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JP2013166305A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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JP2013166305A
JP2013166305A JP2012030910A JP2012030910A JP2013166305A JP 2013166305 A JP2013166305 A JP 2013166305A JP 2012030910 A JP2012030910 A JP 2012030910A JP 2012030910 A JP2012030910 A JP 2012030910A JP 2013166305 A JP2013166305 A JP 2013166305A
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head
ink
nozzle
drive signal
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JP2012030910A
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Tomohiro Yuda
智裕 湯田
Bunji Ishimoto
文治 石本
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善すること。
【解決手段】複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、を備え、前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量が前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異なる、印刷装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
インクを噴射して画像を形成するインクジェットプリンターが実用化されている。このようなプリンターの中には、複数のヘッドを有し、複数色のインクを噴射するものがある。この場合、複数のヘッドは一体的に組み付けられて印刷動作を行う。
特許文献1には、複数のノズル列がオーバーラップする領域においては、記録液の液量を小さくすることが示されている。特許文献2には、淡いインクについて被記録媒体に対し浸透性の高いインクとすることが示されている。
特開2011−716号公報 特開平11−48462号公報
しかしながら、複数のヘッドを一体的に組み付けて印刷を行う場合、ヘッド間の組み付け誤差により理想状態の位置にドットが形成されない場合がある。ドットがずれて形成されることによりドットの粗密が生じ、ドットの埋まりの悪い箇所では媒体表面が露出する。このような媒体表面の露出は人間の視覚上その欠陥を認識しやすい。よって、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、
前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、
を備え、
前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、
前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量が前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異なる、印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態における印刷システム100のブロック図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。 本実施形態におけるヘッド構成の説明図である。 本実施形態の1つのヘッドにおけるノズル列の周辺の断面図である。 本実施形態における複数の駆動信号生成部の説明図である。 本実施形態における駆動信号の一例の説明図である。 理想状態におけるノズル位置とドットの並びの説明図である。 ヘッドに組み付け誤差が生じた場合のノズル位置とドットの並びの説明図である。 本実施形態におけるドットの並びの一例の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。すなわち、
複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、
前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、
を備え、
前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、
前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量が前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異なる、印刷装置である。
このようにすることで、複数のヘッドで複数のインクを噴射して画像を形成するときにおいて、一方のヘッドから噴射される最大のドットサイズのインク滴のインク重量をヘッド間で異ならせることにより、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することができる。
かかる印刷装置であって、前記第1ヘッドにおける駆動素子に第1駆動信号を供給する第1駆動信号生成部と、前記第2ヘッドにおける駆動素子に第2駆動信号を供給する第2駆動信号生成部と、を備え、前記最大サイズのドットを形成する信号が前記第1駆動信号と前記第2駆動信号とで異なることが望ましい。
このようにすることで、最大サイズのドットを形成する信号を異ならせることにより、一方のヘッドから噴射される最大のドットサイズのインク滴のインク重量を他方のヘッドのものと異ならせることができる。
