[go: up one dir, main page]

JP2010061853A - Fpc用コネクタ - Google Patents

Fpc用コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2010061853A
JP2010061853A JP2008223624A JP2008223624A JP2010061853A JP 2010061853 A JP2010061853 A JP 2010061853A JP 2008223624 A JP2008223624 A JP 2008223624A JP 2008223624 A JP2008223624 A JP 2008223624A JP 2010061853 A JP2010061853 A JP 2010061853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
wiring end
wiring
fpc
elastic contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008223624A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Oshitani
明良 押谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ACE FIVE KK
Original Assignee
ACE FIVE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ACE FIVE KK filed Critical ACE FIVE KK
Priority to JP2008223624A priority Critical patent/JP2010061853A/ja
Publication of JP2010061853A publication Critical patent/JP2010061853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】接続信頼性を維持できるとともに小型多極化および低コスト化が実現可能なFPC用コネクタを提供する。
【解決手段】配線端部40a,40bを上下に重ねて収容せしめる収容部11を備えたハウジング10を有し、ハウジングには複数の接触子2が二片の先端側を互いに向き合わせるように配列され、ハウジングにおける左右の接触子の配列部13,14は収容部の底部で一体的に連結されるとともに左右の接触子の配列部に対応して一対の加圧部材3がハウジングに保持されており、収容された状態において、左右に分かれて配列された接触子の一方の配列群の弾性接触片の上方に下側の配線端部の側部41a、他方の配列群の弾性接触片の上方に上側の配線端部の側部41bが位置付けられるようになっており、加圧部材はその位置付けされた配線端部の側部と支持片との間に介入し配線端部の側部を弾性接触片に対して押圧せしめる加圧部31を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、平型で柔軟性を有するFPC(Flexible
Printed Circuit)を電気的に接続するためのFPC用コネクタに関するものである。
FPC用のコネクタとして、FPCの挿入時にはコンタクトからの接触圧を受けずに低い挿入力で挿入でき、FPCの挿入後には所定の接触圧でコンタクトと接触して安定した電気的接続が得られるゼロ・インサーション・フォース(以下ZIFと称す。)構造のものが知られている(例えば特許文献1参照。以下これを公知例Aと称す)。
この公知例Aによれば、FPCを接続(結線)する接触子は略U字状に対向する二片の一方の片に弾性接触部を他方の片に回動支持部を有しており、回動支持部により回動自在に支持される加圧部材を所定の回動させたときに加圧部材の加圧部がFPCを上面側から押圧(加圧)し、また、加圧部材は容易には開かずに、FPCと接触子の接続を維持するとされている。
また、次のZIF構造のものも知られている(例えば特許文献2参照。以下これを公知例Bと称す)。
この公知例Bによれば、FPCの両側にそれぞれ導体露出部(接続部)を形成し、その導体露出部をコネクタの両側に位置させて一対設ける一方、コネクタには、これらの対をなす導体露出部にそれぞれ導通させるべき対をなす接触子(コンタクト)を設けており、また、コネクタには、接触子と導体露出部との間に接触圧力を発生させるため、一対の接触子の上に開閉可能でFPCの導体露出部を接触子に押圧する一対の固定レバーを設けている。これらの構成により導体露出部の数を増やすことができ多極化(接触子の多数化)においても小型化が可能とされている。
特開平7−142130号公報 特開平7−65914号公報
