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JP2014168199A - 入力回路および電源回路 - Google Patents

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西 圭 葛
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Abstract

【課題】半導体回路へ入力される電圧を制限可能な入力回路、および、そのような入力回路を含む電源回路を提供する。
【解決手段】入力回路は、第1のnMOSトランジスタQn1と、抵抗素子R1と、を備える。前記第1のnMOSトランジスタQn1は、外部から電圧が入力される入力端子に接続されたドレインと、半導体回路に入力される電源電圧より高いバイアス電圧が供給されるゲートと、前記半導体回路に接続されたソースと、を有し、耐圧が前記半導体回路に入力される電源電圧より高い。前記抵抗素子R1は、一端が前記第1のnMOSトランジスタQn1のソースに接続され、他端が前記半導体回路の基準電位に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、入力回路および電源回路に関する。
電源回路の一種であるDC−DCコンバータは、直流電圧である入力電圧を、別の直流電圧に変換して出力するものである。DC−DCコンバータの少なくとも一部は、半導体回路を用いて構成されることが多い。通常、半導体回路には許容される最大電圧が耐圧として定められている。この耐圧より高い電圧が印加されると、半導体回路は破壊されるおそれがある。
特開2000−82947号公報
半導体回路へ入力される電圧を制限可能な入力回路、および、そのような入力回路を含む電源回路を提供する。
実施形態によれば、入力回路は、第1のnMOSトランジスタと、抵抗素子と、を備える。前記第1のnMOSトランジスタは、外部から電圧が入力される入力端子に接続されたドレインと、半導体回路に入力される電源電圧より高いバイアス電圧が供給されるゲートと、前記半導体回路に接続されたソースと、を有し、耐圧が前記半導体回路に入力される電源電圧より高い。前記抵抗素子は、一端が前記第1のnMOSトランジスタのソースに接続され、他端が前記半導体回路の基準電位に接続される。
第1の実施形態に係る入力回路11を含む電源回路100の概略構成を示すブロック図。 イネーブル電圧Venとイネーブル出力電圧Ven_outとの関係を模式的に示すグラフ。 イネーブル電圧Venとイネーブル電流Ienとの関係を示すシミュレーション波形図。 入力回路11aの内部構成を示す回路図。 第2の実施形態に係る入力回路に用いられるバイアス電圧生成回路15の一例を示す回路図。 第3の実施形態に係る入力回路11bの内部構成の一例を示す回路図。 イネーブル電圧Venと電圧Vaとの関係を模式的に示すグラフ。 電圧Vaとイネーブル出力電圧Vout_enとの関係を模式的に示すグラフ。 イネーブル電圧Venと、イネーブル電流Ienとの関係を示すシミュレーション波形図。 入力回路11cの内部構成を示す回路図。 イネーブル電圧Venと、イネーブル電流Ienとの関係を示すシミュレーション波形図。 入力回路11dの内部構成を示す回路図。 入力回路11eの内部構成を示す回路図。 第4の実施形態に係る入力回路25を含む電源回路100aの概略構成を示すブロック図。 第5の実施形態に係る入力回路26を含む電源回路100bの概略構成を示すブロック図。 ソフトスタート電圧Vssの時間変化を模式的に示す図。 電源回路100cの概略構成を示すブロック図。
以下、実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る入力回路11を含む電源回路100の概略構成を示すブロック図である。この電源回路100はDC−DCコンバータであり、直流電圧である入力電圧Vin(例えば5V)を、同じく直流電圧であって電圧値の異なる出力電圧Voutに変換し、負荷(不図示)に供給するものである。
電源回路100は、起動制御部1と、制御回路2と、スイッチング電圧生成部3と、出力電圧生成部20とを備えている。同図は、起動制御部1、制御回路2およびスイッチング電圧生成部3が1つの半導体集積回路10上に形成される構成例を示している。
半導体集積回路10は、入力端子として、入力電圧Vinが供給される入力端子INと、電源電圧Vreg(例えば5V)が供給される電源端子REGと、接地電圧Vgndが供給される接地端子GNDと、イネーブル電圧Venが入力されるイネーブル端子ENと、フィードバック電圧Vfbが入力されるフィードバック端子FBとを備えている。また、半導体集積回路10は、出力端子として、スイッチング電圧Vswが出力されるスイッチング端子SWを備えている。
半導体集積回路10内の起動制御部1は、電源回路100の起動を制御するためのイネーブル電圧Venを考慮して、電源回路100を動作させるか否かを制御するシャットダウン信号SD(第1の制御信号)を生成する。このシャットダウン信号SDは、半導体集積回路10内の各回路へ入力される。
制御回路2は、シャットダウン信号SDが電源回路100を動作させないことを示す場合には、停止する。シャットダウン信号SDが電源回路100を動作させることを示す場合、制御回路2は、出力電圧Voutに比例するフィードバック電圧Vfbに基づいて、出力電圧Voutを所望の電圧値に近づけるための制御信号CNT(第2の制御信号)を生成する。より具体的には、制御回路2は、所定の参照電圧Vrefと、フィードバック電圧Vfbとの差に応じた制御信号CNTを生成する。
