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JP2015028506A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2015028506A JP2013157278A JP2013157278A JP2015028506A JP 2015028506 A JP2015028506 A JP 2015028506A JP 2013157278 A JP2013157278 A JP 2013157278A JP 2013157278 A JP2013157278 A JP 2013157278A JP 2015028506 A JP2015028506 A JP 2015028506A
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Takuya Suganuma
卓也 菅沼
由良 純
Jun Yura
純 由良
武志 内谷
Takeshi Uchitani
武志 内谷
昌樹 助迫
Masaki Sukesako
昌樹 助迫
杉山 浩之
Hiroyuki Sugiyama
浩之 杉山
博樹 石井
Hiroki Ishii
博樹 石井
寛伸 竹下
Hironobu Takeshita
寛伸 竹下
翔吾 毛塚
Shogo Kezuka
翔吾 毛塚
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Abstract

【課題】記録媒体上の非画像領域にトナーが付着した場合であっても、ユーザーの手や衣服などを汚すことのない定着装置を提供する。【解決手段】画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御する定着装置において、定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するクリーニング装置35と、クリーニング装置35が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知する未定着トナー量検知手段52とを備え、未定着トナー量検知手段52の検知結果に応じて、非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御するように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御可能な定着装置、及び当該定着装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式等の画像形成装置においては、記録媒体としての用紙にトナー画像を定着させる定着装置が設けられている。定着装置は、加熱手段によって加熱される定着部材と、この定着部材に当接する当接部材とを有し、定着部材と当接部材との当接により形成されたニップ部を用紙が通過することにより、その用紙上のトナーが加熱溶融されて定着される。
一般的に、加熱手段は、通紙幅全体に渡って定着部材を加熱するように構成されており、これによって用紙全体が加熱される。しかしながら、画像が用紙の一部の領域にしか存在しない場合は、画像の存在しない非画像領域において、熱エネルギーが無駄に消費されることになる。
そこで、非画像領域への無駄な熱エネルギー消費を削減するため、例えば、下記特許文献1などには、用紙上の画像に応じて加熱領域を変更し、定着に必要な画像領域は加熱するが、定着に必要ない非画像領域は加熱しない、又は加熱温度を低くするように制御する定着装置が提案されている。
ところで、画像形成装置においては、現像工程や転写工程の異常等により、用紙上の非画像領域にトナーが付着する場合がある。非画像領域にトナーの付着が生じた場合、上記のような非画像領域を加熱しない、又は加熱温度を低くする定着装置においては、非画像領域に付着したトナーは定着処理後も溶けずに未定着トナーとして用紙上に残存する。このため、印刷後の用紙から未定着のトナーが脱落し、用紙を取り扱うユーザーの手や衣服などを汚す虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、記録媒体上の非画像領域にトナーが付着した場合であっても、ユーザーの手や衣服などを汚すことのない定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、定着部材と、前記定着部材に当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱手段は、それぞれ独立して加熱可能でかつ記録媒体の幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有し、前記加熱制御手段が、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御する定着装置において、定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するクリーニング装置と、前記クリーニング装置が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知する未定着トナー量検知手段とを備え、前記未定着トナー量検知手段の検知結果に応じて、非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、クリーニング装置が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知することで、非画像領域上に付着する未定着トナーの量を把握することが可能である。そして、この未定着トナー量の検知結果に応じて、非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御することで、非画像領域における未定着トナーを定着させトナーの脱落を防止することができる。これにより、ユーザーの手や衣服などを汚すことのない定着装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 ヒータの構成を示す定着装置の斜視図である。 画像形成パターンを示す平面図である。 通紙時のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。 クリーニング装置の概略構成図である。 定着装置の温度制御方法の一例を示す図である。 定着装置の温度制御方法の他の例を示す図である。 温度制御のフローを示す図である。 他の制御系の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るクリーニング装置の概略構成図である。 用紙の非画像領域にトナーがスジ状に付着した状態を示す図である。 スジ状のトナーが電極ローラ上に吸着された状態を示す図である。 図13に示す電極ローラの表面を光学センサで検知した場合の反射光強度を示すグラフである。 クリーニング装置でクリーニングした後の用紙上の未定着トナー付着量を示す図である。 閾値の再設定の仕方を説明するための図である。 電極ローラ上に生じたトナー落ちとスジ画像を示す図である。 本発明に係る定着装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。 本発明を適用可能な他の定着装置の概略構成図である。 本発明を適用可能なさらに別の定着装置の概略構成図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態係る画像形成装置の概略構成図である。