小型化高機能化が進む電子機器においては、その内部の配線部材として多用されるFPCの接続用コネクタにおいても、接続の信頼性を維持しつつ、小型化、多極化が実現でき、低コスト化が図れる形態であることが望ましい。
公知例Aのごとくの従来例において、そのハウジングには、長手方向の複数位置に等ピッチで接触子が一列状に配置されており、その接触子には、回路基板に半田付け(半田結線)せしめるためのテール部(接続部)が備わっている。このような形態において、多極化を図る場合は、ハウジングを長手方向に延長させ、接触子の配置箇所を増やせば良い。しかし、小型化(低背化)ニーズにも適合させる場合には、ハウジングの高さ(厚さ)に制限が生じ、この制限のもとでハウジングを長手方向に延長させた場合、ハウジングの(樹脂成形時の収縮や半田付け時の熱影響などによる)反りや捩じれの度合いが増大し、回路基板上の半田付け面に対する各テール部の平坦度(各テール部の下縁の高さのばらつき度合い)を悪化させ、(テール部に半田が届かず)半田付け不良を発生させることがある。
また、コネクタと回路基板との固定機能において、ハウジングの後方で一列状に並ぶテール部のみを回路基板に半田付けするだけでは(特に、開口部に挿入され結線されたFPCが不用意に引っ張り上げられた場合、FPCの挿入側よりコネクタが浮き上がり、半田付け部が剥がれる危険があり)固定強度が不充分とされるため、ハウジングの(長手方向の)両端部に金具を装着し、その金具もテール部とともに半田付けすることにより補強する形態としている。しかし、使用部品として金具を追加することは、部品コストおよび組立コストを増大させることとなる。
さらに、公知例Bのごとくの従来例において、略コ字状の加圧部材(固定レバー)は、ハウジング(絶縁ブロック)の両側部に突出形成された軸を支点にし、その支点間の加圧部(押圧部)がFPCの上面を加圧(押圧)する形態としているが、支点間の中間部分である加圧部は、下方からの力(加圧力に対する反力)を受けると、上方に撓みを生じて浮き上がる傾向にある構造であり、接触子(特に中央部分に配列された接触子)の接触圧力が低下し、接続不良を発生させることがある。この不良現象は、接触子の数が増大するほど(支点間の距離が大きくなるため撓みがさらに増大し)高まるとされており、導体露出部の数を増やしても小型化を可能とするこの従来例の目的が(多極化による反力の増大に抗するため加圧部材を肥大化させる必要が生じ)達成できないこととなる。また、FPCの両側に形成された導体露出部の間において引き回される配線パターン(プリント配線)は、導体露出部の数に対応してその配線数が増減するものであり、多極化のために導体露出部の数を増加させる場合、その配線数も増加することから、(配線ピッチは一定とした場合)FPCの横幅を広げて配線領域を確保する必要が生じ、しいてはハウジングの幅も広げる必要が生じ、コネクタの小型化の実現が妨げられることとなる。
よって、本発明の目的とするところは、上述のごとき従来技術の有する問題点を解決するものであって、接続信頼性を維持できるとともに小型多極化および低コスト化が実現可能なFPC用コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のFPC用コネクタは、前後に延びる配線端部の側部に導体露出部が複数並んで配設されたFPCを電気的に接続するコネクタであって、配線端部を上下に重ねて収容せしめるように上方へ開口する収容部を備えたハウジングを有し、そのハウジングには弾性接触片とその弾性接触片の上方に並ぶ支持片とこの二片の基端を一体に繋げる基端部とを備えた複数の接触子が収容部の左右方向に分かれてかつ二片の先端側を互いに向き合わせるような向きで配列され、ハウジングにおける左右の接触子の配列部は収容部の底部で一体的に連結されているとともにその左右の接触子の配列部のそれぞれに対応して一対の加圧部材がハウジングに保持されており、前記収容された状態において、左右方向に分かれて配列された接触子の一方の配列群における弾性接触片の上方に前記重なる下側の配線端部の側部が位置付けられるとともに、接触子の他方の配列群における弾性接触片の上方に前記重なる上側の配線端部の側部が位置付けられるようになっており、加圧部材はその位置付けされた配線端部の側部と支持片との間に介入し配線端部の側部を弾性接触片に対して押圧せしめる加圧部を備えている。
このように、複数の(好適には、バネ用銅合金などの導電性弾性部材から成形される)接触子を左右に(好適には、左右均等となる配置に)分けて二片の向きが対向するように(好適には、対称的に)配列する構成は、(配列ピッチを同じとする条件で)一列のみの配列構成と比べ(配列部の長手方向寸法を同等とする条件で)接触子の配置数を増大させること(多極化)が可能であり、ハウジングの成形加工時やコネクタとしての半田付け実装時において、一列配列の細長構造と比べ(左右バランスが良い構造であるため、多極においても比較的に)反りや捩じれなどが発生し難い。
