JP2011058147A - タオル織機の緯入れ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイル製織とボーダー製織とが行われるタオル織機において、できる限り緯入れ系列の数量を減らすことのできる緯入れ制御方法を提供することである。
【解決手段】ボーダー製織用の緯入れ系列とパイル製織用の緯入れ系列とをそれぞれに応じて設定された緯入れ条件に従って制御することによりパイル製織とボーダー製織とを行うタオル織機において、タオル織機は、ボーダー製織を2以上の緯入れ系列で行い、前記2以上の緯入れ系列のうち1以上であって全数よりも少ない数からなるボーダー製織専用の緯入れ系列について、ボーダー製織に対応した緯入れ条件を制御用に設定し、前記以外の緯入れ系列について、パイル製織とボーダー製織とに対応した2つの緯入れ条件を制御用に設定し、前記ボーダー製織専用以外の緯入れ系列は、前記2つの緯入れ条件の中から製織の種類に対応したものを選択して緯入れを行うタオル織機の緯入れ制御方法。
【選択図】 図1
【解決手段】ボーダー製織用の緯入れ系列とパイル製織用の緯入れ系列とをそれぞれに応じて設定された緯入れ条件に従って制御することによりパイル製織とボーダー製織とを行うタオル織機において、タオル織機は、ボーダー製織を2以上の緯入れ系列で行い、前記2以上の緯入れ系列のうち1以上であって全数よりも少ない数からなるボーダー製織専用の緯入れ系列について、ボーダー製織に対応した緯入れ条件を制御用に設定し、前記以外の緯入れ系列について、パイル製織とボーダー製織とに対応した2つの緯入れ条件を制御用に設定し、前記ボーダー製織専用以外の緯入れ系列は、前記2つの緯入れ条件の中から製織の種類に対応したものを選択して緯入れを行うタオル織機の緯入れ制御方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パイル製織とボーダー製織とを行う際に緯糸の緯入れを制御するタオル織機の緯入れ制御方法に関する。
タオル織機の運転速度制御方法として、パイル製織とボーダー製織とで織機の主軸の回転数(運転速度)を異ならせる、具体的には、ボーダー製織時よりもパイル製織時の主軸の回転数を高くするものがある(特許文献1)。
また、近年の一般的な織機においては、1種類の緯糸について複数の緯入れ関連装置(測長貯留装置、メインノズル、サブノズル等)が協働で作動することによって1回の緯入れを実現している。これら緯入れ関連装置が属する組を本出願では「緯入れ系列」という。
特許文献1のようにパイル製織とボーダー製織との製織の種類毎に、主軸の回転数を異ならせて製織する場合に、流体の噴射タイミングや噴射圧力等の緯入れ条件を同じまま緯入れすると、緯入れが正常に行われない場合がある。このような場合、製織の種類毎に異なる緯入れ条件を用いて緯入れすることが、従来の緯入れ制御装置において行われている。その上、異なる緯入れ条件を用いて緯入れするパイル製織とボーダー製織とを、別々の緯入れ系列で行うのが一般的である。即ち、パイル製織用の緯入れ系列とボーダー製織用の緯入れ系列とをタオル織機は備えており、製織の種類毎にそれに対応する専用の緯入れ系列で緯入れを行っている。
そのため、例えばボーダー製織で2種類の緯糸を使用し、パイル製織で1種類の緯糸を使用する場合、タオル織機は少なくとも3つの緯入れ系列を備える必要がある。また、例えば、ボーダー製織で使用される2種類の緯糸のうち1つがパイル製織で使用される緯糸と同じであっても、このような数量の緯入れ系列を備える必要がある。その結果として、タオル織機に備えるべき緯入れ系列の数が多くなり、それに伴って設備コストが増加するという問題が生じている。