スイッチング電圧生成部3は、シャットダウン信号SDが電源回路100を動作させないことを示す場合には、停止する。シャットダウン信号SDが電源回路100を動作させることを示す場合、スイッチング電圧生成部3は、制御信号CNTに応じて、スイッチング電圧Vswを出力する。より具体的には、スイッチング電圧生成部3は、参照電圧Vrefとフィードバック電圧Vfbとの差が小さくなるよう、スイッチング電圧Vswとして、入力電圧Vinまたは接地電圧Vgndを出力する。
半導体集積回路10の外部に設けられる出力電圧生成部20は、スイッチング電圧生成部3の出力であるスイッチング電圧Vswから、直流電圧である出力電圧Voutを生成する。また、出力電圧生成部20は出力電圧Voutに比例するフィードバック電圧Vfbを生成する。フィードバック電圧Vfbは半導体集積回路10のフィードバック端子FBに入力される。
本実施形態の特徴の1つは、起動制御部1内に入力回路11を設けることである。以下、起動制御部1について詳しく説明する。
起動制御部1は、入力回路11と、インバータ回路12と、保護回路13と、論理和回路14とを有する。インバータ回路12および論理和回路14は半導体回路からなる論理回路である。
入力回路11は、外部からイネーブル電圧Venが入力されるイネーブル端子ENと、半導体回路であるインバータ回路12との間に設けられる。本電源回路100のユーザは、電源回路100を動作させる場合には、イネーブル電圧Venをハイに設定する。一方、ユーザは、電源回路100を停止させる場合には、イネーブル電圧Venをロウに設定する。そして、入力回路11はイネーブル電圧Venと論理が等しいイネーブル出力電圧Ven_outを生成する。
ここで、イネーブル端子ENには、例えばマイコンからイネーブル電圧Venが入力される。この場合、イネーブル電圧Venのハイは例えば5Vであり、電源電圧Vregとほぼ等しい。また、イネーブル端子ENには高電圧電源から直接イネーブル電圧Venが入力されることもある。この場合、イネーブル電圧Venのハイは例えば20Vであり、電源電圧Vregよりかなり高い。
そこで、イネーブル電圧Venが高い場合であっても、入力回路11は電圧値がインバータ回路12の耐圧より低い電圧に制限されたイネーブル出力電圧Ven_outを生成する。具体的な入力回路11の回路構成の例は後述する。
インバータ回路12はイネーブル出力電圧Ven_outを論理反転する。インバータ回路12に入力される電源電圧Vregに対し、インバータ回路12の論理閾値は約Vreg/2である。インバータ回路12は半導体回路から構成される。本実施形態では、インバータ回路12が、pMOS(p-type Metal Oxide Semiconductor)トランジスタおよびnMOSトランジスタ(n-type Metal Oxide Semiconductor)が、電源端子REGと接地端子GNDとの間に縦続接続されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータ回路であるとする。インバータ回路12の耐圧は電源電圧Vreg程度である。
保護回路13は、例えば低電圧保護回路および過熱保護回路を含む。低電圧保護回路は、出力電圧Voutが所定値以下になったことが検出されると、保護回路13の出力信号をハイに設定する。また、過熱保護回路は、半導体集積回路10の温度が所定値を超えたことが検出されると、保護回路13の出力信号をハイに設定する。
論理和回路14は、インバータ回路12および保護回路13からの出力信号の論理和を算出し、シャットダウン信号SDを生成する。すなわち、インバータ回路12および保護回路13の少なくとも一方がハイを出力する場合、論理和回路14はシャットダウン信号SDをハイに設定する。シャットダウン信号SDは半導体集積回路10内の各部へ供給される。そして、シャットダウン信号SDがハイである場合、半導体集積回路10内の各部は動作を停止する。
続いて、入力回路11の回路構成について説明する。入力回路11は、nMOSトランジスタQn1と、抵抗素子R1とを有する。
トランジスタQn1は、イネーブル端子ENに接続されたドレインと、バイアス電圧Vbiasが供給されるゲートと、インバータ回路12の入力端子に接続されるソースとを有する。すなわち、トランジスタQn1のソース電圧が、イネーブル出力電圧Ven_outとして、インバータ回路12に入力される。
バイアス電圧Vbiasは、半導体集積回路10にバイアス端子を設けて外部から供給されてもよいし、半導体集積回路10の内部で生成されてもよい。バイアス電圧Vbiasはインバータ回路12に入力される電源電圧Vregより高く、例えば5.7Vである。このように設定することで、イネーブル出力電圧Ven_outの電圧値を所定値以下に制限できるだけでなく、インバータ回路12に貫通電流が流れるのを防止できる。この点については後述する。
また、トランジスタQn1はDMOS(Double Diffusion MOS)などの高耐圧のトランジスタである。より具体的には、トランジスタQn1の耐圧はインバータ回路12の電源電圧Vregより高い。高耐圧のトランジスタQn1を用いる理由は、ゲートに印加されるバイアス電圧Vbiasが電源電圧Vregより高いためである。
抵抗素子R1の一端はトランジスタQn1のソースに接続される。抵抗素子R1の他端は接地電圧Vgnd(基準電位)が供給される。抵抗素子R1はイネーブル出力電圧Ven_outを固定するためのプルダウン抵抗である。抵抗素子R1の抵抗値R1は例えば500kΩである。