第1実施形態に係る画像形成装置は、モノクロ画像形成装置であり、その装置本体1の中央には、像担持体としての感光体2が配設されている。感光体2の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ3と、露光手段を構成する光源4及びミラー5と、現像ローラ6を備える現像手段7と、転写手段8と、クリーニングブレード9を備えるクリーニング手段10等が配設されている。
また、装置本体1には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ11と、給紙トレイ11から用紙Pを搬出する給紙ローラ12と、搬出された用紙Pの紙粉等の異物を除去する異物除去手段としての除去ブラシ50と、除去ブラシ50によって除去された異物を回収する異物回収部51と、タイミングローラとしての一対のレジストローラ13と、用紙Pに画像を定着する定着装置14と、用紙Pの非画像領域に付着している未定着トナーを除去するクリーニング装置35と、クリーニング装置35が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知する未定着トナー量検知手段としての粉塵検知センサ52と、用紙Pを装置外に排出する排紙ローラ15とが設けられている。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、感光体2が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。次いで、図示しない読取装置やコンピュータ等からの画像情報に基づいて、光源4から照射された露光光がミラー5を介して走査され、感光体2の帯電面に照射される。これにより、感光体2の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像ローラ6からトナーが供給されることにより、静電潜像がトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙トレイ11から用紙Pが1枚ずつ分離して送り出される。送り出された用紙Pは、除去ブラシ50によって紙粉等の異物が除去された後、レジストローラ13によって搬送が一旦停止され、姿勢のずれが矯正される。その後、レジストローラ13を感光体2の回転に同期して回転駆動させ、感光体2上のトナー画像の先端と用紙Pの搬送方向先端の所定位置とが一致するタイミングで用紙Pを搬送する。そして、搬送される用紙P上に、感光体2上のトナー画像が、転写手段8によって形成された転写電界により転写される。また、用紙P上に転写されずに感光体2上に残った残留トナーは、感光体2の回転に伴ってクリーニングブレード9に至り、クリーニングブレード9によって掻き落とされ除去される。そして、感光体2の表面は、図示しない除電手段によって除電され、次の作像工程に備えられる。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置14へと搬送され、定着装置14によって用紙P上のトナー画像が定着される。続けて、用紙Pは、クリーニング装置35に搬送される。このとき、用紙Pの非画像領域に未定着トナーが付着している場合は、クリーニング装置35によって非画像領域上の未定着トナーが除去される。また、クリーニング装置35の動作時に発生するトナー粉塵量を粉塵検知センサ52によって検知する。そして、検知されたトナー粉塵量があらかじめ設定された閾値を超えている場合は、その結果に基づき定着装置14の制御が行われる。なお、具体的な制御方法については後述する。その後、用紙Pは、排紙ローラ15によって装置外へ排出される。
図2は、上記定着装置の概略構成図である。
図2に示すように、定着装置14は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に当接してニップ部Nを形成する当接部材としての加圧ローラ22と、定着ベルトを加熱する加熱手段としてのヒータ23とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。具体的に、定着ベルト21は、外径40mmで厚み40μmのSUS製の基材21aと、この基材21aの外周面を被覆する厚み100μmのシリコーンゴム製の弾性層21bと、この弾性層21bの外周面を被覆する厚み5〜50μmのPFAやPTFE等のフッ素系樹脂製の離型層21cとで構成されている。なお、定着ベルト21の基材21aを、ポリイミド等の樹脂材料で構成してもよい。
加圧ローラ22は、外径40mmで厚み2mmの鉄製の芯金22aと、この芯金22aの外周面を被覆する弾性層22bとで構成されている。加圧ローラ22の弾性層22bは、シリコーンゴムで構成されており、その厚みは5mmである。また、離型性を高めるため、弾性層22bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。
定着ベルト21の内周側の加圧ローラ22と対向する位置には、ニップ形成部材24が配設されている。ニップ形成部材24は、その両端部において、定着装置14の図示しない側板に支持されている。このニップ形成部材24に対し、加圧ローラ22が加圧レバー等の加圧手段によって圧接せしめられることで、定着ベルト21と加圧ローラ22との圧接部において所定幅のニップ部Nが形成されている。なお、定着部材と当接部材とを加圧を行わず単に当接させるだけの構成としてもよい。
また、加圧ローラ22は、図示しないモータ等の駆動源によって図の矢印B方向に回転駆動するように構成されている。そして、加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が図の矢印C方向に従動回転するようになっている。また、定着ベルト21の内周側には、定着ベルト21を支持するベルト支持部材29が配設されている。
ヒータ23は、サーマルヒータやセラミックヒータ等の面状又は板状の発熱体で構成されている。定着ベルト21の内周側には、支持部材としてのステー31が配設されており、このステー31によって、ヒータ23が、ニップ部Nよりも用紙搬送方向Aの上流側で、定着ベルト21の内周面に対向するように支持されている。また、ヒータ23には電源25が接続されており、電源25からヒータ23に電力が供給されるようになっている。この電源25の出力は、加熱制御手段26によって制御される。加熱制御手段26は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータで構成されている。
また、定着装置14は、ヒータ23の温度を検知するヒータ温度検知手段としての第1のサーミスタ27と、定着ベルト21の温度を検知するベルト温度検知手段としての第2のサーミスタ28とを備える。第1のサーミスタ27は、ヒータ23に直接接触するように配設され、第2のサーミスタ28は、定着ベルト21の外周面に対し、ヒータ23よりもベルト回転方向Cの上流側で対向するように配設されている。各サーミスタ27,28で検知された温度情報は、加熱制御手段26に入力されるようになっており、この入力情報に基づいて、加熱制御手段26は電源25の出力を制御するように構成されている。
