JP2015232257A - 汚物搬送システム及びその改良施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単なシステム構成で、排水立て管内の圧力変動を抑制しつつ排水横流路の閉塞を回避できる汚物搬送システム及びその改良施工方法を提供すること。
【解決手段】集合住宅8の任意の階に設けられた便器100と、便器100の排出口102dに接続された器具排水管41と、器具排水管41の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管80と、排水立て管80の下端部80Aに設置された排水横主管42と、排水横主管42の上流部に、汚物を搬送するための搬送水を供給する搬送水供給装置20と、を備えることを特徴とする汚物搬送システム10である。
【選択図】図1
【解決手段】集合住宅8の任意の階に設けられた便器100と、便器100の排出口102dに接続された器具排水管41と、器具排水管41の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管80と、排水立て管80の下端部80Aに設置された排水横主管42と、排水横主管42の上流部に、汚物を搬送するための搬送水を供給する搬送水供給装置20と、を備えることを特徴とする汚物搬送システム10である。
【選択図】図1
Description
本発明は、汚物搬送システム及びその改良施工方法に関する。
従来、建物の排水設備では、排水が自重で流れるように設計された重力方式が一般的に採用されている。例えば集合住宅等の建物内では、各階に複数の便器や洗面器等が設けられ、これら複数の便器や洗面器の排出口は各器具排水管に接続される。各器具排水管の下流側は、上下方向に延設された共用の排水立て管に接続され、この排水立て管の下端部には排水横流路が接続される。便器から排出された汚物は、洗浄水とともに器具排水管、排水立て管及び排水横流路を介して、排水ピットや排水処理設備に排出される。
ところで、上述の排水設備では、横方向に延設された排水横流路が、汚物により閉塞するおそれがあった。そこで、排水立て管の下部に、汚物を搬送する搬送水として汚水や水道水を供給する汚物搬送システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、各階における器具排水管の最上流部に、汚物を搬送する搬送水として水道水を供給する汚物搬送システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これらの汚物搬送システムによれば、搬送水を供給することで、排水横流路の閉塞を回避できるとされている。
しかしながら、特許文献1の汚物搬送システムでは、排水立て管の下部に多量の搬送水を供給するため、搬送水の供給と同時に上階の便器の洗浄及び排水を実行すると、搬送水で満たされた排水立て管の下部と、上階の便器からの排水で満たされた排水立て管の上部との間で内圧が高まって正圧となり、排水立て管内の圧力が大きく変動する。すると、内圧が高まった排水立て管に器具排水管を介して接続された下階の便器や洗面器において、封水の跳ね出し現象が発生するという問題があった。
また特許文献2の汚物搬送システムにおいても、任意の階における器具排水管の最上流部に搬送水を供給するのと同時に、それよりも下階の便器の洗浄及び排水を実行すると、排水立て管の内圧が高まる結果、上記と同様の問題が生じていた。
さらには、特許文献2の汚物搬送システムでは、各器具排水管に搬送水を供給するため、汚物搬送システムの構成が複雑化し、コストが嵩むという問題もあった。
さらには、特許文献2の汚物搬送システムでは、各器具排水管に搬送水を供給するため、汚物搬送システムの構成が複雑化し、コストが嵩むという問題もあった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単なシステム構成で、排水立て管内の圧力変動を抑制しつつ排水横流路の閉塞を回避できる汚物搬送システム及びその改良施工方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、建物(例えば、後述の集合住宅8,9)の任意の階に設けられた便器(例えば、後述の便器100)と、前記便器の排出口(例えば、後述の排出口102d)に接続された器具排水管(例えば、後述の器具排水管41)と、前記器具排水管の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管(例えば、後述の排水立て管80)と、前記排水立て管の下端部(例えば、後述の下端部80A)に設置された排水横流路(例えば、後述の排水横主管42)と、前記排水横流路の上流部に、汚物を搬送するための搬送水を供給する搬送水供給装置(例えば、後述の搬送水供給装置20)と、を備えることを特徴とする汚物搬送システム(例えば、後述の汚物搬送システム10,10A〜10D)を提供する。
前記排水立て管は、前記下端部が1/50を超える排水勾配で前記排水横流路に接続されることが好ましい。
前記搬送水供給装置は、前記排水横流路の最上流部と前記排水横流路の下流側とを連結する搬送水供給管(例えば、後述の搬送管45A,45B)と、該搬送水供給管に接続されたポンプ(例えば、後述の搬送ポンプ44A,44B)と、を備え、前記ポンプを駆動させることで、前記排水横流路の下流側を流通する水を搬送水として前記排水横流路の最上流部に供給することが好ましい。
前記汚物搬送システムは、前記排水横流路の下流側に接続された、排水ピット(例えば、後述のソークピット47)又は排水処理設備(例えば、後述のセプティックタンク63)をさらに備え、前記搬送水供給装置は、前記排水横流路の最上流部と前記排水ピット又は排水処理設備とを連結する搬送水供給管(例えば、後述の搬送管45)と、該搬送水供給管に接続されたポンプ(例えば、後述の搬送ポンプ44)と、を備え、前記ポンプを駆動させることで、前記排水ピット又は排水処理設備内の水を搬送水として前記排水横流路の最上流部に供給することが好ましい。
前記搬送水供給装置は、前記排水ピット内に収容配置されたポンプ槽(例えば、後述のポンプ槽46A)をさらに備え、前記ポンプ槽は、前記排水ピットの底部との間に隙間を設けて配置された有底筒状のポンプ槽本体部(例えば、後述のポンプ槽本体部461A)と、前記ポンプ槽本体部の上側開口部に設けられ、前記排水ピットの上側開口部に係止されることで前記ポンプ槽本体部を前記排水ピット内に固定するフランジ部(例えば、後述のフランジ部462A)と、を備え、前記ポンプ槽本体部は、前記排水横流路を経て水が供給されるとともに、供給された水が所定量以上になったときには前記排水ピット内に排水するオーバーフロー機構(例えば、後述のオーバーフロー機構)を備えることが好ましい。
前記汚物搬送システムにおいて、前記搬送水供給装置は、排水処理装置(例えば、後述の好気性水処理装置48,48A)を備えることが好ましい。
前記汚物搬送システムにおいて、前記排水処理装置は、好気性水処理装置(例えば、後述の好気性水処理装置48,48A)であることが好ましい。
前記汚物搬送システムにおいて、前記搬送水供給装置は、搬送促進手段(例えば、後述のサイホンタンク49A,搬送促進媒体供給装置49B)を備えていても良い。
また、建物の任意の階に設けられた便器と、前記便器の排出口に接続された器具排水管と、前記器具排水管の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管と、前記排水立て管の下端部に設置された排水横流路と、を備える汚物搬送システムの改良施工方法であって、汚物を搬送するための搬送水を前記排水横流路の上流部に供給する搬送水供給装置を、前記排水横流路の下流側に追加設置する工程を有することを特徴とする汚物搬送システムの改良施工方法を提供する。
また、建物の任意の階に設けられた便器と、前記便器の排出口に接続された器具排水管と、前記器具排水管の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管と、前記排水立て管の下端部に設置された排水横流路と、前記排水横流路の下流側に接続された、排水ピット又は排水処理設備と、を備える汚物搬送システムの改良施工方法であって、前記排水ピット又は排水処理設備に、前記排水横流路の上流部に汚物を搬送するための搬送水を供給する搬送水供給装置を追加設置する工程を有することを特徴とする汚物搬送システムの改良施工方法を提供する。
前記汚物搬送システムの改良施工方法において、前記搬送水供給装置は、排水処理装置を備えることが好ましい。
前記汚物搬送システムの改良施工方法において、前記排水処理装置は、好気性水処理装置であることが好ましい。
前記汚物搬送システムの改良施工方法において、前記搬送水供給装置は、搬送促進手段を備えていても良い。
本発明によれば、簡単なシステム構成で、排水立て管内の圧力変動を抑制しつつ排水横流路の閉塞を回避できる汚物搬送システム及びその改良施工方法を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る汚物搬送システム10の正面図である。また、図2は、汚物搬送システム10の側面図であり、図3は、汚物搬送システム10の平面図である。これら図1〜3に示すように、本実施形態に係る汚物搬送システム10は、少量の洗浄水で洗浄する複数の簡易水洗便器が設けられた集合住宅8に適用される。
図1〜3に示すように、汚物搬送システム10は、便器装置1と、排水立て管80と、器具排水管41と、排水横主管42と、搬送水供給装置20と、を備える。この汚物搬送システム10には、洗面器170と、洗面排水管171が設けられている。これら便器装置1、器具排水管41、洗面器170及び洗面排水管171は、集合住宅8の各階にそれぞれ複数設けられ、排水立て管80は、水平方向に所定間隔をあけて複数設けられている。
先ず、便器装置1について、図4〜9を参照して詳しく説明する。
図4は、便器装置1の部分断面側面図である。図4に示すように、便器装置1は、便器100と、排出装置110と、洗浄装置120と、を備える簡易水洗式の便器装置である。なお、図4に示す便器装置1では、後述する排出装置110のフラッパ弁112が閉じている状態を示している。
