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JP2010005764A - ねじ締め機 - Google Patents

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JP2010005764A
JP2010005764A JP2008169700A JP2008169700A JP2010005764A JP 2010005764 A JP2010005764 A JP 2010005764A JP 2008169700 A JP2008169700 A JP 2008169700A JP 2008169700 A JP2008169700 A JP 2008169700A JP 2010005764 A JP2010005764 A JP 2010005764A
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Japan
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screw
driver bit
sleeve
screw tightening
connecting band
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JP2008169700A
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Inventor
Toshihito Sakaba
俊仁 坂場
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】
ねじ締めの開始前に接合金具止め等の穴にねじを精度良く位置決めでき、使い勝手の良いねじ締め機を提供する。
【解決手段】
ねじ締め工具2と、ドライバービット10を覆うガイド部6と、ガイド部6に対してドライバービットの軸方向に相対的に移動可能な摺動部35を設け、摺動部35には複数のねじを保持する連結帯45を収容するマガジン部40が固定されたねじ締め機1において、ドライバービット10の外周側であってガイド部6との間に、ドライバービット10に連動して回転し、軸方向に摺動可能なスリーブ21を設けた。スリーブ21の先端にはマグネット30が設けられ、連結帯45に保持されたねじの頭をマグネット30に吸着させてドライバービット10の回転力をスリーブ21を介して伝達してねじ46を回転させる。この際、ねじ山と連結帯45の保持部分との作用によってねじ46が前進し、摺動部35から突出した位置で停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、連結帯によって保持された複数のねじを収容するマガジンからねじを一定間隔でドライバービットの先端に送り出すねじ送り機構を有するねじ締め機に関し、特に、ねじの締め付け前に、締め付け対象のねじを本体の先端から突出させることによって、締め付け位置合わせを容易にすることができるねじ締め機に関する。
複数のばらねじをセットして、ドライバービット軸線上に1本ずつ給送し、ドライバー工具を締付け材方向に押し付けることによりねじを締め付ける、ねじ送り機構を有するねじ締め機が特許文献1に開示されている。特許文献1では、マガジン内にねじを1ピッチずつ送るねじ給送機構を設け、マガジンを、ねじ案内溝が摺動部材の長手方向軸線に対し直角に位置するように摺動部材に装着して、ねじ給送機構を作動機構と連動させるようにしている。そして摺動部材の一往復動作によりねじを一ピッチ送って、ねじをドライバービットにより締め付け、この動作を連続的に繰り返してねじの締め付けを行っていた。
特開平6−339870号公報
特許文献1に示された構造では、締めつけ前のねじは、ねじ締め機の内部に保持され、ねじ締めに当たってねじの先端の位置決めがしにくく、所定の位置に正確にねじ締めすることが困難であった。特に、住宅建築に使用する接合金具を建築材に固定する場合においては、接合金具の穴はねじとの隙間が小さいので正確な位置にねじ締めできることが要求されていた。
