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JP2014172114A - 芯出し装置 - Google Patents

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JP2014172114A
JP2014172114A JP2013045377A JP2013045377A JP2014172114A JP 2014172114 A JP2014172114 A JP 2014172114A JP 2013045377 A JP2013045377 A JP 2013045377A JP 2013045377 A JP2013045377 A JP 2013045377A JP 2014172114 A JP2014172114 A JP 2014172114A
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displacement
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rotary table
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JP2013045377A
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Kazunori Kurahashi
一徳 倉橋
Hajime Ichikawa
一 市川
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JTEKT Machine Systems Corp
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Koyo Machine Industries Co Ltd
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Abstract

【課題】回転テーブル上にワークを載置する際に、仮置き冶具などを必要とせず、芯出し作業を容易且つ自動で行うことができる芯出し装置を提供する。
【解決手段】芯出し装置は、回転駆動機構20によって軸中心に回転され、上面にワークが載置され固定される回転テーブル16と、当該回転テーブル16の法線方向に沿って進退する軸状のプッシュロッドを具備し、前記回転テーブル16よりも法線方向外方に配設されたプッシャ装置25と、法線方向に沿って進退する係止部材を具備し、回転テーブル16の周方向において前記プッシャ装置25との間に略90°の間隔を空け、且つ、回転テーブル16よりも法線方向外方に配設されたストッパ装置40とから構成されており、制御装置50によって、基準値決定処理、振れ量算出処理及び振れ最大位相決定処理を実行するとともに、基準値、振れ量及び振れ最大位相を基に芯出し処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転テーブル上に載置されたワークの芯を出す芯出し装置に関する。
ワークに精度良く機械加工を施すためには、機械加工を施すに当たり、ワークの中心からの位置を合わせる所謂芯出し作業を行う必要があり、従来から、この芯出し作業を行う芯出し装置として、例えば、特開昭60−238258号公報に開示された自動芯出し装置などが提案されている。
前記自動芯出し装置は、ワークが載置され、回転中心軸回りに回転自在に設けられた回転テーブル、この回転テーブルの回転角度位置を検知する回転角度位置検知器、先端に修正ヘッドが設けられ、回転中心軸側に向けてワークを押圧する修正機、前記修正ヘッドの先端に設けられ、ワーク外周面の前記回転中心軸に対する径方向の変位を検出する接触型の径方向変位検出器、前記回転角度位置検知器の検知結果及び前記径方向変位検出器の検出結果に基づき、前記変位を修正すべきワークの回転角度位置及びその修正量を演算する演算制御回路などを備えている。
この自動芯出し装置によれば、まず、回転テーブル上に載置したワークの外周面に前記修正ヘッドの先端、即ち、径方向変位検出器を当接させた後、回転テーブルを回転させる。これに伴い、演算制御回路は、回転角度位置検知器により検知される回転テーブルの回転角度位置を所定の周期で読み込むとともに、径方向変位検出器により検出されるワークの読込時間ごとの変位量を読み込む。
そして、前記演算制御回路は、読み込んだ変位量から芯ずれ量を算出し、この算出した芯ずれ量が設定された許容芯ずれ量以上である場合には、芯ずれ量が最大となる回転角度位置が修正ヘッドの先端の位置と一致するように、適宜駆動指令信号を発して回転テーブルを回転させる。
しかる後、演算制御回路は、適宜駆動指令信号を発して、芯ずれ量分だけ修正ヘッドを進出させる。これにより、ワークの芯ずれが修正され、芯出し作業が完了する。
特開昭60−238258号公報
ところで、上記従来の自動芯出し装置においては、上述したように、ワークの変位を検出するために、径方向変位検出器をワークに当接させる必要があるため、当該径方向変位検出器の測定許容範囲内に予めワークを搭載する必要がある。そこで、上記従来の自動芯出し装置では、ワークを回転テーブル上に載置するに際して、当該ワークが測定許容範囲内に位置するように適宜仮置き冶具などを用いて、ワークを適切な位置に載置するようにしなければならない。
