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JP2014036554A - ロータヨークおよび該ロータヨークを用いたモータ - Google Patents

ロータヨークおよび該ロータヨークを用いたモータ Download PDF

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JP2014036554A JP2012178300A JP2012178300A JP2014036554A JP 2014036554 A JP2014036554 A JP 2014036554A JP 2012178300 A JP2012178300 A JP 2012178300A JP 2012178300 A JP2012178300 A JP 2012178300A JP 2014036554 A JP2014036554 A JP 2014036554A
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bridging
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Manabu Kawaji
学 河治
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】モータ作動時におけるロータ内部の磁路を妨げない着磁時の位置決め形状を設けると共に、隣接磁石間での磁力線の漏洩を低減できるロータヨークとモータを提供する。
【解決手段】モータの第1ロータヨーク11は、外形が円形状の第1ロータコア11aが複数積層されて円柱状に形成されている。第1ロータヨーク11は、積層方向に沿って見たときに長辺と短辺とを有しており且つ長辺が外周面近傍で外周方向に沿って分散配置され、積層方向に貫通する複数の磁石挿着孔12を備えている。また、周方向で隣接する磁石挿着孔12の間の部位であって、磁石挿着孔12の径方向内側にある内方領域14と径方向外側にある外方領域13とを連通させる架橋部15と、架橋部15に外周面から径方向内側に向かって形成された凹部18とを備えている。架橋部15は磁石挿着孔12の内側に向かって張り出した部分を有しており、最も張り出した箇所が短辺の途中にある。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁鋼板を積層して構成されるロータヨークおよび該ロータヨークを用いたモータに関する。
インナーロータ型のモータにおけるロータヨークでは、ロータヨークに回転軸と界磁極用磁石(以下、単に磁石と称する)が挿着されてロータを構成している。このようなインナーロータ型モータにおいては、内側にロータが配置され、その外側にコイルが巻回されたステータが配置される構造になるため、ロータの慣性モーメントが小さい、コイル発熱に対する放熱性が良好になる、といった特徴がある。通常、磁石はロータヨークに挿着される前には磁化されておらず、ロータヨークへの挿着後に着磁ヨークにより着磁を行うことによって極化される。このとき、磁石に所望の磁気特性を付与するために、磁石が挿着されたロータヨークと着磁ヨークとの位置決めを正確に行う必要がある。
特許文献1においては、永久磁石を内部に備える略円柱状の回転子積層鋼板からなる電動機ロータが開示されている。この電動機ロータの回転子積層鋼板においては、軸方向に貫通する複数の冷媒ガス孔と、円周方向に複数配置され軸方向に貫通したリベット孔とが設けられている。そして、複数のリベット孔のうち少なくとも1つのリベット孔を、ロータ着磁時に回転方向の位置決めをするための位置決めピンを挿入する位置決め孔として用いるよう構成されている。
特開2010−236453号公報
特許文献1における回転子積層鋼板においては、複数のマグネットが周方向に沿って配置されている。それぞれのマグネットは軸方向全体に亘って延在している。リベット孔は、隣接するマグネット同士の間で且つマグネットよりやや径方向内側に配置されている。しかしながら、リベット孔は電動機として作動させたときの磁気回路(以下、磁路とも称する)の途中に配置されており、このような位置に配置されると、リベット孔が磁気抵抗となり、モータの磁気効率が低下するという問題があった。
また、周方向で隣接するマグネットの間にも回転子積層鋼板が存在するので、隣接するマグネット間で周方向に沿って磁力線が漏洩してしまい、ステータとの間で構成される磁路に対して漏洩した磁力線となっていた。その結果、モータの磁気効率が低下するという問題もあった。
