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JP2010513271A - アミド−アミンポリマー組成物 - Google Patents

アミド−アミンポリマー組成物 Download PDF

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JP2010513271A
JP2010513271A JP2009541319A JP2009541319A JP2010513271A JP 2010513271 A JP2010513271 A JP 2010513271A JP 2009541319 A JP2009541319 A JP 2009541319A JP 2009541319 A JP2009541319 A JP 2009541319A JP 2010513271 A JP2010513271 A JP 2010513271A
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ケー.ドハル プラデエプ
ランダルル ホルメス‐フアルレイ ステプヘン
シー.フバル チャド
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ゲンズイメ コーポレーション
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Abstract

化合物、ポリマー、架橋ポリマーおよびそれらを含む医薬組成物は、多アミンモノマーおよび2つ以上のアミン反応基を有する多官能モノマーから派生され得る。このような化合物、ポリマー、架橋ポリマーおよび組成物は、高リン血症を治療するため、またはヒトを含む動物の胃腸管からイオンを除去するために使用され得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、標的イオンを結合するためのポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークに関連し、より具体的には、標的イオンを結合するための医薬的に許容される組成物、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークに関連する。
高リン血症は、末期腎疾患(ESRD)、副甲状腺機能亢進症、およびある他の病状等の不十分な腎機能に付随する疾患をしばしば併発する。この状態は、特に長期間存在すると、カルシウムおよびリン代謝障害における重度の異常性を導き、関節、肺、および眼における異常なカルシウム沈着により顕在化する可能性がある。
血清リン酸塩を低減するための治療的試みは、透析、食事によるリン酸塩の削減、および胃腸管の吸収を低減するための難溶性リン酸塩結合剤の経口投与を含む。多くのこのような治療は、様々な望まない副作用がある、ならびに/または効力および有効性等に関して最適なリン酸塩結合剤特性を有するに至らない。したがって、優れたリン酸塩結合特性および優れた副作用プロファイルを有する組成物および治療が必要である。
(本発明の簡単な説明)
本発明は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワーク、コポリマーネットワークおよび/またはこれらを含む医薬組成物に関連する。ポリマーおよびコポリマーは、架橋され、それぞれ、ポリマーネットワークおよびコポリマーネットワークを形成することができる。組成物は、ポリマーまたはその残基、コポリマーまたはその残基、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含むことができる。本発明のいくつかの実施形態は、以下の通り、さらに詳しく説明される。一般的に、これらの実施形態のそれぞれは、本明細書に別途記述されない限り、様々かつ特定の組み合わせ、および他の様態および実施形態で使用することができる。
本明細書に記載される、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよびコポリマーネットワークに加えて、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよびコポリマーネットワークの他の形態も、本発明の範囲内であり、それには、本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの医薬的に許容される塩、溶媒和、水和物、プロドラッグ、多形、クラスレート、および同位体亜型、およびこれらの混合物含が含まれる。
加えて、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワーク、およびコポリマーネットワークは、光学中心、キラル中心または二重結合を有し得、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよびコポリマーネットワークは、光学的に純粋な形態、ラセミ体、ジアステレオマー、エナンチオマー、互変異性体、および/またはその混合物を含む、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよびコポリマーネットワークの全ての異性体形態を含み得る。
本発明は、ヒトを含む動物の治療方法を提供する。本方法は、一般的に、本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、またはこれらを含む組成物(例えば、医薬組成物)の有効量の投与が関与する。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーまたはその残基および/またはコポリマーネットワーク、またはこれらを含む医薬組成物から本質的に成る、またはそれらを含み、該コポリマーは、2つ以上のモノマーから派生する、または2つ以上のモノマーの残基を含み、該モノマーは、2つ以上のアミン反応基を含む多アミンモノマーおよび多官能モノマーを含む。
一実施形態において、本発明は、コポリマーまたはその残基および/または式Iにより表される少なくとも1つのモノマー、および以下の式IIにより表される少なくとも1つのモノマーから派生するコポリマーネットワークから本質的に成る、またはそれらを含み、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20ラジカルを表すが、1つ、2つ、または3つのR等、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、Rは、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20ラジカルを表す。
本発明の別の態様は、本発明の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、および少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物である。本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークには、いくつかの治療用途がある。例えば、これらは、化合物、または例えば、胃、小腸および/または大腸から等の胃腸管からの有機リン酸および/またはリン酸等のリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン等の陰イオン等のイオンの除去に有用である。一部の実施形態においては、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、リン酸不均衡疾患および腎疾患の治療に使用される。
一部の実施形態においては、本発明は、1ポットまたは単一ステップ合成を使用して形成されるポリマーおよび/またはコポリマー、およびポリマーネットワーク、コポリマーネットワークおよび/またはそれらから形成される医薬組成物を含む。
また別の態様において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、塩化物、炭酸水素および/またはシュウ酸含有化合物またはイオン等の他の溶質の除去に有用である。シュウ酸化合物またはイオンを除去するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、シュウ酸不均衡疾患の治療に使用されている。塩化化合物またはイオンを除去するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、例えば、酸血症の治療に使用されている。一部の実施形態においては、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、胆汁酸および関連化合物の除去に有用である。
本発明はポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークが、粒子の形態であり、該粒子は、1つ以上の殻に包み込まれる、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークのいずれかを含む組成物をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、医薬組成物を提供する。一実施形態においては、医薬組成物は、本発明の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークおよび医薬的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態においては、組成物は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークが、水等の液体ビヒクルおよび適切な賦形剤に分散される液体製剤である。一部の実施形態においては、本発明は、標的化合物またはイオンを結合するためのポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、および1つ以上の適切な医薬賦形剤を含む、医薬組成物を提供し、該組成物は、錠剤、サシェ、スラリー、食品製剤、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウエハ、チューイングガム、またはロゼンジ剤の形態である。一部の実施形態においては、組成物は、スクロース、マンニトール、キシリトール、マルトデキストリン、果糖、ソルビトール、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される医薬賦形剤を含む。一部の実施形態においては、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの標的陰イオンは、有機リン酸および/またはリン酸である。一部の実施形態においては、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、錠剤の重量の約50%を上回る。一部の実施形態においては、錠剤は、直径が約12mmから約28mmで、高さが約1mmから8mmの円柱形状の錠剤であり、アミンポリマーは、錠剤の総量のうち0.6から約2.0gmを上回る量を構成する。
本発明の組成物のいくつかにおいて、賦形剤は、甘味剤、結合剤、潤滑剤、および分解剤から成る群から選択される。任意に、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、約80μmの平均直径未満の粒子として存在する。これらの実施形態のいくつかにおいて、甘味剤は、スクロース、マンニトール、キシリトール、マルトデキストリン、果糖、およびソルビトール、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される。
一部の実施形態においては、本発明は、コポリマー、コポリマーネットワーク、もしくはコポリマーまたはその残基を含む組成物を提供し、該コポリマーは、少なくとも1つ多アミンまたはその残基、および少なくとも1つの多エステルまたはその残基を含む2つ以上のコモノマーから派生する。
一部の実施形態においては、本発明は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークを含み、該ポリマーまたはコポリマーは、少なくとも1つの多アミンエステルを形成するように、1つ以上の置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸を用いて1つ以上の多アミン化合物のアルキル化、次に、多アミンエステルの反応(例えば、重縮合)により形成される。
一部の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、高分枝ポリマーを含み得る。一部の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、ポリマーおよび/またはコポリマー中の10から95%のアミン基が、第2級アミン基を含む、ポリマーおよび/またはコポリマーを含む。他の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有し得る。他の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、1.2を上回る多分散性を有する。一部の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、分枝であり、最大値のないログプロット(M)対ログ(η)により特徴付けられ得、ここで、Mはポリマーの粘度平均分子量を表し、ηはポリマーの固有粘度を表す。他の実施形態においては、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、ポリマーまたはコポリマーの10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンである、ポリマーおよび/またはコポリマーを含む。一部の実施形態においては、本発明は、これらの特性のうちのいずれか1つ以上を有するポリマーまたはコポリマーから形成される、ポリマーまたはコポリマーネットワークと、治療、例えば、ポリマーまたはコポリマーがこれらの特性のうちのいずれか1つ以上を有する、有効量の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワーク、コポリマーネットワークまたはこれらを含む組成物(例えば、医薬組成物)を、それを必要とする動物へ投与するステップを含む、高リン血症の治療の方法とを含む。
また他の実施形態において、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、2つ以上のポリマーまたはコポリマーを含み得、該ポリマーまたはコポリマーの少なくとも1つは、式IおよびIIに従うモノマーから派生し、該モノマーは連結または架橋されて、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークを形成し得る。例えば、一部の実施形態においては、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークは、本発明による2つ以上のポリマーまたはコポリマーの残基、および1つ以上の架橋剤の残基を含み得る。
一態様において、本発明は、本質的には、高分枝ポリマーまたはその残基、高分枝コポリマーまたはその残基、高分枝ポリマーネットワークおよび/または高分枝コポリマーネットワーク、またはこれらを含む医薬組成物から成る、またはそれらを含む。
別の態様において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えばリン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、例えば、ビニル基、カルボン酸基、エステル基および/またはこれらの組み合わせ等の2つ以上のアミン反応基を含む、多アミンモノマーの残基および多官能モノマーの残基から派生する、またはこれらを含む。アミン反応基は、適切な反応、例えば、縮合または重縮合反応を介して、またはアルキル化反応を介して、多アミンと反応し得る。一部の実施形態においては、反応は、アルキル化の連結および縮合反応等の、異なる反応の連結を含み得る。一部の実施形態においては、反応は、例えば、溶媒、温度、反応物の濃度、保護基を使用した保護、pHおよび/または他のあらゆる適切な方法の選択を含む、あらゆる適切な手段により制御され得る。
一部の実施形態においては、本発明は、ポリマー、および/もしくはポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えばリン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、モノマーから派生するか、またはモノマーの残基を含み、該モノマーは、1つ以上のアミン反応基および1つ以上のアミン基を有するアミンエステルモノマーを含む。
一態様において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、以下の式IおよびIIにより表されるコモノマーから派生し、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、Rは、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表す。
一部の実施形態においては、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、少なくとも1つの多アミンまたはその残基、および少なくとも1つのエステルまたは多エステルまたはその残基を含む。
一部の実施形態においては、本発明は、ポリマーと、コポリマーと、ポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーまたはコポリマーは、少なくとも1つの多アミンエステルを形成するための、多アミン化合物と、置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルによるアルキル化、次に、多アミンエステルの重縮合により、形成される。
