JP2013254849A - パターン形成最適化方法及びシステム、露光方法及び装置、検出装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デバイスパターンの形成位置を最適化する。
【解決手段】 露光によりウエハW上にレジストパターン331を形成し、そのレジストパターン331をハードマスク層32に転写し、それにより形成されるハードマスクパターン321の側壁にスペーサ341を形成し、最後にそのハードマスクパターン321を除去することにより、露光装置の解像限界を超える微細なパターンを形成するスペーサプロセス(Spacer Process)法において、ウエハW上に形成されたデバイスパターンを検出し、その検出結果に基づいて、レジストパターンの側壁に形成されるスペーサの線幅及び間隔の少なくとも一方を調整するためのレジストパターンの形成条件が求められる。この形成条件に従って露光によりレジストパターンを形成することで、デバイスパターンの形成位置を最適化することが可能となる。
【選択図】図5
【解決手段】 露光によりウエハW上にレジストパターン331を形成し、そのレジストパターン331をハードマスク層32に転写し、それにより形成されるハードマスクパターン321の側壁にスペーサ341を形成し、最後にそのハードマスクパターン321を除去することにより、露光装置の解像限界を超える微細なパターンを形成するスペーサプロセス(Spacer Process)法において、ウエハW上に形成されたデバイスパターンを検出し、その検出結果に基づいて、レジストパターンの側壁に形成されるスペーサの線幅及び間隔の少なくとも一方を調整するためのレジストパターンの形成条件が求められる。この形成条件に従って露光によりレジストパターンを形成することで、デバイスパターンの形成位置を最適化することが可能となる。
【選択図】図5
Description
本発明は、パターン形成最適化方法及びシステム、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法に係り、さらに詳しくは、露光により第1パターンを形成し、該第1パターンの側壁にスペーサを形成し、前記第1パターンを除去することにより、物体上に形成される第2パターンの形成位置を最適化するパターン形成最適化方法及びシステム、該パターン形成最適化方法及びシステムを利用して物体上の基準層に形成された下地パターンに重ね合わせて前記物体上の標的層に第1パターンを露光により形成する露光方法及び装置、前記パターン形成最適化システムを利用して第1パターン又は第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を計測する検出装置、並びに本発明の露光方法を利用するデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)は、露光装置等を用いて、デバイスパターン(パターン)を基板上に階層的に積み重ねて形成することによって製造される。従来、重ね合わせ精度を適切に管理するために、例えば特許文献1に開示されるように、実際のプロセスに先立つテストウエハに対する先行露光、その露光結果の重ね合わせ誤差及び線幅誤差の計測、その計測結果に基づく露光装置におけるアライメント関連パラメータ及び露光量、同期精度、フォーカス制御関連の制御系パラメータの調整が行われている。
一方、半導体素子等のパターンの微細化に対応して、そのリソグラフィ・プロセスで使用される露光装置では、解像力を高めるために露光波長の短波長化、投影光学系の開口数NAの増大、いわゆる変形照明等の照明条件の最適化、及び位相シフトレチクル等のマスク技術の開発等が行われている。最近では、焦点深度を広く確保した上で、開口数NAを実質的にさらに増大するために、液浸法を用いた露光装置も開発されている。
また、露光によりレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをハードマスクに転写し、それにより形成されるハードマスクパターンの側壁にスペーサを形成し、最後にそのハードマスクパターンを除去することにより、露光装置の解像限界を超える微細なデバイスパターンを形成するスペーサプロセス(Spacer Process)法が提案されている。しかしながら、このスペーサプロセス法に対しては、適当な重ね合わせ精度の管理方法がなく、重ね合わせ精度を適切に管理することはまだ十分にはできていない。
本発明は、第1の観点からすると、露光により第1パターンを形成し、該第1パターンの側壁にスペーサを形成し、前記第1パターンを除去することにより、物体上に形成される第2パターンの形成位置を最適化するパターン形成最適化方法であって、前記物体上に形成された前記第2パターンを検出することと、前記検出結果に基づいて、前記第1パターンの側壁に形成される前記スペーサの間隔及び線幅の少なくとも一方を調整するために、前記第1パターンの形成条件を求めることと、を含むパターン形成最適化方法である。
これによれば、第2パターンの検出結果に基づいて、第1パターンの側壁に形成されるスペーサの線幅及び間隔の少なくとも一方を調整するための第1パターンの形成条件が求められる。この第1パターンの形成条件に従って露光により第1パターンを形成することで、第2パターンの形成位置を最適化することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、本発明のパターン形成最適化方法を用いて、前記第1パターンの形成条件を求めることと、前記形成条件に従って、前記物体上に前記第1パターンを露光により形成することと、を含む露光方法である。
これによれば、本発明のパターン形成最適化方法を用いて求められる第1パターンの形成条件に従って、物体上に第1パターンを露光により形成することにより、第2パターンの高い重ね合わせ精度を実現することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の露光方法を利用して、物体上の標的層にマスクを形成することと、前記マスクを用いて前記標的層を加工することと、を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第4の観点からすると、露光により第1パターンを形成し、該第1パターンの側壁にスペーサを形成し、前記第1パターンを除去することにより、物体上に形成される第2パターンの形成位置を最適化するパターン形成最適化システムであって、前記物体上に形成された前記第2パターンを検出する検出装置と、前記検出結果に基づいて、前記第1パターンの側壁に形成される前記スペーサの間隔及び線幅の少なくとも一方を調整するために、前記第1パターンの形成条件を求める最適化装置と、を備えるパターン形成最適化システムである。
これによれば、第2パターンの検出結果に基づいて、第1パターンの側壁に形成されるスペーサの線幅及び間隔の少なくとも一方を調整するための第1パターンの形成条件が求められる。この第1パターンの形成条件に従って露光により第1パターンを形成することで、第2パターンの形成位置を最適化することが可能となる。
本発明は、第5の観点からすると、前記第1パターンの形成条件を求める本発明のパターン形成最適化システムを備え、前記形成条件に従って、前記物体上に前記第1パターンを露光により形成する露光装置である。
これによれば、本発明のパターン形成最適化システムにより求められる第1パターンの形成条件に従って、物体上に第1パターンを露光により形成することにより、第2パターンの高い重ね合わせ精度を実現することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、前記第1パターンの形成条件を求める本発明のパターン形成最適化システムを備え、前記形成条件に従って、前記物体上に形成された前記第1パターンの線幅及び位置の少なくとも一方を計測する検出装置である。
また、本発明は、第7の観点からすると、前記第1パターンの形成条件を求める本発明のパターン形成最適化システムを備え、前記形成条件に従って、前記物体上に形成された前記第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を計測する検出装置である。