また、ヒータ23と対向する位置には、定着ベルト21を外周側から押さえる押さえ部材としての押圧ローラ30が配設されている。この押圧ローラ30によって、定着ベルト21が外周側から押さえられることで、定着ベルト21がヒータ23に接触するようになっている。押圧ローラ30は、外径が15mm乃至30mmであり、外径が8mmの鉄製の芯金30aと、この芯金30aの外周面を被覆する厚み3.5mm乃至11mmのシリコーンゴム製の弾性層30bとで構成されている。また、離型性を高めるために、弾性層30bの外周面に厚み40μm程度のフッ素系樹脂から成る離型層を配設してもよい。ここでは、押圧ローラ30が図示しない加圧手段によって定着ベルト21に圧接されているが、加圧を行わず単に当接させるだけの構成としてもよい。
図2を参照しつつ定着装置の基本動作について説明する。
画像形成装置本体の電源スイッチが投入されると、電源25からヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図の矢印B方向に回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図の矢印C方向に従動回転する。
その後、上述の画像形成工程を経て未定着のトナー画像Gが担持された用紙Pが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間のニップ部Nに搬送されると、用紙Pが加熱及び加圧され、用紙P上のトナー画像Gが定着される。そして、用紙Pはニップ部Nから搬出された後、機外に排出される。
以下、本実施形態に係る定着装置の構成について、さらに詳しく説明する。
図3に示すように、ヒータ23は、用紙Pの幅方向に等間隔に配設された複数(図では7つ)の発熱体32を有しており、各発熱体32は、互いに独立して発熱可能に構成されている。すなわち、ヒータ23は、それぞれ独立して加熱可能でかつ用紙Pの幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有する。各発熱体32は、上記加熱制御手段26によって、その発熱が制御されるようになっている。
具体的に、加熱制御手段26は、複数の発熱体32のうち、発熱させる発熱体32を選択することによる用紙幅方向における加熱領域の変更と、発熱体32のON/OFFのタイミングを制御することによる回転方向における加熱領域の変更と、発熱体32の発熱量を制御することによる加熱量(加熱温度)の変更とを、行えるようになっている。なお、発熱体32の発熱量(出力)の制御は、発熱体32への供給電力の増減、あるいは、点灯デューティー(所定時間中のON時間の比率)の変更などによって行われる。
例えば、図4(a)に示すように、用紙搬送方向Aの先端側から順に、画像領域a、非画像領域b、画像領域cが存在するように画像形成された用紙Pの場合、画像領域a,cでは定着が必要であるが、非画像領域cでは定着の必要はない。このような場合、加熱制御手段26は、画像処理手段33(図2参照)から得られた画像情報に基づき、非画像領域bに対応する定着ベルト21の部位の温度を、画像領域a,cに対応する定着ベルト21の部位の温度よりも低くなるようにヒータ23を制御する。すなわち、この場合、画像領域a,cに対応する箇所では、全発熱体32への電力供給を通常通り行うが、非画像領域bに対応する箇所では、全発熱体32への電力供給を低減又は停止する。このように、非画像領域bに対応する箇所では、発熱体32への供給電力を低減又は停止することで、非画像領域bへの無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
また、図4(b)に示すように、用紙Pの幅方向に渡って、画像領域dと非画像領域eとが混在する場合は、複数の発熱体32のうち、非画像領域eに対応する位置(図の右側)にある発熱体32への電力供給を低減又は停止する。これにより、非画像領域eへの無駄な熱エネルギー消費を削減できる。
また、図4(c)に示す例では、画像領域と非画像領域とが用紙Pの幅方向と搬送方向に渡って混在している。この場合は、図中の符号gの範囲と符号iの範囲とが重なり合った箇所に形成される非画像領域に対応して、発熱体32への電力供給を低減又は停止することにより、上記と同様に、非画像領域への無駄な熱エネルギー消費を削減することができる。
図5は、図4(a)に示す用紙を通過させた場合のヒータの出力と定着ベルトの温度変化を示す図である。以下、図5を参照しつつ、定着ベルトの温度制御について説明する。
図5に示すように、用紙上の画像領域a,cがニップ部を通過するタイミングTa,Tcでは、定着ベルトの温度が、定着に必要な所定の第1の目標温度Q1となるように、発熱体への供給電力を制御する。具体的に、第1の目標温度Q1は、画像領域a,c上のトナーを確実に定着するため、例えば140℃に設定されている。一方、非画像領域bがニップ部を通過するタイミングTbでは、発熱体への電力供給を低減して、第1の目標温度Q1よりも低い第2の目標温度Q2となるように制御し、無駄な熱エネルギー消費を削減する。ここで、画像領域a,cがニップ部を通過しない時間Tb,T1,T2においては、発熱体への電力供給を完全に停止してもよいが、極端に温度が下がり過ぎると、次の、あるいは最初の画像領域に対応した温度の立ち上がりが間に合わないことがある。そのため、図5に示す例のように、発熱体の出力として、第1の目標温度Q1用の出力W1よりも小さい出力W2を設定し、画像領域の非通過時Tb,T1,T2においては、小さい出力W2で加熱することにより、第1の目標温度Q1よりも低いが室温よりは高い第2の目標温度Q2に保つように制御することが望ましい。具体的に、第2の目標温度Q2としては、80℃以上とすることが望ましい。本実施形態では、第2目標温度Q2を100℃に設定している。
また、一般的に、定着ベルトの加熱を開始してから、定着ベルトの温度が目標温度に達するまでには、一定の昇温時間を要する。従って、第1の目標温度Q1用の出力W1での立ち上げを、画像領域aの先端がニップ部に達した時点で開始した場合、第1の目標温度Q1への昇温が間に合わない。そこで、図5に示す例のように、定着ベルトの昇温時間を考慮して、各画像領域a,cの先端がニップ部へ到達するよりも前のタイミングから、所定時間Txの間、出力W1による予熱を行うことが望ましい。ただし、省エネの観点から、予熱時間Txはできるだけ短い方が望ましい。また、定着ベルトの昇温時間は、定着ベルト自体の熱伝達率や回転方向の発熱長さなどによって異なるため、予め実験などにより特定しておくとよい。
なお、図5に示す例では、各画像領域a,cの定着温度を、同じ第1の目標温度Q1に設定しているが、画像領域に応じて目標温度を異ならせてもよい。
例えば、各画像領域の画像の種類が、文字、写真、図などで異なる場合に、画像の種類に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。特に、画像が写真の場合は、画像の光沢度を上げる必要がある場合があるので、写真の画像領域に対しては目標温度を高く設定することで、所望の光沢度が得られる。
