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JP2010182390A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気ディスクに潤滑剤を塗布した磁気ディスク装置において、空気膜潤滑面に濡れ広がりや磁気ヘッドスライダからの潤滑剤の落下を防止し、信頼性の高める。
【解決手段】磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において、他の側面と隣接する外側領域の全部または一部の濡れ性を空気流出側の側面における他の領域の濡れ性よりも悪くした(濡れ難くした)。例えば、磁気ヘッドスライダ8の空気流出側の側面13において、上下両端部に突起12を設けた。この突起12の頂上を成す面12aにおいて、他の領域(面12aと直行する面12cと領域11)よりも濡れ難い表面とする。また、他の領域では、潤滑剤の液滴が付着した際に、液滴が落下しない程度に十分濡れ広がれる濡れ性を持つ表面とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク装置に係り、高密度記録のため磁気ヘッドの浮上量が狭小である場合に、潤滑剤によるトラブルを防止するのに好適な磁気ディスク装置に関する。
磁気ヘッドスライダを備えた磁気ディスク装置では、回転する磁気ディスクとこの磁気ディスクに対して情報の記録再生をおこなう磁気ヘッドとの隙間が小さくなる程、磁気ディスクに記録再生できる記録密度は大きくなる。このため磁気ディスクと磁気ヘッドスライダの間隔(浮上量)は狭小化の一途をたどっている。磁気ディスクの表面には、磁気ヘッドスライダとの接触による磁気ディスク表面の磁気記録情報を守るために、潤滑剤が塗布されている。
以下、図17ないし図19を用いて従来技術に係る磁気ディスク装置とそれに用いられる潤滑剤について説明する。
図17は、一般的な磁気ディスク装置の構成図である。
図18は、磁気ヘッド5の先端の斜視図である。
図19は、従来技術に係る磁気ヘッドスライダの斜視図である。
図17に示されるように、磁気ディスク1は、スピンドルモータ(図示せず)に接続された磁気ディスク回転軸2に複数枚積層して固定されている。アーム4は、アーム回転軸3を中心に駆動する。アーム4を駆動するために、アーム回転軸3側のアーム4には、コイル(図示せず)が設けられ、ハウジング10側に設けられた磁石とそのコイルにより、駆動力を得るためのボイスコイルモータ6を形成し、それらよりロータリーアクチュエータを構成している。アーム4の先端には、磁気ディスク読み書き用の磁気ヘッド5が設けられている。磁気ヘッド5は、磁気ディスク1の上の磁気記録情報を読み書きするために磁気ディスク1の上を移動する。また待機中にはロードアンロード7に格納される。
図18の磁気ヘッド5の先端の斜視図は、図17の磁気ヘッド5の先端を磁気ディスク1側から見たものである。磁気ヘッド5の先端には、記録再生素子が形成された磁気ヘッドスライダ8が設けられており、この磁気ヘッドスライダ8が磁気ディスク1の上を空気膜潤滑効果で浮上しながら、磁気ディスク1表面の磁気記録情報の読み書きをおこなう。
図19は、図18の磁気ヘッドスライダ8を磁気ディスク1側から(図18の上から)みたものである。磁気ヘッドスライダ8にはパッド9が設けられており、磁気ヘッドスライダ8と磁気ディスク1で構成される隙間空間に図中の矢印の方向から空気が流入し、空気潤滑膜が形成される。したがって、空気は、図19に示した空気流出側の側面13より流失することになる。そして、この空気潤滑膜の作用により磁気ヘッドスライダ8は、磁気ディスク1の上を浮上することが可能となる。
特開平10−293982号公報 特開平8−87847号公報
上記のように、近年、磁気ヘッドスライダ8の磁気ディスク1上の浮上量の低下は著しい。それに伴い、磁気ディスク上の潤滑剤が巻上げられ、潤滑剤が磁気ヘッドスライダに付着する現象が生じている。この付着した潤滑剤には、大きく二つの問題がある。一つ目の問題は、潤滑剤が磁気ヘッドスライダ表面から空気膜潤滑面に濡れ広がり、その結果、浮上量が変化してしまうことである。また、二つ目の問題は、潤滑剤が磁気ヘッドスライダの振動や周囲の空気流動によってディスクに落下し、それに磁気ヘッドスライダが乗り上げてクラッシュすることである。
上記の一つ目の問題に対して、特許文献1の磁気ヘッドスライダを用いた磁気ディスク装置が提案されている。この特許文献1に記載された磁気ディスク装置によれば、磁気ヘッドスライダにおける空気膜潤滑面とその流出端端面の角度を70度以下にすることにより、流出端端面付近の空気の流れを滑らかにし、流出端端面への潤滑剤の付着を防止する効果があるものとしている。しかしながら、この特許文献1の磁気ディスク装置は、磁気ヘッドスライダへの潤滑剤の付着を完全に防止できるものではなく、流出端端面に付着した潤滑剤が、磁気ディスクが停止時に空気膜潤滑面へ濡れ広がる問題がある。
また、上記の二つ目の問題に対して、特許文献2の磁気ヘッドスライダが提案されている。この特許文献2に記載された磁気ヘッドスライダは、磁気ヘッドスライダの浮上面における空気流出端に接続するスライダーの一側面に、磁気ヘッドスライダへ付着した潤滑剤を保持する潤滑剤保持手段を設けたものである。潤滑剤保持手段としては、空気流出端に接続するスライダーの一側面に溝または突起を設けている。そして、これにより、磁気ヘッドに付着、堆積した潤滑剤が磁気ディスク停止時に磁気ディスクと磁気ヘッド浮上面の界面に浸入することを抑制し、吸着現象を回避できるとしている。