本発明の目的は、上記背景に鑑みてなされてもので、ねじ締めの開始前に、接合金具止め等の穴にねじを精度良く位置決めでき、使い勝手の良いねじ締め機を提供することにある。
本発明の別の目的は、簡単な構成で、締め付け前にねじの先端をねじ締め機から突出させることができるねじ締め機を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、ねじ締め工具のトリガスイッチを引くだけで、ねじを前進させて突出させる動作と、ねじの締め付け動作の2種類の動作を制御できるねじ締め機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、ドライバービットを回転させるねじ締め工具と、ねじ締め工具に取り付けられドライバービットを覆うガイド部と、ガイド部に対してドライバービットの軸方向に相対的に移動可能な摺動部を設け、摺動部には複数のねじを保持する連結帯を収容し、連結帯に保持されたねじを順次ドライバービットの軸線上に搬送するマガジン部が固定されたねじ締め機において、ドライバービットの外周側であってガイド部との間に、ドライバービットによって回転され軸方向に摺動可能なスリーブを設け、スリーブの先端にマグネットを取り付け、連結帯に保持されたねじをマグネットに吸着させ、ドライバービットの回転力をスリーブを介してねじに伝達し、回転されるねじのねじ山と連結帯の保持部分との作用によってねじを前進させることにより、ねじを摺動部から突出させるようにした。スリーブは円筒形状であり、スリーブの内周側がドライバービットの外径に対応して、ドライバービットが回転するとスリーブも連動して回転するように多角形状であると好ましい。
本発明の他の特徴によれば、連結帯は、ねじを保持するための上側リップと下側リップを有し、スリーブを回転させるとねじが回転し、ねじのねじ山と下部リップとの作用によってねじが前進し、ねじの頭が下側リップにまで達するとねじの前進が止まるようにした。摺動部、ねじの先端が摺動部から突出した状態で保持する掴持手段が設けられ、掴持手段は軸方向と垂直方向に離れる2つの部材を有する。ねじの先端が摺動部から突出した状態でねじを保持した後、ねじ締め工具を稼働させてねじ方向に押しつけることにより、摺動部がねじ締め工具に接近する方向に移動してドライバービットの先端がねじと係合し、ねじ締めが行われる。
本発明のさらに他の特徴によれば、スリーブは、摺動部との間に配置されたバネ手段によって後方に付勢され、摺動部は、ガイド部との間に配置されたバネ手段によって前方に付勢される。マガジン部は、連結帯をドライバービットの軸線に接近するように移動させるための移送手段を有する。移送手段は例えばリボンスプリングによって付勢されるホルダである。摺動部には、締め付け済みのねじを保持していた連結帯部分を外部に排出させるための開口部を形成すると良い。
請求項1の発明によれば、ドライバービットによって回転され軸方向に摺動可能なスリーブを設け、スリーブの先端にマグネットを取り付け、スリーブを介してねじを回転させて、ねじを前進させることにより、ねじを摺動部から突出させるので、作業者はねじの締め付け前に、ねじ締め工具を押しつけることなくトリガを引いてねじを摺動部の先端から突出させることができる。従って、ねじを先端に突出されるために特別の操作が不要となる上に、ねじの位置決めがきわめて容易になるねじ締め機を実現できる。
請求項2の発明によれば、スリーブは円筒形状であり、スリーブの内周側がドライバービットの外径に対応する多角形状であるので、ドライバービットと同期して回転して、かつ、軸方向に移動可能な構成を簡単な形状で実現することができる。
請求項3の発明によれば、連結帯は、ねじを保持するための上側リップと下側リップを有し、ねじのねじ山と下部リップとの作用によってねじが前進し、ねじの頭が下側リップにまで達するとねじの前進が止まるので、連結帯のリップを利用してねじの前進を行うことができる上に、ねじ締め工具の回転を続けてねじが必要以上に前進してしまうこともないので使い勝手の良いねじ締め工具を実現できる。