別の態様において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、1つ以上の多アミン化合物の残基、および1つ以上のα、β−不飽和カルボン酸またはエステルの残基を含む。
一部の実施形態においては、本発明は、ポリマー、および/もしくはポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えばリン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、1つ以上の多アミンエステルモノマーから派生する重縮合ポリマーを含む。
一部の実施形態において、本発明は、ポリマーと、該ポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、ビニルアミドモノマーから派生し、該モノマーは、1つ以上のビニル基および1つ以上の非アミドアミン基を含む。
一部の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、ポリマーまたはコポリマー中の10〜95%、例えば、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%または55%等、10〜75%、25%〜75%、30%〜60%のアミン基が第2級アミン基を含む、ポリマーおよび/またはコポリマーを含む。他の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、ポリマーまたはコポリマー中の10%を上回り90%未満、例えば、35%、40%、45%、50%、55%、60%または65%等、15%〜85%、20%〜80%、30%〜70%の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンである、ポリマーおよび/またはコポリマーを含む。他の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、0.25〜0.75、0.30〜0.60または0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55の分枝度等、0.10から0.95の分枝度を有し得、分枝度は、一部の実施形態において、以下の式に従い計算され得る。
Figure 2010513271
式中、
=ポリマー(例えば、−NH2単位)中の第1級アミン単位の数、
=ポリマー(例えば、
Figure 2010513271
単位)中の第3級アミン単位の数、および
=ポリマー(例えば、
Figure 2010513271
および
Figure 2010513271
単位)中の第2級アミン単位の数である。
他の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、1.2を上回る、例えば、1.5〜5または2〜4等の1.2〜6等、1.3、1.4、1.5、1.75、2.0、2.5を上回る、またはさらに3.0を上回る多分散性を有する。一部の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、分枝であり得、ログプロット(M)対ログ(η)により特徴付けされ得、ここでは、Mが、ポリマーまたはコポリマーの粘度平均分子量を表し、ηが、ポリマーまたはコポリマーの固有粘度を表す。例えば、一部の実施形態において、本発明のポリマーおよびコポリマーは、以下の方程式
d(log(η))/d(log(Mv))≠0
が真である。
一部の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、ランダムな可変長分枝を有する。例えば、本発明のポリマーまたはコポリマーは、発生あるいは長さの規則的な、または容易に予測可能な、または数量化可能なパターンに従わず、むしろ、例えば、モノマー濃度、反応性、pH、溶媒、温度、荷電−荷電相互作用、触媒作用、添加順序、およびあらゆる他の反応パラメータ等、広範な様々の異なる可変性によりもたらされ得るランダムな分子相互作用から生じる、分枝を呈し得る。
特に記載がない限り、本明細書に使用される、「〜から派生する」という用語は、化学反応により別の物質から生成された、または得られた、特に、反応物から直接派生されるということを意味すると理解され、例えば、ポリマーまたはコポリマーは、多アミン化合物および置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルの反応から派生され得る。さらに架橋剤等の連結剤と反応するポリマーまたはコポリマーは、ポリマーまたはコポリマーおよび架橋剤から派生する、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークをもたらす。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、化合物または動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等のイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、以下の式IおよびIIにより表されるコモノマーから派生され、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、Rは、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表し、該コポリマーは、高分枝である。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、以下の式Iに従う化合物またはその残基および式IIに従う化合物またはその残基を含み、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、Rは、独立して、水素ラジカルもしくは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、Cまたは、C等のC1からC20アルキルラジカルを表し、該ポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダムな可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、式Iに従う化合物またはコモノマーは、
Figure 2010513271
およびこれらの組み合わせから成る群から選択され、式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表す。式Iに従う化合物またはコモノマーの例には、
Figure 2010513271
が含まれる。
一部の実施形態において、式IIに従う化合物またはコモノマーは、
Figure 2010513271
およびこれらの組み合わせから成る群から選択される。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、少なくとも1つの多アミンまたはその残基および少なくとも1つのエステルまたは多エステルまたはその残基を含み、該コポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、多アミンは、式Iに従う化合物を含む。一部の実施形態において、多アミンは、2〜20個、例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19個の末端アミン基等を有し得、多エステルは、2〜20個、例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19個の末端エステル基等を有し得る。一部の実施形態において、多エステルは、
Figure 2010513271
およびこれらの組み合わせから成る群から選択され、式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表す。
いくつかの多エステルの例には、
Figure 2010513271
Figure 2010513271
が含まれる。
一部の実施形態において、本発明は、ポリマーと、コポリマーと、ポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーまたはコポリマーは、少なくとも1つの多アミンエステルを形成するために、例えば式Iに従う多アミン化合物等の多アミン化合物の、置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルによるアルキル化、次に、多アミンエステルの重縮合により形成され、該ポリマーまたはコポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10から95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダムな可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、重縮合は、少なくとも1つの多アミンエステルの重合を含む。他の実施形態において、重縮合は、多アミンエステルを形成する多アミン化合物と同一または異なり得る、少なくとも1つの多アミンエステルと1つ以上の多アミン化合物との共重合を含む。
一部の実施形態において、本発明は、ポリマーおよび/もしくは、ポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物(例えば、医薬組成物)と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、1つ以上の多アミンエステルモノマーから派生する重縮合ポリマーを含み、該重縮合ポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
ポリマー中の10から95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダムな可変長分枝、
該ポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対して)がない固有粘度。
一部の実施形態において、多アミンエステルモノマーは、
Figure 2010513271
およびこれらの組み合わせから成る群から選択され得る。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、少なくとも1つの化合物またはその残基を含み、該化合物は、以下の式IIIにより表され、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表し、Rは、独立して、水素ラジカルまたは以下の式IVにより独立して表される単位を表すが、少なくとも1つのRが式IVにより表される基を含むことを条件とし、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、
Figure 2010513271
を表し、
式中、mは、独立して、1〜20の整数を表し、Rは、独立して、水素ラジカル、置換または非置換アルキルラジカル、置換または非置換アリールラジカルを表すか、またはRおよび隣接するRは、一緒に、架橋剤の残基を含む連結、置換または非置換脂環ラジカル、置換または非置換芳香族ラジカル、または置換または非置換複素環ラジカルを表すか、あるいはRは、別の化合物との連結を表し、Rは、水素ラジカルまたは式IVに従う単位を表し、該コポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対して)がない固有粘度。
一部の実施形態において、コポリマーは、少なくとも1つの化合物の残基を含み、該化合物は、
Figure 2010513271
により表される。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーが、1つ以上のトリス(アミノアルカン)アミンの少なくとも1つの残基と、置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルの少なくとも1つの残基を含み、該コポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダムな可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、コポリマーは、以下の式V
Figure 2010513271
により表される1つ以上の基を含み、
式中、Rは、化合物の残基を含むコポリマーまたはコポリマーネットワークの一部分への連結を含み、該化合物は、独立して、式IIIにより表される。
一部の実施形態において、本発明は、ポリマーと、該ポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、ビニルアミドモノマーから派生し、該モノマーは、1つ以上のビニル基および1つ以上の非アミドアミン基を含み、該ポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
ポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該ポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、本発明は、ポリマーおよび/もしくはポリマーまたはその残基を含むポリマーネットワークと、ポリマーおよび/またはポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のポリマーまたはポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該ポリマーは、以下の式VIにより表されるモノマーから派生するポリマーを含み、
Figure 2010513271
式中、Rは、−R−R、−R−NH−R−R、−R、−R−N−(R、−R−N(R−R)−Rまたは−R−N(R−R)−R−N(R)−R−N−(Rを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表し、Rは、独立して、−NHまたはNH Clを表し、Rは、独立して、−R−N−(R−Rを表し、該ポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
ポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該ポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、ポリマーは、以下の式VII〜VIIIのうちの1つ以上により表される1つ以上の基を含み、
Figure 2010513271
式中、RおよびR10は、独立して、モノマーの残基を含むコポリマーまたはコポリマーネットワークの一部分への連結を表し、該モノマーは、独立して、式VIにより表される。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、少なくとも1つのアミン化合物またはその残基を含み、該アミン化合物は、以下の式IXにより表され、
Figure 2010513271
式中、R11は、独立して、水素ラジカルまたは以下の式Xにより独立して表される単位を表すが、少なくとも1つのR11が、式Xに表される基を含み、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、
Figure 2010513271
を表し、
式中、mは、独立して、1〜20の整数を表し、Rは、独立して、水素ラジカル、置換または非置換アルキルラジカル、置換または非置換アリールラジカルを表すか、またはRおよび隣接するRは、一緒に、架橋剤の残基を含む連結、置換または非置換脂環ラジカル、置換または非置換芳香族ラジカル、または置換または非置換複素環ラジカルを表すか、またはRは、別の化合物との連結を表し、R12は、水素ラジカルまたは式Xに従う単位を表し、該コポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第3級アミンを含む、
分枝する場合、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、本発明は、コポリマーと、該コポリマーまたはその残基を含むコポリマーネットワークと、コポリマーおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物と、有効量のコポリマーまたはコポリマーネットワークを投与することにより、動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸塩)等の化合物またはイオンを除去するための方法と、を提供し、該コポリマーは、以下の式IおよびXIにより表されるコモノマーから派生され、
Figure 2010513271
式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカル、例えば、C、C、C、C、CまたはCラジカル等のCからC20アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、該コポリマーは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する。
0.10から0.95の分枝度、
コポリマー中の10〜95%の窒素原子が第2級アミン部分中の窒素である、
約1.2を上回る多分散性、
ランダム可変長分枝、
該コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端、非アミドアミン基が第分枝した際、最大値(粘度平均分子量に対し)がない固有粘度。
一部の実施形態において、コポリマーは、以下の式XII〜XIIIのうちの1つ以上により表される1つ以上の基を含み、
Figure 2010513271
式中、R13およびR14は、独立して、化合物の残基を含むコポリマーまたはコポリマーネットワークの一部分への連結を表し、該化合物は、独立して、式Iにより表される。