これによれば、本発明のパターン形成最適化システムにより求められる第1パターンの形成条件に従って、精度良く、物体上に形成された第1パターン又は第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を計測することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1には、一実施形態に係るデバイス製造システムの概略的な構成が示されている。デバイス製造システム1000は、基板、例えば半導体ウエハ(以下、「ウエハ」と表記する)を処理し、マイクロデバイスを製造するためにデバイス製造工場内に構築されたシステムである。図1に示されるように、デバイス製造システム1000は、露光装置100と、その露光装置100に隣接して配置されたトラック200と、解析装置500と、ホスト・コンピュータ(以下、「ホスト」と略記する)600と、デバイス製造処理装置群900とを備えている。図1において、太線の矢印は、ウエハの流れ(移動)を示し、その他の実線の矢印は、データの流れを示す。
露光装置100は、ここではステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(すなわちスキャナ)である。図2には、露光装置100の概略的な構成が示されている。露光装置100は、照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、ウエハWが載置されるウエハステージWST、及びこれらの制御系等を備えている。
照明系IOPは、光源、及び光源に送光光学系を介して接続された照明光学系を含む。照明光学系は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、ビームスプリッタ、レチクルブラインド等(いずれも不図示)を含む。照明系IOPは、回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラインドで規定されたスリット状(X軸方向(図2における紙面直交方向)に伸びる細長い長方形状)の照明領域を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、例えばArFエキシマレーザ光(波長193nm)(又はKrFエキシマレーザ光(波長248nm))などが用いられる。
レチクルステージRSTは、照明系IOPの図2における下方(−Z側)に配置されている。レチクルステージRST上には、パターンが形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リニアモータなどを含むレチクルステージ駆動系22によって、水平面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(ここでは図2における紙面内左右方向であるY軸方向とする)に所定のストローク範囲で指定された走査速度で駆動可能となっている。レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(Z軸回りの回転情報を含む)はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置50に送られ、該主制御装置50では、レチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチクルステージ駆動系22を介してレチクルステージRSTを駆動(制御)する。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図2における下方(−Z側)に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとしては、例えば、光軸AXと平行なZ軸方向に沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメントを含む、例えば両側テレセントリックな屈折系が用いられている。投影光学系PLの投影倍率βは、例えば1/4(あるいは1/5)とされている。このため、照明系IOPからの照明光ILによってレチクルRが照明されると、このレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明光ILの照射領域(照明領域)内のレチクルRのパターンの縮小像(部分倒立像)が表面にフォトレジスト(感応剤;以下、レジストと略記する)が塗布されたウエハW上の前記照明領域に共役な領域(露光領域)に形成される(レジストにパターンの潜像が形成される)。
露光装置100には、投影光学系PLの結像特性、例えば諸収差を補正するための結像特性補正装置が設けられている。この結像特性補正装置は、大気圧変化、照明光吸収等による投影光学系PL自体の結像特性の変化を補正すると共に、ウエハW上の先行する特定レイヤ(例えば前レイヤ)のショット領域に転写されたパターンの歪みに合わせてレチクルRのパターンの投影像を歪ませる働きをもつ。投影光学系PLの結像特性としては球面収差(結像位置の収差)、コマ収差(倍率の収差)、非点収差、像面湾曲、歪曲収差(歪み)等がある。結像特性補正装置は、それらの諸収差を補正する機能を有している。
投影光学系PLの一部を構成する、複数枚のレンズエレメント(可動レンズ)は、光軸AXに直交する面に対して任意に傾斜及び光軸AXに平行な方向に移動可能な構成となっている。各可動レンズは、像特性制御部12によって独立して制御される。
ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図2における下方(−Z側)に配置されている。ウエハステージWST上には、ウエハホルダ9を介してウエハWが真空吸着等により保持されている。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むウエハステージ駆動系24により、X軸方向、Y軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、Z軸方向、Z軸回りの回転方向(θz方向)、X軸回りの回転方向(θx方向)及びY軸回りの回転方向(θy方向)に微小駆動される。すなわち、ウエハホルダ9は、ウエハステージ駆動系24により、投影光学系PLの最良結像面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ光軸AX方向(Z軸方向)に微動が可能で、さらに光軸AXに平行なZ軸回りに回転可能に構成されている。
ウエハステージWSTのXY平面内での位置情報(ヨーイング(θz方向の回転)情報を含む)及びXY平面に対する傾斜情報(ピッチング(θx方向の回転)情報及びローリング(θy方向の回転)情報)はウエハレーザ干渉計(以下、ウエハ干渉計と略述する)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は主制御装置50に送られ、主制御装置50では、その位置情報(又は速度情報)に基づいてウエハステージWSTのXY平面内の位置(θz方向の回転を含む)をウエハステージ駆動系24を介して制御する。
また、ウエハステージWSTの上面には、ウエハW表面とほぼ同一高さにその表面が設定された基準マーク板FMが固定されている。基準マーク板FMの表面には、レチクルアライメント用の第1基準マーク及び後述するアライメント系8のベースライン計測用の第2基準マークなどが所定の位置関係で形成されている。
投影光学系PLの側面には、ウエハW上の各ショット領域に付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)及び重ね合わせ誤差計測マークMO(図3(B)参照)、並びに基準マーク板FM上の第2基準マークを検出するためのオフ・アクシス方式のアライメント系8が設けられている。アライメント系8では、内部に備える光学系を用いて、ウエハマーク(MXp、MYp)又は重ね合わせ誤差計測マークMOが含まれるウエハ面を照明し、そのウエハ面からの反射光をその光学系を用いて、内部に備えるアライメントセンサに導き、当該アライメントセンサを用いてその反射光に対応する信号を光電検出する。検出された信号は、例えばそのウエハ面の凹凸又は反射率の分布に対応する波形となる。アライメント系では、検出した波形データから、マークに対応する波形(マーク波形)を抽出し、その抽出結果に基づいてアライメントセンサの検出視野内におけるマーク波形の位置座標を検出する。アライメント系では、検出されたマーク波形の位置座標と、アライメントセンサの検出視野自体の位置座標とに基づいて、XY座標系におけるウエハマーク(MXp、MYp)及び重ね合わせ誤差計測マークMOの位置を算出する。アライメント系8の検出結果は、アライメント信号処理系(不図示)を介して主制御装置50に送られる。