なお、織機においては、同じ種類の緯糸を連続して緯入れする場合に、主軸の回転数が高くなるにつれて、測長貯留装置での緯糸の解舒が間に合わなくなり、解舒不良に伴う緯入れ不良が発生することがある。そこで、これを防ぐ目的で本来なら1種類の緯糸に対しては1つの緯入れ系列を割り当てるにも関わらず、1種類の緯糸に対して2つの緯入れ系列を割り当て、これら2つの緯入れ系列に交互に緯入れ動作を行わせることにより緯入れを行う緯入れ制御方法を用いる場合がある。
この緯入れ制御方法は、タオル織機にも適用され得るものであり、その場合は、タオル織機に備えるべき緯入れ系列の数が倍になる。従って、その場合は、前述の設備コストの問題がさらに大きくなる。
上記実情に基づいてなされた本発明の課題は、パイル製織とボーダー製織とが行われるタオル織機において、できる限り緯入れ系列の数量を減らすことのできる緯入れ制御方法を提供することである。
本発明のタオル織機の緯入れ制御方法は、ボーダー製織用の緯入れ系列とパイル製織用の緯入れ系列とをそれぞれに応じて設定された緯入れ条件に従って制御することによりパイル製織とボーダー製織とを行うタオル織機を前提とする。
そして、前記タオル織機は、ボーダー製織を2以上の緯入れ系列を用いて行い、前記2以上の緯入れ系列のうち、少なくとも1つであって全数よりも少ない数からなるボーダー製織専用の緯入れ系列について、その緯入れ系列を制御するためにボーダー製織に対応した緯入れ条件を設定しておき、前記以外の緯入れ系列について、その緯入れ系列を制御するためにパイル製織とボーダー製織とに対応した2つの緯入れ条件を設定しておき、前記ボーダー製織専用以外の緯入れ系列は、前記2つの緯入れ条件の中から製織の種類に対応したものを選択して緯入れを行うことを特徴とする。
本発明のタオル織機の緯入れ制御方法によれば、ボーダー製織用の緯入れ系列のうちボーダー専用ではない方の緯入れ系列について、その緯入れ系列を制御するためにパイル製織とボーダー製織とに対応した2つの緯入れ条件を設定し、製織中に前記2つの緯入れ条件の中から製織の種類に対応したものを交互に選択して緯入れを行うことにより、少なくとも1つの緯入れ系列でパイル製織とボーダー製織の緯入れが兼用でき、従来に比べて、兼用した分だけ緯入れ系列の数、ひいては設備コストを減らすことができる。即ち、本発明では、ボーダー製織専用の緯入れ系列と、ボーダー製織及びパイル製織を兼用する緯入れ系列との少なくとも合計2つの緯入れ系列でパイル製織とボーダー製織とを実現することができる。
図1は、本発明を適用したタオル織機の要部を示している。また、以下の説明では、そのタオル織機によって、異なる2種類の緯糸14をボーダー製織で緯入れし、このうちいずれか1種類の緯糸をパイル製織で緯入れするものを例に挙げて述べる。
図1では、2つの緯入れ系列1、2を備えた緯入れ装置11が示されているが、実際には4つの緯入れ系列1、2、3、4を備えた緯入れ装置11であるものとし、以後、その前提に基づいて説明する。そして、緯入れ装置11は、4つの緯入れ系列を2つの緯入れ系列からなるグループに分け、双方のグループで異なる種類の緯糸14を緯入れし、各グループの2つの緯入れ系列で1種類の緯糸を交互に緯入れするものとする。また、4つの緯入れ系列が全てボーダー製織用であり、そのうち1つのグループにおける2つの緯入れ系列2、4がパイル製織に兼用される。もう1つのグループにおける2つの緯入れ系列1、3はパイル製織用としては兼用されず、ボーダー専用の緯入れ系列として使用される。
図1の緯入れ装置11において、各緯入れ系列1、2、3、4で緯入れする緯糸14は、給糸体スタンド12により支持されている給糸体13から引き出され、例えばドラム式の測長貯留装置15の糸巻付けアーム16の内部に導かれ、静止状態のドラム17の外周面で係止ピン18により係止されながら、糸巻付けアーム16の回転運動によりドラム17の外周面に巻き付けられる。これによって、1回の緯入れに必要な長さの緯糸14は、ドラム17の外周面に巻き付けられ、緯糸14の緯入れ時まで貯留されている。
