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JP2005171600A - 強制排水装置 - Google Patents

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JP2005171600A JP2003411940A JP2003411940A JP2005171600A JP 2005171600 A JP2005171600 A JP 2005171600A JP 2003411940 A JP2003411940 A JP 2003411940A JP 2003411940 A JP2003411940 A JP 2003411940A JP 2005171600 A JP2005171600 A JP 2005171600A
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Abstract

【課題】 単純な構造且つ駆動系装置が故障したとしても排水詰まりを生じることのない強制排水装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る強制排水装置は、排水管内にジェット水流を発生させるジェット水流発生装置、排水管内にジェット気流を発生させるジェット気流発生装置、及びこれらを制御する制御盤50を備えている。ジェット水流発生装置は、洗浄水本管31、水制御弁32、間接圧力給水タンク33、洗浄水供給管34、ジェット水流ノズル部材35、中継ジェット水流ノズル部材36、各接続管25に設置された流水検知器37を備えている。ジェット気流発生装置は、圧縮空気本管41、空気減圧弁42、圧縮空気供給管43、空気制御弁44、中継ジェット気流ノズル部材45、各接続管25に設置された流水検知器37を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建造物における便所、浴室、洗面所、台所等の排水源からの汚水や雑排水を、建造物外の下水管等へ排出するための排水装置に関し、特にこれらの汚水や雑排水を強制的に排出するための強制排水装置に関する。
マンション等の共同住宅や、戸建て住宅における排水としては、主として、台所、浴室、洗面所等から排出される雑排水と、大小便器等から排出される汚水に分けられる。従来、このような排水を排出するためのシステムとしては、排水管の勾配を利用して排出する重力式排水が一般に採用されている。
しかし、重力式排水においては、排水のために充分な勾配をとって排水管を設置する必要があり、床上や床下に排水管の設置のための多くのスペースが必要とされるため、排水源である台所、浴室、洗面所、便器等の水回り設備の設置場所が非常に制約を受けるといった問題があった。
ところで、近年、共同住宅として水回り設備の間取りに自由度を持たせた設計に対する需要の高まりや、オフィスビルから共同住宅へのリフォームに際して、水回り設備の配置の自由度の高さが要求されている。しかし、上述したように、従来の重力式排水では、排水管の設置に際して所定の勾配を必要とするため、このような自由度を持たせた設計に対して充分に対応することができず、自由度の低い設計を強いられ、中には困難により計画を中止せざるを得ない場合が生じている。
このような課題を解決するため、従来、排水管の設置勾配がない場合や、逆勾配の場合でも排水可能なように、ポンプを利用して圧送する強制排水システム等が開発されている。従来の強制排水システムとしては、下記特許文献1及び特許文献2に開示されたシステムが知られている。
特開2001−317100号公報 特開2001−3420号公報
上記特許文献1には、水道水や空気等の駆動用流体の圧力により排水用羽根車を回転駆動することで、固形物を含んだ汚水・雑排水を粉砕し、強制的に縦管まで圧送する強制排水システムが開示されている。また、上記特許文献2には、バキュームユニットによりフィルターユニット−封水部間に負圧を発生させて、排水を強制的に吸引し排出する排水装置が開示されている。
しかし、上記特許文献1記載の強制排水システムにおいては、排水用羽根車、タービン用羽根車及びこれら羽根車を駆動するための駆動用流体を供給する装置が必要であり、構成が複雑となり、コストも高く、メンテナンスにも手間がかかってしまう。また、駆動用流体を供給する装置が故障した場合には、羽根車の回転が止まってしまうので、排水管の中に回転しない排水用羽根車が位置し、却って排水を阻害する要因となってしまう。特に、汚水管の中の固形物が羽根車に詰まる可能性が高く、排水の詰まりの原因になってしまう。また、羽根車のメンテナンスが必要になった場合には、排水管の中の作業を行う必要があり、非常に手間の係る作業となってしまう。