続いて、入力回路11がイネーブル出力電圧Ven_outの電圧値を制限する動作について説明する。なお、以下の説明では、電源電圧Vreg=5V、バイアス電圧Vbias=5.7V、トランジスタQn1の閾値電圧Vthn=0.7V、抵抗値R1=500kΩを仮定している。
図2は、入力回路11に入力されるイネーブル電圧Venと、入力回路11が出力するイネーブル出力電圧Ven_outとの関係を模式的に示すグラフである。図示のように、イネーブル電圧Venがロウ(0V)の場合、入力回路11はイネーブル出力電圧Ven_outをロウ(0V)に設定する。一方、イネーブル電圧Venがハイ(5Vまたは20V)の場合、入力回路11はイネーブル出力電圧Ven_outをハイ(5V)に設定する。以下、より具体的に説明する。
イネーブル電圧Venが所定値より低い場合、より具体的にはイネーブル電圧VenがVbias−Vthn(=5V)より低い場合、トランジスタQn1は非飽和領域(オン抵抗領域)で動作する。そのため、トランジスタQn1のソース電圧(すなわち、イネーブル出力電圧Ven_outの電圧)はほぼイネーブル電圧Venと等しい。よって、トランジスタQn1を設けたことによる影響はほとんどない。
一方、バイアス電圧Venが所定値より高い場合、より具体的にはイネーブル電圧VenがVbias−Vthn(=5V)程度あるいはそれ以上である場合、トランジスタQn1は飽和領域で動作する。そのため、イネーブル出力電圧Ven_outの電圧はVbias−Vthn(=5V)に制限される。
このようにして、入力回路11は、イネーブル電圧Venが高い場合であっても、イネーブル出力電圧Ven_outをVbias−Vthnに制限する。トランジスタQn1の閾値電圧Vthnを考慮してバイアス電圧Vbiasを適切に設定することにより、イネーブル出力電圧Ven_outを所望の電圧値に制限できる。
イネーブル出力電圧Ven_outは、図1のインバータ回路12により、約2.5Vを論理閾値として反転され、論理和回路14に入力される。
以上をまとめると、イネーブル信号Venがロウ(0V)に設定された場合、入力回路11が出力するイネーブル出力電圧Ven_outは0Vとなる。よって、インバータ回路12はハイを出力する。結果として、論理和回路14が出力するシャットダウン信号SDはハイになり、電源回路100は停止する。
一方、イネーブル信号Venがハイ(5Vまたは20V)に設定された場合、入力回路11が出力するイネーブル出力電圧Ven_outは5Vとなる。よって、インバータ回路12はロウを出力する。結果として、論理和回路14が出力するシャットダウン信号SDはロウになり、電源回路100は動作する。
ところで、バイアス電圧Vbiasを電源電圧Vregと等しくすることも考えられる。この場合、イネーブル出力電圧Ven_outはVbias−Vthn(=Vreg−Vthn=4.3V)に制限される。この電圧Vbias−Vthnはインバータ回路12内部のnMOSトランジスタの閾値電圧より高い。よって、このnMOSトランジスタはオンする。また、この電圧Vbias−Vthnと、電源電圧Vregとの差は0.7Vであってインバータ回路12内部のpMOSトランジスタの閾値電圧(約0.7V)以上である。よって、このpMOSトランジスタもオンする。このように、インバータ回路12内部のnMOSトランジスタだけでなく、pMOSトランジスタまでもオンしてしまう。よって、インバータ回路12に定常的な貫通電流が流れ、入力回路11の消費電流が大きくなってしまう。
これに対して本実施形態では、電源電圧Vregより高いバイアス電圧Vbiasを用いる。したがって、イネーブル出力電圧Ven_outはVbias−Vthn(>Vreg−Vthn)に制限される。よって、インバータ回路12内部のpMOSトランジスタはオフを維持する。したがって、インバータ回路12に貫通電流が流れるのを防げる。
このように、バイアス電圧VbiasからトランジスタQn1の閾値電圧Vthnを差し引いた電圧がインバータ回路12に入力されたときに、インバータ回路12に流れる貫通電流が所定値以下となるよう(好ましくは流れないよう)、言い換えると、インバータ回路12内のpMOSトランジスタがオフするよう、バイアス電圧Vbiasが設定される。
なお、インバータ回路12内部のpMOSトランジスタを確実にオフするためには、下記(1)式の関係を満たすのが望ましい。
Vbias−Vthn>Vreg−Vthp ・・・(1)
ここで、Vthpはインバータ回路12のpMOSトランジスタの閾値電圧である。VthnとVthpがほぼ等しい場合には、上記(1)式は下記(2)式で表され、バイアス電圧Vbiasは電源電圧Vregより高ければよいことになる。
Vbias>Vreg ・・・(2)
図3は、イネーブル電圧Venと、イネーブル端子ENから入力回路11に流れるイネーブル電流Ienとの関係を示すシミュレーション波形図である。
イネーブル電圧Venが5V以下の場合、上述のようにVen_out≒Venである。よって、イネーブル電流Ien=Ven_out/R1≒Ven/R1であり、イネーブル電流Ienはイネーブル電圧Venとほぼ比例する。
一方、イネーブル電圧Venが5V以上の場合、上述のようにVen_out=Vbias−Vthnであり、イネーブル出力電圧Ven_outはバイアス電圧Venに依らず一定である。よって、イネーブル電流Ien=(Vbias−Vthn)/R1(=10.0μA)である。このように、イネーブル電圧Venが高くなっても、イネーブル電流Ienが大幅に増大することはなく、イネーブル電流Ienをほぼ一定に制限できる。