測長貯留装置15(糸巻付けアーム16の回転運動及び係止ピン18の進退運動)や、後述の緯入れ用のメインノズル21は、織機制御装置45の緯入れ制御装置46によって、緯入れパターンに定められた緯糸14の選択順序(緯入れ系列の選択順序)に基づいて動作する。
緯入れ開始タイミングで、緯入れ制御装置46によって選択された緯糸14に対応する係止ピン18が、操作器19に駆動されてドラム17の外周面から後退すると、ドラム17の外周に巻き付けられている1回の緯入れに必要な長さの緯糸14は、ドラム17上において解舒可能な状態となる。そして、緯糸14は、ドラム17から緯入れ用のメインノズル21に通されており、メインノズル21の噴射により、ドラム17上から解舒されて緯入れされる。
選択された緯糸14に対応するメインノズル21は、設定された緯入れ開始のタイミングで経糸24の開口25へ向けて圧力空気の噴射を開始し、設定された噴射期間に亘って噴射を継続することによって、所定の長さの緯糸14を開口25内に緯入れする。この噴射動作によって、緯糸14は、開口25内の緯糸飛走経路に沿って飛走する。なお、圧力空気は、圧力空気源35から供給され、圧力調整器36により緯入れに適切な空気圧に調整されてから、電磁開閉弁37を経てメインノズル21に供給されている。電磁開閉弁37は、緯入れ制御装置46の制御によって、緯入れパターンに定められた緯糸選択順序に基づいて動作する。
緯入れされた緯糸14が開口25内の飛走経路に沿って飛走する過程で、複数グループのサブノズル22は、緯糸14の飛走方向に向けて緯糸飛走経路に圧力空気を一斉噴射又はリレー噴射して、飛走中の緯糸14を緯入れ方向に加勢する。なお、圧力空気は、圧力空気源35から供給され、圧力調整器38によって適切な空気圧に調整されてから各グループに対応する電磁開閉弁39を経て各グループのサブノズル22に供給されている。各電磁開閉弁39は、緯入れ制御装置46の制御によって、設定されたタイミングにおいて対応するグループのサブノズル22へ圧力空気を供給し、サブノズル22から圧力空気を噴射させて飛走中の緯糸14を緯入れ方向に加勢する。
上述したサブノズル用の圧力調整器38は、圧力調整弁であってもよい。しかし、応答性の面で問題があるため、圧力調整器38は、それぞれが圧力調整弁を有する緯入れ系列1、2の数あるいは切り換えられる圧力値の数等に応じた複数経路の流路を切替弁によって選択的に切り替えるものとすることが好ましい。
メインノズル21及び複数グループのサブノズル22の噴射動作により、緯糸14が正常に緯入れされたときに、その緯糸14は、筬27の筬打ち運動によって織布28の織り前29に筬打ちされ、織布28に織り込まれた後、緯入れ側で給糸カッタ30によって切断され、メインノズル21の内部の緯糸14から切り離される。
緯入れが正常に行われたか否かは、緯糸フィーラ31によって検出される。緯糸フィーラ31は、反緯入れ側の織布28の織り端部分の近傍位置、及びさらに緯入れ方向に離れた位置の2箇所で緯糸飛走路に対向して配置された第1のセンサと第2のセンサからの検知信号に基づいて、緯入れが正常に行われたか否かを判断する。
織布28の織り端部分の近傍位置における第1のセンサは、正常に緯入れされた緯糸14の到達し得る位置に設けられており、そこで正常に緯入れされた緯糸14の先端を検知する。この検知は、緯糸14の正常な到達時期(設定された検知期間)内において第1のセンサに発生する検知信号のレベルと基準信号レベルとを比較することによって行われる。従って、第1のセンサによれば、緯入れされたにもかかわらず第1のセンサの位置へ緯糸14の先端が到達しない緯入れ不良(ショートピック、ベントピック等)が検出される。なお、検知期間は、通常、主軸41の回転角上で設定される。
