JP2015163664A - ゴム用改質剤、ゴム組成物及び成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な物理特性を有すると同時に、色鮮やかなフッ素ゴム成形品を製造するためのゴム用改質剤を提供する。
【解決手段】有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、リン酸エステル、及び有機スルホン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とするゴム用改質剤。
【選択図】 なし
【解決手段】有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、リン酸エステル、及び有機スルホン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とするゴム用改質剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ゴム用改質剤、ゴム組成物及び成形品に関する。
フッ素ゴムの成形品としては、カーボンを配合した黒色の成形品の他、識別を容易にするために黒色以外に着色された成形品が流通している。黒色以外に着色するためには、カーボンの配合を控える必要があるが、カーボンを配合しないことによって耐熱性や補強性が低下する問題が知られている。また、補強性を補い、かつ、着色するために配合する顔料が、フッ素ゴムの成形時に析出してしまうなど、カーボンには存在しなかった問題が生じることも知られている。そこで、これらの問題を解決するために、様々な提案がされてきた。
例えば、特許文献1には、フッ素ゴムを着色可能にし、補強性をカバーするために配合したタルクが押し出し時に析出し、一ヵ所に凝集してしまった場合のゴムの機能低下を招く問題を解決できる組成物として、過酸化物加硫可能なフッ素ポリマーからなるフッ素ゴムと、過酸化物系架橋剤と、親水性表面を有する焼成タルクからなる耐熱性充填剤とを少なくとも含有し、カーボンブラックを実質的に配合せず着色剤を配合し、前記焼成タルクをフッ素ポリマー100重量部当り2〜20重量部配合することを特徴とするフッ素ゴム組成物が記載されている。
特許文献2には、過酸化物加硫可能なフッ素ポリマーからなるフッ素ゴムと、過酸化物系架橋剤と、炭酸カルシウムとを少なくとも含有し、前記炭酸カルシウムをフッ素ポリマー100重量部当り5〜30重量部配合し、着色可能であることを特徴とするフッ素ゴム組成物が記載されている。
特許文献3には、フッ素ゴムの着色化のために配合した顔料成分が、押し出し時に押出機の口金部分(吐出部)に析出してしまい、押し出した生地に異物として付着してしまい、色ムラが発生する問題、又、一ヵ所に凝集してしまった場合のゴム材料物性の低下を招く問題を解決できる組成物として、ムーニー粘度ML1+10(121℃)が60以下であり、フローレートが4.0×10−2(cm3/s)以下であるフッ素ゴム100重量部に対して、有彩色の着色剤としてフタロシアニン系顔料を2重量部以上5重量部未満含有し、カーボンブラックを0重量部〜2重量部含有するフッ素ゴム組成物が記載されている。
これらの先行技術のように、フッ素ゴム成形品が有する優れた物理特性を損なわない方法でフッ素ゴム成形品を黒色以外に着色するための技術改良がなされてきた。しかしながら、これらの技術は単に識別性のために成形品を着色することを目的にしているにとどまり、高い意匠性を実現するための技術は知られていない。
本発明の目的は、このような現状に鑑み、良好な物理特性を有すると同時に、色鮮やかなフッ素ゴム成形品を製造するためのゴム用改質剤を提供することにある。
未架橋のフッ素ゴムは、成形した後又は成形と同時に架橋されて、一次架橋されたフッ素ゴム成形品が製造される。一次架橋されたフッ素ゴム成形品を更に二次架橋することにより、フッ素ゴム成形品の特性を向上させることができる。
しかしながら、二次架橋を行うと、二次架橋後のフッ素ゴム成形品が一次架橋後のフッ素ゴム成形品とは異なる色に変化してしまい、色鮮やかなフッ素ゴム成形品を製造できないこと、特定のケイ素含有化合物がフッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止できることを見出し、本発明を完成することに至った。
すなわち、本発明は、有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、リン酸エステル、及び有機スルホン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とするゴム用改質剤である。
上記ゴム用改質剤は、フッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止するためのゴム用改質剤であることが好ましい。
上記ゴム用改質剤は、フッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止するためのゴム用改質剤であることが好ましい。
本発明はまた、フッ素ゴムと上述のゴム用改質剤とからなるゴム組成物でもある。
上記ゴム組成物は、更に、添加剤を含むことが好ましい。
上記ゴム組成物は、更に、添加剤を含むことが好ましい。
本発明はまた、上述のゴム組成物からなる成形品でもある。
上記成形品は、自動車シート用保護カバー、自転車サドル用保護カバー、自動車内装部品、家具用保護シート、時計用ベルト、物品(但し時計を除く)を身体に保持させるためのベルト、ポータブル電子デバイスのハウジング又はポータブル電子デバイス用保護カバーであることが好ましい。
上記成形品は、自動車シート用保護カバー、自転車サドル用保護カバー、自動車内装部品、家具用保護シート、時計用ベルト、物品(但し時計を除く)を身体に保持させるためのベルト、ポータブル電子デバイスのハウジング又はポータブル電子デバイス用保護カバーであることが好ましい。
本発明はまた、フッ素ゴムと上述のゴム用改質剤とを混練してゴム組成物を得る工程(I)、
上記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程(II)、
上記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程(III)
を含むことを特徴とする成形品の製造方法でもある。
上記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程(II)、
上記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程(III)
を含むことを特徴とする成形品の製造方法でもある。
本発明のゴム用改質剤は、上記の構成を有することから、良好な物理特性を有すると同時に、色鮮やかなフッ素ゴム成形品を製造することができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明のゴム用改質剤は、有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、リン酸エステル、及び有機スルホン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする。なかでも、本発明のゴム用改質剤は、有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、及びリン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、又はカルボン酸エステルを含むことがより好ましい。
有機ケイ素含有化合物としては、オルガノシラン、オルガノシラザン、オルガノシロキサン、環状オルガノシロキサン等の低分子化合物や、ポリオルガノシロキサンであるシロキサンオリゴマー、シリコーンオイル、シリコーンレジン、シリコーンゴム(未架橋のもの)等の直鎖や分岐鎖を有する構造や環状構造のシリコーン系化合物が挙げられる。特に、ゴムへの分散性の観点から、融点、又は軟化点が20℃〜200℃の固体(ゴムを除く)、液体(融点、又は軟化点が20℃未満であって、粘稠であっても構わない。液状ゴムを含む。)、又は固体のゴムが好ましい。有機ケイ素含有化合物が固体(ゴムを除く)である場合には、融点、又は軟化点が20℃〜180℃の範囲がより好ましく、20℃〜120℃の範囲が更に好ましく、20℃〜90℃の範囲が更により好ましい。有機ケイ素含有化合物が液体(融点、又は軟化点が20℃未満であって、粘稠であっても構わない。液状ゴムを含む。)の場合には、25℃での動粘度が1〜1000000cStの範囲が好ましく、20〜100000cStの範囲がより好ましく、30〜10000cStの範囲が更に好ましい。有機ケイ素含有化合物が固体のゴムである場合には、100℃のムーニー粘度(ML1+10)が0.1〜150の範囲が好ましく、0.5〜80の範囲がより好ましく、1〜50の範囲がさらに好ましい。
またカルボン酸、カルボン酸エステル、又はカルボン酸塩としては、式(1)〜式(3)からなる群より選択される少なくとも1種で表されるものが好ましい。
式(1):R1−COOX1
式(1)において、R1は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R1においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R1においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R1がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましく、炭素数7〜20の範囲が特に好ましい。R1は、アルキル基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
