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JP2011022305A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2011022305A
JP2011022305A JP2009166450A JP2009166450A JP2011022305A JP 2011022305 A JP2011022305 A JP 2011022305A JP 2009166450 A JP2009166450 A JP 2009166450A JP 2009166450 A JP2009166450 A JP 2009166450A JP 2011022305 A JP2011022305 A JP 2011022305A
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roller
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Makoto Fujii
誠 藤井
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】本発明の目的は、用紙各部に供給される熱量バランスを常に良好に維持しながら、定着ローラに生じる局部的な摩耗を防止して、定着ムラ・用紙シワの発生もなく定着ローラの長寿命化に優れた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、一対の定着部材を用紙搬送方向と直交する幅方向に揺動させる揺動手段と、定着ニップを幅方向に対し傾斜させる傾斜手段と、定着ニップで用紙が受ける用紙搬送の幅方向成分と揺動手段により受ける用紙の揺動が互いに逆向きで打ち消し合うよう、揺動手段及び傾斜手段を制御して定着ムラ・用紙シワの発生もなく定着ローラの長寿命化に優れた画像形成装置の提供を可能する。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙上に形成された画像を定着する定着装置及び画像形成装置に関する。
近年、プリンタ及びデジタル複合機等の電子写真方式の画像形成装置に対し、市場から高品質な画像の出力と電子写真プロセス関連部品の長寿命の要求が強くなっている。
このような市場要求に応えて、定着装置に繰り返し通紙する用紙の側端部による定着ローラの摩耗が定着ローラ表面の一箇所に集中しないよう拡散させる技術(特許文献1〜3)が提案されている。その結果として、ローラ表面の摩耗による画像不良(オイル汚れ、光沢村ムラ等)あるいは該画像不良による定着ローラの早期交換を防止して、定着ローラの長寿命化を図っている。
特許文献1に記載の画像形成装置は、定着器の上流側に定着ローラに対して転写紙を所定角度斜行させてから搬入する転写搬送機構を配設するものである。従って、1枚の転写紙が定着ローラを通過するときに、転写紙の側端部は定着ローラとの接触位置を定着ローラの軸方向に移動しながら搬送する。その結果、定着ローラに対する転写紙の側端部の接触部分が連続的に変化し、定着ローラの局部的な摩耗が防止されている。
特許文献2に記載の画像形成装置は、転写紙の位置を幅方向に変更可能にする位置変更手段を画像形成部の転写上流側に設けて、転写部に搬送される転写紙の位置に合わせて画像形成部における書き込み開始の位置を変更するものである。その結果、定着ローラのニップに進入する用紙の側端が幅方向に移動して、定着ローラの局部的な摩耗の防止を可能にしている。
特許文献3に記載の画像形成装置は、給紙装置から搬出される用紙と転写定着装置の転写定着体との位置関係を幅方向に相対的に変位して、用紙の側端部による転写定着体の局部的な摩耗の防止を可能にしている。
特開平9−265219号公報 特開2003−263090号公報 特開2007−148336号公報
ところが、上記特許文献1〜3にはそれぞれ以下のような問題を有している。
特許文献1は、定着装置と転写部の間で用紙全体を斜行させ、且つ斜行した用紙をその姿勢のまま定着装置に用紙搬送方向に搬送させるために、複雑且つ大型の転写紙搬送機構が必要となる。従って、コストが上昇及び装置が大型化するという問題を有する。
特許文献2は、転写部と給紙装置の間に用紙全体を幅方向に変位させる位置変更手段を必要し、特許文献1と同様にコストの上昇及び装置の大型化が問題となる。また、定着装置に進入する用紙に対して定着ローラの温度分布が変化するために、用紙の各部に供給される熱量のバランスが安定せず、定着ムラ(光沢、定着度)及び用紙シワ等の定着不良が発生した。
特許文献3は、転写定着体が用紙に対して幅方向に相対的に変位するために、特許文献2と同様の理由により用紙上のトナー像に定着ムラ(光沢、定着度)の問題を有する。また、転写定着装置に進入する用紙に対して転写定着体のみを幅方向に変位させている構成であり、転写定着体を移動する際に加圧ローラを転写定着体から離間させるような機構、あるいは圧接ローラの圧接に抗した強力な力で転写定着体を軸方向に作用する機構を必要とするために、実用化面で問題を有する。
本発明の目的は、用紙各部に供給される熱量バランスを安定させ、且つ定着ローラに生じる局部的な摩耗を防止して、定着ムラ・用紙シワ等の問題もなく定着ローラの長寿命化が達成可能な画像形成装置を提供すること。