前記の検知期間において、第1のセンサは、緯糸14の到達を検出したときに、それに応じた出力信号を発生する。そのとき、緯糸フィーラ31は、第1のセンサからの出力信号に基づき、正常な緯入れに対応する糸信号S1を発生し、この糸信号S1を織機制御装置45の主制御器47に送る。主制御器47は、正常な緯入れに対応する糸信号S1の存在を条件として織機の運転(製織)を継続させる。
前記の検知期間において、糸信号S1が発生しなかったとき、つまり緯入れ不良が発生していて、第1のセンサが緯糸14の到達を検出できなかったとき、緯糸フィーラ31は、緯入れの異常と判断して、緯止め信号(「第1の緯止め信号」ともいう。)S2を出力し、この緯止め信号S2を主制御器47に送る。そして、主制御器47は、緯止め信号S2を受けると、直ちに停止制御を実行し、織機を主軸41の所定の角度で停止させる。
第1のセンサよりもさらに緯入れ方向に離れた位置における第2のセンサは、正常に緯入れされた緯糸14が到達しない位置で緯糸飛走路に対向し、緯糸14の吹き切れやロングピックといった緯入れ不良を検知するために設けられる。この検出は、検知期間内において緯糸14の異常な到達時期(到達角度)で第2のセンサに発生する検知信号のレベルと基準信号のレベルとを比較することによって行われる。
なお、検知期間は、通常、主軸41の回転角上で設定される。この検知期間において、緯糸フィーラ31は、第2のセンサからの出力信号を入力したときに、緯入れの異常と判断して、緯止め信号(「第2の緯止め信号」ともいう。)S3を発生し、この緯止め信号S3を主制御器47に送る。主制御器47は、第2の緯止め信号S3を受けると、第1の緯止め信号S2を受けたときと同様に、織機を主軸41の所定の角度で直ちに停止させる。
主軸41の回転角度θの検出のために、主軸41に原動モータ42を介して角度検出器(エンコーダ)43が連結されている。エンコーダ43は、製織中に主軸41の回転角度θの信号を発生し、これを織機制御装置45の主制御器47及び緯入れ制御装置46、並びに開口制御装置44に送り込んでいる。
開口制御装置44には、パイル製織とボーダー製織とを含む製織パターンが設定されている。製織パターンとは、各製織ステップごとの密度番号の他、緯入れパターン、開口パターンなどの製織条件のことであり、これらは、設定器48を介して開口制御装置44に予め設定される。
密度番号は、緯糸密度に対応して設定された番号である。実際の製織に用いられる緯糸密度は、開口制御装置44には設定されず、織機制御装置45の主制御器47に設定器48を介して予め設定される。
緯入れパターンは、製織サイクル毎の緯入れに使用する緯糸に対応した緯入れ系列を、織り組織の1リピート分として設定したものであり、製織サイクル毎の緯入れ系列が、ステップNo.1(織り組織1リピートの第1番目の製織サイクル)から順にトータルステップ分だけ設定されるものである。なお、トータルステップとは、織り組織1リピートの製織サイクル数(=ピック数)のことである。また、製織ステップとは、織り組織の1リピート内で製織サイクル単位で進む段階であり、ステップNo.(番号)は、その何番目の段階(何番目の製織サイクル)であるかを示すものである。従って、1ステップ=1製織サイクルである。
開口パターンは、製織サイクル毎の各綜絖枠の駆動態様を、織り組織の1リピート分として設定したものであり、製織サイクル毎の経糸開口時における綜絖枠の位置(最上昇位置/最下降位置)が、ステップNo.1(織り組織1リピートの第1番目の製織サイクル)から順にトータルステップ分だけ設定されるものである。
