JP2010109147A - 発光素子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光効率が低下するのを抑制することが可能な発光素子を提供する。
【解決手段】この2波長半導体レーザ素子100(発光素子)は、(0001)面からなる平坦部10aと、(1、1、−2、10)面からなる傾斜部10bとを含むn型GaN基板10と、平坦部10aの表面上に形成される発光層33を含む青色半導体レーザ素子部30と、傾斜部10bの表面上に形成されるとともに青色半導体レーザ素子部30と異なる波長を発振する発光層53を含む緑色半導体レーザ素子部50とを備える。そして、青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部50は、それぞれ、窒化物系半導体からなる発光層33および53により構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】この2波長半導体レーザ素子100(発光素子)は、(0001)面からなる平坦部10aと、(1、1、−2、10)面からなる傾斜部10bとを含むn型GaN基板10と、平坦部10aの表面上に形成される発光層33を含む青色半導体レーザ素子部30と、傾斜部10bの表面上に形成されるとともに青色半導体レーザ素子部30と異なる波長を発振する発光層53を含む緑色半導体レーザ素子部50とを備える。そして、青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部50は、それぞれ、窒化物系半導体からなる発光層33および53により構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光素子およびその製造方法に関し、特に、異なる発光波長を有する複数の半導体発光素子部を備えた発光素子およびその製造方法に関する。
従来、異なる発光波長を有する複数の半導体発光素子部が形成された発光素子およびその製造方法が知られている(たとえば特許文献1参照)。
上記特許文献1には、1つの半導体基板上に波長の異なる2つの半導体レーザが集積化された半導体レーザ素子およびその製造方法が開示されている。この特許文献1に記載の半導体レーザ素子の製造方法では、まず、n型GaN基板の表面上に、n型GaN基板の主表面と平行な平坦面およびn型GaN基板の主表面から所定の角度だけ傾斜した傾斜面を有するようなn型クラッド層を形成している。その後、n型クラッド層の平坦面および傾斜面上にIn組成が異なる活性層をそれぞれ積層することによって、平坦面上に形成されたレーザ素子部と傾斜面上に形成されたレーザ素子部とで異なる波長を発振する半導体レーザ素子を形成している。なお、n型クラッド層にn型GaN基板の主表面から傾斜した傾斜面を形成するプロセスでは、所定のエッチング条件に設定された反応性イオンエッチングを用いている。これにより、n型クラッド層の表面に平坦面に対して所望の傾斜角度に調整された傾斜面を形成している。
しかしながら、上記特許文献1に開示された半導体レーザ素子およびその製造方法では、n型GaN基板の表面上に形成されたAlGaN(n型クラッド層)の平坦面の一部にエッチングにより傾斜面を形成するため、エッチングにより傾斜面を形成する分、半導体素子層の傾斜面は平坦面の部分よりも結晶性が悪くなると考えられる。すなわち、もともとn型GaN基板の表面上に結晶成長されたAlGaNは、n型GaN基板と比較して結晶性がそれほど良くないので、そのAlGaNにエッチングにより傾斜面を形成すると、傾斜面の結晶性はさらに悪くなると考えられる。この状態で、AlGaN(n型クラッド層)の傾斜面上に活性層などの半導体層を結晶成長させた場合、活性層内に結晶欠陥や転位などが発生しやすくなる。このため、活性層内に発生した結晶欠陥や転位に起因して半導体レーザ素子の発光効率が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、発光効率が低下するのを抑制することが可能な発光素子およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による発光素子は、第1結晶面からなる平坦部と、第1結晶面とは異なる第2結晶面からなる傾斜部とを含む基板と、平坦部の表面上に形成される第1活性層を含む第1半導体発光素子部と、傾斜部の表面上に形成されるとともに第1半導体発光素子部と異なる波長を発振する第2活性層を含む第2半導体発光素子部とを備え、第1半導体発光素子部および第2半導体発光素子部は、それぞれ、窒化物系半導体からなる第1活性層および第2活性層により構成されている。
この発明の第1の局面による発光素子では、上記のように、第2結晶面からなる傾斜部を含む基板と、傾斜部の表面上に形成される第2活性層を含む第2半導体発光素子部とを備えることによって、第2半導体発光素子部を、基板自体に形成された第2結晶面からなる傾斜部の表面上に半導体層を結晶成長させて形成することができる。本発明では、良好な結晶性を有する基板自体の傾斜部の表面上に、直接、第2活性層を含む半導体層を結晶成長させるので、結晶性の良好な第2活性層を形成することができる。この結果、第2半導体発光素子部の発光効率が低下するのを抑制することができる。
上記第1の局面による発光素子において、好ましくは、基板は、窒化物系半導体からなる。このように構成すれば、窒化物系半導体からなる基板自体の傾斜部の表面上に、同じ窒化物系半導体からなる第2活性層を含む第2半導体発光素子部を形成することができるので、第2活性層に、結晶欠陥や転位が発生するのを容易に抑制することができる。
上記第1の局面による発光素子において、好ましくは、第1半導体発光素子部の波長は、第2半導体発光素子部の波長よりも短い。このように構成すれば、たとえば、平坦部の表面上に形成された第1半導体発光素子部を青色光(波長:約435nm〜約480nm)を発光する発光素子として形成するとともに、傾斜部の表面上に形成された第2半導体発光素子部を緑色光(波長:約500nm〜約560nm)を発光する発光素子として形成することができるので、共通の基板上に発振波長の異なる半導体発光素子部が一体的に設けられた発光素子を容易に形成することができる。
上記第1の局面による発光素子において、好ましくは、第1結晶面は(0001)面または(0001)面に対して15°以下の傾斜角を有する面であり、第2結晶面は、面内に[1−100]方向を含む結晶面である。このように構成すれば、平坦部の表面上に形成された第1半導体発光素子部の波長よりも長い波長を有する第2半導体発光素子部を基板の傾斜部に容易に形成することができる。
上記第1の局面による発光素子において、好ましくは、第1半導体発光素子部は、第1光導波路を含み、第2半導体発光素子部は、第2光導波路を含み、第2光導波路は、第2半導体発光素子部の中央部よりも第1光導波路側の領域に形成されている。このように構成すれば、半導体素子層の厚み方向における第1光導波路と第2光導波路との距離をより短くすることができるので、第1半導体発光素子部の第1光導波路下部に形成される発光点と、第2半導体発光素子部の第2光導波路下部に形成される発光点とをより近づけて配置することができる。