しかしながら、特許文献2の磁気ヘッドスライダにおいては、潤滑剤保持手段である溝や突起において、全面の濡れ性が同一であるか、または、空気膜潤滑面に接する面の濡れ性が良くて付着した潤滑剤が濡れ広がる性質があると、保持された潤滑剤がディスク停止時に空気膜潤滑面に濡れ広がる問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、磁気ディスクに潤滑剤を塗布した磁気ディスク装置において、空気膜潤滑面に濡れ広がりや磁気ヘッドスライダからの潤滑剤の落下を防止し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することにある。
本発明の磁気ディスク装置では、上記の課題を解決するため、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において、他の側面と隣接する外側領域の全部または一部の濡れ性を空気流出側の側面における他の領域の濡れ性よりも悪くした(濡れ難くした)。また、流出端端面の各領域での濡れ性のコントロールは、撥油剤や親油剤の塗布、表面粗さの変更によって実現する。空気流出端端面において濡れ性の良い(濡れ易い)領域では(濡れ広がり効果により)潤滑剤の液滴化が防止され、磁気ヘッドスライダにおける振動や空気流動によって潤滑剤の液滴が磁気ディスク上に落下するのを防止することが可能である。また、空気流出端端面の濡れ易い領域で濡れ広がった潤滑剤液滴は、濡れ難い領域で濡れ広がりがブロックされるために、空気膜潤滑面に潤滑剤が濡れ広がるのを防止することが可能である。
また、前記空気流出側の側面に関し前記外側領域の濡れ性の悪い領域を複数の三角形形状で構成し、前記磁気ヘッドスライダの空気膜潤滑面の方向に三角形の面積が増加するように配置した。空気流出側の側面に潤滑剤の液滴が形成された場合、液滴はより濡れ易い方向(空気膜潤滑面と反対側)へ移動する。これにより潤滑剤の液滴が空気膜潤滑面に濡れ広がることを防止することが可能である。
さらに、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において凹部を設けた。これにより空気流出側の側面に付着した液滴は表面張力効果により凹部に保持され、落下や濡れ広がりを防止することが可能である。
このように、本発明によれば、磁気ヘッドスライダに付着した潤滑剤に対して、落下と濡れ広がりを防ぐことができる。
一方、磁気ヘッドスライダに付着した潤滑剤を取り除く手段として、ロードアンロードに磁気ヘッドスライダが格納された際、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に対向するロードアンロードの面に突起を設け、その突起の濡れ性を磁気ヘッドスライダの側面よりも濡れ性を良くした(濡れ易くした)。これにより、空気流出端の側面に付着した潤滑剤の液滴は、濡れ性の効果によりロードアンロードへ移動するため、付着した潤滑剤の除去が可能となる。
上記の磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に関する発明とロードアンロードに関する発明を組み合わせることにより、さらに、有効な潤滑剤の落下・濡れ広がり防止効果が実現可能である。
本発明によれば、磁気ディスクに潤滑剤を塗布した磁気ディスク装置において、空気膜潤滑面に濡れ広がりや磁気ヘッドスライダからの潤滑剤の落下を防止し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その一)である。 本発明の第一の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その二)である。 本発明の第一の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その三)である。 本発明の第一の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その四)である。 従来技術に係る磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。 図1の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。 本発明の第二の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その一)である。 本発明の第二の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図(その二)である。 図7の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。 本発明の第三の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。 図10の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。 