また、各画像領域の画像パターンが、ベタ画像、ハーフトーン画像、線画像、文字画像などで異なる場合や、画像パターンの処理方法が、ディザ法や誤差拡散法などで異なる場合、画像パターンや処理方法に応じて各画像領域に対応する目標温度を異ならせてもよい。各種画像パターンによってトナー粒子同士の孤立度合い又は密集度合いが異なっており、孤立している場合の方が密集している場合よりもトナーが剥がれやすいことが知られている。そのため、トナーが孤立している画像パターンに対しては、目標温度を上げて剥がれにくくし、反対に、トナーが密集している画像パターンに対しては、目標温度を下げることで消費エネルギーを削減することが可能である。
また、各画像領域のトナー付着量が異なる場合、それぞれ、定着に必要な温度が異なるため、画像情報に基づきトナーの付着量を把握しておき、これに応じて画像領域ごとに目標温度を異ならせてもよい。通常、トナーの付着量が多い画像では、トナーの溶融に多くの熱量が必要になるため、目標温度を上げる必要がある。反対に、トナーの付着量が少ない画像では、目標温度を下げて消費エネルギーの削減を図ることができる。
また、複数の色のトナーを用いるカラー画像形成装置においては、トナーの色によって定着に必要な熱量が異なる場合があるため、その場合、トナーの色に応じて目標温度を異ならせてもよい。例えば、ブラックのトナーは、イエロー、シアン、マゼンタ等の他の色のトナーに比べて、定着に必要な熱量が少なくてよい場合が多いため、ブラックのトナーのみ使用される画像領域では、目標温度を下げることで消費エネルギーの削減を図れる。
図6は、上記クリーニング装置の概略構成図である。
図6に示すように、本実施形態のクリーニング装置35は、定着処理後の用紙P上の未定着トナーを除去する除去部材としてのクリーニングブラシ36と、クリーニングブラシ36に対向する対向部材としての対向ローラ38と、クリーニングブラシ36を収容するケース39とを備えている。
クリーニングブラシ36は、芯金36aと、芯金36aの外周面に設けられた多数のブラシ繊維36bとから成るブラシローラである。また、クリーニングブラシ36は、搬送される用紙Pの画像形成面側に配置され、対向ローラ38は、用紙Pの画像形成面とは反対側の面に配置されている。
図6に示すように、定着処理後の用紙Pがクリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、矢印D方向に回転するクリーニングブラシ36と矢印E方向に回転する対向ローラ38によって、用紙Pは矢印A方向に搬送される。ここで、用紙Pは定着処理されているが、上述の通り、非画像領域に対応する加熱領域では低い温度で加熱することから、万が一、用紙P上の非画像領域にトナーが付着した場合、非画像領域上のトナーは未定着トナーとして存在する。図6では、非画像領域上の未定着トナーを符号iで示し
、画像領域上の定着トナーを符号jで示している。このような未定着トナーiが付着した
用紙Pが、クリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、回転するクリーニングブラシ36によって未定着トナーiが機械的に掻き取られて用紙P上から除去さ
れる。
クリーニングブラシ36によって用紙P上の未定着トナーiが掻き取られると、このと
きの掻き取り動作によって未定着トナーの粉塵が発生する。その粉塵となった未定着トナーを粉塵検知センサ52によって検知する。粉塵検知センサ52としては、例えば、TIS社製のDUSTTRK AEROSOL MONITOR 8520などがあるが、その他の粉塵検知センサを使用してもよい。なお、クリーニングブラシ36に代えて、用紙にエアーを吹き付けて未定着トナーを除去する手段を用い、そのとき発生するトナー粉塵量を検知するようにしてもよい。
粉塵検知センサ52によって検知されるトナー粉塵量は、非画像領域における未定着トナーの付着量と連関している。すなわち、非画像領域に付着している未定着トナーが多いほど、粉塵検知センサ52によって検知されるトナー粉塵量が多くなる。従って、粉塵検知センサ52の検知結果は、非画像領域にトナーが付着している異常を表す指標となる。
上述のように、本実施形態では、クリーニングブラシ36によって用紙上の未定着トナーを除去するようにしているが、未定着トナーの付着量やクリーニングブラシ36の除去能力、その他種々の要因によって、未定着トナーを完全に除去できない場合もある。その場合、用紙上に未定着トナーが残存するため、未定着トナーによってユーザーの手や衣服等が汚れる虞がある。そこで、本実施形態では、粉塵検知センサ52で検知されたトナー粉塵量(未定着トナー量)に応じて、加熱制御手段26(図2参照)が非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御するようにしている。
以下、温度制御方法について詳しく説明する。
本実施形態では、上述の第1の目標温度Q1と、第1の目標温度Q1よりも低い上記第2の目標温度Q2以外に、第1の目標温度Q1よりは低いが第2の目標温度Q2よりは高い第3の目標温度Q3を設定している(Q1>Q3>Q2)。上記説明したように、第1の目標温度Q1は、画像領域に対応する加熱領域の温度であり、画像領域上のトナーを確実に定着するため、本実施形態では140℃に設定されている。一方、第2の目標温度Q2は、非画像領域に対応する加熱領域の温度であり、非画像領域への無駄な熱エネルギー消費を削減するため、100℃に設定されている。そして、本実施形態では、第3の目標温度Q3を、第1の目標温度Q1(140℃)よりは低く、第2の目標温度Q2(100℃)よりは高い、120℃に設定している。この120℃という温度は、用紙上の非画像領域に付着したトナーを用紙から脱落させない程度に定着させることができる温度である。より具体的には、単色ベタ画像の50%のトナー付着量において、十分な定着性が得られる定着温度であり、定着性の評価はスミア法を用いて実施した。
本実施形態では、通常、図7の一点鎖線で示す温度制御のように、用紙上の画像領域がニップ部を通過するタイミングTa,Tcでは、定着ベルトの温度が第1の目標温度Q1となるように制御し、用紙上の非画像領域がニップ部を通過するタイミングTbでは、定着ベルトの温度が第2の目標温度Q2となるように制御する。しかし、上記粉塵検知センサ52で検知されたトナー粉塵量があらかじめ設定された閾値を超えた場合は、非画像領域にユーザーの手や衣服等が汚れる可能性があるくらいの未定着トナーが付着していると判断し、図7の実線で示すように、非画像領域に対応する加熱領域の温度を第2の目標温度Q2よりも高い第3の目標温度Q3となるように制御する。なお、画像領域に対応する加熱領域の温度に関しては、上記と同様に、第1の目標温度Q1となるように制御する。
このように、粉塵検知センサ52によって検知されたトナー粉塵量が閾値を超えた場合、非画像領域に対応する加熱領域の温度を第2の目標温度Q2から第3の目標温度Q3へ変更することで、それ以降に排出される用紙において非画像領域上のトナーを定着させることが可能となる。これにより、ユーザーの手や衣服等が未定着トナーによって汚されるのを防止することができるようになる。
ただし、紙粉の多い用紙が搬送される場合は、粉塵検知センサ52が用紙上の紙粉を検知することにより、未定着トナーの粉塵が検知されたと誤検知してしまう可能性もある。そこで、このような誤検知を防止するため、本実施形態では、図2に示すように、定着装置14よりも用紙搬送方向の上流側に、用紙上の紙粉等の異物を除去する除去ブラシ50を設けている。これにより、除去ブラシ50によって事前に紙粉等を除去することができるので、粉塵検知センサ52が紙粉を検知することによる誤検知を防止できる。