この発明の第2の局面による発光素子の製造方法は、第1結晶面からなる平坦部と、第1結晶面とは異なる第2結晶面からなる傾斜部とを含む基板を形成する工程と、平坦部の表面上に窒化物系半導体からなる第1活性層を含む第1半導体発光素子部と、傾斜部上に第1半導体発光素子部と異なる波長を発振する窒化物系半導体からなる第2活性層を含む第2半導体発光素子部とを形成する工程とを備える。
この発明の第2の局面による発光素子の製造方法では、上記のように、第2結晶面からなる傾斜部を含む基板を形成する工程と、傾斜部上に窒化物系半導体からなる第2活性層を含む第2半導体発光素子部を形成する工程とを備えることによって、第2半導体発光素子部を、基板自体に形成された第2結晶面からなる傾斜部の表面上に半導体層を結晶成長させて形成することができる。すなわち、良好な結晶性を有する基板自体の傾斜部の表面上に第2活性層を含む半導体層を結晶成長させることができるので、結晶欠陥や転位などの発生が低減された第2活性層を形成することができる。これにより、発光素子に、発光効率の低下が抑制された第2半導体発光素子部を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図2および図3は、図1に示した第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の詳細構造を示した断面図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100の構造について説明する。なお、この第1実施形態では、発光素子の一例である2波長半導体レーザ素子に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図2および図3は、図1に示した第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の詳細構造を示した断面図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100の構造について説明する。なお、この第1実施形態では、発光素子の一例である2波長半導体レーザ素子に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100は、図1に示すように、約100μmの厚みを有するn型GaN基板10上に、約480nmの発振波長を有する青色半導体レーザ素子部30と約530nmの発振波長を有する緑色半導体レーザ素子部50とがB方向に所定の間隔を隔てて形成されている。なお、n型GaN基板10は、本発明の「基板」の一例であり、青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部50は、それぞれ、本発明の「第1半導体発光素子部」および「第2半導体発光素子部」の一例である。また、青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部50は、それぞれ、B方向に約100μmの素子幅を有している。
ここで、第1実施形態では、n型GaN基板10は、c面((0001)面)からなる平坦部10aと、平坦部10aに対してa軸方向(B方向)に約18°傾斜した(1、1、−2、10)面からなる傾斜部10bとにより上面が形成されている。そして、青色半導体レーザ素子部30は、n型GaN基板10の平坦部10aの表面上に形成されるとともに、緑色半導体レーザ素子部50は、n型GaN基板10の傾斜部10bの表面上に形成されている。なお、(0001)面は、本発明の「第1結晶面」の一例であり、(1、1、−2、10)面は、本発明の「第2結晶面」の一例である。
また、青色半導体レーザ素子部30は、図1に示すように、n型GaN基板10上に、約1μmの厚みを有するAl0.01Ga0.99Nからなるバッファ層31が形成されている。バッファ層31上に、約1.9μmの厚みを有するAl0.05Ga0.95Nからなるn型クラッド層32と、発光層33と、約0.45μmの厚みを有するAl0.05Ga0.95Nからなるp型クラッド層34と、約30nmの厚みを有するIn0.07Ga0.93Nからなるp型コンタクト層35とが形成されている。また、p型クラッド層34のB方向の略中央部に形成された凸部およびp型コンタクト層35によって、光導波路を構成するためのリッジ40が形成されている。また、リッジ40は、B方向に約1.5μmの幅を有するとともに共振器方向(紙面に垂直な方向)にストライプ状に延びるように形成されている。また、p型コンタクト層35上に、p型コンタクト層35から近い順に約3nmの厚みを有するPd層および約10nmの厚みを有するAu層からなるp側オーミック電極36が形成されている。なお、GaN、AlGaNおよびInGaNは、それぞれ、本発明の「窒化物系半導体」の一例である。
発光層33は、図2に示すように、n型クラッド層32から近い順に、約20nmの厚みを有するAl0.15Ga0.85Nからなるn型キャリアブロック層33aと、約80nmの厚みを有するIn0.03Ga0.97Nからなるn型光ガイド層33bと、MQW活性層33cと、約80nmの厚みを有するIn0.03Ga0.97Nからなるp型光ガイド層33dと、約20nmの厚みを有するAl0.15Ga0.85Nからなるp型キャリアブロック層33eとから構成されている。MQW活性層33cは、各々が約2.5nmの厚みを有するアンドープIn0.25Ga0.75Nからなる3層の量子井戸層33fと、各々が約20nmの厚みを有するアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる3層の量子障壁層33gとが交互に積層されている。なお、MQW活性層33cは、単層または単一量子井戸(SQW)構造などであってもよい。なお、MQW活性層33cは、本発明の「第1活性層」の一例である。
また、図1に示すように、p型クラッド層34の平坦部の上面とリッジ40の側面(p型クラッド層34の凸部およびp型コンタクト層35の両側面)とp側オーミック電極36の側面とを覆うように、SiO2からなる電流ブロック層37が形成されている。また、p側オーミック電極36の上面に接触するように、約10nmの厚みを有するTi層と約100nmの厚みを有するPd層と約300nmの厚みを有するAu層とからなるp側パッド電極38が形成されている。
