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JP2012159047A - 触媒劣化検出装置 - Google Patents

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JP2012159047A JP2011020065A JP2011020065A JP2012159047A JP 2012159047 A JP2012159047 A JP 2012159047A JP 2011020065 A JP2011020065 A JP 2011020065A JP 2011020065 A JP2011020065 A JP 2011020065A JP 2012159047 A JP2012159047 A JP 2012159047A
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Abstract

【課題】選択還元型NOx触媒の劣化を精度良く還元剤の供給不足と区別して検出する技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気通路に配置され、排気中のNOxを還元浄化するSCR触媒と、SCR触媒にNHを吸着させる尿素水を供給する尿素水添加弁と、SCR触媒の温度を取得する手段と、SCR触媒の温度に応じたSCR触媒から離脱したNHの離脱量の特性曲線を取得する手段と、特性曲線の特定の極値の温度が、SCR触媒が劣化したか否かの閾値となる所定温度T1以下の場合に、SCR触媒が劣化したと判定する手段と、を備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、触媒劣化検出装置に関する。
内燃機関の回転速度、負荷及び触媒温度をパラメータとしてマップを参照し、選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という)の排気下流における機関運転状態に応じたNH濃度(推定NH濃度X)を推定する。そして、SCR触媒の排気下流に配設された濃度センサから実際のNH濃度(実NH濃度Y)を読み込み、実NH濃度Yから推定NH濃度Xを減算した減算値が所定値より大となっていれば、SCR触媒が劣化していると判定する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。これによると、SCR触媒の排気下流におけるNH濃度からSCR触媒の劣化を検出し、劣化したままのSCR触媒を使用することで異臭を放つNH又は未浄化の排気が大気中に排出されてしまうことを回避することができる。
特開2006−125323号公報 特開2008−255937号公報 特開2009−191756号公報 特開2008−196340号公報
特許文献1に記載された技術では、SCR触媒から流出する実NH濃度Yを読み込んでSCR触媒の劣化検出を行う。このため、実NH濃度Yを読み込む濃度センサに出力ズレが生じてしまった場合には、推定NH濃度Xとの差が正確に表わせなくなり、SCR触媒の劣化検出が精度良く行えない。また、SCR触媒から流出するNH濃度という定量的な指標を用いてSCR触媒の劣化を検出している。しかし、SCR触媒から流出するNH濃度は、NHを得るため供給される還元剤の供給不足の場合にも変化する。このため、SCR触媒の劣化と還元剤の供給不足とを区別することができない。
本発明の目的は、選択還元型NOx触媒の劣化を精度良く還元剤の供給不足と区別して検出する技術を提供することにある。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
内燃機関の排気通路に配置され、排気中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx触媒と、
前記選択還元型NOx触媒にNHを吸着させる還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記選択還元型NOx触媒の温度を取得する触媒温度取得手段と、
前記触媒温度取得手段が取得する前記選択還元型NOx触媒の温度に応じた前記選択還元型NOx触媒から離脱したNHの離脱量の特性曲線を取得する特性曲線取得手段と、
前記特性曲線取得手段が取得した前記特性曲線の極値の温度が、前記選択還元型NOx触媒が劣化したか否かの閾値となる所定温度以下の場合に、前記選択還元型NOx触媒が劣化したと判定する触媒劣化判別手段と、
を備えたことを特徴とする触媒劣化検出装置である。
ここで、所定温度とは、選択還元型NOx触媒が劣化したか否かの閾値となる温度であり、特性曲線の極値の温度が所定温度以下であると選択還元型NOx触媒が劣化したと判定できる。
