[go: up one dir, main page]

JP2014133829A - 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2014133829A
JP2014133829A JP2013002917A JP2013002917A JP2014133829A JP 2014133829 A JP2014133829 A JP 2014133829A JP 2013002917 A JP2013002917 A JP 2013002917A JP 2013002917 A JP2013002917 A JP 2013002917A JP 2014133829 A JP2014133829 A JP 2014133829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
rubber
latex
group
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013002917A
Other languages
English (en)
Inventor
Ai Matsuura
亜衣 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2013002917A priority Critical patent/JP2014133829A/ja
Priority to US14/107,614 priority patent/US9068060B2/en
Priority to CN201410001984.5A priority patent/CN103923362A/zh
Priority to EP14150111.4A priority patent/EP2754689B1/en
Publication of JP2014133829A publication Critical patent/JP2014133829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/548Silicon-containing compounds containing sulfur
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】ゴム成分中に小粒径の表面処理シリカを均一に分散させた複合体及びその製造方法を提供することを目的とする。また、優れた加工性を有しつつ、低燃費性と耐摩耗性とを両立できる該複合体を含むゴム組成物、及び空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【解決手段】水ガラスから製造され、平均粒子径が100nm以下でかつシリカ表面に化学処理が施された表面処理シリカ分散液と、天然ゴムラテックスとを混合して調製された配合ラテックスから得られる複合体に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、複合体及びその製造方法、該複合体を含むゴム組成物、並びに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
従来からタイヤの転がり抵抗を低減し発熱を抑えることにより、車両の低燃費化が図られている。近年、低燃費化への要請は大きくなり、タイヤ占有比率の高いトレッドはもちろん、サイドウォールなどに対する低燃費化も求められている。また、乗用車用タイヤだけでなくトラック、バス用タイヤに対する低燃費化も求められているため、同時に耐摩耗性を向上することも重要となっている。
ゴム組成物において低補強性充填剤を使用する方法や充填剤量を低減する方法などにより低発熱性の改善は可能であるが、耐摩耗性や破壊性能が低下するため、これらの性能の両立は困難である。
また、シリカの使用による転がり抵抗の低減も図られているが、シリカは自己凝集性が強く、一般的な混練法で均一に分散させることは容易ではなく、特に微粒子シリカでは凝集傾向が強い。更に、シリカとシランカップリング剤の化学反応には多大なエネルギーと時間が必要で、一般的な混練の程度では反応を充分に進行させることが困難であるとともに、未反応のシランカップリング剤から発生するアルコール(エタノールなど)により成型品内に気泡が生じるという問題もある。
一方、天然ゴムは他の合成ゴムに比べて加工性が悪く、通常素練りした後に使用されるため、一般的に生産性に劣る。また、素練りにより天然ゴムの分子鎖が切断され、本来有する高分子量ポリマーの特性(低燃費性、耐摩耗性、破壊性能など)が失われるという問題もある。
特許文献1には、ゴムの機械的強度を改善したマスターバッチとして、天然ゴムラテックスに水ガラスから製造される微粒子シリカを混合して調製した複合体が開示されている。しかしながら、シランカップリング剤を充分に反応させる点については充分に検討されておらず、低燃費性と耐摩耗性や破壊性能とを両立するという点について未だ改善の余地がある。
特開2009−51955号公報
本発明は、前記課題を解決し、ゴム成分中に小粒径の表面処理シリカを均一に分散させた複合体及びその製造方法を提供することを目的とする。また、優れた加工性を有しつつ、低燃費性と耐摩耗性とを両立できる該複合体を含むゴム組成物、及び空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、水ガラスから製造され、平均粒子径が100nm以下でかつシリカ表面に化学処理が施された表面処理シリカ分散液と、天然ゴムラテックスとを混合して調製された配合ラテックスから得られる複合体に関する。
上記化学処理がゴム中の二重結合に対する反応性官能基を持つ化合物で施されることが好ましい。ここで、上記反応性官能基が硫黄を含むことが好ましい。更に、上記硫黄を含む反応性官能基がメルカプト基であることが好ましい。
ゴム中のリン含有量が200ppm以下であることが好ましい。ゴム中の窒素含有量が0.3質量%以下であることが好ましい。上記天然ゴムラテックスが天然ゴムラテックスをケン化処理して得られたものであることが好ましい。
上記表面処理シリカ分散液中の表面処理シリカの平均粒子径が20nm以下であることが好ましい。
本発明はまた、水ガラスから微粒子シリカ分散液を調製する工程(I)、得られた微粒子シリカ分散液のシリカ表面に化学処理を施して表面処理シリカ分散液を調製する工程(II)、得られた表面処理シリカ分散液と天然ゴムラテックスとを混合して配合ラテックスを調製する工程(III)、及び得られた配合ラテックスを凝固させる工程(IV)を含む上記複合体の製造方法に関する。
ここで、上記微粒子シリカ分散液は、イオン交換樹脂を用いて水ガラス水溶液のpHを9〜11に調整して製造されるものであり、かつ該分散液中のシリカの平均粒子径が20nm以下であることが好ましい。
本発明はまた、上記複合体を含むゴム組成物に関する。本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、水ガラスから製造され、平均粒子径が100nm以下でかつシリカ表面に化学処理が施された表面処理シリカ分散液と、天然ゴムラテックスとを混合して調製された配合ラテックスから得られる複合体であるので、該複合体中において小粒径の表面処理シリカを均一に分散できるとともに、カップリング反応を充分に進行させることが可能となるため、シリカとゴムがシランカップリング剤を介して強固に結合される。従って、加工性、低発熱性、機械的強度に優れた複合体が得られる。また、該複合体をトレッドなどのタイヤ部材に使用することにより、低燃費性と耐摩耗性とを両立した空気入りタイヤを提供できる。
<複合体>
本発明の複合体は、水ガラスから製造され、平均粒子径が100nm以下でかつシリカ表面に化学処理が施された表面処理シリカを分散させた分散液(表面処理シリカ分散液)と、天然ゴムラテックスとを混合して調製された配合ラテックスから得られるものである。
本発明の複合体は、例えば、水ガラスから微粒子シリカ分散液を調製する工程(I)、得られた微粒子シリカ分散液のシリカ表面に化学処理を施して表面処理シリカ分散液を調製する工程(II)、得られた表面処理シリカ分散液と天然ゴムラテックスとを混合して配合ラテックスを調製する工程(III)、及び得られた配合ラテックスを凝固させる工程(IV)を含む製造方法により好適に得られる。
(工程(I))
工程(I)では、水ガラスから微粒子シリカ分散液が製造される。
即ち、本発明では、シリカは、原料の水ガラスをそのまま用いるのではなく、球状微粒子として成長させて使用される。この成長の際、熟成時間を長めにとり、真球状にすることがより好ましい。真球状になると、シリカ粒子同士の接点が最小限となり、凝集力が小さくなり、分散しやすいシリカになりやすい。
上記微粒子シリカ分散液としては、水ガラス水溶液のpHを9〜11に調整して製造されるものが好ましい。
水ガラスは、通常、下記式で示される組成で表される。
NaO・nSiO・mH
上記係数nは、SiO/NaOの分子比で示される値であって、一般にモル比と呼ばれるJIS K 1408−1966に規定の範囲である。この係数nは、特に限定されないが、好ましくは2.1〜3.3であり、より好ましくは3.1〜3.3である。上記係数nが3.1〜3.3であるときは、水ガラス中のシリカ成分(SiO換算量)が多くなることから、ゴムとの複合化処理の効率が向上する。
なお、一般に、上記係数nが3.1〜3.3である水ガラスは、水ガラス3号として市販されている。本発明に使用可能な水ガラスは、これに限定されるものではなく、例えば、JIS K1408に規定の1〜3号水ガラスや、その他各種のグレード品を使用できる。
水ガラスの水溶液を作製し、該水溶液のpHを9〜11の範囲に調整することにより、平均粒子径100nm以下の微粒子シリカが分散した微粒子シリカ分散液を調製できる。pHが9未満の場合、ゲル化しやすく、pHが11を超えると微粒子シリカが溶解する傾向にある。より好ましくは、pHは9.5〜10.5の範囲に調整される。pHを9〜11の範囲に調整する手法は特に限定されず、酸又はアルカリの添加、イオン交換樹脂の使用など、従来公知の方法で実施できるが、なかでも、微粒子シリカがより分散した分散液が得られるという点から、イオン交換樹脂の使用が好ましい。