X1は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X1においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X1においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X1がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X1が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましく、Na、Znからなる群より選択される少なくとも1種が特に好ましい。X1は、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
式(1)において、R1は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R1においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R1においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R1がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましく、炭素数7〜20の範囲が特に好ましい。R1は、アルキル基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
X1は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X1においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X1においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X1がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X1が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましく、Na、Znからなる群より選択される少なくとも1種が特に好ましい。X1は、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
式(2):X2OC(=O)C−R2−COOX2
式(2)において、R2は、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキレン基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリーレン基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に1個以上のエーテル結合性酸素原子を含んでいてもよいポリオキシアルキレン基、又は単結合手である。R2においてアルキレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2においてアリーレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2においてポリオキシアルキレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2がアルキレン基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。R2は、アルキレン基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキレン基であることがより好ましい。
2つのX2はそれぞれ独立に、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X2においてアルキル基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X2においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X2がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X2が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましい。X2は、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
式(2)において、R2は、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキレン基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリーレン基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に1個以上のエーテル結合性酸素原子を含んでいてもよいポリオキシアルキレン基、又は単結合手である。R2においてアルキレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2においてアリーレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2においてポリオキシアルキレン基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R2がアルキレン基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。R2は、アルキレン基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキレン基であることがより好ましい。
2つのX2はそれぞれ独立に、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X2においてアルキル基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X2においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X2がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X2が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましい。X2は、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
式(3):
式(3)において、3つのX3はそれぞれ独立に、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X3においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X3においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X1がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X3が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましい。X3は、水素原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子又は不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
リン酸エステルとしては、式(4)で表されるものが好ましい。
式(4):(R3O)3−PO
式(4)において、3つのR3はそれぞれ独立に、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R3においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R3においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R3がアルキル基である場合には炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましい。またR3が置換されていてもよいアリール基である場合にはメチルフェニル基が好ましい。R3は、アリール基であることが好ましく、メチルフェニル基であることがより好ましい。
式(4):(R3O)3−PO
式(4)において、3つのR3はそれぞれ独立に、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R3においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R3においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R3がアルキル基である場合には炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましい。またR3が置換されていてもよいアリール基である場合にはメチルフェニル基が好ましい。R3は、アリール基であることが好ましく、メチルフェニル基であることがより好ましい。
有機スルホン酸エステルとしては、式(5)で表されるものが好ましい。