一部の実施形態において、本発明のポリマーおよび/またはコポリマーは、さらなる多アミン後重合、例えば、あらゆる残留アミン反応基の同一または異なる多アミンとの反応により、改質され得る。
一部の実施形態において、本発明のコポリマーの作製方法は、α、β−不飽和カルボン酸またはエステル等の2つ以上のアミン反応基を含む化合物、または反応器中の多エステルに多アミンを添加し、不活性雰囲気下で混合物を加熱する等、あらゆる適切な方法を含むことができる。一部の実施形態において、α、β−不飽和カルボン酸またはエステルは、メタクリル酸メチル等のアクリル酸アルキルであり得る。一部の実施形態において、混合物は、50℃を上回る、例えば、60℃、65℃、70℃、75℃、80℃、85℃またはそれ以上に加熱され得、窒素雰囲気下で加熱され得る。一部の実施形態において、混合物は、24〜72時間等の1〜7日等、1時間から数日、加熱され得る。得られたコポリマーは、沈殿および洗浄、または透析等、あらゆる適切な方法を使用して精製され得る。次いで、コポリマーは、真空下で乾燥または凍結乾燥され得、所望のコポリマーを得る。
一部の実施形態において、本発明のコポリマーを作製するために使用され得る多エステルは、あらゆる適切な技術を使用して、α、β−不飽和カルボン酸またはエステル、例えば、アクリル酸メチル等のアクリル酸等の2つ以上のアミン反応基を含む化合物との、多アミンの反応により形成され得る。一部の実施形態において、多アミンは、4℃以下、例えば、4℃〜10℃に冷却された適切な溶媒中に配置され、2つ以上のアミン反応基を含む化合物の冷却された溶液に添加され得る。得られた溶液は、ゆっくり室温に温められ、室温で1時間から数日間、または一週間以上、攪拌され得る。次いで、溶液を、洗浄、濃縮、乾燥して、コモノマーとして使用するための多エステルを得ることができる。
次いで、コポリマーは、あらゆる適切な方法を使用して、引き続き架橋され得る。例えば、コポリマーは、例えば、水等の適切な溶媒中で架橋剤と混合され、攪拌され得る。ゲルを形成し得、このゲルを、硬化、破壊、再懸濁、および1回以上洗浄、次いで、乾燥することができる。ゲルは、1時間〜12日、例えば、1〜7日、2〜6日、例えば、2〜4日間硬化され得る。
一部の実施形態において、本発明は、それを必要とする患者の血液リン酸レベルを5〜100%低減するための方法であり、該方法は、本発明の治療有効量の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、または本発明の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物を患者へ投与するステップを含む。一部の実施形態において、本発明は、それを必要とする患者の尿リン酸を5〜100%低減するための方法であり、該方法は、本発明の治療有効量の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、または本発明の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物を患者へ投与するステップを含む。
一部の実施形態において、本発明は、本発明の治療有効量の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、または本発明の1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む組成物を、それを必要とする患者へ投与するステップを含む、高リン血症等のリン酸不均衡疾患の治療方法である。
一部の実施形態において、組成物は、本発明の1つを上回るポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの混合物を含み、例えば、一部の実施形態において、組成物は、本発明の2〜20個、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーのネットワークを含む。
一部の実施形態において、本発明は、多アミン化合物の混合物である、多アミン化合物から派生する本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワーク、および/またはコポリマーネットワーク、このようなポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む医薬組成物、または動物の胃腸管からリン酸含有化合物またはリン酸含有イオン(例えば、リン酸)等の化合物またはイオンを除去するために、治療有効量でこれらを使用する方法を含む。
本発明の他の実施形態は、ポリマーまたはポリマーのポリマーバックボーン上のペンダント基として、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークで形成されるペンダントポリマーを含む。このようなペンダントポリマーは、ペンダントモノマーを形成するように、1つ以上の重合可能な基をポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク上の1つ以上のアミン基に添加し、次に、引き続き、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含むペンダントポリマーを形成するために、重合可能な基を重合することにより形成され得る。このような添加の模式的な実施例を以下に記載する(以下では、「AC」と称されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、そのアミン基の1つが、重合可能な基が、どのようにポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークに添加され得るかを図示する目的で示された状態で、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークまたはその残基を表すことを意図することに留意するべきである。)。
Figure 2010513271
本発明の実施形態に従うポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークと共に使用され得る他の重合可能な基の非限定的な例は、
Figure 2010513271
を含む。
1つ以上の重合可能な基は、各ACに添加され得、したがって、異なる数の重合可能な基を有する様々なペンダントACを有するペンダントモノマーの混合物を有することが可能である。加えて、このように作製されたペンダントポリマーは、改質、架橋、ネットワークに形成、または重合後に置換され得る。このような変更は、効率、許容性を向上するため、または副作用を低減するため等のあらゆる数の事由により実施され得る。
ペンダントモノマーは、ACの1つ以上のアミン基をアミン反応ポリマー上の1つまたは複数のアミン反応基と反応させて、ACをアミン反応ポリマーに添加することにより形成され得る。いくつかのアミン反応ポリマーの例は、
Figure 2010513271
を含む。
ACまたはペンダントモノマーは、ポリマーを形成するために、多官能モノマーとしての役割も果たし得る。例えば、ACまたはペンダントモノマーから形成されたポリマーが、架橋される時、架橋反応は、バルク溶液(すなわち、純粋なアミンおよび純粋な架橋剤を使用)中、または分散媒中のいずれかで実施され得る。バルク工程が使用される時、溶媒は、反応物を共溶解し、架橋反応を干渉しないように選択される。適切な溶媒は、水、低沸点アルコール(メタノール、エタノール、ブタノール)、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン等を含む。
他の重合方法は、単一重合反応、一連の反応を介した個々のモノマーの段階的添加、モノマーブロックの段階的添加、前述のものの組み合わせ、またはあらゆる他の重合方法、例えば、直接または逆懸濁、凝結、エマルジョン、沈殿技術、エアゾールの重合またはバルク重合/架橋方法の使用、ならびに突出および粉砕等のサイズの低減工程を含み得る。工程は、バッチ、半継続および継続工程として実施することができる。分酸媒の工程において、継続相は、トルエン、ベンゼン、炭化水素、ハロゲン化溶媒、超臨界二酸化炭素等の無極溶媒から選択することができる。直接懸濁工程において、水を使用することができるが、塩水も滴下分離相中のアミンおよび架橋剤を「脱塩」するために有用である。
本発明のポリマーおよびコポリマー、ペンダントモノマーおよびペンダントポリマーは、1つ以上の他のモノマーまたはオリゴマーまたは他の重合可能な基と重合され得るか、架橋され得るか、ポリマーバックボーン内またはペンダント基として架橋または他の連結剤またはモノマーを有し得るか、形成または重合されて、ポリマーネットワークをまたは混合あるいはコポリマーネットワーク形成し得、それは、ポリマーまたはコポリマーまたはその残基、ペンダントモノマーまたはその残基、架橋剤またはその残基、または他の連結剤またはその残基を含む。ネットワークは、直接であり得る、同一または異なる分子間で多重結合を含み得るか、または架橋剤またはモノマーまたはオリゴマーまたはその残基等の他の連結剤等の1つ以上の連結基を含み得る。
単一または連結して使用され得るコモノマーの非限定的な例は、スチレン、置換されたスチレン、アクリル酸アルキル、置換されたアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、置換されたメタクリル酸アルキル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリルアミド、イソプレン、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニル、N−ビニルアミド、マレイン酸誘導体、ビニルエーテル、アリル、メタリルモノマーおよびこれらの組み合わせを含む。これらのモノマーの官能型も使用され得る。本発明で使用され得るさらなる特定のモノマーまたはコモノマーは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル(全異性体)、メタクリル酸ブチル(全異性体)、2−メタクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリロニトリル、α−メチルスチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル(全異性体)、アクリル酸ブチル(全異性体)、2−アクリル酸エチルヘキシル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸、アクリル酸ベンジル、アクリル酸フェニル、アクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸グリシジル、2−メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル(全異性体)、メタクリル酸ヒドロキシブチル(全異性体)、N,N−メタクリル酸ジメチルアミノエチル、N,N−メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸トリエチレングリコール、イタコン酸無水物、イタコン酸、アクリル酸グリシジル、2−アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル(全異性体)、アクリル酸ヒドロキシブチル(全異性体)、N,N−アクリル酸ジメチルアミノエチル、N,N−アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸トリエチレングリコール、メタクリル酸アミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−tert−ブチルメタクリル酸アミド、N−N−ブチルメタクリル酸アミド、N−メチルオールメタクリル酸アミド、N−エチルオールメタクリル酸アミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−N−ブチルアクリルアミド、N−メチルオールアクリルアミド、N−エチルオールアクリルアミド、4−アクリルオイルモルホリン、安息香酸ビニル(全異性体)、ジエチルアミノスチレン(全異性体)、α−安息香酸メチルビニル(全異性体)、ジエチルアミノα−メチルスチレン(全異性体)、p−ビニルベンゼンスルホン酸、p−ビニルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、メタクリル酸トリメトキシシリルプロピル、メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル、メタクリル酸トリブトキシシリルプロピル、メタクリル酸ジメトキシメチルシリルプロピル、メタクリル酸ジエトキシメチルシリルプロピル、メタクリル酸ジブトキシメチルシリルプロピル、メタクリル酸ジイソプロポキシメチルシリルプロピル、メタクリル酸ジメトキシシリルプロピル、メタクリル酸ジエトキシシリルプロピル、メタクリル酸ジブトキシシリルプロピル、メタクリル酸ジイソプロポキシシリルプロピル、アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、アクリル酸トリエトキシシリルプロピル、アクリル酸トリブトキシシリルプロピル、アクリル酸ジメトキシメチルシリルプロピル、アクリル酸ジエトキシメチルシリルプロピル、アクリル酸ジブトキシメチルシリルプロピル、アクリル酸ジイソプロポキシメチルシリルプロピル、アクリル酸ジメトキシシリルプロピル、アクリル酸ジエトキシシリルプロピル、アクリル酸ジブトキシシリルプロピル、アクリル酸ジイソプロポキシシリルプロピル、マレイン酸無水物、N−フェニルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ビニルギ酸アミド、N−ビニルアセトアミド、アリルアミン、メタリルアミン、アリルアルコール、メチル−ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルテザー、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、エチレン、酢酸ビニルおよびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
一部の実施形態において、本発明のポリマーおよびコポリマーは、架橋剤を使用して架橋され、溶媒に溶解することができず、せいぜい溶媒に膨潤するのみである。膨潤比率は、以下の試験方法の段落の手順に従い測定され得、典型的には、約1〜約20、例えば、5未満、6未満、または7未満等、2〜10、2.5〜8、3〜6の範囲である。一部の実施形態において、ポリマーおよびコポリマーは、溶媒中でゲルを形成しないポリマーまたはコポリマーネットワークを生じ得る架橋剤または他の連結剤を含み得、いくつかの溶媒に可溶性または部分的に可溶性であり得る。
架橋剤は、典型的には、ハロゲン基、カルボニル基、エポキシ基、エステル基、酸無水物基、酸ハライド化物基、イソシアナート基、ビニル基、およびクロロギザン基から選択される、少なくとも2つの官能基を有する化合物である。架橋剤は、炭素バックボーン、またはアミン化合物の窒素、アミンモノマーまたはその残基に結合され得る。
本発明のポリマーまたはコポリマーの合成に適している架橋剤の例は、これらに限定されないが、ジハロアルカン、ハロアルキルオキシラン、アルキルオキシランスルホン酸、ジ(ハロアルキル)アミン、トリ(ハロアルキル)アミン、ジエポキシド、トリエポキシド、テトラエポキシド、ビス(ハロメチル)ベンゼン、トリ(ハロメチル)ベンゼン、テトラ(ハロメチル)ベンゼン、エピクロルヒドリンおよびエピブロモヒドリンポリ(エピクロルヒドリン)等のエピハロヒドリン、(ヨードメチル)オキシラン、グリシジルトシレート、グリシジル3−ニトロベンゼンスルホン酸、4−トシルオキシ−1,2−エポキシブタン、ブロモ−1,2−エポキシブタン、1,2−ジブロモエタン、1,3−ジクロロプロパン、1,2−ジクロロエタン、1−ブロモ−2−クロロエタン、1,3−ジブロモプロパン、ビス(2−クロロエチル)アミン、トリス(2−クロロエチル)アミン、およびビス(2−クロロエチル)メチルアミン、1,3−ブタジエンジエポキシド、1,5−ヘキサジエンジエポキシド、ジグリシジルエーテル、1,2,7,8−ジエポキシオクタン、1,2,9,10−ジエポキシデカン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,2−エタンジオールジグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、1,3−ジグリシジルグリセリルエーテル、N,N−ジグリシジルアニリン、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル1,4−ビス(グリシジルオキシ)ベンゼン、レゾルシノールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチルオールプロパンジグリシジルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、1,3−ビス−(2,3−エポキシプロピルオキシ)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ)プロパン、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジルエステル、2,2’−ビス(グリシジルオキシ)ジフェニルメタン、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピルパーフルオロ−n−ブタン、2,6−ジ(オキシラン−2−イルメチル)−1、2,3,5,6,7−ヘキサヒドロピロロ[3,4−f]イソインドール−l,3,5,7−テトラオン、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エチル5−ヒドロキシ−6,8−ジ(オキシラン−2−イルメチル)−4−オキソ−4h−クロメン−2−カルボン酸、ビス[4−(2,3−エポキシ−プロピルチオ)フェニル]−硫化物、1,3−ビス(3−グリシドオキシプロピル)テトラメチルジシロキサン、9,9−ビス[4−(グリシジルオキシ)フェニル]フッ素、トリエポキシイソシアヌル酸、グリセロールトリグリシジルエーテル、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキシアニリン、イソシアヌル酸(S,S,S)−トリグリシジルエステル、イソシアヌル酸(R,R,R)−トリグリシジルエステル、イソシアヌル酸トリグリシジル、トリメチルオールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロールプロポキシレートトリグリシジルエーテル、トリフェニルオールメタントリグリシジルエーテル、3,7,14−トリス[[3−(エポキシプロポキシ)プロピル]ジメチルシリルオキシ]−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタシクロペンチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン、4,4’−メチレンビス(N,N−ジグリシジルアニリン)、ビス(ハロメチル)ベンゼン、ビス(ハロメチル)ビフェニルおよびビス(ハロメチル)ナフタレン、トルエンジイソシアネート、塩化アクリルオール、アクリル酸メチル、エチレンビスアクリルアミド、ピロ金属二無水物、二塩化サクシニル、ジメチルコハク酸.等の1つ以上の官能架橋剤を含む。架橋剤がアルキルハライド化合物のとき、塩基を、反応中に形成された酸を捕捉するために使用することができる。無機または有機塩基が適している。NaOHが好ましい。塩基対架橋剤比率は、好ましくは、約0.5〜約2の間である。