イオン交換樹脂によるpH調整方法としては、例えば、水ガラスの水溶液と陽イオン交換樹脂とを接触させる方法が挙げられる。具体的には、所定濃度に希釈した水ガラスの水溶液を、陽イオン交換樹脂に接触させて脱アルカリし、必要に応じてOH型強塩基性アニオン交換樹脂に接触させて脱アニオンすること、などによって行うことができる。上記接触させる方法としては、水ガラスの水溶液中に陽イオン交換樹脂を直接投入して撹拌、接触させるバッチ方式、陽イオン交換樹脂を充填したカラムに水ガラスの水溶液を通液する方式が挙げられる。陽イオン交換樹脂は、H型の強酸性陽イオン交換樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂などが使用でき、市販品として、オルガノ(株)製のアンバーライトIR120B、IR124、200CT、IRC76、FPC3500が挙げられる。上記の方法により、水ガラス中のナトリウムイオンなどを除去できるため、より微粒化した状態のシリカ粒子を生成させることができる。
上記pHの調整時において、水ガラスの水溶液の温度は10〜90℃に調整されることが望ましい。温度が10℃未満では、微粒子シリカの生成速度が遅く、温度が90℃を超えると、水溶液の水の蒸発が生じ、水溶液中の水ガラスの濃度が不安定になりやすい。上記水溶液の温度は適宜調整すればよく、好ましい範囲として、例えば、15〜40℃、60〜80℃が挙げられる。
反応時間は、1〜72時間の範囲が好ましい。1時間未満では、微粒子シリカの生成が充分ではなく、72時間を超えても、反応は既に終了し、それ以上の変化がない傾向にある。室温で反応させる場合は、撹拌条件下で6〜24時間行われることが好適である。また、できる限り真球状に近づけるためには、高温、長時間での熟成がよく、60〜80℃で24時間以上が好適である。
また水ガラス水溶液中に含まれるシリカ成分(SiO)の濃度は、1〜30質量%の範囲が好ましい。濃度が1質量%未満の場合、ゴムラテックスとの複合化のために大量の水ガラスの水溶液が必要となり、30質量%を超えると、シリカの凝集が生じやすい。該シリカ成分の濃度は、より好ましくは1.5〜20質量%、更に好ましくは2〜8質量%の範囲である。ただし、脱塩処理をした水ガラスを使用する場合、シリカの凝集は生じにくいため、上限は特に限定されない。
微粒子シリカ分散液中に含まれるシリカの平均粒子径は100nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは20nm以下、更に好ましくは15nm以下、特に好ましくは10nm以下である。ここで、平均粒子径は、水溶液のpH、シリカ成分の濃度、反応温度、反応時間などを調整することで任意に調整することができる。
なお、本明細書において、平均粒子径の測定方法は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察が用いられる。具体的には、微粒子を透過型電子顕微鏡で写真撮影し、微粒子の形状が球形の場合には球の直径を粒子径とし、針状又は棒状の場合には短径を粒子径とし、不定型の場合には中心部からの平均粒径を粒子径とし、微粒子100個の粒径の平均値を平均粒子径とする。
(工程(II))
工程(II)では、上記工程(I)で得られた微粒子シリカ分散液中のシリカ粒子の表面に化学処理が施され、表面処理シリカ分散液が調製される。
化学処理(表面処理)は、処理用化合物と微粒子シリカ分散液を接触させる方法であれば特に限定されない。また、該処理後に更に疎水化剤(疎水化作用を有する薬剤)による疎水化処理を同様の方法で施すことが好ましい。具体的には、微粒子シリカ分散液のpHを2〜6に調整した後に処理用化合物を添加し、次いで必要に応じて疎水化剤を添加し、更にpHを1.5以下に調整し、所定温度で一定時間、静置する方法などが挙げられる。
処理において、pHを2〜6、1.5以下に調整する方法としては、ギ酸、硫酸、塩酸などの酸を添加する方法などが挙げられる。化学処理及び疎水化処理の温度は、シリカと上記化合物との反応や疎水化処理が充分に進行しうる範囲で適宜設定できるが、通常、30〜90℃が好ましい。また、それぞれの処理の時間は、5分〜24時間が好ましい。なお、上記方法により得られた表面処理シリカ分散液のpHは、通常、5〜8に調整される。pHの調整は、アルカリの添加など、公知の方法で実施できる。
上記化学処理は、シリカとゴムを良好に結合できるという点から、ゴム中の二重結合に対する反応性官能基を持つ化学処理用化合物で施されることが好ましい。ここで、反応性官能基としては、スルフィド基、メルカプト基(−SH)、ビニル基、アミノ基、グリシドキシ基、ニトロ基、クロロ基などが挙げられるが、なかでも、強固な結合を形成できるという点から、スルフィド基(モノスルフィド基、ポリスルフィド基)、メルカプト基などの硫黄を含む官能基が好ましく、スルフィド基、メルカプト基がより好ましい。
上記化学処理用化合物として、具体的には下記式(1)〜(3)で表される化合物を好適に使用できる。
Figure 2014133829
Figure 2014133829
Figure 2014133829
(各式中、R、R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。Rは炭素数1〜6のアルキレン基を表す。Rは炭素数1〜30のアルキル基を表す。
pの平均値は1〜5である。Xは、R−Si−R−、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、−CS−NR(R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜12のアルキル基を表す。)、ベンゾチアゾリル基、アクリロキシ基(CH=CH−CO−O−)又はメタクリロキシ基(CH=C(CH)−CO−O−)を表す。)
、R、Rの炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。
、R、Rの炭素数1〜12のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基などが挙げられる。反応性(加水分解性)が高いという点から、該アルコキシ基の炭素数は、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜3である。
の炭素数1〜6のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基などが挙げられる。
ゴムとシリカの間のエネルギー散逸が少なくなるという点から、該アルキレン基の炭素数は、好ましくは炭素数2〜4である。
の炭素数1〜30のアルキル基としては、R、R、Rのアルキル基と同様のものが挙げられる。
XのR−Si−R−は、式(1)中のR−Si−R−と同一でも異なってもよい。Xの炭素数1〜30のアルキル基としては、R、R、Rのアルキル基と同様のものが挙げられる。Xの炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、1−オクテニル基などが挙げられる。また、Xの−CS−NRにおけるR、Rの炭素数1〜12のアルキル基としては、R、R、Rのアルキル基と同様のものが挙げられる。
式(1)〜(3)のなかでも、本発明の効果が良好に得られるという理由から、式(1)又は(3)で表される化合物が好ましい。
式(1)で表される化合物としては、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどが挙げられる。
式(3)で表される化合物としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどが挙げられる。
上記化学処理において、化学処理用化合物の使用量は、微粒子シリカ分散液中のシリカ100質量部(SiO換算)に対して好ましくは2質量部以上、より好ましくは4質量部以上である。2質量部未満であると、充分な低発熱性、機械的強度が得られないおそれがある。該使用量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部を超えると、未反応の化合物が残存し、加工性が悪化するおそれがある。
前述のとおり、本発明では必要に応じて化学処理に続いて疎水化処理を施されるが、この場合、ゴムとの親和性が増して、結合力が強くなるという効果がある。
疎水化剤としては、疎水化作用を有するものであれば特に限定されず、例えば、ジエチルジクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン、フェニルエチルジエトキシシラン、トリメチルブトキシシラン、ジフェニルテトラメチルジシロキサン、トリビニルトリメチルシクロトリシロキサン、ヘキサエチルジシロキサン、ペンチルメチルジクロロシラン、ジビニルジプロボキシシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ジメチルクロロシランなどを使用できる。
なかでも、疎水化剤として、下記式(4)で表される化合物を好適に使用できる。
SiY4−m (4)
(式中、Rは、同一又は異なって、炭素数1〜12のアルキル基を表す(該アルキル基は、少なくとも1つの水素原子が水酸基、アミノ基、アミド基又はカルボキシ基で置換されたものでもよい。)。Yは、同一又は異なって、ハロゲン、アミノ基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。mは1〜3の整数を表す。)
の炭素数1〜12のアルキル基としては、R、R、Rのアルキル基と同様のものが挙げられる。該アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜2である。
Yのハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素などが挙げられる。Yのアミノ基としては、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、モルホリノ基などが挙げられる。また、Yの炭素数1〜12のアルコキシ基としては、R、R、Rのアルコキシ基と同様のものが挙げられる。該アルコキシ基の炭素数は、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜3である。
mは、シリカと良好に結合できるという点から、より好ましくは1〜2である。
上記疎水化処理を行う場合、化学処理用化合物と疎水化剤との使用比率は、0.1:1〜10:1が好ましく、0.2:1〜5:1がより好ましい。化学処理用化合物の使用比率が小さいと、ゴムとの親和性、結合力が弱くなり、低燃費性や耐摩耗性が悪化する。化学処理用化合物の使用比率が多いと、疎水化剤の添加効果が少なくなる。
上記で得られた分散液中の表面シリカにおいて、シリカ100質量部に対するSH基含有量は、十分にゴムと結合させるという理由から、0.15質量部以上が好ましく、0.3質量部以上がより好ましい。