前記目的は、下記に記載する発明により達成する。
1.用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、
相互に圧接してニップを形成する一対の定着部材と、前記定着部材の少なくとも一方に対し配設され前記定着部材を加熱する加熱源とを有し、前記ニップで前記用紙上のトナー像を前記用紙上に定着する定着装置と、を備える画像形成装置であって
用紙搬送方向と直交する幅方向において前記定着部材を前記用紙に対し相対的に変位させるよう、前記一対の定着部材を前記幅方向に揺動する揺動部と、
前記幅方向において前記加熱源を前記用紙に対し一定に維持させるよう、前記加熱源を支持する加熱源支持部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記定着部材を回動可能に支持する、前記幅方向に移動可能な定着部材支持部を有し、
前記揺動部が前記定着部材支持部を前記幅方向に揺動することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記定着装置、又は定着装置の筐体が前記定着部材支持部であることを特徴とする前記2に記載の画像形成装置。
4.前記定着装置が装置本体から取り外し可能であり、
前記揺動部及び前記加熱源支持部が前記装置本体に配設されていることを特徴とする前記1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
5.前記定着装置が取り外された状態において前記加熱源を支持し、前記定着装置が装着された状態において前記幅方向に揺動する前記定着装置に対し前記加熱源の前記幅方向の移動を許容する、前記定着装置に固設された補助支持部材を有することを特徴とする前記4に記載の画像形成装置。
6.前記定着装置が装置本体から取り外し可能であり、
前記揺動部及び前記加熱源支持部が前記定着装置に配設されていることを特徴とする前記1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
7.前記定着部材は、ローラ状の基体に耐熱性樹脂が形成されたローラであることを特徴とする前記1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
8.前記定着部材の一方は、耐熱性樹脂で成り、回動可能に配設されたエンドレスベルトであることを特徴とする前記1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
本発明は、一対の定着部材を前記用紙に対し相対的に変位させ、前記加熱源を前記用紙に対し前記幅方向において相対的に一定に維持させることにより、用紙の各部に供給される熱量のバランスを良好にし定着ムラ(光沢、定着度)及び用紙シワ等の発生もなく定着ローラの長寿命化を実現可能にする画像形成装置を提供する。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置Aの構成図。 本発明に係る加熱ローラ方式の定着装置の実施形態を示す断面図。 定着ローラを支持する定着装置を幅方向に揺動する揺動部を示す、定着装置と装置架台部の正面図。 定着装置の底部と揺動部としての装置架台部を示す、拡大断面図。 揺動部のA歯車と線形歯車の噛み合いの状態を示す、平面図。 画像形成装置の制御ブロック図。 本発明に係る上記の実施形態における定着ローラの温度分布と、用紙及び加熱源、定着ローラの各々が占める位置関係を示す、概略図。 比較例の実施形態における定着ローラの温度分布と、用紙及び加熱源及び定着ローラの各々が占める位置関係を示す、概略図。 本発明に係る揺動制御の実施形態で、駆動モータM1の駆動シークエンスと定着ローラ31及び加圧ローラ32の揺動位置を示す。 加熱源33、34を一体に画像形成装置から着脱できる実施の形態としての定着装置30の要部を示す、定着装置と装置架台部の正面図。 一対の定着部材の少なくとも一方を回動可能に配設された耐熱性エンドレス定着ベルトを用いた定着装置の一例を示す、模式図。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
[画像形成装置]
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置Aの構成図である。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成部10、給紙装置20及び定着装置30等から構成されている。画像形成部10は、複数組の各色画像形成部10Y、10M、10C、10Kと転写部で構成されている。
画像形成装置Aの上部には、画像読取装置Bが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成するY色画像形成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成するM色画像形成部10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成するC色画像形成部10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段5Cを有する。黒(K)色の画像を形成するK色画像形成部10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段5Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像装置である。