このように、第1の実施形態では、イネーブル電圧Venが、高耐圧のトランジスタQn1を介して、インバータ回路12に入力される。そして、トランジスタQn1のゲートには、電源電圧Vregより高いバイアス電圧Vbiasを供給する。そのため、インバータ回路12に入力されるイネーブル出力電圧Ven_outの電圧を制限できるとともに、インバータ回路12に貫通電流が流れるのを防止できる。
なお、図1の入力回路11はあくまで一例であり、種々の変形例が考えられる。例えば、図4に示す入力回路11aのように、図2のプルダウン用の抵抗素子R1に代えて、プルアップ用の抵抗素子R1’を設けてもよい。この抵抗素子R1’は、一端がトランジスタQn1のソースに接続され、他端に電源電圧Vreg(基準電位)が供給される。また、図1において、インバータ回路12に代えてヒステリシス特性を有するシュミットインバータ回路を設け、イネーブル出力電圧Ven_outの安定化を図ってもよい。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態では、起動制御部1がバイアス電圧生成回路を有し、バイアス電圧生成回路が電源電圧Vregからバイアス電圧Vbiasを生成する。
図5は、第2の実施形態に係る入力回路に用いられるバイアス電圧生成回路15の一例を示す回路図である。このバイアス電圧生成回路15は図1の起動制御部1内に設けられる。バイアス電圧生成回路15は、入力電圧Vinが供給される端子INと接地端子GNDとの間に縦続接続される電流源IS1、npnバイポーラトランジスタQ11およびツェナーダイオードDz1と、端子INと電源端子REGとの間に接続されるnpnバイポーラトランジスタQ12とを有する。トランジスタQ11のコレクタおよびベース、ならびに、トランジスタQ12のベースの電圧は、バイアス電圧Vbiasとして図2に示す入力回路11に供給される。
このバイアス電圧生成回路15において、トランジスタQ12のベース電圧であるバイアス電圧Vbiasは、電源電圧Vregより、トランジスタQ12のベース−エミッタ間電圧Vbeだけ高く、下記(3)式を満たす。
Vbias=Vreg+Vbe ・・・(3)
ここで、Vbeは約0.7Vである。このようにして、バイアス電圧生成回路15は電源電圧Vregより高いバイアス電圧Vbiasを生成できる。
このように、第2の実施形態では、簡易な構成のバイアス電圧生成回路15で、電源電圧Vregから、これより高いバイアス電圧Vbiasを生成できる。
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、イネーブル電圧Venの論理閾値が1.2V程度であるTTL(Transistor-Transistor-Logic)レベルのイネーブル信号Venが入力され得ることを念頭に置いた入力回路に関する。また、第3の実施形態はヒステリシス特性を持つ入力回路に関する。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6は、第3の実施形態に係る入力回路11bの内部構成の一例を示す回路図である。この入力回路11bは、図1において、外部からイネーブル電圧Venが入力されるイネーブル端子ENと、半導体回路であるインバータ回路12との間に設けられる。図6の入力回路11bは、トランジスタQn1〜Qn3と、抵抗素子R1〜R4と、インバータ回路INVとを備えている。
トランジスタQn1は、ネーブル端子ENに接続されるドレインと、電源電圧Vregが供給されるゲートと、トランジスタQn2のゲートに接続されるソースとを有する。
このように、トランジスタQn1のソースは、インバータ回路のような論理回路ではなく、トランジスタQn2のゲートに接続される。トランジスタQn2には、抵抗素子R2〜R4により制限された電流しか流れない。よって、電源端子REGから、抵抗素子R2、トランジスタQn2および抵抗素子R3,R4を介して、接地端子GNDに流れる電流は、通常の論理回路に流れる貫通電流よりは小さい。
そのため、トランジスタQn1のゲートには、電源電圧Vregより高い電圧を供給しなくてもよい。また、ゲートに電源電圧Vregを供給するので、トランジスタQn1は高耐圧のトランジスタでなくてもよい。
抵抗素子R1はプルダウン用の抵抗素子である。そして、抵抗素子R1の一端はトランジスタQn1のソースに接続され、他端に接地電圧Vgndが供給される。
抵抗素子R2、トランジスタQn2、抵抗素子R3および抵抗素子R4は、この順に、電源端子REGと接地端子GNDとの間に縦続接続される。トランジスタQn2のゲートは、トランジスタQn1のソースと抵抗素子R1との接続ノードVaに接続される。
トランジスタQn3は抵抗素子R4と並列接続される。インバータ回路INVの入力端子は、抵抗素子R2とトランジスタQn2との接続ノードVbと接続される。また、インバータ回路INVの出力端子はトランジスタQn3のゲートに接続される。そして、インバータ回路INVの出力端子の電圧がイネーブル出力電圧Ven_outとして、図1のインバータ回路12に入力される。
以下、入力回路11bの動作、特にヒステリシス特性について説明する。
図7は、イネーブル電圧Venと電圧Vaとの関係を模式的に示すグラフである。両電圧の関係は、図2におけるイネーブル電圧Venとイネーブル出力電圧Ven_outとの関係とほぼ等しい。ただし、図6では、トランジスタQn1のゲートに電源電圧Vregが供給される。そのため、電圧Vaは、電源電圧VregからトランジスタQn1の閾値電圧Vthnを差し引いた値で飽和する。
