22a1の壁面Ha1,Ha2,Ha3のうち、外部壁部22bに面した壁面Ha1とは反対側の壁面Ha3には、プラグ用ハウジング21の外部に向けて突出した凸形状の係合部22cが設けられている。この係合部22cは、壁部22と共に一体成形されている。
外部壁部22bは、壁面Ha1、挿入壁部22a2および挿入壁部22a3と共に、凹み状を形成する。この凹み状の部分は、嵌合の際、リセプタクルコネクタ30の壁部の一部を覆うように配置される。
プラグ用ハウジング21には、複数のプラグ用コンタクト23がy軸に沿って所定のピッチで、挿入壁部22a1(壁部22の一部)に配置されている。プラグ用コンタクト23は、金属等の導電体で形成されている。
プラグ用コンタクト23は、図3、図4(b)(図4(a)に示すA−A線での断面)に示すように、一端が壁面Ha1に面し、他端が壁面Ha3からプラグ用ハウジング21の外部に向かって延びている。
プラグ用コンタクト23は、挿入壁部22a1を貫通して配置された略Z字状の貫通コンタクト23aと、その貫通コンタクト23aの端部(プラグ用ハウジング21の内部に配置されている端部)に接続された略J字状の内部コンタクト23bと、から構成されている。
貫通コンタクト23aの、プラグ用ハウジング21の外部に配置されている端部は、例えば、FPC(Flexible printed circuits)に設けられた端子にハンダ付けされる。
内部コンタクト23bは、嵌合の際、後述するリセプタクルコネクタ30のコンタクトに当接する。内部コンタクト23bは、略J字状を構成する曲線部分23b1と、略J字状を構成する直線部分23b2と、から構成されている。
基板接続板24は、挿入壁部22a2に固着されている。基板接続板24は、例えば金属製の平板が略L字状に折り曲げられて形成されたものである。
基板接続板24は、略L字状を形成する一方の平板部分が、挿入壁部22a2の内部に固着され、他方の平板部分が、外部に向かって延在している。外部に向かって延在している部分は、例えば、FPCの表面上の金属面にハンダ付けされ、FPCとプラグコネクタ20との接続を強固にする。
リセプタクルコネクタ30は、図5,6に示すように、略矩形状のリセプタクル用ハウジング31と、リセプタクル用コンタクト33と、基板接続板34と、を備える。
リセプタクル用ハウジング31は、樹脂等の絶縁体から構成される壁部32を有する。壁部32の壁面Hb1,Hb2,Hb3は、プラグコネクタ20の少なくとも一部を収容するための、詳細には、プラグ用ハウジング21の挿入壁部22a1,22a2,22a3を収容するための、凹み状の内部空間SPを形成する。
壁部32には、内部空間SPと外部とを繋げる接続空間SQが設けられている。この接続空間SQには、嵌合の際、挿入壁部22a2が配置される。
内部空間SPを形成する壁面Hb1,Hb2,Hb3のうち、リセプタクル用コンタクト33が配置された壁部32の壁面Hb3と対向する壁面Hb1には、内部空間SPに向けて突出した係止部32aが設けられている。この係止部32aは、嵌合の際、プラグコネクタ20の係合部22cと係合可能に構成されている。また、この係止部32aは、壁部32と共に一体成形されている。
リセプタクル用ハウジング31には、複数のリセプタクル用コンタクト33がy軸に沿って所定のピッチで配置されている。リセプタクル用コンタクト33は、金属等の弾性導電体で形成されている。また、リセプタクル用コンタクト33は、嵌合の際、プラグ用コンタクト23に当接する位置に配置されている。
リセプタクル用コンタクト33は、図7(b)(図7(a)に示すB−B線での断面)に示すように、壁部32の一部に配置され(詳細には、壁面Hb3を有する壁部32に配置され)、リセプタクル用ハウジング31の外部に向かって延びている。
リセプタクル用コンタクト33は、壁面Hb3を有する壁部32を挟むように取り付けられた柄杓状の取付コンタクト33aと、取付コンタクト33aの端部(詳細には、内部空間SPの底側に配置されている端部)に接続された傾斜部33bと、傾斜部33bの端部(詳細には、内部空間SPの入口側に配置されている端部)に接続された縁部33cと、から構成されている。
取付コンタクト33aの、リセプタクル用ハウジング31の外部に配置されている端部は、例えば、PCB(Printed Circuit Board)に設けられた端子にハンダ付けされる。
傾斜部33bは、プラグコネクタ20の挿入の方向(−z方向)に対して傾斜して、壁面Hb3を有する壁部32に配置されている。詳細には、傾斜部33bは、リセプタクル用ハウジング31に形成された内部空間SPの底側から入口側に向かうに連れて、傾斜部33bが配置された壁部32の壁面Hb3から離れるように、プラグコネクタ20の挿入の方向に対して傾斜して、壁面Hb3を有する壁部32に配置されている。
よって、嵌合の際、プラグ用コンタクト23に当接した傾斜部33bは、そのプラグ用コンタクト23によって、壁部32の壁面Hb3に近づく方向に押される(付勢される)。すると、傾斜部33bは、押された力に対する反発力(弾性力)で、プラグ用コンタクト23を押すことで、プラグ用ハウジング21を+x方向に押す。