また、投影光学系PLの下端部の近傍には、前述の露光領域内及びその近傍の複数の検出点におけるウエハW表面のZ軸方向に関する位置情報(面位置情報)を検出する、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示される斜入射方式の多点焦点位置検出系(13,14)が設けられている。多点焦点位置検出系は、投影光学系PLの最良結像面に向けて結像光束を光軸AXに対して斜めに射出する照射光学系13と、ウエハWの表面からの反射光束をスリットを介して受光する受光光学系14と、を含む。多点焦点位置検出系(13,14)で検出されるウエハの面位置情報は、ウエハWのフォーカス・レベリング制御のため、主制御装置50に供給される。
この他、露光装置100には、レチクルステージRSTの上方に、例えば米国特許第5,646,413号明細書などに開示されるような一対のレチクルアライメント系(図示省略)が設けられている。レチクルアライメント系は、照明光ILと同じ波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から構成されている。レチクルアライメント系の検出信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置50に供給される。
主制御装置50は、例えば、マイクロコンピュータ(あるいはワークステーション)から構成され、露光装置100の構成各部を統括制御する。
次に、露光装置100における露光処理工程の動作について、簡単に説明する。
露光に先立って、主制御装置50により、不図示のウエハ搬送系を用いたウエハホルダ9上へのウエハWのロード、レチクルアライメント及びアライメント系8のベースライン計測、及びウエハアライメント(例えば後述するEGA(Enhanced Global Alignment)、又はショット内多点EGA)などの準備作業が行われる。なお、上記のレチクルアライメント、ベースライン計測等については、前述の米国特許第5,646,413号明細書などに詳細に開示されている。
主制御装置50は、上記のレチクルアライメント及びベースライン計測の結果、並びにウエハアライメント(これについては後述する)の結果に基づいて、ウエハW上の全てのショット領域に、順次、走査露光によりレチクルRのパターンを転写する。
ウエハW上の各ショット領域に対する走査露光では、主制御装置50は、レチクル干渉計16及びウエハ干渉計18による計測情報(位置情報)をモニタしつつ、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとをそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に移動させる。そして、主制御装置50は、両ステージRST,WSTをY軸方向に、ただし互いに逆向きに、相対駆動する。ここで、両ステージRST,WSTがそれぞれの目標速度に達すると、照明光ILによってレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査露光が開始される。
主制御装置50は、特に上記の走査露光時にレチクルステージRSTのY軸方向の移動速度VrとウエハステージWSTのY軸方向の移動速度Vwとが投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に維持されるようにレチクルステージRST及びウエハステージWSTを同期制御する。このとき、主制御装置50は、両ステージRST,WSTの同期駆動を調整し、あるいは結像特性補正装置を介して可動レンズを駆動して、レチクルRのパターンのウエハW上への投影像の歪みを補正する。
そして、レチクルRのパターン領域の異なる領域が照明光ILで逐次照明され、パターン領域全面に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第1ショット領域の走査露光が終了する。これにより、レチクルRの回路パターンが投影光学系PLを介して第1ショット領域に縮小転写される。
第1ショット領域に対する走査露光が終了すると、主制御装置50は、ウエハステージWSTを、次の第2ショット領域に対する走査開始位置(加速開始位置)へ移動(ステッピング)させる。そして、先と同様に、第2ショット領域に対する走査露光を行う。以後、第3ショット領域以降についても同様の動作を行う。このようにして、ショット領域間のステッピング動作とショット領域に対する走査露光動作とが繰り返され、ステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の全てのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。
次に、本実施形態に係るウエハアライメントについて、さらに説明する。図3(A)には、露光装置100において露光対象となるウエハW(デバイス製造に用いられる基板)の一例が示されている。図3(A)に示されるように、ウエハW上には、デバイスパターンが形成された複数のショット領域SApが、前層までの露光によって既に形成されている。各ショット領域SApには、図3(B)に示されるように、重ね合わせの基準となる基準層(下地層とも呼ばれる、例えば前層)の露光の際に転写されたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)が付設されている。ウエハマーク(MXp、MYp)は、その形状等からその位置情報を検出することが可能なマークである。例えば、図3(B)では、ウエハマーク(MXp、MYp)は、ライン・アンド・スペース・マークとして示されている。ウエハマークの形状としては、他にも、ボックスマーク、十字マークなどを採用することができる。
露光装置100では、このウエハW上のショット領域SApに対して、レチクルR上のデバイスパターンを、正確に重ね合わせて露光する必要がある。正確な重ね合わせを実現するためには、ウエハW上の各ショット領域SApの位置を正確に把握する必要がある。ウエハマーク(MXp、MYp)は、各ショット領域SApの位置(例えば図3(B)におけるその中心Cpの位置)を把握するために設けられている。ウエハマーク(MXp、MYp)は、それが付設されたショット領域SApのデバイスパターンとともに転写形成されたものであることから、ウエハW上におけるウエハマーク(MXp、MYp)とデバイスパターンとの位置関係に基づき、ウエハマーク(MXp、MYp)の位置がわかれば、そのショット領域の中心位置Cpを認識することができる。
また、図3(B)に示されるように、各ショット領域SAp内には、基準層の露光の際にデバイスパターンとともに重ね合わせ誤差計測マークMOが、転写、形成されている。ここでは、一例として、4個の重ね合わせ誤差計測マークMOが、各ショット領域SAp内の四隅に各1つ配置されている。
露光装置100で、デバイスパターンの正確な重ね合わせを行うためには、ウエハ上のすべてのショット領域SApの位置情報を計測しても良いが、それでは、スループットに影響が出るおそれがある。そこで、露光装置100では、実際に計測するアライメントマークを限定し、計測されたアライメントマークの位置から、ウエハ上のショット領域SApの配列を統計的に推定するグローバルアライメント技術が採用されている。露光装置100では、このグローバルアライメントとして、設計上のショット領域の配列に対する実際のショット領域の配列のずれを、X軸、Y軸にそれぞれ平行で、例えばウエハWの中心を原点とする座標軸(Wx,Wy)及び/又は例えばショット領域SApの中心を原点とする座標軸(Sx,Sy)の多項式で表現し、統計演算を行ってその多項式における妥当な係数を求める、いわゆるEGA方式のウエハアライメントが採用されている。EGA方式のウエハアライメントでは、まず、アライメントマークを計測するショット領域SApを幾つか選択する。選択されたショット領域をサンプルショットという。主制御装置50は、アライメント系8を用いて、サンプルショットに付設されたサンプルマーク(ウエハマークMXp,MYp、及び重ね合わせ誤差計測マークMO)の位置を計測する。このような計測動作を、以下ではEGA計測と呼ぶ。