また、ハウジングにおける左右の接触子の配列部は収容部の底部で一体的に連結されているため、左右の接触子の配列部の中間に位置するその連結部位が自動実装において吸着搬送する際の有効な(左右の重量バランスが取り易い)吸着面として利用できる。
さらに、コネクタの回路基板への固定において、一体的に連結された左右の配列部に配列される接触子が(好適には、配列された状態でハウジングの外側方に向かうように基端部より延長する半田付け用のテール部を備えて、そのテール部が)ハウジングの左右離れた(好適には、対称的な配置となる)箇所において半田付け固定されることが可能であり、左右の力学的バランスが整った強固な固定状態が容易に(補強金具などの補助部品に頼らずに)得られる。
また、支持片と(実質的には、略U字状バネ構造となるように)一体に繋がる弾性接触片の上方に配線端部の側部が位置付けされた状態において、配線端部の側部と支持片との間(隙間)に、(実質的にはその隙間を押し広げるように)加圧部を介入させて配線端部の側部を弾性接触片に対して押圧せしめる構成は、個々の接触子の支持片により加圧部が付勢されるため、接触子の数を増大させた(多極の)場合でも弾性接触片と側部との当接部の接触圧力を低下させることがなく、その当接部の接触圧力を(例えば加圧部の肉厚を任意に設定するなどして)任意に設定することも可能としている。
さらに、(好適には、双方の外形および導体露出部の配置が平面視で対称的な二つの配線端部が準備されたFPCのその)配線端部を(好適には、収容された状態において、上側の配線端部および下側の配線端部のそれぞれの側部を除く部分が重なるように)上下に重ねて収容せしめ、その上側および下側それぞれの配線端部の側部が左右に配列される接触子の弾性接触片の上方にそれぞれ(実質的には、導体露出部が弾性接触片の先端部の上方に)位置付けられる構成は、単数の配線端部のみを収容する構成と(上方視における収容部の面積を同じとする条件で)比較し、収容部内における(導体露出部から引き回される)配線パターンの配線領域を広く確保することが可能であり、(配線パターンの配列ピッチを同じとする条件の場合で)配線パターンの配線数を増加できる。
請求項2によれば、加圧部材は加圧部より延長する略板状の操作部を備えるとともにその操作部が収容部の底部に接近した所定位置とその所定位置から離反した開放位置との間を移動せしめるようハウジングに保持されており、操作部が所定位置にあるとき前記押圧する状態であるとともにこの状態において操作部の下方には前記重なる上側の配線端部を部分的に収容せしめる空間部が形成されている。この構成は、上側の配線端部および下側の配線端部のそれぞれの側部を除く部分が重なるように収容された場合、下側の配線端部が左右の接触子のいずれか一方と押圧状態に入る際に、上側の配線端部における下側の配線端部の側部に近い(下側の配線端部の側部を押圧する加圧部にも近い)重なり部分を空間部内に逃がすことを可能としており、空間部が形成されていない場合に起こり得る(加圧部材の下面に上側の配線端部の一部が当接し)加圧部の介入を妨げることによる押圧への悪影響を無くしている。
請求項3によれば、収容部における前記左右方向と直交する前後方向(長手方向)の両端側には収容部の底部より立ち上がる壁部が備わっており、その前端側の壁部および後端側の壁部の少なくとも何れか一方の壁部は上部が切り欠かれて上方に開口する開口部が形成されており、これら壁部により(好適には、前端側と後端側の壁部の対向する内面間の寸法を、前記収容された状態において前記前後方向となる側部の幅方向の寸法より、僅かに大きくなるように設定し)配線端部が収容された際、収容部内における前後方向への配線端部の移動を規制することができ、さらに、開口部の形成により開口部に対してFPCを部分的に係合させて(好適には、前記収容された状態において開口部を通り抜けるように配線端部からさらに延長する配線延長部および突延部を設け、この配線延長部および突延部と開口部とを係合させて)収容部内における左右方向への配線端部の移動を規制することができるため、弾性接触片の上方に配線端部の側部(実質的には、導体露出部)を位置付ける際のその位置決め精度を高めることが容易となる。
上述したように、本発明のFPC用コネクタは、多極であっても接続信頼性を維持しつつ小型で低コスト化を実現できるものである。
以下、添付図面の図1から図7に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明のFPC用コネクタの実施例とこのFPC用コネクタに接続されるFPCの実施例を示しており、図2は、そのFPCの配線端部を片面(導体露出部配設面)側から見た平面図である。
図1に示すように、FPC用コネクタ1において、絶縁樹脂で成形されたハウジング10は、上方(図1の上方向)に開口する収容部11を備え、その左側(図1における斜め左上方向)には、長手方向(図1における斜め右上から斜め左下にわたる方向)に接触子2を配列する第一の接触子配列部13を、収容部11の右側(図1における斜め右下方向)には、第一の接触子配列部13と対称的な配置で同じく長手方向に接触子2を配列する第二の接触子配列部14を備えている。また、第一の接触子配列部13側と第二の接触子配列部14側には、板状の操作部32を備えた一対の加圧部材3がそれぞれ長手方向の両端側に突出する軸部38をハウジング10の保持部15に係合させるようにして組み込まれている。
