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JP2011527987A - 触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する気相酸化反応器の始動方法 - Google Patents

触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する気相酸化反応器の始動方法 Download PDF

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JP2011527987A JP2011503425A JP2011503425A JP2011527987A JP 2011527987 A JP2011527987 A JP 2011527987A JP 2011503425 A JP2011503425 A JP 2011503425A JP 2011503425 A JP2011503425 A JP 2011503425A JP 2011527987 A JP2011527987 A JP 2011527987A
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Abstract

活性材料が触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する第1の触媒の床、及び、触媒活性材料が五酸化バナジウム及び二酸化チタンを含有する第2の触媒の床少なくとも1つを含み、かつ、伝熱媒体により温度調節可能である気相酸化反応器の始動方法が記載される。運転状態において、炭化水素及び分子状酸素の負荷Copを含有するガス流を伝熱媒体の温度Topで第1及び第2の触媒の床を介して反応器を通じて導通させる。始動のために、a)ガス流を、Copよりも低い初期負荷C0でかつTopよりも低い伝熱媒体の初期温度T0で反応器を通じて導通させ、かつ
b)伝熱媒体の温度をTopに、かつ、ガス流の負荷をCopにする。放品−又は品質の基準を超えることなく短い始動時間、長い触媒寿命、高い収率及び副生成物の少ない形成をこの方法は兼ね備える。

Description

発明の詳細な説明
多数のカルボン酸及び/又はカルボン酸無水物、例えば安息香酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸又はピロメリット酸無水物は、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、ナフタレン、トルエン又はズロールの固定層反応器中での接触気相酸化により工業的に製造される。
このためには一般的には、分子状酸素及び酸化すべき炭化水素を含有するガス流を複数の、反応器中に配置された管を通じて導通させ、この中には少なくとも1の触媒の充填物(Schuettung)が存在する。温度制御のために管を伝熱媒体、例えば塩熔融物により取り囲む。このサーモスタット処理にもかかわらず、触媒充填物中にはいわゆる「ホットスポット」(Hot Spots)の形成が生じ、この中では触媒充填物のその他の部分中の温度に比較してより高い温度が支配的である。この「Hot Spots」は、副反応、例えば出発材料の全体燃焼のきっかけを与えるか又は不所望な、反応生成物から分離できないか又は手間をかけて初めて分離される副生成物の形成、例えばフタリド又は安息香酸の形成を、o−キシレンからの無水フタル酸(PSA)の製造の際に生じる。
このホットスポットの減弱のために産業においては、異なる活性の触媒を層にして触媒充填物中に配置することに移行し、その際通常はより少ない活性の触媒が、この反応混合物がこれと最初に接触するように固定床中に配置され、すなわち、これは充填物中でガス入り口に向かって配置され、これに対してより活性のある触媒は触媒充填物からのガス出口に向かって見出される(DE−OS2546268、EP286448、DE2948163、EP163231)。
反応器の運転開始又は「始動」のために、触媒充填物は通常は、極端な加熱により後の運転温度の温度より高い温度にされる。酸化反応が開始するとすぐに、反応温度はこの反応の際だった発熱反応により維持され、この外側加熱は減少され、最後には停止される。但し、際だったホットスポットの形成は迅速な始動相(高運転相(Hochfahrphase))を妨げ、というのは、触媒の特定のホットスポット温度から触媒が不可逆的に損傷される可能性があるからである。したがって、酸化すべき炭化水素でのガス流の負荷は少ない工程で高められ、かつ、極めて慎重に制御されなくてはならない。o−キシレンから無水フタル酸への酸化のための反応器の始動の際のガス流の負荷及び塩浴温度の典型的な経過は、添付の図2A及び図2B中に示されている。
