JP2012125969A - ポリマー積層体およびそれをインナーライナーに用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】厚みが薄く、耐空気透過性および隣接ゴムとの接着性に優れたポリマー積層体およびそれをインナーライナーに用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】本発明のポリマー積層体は、SIBSと、該SIBS100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、該第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、該第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmであることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のポリマー積層体は、SIBSと、該SIBS100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、該第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、該第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmであることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポリマー積層体およびそれをインナーライナーに用いた空気入りタイヤに関する。
近年、車の低燃費化に対する強い社会的要請から、タイヤの軽量化が図られている。タイヤ部材のなかでも、タイヤ半径方向の内側に配置され、空気入りタイヤ内部から外部への空気の漏れの量(空気透過量)を低減して耐空気透過性を向上させるはたらきをもつインナーライナーにおいても、軽量化などが行なわれるようになってきた。
現在、インナーライナー用ゴム組成物として、ブチルゴム70〜100質量%および天然ゴム30〜0質量%を含むブチル系ゴムを使用することで、タイヤの耐空気透過性を向上させることが行なわれている。また、ブチルゴムを主体とするゴム配合は、ブチレン以外に約1質量%のイソプレンを含み、これが硫黄・加硫促進剤・亜鉛華と相まって、ゴム分子間の架橋を可能にしている。上記ブチル系ゴムは、通常の配合では乗用車用タイヤでは0.6〜1.0mm、トラック・バス用タイヤでは1.0〜2.0mm程度の厚みが必要となるが、タイヤの軽量化を図るために、ブチル系ゴムより耐空気透過性に優れ、インナーライナー層の厚みをより薄くできるポリマーが提案されている。
特許文献1には、空気圧低下の抑制、耐久性の向上および燃費の向上を同時に実現することが可能な空気入りタイヤとして、天然ゴムおよび/または合成ゴムからなるゴム成分の100質量部に対して、下記の一般式(I)、
(式中、mおよびnはそれぞれ独立して1〜100であり、xは1〜1000である。)で表されるエチレン−ビニルアルコール共重合体が15〜30質量部の範囲内で少なくとも含有されたインナーライナー用ゴム組成物をインナーライナー層に用いてなる空気入りタイヤが提案されている。しかし、特許文献1の技術においては、該ゴム組成物を用いたゴムシートの厚みは1mmであり、タイヤの軽量化という点で改善の余地がある。
特許文献2には、空気透過率の低いナイロンを用いてインナーライナー層を形成し、ゴム組成物であるタイヤ内面またはカーカス層との接着性を向上させることのできる空気入りタイヤが提案されている。しかし、特許文献2の技術においては、ナイロンフィルム層を形成するために、ナイロンフィルムをRFL処理した後、ゴム組成物から成るゴム糊を接着する必要があり、工程が複雑化するという問題がある。さらに、加硫工程では一般に、金型内に収容した未加硫タイヤ(生タイヤ)内にブラダー本体を挿入し、ブラダー本体を膨張させて未加硫タイヤの内側から金型内面に押し付けて加硫成形を行うタイヤ加硫方法が採用されているが、特許文献2のインナーライナー層では、ナイロンフィルム層とブラダーとが加熱状態で接触することになり、ナイロンフィルム層がブラダーに粘着、接着して破れてしまうという問題もある。
本発明は、厚みが薄く、耐空気透過性および隣接ゴムとの接着性に優れたポリマー積層体およびそれをインナーライナーに用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明のポリマー積層体は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体と、該スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、該第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、該第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmであることを特徴とする。
上記のスチレン‐イソブチレン‐スチレントリブロック共重合体は、重量平均分子量が50,000〜400,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜30質量%であることが好ましい。
上記のスチレン‐イソプレン‐スチレントリブロック共重合体は、重量平均分子量が100,000〜290,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜30質量%であることが好ましい。
スチレン‐イソブチレンジブロック共重合体は、直鎖状であり、重量平均分子量が40,000〜120,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜35質量%であることが好ましい。
本発明は、上記のポリマー積層体の第2層がタイヤ半径方向外側に向けて配置される空気入りタイヤでもある。
本発明によれば、厚みが薄く、耐空気透過性および隣接ゴムとの接着性に優れたポリマー積層体およびそれをインナーライナーに用いた空気入りタイヤを提供することができる。
<ポリマー積層体>
本発明のポリマー積層体は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIBS」とも記す)と、該SIBS100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、該第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、該第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmであることを特徴とする。本発明のポリマー積層体を構成する第1層および第2層を以下に説明する。
