JP2015003652A - 制御装置及び車両盗難防止システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車載装置を制御し、車両に対応する無線通信機の盗難に起因する該車両の盗難を防止することができる制御装置及び該制御装置を用いた車両盗難防止システムを提供することにある。
【解決手段】車載装置の制御を要求する制御要求を無線通信機から受け付け、受け付けた制御要求に基づいて前記車載装置を制御する制御装置は、前記車載装置を搭載した車両の外部からの信号を受信する受信部と、該受信部により受信された信号が前記車両の盗難の防止を示す所定の盗難防止信号か否かを判定する盗難防止信号判定部と、該盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した後に、前記無線通信機から制御要求を受け付けたときには、該制御要求に基づく制御を禁止する制御禁止部とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】車載装置の制御を要求する制御要求を無線通信機から受け付け、受け付けた制御要求に基づいて前記車載装置を制御する制御装置は、前記車載装置を搭載した車両の外部からの信号を受信する受信部と、該受信部により受信された信号が前記車両の盗難の防止を示す所定の盗難防止信号か否かを判定する盗難防止信号判定部と、該盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した後に、前記無線通信機から制御要求を受け付けたときには、該制御要求に基づく制御を禁止する制御禁止部とを備える。
【選択図】図4
Description
車載装置を制御する制御装置及び該制御装置を用いた車両盗難防止システムに関する。
近年の防犯意識の高まりにより、建物に対する防犯システム及び車両に対する防犯システムが普及している。特許文献1には、家屋の防犯のために車両に防犯動作を行わせる防犯システムが開示されている。この防犯システムは、家屋周辺の不審者の存在を検知する不審者検知手段を備える。不審者検知手段によって検知された不審者の情報は、車両に送信される。車両は、不審者の情報を受信した時、所定の車載機器に予め設定された防犯動作を実行する防犯動作制御手段を備える。従って、特許文献1に記載の防犯システムは、家屋周辺に不審者がいた場合、車両の防犯動作によって不審者を威嚇することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の防犯システムにおいて、車両は家屋に対する防犯性を高める動作をするが、車両自体の防犯性を高めるための動作はしない。例えば、車両の扉の解錠制御又は車両の駆動源の起動制御を行う車載装置が、車両に対応する無線通信機との通信によって制御される場合に、無線通信機が家屋に保管されていたとき、不審者は家屋に侵入して無線通信機を盗み、車両を動作させて盗み出してしまう虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車載装置を制御し、車両に対応する無線通信機の盗難に起因する該車両の盗難を防止することができる制御装置及び該制御装置を用いた車両盗難防止システムを提供することにある。
本発明に係る制御装置は、車載装置の制御を要求する制御要求を無線通信機から受け付け、受け付けた制御要求に基づいて前記車載装置を制御する制御装置において、前記車載装置を搭載した車両の外部からの信号を受信する受信部と、該受信部により受信された信号が前記車両の盗難の防止を示す所定の盗難防止信号か否かを判定する盗難防止信号判定部と、該盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した後に、前記無線通信機から制御要求を受け付けたときには、該制御要求に基づく制御を禁止する制御禁止部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、受信部は車載装置を搭載した車両の外部からの信号を受信する。盗難防止信号判定部は、受信部により受信された信号が車両の盗難の防止を示す所定の盗難防止信号か否かを判定する。制御禁止部は、盗難防止信号判定部が盗難防止信号と判定した後に、無線通信装置から制御要求を受け付けたときには、その制御要求に基づく制御を禁止する。従って、無線通信機からの制御要求を受け付けた場合であっても、車載装置への制御を禁止するため、無線通信機の盗難に起因する車両の盗難を防止することができる。
本発明に係る制御装置は、前記制御禁止部が制御を禁止しており、かつ前記無線通信機から制御要求を受け付けた場合、前記車両の外部に報知する報知部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、報知部は、制御禁止部が制御を禁止しており、かつ無線通信機から制御要求を受け付けた場合、車両の外部に報知する。従って、無線通信機の所有者、例えば車両の所有者は、無線通信機によって車載装置の制御ができないことを認識することができる。
本発明に係る制御装置は、前記盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した場合に警報を行う警報部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、警報部は盗難防止信号判定部が盗難防止信号と判定した場合、警報を行う。従って、車両を盗み出すことを試みる者に対して威嚇することができる。
本発明に係る制御装置は、前記車載装置は、前記車両に設けられた扉の解錠を制御する装置であり、前記制御要求に基づき、前記扉の解錠制御を前記車載装置に行わせるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、車載装置は車両に設けられた扉の解錠制御を行う装置である。制御装置は無線通信機からの制御要求に基づき、扉の解錠制御を車載装置に行わせる。従って、制御禁止部により制御が禁止されている場合、無線通信機によって扉の解錠ができないため、無線通信機の盗難に起因する車両の盗難を防止することができる。