また、上記特許文献2記載の強制排水システムにおいても、バキュームユニットが故障してしまった場合には、検知装置が排水や目詰まりを検知しても、空気吸引による負圧を発生させることができないため、濾過フィルターでの目詰まりにより、排水詰まりが生じてしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、単純な構造且つ駆動系装置が故障したとしても排水詰まりを生じることのない強制排水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る強制排水装置は、水回り設備からの排水を水平管内で強制的に排水するための強制排水装置であって、前記水回り設備から前記水平管内に排出された排水を、竪管に向けて強制的に誘導排水するため、前記水平管内にジェット流体流を噴射するジェット流体流発生装置と、当該ジェット流体流発生装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る強制排水方法は、水回り設備からの排水を水平管内で強制的に排水するための強制排水方法であって、前記水回り設備からの排水を検知する検知工程と、前記水平管内の排水を竪管に向けて強制的に誘導排水するために、前記水平管内にジェット流体流を噴射する噴射工程と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、単純な構造且つ駆動系装置が故障したとしても排水詰まりを生じることのない強制排水装置を提供することができる。また、本発明に係る強制排水システムは、既存の排水システムに容易に後付けで設置することが可能である。
また、水平管に中継用のジェット流体流発生装置を設置することで、確実に排水を竪管に向けて排出することができる。
また、より大きな排水圧力の必要な汚水系統の中継用のジェット流体流発生装置として、中継ジェット水流発生装置を用い、比較的小さな排水圧力で良い雑排水系統の中継用ジェット水流発生装置として、中継ジェット気流発生装置を用いれば、水の使用量を節約することができる。
また、制御手段が所定の周期でジェット流体流発生装置を駆動するための制御信号を生成することで、定期的に排水管の中の清掃が行われ、排水詰まりを未然に防止することができる。
また、水平管を覆うように防振防音カバーを設置することで、制御弁の駆動やジェット流体流の発生により振動や騒音を防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る強制排水装置を含む強制排水システム1の概略構成図を示す。なお、図1は、強制排水システム1の一部として、集合住宅の一世帯分を示し、簡単化した二次元図で図示している。
同図に示すように、強制排水システム1には、排水源である水回り設備として、台所流し11、洗濯機12、洗面所13、風呂14、便所手洗い器15、便器16が設置されている。排水管としては、雑排水系統の雑排水用水平管21及び雑排水用竪管22、汚水系統の汚水用水平管23及び汚水用竪管24、及び上記水回り設備と雑排水用水平管22及び汚水用水平管23とを接続するための接続管25とが設置されている。また、接続管25としては、台所流し11用の接続管25−1、洗濯機12用の接続管25−2、洗面所13用の接続管25−3、風呂14用の接続管25−4、手洗い器15用の接続管25−5、便器16用の接続管25−6が設置されている。
本実施の形態では、台所流し11、洗濯機12、洗面所13及び風呂14が、雑排水系統として、接続管25により雑排水用水平管21に接続され、手洗い器15及び便器16が、汚水排水系統として、接続管25により汚水用水平管23に接続されている。雑排水用水平管21及び汚水用水平管23は、勾配が0度に設置されている。
強制排水装置として、強制的に排水するために排水管内にジェット水流を発生させるジェット水流発生装置30、同じく排水管内にジェット気流を発生させるジェット気流発生装置40、及びこれらジェット水流発生装置30及びジェット気流発生装置40を制御するための制御盤50とが設けられている。
ジェット水流発生装置30は、図示しない水道管に接続された給水管31、水制御弁32、間接圧力給水タンク33、水供給管34、ジェット水流ノズル部材35、中継ジェット水流ノズル部材36、各接続管25に設置された流水検知器37を備えている。間接圧力給水タンク33は、ジェット水流発生初期時の圧力を水道給水圧よりも高めることができ、そのための空気層を内部に有している。この空気層の存在により、排水管からの汚染を食い止めることができ、衛生上も好ましい。また、ジェット水流ノズル部材35は、接続管25と水平管21,23との接続部である曲り管(エルボ)部分に設けられ、中継ジェット水流ノズル部材36は、ジェット水流ノズル部材35から所定の間隔、例えば4m離れて水平管21,23に設置されている。なお、給水圧が不足する場合には、加圧ポンプを追加で設置しても良い。