式(5):R4−SO3X4
式(5)において、R4は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R4においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R4においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R4がアルキル基である場合には炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましい。R4は、アルキル基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
X4は、H、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X4においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X4においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X4がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X4が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましい。
式(5):R4−SO3X4
式(5)において、R4は、水素原子、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、又は水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基である。R4においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R4においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。R4がアルキル基である場合には炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数3〜30の範囲がより好ましく、炭素数5〜30の範囲が更に好ましく、炭素数7〜25の範囲が更により好ましい。R4は、アルキル基であることが好ましく、不飽和結合を含まないアルキル基であることがより好ましい。
X4は、H、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、また鎖中に不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基、水素原子の一部又は全部が置換されていてもよいアリール基、又は1〜3価の金属原子である。X4においてアルキル基は、ハロゲン、アリール基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X4においてアリール基は、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基により置換されていてもよい。X4がアルキル基である場合には、炭素数1〜50の範囲が好ましく、炭素数1〜30の範囲がより好ましく、炭素数1〜20の範囲が更に好ましく、炭素数1〜10の範囲が更により好ましい。X4が1〜3価の金属原子である場合には、K、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAlからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、Na、Ca、Znからなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましい。
本明細書において、融点は、示差走査熱量分析(DSC)を使用して求めた値である。
本明細書において、軟化点は、融点測定器により粉末状の有機ケイ素含有化合物の一部が液状化しはじめてから全体が液化するまでの平均温度を軟化点として求めた値である。
本明細書において、動粘度は、1〜100000cStにおいては25℃においてウベローデ粘度計を使用して求めた値であり、また100000cStを超えるものはブルックフィールド形回転粘度計で粘度を測定し、JIS Z 8804−2012に準拠して求めた密度で除して求めた値である。
有機ケイ素含有化合物としては、有機ケイ素含有低分子化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、シロキサンオリゴマー(但し、アミノ基を有するものを除く)、シリコーンオイル(但し、アミノ基を有するものを除く)及びシリコーンオイル配合のグリースやオイルコンパウンド、シリコーンレジン(但し、アミノ基を有するものを除く)、及びシリコーンゴム(但し、アミノ基を有するものを除く)からなる群より選択される少なくとも1種の有機ケイ素含有化合物を含むことが好ましい。
有機ケイ素含有低分子化合物としては、オルガノシラン、オルガノシラザン、オルガノシロキサン、環状オルガノシロキサン等が挙げられる。
上記有機ケイ素含有低分子化合物としては、具体的には、テトラアルコキシシラン類(例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシランなど)、トリアルコキシシラン類(例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、パーフルオロヘキシルエチルトリメトキシシラン、パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン、パーフルオロブチルエチルトリメトキシシラン、パーフルオロブチルエチルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなど)などが挙げられる。また、これら化合物のうちの1種類を、もしくは2種類以上の混合物を縮合したものを用いることもできる。それらは、後述する本発明のゴム組成物の架橋剤として働き、後述する本発明の成形品の強度の向上や耐熱性の向上に寄与する。
なかでも好ましいものとしては、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン及び、これらの縮合物が挙げられる。
なかでも好ましいものとしては、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン及び、これらの縮合物が挙げられる。
上記シロキサンオリゴマーとしては、SR2400、SR2402、AY42−163、DC3074、DC3037(東レ・ダウコーニング株式会社製)などが挙げられる。
上記シリコーンオイルとしては、分子鎖末端、分子鎖中など分子構造内に官能基を有する変性シリコーンオイルも挙げられ、官能基としては、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基やその他芳香族基及びその開環基、エポキシ基、カルビノール基、カルボキシル基、ポリエーテル基などが挙げられる。
また、シリコーンオイルとしては、具体的には、例えば、ジメチルシリコーンオイルとして、SH200(東レ・ダウコーニング株式会社製)、KF−96、KF−965(信越化学工業株式会社製)、メチルフェニルシリコーンオイルとして、SH510(東レ・ダウコーニング株式会社製)、KF−50、KF−54(信越化学工業株式会社製)、環状ジメチルシリコーンオイルとして、KF−995(信越化学工業株式会社製)、アラルキル変性シリコーンオイルとして、KF−410(信越化学工業株式会社製)、長鎖アルキル変性シリコーンオイルとして、KF−412、KF−413、X−22−7322(信越化学工業株式会社製)、フロロアルキル変性シリコーンオイルとして、FS1265(東レ・ダウコーニング株式会社製)、X−22−821(信越化学工業株式会社製)、エポキシ変性シリコーンオイルとして、SF8411、BY16−839(東レ・ダウコーニング株式会社製)、KF−1001、KF−102、KF−105、X−22−169B、X−22−173DX(信越化学工業株式会社製)、カルビノール変性シリコーンオイルとしては、SF8427、SF8428(東レ・ダウコーニング株式会社製)、X−22−4015、X−22−170DX(信越化学工業株式会社製)、カルボキシル変性シリコーンオイルとして、BY−16−880(東レ・ダウコーニング株式会社製)、X−22−3701E、X−22−162C(信越化学工業株式会社製)、ポリエーテル変性シリコーンオイルとして、SF8410、SH8700(東レ・ダウコーニング株式会社製)、KF−6123、KF−6012、X−22−4515(信越化学工業株式会社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのうち少なくとも1種類を任意に選択すればよく、また2種以上を混合して用いてもよい。また、シリコーンオイルを基油としてシリカ微粉末等を配合したシリコーンオイルコンパウンドや金属石けん等の増稠剤を配合したシリコーングリースも使用できる。シリコーングリースコンパウンドとしては、KS−62F、G−777(信越化学工業株式会社製)、トレフィルF−202、トレフィルZ−6598、トレフィルZ−6898(東レ・ダウコーニング株式会社製)、ストラクトールWS280(エスアンドエスジャパン(株)製等が挙げられる。シリコーングリースとしては、G−420、G−501(信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