このため、プラグ用ハウジング21は、嵌合の際、係止部32aが形成された壁面Hb1に、押し当てられる。
縁部33cは、内部空間SPの入口側にある傾斜部33bの端部から、内部空間SPの入口側に向かうに連れて、壁部32の壁面Hb3に近づくように、傾斜部33bの端部に接続されている。このように配置されているので、縁部33cは、嵌合の際、当接したプラグ用コンタクト23を傾斜部33bに案内できる。
基板接続板34は、リセプタクルコネクタ30の壁部32のうち、壁面Hb2を有する壁部32に(リセプタクルコネクタ30の長手方向の壁部32に)、固着されている。基板接続板34は、例えば金属製の平板が略L字状に折り曲げられて形成されものである。
基板接続板34は、略L字状を形成する一方の平板部分が、壁面Hb2を有する壁部32の内部に固着され、他方の平板部分が、外部に向かって延在している。外部に向かって延在している部分は、例えば、PCBの表面上の金属面にハンダ付けされ、PCBとリセプタクルコネクタ30との接続を強固にする。
上述したプラグコネクタ20(補強板が貼り付けられたFPCに実装済み)と、上述したリセプタクルコネクタ30(PCBに実装済み)とを嵌合させる場合、作業者は、図8(b)(図8(a)のC−C線で示す断面)に示すように、プラグコネクタ20の壁部22を、リセプタクルコネクタ30に形成された内部空間SPに正対させる。
そして、作業者は、図9(b)(図9(a)のD−D線で示す断面)に示すように、プラグコネクタ20を−z方向に移動させ、プラグコネクタ20の挿入壁部22a1,22a2,22a3を、リセプタクルコネクタ30に形成された内部空間SPの入口から挿入する。
このとき、内部コンタクト23bの曲線部分23b1が、縁部33cに当接する。ここで、縁部33cは、前述の通り、内部空間SPの底側に向かうに連れて、壁面Hb3から離れるように、配置されている。よって、縁部33cは、プラグ用コンタクト23を傾斜部33bの端部に案内できる。
内部コンタクト23bの曲線部分23b1が傾斜部33bの端部に案内されると、内部コンタクト23bの曲線部分23b1と縁部33cとの当接が解除される。そして、内部コンタクト23bの直線部分23b2が、傾斜部33bに当接する。
ここで、内部コンタクト23bの直線部分23b2は、傾斜部33bと当接した際、傾斜部33bの傾斜に沿うように、プラグコネクタ20の挿入方向に対して傾斜して、挿入壁部22a1に配置されている。
このため、内部コンタクト23bの直線部分23b2は、傾斜部33bの傾斜に沿うようにして傾斜部33bに当接する。これにより、内部コンタクト23bは、傾斜部33bを確実に付勢できる。
付勢された傾斜部33bは、プラグ用コンタクト23を弾性力で押すことで、プラグ用ハウジング21を+x方向に押し、プラグ用ハウジング21を、リセプタクルコネクタ30の壁面Hb1に押し当てる。
ここで、傾斜部33bがプラグ用ハウジング21を押した先の、リセプタクルコネクタ30の壁面Hb1には、内部空間SPに向けて突出した係止部32aが設けられている。
また、傾斜部33bによって押された際に係止部32aと当接するプラグコネクタ20の壁面Ha3には、係止部32aと係合可能に構成された、係合部22cが設けられている。
よって、プラグコネクタ20の挿入壁部22a1,22a2,22a3の、リセプタクルコネクタ30に形成された内部空間SPへの挿入が完了すると、プラグコネクタ20の係合部22cとリセプタクルコネクタ30の係止部32aとは、図10(b)(図10(a)のE−E線で示す断面)に示すように、係合する。
このとき、プラグ用ハウジング21が傾斜部33bの弾性力で押され続ける。このため、係合部22cと係止部32aとの係合は、強固である。よって、プラグコネクタ20が実装されたFPCの煽り、或いは、プラグコネクタ20が実装されたFPCに対して垂直となる方向への作業者の引っ張り等によって、プラグコネクタ20に+z方向の力が加えられても、電気コネクタ10は、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30との嵌合状態を維持できる。
また、電気コネクタ10では、FPCが延在している側(図8(b)に示すx軸方向側、FPCの取手Gpが配置されている側とは反対側)に、係合部22cと係止部32aとを配置している。このため、電気コネクタ10は、FPCの煽りに強い。なお、煽りとは、図8(b)に示すz軸方向への動きである。
なお、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30とが嵌合すると、プラグ用コンタクト23とリセプタクル用コンタクト33とが電気的に接続される。
リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20を抜去する場合、作業者は、図11(b)(図11(a)のF−F線で示す断面)に示すように、プラグ用ハウジング21の短手方向にあり、且つ、プラグ用ハウジング21の外部壁部22b側にある、FPCの取手Gpを、+z方向に持ち上げる。