図2(a)は、第一の配線端部40a側を、図2の(b)は第二の配先端部40b側を示しており、図1および図2において、長手方向(図1における斜め右上から斜め左下にわたる方向、図2における上下方向)に伸びた形態のFPC4は、平面視で略長方形の第一の配線端部40aと、これと対称的な形態の第二の配線端部40bとを備えており、第一の配線端部40aの側縁に沿う側部41aにおける片面側43aには(好適には、導体箔に耐食メッキを施した)導体露出部42が配設され、第二の配線端部40bの側縁に沿う側部41bにおける片面側43bにも導体露出部42が配設され、その配設ピッチは(図1に示す)接触子2の配列ピッチに対応している。また、片面側43a,43bにおいて、側部41a,41bを除く部位には(好適には、ポリイミドフィルムなどの絶縁性に優れた板材の)カバー材48が接着されており、さらに、その背面側には(好適には、樹脂板や金属板などの剛性を有した材質の)補強板49が接着されている。
また、配線端部40a,40bより長手方向(図2における上方向)に延長する配線延長部50およびその反対方向に突出して延びる突延部51は、(図1に示す)ハウジング10に設けられた開口部16と係合し、さらに、ハウジング10の前端側の壁部18と後端側の壁部19は、(その壁部間に側部41a,41bが収まって)側部41a,41bの長手方向の両端部分と係合し、ともに収容部11に収容される配線端部40a,40bの水平方向の位置決めを確実にする手段であり、側部41a,41bに配設された導体露出部42と接触子2との接続の信頼性を高めている。なお、本実施例において、FPC4は、配線延長部50を長手方向の一方(図2における上方向)側のみに備えた形態としているが、この形態に限定したものではなく、配線延長部50を長手方向の他方(図2における下方向)側にも(突延部51に変えて)配置させた(両方向に向かい配線延長した)形態でも良い。また、FPC4は、配線延長部50よりさらに延長する延長部分(図示せず)で配線端部40aと配線端部40bとが繋がる(言い換えると、配線端部40aと配線端部40bとは、その延長部分で二股に分かれて形成されている)形態でも良く、配線端部40aと配線端部40bとが異なるFPCに形成されている形態(2つのFPCの配線端部を一体的に接続する形態)であっても良い。
図3から図6は、図1に示したFPC用コネクタ1に配線端部40a,40bが収容され、さらに押圧されるまでの状態を示した断面図であり、図3および図4は操作部32が開放位置にある状態、図5は操作部32が開放位置から所定位置の間にある状態、図6は操作部32が所定位置にある状態を示している。
図3において、弾性接触片21と支持片22の二片の先端側24,25を互いに向き合わせるような向きで左右の保持穴17にそれぞれ圧入されてハウジング10に保持されて配列されている左右の接触子2は、支持片22の下方(図3における下方)に並んで位置する弾性接触片21の先端側24に設けられた突状の接触部26を収容部11内に突出させるように配されており、接触部26に対し上方(図3における上方)から圧力が加わったとき先端側24が下方に撓む方向で弾性接触片21が弾性変位するよう設定されている。また、基端部23から外方向(図3における左右両方向)に延出するテール部29は回路基板(図示せず)に半田付けするための接続手段である。
また、加圧部材3は、操作部32が収容部11の底部12に接近した所定位置とその所定位置から離反した開放位置との間を回動せしめるよう、支持片22の先端側25に設けられた略円形の回動支持部28により回動自在に支持されており、その回動支持部28と係合する回動溝部37の内面は(回動時に回動支持部28から容易に外れないように)円弧状となっている。そして、接触子配列部13,14に複数の接触子2が配列された状態では、回動支持部28は櫛歯状に配列されて軸状をなし、実質的に加圧部材3の回動軸の機能を有するものである。なお、回動支持部28と回動溝部37の係合形態は、この形態に限らず、凹凸関係を逆にしても良いものである。
また、図3において、第一の配線端部40aは、導体露出部42を下向きにして(側部41aが第一の接触子配列部13側の二片の先端側24,25の間に案内されて挿入され、さらに、側部41aを除く部位が底部12に向けて落とし込まれるような過程を経て)収容部11に収容された状態である。この状態で、導体露出部42が接触部26の上方に位置付けられるように(上述した、配線延長部50および突延部51と開口部16との係合関係、壁部18,19と側部41aとの係合関係も設定要件とし)設定されている。