転写部は、複数のローラにより巻回され回動可能に支持されているベルト状の中間転写体6と、一次転写手段7Y、7M、7C、7Kを有する一次転写部と、二次転写手段9を有する二次転写部とで構成される。
各色画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色のトナー像は、一次転写部の一次転写手段7Y、7M、7C、7Kにより、回動する中間転写体6上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の用紙収納部(給紙カセット)21内に収容された記録媒体(以下、用紙と称す)Sは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25A、25B、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写部の二次転写手段9に搬送され、用紙S上にカラー画像が転写される。上述のように画像形成部10によって用紙上に各色トナー像からなるカラー画像が形成される。
なお、画像形成装置Aの下部に鉛直方向に縦列配置された3段の用紙収納部21は、ほぼ同一の構成をなすものであり、同符号を付してある。また、3段の給紙手段22も、ほぼ同一の構成をなすものであり、同符号を付してある。用紙収納部21、給紙手段22を含めて給紙装置20と称す。
用紙収納部21に収容された用紙Sのサイズ及び紙種は操作部11の表示画面に表示され、任意に選択設定される。また、原稿サイズと複写倍率とによって用紙Sのサイズを自動設定する事も可能である。
画像形成部10でカラー画像が形成された用紙Sは、定着装置30に搬送される。そして、熱と圧力の作用が加えられ、用紙上のカラートナー像(あるいはトナー像)は用紙S上に定着される。
定着処理された用紙Sは、搬送ローラ対37に挟持されて搬送され、排紙搬送路に設けられた排紙ローラ27から機外に排出されて機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段9により用紙Sにカラー画像を転写した後、用紙Sを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
定着処理された用紙Sを反転排紙する場合には用紙Sは定着装置30と排紙ローラ27の中間の分岐点に配置された分岐板29の図示右側の搬送路を通過し、下方の搬送路r1(反転搬送路)に搬送された後に逆転搬送される。そして、分岐板29の左側の搬送路r2を通過して、排紙ローラ27により装置外に排出される。
なお、上記の説明では、画像形成装置Aでカラー画像を形成する場合でしたが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
[定着装置]
以下、画像形成装置Aの定着装置30を説明する。
図2は、加熱ローラ方式の定着装置30の実施の形態を示す断面図である。
定着装置30は、装置架台部39で用紙搬送方向に直交する幅方向に揺動可能に支持される。
定着装置30は、一対の定着部材の一方としての定着ローラ31及び一対の定着部材の他方としての加圧ローラ32、定着ローラ31を加熱する加熱源33、加圧ローラ32を加熱する加熱源34等を有する。定着ローラ31と加圧ローラ32は相互に圧接してニップNを形成している。
定着ローラ31の周囲には、クリーニングローラ35、温度検出手段(温度センサ)TS1、及び図示しない異常温度防止用のサーモスタット等が配置されている。加圧ローラ32の周囲にも、温度検出手段(温度センサ)TS2、異常温度防止用のサーモスタット等が配置されている。
加熱源33、34は、ハロゲンランプ、誘導加熱手段等が用いられ、後述で詳しく説明する、装置架台部39に固設された加熱源支持部で支持されている。
定着ローラ31は、円筒状の熱伝導性基体としての芯金311と芯金311上に被覆された耐熱性樹脂を有する。耐熱樹脂は、耐熱性弾性層312と耐熱性被覆層313により構成されている。
温度検出手段TS1は、定着ローラ31の表面温度を検出しており、定着ローラ31の表面温度は、温度検出手段TS1の検出信号に基づき所定温度に維持されるように制御されている。ニップNに用紙Sが導入されると、用紙Sはニップで熱と圧力の作用を受ける。その結果、用紙S上のトナー像tは用紙S上に定着される。
定着ローラ31は、熱伝導性基体311、耐熱性弾性層312、耐熱性被覆層313から成る外径20〜70mmの円筒状部材である。熱伝導性基体311は、熱伝導性の良好なアルミニウム材が主として用いられ、非磁性ステンレス鋼材、耐熱性ガラス等も用いられる。熱伝導性基体311は、所要の機械的強度を有し、厚さ(肉厚)が0.8〜10mm厚のものである。