ジェット気流発生装置40は、圧縮空気を生成する図示しないコンプレッサーに接続された圧縮空気本管41、空気減圧弁42、圧縮空気供給管43、空気制御弁44、中継ジェット気流ノズル部材45、各接続管25に設置された流水検知器37を備えている。中継ジェット気流ノズル部材45は、所定の間隔、例えば上流側のノズル部材から2m離れて水平管21,23に設置されている。
流水検知器37と制御盤50は、図示しない配線により接続されており、流水検知器37による検知信号が制御盤50へと送信されるよう構成されている。また、制御盤50と水制御弁32、空気減圧弁42及び空気制御弁44は、配線60により接続されており、制御盤50が所定の制御プログラムに基づいて生成する制御信号が、水・空気制御弁32,44及び空気減圧弁42へと送信されるように構成されている。水・空気制御弁32,33は、この制御信号に従って制御弁の開閉を行い、制御弁が開放されている時に、ノズル部材35,36,45からジェット流体流(水流・気流)が水平管21,23内に噴射される。
ここで、本実施の形態に係る雑排水系統の雑排水用水平管21及び雑排水用竪管22の配管は口径50mmのものを用いている。また、汚水系統では、固形物が流れる可能性があるため、汚水用水平管23及び汚水用竪管24の配管は、口径75mmのものを用いている。もちろん、配管口径はこれに限られるものではなく、建物構造や設計に併せて、口径65mm、40mm、32mmの配管等、適宜選択することができる。
また、水供給管34内の水圧は、水道管の給水圧である0.1MPaとほぼ同じであるが、間接圧力給水タンク内の空気層の圧縮により、ジェット水流噴射の際の初期圧力は給水圧よりも高くなる。圧縮空気供給管43内の空気圧は、コンプレッサーから圧縮空気本管41を介して送られてくる空気の圧力を空気減圧弁42により減圧し、0.3〜0.5MPaである。なお、上述したようにジェット気流発生装置40の空気圧が0.3〜0.5MPaの場合には、中継ジェット気流ノズル部材45が設置される水平管の口径は、誘導排水を確実なものとするため、50mm以下であることが望ましい。
次に、図2を参照して、ジェット水流ノズル部材35の構成について詳細に説明する。図2(a)は、ジェット水流ノズル部材35を手前から見た概略前面図、図2(b)は、上方から見た概略上面図、図2(c)は、図2(a)の図中右側から見た概略右側面図である。図2に示すように、ジェット水流ノズル部材35は、ノズル351及び筐体部352から構成されている。ノズル351は筐体部352によりエルボ26に固定され、その先端から水平管内にジェット水流を供給可能なように、エルボ27の内周面とノズル351先端が面一になるように設置されている。
また、ノズル351は、水平管内の排水を排水方向へ誘導するために、その先端の吐出方向が、水平管の中心軸線に対して、10度の傾きを持つように設置されている。このノズル351は、口径6mmの円管状部材である。ノズル351の口径は、水平管の口径等の設置条件に合わせて、適宜変更可能であり、5mmや8mmであっても良い。本実施の形態では、1〜8mmの口径が望ましい。また、ノズル351として、断面が楕円形状の管状部材を用いても良い。また、ノズル351の吐出方向の角度についても、水平管の径や水圧に応じて適宜変更可能である。
次に、図3を参照して、中継ジェット水流ノズル部材36の構成について詳細に説明する。図3(a)は、中継ジェット水流ノズル部材36を手前から見た概略前面図、図3(b)は、上方から見た概略上面図、図3(c)は、図3(a)の紙面右側から見た概略右側面図である。図3に示すように、中継ジェット水流ノズル部材36は、ノズル361及び筐体部362から構成されている。ノズル361は筐体部362により水平管をつなぐ継ぎ足しソケット27に固定され、その先端から水平管内にジェット水流を供給可能なように、継ぎ足しソケット27の内周面とノズル361先端が面一になるように設置されている。
また、ノズル361は、水平管内の排水を排水方向(図中、左方向)へ誘導するために、その先端の吐出方向が、水平管の中心軸線に対して、15度の傾きを持つように設置されている。このノズル361は、上述したノズル351と同様に口径6mmの円管状部材であり、ノズル351と同様に、適宜口径や形状を変更可能である。また、ノズル361の吐出方向の角度についても、水平管の径や水圧に応じて適宜変更可能である。
次に、図4を参照して、中継ジェット気流ノズル部材45の構成について詳細に説明する。図4(a)は、中継ジェット気流ノズル部材45を手前から見た概略前面図、図4(b)は、上方から見た概略上面図、図4(c)は、図4(a)の図中右側から見た概略右側面図である。図4に示すように、中継ジェット気流ノズル部材45は、ノズル451及び筐体部452から構成されている。ノズル451は、筐体部452により継ぎ足しソケット27に固定され、その先端から水平管内にジェット気流を供給可能なように、継ぎ足しソケット27の内周面とノズル451先端が面一になるように設置されている。