本発明に係る制御装置は、前記車両に対応する車両キーが前記扉の外面に設けられた挿入口に挿入されたことに起因する前記扉の解錠を検知する解錠検知部を備え、前記制御禁止部が制御を禁止しており、かつ前記解錠検知部が前記扉の解錠を検知した場合、該扉を施錠するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、解錠検知部は、車両に対応する車両キーが車両の扉の外面に設けられた挿入口に挿入されたことに起因する扉の解錠を検知する。制御装置は、制御禁止部が制御を禁止しており、かつ解錠検知部が扉の解錠を検知した場合、扉を施錠するようにしてある。従って、外面に設けられた挿入口から車両キーによって扉が解錠された場合であっても、施錠することができるため、例えば無線通信機と車両キーが一体で形成されている場合であっても、無線通信機の盗難に起因する車両の盗難を防止することができる。
本発明に係る制御装置は、前記車載装置は、前記車両の駆動源を制御する装置であり、前記制御要求に基づき、前記駆動源の起動に係る制御を前記車載装置に行わせるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、車載装置は車両の駆動源を制御する装置である。制御装置は、無線通信機からの制御要求に基づき、駆動源の起動に係る制御を車載装置に行わせる。従って、制御禁止部により制御が禁止されている場合、無線通信機によって車両を駆動させることができないため、無線通信機の盗難に起因する車両の盗難を防止することができる。
本発明に係る制御装置は、前記受信部により受信された信号が、前記制御禁止部における制御の禁止の解除を示す所定の解除信号か否かを判定する解除信号判定部を備え、前記解除信号判定部が解除信号と判定した場合、前記制御禁止部による制御の禁止を解除するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、解除信号判定部は、受信部により受信された信号が制御禁止部における制御の禁止の解除に係る解除信号か否かを判定する。制御装置は、解除信号判定部が解除信号と判定した場合、制御禁止部による制御の禁止を解除する。従って、例えば車両の盗難のおそれがなくなった場合に解除信号が送信されることにより、盗難の危険を回避して、無線通信機による車載装置の制御を可能にすることができる。
本発明に係る車両盗難防止システムは、上述に記載の制御装置と、建物への侵入を検知する侵入検知部、及び該侵入検知部が侵入を検知した場合、前記盗難防止信号を前記制御装置に送信する送信部を有する送信装置とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、上述の制御装置とその制御装置に盗難防止信号を送信する送信装置とを備える。送信装置は、建物への侵入を侵入検知部にて検知する。送信装置は、侵入検知部が侵入を検知した場合、送信部にて盗難防止信号を送信する。従って、例えば、建物内に保管していた無線通信機が建物への侵入者に盗み出されたことに起因する車両の盗難を防止することができる。
本発明に係る車両盗難防止システムは、前記送信装置は、前記建物の内から外への移動を検知する移動検知部を備え、前記送信部は、前記侵入検知部が侵入を検知した後に前記移動検知部が移動を検知した場合、前記盗難防止信号を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、送信装置は、建物の内から外への移動を移動検知部にて検知する。送信部は、侵入検知部が侵入を検知した後に、移動検知部が移動を検知した場合に盗難防止信号を送信する。従って、例えば侵入者が建物に侵入している間は無線通信機を用いて車載装置を制御することができるため、車両の所有者が車両を運転し、侵入者からの危害が及ばない安全な場所まで退避することができる。
本発明に係る車両盗難防止システムは、前記送信装置は、前記制御禁止部による制御の禁止を解除する解除要求を受け付ける要求受付部を備え、前記送信部は、前記受付部が前記解除要求を受け付けた場合、前記解除信号を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、送信装置は、受付部にて所定の操作を受け付ける。送信部は、受付部が所定の操作を受け付けた場合、解除信号を送信する。従って、送信装置を操作することにより、制御装置における制御の禁止を解除することができる。
本発明に係る車両盗難防止システムは、前記送信装置は、前記侵入検知部が侵入を検知した場合に警報を行う警報部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、送信部は、侵入検知部が侵入を検知した場合、警報部にて警報を行う。従って、建物内の侵入者に対する威嚇をすることができる。また、警報部の警報により、建物周辺にいる人に対して建物に異常が生じていることを報知することができる。
本発明によれば、車載装置を制御し、車両に対応する無線通信機の盗難に起因する該車両の盗難を防止することができる制御装置及び該制御装置を用いた車両盗難防止システムを提供することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における車両盗難防止システム100の全体的な構成を示す模式図である。車両盗難防止システム100は、ボディECU(Electronic Control Unit)1、防犯装置2を備える。ボディECU1はエンジンを駆動源とする車両Cに配してあり、防犯装置2は建物Bに配してある。実施の形態1において車両Cは、車体に設けられたドア(扉)が施錠され、かつエンジンが停止した状態で建物Bの近傍に駐車しているものとする。なお、ボディECU1は本発明における制御装置に、防犯装置2は本発明における送信装置に相当する。
図1は、実施の形態1における車両盗難防止システム100の全体的な構成を示す模式図である。車両盗難防止システム100は、ボディECU(Electronic Control Unit)1、防犯装置2を備える。ボディECU1はエンジンを駆動源とする車両Cに配してあり、防犯装置2は建物Bに配してある。実施の形態1において車両Cは、車体に設けられたドア(扉)が施錠され、かつエンジンが停止した状態で建物Bの近傍に駐車しているものとする。なお、ボディECU1は本発明における制御装置に、防犯装置2は本発明における送信装置に相当する。