図4は、便器装置1の部分断面側面図である。図4に示すように、便器装置1は、便器100と、排出装置110と、洗浄装置120と、を備える簡易水洗式の便器装置である。なお、図4に示す便器装置1では、後述する排出装置110のフラッパ弁112が閉じている状態を示している。
図4に示すように、便器100は、便器本体101と、便鉢102と、を備える。この便器100は、衛生陶器により形成される。
便器本体101は、上面に開口が形成されており、前方周壁部101aと、後方周壁部101bと、を備える。
前方周壁部101aは、前方側の上面周縁から下方に向かうに従い、内側に湾曲して形成される。前方周壁部101aの下端は、床FLに当接している。この前方周壁部101aの内側には、後述する便鉢102が配置される。
後方周壁部101bは、後方側の上面周縁から略鉛直下方に延びた後、内側に湾曲して形成される。後方周壁部101bの下端は、床FLに当接している。この後方周壁部101bの内側には、後述する排出装置110の移動機構117が配置される。
前方周壁部101aは、前方側の上面周縁から下方に向かうに従い、内側に湾曲して形成される。前方周壁部101aの下端は、床FLに当接している。この前方周壁部101aの内側には、後述する便鉢102が配置される。
後方周壁部101bは、後方側の上面周縁から略鉛直下方に延びた後、内側に湾曲して形成される。後方周壁部101bの下端は、床FLに当接している。この後方周壁部101bの内側には、後述する排出装置110の移動機構117が配置される。
便鉢102は、上述したように前方周壁部101aの内側に配置される。便鉢102は、前方傾斜部102aと、後方傾斜部102bと、図示しない右側傾斜部及び左側傾斜部と、リム通水路102cと、排出口102dと、を備える。
前方傾斜部102a、後方傾斜部102b、右側傾斜部及び左側傾斜部は、それぞれ中央側に向かうに従い下方に傾斜している。隣接する傾斜部同士は、なだらかな曲面状に接続される。
前方傾斜部102a、後方傾斜部102b、右側傾斜部及び左側傾斜部は、それぞれ中央側に向かうに従い下方に傾斜している。隣接する傾斜部同士は、なだらかな曲面状に接続される。
リム通水路102cは、便鉢102の上部周縁に形成される。より詳しくは、リム通水路102cは、便鉢102の上端周縁から内側に延びて下方に垂下するリム105と、各傾斜部の上端部とに挟まれて形成される。このリム通水路102cには、後述する洗浄装置120の洗浄水供給管123から吐出される洗浄水が流通する。リム通水路102cに洗浄水が流通する際には、リム105によって洗浄水が外側に飛散するのが回避される。
排出口102dは、便鉢102の下端部において、鉛直下方に開口して形成される。排出口102dは、後述する排出装置110の排出管111に接続されている。汚物及び使用後の溜水Wは、後述する洗浄装置120から供給された洗浄水とともに、この排出口102dを介して排出される。
また図4に示すように、便器100には、便座130及び便蓋140が取り付けられている。便座130及び便蓋140は、便器本体101の後方側上面に、軸支部150を介して回動自在に軸支される。これにより、便座130及び便蓋140はそれぞれ独立して、便器本体101上に倒伏した倒伏状態と、便器本体101に対して略垂直方向に起立した起立状態と、を取り得る。
排出装置110は、排出管111と、フラッパ弁112と、フラッパ弁回動軸113と、固定リンク114と、第1磁性部材115と、第2磁性部材116と、移動機構117と、を備える。
ここで、図5は、排出装置110の部分断面側面図である。また、図6は、排出装置110のフラッパ弁112が閉じているときの状態を示す斜視図であり、図7は、排出装置110のフラッパ弁112が開いているときの状態を示す斜視図である。以下、排出装置110の各構成について、図5〜図7を参照して説明する。
ここで、図5は、排出装置110の部分断面側面図である。また、図6は、排出装置110のフラッパ弁112が閉じているときの状態を示す斜視図であり、図7は、排出装置110のフラッパ弁112が開いているときの状態を示す斜視図である。以下、排出装置110の各構成について、図5〜図7を参照して説明する。
排出管111は、円筒状に形成され、便鉢102の下端部の周縁に接続される。汚物及び使用後の溜水Wは、洗浄装置120から供給される洗浄水とともにこの排出管111を介して排出される。排出管111は、下方に延びて形成され、床FL内に形成されて後述する排水立て管80に接続された器具排水管41に接続される。
フラッパ弁112は、便鉢102の排出口102dに配置され、排出口102dを開閉する。フラッパ弁112は、受け部112aと、基端部112bとを含んで構成される。
受け部112aは、円形皿状に形成される。受け部112aは、排出口102dの開口縁に当接することで、排出口102dを塞ぐ。なお、図5に示すように、排出口102dの開口外縁にはゴム製のシール部材Sが全周に亘って設けられており、これにより、フラッパ弁112が閉弁状態のときに排出口102dからの溜水Wの漏れが防止される。
基端部112bは、受け部112aの後方側から延出して形成される。基端部112bには、後述するフラッパ弁回動軸113が挿通されて固定される。
受け部112aは、円形皿状に形成される。受け部112aは、排出口102dの開口縁に当接することで、排出口102dを塞ぐ。なお、図5に示すように、排出口102dの開口外縁にはゴム製のシール部材Sが全周に亘って設けられており、これにより、フラッパ弁112が閉弁状態のときに排出口102dからの溜水Wの漏れが防止される。
基端部112bは、受け部112aの後方側から延出して形成される。基端部112bには、後述するフラッパ弁回動軸113が挿通されて固定される。
フラッパ弁回動軸113は、略水平方向(図5〜図7では便器100の左右方向)に延びて形成され、排出管111の後方側部分に軸支される。これにより、フラッパ弁112の基端部112bに挿通されて固定されたフラッパ弁回動軸113は、フラッパ弁112を略鉛直方向に回動させる。
固定リンク114は、長尺円柱状のリンク部材で構成される。固定リンク114は、一端側がフラッパ弁回動軸113の一端側に連結されて固定される。より詳しくは、固定リンク114は、その一端側がフラッパ弁回動軸113の一端側に挿通されて固定される。これら固定リンク114とフラッパ弁回動軸113は、互いに略直交して連結されている。また、固定リンク114は、他端側が後述する第1磁性部材115に連結されて固定される。固定リンク114の他端部は、フラッパ弁112の回動に必要な力として、後述する第1磁性部材115と第2磁性部材116との間に発生する磁気吸引力が付加される力点部114aとして作用する。力点部114aに付加された磁気吸引力は、固定リンク114を介してフラッパ弁回動軸113に伝達されることで、フラッパ弁112が回動する。
第1磁性部材115は、上述した通り、固定リンク114の他端側の力点部114aに連結されて固定される。また、第1磁性部材115は、図5に示すように、力点部114aにおけるフラッパ弁回動軸113を中心とした回動円Cの接線L方向(図5では鉛直方向)に配置される。より詳しくは、第1磁性部材115の中心軸方向が、接線L方向に一致している。
この第1磁性部材115は、円柱状で中空のケース115aと、ケース115a内に収容された円柱状の磁石115bと、を含んで構成される。この第1磁性部材115は、フラッパ弁112が閉じた状態において、上側がN極で下側がS極となるように配置される。
この第1磁性部材115は、円柱状で中空のケース115aと、ケース115a内に収容された円柱状の磁石115bと、を含んで構成される。この第1磁性部材115は、フラッパ弁112が閉じた状態において、上側がN極で下側がS極となるように配置される。
第2磁性部材116は、フラッパ弁112が閉じた状態において、図5に示す力点部114aにおけるフラッパ弁回動軸113を中心とした回動円Cの接線L方向において、第1磁性部材115に対向して配置される。即ち、フラッパ弁112が閉じた状態において、第2磁性部材116の中心軸方向が、接線L方向及び第1磁性部材115の中心軸方向と一致しており、第1磁性部材115と第2磁性部材116との間には、接線L方向に作用する磁気力が発生する。
この第2磁性部材116は、第1磁性部材115と同様に、円柱状のケース116aと、ケース116a内に収容された円柱状の磁石116bと、を含んで構成される。この第2磁性部材116は、フラッパ弁112が閉じた状態において、上側がN極で下側がS極となるように配置される。
この第2磁性部材116は、第1磁性部材115と同様に、円柱状のケース116aと、ケース116a内に収容された円柱状の磁石116bと、を含んで構成される。この第2磁性部材116は、フラッパ弁112が閉じた状態において、上側がN極で下側がS極となるように配置される。
したがって、第1磁性部材115と第2磁性部材116は、フラッパ弁112が閉じた状態において、互いに異極同士が対向するように配置され、磁気吸引力が発生している。即ち、第1磁性部材115と第2磁性部材116は、互いに磁気吸引力が作用する範囲内で、所定の距離、離隔して対向配置されている。これにより、両磁性部材間で磁気吸引力が発生し、当該磁気吸引力によりフラッパ弁112が閉方向に付勢される。
以上の構成を備えることで、本実施形態のフラッパ弁112は、第1磁性部材115と第2磁性部材116の間に発生する磁気吸引力が作用する方向に回動する。即ち、フラッパ弁112が開弁する際には、磁気吸引力に抗してフラッパ弁112が回動するため、不要であるにもかかわらずフラッパ弁112が容易に回動して開弁してしまうのが回避される。
移動機構117は、スライドレール117aと、第2磁性部材支持板117bと、ワイヤ117cと、複数のガイド117dと、を備える。
スライドレール117aは、排出管111の後方側の下端部に固定されて配置される。スライドレール117aは、第1磁性部材115と第2磁性部材116との間に発生する磁気吸引力の方向(本実施形態では略鉛直方向)に対して略直交する略水平方向、具体的には便器100の左右方向に延びて形成される。