また、前記第1駆動信号において前記最大サイズのドットを形成する信号の振幅と、前記第2駆動信号において前記最大サイズのドットを形成する信号の振幅が異なることが望ましい。
このようにすることで、最大サイズのドットを形成する信号を異ならせることができる。
また、前記第1ノズル列のノズルと前記第3ノズル列のノズルとのノズル列に沿う方向の距離が、前記第2ノズル列のノズルと前記第3ノズル列のノズルとのノズル列に沿う方向の距離よりも短いことが望ましい。
このようにすることで、第1ヘッドと第2ヘッドとのずれ量が1つのヘッドにおけるノズルピッチよりも小さい状況化において、ドットの埋まりの悪さを改善することができる。
また、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドは離間して組み付けられることが望ましい。
このようにヘッド間の距離が離れることにより、組み付け誤差によって生ずるドット位置のずれ量が大きくなるが、このような状況化であっても、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することができる。
また、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間に他のヘッドを有し、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドは、他のヘッドとの関係の中でも最も離間していることが望ましい。
このようにヘッド間の距離が最も離れることにより、組み付け誤差によって生ずるドット位置のずれ量も最大になるが、このような状況化であっても、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することができる。
また、前記第1ノズル列と前記第2ノズル列と前記第3ノズル列と前記第4ノズル列のノズルピッチは共通であり、
前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズル列のノズルは、前記ノズル列に沿う方向にノズルピッチの1/2ずれており、
前記第3ノズル列のノズルと前記第4ノズル列のノズルは、前記ノズル列に沿う方向にノズルピッチの1/2ずれていることが望ましい。
このようにすることで、第1ヘッドと第2ヘッドの組み合わせにより複数色のインクを適切に並べて印刷することができる。
また、本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項も明らかとなる。すなわち、
複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、からインクを噴射して印刷を行う印刷方法であって、
前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、画像を形成するときにおいて、前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量を前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異ならせた、印刷方法である。
このようにすることで、複数のヘッドで複数のインクを噴射して画像を形成するときにおいて、一方のヘッドから噴射される最大のドットサイズのインク滴のインク重量をヘッド間で異ならせることにより、ヘッドの組み付け誤差により生ずるドットの埋まりの悪さを改善することができる。
===実施形態===
図1は、本実施形態における印刷システム100のブロック図である。以下、これらを参照しつつ、本実施形態における印刷システム100の概略構成について説明する。
印刷システム100は、印刷装置としてのインクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」ということがある)とコンピューター110と、表示装置120と、入力装置130とを有している。プリンター1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。コンピューター110は、インターフェース112を介してプリンター1と通信可能に接続されている。そして、プリンター1に画像を印刷させるため、コンピューター110は、その画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。このコンピューター110は、CPU113、メモリ114、インターフェース112、及び、記録再生装置140を備える。そして、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータープログラムがインストールされている。記録再生装置140は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置やCD−ROMドライブ装置である。
表示装置120は、例えば液晶モニタである。この表示装置120は、例えば、コンピュータープログラムのユーザーインタフェースを表示するためのものである。入力装置130は、例えば、キーボードやマウスである。
インクジェットプリンター1は、用紙搬送ユニット20、記録ユニット40、制御ユニット51、及び、駆動信号生成部70−1〜70−5を含む。用紙搬送ユニット20は、ロール紙Rから媒体を記録ユニット40に供給し、印刷後の媒体を排出する。記録ユニット40は、後述するように、複数のヘッド41−1〜41−5を搭載するキャリッジ43を移動させ、ヘッド41からインクを噴射して媒体に画像形成を行う。
また、インクジェットプリンター1は、上記各構成機器の動作を統括的に制御する制御ユニット51を備える。制御ユニット51は、演算等を行うCPU51a、プログラム及び演算結果等を記憶するメモリ51b、及び、外部装置と通信を行うインターフェース51cを備える。制御ユニット51は、用紙搬送ユニット20、記録ユニット40、及び、駆動信号生成部70−1〜70−5を制御する。