ボディECU1は、後述のヘッドライト等の照明装置、ホーン等の音声出力装置、及び車両Cのドアの施解錠を制御するドアロック機構等の車両Cにおける所謂ボディ系の車載装置を制御する。また、ボディECU1は、エンジンECU3及び無線通信装置4と接続している。エンジンECU3は、エンジンの起動及び停止を含むエンジンの駆動に係る制御を行う。無線通信装置4は車外の所定の機器と情報の送受信を行う。所定の機器とは、防犯装置2及び後述の車両Cに対応する車両キー5である。ボディECU1は、無線通信装置4を介して車両キー5と無線通信を行うことによって、車両キー5から車載装置に対する制御を要求する制御要求を受け付ける。ボディECU1は受け付けた制御要求を基づいて、ドアの施解錠の制御とエンジンの起動及び停止とを制御する。なお、ボディECU1は、エンジンECU3に対して指令を出すことによってエンジンの起動及び停止に関する制御を行う。
ボディECU1は、車両Cが建物Bの近傍で駐車している通常の駐車状態において、車両キー5との無線通信を待機している状態にある。また、車両Cへの侵入を検知するセンサが車両Cに備えられている場合、ボディECU1は車両Cが侵入されたか否かを監視する状態にある。
防犯装置2は、建物Bの内外を監視し、建物B内への侵入者を検知した場合、無線通信装置4を介してボディECU1に無線信号を送信する。ボディECU1は、防犯装置2からの無線信号を受信した場合、上述の車両キー5との無線通信を待機している通常の駐車状態から防護モードへの遷移を行い、更に防犯装置2からの無線信号に基づき防護モードの解除を行う。防護モードとは、ボディECU1が所定の制御を行うことで車両Cの盗難を防止している状態であり、詳細は後述する。また、防護モードの解除によって、ボディECU1は上述の通常の駐車状態に戻る。
車両キー5は、ロックボタン51とアンロックボタン52とを備える。車両キー5は、ロックボタン51が押下されることにより、車両Cのドアの施錠制御の要求を示す無線信号をボディECU1に送信する。車両キー5は、アンロックボタン52が押下されることにより、車両Cに設けられたドアの解錠制御の要求を示す無線信号をボディECU1に送信する。ボディECU1は、車両キー5から送信された信号に基づいてドアの施解錠を制御する。なお、車両キー5は本発明における無線通信機に相当する。
また、車両キー5は、ボディECU1から送信される無線信号を受信することによって、受信した信号に対応する無線信号をボディECU1に送信する。ボディECU1は、車両キー5から送信された無線信号に基づいてドアの施解錠の制御とエンジンの起動及び停止との制御を行う。
更に、車両キー5は機械キー部5aを備える。機械キー部5aは、板状又は棒状の金属部材で形成されている。機械キー部5aは、車両Cのドア等に設けられた対応するキーシリンダ(図示略)側の形状に合致する切り欠き又は窪み等の形状を有する。車両キー5は、機械キー部5aを用いて、ボディECU1と通信することなくドアの施解錠を行うことができる。なお、機械キー部5aに対応するキーシリンダについては後述する。
図2は、ボディECU1の構成を示すブロック図である。ボディECU1は各構成部の動作を制御するCPU11を備える。CPU11は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU等により構成される。またCPU11には、バスを介して、記憶部12、一時記憶部13、通信IF14、及び入出力IF15が接続されている。CPU11は後述の記憶部12に記憶されている制御プログラム12a等を読み出し、各部を制御する。
記憶部12は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部12には、CPU11が処理を行うための制御プログラム12aが記憶されている。制御プログラム12aは、防犯装置2及び車両キー5夫々との無線通信によりCPU11が行う処理内容と、ボディECU1が備える各部をCPU11が制御する処理内容とが記載されたプログラムである。また、記憶部12には防護プログラム12bが記憶されている。防護プログラム12bは、CPU11が読み出して実行することにより、ボディECU1が防護モードの状態において行う処理内容が記載されたプログラムである。
一時記憶部13は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリである。一時記憶部13は、CPU11が制御プログラム12aを実行することによって生ずる各種データを一時記憶する。
通信IF14は、通信線を介して無線通信装置4及びエンジンECU3に接続されており、CAN(Controller Area Network)プロトコル等の車載LAN(Local Area Network)で用いられる通信プロトコルに従って、無線通信装置4及びエンジンECU3と情報の送受信を行う。
無線通信装置4は、キー通信部41、受信部42を備える。キー通信部41は、キー送信部41aとキー受信部41bとを備える。キー送信部41aは、車両キー5が受信可能な所定の周波数帯の無線信号を送信する。所定の周波数帯とは、例えばLF(Low Frequency)帯の周波数である。キー受信部41bは、車両キー5が送信した所定の周波数帯の無線信号を受信する。所定の周波数帯とは、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の周波数である。受信部42は、携帯電話網、インターネット等の公衆の通信網、無線LAN、又はBluetooth(登録商標)等を利用して、防犯装置2から送信される無線信号を受信する。
エンジンECU3は、ボディECU1からの指令に基づいてエンジンに対して燃料の噴射、点火等の動作を行わせることで、エンジンの起動及び停止を含む駆動に係る制御を行う。