得られた分散液中に含まれる表面処理シリカの平均粒子径は100nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは20nm以下、更に好ましくは15nm以下、特に好ましくは10nm以下である。ここで、平均粒子径は、化学処理や疎水化処理の温度や時間、pHなどを調整することで任意に調整することができる。
また、分散液中に含まれる表面処理シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、特に限定されないが、好ましくは30m/g以上、より好ましくは50m/g以上、更に好ましくは100m/g以上である。30m/g未満では、補強効果が小さい傾向がある。該NSAは、好ましくは500m/g以下、より好ましくは400m/g以下、更に好ましくは250m/g以下である。500m/gを超えると、分散性が悪く、発熱性が増大する傾向がある。
なお、シリカのNSAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
(工程(III))
工程(III)では、上記工程(II)で得られた表面処理シリカ分散液と天然ゴムラテックスとを混合して配合ラテックスが調製される。
天然ゴムラテックスはヘベア樹などの天然ゴムの樹木の樹液として採取され、ゴム分のほか水、タンパク質、脂質、無機塩類などを含み、ゴム中のゲル分は種々の不純物の複合的な存在に基づくものと考えられている。本発明では、天然ゴムラテックスとして、ヘベア樹をタッピングして出てくる生ラテックス(フィールドラテックス)、遠心分離法やクリーミング法によって濃縮した濃縮ラテックス(精製ラテックス、常法によりアンモニアを添加したハイアンモニアラテックス、亜鉛華とTMTDとアンモニアによって安定化させたLATZラテックスなど)などを使用できる。
本発明では、天然ゴムラテックスとして、上記天然ゴムラテックスをケン化処理して得られる改質天然ゴムラテックスを使用することが好ましい。ケン化処理を施すと、後述する工程(V)でケン化により分離したリン化合物が洗浄除去されるので、調製される複合体に含まれる天然ゴム中のリン含有量を抑えることができる。また、ケン化処理により、天然ゴム中の蛋白質が分解されるので、天然ゴムの窒素含有量を抑えることもできる。
ケン化処理の方法としては、例えば、特開2010−138359号公報、特開2010−174169号公報に記載の方法により好適に行うことができる。具体的には、ケン化処理は、天然ゴムラテックスに、アルカリと、必要に応じて界面活性剤を添加して所定温度で一定時間、静置することで実施でき、必要に応じて撹拌などを行っても良い。
ケン化処理に用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが好ましい。界面活性剤としては特に限定されず、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩などの公知のノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられるが、ゴムを凝固させず良好にケン化できるという点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。ケン化処理において、アルカリ及び界面活性剤の添加量、ケン化処理の温度及び時間は、適宜設定すればよい。
工程(III)では、天然ゴムラテックスと表面処理シリカ分散液を公知の方法により混合し、その後、均一な溶液になるまで充分に撹拌することで、配合ラテックス(混合液)を調製する。なお、天然ゴムラテックスは、ゴム固形分が10〜70質量%のものを使用することが好ましい。
上記混合工程では、天然ゴム100質量部(固形分)に対して、シリカが5〜150質量部(SiO換算)となるように表面処理シリカ分散液を混合することが好ましい。5質量部未満であると、マスターバッチとして使用する場合に、シリカの配合量が少なくなるおそれがある。150質量部を超えると、ゴムラテックス中でのシリカの均一分散が得られにくくなり、配合ラテックスを凝固した後のゴム組成物中のシリカの均一分散性が低下する傾向がある。より好ましくは5〜120質量部、更に好ましくは10〜100質量部である。
(工程(IV))
工程(IV)では、上記工程(III)で得られた配合ラテックスを凝固(凝集)させ、ゴム中にシリカが均一に分散した複合体を生成する。配合ラテックスの凝固は、酸凝固、塩凝固、メタノール凝固、高分子凝集剤による凝固などがあるが、シリカを均一分散させて凝固するという点から、酸凝固が好ましい。凝固させるための酸としては、硫酸、塩酸、蟻酸、酢酸などが挙げられる。
配合ラテックスの酸凝固は、酸の添加により配合ラテックスのpHを5〜9(好ましくは6〜8、より好ましくは6.5〜7.5)に調整して固形分を凝固させることで実施されることが好ましい。これにより、シリカが微分散した複合体を好適に製造できる。
(工程(V))
工程(IV)の後、得られた凝固物(凝集ゴム、シリカを含む凝集物)を洗浄することが好ましい(工程(V))。特に、工程(III)で改質天然ゴムラテックスを使用する場合、洗浄処理により、ゴム(天然ゴム)中のリン含有量を200ppm以下に調整(低減)できる。つまり、ケン化処理後に洗浄処理を施すことにより、凝固物における天然ゴム中のリン量を200ppm以下に低減できる。
工程(V)の洗浄方法としては、ゴム分を水で希釈した後に遠心分離することや静置してゴムを浮かせ水相のみを排出する方法などが挙げられ、必要に応じてリン含有率が200ppm以下になるまで繰り返し行って洗浄すればよい。
洗浄後、通常、公知の方法(オーブンなど)で乾燥される。乾燥後、2軸ロール、バンバリーなどでゴム練りを行うと、天然ゴム及びシリカを含む複合体が得られる。なお、上記複合体は、本発明の効果を阻害しない範囲で他の成分を含んでもよい。
上記複合体に含まれる天然ゴムは、リン含有量が200ppm以下であることが好ましい。上記範囲内であると、該複合体は加工性に優れ、ゴム組成物の製造において予め素練り工程を行なわずに使用できるので、天然ゴムが本来有する高分子量ポリマーの特性を維持できる。なお、200ppmを超えると、充分な低燃費性が得られない傾向がある。該リン含有量は、150ppm以下がより好ましく、120ppm以下が更に好ましい。ここで、リン含有量は、例えば、ICP発光分析など、従来の方法で測定することができる。リンは、リン脂質(リン化合物)に由来するものである。
上記複合体に含まれる天然ゴムの窒素含有量は、好ましくは0.3質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下である。0.3質量%を超えると、貯蔵中にムーニー粘度が上昇して加工性が悪くなったり、充分な低燃費性が得られない傾向がある。窒素はタンパク質に由来する。窒素含有量は、例えばケルダール法など、従来の方法で測定することができる。
上記複合体に含まれる天然ゴムは、トルエン不溶分として測定されるゲル含有率が20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。20質量%を超えると、ムーニー粘度が上昇して加工性が悪くなる傾向がある。ゲル含有率とは、非極性溶媒であるトルエンに対する不溶分として測定した値を意味し、以下においては単に「ゲル含有率」又は「ゲル分」と称することがある。ゲル分の含有率の測定方法は次のとおりである。まず、天然ゴム試料を脱水トルエンに浸し、暗所に遮光して1週間放置後、トルエン溶液を1.3×10rpmで30分間遠心分離して、不溶のゲル分とトルエン可溶分とを分離する。不溶のゲル分にメタノールを加えて固形化した後、乾燥し、ゲル分の質量と試料の元の質量との比からゲル含有率が求められる。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物は、上記複合体を含有する。これにより、優れた低燃費性、耐摩耗性、加工性が得られる。上記複合体は、マスターバッチとして使用できる。該複合体はゴム中にシリカが均一に分散しているので、その他のゴム成分、ゴム配合剤と混合した場合に得られる本発明のゴム組成物においてもシリカを均一に分散させることができる。従って、前述の性能が高い次元で得られる。
本発明のゴム組成物は、上記改質天然ゴム以外の他のゴム成分を含んでもよい。他のゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられる。
上記ゴム組成物に含まれるゴム成分(複合体中の天然ゴム及び他のゴム成分)について、該ゴム成分100質量%中、上記複合体に含まれる天然ゴム(固形分)の含有量は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは80質量%以上であり、100質量%でもよい。60質量%未満であると、充分な低燃費性、耐摩耗性、加工性が得られないおそれがある。
本発明のゴム組成物は、上記複合体中のシリカの他に、更にシリカを配合してもよい。更に配合するシリカとしては、特に限定されず、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などが挙げられる。
上記ゴム組成物において、シリカの含有量(複合体に含まれるシリカ及び更に配合されたシリカの合計含有量)は、上記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。5質量部未満であると、充分な補強性が得られないおそれがある。該含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。150質量部を超えると、充分な低燃費性が得られないおそれがある。
本発明のゴム組成物には、上記の材料以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられているカーボンブラック、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、硫黄、加硫促進剤などの各種材料が適宜配合されていてもよい。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサー、密閉式混練機などのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
上記ゴム組成物は、タイヤの各部材に適用できるが、なかでも、トレッド、サイドウォールに好適に用いることができる。
<空気入りタイヤ>