耐熱性弾性層312は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱性樹脂弾性体で形成される。さらに画像形成の高速化対応のために、上記耐熱性樹脂弾性体に、フィラーとしてシリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末5〜30質量%を配合させて熱伝導率を向上させる方法が好ましい。混入されたフィラーは、導電性カーボンブラックと同様に、良導電性のものが好ましい。そうすることにより、耐熱性弾性層312の電気抵抗(体積抵抗率)を容易に低く設定することができる。耐熱性弾性層312の厚さ(肉厚)は、0.3〜3mm、好ましくは1〜3mm厚で、JIS−Aゴム硬度のゴム硬度5Hs〜30Hsである。
耐熱性被覆層313は、耐熱性弾性層312の外側(外周面)に被覆された、離型性を有するPFA、PTFE等の耐熱性樹脂チューブである。
加圧ローラ32は、定着ローラ31と対をなす下側の円筒状部材であり、熱伝導性基体321、耐熱性弾性層322、耐熱性被覆層323から成る。加圧ローラ32の構成部材は、定着ローラ31の構成部材とほぼ同一の材料、特性、寸法に形成されている。
例えば、熱伝導性基体321は厚さ1〜3mmのSTKMである。耐熱性弾性層322は、熱伝導性基体321の外周面に形成されたシリコーンゴム層、フッ素ゴム層、あるいはシリコーンゴムの発泡材を用いたスポンジ状のゴム層である。そして、耐熱性弾性層の層厚(肉厚)は0.3〜5mmであり、ゴム硬度は30Hs〜70Hs(JIS−Aゴム硬度)である。耐熱性被覆層323は、耐熱性弾性層322の外側(外周面)に被覆された、離型性を有するPFA、PTFE等の耐熱性樹脂チューブである。加圧ローラ32は、30〜70mm程度の外径を有する。
加圧ローラ32は固定位置に回転可能に支持され、上側の定着ローラ31にバネの付勢力で圧接されて、定着ローラ31との間で平面状のニップNを形成している。
ニップNを通過した用紙Sは、定着ローラ31及び加圧ローラ32の外周面から分離され、搬送ローラ対37に移動する。ニップNの下流側位置する分離爪36は、定着ローラ31から分離した用紙Sを搬送ローラ対37にスムーズに案内している。
<定着部材支持部>
定着部材支持部38は、定着装置30の筐体381と、筐体381の底部に手前側の2箇所と奥側の2箇所に固設された4つの支持軸382と、各支持軸382に回転可能に支持されるローラ383とを有する。そして、一対の定着部材としての定着ローラ31及び加圧ローラ31が筐体381に回転可能に一体的に支持されている。
つまり、定着部材支持部38は、4つの回転ローラ383で装置架台部39の架台部材391上に載置され、架台部材391の規制部391Aで規制されて幅方向に移動可能に支持されている。
従って、定着部材支持部38の筐体381に支持された一対の定着部材としての定着ローラ31及び加圧ローラ32は、装置架台部39に対し幅方向に移動可能である。
<揺動部>
図3は、定着ローラ31及び加圧ローラ32を支持する定着部材支持部38を幅方向に揺動する揺動部を示す、定着装置30と揺動部としての装置架台部39の正面図である。図4は、定着装置30の底部38と揺動部としての装置架台部39の拡大断面図(図3に示すAA断面)である。
図3、図4に示すように、揺動部としての装置架台部39は、定着装置30定着部材支持部38を下方から支持する架台部材391を有し、架台部材391にはA回転軸392、B回転軸393及びC回転軸394が固設の軸受で垂直、且つ回転可能に支持されている。
A歯車G1とB歯車G2がA回転軸392に装着され、C歯車G3とD歯車G4がB回転軸393に装着されている。そして、C回転軸394は架台部材391に固設する揺動モータM1の駆動軸であり、E歯車G5がC回転軸394に装着されている。
B歯車G2はC歯車G3と噛み合い、D歯車G4はE歯車G5と噛み合っており、結果として揺動モータM1の駆動によりA歯車G1が回転するように駆動連結を構成している。
線形歯車G6は、平歯が幅方向に展開された構成であって、筐体381の底部切欠部38Cに固設されており(図5参照)、装置架台部39のA歯車G1と噛み合っている。
従って、定着部材支持部38の筐体381は、揺動モータM1の駆動により矢印a、あるいは矢印bに示す幅方向に変位可能である。換言すると、定着ローラ31と加圧ローラ32は、揺動モータM1の駆動によって幅方向に変位可能である。
図5は、揺動部のA歯車G1と線形歯車G6の噛み合いの状態を示す、模式図(平面図)である。
図示の破線は最奥側に変位した筐体381及び線形歯車G6の状態を示し、実線は最手前側に変位した状態を示す。L1は、定着装置30の筐体381、つまり定着ローラ31と加圧ローラ32が揺動する揺動範囲(最手前側から最奥側までの距離)を示す。
図示の第1位置センサPS1は、筐体381が最手前側位置に移動したか否かを検出する手段であり、第2位置センサPS2は、筐体381が最奥位置に移動したか否かを検出する手段である。第1位置センサPS1および第2位置センサPS2は、筐体381の底部にある検出孔Wがそれぞれの検出位置に到達すると、検出信号をONからOFFに切り替えるものである。図示のように第1位置センサPS1の検出位置は第2位置センサPS2の検出位置に対し距離L2で離間している。
<加熱源支持部>
図2及び図4に示すように、加熱源33(34)は装置架台部39の架台部材391にネジ止めされた一対の加熱源支持部396(奥側は非図示)に装着、支持されている。