第2磁性部材支持板117bは、第2磁性部材116を固定支持する。第2磁性部材支持板117bは、矩形板状部材で構成され、スライドレール117aに沿ってスライド移動する。即ち、第2磁性部材116を支持した第2磁性部材支持板117bは、第1磁性部材115と第2磁性部材116との間に発生する磁気吸引力の方向(本実施形態では略鉛直方向)に対して略直交する略水平方向、具体的には便器100の左右方向にスライド移動する。これにより、第2磁性部材116が第1磁性部材115との間で磁気吸引力が作用する領域を出入りすることが可能となっている。
ワイヤ117cは、後述する洗浄装置120の洗浄操作レバー125と、第2磁性部材支持板117bとを連結する。ワイヤ117cは、複数のガイド117dにより案内されている。これにより、ワイヤ117cは、洗浄操作レバー125の回動に連動して洗浄装置120側に引っ張られることで、第2磁性部材116を支持した第2磁性部材支持板117bをスライド移動させる。
したがって、用便終了後や便鉢102の洗浄時等において、洗浄操作レバー125を回動すると、それに連動して、第2磁性部材116が第1磁性部材115との間で磁気吸引力が作用する領域外までスライド移動する。すると、フラッパ弁112を閉方向に付勢していた磁気吸引力が解放され、便鉢102内の汚物や溜水Wの他、洗浄装置120から供給される洗浄水の重量によってフラッパ弁112が開方向に回動し、便鉢102内の汚物が排出される。
したがって、用便終了後や便鉢102の洗浄時等において、洗浄操作レバー125を回動すると、それに連動して、第2磁性部材116が第1磁性部材115との間で磁気吸引力が作用する領域外までスライド移動する。すると、フラッパ弁112を閉方向に付勢していた磁気吸引力が解放され、便鉢102内の汚物や溜水Wの他、洗浄装置120から供給される洗浄水の重量によってフラッパ弁112が開方向に回動し、便鉢102内の汚物が排出される。
ここで、フラッパ弁112の開閉に必要な操作荷重について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、従来のフラッパ弁の操作荷重を示す図である。図9は、本実施形態に係る便器装置1が備える排出装置110のフラッパ弁112の操作荷重を示す図である。
図8は、従来のフラッパ弁の操作荷重を示す図である。図9は、本実施形態に係る便器装置1が備える排出装置110のフラッパ弁112の操作荷重を示す図である。
上述した通り従来では、図8に示すように、磁気吸引力Fが作用する方向とは反対方向に磁性部材を移動させることで、フラッパ弁を開弁する。このとき、各磁性部材を点電荷Q1と点電荷Q2とみなすと、磁性部材間(距離D0)に発生する磁気吸引力Fは、クーロンの法則により(Q1Q2)/4πμD0 2と算出される。したがって、磁気吸引力Fが作用する方向とは反対方向に磁性部材を移動させるのに必要な操作荷重Fcは、(Q1Q2)/4πμD0 2よりも大きい値である。
これに対して本実施形態では、図9に示すように、磁気吸引力Fが作用する方向に対して直交する方向に磁性部材を移動させる(図9では距離t移動させる)ことで、フラッパ弁112を開弁する。このとき、磁性部材を移動させた後の磁性部材間(距離D)に発生する磁気吸引力Fmは、クーロンの法則により(Q1Q2)/4πμD2と算出される。したがって、磁気吸引力Fm×sinθが作用する方向とは反対方向に磁性部材を移動させるのに必要な操作荷重Fpは、(Q1Q2sinθ)/4πμD2よりも大きい値である。
以上の結果から、本実施形態のフラッパ弁112の操作荷重Fp=(Q1Q2sinθ)/4πμD2は、従来のフラッパ弁の操作荷重Fc=(Q1Q2)/4πμD0 2よりも、小さいことが分かる。
以上の結果から、本実施形態のフラッパ弁112の操作荷重Fp=(Q1Q2sinθ)/4πμD2は、従来のフラッパ弁の操作荷重Fc=(Q1Q2)/4πμD0 2よりも、小さいことが分かる。
図4に戻って、洗浄装置120は、洗浄タンク121と、洗浄水供給弁122と、洗浄水供給管123と、洗浄ワイヤ124と、洗浄操作レバー125と、を備える。
洗浄タンク121は、便器本体101の後方上面に設置される。洗浄タンク121は、便鉢102内を洗浄するとともに、用便後の汚物を排出するための洗浄水を貯留する。洗浄タンク121には、図示しない給水管が接続される。
洗浄水供給弁122は、洗浄タンク121内の下面に配置される。洗浄水供給弁122は、洗浄タンク121内の下面に形成された供給口を開閉する。
洗浄水供給管123は、洗浄水供給弁122により開閉される供給口と、便鉢102内のリム通水路102cを連通するように設けられる。洗浄水供給管123は、洗浄タンク121内の洗浄水を、リム通水路102cに向けて吐出する。
洗浄ワイヤ124は、洗浄水供給弁122と、後述する洗浄操作レバー125を連結する。これにより、洗浄水供給弁122は、洗浄操作レバー125の回動に連動して開閉する。
洗浄操作レバー125は、洗浄タンク121の側面に配置される。洗浄操作レバー125は、便器100の前後方向に回動可能となっている。洗浄操作レバー125は、上述の通り洗浄ワイヤ124により洗浄水供給弁122と連結される。これにより、洗浄操作レバー125を回動させると、洗浄ワイヤ124が上方に引っ張られて洗浄水供給弁122が開くことで、洗浄タンク121内の洗浄水が洗浄水供給管123を介して便鉢102内のリム通水路102cに供給される。なお、本実施形態の洗浄装置120は、例えば、1回の洗浄におよそ300cc程度の極少量の洗浄水を供給する。
また、上述した通り洗浄操作レバー125は、ワイヤ117cにより第2磁性部材支持板117bと連結される。したがって、洗浄操作レバー125を回動させることで、洗浄水の供給操作とともに、フラッパ弁112の開閉操作が可能となっている。
また、上述した通り洗浄操作レバー125は、ワイヤ117cにより第2磁性部材支持板117bと連結される。したがって、洗浄操作レバー125を回動させることで、洗浄水の供給操作とともに、フラッパ弁112の開閉操作が可能となっている。
以上の構成を備える便器装置1の洗浄時の動作について、図10及び図11を参照して説明する。
ここで、図10は、便器装置1の洗浄操作レバー125を回動したときの状態を示す部分断面側面図である。図11は、便器装置1のフラッパ弁112が開いたときの状態を示す部分断面側面図である。
ここで、図10は、便器装置1の洗浄操作レバー125を回動したときの状態を示す部分断面側面図である。図11は、便器装置1のフラッパ弁112が開いたときの状態を示す部分断面側面図である。
図10に示すように、用便終了後や便鉢102の洗浄時等において、洗浄操作レバー125を回動すると、先ず、洗浄ワイヤ124が上方に引っ張られて洗浄水供給弁122が開弁する。すると、洗浄タンク121内の洗浄水(例えば300cc程度の極少量)が、洗浄水供給管123を介して便鉢102内のリム通水路102cに吐出される。これにより、便鉢102内の各傾斜部が洗浄されるとともに、溜水Wの水量が増加する。
なお、このとき、洗浄操作レバー125の回動に連動してワイヤ117cが上方に引っ張られることで、第2磁性部材116を支持した第2磁性部材支持板117bがスライドレール117aに沿ってスライド移動する。より具体的には、第1磁性部材115と第2磁性部材116との間に発生する磁気吸引力の方向(本実施形態では略鉛直方向)に対して略直交する略水平方向(本実施形態では便器100の左右方向、図10では紙面奥方向)にスライド移動する。ただし、図10に示す状態では、第2磁性部材116はまだ第1磁性部材115との間で磁気吸引力が作用する領域内に存在する。そのため、残存する磁気吸引力によって、フラッパ弁112は閉方向に付勢されたままである。
次いで、洗浄操作レバー125をさらに回動し、第2磁性部材116を支持した第2磁性部材支持板117bがさらにスライド移動すると、第2磁性部材116が、第1磁性部材115との間で磁気吸引力が作用する領域外までスライド移動する。すると、図11に示すように、フラッパ弁112を閉方向に付勢していた磁気吸引力が解放され、便鉢102内の汚物や溜水Wの重みによって、フラッパ弁112が開方向に回動する。これにより、便鉢102内の汚物や溜水W等が排出管111及び排出路160を介して排出される。
次いで、便鉢102内の汚物や溜水Wの排出が完了し、使用者が洗浄操作レバー125から手を離すと、第1磁性部材115の重みによってフラッパ弁112が閉方向に回動する。すると、第2磁性部材支持板117bが元の位置までスライド移動し、ワイヤ117cが排出装置110側に引っ張られることで、洗浄操作レバー125が元の位置まで戻る。
次に、図1〜3に戻って、排水立て管80、器具排水管41、排水横主管42、搬送水供給装置20、洗面器170及び洗面排水管171の各構成について説明する。
排水立て管80は、上下方向(鉛直方向)に延びて設けられる。排水立て管80には、便器装置1の排出装置110に接続される器具排水管41が複数接続される。即ち、排水立て管80には、複数の便器装置1から排出された汚物や洗浄水が流れ込む。
排水立て管80は、上下方向(鉛直方向)に延びて設けられる。排水立て管80には、便器装置1の排出装置110に接続される器具排水管41が複数接続される。即ち、排水立て管80には、複数の便器装置1から排出された汚物や洗浄水が流れ込む。
また、排水立て管80には、後述する洗面器170の排出口に接続された洗面排水管171が複数接続される。即ち、排水立て管80には、複数の洗面器170から排出された排水が流れ込む。
なお、本実施形態の排水立て管80の下端部80Aは、従来と異なり、汚物が排出され易い構造となっている。この排水立て管80の下端部80Aの構造については、後段で詳述する。
なお、本実施形態の排水立て管80の下端部80Aは、従来と異なり、汚物が排出され易い構造となっている。この排水立て管80の下端部80Aの構造については、後段で詳述する。
器具排水管41は、各便器装置1に対応して複数設けられる。複数の器具排水管41は、その上端が各便器装置1の排出装置110を介して便器100の排出口102dに接続され、その下流側に位置する下端が排水立て管80に接続される。
器具排水管41は、下流側に向かうに従って下方に傾斜している(図2参照)。具体的には、器具排水管41は、1/50を超える排水勾配を有して(即ち、下流側に50mm延びるとともに下方に1mmを超えて傾斜して)いる。