また、ノズル451は、水平管内の排水を排水方向(図中左方向)へ誘導するために、その先端の吐出方向が、水平管の中心軸線に対して、20度の傾きを持つように設置されている。このノズル451は、その先端断面が長辺3mm、短辺0.3mmの長方形状をした管状部である。もちろん、ノズル451の形状は、水平管の口径等の設置条件に合わせて適宜変更可能であり、口径1mm,1.5mm,2mmの円管状部材を用いても良い。また、ノズル451の吐出方向の角度についても、水平管の径や空気圧に応じて適宜変更可能である。
次に、図5を参照して、排水管の防振防音保護カバーについて説明する。本実施の形態の強制排水システムにおいては、図1では図示を省略した防振防音保護カバーが排水管を覆って設置されている。図5(a)は、防振防音保護カバーの設置状態を示す概略図であり、図5(b)は、その切断面図を示している。
図5に示すように、防振防音保護カバー70は、接続管や水平管等の排水管本体を覆うように設置されている。防振防音保護カバー70の形状は、断面が方形の筒状部材である。また、防振防音保護カバーと断面が円形の排水管との間隙の下方部分には、乾いた砂71が充填されている。また、この防振防音保護カバー70は、廃棄タイヤ等のゴム質系廃棄物をリサイクルした物を用いている。また、設置に際しては、同一形状のリサイクル品70−1,70−2を上下方向から排水管を覆うように敷設し、合わさる部分が接合される。
本実施の形態に係る強制排水システムでは、ジェット水流及びジェット気流の発生により音並びに振動が発生する可能性があるが、防振防音保護カバー70を設置することで、音や振動の発生を防止し、さらには、音や振動が外部へ漏れるのを防止することができる。また、漏水を防止する効果も有する。さらに砂71を充填することで、安定して音や振動の発生を防止することができる。た、この防振防音保護カバー70の底部に漏水センサーを設置しても良く、漏水センサーを設置すれば、確実に排水管からの漏水を検知することができる。
なお、防振防音保護カバーを設置せず、排水管として既存の二重管を用いることでも、ある程度防振防音の効果が得られるが、本実施の形態のように防振防音保護カバーを設置すれば、充分な防振防音効果を得ることができる。また、リサイクル品である廃棄タイヤを防振防音保護カバーとして用いているので、環境保護にも貢献することができる。
次に、上記構成の強制排水システムにおける強制排水装置の動作について、図6を参照して説明する。図6は、強制排水装置の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップ1(以下、「ステップ」を「S」とする)において、便器16の排水が行われる。この排水は、まず接続管25−6を通過するので、S11において、接続管25−6に設置された流水検知器37−6により検知される。この検知により、流水検知器37−6において検知信号が生成され、制御盤50へと送信される(S12)。制御盤50は、この検知信号に基づいて、便器16からの排水が通過するジェット水流ノズル部材35、中継ジェット水流ノズル部材36からジェット水流を噴射させるための制御信号を生成し(S13)、ジェット水流発生装置30へ送信する。具体的には、ジェット水流ノズル部材35及び中継ジェット水流ノズル部材36の各水制御弁32−6,32−5の開閉を制御する制御信号が生成・送信される。
ジェット水流ノズル部材35から噴射させるための制御信号としては、例えば、便器16からの排水が流水検知器37−6を通過し終わり、制御盤50での検知信号の受信が停止してから2〜4秒の間、水制御弁37−6を開いてジェット水流を噴射させるような制御信号とすれば良い。また、中継ジェット水流ノズル部材36から噴射させるための制御信号としては、ジェット水流ノズル部材35と中継ジェット水流ノズル部材36との間隔に応じた時間だけ遅延して、水制御弁37−5を2〜4秒開いて中継ジェット水流を噴射させるような制御信号とすれば良い。
S15においては、ジェット水流ノズル部材35は、上記制御信号に基づいた水制御弁37−6の開動作により、ジェット水流を排水管内に噴射し、汚水用水平管23内の排水を強制的に汚水用竪管24に向けて誘導排水する。この時、水供給管34内の圧力0.1MPaでジェット水流が噴射されるが、水制御弁37−6を開いた直後の初期圧力は、上述した間接圧力給水タンク33によって、0.1MPaよりも高められる。