また、緑色半導体レーザ素子部50は、n型GaN基板10上に、C方向に約1μmの厚みを有するAl0.01Ga0.99Nからなるバッファ層51が形成されている。バッファ層51上に、約1.9μmの厚みを有するAl0.03Ga0.97Nからなるn型クラッド層52と、発光層53と、約0.45μmの厚みを有するAl0.03Ga0.97Nからなるp型クラッド層54と、約30nmの厚みを有するIn0.07Ga0.93Nからなるp型コンタクト層55とが形成されている。また、p型クラッド層54のB方向の略中央部に形成された凸部およびp型コンタクト層55によって、光導波路を構成するためのリッジ60が形成されている。また、リッジ60は、B方向に約1.5μmの幅を有するとともに共振器方向(紙面に垂直な方向)にストライプ状に延びるように形成されている。また、p型コンタクト層55上に、p型コンタクト層55から近い順に約3nmの厚みを有するPd層および約10nmの厚みを有するAu層からなるp側オーミック電極56が形成されている。
発光層53は、図3に示すように、n型クラッド層52から近い順に、約20nmの厚みを有するAl0.10Ga0.90Nからなるn型キャリアブロック層53aと、約80nmの厚みを有するIn0.05Ga0.95Nからなるn型光ガイド層53bと、MQW活性層53cと、約80nmの厚みを有するIn0.05Ga0.95Nからなるp型光ガイド層53dと、約20nmの厚みを有するAl0.1Ga0.9Nからなるp型キャリアブロック層53eとから構成されている。MQW活性層53cは、各々が約2.5nmの厚みを有するアンドープIn0.55Ga0.45Nからなる3層の量子井戸層53fと、各々が約20nmの厚みを有するアンドープIn0.25Ga0.75Nからなる3層の量子障壁層53gとが交互に積層されている。なお、MQW活性層53cは、単層またはSQW構造などであってもよい。なお、MQW活性層53cは、本発明の「第2活性層」の一例である。
また、図1に示すように、p型クラッド層54の平坦部の上面とリッジ60の側面とp側オーミック電極56の側面とを覆うように、SiO2からなる電流ブロック層57が形成されている。また、p側オーミック電極56の上面に接触するように、約10nmの厚みを有するTi層と約100nmの厚みを有するPd層と約300nmの厚みを有するAu層とからなるp側パッド電極58が形成されている。
また、n型GaN基板10の下面((000−1)面)上に、n型GaN基板10から近い順に、約6nmの厚みを有するAl層と約10nmの厚みを有するPd層と約300nmの厚みを有するAu層とからなるn側電極11が形成されている。
また、青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部50は、共振器方向(図1の紙面に垂直な方向)の端部に一対の共振器端面(光出射面および光反射面)が形成されている。また、一対の共振器端面には、製造プロセスにおける端面コート処理により、AlN膜やAl2O3膜などからなる誘電体多層膜が形成されている。ここで、誘電体多層膜は、GaN,AlN、BN,Al2O3、SiO2、ZrO2、Ta2O5、Nb2O5、La2O3、SiN、AlONおよびMgF2や、これらの混成比の異なる材料であるTi3O5やNb2O3などからなる多層膜を用いることができる。
図4〜図8は、図1に示した第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。次に、図1〜図8を参照して、第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100の製造プロセスについて説明する。
第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100の製造プロセスでは、まず、図4に示すように、約300μmの厚みを有するとともにc面((0001)面)が主表面のn型GaN基板10を準備する。そして、n型GaN基板10の表面上に、フォトリソグラフィを用いてSiO2などからなるレジスト71をパターニングする。なお、レジスト71は[1−100]方向にストライプ状に延びるとともに、B方向に間隔が約200μm(好ましくは約100μm〜約400μm)の周期でパターニングされる。続いて、レジスト71の表面上およびレジスト71間に露出するn型GaN基板10の表面上を覆うように所定の厚みを有するレジスト72を塗布する。その後、マスクパターン(図示せず)をマスクとして図5に示す露光範囲に露光することにより、n型GaN基板10の表面上に直接接触する領域のレジスト72の表面に傾斜部72aを形成する。この際、露光時間を制御しながら照射を行うことにより、n型GaN基板10の上面に対して約18°傾斜するように傾斜部72aを形成する。また、傾斜部72aは、B1側のレジスト71近傍からB2側のレジスト71に向かってC1方向に傾斜するように形成される。
その後、レジスト72に対してイオンミリング法によるドライエッチングやウェットエッチングなどを用いて、レジスト72のエッチングを行う。この際、レジスト72は、傾斜部72aの傾斜形状を保った状態でC1方向にエッチングされる。そして、図6に示すように、エッチングの進行とともにn型GaN基板10の表面がエッチングされる。
ここで、第1実施形態では、n型GaN基板10は、傾斜部72aの傾斜形状(図5参照)を保った状態でC1方向にエッチングされる。そして、n型GaN基板10のエッチング部分が所定の深さに達したところでエッチングを停止する。この結果、図6に示すように、n型GaN基板10に、レジスト71が形成されている平坦部10a((0001)面)と異なる結晶面((1、1、−2、10)面))からなる傾斜部10bが形成される。その後、n型GaN基板10上に残されたレジスト71および72を除去して、n型GaN基板10の上面(平坦部10aおよび傾斜部10b)を全て露出させる。このようにしてn型GaN基板10を準備する。なお、n型GaN基板10の表面の結晶状態は良好であるので、n型GaN基板10の表面をエッチングして傾斜部10bを形成する場合の傾斜部10bの表面の結晶状態は、クラッド層などをエッチングして半導体層に傾斜部を形成する場合の傾斜面の結晶状態よりも良好である。
次に、図7に示すように、MOCVD法を用いて、n型GaN基板10の上面(平坦部10aおよび傾斜部10b)上に、バッファ層31、n型クラッド層32、発光層33(53)(詳細は図2および図3を参照)、p型クラッド層34、p型コンタクト層35を順次成長させて半導体素子層を形成する。
上記半導体素子層の形成において、具体的には、まず、基板温度を約1135℃の成長温度に保持した状態で、TMGa(トリメチルガリウム)およびTMAl(トリメチルアルミニウム)を含んだH2からなるキャリアガスを約100hPaの圧力下で反応炉内に供給して、n型GaN基板10上にバッファ層31を成長させる。この際、n型GaN基板10の平坦部10a上のバッファ層31は、(0001)面の主表面を有しながらC2方向に結晶成長するとともに、n型GaN基板10の傾斜部10b上のバッファ層31は、(1、1、−2、10)面からなる主表面を有しながらC2方向に結晶成長する。
次に、TMGaおよびTMAlと、GeH4(モノゲルマン)とを含んだH2からなるキャリアガスを反応炉内に供給して、バッファ層31上にn型クラッド層32を成長させる。その後、TMGaおよびTMAlを含んだH2ガスを反応炉内に供給して、n型クラッド層32上にn型キャリアブロック層33aを成長させる。