開口制御装置44は、上述したエンコーダ43からの回転角度θの信号によって1製織サイクル毎にサイクル数をカウントする。そして、開口制御装置44は、サイクル数のカウント値に応じて、設定された緯入れパターンに従い、選択される緯入れ系列に対応する緯糸選択信号S5を緯入れ制御装置46に対し出力する。また、開口制御装置44は、1製織サイクル毎に、パイル製織とボーダー製織のいずれかに割り振られた密度番号に応じた密度信号S4を、織機制御装置45の主制御器47及び緯入れ制御装置46にそれぞれ出力する。
織機制御装置45は、織機の主軸41の回転に同期した状態で織機を制御することや、その他の必要な制御を行うために、主制御器47と本発明の緯入れ制御装置46とから構成されている。
主制御器47には、前記緯糸密度の他に、設定器48を介して予めパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数が設定されている。設定回転数は、主軸41の回転数の設定値であり、開口制御装置44に予め設定された密度番号に対応させて設定される。
主制御器47は、製織中においては、開口制御装置44から密度番号に応じた密度信号S4の入力を受け、予め設定されているパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数の中から密度番号に対応するものを選択し、選択した設定回転数に従って主軸41(原動モータ42)の回転を制御する。
これに伴い、主制御器47は、予め設定されている緯糸密度の中からその密度信号S4に対応するものを選択し、選択した緯糸密度に従って主軸41の回転に同期して駆動される送出装置(図示せず)及び巻取装置(図示せず)を制御する。これによって製織される織布28の緯糸密度が変更される。
本発明の緯入れ制御装置46は、設定器48から各緯入れ系列1、2、3、4を制御するための緯入れ条件が設定され、記憶されている。このうち、パイル製織用としても兼用される緯入れ系列2、4を制御するための緯入れ条件は、ボーダー製織とパイル製織とに対応した2種類の緯入れ条件であって、例えば、ボーダー製織とパイル製織とで異なる緯入れ開始タイミング(係止ピン18を後退させる操作器19の駆動タイミング(緯糸解舒タイミング)、メインノズル21の流体の噴射開始タイミングなど)である。
また、パイル製織用として兼用されない(ボーダー専用の)緯入れ系列1、3を制御するための緯入れ条件は、ボーダー製織に対応した緯入れ条件のみである。
緯入れ制御装置46には、主制御器47と同様に、設定器48を介して予めパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数が設定されている。設定回転数は、開口制御装置44に予め設定された密度番号に対応させて設定される。従って、緯入れ制御装置46は、設定回転数によって製織の種類を判別することができる。
緯入れ制御装置46は、開口制御装置44からの緯糸選択信号S5の入力を受けて、緯入れ系列の中から緯糸選択信号S5に対応するものを選択する。また、緯入れ制御装置46は、開口制御装置44からのパイル製織とボーダー製織とのいずれかに応じた密度信号S4の入力を受けて、予め設定されているパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数の中から密度番号に対応するものを選択し、選択した設定回転数によって、これから行われる製織の種類を判別するとともに、選択された緯入れ系列を制御するための緯入れ条件から製織の種類に応じたものを選択し、選択した緯入れ条件に従ってその緯入れ系列を制御する。具体的には、緯糸選択信号S5に対応する緯入れ系列の測長貯留装置15、メインノズル21、サブノズル22等の動作を主軸41の適切な回転角度θのもとに制御し、その緯入れ系列によって選択された緯糸14の緯入れ動作を実行させる。