図7に示す例では、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1よりも低い温度に設定しているが、図8に示す例のように、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1と同じ温度に設定して、簡易な制御としてもよい。一方、図7に示すように、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1よりも低い温度に設定した場合は、無駄な熱エネルギー消費の削減が図れる。特に、カラー画像を印刷する場合は、複数色のトナーが重なり合うので、定着に十分な温度は、モノクロ画像を印刷する場合よりも高くなるため、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1よりも低い温度に設定することで、より大きな省エネ効果が期待できる。このことから、カラー画像形成時のみ、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1よりも低く設定し(Q1>Q3>Q2)、モノクロ画像形成時は、第3の目標温度Q3を第1の目標温度Q1と同じに設定して簡易な制御としてもよい(Q1=Q3>Q2)。
図9に、温度制御のフローを示す。
以下、上記第2の目標温度Q2を用いて温度制御する通常の制御モードを「第1の制御モード」と称し、上記第3の目標温度Q3を用いて温度制御する異常発生時の制御モードを「第2の制御モード」と称して説明する。
本実施形態では、初めは第1の制御モードに設定されており、図9に示すように、印刷が開始されると、まず、1枚目の用紙が第1の制御モードで定着処理される。その後、クリーニング装置35によってクリーニングされ、そのとき生じるトナー粉塵量が粉塵検知センサ52によって検知される。検知されたトナー粉塵量が閾値以下であった場合は、異常がないと判断し、第1の制御モードによる制御が維持される。その後、印刷を継続する場合は、上記と同様に、第1の制御モードでの定着処理、クリーニング処理、トナー粉塵量の検知が用紙ごとに行われる。
一方、1枚目の用紙、あるいはそれ以降の用紙において検知されたトナー粉塵量が閾値を超えていた場合は、異常があると判断し、第1の制御モードから第2の制御モードへ変更される。第2の制御モードに変更された場合は、それ以降に印刷する用紙に対して第2の制御モードで定着処理を行う。
ここで、上記のような異常、すなわち、ユーザーの手や衣服等が汚れる可能性があるくらいに未定着トナーが非画像領域に付着する現象が発生するのは、主に、作像ユニットが寿命に達し、交換時期の過ぎてもなお、当該作像ユニットを使用している場合である。このため、一度、非画像領域に未定着トナーが付着した異常画像が出力されると、同様の異常画像が続けて出力される傾向にある。そのため、本実施形態では、一旦、第2の制御モードに変更された場合は、その後、粉塵検知センサ52による検知結果が閾値以下となったとしても、検知結果にかかわらず、第1の制御モードには戻さず、第2の制御モードを維持するようにしている。このように制御することで、定着温度を上げたり下げたりを繰り返すことなく安定して制御することが可能となる。
しかし、作像ユニットが新品のものに交換された場合は、上記のような異常は解消されるので、ユニット交換検知手段53(図2参照)よって作像ユニットの交換があったと検知された場合は、第1の制御モードに戻す。ユニット交換検知手段53としては、作像ユニットに設けられたIDチップの情報を読み取って検知するものや、メカ的な構成で検知するものなどを採用することができる。
また、作像ユニットの交換が行われる場合は、一般的に、装置本体のカバーの開閉が行われる。このため、図10に示すように、上記ユニット交換検知手段53に代えて、カバー閉鎖検知手段54を設けてもよい。カバー閉鎖検知手段54が装置本体のカバーの閉鎖を検知した場合、作像ユニットが交換された可能性があるとして、定着温度の制御を第2の制御モードから第1の制御モードへ戻す。しかし、この方式では、装置本体の電源OFF時に作像ユニットが交換されると、カバー閉鎖検知手段54がカバーの閉鎖を検知できない場合がある。そのため、図10に示すように、装置本体の電源投入を検知する電源投入検知手段55を設け、装置本体の電源投入が検知された場合は、第1の制御モードへ戻すように制御することが望ましい。
以下、本発明の第2実施形態の構成について説明する。
本発明の第2実施形態では、上記第1実施形態と比較して、主に、定着処理後の用紙上の未定着トナーを除去するクリーニング装置35と、クリーニング装置35が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知する未定着トナー量検知手段の構成が異なる。それ以外は、基本的に第1実施形態と同様の構成である。
図11に示すように、第2実施形態に係るクリーニング装置35は、上記第1実施形態と同様に、クリーニングブラシ36と対向ローラ38を備えているが、クリーニングブラシ36の芯金36aには、クリーニングブラシ用電源40から所定の電圧が印加されるようになっている。
ここで、クリーニングブラシ36を、用紙から未定着トナーを除去する第1の除去部材とすると、第2実施形態では、第1の除去部材に付着している未定着トナーを除去する第2の除去部材として、クリーニングブラシ36に接触する電極ローラ41を備えている。電極ローラ41は、導電性の芯金41aと、芯金41aの外周面を被覆する絶縁性の表層41bとで構成されている。電極ローラ41の芯金41aには、電極ローラ用電源43から所定の電圧が印加されるようになっている。
さらに、第2実施形態に係るクリーニング装置35は、第2の除去部材(電極ローラ41)に付着している未定着トナーを除去する第3の除去部材として、スクレーパ42を備えている。スクレーパ42は、電極ローラ41の表面に当接した状態で配置されている。
第2実施形態では、未定着トナー量検知手段として光学センサ44を用いている。光学センサ44は、電極ローラ41に対向するように配置されており、電極ローラ41へ光を照射して、その反射光強度を検知する。ここでは、光学センサ44は、電極ローラ41の表面がクリーニングブラシ36と接触する位置からスクレーパ42との当接位置に至るまでの間で、電極ローラ41の表面に光を照射し、その反射光強度を検知する。このとき、電極ローラ41上に未定着トナーが付着している場合は、光学センサ44から発する光の一部が電極ローラ41上の未定着トナーに吸収され、反射光強度が低下する。従って、電極ローラ41からの反射光強度を検知することで、電極ローラ41上に付着している未定着トナー量を検知することが可能である。また、本実施形態では、光学センサ44によって、電極ローラ41の軸方向全体に渡る反射光強度を検知するようにしている。光学センサ44としては、例えば、ラインセンサ(三菱電機社製WD6R305X)などを用いることができる。
図11に示すように、定着処理後の用紙Pがクリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に進入すると、上記第1実施形態と同様に、矢印D方向に回転するクリーニングブラシ36と矢印E方向に回転する対向ローラ38によって、用紙Pは矢印A方向に搬送される。クリーニングブラシ36には、その電位が対向ローラ38の電位に対してトナーの帯電極性とは逆極性の電位となるように、クリーニングブラシ用電源40から所定の電圧が印加される。例えば、トナーの帯電極性が負極性である場合、クリーニングブラシ36は対向ローラ38の設置電位(0V)に対して正極性の電位となるように、クリーニングブラシ36に正極性の電圧が印加される。これにより、クリーニングブラシ36と対向ローラ38との間に、トナーをクリーニングブラシ36側へ移動させる静電気力が発生する。このため、未定着トナーiが付着した用紙Pがクリーニングブラシ36と対向ローラ3