また、上記シリコーンレジンとしては、KR−216、KR−220L、KC−89、KR−500、KR−213、KR−9218(信越化学工業株式会社製)、XIAMETER RSN−6018 RESIN INTERMEDIATE、3037INTERMEDIATE、3074INTERMEDIATE、Z−6018、217FLAKE、220FLAKE、233FLAKE、249FLAKE、QP8−5314、US−CF−2403 RESIN(東レ・ダウコーニング株式会社製)等が挙げられる。
また、上記シリコーンゴムとしては、KE−41、KE−44、KE−66、KE−200、KE−12、KE−931−U、KE−941−U、KE−951−U、KE−961−U、KE−971−U、KE−981−U、KE−961T−U、KE−971T−U、KE−871C−U、KE−9410−U、KE−9510−U、KE−9610−U、KE−9710−U、KE−742−U、KE−752−U、KE−762−U、KE−772−U、KE−782−U、KE−850−U、KE−870−U、KE−880−U、KE−890−U、KE−9590−U、KE−5590−U、KE−552−U、KE−582−U、KE−552B−U、KE−555−U、KE−575−U、KE−541−U、KE−551−U、KE−561−U、KE−571−U、KE−581−U、KE−520−U、KE−530B−2−U、KE−540B−2−U、KE−1551−U、KE−1571−U、KE−153−U、KE−174−U、KE−3601SB−U、KE−3711−U、KE−3801M−U、KE−5612G−U、KE−5620BL−U、KE−5620W−U、KE−5634−U、KE−7511−U、KE−7611−U、KE−7711−U、KE−765−U、KE−785−U、KE−7008−U、KE−7005−U、KE−503−U、KE−5042−U、KE−505−U、KE−6801−U、KE−136Y−U等の信越化学工業株式会社製シリコーンゴム、LS63U、SH745U、SH746U、SH747U、SH748UN、SH35U、SH55UA、SH75UN、SH52U、SH82UD、SH831U、SH841U、SH851U、SH861U、SH871U、SH881U、SRX517U、SH520UA.B、SH1447UA、SE1120U、SE1136U、SE1125U、SE955U、SH1603U、SRX530U、SE1630U、SE1607U、SRX505U、SE1602U、SE1184U、SE1185U、SE1186U、SE1187U、SE1188U、SRX39U、SRX539U、SE6758U、SE6770U−P、SE4704U、SE4705U、SE4706U、DY32−152U、DY32−305U、DY32−308U、DY32−310U、DY32−315U、DY32−337U、DY32−338U、DY32−339U、DY32−420U、DY32−421U、DY32−433U、DY32−474U、DY32−475U、DY32−476U、DY32−522U、DY32−534U、DY32−540U、DY32−541U、DY32−542U、DY32−576U、DY32−580U、DY32−623U、DY32−638U、DY32−643U、DY32−645U、DY32−663U、DY32−800U、DY32−802U、DY32−803U、DY32−839U、DY32−842U、DY32−843U、DY32−903U、DY32−904U、DY32−910U、DY32−911U、DY32−912U、DY32−913U、DY32−914U、DY32−915U、DY32−916U、DY32−922U、DY32−923U、DY32−924U、DY32−925U、DY32−926U、DY32−927U、DY32−931U、DY32−932U、DY32−933U、DY32−934U、DY32−935U、DY32−936U、DY32−946U、DY32−2007U等の東レ・ダウコーニング株式会社製シリコーンゴム、TSE221−3U、TSE221−4U、TSE221−5U、TSE221−6U、TSE221−7U、TSE221−8U、TSE2122−4U、TSE2122−5U、TSE2122−6U、TSE2122−7U、TSE2122−8U、TSE270−4U、TSE270−5U、TSE270−6U、TSE270−7U、TSE270−8U、TSE260−3U、TSE260−5U、TSE260−7U、TSE261−4U、TSE261−5U、TSE261−6U、TSE261−7U、TSE2323−5U、TSE2323−6U、TSE2323−7U、TSE217U、TSE2181U、TSE2183U、TSE2184U、TSE2501U、TSE2502U、TSE2425U、TSE2427U、TSE2461U、TSE2571−5U、TSE2571−7U、TSE2575U、TSE2577U、YE3465U、TCM5406U、TCM5407U、TCM5417U、YE3452UB、YE3120U、YE5246U、YE5158U、TSE2911U、TSE2913U、TSE2961U、TSE2963U、TSE2971U等の東芝シリコーン株式会社製シリコーンゴム、EL1300、EL1301、EL1351、EL1400、EL1401、EL1414、EL1416、EL1500、EL1501、EL1502、EL1510、EL1527、EL1535、EL1600、EL1601、EL1602、EL1609、EL1623、EL1626、EL1700、EL1701、EL1711、EL1718、EL1726、EL1729、EL1800、EL1801、EL1823、EL5203、EL5251、EL5300、EL5305、EL5307、EL5308、EL5351、EL5355、EL5400、EL5409、EL5412、EL5414、EL5416S、EL5424、EL5454、EL5500、EL5502、EL5503、EL5504、EL5508、EL5600、EL5606N、EL5700、EL5701、EL5703、EL5800、EL6400、EL6500、EL6501、EL6600、EL6700、EL6701、EL7553、EL7451、EL7553、EL7554、EL7603A、EL7611、EL7615、EL7706、EL7718、EL8502、EL8550、EL8751、R263/40、R263/50、R263/60、R263/70、R263/80、R300/80、R401/40、R401/50、R401/60、R401/70、R401/80、R401/90、R411/50、R411/60、R411/70、R420/30、R420/40、R420/50、R420/60、R420/70、R520/70、R750/30、R750/40、R750/50、R750/60、R800/20、R800/30、R701/40、R701/80、R806/75等の旭化成ワッカーシリコーン(株)製シリコーンゴム等が挙げられる。この他、液状ゴム等も使用できる。
カルボン酸としては、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、エルカ酸、アラキジン酸、ヘンイコシル酸、ベヘン酸、トリコシル酸、リグノセリン酸、リノール酸、γ−リノレン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、ドコサペンタエン酸、α−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、パルミトレイン酸、バクセン酸、パウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ネルボン酸、安息香酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等が挙げられる。
カルボン酸エステルとしては、上記カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、ノルマルプロピルエステル、イソプロピルエステル、ノルマルブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、ノルマルヘキシルエステル、ノルマルヘプチルエステル、
ノルマルオクチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、ノルマルノニルエステル、ノルマルデシルエステル、ノルマルイコシルエステル、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルエステル、フェニルエステル、メチルフェニルエステル等が挙げられる。
ノルマルオクチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、ノルマルノニルエステル、ノルマルデシルエステル、ノルマルイコシルエステル、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルエステル、フェニルエステル、メチルフェニルエステル等が挙げられる。
カルボン酸塩としては上記カルボン酸のK、Na、Mg、Ca、Zn、Fe、Cu、Ag及びAl塩等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、リン酸トリクレシル等が挙げられる。
有機スルホン酸エステルとしては、アルキルスルホン酸フェニルエステル等が挙げられる。
上記ゴム用改質剤は、シリカや珪藻土等の無機粉体に含浸させたものを使用しても良い。
上記ゴム用改質剤は、フッ素ゴム用改質剤であることが好ましく、フッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止するために好適に使用することができる。