前述のように、「緯入れ系列」とは、1回の緯入れを協働で実現するために作動する複数の緯入れ関連装置が属する組をいう。また、「緯入れ関連装置」とは、給糸体13から引き出された緯糸14の緯入れに関与する装置であり、給糸体13よりも下流側に存在する装置をいう。その緯糸関連装置には、測長貯留装置15、メインノズル21、サブノズル22が含まれる。但し、これらのうちサブノズル22は、各緯入れ系列1、2、3、4において共通に用いられる。
上述した織機制御装置45は、機能別のブロックの組み合わせとして構成されている。かかる織機制御装置45は、各ブロックからなる装置を組み合わせて実現しても良いし、コンピュータに所定のソフトウェアをインストールし、そのソフトウェアを実行させることによって、コンピュータの入出力手段、記憶手段、演算制御手段及びソフトウェアが協働した各ブロックを構成し、それらブロックにより実現することも可能である。
また、開口制御装置44、主制御器47及び緯入れ制御装置46に対して、緯入れ条件を含む製織条件のデータ等を設定するために、例えばタッチパネル式やキーボード等の設定器48が通信可能に設けられている。
上述した緯入れ条件が設定器48から設定されたタオル織機では、次の(1)〜(5)の手順で緯入れ制御方法が行われる。
(1)まず、開口制御装置44は、エンコーダ43からの回転角度θの信号によって1製織サイクル毎にサイクル数をカウントし、サイクル数のカウント値に応じて、設定された緯入れパターンに従い、選択される緯入れ系列に対応する緯糸選択信号S5を緯入れ制御装置46に対し出力する。そのほかに、開口制御装置44は、設定された製織条件における密度番号に応じた密度信号S4を、1製織サイクルにおける1サイクル中の所定のタイミング(例えば主軸41の回転角0°)毎に、緯入れ制御装置46及び主制御器47に対しそれぞれ出力する。
(2)開口制御装置44からの緯糸選択信号S5を受けて緯入れ制御装置46は、緯糸選択信号S5に対応する緯入れ系列を選択する。ここでは、ボーダー製織用の4つの緯入れ系列のうちパイル製織に兼用する緯糸14に割り当てられた2つの緯入れ系列2、4の一方を選択したものとする。
(3)続いて、開口制御装置44からの密度信号S4を受けて緯入れ制御装置46は、予め設定されているパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数の中から密度番号に対応するものを選択し、選択した設定回転数によってこれから行われる製織の種類がパイル製織かボーダー製織かを判別する。ここでは判別結果がパイル製織であるものとする。この場合、緯入れ制御装置46は、(2)で選択した緯入れ系列を制御するための緯入れ開始タイミングのうち、パイル製織に対応した緯入れ開始タイミングを緯入れ条件として選択し、その緯入れ開始タイミングに従って緯入れ系列を制御して緯入れを行う。
(4)次の製織サイクルの緯入れ時には、開口制御装置44からの次の緯糸選択信号S5を受けて緯入れ制御装置46は、緯糸選択信号S5に対応する緯入れ系列を選択する。ここでは、パイル製織に兼用する緯糸14に割り当てられた2つの緯入れ系列の他方を選択したものとする。
(5)続いて、開口制御装置44からの次の密度信号S4を受けて、先の(3)と同様に、緯入れ制御装置46が、パイル製織かボーダー製織かを判別する。ここでも判別結果がパイル製織であるものとする。この場合、緯入れ制御装置46は、(4)で選択した緯入れ系列を制御するための緯入れ開始タイミングのうち、パイル製織に対応した緯入れ開始タイミングを緯入れ条件として選択し、その緯入れ開始タイミングに従って緯入れ系列を制御して緯入れを行う。
(1)〜(5)のようにパイル製織では、緯入れ制御装置46が、ボーダー製織用の4つの緯入れ系列のうちパイル製織に兼用する緯糸14に割り当てられた2つの緯入れ系列を交互に選択しながら、同種類の緯糸14を連続して緯入れする。