EGA方式のウエハアライメントでは、このEGA計測の結果、すなわち幾つかのサンプルマークの位置情報に基づく統計演算により、各ショット領域SApのXY位置座標の補正量を推定する。このような演算を、以下ではEGA演算と呼ぶ。なお、EGA方式のウエハアライメントは、例えば米国特許第4,780,617号明細書、米国特許第6,876,946号明細書などに詳細に開示されている。後者の米国特許第6,876,946号明細書などに開示される方式は、ショット内多点EGAとも呼ばれる。ここで、ショット内多点EGAとは、ショット領域内の複数のウエハアライメントマークの位置検出データを用いて例えば上記米国特許第6,876,946号明細書に開示される最小2乗法を利用した統計学的手法を用いてウエハW上の全てのショット領域SApの配列座標(ショット領域SApの配列の線形成分)及びショット領域SAp自体の変形の線形成分を求めるアライメント手法を意味する。
上記のEGA演算により求められる、各ショット領域の位置のXY補正量を、EGA補正量という。EGA方式のウエハアライメントで求められる多項式の係数は、最小二乗法で求められたものであるため、マーク位置の実測値と、EGA補正量により補正されたマーク位置との間にはずれが残る。このずれをEGA残留誤差(又は残差)という。このEGA残留誤差は、重ね合わせ精度の観点からすれば、小さい方が望ましいのは勿論である。
EGA残留誤差を小さくするための手段の1つが、EGA多項式モデルの高次化である。例えば、EGA多項式モデルを、ショット領域SApの配列の線形成分(ウエハWの中心を基準としたときのウエハWのスケーリング、回転(ショット領域の配列のX軸相当、Y軸相当の成分の直交度をも考慮した回転)、オフセットの各成分)、ショット領域SAp自体の変形の線形成分(ショット領域SApの中心を基準としたショット領域SApのスケーリング、回転(ショット領域のX軸相当、Y軸相当の成分の直交度をも考慮した回転)、及びオフセットの各成分)を考慮した(Wx,Wy)あるいは(Sx,Sy)の1次式でなく、ショット領域SApの配列の2次成分までを考慮した(Wx,Wy)の2次式、又はショット領域の配列の3次成分までを考慮した(Wx,Wy)の3次式とした方がこのEGA残留誤差は当然に小さくなる。一般的に、EGA多項式モデルを高次化すればするほど、全体的なEGA残留誤差は小さくなるが、過補正とならないように注意する必要が生ずる。また、EGA多項式モデルを高次化する場合には、それに合わせてサンプルマークの数を増やす必要がある。また、(Sx,Sy)の高次成分をも考慮したモデルを採用できることは勿論である。
また、ある一部のサンプルマークの計測結果が、実際のショット領域の配列から著しくずれている場合には、全体の残差が大きくなる傾向がある。したがって、このようなサンプルマークの位置の計測結果については、EGA演算に用いないようにリジェクトするのが望ましい。すなわち、EGA計測により計測されたサンプルマークの位置情報のうちの幾つかを、EGA演算に用いないようにして、ショット領域SApの位置推定精度を高めていくことも可能である。このように、サンプルマークの数及び/又は配置の選択は、EGA方式のウエハアライメントにとって重要なファクタとなる。
図1に戻り、トラック200内には、露光装置100でのウエハの露光前後において、そのウエハに対する様々な測定検査を行うことが可能な複合的な測定検査器120と、ウエハに対してレジスト(感応剤)を塗布するとともに、露光後のウエハを現像するコータ・デベロッパ(以下、C/Dと略述する)110とが設けられている。
測定検査器120は、露光装置100及びC/D110とは、独立して動作可能である。また、測定検査器120は、その測定検査結果を、システム内の通信ネットワークを介して外部にデータ出力することができる。本実施形態では、測定検査器120は、主として露光後の測定検査である事後測定検査を行う。
測定検査器120の事後測定検査において、ウエハW上の欠陥・異物検査の他、露光装置100で転写されC/D110で現像された露光後(事後)のウエハW上のデバイスパターンの重ね合わせ誤差、位置合わせ誤差、線幅誤差等の測定を行う。レチクルR上の所定領域(ここでは、デバイスパターンが形成されたパターン領域とする)内には、露光装置100により、露光の際にデバイスパターンとともに、これらの誤差の計測用の複数のマーク(例えば、重ね合わせ誤差計測マークMO0,MO1,MO2)が形成されている。測定検査器120は、各層の重ね合わせ誤差計測マークの位置関係(相対位置ずれ量)を計測し、デバイスパターンの転写領域であるウエハW上のショット領域内の各地点での重ね合わせ誤差を計測する。この測定結果により、そのショット領域内のパターン要素の重ね合わせ誤差分布を取得することが可能である。
解析装置500は、露光装置100、C/D110及び測定検査器120とは独立して動作する装置である。解析装置500は、各種装置から各種データ(例えばその装置の処理データ)を収集し、ウエハWに対する一連のプロセスに関するデータの解析を行う。例えば、解析装置500は、露光装置100及び測定検査器120の測定結果に基づいて、露光装置100のウエハアライメントに関するシミュレーションを行う。このような解析装置500を実現するハードウエアとしては、例えばパーソナルコンピュータ(以下、適宜「PC」と略称する)を採用することができる。この場合、解析処理は、解析装置500のCPU(不図示)で実行される解析プログラムの実行により実現される。この解析プログラムは、CD−ROMなどのメディア(情報記録媒体)に記録され、該メディアからPCにインストールされた状態で実行される。
ところで、露光装置100と、C/D110と、測定検査器120とは、相互にインライン接続されている。ここで、インライン接続とは、装置間及び各装置内の処理ユニット間を、ロボットアーム及び/又はスライダ等のウエハWを自動搬送する搬送装置を介して接続することを意味する。インライン接続により、露光装置100とC/D110との間でのウエハWの受け渡し時間を格段に短くすることができる。
インライン接続された露光装置100とC/D110と測定検査器120とは、これを一体として、1つの基板処理装置(100、110、120)とみなすこともできる。基板処理装置(100、110、120)は、ウエハWに対して、レジスト等の感応剤を塗布する塗布工程、及び感応剤が塗布されたウエハW上にマスク又はレチクルのパターンを転写する露光工程、並びに、露光工程が終了したウエハを現像する現像工程等を行う。
デバイス製造システム1000においては、露光装置100と、C/D110と、測定検査器120とが複数台設けられている。各基板処理装置(100、110、120)、デバイス製造処理装置群900は、温度及び湿度が管理されたクリーンルーム内に設置されている。また、各装置の間では、所定の通信ネットワーク(例えばLAN:Local Area Network)を介して、データ通信を行うことができる。この通信ネットワークは、顧客の工場、事業所あるいは会社に対して設けられたいわゆるイントラネットと呼ばれる通信ネットワークである。
基板処理装置(100、110、120)においては、ウエハは複数枚(例えば25枚又は50枚)を1単位(ロットという)として処理される。デバイス製造システム1000においては、ウエハは1ロットを基本単位として処理され製品化されている。
なお、このデバイス製造システム1000では、測定検査器120は、トラック200内に置かれ、露光装置100及びC/D110とインライン接続されているが、測定検査器120を、トラック200外に配置し、隣接してインライン接続しても良いし、あるいは露光装置100及びC/D110とはオフラインに構成しても良い。
デバイス製造システム1000は、デバイス製造処理装置群900として、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置910、エッチング装置920、CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置930、及び酸化・イオン注入装置940等を備えている。CVD装置910は、ウエハ上に薄膜を生成する装置である。エッチング装置920は、現像されたウエハに対しエッチングを行う装置であり、本実施形態では、エッチング装置920には、レジスト等を除去するアッシング装置が併設されているものとする。CMP装置930は、化学機械研磨によってウエハの表面を平坦化する研磨装置である。酸化・イオン注入装置940は、ウエハの表面に酸化膜を形成し、又はウエハ上の所定位置に不純物を注入するための装置である。CVD装置910、エッチング装置920、CMP装置930及び酸化・イオン注入装置940にも、露光装置100などと同様に、相互間でウエハを搬送可能とするための搬送経路が設けられている。デバイス製造処理装置群900には、不図示ではあるが、この他にも、ダイシング処理、パッケージング処理、ボンディング処理などを行う各種装置も含まれている。