加熱源33(34)は用紙Sとの幅方向の位置関係は一定に維持されるようにしている。本実施形態においては幅方向の用紙位置は固定であるので、加熱源33(34)の位置は加熱源指示部396により幅方向における加熱源の位置を固定にしている。なお、用紙Sの位置が幅方向に移動可能な用紙搬送機構を設ける構成としてもよくその場合には、用紙Sの幅方向に移動に伴い、加熱源支持部396により加熱源33(34)の位置を用紙Sとの相対位置を一定に維持されるような移動させる構成としてもよい。
従って、定着ローラ31、又は定着装置30の幅方向における揺動にも拘わらず、加熱源33と加熱源34は一定位置に保持されている。換言すると、定着ローラ31、又は定着装置30の幅方向における揺動にも拘わらず、画像形成装置Aで幅方向の所定位置を基準にして定着装置30に搬送される用紙Sに対して加熱源33と加熱源34を一定位置に保持するものである。
加熱源支持部396内には、非図示のリード線と、加熱源の凹型端子と接触する凸型端子397とを有しており、加熱源33及び加熱源34に電力が供給される。
定着ローラ31の温度分布は、加熱源の各部から定着ローラ31の各部に供給される熱量の分布とニップで定着ローラ31の各部から用紙Sに奪われる熱量の分布によって、主に決定される。従って、加熱源33から定着ローラ31に供給される加熱源の放出熱量分布は鋭意検討が為された上で決定されたものである。
本発明の実施形態では、定着ローラ31の揺動速度は0,02mm/秒程度と十分に遅く、揺動の各時点における定着ローラ31の温度分布は加熱源33の各部から供給される熱量分布によって概ね定まるものある。
本発明に係る上記の実施形態は、定着ローラ31の揺動にも拘わらず、用紙Sに対して加熱源33と加熱源34を一定位置に維持するために、用紙Sにバランス良く熱が供給されて、定着ジャム、用紙シワの発生もなく常に良好な定着画像を提供できた。
図7は、本発明に係る上記の実施形態における用紙Sが占める位置に対する定着ローラ31の温度分布を示す、グラフである。
図7のグラフの下部には、用紙Sが占める位置Lsと、加熱源33が占める位置Lh、定着ローラ31が占める位置Lr、及び幅方向におけるそれらの位置関係を示す。
Lrf,Lrrは定着ローラ31が占める幅方向の位置を示し、実線のLrfは定着ローラ31が最手前側に揺動した時に占める位置を示し、破線のLrrは最奥側に揺動した時に占める位置を示す。
Lhf、Lhrは加熱源33が占める幅方向の位置を示し、実線のLhfは定着ローラ31が最手前側に揺動した時に加熱源33が占める位置を示し、破線のLhrは定着ローラ31が最奥側に揺動した時に加熱源33が占める位置を示す。Lhf及びLhrの斜線部は加熱源が実質的に熱を定着ローラ31に放出している領域を示す。
図7のグラフについて以下説明する。
横軸は軸方向における用紙Sに対する相対的な位置である。
縦軸は上記相対的な位置に占める定着ローラ31の各部の温度を示す。
Csf、Csrは、用紙Sの連続通紙中に測定した定着ローラ31上の温度分布である。実線のCsfは、定着ローラ31が最手前側に揺動した時点に測定された定着ローラ31の温度分布である。破線のCsrは、定着ローラ31が最奥側に揺動した時点に測定された定着ローラ31の温度分布である。Wsは用紙Sの幅を示す。
図7に示すように、本発明に係る実施形態では、定着ローラ31及び加圧ローラ32の揺動にも拘わらず、ニップにおいて用紙Sが接触する定着ローラ31の温度分布は常に一定であり、常に用紙Sにバランスよく適量の熱量が供給される。
<比較例の実施形態>
他方の本発明と異なる比較例の実施形態は、定着ローラ31と加熱源とを一体に揺動させるものである。
図8は、比較例の実施形態における図7に準ずる定着ローラ31の温度分布と、用紙及び加熱源及び定着ローラ31の各々が占める位置関係を示している。
図8のグラフは、比較例の実施形態における用紙Sが占める位置に対する定着ローラ31の温度分布を示す。
図8のグラフの下部には、用紙Sが占める位置Lsと、加熱源33が占める位置Lh、及び定着ローラ31が占める位置Lr、及び幅方向におけるそれらの位置関係を示す。
加熱源33が定着ローラ31の揺動に応じて揺動している点が異なるが、他の位置関係は図7と同一であり、説明を省略する。
図8のグラフについて以下説明する。
定着ローラ31が最手前側に揺動した時点に測定された定着ローラ31の温度分布である破線のCsrと、定着ローラ31が最奥側に揺動した時点に測定された定着ローラ31の温度分布である実線のCsfに示されたように、定着ローラ31の揺動によって定着ローラ31の温度分布は用紙Sの位置Lsに対して変動する。
従って、定着ローラ31から用紙Sの各部に供給される熱量分布が安定せず、幅方向における熱量分布に偏りが生じ、用紙Sに供給される熱量のアンバランスによる定着不良、不均一な画質、用紙のシワ、用紙ジャム等が発生した。
以上のように、本発明に係る実施の形態では、定着ローラ31の揺動に対して加熱源33と用紙Sとの相対的な位置関係は不変であるために、用紙Sの各部に対し定着ローラ31から供給される熱量は常に安定しており、上記に示した定着に起因する問題の発生は防止される。
[制御ブロック構成]
図6は、画像形成装置Aの制御ブロック図である。
画像形成装置Aは、プリントエンジン部101、制御部102、画像処理部103、操作表示部105、記憶部104、送受信部106、プリントコントローラ部107等により構成される。各部はバス110により接続されている。また、バス110を介して画像形成装置Aの上部の設置された画像読取装置Bとも通信している。