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形することにより未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車、トラック・バス、及び地球環境保全に対応した低公害車両(エコカー)などに好適に使用できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例で用いた各種薬品について説明する。
天然ゴムラテックス:タイテックス社から入手したフィールドラテックスを使用
界面活性剤:花王(株)製のEmal−E
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
水ガラス:富士化学(株)製の水ガラス3号(NaO・nSiO・mHO、n=3.2、シリカ成分(SiO換算量)含有量:28質量%)
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業(株)製のKBM−803
ジメチルジクロロシラン:信越化学工業(株)製のKA−22
天然ゴム:TSR
シリカ(1):EVONIK−DEGUSSA社製のUltrasil VN3(NSA:175m/g)
シリカ(2):Rhodia社製のPremium 200MP(NSA:200m/g)
シランカップリング剤:EVONIK−DEGUSSA社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
オイル:(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−140
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製の椿
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤D:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
(アルカリによるケン化処理天然ゴムラテックスの調製)
天然ゴムラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、天然ゴムラテックス1000gに対し、Emal−E10gとNaOH20gを加え、室温で48時間ケン化反応を行い、ケン化処理天然ゴムラテックスを得た。
(ケン化天然ゴム(固形ゴム)の作製)
上記で得られたケン化処理天然ゴムラテックスに水を添加して固形分濃度(DRC)を15%(w/v)に調整した後、ゆっくり撹拌しながらギ酸を添加しpHを4.0〜4.5に調整し、凝集させた。凝集したゴムを粉砕し、水1000mlで洗浄を繰り返し、その後110℃で2時間乾燥してケン化天然ゴム(固形ゴム)を得た。
(微粒子シリカ分散液(1)及び(2)の調製)
水ガラスを用いて、シリカ成分含有量(濃度)が2質量%の水ガラス水溶液を作製し、pH10に調整して25℃で10〜24時間、撹拌を行い、微粒子シリカ分散液(1)及び(2)を得た。なお、pHは、硫酸により調整した。
(微粒子シリカ分散液(3)の調製)
水ガラスを用いて、シリカ成分含有量(濃度)が2質量%の水ガラス水溶液を作製し、pH10に調整して80℃で24時間、撹拌を行い、微粒子シリカ分散液(3)を得た。なお、pHは、H型強酸性陽イオン交換樹脂(オルガノ(株)製のIR120B)を用いて調整した。
微粒子シリカ分散液(1)〜(3)のシリカの平均粒子径は、それぞれ20nm、22nm、15nmであった。
(表面処理)
硫酸を用いて、微粒子シリカ分散液(1)〜(3)のpHを3〜4に調整した。表1に従い、分散液を攪拌しながら3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを滴下し、次いでジメチルジクロロシランを滴下した。その後、塩酸によりpHを0.5に調製し、60℃で30分間保持した。冷却しながら50質量%水酸化ナトリウムを添加してpHを6〜7に調整し、表面処理シリカ分散液(1)〜(3)を得た。
得られた表面処理シリカ分散液(1)〜(3)中の表面処理シリカの平均粒子径を表1に示す。
Figure 2014133829
(配合ラテックスの調製、凝固、複合体の調製)
表2に示すような配合量で、ケン化処理天然ゴムラテックス又は天然ゴムラテックス、表面処理シリカ分散液(1)〜(3)を混合して、配合ラテックスを調製した。配合ラテックスが均一になるまで充分に撹拌した後、配合ラテックスを硫酸によりpH7に調整して凝固させた。得られた固形物をろ過してゴム分を回収し、水1000mlで洗浄を繰り返し、その後110℃で2時間乾燥して、複合体(A)〜(G)を得た。
Figure 2014133829
複合体(A)〜(D)に含まれる改質天然ゴム、複合体(E)〜(G)に含まれる天然ゴム、ケン化処理天然ゴム(固形ゴム)、及びTSRについて、以下に示す方法により、窒素含有量、リン含有量、ゲル含有率を測定した。結果を表3に示す。
(窒素含有量の測定)
窒素含有量は、CHN CORDER MT−5(ヤナコ分析工業社製)を用いて測定した。測定には、まずアンチピリンを標準物質として、窒素含有量を求めるための検量線を作製した。次いで、試料約10mgを秤量し、3回の測定結果から平均値を求めて窒素含有量とした。
(リン含有量の測定)
ICP発光分析装置(ICPS−8100、島津製作所(株)製)を使用して、試料のリン含有量を求めた。
(ゲル含有率の測定)
1mm×1mmに切断した試料70.00mgを計り取り、これに35mLのトルエンを加え1週間冷暗所に静置した。次いで、遠心分離に付してトルエンに不溶のゲル分を沈殿させ上澄みの可溶分を除去し、ゲル分のみをメタノールで固めた後、乾燥し質量を測定した。次の式によりゲル含有率(質量%)を求めた。
ゲル含有率(質量%)=[乾燥後の質量mg/最初のサンプル質量mg]×100
Figure 2014133829
表3に示すように、複合体(A)〜(D)を形成するケン化処理天然ゴムでは、複合体(E)〜(G)、TSRに比べて、リン含有量、窒素含有量、ゲル含有率が低減していた。
(ゴム試験片の作製)
表4に示す配合に従って、1.7Lバンバリーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練りした。次に、ロールを用いて、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加して練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物を150℃で30分間プレス加硫して加硫物を得た。
なお、TSRを使用した比較例1、2、5及び天然ゴムラテックスを使用した実施例4〜6では、予め素練りを行った。
得られた各未加硫ゴム組成物及び加硫物を下記により評価し、結果を表4に示す。
(ムーニー粘度)
得られた未加硫ゴム組成物について、JIS K6300に準拠したムーニー粘度の測定方法に従い、130℃で測定した。比較例1のムーニー粘度(ML1+4)を100とし、下記計算式により指数表示した(ムーニー粘度指数)。指数が大きいほどムーニー粘度が低く、加工性に優れる。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のML1+4)/(各配合のML1+4)×100
(転がり抵抗)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪み10%、動歪み2%、周波数10Hzの条件下で各配合(加硫物)の損失正接(tanδ)を測定し、比較例1の損失正接tanδを100として、下記計算式により指数表示した(転がり抵抗指数)。指数が大きいほど転がり抵抗特性(低燃費性)が優れる。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(摩耗試験)
ランボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、スリップ率20%及び試験時間2分間の条件下でランボーン摩耗量を測定した。更に、測定したランボーン摩耗量から容積損失量を計算し、比較例1の容積損失量を100として、下記計算式により、各配合(加硫物)の容積損失量を指数表示した。なお、ランボーン摩耗指数が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(ランボーン摩耗指数)=(比較例1の容積損失量)/(各配合の容積損失量)×100
Figure 2014133829
表4の結果から、天然ゴムラテックス及び表面処理シリカ分散液を混合した配合ラテックスから得られる複合体を用いた実施例では、シリカの分散性が大幅に向上するとともに、シリカ、ゴムがシランカップリング剤により強固に結合されているため、低燃費性、耐摩耗性が大きく改善された。特に、ケン化処理天然ゴムラテックスを用いた実施例1〜3、7では低燃費性が顕著に改善され、予め素練りを実施した比較例1、2、5に比べて、素練りをしていないにもかかわらず、加工性にも優れていた。

Claims (12)

  1. 水ガラスから製造され、平均粒子径が100nm以下でかつシリカ表面に化学処理が施された表面処理シリカ分散液と、
    天然ゴムラテックスと
    を混合して調製された配合ラテックスから得られる複合体。
  2. 前記化学処理がゴム中の二重結合に対する反応性官能基を持つ化合物で施される請求項1に記載の複合体。
  3. 前記反応性官能基が硫黄を含む請求項2に記載の複合体。
  4. 前記硫黄を含む反応性官能基がメルカプト基である請求項3に記載の複合体。
  5. ゴム中のリン含有量が200ppm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の複合体。
  6. ゴム中の窒素含有量が0.3質量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の複合体。
  7. 前記天然ゴムラテックスが天然ゴムラテックスをケン化処理して得られたものである請求項1〜6のいずれかに記載の複合体。
  8. 前記表面処理シリカ分散液中の表面処理シリカの平均粒子径が20nm以下である請求項1〜7のいずれかに記載の複合体。
  9. 水ガラスから微粒子シリカ分散液を調製する工程(I)、
    得られた微粒子シリカ分散液のシリカ表面に化学処理を施して表面処理シリカ分散液を調製する工程(II)、
    得られた表面処理シリカ分散液と天然ゴムラテックスとを混合して配合ラテックスを調製する工程(III)、及び
    得られた配合ラテックスを凝固させる工程(IV)を含む請求項1〜8のいずれかに記載の複合体の製造方法。