請求項4の発明によれば、摺動部には、ねじの先端が摺動部から突出した状態で保持する掴持手段が設けられ、掴持手段は軸方向と垂直方向に離れる2つの部材を有するので、締め付け時に掴持手段によってねじを効果的に保持できる上に、ねじの締め付け完了直前に、ねじの頭が、離れる2つの部材の間を容易にくぐるので、スムーズにねじ締めを行うことができる。
請求項5の発明によれば、ねじが突出した状態でねじ締め工具を稼働、前進させることによりドライバービットの先端がねじと係合し、ねじ締めが行われるので、作業者はねじ送りの時の加えてねじ締め工具をねじの方向に押しつけるだけにねじ締め動作を開始することができる。
請求項6の発明によれば、スリーブは、摺動部との間に配置されたバネ手段によってドライバービットの軸方向後方に付勢され、摺動部は、ガイド部との間に配置されたバネ手段によってドライバービットの軸方向前方に付勢されるので、ねじ前進又はねじの締め付けが終了した際には自動的にスリーブと摺動部は元の位置に戻ることができる。
請求項7の発明によれば、マガジン部は、連結帯をドライバービットの軸線に接近するように移動させるための移送手段を有するので、ねじ締めが完了したら移送手段によって次のねじが移送されるので、容易に連続してねじ締め作業を行うことができる。
請求項8の発明によれば、摺動部には、締め付け済みのねじを保持していた連結帯部分を外部に排出させるための開口部を有するので、連結帯の使用済み部分が次のねじ締め作業に支障を与えることなく、連続してねじ締め作業を行うことができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては特に断りのない限り、図1の矢印で示した方向を前後方向として説明する。
図1は、ねじ締め機1の全体を示す図であり、一部に縦断面側面図を示す。ねじ締め機1は、インパクトドライバや電動ドライバーなどのねじ締め工具2と、ねじ締め工具2の回転軸付近前側に取り付けられるガイド部6と、ガイド部に対して前記ドライバービットの軸方向に相対的に移動可能な摺動部35と、摺動部35にと固定されるマガジン部40を含んで構成される。ねじ締め工具2の下部にはスピンドルケース15が設けられ、その中心にスピンドル3が配設される。スピンドル3にはドライバービット10が装着される。ガイド部6は、スピンドルケース15にボルト12によって固定されるホルダ4と、ホルダ4にねじ11で回転可能に固定されるガイドパイプ7を含んで構成される。
摺動部35は、ガイドパイプ7の内側配置される摺動体20と、摺動体20に固定される摺動体ガイド25を含んで構成される。摺動部35はガイドパイプ7に設けた溝によりガイドパイプ7に対して回転不能で、ガイドパイプ7に対して前後に摺動可能になるように保持される。摺動体20の上方には円筒状の空間が設けられ、その空間にはドライバービット10に対して前後方向に摺動可能で、ドライバービット10と相対回転不可能に装着されたスリーブ21が設けられる。スリーブ21は、外周が円形で内周が六角形の断面を有する略円筒形状であり、前後方向の後方寄りに半径方向外側に延在するフランジ21aが設けられ、フランジ21aの前面と摺動体20の貫通穴の後面側周囲との間に装着されたコーンスプリング23を介して軸方向に移動可能なように固定される。フランジ21aの後面は、摺動体20の円筒状の空間の内周側凹部に装着された止め輪26の前面に当接するので、スリーブ21の摺動距離を規制される。コーンスプリング23は圧縮バネであり、フランジ21が軸方向後方に移動するように付勢する。
摺動体20はスピンドル3に突合わして設けられたスプリング座8との間に配設されたスプリング9により付勢される。スプリング9は圧縮バネであり、付勢の方向は、ねじ締め工具2に対して摺動体20が前方に移動する向きである。摺動体20の前方への移動は、ガイドパイプ7に設けられたねじなどのストッパによって移動距離が制限される。