また、変位検出器が非接触型であり、変位検出器をワークに当接させる必要がない場合であっても、芯ずれ量を極力小さくして、芯出し作業に掛かる時間を短縮するためには、ワークをある程度適切な位置に載置する必要があり、この際、仮置き冶具などを用いなければならない。
しかしながら、仮置き冶具などを用いると、ワークの取り換えごとに仮置き冶具の取付及び除去作業が必要となり、芯出し作業が煩雑なものになるという問題があった。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、回転テーブル上にワークを載置する際に、仮置き冶具などを必要とせず、芯出し作業を容易且つ自動で行うことができる芯出し装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、回転テーブル上に取り付けられるワークの芯出しを行う芯出し装置に関し、
この芯出し装置は、
表面にワークが取り付けられる円盤状の回転テーブルと、
前記回転テーブルを軸中心に回転させる回転駆動機構と、
前記回転テーブルの位相を検出する位相検出機構と、
前記回転テーブルの法線方向に沿って進退する軸状の押当部材を具備し、前記回転テーブルに対し前記法線方向外方に配設されたプッシャ機構と、
ワークの半径よりも前記回転テーブルの回転中心からの距離が離れた位置で、ワークの外周面に当接する係止部材を具備し、前記回転テーブルに対し前記法線方向外方に配設されたストッパ機構と、
前記押当部材の先端に並設され、前記回転テーブル上のワークの前記法線方向の変位を検出する変位検出機構と、
前記回転駆動機構及びプッシャ機構の作動を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記変位検出機構により検出される変位を基に基準値を決定し、前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記検出される変位及び前記位相検出機構により検出される回転テーブルの位相を基にワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を決定するとともに、前記変位検出機構により検出される変位を基にワークの振れ量を算出し、
前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記算出したワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を、前記押当部材の先端と対向する位相に一致させ、前記プッシャ機構の作動を制御して押当部材を前記変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置に移動させてから、該押当部材をワークに向けて進出させ、該ワークを前記振れ量分だけ移動させる処理を行うように構成されている。
この芯出し装置によれば、まず、ストッパ機構の係止部材の進退位置を、当該係止部材の先端が、載置するワークの半径よりも回転テーブルの回転中心から離れた位置で当接する位置に調整するとともに、前記回転中心から押当部材の先端までの距離がワークの半径と略等しくなるように、押当部材の進退位置が自動で調整される。そして、押当部材及び係止部材の各先端にワークの外周面が当接した状態で、回転テーブルの表面にワークを載置する。
ついで、変位検出機構により検出される変位を基に基準値を決定する。尚、基準値を決定する方法としては、押当部材がワークの外周面に当接している際に、変位検出機構によって検出される変位量を基準値として決定するようにすれば良い。
次に、前記制御装置による制御の下、前記回転駆動機構によって回転テーブルを軸中心に回転させる。この際、前記プッシャ機構の押当部材は、その先端がワークの外周面よりも法線方向外方に位置するように、その進退位置が調整されている。
ついで、回転テーブルを回転させた状態で、前記位相検出機構により検出される回転テーブルの位相と、変位検出機構により検出されるワークの変位とから、ワークの振れが最大となる回転テーブルの位相(以下、「振れ最大位相」という)を前記制御装置によって決定するとともに、前記変位検出機構により検出されるワークの変位を基に、前記制御装置によってワークの振れ量(芯ずれ量)を算出する。
尚、ワークの振れを算出する方法としては、例えば、検出される変位の内、最大値及びこの変位が最大値となる位相と180°ずれた位相における変位の値を抽出し、これら2つの値の和を2で割る算出方法を例示することができる。また、振れ最大位相を決定する方法としては、ワークを回転させた状態で変位の値が増加から減少に一定量転じた時点における位相と、ワークを逆回転させた状態で変位の値が増加から減少に一定量転じた時点における位相とを検出し、両者の間の位相をワークの振れ最大位相に決定する方法を例示することができる。
しかる後、前記制御装置による制御の下、振れ最大位相が押当部材の先端と対向する位相と一致するように、前記回転テーブルを回転させる。その後、前記制御装置によってプッシャ機構を制御して、押当部材を変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置に移動させてから、当該押当部材をワークに向けて進出させ、その先端をワークに押し当てて、ワークを前記算出した振れ量分だけ移動させる。これにより、ワークの芯出しが完了する。