ホスト600は、デバイス製造システム1000全体を統括管理する。従って、ホスト600は、露光装置100で行われる露光工程を制御・管理するとともに、露光装置100のスケジューリングを管理している。なお、ホスト600とは別に露光装置100の管理コントローラを設けても良い。
次に、デバイス製造システム1000におけるデバイス製造工程について、図4及び図5(A)〜図5(J)に基づいて、説明する。
図4には、デバイス製造工程における処理の流れが示されている。このデバイス製造システム1000におけるデバイス製造工程における処理の流れは、ホスト600によってスケジューリングされ、管理されている。ウエハWはロット単位で処理されるが、図4では、1枚のウエハWに対する一連の処理が示されている。実際には、ロット単位で、ウエハ毎に、図4に示される一連の処理が繰り返されることになる。また、図5(A)〜図5(J)には、ウエハW上の1つのショット領域の一部の領域の拡大断面図が示されている。
〔成膜処理〕
まず、成膜処理として、CVD装置910により、図5(A)に示されるように、ウエハW上に例えば有機ポリマー等の層間絶縁膜よりなるターゲット層31が生成(成膜)され、さらにそのターゲット層31上に、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等のセラミックスからなり、ターゲット層31及びレジストの両方とエッチングに対する反応性の異なるハードマスク層32が積層形成される。なお、ハードマスク層32を用いる代わりに、バイレイヤ(2層)レジストを用いることも可能である。
まず、成膜処理として、CVD装置910により、図5(A)に示されるように、ウエハW上に例えば有機ポリマー等の層間絶縁膜よりなるターゲット層31が生成(成膜)され、さらにそのターゲット層31上に、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等のセラミックスからなり、ターゲット層31及びレジストの両方とエッチングに対する反応性の異なるハードマスク層32が積層形成される。なお、ハードマスク層32を用いる代わりに、バイレイヤ(2層)レジストを用いることも可能である。
〔レジスト塗布処理〕
次に、ターゲット層31とハードマスク層32が形成されたウエハWがC/D110に搬送され、C/D110において、図5(A)に示されるように、そのウエハWの表面(ハードマスク層32上)にレジストが塗布される(レジスト層33が積層形成される)。ここでは、一例として、ポジ型のレジストが用いられるものとする。
次に、ターゲット層31とハードマスク層32が形成されたウエハWがC/D110に搬送され、C/D110において、図5(A)に示されるように、そのウエハWの表面(ハードマスク層32上)にレジストが塗布される(レジスト層33が積層形成される)。ここでは、一例として、ポジ型のレジストが用いられるものとする。
〔露光処理〕
次に、レジスト層33が形成されたウエハWが露光装置100に搬送され、露光装置100内のウエハステージWST上にロードされる。そして、露光装置100によって、ウエハWに対する露光処理が行われる。主制御装置50により、アライメント系8を用いてウエハWに対するウエハアライメント(EGA計測)が行われ、その結果に基づいてステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われ、レチクルRのパターンの像がウエハW上の各ショット領域に転写される。ここで、露光装置100は、後述する線幅補正マップに従って、先述の結像特性補正装置等を用いて露光線幅を制御する。これにより、レジストの露光された部分(光が照射された部分)が現像液に対する溶解性が増大し(そのような変化を生じ)、その結果、図5(B)に示されるように、レジスト層33内に露光されなかった部分から成るライン部332を有する潜像が形成される。
次に、レジスト層33が形成されたウエハWが露光装置100に搬送され、露光装置100内のウエハステージWST上にロードされる。そして、露光装置100によって、ウエハWに対する露光処理が行われる。主制御装置50により、アライメント系8を用いてウエハWに対するウエハアライメント(EGA計測)が行われ、その結果に基づいてステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われ、レチクルRのパターンの像がウエハW上の各ショット領域に転写される。ここで、露光装置100は、後述する線幅補正マップに従って、先述の結像特性補正装置等を用いて露光線幅を制御する。これにより、レジストの露光された部分(光が照射された部分)が現像液に対する溶解性が増大し(そのような変化を生じ)、その結果、図5(B)に示されるように、レジスト層33内に露光されなかった部分から成るライン部332を有する潜像が形成される。
〔現像処理〕
次に、露光処理されたウエハWがC/D110に搬送され、C/D110にてウエハW(レジスト層33)に対する現像が行われる。現像後、図5(B)に示されるように、ウエハW(ハードマスク層32)上にライン部332のレジスト像(以下では、このレジスト像をライン部と同一符号を用いてレジスト像332と表記する)が形成される。
次に、露光処理されたウエハWがC/D110に搬送され、C/D110にてウエハW(レジスト層33)に対する現像が行われる。現像後、図5(B)に示されるように、ウエハW(ハードマスク層32)上にライン部332のレジスト像(以下では、このレジスト像をライン部と同一符号を用いてレジスト像332と表記する)が形成される。
〔エッチング処理〕
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920において、レジストスリミング処理及びこれに続くエッチング処理が行われる。レジストスリミング処理は、エッチング時間を、幅P2のレジスト像332が図5(C)に示される幅P1(=S)のレジスト像331となるよう設定して、レジスト像332をエッチングする処理である。この結果、ハードマスク層32上に、幅P1のレジスト像331をX軸方向に配列したレジストパターンが形成される。
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920において、レジストスリミング処理及びこれに続くエッチング処理が行われる。レジストスリミング処理は、エッチング時間を、幅P2のレジスト像332が図5(C)に示される幅P1(=S)のレジスト像331となるよう設定して、レジスト像332をエッチングする処理である。この結果、ハードマスク層32上に、幅P1のレジスト像331をX軸方向に配列したレジストパターンが形成される。
次いで、レジスト像331をマスクとしてハードマスク層32のエッチングが行われる。エッチング後、図5(D)に示されるように、幅P1のハードマスク部をX軸方向に配列したハードマスクパターン321が得られる。その後、アッシング装置(不図示)によって、ウエハW上からレジスト層33(レジスト像331)が図5(E)に示されるように剥離される。
〔珪素酸化膜デポジッション〕
次に、図5(F)に示されるように、ターゲット層31上にハードマスクパターン321が形成されたウエハWがCVD装置910に搬送され、CVD装置910において、ウエハWの表面(ハードマスクパターン321上)に珪素酸化膜(SiO2膜)34がCVD法により積層される。
次に、図5(F)に示されるように、ターゲット層31上にハードマスクパターン321が形成されたウエハWがCVD装置910に搬送され、CVD装置910において、ウエハWの表面(ハードマスクパターン321上)に珪素酸化膜(SiO2膜)34がCVD法により積層される。
〔エッチング処理とハードマスク除去〕
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920においてエッチング処理が行われ、図5(G)に示されるように、ハードマスクパターン321上とハードマスクパターン321間(スペース部)のSiO2膜34が除去される。これにより、ハードマスクパターン321の側壁にスペーサ341が形成される。さらに、ハードマスクパターン321を除去することにより、図5(H)に示されるように、ターゲット層31上に幅Lのスペーサ341がX軸方向にピッチP(間隔S)で配列されたパターンが形成される。