一部の実施形態において、架橋剤は、2、3、4、5、6重量%等、約2〜約15重量%、約2〜約12重量%、約3〜約10重量%、約3〜約6重量%等のアミンポリマーまたはポリマーの総重量に基づき、0.5〜25重量%の量で重合反応に導入され得る。必要な架橋剤の量は、アミン化合物内の分枝度に依存し得る。
一部の実施形態において、ポリマーおよびコポリマーの重量平均分子量は、典型的には、少なくとも約1000であり得る。例えば、分子量は、15,000〜80,000、20,000〜75,000、25,000〜60,000、30,000〜50,000、または40,000〜45,000等の約2000〜約750,000、約3000〜約500,000、約5000〜約250,000、約10000〜約100,000等、約1000〜約1,000,000であり得る。
一部の実施形態のポリマーは、重合開始剤を使用して形成され得る。一般的に、使用され得る開始剤は、陽イオンおよびラジカル開始剤を含む。使用され得る適切な開始剤のいくつかの例は、アゾジイソブチロニトリル、アゾジイソバレロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレート、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキアンカルボ−ニトリル)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2’−アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、VAZO67、シアノペンタン酸、ペルオキシピバレート、ドデシルベンゼンペルオキシド、ベンゾイイルペルオキシド、ジ−t−ブチルヒドロペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、アセチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、ジメチルビス(ブチルペルオキシ)ヘキサン等、遊離ラジカルペルオキシおよびアゾタイプの化合物を含む。
一部の実施形態において、本発明の実施形態に従うポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、任意に、対応する正荷電第3級窒素基、例えば、アンモニウムまたは置換されたアンモニウム基等を得るために、四級化され得る。ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク中のいずれの1つ以上の窒素原子も、四級化され得、このような四級化は、存在するとき、末端アミン窒素原子に限定されない、または含む必要がない。一部の実施形態において、この四級化は、さらなるネットワーク形成を生じ得、窒素への架橋、連結またはアミン反応基の追加の結果であり得る。アンモニウム基は、医薬的に許容される反対イオンと結合され得る。
一部の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークまたはその残基は、有機イオン、無機イオンまたはこれらの連結であり得る、医薬的に許容される反対イオンと部分的にまたは完全に、プロトン化等、四級化され得る。いくつかの適切な無機イオンの例は、ハライド(例えば、クロライド、ブロミド、またはヨウ素)炭酸、炭酸水素、硫酸、重硫酸、水酸化物、硝酸、過硫酸、および亜硫酸を含む。有機イオンのいくつかの適切な実施例は、酢酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、二水素性クエン酸、クエン酸水素、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、タウロコール酸、グリココール酸、およびコール酸を含む。好ましいイオンは、クロライドおよび炭酸を含む。
一部の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークまたはその残基は、プロトン化された窒素原子の留分が、1〜25%、好ましくは、3〜25%、より好ましくは、5〜15%であるように、プロトン化され得る。
一実施形態において、医薬的に許容されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークまたはその残基は、プロトン化された形態のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークまたはその残基であり、炭酸陰イオンを含む。一実施形態において、医薬的に許容されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、プロトン化された形態であり、炭酸および炭酸水素陰イオンの混合物を含む。
一部の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、化合物またはイオンに結合するその能力により特徴付けられる。好ましくは、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、陰イオンに結合し、より好ましくは、これらは、有機リン酸エステル、リン酸、および/またはシュウ酸に結合し、最も好ましくは、これらは、有機リン酸エステルまたはリン酸に結合する。例示のため、陰イオン結合ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークおよび特に、有機リン酸エステルまたはリン酸結合ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを説明する。しかしながら、本説明は、当該分野に精通した者には明白であろう適切な変形を用いて、他のイオン、化合物および溶質に同様に適用されることを理解されたい。ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、一般的に、非共有様態である必要はないが、少なくとも一部のイオンが、ポリマーが、溶液から、または体からのイオンの除去をもたらすのに十分な時間使用される、生体外または生体内状態下で結合を維持する、十分な結合力で、イオン、例えば、これらがイオンと結合するときは陰イオンと結合し得る。標的イオンは、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークが結合するイオンであり得、通常、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークへの結合が、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの治療作用を生成すると考えられるイオンを指し、陰イオンまたは陽イオンであり得る。本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、1つを上回る標的イオンを有し得る。
例えば、本明細書に記述するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークのいくつかは、有機リン酸エステルまたはリン酸結合特性を呈する。リン酸結合能力は、リン酸結合剤が所与の溶液中で結合することができるリン酸イオンの量の尺度である。例えば、リン酸結合剤の結合能力は、例えば、水または塩水溶液中等、生体外で、または例えば、リン酸尿排せつから等、生体内で、または例えば、実験動物、患者またはボランティアから得た粥状液等の吸引液を使用して生体外で測定することができる。測定は、リン酸イオンのみ、または少なくともポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークに結合するリン酸イオンと競合する他の競合溶質を含まない溶液中で実行することができる。これらの場合において、非干渉緩衝液が使用され得る。代替として、測定は、例えば、他のイオンまたは代謝物等、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークとの結合において、リン酸イオン(標的溶質)と競合する、他の競合溶質の存在下で実行することができる。
ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークのイオン結合能力は、試験方法に示される通りに測定され得る。一部の実施形態は、約0.2、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、5.0、6.0、8.0、10.0、12、14、16、18、または約20mmol/gを上回り得るリン酸結合能力を有する。一部の実施形態において、標的イオンにおける本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーまたはその残基の生体外リン酸結合能力は、約0.5mmol/gを上回る、好ましくは、約2.5mmol/gを上回る、さらにより好ましくは、約3mmol/gを上回る、さらにより好ましくは、約4mmol/gを上回る、およびまたはさらにより好ましくは、約6mmol/gを上回る。一部の実施形態において、リン酸結合能力は、約0.5mmol/g〜約10mmol/g、好ましくは、約2.5mmol/g〜約8mmol/g、およびさらにより好ましくは、約3mmol/g〜約6mmol/g等、約0.2mmol/g〜20mmol/gの範囲であり得る。リン酸結合は、以下の試験方法段落で説明される技術に従い測定され得る。
一部の実施形態において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークおよび本発明の組成物は、それを必要とする患者の尿亜リン酸を5〜100%、例えば、10〜75%、25〜65%または45〜60%低減し得る。一部の実施形態は、尿亜リン酸を10%上回る、20%上回る、30%上回る、40%上回る、45%上回る、50%上回る、または60%を上回って低減し得る。尿亜リン酸の低減は、以下の段落の試験方法に説明される方法に従い測定され得る。
一部の実施形態において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークおよび本発明の組成物は、それを必要とする患者の血液リン酸を5〜100%、例えば、10〜75%、25〜65%または45〜60%低減し得る。一部の実施形態は、血液リン酸レベルを10%上回る、20%上回る、30%上回る、40%上回る、45%上回る、50%上回る、または60%上回って低減し得る。
架橋される際、本発明の一部の実施形態のアミン化合物は、シミュレーションされた胃腸管媒体または生理的に許容される媒体中等の溶媒中でゲルを形成する。
本発明の一様態は、ポリマーコアおよび殻を含むコア−殻組成物である。一部の実施形態において、ポリマーコアは、本明細書に記述するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む。殻物質は、化学的にコア物質に固定され得るか、または物理的に被覆することができる。前者の場合、殻は、化学手段、例えば、コアポリマー上に固定された活性部位から活重合を使用した殻ポリマーのコアへの化学移植により、界面反応、すなわち、界面重縮合等のコア粒子表面に位置する化学反応、およびコア粒子合成中に、懸濁剤としてブロックコポリマーを使用することにより、コア成分上に成長させることができる。
一部の実施形態において、界面反応およびブロックポリマーの使用は、化学方法が使用される時に使用される技術である。界面反応経路において、典型的には、コア粒子の周辺は、コア界面上の小分子または高分子を反応させることにより化学的に改質される。例えば、アミン含有イオン結合コア粒子は、コアの周囲に架橋殻を形成するために、エポキシ、イソシアナート、活性エステル、ハライド基等のポリマー含有アミン反応基と反応される。
別の実施形態において、殻は、最初、カプセルを生成するために、界面重縮合または溶媒液滴形成を使用して作成される。カプセルの内部は、次に、殻カプセル内にコアを構築するために、コア形成前駆体で充填される。
一部の実施形態において、ブロックコポリマー手法を使用して、両親媒性ブロックコポリマーを、逆性または直接懸濁粒子形成プロセスでコア粒子を形成するために、懸濁剤として使用することができる。逆性油中水型懸濁プロセスが使用される時、ブロックコポリマーは、連続油相で第1のブロック溶質を含み、別の親水性ブロックはコアポリマーと反応し得る官能基を含む。コア形成前駆体と共に、水相および油相に添加されるとき、ブロックコポリマーは、油中水型界面に位置し、懸濁剤として作用する。親水性ブロックは、コア物質と反応するか、またはコア形成前駆体と共反応する。粒子が油相から分離された後、ブロックコポリマーは、共有結合でコア表面に固定される薄い殻を形成する。化学的性質およびブロックの長さは、関心対象となる溶質の方向に殻の透過特徴を変更するために変動することが可能である。
殻物質が、物理的にコア物質に吸収されるとき、溶媒液滴形成、流動層スプレー塗布装置、または多層乳化剤等のマイクロカプセル封入の既知の技術を使用することができる。マイクロカプセル封入の一方法は、ビュルスター構成において、流動層スプレー塗布装置である。また別の実施形態において、殻物質は、口および食道中にあるとき、コア粒子の膨潤を遅延することにより、一時的に作用し、任意に、胃または十二指腸で分解する。殻は、次に、高疎水性および非常に低透水性の層を生成することにより、コア粒子に水の輸送を妨げるために選択される。
一実施形態において、殻物質は、使用環境にあるとき、負電荷を有する。1つの機構の作用に限定されないが、陰イオン結合ビーズ上に被覆された負電荷された殻物質は、大きな価数およびサイズを伴う競合イオンに比して、低荷電密度(リン酸等)を伴う小無機イオンの結合を強化する。したがって、とりわけ、クエン酸、胆汁酸、および脂肪酸等の競合陰イオンは、可能性として、殻全体へのこれらの限定された透過性の結果として、陰イオン結合コアに対して低い相対親和性を有すことができる。
一部の実施形態において、殻物質は、典型的には、腸で見られるpH範囲において、負電荷をもつポリマーである。例としては、これらに限定されないが、カルボン酸、スルホン酸、ヒドロスルホン酸(hydrosulfonic)、スルファミン酸、リン酸、ヒドロリン酸(hydrophosphoric)、ホスホン酸、ヒドロホスホン酸(hydrophosphonic)、ホスホロアミド酸、フェノール、ボロン酸、等のペンダント酸基およびこれらの組み合わせを有するポリマーが挙げられる。ポリマーは、プロトン化または非プロトン化され得、後者の場合、酸性陰イオンは、NA、K、LI、CA、MG、およびNH等、医薬的に許容される陰イオンと中和することができる。
別の実施形態において、多価陰イオンは、最終的に、多価陰イオンとして活性化する前駆体として投与することができ、例えば、ポリスルホン酸またはポリカルボン酸のいずれかの特定の不安定なエステルまたは無水物形態は、胃の酸環境で加水分解しやすく、活性陰イオンに変換することができる。
殻ポリマーは、ネットワーク、完全および半浸透性ネットワーク(IPN)において、直線、分枝、高分枝、分割(すなわち、少なくとも1つペンダント酸基を含む隣接ブロックの配列で配置されるバックボーンポリマー)、櫛形、星形、または架橋のいずれかであり得る。殻ポリマーは、組成物においてランダムまたはブロックのいずれかであり、コア物質に共有結合的または物理的のいずれかで結合される。このような殻ポリマーの実施例は、これに限定されないが、アクリル酸ホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸ホモポリマーまたはコポリマー、およびメタクリル酸およびメタアクリル酸のコポリマーを含む。このようなポリマーの例は、商品名Eudragit(Rohm GmbH&Co.KG)で販売されるメチルメタクリル酸およびメタアクリル酸のコポリマー、およびエチルアクリル酸のコポリマー、およびメタアクリル酸であり、これらの例は、商品名Eudragit RLおよびEudragit RSで販売されるEudragit L100−55およびEudragit L100(メチルメタクリル酸−メタアクリル酸(1:1)コポリマー、Degussa/Rohm)、Eudragit L30−D55、Eudragit S100−55およびEudragit FS 30D、Eudragit S100(メチルメタクリル酸−メタアクリル酸(2:1)コポリマー)、Eudragit LD−55(エチルアクリル酸−メタアクリル酸(1:1)コポリマー)、第4級アンモニウム基を伴うアクリル酸およびメタアクリル酸のコポリマー、および商品名Eudragit NE30−Dで販売されるいかなる官能基も伴わない中性エステル分酸剤を含む。