入出力IF15には、照明装置151、音声出力装置152、ドアロック機構153、第1ドアロック操作部154、第2ドアロック操作部155、及び駆動操作部156が接続されている。照明装置151は、車両Cの前方を照らすヘッドランプ、車両Cの前部及び後部に設けられたハザードランプ、車両C内に設けられた室内ランプ等である。CPU11は、入出力IF15を介して照明装置151に指令を出し、点灯、消灯、又は調光する制御を行う。なお、照明装置151及び音声出力装置152は夫々、報知部及び警報部に相当する。
音声出力装置152は、警告音を出力するホーン、車内に設けられたスピーカ等である。CPU11は、入出力IF15を介して音声出力装置152に指令を出し、音声を出力させる。
ドアロック機構153は、車両Cの各ドア周辺に設けられる。ドアロック機構153は、ドアの施解錠を行うための機械機構と、機械機構を電気的に動作させるためのアクチュエータ等とを備える。ドアロック機構153は、CPU11の指令によるアクチュエータの動作又は後述の第1ドアロック操作部154における操作によって機械機構を動作させ、ドアの施解錠を行う。
第1ドアロック操作部154は、上述の車両キー5の機械キー部5aに対応するキーシリンダを備える。キーシリンダは例えば、車両Cの運転席のドアに設けられ、機械キー部5aを挿入するための挿入口がドアの外面に設けられている。第1ドアロック操作部154は、機械キー部5aを挿入口に挿入した状態で、車両キー5が回動された場合に、ドアロック機構153が備える機械機構を動作させ、ドアの施解錠を行う。また、第1ドアロック操作部154は、車両キー5の挿入及び回動によりドアの解錠(又は施錠)が行われた場合、解錠(又は施錠)が行われたことを示す情報を、入出力IF15を介してCPU11に出力する。CPU11は、制御プログラム12aを実行することにより、第1ドアロック操作部154が出力した情報に基づいてドアの解錠(又は施錠)が行われたことを検知する。なお、第1ドアロック操作部154は本発明における解錠検知部に相当する。
第2ドアロック操作部155は、車両Cの各ドアの外面に設けられたスイッチを備える。第2ドアロック操作部は155、スイッチが押下された場合、押下されたことを示す情報を、入出力IF15を介してCPU11に出力する。CPU11は、入力した情報を基に通信IF14を介して無線通信装置4が備えるキー送信部41aから無線信号を送信する。ここで、第2ドアロック操作部155が操作されることによりドアの解錠(又は施錠)が行われる手順を以下に説明する。車両キー5は、キー送信部41aから送信された上述の無線信号を受信し、認証処理等により対応する車両Cから送信された信号であると判定した場合に、無線信号を送信する。無線通信装置4が備えるキー受信部41bは、車両キー5から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に含まれる情報を通信IF14を介してCPU11に出力する。CPU11は、入力された情報を基に、受信した無線信号が対応する車両キー5からの信号であるか否かの判定と、受信した信号がドアの解錠制御(又は施錠制御)の要求に係る信号であるか否かの判定とを行う。CPU11は、対応する車両キー5からの信号であると判定し、かつ受信した信号がドアの解錠制御(又は施錠制御)の要求に係る信号であると判定した場合、ドアロック機構153に指令を出す。ドアロック機構153は、CPU11からの指令に基づいてドアの解錠(又は施錠)を行う。
駆動操作部156は、車両Cの運転席正面近傍に設けられたスイッチを備える。駆動操作部156は、スイッチが押下された場合、押下されたことを示す情報を入出力IF15を介してCPU11に出力する。CPU11は、駆動操作部156のスイッチが押下されたことを示す情報に基づいて、通信IF14を介して無線通信装置4のキー送信部41aから車両キー5に無線信号を送信する。その後、CPU11は、第2ドアロック操作部155が操作されることによりドアの施錠又は解錠が行われる際の認証処理等と同様の処理を行うことによって自車両に対応する車両キー5であるかを判定する。また、CPU11は、受信した信号がエンジンの起動制御(又は停止制御)の要求に係る信号であるか否かを判定する。CPU11は、対応する車両キー5であると判定し、かつ受信した信号がエンジンの起動制御(又は停止制御)の要求に係る信号であると判定した場合、エンジンECU3に指令を出す。エンジンECU3は、CPU11からの指令に基づいてエンジンの起動(又は停止)を行う。
ボディECU1は、防犯装置2から送信された車両Cの盗難の防止を示す後述の盗難防止信号を受信部42にて受信した場合、防護モードに遷移する。以下に、防護モードにおいてボディECU1が行う処理、即ち防護プログラム12bの実行によってボディECU1のCPU11が行う処理について説明する。CPU11は、キー受信部41bから入力された情報がドアの解錠制御又はエンジンの起動制御に係る情報であっても、ドアロック機構153に解錠制御を行わせる指令又はエンジンECU3にエンジンの起動させる指令を出さない。CPU11は当該指令を出さず、更に照明装置151又は音声出力装置152に指令を出し、防護モードであることを報知する。具体的には、室内ランプを点滅させる、ホーンで特定のパターンの音声を出力する等である。なお、CPU11は、防護プログラム12bを実行してドアロック機構153に解錠制御を行わせる指令又はエンジンECU3にエンジンの起動させる指令を出さないようにする処理を行うことで、本発明における制御禁止部として機能する。
また、ボディECU1は、防犯装置2から送信された防護モードを解除する後述の解除信号を受信部42にて受信した場合、防護モードを解除し、通常の駐車状態に戻る。
図3は、防犯装置2の構成を示すブロック図である。防犯装置2は制御部21、操作部24、送信部25、通報部26、警報部27を備える。制御部21は各構成部の動作を制御するCPU21aを備える。CPU21aは、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。またCPU21aには、バスを介して、記憶部21b、一時記憶部21c、入力IF21d、及び出力IF21eが接続されている。CPU21aは後述の記憶部21bに記憶されている制御プログラム22等を読み出し、各部を制御する。