すると、プラグ用ハウジング21には、係止部32aに係合した係合部22cを支点にした、z軸方向に回動する力が加えられる。これにより、プラグ用ハウジング21は、係合部22cを支点として、z軸方向に回動する。また、内部コンタクト23bの直線部分23b2は、傾斜部33bの傾斜に沿うようにした当接を維持した状態で、傾斜部33bを、壁部32の壁面Hb3に近づけるように押す。
これにより、プラグ用ハウジング21の挿入壁部22a1,22a2,22a3は、+z方向に移動し、リセプタクル用ハウジング31に形成された内部空間SPから離脱し始める。作業者は、FPCの取手Gpを+z方向に更に持ち上げることで、係合部22cと係止部32aとの係合を解除して、プラグ用ハウジング21の挿入壁部22a1,22a2,22a3を、リセプタクルコネクタ30に形成された内部空間SPから完全に離脱させる。このようにして、作業者は、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20を抜去できる。
なお、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20を抜去する際、作業者は、次のようにしてもよい。即ち、作業者は、傾斜部33bの弾性力で押される方向とは逆方向(−x方向)にプラグ用ハウジング21を移動させ、係合部22cと係止部32aとの係合を解除する。この状態で、作業者はリセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ20とを引き離すことで、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20を抜去してもよい。
上述した通り、本実施の形態の電気コネクタ10では、係合部22c、係止部32aが、即ち、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合状態を維持するための機構が、プラグコネクタ20の壁部22、リセプタクルコネクタ30の壁部32に備えられている。よって、プラグ用ハウジング21の一部がリセプタクル用ハウジング31に挿入されると、係合部22cと係止部32aとが係合して、コネクタ同士が嵌合状態になる。
また、電気コネクタ10によれば、係合部22cと係止部32aとの係合部分を中心としてプラグ用ハウジング21が外部に向かって回動させられると、係合部22cと係止部32aとの係合が解除され、更には、リセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ20とが引き離されて、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20が抜去される。或いは、傾斜部33bの弾性力で押される方向とは逆方向(−x方向)にプラグ用ハウジング21が移動させられ、係合部22cと係止部32aとの係合が解除された状態で、リセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ20とが引き離されれば、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20が抜去される。
このように、本実施の形態の電気コネクタ10によれば、一般的なコネクタと同様な嵌合作業および抜去作業を実現できる。
ここで、プラグ用ハウジング21の一部がリセプタクル用ハウジング31に挿入されると、傾斜部33bの弾性力でプラグ用ハウジング21が押される。このため、係合部22cが係止部32aに押し当てられる。従って、本実施の形態の電気コネクタ10によれば、プラグコネクタ20が実装されたFPCまたはリセプタクルコネクタ30が実装されたPCBに発生した煽りによって、或いは、作業者の不意の引っ張り等によって、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30とに、それらを引き離す力が加えられても、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30との嵌合状態の維持が可能である。
よって、本実施の形態の電気コネクタ10によれば、コネクタ同士を嵌合させる作業性、或いは、一方のコネクタから他方のコネクタを抜去させる作業性を低下させることなく、コネクタ同士の嵌合状態の維持が可能である。
なお、嵌合作業とは、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30とを嵌合状態にする作業であり、抜去作業とは、リセプタクルコネクタ30からプラグコネクタ20を抜去した状態にする作業である。
また、上述した通り、本実施の形態の電気コネクタ10では、係合部22c、係止部32aが、即ち、一方のコネクタと他方のコネクタとの嵌合状態を維持するための機構が、プラグコネクタ20の壁部22、リセプタクルコネクタ30の壁部32と共に、一体成形されている。
よって、電気コネクタ10を組み立てる際、作業者は、嵌合状態を維持するための機構を、プラグコネクタ20、リセプタクルコネクタ30に取り付ける必要がない。従って、本実施の形態の電気コネクタ10によれば、容易に組み立て可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、本実施の形態では、傾斜部33bは、リセプタクル用ハウジング31に形成された内部空間SPの底側から入口側に向かうに連れて、壁部32の壁面Hb3から離れるように、プラグコネクタ20の挿入の方向に対して傾斜して、壁部32に配置されていたが、これに限られるものではない。