さらなる殻ポリマーは、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリカルボフィル(登録商標)、ポリアクリル酸、商品名HP−50およびHP−55(Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.)で販売されるカルボキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタル酸、酢酸トリメット酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロースおよびヒドロキプロピルエチルセルロース等のセルロース誘導体、およびフィルム被覆配合物に有用なセルロースエーテル等のセルロース誘導体、酢酸フタル酸ポリビニル、カラギナン、アルギン酸、またはポリ(メタアクリル酸)エステル、アクリル/マレイン酸コポリマー、スチレン/マレイン酸ポリマー、イタコン酸/アクリル酸コポリマー、およびフマル酸/アクリル酸コポリマー、商品名AEA(Sankyo Co.,Ltd.)で販売されるポリビニルアセタールジエチルアミノ酢酸、メチルビニルエーテル/マレイン酸コポリマーおよびシェラックを含む。
一部の実施形態において、殻ポリマーは、Eudragit L100−55およびEudragit L100(メチルメタクリル酸−メタアクリル酸(1:1)コポリマー、Degussa/Rohm)等の医薬的に許容されるポリマー、カルボポール934(ポリアクリル酸)、C−A−P NF(酢酸フタル酸セルロースEastman)、Eastacryl(メタアクリル酸エステルEastman)、カラギナンおよびアルギン酸(FMC Bioポリマー)、AnycoatP(Samsung Fine ChemicalsHPMCフタル酸)、またはAqualon(カルボキシメチルセルロースHercules)、メチルビニルエーテル/マレイン酸コポリマー(Gantrez)、およびスチレン/マレイン酸(SMA)の中から選択される。
殻は、様々な方法で被覆することができる。一実施形態において、殻物質は、活性賦形剤として薬物製剤ステップで添加される。例えば、殻物質は、粉末として、固体製剤に含めることができ、有機リン酸エステルまたはリン酸結合ポリマーおよび他の賦形剤と物理的に混合され、任意で、顆粒とし、圧縮して、錠剤を形成することができる。したがって、一部の実施形態において、殻物質は、薬物生産においてコア物質を被覆する必要がない。例えば、酸性殻ポリマーは、錠剤、カプセル、ゲル、液体等、ウエハ、押出物の形状に製剤化される、陰イオン結合コアポリマーと一緒に添加され得、殻ポリマーは、次に、薬物製品が口、食道、または最終的には、作用部位、すなわち、胃腸管で平衡化される間、溶解され、殻としてコア周囲に均一に分散することができる。
一部の実施形態において、殻は、殻ポリマーの薄い層である。層は、コア粒子表面上の多価陰イオンの分子層であってもよい。コアに対する重量比は、約0.0001%〜約30%の間であることが可能であり、好ましくは、約0.1%〜約5%等、約0.01%〜約5%の間を含む。
殻ポリマーは、コア気孔容量内で自由に透過しない、またはコア表面から溶出しないように、最低限の分子量を有する。一部の実施形態において、殻酸性ポリマーの分子量(Mw)は、約5,000g/モル以上等、約1,000g/モル以上、および/またはさらには20,000g/モル以上である。
殻物質の陰イオン荷電密度(使用環境で使用される)は、2mEq/gr〜15mEq/gr等の0.5mEq/gr〜22mEq/grの間であり得る。被覆工程が、用量形態の製造の一部としてポリマー粒子上に殻を形成するために使用される場合、医薬産業の当該分野からの者に既知の手順が適用できる。一実施形態において、殻は、流動層塗布装置(ビュルスター塗布装置)で形成される。代替実施形態において、殻は、制御された沈殿または液滴形成を通して形成され、そこでは、ポリマー粒子がポリマー溶液中で懸濁され、溶媒性質がポリマー粒子上に沈殿またはそれを被覆するようにポリマーを誘導するように変えられる。
適切な被服工程は、典型的には、医薬産業で使用される工程を含む。典型的には、被覆方法の選択は、これに限定されないが、殻物質(バルク、溶液、乳化剤、懸濁液、融成物)の形状、ならびにコア物質の形および性質(球状ビーズ、不規則な形状等)および沈殿した殻の量を含む多くのにより決定される。加えて、コアは、1つ以上の殻で被覆され得、複数の殻層または交互の殻層を含み得る。
本明細書で使用される「リン酸不均衡疾患」という用語は、体に存在するリン酸のレベルが異常である状態を指す。リン酸不均衡疾患の一例は、高リン血症を含む。本明細書で使用される「高リン血症」という用語は、成分リン酸が上昇したレベルで体に存在する状態を指す。典型的には、患者は、しばしば、血液リン酸レベルが、例えば、1デシリットルの血液につき約4.0または4.5ミリグラム以上、例えば、約5.5mg/dl以上等の約5.0mg/dl以上、例えば、6.0mg/dl以上、および/または例えば、正常の約20%未満等の、低下した糸球体濾過率である場合、高リン血症と診断される。本発明は、末期の腎疾患の高リン血症を罹患する、および透析治療(例えば、血液透析または腹膜透析)を受ける患者を治療するためにも使用され得る。
本方法、化合物、組成物および本発明のキットで治療することができる他の疾患は、低カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症、機能の低下した腎臓のカリシトリオールの合成、低カルシウム血症によるテタニー、腎不全、および関節、肺、腎臓、結膜および心筋組織のカルシウム沈着を含む軟組織の異所性石灰化を含む。また、本発明は、慢性の腎臓疾患(CKD)、末期の腎疾患(ESRD)および透析患者を治療するために使用することができ、上のいずれの予防治療をも含む。
本明細書で記載されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークおよび組成物は、例えば、食事によるリン酸摂取の制限、透析、無機金属塩および/または他のポリマー樹脂を使用する、他の治療への補助として使用することができる。
本発明の組成物も、胃腸管から塩化物、重炭酸、シュウ酸、および胆汁酸を除去するのに有用である。シュウ酸化合物またはイオンを除去するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、腎結石形成のリスクを増大するシュウ酸症または低シュウ酸尿症等のシュウ酸不均衡疾患の治療に使用を見出す。塩化化合物またはイオンを除去するポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、例えば、アシドーシス、胸やけ、酸逆流、胃酸過多、または胃炎の治療に使用を見出す。一部の実施形態において、本発明の組成物は、脂肪酸、ビリルビン、および関連化合物を除去するために有用である。一部の実施形態は、タンパク質、核酸、ビタミンまたは細胞屑のような高分子量分子を結合および除去し得る。
本発明は、動物の治療のための方法、医薬組成物、およびキットを提供する。本明細書で使用される「動物」または「動物対象」とは、ヒト、ならびに他の哺乳類(例えば、イヌまたはネコの治療等の獣医学における治療、ブタ、ヤギ、ウシ、ウマ、ニワトリ等の家畜)を含む。本発明の一実施形態は、有効量の、本明細書で記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの少なくとも1つを投与することにより、動物の胃、小腸または大腸等の胃腸管からリン有機リン酸エステルまたはリン酸等のリン酸含有化合物を除去する方法である。
本明細書で使用される「治療」という用語およびその文法上の相当語は、治療効果および/または予防的効果を達成することを含む。治療効果とは、治療される根低にある疾患の根絶、改善または予防を意味する。例えば、高リン血症患者において、治療効果は、根底にある高リン血症の根絶または改善を含む。また、治療効果は、患者がまだ根低にある疾患に罹患する可能性があるにもかかわらず、回複が患者に見られるように、根底にある疾患に伴う生理的症状の1つ以上の根絶、改善または予防により達成される。例えば、本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを、腎不全および/または高リン血症に罹患する患者へ投与することによって、患者の血清リン酸レベルが減少するだけでなく、異所性石灰化および腎骨形成異常のような腎不全および/または高リン血症を伴う他の疾患に対して、回複が患者に見られる治療効果を提供する。予防効果については、例えば、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、高リン血症を発症するリスクのある患者、または高リン血症の診断はされていないが、高リン血症の1つ以上の生理的症状が報告される患者に投与され得る。
組成物は、例えば、正常値または正常値に近いリン酸血清レベルに、例えば、健康な患者の正常値の10%内のレベルに変更することにより、上昇したリン酸レベルを伴う対象の血清リン酸を制御するために使用され得る。
本発明の他の実施形態は、少なくとも1つ以上のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークまたはその医薬的に許容される塩、および1つ以上の医薬的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体、および任意に、さらなる治療剤を含む医薬組成物に関する。化合物は、製剤前に凍結乾燥または真空下または乾燥器で乾燥され得る。
賦形剤または担体は、他の製剤の材料に適合性があり、その受給者に有害ではないという意味で「許容される」。製剤は、便宜的に単位投与形態をとることができ、あらゆる適切な方法により調製することができる。該方法は、典型的には、均一かつ均質にアミンポリマーを賦形剤または担体と混合することにより、薬剤を賦形剤または担体と混合し、次いで、必要があれば、製品をその単位投与形態に分割するステップを含む。
本発明の医薬組成物は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークが有効量、すなわち、治療および/または予防利点を達成するための有効量で存在する組成物を含む。特定の用途の実際の有効量は、患者(例えば、年齢、体重)、治療される疾患、および投与経路による。
動物におけるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの用量は、治療される疾患、投与経路、および治療される動物の物理的特性による。一部の実施形態において、治療および/または予防使用のいずれかにおけるこのような用量レベルは、約1gm/日〜約30gm/日、例えば、約2gm/日〜約20gm/日、または約3gm/日〜約7gm/日であり得る。本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの用量は、約50gm/日未満、約40gm/日未満、約30gm/日未満、約20gm/日未満、および約10gm/日未満であり得る。
典型的には、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、食事の前後、または食事と一緒に投与することができる。本明細書で使用される通り、食事「前」または「後」は、典型的には、それぞれ、食事の始めまたは終わりの2時間以内、好ましくは、1時間以内、より好ましくは、30分以内、最も好ましくは、10分以内である。
一般的に、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、食事と共に投与されることが好ましい。ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、1日1回、1日2回、または1日3回、投与され得る。好ましくは、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、最も大きな食事と共に1日1回、投与される。
好ましくは、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、治療および/または予防効果のために使用され得、単一または医薬組成物の形態で投与することができる。医薬組成物は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、1つ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤、および任意に、さらなる治療剤を含む。例えば、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、治療される疾患に応じて、他の活性薬剤と共に投与され得る。共に投与され得る薬剤の実施例は、これに限定されないが、
他のリン酸封鎖剤は、医薬的に許容されるランタン、カルシウム、アルミニウム、マグネシウムおよび酢酸、炭酸、酸化物、水酸化物、クエン酸、アルギン酸、およびそのケト酸等の亜鉛化合物を含む。
炭酸カルシウム、酢酸(PhosLo(登録商標)酢酸カルシウム錠剤等)、クエン酸、アルギン酸、およびケト酸を含むカルシウム化合物は、リン酸結合に使用されている。
Amphojel(登録商標)アルミニウム水酸化ゲル等のアルミニウムベースのリン酸封鎖剤も、高リン血症を治療するために使用されている。これらの化合物は、腸リン酸と複合体を形成し、高難溶性リン酸アルミニウムを形成する。結合リン酸は、患者によって吸収されない。
最も一般的に使用されるランタン化合物である炭酸ランタン(Fosrenol(登録商標))は、炭酸カルシウムと同様に作用する。
本発明の使用に適した他のリン酸封鎖剤は、医薬的に許容されるマグネシウム化合物を含む。医薬的に許容されるマグネシウム化合物の様々な実施例は、2005年11月8日に出願された米国仮出願第US60/734,593号に記載されており、参照によりその全体の教示が本明細書に組み入れられる。特定の適切な実施例は、マグネシウムオキシド酸化物、マグネシウム水酸化物、マグネシウムハライド(例えば、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウムおよびヨウ化マグネシウム)、マグネシウムアルコキシド(例えば、マグネシウムエトキシドおよびマグネシウムイソプロポキシド)、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、ギ酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、マグネシウムトリシリケート、有機酸(例えばフマル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、およびスチレンスルホン酸等)のマグネシウム塩、およびその組み合わせ等、を含む。
医薬的に許容される亜鉛化合物の様々な実施例は、2005年12月29日に出願されたPCT出願第PCT/US2005/047582号に記載されており、参照により、その全体の教示が本明細書に組み込まれる。医薬的に許容される亜鉛化合物の特定の適切な例は、酢酸亜鉛、臭化亜鉛、カプリル酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ギ酸亜鉛、亜鉛ヘキサフルオロシリケート、ヨウ素亜鉛、ヨウ化亜鉛、亜鉛ヨウ化澱粉、乳酸亜鉛、硝酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン(小量の酸化第二鉄を伴う酸化亜鉛)、亜鉛p−フェノールスルホン酸、プロピオン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、亜鉛シリケート、ステアリン酸亜鉛、硫酸亜鉛、亜鉛硫化物、タンニン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、吉草酸亜鉛および亜鉛エチレンビス(ジチオカルバミド酸)を含む。別の実施例は、ポリ(アクリル酸亜鉛)を含む。
上述のリン酸封鎖剤のいずれかを参照する際、混合物、多形およびその溶媒和物が包含されることを理解する。
一部の実施形態において、上述のリン酸封鎖剤の混合物は、医薬的に許容される第一鉄塩との組み合わせで本発明で使用され得る。
他の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークとの組み合わせで使用されるリン酸封鎖剤は、医薬的に許容されるマグネシウム化合物ではない。また他の実施形態において、医薬的に許容されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークとの組み合わせで使用されるリン酸封鎖剤は、医薬的に許容される亜鉛化合物ではない。
本発明は、リン酸輸送阻害剤またはアルカリフォスファターゼ阻害剤と組み合わせる、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの併用治療に関する方法および医薬組成物も含む。代替として、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの混合物は、リン酸輸送阻害剤またはあるかりフォスファターゼ阻害剤と共に使用される。
リン酸輸送阻害剤の適切な実施例は、係属中米国特許出願第US2004/0019113号および第US2004/0019020号および国際公開第WO2004/085448号に見出すことができ、参照によりその全体の教示が記載本明細書に組み込まれる。
多種多様な有機および無機分子が、アルカリフォスファターゼ(ALP)への阻害剤である(例えば、米国特許第US5,948,630号を参照。参照によりその全体の教示が本明細書に組み込まれる)。アルカリフォスファターゼ阻害剤の例は、オルトリン酸、ヒ酸、L−フェニルアラニン、L−ホモアルギニン、テトラミソール、レバミソール、L−p−ブロモテトラミゾール、5,6−ジヒドロ−6−(2−ナフチル)イミダゾ−[2,1−b]チアゾール(ナフチル)およびその誘導体を含む。好適な阻害剤は、これに限定されないが、レバミソール、ブロモテトラミゾール、および5,6−ジヒドロ−6−(2−ナフチル)イミダゾ−[2,l−b]チアゾールおよびその誘導体を含む。