本発明のポリマー積層体は、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIBS」とも記す)と、該SIBS100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、該第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、該第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmであることを特徴とする。本発明のポリマー積層体を構成する第1層および第2層を以下に説明する。
<第1層>
本発明のポリマー積層体を構成する第1層の厚みは、0.05〜0.6mmである。第1層の厚みが0.05mm未満であると、ポリマー積層体をインナーライナーに適用した生タイヤの加硫時に、第1層がプレス圧力で破れてしまい、得られたタイヤにおいてエアーリーク現象が生じる恐れがある。一方、第1層の厚みが0.6mmを超えるとタイヤ重量が増加し、低燃費性能が低下する。第1層の厚みは、さらに0.05〜0.4mmであることが好ましい。
本発明のポリマー積層体を構成する第1層の厚みは、0.05〜0.6mmである。第1層の厚みが0.05mm未満であると、ポリマー積層体をインナーライナーに適用した生タイヤの加硫時に、第1層がプレス圧力で破れてしまい、得られたタイヤにおいてエアーリーク現象が生じる恐れがある。一方、第1層の厚みが0.6mmを超えるとタイヤ重量が増加し、低燃費性能が低下する。第1層の厚みは、さらに0.05〜0.4mmであることが好ましい。
第1層は、SIBSおよび有機化処理粘土鉱物を押出成形、カレンダー成形といった熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーをフィルム化する通常の方法によってフィルム化して得ることができる。
このような第1層は、SIBSと有機化処理粘土鉱物とを含むことを特徴とする。ここで、「有機化処理粘土鉱物」とは、有機化合物をインターカレートした層状粘土鉱物を意味する。
(スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体:SIBS)
SIBSのイソブチレンブロック由来により、SIBSからなるポリマーフィルムは優れた耐空気透過性を有する。したがって、SIBSからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、耐空気透過性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SIBSのイソブチレンブロック由来により、SIBSからなるポリマーフィルムは優れた耐空気透過性を有する。したがって、SIBSからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、耐空気透過性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
さらに、SIBSは芳香族以外の分子構造が完全飽和であることにより、劣化硬化が抑制され、優れた耐久性を有する。したがって、SIBSからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SIBSからなるポリマーフィルムをインナーライナーに適用して空気入りタイヤを製造した場合、SIBSを含有させることにより耐空気透過性を確保するため、たとえばハロゲン化ブチルゴム等の、従来耐空気透過性を付与するために使用されてきた高比重のハロゲン化ゴムを使用しないか、使用する場合にも使用量の低減が可能である。これによってタイヤの軽量化が可能であり、燃費の向上効果が得られる。
SIBSの分子量は特に制限はないが、流動性、成形化工程、ゴム弾性などの観点から、GPC測定による重量平均分子量が50,000〜400,000であることが好ましい。重量平均分子量が50,000未満であると引張強度、引張伸びが低下するおそれがあり、400,000を超えると押出加工性が悪くなるおそれがあるため好ましくない。
SIBSは一般的にスチレン成分を10〜40質量%含む。耐空気透過性と耐久性がより良好になる点で、SIBS中のスチレン成分の含有量は10〜30質量%であることが好ましい。
該SIBSは、イソブチレンとスチレンのモル比(イソブチレン/スチレン)が、該共重合体のゴム弾性の点から40/60〜95/5であることが好ましい。SIBSにおいて、各ブロックの重合度は、ゴム弾性と取り扱い(重合度が10,000未満では液状になる)の点からイソブチレンでは10,000〜150,000程度、またスチレンでは5,000〜30,000程度であることが好ましい。
SIBSは、一般的なビニル系化合物の重合法により得ることができ、例えば、リビングカチオン重合法により得ることができる。
例えば、特開昭62−48704号公報および特開昭64−62308号公報には、イソブチレンと他のビニル化合物とのリビングカチオン重合が可能であり、ビニル化合物にイソブチレンと他の化合物を用いることでポリイソブチレン系のブロック共重合体を製造できることが開示されている。このほかにも、リビングカチオン重合法によるビニル化合物重合体の製造法が、例えば、米国特許第4,946,899号明細書、米国特許第5,219,948号明細書、特開平3−174403号公報などに記載されている。
該SIBSは分子内に芳香族以外の二重結合を有していないために、分子内に二重結合を有している重合体、例えばポリブタジエン、に比べて紫外線に対する安定性が高く、従って耐候性が良好である。さらに分子内に二重結合を有しておらず、飽和系のゴム状ポリマーであるにも関わらず、波長589nmの光の20℃での屈折率(nD)は、ポリマーハンドブック(1989年:ワイリー(Polymer Handbook, Willy,1989))によると、1.506である。これは他の飽和系のゴム状ポリマー、例えば、エチレン−ブテン共重合体に比べて有意に高い。
(有機化処理粘土鉱物)
有機化処理粘土鉱物とは、有機化合物をインターカレートした層状粘土鉱物である。有機化合物が層状粘土鉱物の層間にインターカレートすることにより、層間が広がり、ポリマーへの分散性が向上する。
有機化処理粘土鉱物とは、有機化合物をインターカレートした層状粘土鉱物である。有機化合物が層状粘土鉱物の層間にインターカレートすることにより、層間が広がり、ポリマーへの分散性が向上する。
層状粘土鉱物は、層状珪酸塩鉱物の一種で、結晶構造は珪酸四面体層−アルミナ八面体層−珪酸四面体層の3層が積み重なっており、その単位層は厚さ約10Å(1nm)、広がり0.1〜1μmという極めて薄い板状になっている。