排水横主管42は、本実施形態の汚物搬送システム10の排水横流路を構成する。この排水横主管42は、排水立て管80の下端部80Aに接続して配置される。排水横主管42は、1つのみ設けられ、この排水横主管42に複数の排水立て管80の各下端部80Aが接続される。
排水横主管42は、横方向に延びて設けられ、下流側に向かうに従って下方に緩やかに傾斜している。排水横主管42の傾斜角度、即ち排水勾配は従来公知の管径と勾配との関係から適宜設定される。排水横主管42の下流側は、図示しない排水ピット又は排水処理設備に接続される。
また、排水横主管42は、排水立て管80(ただし、下端部80Aを除く部分)と比べて、管径が大きく設定されている。より詳しくは、排水横主管42は、排水立て管80の管径に対して1.25〜2倍の管径を有する。例えば、排水立て管80(ただし、下端部80Aを除く部分)の管径が100mmに設定されたとき、排水横主管42の管径は150mmに設定される。
搬送水供給装置20は、搬送水タンク21と、搬送管22と、搬送弁23と、搬送水供給口24と、を備える。この搬送水供給装置20は、排水横主管42の最上流部に、汚物を搬送するための搬送水を直接供給する。
搬送水タンク21は、地面GL上に設けられる。搬送水タンク21内には、所定量の搬送水が貯留される。
搬送管22は、上流側が搬送水タンク21に接続され、下流側が後述する搬送水供給口24に接続される。この搬送管22には、後述する搬送弁が開くことで、搬送水が流通する。
搬送弁23は、搬送管22の途中に設けられる。搬送弁23は、間欠的に一定時間、開弁するように設定される。この搬送弁23が開くことで、搬送水タンク21内の搬送水が排水横主管42の最上流部に供給される。また、この搬送弁23が閉じることで、搬送水の供給が停止される。
搬送水供給口24は、排水横主管42の最上流部に設けられる。搬送水供給口24は、無底円錐台形状を有し、下流側、即ち排水横主管42側ほど小径となるように配置される。この搬送水供給口24には上述の搬送管22が接続され、この搬送水供給口24を介して、搬送水が排水横主管42の最上流部に供給される。
なお本実施形態では、排水横主管42の最上流部は、最も上流側(図1〜3では最も左側)の排水立て管80よりも上流側に延出部42Xを有しているが、変形例として、この延出部42Xを有していない排水横主管の最上流部である排水立て管80との合流部に、直接搬送水を供給する構成としてもよい。
洗面器170は、各便器装置1に対応して複数設けられる。また、洗面排水管171は、各洗面器170に対応して複数設けられる。より詳しくは、洗面排水管171は、その上流側が洗面器170の排出口に接続され、下流側が上述の排水立て管80に接続される。
上述の搬送水供給装置20の動作について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、従来(例えば特許文献1)の汚物搬送システム10aにおいて、排水立て管80aの下部に搬送水を供給すると同時に上階(図12では2階)の便器100の洗浄及び排水を実行したときの状態を示す図である。図13は、本実施形態の汚物搬送システム10において、排水横主管42の最上流部に搬送水を供給すると同時に上階(図13では2階)の便器100の洗浄及び排水を実行したときの状態を示す図である。
なお、図12に示す従来の汚物搬送システム10aは、排水立て管、排水横主管及び搬送水供給装置の構成が異なる以外は、本実施形態に係る汚物搬送システム10と同様の構成である。
図12は、従来(例えば特許文献1)の汚物搬送システム10aにおいて、排水立て管80aの下部に搬送水を供給すると同時に上階(図12では2階)の便器100の洗浄及び排水を実行したときの状態を示す図である。図13は、本実施形態の汚物搬送システム10において、排水横主管42の最上流部に搬送水を供給すると同時に上階(図13では2階)の便器100の洗浄及び排水を実行したときの状態を示す図である。
なお、図12に示す従来の汚物搬送システム10aは、排水立て管、排水横主管及び搬送水供給装置の構成が異なる以外は、本実施形態に係る汚物搬送システム10と同様の構成である。
図12に示すように従来の汚物搬送システム10aでは、搬送管22aを介して供給された搬送水で満たされた排水立て管80aの下部と、上階の2階の便器100からの排水で満たされた排水立て管80aの上部との間で内圧が高まって正圧となり、排水立て管80a内の圧力が大きく変動する。すると、内圧が高まった排水立て管80aに排水横主管42aを介して接続された下階の1階の便器100や洗面器170において、封水の跳ね出し現象が発生する。
これに対して、図13に示すように本実施形態の汚物搬送システム10では、搬送水を排水横主管42の最上流部に供給する。ここで、排水横主管42は、上述したように排水立て管80よりも管径が大きいうえ、重力の作用により、排水立て管80のように汚物が管の径方向に広がることがないため、汚物や排水が詰まって閉塞されることがない。そのため、排水立て管80aの上部が上階の2階の便器100からの排水で満たされたときであっても、排水立て管80及び排水横主管42内には、通気空間Tが確保される。これにより、排水立て管80a内の圧力が大きく変動することがなく、下階の1階の便器100や洗面器170における封水の跳ね出し現象の発生が回避される。
次に、排水立て管80の下端部80Aの構造について、図14〜図18を参照して詳しく説明する。
図14は、従来の排水立て管80aの下端部80bの構造を模式的に示す図である。図15は、本実施形態の排水立て管80の下端部80Aの構造を模式的に示す図である。
図14は、従来の排水立て管80aの下端部80bの構造を模式的に示す図である。図15は、本実施形態の排水立て管80の下端部80Aの構造を模式的に示す図である。
図14に示すように、従来の排水立て管80aの下端部80bは、1/50程度の従来公知の緩い勾配で延設された後、下方に傾斜して排水横主管42aに接続される。
これに対して、図15に示すように、本実施形態に係る排水立て管80の下端部80Aは、従来公知の勾配で延びる部分を有しておらず、下方に傾斜して排水横主管42に接続される。具体的には、排水立て管80の下端部80Aは、1/50を超える排水勾配で排水横主管42に接続されている。これにより、簡易水洗便器が設けられた場合であっても、排水立て管80の下端部80Aにおいて汚物が詰まって閉塞されるのが回避される。
これに対して、図15に示すように、本実施形態に係る排水立て管80の下端部80Aは、従来公知の勾配で延びる部分を有しておらず、下方に傾斜して排水横主管42に接続される。具体的には、排水立て管80の下端部80Aは、1/50を超える排水勾配で排水横主管42に接続されている。これにより、簡易水洗便器が設けられた場合であっても、排水立て管80の下端部80Aにおいて汚物が詰まって閉塞されるのが回避される。
図16は、本実施形態に係る排水立て管80の下端部80Aの斜視図である。図17は、本実施形態に係る排水立て管80の下端部80Aの側面図であり、図18は、本実施形態に係る排水立て管80の下端部80Aの平面図である。
図16〜図18に示すように、1階に設けられた器具排水管41の下端部41Aは、排水立て管80の下端部80Aに合流している。
図16〜図18に示すように、1階に設けられた器具排水管41の下端部41Aは、排水立て管80の下端部80Aに合流している。
図17に示すように、1階に設けられた器具排水管41(下端部41Aは除く)は、水平線Hとのなす角の大きさが20°となるように設定されている。即ち、各階における器具排水管41は、水平線に対して20°となる傾斜角度で設けられている。これにより、少量の洗浄水で汚物が勢いよく流れ、自己搬送が可能となる。また、階下の天井面への影響を抑制でき、トイレ空間の自由度が広がる。
器具排水管41の下端部41Aは、排水立て管80の下端部80Aとのなす角の大きさが45°となるように設定されている。これにより、便器100から搬送された汚物の勢いを維持しつつ、汚物を搬送できる。
また、排水立て管80の下端部80Aは、排水立て管80や下端部41Aを含めた器具排水管41と比べて、管径が大きく設定されている。これにより、合流部での圧力変動が抑制され、便器100から搬送された汚物の勢いを維持しつつ、排水横主管42まで汚物をスムーズに搬送できる。
また、排水立て管80の下端部80Aは、排水立て管80や下端部41Aを含めた器具排水管41と比べて、管径が大きく設定されている。これにより、合流部での圧力変動が抑制され、便器100から搬送された汚物の勢いを維持しつつ、排水横主管42まで汚物をスムーズに搬送できる。
また図17に示すように、側面から見て、排水立て管80の下端部80Aは、排水横主管42とのなす角の大きさが45°となるように排水横主管42に接続されている。
また図18に示すように、上面から見て、排水立て管80の下端部80Aは、排水横主管42の下流側に屈曲した後に排水横主管42に接続されている。具体的には、排水立て管80の下端部80Aは、上面から見て、排水横主管42とのなす角の大きさが45°となるように排水横主管42に接続されている。また、複数の下端部80Aは排水横主管42と同一平面を形成する。
これらにより、便器100から搬送された汚物の勢いを利用して、排水横主管42内において搬送方向に汚物を分散させることができ、搬送水の供給時に溜まった汚物をスムーズに搬送できる。
また図18に示すように、上面から見て、排水立て管80の下端部80Aは、排水横主管42の下流側に屈曲した後に排水横主管42に接続されている。具体的には、排水立て管80の下端部80Aは、上面から見て、排水横主管42とのなす角の大きさが45°となるように排水横主管42に接続されている。また、複数の下端部80Aは排水横主管42と同一平面を形成する。
これらにより、便器100から搬送された汚物の勢いを利用して、排水横主管42内において搬送方向に汚物を分散させることができ、搬送水の供給時に溜まった汚物をスムーズに搬送できる。
ここで、器具排水管の下端部の構造と汚物の搬送性について、図19A〜図19Cを参照して詳しく説明する。
図19A〜19Cは、排水立て管の下端部の構造と汚物の搬送性との関係を説明するための図である。
図19A〜19Cは、排水立て管の下端部の構造と汚物の搬送性との関係を説明するための図である。