同時投与は、同一の用量形態で2つの薬剤の同時投与、個別の用量形態の同時投与、および個別の投与を含み得る。例えば、高リン血症の治療において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、高リン血症から生じる低カルシウム血症を治療するために使用されるカルシウム塩と、同時投与され得る。
本発明の医薬組成物は、錠剤、サッシェ、スラリー、食品製剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁剤、シロップ、ウエハ、チューイングガムまたはロゼンジ剤として製剤され得る。
好ましくは、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、またはポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む医薬組成物は、経口的に投与される。適切な方法、ビヒクル、賦形剤および担体の実例は、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences,19th ed.,に記載されており、参照によりその内容が本明細書に組み込まれる。
本発明に従う使用の医薬組成物は、医薬的に使用される調製剤への活性ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの処理を容易にする賦形剤および補助剤を含む1つ以上の生理的に許容される担体を使用して、従来の方法で製剤化され得る。適切な剤形は、選択される投与経路による。アミンの医薬組成物を調製するための適切な技術は、当該分野において周知である。
本発明の一部の態様において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、一般的に賦形剤によりなされる機械的および熱的特性を提供し、したがって、製剤に必要なこのような賦形剤の量を減らす。一部の実施形態において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、約30重量%を上回る、例えば、約40重量%を上回る、約50重量%を上回る、好ましくは、約60重量%を上回る、約70重量%を上回る、より好ましくは、約80重量%を上回る、約85重量%を上回る、または約90重量%を上回る組成物を含み、残りは、適切な賦形剤を含む。
一部の実施形態において、錠剤の圧縮性は、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークの水和(含水量)に非常に依存する。好ましくは、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、重量比約5%以上の含水量を有し、より好ましくは、含水量が、重量比約5%〜約9%である、および最も好ましくは、重量比約7%である。アミンポリマーが水和物である実施形態において、水和の水は、アミンポリマーの成分であると考えられることを理解する。
錠剤は、硬化材、摺滑剤および潤滑剤等の1つ以上の賦形剤をさらに含むことができ、それらは、当該分野に周知である。適切な賦形剤は、コロイド二酸化ケイ素、ステアリン酸、マグネシウムシリケート、カルシウムシリケート、スクロース、ステアリン酸カルシウム、ベヘン酸グリセリル、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸亜鉛、およびステアリルフマル酸ナトリウムを含む。
本発明の実施形態の錠剤コアは、(1)ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークに水分を加え、または乾燥させて所望する含水レベルにする、(2)ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークをいずれかの賦形剤と混合する、および(3)従来の錠剤技術を使用して混合物を圧縮するステップを含む方法により調製され得る。
一部の実施形態において、本発明は、安定した飲み込み可能な被覆された錠剤、特に、上述の通り、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む錠剤等、親水性コアを含む錠剤に関する。一実施形態において、被覆組成物は、セルロース誘導体および可塑剤を含む。セルロース誘導体は、好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。セルロース誘導体は、水溶液として存在し得る。適切なヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液は、HPMC低粘度および/またはHPMC高粘度を含むものを含む。さらなる適切なセルロース誘導体は、フィルム被覆製剤に有用なセルロースエーテルを含む。可塑剤は、例えば、ジアセチル化モノグリセリド等のアセチル化モノグリセリドであり得る。被覆組成物は、所望する色の錠剤被覆を提供するために、選択された色素をさらに含むことができる。例えば、白い被覆を生成するために、二酸化チタニウム等の白い色素を選択することができる。
一実施形態において、本発明の被覆錠剤は、溶媒、溶媒に溶解または懸濁された少なくとも1つの被覆剤、および任意に1つ以上の可塑剤を含む被覆溶液を用いて、上述の通り、本発明の錠剤コアと接触するステップを含む方法により調製することができる。好ましくは、溶媒は、水または水性緩衝液等の水性溶媒、または混合水溶液/有機溶媒である。好適な被覆剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体を含む。典型的には、錠剤コアは、錠剤コアの重量が約4%〜約6%の範囲の量だけ増大し、被覆錠剤を形成するために錠剤コア上に適切な被覆の沈着を示すまで、被覆溶液と接触される。
本発明の一部の組成物において有用な他の医薬賦形剤は、微結晶セルロース、カルボポール、プロビドンおよびキサンタンゴム等の結合剤、マンニトール、キシリトール、マルトデキストリン、果糖またはソルビトール等の風味料、植物ベースの脂肪酸等の潤滑剤、および任意に、クロスカルメロースナトリウム、ゲランガム、セルロースの低置換ヒドロキシプロピルエーテル、ナトリウム澱粉グリコール酸等の崩壊剤を含む。このような添加剤および他の適切な材料は、当該分野に周知である。Gennaro A R (ed),Remington's Pharmaceutical Sciences,第19版を参照。
一部の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、チュアブル錠の形態で医薬組成物として提供される。活性成分に加えて、以下の賦形剤のタイプが一般的に使用される。必要な風味を提供するための甘味剤と前者が十分な錠剤の硬化の提供に不適切のときに結合剤、ダイ壁で摩擦作用を最小限にし、錠剤の排出を容易にするための潤滑剤、および、一部の製剤において、咀嚼を容易にするために、少量の崩壊剤が添加される。一般的に、現在入手可能なチュアブル錠における賦形剤レベルは、活性成分の約3〜5倍であるが、甘味剤は、不活性成分の大半を占める。一部の実施形態において、本発明は、本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、充填剤および潤滑剤を含むチュアブル錠として製剤される医薬組成物を提供する。一部の実施形態において、本発明は、本明細書に記述されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワーク、充填剤および潤滑剤を含むチュアブル錠として製剤される医薬組成物を提供し、該充填剤は、スクロース、マンニトール、キシリトール、マルトデキストリン、果糖およびソルビトールからなる群から選択され、該潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム等のマグネシウム脂肪酸塩である。
一実施形態において、ポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、ポリマーおよび賦形剤が均質に混合される個体溶液を形成するために、マンニトール、ソルボーズおよびスクロース等の高ガラス転移点(Tg)/高融点低分子量の賦形剤を用いて、事前に製剤される。押出、スプレー乾燥、冷却乾燥、凍結乾燥または湿潤造粒等の混合方法が有用である。混合レベルの指標は、差動走査熱量測定または動態機械分析等の既知の物理的な方法により得られる。
一部の実施形態において、本発明のポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークは、液体製剤の形態で、医薬組成物として提供される。一部の実施形態において、医薬組成物は、適切な液体賦形剤に分散されるポリマー、コポリマー、ポリマーネットワークおよび/またはコポリマーネットワークを含む。適切な液体賦形剤は、当該分野において周知である。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciencesを参照。
一部の実施形態において、医薬組成物は、水または他の摂取可能な液体と混合され、飲料(溶液または懸濁剤)として経口的に投与される、サッシェとしてパッケージされた粉末製剤の形態をとることができる。このような製剤が、口当たりまたは風味等、許容される特性を患者に提供することを確保するために、医薬的に許容される陰イオン安定化剤を製剤に含めることができる。
適切な陰イオン安定化剤の例は、陰イオンポリペプチド、陰イオンポリサッカライド等の陰イオンポリマー、またはマンヌロン酸、グルロン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、グルクロン酸、グルタミン酸またはその組み合わせのポリマー、およびその医薬的に許容される塩等、1つ以上の陰イオンモノマーのポリマーを含む。陰イオンポリマーの他の例は、カルボキシアルキルセルロースまたはその医薬的に許容される塩等、セルロースを含む。陰イオンポリマーは、上述の2つ以上の陰イオンモノマーのホモポリマーまたはコポリマーであり得る。代替として、陰イオンコポリマーは、1つ以上の陰イオンモノマーおよびビニルアルコール、アクリルアミド、およびビニルフォルムアミド等、オレフィン酸陰イオンモノマー等の1つ以上の中性コモノマーを含み得る。
陰イオンポリマーの実施例は、アルギン酸(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸マグネシウム、アルギン酸アンモニウム、およびアルギン酸のエステル類)、カルボキシメチルセルロース、ポリラクチック酸、ポリグルタミン酸、ペクチン、キサンタン、カラギナン、フルセララン、アラビアゴム、カラヤゴブ、ガッチガム、ケラブゴム、およびトラガカントガムを含む。好ましい陰イオンポリマーはアルギン酸であり、好ましくは、アルギン酸のC2−C5−ジオールエステルまたはアルギン酸のC3−C5トリオールエステル等のエステル化アルギン酸である。本明細書に記述される「エステル化アルギン酸」とは、アルギン酸の1つ以上のカルボキシル基がエステル化されるアルギン酸を意味する。アルギン酸の残りのカルボキシル基は、任意に、医薬的に許容される塩として(部分的または完全に)中和される。例えば、アルギン酸プロピレングリコールは、カルボキシル基の一部がプロピレングリコールを用いてエステル化され、残りのカルボン酸基は、任意に、医薬的に許容される塩と中和される、アルギン酸のエステルである。より好ましくは、陰イオンポリマーは、アルギン酸エチレングリコール、アルギン酸プロピレングリコール、またはアルギン酸グリセロールであるが、アルギン酸プロピレングリコールがより好ましい。
本仕様に記述される全出版物および特許出願は、個々の出版物または特許出願のそれぞれが、参照により、具体的に、そして個々に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
多くの変更および修正が、本付属の請求項の精神または範囲から逸脱することなく、本明細書に提示される開示に成され得ることは、当業者には明らかであろう。
本明細書で使用される以下の用語は、特に記載がない限り、それらに基づく意味を有する。DAB−4−1,4−ビス[ビス(3−アミノプロピル)アミノ]ブタンは、Aldrichから入手できる。
(使用される材料)
ジクロロメタン、ジエチルエーテル、エピクロルヒドリン、メタノール、塩化メチレン、アクリル酸メチル、tert−ブチルメチルエーテル、トリス(3−アミノプロピル)アミンおよびトリス(2−アミノエチル)アミンはSigma−Aldrich,Coから入手できる。
(実施例1)
化合物Iの合成
2.5mlの無水メタノール中の2.5gのトリス(3−アミノプロピル)アミンの冷却溶液(2℃)を10mlの無水メタノール中の8.7mlのアクリル酸メチルの氷水槽冷却溶液(2℃)に添加した。溶液は、ゆっくり室温に温められ、室温で6日間攪拌された。溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮し、淡い黄色の粘性油状物を得た。50mlの無水メタノールを、その生成物に添加し、溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。無水メタノール(40ml)の追加および回転蒸発器での濃縮を、さらに2回、繰り返した。得られた材料を真空中で乾燥し、9.15gの粘性油状物を得た。
(実施例2)
化合物IIの合成
10mlの無水メタノール中の10gのトリス(2−アミノエチル)アミンの冷却溶液(2℃)を40mlの無水メタノール中の45mlのアクリル酸メチルの氷水槽冷却溶液(0℃)にゆっくり添加した。溶液は、ゆっくり室温に温められ、室温で6日間攪拌された。溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮し、淡い黄色の粘性油状物を得た。50mlの無水メタノールを本材料に添加し、溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。無水メタノール(40ml)の追加および回転蒸発器での濃縮を、さらに2回、繰り返した。得られた材料を真空中で乾燥した。
(実施例3)
化合物IIIの合成
10mlの無水メタノール中の10gのDAB−4の冷却溶液(2℃)を28mlの無水メタノール中の28mlのアクリル酸メチルの氷水槽冷却溶液(0℃)にゆっくり添加した。溶液は、ゆっくり室温に温められ、室温で5日間、攪拌された。溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮し、淡い黄色の粘性油状物を得た。50mlの無水メタノールを本材料に添加し、溶液を回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。無水メタノール(40ml)の追加および回転蒸発器での濃縮を、さらに2回、繰り返した。得られた材料を真空中で乾燥し、30.11gの所望する生成物を得た。
(実施例4)
化合物IVの合成
10gの化合物Iと28.92gのトリス(3−アミノプロピル)アミンとの混合物を窒素雰囲気下で4日間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、50mlのメタノールを反応混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのジエチルエーテルに添加した。溶液を放置し、溶媒(大半はジエチルエーテル)を沈殿物からデカントし、沈殿物を30℃の真空オーブンで乾燥させた。乾燥させた生成物を塩化メチレンに再溶解し、真空中で回転蒸発器(45℃の水槽温度)にて濃縮した。窒素流を、一晩、残渣に吹きつけ、所望する22.72gの生成物を得た。
(実施例5)
化合物IVのエピクロルヒドリンとの反応
19.40gの化合物IVと19.04gの脱イオン水との混合物を、溶液が形成されるまで、60℃で加熱した。905ulのエピクロルヒドリンを本溶液の19.04gのアリコートに添加した。室温で攪拌して10分以内で、ゲルが形成され、室温で一晩、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、懸濁液のpHを濃縮HClを使用して7.6に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量142gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、16ml/gの処理中膨張比を有する8.1gの所望する生成物を得た。
(実施例6)
化合物IVのエピクロルヒドリンとの反応
1.07mlのエピクロルヒドリンを、7.5gの水中の7.5gの化合物IVの溶液に添加した。室温で攪拌して10分以内で、ゲルが形成され、室温で一晩、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、懸濁液のpHを濃縮HClを使用して8に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌し、濾過した。湿量48gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、7.1ml/gの処理中膨張比を有する5.9gの所望する生成物を得た。
(実施例7)
化合物IVのエピクロルヒドリンとの反応
エピクロルヒドリンを水中の化合物IVの溶液に添加し、以下の表Iの量および時間に従って、異なる期間で硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、200mlの脱イオン水に懸濁し、攪拌し、濃縮HClを使用してpHを7.0に調節し、濾過した。物質を60℃の強制空気オーブンで乾燥させた。結果を以下の表Iに要約する。
Figure 2010513271
(実施例8)
化合物VIIIの合成