層状粘土鉱物の代表としてモンモリロナイトが挙げられる。モンモリロナイトは結晶構造中のアルミナ八面体層の中心原子であるAlの一部がMgに置換されることで陽電荷不足となり、各結晶層自体は負に帯電しているが、結晶層間にNa+・K+・Ca2+・Mg2+などの陽イオンを挟むことで電荷不足を中和し、安定状態となる。そのため、モンモリロナイトは結晶層が何層も重なり合った状態で存在している。
モンモリロナイトの板状結晶層表面に水が接触すると、層間の交換性陽イオンに水分子が水和し、層間が膨張する。また、モンモリロナイトの陽イオン交換性を利用して層間に有機化合物をインターカレートすることで、層間が広がり、有機溶媒やポリマーへの分散性が向上する。
層状粘土鉱物としては、例えば、モンモリロナイト(特にナトリウムモンモリロナイト、マグネシウムモンモリロナイトおよびカルシウムモンモリロナイト)、ベントナイト、カオリナイト、ノンライト、バイデライト、ボルコンスコイト、ヘクトライト、サポナイト、サウコナイト、ソボカイト、スティブンサイト、スビンフォルダイト、バーミキュライトなどのスメクタイト系粘土などといったフィロシリケート類、イライトおよびイライト/スメクタイトの混合物(レクトライト、タロソバイト、レディカイトおよび前記粘土化合物とイライトとの混合物)などの雲母鉱物類またはアタパルジャイトおよびセピオライトハイドロタルサイト系層状化合物などが挙げられる。なかでもスメクタイト系粘土が好ましく、特にモンモリロナイト系粘土が好ましい。また、スメクタイト系粘土鉱物を含むベントナイトを用いても良い。これら層状粘土鉱物は一般には天然鉱物を採取して所定の精製操作を経て得られる。これらの合成粘土は区別なく使用できる。
インターカラントとして使用できる有機化合物としては、イオン化しやすい極性基を分子内に有する有機化合物が挙げられる。極性基を有する有機化合物は、スメクタイト系粘土鉱物の酸素イオンなど負イオンで覆われた層の表面との間で強い相互作用を起こし、層状粘土鉱物の層間へ入り込み(インターカレート)、層間を押し広げて膨張させるものと考えられている。
有機化合物としては、炭素原子を6個以上有するアルキル基を有し、末端にイオン化する極性基を有するものが好ましい。たとえば、ヒドロキシル基またはカルボキシル基を有するものや、アルデヒド類、アミン類、アミド類または4級アンモニウム塩が挙げられる。
ヒドロキシル基を有する有機化合物としては、オクチルアルコール、ノニルアルコールなどの脂肪族アルコール、アルキル基が置換した芳香族アルコールなどのアルコール類のほか、フェノール類などが挙げられる。
カルボキシル基を有する有機化合物としては、ステアリン酸、パルチミン酸、ラウリン酸などの直鎖状脂肪族、オレイン酸などの直鎖状アルケン酸、リノールエライジン酸などのジエン酸、トリエン酸などのポリ不飽和脂肪族酸などが挙げられる。
アルデヒド類としてはヘキシルアルデヒドなどが挙げられる。
アミン類またはアミド類としては、1以上のアミンまたはアミドを有する極性有機化合物、たとえばアルキルアミン、アミノシクロアルカンおよびアミノシクロアルカン置換体、環状脂肪族ジアミン、脂肪族アミン、アルキル芳香族アミン、アルキルジアリールアミン、脂肪族アミドなどが挙げられ、一級、二級、および/または三級アミンまたはアミドが含まれる。中でも、アルキルアミン、脂肪族アミン、アルキル芳香族アミン、アルキルジアリールアミンが好ましい。上記有機化合物は単独または2種以上を混合して使用できる。
アミン類またはアミド類としては、1以上のアミンまたはアミドを有する極性有機化合物、たとえばアルキルアミン、アミノシクロアルカンおよびアミノシクロアルカン置換体、環状脂肪族ジアミン、脂肪族アミン、アルキル芳香族アミン、アルキルジアリールアミン、脂肪族アミドなどが挙げられ、一級、二級、および/または三級アミンまたはアミドが含まれる。中でも、アルキルアミン、脂肪族アミン、アルキル芳香族アミン、アルキルジアリールアミンが好ましい。上記有機化合物は単独または2種以上を混合して使用できる。
好ましいアミン類としては、1−ヘキシルアミン、1−ヘプチルアミン、1−オクチルアミン、1−ノミルアミン、1−ドデシルアミン、1−ヘキサデシルアミン、1−オクタデシルアミン、オレイルアミンなどの一級アミン、ジ−n−ドデシルアミン、ジ−n−ヘキサデシルアミン、ジ−n−オクタデシルアミンなどの二級アミン、ジメチル−n−オクチルアミン、ジメチル−n−デシルアミン、ジメチル−n−テトラデシルアミン、ジメチル−n−ヘキサデシルアミン、ジメチル−n−オクタデシルアミン、ジメチルオレイルアミンなどの三級アミン、ジ−n−デシルメチルアミンジココアルキルメチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−デシルアミン、トリ−n−ヘキサデシルアミンなどの脂肪族アミンが挙げられる。
好ましいアミド類としては、ヘキシルアミド、ヘプチルアミド、オクチルアミド、ノニルアミド、ラウラミド、ミリスタミド、パルミタミド、ステラミド、パルミアミド、オレアミド、リノレアミドなどが挙げられる。
また、極性基を有する有機化合物としてニトリル基またはラクタム基を有するもの、ピリジン類、エステル類、界面活性剤類、エーテル類などを使用することもできる。
4級アンモニウム塩としては、たとえばジメチルジステアリルアンモニウム塩、トリメチルステアリルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデシルアンモニウム、ジメチルベンジルオクタデシルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウムなどが挙げられる。
層状粘土鉱物に有機化合物をインターカレートする方法としては、公知の方法を採用することができる。たとえばモンモリロナイト系粘土鉱物と有機化合物とを接触させるために、予め層状粘土鉱物にその質量の10質量%から20倍程度の水を含ませて、その後有機化合物とモンモリロナイト系粘土鉱物とを接触させ、有機化処理粘土鉱物を得る方法がある。
有機化処理粘土鉱物中の有機化合物の陽イオン交換量は、50〜200meg/100gが好ましい。
有機化処理粘土鉱物の配合量は、ポリマー混合物100質量部に対して0.1〜50質量%であり、さらに0.5〜30質量%が好ましい。有機化処理粘土鉱物の配合量が0.1質量%未満であると、ポリマー組成物の空気透過性、高温時の引張特性が低下する。また、有機化処理粘土鉱物の配合量が50質量%を超えると、ポリマー組成物の硬度が大きくなりすぎて屈曲疲労性が低下する。
<第2層>
本発明のポリマー積層体を構成する第2層は、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIS」とも記す)からなるSIS層およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体(以下、「SIB」とも記す)からなるSIB層の少なくともいずれかを含む。