WO98/00778からは、一時的な活性抑制剤の添加が始動相の短縮を生じることができることが知られている。
前述の改善提案にもかかわらず、2〜8週間又はそれより長い始動期間がこれまでに必要である。「始動時間」は、炭化水素の供給を所望される最終負荷に、すなわち、この酸化を静止状態にもたらすために必要な時間を記し、この場合に触媒は不可逆的に損傷されることはない。ここで特に注意すべきであるのは、ホットスポットが所定の臨界値を超えないことであり、というのはさもないと触媒の選択性及び寿命が強力に損なわれるからである。
他方では、始動の際の塩浴濃度は任意に低く選択されることができ、というのはさもないと、反応生成物中で高められた含量の未反応炭化水素又は過少酸化生成物(Unteroxidationsprodukt)が生じる可能性があり、これは放出−又は品質の基準の超過を生じる可能性があるからである。
工業的に意味のある、o−キシレンの無水フタル酸への酸化の場合には、この最終負荷は、例えば80g o−キシレン/Nm3 空気又はそれより多い。酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とするこれまで使用してきた触媒は360〜400℃、有利には370〜390℃の温度で始動する。これにより、この残留o−キシレン量並びに過少酸化生成物フタリドの含量が放出−及び品質の基準の範囲内にあることが保証される。次いで続く形成相の経過においては塩浴温度が減少(通常は350℃に)され、並行してこの負荷は目標積載量に高められる。
WO00/27753、WO01/85337及びWO2005/012216には、芳香族炭化水素の部分酸化を選択的に触媒作用する銀−酸化バナジウム−ブロンズが記載されている。この銀−酸化バナジウム−ブロンズは、適切には、酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする触媒と組み合わせて使用される。この場合に、炭化水素及び分子状酸素を含有するガス流を、相前後して、第1の又は上流に配置された触媒(この活性材料は、触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する)の床、及び、第2の又は下流に配置された触媒(この触媒活性材料は、五酸化バナジウム及び二酸化チタンを含有する)の床少なくとも1つを介して導通させる。炭化水素をまず、ガス状反応混合物への部分反応下で、第1の触媒の充填物に対して反応させる。次いで第2の触媒の充填物でこの反応は完全なものになる。
技術水準では、触媒活性のある銀−五酸化バナジウム−ブロンズを含有する気相酸化反応器の始動方法が提供される。
銀−酸化バナジウム−ブロンズは、五酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする公知の触媒に比較して極めて活性であり、したがって低温でしか始動されることができない。高温では、銀−酸化バナジウム−ブロンズ−充填物中でのこの許容されるホットスポット温度の超過ひいては触媒の損傷が生じるだろう。
しかしながらこの低い始動温度では、炭化水素負荷の上昇が未反応炭化水素又は過少酸化生成物の許容できない含量を生じ、というのは後続の触媒充填物がこの低温では十分に迅速に形成(formieren)されないからである。
したがって、放出−又は品質の基準を超えることなく短い始動時間、長い触媒寿命、高い収率及び少ない副生成物形成を兼ね備える、気相酸化反応器の始動のための方法を提供する課題が存在した。
前記課題は、第1の触媒の床及び第2の触媒の少なくとも1の床を含み、その際、第1の触媒の活性材料が触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有し、第2の触媒の触媒活性材料が五酸化バナジウム及び二酸化チタンを含有し、かつ、伝熱媒体により温度調節可能である気相酸化反応器を、炭化水素及び分子状酸素の負荷copを含有するガス流を伝熱媒体の温度Topで第1及び第2の触媒の床を介して反応器を通じて導通させる運転条件で始動させる方法であって、
a)ガス流を、copよりも低い初期負荷c0でかつTopよりも低い伝熱媒体の初期温度T0で反応器を通じて導通させ、
b)伝熱媒体の温度をTopに、かつ、ガス流の負荷をcopにする方法により解決される。
運転状態としては、始動相の終了後の生産的運転における反応器の本質的な定常状態が考慮される。運転状態は、伝熱媒体の本質的に一定な温度Top及びガス流の本質的に一定な負荷copにより特徴付けられている。但し、弱まった触媒活性の補償のために運転状態で伝熱媒体の温度を長期にわたり高めることができる(2.5℃/年より少ない)。