次に、基板温度を約800℃の成長温度に下げて保持した状態で、反応炉内にNH3ガスを約400hPaの圧力下で供給したN2ガス雰囲気中にて、TEGa(トリエチルガリウム)およびTMIn(トリメチルインジウム)を供給して、n型光ガイド層33b、MQW活性層33c(3層の量子井戸層33fおよび量子障壁層33gを交互に積層する)およびp型光ガイド層33dを成長させる。続いて、TMGaおよびTMAlを反応炉内に供給して、p型キャリアブロック層33eを成長させる。これにより、発光層33(詳細は図2を参照)が形成される。
ここで、第1実施形態では、発光層33が下層から上層に向かってC2方向に結晶成長する際、n型GaN基板10の平坦部10aに対応する領域では、MQW活性層33cを構成する量子井戸層33fは、略(0001)面からなる主表面を有した状態で結晶成長するとともに、約25%のIn組成を有するように形成される。一方、n型GaN基板10の傾斜部10bに対応する領域では、MQW活性層53c(図3参照)を構成する量子井戸層53f(図3参照)は、略(1、1、−2、10)面からなる主表面を有した状態で結晶成長するとともに、約55%のIn組成を有するように形成される。すなわち、傾斜部10bの表面上に積層される量子井戸層33fは、平坦部10aの表面上に積層される量子井戸層33fよりも原料ガスからのInの取り込み量が多い状態で結晶成長する。
次に、基板温度を約1000℃の成長温度に上昇させて保持した状態で、反応炉内にNH3ガスを約100hPaの圧力下で供給したH2ガスおよびN2ガス雰囲気中にて、TMGaおよびTMAlを供給して、発光層33上にp型クラッド層34およびp型コンタクト層35を成長させる。その後、p型コンタクト層35上に、真空蒸着法を用いて、p側オーミック電極36となる金属層を形成する。
その後、図7に示すように、プラズマCVD法などを用いて、p側オーミック電極36上に、SiO2からなるマスク層73を形成する。続いて、フォトリソグラフィを用いて、マスク層73上に、[1−100]方向(紙面に垂直な方向)にストライプ状に延びるとともにB方向に約1.5μmの幅を有するレジスト74をパターニングする。この際、n型GaN基板10の平坦部10aに対応する領域のp側オーミック電極36上、および、n型GaN基板10の傾斜部10bに対応する領域のp側オーミック電極56上に、ストライプ状のレジスト74が形成される。
その後、レジスト74をマスクとしてドライエッチングすることにより、凸部を有するp型クラッド層34(54)を形成する。これにより、n型GaN基板10の平坦部10aに対応する領域の半導体素子層にリッジ40が形成されるとともに、傾斜部10bに対応する領域の半導体素子層にリッジ60が形成される(図1参照)。
次に、フォトリソグラフィとドライエッチングとにより、n型GaN基板10上に、青色半導体レーザ素子部30(図1参照)を構成するレーザ素子の部分と、緑色半導体レーザ素子部50(図1参照)を構成するレーザ素子の部分とがB方向に所定の間隔を隔てて形成される。
その後、図8に示すように、プラズマCVD法などを用いて、p型クラッド層34の平坦部とリッジ40の側面とp側オーミック電極36の側面とを覆うように、電流ブロック層37を形成する。同様に、p型クラッド層54の平坦部とリッジ60の側面とp側オーミック電極56の側面とを覆うように、電流ブロック層57を形成する。その後、真空蒸着法を用いて、p側オーミック電極36の上面と電流ブロック層37の上面とを覆うp側パッド電極38を形成する。同様に、p側オーミック電極56の上面と電流ブロック層57の上面とを覆うp側パッド電極58を形成する。
その後、図8に示すように、n型GaN基板10が約100μmの厚みを有するようにn型GaN基板10の下面を研磨した後、n型GaN基板10の下面上にn側電極11を形成する。最後に、[1−100]方向に約800μmの共振器長を有するようにウェハをB方向に劈開(バー状劈開)するとともに、破線800の位置で共振器方向([1−100]方向)に沿って素子分割(チップ化)を行う。このようにして、図1に示した2波長半導体レーザ素子100が多数形成される。
第1実施形態では、上記のように、(1、1、−2、10)面からなる傾斜部10bを含むn型GaN基板10と、傾斜部10bの表面上に形成される発光層53を含む緑色半導体レーザ素子部50とを備えることによって、緑色半導体レーザ素子部50を、n型GaN基板10に形成された(1、1、−2、10)面からなる傾斜部10bの表面上に半導体層(バッファ層51〜p型コンタクト層55)を結晶成長させて形成することができる。上記第1実施形態では、良好な結晶性を有するn型GaN基板10の表面をエッチングして傾斜部10bを形成されるので、AlGaNに傾斜部を形成する場合と比べて、n型GaN基板10の傾斜部10bの結晶性が低下する度合いが少ない。この状態で、傾斜部10bの表面上に発光層53を含む半導体層(バッファ層51〜p型コンタクト層55)を結晶成長させることができるので、結晶性の低下が抑制された発光層53(MQW活性層53c)を形成することができる。この結果、緑色半導体レーザ素子部50の発光効率が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、平坦部10aの表面上に形成された青色半導体レーザ素子部30の波長が、傾斜部10bの表面上に形成された緑色半導体レーザ素子部50の波長よりも短いことによって、共通のn型GaN基板10上に発振波長の異なる半導体発光素子部が一体的に設けられた2波長半導体レーザ素子100を容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、平坦部10aが(0001)面からなるとともに、傾斜部10bが面内に[1−100]方向を含む(1、1、−2、10)面であるように構成することによって、傾斜部10bの表面上に、青色半導体レーザ素子部30の発振波長(約480nm)よりも長い波長(約530nm)を有する緑色半導体レーザ素子部50を容易に形成することができる。なお、両素子部(30および50)の光導波路は[1−100]方向に形成されるので、両素子部には(1−100)面からなる共振器端面が形成される。この面は、n型GaN基板10において劈開性を有しているので、容易に共振器を形成することができる。
(第1実施形態の変形例)
図9は、本発明の第1実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図9を参照して、この第1実施形態の変形例では、上記第1実施形態と異なり、緑色半導体レーザ素子部110のリッジ160が素子のB方向の中央部から青色半導体レーザ素子部30側(B1側)に寄せられて形成される場合について説明する。