本発明のポリマー積層体を構成する第2層は、スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体(以下、「SIS」とも記す)からなるSIS層およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体(以下、「SIB」とも記す)からなるSIB層の少なくともいずれかを含む。
(スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体:SIS)
SISのイソプレンブロックはソフトセグメントであるため、SISからなるポリマーフィルムはゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SISからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SISのイソプレンブロックはソフトセグメントであるため、SISからなるポリマーフィルムはゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SISからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SISの分子量は特に制限はないが、ゴム弾性および成形性の観点から、GPC測定による重量平均分子量が100,000〜290,000であることが好ましい。重量平均分子量が100,000未満であると引張強度が低下するおそれがあり、290,000を超えると押出加工性が悪くなるため好ましくない。
SIS中のスチレン成分の含有量は、粘着性、接着性およびゴム弾性の観点から10〜30質量%であることが好ましい。
該SISは、イソプレンとスチレンのモル比(イソプレン/スチレン)が、90/10〜70/30であることが好ましい。SISにおいて、各ブロックの重合度は、ゴム弾性と取り扱いの観点からイソプレンでは500〜5,000程度、またスチレンでは50〜1,500程度であることが好ましい。
SISは、一般的なビニル系化合物の重合法により得ることができ、例えば、リビングカチオン重合法により得ることができる。
SIS層は、SISを押出成形、カレンダー成形といった熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーをフィルム化する通常の方法によってフィルム化して得ることができる。
(スチレン−イソブチレンジブロック共重合体:SIB)
SIBのイソブチレンブロックはソフトセグメントであるため、SIBからなるポリマーフィルムはゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SIBからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SIBのイソブチレンブロックはソフトセグメントであるため、SIBからなるポリマーフィルムはゴム成分と加硫接着しやすい。したがって、SIBからなるポリマーフィルムをインナーライナーに用いた場合、該インナーライナーは、たとえばカーカスやインスレーションを形成する隣接ゴムとの接着性に優れているため、耐久性に優れた空気入りタイヤを得ることができる。
SIBとしては、直鎖状のものを用いることがゴム弾性および接着性の観点から好ましい。
SIBの分子量は特に制限はないが、ゴム弾性および成形性の観点から、GPC測定による重量平均分子量が40,000〜120,000であることが好ましい。重量平均分子量が40,000未満であると引張強度が低下するおそれがあり、120,000を超えると押出加工性が悪くなるおそれがあるため好ましくない。
SIB中のスチレン成分の含有量は、粘着性、接着性およびゴム弾性の観点から10〜35質量%であることが好ましい。
該SIBは、イソブチレン単位とスチレン単位のモル比(イソブチレン単位/スチレン単位)が、90/10〜65/35であることが好ましい。SIBにおいて、各ブロックの重合度は、ゴム弾性と取り扱いの観点からイソブチレンブロックでは300〜3,000程度、またスチレンブロックでは10〜1,500程度であることが好ましい。
SIBは、一般的なビニル系化合物の重合法により得ることができ、例えば、リビングカチオン重合法により得ることができる。
たとえば、国際公開第2005/033035号には、攪拌機にメチルシクロヘキサン、n−ブチルクロライド、クミルクロライドを加え、−70℃に冷却した後、2時間反応させ、その後大量メタノールを添加して反応を停止させ、60℃で真空乾燥してSIBを得るという製造方法が開示されている。
SIB層は、SIBを押出成形、カレンダー成形といった熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマーをフィルム化する通常の方法によってフィルム化して得ることができる。
第2層の厚みは、0.01mm〜0.3mmである。ここで第2層の厚みとは、第2層がSIS層のみからなる場合は該SIS層の厚みを、第2層がSIB層のみからなる場合は該SIB層の厚みを、第2層がSIS層およびSIB層の2層からなる場合は、該SIS層および該SIB層の合計の厚みを意味する。第2層の厚みが0.01mm未満であると、ポリマー積層体をインナーライナーに適用した生タイヤの加硫時に、第2層がプレス圧力で破れてしまい、加硫接着力が低下する恐れがある。一方、第2層の厚みが0.3mmを超えるとタイヤ重量が増加し、低燃費性能が低下する。第2層の厚みは、さらに0.05〜0.2mmであることが好ましい。
<その他のポリマーまたは樹脂>
本発明のポリマー積層体を構成する第1層または第2層には、上記のSIBS、SISやSIBに加えて、他のポリマーまたは樹脂を含んでもよい。例えば、SIBSに加えて、ナイロン、PET、クロロブチルゴム、天然ゴム、エチレンプロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等を配合することができる。
本発明のポリマー積層体を構成する第1層または第2層には、上記のSIBS、SISやSIBに加えて、他のポリマーまたは樹脂を含んでもよい。例えば、SIBSに加えて、ナイロン、PET、クロロブチルゴム、天然ゴム、エチレンプロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等を配合することができる。
<その他の配合剤>
本発明のポリマー積層体を構成する第1層または第2層には、その他の補強剤、加硫剤、加硫促進剤、各種オイル、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、カップリング剤などの一般のゴム組成物に配合される各種配合剤および添加剤を配合することができる。また、これらの配合剤、添加剤の含有量も一般的な量とすることができる。