そして、上述したように、この芯出し装置においては、前記ストッパ機構における係止部材の先端が、ワークの半径よりも回転テーブルの回転中心から離れた位置となっており、当該係止部材の先端に外周面が当接するようにワークが載置されるため、芯出し完了時に、係止部材の先端とワーク外周面との間に隙間が確保される。したがって、従来の仮置き冶具のように、ワークを載置する際にストッパ機構自体を取り付けるための作業を行う必要もなく、また、芯出し完了後にこれを除去する作業を行う必要もないため、ワークの取り換えも容易に行うことができ、芯出し作業における煩雑さを解消することができる。
尚、上記芯出し装置における制御装置は、
変位検出機構によって検出される変位を基に基準値を決定する基準値決定部と、
前記変位検出機構によって検出されるワークの変位及び前記位相検出機構によって検出される回転テーブルの位相を取得し、該取得したワークの変位及び回転テーブルの位相を基に、ワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を決定する振れ最大位相決定部と、
前記変位検出機構によって検出されるワークの変位を取得し、該取得したワークの変位を基に、ワークの最大振れ量を算出する振れ量算出部とを備え、
変位検出機構によって検出される変位を基に基準値を決定する基準値決定処理と、
前記ワークの変位及び回転テーブルの位相を基に、振れ量が最大となる回転テーブルの位相を決定する振れ最大位相決定処理と、
前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させた状態で、変位検出機構によってワークの変位を検出し、検出したワークの変位を基にワークの最大振れ量を算出する振れ量算出処理と、
前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記決定された振れ最大位相を、前記押当部材の先端と対向する位相に一致させるとともに、前記プッシャ機構の作動を制御して、押当部材を前記変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置まで移動させてから、ワークに向けて前記押当部材を進出させ、該ワークを前記最大振れ量分だけ移動させる芯出し処理とを実行することが好ましい。
この場合、前記押当部材及び係止部材の各先端に外周面が当接した状態でワークを回転テーブルの表面に載置した後、基準値決定部が、変位検出機構によって検出されるワークの変位量を取得し、当該基準値決定部において基準値が決定される。
次に、回転駆動機構を制御して回転テーブルを回転させる。尚、回転テーブルを回転させるにあたり、プッシャ機構を制御して、回転テーブルが回転した際にワークと接触しない位置まで、押当部材を後退させておく。
ついで、回転テーブルを回転させた状態で、変位検出機構によって検出されるワークの変位及び位相検出機構によって検出される回転テーブルの位相を、前記振れ最大位相決定部が取得し、この振れ最大位相決定部において前記振れ最大位相が決定される。
また、前記振れ量算出部は、変位検出機構によって検出されるワークの変位を取得し、この振れ量算出部においてワークの振れ量が算出される。
次に、前記制御装置によって回転駆動機構を制御した上で回転テーブルを回転させ、前記振れ最大位相と前記押当部材の先端と対向する位相とを一致させる。ついで、前記制御装置によってプッシャ機構を制御して、押当部材を変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置まで移動させてから、前記振れ量分だけワークを移動させるように、押当部材をワークに向けて進出させる。そして、ワークWを振れ量分だけ移動させた後、プッシャ機構の押当部材を後退させる。これにより、ワークが芯出しされる。
尚、前記制御装置は、前記振れ最大位相決定処理、振れ量算出処理及び芯出し処理を、ワークの振れ量が所定範囲内となる、又は、前記3つの処理の繰り返し回数が所定回数になるまで、前記3つの処理を繰り返し実行するようにすることが好ましい。このようにすれば、ワークの芯出しをより精度良く行うことができる。
また、前記制御装置における振れ最大位相決定部は、前記回転テーブルを一方向に回転させた状態で、前記変位検出機構によって検出されるワークの変位が増加から減少に転じた時点の位相を認識するとともに、前記回転テーブルを逆方向に回転させた状態で検出されるワークの変位が増加から減少に転じた時点の位相を認識し、これら2つの認識した位相の中間の位相を、ワークの振れが最大となる回転テーブルの位相として決定する処理を実行するように構成されることが好ましい。
このように、2つの方向に回転させた際の位相を認識し、これら2つの認識した位相の中間の位相を振れ最大位相として決定することが好ましいのは、以下の理由によるものである。即ち、一方向に回転させた状態で認識した位相は、ワークの変位が増加から減少に転じた時点の位相であり、検出される変位が最大値となる本来の振れ最大位相ではないため、一方向に回転させた際に認識した位相と逆方向に回転させた際に認識した位相との間の位相を振れ最大位相とすることで、より本来の振れ最大位相に近い振れ最大位相を決定することができるからである。
以上のように、本発明に係る芯出し装置によれば、仮置き冶具を用いることなく、ワークの芯出しを自動で行うことができ、また、ストッパ機構の取付作業や除去作業を行う必要がないため、ワークの取り換えも容易に行うことができ、芯出し作業における煩雑さを解消することができる。