マガジン部40は、マガジンケース押さえ53と摺動体ガイド25との間にピン42で位置決めされ、ボルト43で固定される。マガジン部40は、リボンスプリング41、マガジンケース50、軸52、リボンスプリングホルダ44を含んで構成される。リボンスプリング41の一端は、そこに設けた穴に前述のピン42が貫通され、マガジンケース押さえ53に固定される。リボンスプリング41の巻き込んである片側はリボンスプリングホルダ44の左方に収納され、リボンスプリング41によってリボンスプリングホルダ44はドライバービット10側に(図中右方)に付勢される。リボンスプリングホルダ44はマガジンケース50内に摺動可能に配設され、ねじ46を均等な間隔で保持した連結帯45を右側に付勢する。このようにして先頭のねじ46が、木材等の被締め付け材61の上に保持された接合金具60の穴にねじ締められる。
摺動部35に取り付けられたマガジン部40は、スピンドルケース15に固定したホルダ4に対して、ガイドパイプ7が回転可能に保持される。このため作業箇所により、マガジン部40が梁などの木材(被締め付け材)と干渉する場合、マガジン部40を回転させ、干渉を避けることができる。
図2はガイド部6及び摺動部35を別の角度から見た縦断面図である。この図は、ドライバービット10の軸方向に見て、図1に対して90度回転した面での断面図である。スリーブ21の下端に円筒形のマグネット30が固定され、ねじ46の頭が近接した場合、強力な磁力と適切に考慮された磁路により、スリーブ21と鉄製のねじ46の頭が密着する。止め輪26の上下にはワッシャ27aと27bが配設され、スリーブ21の回転運動を行い易くする。ねじの連結帯45は断面がコの字形の柔らかな樹脂製でできたもので、コの字の一辺は連結帯ガイド溝112を介してマガジン部40の長手方向に移動する。このように、連結帯45は連結帯ガイド溝112によりガイドされるので、ねじ46が回転して前進する時に、連結帯45がその力に影響されて変形することが防止される。
ねじ46が前進して摺動体20から飛び出て停止したとき、先端が振れないようにするのがねじ押さえ121であり、ねじ押さえ121には、ねじ46の頭が通過し易いように斜めに加工されたガイド面121aが形成される。さらに、ねじ46の頭が通過しやすいように、摺動体20には、掴持手段、即ち、ねじ押さえ121と板ばね115(図中、摺動体20の外側に取り付けられる太線で示す部分)が設けられる。ねじ押さえ121はねじ120で板ばね115に固定され、板ばね115はねじ100によって摺動体20に固定される。板バネ115によってねじ押さえ121は、矢印28で示す軸方向に対して垂直方向に離れる方向に、少ない距離だけ移動可能である。
図3は図1のA−A部から見た摺動体20の部分前面図である。ねじ押さえ121は一対に分かれて(図中では左右に分かれて)設けられ、その間にねじ通路122が形成される。ねじ46のねじ山部がねじ通路122を通過する際には、ねじ押さえ121の内周側に形成されたねじ山によってねじ46をしっかり保持するが、ねじ46bの頭がねじ通路122を通過する際には、ねじ押さえ121は図中で左右方向に移動してねじ頭の通過を可能にする。ガイドパイプ7の円周方向の2ヶ所(図中上部と下部)には、ガイドパイプ7の先端部から軸方向後方に伸びる切り欠きが設けられ、上方の切り欠き7aは連結帯45の排出をするための開口部として機能し、下方の切り欠き(図中符号を付していない)は、マガジン部40が取り付けられた摺動部35の摺動範囲を確保する機能を果たす。
図4は、図1のB−B部の断面図である。図4において、ねじ46を保持した連結帯45は、マガジンケース50内に収納され、移送手段であるリボンスプリングホルダ44で付勢されて摺動体20に作られた角穴20aを通過するように移動できる。連結帯45には、ねじ46を保持するための凹切込み溝45cが設けられる。また、ねじ46を容易に離脱させるために連結帯を変形可能にするために、隣り合うねじの間にスリット45dが設けられる。マガジンケース50の左端にはボルト160とナット161によりケースキャップ200が固定される。
図5は、連結体45へのねじ46の取り付け状態を示す斜視図である。連結ねじ7は、連結帯45のねじ軸方向に大きく離間した二つの上リップ45aと下リップ45bの凹切込み溝45cにねじ46が差込み係止され、等間隔に複数本保持される。本実施形態では、連結帯45の上リップ45a、下リップ45bはねじ45の軸方向で大きく離間した2箇所でねじ46を保持するのが特徴である。隣の凹切込み溝とのリップ間は、スリット45dが設けられる。