本発明のポリマー積層体を構成する第1層または第2層には、その他の補強剤、加硫剤、加硫促進剤、各種オイル、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、カップリング剤などの一般のゴム組成物に配合される各種配合剤および添加剤を配合することができる。また、これらの配合剤、添加剤の含有量も一般的な量とすることができる。
<ポリマー積層体>
本発明のポリマー積層体の構造としては、以下の図1〜図5の形態が考えられる。以下においては、これらの各形態のポリマー積層体を説明する。
本発明のポリマー積層体の構造としては、以下の図1〜図5の形態が考えられる。以下においては、これらの各形態のポリマー積層体を説明する。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図2に示すように、第1層としてのSIBS層11および第2層としてのSIS層12から構成される。
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図2に示すように、第1層としてのSIBS層11および第2層としてのSIS層12から構成される。
図1において、該ポリマー積層体10を空気入りタイヤ1のインナーライナー9に適用する場合、SIS層12の存在する面を、たとえばカーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて設置すると、タイヤの加硫工程において、SIS層12とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
(実施の形態2)
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図3に示すように、第1層としてのSIBS層11および第2層としてのSIB層13から構成される。
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図3に示すように、第1層としてのSIBS層11および第2層としてのSIB層13から構成される。
図1において、該ポリマー積層体10を空気入りタイヤ1のインナーライナー9に適用する場合、SIB層13の存在する面を、たとえばカーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて設置すると、タイヤの加硫工程において、SIB層13とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
(実施の形態3)
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図4に示すように、第1層としてのSIBS層11、第2層としてのSIS層12およびSIB層13が前記の順に積層されて構成される。
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図4に示すように、第1層としてのSIBS層11、第2層としてのSIS層12およびSIB層13が前記の順に積層されて構成される。
図1において、該ポリマー積層体10を空気入りタイヤ1のインナーライナー9に適用する場合、SIB層13の存在する面を、たとえばカーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて設置すると、タイヤの加硫工程において、SIB層13とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
(実施の形態4)
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図5に示すように、第1層としてのSIBS層11、第2層としてのSIB層13およびSIS層12が前記の順に積層されて構成される。
本発明の一実施の形態において、ポリマー積層体10は、図5に示すように、第1層としてのSIBS層11、第2層としてのSIB層13およびSIS層12が前記の順に積層されて構成される。
図1において、該ポリマー積層体10を空気入りタイヤ1のインナーライナー9に適用する場合、SIS層12の存在する面を、たとえばカーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて設置すると、タイヤの加硫工程において、SIS層12とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
<ポリマー積層体の製造方法>
ポリマー積層体10は、SIBSと、SISおよびSIBの少なくともいずれかを、たとえば実施の形態1〜4のいずれかに記載された順序でラミネート押出や共押出などの積層押出をして得ることができる。
ポリマー積層体10は、SIBSと、SISおよびSIBの少なくともいずれかを、たとえば実施の形態1〜4のいずれかに記載された順序でラミネート押出や共押出などの積層押出をして得ることができる。
<空気入りタイヤの構造>
本発明の一実施の形態における空気入りタイヤ1について図1を用いて説明する。
本発明の一実施の形態における空気入りタイヤ1について図1を用いて説明する。
空気入りタイヤ1は、乗用車用、トラック・バス用、重機用等として用いることができる。空気入りタイヤ1は、トレッド部2とサイドウォール部3とビード部4とを有している。さらに、ビード部4にはビードコア5が埋設される。また、一方のビード部4から他方のビード部にわたって設けられ、両端を折り返してビードコア5を係止するカーカス6と、該カーカス6のクラウン部外側の2枚のプライよりなるベルト層7とが配置されている。カーカス6のタイヤ半径方向内側には一方のビード部4から他方のビード部4に亘るインナーライナー9が配置されている。ベルト層7は、スチールコードまたはアラミド繊維等のコードよりなるプライの2枚をタイヤ周方向に対して、コードが通常5〜30°の角度になるようにプライ間で相互に交差するように配置される。またカーカスはポリエステル、ナイロン、アラミド等の有機繊維コードがタイヤ周方向にほぼ90°に配列されており、カーカスとその折り返し部に囲まれる領域には、ビードコア5の上端からサイドウォール方向に延びるビードエーペックス8が配置される。なお、インナーライナー9とカーカス6との間に、インスレーションが配置されていてもよい。
<空気入りタイヤの製造方法>
本発明の一実施の形態において、空気入りタイヤ1は、ポリマー積層体の製造方法を用いて製造されたポリマー積層体10を空気入りタイヤ1の生タイヤのインナーライナー部に適用して他の部材とともに加硫成形することによって製造することができる。ポリマー積層体10を生タイヤに配置する際は、ポリマー積層体10の第2層であるSIS層12またはSIB層13が、カーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて配置する。このように配置すると、タイヤ加硫工程において、SIS層12またはSIB層13とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