本発明の一実施形態に係る芯出し装置を備えた立型研削盤を示す斜視図である。 芯出し装置を示す斜視図である。 プッシャ機構を示す断面図である。 ストッパ機構を示す上面図である。 図5における矢視A方向から見た正面図である。 図6における矢視B方向から見た側面図である。 芯出し装置における制御装置の構成を示したブロック図である。 本実施形態の制御装置における一連の処理を示したフローチャートである。 本実施形態の基準値決定部における一連の処理を示したフローチャートである。 本実施形態の振れ最大位相決定部における一連の処理を示したフローチャートである。 本実施形態の振れ量算出部における一連の処理を示したフローチャートである。 芯出し作業の過程を説明するための説明図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面に基づき説明する。尚、以下、芯出し装置を備えた立型研削盤を例にとって説明する。
図1に示すように、本例の芯出し装置15を備えた立型研削盤1は、ベッド2と、当該ベッド2の上面に立設されたコラム3と、X軸移動ユニット7、Z軸移動ユニット8及び回転ユニット9とからなり、前記X軸移動ユニット7がコラム3に支持された送り装置5と、前記回転ユニット9に固設され、砥石車11を回転自在に支持する砥石台10と、前記ベッド2の上面に配設された芯出し装置15と、前記送り装置5や芯出し装置15の作動をNC制御する制御装置50とから構成されている。
前記X軸移動ユニット7は、X軸移動台7aやX軸ガイドレール(図示せず)などからなり、適宜ボールねじなどの送りねじ機構によって、X軸移動台7aがX軸ガイドレールに沿って移動するようになっている。Z軸移動ユニット8は、前記X軸移動台7aに支持され、Z軸移動台8aやZ軸ガイドレール(図示せず)などからなり、適宜送りねじ機構によって、Z軸移動台8aがZ軸ガイドレールに沿って移動するようになっている。また、回転ユニット9は、前記Z軸移動台8aに支持され、回転台9aや当該回転台9aを回転させる適宜駆動機構などからなり、回転台9aがX−Z平面内で回転するようになっている。
前記砥石台10は、円柱形状の砥石台本体10aや当該砥石台本体10aの先端部に回転自在に設けられた回転軸10bなどからなり、前記砥石台本体10aが前記回転台9aの前面に固設されている。また、前記回転軸10bの先端部には、適宜クランプ機構によって砥石車11が取り付けられており、当該砥石車11は、適宜回転駆動機構によって所定の速度で回転されるようになっている。
斯くして、前記砥石台10に支持された砥石車11は、送り装置5のX軸移動ユニット7のX軸移動台7a及びZ軸移動ユニット8のZ軸移動台8aが移動することによってX軸及びZ軸方向に移動し、回転ユニット9の回転台9aが回転することによってX−Z平面内で旋回する。
次に芯出し装置15について、図2〜図11を参照して説明する。
図2に示すように、前記芯出し装置15は、回転駆動機構20によって軸中心に回転され、上面にワークWが載置され固定される回転テーブル16と、当該回転テーブル16の位相を検出する位相検出器23と、回転テーブル16の法線方向に沿って進退する軸状のプッシュロッド29を具備し、前記回転テーブル16よりも法線方向外方に配設されたプッシャ装置25と、法線方向に沿って進退する係止部材45を具備し、回転テーブル16の周方向において前記プッシャ装置25との間に略90°の間隔を空け、且つ、回転テーブル16よりも法線方向外方に配設されたストッパ装置40とから構成されている。
前記回転テーブル16は、その上面が電磁力による吸着作用によってワークWを固定する、所謂電磁チャックとなっており、着磁力を調整することによって、ワークWの固定強度を調整することができるようになっている。尚、ワークWを固定するためのチャック機構は、電磁チャックに限られるものではなく、機械的にワークWを固定するようなチャック機構であっても良い。
前記回転駆動機構20は、前記制御装置50によってその作動が制御される駆動モータ21や、駆動モータ21の回転を伝達する回転伝達機構(図示せず)などからなり、前記回転テーブル16の下方に配設されている。また、前記位相検出器23は、駆動モータ21に連結されたロータリーエンコーダなどからなり、駆動モータ21の回転位置を基に回転テーブル16の位相を検出し、検出した位相を前記制御装置50に出力する。
次に、前記プッシャ装置25について、図3を参照しつつ説明する。尚、図3はプッシャ装置25の断面図である。
前記プッシャ装置25は、回転軸27に第1ギア28が取り付けられた駆動モータ26と、軸線に沿って貫通孔29aが形成されたプッシュロッド29と、回転テーブル16上に固定されたワークWの変位を検出する変位検出器32と、後端側に前記第1ギア28と噛合する第2ギア34が取り付けられた送りねじ33と、駆動モータ26、2つのギア28,34、プッシュロッド29及び送りねじ33が収納されるハウジング35とから構成され、回転テーブル16を取り囲むように配設された支持部材17上に固定されている。