  10. 前記微粒子シリカ分散液は、イオン交換樹脂を用いて水ガラス水溶液のpHを9〜11に調整して製造されるものであり、かつ該分散液中のシリカの平均粒子径が20nm以下である請求項9に記載の複合体の製造方法。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の複合体を含むゴム組成物。
  12. 請求項11に記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
JP2013002917A 2013-01-10 2013-01-10 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ Pending JP2014133829A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002917A JP2014133829A (ja) 2013-01-10 2013-01-10 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US14/107,614 US9068060B2 (en) 2013-01-10 2013-12-16 Composite and method for producing the same, rubber composition, and pneumatic tire
CN201410001984.5A CN103923362A (zh) 2013-01-10 2014-01-02 复合体,其制造方法,橡胶组合物及充气轮胎
EP14150111.4A EP2754689B1 (en) 2013-01-10 2014-01-03 Composite and method for producing the same, rubber composition, and pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002917A JP2014133829A (ja) 2013-01-10 2013-01-10 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014133829A true JP2014133829A (ja) 2014-07-24

Family

ID=49917569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013002917A Pending JP2014133829A (ja) 2013-01-10 2013-01-10 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9068060B2 (ja)
EP (1) EP2754689B1 (ja)
JP (1) JP2014133829A (ja)
CN (1) CN103923362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084424A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社ブリヂストン タイヤ

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133829A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
MY186076A (en) 2015-07-15 2021-06-18 Cabot Corp Methods of making an elastomer composite reinforced with silica and products containing same
CN110218375A (zh) * 2018-03-02 2019-09-10 中国石油化工股份有限公司 丁苯橡胶/纳米白炭黑复合材料、硫化胶及其制备方法和应用
CN112608531B (zh) 2019-10-06 2025-01-28 希尔帕拉科技有限责任公司 功能性二氧化硅与天然橡胶的分子复合材料

Family Cites Families (150)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB164392A (en) 1920-03-24 1921-06-16 Francois Louis Schauerman Improvements in the manufacture of ebonite and vulcanite substitutes
GB240939A (en) 1924-07-16 1925-10-15 Edwin Wood Improvements in compositions for the manufacture of articles impervious to fluids
US2140527A (en) 1936-12-29 1938-12-20 Zinsser William & Co Composition of matter
US2486720A (en) 1945-12-22 1949-11-01 Callaway Mills Co Adhesion of rubber to fibrous materials
US2650891A (en) 1951-04-13 1953-09-01 Us Rubber Co Protection of cellulose against heat aging
US2905567A (en) * 1956-10-18 1959-09-22 Columbia Southern Chem Corp Silica composition and production thereof
US3716513A (en) * 1970-07-16 1973-02-13 O Burke Silica pigments and elastomer-silica pigment masterbatches and production processes relating thereto
US3709845A (en) 1971-07-06 1973-01-09 Monsanto Co Mixed discontinuous fiber reinforced composites
US3959194A (en) 1972-10-31 1976-05-25 Johns-Manville Corporation Less abrasive composition railroad brake shoe material
US5000092A (en) 1981-11-12 1991-03-19 Chemoxy International Limited Printing processes
US4508860A (en) 1982-02-25 1985-04-02 Westvaco Corporation Discontinuous fiber pretreatment
JPS63118343A (ja) 1986-11-07 1988-05-23 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 共役ジエン系ゴム組成物
US5017636A (en) 1987-10-09 1991-05-21 Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. Rubber compositions from modified trans-polybutadiene and rubber for tires
GB8802536D0 (en) 1988-02-04 1988-03-02 Sp Tyres Uk Ltd Pneumatic tyres
JP3003878B2 (ja) 1990-04-26 2000-01-31 住友ゴム工業株式会社 ラジアルタイヤ
FR2673187B1 (fr) 1991-02-25 1994-07-01 Michelin & Cie Composition de caoutchouc et enveloppes de pneumatiques a base de ladite composition.
US5290830A (en) 1991-11-06 1994-03-01 The Goodyear Tire And Rubber Company Reticulated bacterial cellulose reinforcement for elastomers
JPH05301994A (ja) 1992-04-28 1993-11-16 Ajinomoto Co Inc ゴム配合組成物
JP2798585B2 (ja) 1992-07-23 1998-09-17 住友ゴム工業株式会社 ラジアルタイヤ
JP3294901B2 (ja) 1993-05-20 2002-06-24 花王株式会社 ゴム組成物
JP3294903B2 (ja) 1993-05-24 2002-06-24 花王株式会社 改質天然ゴムおよびその製造方法
US5396940A (en) 1993-09-17 1995-03-14 The Goodyear Tire & Rubber Company Sulfur cured rubber composition containing epoxidized natural rubber and silica filler
JP3350593B2 (ja) 1994-02-25 2002-11-25 花王株式会社 脱蛋白天然ゴムラテックス及びその製造方法
JPH0812814A (ja) 1994-07-01 1996-01-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびこれを用いるゴム製品の製造方法
US6489389B1 (en) 1994-08-19 2002-12-03 Bridgestone Corporation Rubber composition for tire treads
US6306955B1 (en) 1994-11-21 2001-10-23 Sumitomo Rubber Industries, Ltd Process for producing deproteinized natural rubber latex
JP3593368B2 (ja) 1994-11-21 2004-11-24 花王株式会社 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法