このように、電圧VaはVreg−Vthnで飽和する。よって、以下では、電圧Vaが0〜(Vreg−Vthn)である範囲について説明する。この範囲ではVen=Vaである。
図8は、電圧Vaとイネーブル出力電圧Vout_enとの関係を模式的に示すグラフである。電圧Vaが低い場合、図6のトランジスタQn2はオフである。よって、抵抗素子R2に電流はほとんど流れず、電圧Vbはほぼ電源電圧Vregである。このとき、インバータ回路INVは電源電圧Vregである電圧Vbを反転してロウであるイネーブル出力電圧Ven_outを出力する。これにより、トランジスタQn3はオフする。
電圧Vaが上昇してトランジスタQn2の閾値を超えると、トランジスタQn2はオンする。よって、電圧Vaの上昇に伴って、電源端子REGから、抵抗素子R2、トランジスタQn2および抵抗素子R3,R4を介して、接地端子GNDへ流れる電流が増加する。その結果、抵抗素子R2での電圧降下により、電圧Vbは下がる。
電圧Vbがインバータ回路INVの論理閾値Vinvになると、インバータ回路INVはハイ(すなわち電源電圧Vreg)であるイネーブル出力電圧Ven_outを出力する。このとき、電圧Vb=Vinvであり、トランジスタQn2のソース電圧はVa−Vth2=Ven−Vth2(Vth2はトランジスタQn2の閾値電圧)である。このことと、抵抗素子R2に流れる電流と抵抗素子R3,R4に流れる電流とが等しいことから、下記(3)式が成立する。
(Vreg - Vinv) / R2 = (Ven - Vth2) / (R3 + R4) ・・・(3)
上記(3)式から、インバータ回路INVが出力するイネーブル出力電圧Ven_outがロウからハイに論理反転するときのイネーブル電圧VenHは下記(4)式で表される。
VenH = (Vreg - Vinv) * (R3 + R4) / R2 + Vth2 ・・・(4)
このイネーブル電圧VenHがTTLレベルの論理閾値より高くなるよう、適切な抵抗素子R2〜R4が用いられる。以降、電圧VaがVreg−Vthnまで上昇しても、インバータ回路INVが出力するイネーブル出力電圧Ven_outはハイである。
なお、インバータ回路INVの出力がハイであるとき、トランジスタQn3はオンする。よって、抵抗素子R4は端子間が短絡しているとみなせる。
次に、電圧Vaが下がると、電源端子REGから、抵抗素子R2、トランジスタQn2、抵抗素子R3およびトランジスタQn3を介して、接地端子GNDへ流れる電流が減少する。その結果、抵抗素子R2での電圧降下は小さくなり、電圧Vbは上がる。
電圧VbがトランジスタINVの論理閾値Vinvになると、インバータ回路INVはロウであるイネーブル出力電圧Ven_outを出力する。このとき、電圧Vb=Vinvであり、トランジスタQn2のソース電圧はVa−Vth2=Ven−Vth2である。このことと、抵抗素子R4は端子間が短絡しているとみなせることと、抵抗素子R2に流れる電流と抵抗素子R3に流れる電流とが等しいこととから、下記(5)式が成立する。
(Vreg - Vinv) / R2 = (Ven - Vth2) / R3 ・・・(5)
上記(5)式から、インバータ回路INVが出力するイネーブル出力電圧Ven_outがハイからロウに論理反転するときのイネーブル電圧VenLは下記(6)式で表される。
VenL = (Vreg - Vinv) * R3 / R2 + Vth2 ・・・(6)
このイネーブル電圧VenLがTTLレベルの論理閾値より低くなるよう、適切な抵抗素子R2,R3が用いられる。以降、電圧Vaが0Vまで下がっても、インバータ回路INVが出力するイネーブル出力電圧Ven_outはロウである。
以上のようにして、入力回路11bは、入力されるイネーブル電圧Venと論理が等しく、かつ、ヒステリシス特性を有するイネーブル出力電圧Ven_outを生成できる。
図9は、イネーブル電圧Venと、イネーブル端子ENから入力回路11bに流れるイネーブル電流Ienとの関係を示すシミュレーション波形図である。図示のように、イネーブル電圧VenがVreg−Vthn(=約4.2V)以下である場合、イネーブル電流Ienはほぼイネーブル電圧Venに比例する。そして、イネーブル電圧がVreg−Vthnを超えても、イネーブル電流Ienはほぼ一定に制限される。
このように、第3の実施形態では、TTLレベルのイネーブル信号Venを受け付けることが可能な入力回路11bが実現される。また、インバータ回路INVの出力をトランジスタQn3のゲートに入力するため、シュミットインバータ回路を用いなくても、入力回路11bにヒステリシス特性を持たせることができる。さらに、電源電圧Vregより高い電圧を用いないため、入力回路11bの構成を簡略化できる。
なお、図6の入力回路11bはあくまで一例であり、種々の変形例が考えられる。例えば、図10に示す入力回路11cのように、図6のプルダウン用の抵抗素子R1に代えて、プルアップ用の抵抗素子R1’を設けてもよい。この抵抗素子R1’は、一端がトランジスタQn1のソースに接続され、他端に電源電圧Vregが供給される。この場合、イネーブル電圧Venとイネーブル電流Ienとの関係は図11のようになる。
また、入力回路にヒステリシス特性を持たせる必要がない場合、図12に示す入力回路11dおよび図13に示す入力回路11eように、抵抗素子R4およびトランジスタQn3を省略してもよい。
(第4の実施形態)
上述した第1〜第3の実施形態に係る入力回路は、図1の起動制御部1内に設けられるものであった。これに対し、以下に説明する第4の実施形態に係る入力回路は、制御回路2内に設けられる。