10gの化合物Iと21.3mlのトリス(2−アミノエチル)アミンの混合物を窒素雰囲気下で、4日間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを反応混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのジエチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を30分間放置し、溶媒(大半はジエチルエーテル)を沈殿物からデカントした。沈殿物を小量のメタノールを用いて塩化メチレンに溶解し、回転蒸発器(45℃の水槽温度)で濃縮した。窒素流を、一晩、残渣に吹きつけ、所望する23.89gの生成物を得た。
(実施例9)
化合物VIIIのエピクロルヒドリンとの反応
エピクロルヒドリンを水中の化合物VIIIの溶液に添加し、以下の表IIの量および時間に従って、異なる期間で硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、200mlの脱イオン水に懸濁し、攪拌し、濃縮HClを使用してpHを7.0に調節し、濾過した。次に、物質を60℃の強制空気オーブンで乾燥させた。結果を以下の表IIに要約する。
Figure 2010513271
(実施例10)
化合物VIIIのエピクロルヒドリンとの反応
1.07mlのエピクロルヒドリンを、9.5gの脱イオン水中の9.5gの化合物VIIIの攪拌溶液に添加した。室温で攪拌して20分以内で、ゲルが形成され、室温で3日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、濃縮HClを使用して懸濁液のpHを8.4に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量149gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、18ml/gの処理中膨張比を有する7.9gの所望する生成物を得た。
(実施例11)
化合物VIIIのエピクロルヒドリンとの反応
1.605mlのエピクロルヒドリンを、9.5gの脱イオン水中の9.5gの化合物VIIIの攪拌溶液に添加した。室温で攪拌して23分以内で、ゲルが形成され、室温で3日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、50%NaOHを添加してpHを13に調節し、次に、濃縮HClを使用して約8〜9のpHにさらに調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量72.82gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、6.44ml/gの処理中膨張比を有する9.78gの所望する生成物を得た。
(実施例12)
化合物XIIの合成
9.06gの化合物Iと25.5mlのトリス(3−アミノプロピル)アミンとの混合物を、窒素雰囲気下で48時間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら1Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を5分間攪拌し、0℃で放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントした。沈殿物を塩化メチレンに混合し、真空下の回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。濃縮物質を真空下で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残基に吹きつけ、所望する25.57gの生成物を得た。物質を、引き続き、25.57gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例13)
化合物XIIのエピクロルヒドリンとの反応
1.81mlのエピクロルヒドリンを実施例12からの19gの50%原液に添加した。室温で攪拌して5分以内で、ゲルが形成され、室温で2日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、濃縮HClを使用して懸濁液のpHを8に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量38.85gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、2.83ml/gの処理中膨張比を有する10.14gの所望する生成物を得た。
(実施例14)
化合物XIIのエピクロルヒドリンとの反応
905ulのエピクロルヒドリンを、実施例12からの19gの50%原液に添加した。室温で攪拌して15分以内で、ゲルが形成され、室温で10日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、濃縮HClを使用して懸濁液のpHを8に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量58.55gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、5.77ml/gの処理中膨張比を有する8.65gの所望する生成物を得た。
(実施例15)
化合物XVの合成
9.03gの化合物Iと19.2mlのトリス(2−アミノエチル)アミンとの混合物を、窒素雰囲気下で48時間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を5分間攪拌し、0℃で放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントした。沈殿物を塩化メチレンと混合し、真空下の回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。濃縮物質を真空中で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残基に吹きつけ、所望する23.12gの生成物を得た。物質を、引き続き、23.12gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例16)
化合物XVのエピクロルヒドリンとの反応
2.14mlのエピクロルヒドリンを、実施例15からの19gの50%原液に添加した。室温で攪拌して10分以内で、ゲルが形成され、室温で2日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、室温で攪拌した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量50.24gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、4.10ml/gの処理中膨張比を有する9.86gの所望する生成物を得た。
(実施例17)
化合物XVのエピクロルヒドリンとの反応
1070ulのエピクロルヒドリンを、実施例15からの19gの50%原液に添加した。室温で攪拌して27分以内で、ゲルが形成され、室温で2日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、1Lの脱イオン水に懸濁し、懸濁液を濃縮HClを使用してpH8に調節した。懸濁液を濾過し、収集した物質を1Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量111.22gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、14.19ml/gの処理中膨張比を有する7.32gの所望する生成物を得た。
(実施例18)
化合物XVIIIの合成
9.04gの化合物IIと20.4mlのトリス(2−アミノエチル)アミンとの混合物を、窒素雰囲気下で48時間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくりに添加した。溶液を5分間攪拌し、放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントし、沈殿物を、一晩、真空中で乾燥させた。乾燥物質を塩化メチレンおよびメタノールに再溶解し、真空下の回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。濃縮物質を真空中で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残基に吹きつけ、所望する25.62gの生成物を得た。物質を、引き続き、25.62gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例19)
化合物XVIIIのエピクロルヒドリンとの反応
1.5mlのエピクロルヒドリンを、実施例18からの26gの50%原液に添加した。室温で攪拌して1時間40分以内で、ゲルが形成され、室温で4日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁し、室温で攪拌した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量138.3gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、13.56ml/gの処理中膨張比を有する9.50gの所望する生成物を得た。
(実施例20)
化合物XXの合成
9.03gの化合物IIと27mlのトリス(3−アミノプロピル)アミンとの混合物を、窒素雰囲気下で48時間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を5分間攪拌し、放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントし、沈殿物を、一晩、真空オーブンで乾燥させた。乾燥物質を塩化メチレンおよびメタノールに再溶解し、真空中で回転蒸発器(40℃の水槽温度)にて濃縮した。濃縮物質を真空中で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残渣に吹きつけ、所望する28.31gの生成物を得た。物質を、引き続き、28.31gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例21)
化合物XXのエピクロルヒドリンとの反応
1.2mlのエピクロルヒドリンを、実施例20からの22gの50%原液に添加した。室温で攪拌して12分以内で、ゲルが形成され、室温で4日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁し、室温で攪拌した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量63.71gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、6.08ml/gの処理中膨張比を有する9.0gの所望する生成物を得た。
(実施例22)
化合物XXIIの合成
9.09gの化合物IIと45mlのDAB−4との混合物を、窒素雰囲気下で4日間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を5分間攪拌し、放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントし、沈殿物を、一晩、真空オーブンで乾燥させた。乾燥物質を塩化メチレンおよびメタノールに再溶解し、真空中の回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。濃縮物質を真空中で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残基に吹きつけ、所望する49.40gの生成物を得た。物質を、引き続き、49.40gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例23)
化合物XXIIのエピクロルヒドリンとの反応
1.5mlのエピクロルヒドリンを、実施例22からの36.2gの50%原液に添加した。室温で攪拌して11分以内で、ゲルが形成され、室温で4日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁し、室温で攪拌した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量58.78gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、4.88ml/gの処理中膨張比を有する10.0gの所望する生成物を得た。
(実施例24)
化合物XXIVの合成
9.05gの化合物Iと42mlのDAB−4との混合物を、窒素雰囲気下で4日間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、30mlのジクロロメタンを混合物に添加し、得られた溶液を攪拌しながら2Lのtert−ブチルメチルエーテルにゆっくり添加した。溶液を5分間攪拌し、放置し、溶媒(大半はtert−ブチルメチルエーテル)を沈殿物からデカントし、沈殿物を、一晩、真空オーブンで乾燥させた。乾燥物質を塩化メチレンおよびメタノールに再溶解し、真空中の回転蒸発器(40℃の水槽温度)で濃縮した。濃縮物質を真空中で一晩、さらに乾燥させ、窒素流を、一晩、残渣に吹きつけ、所望する29.58gの生成物を得た。物質を、引き続き、29.58gの脱イオン水に溶解し、50%(w/w)原液を得た。
(実施例25)
化合物XXIVのエピクロルヒドリンとの反応
1.3mlのエピクロルヒドリンを、実施例23からの39.82gの50%原液に添加した。室温で攪拌して19分以内で、ゲルが形成され、室温で4日間、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁し、室温で攪拌した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁し、攪拌および濾過した。湿量71.4gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、5.8ml/gの処理中膨張比を有する10.5gの所望する生成物を得た。
(実施例26)
化合物XXVIの合成
化合物III(29.54g)とトリス(2−アミノエチル)アミン(60.0mL)との混合物を、窒素雰囲気下で4日間、75℃で加熱した。得られた溶液を、脱イオン水で希釈し、脱イオン水(膜MWCO3.500)に対して透析した。透析溶液を濃縮し、凍結乾燥して34.16gを得た。
(実施例27)
化合物XXVIのエピクロルヒドリンとの反応
2.0mlのエピクロルヒドリンを化合物XXVIの17.25gの50%(w/w)水溶液に添加した。室温で攪拌して14分以内で、ゲルが形成され、室温で一晩、60℃で8時間硬化した。硬化および室温に冷却後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁、攪拌および濾過し、50%NaOH水溶液でpHを11に調節した。懸濁液を濾過し、さらに2回、それぞれ2Lの脱イオン水で洗浄した。湿量74.5gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、3.42ml/gの処理中膨張比を有する16.87gの所望する生成物を得た。
(実施例28)
化合物XXVIIIの合成
30gの化合物Iと64mlのトリス(2−アミノエチル)アミンとの混合物を、48時間、75℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、脱イオン水で25%(w/w)に希釈し、透析した(MWCO3500)。透析生成物を凍結乾燥して32.47gの所望する生成物を得た。
(実施例29)
化合物XXVIIIのエピクロルヒドリンとの反応
3.1mlのエピクロルヒドリンを、化合物XXVIIIの55.16gの50%(w/w)水溶液に添加した。室温で攪拌して17分以内で、ゲルが形成され、室温で一晩、硬化した。硬化後、ゲルを小片に砕き、2Lの脱イオン水に懸濁した。懸濁液を濾過し、収集した物質を2Lの脱イオン水に再懸濁、攪拌および濾過した。湿量182.69gの得られた物質を、60℃の強制空気オーブンで乾燥させ、5.57ml/gの処理中膨張比を有する27.79gの所望する生成物を得た。
(実施例30)
尿リン酸減少(生体内ラット)
実施例5および実施例10からの化合物の尿リン酸減少還元を、テスト方法で記述される方法に従い、ラットでのセルロース対照、およびセベラマーと比較した。表IIIは、研究された用量および得られた結果の詳細を示す。
Figure 2010513271
テスト方法
アミンポリマー尿リン酸減少(生体内ラット)
飼育されたオスのスプラーグドーレイ(SD)ラットを実験に使用した。ラットは、ワイヤ底のケージに1匹ずつ別々に入れ、Purina5002食を与え、実験使用前に少なくとも5日間、飼育された。
ベースラインのリン酸排せつを確立するために、ラットを48時間、代謝ケージに入れた。ラットの尿を収集し、そのリン酸含有量を日立分析機で分析して、mg/日の排せつを決定した。異常値のラットは、いずれも除外され、残りのラットは、グループに分けられた。
Purina5002を標準食として使用した。食事の0.25重量%の最終アミンポリマー濃度を生じるように、テストされるアミンポリマーをPurina5002と混合した。0.5重量%でのセルロースを陰性対照として使用した。0.5重量%でのセベラマーを陽性対照として使用した。各ラットに対して、200gの食事が用意された。
各ラットの体重を測定し、標準食を与えた。4日後、標準食を治療食と置換した(または対照群に対しては、コントロール食)。5および6日目、24時(+/−30分)でのラットからの尿サンプルを収集し、分析した。テストラットの体重を再び測定し、いかなる体重減または体重増が計算された。あらゆる残りの食事も、1日に摂取された食事量を計算するために測定された。ベースラインおよびセルロース陰性対照に対するリン酸排せつの変化が計算された。尿リン酸の減少パーセントは、以下の方程式により決定された。