記憶部21bは、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部21bには、CPU21aが処理を行うための制御プログラム22が記憶されている。また、記憶部21bには、暗証情報23が記憶されている。暗証情報23は、操作部24から入力された情報と照合するための情報であり、詳細は後述する。
一時記憶部21cは、SRAM、DRAM等のメモリである。一時記憶部21cは、CPU21aが制御プログラム22による処理を行うことによって生ずる各種データを一時記憶する。
入力IF21dには、操作部24、防犯カメラ6、人感センサ7が接続されている。操作部24は、例えば防犯装置2の筐体の側面に設けられたテンキーを含む操作パネルである。操作部24から入力された情報は、入力IF21dを介してCPU21aに入力される。防犯カメラ6は建物Bの内外を撮影している。防犯カメラ6が撮影した映像情報は、入力IF21dを介してCPU21aに入力される。人感センサ7は例えば赤外線センサであり、人の動きを検知し、検知したことを示す情報を出力する。出力された情報は、入力IF21dを介してCPU21aに入力される。なお、操作部24は本発明における要求受付部に相当する。
出力IF21eには、送信部25、通報部26、及び警報部27が接続している。送信部25は、携帯電話網、インターネット網等の公衆の通信網、無線LAN、又はBluetooth(登録商標)等を利用し、ボディECU1に無線信号を送信する。CPU21aが防犯カメラ6又は人感センサ7から入力された情報に基づいて建物B内への侵入を検知した場合に送信部25に指令を出し、盗難防止信号をボディECU1に送信する。盗難防止信号は、ボディECU1を防護モードに遷移させるための命令が含まれた信号である。また、CPU21aは、操作部24にて所定の操作がされたことを判定した場合に送信部25に指令を出し、解除信号をボディECU1に送信する。解除信号は、ボディECU1を防護モードから解除し、通常の駐車状態に戻すための命令が含まれた信号である。なお、盗難防止信号及び解除信号は、ボディECU1が夫々の信号を識別可能であればよく、符号化又は暗号化が施されていてもよい。
通報部26は、例えば、携帯電話網、インターネット網等の公衆の通信網を利用した通信を行う機能を有する。通報部26は、CPU21aの指令により予め定められた通報先へ通信網を介して通報を行う。予め定められた通報先とは、例えば警備会社の管理装置、又は建物Bの居住者が保有する携帯端末等である。
警報部27は、例えばブザー、スピーカ等の警報音を出力する装置であり、CPU21aの指令に基づいて警報を行う。なお、警報部27は、ライト等の照明装置であってもよい。
図4は、ボディECU1が防護モードへ遷移するときの車両盗難防止システム100の処理手順を示すフローチャートである。防犯装置2の制御部21が備えるCPU21aは、建物B内への侵入を検知したか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、CPU21aは、防犯カメラ6又は人感センサ7から入力IF21dを介して入力された情報に基づき、建物B内への侵入を検知したか否かを判定する。侵入を検知していないと判定した場合(S11:NO)、CPU21aは侵入を検知するまで処理を待つ。なお、CPU21aはステップS11において制御プログラム22を実行することにより本発明における侵入検知部として機能する。
侵入を検知したと判定した場合(S11:YES)、CPU21aは出力IF21eを介して警報部27及び通報部26に指令を出し、警報及び通報を行う(ステップS12)。次いで、CPU21aは出力IF21eを介して送信部25に指令を出し、盗難防止信号を送信する(ステップS13)。
ボディECU1のCPU11は、無線通信装置4の受信部42にて盗難防止信号を受信したか否かを判定する(ステップS14)。盗難防止信号を受信していないと判定した場合(S14:NO)、CPU11は盗難防止信号を受信するまで処理を待つ。なお、CPU11はステップS14において制御プログラム12aを実行することにより、本発明における盗難防止信号判定部として機能する。
盗難防止信号を受信したと判定した場合(S14:YES)、CPU11は、入出力IF15を介して照明装置151又は音声出力装置152に指令を出し、照明装置151の点滅、音声出力装置152の音声出力によって警報を行う(ステップS15)。
次いで、CPU11は、車両Cが防護モードの状態か否かを判定する(ステップS16)。具体的には、CPU11は、記憶部12に記憶されている防護プログラム12bを実行しているか否かにより判定する。防護モードであると判定した場合(S16:YES)、CPU11は処理を終える。防護モードでないと判定した場合(S16:NO)、CPU11は防護モードへ遷移し(ステップS17)、その後処理を終える。
図4に示した処理によって、防犯装置2から盗難防止信号を受信したボディECU1は、ドアの解錠及びエンジンの起動を禁止する防護モードに遷移することができる。上述のように、ボディECU1のCPU11は防護モードにおいて、第2ドアロック操作部155又は駆動操作部156が操作(押下)された場合であっても、キー送信部41aから無線信号を送信させる指令を出さない。更に、CPU11は、第1ドアロック操作部154によってドアが解錠されたことを検知した場合、ドアロック機構153に指令を出し、解錠されたドアを施錠する。そのため、建物B内に車両キー5が保管されており、建物Bへの侵入者が車両キー5を盗み出された場合であっても、侵入者は盗み出した車両キー5を用いてドアの解錠、エンジンの起動をすることができず、車両Cの盗難を防止することができる。また、ボディECU1は、盗難防止信号を受信したときに、照明装置151又は音声出力装置152によって警報することができるため、侵入者に対して威嚇すること及び建物Bの周辺にいる人物に異常があったことを知らせることができる。なお、防犯装置2は、上述のステップS11〜ステップS13までの処理を行うことを説明したが、常にその処理を行う必要はない。防犯装置2は、例えば建物Bの居住者が留守にする場合、居住者の操作によってステップS11〜ステップS13の処理を行い得るように、設定の切り替えが可能にしてあるものであってもよい。