以上のように上記実施例では、緯入れ制御装置46が、ボーダー製織用の4つの緯入れ系列のうち2つの緯入れ系列をパイル製織で兼用して緯入れすることにより、従来であれば6つ必要だった緯入れ系列を4つに減らすことができ、それに伴って設備コストを削減することができる。
本発明は上記実施例に限定されない。例えば、上記実施例では、解舒不良を防ぐ目的で、1種類の緯糸14毎に複数の緯入れ系列を割り当てて一つのグループとし、1つの糸種に対して2つの緯入れ系列で交互に緯入れを行っているが、ボーダー製織用の緯入れ系列を糸種に対して1つずつとし、1つの緯入れ系列で連続して緯入れしても良い。
また、上記実施例では、ボーダー製織用の緯入れ系列をパイル製織でも兼用して、1種類の緯糸14をパイル製織に用いているが、パイル製織に複数の種類の緯糸14を用いる目的で、異なる種類の緯糸14に対応するボーダー製織用の緯入れ系列をパイル製織で兼用しても良いし、前記兼用する緯入れ系列とは別に、パイル専用の緯入れ系列を緯入れ制御装置46に別途設けてもよい。
また、上記実施例では、緯入れ制御装置46は、開口制御装置44からの密度信号S4の入力を受けて、予め設定されているパイル製織用とボーダー製織用の2種類の設定回転数の中から密度番号に対応するものを選択し、選択した設定回転数によってこれから行われる製織の種類を判別しているが、密度信号S4によってこれから行われる製織の種類を判別してもよい。
1緯入れ系列 2緯入れ系列
3緯入れ系列 4緯入れ系列
11緯入れ装置 12給糸体スタンド
13給糸体 14緯糸
15測長貯留装置 16糸巻付けアーム
17ドラム 18係止ピン
19操作器
21メインノズル 22サブノズル
24経糸 25開口
27筬 28織布
29織り前 30給糸カッタ
31緯糸フィーラ
35圧力空気源 36圧力調整器
37電磁開閉弁 38圧力調整器
39電磁開閉弁
41主軸 42原動モータ
43角度検出器(エンコーダ) 44開口制御装置
45織機制御装置 46緯入れ制御装置
47主制御器 48設定器
3緯入れ系列 4緯入れ系列
11緯入れ装置 12給糸体スタンド
13給糸体 14緯糸
15測長貯留装置 16糸巻付けアーム
17ドラム 18係止ピン
19操作器
21メインノズル 22サブノズル
24経糸 25開口
27筬 28織布
29織り前 30給糸カッタ
31緯糸フィーラ
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37電磁開閉弁 38圧力調整器
39電磁開閉弁
41主軸 42原動モータ
43角度検出器(エンコーダ) 44開口制御装置
45織機制御装置 46緯入れ制御装置
47主制御器 48設定器
S1正常な緯入れ信号 S2緯止め信号
S3緯止め信号 S4密度信号
S5緯糸選択信号
θ回転角度
S3緯止め信号 S4密度信号
S5緯糸選択信号
θ回転角度
Claims (1)
- ボーダー製織用の緯入れ系列とパイル製織用の緯入れ系列とをそれぞれに応じて設定された緯入れ条件に従って制御することによりパイル製織とボーダー製織とを行うタオル織機において、
前記タオル織機は、ボーダー製織を2以上の緯入れ系列を用いて行い、前記2以上の緯入れ系列のうち、少なくとも1つであって全数よりも少ない数からなるボーダー製織専用の緯入れ系列について、その緯入れ系列を制御するためにボーダー製織に対応した緯入れ条件を設定しておき、前記以外の緯入れ系列について、その緯入れ系列を制御するためにパイル製織とボーダー製織とに対応した2つの緯入れ条件を設定しておき、
前記ボーダー製織専用以外の緯入れ系列は、前記2つの緯入れ条件の中から製織の種類に対応したものを選択して緯入れを行うことを特徴とするタオル織機の緯入れ制御方法。
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