尚、前記ハウジング35は、後端面に開口部が形成され、駆動モータ26が収納される収納ケース36と、この収納ケース36の後端面に固設され、第1及び第2ギア28,34が収納されるギアケース37と、収納ケース36の下方に位置するようにギアケース37の前端面に固設され、プッシュロッド29が収納される筒状のガイドケース38とからなり、前記ギアケース37の前端面には、収納ケース36と対向する部分及びガイドケース38と対向する部分に、それぞれ貫通孔37a,37bが形成されており、収納ケース36内の空間とギアケース37内の空間とは、回転軸27が挿通可能に連通し、また、ギアケース37内の空間とガイドケース38内の空間とは、送りねじ33が挿通可能に連通している。尚、前記ギアケース37は、第1及び第2ギア28,34が収納された状態で、蓋体37cが後端面に固設されている。
前記駆動モータ26は、例えばサーボモータなどであり、前記制御装置50によってその作動が制御される。また、当該駆動モータ26は、回転軸27を後方に向けた状態で、第1ギア28がギアケース37内に配設されるように収納ケース36内に収納されている。尚、当該駆動モータ26には、回転位置を検出するエンコーダ(図示せず)が連結されており、このエンコーダは、前記制御装置50に駆動モータ26の角度位置を出力するようになっている。
前記プッシュロッド29は、ナット30が後端部に固定されており、このナット30に送りねじ33が螺合した状態で前記ガイドケース38内に前後方向に進退自在に挿入されている。また、当該プッシュロッド29の先端部には、ワークWに押し当てられる押当体31が固設されている。
前記変位検出器32は、非接触型の変位検出器であって、前記プッシュロッド29の押当体31の前端面よりわずかに凹んだ位置に固設され、前記押当体31がワークWに当接した際に、ワークWと接触しない状態で、ワークWの変位を検出する。また、当該変位検出器32は、検出したワークWの変位を前記制御装置50に出力する。尚、本例においては、変位検出器32を非接触型のものとしているが、接触型の変位検出器であっても良い。
前記送りねじ33は、上述したように、後端側に第2ギア34が取り付けられており、当該第2ギア34がギアケース37内に配設された状態で、先端側が前記ナット30に螺合されている。
斯くして、このプッシャ装置25によれば、前記制御装置50による制御の下、駆動モータ26を回転させ回転軸27を回転させると、歯部が相互に噛合した第1及び第2ギア28,34によって送りねじ33に回転が伝達され、これに螺合したプッシュロッド29が前記法線方向に沿って進退する。
次に、前記ストッパ装置40について、図4〜図6を参照して説明する。
前記ストッパ装置40は、前記支持部材17に固定される基台41と、当該基台41に支持された軸状の係止部材45と、基台41に設けられ、係止部材45を固定するためのクランパ49とから構成されている。
前記基台41は、その上面に係止部材45が進退自在に支持される支持部42が形成されており、当該支持部42は、係止部材45が挿通される貫通孔43aが形成された第1支持部43と、係止部材45が係合する係合溝44aが形成された第2支持部44とからなる。
前記第1支持部43は、その側面から前記貫通孔43aの内周面に貫通し、且つ、前面から背面に貫通した割り溝43bが形成されるとともに、上面に開口し、且つ、割り溝43bの両内壁面に開口し、割り溝43bよりも下側の部分にねじ溝が形成された係合孔43cが形成されている。また、当該第1支持部43は、その上面に切欠部43dが形成されており、切欠部43dの底面から貫通孔43aの内周面に貫通するように、貫通孔43aに沿って溝43eが形成されている。
前記係止部材45は、その外周面の一部に、目盛りが表示された四角柱形状のゲージ47が、当該係止部材45の軸線方向に沿って固設されており、当該ゲージ47と前記第1支持部43の溝43eとが係合した状態で、第一支持部43によって支持されている。尚、切欠部43dの底面には、当該ゲージ47の目盛りを指す指示プレート43fが固設されている。
前記クランパ49は、一方端側にねじ部が形成され、当該ねじ部が前記係合孔43cのねじ溝に螺合するように、係合孔43cに挿入されたクランプ用ねじ49aと、当該クランプ用ねじ49aの他端部に取り付けられたハンドル49bとからなる。
斯くして、このストッパ装置40によれば、指示プレート43fで指された目盛りを参照しつつ、係止部材45の進退位置を手動で調節した後、ハンドル49bを介してクランプ用ねじ49aを回転させることで、割り溝43bの幅が狭まり、貫通孔43aに挿通された係止部材45が所定の位置に固定される。
前記制御装置50は、図7に示すように、プッシャ装置25のプッシュロッド29の先端が所定の位置にある際における変位検出器の値を基準値として決定する基準値決定部51と、ワークWの振れ量を算出する振れ量算出部52と、ワークWの振れが最大となる回転テーブル16の位相(振れ最大位相)を決定する振れ最大位相決定部53と、基準値、振れ量及び振れ最大位相に基づき芯出し処理を実行する主制御部56と、回転駆動機構20の作動を制御する回転駆動機構制御部54と、プッシャ装置25の作動を制御するプッシャ装置制御部55とからなる。そして、前記主制御部56は、図8に示す一連の処理を実行し、前記基準値決定部51は図9に示す一連の処理を実行し、前記振れ最大位相決定部53は、図10に示す一連の処理を実行し、前記振れ量算出部52は図11に示す一連の処理を実行する。また、前記回転駆動機構制御部54は、位相検出器23で検出される回転テーブルの位相が所定の位相となるように駆動モータ21を回転させ、前記プッシャ装置制御部55は、前記第1ギア28及び第2ギア34の減速比と適宜エンコーダで検出される駆動モータ26の角度位置とを基に、プッシャロッド29の位置が所定の位置となるように駆動モータ26を回転させる。尚、送り装置5などの作動を制御する機能部については、その図示を省略した。