図19Aは、T型の合流部を有する排水立て管の下端部80cを示す図である。この排水立て管の下端部80cと排水横主管42aは、互いに直交するように接続されている。この場合、排水立て管内を流れてきた汚物Xは、合流部に落下して固まり堆積するため、管内が閉塞される。
図19Bは、大曲T型の合流部を有する排水立て管の下端部80dを示す図である。この排水立て管の下端部80dは、排水横主管42aの下流側に向かって湾曲して延びた後に、排水横主管42に接続されている。この場合も、排水立て管内を流れてきた汚物Xは、合流部に落下して固まり堆積し、管内が閉塞される。
図19Cは、本実施形態の排水立て管80の下端部80Aを示す図である。この排水立て管の下端部80Aの構造は上述の通りであり、この構造によれば、排水立て管80から落下した汚物Xが45°方向へ曲がり、45Y型の合流で排水横主管42へ合流するため、排水立て管内を落下してきた汚物Xの勢いを進行方向に変換し易く、汚物がよりスムーズに排水横主管の下流方向へ分散されやすい。
以上の構成を備える本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態に係る汚物搬送システム10では、排水立て管80の下端部80Aに設置された排水横主管42の上流部に、搬送水タンク21内に貯留された、汚物を搬送するための搬送水を供給した。
ここで、排水横主管42は、重力の作用により排水立て管80のように汚物が管の径方向に広がることがないため、汚物や排水が詰まって閉塞されることがない。従って本実施形態によれば、排水立て管80aの上部が上階の便器100からの排水で満たされたときであっても、排水立て管80及び排水横主管42内には、通気空間Tが確保される。これにより、排水立て管80a内の圧力が大きく変動するのを回避でき、下階の便器100や洗面器170における封水の跳ね出し現象の発生を回避できる。なお、搬送水の供給量は、排水横主管42の通気空間Tを確保する流量に設定する。
また、上述の特許文献2のように各排水横枝管に搬送水を投入する必要がなく、排水横主管42の最上流部一箇所からの搬送水の供給で済むため、システム構成が簡易であり、コストを低く抑えられる。
本実施形態に係る汚物搬送システム10では、排水立て管80の下端部80Aに設置された排水横主管42の上流部に、搬送水タンク21内に貯留された、汚物を搬送するための搬送水を供給した。
ここで、排水横主管42は、重力の作用により排水立て管80のように汚物が管の径方向に広がることがないため、汚物や排水が詰まって閉塞されることがない。従って本実施形態によれば、排水立て管80aの上部が上階の便器100からの排水で満たされたときであっても、排水立て管80及び排水横主管42内には、通気空間Tが確保される。これにより、排水立て管80a内の圧力が大きく変動するのを回避でき、下階の便器100や洗面器170における封水の跳ね出し現象の発生を回避できる。なお、搬送水の供給量は、排水横主管42の通気空間Tを確保する流量に設定する。
また、上述の特許文献2のように各排水横枝管に搬送水を投入する必要がなく、排水横主管42の最上流部一箇所からの搬送水の供給で済むため、システム構成が簡易であり、コストを低く抑えられる。
また本実施形態に係る汚物搬送システム10では、排水立て管80の下端部80Aを、1/50を超える排水勾配で排水横主管42に接続した。
これにより、各便器100から排出された汚物が、排水立て管80の下端部80A内を勢いよく流れる。従って本実施形態によれば、各便器100から排出された汚物が、排水立て管80の下端部80A内に多量に堆積せず、排水横主管42へ適宜搬送水を投入することにより、確実に汚物搬送することができる。
これにより、各便器100から排出された汚物が、排水立て管80の下端部80A内を勢いよく流れる。従って本実施形態によれば、各便器100から排出された汚物が、排水立て管80の下端部80A内に多量に堆積せず、排水横主管42へ適宜搬送水を投入することにより、確実に汚物搬送することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る汚物搬送システム10Aについて、図20を参照して説明する。
図20は、第2実施形態に係る汚物搬送システム10Aの側面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Aは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送水タンク21等の代わりに、上流端が高置上水槽91に接続されるとともに、延出部を有していない排水横主管52の最上流部(排水立て管80との合流部)に下流端が接続された搬送管62と、この搬送管62の途中に設けられた開閉弁61とを備える点が相違する。
次に、第2実施形態に係る汚物搬送システム10Aについて、図20を参照して説明する。
図20は、第2実施形態に係る汚物搬送システム10Aの側面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Aは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送水タンク21等の代わりに、上流端が高置上水槽91に接続されるとともに、延出部を有していない排水横主管52の最上流部(排水立て管80との合流部)に下流端が接続された搬送管62と、この搬送管62の途中に設けられた開閉弁61とを備える点が相違する。
高置上水槽91は、集合住宅9の屋上等に配置される。高置上水槽91は、上下に延びる給水管92を介して、複数の便器装置1Aの洗浄装置120Aが備える洗浄タンク121に上水を供給する。
また本実施形態では、上述の第1実施形態の便器装置1の代わりに、洗浄装置120Aの洗浄タンク121の位置が便器100から離隔した便器装置1Aが設けられている。
また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63が排水横主管52の下流側に設けられている。セプティックタンク63は、一次処理槽631と、二次処理槽632とを含んで構成される。
また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63が排水横主管52の下流側に設けられている。セプティックタンク63は、一次処理槽631と、二次処理槽632とを含んで構成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、開閉弁61を間欠的に一定時間、開弁することで、高置上水槽91内の上水を搬送管62を介して排水横主管52に最上流部に直接供給できるため、排水横主管52の詰まりを確実に回避できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る汚物搬送システム10Bについて、図21を参照して説明する。
図21は、第3実施形態に係る汚物搬送システム10Bの側面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Bは、上述の第2実施形態と比べて、集合住宅9の屋上等に配置された雨水受けパン71と、この雨水受けパン71により取得された雨水を高置上水槽91に供給する雨水供給管72とを備える点が相違する。その他の構成は第2実施形態と同様である。
次に、第3実施形態に係る汚物搬送システム10Bについて、図21を参照して説明する。
図21は、第3実施形態に係る汚物搬送システム10Bの側面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Bは、上述の第2実施形態と比べて、集合住宅9の屋上等に配置された雨水受けパン71と、この雨水受けパン71により取得された雨水を高置上水槽91に供給する雨水供給管72とを備える点が相違する。その他の構成は第2実施形態と同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、雨水受けパン71で取得した雨水を、雨水供給管72を介して高置上水槽91に供給することで、雨水を有効利用できる。
なお、上述の第2実施形態及び第3実施形態では、搬送水供給装置による搬送水の供給開始及び停止を、開閉弁61により行ったがこれに限定されない。例えば、小便器のハイタンク装置で一般的に使用されているサイホン管により、搬送水の供給開始及び停止を行うよう構成してもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る汚物搬送システム10Cについて、図22を参照して説明する。
図22は、第4実施形態に係る汚物搬送システム10Cの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Cは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44、搬送管45を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63が排水横主管42の下流側に設けられている点が相違する。
次に、第4実施形態に係る汚物搬送システム10Cについて、図22を参照して説明する。
図22は、第4実施形態に係る汚物搬送システム10Cの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Cは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44、搬送管45を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63が排水横主管42の下流側に設けられている点が相違する。
搬送ポンプ44は、セプティックタンク63の二次処理槽632内に配置され、浄化により得られた水分を搬送する。
搬送管45は、その上流側が搬送ポンプ44に接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44によって搬送管45を介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。また、搬送ポンプ44は搬送管45の経路内のどこに配置してもよく、陸上型ポンプであっても良い。