図6は、図1のC−C部の断面図及びC−C部から摺動体ガイド25方向を見た図である。図6において、マガジンケース50の長手方向にはケースリブ50bが設けられる。また前方側(図中下部)にはケース折り返し50cが設けられ、連結帯45の脱落が防止される。
図7は、図1のD−D部の断面図及びD−D部から摺動体ガイド25方向を見た図である。図7において、リボンスプリングホルダ44に入ったリボンスプリング41はキャップ125がかぶされて脱落防止がなされる。マガジンケース50を突抜けて配設された軸52はケースリブ50bの溝に移動自由に挟持される。
次に図1、及び、図8〜図12を用いて、本実施形態におけるねじ締め時の動作を説明する。
図1において、ねじ締め工具2のトリガスイッチを引きモータ(図示せず)をONさせると、ドライバービット10が回転し、それに伴ってスリーブ21が回転する。スリーブ21の先端にはマグネット30が固定されており、ねじ46の頭と近接しているので磁力によってマグネット30はねじ頭に引き寄せられ、コーンスプリングの力に抗してねじの頭に固着し、その結果ねじ46もスリーブ21と同期して回転する。この時、連結帯45の下リップ45bが雌ねじの機能を持つので、ねじ46は前方に移動する。マグネット30とねじ46は磁力で一体化しているので、スリーブ21はねじ46の前進に引かれてコーンスプリング23を圧縮して移動する。ねじ46の頭はすぐに上リップ45aから離れるように移動するが、下リップ45bの雌ねじの機能によって前進を続ける。ねじ46のねじ山終端が下リップ46bを通過したあとも、ねじ押さえ121の内周側に形成されたねじ溝とねじ46のねじ山が螺合するために前進を続け、スリーブ21のフランジ21aが摺動体20に設けた穴の底に突当たるまで移動する。この状態を示すのが図8である。
トリガ5を戻してドライバービット10の空転をやめるとこの状態を保持できる。その結果、図8に示すように、ねじ46の先端が摺動体20から突き出た状態になる。摺動体20の先端にはねじ押さえ121が設けてあるので、ねじ46は軸と鉛直方向にぶれることはなく、しっかりと固定される。この状態でねじ46の先端を接合金具60の穴の中心に誘導することができる。このとき、図2に示したように連結帯ガイド溝112によって連結帯45の下リップ45bが保持されるので、連結帯45の一辺が上方に変形することが防止できる。
図9において、作業者は、ねじ46の先端を接合金具60の穴の中心に位置決めした状態でトリガ5(図1)を再び引いて、ねじ締め工具2を被締め付け材61の方向、即ち矢印29の方向に押し込む。するとスプリング9を圧縮しながら摺動体20はねじ締め工具2に近づくように移動し、ドライバービット10の先端とねじ46の頭の溝がかみ合い、ドライバービット10によってねじが回転を始め、被締め付け材61へのねじ46の締め付けが開始される。
図10において、ねじ締め工具2を被締め付け材61にさらに押付けるとねじ46は被締め付け材61に進入する。この時、スリーブ21はそれ以上前進できないので、その先端にあるマグネット30とねじ46の頭が離れることとなる。この結果、マグネット30はねじ46への吸着力を失い、スリーブ21はコーンスプリング23により上方へ戻される。また、ガイド面121a(図2)の作用によりねじ押さえ121は板ばね115が矢印方向にたわんでねじ通路122を拡げ、ねじ46のねじ頭の通過を容易にする。
図11において、ドライバービット10を回転させ、ねじ締め工具2をさらに押付ければ、ねじ46は被締め付け材61にさらに進入し、ねじの頭が接合金具60に接して締め付け終了となる。終了状態は切り欠き7aが窓となり目視で確認が可能である。ねじ締めが終了して、作業者がねじ締め工具2の被締め付け材への押しつけを解除すると、スプリング9の作用により摺動部35は初期位置に戻る。