以下、制御装置50で実行される処理フローについて、図8〜図11を参照して説明する。
まず、主制御部56において、基準値の決定が完了したか否かを確認し(ステップS1)、基準値の決定が完了していないと判断した場合には基準値決定部51において基準値決定処理を実行し、基準値の決定が完了していると判断した場合には、ステップS4に進む。
基準値決定部51では、まず、押当体31がワークWの外周面に当接した状態において、変位検出器32によって検出された変位量を主制御部56を介して取得し(ステップS2)、前記取得した変位量を基準値として決定し(ステップS3)、ステップS1に進む。
ついで、主制御部56においては、振れ最大位相の決定が完了したか否かを確認し(ステップS4)、完了していないと判断した場合には振れ最大位相決定部53において振れ最大位相決定処理を実行し、完了したと判断した場合にはステップS16に進む。
振れ最大位相決定部53では、まず、主制御部56を介してプッシャ装置制御部55に動作指令を送信して、当該プッシャ装置制御部55によって駆動モータ26を回転させ、回転テーブル16を回転させた際に、押当体31がワークWと接触しない位置までプッシュロッド29を後退させる(ステップS5)。ついで、主制御部56を介して回転駆動機構制御部54に動作指令を送信し、当該回転駆動機構制御部54によって駆動モータ21を回転させて、回転テーブル16を正逆どちらか一方に回転させ(ステップS6)、この状態で変位検出器32によって検出される変位を主制御部56を介して取得する(ステップS7)。そして、変位が増加から減少に転じたか否か(言い換えれば、変位の変化量が極大値を超えたか否か)を確認し(ステップS8)、増加から減少に転じていないと判断した場合には再度ステップS7以降の処理を実行し、増加から減少に転じたと判断した場合には、その時点における位相検出器23によって検出された位相を仮の振れ最大位相として適宜記憶部に記憶して(ステップS9)、ステップS10に進む。
ついで、主制御部56を介して回転駆動機構制御部54に動作指令を送信して、当該制御部54によって駆動モータ21を回転させ、回転テーブル16を上記とは逆の方向に回転させて(ステップS10)、この状態で変位検出器32によって検出される変位を主制御部56を介して取得する(ステップS11)。しかる後、同様に、変位が増加から減少に転じたか否かを確認し(ステップS12)、転じていないと判断した場合には再度ステップS11以降の処理を実行し、転じたと判断した場合にはその時点において検出された位相を仮の振れ最大位相として適宜記憶部に記憶する(ステップS13)。
そして、前記記憶した2つの仮の振れ最大位相を読み出し(ステップS14)、読み出した2つの仮の振れ最大位相の中間の位相を振れ最大位相として決定し(ステップS15)、ステップS4に進む。
ついで、主制御部56においては、振れ量の算出が完了したか否かを確認し(ステップS16)、完了していないと判断した場合には振れ量算出部52において振れ量算出処理を実行し、振れ量の算出が完了していると判断した場合にはステップS21に進む。
振れ量算出部52においては、まず、主制御部56を介して回転駆動機構制御部54に動作指令を送信して、当該回転駆動機構制御部54によって駆動モータ21を回転させて、回転テーブル16を正逆どちらか一方に回転させる(ステップS17)。次に、回転テーブル16が回転した状態で、変位検出器32によって検出される変位を主制御部56を介して取得し(ステップS18)、ステップS19に進む。
そして、ステップS19では、変位の最大値及びこの変位が最大値となる位相と180°ずれた位相における変位の値を取得したか否かを確認し、取得していないと判断した場合には上記ステップS18を再度実行する。一方、取得したと判断した場合には、取得した2つの値の和を2で割ってワークWの振れ量を算出し(ステップS20)、ステップS16に進む。
次に、主制御部56では、算出した振れ量が予め設定した許容範囲内に収まっているか否かを確認し(ステップS21)、許容範囲内に収まっていると判断した場合には全ての処理を終了し、許容範囲内に収まっていないと判断した場合にはステップS22に進む。
ついで、主制御部56において、基準値、振れ量及び振れ最大位相を読み出し(ステップS22)、回転駆動機構制御部54に動作指令を送信し、当該回転駆動機構制御部54によって駆動モータ21を回転させて、読み出した振れ最大位相を前記プッシャ装置25のプッシュロッド29と対向する位相と一致させ(ステップS23)、ステップS24に進む。そして、ステップS24では、プッシャ装置制御部55に動作指令を送信し、当該プッシャ装置制御部55によって駆動モータ26を回転させて、変位検出器32によって検出される変位が前記基準値となる位置にまでプッシャロッド29を移動させた後、更に駆動モータ26を回転させて、プッシュロッド29を前記算出した振れ量分だけ移動させる。しかる後、上記ステップS5以降の処理を再度実行する。
次に、以上の構成を備えた立型研削盤1においてワークWの芯出しをする過程について、以下、図12を参照して詳細に説明する。
まず、載置されるワークWの半径よりも回転テーブル16の回転中心からの距離が離れた位置に係止部材45の先端部が位置するように、指示プレート43fで指される目盛りを参照しつつ、ストッパ装置40の係止部材45を進退させる。そして、係止部材45を所定の位置に進退させた後、クランプ用ねじ49aを回転させて、係止部材45を固定する。尚、プッシャ装置25のプッシュロッド29は、制御装置50に入力されるワークWの外径寸法に合わせて自動的に調整される。