尿リン酸の減少%=[(陰性対照(mg/日)の尿リン酸−実験(mg/日)の尿リン酸/陰性対照(mg/日)の尿リン酸]x100
生体外リン酸結合(mmol/g)
各サンプルの乾燥の減量に対してポリマーの重さを調節した後、ポリマーにつき2つのサンプルが、プラスチックのボトルに測定される。10mM KHPO、100mMのN,N−ビス[2−ヒドロキシエチル]−2−アミノエタンスルホン酸、80mMのNaCl、15mMのグルコケノデオキシコール酸(GCDC)、および15mMのオレイン酸(pHを1N NaOHで7.0に調節)を含む、10mMリン酸緩衝溶液を調製し、よく混合する。10Mリン酸緩衝溶液のアリコートを2つのサンプルボトルのそれぞれに移行する。溶液をよく混合し、次に、1時間、37℃で、旋回振とう機に設置する。各溶液からサンプルアリコートを除去する前に、ポリマーを放置する。サンプルアリコートを使い捨てシリンジ、およびシリンジフィルタを使用して、小さなバイアルに濾過する。濾過したサンプルを脱イオン(DI)水によって1〜10に希釈する。振とうをさらに4時間(合計5時間)続け、サンプル工程を繰り返す。リン酸基準は、10mMリン酸基準原液から調製され、0.3〜1.0mMの範囲に基準を提供するように適切に希釈される。基準およびサンプルの両方をイオンクロマトグラフィで分析する。基準曲線が設定され、各テストの溶液非結合リン酸(mM)が計算される。結合リン酸は、以下の方程式により決定される。
結合リン酸(mmol/g)=[(10−非結合PO)xVol.x1000]/MassP。式中、Vol.=テスト溶液(L)の体積、MassP=ポリマーのLOD調節した質量(mg)
処理中膨張比(mL/g)
処理中膨張比(SR)は、以下の方程式により決定される。
SR=(湿ったゲルの重量(g)−乾燥ポリマーの重量(g))/乾燥ポリマーの重量(g)
本発明の好適な実施形態を本明細書に示し、また記述したが、このような実施形態は、一例としてのみ提供されることを当該分野の当事者には明らかであろう。ここで、数多くの変形、変更および置換が、本発明から逸脱することなく、当該分野に精通した者に企図されるだろう。本明細書に記述される本発明の実施形態に対する様々な代替は、本発明を実践することにより使用され得ることを理解するべきである。以下の請求項は、本発明の範囲を定義するものであり、これらの請求項の範囲内の方法および構成、およびそれらの等価物は、これにより網羅されることを意図する。

Claims (43)

  1. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表す、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  2. 医薬組成物であって、
    a)(i)1つ以上の多アミン化合物の残基と、
    (ii)1つ以上のα、β−不飽和カルボン酸またはエステルの残基と、を含むコポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  3. 医薬組成物であって、
    a)(i)多アミンモノマー、および
    (ii)2つ以上のアミン反応基を含む多官能モノマー
    から派生する高分枝コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  4. 前記アミン反応基は、独立して、ビニル基、カルボン酸基、エステル基および/またはこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記多官能モノマーは、
    Figure 2010513271
    から成る群から選択される、請求項3〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 医薬組成物であって、
    a)アミンエステルモノマーから派生する高分枝ポリマーであって、前記モノマーは、1つ以上のアミン反応基と、1つ以上のアミン基と、を含む高分枝ポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  7. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う、化合物から派生する高分枝コポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表す、高分枝コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  8. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびIIに従う、化合物から派生するコポリマーであって、
    Figure 2010513271
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有するコポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  9. 医薬組成物であって、
    a)(i)以下の式Iに従う化合物またはその残基と、
    (ii)以下の式IIに従う化合物またはその残基と、を含むコポリマーであって、
    Figure 2010513271
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  10. 前記コポリマーは、0.25から0.75の分枝度を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    コポリマー中の10〜95%の窒素原子は、第2級アミン部分である、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  12. ポリマー中の25〜75%の窒素原子は、第2級アミン部分である、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記コポリマーは、約1.2を上回る多分散性を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  14. 前記コポリマーは、約1.5を上回るの多分散性を有する、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生する分枝コポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記分枝コポリマーの固有粘度は、最大値(粘度平均分子量に対して)がないコポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  16. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記コポリマーは、ランダムな可変長分枝を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  17. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびII
    Figure 2010513271
    に従う化合物から派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    は、独立して、水素ラジカルまたは分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表し、
    前記コポリマー中の10%を上回り90%未満の非末端の非アミドアミン基は、第3級アミンから成る、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  18. 前記コポリマー中の25%を上回り75%未満の非末端の非アミドアミン基は、第3級アミンから成る、請求項1〜17のいずれかに記載の組成物。
  19. 式Iに従う化合物は、
    Figure 2010513271
    およびこれらの組み合わせから成る群から選択され、式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表す、請求項1および7〜18のいずれかに記載の組成物。
  20. 式Iに従う化合物は、
    Figure 2010513271
    およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1および7〜19のいずれかに記載の組成物。
  21. 式IIに従う化合物は、
    Figure 2010513271
    から成る群から選択される、請求項1および7〜20のいずれかに記載の組成物。
  22. 医薬組成物であって、
    a)i)少なくとも1つの多アミンまたはその残基と、
    ii)少なくとも1つのエステルまたは多エステルまたはその残基と、を含むコポリマーであって、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  23. 医薬組成物であって、
    a)2つ以上のコモノマーから派生するコポリマーであって、前記コモノマーは、
    i)少なくとも1つの多アミンと、
    ii)少なくとも1つのエステルまたは多エステルと、を含み、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  24. 前記多アミンは、2から20の末端アミン基を含み、前記多エステルは、2から20個の末端エステル基を含む、請求項22〜23のいずれかに記載の組成物。
  25. 前記多アミンは、
    Figure 2010513271
    およびこれらの組み合わせから成る群から選択され、式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表す、請求項22〜24のいずれかに記載の組成物。
  26. 前記多エステルは、
    Figure 2010513271
    およびこれらの組み合わせから成る群から選択され、式中、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表す、請求項22〜25のいずれかに記載の組成物。
  27. 医薬組成物であって、
    a)(i)少なくとも1つの多アミンエステルを形成するために、置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルを用いて多アミン化合物をアルキル化した後、
    (ii)多アミンエステルの重縮合により形成される、ポリマーまたはコポリマーであって、
    前記ポリマーまたはコポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有するポリマーまたはコポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  28. 前記重縮合は、少なくとも1つの多アミンエステルの重合を含む、請求項27に記載の組成物。
  29. 前記重縮合は、多アミン化合物と少なくとも1つの多アミンエステルの共重合を含む、請求項27に記載の組成物。
  30. 医薬組成物であって、
    a)多アミンエステルモノマーから派生する重縮合ポリマーであって、前記ポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有するポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  31. 前記多アミンエステルは、
    Figure 2010513271
    およびこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項30に記載の組成物。
  32. 医薬組成物であって、
    a)コポリマーであって、
    少なくとも1つの化合物またはその残基を含むコポリマーを含み、前記化合物は、以下の式III
    Figure 2010513271
    により表され、
    式中、
    Rは、独立して、置換または非置換、分枝または非分枝アルキルを表し、
    は、独立して、水素ラジカルまたは以下の式IV
    Figure 2010513271
    により独立して表される単位を表すが、少なくとも1つのRが式IVにより表される基を含むことを条件とし、
    式中、
    は、独立して、
    Figure 2010513271
    を表し、
    式中、
    mは、独立して、1〜20の整数を表し、
    は、独立して、水素ラジカル、置換または非置換アルキルラジカル、置換または非置換アリールラジカルを表す、またはRおよび隣接するRは、一緒に、架橋剤の残基、置換または非置換脂環ラジカル、置換または非置換芳香族ラジカルまたは置換または非置換複素環ラジカルを含む、連結を表すか、またはRは、別の化合物との連結を表し、
    は、水素ラジカルまたは式IVに従う単位を表し、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  33. 前記コポリマーは、少なくとも1つの化合物の残基を含み、前記化合物は、
    Figure 2010513271
    から成る、請求項32に記載の組成物。
  34. 医薬組成物であって、
    a)コポリマーであって、
    i)1つ以上のトリス(アミノアルカン)アミンの少なくとも1つの残基と、
    ii)置換または非置換α、β−不飽和カルボン酸またはエステルの少なくとも1つの残基と、を含み、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  35. 前記コポリマーは、以下の式V
    Figure 2010513271
    により表される1つ以上の基を含み、
    式中、Rは、化合物の残基の一部分への連結を含み、前記化合物は、独立して、式IIIにより表される、請求項34に記載の組成物。
  36. 医薬組成物であって、
    a)ビニルアミドモノマーから派生するポリマーであって、前記モノマーは、1つ以上のビニル基および1つ以上の非アミドアミン基を含み、前記ポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有するポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  37. 医薬組成物であって、
    a)以下の式VII
    Figure 2010513271
    により表されるモノマーから派生するポリマーであって、
    式中、Rは、−R−R、−R−NH−R−R、−R、−R−N−(R、−R−N(R−R)−Rまたは−R−N(R−R)−R−N(R)−R−N−(Rを表し、
    Rは、独立して、置換または非置換、分枝または非分枝アルキルを表し、
    は、独立して、−NHまたはNH Clを表し、
    は、独立して、−R−N−(R−Rを表し、
    前記ポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有するポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  38. 医薬組成物であって、
    a)コポリマーであって、
    少なくとも1つの化合物またはその残基を含み、前記化合物は、以下の式X
    Figure 2010513271
    により表され、
    式中、
    11は、独立して、水素ラジカル、または以下の式XIにより独立して表される単位を表すが、少なくとも1つのR11が式XIにより表される基を含むことを条件とし、
    Figure 2010513271
    式中、
    は、独立して、
    Figure 2010513271
    を表し、
    式中、
    mは、独立して、1〜20の整数を表し、
    は、独立して、水素ラジカル、置換または非置換アルキルラジカル、置換または非置換アリールラジカルを表す、またはRおよび隣接するRは、一緒に、架橋剤の残基、置換または非置換脂環ラジカル、置換または非置換芳香族ラジカルまたは置換または非置換複素環ラジカルを含む連結を表すか、またはRは、別の化合物との連結を表し、
    12は、水素ラジカルまたは式XIに従う単位を表し、前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  39. 医薬組成物であって、
    a)以下の式IおよびXII
    Figure 2010513271
    により表される、コモノマーから派生するコポリマーであって、
    式中、Rは、独立して、水素ラジカル、−RNH、−R−N−(R−NHまたは−R−N−(R−N−(R−NHを表し、Rは、独立して、分枝または非分枝、置換または非置換アルキルラジカルを表すが、少なくとも1つのRが水素ラジカルではないことを条件とし、
    前記コポリマーは、0.10から0.95の分枝度を有する、コポリマーと、
    b)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、前記組成物。
  40. 前記コポリマーは、以下の式XIII
    Figure 2010513271
    により表される1つ以上の基を含み、
    式中、R13は、独立して、化合物の残基の一部分への連結を表し、前記化合物は、独立して、式Iにより表される、請求項38〜39のいずれかに記載の医薬組成物。
  41. 前記ポリマーまたはコポリマーは、3000を上回る重量平均分子量を有する、請求項1〜40のいずれかに記載の組成物。
  42. 医薬組成物であって、
    a)請求項1〜41のいずれかに記載のポリマーまたはコポリマーの残基と、
    b)架橋剤またはその残基と、
    c)医薬的に許容される賦形剤と、
    を含む、ポリマーネットワークまたはコポリマーネットワークを含む、前記組成物。
  43. 前記架橋剤は、エピクロルヒドリンを含む、請求項42に記載の医薬組成物。
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