本発明による方法においては、ガス流を、相次いで、第1の又は上流に配置された触媒の床及び第2の又は下流に配置された触媒の少なくとも1の床を介して導通する。炭化水素をまず、活性材料が触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する第1の触媒の充填物で、ガス状の反応混合物への部分反応下で反応させる。この得られる反応混合物を次いで、触媒活性材料が五酸化バナジウム及び二酸化チタンを含有する少なくとも1の第2の触媒と接触させる。
反応器中の気相酸化により製造される反応生成物は、例えば安息香酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸又はピロメリット酸無水物である。使用される炭化水素は、特に、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、アルキル化ベンゼン、例えばトルエン、キシレン、ズロール又はナフタレンである。本発明の有利な一実施態様は、o−キシレンの無水フタル酸への酸化に関する。
本方法の適した一実施態様において、工程b)において、
b1)本質的に一定なガス流の負荷で伝熱媒体の温度を上昇させ、次いで
b2)本質的に一定な伝熱媒体の温度でガス流の負荷を上昇させ、
かつ工程b1)及びb)を場合により、伝熱媒体の温度がTopになり、かつ、ガス流の負荷がcopになるまで1又は複数回繰り返すように進行させる。
本方法の有利な一実施態様において、工程b)において
b1)本質的に一定なガス流の負荷で伝熱媒体の温度をTopに上昇させ、次いで
b2)本質的に一定な伝熱媒体の温度でガス流の負荷をcopに上昇させるように進行させる。
一般的にガス流の負荷の上昇を、反応生成物中の未反応炭化水素及び/又は少なくとも1の過少酸化生成物の含有量が予め設定された限度値を超えないように制御する。
未反応炭化水素及び/又は過少酸化生成物の含有量は、約23℃でこの温度で反応生成物の凝縮可能な成分の全てを凝縮させ、この凝縮物の量を適した溶媒、例えばアセトン中でガスクロマトグラフィにより分析することにより算出されることができる。未反応炭化水素及び/又は過少酸化生成物の含有量は、本願では凝縮した反応生成物の全質量に対する。
未反応炭化水素、例えばキシレンは通常は、反応器に後続する後処理装置中で洗い落とし又は凝縮されない。したがってこれらは放出され、かつ不所望な環境負担を生じる。この理由から、反応生成物中の未反応炭化水素の含有量は予め設定された限度値を超えるものではない。
過少酸化生成物(Unteroxidationsprodukt)とは、所望される酸化生成物と同様の同じの数炭素原子を提供するが、所望される酸化生成物よりもより低い酸化段階を提供し、かつ、所望される酸化生成物へと更に酸化可能である分子が考慮される。過少酸化生成物は通常は所望される酸化生成物から分離されることができないか又はかなり多大な手間をかけてのみ分離されることができる。過少酸化生成物の高められた含有量は生成物品質を減らす。
無水フタル酸の過少酸化生成物は、特にo−トリルアルデヒド、o−トリル酸及びフタリドである。有利には過少酸化生成物としてフタリドは適合され(abstellen)、というのはフタリド濃度は着色性高沸物のための基準量に該当するからである。高められたフタリド値は規格に適した生成物を生じず、というのは許容されない色値(Farbzahl)を超えるからである。
o−キシレンの無水フタル酸への酸化の場合には未反応o−キシレンの濃度は有利には反応生成物中で最高0.1質量%である。形成されたフタリドの濃度は有利には反応生成物中で最高0.20質量%である。
後反応器を有する無水フタル酸反応器の運転の際には、未反応o−キシレン及びフタリドの濃度のためのより高い限度値が許容される。後反応器は例えばDE2005969、DE19807018及びUS5,969,160中に記載されている。したがって後反応器を用いた運転では、未反応o−キシレンの濃度は有利には最高3質量%である。フタリドの濃度は有利には最高1質量%である。
ガス流の所定の負荷から第2の触媒の床中で、ホットスポット、すなわち、温度最大が形成される。ガス流の負荷の更なる上昇は有利には、第2の触媒の床中のこのホットスポットでの温度が予め設定された限度値を超えないように制御される。したがって、有利には440℃の温度を超えず、というのはさもないと、この触媒の選択性及び寿命が強力に損なわれるからである。他方では、400℃の温度を超えてはならず、これにより第2の触媒の形成が行われる。