図4は、先に収容部11に収容された第一の配線端部40aの上側に(導体露出部42を下向きにして)第二の配線端部40bが重なって(側部41bが第二の接触子配列部14側の二片の先端側24,25の間に案内されて挿入され、さらに、側部41bを除く部位が底部12に向けて落とし込まれるような過程を経て)収容部11に収容された状態を示している。この状態で、第二の配線端部40bにおいても導体露出部42が接触部26の上方に位置付けられるように(上述した、配線延長部50および突延部51と開口部16との係合関係、壁部18,19と側部41bとの係合関係も設定要件とし)設定されている。
図5は、操作部32が所定位置に向け回動(移動)する過程において、先端部33より肉厚の断面形状とした加圧部31が側部41a,41bの上面に当接し始める時点の状態を示している。そして、この後、回動が進むにつれ、その当接箇所において(回動支持部28に回動溝部37が係合支持されているため加圧部31は殆ど浮き上がらずに)側部41a,41bに対し加圧部31の押圧力(厳密には下方向への分力)が作用し始めることがわかる。
図6は、操作部32が収容部11の底部12に接近した所定位置にある状態であり、この状態で、加圧部31の突状部34は、接触部26の上方より基端部23方向にやや近づいた位置まで入り込んでいる。そして、突状部34が回動支持部28と接触部26とを結ぶ軸線を越えているこの状態は、加圧部31が介入前の方向に戻り難い状態である。また、突状部34の軌道により側部41a,41bが下方に押し下げられ、その側部41a,41bの下方への変位量に対して、接触部26がその変位量分押し下げられ、その変位に対する弾性接触片21の反発力が側部41a,41b(実質的には、導体露出部42)と接触部26との当接箇所に作用することがわかる。この作用は、加圧部31を支持片22の先端側25と弾性接触片21の先端側24との間に介入させると、加圧部31が支持片22の先端側25により付勢され、側部41a,41bが加圧部31と弾性接触片21の先端側24との間で挟持される構成であることから実現されており、それぞれの当接箇所において(力学的に)個別に作用しているものである。よって、この構成は、公知例Bのごとくの従来例にて問題とされた(特に多極化の場合に生じる加圧部の撓みによる)接触圧力の低下による接続不良の発生がないものである。
また、図6において、操作部32の下方には、加圧部31の下面縁部35から上方に向かい傾斜する傾斜面36を内面の一部とする空間部39が形成されており、これが、上側に重なる配線端部40bの左側部分(側部41bを除く部分)を収容せしめている。この形態は、下側の配線端部40aの側部41aが下方の(第一の接触子配列部13に配列された接触子2の)弾性接触片21と押圧状態に入る際に、上側の配線端部40bにおける左側の(下側の側部41aおよび下側の側部41aを押圧する加圧部31にも近い)重なり部分45を空間部39内に逃がしており、このような空間部が形成されていない(加圧部31の下面縁部35が無く、加圧部31の下面と操作部32の下面が一致して平面状となっている公知例Aのような形態の)場合に起こり得る(操作部32の下面に重なり部分45が当接し、操作部32の所定位置に至るまでの回動を妨げることによる)押圧への悪影響を無くしている。
なお、図3から図6においては、第一の配線端部40aを先に収容部11に収容させ、その後、第二の配線端部40bを上方に重ねる形態として説明したが、第二の配線端部40bを先に収容部11に収容させ、その後、第一の配線端部40aを上方に重ねる形態として良く(すなわち、配線端部40a,40bの装着順序はいずれが先であってもよく)、この場合でも、上述の押圧への悪影響が無いように、左右一対の加圧部材3の双方の下面側に傾斜面36および配線端部の厚さよりも幾分大きめの逃げが設けられており、左右の操作部32の下方に空間部39を形成させている。なお、第一の配線端部40aおよび第二の配線端部40bのいずれか一方を接続して使用するように構成することもでき、例えば、このFPCコネクタが用いられる装置の機種(機能)に応じて、第一の配線端部40aおよび第二の配線端部40bのいずれか一方を選択して接続し、または両者を接続するように構成することも可能である。また、左右の操作部32に前後方向にオフセットして互い違いに設けた部分的な空間部分である切欠状部30は、操作部32を開放位置に戻す際、(指先などをその空間部分に入れて)操作部32の先端を(引っ掛けて)持ち上げ易くするためのものである。