図9は、本発明の第1実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図9を参照して、この第1実施形態の変形例では、上記第1実施形態と異なり、緑色半導体レーザ素子部110のリッジ160が素子のB方向の中央部から青色半導体レーザ素子部30側(B1側)に寄せられて形成される場合について説明する。
本発明の第1実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子150は、図9に示すように、n型GaN基板10上に、上記第1実施形態と同様の素子構造を有する青色半導体レーザ素子部30および緑色半導体レーザ素子部110が形成されている。なお、緑色半導体レーザ素子部110は、本発明の「第2半導体発光素子部」の一例である。
ここで、第1実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子150では、緑色半導体レーザ素子部110のリッジ160が、傾斜部10b上に形成された緑色半導体レーザ素子部110のB方向の中央部よりも青色半導体レーザ素子部30のリッジ40側(B1側)に寄せられて形成されている。これにより、青色半導体レーザ素子部30の発光点(リッジ40下部の発光層33の部分)の位置と、緑色半導体レーザ素子部110の発光点(リッジ160下部の発光層53の部分)の位置とが、C方向に近づけられるように構成されている。なお、第1実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子150のその他の構造および製造プロセスは、上記第1実施形態と同様である。
第1実施形態の変形例では、上記のように、リッジ160を、傾斜部10bの表面上に形成された緑色半導体レーザ素子部110のB方向の中央部よりも青色半導体レーザ素子部30のリッジ40側(B1側)の領域に形成することによって、半導体レーザ素子部の厚み方向(C方向)におけるリッジ40とリッジ160との距離をより短くすることができるので、青色半導体レーザ素子部30のリッジ40下部に形成される発光点と、緑色半導体レーザ素子部110のリッジ160下部に形成される発光点とをC方向により近づけて配置することができる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態による2波長半導体レーザ素子を構成する青色半導体レーザ素子部の発光層の詳細構造を示した断面図である。図11〜図13は、それぞれ、図10に示した第2実施形態による2波長半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。まず、図1および図10を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50とを別々の製造プロセスで形成して2波長半導体レーザ素子200を形成する場合について説明する。なお、第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200の外見的な構造は、図1に示した上記第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100と略同じである。
図10は、本発明の第2実施形態による2波長半導体レーザ素子を構成する青色半導体レーザ素子部の発光層の詳細構造を示した断面図である。図11〜図13は、それぞれ、図10に示した第2実施形態による2波長半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。まず、図1および図10を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50とを別々の製造プロセスで形成して2波長半導体レーザ素子200を形成する場合について説明する。なお、第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200の外見的な構造は、図1に示した上記第1実施形態による2波長半導体レーザ素子100と略同じである。
本発明の第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200は、図1に示すように、n型GaN基板10上に、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50とが形成されている。なお、青色半導体レーザ素子部230は、本発明の「第1半導体発光素子部」の一例である。
ここで、第2実施形態では、青色半導体レーザ素子部230の発光層233は、図10に示すように、各々が約2.5nmの厚みを有するアンドープIn0.3Ga0.7Nからなる3層の量子井戸層233fと、各々が約20nmの厚みを有するアンドープGaNからなる3層の量子障壁層233gとが交互に積層されたMQW活性層233cを有している。なお、MQW活性層233cは、本発明の「第1活性層」の一例である。なお、第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図1、図3〜図7および図10〜図13を参照して、第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200の製造プロセスについて説明する。
まず、図4〜図6に示した製造プロセスを用いて、平坦部10aおよび傾斜部10bを有するn型GaN基板10(図6参照)を準備する。その後、n型GaN基板10の表面上に、バッファ層31〜p型コンタクト層35までの各層を積層する。
ここで、第2実施形態の製造プロセスでは、発光層233(図11参照)を下層から上層に向かってC2方向に結晶成長させる際、基板温度を約770℃の成長温度に保持する制御を行う。これにより、n型GaN基板10の平坦部10aに対応する領域において、MQW活性層233c(図10参照)を構成する3層からなる量子井戸層233fの各々が、約30%のIn組成を有するように結晶成長する。
その後、図11に示すように、フォトリソグラフィを用いて、n型GaN基板10の平坦部10aに対応する領域のp型コンタクト層35上にレジスト241をパターニングする。そして、パターニングされたレジスト241をマスクとして、p型コンタクト層35からn型GaN基板10までをドライエッチングすることにより、青色半導体レーザ素子部230(図1参照)となる部分を残す。
レジスト241を除去した後、図12に示すように、フォトリソグラフィを用いて、n型GaN基板10の平坦部10aおよび青色半導体レーザ素子部230となる素子構造の表面全体を覆うようにSiO2からなる選択成長用マスク201をパターニングする。これにより、n型GaN基板10の傾斜部10bのみがC2方向に露出される。
この状態で、図12に示すように、n型GaN基板10の傾斜部10bの表面上に、緑色半導体レーザ素子部50(図1参照)を構成するバッファ層51〜p型コンタクト層55までの各層を順次積層する。なお、バッファ層51〜p型コンタクト層55までの各層は、マスク201上にも積層される。