本発明の一実施の形態において、空気入りタイヤ1は、ポリマー積層体の製造方法を用いて製造されたポリマー積層体10を空気入りタイヤ1の生タイヤのインナーライナー部に適用して他の部材とともに加硫成形することによって製造することができる。ポリマー積層体10を生タイヤに配置する際は、ポリマー積層体10の第2層であるSIS層12またはSIB層13が、カーカス6に接するようにタイヤ半径方向外側に向けて配置する。このように配置すると、タイヤ加硫工程において、SIS層12またはSIB層13とカーカス6との接着強度を高めることができる。したがって得られた空気入りタイヤ1は、インナーライナー9とカーカス6のゴム層とが良好に接着しているため、優れた耐空気透過性および耐久性を有することができる。
また、インナーライナー9とカーカス6との間に、インスレーションが配置されている場合も、ポリマー積層体10の第2層であるSIS層12またはSIB層13が、インスレーションに接するようにタイヤ半径方向外側に向けて配置することにより、インナーライナー9とインスレーションとの接着強度を高めることができる。
<実施例1〜20、比較例1〜11>
(SIBの製造)
攪拌機付き2L反応容器に、メチルシクロヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)589mL、n−ブチルクロライド(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)613ml、クミルクロライド0.550gを加えた。反応容器を−70℃に冷却した後、α−ピコリン(2−メチルピリジン)0.35mL、イソブチレン179mLを添加した。さらに四塩化チタン9.4mLを加えて重合を開始し、−70℃で溶液を攪拌しながら2.0時間反応させた。次に反応容器にスチレン59mLを添加し、さらに60分間反応を続けた後、大量のメタノールを添加して反応を停止させた。反応溶液から溶剤などを除去した後に、重合体をトルエンに溶解して2回水洗した。このトルエン溶液をメタノール混合物に加えて重合体を沈殿させ、得られた重合体を60℃で24時間乾燥することによりスチレン−イソブチレンジブロック共重合体を得た。
(SIBの製造)
攪拌機付き2L反応容器に、メチルシクロヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)589mL、n−ブチルクロライド(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)613ml、クミルクロライド0.550gを加えた。反応容器を−70℃に冷却した後、α−ピコリン(2−メチルピリジン)0.35mL、イソブチレン179mLを添加した。さらに四塩化チタン9.4mLを加えて重合を開始し、−70℃で溶液を攪拌しながら2.0時間反応させた。次に反応容器にスチレン59mLを添加し、さらに60分間反応を続けた後、大量のメタノールを添加して反応を停止させた。反応溶液から溶剤などを除去した後に、重合体をトルエンに溶解して2回水洗した。このトルエン溶液をメタノール混合物に加えて重合体を沈殿させ、得られた重合体を60℃で24時間乾燥することによりスチレン−イソブチレンジブロック共重合体を得た。
(ポリマー積層体の製造)
SIBS(カネカ(株)社製のシブスターSIBSTAR 102T(ショアA硬度25、スチレン成分含有量25質量%))を、表1に示す配合処方にしたがって、ポリマー混合物成分と有機化処理粘土鉱物または無機粘土鉱物とを2軸押出機(スクリュ径:φ50mm、L/D:30、シリンダ温度:220℃)にてペレット化した。
SIBS(カネカ(株)社製のシブスターSIBSTAR 102T(ショアA硬度25、スチレン成分含有量25質量%))を、表1に示す配合処方にしたがって、ポリマー混合物成分と有機化処理粘土鉱物または無機粘土鉱物とを2軸押出機(スクリュ径:φ50mm、L/D:30、シリンダ温度:220℃)にてペレット化した。
ここで、有機化処理粘土鉱物としては、Pheox製のBENRONE34(層状粘土鉱物:ヘクトライト粘土鉱物、有機化合物:ジメチルジステアリルアンモニウム塩、有機化合物の陽イオン交換量:100meg/100g)を用い、無機粘土鉱物としては、クリミネ工業(株)のクニピアFを用いた。
SIS(クレイトンポリマー社製のD1161JP(スチレン成分含有量15質量%))を、2軸押出機(スクリュ径:φ50mm、L/D:30、シリンダ温度:220℃)にてペレット化した。
SIBとして、上記のSIBの製造方法を用いて製造したSIBを、2軸押出機(スクリュ径:φ50mm、L/D:30、シリンダ温度:220℃)にてペレット化した。
得られたSIBS、SIS、SIBのペレットを共押出しして、表1に示す厚みの実施例1〜20および表2に示す厚みの比較例1〜11のポリマー積層体を得た。なお、実施例17〜20のポリマー積層体は、SIBS層の上に、SIS層およびSIB層が前記の順で積層されている。
なお、比較例1にはクロロブチル(エクソンモービル(株)社製のエクソンクロロブチル 1068」)90質量部、天然ゴム(NR、TSR20)10質量部およびフィラー(東海カーボン(株)社製の「シーストV」(N660、窒素吸着比表面積:27m2/g)50質量部をバンバリーミキサーで混合し、カレンダーロールにてシート化して厚さ1.0mmのポリマーフィルムを得た。
また、比較例4においては、第1層を構成する材料として、SIBSを用い、比較例5においては、第1層を構成する材料として、有機化処理粘土鉱物とSIBSとを用いた。
実施例1〜20および比較例2〜10のポリマー積層体、ならびに比較例1および11のポリマーフィルムを用いて以下の試験を行った。
<剥離試験>
得られたポリマー積層体またはポリマーフィルムと、カーカス用ゴムシート(成分:天然ゴムおよびSBR)を重ねて170℃の条件下で12分間加圧加熱することによって剥離用試験片を作製した。なお、ポリマー積層体は、SIS層またはSIB層がゴムシートと接触するように重ねた。得られた試験片を用いて、JIS K 6256「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−接着性の求め方」にしたがって剥離試験を行い、インナーライナーとカーカスの接着力(IL/カーカス接着力)を測定した。試験片の大きさは25mm幅で、剥離試験は23℃の室温条件下で行った。比較例2を基準(100)として、各ポリマー積層体の剥離力を指数で表示した。剥離力指数が大きいほど、インナーライナー(IL)とカーカスとの接着力が強く、好ましいことを示す。
(剥離力指数)=(各配合の剥離力)÷(比較例2の剥離力)×100。