制御部102は、CPU、ROM、RAM等により構成される。制御部102のCPUは、操作表示部105の操作により、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って画像形成装置A各部の動作を集中制御する。
操作表示部105は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部102から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。また、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部102に出力する。
画像読取装置Bは、原稿をR、G、Bのアナログ信号として読み取り、アナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換してR、G、Bの画像データを生成する。その後に画像データをバス経由で画像形成装置Aの画像処理部103に出力する。
画像処理部103は、画像読取装置Bから入力したR、G、Bの画像データをプリントエンジン部101で処理可能なY、M、C、K色の画像データに変換させる。更に、プリントエンジン部101の出力特性に合わせてγ補正処理を行い、あるいは誤拡散方法等の2値化処理を行い、Y、M、C、K色の印刷データを生成する。そして、印刷データをプリントエンジン部101に出力する。
送受信部106は、ネットワーク上のパソコンから印刷ジョブが受信されると、受信された印刷ジョブをプリントコントローラ部107に転送する。印刷ジョブは印刷処理に関する処理情報と印刷データ(ファイル)で構成されている。
プリントコントローラ部107は、印刷ジョブの内容に基づきY、M、C、K色の画像データであるところの印刷データを生成し、処理情報と対応してプリントエンジン部101へ出力する。
プリントエンジン部101は、画像処理部103及びプリンタコントーラ部107から入力された画像データを画像メモリ上に展開し、順次走査して各画像形成部10Y、10M、10C、10Kで中間転写体上にカラー画像を形成する。その後に中間転写体上のカラー画像を用紙上に転写し、用紙を定着装置30で定着処理し、画像形成形装置本体Aから出力する。
制御部102は、温度検出手段TS1、TS2で検出された温度に基づき定着加熱駆動部109を制御して加熱源33,34を点滅させて、定着装置30の定着ローラ31及び加圧ローラ32の温度を各所定温度に制御する。
<本発明に係る定着ローラ及び加圧ローラの揺動制御>
モータ駆動部109は、揺動モータM1の正回転、あるいは逆回転を駆動される駆動回路と、第1位置センサPS1及び第2位置センサPS2の入力回路とを有する。
制御部102は、所定のプログラムに基づき揺動モータM1の駆動を制御して定着ローラ31と加圧ローラ32を用紙搬送方向に直交する幅方向の所定範囲で揺動させる。例えば、モータ駆動部103は揺動モータM1を一定の回転速度で回転させる形態である。定着ローラ31及び加圧ローラ32は、揺動モータM1を期間T1だけ正回転させると幅方向の奥側に向かって距離L1移動し、次に期間T1だけ逆回転させると手前側に向かって距離L1移動する。これを繰り返すことによって定着ローラ31及び加圧ローラ32は幅方向に揺動される。
制御部102は、時間T1の正回転と時間T1の逆回転とを交互に繰り返すような揺動制御を実行して、L1の範囲内で定着ローラ31及び加圧ローラ32を揺動させている。
図9は、本発明に係る揺動制御の実施形態であり、駆動モータM1の駆動シークエンスと定着ローラ31及び加圧ローラ32の揺動位置を示す。揺動位置Lは基準位置に対して定着ローラ31及び加圧ローラ32が変位した距離であり、−L1/2から+L1/2までの範囲で変化する。また、図示のプラス記号は奥側への揺動位置を示し、マイナス記号は手前側への揺動位置を示す。
ここでは、定着装置30に搬送される用紙Sの幅方向における位置は画像形成装置Aの概ね中央に固定されているために、上記揺動制御の実施によって用紙Sは定着ローラ31及び加圧ローラ32の基準位置に対して+L1/2から−L1/2までの範囲を搬送される。従って、多量の同一サイズの用紙Sが長期に渡って用いられても、用紙Sの端部(特に側端部)による定着ローラ31の局部的な摩耗が解消される。
更に、制御部102は、第1位置センサPS1及び第2位置センサPS2の信号に基づき、揺動モータM1の回転方向を切り替えるように揺動モータM1の駆動を制御してもよい。例えば、第1位置センサPS1の信号がONからOFFに変化すると揺動モータM1の回転を逆回転から正回転に変換させ、第2位置センサPS2の信号がONからOFFに変化すると、揺動モータM1の回転を正回転から逆回転に切り替させて、定着ローラ31及び加圧ローラ32を幅方向における所定範囲内で揺動されるようにしてもよい。このときの揺動範囲は、第1位置センサPS1の検出位置と第2位置センサPS2の検出位置との間の距離L2(図4に示す)に対応する。
定着ローラ31の揺動速度は、用紙Sが図1に示す画像形成装置Aの二次転写手段9と定着装置30のニップN(図2)に間に同時に挟持されて搬送された場合にも用紙Sに用紙シワ、用紙折れが発生しない程度以下に小さく設定されている。A3サイズの用紙が定着装置30を通過する間に定着ローラ31の移動量は約0.02mmであれば用紙シワ、用紙折れの発生もなく、通常は0.02mm/秒以下の揺動速度である。