図5は、ボディECU1が防護モードを解除するときの車両盗難防止システム100の処理手順を示すフローチャートである。防犯装置2の制御部21が備えるCPU21aは、操作部24により所定の操作がされたか否かを判定する(ステップS21)。所定の操作とは、記憶部21bに記憶してある暗証情報23と同一の情報をCPU21aに入力させるための操作である。例えば、操作部24がテンキーを含んだ操作パネルであり、暗証情報23が暗証番号であった場合、テンキーによって暗証番号が入力されたとき、CPU21aは操作部24により所定の操作がされたと判定する。所定の操作がされていないと判定した場合(S21:NO)、CPU21aは所定の操作がされるまで処理を待つ。
所定の操作がされたと判定した場合(S21:YES)、CPU21aは送信部25に指令を出し、解除信号をボディECU1に送信する(ステップS22)。
ボディECU1のCPU11は、無線通信装置4の受信部42にて解除信号を受信したか否かを判定する(ステップS23)。解除信号を受信していないと判定した場合(S23:NO)、CPU11は解除信号を受信するまで処理を待つ。なお、CPU11はステップS23において防護プログラム12bを実行することにより本発明における解除信号判定部として機能する。
解除信号を受信したと判定した場合(S23:YES)、ボディECU1が防護モードであるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、CPU11は防護プログラム12bを実行しているか否かにより判定する。防護モードでないと判定した場合(S24:NO)、CPU11は処理を終える。防護モードであると判定した場合(S24:YES)、CPU11は防護モードを解除し(ステップS25)、その後処理を終える。防護モードの解除は、CPU11が防護プログラム12bの実行を終了することによって行われる。
図5に示した処理によって、防犯装置2から解除信号を受信したボディECU1は、防護モードを解除し、通常の駐車状態に戻ることができる。即ち、ボディECU1は、車両キー5との無線通信を行うべく待機し、車両キー5からの制御要求に基づいてドアの施解錠、並びにエンジンの起動及び停止に係る制御を行うことができる。
以上の構成及び処理により、ボディECU1は、防犯装置2が建物Bへの侵入を検知した際に送信した盗難防止信号に基づき、防護モードに遷移することができる。そのため、車両盗難防止システム100は、車両キー5が建物Bに保管されていた場合に、建物Bへの侵入者に車両キー5が盗み出された場合であっても、車両キー5の盗難に起因する車両Cの盗難を防止することができる。また、防犯装置2から防護モードを解除する解除信号を送信することができる。そのため、例えば侵入者による車両Cの盗難の危険がなくなった場合に防犯装置2から解除信号が送信されることにより、車両Cの盗難の危険を回避して車両キー5による制御を可能にすることができる。更に、ボディECU1等の既存の車載装置を用いて車両Cの盗難の防止をすることができるため、複雑な設備を必要とせず、車両盗難防止システム100を構築することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、防犯装置2は建物B内への侵入を検知した場合、盗難防止信号を送信することを説明した。実施の形態2においては、防犯装置2は、建物B内に侵入されたことを検知した後、建物Bの内から外へ移動したことを検知した場合に盗難防止信号を送信する例を説明する。なお、以下で説明する箇所を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
実施の形態1においては、防犯装置2は建物B内への侵入を検知した場合、盗難防止信号を送信することを説明した。実施の形態2においては、防犯装置2は、建物B内に侵入されたことを検知した後、建物Bの内から外へ移動したことを検知した場合に盗難防止信号を送信する例を説明する。なお、以下で説明する箇所を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
図6は、実施の形態2において、ボディECU1が防護モードへ遷移するときの車両盗難防止システム100の処理手順を示すフローチャートである。ステップS31及びステップS32の処理は、実施の形態1における図4中のステップS11及びステップS12と同様であり、ステップS38の処理は、図4中のステップS14と同様である。また、ステップS39及びステップS40の処理は、図4中のステップS16及びステップS17と同様である。そのため、これらのステップについては詳細な説明を省略する。
防犯装置2の制御部21が備えるCPU21aは、建物B内へ侵入されたことを検知した場合(S31:YES)、出力IF21eを介して送信部25に指令を出し、警報することを示す警報信号を送信する(ステップS33)。警報信号とは、具体的にはボディECU1に警報を行わせる命令が含まれた信号であり、ボディECU1が夫々の信号を識別可能であれば、符号化又は暗号化が施されていてもよい。
ボディECU1のCPU11は、無線通信装置4の受信部42にて警報信号を受信したか否かを判定する(ステップS34)。警報信号を受信していないと判定した場合(S34:NO)、CPU11は警報信号を受信するまで処理を待つ。
警報信号を受信したと判定した場合(S34:YES)、CPU11は入出力IF15を介して照明装置151又は音声出力装置152に指令を出し、照明装置151の点滅、音声出力装置152の音声出力によって警報を行う(ステップS35)。