得られたポリマー積層体またはポリマーフィルムと、カーカス用ゴムシート(成分:天然ゴムおよびSBR)を重ねて170℃の条件下で12分間加圧加熱することによって剥離用試験片を作製した。なお、ポリマー積層体は、SIS層またはSIB層がゴムシートと接触するように重ねた。得られた試験片を用いて、JIS K 6256「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−接着性の求め方」にしたがって剥離試験を行い、インナーライナーとカーカスの接着力(IL/カーカス接着力)を測定した。試験片の大きさは25mm幅で、剥離試験は23℃の室温条件下で行った。比較例2を基準(100)として、各ポリマー積層体の剥離力を指数で表示した。剥離力指数が大きいほど、インナーライナー(IL)とカーカスとの接着力が強く、好ましいことを示す。
(剥離力指数)=(各配合の剥離力)÷(比較例2の剥離力)×100。
<屈曲疲労性試験>
JIS K 6260「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムのデマチャ屈曲き裂試験方法」に準じて、ポリマー積層体またはポリマーフィルムをゴムに貼り付けて加硫し、中央に溝のある所定の試験片を作製した。試験片の溝の中心にあらかじめ切り込みを入れ、繰り返し屈曲変形を与え亀裂成長を測定する試験を行った。雰囲気温度23℃、歪30%、周期5Hzで、70万回、140万回、210万回時に亀裂長さを測定し、亀裂が1mm成長するのに要した屈曲変形の繰り返し回数を算出した。得られた数値を比較例2を基準(100)として、各実施例および各比較例のポリマー積層体の屈曲疲労性について下記式により指数表示した。数値が大きい方が亀裂が成長しにくく、良好といえる。
(屈曲疲労性指数)=(各実施例および各比較例の屈曲変形の繰り返し回数)/(比較例2の屈曲変形の繰り返し回数)×100。
JIS K 6260「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムのデマチャ屈曲き裂試験方法」に準じて、ポリマー積層体またはポリマーフィルムをゴムに貼り付けて加硫し、中央に溝のある所定の試験片を作製した。試験片の溝の中心にあらかじめ切り込みを入れ、繰り返し屈曲変形を与え亀裂成長を測定する試験を行った。雰囲気温度23℃、歪30%、周期5Hzで、70万回、140万回、210万回時に亀裂長さを測定し、亀裂が1mm成長するのに要した屈曲変形の繰り返し回数を算出した。得られた数値を比較例2を基準(100)として、各実施例および各比較例のポリマー積層体の屈曲疲労性について下記式により指数表示した。数値が大きい方が亀裂が成長しにくく、良好といえる。
(屈曲疲労性指数)=(各実施例および各比較例の屈曲変形の繰り返し回数)/(比較例2の屈曲変形の繰り返し回数)×100。
(空気入りタイヤの作製)
上記のとおり製造した比較例1および11のポリマーフィルムならびに各実施例および各比較例のポリマー積層体を、それぞれタイヤのインナーライナー部分に適用して生タイヤを作製した。ポリマー積層体は、第2層がカーカスに接するように配置した。次に加硫工程において170℃で20分間プレス成型し、195/65R15サイズの空気入りタイヤを作製した。得られた空気入りタイヤについて静的空気低下率試験を行った。
上記のとおり製造した比較例1および11のポリマーフィルムならびに各実施例および各比較例のポリマー積層体を、それぞれタイヤのインナーライナー部分に適用して生タイヤを作製した。ポリマー積層体は、第2層がカーカスに接するように配置した。次に加硫工程において170℃で20分間プレス成型し、195/65R15サイズの空気入りタイヤを作製した。得られた空気入りタイヤについて静的空気低下率試験を行った。
<静的空気圧低下率試験>
195/65R15スチールラジアルPCタイヤをJIS規格リム15×6JJに組み付け、初期空気圧300kPaを封入し、90日間室温で放置し、空気圧の低下率を計算した。
195/65R15スチールラジアルPCタイヤをJIS規格リム15×6JJに組み付け、初期空気圧300kPaを封入し、90日間室温で放置し、空気圧の低下率を計算した。
結果を表1および表2に示す。
<評価結果>
<評価結果>
実施例1〜5は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を0.1〜50質量部含むSIBS層(厚さ0.30〜0.59mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.01〜0.30mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。いずれの実施例も従来のインナーライナー用ゴム組成物からなる比較例2よりも薄いが、同等の剥離力を維持しながら、屈曲疲労性および静的空気低下率が優れていた。
実施例6〜10は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を0.1〜50質量部含むSIBS層(厚さ0.30〜0.59mm)からなる第1層と、SIB層(厚さ0.01〜0.30mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。いずれの実施例も従来のインナーライナー用ゴム組成物からなる比較例2よりも薄いが、同等の剥離力を維持しながら、屈曲疲労性および静的空気低下率が優れていた。
実施例11〜13は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を25質量部含むSIBS層(厚さ0.05〜0.50mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.01mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。実施例11〜12は従来のインナーライナー用ゴム組成物からなる比較例2に比べて、剥離力はやや劣るが、屈曲疲労性および静的空気低下率が優れていた。実施例13は比較例2よりも剥離力はやや劣るが、非常に薄いポリマー積層体で、同等の屈曲疲労性および静的空気低下率を得ることができた。
実施例14〜16は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を25質量部含むSIBS層(厚さ0.05〜0.5mm)からなる第1層と、SIB層(厚さ0.01mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。実施例14〜15は従来のインナーライナー用ゴム組成物からなる比較例2よりも薄く、剥離力はやや劣るが、屈曲疲労性および静的空気低下率が優れていた。実施例16は比較例2よりも剥離力はやや劣るが、非常に薄いポリマー積層体で、同等の屈曲疲労性および静的空気低下率を得ることができた。