FR2730737B1 (fr) 1995-02-21 1997-06-06 Rhone Poulenc Chimie Composition utile pour la peinture a base de melange d'emulsion(s) et de dispersion(s) de polymere polyol et revetement(s) qui en sont issus
FR2739383B1 (fr) 1995-09-29 1997-12-26 Rhodia Ag Rhone Poulenc Microfibrilles de cellulose a surface modifiee - procede de fabrication et utilisation comme charge dans les materiaux composites
JP3742196B2 (ja) 1997-06-24 2006-02-01 住友ゴム工業株式会社 精製固形天然ゴムの製造方法
JPH1178437A (ja) 1997-09-10 1999-03-23 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
US5967211A (en) 1997-09-24 1999-10-19 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire tread for ice traction
US6160047A (en) 1997-09-26 2000-12-12 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber composition and tire having tread thereof
JPH11129711A (ja) 1997-10-27 1999-05-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP3843177B2 (ja) 1998-02-09 2006-11-08 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
FR2774702B1 (fr) 1998-02-11 2000-03-31 Rhodia Chimie Sa Association a base de microfibrilles et de particules minerales preparation et utilisations
JP4363697B2 (ja) 1998-06-25 2009-11-11 株式会社ブリヂストン タイヤトレッド用ゴム組成物及びそのゴム組成物を使用した空気入りタイヤ
FR2784107B1 (fr) 1998-09-15 2005-12-09 Rhodia Chimie Sa Microfibrilles de cellulose a surface modifiee, leur procede de preparation, et leur utilisation
JP2000095898A (ja) 1998-09-24 2000-04-04 Jsr Corp 生分解性材料の改質剤、およびそれを用いた生分解性材料組成物
JP4921625B2 (ja) 1999-06-04 2012-04-25 住友ゴム工業株式会社 変性ジエン系ゴム組成物
JP4921627B2 (ja) 1999-10-14 2012-04-25 住友ゴム工業株式会社 変性ブタジエンゴム組成物
JP2002155164A (ja) 2000-11-21 2002-05-28 Bridgestone Corp ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
DE10122269A1 (de) 2001-05-08 2002-11-21 Degussa Silanmodifizierter biopolymerer, biooligomerer, oxidischer oder silikatischer Füllstoff, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
JP3670599B2 (ja) 2001-05-21 2005-07-13 住友ゴム工業株式会社 トラック用タイヤ
JP2003094918A (ja) 2001-09-21 2003-04-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ空気圧低下検出装置を備えた車両
JP4679312B2 (ja) 2002-03-28 2011-04-27 株式会社ブリヂストン 天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN1642987A (zh) 2002-03-28 2005-07-20 株式会社普利司通 天然橡胶、橡胶组合物和充气轮胎
JP4262436B2 (ja) 2002-05-01 2009-05-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP4076813B2 (ja) 2002-07-30 2008-04-16 住友ゴム工業株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2004067027A (ja) 2002-08-08 2004-03-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP4046579B2 (ja) 2002-09-03 2008-02-13 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP4204856B2 (ja) 2002-12-04 2009-01-07 住友ゴム工業株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
EP1426409B1 (en) 2002-12-04 2007-05-09 Sumitomo Rubber Industries Limited Rubber composition for tire tread and pneumatic tire using the same
WO2004052935A1 (ja) 2002-12-06 2004-06-24 Bridgestone Corporation 天然ゴムラテックス、天然ゴム、それを用いたゴム組成物及びタイヤ
JP2004262973A (ja) 2003-02-13 2004-09-24 Bridgestone Corp 天然ゴム及びこれを用いたゴム組成物
JP4563651B2 (ja) 2003-02-19 2010-10-13 住友ゴム工業株式会社 生ゴムおよびその製造方法
JP4076910B2 (ja) 2003-06-03 2008-04-16 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP4361322B2 (ja) 2003-07-25 2009-11-11 住友ゴム工業株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
EP1484359B1 (en) 2003-06-03 2006-08-09 Sumitomo Rubber Industries Limited Rubber composition for tread and pneumatic tire using the same
JP2005047993A (ja) 2003-07-30 2005-02-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤトレッド用ゴム組成物および当該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ
CN101831193B (zh) 2003-07-31 2012-01-11 国立大学法人京都大学 纤维增强复合材料及其制备方法和应用
AU2003289424A1 (en) 2003-08-04 2005-02-15 Sakdapipanich Jitladda Deproteinized natural rubber, its composition and use thereof
JP2005068240A (ja) 2003-08-21 2005-03-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッドゴム組成物およびこれを用いたタイヤ
JP2005075856A (ja) 2003-08-28 2005-03-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物
JP2005082622A (ja) 2003-09-04 2005-03-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゲル分含有量の少ない生ゴムの製造方法
JP2005082766A (ja) 2003-09-10 2005-03-31 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005126604A (ja) 2003-10-24 2005-05-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2005133025A (ja) 2003-10-31 2005-05-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物
CN100487001C (zh) 2004-03-24 2009-05-13 住友橡胶工业株式会社 除去了蛋白质的天然橡胶胶乳、其制造方法及其用途
EP1728821A1 (en) 2004-03-26 2006-12-06 Zeon Corporation Masterbatch composition, rubber composition containing the same, and vulcanizate
JP4405849B2 (ja) 2004-05-13 2010-01-27 住友ゴム工業株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2005325307A (ja) 2004-05-17 2005-11-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物
JP2006036926A (ja) 2004-07-27 2006-02-09 Kyoto Univ 繊維強化複合材料