駆動信号生成部70−1〜70−5のぞれぞれは、記録ユニット40の各ヘッド41−1〜41−5のピエゾ素子421(後述)に駆動信号を供給する。駆動信号生成部70−1〜70−5には、制御ユニット51から駆動信号の形状を規定するデジタルデータが送られ、これらデジタルデータに基づいて電圧波形である駆動信号を生成する。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。図3は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。以下の説明では、媒体の搬送方向(排出方向)をX軸方向と、X軸方向と直交する搬送路26の幅方向(図3において紙面垂直方向)をY軸方向と、X軸方向及びY軸方向と直交する鉛直方向をZ軸方向と称して説明する場合がある。
図2に示すように、このインクジェットプリンター1は、長手方向が水平に配置された記録ユニット40と、記録ユニット40の端部に装着された筐体90と、記録ユニット40の上側に装着された装填部10とを備える。
記録ユニット40は、搬送路26に沿って搬送されてくる媒体に対してインクを噴射する複数のヘッド41−1〜41−5を備える。ヘッド41は、搬送路26の幅方向に移動自在なキャリッジ43に搭載されている。プリンター1には、インクを貯留する不図示のインクカートリッジが装着される。ヘッド41には、これらインクカートリッジから各色のインクが供給される。ヘッド41−1〜41−5のそれぞれは、2列のノズル列を備え、各ノズル列から所定の色のインクをそれぞれ噴射可能な構成となっている。ヘッド41は、媒体の記録面に対してインクを噴射することにより所定の画像や文字等の情報を記録する画像形成を実施する。
記録ユニット40にて画像形成を施された媒体は、排出ローラー24から排出される。排出ローラー24は、紙種によってニップするローラーを、ギザローラー25aあるいはコロローラー25bに切り替える機構を備える。
排出ローラー24の下流側には、排出された媒体を所定サイズにせん断するカッター装置61が設けられている。カッター装置61は、排出された媒体の高さ位置を規制する規制部材62と、媒体の排出方向(X軸方向)と直交する幅方向(Y軸方向)に移動して媒体をせん断するカッターユニット63とを有する。
筐体90の上面には、操作パネル80が配置される。操作パネル80は、ユーザが操作する複数のスイッチ82の他、プリンター1の動作状態を示す表示部84も含む。従って、ユーザは、操作パネル80およびカートリッジホルダが配置された側を前面として、この前面側からプリンター1を操作する。
図4は、本実施形態におけるヘッド構成の説明図である。図4では、ヘッド上面から透過的にノズル列を視認したときの様子が示されている。本実施形態におけるプリンターでは、Aヘッド41−1からEヘッド41−5の5つのヘッドを一体的に固定して用いている。Aヘッド41−1からEヘッド41−5のぞれぞれの構成はほぼ同様であるので、ここでは、例として、Aヘッド41−1のノズル構成について説明を行う。
Aヘッド41−1には、2列のノズル列が構成されている。1列のノズル列には360個のノズルが構成される。また、各ノズル列は、Pのノズルピッチで構成される。本実施形態において、ノズルピッチPは、例えば、180dpiである。
これら2列のノズル列では、一方のノズル列のノズルの位置に対し、他方のノズル列のノズルはP/2だけ搬送方向にずれるように配置されている。すなわち、隣接するノズル列との間では、少なくとも搬送方向についてP/2のドットピッチを構成できることになる。
図に示される左側のノズル列をAノズル列とし、右側のノズル列をBノズル列とすると、Aノズル列がBノズル列よりも、搬送方向の下流側にノズルの位置がP/2だけずれて配置されている。
Aヘッド41−1(第1ヘッドに相当する)のR1ノズル列(第1ノズル列に相当する)からは、マゼンタインクMが噴射される。Aヘッド41−1のR2ノズル列(第2ノズル列に相当する)からは、シアンインクが噴射される。Bヘッド41−2のR1ノズル列からは、ライトブラックインクLBが噴射される。Bヘッド41−2のR2ノズル列からは、イエローインクYが噴射される。Cヘッド41−3のR1ノズル列からは、ブラックインクKが噴射される。Cヘッド41−3のR2ノズル列からも、ブラックインクKが噴射される。Dヘッド41−4のR1ノズル列からは、イエローインクYが噴射される。Dヘッド41−4のR2ノズル列からは、ライトブラックインクLKが噴射される。Eヘッド41−5(第5ヘッドに相当する)のR1ノズル列(第3ノズル列に相当する)からは、シアンインクCが噴射される。Eヘッド41−5のR2ノズル列(第4ノズル列に相当する)からは、マゼンタインクが噴射される。
図5は、本実施形態の1つのヘッドにおけるノズル列の周辺の断面図である。本実施形態では、5つのヘッドが用いられているが、ここではAヘッド41−1についての説明を行い、他のヘッドについての説明は省略する。本実施形態におけるAヘッド41−1は、図に示されるように左右対称の構造を有している。ここでは、左右のうち一方の構造を説明することとし、他方の構造の説明は省略する。
本実施形態におけるAヘッド41−1は、複数のピエゾ素子421と、このピエゾ素子群421が固定される固定板423と、各ピエゾ素子421に給電するためのフレキシブルケーブル424と、から構成される。各ピエゾ素子421は、所謂片持ち梁の状態で固定板423に取り付けられている。固定板423は、ピエゾ素子421からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材である。フレキシブルケーブル424は、可撓性を有するシート状の配線基板であり、固定板423とは反対側となる固定端部の側面でピエゾ素子421と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル424の表面には、ピエゾ素子421の駆動等を制御するための制御用ICであるヘッド制御部(不図示)が実装されている。ヘッド制御部は、各ヘッドのノズル群毎にそれぞれ設けられる。