上記問題に鑑み、本発明は、モータ作動時におけるロータ内部の磁路を妨げないような着磁時の位置決め形状を設けると共に、隣接する磁石間での磁力線の漏洩を低減できるロータヨークおよび該ロータヨークを用いたモータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るロータヨークの特徴構成は、外形が円形状のロータコアが複数積層されて円柱状に形成され、積層方向に沿って見たときに長手方向の辺と短手方向の辺とを有しており且つ前記長手方向の辺が外周面近傍で外周方向に沿って分散配置され前記積層方向に貫通する複数の磁石挿着孔と、周方向で隣接する前記磁石挿着孔の間の部位であって前記磁石挿着孔の径方向内側にある内方領域と径方向外側にある外方領域とを連通させる架橋部と、前記架橋部に前記外周面から径方向内側に向かって形成された凹部とを備え、前記架橋部は前記磁石挿着孔の内側に向かって張り出した部分を有しており最も張り出した箇所が短手方向の辺の途中にある点にある。
このような特徴構成とすれば、最も張り出した箇所が短手方向の辺の途中にあるため、磁石を磁石挿着孔に挿着した状態で磁石の角部と短手方向の辺との間には隙間が存在する。従って、磁石の角部に面取り加工を施さなくても磁石を磁石挿着孔へ挿着した後に磁石の角部に磁石挿着孔からの応力が作用することがなく、磁石の角部が尖っていたとしても割れたり欠けたりするおそれがない。また、凹部を着磁ヨークとの位置決めに用いると、特許文献1に開示された回転子積層鋼板のように、電動機として作動させたときの磁路の途中に磁気抵抗となるリベット孔を設ける必要がない。本発明に係るロータヨークを用いたモータを作動させたときに、凹部は磁石から出た磁力線が形成する磁路の途中にないので、凹部の存在によりモータの磁気効率が低下することはない。
本発明に係るロータヨークにおいては、前記積層方向に沿って見たときに、前記凹部が円弧状であると好適である。
このような構成とすれば、凹部を着磁ヨークとの位置決めに用いるときに、角柱状のシャフトではなく円柱状のシャフトを用いることができる。従って、着磁の際に位置決め用の角柱状のシャフトを挿入するための段差を設ける必要がないため、ロータヨークの高さを低く抑えることができる。また、円柱状のシャフトは角柱状のシャフト等と比較して安価なため、安価な構成でロータヨークの位置決めを行うことができる。
本発明に係るロータヨークにおいては、前記架橋部は第1架橋部分と第2架橋部分とを備え、前記第1架橋部分は隣接する前記外方領域同士を繋ぐように形成されており、前記第2架橋部分は前記第1架橋部分と前記内方領域とを繋ぐように形成されており、前記積層方向に沿って見たときの前記第1架橋部分と前記第2架橋部分の少なくとも一方の幅が前記ロータコアの板厚に等しいと好適である。
このような構成とすれば、外方領域から対向するステータに入らなかった一部の磁力線が漏洩して磁気抵抗の低い第1架橋部分に入り込んだとしても、第1架橋部分はすぐに磁気飽和し、それ以上の磁力線が第1架橋部分に入るのを防ぐことができる。また、外方領域の端部と第1架橋部分の端部とはほぼ直角で交差しており、隣接する外方領域の間の磁路は第1架橋部分によって迂回し最短距離で結ばれていない。磁力線は外方領域間を最短距離で流れようとするが、隣接する外方領域を結ぶ磁路が第1架橋部分のように曲がったり迂回したりしていると隣接する外方領域の間で磁力線が流れにくくなる。その結果、磁力線の漏洩を少なくすることができ、本構成に係るロータヨークを用いたモータにおいて、モータ作動時の磁気効率を向上させることができる。
本発明に係るロータヨークにおいては、積層された前記ロータコアの一部または全部において、少なくとも一つの前記架橋部が除去され前記磁石挿着孔が前記凹部と連通していると好適である。
このような構成とすれば、架橋部を除去した部分においては電磁鋼板がなくなるので、その部分の磁気抵抗が高くなる。磁気抵抗が高くなるとその箇所への磁力線の漏洩量は低下するので相対的にステータへ入り込む磁力線の量は増加する。その結果、隣接する外方領域の間での磁力線の漏洩を少なくすることができ、本構成に係るロータヨークを用いたモータにおいて、モータ作動時の磁気効率を向上させることができる。
本発明に係るロータヨークにおいては、積層された前記ロータコアのうち両端に配置された前記ロータコアを除く全ての前記ロータコアにおいて、前記架橋部が周方向で一つおきに除去されており、前記架橋部が除去された箇所と前記架橋部とが前記積層方向で隣接して重なるように前記ロータコアを回転させて積層して構成されていると好適である。
このような構成とすれば、ロータコアの架橋部が除去された箇所を上下にある架橋部が挟み込むので、一種類のロータコアだけで磁石を保持する磁石挿着孔や着磁時の位置決め形状となる凹部を形成することができると共に、外力の印加による外方領域の変形を防止することが可能になる。また、架橋部の数が減少したことにより、隣接する外方領域の間での磁力線の漏洩量を少なくすることができ、本構成に係るロータヨークを用いたモータにおいて、モータ作動時の磁気効率を向上させることができる。