JP5006532B2 (ja) 2004-09-08 2012-08-22 東洋ゴム工業株式会社 冬用空気入りタイヤ用ゴム組成物及び冬用空気入りタイヤ
JP4815117B2 (ja) 2004-09-30 2011-11-16 住友ゴム工業株式会社 天然ゴムラテックスの凝固法
WO2006039942A1 (en) 2004-10-15 2006-04-20 Pirelli Tyre S.P.A. Tire and crosslinkable elastomeric composition
JP4963786B2 (ja) 2004-11-26 2012-06-27 株式会社ブリヂストン 変性天然ゴムラテックス及びその製造方法、変性天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ
JP4889940B2 (ja) 2004-11-30 2012-03-07 株式会社ブリヂストン 変性天然ゴムの製造方法
JP4595513B2 (ja) 2004-12-01 2010-12-08 株式会社ブリヂストン 重荷重用空気入りタイヤ
JP3998692B2 (ja) 2004-12-27 2007-10-31 横浜ゴム株式会社 ゴム/短繊維マスターバッチ及びその製造方法並びにそれらのマスターバッチを用いた空気入りタイヤ
JP4762561B2 (ja) 2005-01-31 2011-08-31 東洋ゴム工業株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP4672416B2 (ja) 2005-04-05 2011-04-20 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法および該製造方法により得られる空気入りタイヤ
JP4691389B2 (ja) 2005-04-28 2011-06-01 住友ゴム工業株式会社 タンパク分解天然ゴムおよびそれを含む組成物
DE102005043201A1 (de) 2005-09-09 2007-03-15 Degussa Ag Fällungskieselsäuren mit einer besonderen Porengrößenverteilung
JP5208361B2 (ja) 2005-10-28 2013-06-12 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2007131730A (ja) 2005-11-10 2007-05-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP4895583B2 (ja) 2005-11-24 2012-03-14 住友ゴム工業株式会社 カーカスコード被覆用ゴム組成物およびそれを用いたカーカスを有するタイヤ
JP2007169431A (ja) 2005-12-21 2007-07-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd サイドウォール用ゴム組成物
US7737209B2 (en) 2006-07-06 2010-06-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition and tire using same
JP4633703B2 (ja) 2006-10-24 2011-02-16 住友ゴム工業株式会社 タンパク分解天然ゴムの製造法
JP2008158446A (ja) 2006-12-26 2008-07-10 Sony Corp 画像投影装置、画像表示装置
JP4783356B2 (ja) 2007-02-09 2011-09-28 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物
WO2008142890A1 (ja) 2007-05-17 2008-11-27 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. 特定のゴム組成物で形成されたプライ、クリンチおよびトレッド、並びに、これらを用いた空気入りタイヤ
EP2151476A4 (en) 2007-05-22 2011-12-14 Sumitomo Rubber Ind RUBBER COMPOSITION FOR TIRE AND TIRE
JP2008308615A (ja) 2007-06-15 2008-12-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物
JP5250883B2 (ja) 2007-06-21 2013-07-31 住友ゴム工業株式会社 ブレーカ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP5218933B2 (ja) 2007-06-29 2013-06-26 住友ゴム工業株式会社 サイドウォール用ゴム組成物およびその製造方法、ならびに空気入りタイヤ
JP5337355B2 (ja) 2007-06-29 2013-11-06 住友ゴム工業株式会社 インスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたインスレーションを有するタイヤ
JP5159190B2 (ja) 2007-06-29 2013-03-06 住友ゴム工業株式会社 インナーライナー用ゴム組成物およびそれを用いたインナーライナーを有するタイヤ
JP5594556B2 (ja) 2007-08-28 2014-09-24 住友ゴム工業株式会社 マスターバッチの製造方法およびゴム組成物
JP4581116B2 (ja) 2007-09-10 2010-11-17 住友ゴム工業株式会社 加硫ゴム組成物、空気入りタイヤおよびこれらの製造方法
JP2009067929A (ja) 2007-09-14 2009-04-02 Bridgestone Corp ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP5060899B2 (ja) 2007-10-01 2012-10-31 東洋ゴム工業株式会社 ゴム−充填剤複合体の製造方法
WO2009044653A1 (ja) 2007-10-03 2009-04-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いたサイドウォールを有するタイヤ、ならびにクリンチ用ゴム組成物およびそれを用いたクリンチを有するタイヤ
JP5242324B2 (ja) 2007-10-12 2013-07-24 東洋ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4286319B1 (ja) 2008-02-01 2009-06-24 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5196424B2 (ja) 2008-02-13 2013-05-15 住友ゴム工業株式会社 アンダートレッドおよびタイヤの製造方法
CN101270219B (zh) 2008-04-18 2010-11-03 浙江嘉民塑胶有限公司 一种橡胶增韧的酚醛树脂注塑料
JP2009262835A (ja) 2008-04-25 2009-11-12 Bridgestone Corp タイヤ
JP2010070747A (ja) 2008-08-19 2010-04-02 Bridgestone Corp ゴム組成物
JP2010111785A (ja) 2008-11-06 2010-05-20 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用ゴム組成物及びランフラットタイヤ
JP4598853B2 (ja) 2008-12-15 2010-12-15 住友ゴム工業株式会社 天然ゴム、その製造方法、ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP4603615B2 (ja) 2009-01-30 2010-12-22 住友ゴム工業株式会社 トレッド又はカーカスコード被覆用ゴム組成物及びタイヤ
CN102245644B (zh) 2008-12-15 2015-01-07 住友橡胶工业株式会社 天然橡胶、其制造方法、橡胶组合物及使用它的充气轮胎、改性天然橡胶及其制造方法、以及胎面或包覆胎体帘线用橡胶组合物及使用它们的充气轮胎
JP2010144001A (ja) 2008-12-17 2010-07-01 Sumitomo Rubber Ind Ltd 天然ゴムの製造方法
JP2010173513A (ja) 2009-01-30 2010-08-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The ビードフィラー用ゴム組成物
US8664305B2 (en) 2009-02-10 2014-03-04 The Goodyear Tire & Rubber Company Functionalized lignin, rubber containing functionalized lignin and products containing such rubber composition
JP5301338B2 (ja) 2009-04-09 2013-09-25 東洋ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤトレッドゴム組成物及び重荷重用空気入りタイヤ
JP2010248282A (ja) 2009-04-10 2010-11-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4666089B2 (ja) 2009-05-20 2011-04-06 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP5218282B2 (ja) 2009-05-26 2013-06-26 横浜ゴム株式会社 ゴム補強用繊維コード及びそれを用いた空気入りラジアルタイヤ
EP2284022B1 (en) 2009-07-29 2012-05-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for tread and pneumatic tire
JP5394867B2 (ja) 2009-09-17 2014-01-22 富士フイルム株式会社 ガスバリア膜およびガスバリアフィルム