図7(a)は、第一の配線端部40aの配線回路例を、図7(b)は、第二の配線端部40bの配線回路例を説明するための平面図であり、回路を明示するため図2に示したカバー材48は除いて図示している。図7(a)において、配線回路は、側部41aに配設された導体露出部42と、そのそれぞれから配線延長部50へと繋がる複数の配線パターン53とで基本構成されており、端側(図7における上方側)の導体露出部は、パターン幅が幅広の導体露出部52に形態を変えている。この幅広の導体露出部52のパターン幅は、配列された(図1に示した)接触子2の端側の(隣接する)二端子分が当接せしめる寸法に設定しており、ここに繋がる配線パターンも幅広にしており、(電源回路や接地回路に適するように)この部分の導体抵抗を比較的に低いものとしている。なお、導体露出部42の配設面の背面に別の(例えば、接地用の)回路層を設けて、導体露出部42,52や配線パターン53と選択的に(スルーホールなどにより)繋げて伝送特性を向上させても良い。
図7(b)において、その形態は、図7(a)に示した配線回路例と平面視で対称的である。このような対称的な形態の配線端部40a,40bを(図6に示すように)それぞれの配線パターン53の配線領域(側部41a,41bを除く領域)が重なるように上下に重ねて収容部11に収容させる構成は、単数の配線端部のみを収容させる構成の場合と比較し、収容部11内における配線パターン53の配線領域を(上下二重構造となるため)広く(この実施例では約二倍に)確保することが可能であり、このため、収容部11内における配線パターン53の配線数を増加でき、多極化による導体露出部42の増加に対応できるものとなっている。
なお、この実施例では、第一の接触子配列部13と第二の接触子配列部14とを底部12にて一体となるよう成形している形態としたが、本発明はこれに限定したものでなく、第一の接触子配列部13と第二の接触子配列部14とを別体に成形し、その後(例えば、超音波融着など方法を用いて)接合して一体化させたものでも利用することができる。また、この実施例では、加圧部材3を回動させて加圧部31を介入させる形態としたが、加圧部を水平移動させて介入させる形態でも良い。さらに、収容されるFPCが、極薄ICチップを内蔵した多層配線板などの薄型配線部材であっても適用できる。
本発明のFPC用コネクタの実施例を示した斜視図 図1で示したFPC用コネクタに接続されるFPCの平面図 図1で示したFPC用コネクタに第一の配線端部が挿入された状態を示した断面図(操作部が開放位置にある状態) 図1で示したFPC用コネクタに第二の配線端部が挿入された状態を示した断面図(操作部が開放位置とある状態) 図1で示したFPC用コネクタに配線端部が重なって収容された状態を示した断面図(操作部が開放位置と所定位置の間にある状態) 図1で示したFPC用コネクタに配線端部が重なって収容された状態を示した断面図(操作部が所定位置にある状態) 図2で示したFPCの配線回路例を示した平面図
符号の説明
2 接触子
3 加圧部材
4 FPC
10 ハウジング
11 収容部
12 底部
13 第一の接触子配列部
14 第二の接触子配列部
16 開口部
18 前端側の壁部
19 後端側の壁部
21 弾性接触片
22 支持片
23 基端部
24 弾性接触片の先端側
25 支持片の先端側
31 加圧部
32 操作部
39 空間部
40a 第一の配線端部
40b 第二の配線端部
41a 第一の配線端部の側部
41b 第二の配線端部の側部
42 導体露出部

Claims (3)

  1. 前後に延びる配線端部の側部に導体露出部が複数並んで配設されたFPCを電気的に接続するコネクタであって、
    前記配線端部を上下に重ねて収容せしめるように上方へ開口する収容部を備えたハウジングを有し、そのハウジングには弾性接触片とその弾性接触片の上方に並ぶ支持片とこの二片の基端を一体に繋げる基端部とを備えた複数の接触子が前記収容部の左右方向に分かれてかつ前記二片の先端側を互いに向き合わせるような向きで配列され、前記ハウジングにおける左右の前記接触子の配列部は前記収容部の底部で一体的に連結されているとともにその左右の前記接触子の配列部のそれぞれに対応して一対の加圧部材が前記ハウジングに保持されており、
    前記収容された状態において、左右方向に分かれて配列された前記接触子の一方の配列群における弾性接触片の上方に前記重なる下側の前記配線端部の側部が位置付けられるとともに、前記接触子の他方の配列群における弾性接触片の上方に前記重なる上側の前記配線端部の側部が位置付けられるようになっており、
    前記加圧部材はその位置付けされた前記配線端部の側部と前記支持片との間に介入し前記配線端部の側部を前記弾性接触片に対して押圧せしめる加圧部を備えていることを特徴とするFPC用コネクタ。
  2. 前記加圧部材は前記加圧部より延長する略板状の操作部を備えるとともにその操作部が前記収容部の底部に接近した所定位置とその所定位置から離反した開放位置との間を移動せしめるよう前記ハウジングに保持されており、前記操作部が前記所定位置にあるとき前記押圧する状態であるとともにこの状態において前記操作部の下方には前記重なる上側の前記配線端部を部分的に収容せしめる空間部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のFPC用コネクタ。