ここで、第2実施形態の製造プロセスでは、発光層53を下層から上層に向かってC2方向に結晶成長させる際、基板温度を約750℃の成長温度に保持する制御を行う。これにより、n型GaN基板10の傾斜部10bに対応する領域において、MQW活性層53c(図3参照)を構成する3層からなる量子井戸層53fの各々が、約55%のIn組成を有するように結晶成長する。
その後、マスク201上に積層されたバッファ層51〜p型コンタクト層55の部分およびマスク201を除去する。そして、p側オーミック電極36および56を形成した後、図7に示した上記第1実施形態と同様の製造プロセスを用いて、平坦部10aの表面上に形成された素子構造の部分にリッジ240(図13参照)を形成するとともに、傾斜部10bの表面上に形成された素子構造の部分にリッジ60(図13参照)を形成する。
続いて、図13に示すように、フォトリソグラフィを用いて、n型GaN基板10の平坦部10aおよび青色半導体レーザ素子部230となる素子構造の表面全体と、緑色半導体レーザ素子部50となる素子構造の上面の所定領域(リッジ60を中心としたB1方向およびB2方向の所定の領域)とを覆うようにレジスト202aおよび202bをパターニングする。そして、レジスト202aおよび202bをマスクとして、p型クラッド層54から傾斜部10bまでをドライエッチングすることにより、レジスト202bとB方向に略同じ幅を有する半導体素子部を形成する。これにより、n型GaN基板10の傾斜部10bの表面上に、緑色半導体レーザ素子部50を構成するレーザ素子の部分が形成される。その後、レジスト202aおよび202bを除去する。
なお、第2実施形態による2波長半導体レーザ素子200のその他の製造プロセスは、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、n型GaN基板10の平坦部10aの表面上に青色半導体レーザ素子部230となる素子構造を形成した後に、n型GaN基板10の傾斜部10bの表面上に緑色半導体レーザ素子部50となる素子構造を形成する製造プロセスを用いることによって、青色半導体レーザ素子部230を構成するMQW活性層233cを結晶成長させる条件と、緑色半導体レーザ素子部50を構成するMQW活性層53cを結晶成長させる条件とを異ならせた状態で、発光層233および53をそれぞれ形成することができる。これにより、上記第1実施形態の場合と異なり、より適切に調整された条件下で緑色半導体レーザ素子部50のMQW活性層53cを形成することができるので、傾斜部10bの表面上に形成される緑色半導体レーザ素子部50のレーザ特性をより向上させることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の変形例)
図14は、本発明の第2実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図3および図14を参照して、この第2実施形態の変形例では、上記第2実施形態と異なり、緑色半導体レーザ素子部255を形成する際に緑色半導体レーザ素子部255の発光層253の厚みが、上記第2実施形態における緑色半導体レーザ素子部50の発光層53の厚みよりも大きい場合について説明する。なお、緑色半導体レーザ素子部255は、本発明の「第2半導体発光素子部」の一例である。
図14は、本発明の第2実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図3および図14を参照して、この第2実施形態の変形例では、上記第2実施形態と異なり、緑色半導体レーザ素子部255を形成する際に緑色半導体レーザ素子部255の発光層253の厚みが、上記第2実施形態における緑色半導体レーザ素子部50の発光層53の厚みよりも大きい場合について説明する。なお、緑色半導体レーザ素子部255は、本発明の「第2半導体発光素子部」の一例である。
ここで、第2実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子250では、図14に示すように、緑色半導体レーザ素子部255に発光層253が形成されている。また、発光層253は、図3に示すように、各々が約3.5nmの厚みを有するアンドープIn0.55Ga0.45Nからなる3層の量子井戸層253fと、各々が約20nmの厚みを有するアンドープGaNからなる3層の量子障壁層53gとが交互に積層されたMQW活性層253cを有している。なお、MQW活性層253cは、本発明の「第2活性層」の一例である。なお、第2実施形態の変形例による2波長半導体レーザ素子250のその他の構造および製造プロセスは、上記第2実施形態と同様である。
第2実施形態の変形例では、上記のように、量子井戸層253fの厚み(約3.5nm)を、上記第2実施形態における量子井戸層53fの厚み(約2.5nm)よりも大きくしてMQW活性層253cを形成することによって、レーザ動作時に半極性面からなる(1、1、−2、10)面を主表面とする発光層253に発生するピエゾ電場や自発分極などの内部電場をより一層低減することができるので、緑色半導体レーザ素子部255をより高出力化させることができる。
(第3実施形態)
図15は、本発明の第3実施形態によるRGB3波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図15を参照して、この第3実施形態では、上記第2実施形態と同様の製造プロセスを用いて形成した2波長半導体レーザ素子330に、赤色光(波長:約580nm〜約750nm)を発光する赤色半導体レーザ素子370を接合してRGB3波長半導体レーザ素子300を形成する場合について説明する。
図15は、本発明の第3実施形態によるRGB3波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図15を参照して、この第3実施形態では、上記第2実施形態と同様の製造プロセスを用いて形成した2波長半導体レーザ素子330に、赤色光(波長:約580nm〜約750nm)を発光する赤色半導体レーザ素子370を接合してRGB3波長半導体レーザ素子300を形成する場合について説明する。
本発明の第3実施形態によるRGB3波長半導体レーザ素子300は、図15に示すように、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50とがB方向に所定の間隔を隔てて形成された2波長半導体レーザ素子330に、赤色半導体レーザ素子370が接合されている。
ここで、第3実施形態では、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50との間におけるn型GaN基板10の平坦部10aの表面上に、SiO2からなる絶縁層301が形成されている。また、絶縁層301の表面上に、Auなどからなる電極層302が形成されている。そして、赤色半導体レーザ素子370のp側パッド電極378が、AuSn半田などからなる導電性接着層303を介して電極層302の部分に接合されている。