そして、S16に進み、中継ジェット水流ノズル部材36は、上記制御信号に基づいた水制御弁37−5の開動作により、ジェット水流を排水管内に噴射し、汚水用水平管23内を誘導されてきた排水を、さらに汚水用竪管24に向けて誘導する。これにより、便器16からの排水は、本実施の形態のように水平管が無勾配で設置されてあっても、円滑に竪管まで誘導排水される。
なお、便器16からの汚水の誘導排水については、図6を参照して説明した制御方法だけでなく、便器16に電動リモート型洗浄弁式のものを採用し、洗浄ボタンのON動作に連動してノズル部材35,36を作動させるように構成しても良い。具体的には、洗浄ボタンが押されると、便器16に連結された洗浄タンク内の洗浄水が排出され、汚物と共に接続管25−6に排水される。この時、洗浄ボタンが押されたことを示す信号が制御盤50に送信されるように構成しておき、所定のタイミングで、ジェット水流ノズル部材35及び中継ジェット水流ノズル部材36を作動させるように、制御盤50が水制御弁32−5,32−6の開閉を制御するように構成すれば良い。
また、上述した制御方法では、便器16からの排水を例にとって説明したが、他の水回り設備11〜15についても、同様に流水検知器37による排水の検知信号に基づいて、水制御弁32及び空気制御弁44の開閉を行って、ノズル部材からジェット水流及びジェット気流を噴射させるように制御すれば良い。この場合、噴射タイミング、噴射時間、圧縮空気圧、水圧等の条件は、各水回り設備の特性に従って適宜決定すれば良い。
また、本実施の形態に係る制御盤は、定期排水管清掃のために、所定の周期でジェット水流発生装置及びジェット気流発生装置を作動させるように設定されている。例えば、一週間に一度、12時に全てのジェット水流発生装置及びジェット気流発生装置を一分間作動させるように設定すれば、排水管内周面に付着した油脂成分を洗い流して清掃を行うことができ、排水管の詰まりを防止することもできる。
なお、本実施の形態に係る強制排水システムは、新規に建物を建設する際には、排水管の設計時から本強制排水装置を組み込んで設計すれば良い。さらに、既存の建物の排水管であっても、ノズル部材を既存の排水管に取り付けることで、簡単に後付けで設置可能である。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態に係る強制排水装置によれば、単純な構成で強制的な排水が可能である。また、強制排水装置が故障した場合であっても、水平管内の排水を阻害する部材が無いので、排水詰まりを生じることもない。なお、本実施の形態では、水平管を勾配0°で設置しているが、接続管から重力排水により流れてくる排水の作用により、ある程度竪管への排水が行われることになる。
また、本強制排水装置においては、雑排水系統の中継用のジェット流体流発生装置として、ジェット気流発生装置を用いており、ジェット水流を使用する場合と比べて、水道水を節約することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した強制排水装置に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
例えば、ジェット水流発生装置で用いる流体として、本実施の形態では、水道水を用いているが、雨水などを溜めた雑用水を用いても良い。
また、本実施の形態においては、図1に示すように、水平管に設置された中継用のジェット流体流発生装置として、ジェット気流発生装置を用いている。これは、汚水系統と比べて雑排水系統では、通常固形物の大きさが小さく、その数も少ないからであるが、排水の確実性を高めるために、ジェット水流発生装置を使用しても良いのは勿論である。また、水平管に設けられる中継用ノズル部材の個数及び間隔は、水平管の長さ及び圧縮流体の圧力に応じて適宜変更可能である。
さらに、本実施の形態では、ジェット流体流発生装置として、ジェット水流発生装置及びジェット気流発生装置の双方を適宜配置しているが、ジェット水流発生装置又はジェット気流発生装置の一方だけでも良い。この場合には、適宜、圧縮流体の圧力や設置間隔を、確実に排水可能に設計する必要がある。
さらに、本実施の形態では、水平管を勾配0°で設置しているが、多少の傾斜を持って配置されていても良い。特に、既存の建物の排水管に本強制排水装置を後付けする場合には、水平管は傾斜を持って設置されている。但し、新規の建物の排水管を設計する場合には、水平管の勾配0°のほうが、設計の自由度を持った設計が可能となり、望ましい。
また、本実施の形態では、ジェット気流発生装置の流体として空気を用いているが、空気以外の気体であっても良い