8との間に進入すると、用紙P上の未定着トナーが上記静電気力によってクリーニングブラシ36へ転移し、クリーニングブラシ36のブラシ繊維36bに吸着される。その結果、非画像領域上から未定着トナーが除去される。
クリーニングブラシ36に吸着された未定着トナーは、矢印F方向に回転する電極ローラ41によって静電的に吸着され回収される。詳しくは、電極ローラ41に、その電位がクリーニングブラシ36の電位に対してトナーの帯電極性とは逆極性の電位となるように、電極ローラ用電源43から所定の電圧が印加することにより、クリーニングブラシ36から電極ローラ41へ未定着トナーを移動させる静電気力を発生させる。例えば、上記のように、トナーの帯電極性が負極性で、クリーニングブラシ36に正極性の電圧を印加した場合は、これに対して電極ローラ41が正極性の電位となるように、さらに高い正極性の電圧を印加する。これにより、クリーニングブラシ36に付着している未定着トナーが、電極ローラ41によって静電的に除去される。
そして、電極ローラ41の表面がクリーニングブラシ36と接触する位置からスクレーパ42との当接位置に至るまでの間で、光学センサ44によって電極ローラ41からの反射光強度が検知される。このとき検知された反射光強度が所定の値を下回った場合、すなわち、電極ローラ41上の未定着トナー量が閾値を超えている場合は、非画像領域にユーザーの手や衣服等が汚れる可能性があるくらいの未定着トナーが付着していると判断し、上記第1実施形態と同様に、非画像領域に対応する加熱領域の温度を第2の目標温度Q2よりも高い第3の目標温度Q3となるように制御する。なお、第2実施形態における温度制御の詳しい内容は、第1実施形態における温度制御(図7〜図10に示す内容)と基本的に同様であるので説明を省略する。
また、第2実施形態では、電極ローラ41上の未定着トナーは、光学センサ44との対向位置を通過した後、スクレーパ42によって掻き落とされ機械的に除去される。スクレーパ42によって掻き落とされた未定着トナーは、図示しない回収機構に蓄積される。
図12は、用紙の非画像領域にトナーがスジ状に付着した状態を示す図である。
図12に示す例では、図の左から順に、線の太さが0.5pt(ポイント)のハーフトーンライン、1.0ptのハーフトーンライン、0.5ptのベタライン、1.0ptのベタラインが形成されている。これらのスジ状の異常画像(未定着トナー)は、クリーニングブラシ36によって用紙P上から除去された後、電極ローラ41上に吸着される。
図13は、上記スジ状の異常画像(未定着トナー)が電極ローラ41上に吸着された状態を示す図である。このように、電極ローラ41上には、スジ状の異常画像が電極ローラ41の回転方向に渡って吸着される。
図14は、図13に示す電極ローラ41の表面を光学センサ44で検知した場合の反射光強度を示すグラフである。
図14(a)に示すように、ハーフトーンラインとベタラインの箇所では、反射光強度が低下している。特に、トナー付着量の多いベタラインの方がトナー付着量の少ないハーフトーンラインに比べ、反射光強度が低くなる。また、ハーフトーンラインとベタラインのそれぞれにおいては、線の太い1.0ptの方が線の細い0.5ptよりも反射光強度が低くなる。
図14(a)において点線Hで示す反射光強度は、異常画像判定の基準となる閾値である。ここでは、閾値として0.5ptのハーフトーンラインの反射光強度を設定している。0.5ptのハーフトーンラインは、クリーニングされずに未定着状態で出力されたとしても、スミア測定(白綿布で用紙上の未定着トナーを擦り取り、白綿布に付着したID(トナー濃度)を測定する試験)の結果で、ユーザーの手を汚さない程度のトナー付着量である。従って、検知された反射光強度が0.5ptのハーフトーンラインの反射光強度Hを下回った場合に、ユーザーの手が汚れる可能性があると判断する。そして、その場合、非画像領域に対応する加熱領域の温度を第3の目標温度Q3へ上げ、非画像領域上の未定着トナーを定着させて出力する。
なお、仮に、0.5ptを超える黒スジが発生しているにもかかわらず、何らかの理由で電極ローラ41へのトナー付着量が少なくなった場合は、反射光強度が上記閾値の反射光強度H以上と検知され、異常画像が生じていないと誤検知される可能性もある。しかし、本実施形態では、図15に示すように、1.0ptのベタラインが生じても、クリーニング装置35で未定着トナーがある程度除去されることで、ユーザーの手を汚さない程度(スミアID許容ライン以下)の未定着トナー付着量(スミアID)に抑えることができるので問題はない。
図14(b)に示すのは、同図(a)と同様に光学センサ44によって図13に示す電極ローラ41の表面を検知した結果を示すものであるが、この場合、電極ローラ41に対する光学センサ44の位置を(a)の場合よりも離した位置に設定している。
電極ローラ41上のトナー付着量が同様であっても、電極ローラ41に対する光学センサ44の位置を離すと、光学センサ44の感度が低下するため、図14(b)に示すように、ハーフトーンラインとベタラインにおける反射強度の落ち込みが図14(a)に示す場合に比べて小さくなる。仮に、光学センサ44の位置を離した場合に、電極ローラ41の地肌部における反射光強度にノイズが発生すると、地肌部とトナー付着部とでの反射光強度の差が小さくなり、誤検知してしまう可能性がある。よって、光学センサ44をできるだけ電極ローラ41に近づけて配置し、光学センサ44の感度を上げることが望ましい。さらに、トナー付着部と地肌部との反射光強度に差が出るようにするため、電極ローラ41の地肌部を、反射光強度が高くなるような白色又はそれに近い色に処理してもよい。
また、第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、第1の制御モードから第2の制御モードに移行した後、作像ユニットの交換が行われた場合、異常画像の生じる原因が改善されたとして、再び第1の制御モードへ戻す。しかしながら、第1の制御モードへ戻した際、電極ローラ41に未定着トナーが所定量以上付着していると、光学センサ44の検知結果に基づきすぐに第2の制御モードに移行されてしまう。これを回避する方法として、スクレーパ42によって電極ローラ41上の未定着トナーを除去する方法があるが、未定着トナーを完全に除去しきれないことも考えられる。
そこで、本実施形態では、作像ユニット交換時(作像ユニット交換検知時、又は本体カバー閉鎖検知時、あるいは電源投入検知時)に、電極ローラ41を所定時間回転し、スクレーパ42によって電極ローラ41上の未定着トナーの除去を行った後、光学センサ44によって電極ローラ41からの反射光強度を検知し、その時の検知結果を新たな基準値として設定するようにしている。そして、この基準値に基づき、異常画像を判定するための閾値を再設定する。以下、閾値の再設定の仕方について説明する。