搬送管45は、その上流側が搬送ポンプ44に接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44によって搬送管45を介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。また、搬送ポンプ44は搬送管45の経路内のどこに配置してもよく、陸上型ポンプであっても良い。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、セプティックタンク63の二次処理槽632内の汚水を循環利用できるため、新たに水道水等を必要とせず、上水使用量を大きく削減でき、節水が可能である。また、処理水を搬送水として使用できるため、搬送管45中の閉塞を抑制できる。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44及び搬送管45を追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44及び搬送管45を追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る汚物搬送システム10Dについて、図23を参照して説明する。
図23は、第5実施形態に係る汚物搬送システム10Dの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Dは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44A、搬送管45A、ポンプ槽46を備える点が相違する。
次に、第5実施形態に係る汚物搬送システム10Dについて、図23を参照して説明する。
図23は、第5実施形態に係る汚物搬送システム10Dの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Dは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44A、搬送管45A、ポンプ槽46を備える点が相違する。
搬送ポンプ44Aは、排水横主管42の下流側に設けられたポンプ槽46内に設けられる。ポンプ槽46内には、排水横主管42から汚水が供給され、汚水はこのポンプ槽46を介して下水管に排出される。
搬送管45Aは、その上流側が搬送ポンプ44Aに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Aによって搬送管45Aを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
搬送管45Aは、その上流側が搬送ポンプ44Aに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Aによって搬送管45Aを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、排水横主管42の下流側を流通する汚水を循環利用できるため、新たに水道水等を必要とせず、上水使用量を大きく削減でき、節水が可能である。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44A及び搬送管45Aを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44A及び搬送管45Aを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る汚物搬送システム10Eについて、図24を参照して説明する。
図24は、第6実施形態に係る汚物搬送システム10Eの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Eは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44B、搬送管45Bを備える点が相違する。また、本実施形態では、排水横主管として、排水横主管42の径を拡大したものに相当する排水槽42Aを備える点が相違する。
次に、第6実施形態に係る汚物搬送システム10Eについて、図24を参照して説明する。
図24は、第6実施形態に係る汚物搬送システム10Eの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Eは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44B、搬送管45Bを備える点が相違する。また、本実施形態では、排水横主管として、排水横主管42の径を拡大したものに相当する排水槽42Aを備える点が相違する。
搬送ポンプ44Bは、排水槽42Aの下流側の内部に設けられる。即ち、排水槽42Aは、ポンプ槽として機能する。
搬送管45Bは、その上流側が搬送ポンプ44Bに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Bによって搬送管45Bを介して搬送された搬送水が、排水槽42Aの最上流部に供給される。
搬送管45Bは、その上流側が搬送ポンプ44Bに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Bによって搬送管45Bを介して搬送された搬送水が、排水槽42Aの最上流部に供給される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、排水槽42Aの下流側を流通する汚水を循環利用できるため、新たに水道水等を必要とせず、上水使用量を大きく削減でき、節水が可能である。また、排水槽42A内の貯水量を大きく確保でき、停電時等、搬送ポンプ44Bを駆動できない場合であっても、排水槽42A内部の閉塞を抑制できる。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44B及び搬送管45Bを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44B及び搬送管45Bを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態に係る汚物搬送システム10Fについて、図25を参照して説明する。
図25は、第7実施形態に係る汚物搬送システム10Fの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Fは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44A、搬送管45A、ポンプ槽46を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63がポンプ槽46の下流側に設けられている点が相違する。
次に、第7実施形態に係る汚物搬送システム10Fについて、図25を参照して説明する。
図25は、第7実施形態に係る汚物搬送システム10Fの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Fは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44A、搬送管45A、ポンプ槽46を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、セプティックタンク63がポンプ槽46の下流側に設けられている点が相違する。
本実施形態によれば、第1実施形態及び第5実施形態と同様の効果が奏される他、セプティックタンク63への汚水の流入量を大きく削減できる。そのため、セプティックタンク63内での滞留時間を長く確保でき、排水処理後の水質を向上できる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態に係る汚物搬送システム10Gについて、図26を参照して説明する。
図26は、第8実施形態に係る汚物搬送システム10Gの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Gは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44C、搬送管45C、ポンプ槽46Aを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられているとともに、セプティックタンク63の下流側にソークピット47が設けられている点が相違する。
次に、第8実施形態に係る汚物搬送システム10Gについて、図26を参照して説明する。
図26は、第8実施形態に係る汚物搬送システム10Gの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Gは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44C、搬送管45C、ポンプ槽46Aを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられているとともに、セプティックタンク63の下流側にソークピット47が設けられている点が相違する。
ポンプ槽46Aは、ソークピット47の内部に収容されて配置される。ポンプ槽46Aは、ソークピット47の底部との間に隙間を設けて配置された有底円筒状のポンプ槽本体部461Aと、ポンプ槽本体部461Aの上側開口部に設けられ、ソークピット47の上側開口部に係止されることでポンプ槽本体部461Aをソークピット47内に固定するフランジ部462Aと、を備える。
ソークピット47は、汚水を地中に放出するため、通常、地中に形成されたマンホールM内に設けられる。即ち、ソークピット47の上側開口部は、マンホールMの開口Mにより形成される。そのため、ポンプ槽46Aは、フランジ部462AをマンホールMの開口に引っ掛けて係止した状態で、ソークピット47内に収容配置される。
ソークピット47内に収容配置されたポンプ槽本体部461Aは、排水横主管42及びセプティックタンク63を経て水(汚水)が供給されるとともに、供給された水(汚水)が所定量以上になったときに、ソークピット47内に排水するオーバーフロー機構を備える。例えば、ポンプ槽本体部461Aの所定箇所(上部)に開孔が設けられ、この開孔がオーバーフロー機構として機能する。このオーバーフロー機構により、ポンプ槽46A内には、常に十分な量の汚水が確保されている。