図14は、第4の実施形態に係る入力回路25を含む電源回路100aの概略構成を示すブロック図である。まずは、電源回路100aの構成を説明する。
制御回路2は、入力回路25であるnMOSトランジスタQn11(第2のnMOSトランジスタ)と、エラーアンプ21と、制御部22とを有する。トランジスタQn11は、フィードバック端子FBを介して出力電圧Voutに応じたフィードバック電圧Vfbが入力されるドレインと、電源電圧Vregが供給されるゲートと、エラーアンプ21の負入力端子に接続されるソースとを有する。エラーアンプ21の正入力端子には、所定の参照電圧Vrefが入力される。エラーアンプ21は、トランジスタQn11のソース電圧と、参照電圧Vrefとの差を示す誤差電圧Verrを生成し、制御部22に入力する。制御部22は誤差電圧Verrに応じて制御信号CNTを生成する。
スイッチング電圧生成部3は、ドライバ31と、pMOSトランジスタQp21と、nMOSトランジスタQn21とを有する。ドライバ31は、制御信号CNTに応じて、トランジスタQp21,Qn21用の駆動信号を生成する。トランジスタQp21,Qn21は、入力端子INと接地端子GNDとの間に縦続接続される。トランジスタQp21,Qn21の接続ノードは、スイッチング端子SWに接続される。
出力電圧生成部20は、半導体集積回路10aの外部に設けられ、コイルL1と、抵抗素子R11,R12と、コンデンサC1とを有する。コイルL1は、スイッチング端子SWと、出力電圧Voutを出力する電源回路100aの出力端子と、の間に接続される。抵抗素子R11,R12は、出力端子と接地との間に縦続接続される。抵抗素子R11,R12の接続ノードは、フィードバック端子FBに接続される。コンデンサC1は出力端子と接地との間に接続される。
このように、本実施形態では、トランジスタQn11、エラーアンプ21および制御部22は半導体集積回路10a上に形成され、抵抗素子R11,R12は半導体集積回路10aの外部に設けられる。そして、フィードバック電圧Vfbは、半導体集積回路10aの外部から、半導体集積回路10aの入力端子であるフィードバック端子FBを介して、トランジスタQn11のドレインに入力される。
続いて、電源回路100aの動作を説明する。
出力電圧Voutは抵抗素子R11,R12によって分圧される。分圧されて得られた電圧は、フィードバック電圧Vfbとしてフィードバック端子FBに入力される。すなわち、トランジスタQn11のドレインには、出力電圧Voutに応じたフィードバック電圧Vfb、より具体的には、出力電圧Voutに比例するフィードバック電圧Vfbが入力される。
ここで、フィードバック電圧Vfbは、出力電圧Voutを抵抗素子R11,R12で分圧して得られる電圧であるため、出力電圧Voutよりも低い。しかしながら、フィードバック端子FBに高い電圧が印加されてしまうことがある。例えば、フィードバック端子FBと出力端子OUTとが半導体集積回路10aの外部でショートした場合である。出力電圧Voutが電源電圧Vregより高い場合、フィードバック端子FBには電源電圧Vregよりも高い電圧が印加される。仮にこのように高い電圧がエラーアンプ21に入力されると、エラーアンプ21が破壊される可能性がある。
そこで、本実施形態では、外部からフィードバック電圧Vfbが入力されるフィードバック端子FBと、半導体回路であるエラーアンプ21との間に、トランジスタQn11が設けられる。トランジスタQn11はエラーアンプ21に対する入力回路25であり、エラーアンプ21への入力電圧を制限する。なお、本明細書では、素子1つを指して回路と呼ぶこともある。
トランジスタQn11のゲートには電源電圧Vregが供給されている。したがって、フィードバック電圧VfbがVreg−Vth2(Vth2はトランジスタQn11の閾値電圧)より低い場合、トランジスタQn11は非飽和領域(オン抵抗領域)で動作する。そのため、トランジスタQn11のソース電圧(すなわち、エラーアンプ21への入力電圧)はほぼフィードバック電圧Vfbと等しい。よって、トランジスタQn11を設けたことによる影響はほとんどない。
一方、フィードバック電圧VfbがVreg−Vth2程度あるいはそれ以上となると、トランジスタQn11は飽和領域で動作する。そのため、エラーアンプ21への入力電圧はVreg−Vth2に制限される。すなわち、エラーアンプ21への入力電圧は電源電圧Vregより低く制限される。
エラーアンプ21は、参照電圧Vrefと、トランジスタQn11のソース電圧との差に応じた誤差電圧Verrを生成する。制御部22は誤差電圧Verrに基づいて制御信号CNTを生成する。
スイッチング電圧生成部3内のドライバ31は、制御信号CNTに応じて、駆動信号DRVを生成する。駆動信号DRVは、トランジスタQp21用の駆動信号と、トランジスタQn21用の駆動信号を含む。
これらの駆動信号は、例えば、誤差電圧Verrに応じたデューティ比を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号である。ここでのデューティ比とは、PWM信号の周期とPWM信号がハイである期間との比を言う。ドライバ31は、出力電圧Voutが所望の値に近づくよう、言い換えると、フィードバック電圧Vfbに対応するトランジスタQn11のソース電圧が参照電圧Vrefに近づくよう、駆動信号を生成する。
具体的には、トランジスタQn11のソース電圧(すなわちフィードバック電圧Vfb)が参照電圧Vrefより小さいほど、トランジスタQp21がオンする期間が長くなるよう、PWM信号が生成される。逆に、フィードバック電圧Vfbが参照電圧Vrefより大きいほど、トランジスタQn21がオンする期間が長くなるよう、PWM信号が生成される。