図16(a)に示すように、最初、電極ローラ41には全く未定着トナーが付着していないので、電極ローラ41の地肌部の反射光強度Xは、軸方向に渡って均一な直線状になる。この地肌部の反射光強度Xを基準値として、異常画像判定の基準となる閾値Uを設定する。具体的には、異常画像と判断されるほどの未定着トナーが付着した場合の反射光強度の低下量をSとすると、基準値Xから低下量Sだけ低い値を閾値Uとして設定する。このように、最初に設定される閾値Uは、直線状の基準値Xから一定量Sだけ低い値に設定されるので、電極ローラ41の軸方向に渡って均一な値となる。
これに対し、図16(b)に示すように、作像ユニットを交換時に新たに設定される基準値Xは、電極ローラ41上に多少の未定着トナーが残留しているので、未定着トナーが付着している箇所で反射光強度が低下する、ばらつきのある値となる。そして、再設定される閾値Uは、新しい基準値Xから上記と同様の一定量Sだけ低い値に設定されるため、電極ローラ41の軸方向に渡って部分的に低下した値に設定される。
また、図17に示すように、電極ローラ41の周方向の一部にトナーが付着するトナー落ち等の異常画像を検知した場合は、周方向に渡って連続するスジ状の異常画像を検知した場合とは異なり、周方向のある個所で反射光強度が低下する。この場合、反射光強度は周方向に渡っても異なるため、上記新しい基準値の設定は周方向に渡っても行う。従って、閾値は、新しい基準値に基づき、電極ローラ41の軸方向だけでなく、周方向に渡っても再設定される。
そして、再設定された閾値に基づき、光学センサ44によって反射光強度を検知した結果、反射光強度が閾値に対して周方向と軸方向の少なくとも一点でも下回った場合は、異常画像が発生していると判断し、第2の制御モードに変更する。その後、再び作像ユニットの交換があった場合は、上記と同様に、基準値と閾値の再設定を行い、以後、これを繰り返す。
しかしながら、基準値と閾値の再設定を繰り返し行う方法では、電極ローラ41に残留するトナー量が次第に増加するに伴い、再設定される基準値及び閾値は徐々に低下していく。そして、電極ローラ41上のある部分において、付着しているトナー量が吸着可能なトナー量の限界値近くに達すると、その部分では異常画像の発生を検知できるほどの未定着トナー量をさらに吸着できなくなる。言い換えれば、n回再設定された基準値Xn(そのうちの最低値)がある値を下回ると、異常画像が生じても、電極ローラ41の反射光強度が閾値Unを下回らなくなり、異常画像の発生を見逃す誤検知が発生する。
そこで、本実施形態では、基準値の値が所定値を超えた場合(下回った場合)は、電極ローラ41の寿命と判断し、電極ローラ41を交換するようにしている。これにより、上記のような誤検知を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、クリーニング装置が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知することで、非画像領域上に付着する未定着トナーの量を把握することが可能である。そして、この未定着トナー量の検知結果に応じて、非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御することで、非画像領域における未定着トナーを定着させトナーの脱落を防止することができる。これにより、ユーザーの手や衣服などを汚すことのない定着装置を提供することが可能となる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記のようなモノクロ画像形成装置に限らず、その他の画像形成装置としてのプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
図18は、本発明に係る定着装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。
図18に示すカラー画像形成装置は、装置本体1に対して着脱可能な4つのプロセスユニット20Y,20M,20C,20Kを備えている。各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的に、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kは、感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ3と、現像ローラ6を備える現像手段7と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段10などを備える。
各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kの上方には、転写手段8として、中間転写ベルト16と、複数の一次転写ローラ17と、二次転写ローラ18とが設けられている。また、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kの下方には、露光装置19が設けられている。
また、図18に示す画像形成装置は、両面印刷するために用紙を搬送する反転搬送路R2を備える。反転搬送路R2は、定着装置14の用紙搬送方向下流側で搬送路R1から分岐しており、レジストローラ13の用紙搬送方向上流側で搬送路R1に合流している。
以下、図18に示すカラー画像形成装置の基本的な作像動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット20Y,20M,20C,20Kにおける各感光体2が回転駆動され、各感光体2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体2の表面には、露光装置19からレーザー光がそれぞれ照射されて静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体2上に形成された静電潜像に、各現像手段7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト16が図の矢印で示す方向に回転駆動される。そして、各感光体2の回転に伴い、感光体2上の各色のトナー画像が各一次転写ローラ17の位置に達したときに、一次転写ローラ17と感光体2との間に形成された転写電界によって、各感光体2上のトナー画像が中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト16の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、転写後の各感光体2の表面は、クリーニング手段10によってクリーニングされた後、図示しない除電装置によって除電される。
また、装置本体1の下部では、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙トレイ11から用紙Pが搬送路R1に送り出される。搬送路R1に送り出された用紙Pは、レジストローラ13によって搬送が一旦停止された後、所定のタイミングで二次転写ローラ18と中間転写ベルト16との間に搬送される。そして、二次転写ローラ18と中間転写ベルト16との間に形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。その後、用紙Pは定着装置14へと搬送され、定着装置14によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着された後、排紙ローラ15によって用紙Pが装置外へ排出される。