傾斜部33bは、プラグコネクタ20の挿入の方向(−z方向)に対して傾斜して、壁部32に配置されていればよい。よって、傾斜部33bは、リセプタクル用ハウジング31に形成された内部空間SPの底側から入口側に向かうに連れて、壁部32の壁面Hb3に近づくように、プラグコネクタ20の挿入の方向に対して傾斜して、壁部32に配置されていてもよい。
また、本実施の形態では、プラグ用ハウジング21とリセプタクル用ハウジング31とが略矩形状であったが、これに限られるものではない。プラグ用ハウジング21とリセプタクル用ハウジング31とは、プラグコネクタ20とリセプタクルコネクタ30とが嵌合可能であれば、例えば、正方形状でも、楕円状であってもよい。
また、本実施の形態では、内部コンタクト23bの直線部分23b2は、傾斜部33bと当接した際、傾斜部33bの傾斜に沿うように、プラグコネクタ20の挿入方向に対して傾斜して、挿入壁部22a1に配置されていた。しかし、これに限られるものではない。
内部コンタクト23bの直線部分23b2は、傾斜部33bと当接して傾斜部33bを付勢できるのであれば、プラグコネクタ20の挿入方向に対して傾斜していても、プラグコネクタ20の挿入方向に対して略平行であってもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
10 電気コネクタ、20 プラグコネクタ、21 プラグ用ハウジング、22,32 壁部、22a1,22a2,22a3 挿入壁部、22b 外部壁部、22c 係合部、23 プラグ用コンタクト、23a 貫通コンタクト、23b 内部コンタクト、23b1 曲線部分、23b2 直線部分、24 基板接続板、30 リセプタクルコネクタ、31 リセプタクル用ハウジング、32a 係止部、33 リセプタクル用コンタクト、33a 取付コンタクト、33b 傾斜部、33c 縁部、34 基板接続板、Gp 取手、Ha1,Ha2,Ha3,Hb1,Hb2,Hb3 壁面、SP 内部空間、SQ 接続空間。

Claims (4)

  1. 内部空間を形成するための絶縁性の壁部を有する第1のハウジング、及び前記内部空間を形成する壁部の一部に配置され前記第1のハウジングの外部に向かって延びた弾性導電体からなる第1のコンタクト、を有する第1のコネクタと、
    前記第1のハウジングに形成された内部空間に少なくとも一部が挿入される、絶縁性の壁部を有する第2のハウジング、及び前記内部空間に面する壁部の一部に配置され前記第2のハウジングの外部に向かって延びた導電体からなる第2のコンタクト、を有する第2のコネクタと、を備え、
    前記第1のハウジングに形成された内部空間に前記第2のハウジングの一部が挿入されて、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとが嵌合されると、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとが電気的に接続される電気コネクタであって、
    前記第1のコンタクトは、
    前記嵌合の際、前記第2のコンタクトに当接して前記第2のハウジングを弾性力で押す、前記挿入の方向に対して傾斜して前記壁部の一部に配置された傾斜部を備え、
    前記第1のハウジングは、
    前記内部空間を形成する壁部のうちの、前記傾斜部が前記第2のハウジングを押した先の壁部に、前記内部空間に向けて突出した係止部を備え、
    前記第2のハウジングは、
    前記傾斜部によって押された際に前記第1のハウジングの前記係止部と当接する壁部に、前記係止部に係合可能な、係合部を備える、
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記傾斜部は、前記第1のハウジングに形成された内部空間の底側から入口側に向かうに連れて、前記傾斜部が配置された前記壁部から離れるように、前記挿入の方向に対して傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記第1のコンタクトは、前記入口側に位置する前記傾斜部の端部に接続され、前記端部から前記入口側に向かうに連れて、前記傾斜部が配置された前記壁部に近づく平板からなる縁部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記第2のコンタクトは、前記第1のハウジングに形成された内部空間に前記第2のハウジングの一部が挿入される際に、或いは、前記第1のハウジングに形成された内部空間から前記第2のハウジングの一部が抜去される際に、前記第1のコンタクトの前記傾斜部の傾斜に沿うようにして前記傾斜部と当接するように、前記挿入の方向に対して傾斜して配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
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