本発明に係るロータヨークにおいては、積層された前記ロータコアの一部または全部において、少なくとも一つの前記第1架橋部分の一部分が除去されて前記磁石挿着孔が前記凹部と連通し且つ前記第2架橋部分は除去されずに前記第1架橋部分の残存部分と繋がっていると好適である。
このような構成とすれば、第1架橋部分を除去した部分においては電磁鋼板がなくなるので、その部分の磁気抵抗が高くなる。磁気抵抗が高くなるとその箇所への磁力線の漏洩量は低下するので相対的にステータへ入り込む磁力線の量は増加する。その結果、隣接する外方領域の間での磁力線の漏洩を少なくすることができ、本構成に係るロータヨークを用いたモータにおいて、モータ作動時の磁気効率を向上させることができる。
本発明に係るロータヨークにおいては、積層された前記ロータコアのうち両端に配置された前記ロータコアを除いて、前記積層方向に沿って見たときに、前記第1架橋部分の一部分が除去されることにより前記第1架橋部分の両側にある前記外方領域のうち一方側の前記外方領域および前記第2架橋部分と繋がり且つ他方側の前記外方領域とは繋がっていない前記第1架橋部分を備えた前記ロータコアと、前記第1架橋部分の一部分が除去されることにより前記第1架橋部分の両側にある前記外方領域のうち前記他方側の前記外方領域および前記第2架橋部分と繋がり且つ前記一方側の前記外方領域とは繋がっていない前記第1架橋部分を備えた前記ロータコアとが交互に積層されて構成されていると好適である。
このような構成とすれば、ロータコアの第1架橋部分の一部分が除去された箇所を上下にある第1架橋部分が挟み込むことになるので、第1架橋部分の一部分が除去された箇所があっても磁石を保持する磁石挿着孔や着磁時の位置決め形状となる凹部を形成することができると共に、外力の印加による外方領域の変形を防止することが可能になる。また、第1架橋部分の一部分が除去されたことにより、隣接する外方領域の間での磁力線の漏洩量を少なくすることができ、本構成に係るロータヨークを用いたモータにおいて、モータ作動時の磁気効率を向上させることができる。
第1ロータヨークを構成する第1ロータコアを表す平面図である。 図1のII-II線断面図である。 第1ロータヨークの外観を表す斜視図である。 第1ロータの外観を表す斜視図である。 第1ロータを用いたモータの構造を表す縦断面図である。 第2ロータヨークを構成する第2ロータコアを表す平面図である。 第2ロータヨークの外観を表す斜視図である。 第2ロータの外観を表す斜視図である。 第3ロータヨークを構成する第3ロータコアを表す平面図である。 第3ロータヨークを構成する第4ロータコアを表す平面図である。 第3ロータヨークの外観を表す斜視図である。 第3ロータの外観を表す斜視図である。
1.第1実施形態
〔第1ロータヨークの構造〕
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1に本実施形態に係る第1ロータヨーク11を構成する第1ロータコア11aを表す平面図を示す。図2に図1のII-II線断面図を示す。第1ロータコア11aは薄板状の電磁鋼板をプレス等で加工することにより形成されている。図1に示すように、第1ロータコア11aの外形は円形状で、中心には同軸芯で円形状の回転軸挿着孔19aが開孔されている。回転軸挿着孔19aの内周面には径方向内側に向かって8つの凸部19bが形成されている。これらの凸部19bが後述する回転軸22を挿着したときの圧入代となる。本実施形態では凸部19bは8つあるが、凸部19bが8つに限られるものではないことは言うまでもない。
回転軸挿着孔19aよりも径方向外側の外周縁(積層したときの外周面に相当)近傍に、4つの略矩形状の磁石挿着孔12aが開孔されている。磁石挿着孔12aは長手方向の辺(以下、長辺12bと称する)が外周方向に沿うように配置されている。磁石挿着孔12aのうち、長辺12bは外周方向に沿った直線状の部分を指し、短手方向の辺(以下、短辺12cと称する)は長辺12b以外の部分を指すものとする。隣接する磁石挿着孔12a,12aは短辺12c,12cが近接して間隙を有した状態で配置されている。隣接する短辺12c,12cの間の繋がっていない部分を架橋部15aと称する。磁石挿着孔12aの径方向外側にある長辺12bと、第1ロータコア11aの外周縁のうち該長辺12bに対向している弧で囲まれる部分を外方領域13aと称する。磁石挿着孔12aの径方向内側にある長辺12bと、回転軸挿着孔19aとで囲まれる部分を内方領域14aと称する。架橋部15aにより、外方領域13aと内方領域14aとは連通している。