上記ゴム用改質剤は、フッ素ゴムと混合して使用することができる。上記ゴム用改質剤とフッ素ゴムとを混合してゴム組成物を調製した後、上記ゴム組成物を成形し、架橋することにより成形品を得ることができる。得られた成形品は、色鮮やかである。上記ゴム用改質剤とフッ素ゴムとからなるゴム組成物、及び、上記ゴム組成物からなる成形品も本発明の1つである。
上記フッ素ゴムとしては、例えば、パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム、ポリオール架橋可能なフッ素ゴム、ポリアミン架橋可能なフッ素ゴム等を挙げることができる。
上記パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、パーオキサイド架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記パーオキサイド架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、ヨウ素原子、臭素原子等を挙げることができる。
上記ポリオール架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、ポリオール架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記ポリオール架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、フッ化ビニリデン(VdF)単位を有する部位等を挙げることができる。上記架橋部位を導入する方法としては、フッ素ゴムの重合時に架橋部位を与える単量体を共重合する方法等が挙げられる。
上記フッ素ゴムとしては、成形温度を上げても着色しにくい点から、パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムであることが好ましい。
上記パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、パーオキサイド架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記パーオキサイド架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、ヨウ素原子、臭素原子等を挙げることができる。
上記ポリオール架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、ポリオール架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記ポリオール架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、フッ化ビニリデン(VdF)単位を有する部位等を挙げることができる。上記架橋部位を導入する方法としては、フッ素ゴムの重合時に架橋部位を与える単量体を共重合する方法等が挙げられる。
上記フッ素ゴムとしては、成形温度を上げても着色しにくい点から、パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムであることが好ましい。
上記フッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライド(VdF)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)系フッ素ゴム、VdF/HFP/テトラフルオロエチレン(TFE)系フッ素ゴム、TFE/プロピレン系フッ素ゴム、TFE/プロピレン/VdF系フッ素ゴム、エチレン/HFP系フッ素ゴム、エチレン/HFP/VdF系フッ素ゴム、エチレン/HFP/TFE系フッ素ゴム、VdF/TFE/パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)系フッ素ゴム、VdF/CTFE系フッ素ゴム、VdF/(2,3,3,3− テトラフルオロ−1−プロペン系フッ素ゴム等を挙げることができ、なかでも、ビニリデンフルオライド(VdF)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)系フッ素ゴム、VdF/HFP/テトラフルオロエチレン(TFE)系フッ素ゴム、VdF/TFE/パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)系フッ素ゴム、VdF/(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン系フッ素ゴムからなる群より選択される少なくとも1種のフッ素ゴムであることが好ましい。さらにフッ素ゴム中のフッ素原子の割合が64質量%以上の組成であることが好ましく、68質量%以上の組成であることがより好ましく、70質量%以上の組成であることが更に好ましい。
上記ゴム用改質剤は、フッ素ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部の量を混合することが好ましく、より好ましい上限は7質量部であり、更に好ましい上限は5質量部であり、より好ましい下限は0.5質量部であり、更に好ましい下限は0.7質量部であり、特に好ましい下限は1.0質量部である。
る。
る。
本発明のゴム組成物は、上記ゴム用改質剤と上記フッ素ゴムに加えて、更に、添加剤を含むことが好ましい。
上記添加剤としては、架橋剤、架橋助剤、充填剤、受酸剤、加工助剤、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、着色剤、顔料、安定剤、接着助剤、離型剤、導電性付与剤、熱伝導性付与剤、表面非粘着剤、粘着付与剤、柔軟性付与剤、耐熱性改善剤、難燃剤、紫外線吸収剤、耐油性向上剤、発泡剤、スコーチ防止剤、滑剤、エポキシ樹脂、防汚性改質剤等が挙げられる。
上記添加剤としては、架橋剤、架橋助剤、充填剤、受酸剤、加工助剤、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、着色剤、顔料、安定剤、接着助剤、離型剤、導電性付与剤、熱伝導性付与剤、表面非粘着剤、粘着付与剤、柔軟性付与剤、耐熱性改善剤、難燃剤、紫外線吸収剤、耐油性向上剤、発泡剤、スコーチ防止剤、滑剤、エポキシ樹脂、防汚性改質剤等が挙げられる。
上記架橋剤としては、ゴムを架橋するために使用する一般的な架橋剤が使用できる。パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムに使用する架橋剤を特に例示すれば、パーオキサイド系架橋剤が例示できる。パーオキサイド系架橋剤としては、有機過酸化物が挙げられる。上記パーオキサイド系架橋剤としては、熱や酸化還元系の存在下で容易にパーオキシラジカルを発生するものが好ましく、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロキシパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなどを例示することができる。そのなかでも好ましいものはジアルキル化合物である。一般に活性−O−O−の量、分解温度などから種類ならびに配合量が選ばれる。架橋剤の配合量は、通常、ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜5質量部である。
上記架橋助剤としては、ゴムを架橋するために使用する一般的な架橋助剤が使用できる。上述したパーオキサイド系架橋剤と共に使用できる架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリメタリルイソシアヌレートが好ましい。架橋助剤の配合量は、通常、フッ素ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜7質量部、より好ましくは1〜5質量部である。
上記充填材としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化クロム(III)等の金属酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩;ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウム等のケイ酸塩;硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩;二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化銅等の金属硫化物;ケイ藻土、アスベスト、リトポン(硫化亜鉛/硫化バリウム)、グラファイト、フッ化カーボン、フッ化カルシウム、コークス、石英微粉末、タルク、雲母粉末、ワラストナイト、炭素繊維、アラミド繊維、各種ウィスカー、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填材、ポリテトラフルオロエチレン、マイカ、シリカ、セライト、クレー、珪藻土等が例示でき、これらの単独又は2種以上を適宜配合してもよい。なかでも、白色の充填剤である酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、石英微粉末、タルク、雲母粉末、ワラストナイト、マイカ、セライト、クレー、珪藻土が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛がさらに好ましい。
充填材の配合量は、通常、フッ素ゴム100質量部に対して0〜200質量部、好ましくは1〜150質量部、より好ましくは5〜120質量部である。
充填材として、グラファイト、フッ化カーボン等のカーボンを用いる場合、カーボンは架橋後の成型品の発色を悪化させるため、カーボンの配合量は、フッ素ゴム100質量部に対して5質量部以下であることが好ましく、2質量部以下であることがより好ましく、0.5質量部以下であることがさらに好ましく、0.0質量部であることがよりさらに好ましい。
充填材として、グラファイト、フッ化カーボン等のカーボンを用いる場合、カーボンは架橋後の成型品の発色を悪化させるため、カーボンの配合量は、フッ素ゴム100質量部に対して5質量部以下であることが好ましく、2質量部以下であることがより好ましく、0.5質量部以下であることがさらに好ましく、0.0質量部であることがよりさらに好ましい。
上記受酸剤としては、例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉛等の金属酸化物、水酸化カルシウム等の金属水酸化物、ハイドロタルサイトなどが挙げられ、これらの単独又は2種以上を適宜配合してもよい。なかでも、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトが好ましい。
受酸剤の配合量は、通常、フッ素ゴム100質量部に対して0〜200質量部、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.1〜10質量部である。
本発明のゴム組成物は、白色、青色、赤色又は緑色等の各種顔料又は着色剤が使用できる。顔料は有機顔料、無機顔料のいずれも使用できる。
上記顔料及び着色剤としては、例えば、キナクリドン系レッド・マゼンタ、アンスラキノン系レッド・イエロー、ポリアゾ系イエロー、ベンズイミダゾロン系 イエロー・オレンジ、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、アゾ顔料等の有機顔料、弁柄、モリブデン赤、紺青、群青、カドミウム黄、カドミウム赤、及び有機色素等が挙げられる。
上記防汚性改質剤としては、パーフルオロポリエーテル等が使用できる。
本発明のゴム用改質剤及びゴム組成物は、二次架橋による変色を抑制することができ、鮮やかな色の成形品を得ることができる。顔料及び着色剤の含有量は、フッ素ゴム100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましい。
上記顔料及び着色剤としては、例えば、キナクリドン系レッド・マゼンタ、アンスラキノン系レッド・イエロー、ポリアゾ系イエロー、ベンズイミダゾロン系 イエロー・オレンジ、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、アゾ顔料等の有機顔料、弁柄、モリブデン赤、紺青、群青、カドミウム黄、カドミウム赤、及び有機色素等が挙げられる。
上記防汚性改質剤としては、パーフルオロポリエーテル等が使用できる。
本発明のゴム用改質剤及びゴム組成物は、二次架橋による変色を抑制することができ、鮮やかな色の成形品を得ることができる。顔料及び着色剤の含有量は、フッ素ゴム100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましい。
本発明は、フッ素ゴムとゴム用改質剤とを混練してゴム組成物を得る工程(I)、上記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程(II)、上記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程(III)を含むことを特徴とする製造方法でもある。
以下、各工程について説明する。
工程(I)
この工程は、上記フッ素ゴムと上記ゴム用改質剤とを混練してゴム組成物を得る工程である。上記フッ素ゴム及び上記ゴム改質剤に加えて、上述した添加剤を混練することも好ましい。
この工程は、上記フッ素ゴムと上記ゴム用改質剤とを混練してゴム組成物を得る工程である。上記フッ素ゴム及び上記ゴム改質剤に加えて、上述した添加剤を混練することも好ましい。
上記ゴム用改質剤と上記フッ素ゴムの混練には、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー、インターナルミキサー、二軸押し出し機等のゴム混練り装置を使用することができる。
工程(II)
この工程は、上記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程である。
この工程は、上記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程である。
上記ゴム組成物を成形し、一次架橋することにより成形品(A)を得ることができる。上記ゴム用改質剤とフッ素ゴムとを混合して得られるゴム組成物は、従来公知の方法で成形することができる。成形及び一次架橋の順序は限定されず、成形した後一次架橋してもよいし、一次架橋した後成形してもよいし、成形と一次架橋とを同時に行ってもよい。
成形条件としては、採用する成形において公知の条件の範囲内でよい。成形方法としては、公知の成形方法を用いればよく、例えば金型などによる加圧成形法、インジェクション成形法などが例示できるが、これらに限定されるものではない。
一次架橋条件としては、140〜200℃で3〜120分間行うことが好ましく、150〜180℃で3〜60分間行うことがより好ましく、150〜175℃で5〜20分間行うことが特に好ましい。架橋手段としては、公知の架橋手段を用いればよく、たとえばプレス架橋、スチーム架橋法、加熱により架橋反応が開始される通常の方法、放射線架橋法等が採用でき、なかでも、加熱による架橋反応が好ましい。
工程(III)
この工程は、上記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程である。工程(III)を行うことにより、フッ素ゴムの架橋を完結させることができるため、得られる成形品の物性を向上させることができる。
この工程は、上記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程である。工程(III)を行うことにより、フッ素ゴムの架橋を完結させることができるため、得られる成形品の物性を向上させることができる。
加熱は、160〜230℃で0.5〜48時間行うことが好ましく、170〜230℃で1〜24時間行うことがより好ましく、170〜210℃で1〜6時間行うことがよりさらに好ましく、180〜200℃で1〜6時間行うことが特に好ましい。
フッ素ゴムは本来的に耐熱性に優れるものであり、二次架橋をするために長時間加熱しても分解するようなことはないから、一応は架橋が完結した成形品を二次架橋すると変色してしまう事実は予想外である。フッ素ゴムの成形品はシール材等の製造装置の部品として使用されることが多く、従来は美麗さが要求されなかった。また、黒色の成形品では二次架橋前後での変色を認識することはできなかったし、黒色以外に着色する場合であっても、その目的は単に識別性であったから、変色を気にする動機もなかった。
しかし、本発明者らがフッ素ゴムの成形品を色鮮やかに着色しようとしたところ、後述する比較例の結果が示すとおり、二次架橋後では明らかに着色が観察された。本発明のゴム改質剤を使用すれば、二次架橋工程を含む製造方法によって成形品を製造する場合であっても、変色を抑制することができ、色鮮やかな成形品を得ることができる。本発明の組成物は、上記ゴム改質剤が含まれることから、二次架橋工程を含む製造方法によって成形品を製造する場合であっても、変色を抑制することができ、色鮮やかな成形品を得ることができる。
しかし、本発明者らがフッ素ゴムの成形品を色鮮やかに着色しようとしたところ、後述する比較例の結果が示すとおり、二次架橋後では明らかに着色が観察された。本発明のゴム改質剤を使用すれば、二次架橋工程を含む製造方法によって成形品を製造する場合であっても、変色を抑制することができ、色鮮やかな成形品を得ることができる。本発明の組成物は、上記ゴム改質剤が含まれることから、二次架橋工程を含む製造方法によって成形品を製造する場合であっても、変色を抑制することができ、色鮮やかな成形品を得ることができる。
本発明の成形品は、具体的には、次の成形品が例示できるが、これらに限定されるものではない。
シール材:
半導体製造装置、液晶パネル製造装置、プラズマパネル製造装置、プラズマアドレス液晶パネル、フィールドエミッションディスプレイパネル、太陽電池基板等の半導体関連分野では、O(角)−リング、パッキン、ガスケット、ダイアフラム、その他の各種シール材等が挙げられ、これらはCVD装置、ドライエッチング装置、ウェットエッチング装置、酸化拡散装置、スパッタリング装置、アッシング装置、洗浄装置、イオン注入装置、排気装置に用いることができる。具体的には、ゲートバルブのO−リング、クォーツウィンドウのO−リング、チャンバーのO−リング、ゲートのO−リング、ベルジャーのO−リング、カップリングのO−リング、ポンプのO−リング、ダイアフラム、半導体用ガス制御装置のO−リング、レジスト現像液、剥離液用のO−リング、その他の各種シール材として用いることができる。
半導体製造装置、液晶パネル製造装置、プラズマパネル製造装置、プラズマアドレス液晶パネル、フィールドエミッションディスプレイパネル、太陽電池基板等の半導体関連分野では、O(角)−リング、パッキン、ガスケット、ダイアフラム、その他の各種シール材等が挙げられ、これらはCVD装置、ドライエッチング装置、ウェットエッチング装置、酸化拡散装置、スパッタリング装置、アッシング装置、洗浄装置、イオン注入装置、排気装置に用いることができる。具体的には、ゲートバルブのO−リング、クォーツウィンドウのO−リング、チャンバーのO−リング、ゲートのO−リング、ベルジャーのO−リング、カップリングのO−リング、ポンプのO−リング、ダイアフラム、半導体用ガス制御装置のO−リング、レジスト現像液、剥離液用のO−リング、その他の各種シール材として用いることができる。