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920においてエッチング処理が行われ、図5(G)に示されるように、ハードマスクパターン321上とハードマスクパターン321間(スペース部)のSiO2膜34が除去される。これにより、ハードマスクパターン321の側壁にスペーサ341が形成される。さらに、ハードマスクパターン321を除去することにより、図5(H)に示されるように、ターゲット層31上に幅Lのスペーサ341がX軸方向にピッチP(間隔S)で配列されたパターンが形成される。
〔エッチング処理とマスク除去〕
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920において、図5(I)に示されるように、スペーサ341をマスクとしてターゲット層31のエッチングが行われる。エッチング後、マスク(スペーサ341)が除去され、図5(J)に示されるように、ウエハW上に幅Lのターゲット部311をピッチP(間隔S)でX軸方向に配列したパターンが得られる。
次に、ウエハWがエッチング装置920に搬送され、エッチング装置920において、図5(I)に示されるように、スペーサ341をマスクとしてターゲット層31のエッチングが行われる。エッチング後、マスク(スペーサ341)が除去され、図5(J)に示されるように、ウエハW上に幅Lのターゲット部311をピッチP(間隔S)でX軸方向に配列したパターンが得られる。
〔測定検査処理〕
次に、ターゲット部311をライン部とするパターン(下地パターン又はスペーサパターンと呼ぶ)が形成されたウエハWが測定検査器120に搬送され、測定検査器120において、ウエハWに対する測定検査処理が行われる。すなわち、ターゲット層に形成された下地パターンに付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)のウエハ面内での位置が検出される。解析装置500からの転送要求により、測定検査器120の検出結果が解析装置500に送られる。
次に、ターゲット部311をライン部とするパターン(下地パターン又はスペーサパターンと呼ぶ)が形成されたウエハWが測定検査器120に搬送され、測定検査器120において、ウエハWに対する測定検査処理が行われる。すなわち、ターゲット層に形成された下地パターンに付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)のウエハ面内での位置が検出される。解析装置500からの転送要求により、測定検査器120の検出結果が解析装置500に送られる。
〔解析処理〕
次に、解析装置500により、測定検査器120から送られたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果等を基にして、ウエハW上に形成された下地パターンに対して、上記ステップを繰り返して次の標的層に形成されるパターンの位置合わせ誤差が最小となるように、次の露光処理(これに続く現像処理、エッチング処理を含む)によりウエハW(ハードマスク層32)上に形成されるレジストパターンの最適な線幅条件を求める。ここで、線幅条件は、設計上定められている線幅に対する変動分ΔCD0として求める。
次に、解析装置500により、測定検査器120から送られたアライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果等を基にして、ウエハW上に形成された下地パターンに対して、上記ステップを繰り返して次の標的層に形成されるパターンの位置合わせ誤差が最小となるように、次の露光処理(これに続く現像処理、エッチング処理を含む)によりウエハW(ハードマスク層32)上に形成されるレジストパターンの最適な線幅条件を求める。ここで、線幅条件は、設計上定められている線幅に対する変動分ΔCD0として求める。
通常、露光装置は、次式により与えられる評価尺度Eが最小となるようにアライメントと露光線幅の制御パラメータの最適化を行う。
E=(EGA残留誤差)×W1+(ΔCD0/2)×W2 …(1)
ここで、(EGA残留誤差)は、先述の通り、アライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果からEGA演算により求められるEGA補正量(各ショット領域の位置のXY補正量)により補正されるマーク位置とマーク実測位置とのずれについての計測マーク数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。(ΔCD0/2)は、前記、第1パターンの線幅設計値と線幅実測値とのずれの1/2についての計測パターン数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。また、W1とW2は、それぞれアライメント補正制御と線幅補正制御の最適化のレベルに応じて定める重み係数で、通常、W1=W2=1とする。すなわち、露光位置とレジストパターンの線幅(露光線幅)を調整することで、下地パターンに対して、次の標的層に形成されるスペーサパターンの位置合わせを行う。
ここで、(EGA残留誤差)は、先述の通り、アライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果からEGA演算により求められるEGA補正量(各ショット領域の位置のXY補正量)により補正されるマーク位置とマーク実測位置とのずれについての計測マーク数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。(ΔCD0/2)は、前記、第1パターンの線幅設計値と線幅実測値とのずれの1/2についての計測パターン数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。また、W1とW2は、それぞれアライメント補正制御と線幅補正制御の最適化のレベルに応じて定める重み係数で、通常、W1=W2=1とする。すなわち、露光位置とレジストパターンの線幅(露光線幅)を調整することで、下地パターンに対して、次の標的層に形成されるスペーサパターンの位置合わせを行う。
SiO2膜34の積層とこれに続くエッチング処理の結果、SiO2膜の積層とエッチング特性のウエハ面内ばらつきがない場合、上記の通り、ウエハW上に幅Lのターゲット部311をピッチPでX軸方向に配列した理想的なパターンが得られる。しかし、スペーサプロセス法の場合、スペーサパターンの線幅精度は、パターン形成プロセスに依存する。例えば図6(A)に示されるように、SiO2膜の積層とエッチング特性のウエハ面内ばらつきが発生し、スペーサ341の線幅が設計上の線幅LからΔCD1ずれると、図6(B)に示されるように、スペーサ341間隔が設計上の間隔S(図5(H)参照)から間隔S’=S−2ΔCD1に狭くなってしまう。
係る場合、上記測定処理では、測定検査器120により、さらに、スペーサパターン(或いは下地パターン)のウエハ面内ばらつきΔCD1が計測される。その計測結果は、測定検査器120により、アライメントマークの検出結果とともに解析装置500に送られる。解析装置500は、次式により与えられる評価尺度E’が最小となるように最適化し、線幅条件ΔCD0を求める。ウエハ面内ばらつきΔCD1の調整後に、ΔCD1の調整できなかったばらつきに対して、ΔCD0の最適化を行ってもよい。評価尺度E’の最適化は、ウエハ内のショットごとに行ってもよいし、ウエハ内ショットごと、かつ、ショット内の領域ごとに行ってもよい。
E’=(EGA残留誤差)×W1+((ΔCD0+ΔCD1)/2)×W2 …(2)
ここで、(EGA残留誤差)は、先述の通り、アライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果からEGA演算により求められるEGA補正量(各ショット領域の位置のXY補正量)により補正されるマーク位置とマーク実測位置とのずれについての計測マーク数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。((ΔCD0+ΔCD1)/2)は、第1パターンの線幅設計値と線幅実測値とのずれΔCD0と第2パターン(スペーサパターン)の線幅設計値と線幅実測値とのずれΔCD1の和の1/2についての計測パターン数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。また、W1とW2は、それぞれアライメント補正制御と線幅補正制御の最適化のレベルに応じて定める重み係数で、通常、W1=W2=1とする。SiO2膜の積層とエッチング特性のウエハ面内ばらつきが発生し、第2パターン(スペーサパターン)の間隔が2×ΔCD1狭くなる(広くなる)場合、すなわち、第2パターン(スペーサパターン)の線幅設計値とのずれがΔCD1分太く(細く)なる場合、露光装置100によりウエハWを露光する際に、前記、第1パターンの線幅設計値とのずれΔCD0を線幅制御して、ΔCD1分細く(太く)形成することで、(ΔCD0+ΔCD1)/2=0とし、線幅にばらつきが生じたスペーサパターンの中心位置を設計位置に調整することができる。これにより、スペーサパターンの線幅にばらつきが生じても、スペーサパターンの間隔を均等にすることができ、歩留まりの向上に寄与できる。但し、ΔCD0とΔCD1には、それぞれ、ずれの上限値・下限値が設定される。