適した一実施態様において、この初期負荷はcopよりも少なくとも30g/Nm3低い。o−キシレンの場合にはガス流の最小負荷は一般的には30g o−キシレン/Nm3であり、というのは液状の計量供給されたo−キシレンの均一な噴霧はこの量から初めて保証されているからである。
適した一実施態様において、初期温度はTopよりも少なくとも8.0℃低い。
適した一実施態様において、この負荷copは60〜110g/Nm3、有利には80〜100g/Nm3である。
適した一実施態様において、この温度Topは340〜365℃、有利には350〜360℃である。
適した一実施態様において、工程b1)においてこの温度は0.5〜5℃/日の速度で高められる。
適した一実施態様において、工程b2)においてこの負荷は0.5〜10g/Nm3.日の速度で高められる。
銀−酸化バナジウム−ブロンズとは、1未満の原子Ag:V比を有する銀−酸化バナジウム化合物が理解される。これは一般的に半導体の又は金属導体の、酸化物の固体であって、有利にはこれは層−又はトンネル構造で結晶化し、その際このバナジウムは[V25]母体格子(Wirtsgitter)中で部分的にV(IV)に還元されて存在する。活性材料が触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有する適した第1の触媒は、WO00/27753、WO01/85337及びWO2005/012216中に記載されている。銀−酸化バナジウム−ブロンズは、適した多金属酸化物の熱処理により得られる。多金属酸化物の銀−酸化バナジウム−ブロンズへの熱変換は、一連の還元反応及び酸化反応を介して進行し、この詳細はまだ理解されていない。実際には、多金属酸化物は、不活性担体上に層として設けられ、その際いわゆるプレ触媒(Praekatalysator)が得られる。プレ触媒の活性触媒への変換はin situで気相酸化反応器中で、芳香族炭化水素の酸化条件下で行われることができる。代替的にかつ有利には、プレ触媒の活性触媒への変換は、気相酸化反応器中への導入前にex situで行われ、これはWO2007/071749中に記載されているとおりである。
一般的に多金属酸化物は一般式Iを示す:
Aga-cbc2d*eH2O I
[式中、
aは0.3〜1.9、有利には0.5〜1.0、特に有利には0.6〜0.9の値を有する、
Qは、P、As、Sb及び/又はBiから選択される元素である、
bは、0〜0.3、有利には0〜0.1の値を有する、
Mは、アルカリ−及びアルカリ土類金属、Bi、Tl、Cu、Zn、Cd、Pb、Cr、Au、Al、Fe、Co、Ni、Mo、Nb、Ce、W、Mn、Ta、Pd、Pt、Ru及び/又はRhから選択されている少なくとも1の金属であり、有利にはNb、Ce、W、Mn及びTa、特にCe及びMnであり、このうちCeが最も有利である、
cは、0〜0.5、有利には0.005〜0.2、特に0.01〜0.1の値であり、但し(a−c)≧0.1との条件付きである、
dは、式I中で酸素とは異なる元素の価数及び頻度により決定される数を意味する、及び
eは、0〜20、有利には0〜5の値を有する]。
有利には、銀−酸化バナジウム−ブロンズは、この粉末レントゲン図が格子面間隔d4.85±0.4、3.24±0.4、2.92±0.4、2.78±0.04、2.72±0.04、2.55±0.04、2.43±0.04、1.95±0.04及び1.80±0.04Åでの回折反射により特徴付けられる結晶構造にある。レントゲン回折反射の表記は、本願明細書において、使用されたX線の波長と無関係な格子面間隔d[Å]の形で行われ、該格子面間隔dは測定された回折角からBraggの式を用いて算出することができる。
多金属酸化物の製造には一般的には、五酸化バナジウム(V25)の懸濁物が銀化合物の溶液並びに場合により金属成分Mの化合物及び化合物Oの溶液と一緒に加熱される。この反応ための溶媒としては有利には水が使用される。銀塩として有利には硝酸銀が使用され、他の溶解性銀塩、例えば酢酸銀、過塩素酸銀又はフッ化銀の使用も同様に可能である。
金属成分Mの塩として通常は、使用される溶媒中に溶解性であるものが選択される。水が溶媒として本発明による多金属酸化物の製造の際に使用される場合には、例えば金属成分Mの過塩素酸塩又はカルボキシレート、特にアセタートが使用されることができる。有利には当該金属成分Mのニトレートが使用される。
式Iの多金属酸化物の所望される化学的組成に応じて、この製造には式Iのa及びcから生じる量のV25、銀化合物及び金属成分Mの化合物が相互に反応させられる。このように形成された多金属酸化物はこの反応混合物から単離され、かつ、更なる使用まで貯蔵されることができる。特に有利にはこの得られる多金属酸化物−懸濁物の単離が噴霧乾燥により実施される。この噴霧乾燥された粉末は次いで不活性担体上に設けられる。
五酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする触媒は二酸化チタン(そのアナターゼ変態にある)の他に五酸化バナジウムを含有する。更に、少量で、プロモーターとして触媒の活性及び選択性に影響を及ぼす他の酸化物化合物が含有されていることができる。活性を減少させ選択率を向上させるプロモーターとして、通常はアルカリ金属、例えばセシウム、リチウム、カリウム及びルビジウム、特にセシウムが使用される。活性を向上させる添加物として通常はリン化合物が使用される。酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする触媒は更にアンチモン化合物を含有できる。酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする典型的触媒及びその製造はDE19823262中に記載されている。
一般的に第2の触媒の触媒活性材料は、酸化バナジウムをV25として計算して1〜40質量%、二酸化チタンをTiO2として計算して60〜99質量%、Csとして計算してセシウム化合物を1質量%まで、Pとして計算してリン化合物を1質量%まで、及び、Sb23として計算して酸化アンチモン10質量%までを含有する。
有利には、第2の触媒の床は触媒の少なくとも2層を含み、この触媒活性材料は様々なCs含有量を有し、その際このCs含有量はガス流の流方向で減少する。
この成分はその酸化物の形又は化合物の形で使用され、これは、加熱の際に又は酸化物へ酸素の存在下での加熱の際に変換される。バナジウム成分として酸化バナジウム又はバナジウム化合物が使用され、これは酸化バナジウムへの加熱の際に変換され、単独で又はその混合物の形で使用される。有利にはV25又はNH4VO3が使用される。バナジウム(V)化合物を少なくとも部分的にバナジウム(IV)へと還元するために、還元剤、例えばギ酸又はシュウ酸が併用されることもできる。適したプロモーター(前駆体)化合物は、相応する酸化物又は化合物であり、これは加熱の後に酸化物へと変換し、例えばスルファート、ニトラート、カーボナートである。適しているのは例えばNa2CO3、K2O、Cs2O、Cs2CO3、Cs2SO4、P25、(NH42HPO4、Sb23である。
活性材料の形成のためには一般的には、バナジウム成分の化合物、二酸化チタン並びにプロモーター(前駆体)化合物の水性スラリーを適した量で調整し、かつ、このスラリーを十分な均質化が達成されるまで撹拌する。このスラリーを次いで噴霧乾燥するか又はコーティングのために自体で使用することができる。
本発明による方法において使用される触媒とは一般的には、触媒活性材料がシェル状に不活性担体に設けられているシェル触媒である。この触媒活性材料の層厚は通常は0.02〜0.2mm、有利には0.05〜0.1mmである。一般的には触媒は、本質的に均質の化学的組成を有するシェル状に設けられた活性材料層を有する。
不活性担体材料として、実質的には全ての公知の担体材料が使用されることができ、例えば石英(SiO2)、磁器(Porzellan)、酸化マグネシウム、二酸化スズ、炭化ケイ素、ルチル、アルミナ(Al23)、ケイ酸アルミニウム、ステアタイト(ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸セリウム(Cersilikat)又はこの担体材料の混合物が使用される。この担体材料は通常は多孔質でない。有利な担体材料として特にステアタイト及び炭化ケイ素が強調される。担体材料の形態は一般的には決定的でない。例えば触媒担体は、球、環、タブレット、スパイラル、管、押出物又は破砕物の形態で使用されることができる。この触媒担体の寸法は通常は芳香族炭化水素の気相部分酸化のためのシェル触媒の製造のために使用される触媒担体に相当する。有利にはステアタイトは3〜6mmの直径を有する球又は外側直径5〜9mm及び長さ4〜7mmを有する環の形で使用される。
活性材料層の担体上への設置は任意の自体公知の方法を用いて行われることができ、例えばこれは溶液又は懸濁液の糖衣回転ふるい中への噴霧又は溶液又は懸濁液を用いた流動床中でのコーティングにより行われることができる。この場合に、触媒活性材料は、有機結合剤、有利にコポリマーを、有利に酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/アクリラート、スチレン/アクリラート、酢酸ビニル/マレアート、酢酸ビニル/エチレン並びにヒドロキシエチルセルロースの水性分散液の形で添加することができ、その際、有利には活性材料成分の溶液の固体含有量に対して3〜20質量%の結合剤量を使用することができる。塗布された結合剤は触媒の充填及び反応器の運転開始後に短時間に燃焼される。この結合剤の添加は、更に、活性材料を担体上に良好に付着させるため、触媒の輸送及び充填を容易にするという利点を有する。