流路ユニット44は、流路形成基板45と、ノズルプレート46と、弾性板47とを有し、流路形成基板45がノズルプレート46と弾性板47に挟まれるようにそれぞれを積層して一体的に構成される。ノズルプレート46は、ノズルが形成されたステンレス鋼製の薄いプレートである。
流路形成基板45には、圧力室451及びインク供給口452となる空部が各ノズルに対応して複数形成される。リザーバ453は、インクカートリッジに貯留されたインクを各圧力室451に供給するための液体貯留室であり、インク供給口452を通じて対応する圧力室451の他端と連通している。そして、インクカートリッジからのインクは、インク供給管(不図示)を通って、リザーバ453内に導入される。弾性板47は、島部473を備えている。そして、この島部473にピエゾ素子421の自由端部の先端が接着される。
フレキシブルケーブル424を介してピエゾ素子421に駆動信号を供給すると、ピエゾ素子421は伸縮して圧力室451の容積を膨張・収縮させる。このような圧力室451の容積変化により、圧力室451内のインクには圧力変動が生じる。そして、このインク圧力の変動を利用することでノズルからインクを噴射させることができる。
本実施形態において、1つのヘッドに供給されるインク色は左右で同じものが供給される場合もあるし、異なるものが供給される場合がある。また、本実施形態において、1つのヘッドに供給される駆動信号は共通のものであるが、異なるヘッド間では若干ながら異なる駆動信号が供給されることがある。
図6は、本実施形態における複数の駆動信号生成部の説明図である。本実施形態において、Aヘッド41−1からEヘッド41−5に供給される駆動信号は、それぞれ個別のものとなっている。そのため、駆動信号生成部も、ヘッド毎に個別に用意される。
図6には、Aヘッド41−1に供給される第1駆動信号COM1を生成する第1駆動信号生成部70−1からEヘッド41−5に供給される第5駆動信号COM5を生成する第5駆動信号生成部70−5が示されている。これら駆動信号生成部の構造はほぼ共通のものであるので、ここでは第1駆動信号生成部70−1を例に説明を行う。
第1駆動信号生成部70−1は、波形生成回路71−1と電流増幅回路72−1を備える。波形生成回路71−1は、制御ユニット51から送られるデジタルデータに基づいてアナログ信号である駆動信号の波形を生成する。電流増幅回路72−1は、生成された駆動信号の波形について電力増幅を行う。電力増幅を行うのは、1つのヘッド内に含まれる複数のピエゾ素子421に安定的に駆動信号を供給することができるようにするためである。
図7は、本実施形態における駆動信号の一例の説明図である。前述のように、本実施形態では、ヘッド毎に個別の駆動信号が供給されており、5つの駆動信号生成部から5種類の駆動信号が生成され供給される。
ここでは、第1駆動信号COM1について説明を行う。第1駆動信号COM1では、繰り返し期間Tにおける信号が繰り返し出力される。繰り返し期間Tには、区間T1、T2、T3、及び、T4が含まれる。区間T1は、中ドットを形成するための第1波形PS1を含む。区間T2は、インクメニスカスを微振動させるための第2波形PS2を含む。区間T3は、大ドットを形成するための第3波形PS3を含む。区間T4は、小ドットを形成するための第4波形PS4を含む。
前述のヘッド41は、波形の振幅が大きいほど多くのインクを噴射する。すなわち、大ドットを形成するための第3波形PS3は最も振幅が大きく、小ドットを形成するための第4波形PS4は最も振幅が小さい。なお、第2波形PS2はインクメニスカスを微振動させるだけであって、インクは噴射させない。
制御ユニット51から送られてくるデータに応じて、図に示される第1波形PS1の最大電圧Vm、第3波形PS3の最大電圧Vl、及び、第4波形PS4の最大電圧Vsが規定される。
以上、第1駆動信号COM1について説明を行ったが、他の駆動信号、すなわち第2駆動信号COM2から第5駆動信号COM5についても、制御ユニット51から送られてくるデータに基づいて、第2駆動信号生成部70−1〜70−5によって生成される。このように各ヘッドに供給される駆動信号を個別のものとすることにより、各ヘッドのドットサイズごとにその大きさを調整することができる。
なお、ここでは、電圧Vs、Vm、Vlが異ならされたものとすることによりドットサイズを異ならせることとしているが、駆動信号における各波形の他の要素について異ならせることによりドットサイズを異ならせることとしてもよい。
図8は、理想状態におけるノズル位置とドットの並びの説明図である。図8には、Aヘッド41−1とEヘッド41−5のノズルの並びが模式的に示されている。これらヘッドからは、マゼンタインクMとシアンインクCが噴射される。なお、ここでは説明の容易のために、ノズルの数が減らして示されている。
また、図の右方には、これらAヘッド41−1とEヘッド41−5によって形成されるドットの並びが示されている。形成されるドットは、マゼンタインクによるドットとシアンインクCによるドットである。
図8に示されるAヘッド41−1とEヘッド41−5は、それぞれノズル列に沿う方向に関して高い精度で組み付けられており、ヘッドの位置及び各ノズルの位置がノズル列に沿う方向に関して一致している。このため、形成されるドットも適切に並び、このためドット間に隙間ができず埋まりのよい印刷物を提供できる。
図9は、ヘッドに組み付け誤差が生じた場合のノズル位置とドットの並びの説明図である。図9でも、Aヘッド41−1とEヘッド41−5のノズルの並びが模式的に示されている。これらヘッドからも、マゼンタインクMとシアンインクCが噴射される。また、ここでも各ノズルの数は減らして示されている。
また、図の右方には、これらのヘッドによって形成されるドットの並びが示されている。図9に示されるヘッドは、ノズル列に沿う方向に関して相対的に高い精度で組み付けられていないため、ヘッドの位置及び各ノズルの位置がノズル列に沿う方向に関してずれている。このため、形成されるドットはノズル列に沿う方向関してずれているものがある。そして、結果として、ドット密度の高い部分とドット密度の低い部分が生じている。このためドット間に隙間が生じている。ドット密度が低い箇所では、ドット間に隙間が生ずることもある。この傾向は、Aヘッド41−1とEヘッド41−5のように互いに離間する距離が大きいほど顕著になる。