また、図15に示すように、赤色半導体レーザ素子370は、n型GaAs基板310の下面上に、約5μmの厚みを有するSiドープGaAsからなるn型コンタクト層371が形成されている。n型コンタクト層371の下面上に、SiドープAlGaInPからなるn型クラッド層372と、AlGaInP障壁層およびGaInP井戸層が交互に積層された発光層373、および、ZnドープAlGaInPからなるp型クラッド層374とが形成されている。また、p型クラッド層374の凸部の下面上には、ZnドープGaAsからなるp型コンタクト層375が形成されている。また、p型クラッド層374の凸部およびp型コンタクト層375によってリッジ380が形成されている。また、p型コンタクト層375上には、p側オーミック電極376が形成されている。
また、p型クラッド層374の平坦部の下面とリッジ380の側面(p型クラッド層374の凸部およびp型コンタクト層375の両側面)とp側オーミック電極376の側面とを覆うように、SiO2からなる電流ブロック層377が形成されている。また、p側オーミック電極376の上面に接触するように、約10nmの厚みを有するCr層と約2.2μmの厚みを有するAu層とが積層されたp側パッド電極378が形成されている。また、n型GaAs基板310の上面上に、n型GaAs基板310側から近い順に、AuGe層、Ni層およびAu層からなるn側電極379が形成されている。
また、図15に示すように、RGB3波長半導体レーザ素子300のn側電極304は、導電性接着層305を介して基台360に電気的に接続されている。
また、青色半導体レーザ素子部230は、p側パッド電極38にワイヤボンディングされた金属線321を介してリード端子(図示せず)に接続される。また、緑色半導体レーザ素子部50は、p側パッド電極58にワイヤボンディングされた金属線322を介してリード端子(図示せず)に接続される。また、赤色半導体レーザ素子370は、電極層302にワイヤボンディングされた金属線323を介してリード端子(図示せず)に接続される。また、赤色半導体レーザ素子370は、n側電極379にワイヤボンディングされた金属線324を介して基台360に接続される。これにより、RGB3波長半導体レーザ素子300は、各半導体レーザ素子のp側電極が互いに絶縁されたリード端子側に接続されるとともに、n側電極が共通の端子(基台360)に接続される状態(カソードコモン)に構成されている。
第3実施形態では、上記のように、青色半導体レーザ素子部230と緑色半導体レーザ素子部50とからなる2波長半導体レーザ素子330に、赤色半導体レーザ素子370を接合することによって、各々のレーザ素子特性がより向上された2波長半導体レーザ素子330と赤色半導体レーザ素子370とからRGB3波長半導体レーザ素子300を形成することができるので、発光効率が低下するのを抑制されたRGB3波長半導体レーザ素子300を容易に形成することができる。
(第4実施形態)
図16は、本発明の第4実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図16を参照して、この第4実施形態では、上記第1実施形態と異なり、a面((11−20)面)を主表面とするn型GaN基板410を使用して2波長半導体レーザ素子400を形成する場合について説明する。
図16は、本発明の第4実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した断面図である。図16を参照して、この第4実施形態では、上記第1実施形態と異なり、a面((11−20)面)を主表面とするn型GaN基板410を使用して2波長半導体レーザ素子400を形成する場合について説明する。
本発明の第4実施形態による2波長半導体レーザ素子400は、図16に示すように、n型GaN基板410上に、約530nmの波長を有する緑色半導体レーザ素子部450と約480nmの波長を有する青色半導体レーザ素子部430とがB方向に所定の間隔を隔てて形成されている。なお、緑色半導体レーザ素子部450および青色半導体レーザ素子部430は、それぞれ、本発明の「第1半導体発光素子部」および「第2半導体発光素子部」の一例である。
ここで、第4実施形態では、n型GaN基板410は、a面((11−20)面)からなる平坦部410aと、平坦部410aに対してc軸方向(B方向)に約9°傾斜した(22−41)面からなる傾斜部410bとを有している。そして、緑色半導体レーザ素子部450は平坦部410aの表面上に形成されるとともに、青色半導体レーザ素子部430は傾斜部410bの表面上に形成されている。なお、(11−20)面は、本発明の「第1結晶面」の一例である。また、(22−41)面は、本発明の「第2結晶面」の一例である。
なお、第4実施形態による2波長半導体レーザ素子400を構成する緑色半導体レーザ素子部450および青色半導体レーザ素子部430の詳細な素子構造(発光層の厚みやIn組成など)は、それぞれ、上記第1実施形態に示した緑色半導体レーザ素子部50および青色半導体レーザ素子部30と同様である。また、第4実施形態による製造プロセスについても上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、上記のように、緑色半導体レーザ素子部450を、n型GaN基板410のa面((11−20)面)からなる主表面を有する平坦部410aの表面上に形成することによって、緑色半導体レーザ素子部450の発光層53を無極性面(a面)からなる主表面上に結晶成長させて形成することができるので、発光層53に発生するピエゾ電場をより一層低減させることができる。これにより、緑色半導体レーザ素子部450の発光効率をより一層向上させることができる。
また、第4実施形態では、平坦部410aおよび傾斜部410bが面内に[1−100]方向を含むことによって、傾斜部10bの表面上に、青色半導体レーザ素子部430および緑色半導体レーザ素子部450の光導波路は[1−100]方向に形成されるので、両素子部には(1−100)面からなる共振器端面が形成される。この面は、n型GaN基板410において劈開性を有しているので、容易に共振器を形成することができる。なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、n型GaN基板10の(0001)面からなる平坦部10aの表面上に青色半導体レーザ素子部30を形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、(0001)面に対してa軸方向のオフ角度が15°以下の面を用いて青色半導体レーザ素子部30を形成してもよい。また、傾斜部10bについては、(0001)面に対してa軸方向のオフ角度が15°以上30°以下の面を用いて緑色半導体レーザ素子部50を形成してもよい。このような傾斜部としては、たとえば、(0001)面に対してa軸方向に約18°傾斜する(11−28)面や、約23°傾斜する(11−26)面などが用いられる。なお、平坦部10aのオフ角度は、傾斜部10bのオフ角度よりも小さいのが好ましい。さらには、オフ方向がa軸方向以外のたとえば[1−100]方向であるような平坦部および傾斜部が形成された基板を用いてもよい。