ついで、ワークWを、その外周面が押当体31及び係止部材45の先端に当接した状態で回転テーブル16上に載置する。これにより、図12に示すように、回転テーブル16の中心M1に対しワークWの中心M2が所定量だけ芯ずれした位置に載置される。尚、回転テーブル16上にワークWを載置する方法としては、適宜ワーク投入装置を用いて自動で回転テーブル16上にワークWを載置する方法を例示することができる。
次に、基準値決定部51により基準値決定処理を実行して基準値を決定する。
具体的には、プッシュロッド29の押当体31にワークWの外周面が当接した状態において、基準値決定部51が変位検出器32によって検出された変位量を取得し、前記取得した変位量を基準値として決定する。
ついで、電磁力による吸着作用によってワークWを回転テーブル16上で固定してから、振れ最大位相決定部53によって振れ最大位相決定処理を実行し、ワークWの振れが最大となる回転テーブル16の位相を決定する。
即ち、まず、回転テーブル16を回転させた際に押当体31がワークWに接触しない位置まで、プッシュロッド29を後退させる。ついで、回転テーブル16を図12中の矢印D方向に回転させ、変位検出器32によって変位を随時取得し、変位が増加から減少に転じた時点において位相検出器23によって検出された回転テーブル16の位相を仮の振れ最大位相とし、次に、回転テーブル16を図12中の矢印C方向に回転させ、同様に、変位が増加から減少に転じた時点において位相検出器23によって検出された回転テーブル16の位相を仮の振れ最大位相とする。そして、この2つの仮の振れ最大位相の中間の位相を振れ最大位相として決定する。
尚、このように、回転テーブル16を両方向に回転させた際の位相を仮の振れ最大位相とし、これら2つの仮の振れ最大位相の中間の位相を振れ最大位相とすることで、一方向に回転させた際の位相を振れ最大位相とした場合よりも、本来の値に近い振れ最大位相を決定することができる。
次に、振れ量算出部52によって振れ量算出処理を実行し、ワークWの振れ量を算出する。
具体的に言えば、まず、回転テーブル16を図12中の矢印C方向に回転させ、当該回転テーブル16を回転させた状態で、変位検出器32によって変位の最大値及びこの変位が最大値となる位相と180°ずれた位相における変位の値を取得する。そして、これら2つの値の和を2で割ってワークWの振れ量を算出する。
尚、芯出し作業に要する時間の短縮化を図るために、当該振れ量算出処理における回転テーブル16の回転方向は、ワークWを一回転させることなく、変位の最大値及びこの変位が最大値となる位相と180°ずれた位相における変位の値を取得することができる方向にすることが好ましい。
しかる後、芯出し処理を実行し、ワークWの芯出しを行う。
具体的には、まず、回転テーブル16を図12中の矢印D方向に回転させ、前記決定した回転テーブル16の振れ最大位相を、プッシャ装置25のプッシュロッド29と対向する位相に一致させる。ついで、ワークWの固定を解除してからプッシュロッド29を、変位検出器32によって検出される変位が前記基準値となる位置にまで進出させた後、前記算出した振れ量分だけ更に進出させる。これにより、ワークWが芯出しされる。
そして、芯出し処理を実行した後、再度振れ最大位相を決定するとともに、ワークWの振れ量を算出し、この振れ量が予め設定した範囲内に収まっていない場合には、同様に芯出し処理を実行し、振れ量が設定した範囲内に収まる、或いは、振れ最大位相決定処理、振れ量算出処理及び芯出し処理の繰り返し回数が所定回数になるまで、当該3つの処理を繰り返し実行する。
以上のように、本例の芯出し装置15を備えた立形研削盤1によれば、制御装置50による制御の下、ワークWの芯出し作業が自動で行われる。また、本例においては、ストッパ装置40における係止部材45の先端部を、ワークWの半径よりも回転テーブル16の回転中心からの距離が離れた位置にセッティングさせた状態で、ワークWを載置するようにしているため、芯出し完了時に係止部材45の先端部とワークW外周面との間に隙間が確保される。したがって、回転テーブル16上にワークWを載置する際に、ストッパ装置40自体を取り付けるための作業を行う必要もなく、また、芯出し完了後にこれを除去する作業を行う必要もないため、ワークWの取り換えも容易に行うことができ、芯出し作業における煩雑さを解消することができる。また、係止部材45の位置を調整することで、芯ずれ量を制限して芯出し作業に要する時間を短縮することができる。
更に、変位検出器32をプッシャ装置25に設けたことにより、変位検出器に対して個別に駆動機構を設ける必要がなく、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例においては、プッシャ装置25とストッパ装置40とを略90°の間隔を空けて配置するようにしたが、これに限られるものではなく、プッシャ装置25とストッパ装置40との間の間隔は適宜設定すれば良い。