本発明の第四の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。 図17に示されたロードアンロード7の一部を拡大して示した斜視図である。 磁気ヘッドがロードアンロード7に格納された状態を示す斜視図である。 磁気ヘッドがロードアンロード7に格納された場合の磁気ヘッドスライダと突起の位置関係、および、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴の位置関係を示した側面図である。 図15の磁気ヘッドスライダと突起の位置関係において、磁気ヘッドスライダの側面から突起表面へ潤滑剤の液滴が移動する様子を示した側面図である。 一般的な磁気ディスク装置の構成図である。 磁気ヘッド5の先端の斜視図である。 従来技術に係る磁気ヘッドスライダの斜視図である。
以下、本発明に係る各実施形態を、図1ないし図16を用いて説明する。
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る第一の実施形態を、図1ないし図6を用いて説明する。
図1ないし図4は、本発明の第一の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。
図5は、従来技術に係る磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。
図6は、図1の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。
本実施形態は、図1の示される磁気ヘッドスライダ8の空気流出側の側面13において、上下両端部に突起12を設けたものである。この突起12において、空気膜潤滑面(図の上面)と隣接する面12bの濡れ性は、他の領域(面12aと直行する面12cと領域11)よりも濡れ難い表面となっている。また、他の領域では、潤滑剤の液滴が付着した際に、液滴が落下しない程度に十分濡れ広がれる濡れ性を持つ表面とする。さらに、図1の下側の突起12の面12bも濡れ難くすることにより、潤滑剤を空気流出側の側面13にのみ留めることができる。本発明は、このように空気流出側の側面13の他の側面30に隣接する外側領域の全てまたは一部を濡れ難くするものである。
図5と図6は、従来技術に係る磁気ヘッドスライダと本実施形態の磁気ヘッドスライダの効果の違いを示したものである。図5は、従来技術に係る磁気ヘッドスライダの構造を示したものであり、空気流出側の側面13に付着した潤滑剤の液滴19は、図中左の液滴のように磁気ヘッドスライダの振動や周囲の空気流動で落下したり、図中右の液滴のように空気膜潤滑面へ濡れ広がる問題がある。図6は、本実施形態の磁気ヘッドスライダの効果を示したものであり、空気流出側の側面13に付着した潤滑剤の液滴は突起12によって保持されるために、磁気ヘッドスライダの振動や周囲の空気流動による落下を防止することが可能である。また、装置静止時には、領域11の表面は濡れ性が良いために、付着した潤滑剤の液滴は濡れ広がり、液滴サイズが成長することはない。さらに、突起12において空気膜潤滑面(図の上面)と隣接する面12aの表面は濡れ難いために、領域11に付着した潤滑剤が空気膜潤滑面に濡れ広がるのを防止することが可能である。
本実施形態の磁気ヘッドスライダでは、突起12を磁気ヘッドスライダの上下2箇所に設け、それらの突起の頂上を成す面12a,12bを濡れ難くしている。これにより、空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴が、空気膜潤滑面に濡れ広がるのを防止するだけでなく、図の下方面(空気膜潤滑面と反対側の面)に潤滑剤が濡れ広がるの防止することが可能である。潤滑剤が空気膜潤滑面以外の面に濡れ広がった場合、周囲の空気流動の影響で飛散したりする可能性があり、前記突起12を設けることでこの問題も解決可能である。
図2と図3に示される磁気ヘッドスライダの構造は、図1の突起配置を変更した例である。また、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面における突起は、図4のように、面の4辺に配置しても良く、面の3辺でも良い。図2と図3に示される磁気ヘッドスライダでは、図1の磁気ヘッドスライダと同様のメカニズムにより、空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴がディスクに落下したり、空気膜潤滑面や他の側面に濡れ広がるのを防止することが可能である。
空気流出側の側面13における撥油部および親油部の形成は、撥油剤や親油剤の塗布による撥油膜および親油膜の形成に限られず、壁面の表面粗さを制御することでも実現できる。この場合、表面粗さを粗くすることにより親油性を高め、表面粗さを極力小さくすることにより撥油性を高めることが可能となる。また、部材表面の粗さなどを相対的に変えることによっても同様の効果を得ることができる。
上記の親油部と撥油部を実現するための具体的加工法としては、部材表面に撥油剤を塗布する方法、化学的な表面処理を施す方法、放電加工などで機械的に表面粗さを変化させる方法、あるいは、旋盤加工時の刃先の送り速度、切込み量を変える方法などが挙げられる。また、放電加工などで形状をパターニングする場合、放電加工面で表面粗さが増大し、未加工面よりも濡れ性が増大することで同様な効果を実現できる。さらに、パターニングした加工面全面に撥油剤を塗布することによっても加工を施した表面と未加工の表面の濡れ性を制御することは可能である。