選択還元型NOx触媒では、NHの吸着形態が温度に応じて変化する。具体的には、選択還元型NOx触媒の温度が高くなるにつれて、NHを物理的に吸着する状態(物理吸着状態)、NHを弱酸状態(弱酸点)で吸着する状態(弱酸吸着状態)、NHを強酸状態(強酸点)で吸着する状態(強酸吸着状態)の順に変化する特性を有する。各吸着状態を経る選択還元型NOx触媒の温度に対するNHの離脱量の特性曲線は、各吸着状態での極大値や吸着状態間を遷移するときの極小値といった極値を有する。これらの極値は、選択還元型NOx触媒の劣化が進むにつれて低温側へシフトしていく。よって、本発明では、今現在の上記特性曲線を取得し、この特性曲線の極値の温度が、選択還元型NOx触媒が劣化したか否かの閾値となる所定温度以下の場合に、選択還元型NOx触媒が劣化したと判定する。これによると、上記特性曲線上の極値の温度に基づき選択還元型NOx触媒の劣化を判別するので、上記特性曲線及び極値を正確に取得すれば、選択還元型NOx触媒の劣化を精度良く検出することができる。また、還元剤の供給不足は、上記特性曲線の極値のNHの離脱量に影響を与えるが、極値の温度には影響を与えない。よって、上記特性曲線上の極値の温度に基づき選択還元型NOx触媒の劣化を判別するので、選択還元型NOx触媒の劣化を還元剤の供給不足と区別して検出することができる。
前記極値の温度が、前記所定温度よりも高く、かつ、前記極値のNHの離脱量が、前記還元剤供給手段から供給される還元剤の不足が生じているか否かの閾値となる所定量以下の場合に、前記還元剤供給手段から供給される還元剤が不足していると判定する還元剤不足判別手段を更に備えるとよい。
ここで、所定量とは、還元剤供給手段から供給される還元剤の不足が生じているか否かの閾値となる温度であり、特性曲線の極値のNHの離脱量が所定量以下であると還元剤供給手段から供給される還元剤が不足していると判定できる。
還元剤の供給不足は、上記特性曲線の極値のNHの離脱量に影響を与えるが、極値の温度には影響を与えない。よって、上記特性曲線の極値のNHの離脱量に基づき還元剤の供給不足を判別するので、還元剤の供給不足を選択還元型NOx触媒の劣化と区別して検出することができる。
本発明によると、選択還元型NOx触媒の劣化を精度良く還元剤の供給不足と区別して検出することができる。
本発明の実施例1に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 実施例1に係るSCR触媒における温度に対するNHの離脱量の特性曲線を示す図である。 実施例1に係るSCR触媒の温度に対するNHの離脱量を取得する様子を示す図である。 実施例1に係るSCR触媒の温度に対するNHの離脱量の特性曲線を示す図である。 実施例1に係るSCR触媒の温度に対するNHの吸着能力を示す図である。 実施例1に係る触媒劣化検出ルーチンを示すフローチャートである。
以下に本発明の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
(内燃機関)
図1は、本発明の実施例1に係る触媒劣化検出装置を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒を有する車両駆動用の4ストロークサイクル・ディーゼルエンジンである。内燃機関1には、内燃機関1から排出された排気を流通させる排気通路2が接続されている。
排気通路2の途中には、選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という)3が配置されている。SCR触媒3は、ゼオライト等で形成される。SCR触媒3は、NH(アンモニア)を用いて排気中のNOxを還元浄化する。例えば、NOは、4NO+4NH+O→4N+6HOのような反応によって、Nに還元される。NOは、6NO+8NH→7N+12HOのような反応によって、Nに還元される。NO及びNOは、NO+NO+2NH→2N+3HOのような反応によって、Nに還元される。またSCR触媒3は、NHを吸着する機能を有する。SCR触媒3では、NHの吸着形態がSRC触媒3の温度に応じて変化する。図2は、SCR触媒3における温度に対するNHの離脱量の特性曲線を示す図である。図2に示すように、SCR触媒3の温度が高くなるにつれて、NHを物理的に吸着する状態(物理吸着状態)、NHを弱酸状態(弱酸点)で吸着する状態(弱酸吸着状態)、NHを強酸状態(強酸点)で吸着する状態(強酸吸着状態)の順に変化する特性を有する。各吸着状態を経るSCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線は、各吸着状態での極大値や吸着状態間を遷移するときの極小値といった極値(図2に示す極値P)を有する。つまり、極値とは、SCR触媒3の温度に対してNHの離脱量の傾きの増減変化が転換される値を示す。