また、両面印刷する場合は、排紙ローラ15を逆回転させて、定着装置14から排出された用紙P(片面に画像が定着された用紙)を、反転搬送路R2へと搬送する。そして、用紙Pは、反転搬送路R2を通過して再び搬送路R1へ搬送されることで、表裏反転された状態で二次転写ニップに供給される。その後、上記と同様にして、用紙Pの裏面にトナー画像を転写・定着した後、用紙Pを装置外へと排出する。
なお、以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット20Y,20M,20C,20Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
上記の如く構成されたカラー画像形成装置においても、本発明の構成を適用することで、上記実施形態と同様に、用紙の非画像領域にトナーが付着した場合、非画像領域の温度を上げて未定着トナーを定着させることができる。これにより、ユーザーの手や衣装などがトナーで汚れてしまうのを防止することが可能である。
また、本発明を適用する定着装置は、図2に示す構成のものに限らない。
例えば、図19に示す定着装置14のように、ヒータ23を加圧ローラ22と対向する位置に配置し、ヒータ23が図2に示すニップ形成部材24としての機能を兼ねるようにしてもよい。
また、図20に示すように、定着部材として定着ローラ60を用い、ヒータ23を定着ローラ60の外周側に配置してもよい。図20に示す定着ローラ60は、外径40mmで厚み1mmのアルミニウム製の芯金60aと、この芯金60aの外周面を被覆する断熱層60bと、この断熱層60bの外周面を被覆する熱伝導層60cと、この熱伝導層60cの外周面を被覆する離型層60dとで構成されている。
断熱層60bは、例えば、シリコーンゴムで形成されており、厚みは3mmである。また、断熱層60bの断熱機能をより高めるために、熱の逃げが少ない発泡シリコーンゴムで断熱層60bを形成してもよい。
熱伝導層60cは、例えば、ニッケルで形成されている。ただし、熱伝導層60cの材料は、ニッケルに限らず、ステンレスなどの鉄系合金、アルミニウムや銅などの金属系、グラファイトシートなど、熱伝導性が少なくとも断熱層60bよりも高い材料であればよい。このような熱伝導性の良い熱伝導層60cを設けることで、ヒータ23の発熱ムラによる定着ローラ60の表面温度の局部的な温度のばらつきを低減することができる。また、熱伝導層60cによって、ヒータ23を配設した領域よりもやや広い領域において温度上昇させることができるため、画像とのずれを補填することができるという利点もある。これにより、ヒータ23を構成する複数の発熱体の大きさや間隔等の設定の自由度が広がる。
離型層60cは、例えば、PTFやPTFE等のフッ素系樹脂で形成されており、厚みが5〜30μmである。
また、図20に示す定着装置14は、上記と同様に、ヒータ23に電力を供給する電源25、画像処理手段33から得られた情報に基づきヒータ23を制御する加熱制御手段26、ヒータ23の温度を検知する第1のサーミスタ27、定着部材(定着ローラ60)の温度を検知する第2のサーミスタ28等を備える。
なお、ヒータ23は、定着部材に対して接触するものに限らず、コイルとインバータを用いたIH方式による非接触式の加熱手段であってもよい。IH方式とした場合、加熱用のコイルを用紙の幅方向に渡って複数配設したり、あるいは、磁束をキャンセルする部材を用紙の軸方向に渡って複数配設したりすることで、画像情報に応じて加熱領域や加熱量を制御することが可能である。
14 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(当接部材)
23 ヒータ(加熱手段)
26 加熱制御手段
35 クリーニング装置
44 光学センサ(未定着トナー量検知手段)
50 除去ブラシ(異物除去手段)
52 粉塵検知センサ(未定着トナー量検知手段)
60 定着ローラ(定着部材)
N ニップ部
特開2001−343860号公報

Claims (10)

  1. 定着部材と、前記定着部材に当接してニップ部を形成する当接部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備え、前記加熱手段は、それぞれ独立して加熱可能でかつ記録媒体の幅方向に渡って分割された複数の加熱領域を有し、前記加熱制御手段が、画像情報に基づいて、記録媒体上の非画像領域に対応する加熱領域の温度を画像領域に対応する加熱領域の温度よりも低くするように制御する定着装置において、
    定着処理後の記録媒体上の未定着トナーを除去するクリーニング装置と、
    前記クリーニング装置が未定着トナーを除去した際の未定着トナー量を検知する未定着トナー量検知手段とを備え、
    前記未定着トナー量検知手段の検知結果に応じて、非画像領域に対応する加熱領域の温度を制御するように構成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記未定着トナー量検知手段は、前記クリーニング装置が未定着トナーを掻き取って除去した際に発生するトナー粉塵量を検知するものである請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記未定着トナー量検知手段は、前記クリーニング装置が未定着トナーを除去した際に回収されるトナー量を検知するものである請求項1に記載の定着装置。
  4. 画像領域に対応する加熱領域の温度をQ1、前記未定着トナー量検知手段によって未定着トナー量が検知されない場合、又は検知された未定着トナー量が閾値以下である場合の非画像領域に対応する加熱領域の温度をQ2、前記未定着トナー量検知手段によって検知された未定着トナー量が閾値を超える場合の非画像領域に対応する加熱領域の温度をQ3とすると、Q1≧Q3>Q2の関係となるように制御する請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記未定着トナー量検知手段によって検知された未定着トナー量が閾値を超えた場合、それ以降に定着処理される非画像領域に対応する加熱領域の温度を、その後の前記未定着トナー量検知手段の検知結果にかかわらず、Q3となるように制御する請求項4に記載の定着装置。
  6. 画像形成装置に搭載される作像ユニットの交換があった場合、
    それ以降に定着処理される非画像領域に対応する加熱領域の温度をQ3からQ2へ戻すように制御する請求項5に記載の定着装置。
  7. 画像形成装置に設けられたカバーが閉じられた場合、又は画像形成装置の電源が投入された場合に、
    それ以降に定着処理される非画像領域に対応する加熱領域の温度をQ3からQ2へ戻すように制御する請求項5に記載の定着装置。
  8. 非画像領域に対応する加熱領域の温度をQ3からQ2へ戻す場合、定着処理を開始する前に、前記未定着トナー量検知手段の検知動作を行い、そのときの検知結果を基準値とし、この基準値に基づき前記閾値を設定する請求項6又は7に記載の定着装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記定着装置よりも記録媒体搬送方向の上流側に、記録媒体上の異物を除去する異物除去手段を設けた請求項9に記載の画像形成装置。
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