JP2012236574A - 樹脂製装飾品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フロントガーニッシュ1は、微細な凹凸からなるシボ面122を形成する樹脂製の基材121を有する。基材121の上には、めっき層123およびカラークリア層124が設けられる。カラークリア層124は、めっき層123の上に設けられる塗料の皮膜であり、顔料を含む半透明な樹脂からなる。カラークリア層124が透過性を有することから、カラークリア層124の内側に位置するめっき層123の表面の金属色と、めっき層123の表面に現れる凹凸とを視認可能である。また、カラークリア層124を通過する光がカラークリア層124中の顔料で適度に遮られ、めっき層123の表面での光の乱反射が抑えられる。そのため、シボ面122の凹凸により形作られる繊細な表情を残しつつ、金属のような質感を得ることができる。
【選択図】図2
Description
しかしその反面、めっき表面にて光が乱反射する影響でシボが見えにくくなり、凹凸感が無くなるという問題がある。
このように構成される樹脂製装飾品では、半透明な樹脂からなるカラークリア層が透過性を有することから、カラークリア層の内側に位置するめっき層の表面の金属色と、めっき層の表面に現れるシボ面の凹凸とを視認可能である。また、カラークリア層を通過する光がカラークリア層に含まれる顔料で適度に遮られ、めっき層の表面での光の乱反射が抑えられる。そのため、シボの凹凸により形作られる繊細な表情を残しつつ、金属のような質感を得ることができる。つまり、シボによる凹凸感とめっきによる金属感とを同じ面で両立させることができる。
請求項3に記載の発明では、カラークリア層は塗料の皮膜から構成される。そのため、カラークリア層を安価に形成することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による「樹脂製装飾品」としてのフロントガーニッシュが装着された車両を図1に示す。フロントガーニッシュ1は、車両2のフロントに設けられている。一般に、このようなフロントガーニッシュには、車両の見栄えを良くするため等の目的に応じて各種の装飾が施される。
第1実施形態のフロントガーニッシュ1は、例えば、車幅方向の中央に設けられエンブレムを形成するエンブレム部11、このエンブレム部11の周囲に設けられているシボ部12、および、車体に取り付けられる図示しない取付部などから一体に構成されている。
シボ部12の1層目すなわち深層は、基材121である。この基材121は、樹脂成形体である。基材121の材料には、例えば熱可塑性樹脂の一種であるABS樹脂、ASA樹脂、およびAES樹脂などを用いる。このABS樹脂は一例であり、他の合成樹脂を用いてもよい。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、AS樹脂、ポリカABS樹脂、およびアクリル樹脂の他の熱可塑性樹脂を用いてもよい。あるいは、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂(ユリア樹脂)、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、およびポリウレタン等に代表される熱硬化性樹脂を用いてもよい。
ここで、「表面粗さ」とは、日本工業規格(JIS 0601-1976)にて定義されている表面粗さの規格の最大高さ(Rmax)、十点平均粗さ(Rz)および中心線平均粗さ(Ra)のいずれか1を指す。
(I)射出成形工程
第1工程の射出成形工程P1では、基材101を射出成形により成形する。具体的には、軟化する温度に加熱したABS樹脂を、所定の射出圧を加えて金型に押込んだ後、冷やして固める。シボ面122は、この射出成形時に金型から転写する。金型には、予め、シボ面122に対応する内壁にエッチング等で凹凸が形成される。
第2工程のめっき工程P2では、基材101のシボ面122の上にめっきが施される。具体的には、先ず、シボ面122に導電化処理を施す。続いて、導電化処理を施した基材121を電解槽に浸けて電気めっきを施す。これにより、シボ面122の表面に金属の薄膜を形成する。
第3工程の塗装工程P3では、めっき層123の表面に塗装を施す。具体的には、めっき層123の上に半透明な樹脂を主成分とする塗料を塗布し、乾燥させる。塗装方法としては、例えばハケ塗り、吹付塗装、浸漬塗り、電着塗装、静電塗装、粉体塗装、および紫外線硬化塗装などが挙げられる。これにより、めっき層123の表面に塗料の皮膜が形成される。