上述の揺動制御では定着装置30、又は画像形成装置Aの動作時間に応じて定着ローラ31と加圧ローラ32の揺動位置を変位させているが、用紙Sの処理枚数、又は処理される用紙Sの長さに応じて定着ローラ31と加圧ローラ32の揺動位置を変位させるようにしてもよい。
<揺動距離L1に関する検証>
上記本発明に係る実施形態の定着装置を用いて揺動距離L1に関する検証を行った。その結果を表1に示す。比較例は、本発明に係る実施形態の定着装置において、揺動モータM1を作動させ、50万枚用紙を定着装置30で処理し、50万枚処理後に用紙端部傷による画質不良への影響を調べた。
Figure 2011022305
実施例1は、L1=3mmの揺動距離で揺動モータを駆動制御した場合である。実施例2はL1=6mmの揺動距離で、実施例3はL1=9mmの揺動距離であり、実施例4はL1=15mmの揺動距離で揺動モータを駆動制御した場合である。
評価方法について、“×”・・・50万枚処理後の通紙において許容できない用紙端部傷による画質差が発生した。
“△”・・・50万枚処理後の通紙において許容できない用紙端部傷による画質差が発生したが、画像差のレベルは比較例に対しあきらかに改善した。
“○”・・・50万枚処理後の通紙において許容限界相当の画像差が発生した。
“◎”・・・50万枚処理後の通紙において許容限界以上に良好である。
表1に示す通り、定着ローラ31を揺動することによって用紙端部傷による定着ローラの寿命を成長可能であることが確認できた。また、揺動距離L1を大きくすることによって定着ローラの寿命を更に成長できることが確認できた。L1=6mmの揺動距離にすると、実用的な効果が顕著に現れた。L1=9mm以上の揺動距離になると特に顕著な効果が見られた。
<本発明に係る実施形態の範囲>
本発明に係る実施形態は、図10に示すように揺動部及び加熱源支持部が定着装置に配設されている構成としてもよい。加熱源33及び加熱源34を支持する加熱源支持部396を有する揺動部としての装置架台部39を定着装置30と一体にして画像形成装置Aに装着させるような形態であってもよい。交換するユニットの構成に装置架台部39が含めるために、取り外しが簡単になりユニット交換性に優れる。
図10は、加熱源33、34を一体に画像形成装置から着脱できる実施の形態としての定着装置30の要部を示す、定着装置30と装置架台部39の正面図である。
定着装置30を支持する揺動部としての装置架台部39は、手前側に引き出し可能に画像形成装置Aに支持されている。装置架台部39が画像形成装置Aの外部に引き出された状態において、加熱源支持部396を装置架台部39の架台部材391に固設しているビス止めを弛めることによって、定着装置30は装置架台部39から取り外し可能である。
定着装置30が画像形成装置Aの装置架台部39から取り外しされた状態において、加熱源33及び加熱源34は、定着装置30の筐体381に固設された補助支持部材384によって支持される。補助支持部材384は、定着装置30が装置架台部39に装着され加熱源33及び加熱源34が加熱源支持部396で支持された状態では、加熱源33及び加熱源34を定着装置30に対し幅方向に相対的に移動することを許容する。図示のように開口384A、384Bが設けられており、加熱源33及び加熱源34に対し離間している。
また、加熱源支持部396を有する装置架台部39を画像形成装置Aに固設し、画像形成装置Aの固設された装置架台部39に定着装置30を装着させるような形態であってもよい。交換するユニットの部品が少なくなり、コスト面で優れるが、加熱源を定着装置30と一体に画像形成装置から取り外し可能にする機構が必要になる。
上記の本発明に係る実施形態では、定着ローラ及び加圧ローラを支持する定着部材支持部38としての定着装置30の筐体381を幅方向に揺動可能にしているが、これに限定されるものではなく。定着部材支持部38を定着装置の筐体381と別体にして、定着部材支持部38を筐体381に対して幅方向に揺動可能にする形態でもよく、この実施形態も本発明に係る範囲である。
なお、本発明に係る上記の実施形態では、一対の定着部材として定着ローラ31と加圧ローラ32が用いられているが、これに限定されるものではなく、一対の定着部材の少なくとも一方を回動可能に配設されたエンドレスベルトに置換してもよい。
図11は、一対の定着部材を回動可能に配設された耐熱性エンドレスにしたベルト型の定着装置の一例を示す、模式図である。
図11(a)は、一対の定着部材の一方が加圧ローラ32に圧接する定着ベルト611である形態である。
定着ベルト部61は、加圧ローラ32に圧接する弾性ローラ612と、定着ベルト611を伝導加熱する加熱ローラ613と、加熱ローラ613と弾性ローラ612とで張架・支持された定着ベルト611で構成されている。定着ベルト611は、加熱ローラ613、あるいは弾性ローラ612の駆動により矢印方向に回動可能である。
定着ベルト611は拡大図に示すようにポリイミド樹脂等の耐熱性エンドレスベルト611Aと、耐熱性エンドレスベルト611A上に被覆されたシリコンゴム等の耐熱性弾性層611Bと、耐熱性弾性層611B上に形成されたPFA等の最外層611Cを有する。