加工面の粗さと潤滑剤の濡れ性は概略以下のようになる。例えば、放電加工を施して表面粗さを変えた金属表面上に一定量の潤滑剤を滴下して、ぬれ広がる半径を比較した場合、Rmax=3.2の加工面では滴下液滴の形状は、略円形に拡大するが、Rmax=25以上の加工面では、滴下液滴の輪郭は円形をとどめず、表面の凹凸内にぬれ拡がる。また、フライス加工Rmax=3.2の加工面では、液滴は加工目に沿って略楕円形状に拡大する。また、撥油剤を塗布する以外の方法で撥油しやすくするためには、表面の加工粗さを可能な限り小さくすることが必要になる。
撥油剤を塗布する場合、概略以下のような方法が望ましい。市販されている撥油剤の場合、目的表面に塗布、乾燥後、所定の温度で硬化させることにより、目的の撥油性を実現することができる。磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面表面に撥油膜を形成する方法としては、削って粗くした表面に撥油剤を選択的に塗布する方法、塗布パターンのマスクを作成して所定の厚さに塗布する方法などが挙げられる。いずれの場合も撥油剤の余剰部分は機械的、あるいは化学的に除去して撥油領域と親油領域の境界を明確にすることが望ましい。
〔実施形態2〕
以下、本発明に係る第二の実施形態を、図7ないし図9を用いて説明する。
図7および図8は、本発明の第二の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。
図9は、図7の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。
本実施形態は、第一の実施形態をより簡易に実施可能としたものである。本実施形態の磁気ヘッドスライダは、図7に示されるように、空気流出側の側面13において、磁気ヘッドスライダの他の側面30と隣接する外側領域14に撥油剤を塗布し、他の領域15に親油剤を塗布したものである。図9は、本実施形態の磁気ヘッドスライダのメカニズムを説明したものであり、空気流出側の側面13に付着した潤滑剤の液滴19は、濡れひろがるため液滴サイズが大きくなるのを防止して落下を回避することが可能である。また、領域14と領域15の濡れ性の違いにより付着した潤滑剤が空気膜潤滑面や他の側面30に濡れ広がるのを防ぐことが可能である。
図7の領域14は、空気流出側の側面の四辺に配置されているが、図8のように空気膜潤滑面と隣接する領域にのみ撥油剤を塗布することでも効果があり、潤滑剤が濡れ広がることにより問題が生じる場所に、撥油剤を塗布した領域14を配置することで濡れ広がりを防止可能である。
〔実施形態3〕
以下、本発明に係る第三の実施形態を、図10および図11を用いて説明する。
図10は、本発明の第三の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。
図11は、図10の磁気ヘッドスライダにおける空気流出側の側面に潤滑剤が付着した際の挙動を説明する図である。
本実施形態では、空気流出側の側面に関し、外側領域の濡れ性の悪い領域を複数の三角形形状で構成し、磁気ヘッドスライダの空気膜潤滑面の方向に三角形の面積が増加する(三角形の底辺が大きくなる)ように配置した。また、空気流出側の側面において、三角形領域以外の領域の表面は濡れ性が良くなるように、表面粗さを粗くするか、親油剤を塗布した。空気流出側の側面に潤滑剤の液滴が形成された場合、液滴はより濡れ易い方向へ移動する。図11は、本実施形態の磁気ヘッドスライダのメカニズムを説明したものであり、潤滑剤の液滴19が空気膜潤滑面に濡れ広がることを防止することが可能である。この三角形の形状は、他に台形や半円など、空気膜潤滑面の方向に面積が増加するものであれば良い。またこの三角形は、面13において1辺だけでなく、他の辺に設けられても良い。
〔実施形態4〕
以下、本発明に係る第四の実施形態を、図12を用いて説明する。
図12は、本発明の第四の実施形態に係る磁気ヘッドスライダの構造を示す斜視図である。
本実施形態の磁気ヘッドスライダは、図12に示されるように、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において凹部が複数設けられたものである。これにより空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴がトラップされ、液滴の落下、および、空気膜潤滑面への濡れ広がりを防止することが可能となる。
〔実施形態5〕
以下、本発明に係る第5の実施形態を、図13ないし図16を用いて説明する。
図13は、図17に示されたロードアンロード7の一部を拡大して示した斜視図である。
図14は、磁気ヘッドがロードアンロード7に格納された状態を示す斜視図である。
図15は、磁気ヘッドがロードアンロード7に格納された場合の磁気ヘッドスライダと突起の位置関係、および、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴の位置関係を示した側面図である。
図16は、図15の磁気ヘッドスライダと突起の位置関係において、磁気ヘッドスライダの側面から突起表面へ潤滑剤の液滴が移動する様子を示した側面図である。