自動車分野では、エンジンならびに周辺装置に用いるガスケット、シャフトシール、バルブステムシール、各種シール材や、AT装置の各種シール材に用いることができる。燃料系統ならびに周辺装置に用いるシール材としては、O(角)−リング、パッキン、ダイアフラムなどが挙げられる。具体的には、エンジンヘッドガスケット、メタルガスケット、オイルパンガスケット、クランクシャフトシール、カムシャフトシール、バルブステムシール、マニホールドパッキン、酸素センサー用シール、インジェクターO−リング、インジェクターパッキン、燃料ポンプO−リング、ダイアフラム、クランクシャフトシール、ギアボックスシール、パワーピストンパッキン、シリンダーライナーのシール、バルブステムのシール、自動変速機のフロントポンプシール、リアーアクスルピニオンシール、ユニバーサルジョイントのガスケット、スピードメーターのピニオンシール、フートブレーキのピストンカップ、トルク伝達のO−リング、オイルシール、排ガス再燃焼装置のシール、ベアリングシール、キャブレターのセンサー用ダイアフラム等として用いることができる。
航空機分野、ロケット分野及び船舶分野では、ダイアフラム、O(角)−リング、バルブ、パッキン、各種シール材等が挙げられ、これらは燃料系統に用いることができる。具体的には、航空機分野では、ジェットエンジンバルブステムシール、ガスケット及びO−リング、ローテーティングシャフトシール、油圧機器のガスケット、防火壁シール等に用いられ、船舶分野では、スクリューのプロペラシャフト船尾シール、ディーゼルエンジンの吸排気用バルブステムシール、バタフライバルブのバルブシール、バタフライ弁の軸シール等に用いられる。
化学プラント分野では、バルブ、パッキン、ダイアフラム、O(角)−リング、各種シール材等が挙げられ、これらは医薬、農薬、塗料、樹脂等化学品製造工程に用いることができる。具体的には、化学薬品用ポンプ、流動計、配管のシール、熱交換器のシール、硫酸製造装置のガラス冷却器パッキング、農薬散布機、農薬移送ポンプのシール、ガス配管のシール、メッキ液用シール、高温真空乾燥機のパッキン、製紙用ベルトのコロシール、燃料電池のシール、風洞のジョイントシール、ガスクロマトグラフィー、pHメーターのチューブ結合部のパッキン、分析機器、理化学機器のシール、ダイアフラム、弁部品等として用いることができる。
現像機等の写真分野、印刷機械等の印刷分野及び塗装設備等の塗装分野では、乾式複写機のシール、弁部品等として用いることができる。
また、上記分野の各種ロールに用いることができる。
また、上記分野の各種ロールに用いることができる。
食品プラント機器分野では、バルブ、パッキン、ダイアフラム、O(角)−リング、各種シール材等が挙げられ、食品製造工程に用いることができる。具体的には、プレート式熱交換器のシール、自動販売機の電磁弁シール等として用いることができる。
原子力プラント機器分野では、パッキン、O−リング、ダイアフラム、バルブ、各種シール材等が挙げられる。
一般工業分野では、パッキング、O−リング、ダイアフラム、バルブ、各種シール材等が挙げられる。具体的には、油圧、潤滑機械のシール、ベアリングシール、ドライクリーニング機器の窓、その他のシール、六フッ化ウランの濃縮装置のシール、サイクロトロンのシール(真空)バルブ、自動包装機のシール、空気中の亜硫酸ガス、塩素ガス分析用ポンプのダイアフラム(公害測定器)等に用いられる。
電気分野では、具体的には、新幹線の絶縁油キャップ、液封型トランスのベンチングシール等として用いられる。
燃料電池分野では、具体的には、電極、セパレーター間のシール材や水素・酸素・生成水配管のシール等として用いられる。
電子部品分野では、具体的には、放熱材原料、電磁波シールド材原料、コンピュータのハードディスクドライブのガスケット等に用いられる。
現場施工型の成形に用いることが可能なものとしては特に限定されず、例えばエンジンのオイルパンのガスケット、磁気記録装置用のガスケット、クリーンルーム用フィルターユニットのシーリング剤等が挙げられる。
摺動部材:
自動車関連分野では、ピストンリング、シャフトシール、バルブステムシール、クランクシャフトシール、カムシャフトシール、オイルシールなどが挙げられる。
一般に、他材と接触して摺動を行う部位に用いられるフッ素ゴム製品が挙げられる。
自動車関連分野では、ピストンリング、シャフトシール、バルブステムシール、クランクシャフトシール、カムシャフトシール、オイルシールなどが挙げられる。
一般に、他材と接触して摺動を行う部位に用いられるフッ素ゴム製品が挙げられる。
非粘着性部材:
コンピュータ分野での、ハードディスククラッシュストッパーなどが挙げられる。
コンピュータ分野での、ハードディスククラッシュストッパーなどが挙げられる。
撥水撥油性を利用する分野:
自動車のワイパーブレード、屋外テントの引き布などが挙げられる。
自動車のワイパーブレード、屋外テントの引き布などが挙げられる。
本発明の成形品は、更に、自動車(二輪含む)、スポーツ、家電、文具、雑貨、家具、衣料、園芸、建材分野で使用され得る。
本発明の成形品は、二次架橋後の変色が防止され、色鮮やかであることから、自動車シート用保護カバー、自転車サドル用保護カバー、自動車内装部品、家具用保護シート、時計用ベルト、物品(但し時計を除く)を身体に保持させるためのベルト、ポータブル電子デバイスのハウジング又はポータブル電子デバイス用保護カバーに特に好適に使用できる。
つぎに本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例の各数値は以下の方法により測定した。
<架橋特性>
ゴム組成物について、一次架橋時にJSR型キュラストメーターII型を用いて160℃における架橋曲線を求め、トルクの変化より、最低粘度(ML)、最高粘度(MH)、誘導時間(T10)及び最適架橋時間(T90)を求めた。
ゴム組成物について、一次架橋時にJSR型キュラストメーターII型を用いて160℃における架橋曲線を求め、トルクの変化より、最低粘度(ML)、最高粘度(MH)、誘導時間(T10)及び最適架橋時間(T90)を求めた。
<切断時引張応力及び切断時伸び>
実施例及び比較例で得られた厚さ2mmの架橋シートを用いて、引張試験機(テンシロン、オリエンテック製)を使用して、JIS K6251(1993年)に準じて、500mm/分の条件下、ダンベル5号にて、23℃における切断時引張応力及び切断時伸びを測定した。
実施例及び比較例で得られた厚さ2mmの架橋シートを用いて、引張試験機(テンシロン、オリエンテック製)を使用して、JIS K6251(1993年)に準じて、500mm/分の条件下、ダンベル5号にて、23℃における切断時引張応力及び切断時伸びを測定した。
<硬さ>
実施例及び比較例で得られた厚さ2mmの架橋シートを用いて、タイプAデュロメーター(商品名:ASKER、高分子計器社製)を使用して、JIS K6253(1997年)に準拠してピーク値を測定した。
実施例及び比較例で得られた厚さ2mmの架橋シートを用いて、タイプAデュロメーター(商品名:ASKER、高分子計器社製)を使用して、JIS K6253(1997年)に準拠してピーク値を測定した。
<色差>
実施例及び比較例で得られた一次架橋後及び二次架橋後の厚さ2mmの架橋シートを用いて、色差計(日本電色工業株式会社製測色色差計ZE6000、光源C/2、反射測定径10mm)を使用して、L*、a*及びb*を測定した。色の明度(L*=0は黒、L*=100は白の拡散色)、赤/マゼンタと緑の間の位置(a*、負の値は緑寄りで、正の値はマゼンタ寄り)、黄色と青の間の位置(b*、負の値は青寄り、正の値は黄色寄り)に対応している。
実施例及び比較例で得られた一次架橋後及び二次架橋後の厚さ2mmの架橋シートを用いて、色差計(日本電色工業株式会社製測色色差計ZE6000、光源C/2、反射測定径10mm)を使用して、L*、a*及びb*を測定した。色の明度(L*=0は黒、L*=100は白の拡散色)、赤/マゼンタと緑の間の位置(a*、負の値は緑寄りで、正の値はマゼンタ寄り)、黄色と青の間の位置(b*、負の値は青寄り、正の値は黄色寄り)に対応している。
表1及び表4中の成分は、それぞれ次に示すものである。
フッ素ゴム1:ヨウ素移動重合法で製造されたパーオキサイド架橋可能な2元フッ素ゴム(VdF/HFP=78/22(モル%))。ムーニー粘度は、69(ML1+10、100℃)。
フッ素ゴム2:ヨウ素移動重合法で製造されたパーオキサイド架橋可能な3元フッ素ゴム(VdF/HFP/TFE=50/30/20(モル%))。ムーニー粘度は、50(ML1+10、100℃)。
充填剤1:酸化チタンR−650(堺化学工業(株)製)
充填剤2:酸化亜鉛1種(堺化学工業(株)製)
架橋助剤1:タイク WH60(日本化成(株)製 トリアリルイソシアヌレートを60質量%含有している粉体。)
有機過酸化物1:パーヘキサ25B−40(日油(株)製 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを40質量%含有している粉体。)
シリコーンオイル1:ジメチルシリコーンオイルSH200 FLUID 1000cSt(東レ・ダウコーニング株式会社製)
シラン1:テトラエトキシシラン(東京化成工業(株)製)
シラン2:n−オクチルトリエトキシシラン(商品名:Z−6341、東レ・ダウコーニング(株)製)