防犯装置2の制御部21が備えるCPU21aは、建物Bの内から外への移動を検知したか否かを判定する(ステップS36)。例えば、CPU21aは、防犯カメラ6から入力された建物B内の映像情報から侵入者の特徴を画像処理によって抽出し、その特徴が建物B外の映像情報において検出された場合に建物Bの内から外へ移動したことを検知する。また、複数の人感センサ7を建物Bの内外に設け、検知した人感センサ7の位置から仮想的な侵入者の移動の軌跡を生成することによって検知してもよい。移動を検知していないと判定した場合(S36:NO)、CPU21aは処理を待つ。なお、CPU21aは、ステップS36において制御プログラム22を実行することにより本発明における移動検知部として機能する。
移動を検知した場合(S36:YES)、CPU21aは出力IF21eを介して送信部25に指令を出し、車両Cの盗難の防止を示す盗難防止信号を送信する(ステップS37)。
以上の構成及び処理によって、防犯装置2は、侵入者が建物Bの内から外へ移動したことを検知した場合に盗難防止信号を送信することができる。そのため、例えば侵入者が建物Bに侵入している間に、車両Cの所有者が車両Cを運転し、侵入者からの危害が及ばない安全な場所まで退避することができる。
なお、実施の形態1及び2において、車両Cの駆動源はエンジンであることを説明したが、モータ等の他の原動機であってもよい。
また、実施の形態1及び2において、ボディECU1は、防犯装置2から盗難防止信号及び解除信号を受信することを説明したが、通信機能を有する他の装置から受信するようにしてもよい。例えば、ボディECU1は、車両Cの所有者が所持する携帯端末から送信された盗難防止信号及び解除信号を受信するようにしてもよい。その場合、車両Cの所有者は車両キー5が盗難にあった際に、所持する携帯通信端末を用いてボディECU1を防護モードへ遷移させることができるため、車両キー5の盗難に起因する車両Cの盗難を防止することができる。
また、実施の形態1及び2において、ボディECU1及び防犯装置2間の通信は、無線通信であることを説明したが、それ以外の通信であってもよい。例えば、車両Cがバッテリからの電力を動力とする電気自動車であった場合、電力線通信を用いて通信を行うようにしてもよい。
また、実施の形態1及び2において、駆動操作部156は運転席正面近傍に設けられたスイッチであることを説明したが、イグニッションスイッチを備えたキーシリンダであってもよい。その場合、車両キー5の機械キー部5aがイグニッションキーとして機能する。ボディECU1は、防護モードにおいて、エンジンECU3にエンジンの燃料噴射を行わせないように制御することによって、車両キー5によってイグニッションスイッチが切り換えられたときであっても、エンジンを起動させない。そのため、車両盗難防止システム100において、車両キー5の盗難に起因する車両Cの盗難を防止することができる。
また、実施の形態1及び2において、車両キー5のボディECU1への制御要求は、ドアの施解錠の制御と、エンジンの起動又は停止の制御についてであったが、それ以外であってもよい。例えば、車両キー5は、車両Cに設けられた窓の開閉に係る制御についての制御要求を送信してもよい。その場合、ボディECU1は、防護モードにおいて、窓が開かないように制御することによって、車両キー5が盗み出されたときであっても、車両Cへの侵入を防ぐ。そのため、車両盗難防止システム100において、車両キー5の盗難に起因する車両Cの盗難を防止することができる。
また、実施の形態1及び2において、操作部24において所定の操作がされた場合に、CPU21aは送信部25に指令を出して解除信号を送信することを説明したが、操作部24以外の構成に基づき、CPU21aが解除信号を送信するようにしてもよい。例えば、防犯装置2は、信号を受信する受信部を備え、携帯端末から送信された暗証情報23を含む信号を受信部にて受信するようにしてもよい。その場合、CPU21aは、受信した信号に暗証情報23が含まれているか否かと、その暗証情報23が正しいか否かとを判定し、その判定結果に基づいて解除信号を送信する。受信部は、本発明における要求受付部に相当する。
また、実施の形態1及び2において、車両キー5は車両Cの解錠又は施錠に係る信号を送信する無線通信機能を有する部分と機械キー部5aとが一体的に構成されていることを示したが、夫々が別個であってもよい。その場合、車両Cの解錠又は施錠に係る信号を送信する無線通信機能を有する部分については、本発明における無線通信機に相当し、機械キー部5aは本発明における車両キーに相当する。なお、このように無線通信機能を有する部分と機械キー部5aが別個に構成された場合、どちらか一方又は両方が盗み出されたときであっても、本発明における車両盗難防止システム100においては、車両Cの盗難を防止することができる。
また、実施の形態1及び2において、防犯装置2の入力IF21dには、防犯カメラ6及び人感センサ7が接続されていることを示したが、それ以外が接続されていてもよい。例えば、建物Bが備える玄関錠の開閉を検知するセンサ、建物Bが備える窓の破壊を検知するセンサ等の防犯センサと、防犯カメラ6とを一又は複数個組み合わせて接続されていてもよい。
更に、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ボディECU(制御装置)
2 防犯装置(送信装置)
3 エンジンECU
4 無線通信装置
5 車両キー(無線通信機、車両キー)
11 CPU(盗難防止信号判定部、制御禁止部、解除信号判定部)
151 照明装置(報知部、警報部)
152 音声出力装置(報知部、警報部)
153 ドアロック機構
154 第1ドアロック操作部(解錠検知部)
155 第2ドアロック操作部
21 制御部
21a CPU(侵入検知部、移動検知部)
24 操作部(要求受付部)
25 送信部
27 警報部
42 受信部
2 防犯装置(送信装置)
3 エンジンECU
4 無線通信装置
5 車両キー(無線通信機、車両キー)
11 CPU(盗難防止信号判定部、制御禁止部、解除信号判定部)
151 照明装置(報知部、警報部)
152 音声出力装置(報知部、警報部)
153 ドアロック機構
154 第1ドアロック操作部(解錠検知部)
155 第2ドアロック操作部
21 制御部
21a CPU(侵入検知部、移動検知部)
24 操作部(要求受付部)
25 送信部
27 警報部
42 受信部
Claims (11)