弾性ローラ612は、芯金であるローラ軸612Aと、ローラ軸612Aの芯金上に発泡シリコンゴム等が被覆された耐熱性弾性層612Bと、耐熱性弾性層612Bに比較して高硬度のシリコンゴムの表面層612Cで構成されている。弾性ローラ612の内部には加熱源はなく、加熱ローラ613の内部に定着ベルトを加熱する加熱源33を有している。
一対の定着部材の他方は加圧ローラ32であり、図2の定着装置の場合に準ずるために説明を省略する。
加熱ローラ613で加熱された定着ベルト611は、互いに圧接する加圧ローラ32と弾性ローラ612とで形成されたニップで搬入された用紙Sに圧接する。
画像形成部から搬入された用紙Sはニップに案内され、熱と圧力の作用によりトナー像が用紙上に定着される。
図11(b)は、一対の定着部材の一方が定着ローラ31に圧接する加圧ベルト621である形態である。定着ローラ31は、図2の定着装置の場合に準ずるために説明を省略する。
加圧ベルト部62は、定着ローラ31に圧接する弾性ローラ622と、加圧ベルト621を伝導加熱する加熱ローラ623と、加熱ローラ623と弾性ローラ622とで張架・支持された加圧ベルト621とで構成されている。加圧ベルト611は、加熱ローラ623、あるいは弾性ローラ622の駆動により矢印方向に回動可能である。
加圧ベルト621は拡大図に示すようにポリイミド樹脂等の耐熱性エンドレスベルト621Aと、耐熱性エンドレスベルト621Aに被覆されたシリコンゴム等の耐熱性弾性層621Bと、耐熱性弾性層621B上に形成されたPFA等の低表面エネルギー樹脂の最外層621Cを有する。
一対の定着部材61、32(又は31、62)を幅方向に一体に揺動する揺動部は記載されていないが、本発明に係る図11(a)及び(b)の定着装置30は、図2〜4に示す揺動部としての装置架台部39を備えており、一対の定着部材61、32(又は31、62)は幅方向に揺動可能である。
他方、加熱源33、34は、一対の定着部材の幅方向における揺動可能にも拘わらず、用紙Sとの相対的な位置関係が変位されないよう、装置架台部39、あるいは画像形成装置Aの本体に固設されるものである。
なお、本発明に係る定着装置は、一対の定着部材を定着ベルト611及び加圧ベルト621で構成する形態であってもよい。
10 画像形成部
30 定着装置
31 定着ローラ(一対の定着部材の一方)
32 加圧ローラ(一対の定着部材の他方)
33、34 加熱源
38 定着部材支持部
381 筐体
384 補助支持部材
39 装置架台部(揺動部)
396 加熱源支持部
611 定着ベルト(一対の定着部材の一方)
621 加圧ベルト(一対の定着部材の他方)
A 画像形成装置
S 用紙
N ニップ(ニップ)

Claims (8)

  1. 用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、
    相互に圧接してニップを形成する一対の定着部材と、前記定着部材の少なくとも一方に対し配設され前記定着部材を加熱する加熱源とを有し、前記ニップで前記用紙上のトナー像を前記用紙上に定着する定着装置と、を備える画像形成装置であって
    用紙搬送方向と直交する幅方向において前記定着部材を前記用紙に対し相対的に変位させるよう、前記一対の定着部材を前記幅方向に揺動する揺動部と、
    前記幅方向において前記加熱源を前記用紙に対し一定に維持させるよう、前記加熱源を支持する加熱源支持部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着部材を回動可能に支持する、前記幅方向に移動可能な定着部材支持部を有し、
    前記揺動部が前記定着部材支持部を前記幅方向に揺動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着装置、又は定着装置の筐体が前記定着部材支持部であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着装置が装置本体から取り外し可能であり、
    前記揺動部及び前記加熱源支持部が前記装置本体に配設されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着装置が取り外された状態において前記加熱源を支持し、前記定着装置が装着された状態において前記幅方向に揺動する前記定着装置に対し前記加熱源の前記幅方向の移動を許容する、前記定着装置に固設された補助支持部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着装置が装置本体から取り外し可能であり、
    前記揺動部及び前記加熱源支持部が前記定着装置に配設されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着部材は、ローラ状の基体に耐熱性樹脂が形成されたローラであることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記定着部材の一方は、耐熱性樹脂で成り、回動可能に配設されたエンドレスベルトであることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
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