この気相酸化反応器は伝熱媒体を用いて温度調節可能である。通常は、この第1の触媒の床及び第2の触媒の床は、共通の伝熱媒体、例えば唯一の塩浴循環により温度調節可能である。反応器としては有利には塩浴冷却された管型反応器が使用される。これは、塩浴の構成で、伝熱媒体が周囲を流れる管束を含む。この個々の触媒充填された管は、上側の管床又は下側の管床中で終了する。この反応ガスは一般的には上方から下方へ、すなわち、重力の方向で、この管を通じて導通され、しかしながら、反転した流方向も考慮できる。相互に距離をおいて、反応器のジャケットでは、環カナルが存在し、これを通じて伝熱媒体は反応器から取り出されるか、又は、循環ポンプの通過後に反応器に再度供給される。循環される伝熱媒体の部分流は冷却器を通じて導通され、この中では例えば飽和蒸気が産生される。反応器の内側では、通常はじゃま板(Leitblech)が存在することができ、これは管束の範囲内の伝熱媒体に半径方向の流成分を与えるためである。
本発明では「伝熱媒体の温度」とは、反応器範囲内の伝熱媒体の最低温度が考慮され、これは通常は、反応器中の塩熔融物の供給における温度である。
触媒は管型反応器の反応管中に充填される。調整された触媒充填物を介して反応ガスが導通される。
反応器に供給された反応ガスは一般的には、酸素の他に更に適した反応モデレーター及び/又は希釈剤、例えば水蒸気、二酸化炭素及び/又は窒素を含有することができる分子状酸素含有ガスと、酸化すべき芳香族炭化水素との混合により生じ、その際この分子状酸素含有ガスは一般的には1〜100Vol.%、有利には2〜50Vol.%、特に有利には10〜30Vol.%の酸素、0〜30Vol.%、有利には0〜20Vol.%の水蒸気、並びに0〜50Vol.%、有利には0〜1Vol.%の二酸化炭素、残分の窒素を含有できる。特に有利には分子状酸素含有ガスとして空気が使用される。
本発明は、添付した図面及び以下の実施例によりより詳細に説明される。
図1は、o−キシレンから無水フタル酸への酸化のための本発明による方法の一実施形態での塩浴温度及びガス流の負荷の時間的経過を示す。 図2のAは、o−キシレンから無水フタル酸への酸化の際の反応器の始動の際の、ガス流の負荷(g/Nm3)の時間的経過(日)を、図2のBは塩浴温度(℃)の時間的経過(日)を示し、これは、五酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする触媒だけを含有する。 図3は、一定の負荷30g/Nm3での反応管(反応器入り口からcm)中での典型的な局所的な温度経過(℃)を示し、この間に6日間以内に塩浴温度346℃が356℃に高められる。 図4は、一定の塩浴温度356℃での反応管(反応器入り口からcm)中での典型的な局所的な温度経過(℃)を示し、この間に負荷30g/Nm3が76g/Nm3に高められる。
実施例
360cmの長さの100個の管を有する反応器を使用し、これは塩浴により取り囲まれていた。管中には、240cmの充填高さまで、五酸化バナジウム及び二酸化チタンを基礎とする触媒を充填した。触媒は、中空円柱(8×6×5mm)の形のステアタイト担体上に設けられている組成V255.75質量%、Sb231.58質量%、P0.11質量%、Cs0.41質量%、K0.027質量%、残分TiO2の活性材料を含んだ。この活性材料割合は9質量%であった。引き続き320cmの充填高さまで触媒を充填し、その活性材料はAg0.6825の組成の銀−酸化バナジウム−ブロンズを含んだ(その製造についてはWO00/27753を参照のこと)。
この反応器は更に、軸方向に触媒充填物にそった温度測定を可能にする熱管を含んだ。この目的のために熱管は触媒固定層の他に、温度測定センサーだけを備えた、熱管に沿って同一中心に導通された熱ハウジングを含んだ。
20hのうちにこの塩浴は200℃に加熱され、その際、2m3/h/管の空気を管を通じて導通させた。引き続き塩浴温度を25hのうちに空気の導入なしに380℃に高めた。次いで、380℃の塩浴温度でこの管を通じて30分間3.81Nm3/h管の空気を導通した。ここで塩浴反応器を冷却する。346℃の温度に達成すると、空気流中に30g/Nm3のo−キシレンを計量供給した。この酸化反応の開始の際の発熱のためにこの反応器温度は更に減少しなかった。30g/Nm3 o−キシレンの変更しない負荷の際にこの2日目から、356℃の塩浴温度が5日後に達成されるまで塩浴温度を2℃/日だけ高めた。反応管(反応器入り口からcm)中での典型的な局所的な温度経過(℃)は図3中に示されている。この第1の触媒の充填物中にホットスポットが形成されることを見て取れる。