SCR触媒3よりも排気上流の排気通路2には、SCR触媒3に供給するNHに加水分解される還元剤として尿素水溶液(以下、尿素水という)を添加する尿素水添加弁4が配置されている。尿素水添加弁4からは、尿素水タンク5に蓄えられた尿素水が指令に基づいて排気通路2内に噴射される。噴射された尿素水は、(NHCO+HO→2NH+COのような反応で排気熱を用いて加水分解され、NHが生成される。尿素水添加弁4が、本発明の還元剤添加手段に対応する。還元剤としては、尿素水以外にもアンモニア水溶液等のアンモニア系溶液を用いることができる。
尿素水添加弁4の排気上流の排気通路2には、酸化触媒6及びフィルタ7が配置されている。フィルタ7は、排気中のPMを捕集する。酸化触媒6は、HCを浄化したり、流入するHCの酸化反応によって発熱して高温の排気をフィルタ7に供給しフィルタ7に捕集されたPMを酸化除去したりすることができる。
SCR触媒3の直下流の排気通路2には、SCR触媒3から流出する排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ8が配置されている。尿素水添加弁4の直上流の排気通路2には、排気温度を検出する温度センサ9が配置されている。温度センサ9が検出する排気温度と予め算出した触媒床温推定マップとからSCR触媒3の温度(床温)を推定することができる。温度センサ9及びSCR触媒の温度を推定する処理を実行するECU10が、触媒温度取得手段に対応する。
以上述べたように構成された内燃機関1には電子制御ユニット(以下、ECUという)10が併設されている。ECU10には、NOxセンサ8、及び温度センサ9、並びにクランクポジションセンサ11及びアクセル開度センサ12が電気的に接続されている。これらの出力信号がECU10に入力される。また、ECU10には、尿素水添加弁4が電
気的に接続されており、ECU10によって制御される。
(触媒劣化検出)
SCR触媒3は、尿素水添加弁4から供給された尿素水から得られたNHを用いて排気中のNOxを還元浄化する。このSCR触媒3を使用し続けると、NOxを還元浄化する性能やNHを吸着する性能等が劣化する。このため従来から、SCR触媒の劣化を検出することが行われている。
例えば従来にあっては、内燃機関の回転速度、負荷及び触媒温度をパラメータとしてマップを参照し、SCR触媒の排気下流における機関運転状態に応じたNH濃度(推定NH濃度X)を推定する。そして、SCR触媒の排気下流に配設された濃度センサから実際のNH濃度(実NH濃度Y)を読み込み、実NH濃度Yから推定NH濃度Xを減算した減算値が所定値より大となっていれば、SCR触媒が劣化していると判定する技術がある。これによると、SCR触媒の排気下流におけるNH濃度からSCR触媒の劣化を検出することで、異臭を放つNH又は未浄化の排気が大気中に排出されないようにすることができる。
しかし、上記従来の技術では、SCR触媒から流出する実NH濃度Yを読み込んでSCR触媒の劣化検出を行う。このため、実NH濃度Yを読み込む濃度センサに出力ズレが生じてしまった場合には、推定NH濃度Xとの差が正確に表わせなくなり、SCR触媒の劣化検出が精度良く行えない。また、SCR触媒から流出するNH濃度という定量的な指標を用いてSCR触媒の劣化を検出している。しかし、SCR触媒から流出するNH濃度は、NHを得るため供給される還元剤の供給不足の場合にも変化する。このため、SCR触媒の劣化と還元剤の供給不足とを区別することができない。このため、SCR触媒の劣化を精度良く還元剤の供給不足と区別して検出することが望まれた。
ところで、SCR触媒3は、NHの吸着形態が温度に応じて変化する。具体的には、図2に示すように、SCR触媒3の温度が高くなるにつれて、物理吸着状態、弱酸吸着状態、強酸吸着状態の順に変化する特性を有する。各吸着状態を経るSCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線は、各吸着状態での極大値や吸着状態間を遷移するときの極小値といった極値を有する。これらの極値は、SCR触媒3の劣化が進むにつれて低温側へシフトしていくことがわかっている。
そこで、本実施例では、今現在のSCR触媒3の温度に応じたSCR触媒3から離脱したNHの離脱量の特性曲線を取得し、この特性曲線の特定の極値の温度が、SCR触媒3が劣化したか否かの閾値となる所定温度以下の場合に、SCR触媒3が劣化したと判定するようにした。
具体的には、まず、SCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線を取得する処理を行う。図3は、本実施例に係るSCR触媒3の温度に対するNHの離脱量を取得する様子を示す図である。図3に示すように、尿素水添加弁4から尿素水を添加してSCR触媒3が低温の状態でNHを飽和吸着した状態にする。次に尿素水の添加を停止し、尿素添加を停止した状態で、SCR触媒3を低温から高温へ昇温させていく。SCR触媒3の温度は随時取得する。このSCR触媒3を低温から高温へ昇温させていくときに、NOxの浄化率を取得する。NOxの浄化率は、内燃機関1の運転状態と予め算出したNOx濃度推定マップとから推定する入NOx濃度と、NOxセンサ8で検出するSCR触媒3から流出する出NOx濃度と、から算出される。そして、図3に示すように処理経過時間に対するNOxの浄化率をプロットしていき、そのときのSCR触媒3の温度に対する浄化率面積から、NHの離脱量が算出できる。図4は、本実施例に係るSCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線を示す図である。図4に示すようにSCR触媒3