このような駆動信号DRVに応じてトランジスタQp21,Qn21はオンまたはオフする。結果として、スイッチング端子SWには、入力電圧Vinと接地電圧Vgndとの間でスイッチングするスイッチング電圧Vswが出力される。
以上のように、スイッチング電圧生成部3は、制御信号CNTに応じて、参照電圧VrefとトランジスタQn11のソース電圧との差が小さくなるよう、入力電圧Vinまたは接地電圧Vgndを出力する
スイッチング電圧VswはコイルL1の一端に入力される。出力端子Vout側を基準にすると、インダクタL1の端子間の電圧差は、トランジスタQp21がオンしているときはVin−Voutであり、トランジスタQn21がオンしているときはVgnd−Voutである。したがって、コイルL1には、正および負の電圧が交互に繰り返して印加され、コイルL1には三角波状の電流が流れる。
コイルL1に流れる電流と出力端子Voutに接続された負荷(不図示)に流れる電流とが平衡すると、コンデンサC1に流れる直流電流が等価的に0となり、出力電圧Voutが安定状態となる。
以上のようなフィードバック動作により、所望の出力電圧Voutが得られる。
このように、第4の実施形態では、フィードバック端子FBとエラーアンプ21との間にトランジスタQn11が設けられる。そのため、エラーアンプ21に高電圧が印加されるのを防止できる。
(第5の実施形態)
以下に説明する第5の実施形態は、ソフトスタート機能を有する電源回路に関する。ソフトスタート機能とは、電源電圧Vregの投入時に、電源回路の出力電圧Voutがなだらかに上昇するように制御する機能である。このソフトスタート機能により、電源回路が急に動作を開始して、負荷に大きな電流が流れるのを防止できる。
図15は、第5の実施形態に係る入力回路26を含む電源回路100bの概略構成を示すブロック図である。以下、図14との相違点を中心に説明する。
ソフトスタート機能を実現するために、電源回路100bは、半導体集積回路10b上に形成される電流源23および入力回路26であるnMOSトランジスタQn12(第3のnMOSトランジスタ)と、半導体集積回路10bの外部に設けられるコンデンサC2を備えている。また、半導体集積回路10bは、入力端子として、ソフトスタート端子SSを備えている。
トランジスタQn12は、電流源23に接続されるドレインと、電源電圧Vregが供給されるゲートと、ソフトスタート端子SSを介してコンデンサC2の一端に接続されるソースとを有する。コンデンサC2の他端は接地される。そして、電流源23はトランジスタQn12を介してコンデンサC2に電流を流す。
また、エラーアンプ21aは第1および第2正入力端子を有する。エラーアンプ21aの第1正入力端子には参照電圧Vrefが供給される。エラーアンプ21aの第2正入力端子には、電流源23とトランジスタQn12との接続ノードが接続される。
本実施形態においては、ソフトスタート端子SSとエラーアンプ21aとの間に、エラーアンプ21aに対する入力回路26としてトランジスタQn12が設けられる。
続いて、図15の電源回路100bの動作について説明する。
図16は、ソフトスタート電圧Vssの時間変化を模式的に示す図である。ソフトスタート電圧Vssとはソフトスタート端子SSの電圧であり、トランジスタQn12のソース電圧である。時刻t0で電源電圧Vregが投入されると、トランジスタQn12を介して、電流源23から電流がコンデンサC2に流れ込む。この電流によりコンデンサC2には電荷が蓄積され、図16に示すように、ソフトスタート電圧Vssは上昇する。その傾きはIS/C2(ISは電流源23が生成する電流値)である。よって、傾きを小さくしたい場合には、容量の大きなコンデンサC2が用いられる。
図15において、ソフトスタート電圧VssがVreg−Vth3(Vth3はトランジスタQn12の閾値電圧)より低い場合、トランジスタQn12は非飽和領域(オン抵抗領域)で動作する。そのため、トランジスタQn12のドレイン電圧(すなわちエラーアンプ21aへの入力電圧)は、ほぼトランジスタQn12のソース電圧であるソフトスタート電圧Vssと等しい。よって、トランジスタQn12を設けたことによる影響はない。
一方、トランジスタQn12のドレイン電圧がVreg−Vth3程度あるいはそれ以上となると、トランジスタQn12は飽和領域で動作する。そのため、エラーアンプ21aへの入力電圧はVreg−Vth3に制限される。すなわち、エラーアンプ21aへの入力電圧は電源電圧Vregより低く制限される。
エラーアンプ21aは、参照電圧Vref、および、トランジスタQn12のドレイン電圧のうちの低い方の電圧と、出力電圧Voutに比例するフィードバック電圧Vfbとの差に応じた誤差電圧Verrを生成する。
図16の例では、時刻t1まで、エラーアンプ21aは、ソフトスタート電圧Vssと、フィードバック電圧Vfbとの差に応じた誤差電圧Verrを生成する。そして、時刻t1以降、エラーアンプ21aは、参照電圧Vrefと、フィードバック電圧Vfbとの差に応じた誤差電圧Verrを生成する。これにより、電源電圧Vregの投入後、出力電圧Voutはなだらかに上昇する。
その他は、第4の実施形態とほぼ同様である。
このように、第5の実施形態では、ソフトスタート端子SSとエラーアンプ21aとの間にトランジスタQn12が設けられる。そのため、ソフトスタート端子SSと出力端子OUTとが短絡したような場合であっても、エラーアンプ21aに高電圧が印加されるのを防止できる。