シリコーンコンパウンド1:オルガノシリコーン化合物とシリカを含有するシリコーンコンパウンド(商品名:ストラクトールWS280、エスアンドエスジャパン(株)製)
シリコーンレジン1:フェニルプロピルシリコーンレジン(商品名:XIAMETER RSN−6018 RESIN INTERMEDIATE、東レ・ダウコーニング株式会社製、軟化点40℃、数平均分子量が1200である固体。)
シリコーンレジン2:メチルメトキシシロキサン(商品名:US−CF−2403 RESIN、東レ・ダウコーニング株式会社製、25℃の動粘度が最大35cStである液体。)
シリコーンゴム1:ELASTOSIL R401/60 S(旭化成ワッカーシリコーン(株)製、ムーニー粘度は18(ML1+10、100℃))
カルボン酸1:オクタデカン酸(別名:ステアリン酸)(関東化学(株)製)
カルボン酸2:ヘキサン酸(東京化成工業(株)製)
カルボン酸エステル1:セバシン酸ビス(2−エチルヘキシル) (東京化成工業(株)製)
カルボン酸エステル2:アジピン酸ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル](商品名:THIOKOL TP−95,Morton International製)
カルボン酸塩1:ステアリン酸亜鉛(和光薬品(株)製)
カルボン酸塩2:ステアリン酸ナトリウム(片山化学工業(株)製)
リン酸エステル1:リン酸トリクレシル(片山化学工業(株)製)
アルコール1:ステアリルアルコール(キシダ化学工業(株)製)
フッ素ゴム1:ヨウ素移動重合法で製造されたパーオキサイド架橋可能な2元フッ素ゴム(VdF/HFP=78/22(モル%))。ムーニー粘度は、69(ML1+10、100℃)。
フッ素ゴム2:ヨウ素移動重合法で製造されたパーオキサイド架橋可能な3元フッ素ゴム(VdF/HFP/TFE=50/30/20(モル%))。ムーニー粘度は、50(ML1+10、100℃)。
充填剤1:酸化チタンR−650(堺化学工業(株)製)
充填剤2:酸化亜鉛1種(堺化学工業(株)製)
架橋助剤1:タイク WH60(日本化成(株)製 トリアリルイソシアヌレートを60質量%含有している粉体。)
有機過酸化物1:パーヘキサ25B−40(日油(株)製 2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを40質量%含有している粉体。)
シリコーンオイル1:ジメチルシリコーンオイルSH200 FLUID 1000cSt(東レ・ダウコーニング株式会社製)
シラン1:テトラエトキシシラン(東京化成工業(株)製)
シラン2:n−オクチルトリエトキシシラン(商品名:Z−6341、東レ・ダウコーニング(株)製)
シリコーンコンパウンド1:オルガノシリコーン化合物とシリカを含有するシリコーンコンパウンド(商品名:ストラクトールWS280、エスアンドエスジャパン(株)製)
シリコーンレジン1:フェニルプロピルシリコーンレジン(商品名:XIAMETER RSN−6018 RESIN INTERMEDIATE、東レ・ダウコーニング株式会社製、軟化点40℃、数平均分子量が1200である固体。)
シリコーンレジン2:メチルメトキシシロキサン(商品名:US−CF−2403 RESIN、東レ・ダウコーニング株式会社製、25℃の動粘度が最大35cStである液体。)
シリコーンゴム1:ELASTOSIL R401/60 S(旭化成ワッカーシリコーン(株)製、ムーニー粘度は18(ML1+10、100℃))
カルボン酸1:オクタデカン酸(別名:ステアリン酸)(関東化学(株)製)
カルボン酸2:ヘキサン酸(東京化成工業(株)製)
カルボン酸エステル1:セバシン酸ビス(2−エチルヘキシル) (東京化成工業(株)製)
カルボン酸エステル2:アジピン酸ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル](商品名:THIOKOL TP−95,Morton International製)
カルボン酸塩1:ステアリン酸亜鉛(和光薬品(株)製)
カルボン酸塩2:ステアリン酸ナトリウム(片山化学工業(株)製)
リン酸エステル1:リン酸トリクレシル(片山化学工業(株)製)
アルコール1:ステアリルアルコール(キシダ化学工業(株)製)
ゴム成型物A1〜21の調整
表1及び4の処方に従ってそれぞれの成分を配合し、オープンロール上で混練りしてゴム組成物を調製した。得られたゴム組成物の架橋特性を表1及び4に示す。さらに調製したゴム組成物を160℃で10分間の一次架橋(プレス架橋)を施し、架橋シートを作製した。得られた一次架橋後の架橋シートの色差の結果を表1及び4に示す。
表1及び4の処方に従ってそれぞれの成分を配合し、オープンロール上で混練りしてゴム組成物を調製した。得られたゴム組成物の架橋特性を表1及び4に示す。さらに調製したゴム組成物を160℃で10分間の一次架橋(プレス架橋)を施し、架橋シートを作製した。得られた一次架橋後の架橋シートの色差の結果を表1及び4に示す。
実施例1〜36及び比較例1〜6
調製したゴム成型物A1〜21を表2、3、5及び6の処方に従って、二次架橋(オーブン架橋)を施し、厚さ2mmの二次架橋後の架橋シートを作製した。得られた二次架橋後の架橋シートの常態物性評価(硬さ、切断時引張応力及び切断時伸び)、色差(L*、a*及びb*)の結果及び一次架橋後からの色差変化(二次架橋後の架橋シートのL*、a*及びb*の値から一次架橋後の架橋シートのそれぞれの値を引いた値、△L*、△a*及び△b*と表記する)を表2、3、5及び6に示す。二次架橋工程中に生じる変色の程度は△L*、△a*及び△b*の値であらわすことができ、絶対値が小さいほど変色が小さいことを示している。
調製したゴム成型物A1〜21を表2、3、5及び6の処方に従って、二次架橋(オーブン架橋)を施し、厚さ2mmの二次架橋後の架橋シートを作製した。得られた二次架橋後の架橋シートの常態物性評価(硬さ、切断時引張応力及び切断時伸び)、色差(L*、a*及びb*)の結果及び一次架橋後からの色差変化(二次架橋後の架橋シートのL*、a*及びb*の値から一次架橋後の架橋シートのそれぞれの値を引いた値、△L*、△a*及び△b*と表記する)を表2、3、5及び6に示す。二次架橋工程中に生じる変色の程度は△L*、△a*及び△b*の値であらわすことができ、絶対値が小さいほど変色が小さいことを示している。
本発明のゴム用改質剤は、フッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止し、得られる成形品が色鮮やかになるために、フッ素ゴムを成形架橋する前に、フッ素ゴムと練り合わせて使用することができる。特に自動車用シートの保護カバーや自動車内装部品等の人目に付く成形品を製造する場合に、好適に使用することができる。
Claims (7)
- 有機ケイ素含有化合物(但し、アミノ基を有するものを除く)、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、リン酸エステル、及び有機スルホン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を含むことを特徴とするゴム用改質剤。
- フッ素ゴム成形品の二次架橋後の変色を防止するための請求項1記載のゴム用改質剤。
- フッ素ゴムと請求項1又は2記載のゴム用改質剤とからなるゴム組成物。
- 更に、添加剤を含む請求項3記載のゴム組成物。
- 請求項3又は4記載のゴム組成物からなる成形品。
- 自動車シート用保護カバー、自転車サドル用保護カバー、自動車内装部品、家具用保護シート、時計用ベルト、物品(但し時計を除く)を身体に保持させるためのベルト、ポータブル電子デバイスのハウジング又はポータブル電子デバイス用保護カバーである請求項5記載の成形品。
- フッ素ゴムと請求項1又は2記載のゴム用改質剤とを混練してゴム組成物を得る工程(I)、
前記ゴム組成物を成形し、140〜200℃で3〜120分間加熱して一次架橋された成形品(A)を得る工程(II)、
前記成形品(A)を150〜250℃で0.5〜48時間加熱して二次架橋された成形品を得る工程(III)
を含むことを特徴とする成形品の製造方法。
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CN105440518A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-03-30 | 山东华夏神舟新材料有限公司 | 耐高温撕裂性能氟橡胶组合物及其制备方法 |
WO2018062235A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | ダイキン工業株式会社 | フッ素ゴム成形品 |
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WO2025013936A1 (ja) * | 2023-07-13 | 2025-01-16 | ダイキン工業株式会社 | フッ素ゴム組成物および成形品 |
-
2014
- 2014-03-05 JP JP2014043036A patent/JP2015163664A/ja active Pending
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WO2025013936A1 (ja) * | 2023-07-13 | 2025-01-16 | ダイキン工業株式会社 | フッ素ゴム組成物および成形品 |
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