全ての架橋部15aの径方向外側には、第1ロータコア11aの外周縁から径方向内側に向かう円弧状の切り欠きである凹部18aが形成されている。凹部18aは磁石挿着孔12a,12aに接近するように形成されており、このため、短辺12cが磁石挿着孔12aの内側に向かって張り出すように湾曲している。短辺12cのうち最も内側に張り出している箇所である張り出し端12dは、短辺12cの端ではなく途中にある。なお、図1において、磁石挿着孔12aの内部に描かれた二点鎖線は、磁石21を示すものである。磁石21と短辺12cとは、張り出し端12d付近で最も接近している。
架橋部15aは、第1架橋部分16aと第2架橋部分17aとを備えている。第1架橋部分16aは凹部18aと短辺12cとの間の部分であり、第2架橋部分17aは隣接する短辺12c,12cの間の部分である。第1架橋部分16aおよび第2架橋部分17aの幅はいずれも第1ロータコア11aの板厚程度である。第1架橋部分16aは、第1ロータコア11aの径方向内側に最も入り込んだ箇所の近傍で第2架橋部分17aと繋がっている。
図1に示すように、第1ロータコア11aには8箇所の突起20aが形成されている。突起20aはプレス加工により形成されるので、突起20aが形成された面と反対側の面には窪み20bが形成される。第1ロータヨーク11は、第1ロータコア11aを複数枚積層して形成される。図3に、第1ロータヨーク11の外観を表す斜視図を示す。積層時には、突起20aを窪み20bに嵌め込んで第1ロータコア11a同士を接合する。第1ロータヨーク11においては、個々の第1ロータコア11aに形成された磁石挿着孔12a,外方領域13a,内方領域14a,架橋部15a,第1架橋部分16a,第2架橋部分17a,凹部18a,回転軸挿着孔19a,突起20a等が重なるように積層され、積層後にはそれぞれ磁石挿着孔12,外方領域13,内方領域14,架橋部15,第1架橋部分16,第2架橋部分17,凹部18,回転軸挿着孔19,突起20等になる。
〔第1ロータの構造〕
図4に本実施形態に係る第1ロータ10の外観を表す斜視図を示す。第1ロータ10は第1ロータヨーク11に第1磁石21a、第2磁石21b、第3磁石21c、第4磁石21d(一括呼称するときは磁石21とする)を挿着固定した後に着磁を行い、その後に回転軸22を圧入したものである。磁石21は直方体状を有しており、第1ロータヨーク11への挿着時には磁化されていない。磁石21の幅は磁石挿着孔12の向かい合う張り出し端12dの間の距離よりわずかに短く、挿着後に磁石挿着孔12からの応力が作用しない程度の微少な隙間を有する。厚さは平行な長辺12bの距離よりわずかに短く、挿着後に磁石挿着孔12からの応力が作用しない程度の微少な隙間を有する。よって、磁石21は周方向と径方向にはほとんど動かない。高さは第1ロータヨーク11の積層方向長さより少し短い。その理由は後述する。個々の磁石21は、大きな磁石の塊から切断されたままの状態であり、磁石21の角部は尖っている。
磁石21は磁石挿着孔12に挿入された状態で、接着剤を流し込むこと等により固定される。接着剤で固定する場合、余剰の接着剤は、前述した磁石21の高さと第1ロータヨーク11の積層方向長さの差により磁石挿着孔12内に形成された空間(図5参照)に溜められ、余剰の接着剤が第1ロータヨーク11の表面に漏出することはない。
また、図1および図4に示すように、張り出し端12dが短辺12cの途中にあるため、磁石21の角部と短辺12cとの間には隙間があり、磁石21の角部に面取り加工を施さなくても磁石21の角部は磁石挿着孔12aの内周面に接触しない。その結果、磁石挿着孔12への挿着後に磁石21の角部に磁石挿着孔12からの応力が作用することがなく、磁石21の角部が尖っていたとしても割れたり欠けたりするおそれがない。
磁石21の挿着が完了した後に着磁を行い、磁石21を磁化する。このとき、不図示の着磁ヨークに対する第1ロータヨーク11の位置決めに4箇所の凹部18が用いられる。すなわち、凹部18は着磁時の位置決め形状に相当する。凹部18は円弧状であるため、位置決めのために円柱状のシャフトを用いることができる。円柱状のシャフトは角柱状のシャフト等と比較して安価なため、安価な構成でロータヨークの位置決めを行うことができる。また、角柱状のシャフトを用いると、着磁の際に位置決め用の角柱状のシャフトを挿入するための段差を設ける必要があるが、円柱状のシャフトを用いるとその必要がないため、第1ロータヨーク11の高さを低く抑えることができる。磁石21は長辺12bに平行な2面である磁極面が磁極となるように着磁される。着磁完了後に、第1ロータヨーク11を貫通するように回転軸22を回転軸挿着孔19に圧入して、第1ロータ10は完成する。