CA2778560C (en) 2009-10-23 2015-02-03 Kyoto University Composition containing microfibrillated plant fibers
US20110136939A1 (en) 2009-12-08 2011-06-09 Annette Lechtenboehmer Tire with component containing cellulose
JP5149316B2 (ja) 2009-12-09 2013-02-20 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN102115554B (zh) 2010-01-04 2014-09-10 住友橡胶工业株式会社 轮胎用橡胶组合物以及无钉防滑轮胎
JP5216028B2 (ja) 2010-01-18 2013-06-19 住友ゴム工業株式会社 インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5216029B2 (ja) 2010-01-27 2013-06-19 住友ゴム工業株式会社 サイドウォール、インスレーション又はブレーカークッション用ゴム組成物、これらの製造方法及び空気入りタイヤ
JP5503310B2 (ja) 2010-01-27 2014-05-28 住友ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ用ゴム組成物及びランフラットタイヤ
JP2011157473A (ja) 2010-02-01 2011-08-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
WO2011096399A1 (ja) 2010-02-02 2011-08-11 国立大学法人京都大学 ゴム組成物
CN102190822B (zh) 2010-03-17 2014-10-29 住友橡胶工业株式会社 轮胎橡胶组合物和重载轮胎
JP5587658B2 (ja) 2010-04-16 2014-09-10 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5503396B2 (ja) 2010-04-27 2014-05-28 住友ゴム工業株式会社 クリンチエイペックス又はビードエイペックス用ゴム組成物、これらの製造方法及び空気入りタイヤ
JP5086457B2 (ja) 2010-05-28 2012-11-28 住友ゴム工業株式会社 ブレーカー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN102892788B (zh) 2010-06-10 2015-03-25 住友橡胶工业株式会社 改性天然橡胶、其制造方法、橡胶组合物以及充气轮胎
JP5551972B2 (ja) 2010-06-10 2014-07-16 住友ゴム工業株式会社 サイドウォール用ゴム組成物、製造方法及び空気入りタイヤ
JP5394993B2 (ja) 2010-06-14 2014-01-22 住友ゴム工業株式会社 複合体の製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5457378B2 (ja) 2011-01-17 2014-04-02 住友ゴム工業株式会社 改質天然ゴム、その製造方法、タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN102153792B (zh) * 2011-03-17 2012-07-18 株洲安宝麟锋新材料有限公司 湿法混炼天然橡胶料的制备方法
CN102220036B (zh) * 2011-06-02 2013-07-03 北京化工大学 一种制备硅烷偶联剂改性白炭黑的方法
JP5411214B2 (ja) 2011-07-28 2014-02-12 住友ゴム工業株式会社 トレッド用ゴム組成物、その製造方法及び重荷重用タイヤ
JP5466684B2 (ja) 2011-10-25 2014-04-09 住友ゴム工業株式会社 クリンチエイペックス用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5466685B2 (ja) 2011-10-25 2014-04-09 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5469151B2 (ja) 2011-11-11 2014-04-09 住友ゴム工業株式会社 アンダートレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN102585309B (zh) * 2012-01-04 2013-11-13 北京化工大学 一种制备高分散白炭黑/橡胶纳米复合材料的方法
JP5706863B2 (ja) 2012-01-16 2015-04-22 住友ゴム工業株式会社 マスターバッチ、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5639121B2 (ja) 2012-06-27 2014-12-10 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2014133829A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Sumitomo Rubber Ind Ltd 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084424A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社ブリヂストン タイヤ
US10301450B2 (en) 2014-10-27 2019-05-28 Bridgestone Corporation Tire

Also Published As

Publication number Publication date
EP2754689B1 (en) 2016-07-06
US9068060B2 (en) 2015-06-30
US20140194562A1 (en) 2014-07-10
CN103923362A (zh) 2014-07-16
EP2754689A1 (en) 2014-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5216029B2 (ja) サイドウォール、インスレーション又はブレーカークッション用ゴム組成物、これらの製造方法及び空気入りタイヤ
JP5469151B2 (ja) アンダートレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5216028B2 (ja) インナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5503396B2 (ja) クリンチエイペックス又はビードエイペックス用ゴム組成物、これらの製造方法及び空気入りタイヤ
JP5466684B2 (ja) クリンチエイペックス用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5670768B2 (ja) 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5551972B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物、製造方法及び空気入りタイヤ
JP5977083B2 (ja) ケーストッピング用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5394993B2 (ja) 複合体の製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2013091707A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5524810B2 (ja) 複合体、その製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2011190409A (ja) ブレーカートッピング用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2015193845A (ja) 複合体及びその製造方法
JP2014105296A (ja) ベーストレッド用ゴム組成物、その製造方法及び空気入りタイヤ
EP2754689B1 (en) Composite and method for producing the same, rubber composition, and pneumatic tire
JP5443453B2 (ja) 複合体の製造方法、複合体、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2019167410A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP7102823B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP5480585B2 (ja) 複合体、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5686588B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6073574B2 (ja) チェーファー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2013043956A (ja) ビードエーペックス用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2014034676A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び重荷重用タイヤ
WO2024085031A1 (ja) マスターバッチ、マスターバッチの製造方法、タイヤ用ゴム組成物、タイヤ用ゴム組成物の製造方法、タイヤ用ゴム材料およびタイヤ
WO2024085032A1 (ja) マスターバッチ、マスターバッチの製造方法、タイヤ用ゴム組成物、タイヤ用ゴム組成物の製造方法、タイヤ用ゴム材料およびタイヤ