仮に、大ドットによって特定の領域を塗りつぶすような印刷が行われる場合を考える。このとき、このようにドット密度が低い箇所が生じ、媒体表面が露出すると、人間の視覚により欠陥と認識されやすい印刷物を提供することとなってしまう。よって、少なくとも、最も大きなドットを形成する場合においてこのような埋まりの悪さを改善しておく必要がある。
図10は、本実施形態におけるドットの並びの一例の説明図である。図10には、前述の図9と同様にノズル列方向にずれて組み付けられたAヘッド41−1とEヘッド41−5が示されている。結果として、やはりドットはノズル列に沿う方向についてずれた位置に形成されている。
しかしながら、本実施形態におけるEヘッド41−5では大ドットを形成するためのインク重量が、他方のヘッド(ここでは、Aヘッド41−1)が大ドットを形成するためのインク重量とは異ならされており、より多くのインクが噴射されるように設定されている。具体的には、Eヘッド41−5に供給される第5駆動信号COM5の電圧Vlが、Aヘッド41−1に供給される第1駆動信号COM1の電圧Vlよりも高く設定されている。
このようにすることにより、本実施形態のようにヘッドが離間して組み付けられるときにおいて、誤差を有して組み付けられてしまったためにドットの埋まりが悪い場合においても、ヘッド単位に供給する駆動信号を変更することによって、容易に埋まりの悪さを解消することができる。特に、最大のドットを形成するためのインク重量を変更するだけで、容易に埋まりの悪さを解消することができるという利点がある。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを噴射していた。しかし、液体を噴射する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 インクジェットプリンター、
10 装填部、
20 用紙搬送ユニット、
24 排出ローラー、25a ギザローラー、25b コロローラー、26 搬送路、
40 記録ユニット、41 ヘッド、42 トップカバー、
43 キャリッジ、44 フロントカバー、
61 カッター装置、62 規制部材、63 カッターユニット、
70 駆動信号生成部、
80 操作パネル、82 スイッチ、84 表示部、
90 筐体、
110 コンピューター、
R ロール、
M 媒体

Claims (8)

  1. 複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、
    前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、
    を備え、
    前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、
    前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量が前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異なる、印刷装置。
  2. 前記第1ヘッドにおける駆動素子に第1駆動信号を供給する第1駆動信号生成部と、
    前記第2ヘッドにおける駆動素子に第2駆動信号を供給する第2駆動信号生成部と、
    を備え、前記最大サイズのドットを形成する信号が前記第1駆動信号と前記第2駆動信号とで異なる、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1駆動信号において前記最大サイズのドットを形成する信号の振幅と、前記第2駆動信号において前記最大サイズのドットを形成する信号の振幅が異なる、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1ノズル列のノズルと前記第3ノズル列のノズルとのノズル列に沿う方向の距離が、前記第2ノズル列のノズルと前記第3ノズル列のノズルとのノズル列に沿う方向の距離よりも短い、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記第1ヘッドと前記第2ヘッドは離間して組み付けられる、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間に他のヘッドを有し、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドは、他のヘッドとの関係の中でも最も離間している、請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記第1ノズル列と前記第2ノズル列と前記第3ノズル列と前記第4ノズル列のノズルピッチは共通であり、
    前記第1ノズル列のノズルと前記第2ノズル列のノズルは、前記ノズル列に沿う方向にノズルピッチの1/2ずれており、
    前記第3ノズル列のノズルと前記第4ノズル列のノズルは、前記ノズル列に沿う方向にノズルピッチの1/2ずれている、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 複数サイズのドットを形成するノズルを有する第1ノズル列と第2ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第1ヘッドと、前記複数サイズのドットを形成するノズルを有する第3ノズル列と第4ノズル列がノズル列に沿う方向に互いにずれて形成された第2ヘッドと、からインクを噴射して印刷を行う印刷方法であって、
    前記第1ノズル列と前記第4ノズル列は第1インクを噴射し、前記第2ノズル列と前記第3ノズル列は第2インクを噴射し、画像を形成するときにおいて、前記複数サイズのドットのうち最大サイズのドットを形成するインク滴のインク重量を前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとの間で異ならせた、印刷方法。
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