第1磁石21aと第3磁石21cは、径方向外側の面が磁極面となってN極に磁化され、径方向内側の面がS極に磁化されている。逆に第2磁石21bと第4磁石21dは、径方向外側の面がS極に磁化され、径方向内側の面がN極に磁化されている。磁石21の磁力線は磁極面に垂直な方向に出入するので、第1磁石21aのN極に磁化された磁極面(以下、N極面と称する)から出た磁力線は外方領域13を通って対向するステータ50(図5に示されており、詳細は後述)に入り、その半分の磁力線はステータ50から隣接する外方領域13を通って隣接する第2磁石21bのS極に磁化された磁極面(以下、S極面と称する)に入る。第2磁石21bのN極面から出た磁力線は内方領域14を通って第1磁石21aのS極面に入る。対向するステータ50に入った残り半分の磁力線は、ステータ50から隣接する外方領域13を通って隣接する第4磁石21dのS極面に入る。第4磁石21dのN極面から出た磁力線の半分は内方領域14を通って第1磁石21aのS面に入る。
このように、第1磁石21aから出た磁力線が形成する磁路は途中で内方領域14を通る。しかし、特許文献1に開示された回転子積層鋼板と異なり、磁石21の磁路の途中に磁気抵抗となる孔は存在しない。また、着磁ヨークとの位置決めに用いられる凹部18は第1磁石21aから出た磁力線が形成する磁路の途中にはない。従って、第1ロータ10を用いたモータ1を作動させてもモータ1の磁気効率は低下しない。なお、上記内容は、第4磁石21dから出た磁力線が形成する磁路に対しても同様に成立する。
外方領域13から対向するステータ50に入らなかった一部の磁力線は、漏洩して磁気抵抗の低い第1架橋部分16に入り込む。しかし、凹部18によって第1架橋部分16の幅が狭くなっているので第1架橋部分16はすぐに磁気飽和し、それ以上の磁力線が第1架橋部分16に入ることはない。さらに、外方領域13の端部と第1架橋部分16の端部とはほぼ直角で交差しており、隣接する外方領域13,13の間の磁路は第1架橋部分16によって迂回し最短距離で結ばれていない。磁力線は隣接する外方領域13,13間を最短距離で流れようとするが、隣接する外方領域13,13を結ぶ磁路が第1架橋部分16のように曲がったり迂回したりしていると隣接する外方領域13,13の間で磁力線が流れにくくなる。このように、凹部18と第1架橋部分16を設けることにより、磁力線の漏洩を少なくすることができ、第1ロータヨーク11を用いたモータ1の作動時の磁気効率を向上させることができる。
本実施形態においては、凹部18aは円弧状の切り欠きであったがこれに限られるものではない。多角形の弧状の切り欠きであってもよい。また、本実施形態においては、凹部18aが形成されたことにより短辺12cが磁石挿着孔12aの内側に向かって張り出すように湾曲していたがこれに限られるものではない。凹部18aの形成と短辺12cが磁石挿着孔12aの内側に向かって張り出すこととは無関係であってもよい。すなわち、凹部18aの切り欠き量が小さかったり凹部18aがなかったりした場合でも、短辺12cが磁石挿着孔12aの内側に向かって張り出すように湾曲させてもよい。さらに、短辺12cが磁石挿着孔12aの内側に向かって張り出すように湾曲していなくても、短辺12cの途中が張り出し端12dとなっていればよい。例えば直線状の短辺12cの途中で磁石挿着孔12aの内側に突出する部分を設けることができる。ただし、これらの場合、第1架橋部分16aの幅が大きくなる可能性があり、その場合、磁力線の漏洩量が増加するおそれがある。
〔モータの構造〕
図5に、第1ロータ10を用いたモータ1の構造を表す縦断面図を示す。モータ1は、第1ロータ10と、ステータ50と、軸受2,3と、カバー4とを備える。
ステータ50はステータコア51と、コイル支持枠52と、コイル53から構成されている。ステータコア51は、薄板状の電磁鋼板を積層して構成されている。ステータコア51は、円環状の外周部と、該外周部から径方向内側に向かって延在しその先端からさらに周方向両側に延在するT字形状を有する6本のティース51aから構成されている。本実施形態ではティース51aは6本であるが、これは磁石21の数(4個)との関係から定まるものであり、6本に限られるものではない。
コイル支持枠52は、ティース51aの周囲を覆うように配置されている樹脂製薄板状部品である。コイル支持枠52は、エナメル等で被覆された銅線からなるコイル53をティース51aに巻回したときに、ティース51aとコイル線の被覆が破れた部分とが接触して導通するのを防止するために設けられている。コイル53は、コイル支持枠52の上からティース51aに巻回されている。
ステータ50は、樹脂製のハウジング54により一体成形されて覆われている。ハウジング54の中央には有底の円筒状空間55が形成されている。ティース51aにおいて周方向に広がる端面は円筒状空間55の内周面に露出されていてもよいし、ハウジング54の樹脂により薄く覆われていてもよい。また、円筒状空間55の底面には、ハウジング54の一部として、軸受2が挿着される軸受穴56が同軸芯で形成されている。