本発明の実施の形態に係る強制排水システムの一部を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係るジェット水流ノズル部材の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る中継ジェット水流ノズル部材の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る中継ジェット気流ノズル部材の構成概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る防振防音保護カバーの構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る強制排水システムの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 強制排水システム
21 雑排水用水平管
22 雑排水用竪管
23 汚水用水平管
24 汚水用竪管
25 接続管
31 給水管
32 水制御弁
33 間接圧力給水タンク
34 水供給管
35 ジェット水流ノズル部材
36 中継ジェット水流ノズル部材
37 流水検知器
41 圧縮空気本管
42 空気減圧弁
43 圧縮空気供給管
44 空気制御弁
45 中継ジェット気流ノズル部材
50 制御盤
60 配線
70 防振防音保護カバー

Claims (13)

  1. 水回り設備からの排水を水平管内で強制的に排水するための強制排水装置であって、
    前記水回り設備から前記水平管内に排出された排水を、竪管に向けて強制的に誘導排水するため、前記水平管内にジェット流体流を噴射するジェット流体流発生装置と、当該ジェット流体流発生装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする強制排水装置。
  2. 前記ジェット流体流発生装置は、前記水回り設備からの排水を検知する検知手段と、その開閉によりジェット流体流の発生を制御する流体制御弁とを備えており、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知信号に基づいて、前記流体制御弁の開閉を制御する制御信号を生成し、前記流体制御弁に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の強制排水装置。
  3. 前記ジェット流体流発生装置は、前記水回り設備からの接続管と水平管とが結合する曲り管部の位置で、前記水平管内にジェット水流を噴射するジェット水流発生装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載の強制排水装置。
  4. 前記ジェット流体流発生装置は、前記水平管の所定の位置に設置され、誘導排水を中継するために前記水平管にジェット水流を噴射する中継用ジェット水流発生装置をさらに有していることを特徴とする請求項3記載の強制排水装置。
  5. 前記中継用ジェット水流発生装置は、汚水系統の水平管に設置されていることを特徴とする請求項4記載の強制排水装置。
  6. 前記ジェット流体流発生装置は、前記ジェット水流発生装置に水を供給する管に設置された、空気層を備えた間接圧力給水タンクを有することを特徴とする請求項3乃至5何れか1項に記載の強制排水装置。
  7. 前記ジェット流体流発生装置は、前記水平管の所定の位置に設置され、誘導排水を中継するために、前記水平管内にジェット気流を噴射する中継用ジェット気流発生装置を有していることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の強制排水装置。
  8. 前記中継用ジェット気流発生装置は、口径が50mm以下の水平管に設置されていることを特徴とする請求項7記載の強制排水装置。
  9. 前記水平管を覆うように設置された防振防音カバーをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8何れか1項に記載の強制排水装置。
  10. 前記防振防音カバーの中に充填された砂をさらに備えたことを特徴とする請求項9記載の強制排水装置。
  11. 前記水平管は、勾配角0°で設置されていることを特徴とする請求項1乃至10何れか1項に記載の強制排水装置。
  12. 前記制御手段は、排水管内の清掃のため、所定の間隔で定期的に前記ジェット流体流発生装置を駆動するための制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至11何れか1項に記載の強制排水装置。
  13. 水回り設備からの排水を水平管内で強制的に排水するための強制排水方法であって、
    前記水回り設備からの排水を検知する検知工程と、
    前記水平管内の排水を竪管に向けて強制的に誘導排水するために、前記水平管内にジェット流体流を噴射する噴射工程と、を具備することを特徴とする強制排水方法。
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