なお、図17に示す電源回路100cように、ソフトスタート端子SSとエラーアンプ21aとの間に入力回路25としてトランジスタQn12を設けるとともに、フィードバック端子FBとエラーアンプ21aとの間に入力回路26としてトランジスタQn11を設けてもよい。
また、図1などに示した電源回路の構成はあくまで例示にすぎない。例えば、トランジスタQp21,Qn21を半導体集積回路の外部に設けてもよい。あるいは、出力電圧生成部20の少なくとも一部を半導体集積回路上に形成してもよい。
さらに、MOSトランジスタの少なくとも一部を、バイポーラトランジスタ等の他の半導体素子を用いて構成してもよい。また、トランジスタの導電型を逆にし、それに応じて電源端子と接地端子の接続位置を逆にした電源回路を構成してもよい。この場合も基本的な動作原理は同じである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 起動制御部
2 制御回路
3 スイッチング電圧生成部
10,10a〜10c 半導体集積回路
11,11a〜11e,25,26 入力回路
12 インバータ回路
13 保護回路
14 論理和回路
15 バイアス電圧生成回路
20 出力電圧生成部
21,21a エラーアンプ
22 制御部
23 電流源
100,100a〜100c 電源回路

Claims (9)

  1. 外部から電圧が入力される入力端子に接続されたドレインと、半導体回路に入力される電源電圧より高いバイアス電圧が供給されるゲートと、前記半導体回路に接続されたソースと、を有し、耐圧が前記半導体回路に入力される電源電圧より高い第1のnMOSトランジスタと、
    一端が前記第1のnMOSトランジスタのソースに接続され、他端が前記半導体回路の基準電位に接続された抵抗素子と、を備えることを特徴とする入力回路。
  2. 前記第1のnMOSトランジスタは、
    前記入力端子に供給される電圧が所定値より低い場合は、非飽和領域で動作し、
    前記入力端子に供給される電圧が前記所定値より高い場合は、飽和領域で動作することを特徴とする請求項1に記載の入力回路。
  3. 前記バイアス電圧から前記第1のnMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧が前記半導体回路に入力されたときに、前記半導体回路に流れる貫通電流が所定値以下となるよう、前記バイアス電圧が設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の入力回路。
  4. 前記半導体回路は、インバータ回路であり、
    前記バイアス電圧から前記第1のnMOSトランジスタの閾値電圧を差し引いた電圧が、前記インバータ回路のpMOSトランジスタのゲートに入力されたときに、前記pMOSトランジスタがオフするよう、前記バイアス電圧が設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力回路。
  5. イネーブル信号が外部から入力される入力端子が前記第1のnMOSトランジスタのドレインに接続される、請求項1乃至4のいずれかに記載の入力回路と、
    前記第1のnMOSトランジスタのソース電圧に応じて第1の制御信号を生成する論理回路と、
    前記第1の制御信号に基づいて、停止するか、あるいは、所定の参照電圧と、出力電圧に応じたフィードバック電圧と、の差に応じた第2の制御信号を生成する制御回路と、
    前記第1の制御信号に基づいて、停止するか、あるいは、前記参照電圧と前記フィードバック電圧との差が小さくなるよう、前記第2の制御信号に応じて入力電圧または接地電圧を出力するスイッチング電圧生成部と、
    前記スイッチング電圧生成部の出力から前記出力電圧を生成する出力電圧生成部と、を備えることを特徴とする電源回路。
  6. 前記制御回路は、
    前記フィードバック電圧が入力されるドレインと、前記電源電圧が供給されるゲートと、ソースと、を有する第2のnMOSトランジスタと、
    前記参照電圧と、前記第2のnMOSトランジスタのソース電圧と、の差を示す誤差電圧を生成するエラーアンプと、を有することを特徴とする請求項5に記載の電源回路。
  7. 前記制御回路は、半導体集積回路上に形成され、
    前記フィードバック電圧は、前記半導体集積回路の外部から、前記半導体集積回路の入力端子を介して、前記第2のnMOSトランジスタのドレインに入力されることを特徴とする請求項6に記載の電源回路。
  8. コンデンサを備え、
    前記制御回路は、
    前記電源電圧が供給されるゲートと、前記コンデンサの一端に接続されたソースと、ドレインと、を有する第3のnMOSトランジスタと、
    前記第3のnMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第3のnMOSトランジスタを介して、前記コンデンサに電流を流す電流源と、
    所定の参照電圧、および、前記第3のnMOSトランジスタのドレイン電圧のうちの低い方の電圧と、前記フィードバック電圧と、の差を示す誤差電圧を生成するエラーアンプと、を有することを特徴とする請求項5に記載の電源回路。
  9. 前記制御回路は、半導体集積回路上に形成され、
    前記コンデンサは、前記半導体集積回路の外部に設けられ、
    前記コンデンサの一端と前記第3のnMOSトランジスタのソースは、前記半導体集積回路の入力端子を介して接続されることを特徴とする請求項8に記載の電源回路。
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