搬送ポンプ44Cは、上述のようなポンプ槽46Aの内部に配置される。即ち、常に十分な量の汚水が確保されたポンプ槽46A内に搬送ポンプ44Cは配置されている。
搬送管45Cは、その上流側が搬送ポンプ44Cに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Cによって搬送管45Cを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
搬送管45Cは、その上流側が搬送ポンプ44Cに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Cによって搬送管45Cを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、セプティックタンク63により排水処理されてソークピット47内に供給された汚水を循環利用できるため、新たに水道水等を必要とせず、上水使用量を大きく削減でき、節水が可能である。また、処理水を搬送水として使用できるため、搬送管45C中の閉塞を抑制できる。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44C、搬送管45C及びポンプ槽46Aを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
なお、本実施形態ではソークピット47内にポンプ槽46Aを設けたが、ポンプ槽46Aを設けずに、直接ソークピット47内に搬送ポンプ44Cを配置してもよい。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44C、搬送管45C及びポンプ槽46Aを追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
なお、本実施形態ではソークピット47内にポンプ槽46Aを設けたが、ポンプ槽46Aを設けずに、直接ソークピット47内に搬送ポンプ44Cを配置してもよい。
[第9実施形態]
次に、第9実施形態に係る汚物搬送システム10Hについて、図27を参照して説明する。
図27は、第9実施形態に係る汚物搬送システム10Hの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Hは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44、搬送管45D、好気性水処理装置48を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
次に、第9実施形態に係る汚物搬送システム10Hについて、図27を参照して説明する。
図27は、第9実施形態に係る汚物搬送システム10Hの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Hは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44、搬送管45D、好気性水処理装置48を備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
搬送ポンプ44は、セプティックタンク63の二次処理槽632内に配置され、浄化により得られた水分を搬送する。
搬送管45Dは、その上流側が搬送ポンプ44に接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44によって搬送管45Dを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
搬送管45Dは、その上流側が搬送ポンプ44に接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44によって搬送管45Dを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
好気性水処理装置48は、搬送管45Dの途中に設けられている。好気性水処理装置48としては、散水ろ床方式が好ましく用いられる。ここで、散水ろ床方式とは、例えば直径50〜60mm程度の砕石やプラスチック等の濾材を、円形コンクリート構造物等の中に1.5m〜2.0mの高さに充填し、濾材の表面に汚水を散水する処理方式である。
この処理方式では、濾材表面に付着した生物膜の表面を、汚水が薄膜となって流下する。汚水が濾材の間隙を通過する際に、空気中から汚水へと酸素が供給されることで、好気性処理が進行する。即ち、後述の硝化反応が進行することで、汚水中に含まれているアンモニア性窒素(NH4)が亜硝酸態窒素(NO2)や硝酸態窒素(NO3)に酸化される。また、この好気性水処理装置48による好気性処理により、汚水中の有機物(BOD)の酸化分解が進行する。
なお、好気性水処理装置48としては、散水ろ床方式に限定されず、ブロワにより空気を送り込んで好気性処理する接触ばっ気方式でもよい。
この処理方式では、濾材表面に付着した生物膜の表面を、汚水が薄膜となって流下する。汚水が濾材の間隙を通過する際に、空気中から汚水へと酸素が供給されることで、好気性処理が進行する。即ち、後述の硝化反応が進行することで、汚水中に含まれているアンモニア性窒素(NH4)が亜硝酸態窒素(NO2)や硝酸態窒素(NO3)に酸化される。また、この好気性水処理装置48による好気性処理により、汚水中の有機物(BOD)の酸化分解が進行する。
なお、好気性水処理装置48としては、散水ろ床方式に限定されず、ブロワにより空気を送り込んで好気性処理する接触ばっ気方式でもよい。
ここで、セプティックタンク63は、新興国で多く用いられている排水処理設備である。セプティックタンク63の一次処理槽631は腐敗槽であり、セプティックタンク63内の汚水には窒素とリンが多量に含まれている。これら窒素とリンを多量に含む汚水が外部の池や湖沼に放流されると、水が富栄養化されてアオコが大量に発生する。即ち、この処理方式では、窒素を除去することができず、放流先での汚染対策としては不十分である。
従って本実施形態では、搬送管45Dの途中に好気性水処理装置48を備えることで、循環する汚水中の窒素の除去能力が向上している。即ち、好気性水処理装置48によれば、汚水中に含まれているアンモニア性窒素(NH4)が、好気性細菌による硝化反応により、亜硝酸態窒素(NO2)や硝酸態窒素(NO3)に酸化される。また、セプティックタンク63内では、嫌気性細菌による脱窒素反応により、搬送水中に含まれる亜硝酸態窒素(NO2)や硝酸態窒素(NO3)が窒素ガス(N2)に還元され、大気中に放出される。これにより、汚水中の窒素が除去され、汚水放流先でのアオコの大量発生等の環境汚染を回避できる。
なお、従来、排水処理装置内の処理槽において、嫌気性処理と好気性処理とを組み合わせ、好気性処理した汚水を嫌気性処理に循環させる技術は知られている。しかしながら、本実施形態は、好気性処理した汚水を嫌気性処理に循環させる循環経路を、排水処理装置内の処理槽ではなく、各種配管を備える汚物搬送システムまで拡張し、汚物の搬送とともに好気性処理を実施している点に特徴がある。
以上より本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、セプティックタンク63及び好気性水処理装置48により処理された汚水を循環利用できるため、新たに水道水等を必要とせず、上水使用量を大きく削減でき、節水が可能であるとともに、搬送管45D中の閉塞をより確実に抑制できる。また、周辺環境に排出される窒素分や有機物を減少でき、放流先の汚染を抑制できる。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44、搬送管45D及び好気性水処理装置48を追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
さらには、搬送水供給装置としての搬送ポンプ44、搬送管45D及び好気性水処理装置48を追加設置する工程を設けることで、汚物搬送システムを容易に改良施工できる改良施工方法を提供できる。この改良施工方法は、安価で施工性が良好であり、建物のリフォーム時に好ましく採用される。
[第10実施形態]
次に、第10実施形態に係る汚物搬送システム10Iについて、図28を参照して説明する。
図28は、第10実施形態に係る汚物搬送システム10Iの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Iは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44D、搬送管45E、好気性水処理装置48A、ポンプ槽46Bを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
次に、第10実施形態に係る汚物搬送システム10Iについて、図28を参照して説明する。
図28は、第10実施形態に係る汚物搬送システム10Iの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Iは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44D、搬送管45E、好気性水処理装置48A、ポンプ槽46Bを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
好気性水処理装置48Aは、セプティックタンク63の直下流に設けられている。この好気性水処理装置48Aの構成、作用及び効果は、第9実施形態の好気性水処理装置48と同様である。
ポンプ槽46Bは、好気性水処理装置48Aの直下流に隣接して設けられている。搬送ポンプ44Dは、このポンプ槽46B内に配置され、浄化により得られた水分を搬送する。
搬送管45Eは、その上流側が搬送ポンプ44Dに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Dによって搬送管45Eを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