カバー4は、ハウジング54の円筒状空間55を覆う円板状の部品であり、薄板状のアルミ等の金属板をプレス加工して形成されている。カバー4の中央には、軸受3が挿着される軸受穴5が形成されている。軸受穴5の底面には回転軸22が貫通する貫通孔6が軸受穴5と同軸芯で開孔されている。
モータ1は、第1ロータ10が回転軸22に軸受2,3が圧入された状態で円筒状空間55に挿入され、カバー4で覆って固定されることにより構成されている。軸受2は回転軸22とほぼ面一にあるように圧入されて軸受穴56に挿着されており、軸受3は回転軸22を貫通するように圧入されて軸受穴5に挿着されている。カバー4はねじ止め等の方法によりハウジング54に固定されている。このとき、第1ロータ10の外周面は円筒状空間55において径方向に所定の間隙をおいてステータ50と同軸芯で対向している。
〔モータの作動〕
次に、モータ1の作動について説明する。図示はしていないが、モータ1は、第1ロータ10の回転位相を検出する検出手段と、検出結果に基づいて3相交番電流を通電するコイル53を切り換えて選択的に通電する電流切換制御部とを有するモータ制御回路が外部に備えられている。モータ制御回路による制御により、コイル53への通電により磁界が発生したティース51aと第1ロータ10の磁石21との間で磁気的な吸引・反発力が発生して、第1ロータ10は回転する。
2.第2実施形態
図6に第2実施形態に係る第2ロータヨーク31を構成する第2ロータコア31aを表す平面図を示す。以下の実施形態の説明においては、第1実施形態と同じ構成の箇所には同じ符号を付し、同様の構成に関するため説明は省略する。第2ロータコア31aは、第1ロータコア11aの隣接する磁石挿着孔12a,12aの間の全てに形成されていた架橋部15aを周方向で1つおきに除去し、開口32aを形成した構成を備えている。開口32aを設けると、隣接する磁石挿着孔12aの間には電磁鋼板はなくなり、磁石挿着孔12aの一方端部が径方向外側に向けて開口された状態となる。
このように開口32aを設けることにより、架橋部15aを除去した部分においては電磁鋼板がなくなるので、架橋部15aがある場合と比較してその部分の磁気抵抗が高くなる。磁気抵抗が高くなるとその箇所への磁力線の漏洩量は低下するので相対的にステータ50へ入り込む磁力線の量は増加する。しかし、開口32aをそのまま重ねて積層して第2ロータヨーク31を形成した場合、外周面において積層方向の全てに電磁鋼板が存在しない開口32が2箇所できてしまう。このような構造だと、磁石21を確実に保持することが困難になるだけでなく、着磁時の位置決め形状である凹部18の数を十分確保することができなくなる。さらに、外方領域13は幅狭の第1架橋部分16と第2架橋部分17に片持ち支持された状態になるので、遠心力を含む外力の印加により外方領域13が容易に変形してしまうおそれがある。
図7に、第2ロータヨーク31の外観を表す斜視図を示す。図8に、第2ロータ30の外観を表す斜視図を示す。図7に示すように、第2ロータコア31aを積層するときに、隣接する第2ロータコア31a同士で軸芯を中心に90度回転させてから積層する。これにより、第2ロータコア31aの開口32aをその積層方向で上下にある架橋部15aが挟み込むので、外周面において積層方向で開口32aが連続することはない。その結果、第2ロータヨーク31において、第2ロータコア31aだけで磁石21を保持する磁石挿着孔12や着磁時の位置決め形状となる凹部18を形成することができると共に、外力の印加による外方領域13の変形を防止することが可能になる。
第2ロータヨーク31において、開口32aの存在により、架橋部15aの数は、第1ロータヨーク11と比べて半分になる。その結果、外方領域13,13の間での磁力線の漏洩を少なくすることができると共に、第2ロータヨーク31を用いたモータ1の作動時の磁気効率を向上させることができる。
図8に示すように、第2ロータヨーク31に4枚の磁石21を挿着固定した後に着磁を行い、その後に回転軸22を回転軸挿着孔19に圧入することにより、第2ロータ30が完成する。第2ロータ30と、ステータ50と、軸受2,3と、カバー4とを組み立てることにより、モータ1が完成する。
本実施形態においては、第2ロータヨーク31は第2ロータコア31aのみを積層して構成されたが、最も外側にある2枚の第2ロータコア31aだけを第1ロータコア11aに置き換えてもよい。このようにすることにより、最も外側にあるロータコアには開口22aが存在しなくなるので、モータ1の作動時の磁気効率を維持しつつ外力の印加に対する外方領域13の変形を防止する効果がより高まる。
当然ながら、第1ロータコア11aと第2ロータコア31aとを交互に積層して構成してもよいし、第1ロータコア11aと第2ロータコア31aとを自由に組み合わせて第2ロータ30を構成してもよい。