ここで、(EGA残留誤差)は、先述の通り、アライメントマーク(ウエハマーク)(MXp、MYp)の検出結果からEGA演算により求められるEGA補正量(各ショット領域の位置のXY補正量)により補正されるマーク位置とマーク実測位置とのずれについての計測マーク数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。((ΔCD0+ΔCD1)/2)は、第1パターンの線幅設計値と線幅実測値とのずれΔCD0と第2パターン(スペーサパターン)の線幅設計値と線幅実測値とのずれΔCD1の和の1/2についての計測パターン数分の平均の絶対値+3σである。σは、ばらつき(標準偏差)を示す。また、W1とW2は、それぞれアライメント補正制御と線幅補正制御の最適化のレベルに応じて定める重み係数で、通常、W1=W2=1とする。SiO2膜の積層とエッチング特性のウエハ面内ばらつきが発生し、第2パターン(スペーサパターン)の間隔が2×ΔCD1狭くなる(広くなる)場合、すなわち、第2パターン(スペーサパターン)の線幅設計値とのずれがΔCD1分太く(細く)なる場合、露光装置100によりウエハWを露光する際に、前記、第1パターンの線幅設計値とのずれΔCD0を線幅制御して、ΔCD1分細く(太く)形成することで、(ΔCD0+ΔCD1)/2=0とし、線幅にばらつきが生じたスペーサパターンの中心位置を設計位置に調整することができる。これにより、スペーサパターンの線幅にばらつきが生じても、スペーサパターンの間隔を均等にすることができ、歩留まりの向上に寄与できる。但し、ΔCD0とΔCD1には、それぞれ、ずれの上限値・下限値が設定される。
線幅条件ΔCD0は、全ショット領域について共通に、又はショット個別に、又はショット内の領域ごとに個別に求めることができる。求められた線幅条件ΔCD0は、例えばショット毎の線幅補正マップとして、露光装置100にフィードバックされる。露光装置100は、線幅補正マップに従って、露光線幅を制御する。ここで、線幅補正マップではなく、ウエハ面内のばらつきをウエハ座標系における各ショット中心位置(Xs,Ys)に対する高次多項式(3)でフィッティングし、この高次多項式中の各補正係数Cを露光装置100にフィードバックしてもよい。下記(3)式では、フィッティング次数が7次の場合の計算モデルを示す。
〔不純物拡散、アルミ蒸着配線処理〕
解析処理と並行して、又は解析処理に続いて、エッチングされたウエハWに対する不純物拡散、アルミ蒸着配線処理、CVD装置910にて成膜、CMP装置930にて平坦化、酸化・イオン注入装置940でのイオン注入などが必要に応じて行われる。これにより、ウエハWのターゲット層31に対するパターニングプロセスが完了する。
解析処理と並行して、又は解析処理に続いて、エッチングされたウエハWに対する不純物拡散、アルミ蒸着配線処理、CVD装置910にて成膜、CMP装置930にて平坦化、酸化・イオン注入装置940でのイオン注入などが必要に応じて行われる。これにより、ウエハWのターゲット層31に対するパターニングプロセスが完了する。
次いで、ホスト600により、全工程が終了し、ウエハW上にすべてのパターンが形成されたか否かが判断される。この判断が否定されれば成膜処理に戻り、肯定されれば次の処理に進む。以上のように、一連のパターニングプロセスが工程数分繰り返し実行されることにより、ウエハW上にデバイスパターンが積層され、半導体デバイスが形成される。
繰り返し工程完了後、プロービング処理、リペア処理が、デバイス製造処理装置群900において実行される。プロービング処理において、不良を検出した場合には、例えば、リペア処理において、冗長回路へ置換する処理が行われる。解析装置500は、検出した重ね合わせの異常が発生した箇所などの情報を、プロービング処理、リペア処理を行う装置に送るようにすることもできる。不図示の検査装置では、ウエハW上の線幅異常が発生した箇所については、チップ単位で、プロービング処理、リペア処理の処理対象から除外することができる。その後、ダイシング処理、パッケージング処理、ボンディング処理が実行され、最終的に製品チップが完成する。
以上詳細に説明したように、本実施形態のデバイス製造システム1000では、露光装置100を用いて露光によりウエハW上にレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをハードマスクに転写し、それにより形成されるハードマスクパターンの側壁にスペーサを形成し、最後にそのハードマスクパターンを除去することにより、露光装置の解像限界を超える微細なデバイスパターンを形成するスペーサプロセス(Spacer Process)法において、ウエハW上に形成されたデバイスパターンを検出し、その検出結果に基づいて、レジストパターンの側壁に形成されるスペーサの線幅及び間隔の少なくとも一方を調整するためのレジストパターンの形成条件が求められる。このレジストパターンの形成条件に従って露光によりレジストパターンを形成することで、デバイスパターンの形成位置を最適化することが可能となる。
また、本実施形態のデバイス製造システム1000では、上記のレジストパターンの形成条件に従って露光によりウエハW上にレジストパターンを形成することで、下地パターンに対するデバイスパターンの高い重ね合わせ精度を実現することが可能となる。
また、本実施形態のデバイス製造システム1000では、下地パターンのウエハ面内ばらつき(線幅誤差)を測定し、その結果を用いて、次の標的層に形成されるパターンの位置合わせが最適となるように、次の露光処理(これに続く現像処理、エッチング処理を含む)によりウエハW(ハードマスク層32)上に形成されるレジストパターンの線幅条件が求められる。これにより、さらに、下地パターンに対する標的層のデバイスパターンの高い重ね合わせ精度及び下地パターンとデバイスパターンとの高い位置合わせ精度を実現することが可能となる。
なお、本実施形態のデバイス製造システム1000におけるデバイス製造工程では、ロット内のウエハWを処理する毎に、又は複数のウエハWを処理する毎に、線幅条件を求めて更新することとしてもよい。これにより、効率よく、下地パターンに対する標的層のデバイスパターンの高い重ね合わせ精度及び下地パターンとデバイスパターンとの高い位置合わせ精度を実現することが可能となる。
また、式(1)又は式(2)により与えられる評価尺度E又はE’において、(EGA残留誤差)、及び、線幅誤差((ΔCD0/2)、又は、(ΔCD0+ΔCD1)/2)を平均の絶対値+3σとしたが、これ以外に、平均の絶対値、又は、総和の絶対値、又は、平均の絶対値+ばらつき、又は、総和の絶対値+ばらつき、又は、ばらつきとしてもよい。ここで、ばらつきとしては、3σ(標準偏差の3倍)の他に、σ(標準偏差)の任意の整数倍としてもよい。
また、本実施形態のデバイス製造システム1000におけるデバイス製造工程では、プロセスウエハを用いて、デバイスパターンに付設されたアライメントマークを検出する、さらにデバイスパターンの線幅を計測することとしたが、これに限らず、特にロット内の1つめのウエハを処理する場合に、テストウエハを用いたテスト露光により形成されたアライメントマークを検出する、さらにテスト露光により形成されたパターンの線幅を計測することとしてもよい。
また、デバイス製造システム1000内では、解析装置500は、各種デバイス製造処理装置から独立した別個の装置であるものとしたが、本発明はこれには限らない。例えば、システム内のいずれかのデバイス製造処理装置に、解析装置500が有する解析機能を持たせるようにしても勿論良い。例えば、露光装置100の主制御装置50、測定検査器120、あるいはホスト600などに前述したEGA最適化シミュレーション及び重ね合わせ最適化シミュレーションなどの解析機能を持たせるようにしても良い。
また、本実施形態によれば、解析装置500をコンピュータとし、解析機能をそのコンピュータに実行させるプログラムにより実現するものとした。このプログラムは、インターネットからダウンロードされたり、CD−ROMのような情報記録媒体に記録された状態からインストールされたりするので、解析機能自体の追加、変更、修正が容易となる。