ポンプ槽46Bは、好気性水処理装置48Aの直下流に隣接して設けられている。搬送ポンプ44Dは、このポンプ槽46B内に配置され、浄化により得られた水分を搬送する。
搬送管45Eは、その上流側が搬送ポンプ44Dに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Dによって搬送管45Eを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
本実施形態によれば、第1実施形態及び第9実施形態と同様の効果が奏される。なお、第9実施形態では好気性水処理のため搬送水の流量を大きくすることができないのに対して、本実施形態によれば、好気性水処理装置48Aはセプティックタンク63の直下流にあるため、好気性水処理への影響が小さく、搬送水の流量を大きくできる。従って、搬送管45Eの閉塞をより確実に抑制できる。
[第11実施形態]
次に、第11実施形態に係る汚物搬送システム10Jについて、図29を参照して説明する。
図29は、第11実施形態に係る汚物搬送システム10Jの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Jは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44E、搬送管45F、搬送促進手段としてのサイホンタンク49Aを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
次に、第11実施形態に係る汚物搬送システム10Jについて、図29を参照して説明する。
図29は、第11実施形態に係る汚物搬送システム10Jの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Jは、上述の第1実施形態と比べて、搬送水供給装置として、搬送ポンプ44E、搬送管45F、搬送促進手段としてのサイホンタンク49Aを備える点が相違する。また本実施形態では、排水処理設備として、排水横主管42の下流側にセプティックタンク63が設けられている点が相違する。
搬送ポンプ44Eは、セプティックタンク63の二次処理槽632内に配置され、浄化により得られた水分を搬送する。
搬送管45Fは、その上流側が搬送ポンプ44Eに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Eによって搬送管45Fを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
搬送促進手段としてのサイホンタンク49Aは、搬送管45Fの途中に設けられている。このサイホンタンク49Aは、搬送管45Fを介して搬送された汚水を少量ずつ貯留し、貯留量が一定量を超えると、サイホン効果により一気に貯留されていた汚水が排出される。
搬送管45Fは、その上流側が搬送ポンプ44Eに接続され、その下流側が搬送水供給口24に接続される。これにより、搬送ポンプ44Eによって搬送管45Fを介して搬送された搬送水が、排水横主管42の最上流部に供給される。
搬送促進手段としてのサイホンタンク49Aは、搬送管45Fの途中に設けられている。このサイホンタンク49Aは、搬送管45Fを介して搬送された汚水を少量ずつ貯留し、貯留量が一定量を超えると、サイホン効果により一気に貯留されていた汚水が排出される。
本実施形態によれば、第1実施形態や第4実施形態と同様の効果が奏される。また、本実施形態によれば、サイホンタンク49Aを備えるため、小水量でも大きな搬送力を確保できるため、小型の小水量ポンプでもシステムを構築できる。従って、機器導入費用を低減できるとともに、上水使用量を削減できる。
なお、本実施形態では、搬送ポンプ44Eをセプティックタンク63の二次処理槽632内に配置したが、これに限定されず、汚水の汲み上げ元は特に限定されない。
なお、本実施形態では、搬送ポンプ44Eをセプティックタンク63の二次処理槽632内に配置したが、これに限定されず、汚水の汲み上げ元は特に限定されない。
[第12実施形態]
次に、第12実施形態に係る汚物搬送システム10Kについて、図30を参照して説明する。
図30は、第12実施形態に係る汚物搬送システム10Kの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Kは、上述の第11実施形態と比べて、搬送促進手段として、サイホンタンク49Aの代わりに搬送促進媒体供給装置49Bを備える点が相違する。
次に、第12実施形態に係る汚物搬送システム10Kについて、図30を参照して説明する。
図30は、第12実施形態に係る汚物搬送システム10Kの正面図である。本実施形態に係る汚物搬送システム10Kは、上述の第11実施形態と比べて、搬送促進手段として、サイホンタンク49Aの代わりに搬送促進媒体供給装置49Bを備える点が相違する。
搬送促進媒体供給装置49Bとしては、例えば、搬送管45G内に対して、圧縮空気の供給(即ち、コンプレッサ)、プラスチックボールの供給、加圧水(例えば上水)の供給等を行うことで、搬送水の搬送を促進させる装置が用いられる。搬送促進媒体供給装置49Bは、搬送管45G内を搬送する搬送水の水量(水圧)に応じて、所定の水量未満となったときに上述の搬送促進媒体を供給するように制御される。
本実施形態によれば、第1実施形態や第4実施形態と同様の効果が奏される。また、本実施形態によれば、搬送促進媒体供給装置49Bを備えるため、少量の搬送水で汚物の搬送が可能であるため、上水使用量をより削減できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、本発明の排水横流路を排水横主管で構成したが、これに限定されない。例えば、本発明の排水横流路をUバート等の排水溝で構成してもよい。
上記実施形態では、本発明の排水横流路を排水横主管で構成したが、これに限定されない。例えば、本発明の排水横流路をUバート等の排水溝で構成してもよい。
8,9…建物
10,10A〜10K…汚物搬送システム
20…搬送水供給装置
41…器具排水管
42,52…排水横主管(排水横流路)
44,44A〜44E…搬送ポンプ(ポンプ)
45,45A〜45G…搬送管(搬送水供給装置)
47…ソークピット(排水ピット)
48,48A…好気性水処理装置(排水処理装置)
49A…サイホンタンク(搬送促進手段)
49B…搬送促進媒体供給装置(搬送促進手段)
63…セプティックタンク(排水処理設備)
80…排水立て管
100…便器
102d…排出口
10,10A〜10K…汚物搬送システム
20…搬送水供給装置
41…器具排水管
42,52…排水横主管(排水横流路)
44,44A〜44E…搬送ポンプ(ポンプ)
45,45A〜45G…搬送管(搬送水供給装置)
47…ソークピット(排水ピット)
48,48A…好気性水処理装置(排水処理装置)
49A…サイホンタンク(搬送促進手段)
49B…搬送促進媒体供給装置(搬送促進手段)
63…セプティックタンク(排水処理設備)
80…排水立て管
100…便器
102d…排出口
Claims (9)
- 建物の任意の階に設けられた便器と、
前記便器の排出口に接続された器具排水管と、
前記器具排水管の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管と、
前記排水立て管の下端部に設置された排水横流路と、
前記排水横流路の上流部に汚物を搬送するための搬送水を供給する搬送水供給装置と、を備えることを特徴とする汚物搬送システム。 - 前記排水立て管は、前記下端部が1/50を超える排水勾配で前記排水横流路に接続されることを特徴とする請求項1に記載の汚物搬送システム。
- 前記搬送水供給装置は、前記排水横流路の最上流部と前記排水横流路の下流側とを連結する搬送水供給管と、該搬送水供給管に接続されたポンプと、を備え、前記ポンプを駆動させることで、前記排水横流路の下流側を流通する水を搬送水として前記排水横流路の最上流部に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の汚物搬送システム。
- 前記汚物搬送システムは、前記排水横流路の下流側に接続された、排水ピット又は排水処理設備をさらに備え、
前記搬送水供給装置は、前記排水横流路の最上流部と、前記排水ピット又は排水処理設備とを連結する搬送水供給管と、該搬送水供給管に接続されたポンプと、を備え、前記ポンプを駆動させることで、前記排水ピット又は排水処理設備内の水を搬送水として前記排水横流路の最上流部に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の汚物搬送システム。 - 前記搬送水供給装置は、前記排水ピット内に収容配置されたポンプ槽をさらに備え、
前記ポンプ槽は、
前記排水ピットの底部との間に隙間を設けて配置された有底筒状のポンプ槽本体部と、
前記ポンプ槽本体部の上側開口部に設けられ、前記排水ピットの上側開口部に係止されることで前記ポンプ槽本体部を前記排水ピット内に固定するフランジ部と、を備え、
前記ポンプ槽本体部は、前記排水横流路を経て水が供給されるとともに、供給された水が所定量以上になったときには前記排水ピット内に排水するオーバーフロー機構を備えることを特徴とする請求項4に記載の汚物搬送システム。 - 前記搬送水供給装置は、排水処理装置を備えることを特徴とする請求項3から5いずれかに記載の汚物搬送システム。
- 前記排水処理装置は、好気性水処理装置であることを特徴とする請求項6に記載の汚物搬送システム。
- 前記搬送水供給装置は、搬送促進手段を備えることを特徴とする請求項3から7いずれかに記載の汚物搬送システム。
- 建物の任意の階に設けられた便器と、
前記便器の排出口に接続された器具排水管と、
前記器具排水管の下流側に接続され、下方に延びる排水立て管と、
前記排水立て管の下端部に設置された排水横流路と、を備える汚物搬送システムの改良施工方法であって、
汚物を搬送するための搬送水を前記排水横流路の上流部に供給する搬送水供給装置を、前記排水横流路の下流側に追加設置する工程を有することを特徴とする汚物搬送システムの改良施工方法。
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