このように構成されるフロントガーニッシュ1では、半透明な樹脂からなるカラークリア層124が透過性を有することから、カラークリア層124の内側に位置するめっき層123の表面の金属色と、めっき層123の表面に現れる凹凸とを視認可能である。また、カラークリア層124を通過する光がカラークリア層124に含まれる顔料で適度に遮られ、めっき層123の表面での光の乱反射が抑えられる。そのため、シボ面122の凹凸により形作られる繊細な表情を残しつつ、金属のような質感を得ることができる。つまり、シボ面122による凹凸感とめっき層123による金属感とが同じ面で両立する車両外装用のフロントガーニッシュ1が得られる。
また第1実施形態では、シボ柄とカラークリア層124中の顔料との組み合わせにより多種多様なフロントガーニッシュを作ることができる。
また第1実施形態では、めっき層123に達しない傷は、カラークリア層124を削ることで目立たなくすることができる。つまりチッピング性能が向上する。
以下の第2〜第4実施形態のフロントガーニッシュは、第1実施形態に対し、カラークリア層のみが異なる。以下の実施形態の説明では、実質的に同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態のフロントガーニッシュについて図4に基づいて説明する。フロントガーニッシュ3のシボ部13は、めっき層123の上にカラークリア層131を形成する。カラークリア層131は、第1実施形態のカラークリア層124に対し、材質および成形方法は同じで形状のみが異なる。つまり、カラークリア層131の表面132は、平らに形成されている。これにより、カラークリア層131の表面132に光沢を与え、フロントガーニッシュ3の高級感を高めることができる。
第3実施形態のフロントガーニッシュについて図5に基づいて説明する。フロントガーニッシュ4のシボ部14は、めっき層123の上にカラークリア層141を形成する。カラークリア層141の表面142は、平らに形成されている。またカラークリア層141の最大厚みt2は、第1実施形態のカラークリア層124の最大厚みt1と比べて大きく設定されている。
このようなカラークリア層141は、例えば、基材121およびめっき層123が一体に形成されたものを射出成形用の金型に入れ、基材121と比べて低温で溶融する樹脂をベースとした半透明な樹脂を金型内に押込んだ後、冷やして固めることで得られる。
本発明の他の実施形態では、図6に示すフロントガーニッシュ5のシボ部15のように、カラークリア層151の表面152の粗さがシボ面122の粗さと略同じであってもよい。また、カラークリア層の表面がシボ面より粗くてもよい。それでも、シボ面による凹凸感とめっき層による金属感とが同じ面で両立するという効果が得られる。
本発明の他の実施形態では、めっき層は、例えば真空蒸着などの他の方法で形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、カラークリア層は、塗料の皮膜でなくてもよい。
121・・・基材
122・・・シボ面
123・・・めっき層
124,131,141,151・・・カラークリア層
Claims (8)
- 微細な凹凸からなるシボ面を形成する樹脂製の基材と、
前記シボ面の上に設けられるめっき層と、
顔料を含む半透明な樹脂からなり、前記めっき層の上に設けられるカラークリア層と、
を備えることを特徴とする樹脂製装飾品。 - 前記カラークリア層は、透明な樹脂100に対し顔料を体積比で0.1から15含んでいることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製装飾品。
- 前記カラークリア層は、塗料の皮膜から構成されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製装飾品。
- 前記カラークリア層の最大厚みは、5〜60μmであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂製装飾品。
- 前記基材の凹部の最大深さは、5〜100μmであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の樹脂製装飾品。
- 前記カラークリア層の表面粗さは、前記シボ面の粗さよりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の樹脂製装飾品。
- 前記カラークリア層の表面は平らであることを特徴とする請求項6に記載の樹脂製装飾品。
- 車両外装用または車両内装用のガーニッシュであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の樹脂製装飾品。
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