本実施形態は、磁気ヘッドが休止する時に、効果的に磁気ヘッドスライダに付着した潤滑剤の液滴を除去するものである。
磁気ヘッドスライダの先端22は、図13中の矢印の方向から挿入され、ガイド16に沿って、プレート17との間に設けられた隙間に挟みこまれる。そして、突起18がプレート17の下方に形成されている。突起18の表面は、親油剤の塗布や、表面粗さを粗くすることで、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面よりも濡れ易い状態となっている。磁気ヘッド5がロードアンロード7に格納されたときには、図14に示される状態になる。磁気ヘッドが格納されると、磁気ヘッドスライダ8の空気流出側の側面13はロードアンロード7に設けられた突起18と対向し、狭い空間が形成される。
本発明の効果とメカニズムを、図15と図16を用いて説明する。図15と図16は、磁気ヘッド5がロードアンロード7に格納された場合の磁気ヘッドスライダ8と突起18の位置関係を示したものである。磁気ヘッドスライダ8の空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴19は、磁気ヘッド磁気ヘッドスライダ8がロードアンロード7に格納されると、突起18に液滴19の一部が付着する。突起18の表面は、磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面よりも濡れ易いために、図16のように液滴19は、突起18に移動する。これにより磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面に付着した潤滑剤の液滴を除去することが可能となる。
1…磁気ディスク、2…回転軸、3…アーム回転軸、4…アーム、5…ヘッド、6…ボイスコイルモータ、7…ロードアンロード、8…磁気ヘッドスライダ、9…パッド、10…ハウジング、11…濡れ性の良い領域、12…突起、13…空気流出側の側面、14…撥油剤の塗布領域、15…親油剤の塗布領域、16…ガイド、17…プレート、18…突起、19…潤滑剤の液滴、20…空気膜潤滑面、21…凹部、22…磁気ヘッドスライダの先端、30…他の側面。

Claims (7)

  1. 表面に潤滑剤が塗布された磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報の記録、再生をおこなう磁気ヘッドとを有し、前記磁気ヘッドの先端に、記録再生素子が形成され、前記磁気ディスク回転時に空気によって浮上する磁気ヘッドスライダが搭載された磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において、他の側面と隣接する外側領域の全部または一部の濡れ性を前記空気流出側における他の領域の濡れ性よりも悪くしたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記空気流出側の側面の前記外側領域を突起状に加工し、前記突起の頂上を成す面の濡れ性を、前記空気流出側の側面における他の領域よりも悪くしたことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記空気流出側の側面において、前記外側領域の表面粗さを他の領域よりも小さくしたことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記空気流出側の側面の前記外側領域に撥油剤を塗布し、前記空気流出側の他の側面に親油剤を塗布したことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記空気流出側の側面における前記外側領域の濡れ性の悪い領域を複数の三角形形状で構成し、前記磁気ヘッドスライダの空気膜潤滑面の方向に三角形の面積が増加するように配置したことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  6. 表面に潤滑剤が塗布された磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報の記録、再生をおこなう磁気ヘッドとを有し、前記磁気ヘッドの先端に、記録再生素子が形成され、前記磁気ディスク回転時に空気によって浮上する磁気ヘッドスライダが搭載された磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ヘッドスライダの空気流出側の側面において、凹部が設けられたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 表面に潤滑剤が塗布された磁気ディスクと、前記磁気ディスクの情報の記録、再生をおこなう磁気ヘッドとを有し、前記磁気ヘッドの先端に、記録再生素子が形成され、前記磁気ディスク回転時に空気によって浮上する磁気ヘッドスライダが搭載され、前記磁気ヘッドスライダを格納するロードアンロード部を備えた磁気ディスク装置であって、
    前記ロードアンロード部において、前記磁気ヘッドスライダの側面と対向するロードアンロード側の面に突起を設け、前記突起の濡れ性を前記磁気ヘッドスライダの側面の濡れ性よりも良くしたことを特徴とする磁気ディスク装置。
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