また、上例では、押当体31がワークWの外周面に当接した状態おいて、変位検出器32によって検出される変位量を基準値として決定するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、電磁力による吸着作用によってワークWを回転テーブル16上で固定した状態で、プッシュロッド29をワークWに向けて進出させ、駆動モータ26の負荷が所定の値になった際に、変位検出器32によって検出される変位を基準値として決定するようにしても良い。
1 立型研削盤
2 ベッド
3 コラム
5 送り装置
10 砥石台
11 砥石車
15 芯出し装置
16 回転テーブル
20 回転駆動機構
23 位相検出器
25 プッシャ装置
26 駆動モータ
29 プッシュロッド
32 変位検出器
33 送りねじ
35 ハウジング
40 ストッパ装置
41 基台
42 支持部
45 係止部材
49 クランパ
50 制御装置
51 基準値決定部
52 振れ量算出部
53 振れ最大位相決定部
54 回転駆動機構制御部
55 プッシャ装置制御部
56 主制御部
W ワーク

Claims (4)

  1. 回転テーブル上に取り付けられるワークの芯出しを行う装置であって、
    表面にワークが取り付けられる円盤状の回転テーブルと、
    前記回転テーブルを軸中心に回転させる回転駆動機構と、
    前記回転テーブルの位相を検出する位相検出機構と、
    前記回転テーブルの法線方向に沿って進退する軸状の押当部材を具備し、前記回転テーブルに対し前記法線方向外方に配設されたプッシャ機構と、
    ワークの半径よりも前記回転テーブルの回転中心からの距離が離れた位置で、ワークの外周面に当接する係止部材を具備し、前記回転テーブルに対し前記法線方向外方に配設されたストッパ機構と、
    前記押当部材の先端に並設され、前記回転テーブル上のワークの前記法線方向の変位を検出する変位検出機構と、
    前記回転駆動機構及びプッシャ機構の作動を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記変位検出機構により検出される変位を基に基準値を決定し、前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記検出される変位及び前記位相検出機構により検出される回転テーブルの位相を基にワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を決定するとともに、前記変位検出機構により検出される変位を基にワークの振れ量を算出し、
    前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記算出したワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を、前記押当部材の先端と対向する位相に一致させ、前記プッシャ機構の作動を制御して押当部材を前記変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置に移動させてから、該押当部材をワークに向けて進出させ、該ワークを前記振れ量分だけ移動させる処理を行うことを特徴とする芯出し装置。
  2. 前記制御装置は、
    変位検出機構によって検出される変位を基に基準値を決定する基準値決定部と、
    前記変位検出機構によって検出されるワークの変位及び前記位相検出機構によって検出される回転テーブルの位相を取得し、該取得したワークの変位及び回転テーブルの位相を基に、ワークの振れが最大となる回転テーブルの位相を決定する振れ最大位相決定部と、
    前記変位検出機構によって検出されるワークの変位を取得し、該取得したワークの変位を基に、ワークの最大振れ量を算出する振れ量算出部とを備え、
    変位検出機構によって検出される変位を基に基準値を決定する基準値決定処理と、
    前記ワークの変位及び回転テーブルの位相を基に、振れ量が最大となる回転テーブルの位相を決定する振れ最大位相決定処理と、
    前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させた状態で、変位検出機構によってワークの変位を検出し、検出したワークの変位を基にワークの最大振れ量を算出する振れ量算出処理と、
    前記回転駆動機構の作動を制御して回転テーブルを回転させ、前記決定された振れ最大位相を、前記押当部材の先端と対向する位相に一致させるとともに、前記プッシャ機構の作動を制御して、押当部材を前記変位検出機構によって検出される変位が前記基準値となる位置まで移動させてから、ワークに向けて前記押当部材を進出させ、該ワークを前記最大振れ量分だけ移動させる芯出し処理とを実行することを特徴とする請求項1記載の芯出し装置。
  3. 前記振れ最大位相決定処理、振れ量算出処理及び芯出し処理を、ワークの振れ量が所定範囲内となる、又は、前記3つの処理の繰り返し回数が所定回数になるまで、繰り返し実行することを特徴とする請求項2記載の芯出し装置。
  4. 前記振れ最大位相決定部は、前記回転テーブルを一方向に回転させた状態で、前記変位検出機構によって検出されるワークの変位が増加から減少に転じた時点の位相を認識するとともに、前記回転テーブルを逆方向に回転させた状態で、検出されるワークの変位が増加から減少に転じた時点の位相を認識し、これら2つの認識した位相の中間の位相を、ワークの振れが最大となる回転テーブルの位相として決定する処理を実行することを特徴とする請求項2又は3記載の芯出し装置。
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