引き続きこの負荷を5g/Nm3.日でもって76g/Nm3に高めた。反応管(反応器入り口からcm)中での典型的な局所的な温度経過(℃)は図4中に示されている。この第2の触媒の充填物中にホットスポットが形成されることを見て取れる。この第1の触媒の充填物中の臨界的なホットスポット温度は超えられない。にもかかわらず、第2の触媒の充填物中のホットスポットは、触媒の形成のために十分な温度を達成する。

Claims (14)

  1. 第1の触媒の床及び第2の触媒の少なくとも1の床を含み、その際、第1の触媒の活性材料が触媒活性のある銀−酸化バナジウム−ブロンズを含有し、第2の触媒の触媒活性材料が五酸化バナジウム及び二酸化チタンを含有し、かつ、伝熱媒体により温度調節可能である気相酸化反応器を、炭化水素及び分子状酸素の負荷copを含有するガス流を伝熱媒体の温度Topで第1及び第2の触媒の床を介して反応器を通じて導通させる運転条件で始動させる方法であって、
    a)ガス流を、copよりも低い初期負荷C0でかつTopよりも低い伝熱媒体の初期温度T0で反応器を通じて導通させ、
    b)伝熱媒体の温度をTopに、かつ、ガス流の負荷をcopにする方法。
  2. 工程b)において、
    b1)本質的に一定なガス流の負荷で伝熱媒体の温度を上昇させ、次いで
    b2)本質的に一定な伝熱媒体の温度でガス流の負荷を上昇させ、
    かつ工程b1)及びb)を場合により、伝熱媒体の温度がTopになり、かつ、ガス流の負荷がcopになるまで1回又は複数回繰り返す請求項1記載の方法。
  3. b1)本質的に一定なガス流の負荷で伝熱媒体の温度をTopに上昇させ、次いで
    b2)本質的に一定な伝熱媒体の温度でガス流の負荷をcopに上昇させる請求項2記載の方法。
  4. ガス流の負荷の上昇を、反応生成物中の未反応炭化水素及び/又は少なくとも1の過少酸化生成物の含有量が予め設定された限度値を超えないように制御する請求項2又は3記載の方法。
  5. 炭化水素がo−キシレンであり、無水フタル酸にまで酸化させ、かつ、過少酸化生成物がフタリドである請求項4記載の方法。
  6. ガス流の負荷の上昇を、第2の触媒の床中のホットスポットでの温度が予め設定された限度値を超えないように制御する請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 初期負荷がcopに比較して少なくとも30g/Nm3より低い請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 初期温度がTopに比較して少なくとも8℃より低い請求項1から7までのいずれか1項の方法。
  9. 負荷copが60〜110g/Nm3である請求項1から8までのいずれか1項の方法。
  10. 温度Topが340〜365℃である請求項1から9までのいずれか1項の方法。
  11. 工程b1)において温度を0.5〜5℃/日の速度で上昇させる請求項2から10までのいずれか1項の方法。
  12. 工程b2)で負荷を0.5〜10g/Nm3.日の速度で上昇させる請求項2から11までのいずれか1項の方法。
  13. 銀−酸化バナジウム−ブロンズが、一般式I
    Aga-cbc2d*eH2O I
    [式中、
    aは0.3〜1.9の値を有する、
    Qは、P、As、Sb及び/又はBiから選択される元素である、
    bは、0〜0.3の値を有する、
    Mは、アルカリ−及びアルカリ土類金属、Bi、Tl、Cu、Zn、Cd、Pb、Cr、Au、Al、Fe、Co、Ni、Mo、Nb、Ce、W、Mn、Ta、Pd、Pt、Ru及び/又はRhから選択されている少なくとも1の金属である、
    cは、0〜0.5の値を有する、但し(a−c)≧0.1であるとの条件付きである、
    dは、式I中で酸素とは異なる元素の価数及び頻度により決定される数を意味する、及び
    eは、0〜20の値を有する]
    の多金属酸化物から得られる請求項1から12までのいずれか1項の方法。
  14. 銀−酸化バナジウム−ブロンズは、この粉末レントゲン図が格子面間隔d4.85±0.4、3.24±0.4、2.92±0.4、2.78±0.04、2.72±0.04、2.55±0.04、2.43±0.04、1.95±0.04及び1.80±0.04Åでの回折反射により特徴付けられる結晶構造にある請求項1から13までのいずれか1項の方法。
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