- 車載装置の制御を要求する制御要求を無線通信機から受け付け、受け付けた制御要求に基づいて前記車載装置を制御する制御装置において、
前記車載装置を搭載した車両の外部からの信号を受信する受信部と、
該受信部により受信された信号が前記車両の盗難の防止を示す所定の盗難防止信号か否かを判定する盗難防止信号判定部と、
該盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した後に、前記無線通信機から制御要求を受け付けたときには、該制御要求に基づく制御を禁止する制御禁止部と
を備えることを特徴とする制御装置。 - 前記制御禁止部が制御を禁止しており、かつ前記無線通信機から制御要求を受け付けた場合、前記車両の外部に報知する報知部を備えること
を特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記盗難防止信号判定部が前記盗難防止信号と判定した場合に警報を行う警報部を備えること
を特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記車載装置は、前記車両に設けられた扉の解錠を制御する装置であり、
前記制御要求に基づき、前記扉の解錠制御を前記車載装置に行わせるようにしてあること
を特徴とする請求項1から3までの何れか一つに記載の制御装置。 - 前記車両に対応する車両キーが前記扉の外面に設けられた挿入口に挿入されたことに起因する前記扉の解錠を検知する解錠検知部を備え、
前記制御禁止部が制御を禁止しており、かつ前記解錠検知部が前記扉の解錠を検知した場合、該扉を施錠するようにしてあること
を特徴とする請求項4に記載の制御装置。 - 前記車載装置は、前記車両の駆動源を制御する装置であり、
前記制御要求に基づき、前記駆動源の起動に係る制御を前記車載装置に行わせるようにしてあること
を特徴とする請求項1から3までの何れか一つに記載の制御装置。 - 前記受信部により受信された信号が、前記制御禁止部における制御の禁止の解除を示す所定の解除信号か否かを判定する解除信号判定部を備え、
前記解除信号判定部が解除信号と判定した場合、前記制御禁止部による制御の禁止を解除するようにしてあること
を特徴とする請求項1から6までの何れか一つに記載の制御装置。 - 請求項7に記載の制御装置と、
建物への侵入を検知する侵入検知部、及び該侵入検知部が侵入を検知した場合、前記盗難防止信号を前記制御装置に送信する送信部を有する送信装置と
を備えることを特徴とする車両盗難防止システム。 - 前記送信装置は、
前記建物の内から外への移動を検知する移動検知部を備え、
前記送信部は、前記侵入検知部が侵入を検知した後に前記移動検知部が移動を検知した場合、前記盗難防止信号を送信するようにしてあること
を特徴とする請求項8に記載の車両盗難防止システム。 - 前記送信装置は、
前記制御禁止部による制御の禁止を解除する解除要求を受け付ける要求受付部を備え、
前記送信部は、前記受付部が前記解除要求を受け付けた場合、前記解除信号を送信するようにしてあること
を特徴とする請求項8又は9に記載の車両盗難防止システム。 - 前記送信装置は、
前記侵入検知部が侵入を検知した場合に警報を行う警報部を備えること
を特徴とする請求項8から10までの何れか一つに記載の車両盗難防止システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013130756A JP2015003652A (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 制御装置及び車両盗難防止システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013130756A JP2015003652A (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 制御装置及び車両盗難防止システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015003652A true JP2015003652A (ja) | 2015-01-08 |
Family
ID=52299898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013130756A Pending JP2015003652A (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 制御装置及び車両盗難防止システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015003652A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017165149A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両盗難防止システムおよび車両防犯装置 |
DE112017001216T5 (de) | 2016-03-10 | 2018-12-20 | Denso Corporation | Klimaanlage |
-
2013
- 2013-06-21 JP JP2013130756A patent/JP2015003652A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112017001216T5 (de) | 2016-03-10 | 2018-12-20 | Denso Corporation | Klimaanlage |
JP2017165149A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両盗難防止システムおよび車両防犯装置 |
CN107187415A (zh) * | 2016-03-14 | 2017-09-22 | 丰田自动车株式会社 | 车辆防盗系统和车辆安全装置 |
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