本実施形態において、第2ロータコア31aは、第1ロータコア11aの隣接する磁石挿着孔12a,12aの間の全てに形成されていた第1架橋部分16aと第2架橋部分17aとを1つおきに除去し、開口22aを形成した構成としたが、これに限られるものではない。第1ロータ10を構成する磁石21の枚数が多く、凹部18の数が多い場合には、第1架橋部分16aと第2架橋部分17aの除去を周方向で1つおきにではなく、2つおきや3つおきにしたり、ランダムにするなど自由に除去する間隔を設定してもよい。
本実施形態においては、第2ロータコア31aの開口32aをその上下にある第1架橋部分16aと第2架橋部分17aとで挟み込む構成にしたが、このような構成に限られるものではない。例えば、開口32aを2つ以上連続させてからその上下を第1架橋部分16aと第2架橋部分17aとで挟み込むように積層することもできる。
以上をまとめると、本実施形態においては、第2ロータコア31aにおける第1架橋部分16aと第2架橋部分17aを除去する場所や数、第1ロータコア11aと第2ロータコア31aの積層順序について自由に設定して第2ロータヨーク31を構成することができる。ただし、モータ1の回転時の速度むらやトルクむらを低減して安定して回転させるためには、周方向でも軸方向でも開口32aが均等に配置されるように積層するのが好ましい。
なお、本実施形態において、着磁時の着磁ヨークに対する第2ロータヨーク31の位置決めに凹部18を用いずに別の手段を用いるのであれば、第2ロータコア31aにおいては必ずしも凹部18aを備えている必要はない。
3.第3実施形態
図9に第3実施形態に係る第3ロータヨーク41を構成する第3ロータコア41aを表す平面図を示す。図10に本実施形態に係る第3ロータヨーク41を構成する第4ロータコア41bを表す平面図を示す。第3ロータヨーク41は第3ロータコア41aと第4ロータコア41bとを交互に積層して構成されている。図9に示すように、第3ロータコア41aは、第1ロータコア11aの隣接する磁石挿着孔12a,12aの間の全てに形成されていた第1架橋部分16aのうち第2架橋部分17aよりも反時計方向の側にある部分を除去し、開口42aを形成した構成を備えている。開口42aを設けると、磁石挿着孔12aの一方端部が径方向外側に向けて開口された状態となる。
図10に示すように、第4ロータコア41bは、第1ロータコア11aの隣接する磁石挿着孔12a,12aの間の全てに形成されていた第1架橋部分16aのうち第2架橋部分17aよりも時計方向の側にある部分を除去し、開口42bを形成した構成を備えている。開口42bを設けると、磁石挿着孔12aの一方端部が径方向外側に向けて開口された状態となる。
開口42a,42bを設けると、第1架橋部分16aの一部を除去した部分においては電磁鋼板がなくなるので磁気抵抗が高くなる。磁気抵抗が高くなるとその箇所への磁力線の漏洩量は低下する。ただし、外方領域13aが片持ち支持の状態にあるので、積層前に外力の印加等があると外方領域13aが容易に変形してしまうおそれがある。
図11に、第3ロータヨーク41の外観を表す斜視図を示す。図12に、第3ロータ40の外観を表す斜視図を示す。図11に示すように、このような第3ロータコア41aと第4ロータコア41bとを交互に積層して第3ロータヨーク41を構成する。これにより、第3ロータコア41aにおいて時計方向に延在して片持ち支持されている外方領域13aが、第4ロータコア41bにおいて反時計方向に延在して片持ち支持されている外方領域13aに挟み込まれることにより、外方領域13としての強度を保ち各々の外方領域13aの変形を防止できると共に、磁石21を保持する磁石挿着孔12や着磁時の位置決め形状となる凹部18を形成することができる。
第3ロータヨーク41において、開口42a,42bの存在により、第1架橋部分16aは、第1ロータヨーク11と比べて半分しか存在しない。その結果、外方領域13,13の間での磁力線の漏洩を少なくすることができると共に、第3ロータヨーク41を用いたモータ1の作動時の磁気効率を向上させることができる。
図12に示すように、第3ロータヨーク41に4枚の磁石21を挿着固定した後に着磁を行い、その後に回転軸22を回転軸挿着孔19に圧入することにより、第3ロータ40が完成する。第3ロータ40と、ステータ50と、軸受2,3と、カバー4とを組み立てることにより、モータ1が完成する。
本実施形態においては、第3ロータヨーク41は第3ロータコア41aと第4ロータコア41bとを交互に積層して構成されたが、最も外側にある2枚の第3ロータコア41aまたは第4ロータコア41bを第1ロータコア11aに置き換えてもよい。このようにすることにより、最も外側にあるロータコアには開口42a,42bが存在しなくなるので、モータ1の作動時の磁気効率を維持しつつ外力の印加に対する外方領域13の変形を防止する効果がより高まる。