  3. 前記収容部における前記左右方向と直交する前後方向の両端側には前記収容部の底部より立ち上がる壁部が備わっており、その前端側の壁部および後端側の壁部の少なくとも何れか一方の壁部は上部が切り欠かれて上方に開口する開口部が形成され、前記収容された前記配線端部の水平方向への移動が規制されるように構成したことを特徴とする請求項1もしくは2に記載のFPC用コネクタ。
JP2008223624A 2008-09-01 2008-09-01 Fpc用コネクタ Pending JP2010061853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008223624A JP2010061853A (ja) 2008-09-01 2008-09-01 Fpc用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008223624A JP2010061853A (ja) 2008-09-01 2008-09-01 Fpc用コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010061853A true JP2010061853A (ja) 2010-03-18

Family

ID=42188452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008223624A Pending JP2010061853A (ja) 2008-09-01 2008-09-01 Fpc用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010061853A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150029902A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 엘지디스플레이 주식회사 커넥터
JP2021190244A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 ヒロセ電機株式会社 充電用コネクタユニット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150029902A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 엘지디스플레이 주식회사 커넥터
KR102170086B1 (ko) 2013-09-11 2020-10-26 엘지디스플레이 주식회사 커넥터
JP2021190244A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 ヒロセ電機株式会社 充電用コネクタユニット
JP7402746B2 (ja) 2020-05-28 2023-12-21 ヒロセ電機株式会社 充電用コネクタユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4260703B2 (ja) 電気コネクタ
JP4541428B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP6592995B2 (ja) 電気コネクタ
JP2007299554A (ja) 平型導体用電気コネクタ及び平型導体付き電気コネクタ
CN101390257A (zh) 用于扁平电缆的电连接器
CN102237590A (zh) 扁平型导体用电连接器
KR101302844B1 (ko) 커넥터
WO2009093586A1 (ja) 面実装部品及び電気コネクタ
JP2007323869A (ja) ケーブル用コネクタ
JP6771983B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP2019040799A (ja) フローティングコネクタ
JP2010061853A (ja) Fpc用コネクタ
US9236686B2 (en) Electrical connector assembly having anti-displacement socket ribs
JP4243970B2 (ja) ボールグリッドアレー型icソケット
KR20130034418A (ko) 연성 회로케이블 커넥터
JP2010021084A (ja) コネクタ装置
JP5185543B2 (ja) コネクタ
WO2018042930A1 (ja) 電気コネクタ
CN112425004B (zh) 电缆用连接器
JP4315331B2 (ja) 電気コネクタ
WO2006126431A1 (ja) 伝送ケーブルおよび伝送ケーブル用コネクタ
JP5230759B2 (ja) コネクタ
JP4492996B2 (ja) コンタクト
JP4837631B2 (ja) 電気接続部品
JP2006338955A (ja) フラットケーブル用コネクタ