また、上記第4実施形態では、n型GaN基板410の(11−20)面からなる平坦部410aの表面上に緑色半導体レーザ素子部450を形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、(11−20)面以外の非極性面((1、1、−2、L)面(L>0))を用いて緑色半導体レーザ素子部450を形成してもよい。また、上記非極性面に対してc軸方向([0001]方向)のオフ角度が15°以下の面を用いて緑色半導体レーザ素子部450を形成してもよい。また、傾斜部410bについては、(11−20)面や上記非極性面に対してc軸方向のオフ角度が15°以上55°以下の面を用いて青色半導体レーザ素子部430を形成してもよい。このような傾斜部としては、たとえば、(11−20)面に対してc軸方向に約32°傾斜する(11−22)面や、約51°傾斜する(11−24)面などが用いられる。なお、平坦部410aのオフ角度は、傾斜部410bのオフ角度よりも小さいのが好ましい。さらには、オフ方向がc軸方向以外のたとえば[1−100]方向であるような平坦部および傾斜部が形成された基板を用いてもよい。
また、上記第3実施形態では、2つの半導体レーザ素子部(230および50)からなる2波長半導体レーザ素子330に対して、1つの赤色半導体レーザ素子370を接合することによりRGB3波長半導体レーザ素子300を構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、同一の成長用基板上に2つ以外の複数の半導体レーザ素子からなる多波長レーザ素子部を形成するとともに、この多波長レーザ素子部とは異なる波長のレーザ光を出射する1つまたは2つ以上の半導体レーザ素子を多波長レーザ素子部に接合することによって、集積型の半導体レーザ素子を形成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、平坦な活性層上に、リッジ部を有する上部クラッド層を形成し、誘電体のブロック層をリッジ部の側面に形成したリッジ導波型半導体レーザを形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、半導体のブロック層を有するリッジ導波型半導体レーザや、埋め込みヘテロ構造(BH)の半導体レーザや、平坦な上部クラッド層上にストライプ状の開口部を有する電流ブロック層を形成した利得導波型の半導体レーザを形成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、発光素子の一例である2波長半導体レーザ素子またはRGB3波長半導体レーザ素子に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、発光素子の一例であるLED素子に本発明を適用してもよい。たとえば、上記第3実施形態において示したRGB3波長半導体レーザ素子300と同様に、青色LEDチップと緑色LEDチップとが一体的に形成されたn型GaN基板10上に、赤色LEDチップを接合して白色LEDチップを形成してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、青色半導体レーザ素子部および緑色半導体レーザ素子部を用いて2波長半導体レーザ素子を形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、紫外光(波長:約350nm〜約480nm)を発光する半導体レーザ素子と青色半導体レーザ素子、または、紫外光を発光する半導体レーザ素子と緑色半導体レーザ素子などを用いて2波長半導体レーザ素子を形成してもよい。この場合、基板の平坦部の表面上に形成される半導体レーザ素子の発光ピーク波長が、傾斜部の表面上に形成される半導体レーザ素子の発光ピーク波長よりも短波長であるのが好ましい。
10 n型GaN基板(基板)
10a 平坦部
10b 傾斜部
30、230 青色半導体レーザ素子部(第1半導体発光素子部)
33c、233c MQW活性層(第1活性層)
50、110、255 緑色半導体レーザ素子部(第2半導体発光素子部)
53c、253c MQW活性層(第2活性層)
430 青色半導体レーザ素子部(第2半導体発光素子部)
450 緑色半導体レーザ素子部(第1半導体発光素子部)
10a 平坦部
10b 傾斜部
30、230 青色半導体レーザ素子部(第1半導体発光素子部)
33c、233c MQW活性層(第1活性層)
50、110、255 緑色半導体レーザ素子部(第2半導体発光素子部)
53c、253c MQW活性層(第2活性層)
430 青色半導体レーザ素子部(第2半導体発光素子部)
450 緑色半導体レーザ素子部(第1半導体発光素子部)
Claims (6)
- 第1結晶面からなる平坦部と、前記第1結晶面とは異なる第2結晶面からなる傾斜部とを含む基板と、
前記平坦部の表面上に形成される第1活性層を含む第1半導体発光素子部と、
前記傾斜部の表面上に形成されるとともに前記第1半導体発光素子部と異なる波長を発振する第2活性層を含む第2半導体発光素子部とを備え、
前記第1半導体発光素子部および前記第2半導体発光素子部は、それぞれ、窒化物系半導体からなる前記第1活性層および前記第2活性層により構成されている、発光素子。 - 前記基板は、窒化物系半導体からなる、請求項1に記載の発光素子。
- 前記第1半導体発光素子部の波長は、前記第2半導体発光素子部の波長よりも短い、請求項1または2に記載の発光素子。
- 前記第1結晶面は(0001)面または前記(0001)面に対して15°以下の傾斜角を有する面であり、前記第2結晶面は、面内に[1−100]方向を含む結晶面である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光素子。
- 前記第1半導体発光素子部は、第1光導波路を含み、前記第2半導体発光素子部は、第2光導波路を含み、
前記第2光導波路は、前記第2半導体発光素子部の中央部よりも前記第1光導波路側の領域に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光素子。 - 第1結晶面からなる平坦部と、前記第1結晶面とは異なる第2結晶面からなる傾斜部とを含む基板を形成する工程と、
前記平坦部の表面上に窒化物系半導体からなる第1活性層を含む第1半導体発光素子部と、前記傾斜部上に前記第1半導体発光素子部と異なる波長を発振する窒化物系半導体からなる第2活性層を含む第2半導体発光素子部とを形成する工程とを備える、発光素子の製造方法。
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