本実施形態では、露光装置100を、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置としたが、これに限らず、ステップ・アンド・リピート方式、あるいは他の方式の露光装置であっても良い。これに代表されるように、各種装置についても、その種類には限定されない。また、本発明は、半導体製造工程に限らず、液晶表示素子などを含むディスプレイの製造工程にも適用可能である。また、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する工程、薄膜磁気ヘッドの製造工程、及び撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、有機EL、DNAチップなどの製造工程の他、すべてのデバイス製造工程における重ね合わせ管理に本発明を適用することができるのは勿論である。
また、上記実施形態では、解析装置500を、例えばパーソナルコンピュータとした。すなわち解析装置500における解析処理は、解析プログラムが、PCで実行されることにより実現されている。この解析プログラムは、上述したようにメディアを介してPCにインストール可能となっていても良いし、インターネットなどを通じてPCにダウンロード可能となっていても良いのは前述したとおりである。また、解析装置500がハードウエアで構成されていても構わないのは勿論である。
100…露光装置、110…C/D、120…測定検査器(検出装置)、500…解析装置、900…デバイス製造処理装置群、1000…デバイス製造システム、W…ウエハ、MXp、MYp…アライメントマーク(ウエハマーク)。
Claims (19)
- 露光により第1パターンを形成し、該第1パターンの側壁にスペーサを形成し、前記第1パターンを除去することにより、物体上に形成される第2パターンの形成位置を最適化するパターン形成最適化方法であって、
前記物体上に形成された前記第2パターンを検出することと、
前記検出結果に基づいて、前記第1パターンの側壁に形成される前記スペーサの間隔及び線幅の少なくとも一方を調整するために、前記第1パターンの形成条件を求めることと、を含むパターン形成最適化方法。 - 前記第2パターンは、ラインアンドスペースパターンを含み、
前記検出することでは、前記第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を検出する、請求項1に記載のパターン形成最適化方法。 - 前記検出することでは、前記第2パターンとともに形成された複数のマークをさらに検出し、
前記求めることでは、前記複数のマークの検出結果を用いて前記第2パターンの位置合わせ誤差を求め、該位置合わせ誤差にさらに基づいて前記第1パターンの形成条件を求める、請求項1又は2に記載のパターン形成最適化方法。 - 前記第1パターン露光時の位置合わせ誤差を求め、該位置合わせ誤差にさらに基づいて、前記第1パターンの形成条件を求める、請求項1又は2に記載のパターン形成最適化方法。
- 前記第1パターンの形成条件は、線幅及び位置の少なくとも一方を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパターン形成最適化方法。
- 前記求めることでは、前記第1パターンの形成条件を、前記第2パターンが形成される前記物体上のショット領域ごと、又は、ショット内の領域ごとに求める、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパターン形成最適化方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のパターン形成最適化方法を用いて、前記第1パターンの形成条件を求めることと、
前記形成条件に従って、前記物体上に前記第1パターンを露光により形成することと、
を含む露光方法。 - 前記形成することでは、前記露光により、複数の物体上に、順次、前記第1パターンを形成し、
前記求めることでは、前記複数の物体のうちの少なくとも1以上について前記露光をする毎に前記第1パターンの形成条件を求める、請求項7に記載の露光方法。 - 請求項7又は8に記載の露光方法を利用して、物体上の標的層にマスクを形成することと、
前記マスクを用いて前記標的層を加工することと、を含むデバイス製造方法。 - 露光により第1パターンを形成し、該第1パターンの側壁にスペーサを形成し、前記第1パターンを除去することにより、物体上に形成される第2パターンの形成位置を最適化するパターン形成最適化システムであって、
前記物体上に形成された前記第2パターンを検出する検出装置と、
前記検出結果に基づいて、前記第1パターンの側壁に形成される前記スペーサの間隔及び線幅の少なくとも一方を調整するために、前記第1パターンの形成条件を求める最適化装置と、
を備えるパターン形成最適化システム。 - 前記第2パターンは、ラインアンドスペースパターンを含み、
前記検出装置は、前記第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を検出する、請求項10に記載のパターン形成最適化システム。 - 前記第2パターンとともに形成された複数のマークを検出するマーク検出系をさらに備え、
前記最適化装置は、前記複数のマークの検出結果を用いて前記第2パターンの位置合わせ誤差を求め、該位置合わせ誤差にさらに基づいて前記第1パターンの形成条件を求める、請求項10又は11に記載のパターン形成最適化システム。 - 前記第1パターン露光時の位置合わせ誤差を求め、該位置合わせ誤差にさらに基づいて、前記第1パターンの形成条件を求める、請求項10又は11に記載のパターン形成最適化システム。
- 前記第1パターンの形成条件は、線幅及び位置の少なくとも一方を含む、請求項10〜13のいずれか一項に記載のパターン形成最適化システム。
- 前記最適化装置は、前記第1パターンの形成条件を、前記第2パターンが形成される前記物体上のショット領域ごと、又は、ショット内の領域ごとに求める、請求項10〜14のいずれか一項に記載のパターン形成最適化システム。
- 前記第1パターンの形成条件を求める請求項10〜15のいずれか一項に記載のパターン形成最適化システムを備え、
前記形成条件に従って、前記物体上に前記第1パターンを露光により形成する露光装置。 - 前記第1パターンの形成条件を求める請求項10〜15のいずれか一項に記載のパターン形成最適化システムを備え、
前記形成条件に従って、前記物体上に形成された前記第1パターンの線幅及び位置の少なくとも一方を計測する検出装置。 - 前記第1パターンの形成条件を求める請求項10〜15のいずれか一項に記載のパターン形成最適化システムを備え、
前記形成条件に従って、前記物体上に形成された前記第2パターンの間隔及び線幅の少なくとも一方を計測する検出装置。 - 前記露光により、複数の物体上に、順次、前記第1パターンを形成し、
前記パターン形成最適化システムは、前記複数の物体のうちの少なくとも1以上について前記露光をする毎に前記第1パターンの形成条件を求める、請求項16に記載の露光装置。
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JP2012129590A JP2013254849A (ja) | 2012-06-07 | 2012-06-07 | パターン形成最適化方法及びシステム、露光方法及び装置、検出装置、並びにデバイス製造方法 |
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JP2013254849A true JP2013254849A (ja) | 2013-12-19 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019526820A (ja) * | 2016-07-19 | 2019-09-19 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 区分的位置合わせモデリング方法 |
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2012
- 2012-06-07 JP JP2012129590A patent/JP2013254849A/ja active Pending
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