の温度に対するNHの離脱量をプロットすることで、SCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線を取得することができる。図4には、SCR触媒3が劣化していない正常な場合の特性曲線Aと、SCR触媒3が劣化した場合の特性曲線Bと、尿素水供給不足の場合の特性曲線Cと、が示されている。図5は、本実施例に係るSCR触媒3の温度に対するNHの吸着能力を示す図である。図5に示すように、SCR触媒3の温度が高くなる程、SCR触媒3のNHの吸着能力が低下していく。本処理を実行するECU10が、本発明の特性曲線取得手段に対応する。
次に、特性曲線の特定の極値を見つけ出し、見つけ出した特定の極値の温度が、SCR触媒3が劣化したか否かの閾値となる所定温度以下となるか否かを判別する。ここで、所定温度とは、SCR触媒3が劣化したか否かの閾値となる温度であり、特性曲線の特定の極値の温度が所定温度以下であるとSCR触媒が劣化したと判定できる。図2に示すように、特性曲線には、物理吸着状態、弱酸吸着状態、及び強酸吸着状態の3つの吸着状態での極大値となるピーク値と、3つの吸着状態間を遷移するときの極小値と、の極値Pを有する。このため、はじめに所定温度と比較する一つの極値を特定する。例えば、NH3離脱量の変化が最も大きくなる強酸吸着状態のピーク値を予め特定の極値として検出するようにする。そして、所定温度は、図4に示す所定温度T1のように、特性曲線の強酸吸着状態のピーク値の温度が、SCR触媒3が劣化したか否か判定できる閾値として予め設定されている。SCR触媒3が劣化した場合の特性曲線Bを取得した場合には、極値P1が特定される。そして、極値P1の温度が所定温度T1以下となるか判別する。極値P1の温度が所定温度T1以下であると肯定判定された場合には、SCR触媒3が劣化したと判定する。一方、極値P1の温度が所定温度T1よりも高いと否定判定された場合には、SCR触媒3が劣化していないと判定できる。本処理を実行するECU10が、本発明の触媒劣化判別手段に対応する。
本実施例によると、特性曲線上の特定の極値の温度に基づきSCR触媒3の劣化を判別するので、特性曲線及び特定の極値を正確に取得することで、SCR触媒3の劣化を精度良く検出することができる。また、尿素水の供給不足は、図4の縦軸方向の特性曲線の極値のNHの離脱量に影響を与えるが、図4の横軸方向の極値の温度には影響を与えない。よって、特性曲線上の極値の温度に基づきSCR触媒3の劣化を判別するので、SCR触媒3の劣化を尿素水の供給不足と区別して検出することができる。
また本実施例では、今現在のSCR触媒3の温度に応じたSCR触媒3から離脱したNHの離脱量の特性曲線を取得し、この特性曲線の極値の温度が、所定温度よりも高く、かつ、極値のNHの離脱量が、尿素水添加弁4から供給される尿素水の不足が生じているか否かの閾値となる所定量以下の場合に、尿素水から供給される尿素水が不足していると判定するようにした。
具体的には、上記のように特性曲線を取得し、特性曲線の特定の極値を見つけ出し、見つけ出した特定の極値の温度が、所定温度よりも高く、かつ、特定の極値のNHの離脱量が、尿素水添加弁4から供給される尿素水の不足が生じているか否かの閾値となる所定量以下となるか否かを判別する。ここで、所定量とは、尿素水添加弁4から供給される尿素水の不足が生じているか否かの閾値となる温度であり、特性曲線の極値のNHの離脱量が所定量以下であると尿素水添加弁から供給される尿素水が不足していると判定できる。尿素水の供給不足は、図4の縦軸方向の特性曲線の極値のNHの離脱量に影響を与えるが、図4の横軸方向の極値の温度には影響を与えない。よって、特性曲線の特定の極値のNHの離脱量に基づき尿素水の供給不足を判別するので、尿素水の供給不足をSCR触媒3の劣化と区別して検出することができる。特定の極値は、SCR触媒3の劣化と一緒に尿素水の供給不足を判別できるように、上記と同様に強酸吸着状態のピーク値でよい。所定量は、図4に示す所定量D1のように、特性曲線の強酸吸着状態のピーク値のNH
の離脱量が、尿素水添加弁4から供給される尿素水の不足が生じているか否かの閾値として予め設定されている。尿素水の供給不足が生じた場合の特性曲線Cを取得した場合には、極値P2が特定される。そして、極値P2の温度が所定温度T1以下となるか判別する。極値P2の温度が所定温度T1以下であると肯定判定された場合には、SCR触媒3が劣化したと判定できる。一方、極値P2の温度が所定温度T1よりも高いと否定判定された場合には、極値P2のNHの離脱量が所定量D1以下となるか判別する。極値P2のNHの離脱量が所定量D1以下であると肯定判定された場合には、尿素水の供給不足が生じていると判定する。一方、極値P2のNHの離脱量が所定量D1よりも多いと否定判定された場合には、SCR触媒3が劣化しておらず正常であると判定する。本処理を実行するECU10が、本発明の還元剤不足判別手段に対応する。