実施例17〜20は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を25質量部含むSIBS層(厚さ0.1〜0.5mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.01〜0.1mm)およびSIB層(厚さ0.01〜0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。いずれの実施例も従来のインナーライナー用ゴム組成物からなる比較例2よりも薄いが、同等の剥離力を維持しながら、屈曲疲労性および静的空気低下率が優れていた。
比較例1および2は、天然ゴムおよびブチルゴムを含む、従来のインナーライナー用ゴム組成物を用いてインナーライナーを作製したもので、各実施例および各比較例と対比するための基準として用いた。
比較例3は、無機粘土鉱物を含むSIBS層(厚さ0.5mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例3のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、特に、屈曲疲労性が比較例2に比して非常に劣っていた。
比較例4は、SIBS層(厚さ0.04mm)およびSIS層(厚さ0.05mm)からなるポリマー積層体を用いた。比較例4のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、剥離力、屈曲疲労性および静的空気低下率のすべてにおいて比較例2より劣っていた。
比較例5は、有機化処理粘土鉱物を含むがSIBSを含まない第1層(厚さ0.04mm)と、SIS層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例5のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、剥離力および静的空気低下率が比較例2よりも劣っていた。
比較例6は、SIBSを含むが有機化処理粘土鉱物を含まないSIBS層(厚さ0.5mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例6のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、比較例2に比して、屈曲疲労性および静的空気低下率は優れるが、実施例3よりは劣る性能を示すものであった。
比較例7は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を0.05質量部含むSIBS層(厚さ0.5mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例7のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、比較例2に比して、屈曲疲労性および静的空気低下率は優れるが、実施例3よりは劣る性能を示すものであった。
比較例8は、SIBS100質量部に対し、有機化処理粘土鉱物を70質量部含むSIBS層(厚さ0.5mm)からなる第1層と、SIS層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例8のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、比較例2に比して、屈曲疲労性が劣る性能を示すものであった。
比較例9は、SIBSを含むが有機化処理粘土鉱物を含まないSIBS層(厚さ0.5mm)からなる第1層と、SIB層(厚さ0.1mm)からなる第2層とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例9のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、比較例2に比して、屈曲疲労性および静的空気低下率は優れるが、実施例8よりは劣る性能を示すものであった。
比較例10は、SIS層(厚さ0.1mm)およびSIB層(厚さ0.1mm)とを積層したポリマー積層体を用いた。比較例10のポリマー積層体を用いた空気入りタイヤは、比較例2に比して、剥離力および屈曲疲労性は優れるが、静的空気低下率は劣るものであった。
比較例11は、SIBS層(厚さ0.06mm)からなるポリマーフィルムを用いた。比較例11のポリマーフィルムを用いた空気入りタイヤは、比較例2よりも屈曲疲労性および静的空気低下率は優れるが、剥離力は劣るものであった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 空気入りタイヤ、2 トレッド部、3 サイドウォール部、4 ビード部、5 ビードコア、6 カーカス、7 ベルト層、8 ビードエーペックス、9 インナーライナー、10 ポリマー積層体、11 SIBS層、12 SIS層、13 SIB層。
Claims (5)
- スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体と、該スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体100質量部に対し、0.1〜50質量部の有機化処理粘土鉱物とを含む第1層と、
スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体およびスチレン−イソブチレンジブロック共重合体の少なくともいずれかを含む第2層とからなり、
前記第1層の厚さが0.05mm〜0.6mmであり、
前記第2層の厚さが0.01mm〜0.3mmである、ポリマー積層体。 - 前記スチレン‐イソブチレン‐スチレントリブロック共重合体は、重量平均分子量が50,000〜400,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜30質量%である、請求項1に記載のポリマー積層体。
- 前記スチレン‐イソプレン‐スチレントリブロック共重合体は、重量平均分子量が100,000〜290,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜30質量%である、請求項1または2に記載のポリマー積層体。
- 前記スチレン‐イソブチレンジブロック共重合体は、直鎖状であり、重量平均分子量が40,000〜120,000であり、かつスチレン成分含有量が10〜35質量%である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリマー積層体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のポリマー積層体の前記第2層がタイヤ半径方向外側に向けて配置される、空気入りタイヤ。
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