本実施形態については、第2実施形態と同様、第3ロータコア41a,第4ロータコア41bにおける第1架橋部分16aの一部を除去する場所や数、第3ロータコア41aと第4ロータコア41bの積層順序について自由に設定して第3ロータヨーク41を構成することができる。ただし、モータ1の回転時の速度むらやトルクむらを低減して安定して回転させるためには、軸方向において、開口42a,42bが均等に分散して配置されるように積層するのが好ましい。
なお、本実施形態において、着磁時の着磁ヨークに対する第3ロータヨーク41の位置決めに凹部18を用いずに別の手段を用いるのであれば、第3ロータコア41aと第4ロータコア41bとは必ずしも凹部18aを備えている必要はない。
上記第1実施形態から第3実施形態までの構成は可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、電磁鋼板を積層して構成されるロータヨークと該ロータヨークを用いたモータに用いることが可能である。
1 モータ
11 第1ロータヨーク(ロータヨーク)
11a 第1ロータコア(ロータコア)
12,12a 磁石挿着孔
12b 長辺(長手方向の辺)
12c 短辺(短手方向の辺)
12d 張り出し端(最も張り出した箇所)
13,13a 外方領域
14,14a 内方領域
15,15a 架橋部
16,16a 第1架橋部分
17,17a 第2架橋部分
18,18a 凹部
31 第2ロータヨーク(ロータヨーク)
31a 第2ロータコア(ロータコア)
41 第3ロータヨーク(ロータヨーク)
41a 第3ロータコア(ロータコア)
41b 第4ロータコア(ロータコア)

Claims (8)

  1. 外形が円形状のロータコアが複数積層されて円柱状に形成され、
    積層方向に沿って見たときに長手方向の辺と短手方向の辺とを有しており且つ前記長手方向の辺が外周面近傍で外周方向に沿って分散配置され、前記積層方向に貫通する複数の磁石挿着孔と、
    周方向で隣接する前記磁石挿着孔の間の部位であって、前記磁石挿着孔の径方向内側にある内方領域と径方向外側にある外方領域とを連通させる架橋部と、
    前記架橋部に前記外周面から径方向内側に向かって形成された凹部と、を備え、
    前記架橋部は前記磁石挿着孔の内側に向かって張り出した部分を有しており、最も張り出した箇所が短手方向の辺の途中にあるロータヨーク。
  2. 前記積層方向に沿って見たときに、前記凹部が円弧状である請求項1に記載のロータヨーク。
  3. 前記架橋部は第1架橋部分と第2架橋部分とを備え、
    前記第1架橋部分は隣接する前記外方領域同士を繋ぐように形成されており、
    前記第2架橋部分は前記第1架橋部分と前記内方領域とを繋ぐように形成されており、
    前記積層方向に沿って見たときの前記第1架橋部分と前記第2架橋部分の少なくとも一方の幅が前記ロータコアの板厚に等しい請求項1または2に記載のロータヨーク。
  4. 積層された前記ロータコアの一部または全部において、少なくとも一つの前記架橋部が除去され前記磁石挿着孔が前記凹部と連通している請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロータヨーク。
  5. 積層された前記ロータコアのうち両端に配置された前記ロータコアを除く全ての前記ロータコアにおいて、前記架橋部が周方向で一つおきに除去されており、
    前記架橋部が除去された箇所と前記架橋部とが前記積層方向で隣接して重なるように前記ロータコアを回転させて積層して構成されている請求項4に記載のロータヨーク。
  6. 積層された前記ロータコアの一部または全部において、少なくとも一つの前記第1架橋部分の一部分が除去されて前記磁石挿着孔が前記凹部と連通し且つ前記第2架橋部分は除去されずに前記第1架橋部分の残存部分と繋がっている請求項3に記載のロータヨーク。
  7. 積層された前記ロータコアのうち両端に配置された前記ロータコアを除いて、前記積層方向に沿って見たときに、前記第1架橋部分の一部分が除去されることにより前記第1架橋部分の両側にある前記外方領域のうち一方側の前記外方領域および前記第2架橋部分と繋がり且つ他方側の前記外方領域とは繋がっていない前記第1架橋部分を備えた前記ロータコアと、前記第1架橋部分の一部分が除去されることにより前記第1架橋部分の両側にある前記外方領域のうち前記他方側の前記外方領域および前記第2架橋部分と繋がり且つ前記一方側の前記外方領域とは繋がっていない前記第1架橋部分を備えた前記ロータコアとが交互に積層されて構成されている請求項6に記載のロータヨーク。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のロータヨークを用いて構成されたモータ。
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