(触媒劣化検出ルーチン)
ECU10における触媒劣化検出ルーチンについて、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。図6は、触媒劣化検出ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、ECU10によって実行される。
図6に示すルーチンは、所定運転期間毎等のSCR触媒3の劣化を検出する場合に開始される。本ルーチンが開始されると、S101では、SCR触媒3の温度に対するNHの離脱量の特性曲線を取得する。すなわち、SCR触媒3が低温の状態でNHを飽和吸着した状態にする。この状態から、SCR触媒3を低温から高温へ昇温させていき、NOxの浄化率を取得する。図3に示すようにこの処理の経過時間に対するNOxの浄化率をプロットしていき、そのときのSCR触媒3の温度に対する浄化率面積から、NHの離脱量を算出し、図4の特性曲線を得る。
S102では、特性曲線の特定の極値が存在するか否かを判別する。特定の極値は、本実施例では強酸吸着状態のピーク値であるので、得られた図4の特性曲線の高温側から1番目の極大値であり、低温側から3番目の極大値である極値を見つけ出すことで得られる。S102において特定の極値が存在すると肯定判定された場合には、S103へ移行する。S102において特定の極値が存在しないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S103では、特定の極値の温度が所定温度T1以下となるか否か判別する。S103において特定の極値の温度が所定温度T1以下となると肯定判定された場合には、S104に移行してSCR触媒が劣化したと判定して本ルーチンを一旦終了する。S103において特定の極値の温度が所定温度T1よりも高いと否定判定された場合には、S105に移行する。
S105では、特定の極値のNHの離脱量が所定量D1以下となるか否か判別する。S105において特定の極値のNHの離脱量が所定量D1以下となると肯定判定された場合には、S106に移行して尿素水の供給不良と判定して本ルーチンを一旦終了する。S105において特定の極値のNHの離脱量が所定量D1よりも多いと否定判定された場合には、S107に移行してSCR触媒3及び尿素水の供給が正常であると判定して本ルーチンを一旦終了する。
以上の本ルーチンであると、特性曲線の特定の極値の温度を所定温度T1と比較し、特定の極値のNHの離脱量を所定量D1と比較することで、SCR触媒3の劣化及び尿素水の供給不足の両方を区別して精度良く検出することができる。
<その他>
本発明に係る触媒劣化検出装置は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。
1 内燃機関
2 排気通路
3 SCR触媒
4 尿素水添加弁
5 尿素水タンク
6 酸化触媒
7 フィルタ
8 NOxセンサ
9 温度センサ
10 ECU
11 クランクポジションセンサ
12 アクセル開度センサ

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、排気中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx触媒と、
    前記選択還元型NOx触媒にNHを吸着させる還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記選択還元型NOx触媒の温度を取得する触媒温度取得手段と、
    前記触媒温度取得手段が取得する前記選択還元型NOx触媒の温度に応じた前記選択還元型NOx触媒から離脱したNHの離脱量の特性曲線を取得する特性曲線取得手段と、
    前記特性曲線取得手段が取得した前記特性曲線の極値の温度が、前記選択還元型NOx触媒が劣化したか否かの閾値となる所定温度以下の場合に、前記選択還元型NOx触媒が劣化したと判定する触媒劣化判別手段と、
    を備えたことを特徴とする触媒劣化検出装置。
  2. 前記極値の温度が、前記所定温度よりも高く、かつ、前記極値のNHの離脱量が、前記還元剤供給手段から供給される還元剤の不足が生じているか否かの閾値となる所定量以下の場合に、前記還元剤供給手段から供給される還元剤が不足していると判定する還元剤不足判別手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の触媒劣化検出装置。
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