図12は、ねじ締め付け終了後、ねじ締め工具2の押付け力を解除すると、スプリング9の付勢力により摺動体20は図1に示す位置に戻る。この時、連結帯45からドライバービット10が抜け出た状態になったので、リボンスプリング41により付勢された連結帯45は右側へ1ピッチ分移動し、次のねじ46の頭が摺動体20の内壁に接するまで移動する。その位置でドライバービット10の軸心とねじ46の軸心が一致して次のねじ締めの準備が完了する。連結帯45の空になったねじの部分は、摺動体20に設けた角穴20a(図4)を通過して右側に移動する。連結帯45のねじ46がねじ取付け溝45a、45bからずれた部分は摺動体20から突き出た状態になる。
本発明によれば、ねじ締めの開始前に、接合金具止め等の穴にねじを精度良く位置決めできるので、使い勝手の良いねじ締め機を提供することができる。また、簡単な構成で連結ねじを1本ずつ送り、締め付け前にねじの先端をねじ締め機から突出させることができる。さらに、このねじの突出させる動作もトリガスイッチを引くだけのワンタッチ操作で実行できるので、操作性が大変良い。
以上、本発明者によってなされた発明をねじ締め機の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態においては、ねじ締め工具として電動式のインパクトドライバを用いた例で説明したが、電動式の工具に限られるものではなく、エアーを動力とするエアー工具や、エンジン工具などを用いることも可能である。
さらに、上述の実施形態においては、先端が四角形のドライバービット10と、それに対応するねじを用いる例で説明したが、ドライバービットの形状と締結部材の形状はこれらの組み合わせに限られるものではなく、他の形状のドライバービット、ねじ、ボルト等を用いることができるのは言うまでもない。
また、本実施形態においては、連結ねじ45は断面がコの字状の樹脂製の連結帯を用いたが、連結帯の形状はコの字状に限られるものではなく任意の形状の連結帯を用いることができる。また、上リップ45aによるねじの保持位置を変えることによって、下リップ45bだけでなく上リップ45aにも雌ねじの機能を持たせることも可能である。
本発明の実施形態に係るねじ締め機の全体を示す側面図であり、一部に縦断面図を示す。 図1に示すねじ締め機のガイド部6及び摺動部35を別の角度から見た縦断面図である。 図1に示すねじ締め機を先端から見た部分前面図である。 図1のB−B部の断面図である。 図1の連結体45へのねじ46の取り付け状態を示す斜視図である。 図1のC−C部の断面図及びC−C部から摺動体ガイド25方向を見た図である。 図1のD−D部の断面図及びD−D部から摺動体ガイド25方向を見た図である。 本発明の実施形態に係るねじ締め機からねじが突出した状態を示す先端部の側面断面図である。 本発明の実施形態に係るねじ締め機でねじを締め始める状態を示す先端部の側面断面図である。 本発明の実施形態に係るねじ締め機でねじを締め中の状態を示す先端部の正面断面図である。 本発明の実施形態に係るねじ締め機でねじ締めを終了した状態を示す先端部の側面断面図である。 本発明の実施形態に係るねじ締め機でねじ締めを終了し、摺動部が初期位置に戻り、連結帯が一ピッチ送られた状態を示す先端部の側面断面図である。
符号の説明
1 ねじ締め機 2 ねじ締め工具 3 スピンドル 4 ホルダ
5 トリガ 6 ガイド部 7 ガイドパイプ 7a 切り欠き
8 スプリング座
9 スプリング 10 ドライバービット 11 ねじ
12 ボルト 15 スピンドルケース
20 摺動体 20a 角穴 21 スリーブ 21a フランジ
23 コーンスプリング 25 摺動体ガイド 26 止め輪
27a、27b ワッシャ 30 マグネット 35 摺動部
40 マガジン部 41 リボンスプリング 42 ピン 43 ボルト
44 リボンスプリングホルダ 44a 穴 45 連結帯
45a 上リップ 45b 下リップ
45c 凹切込み溝 45b スリット
46 ねじ 50 マガジンケース 50a 穴 50b ケースリブ
50c ケース折り返し 52 軸 53 マガジンケース押さえ
60 接合金具 61 被締め付け材 100 ねじ
110 ワッシャ 112 連結帯ガイド溝 114 通路
115 板ばね 120 ねじ 121 ねじ押さえ
121a ガイド面 122 ねじ通路 125 キャップ
150 スプリング 151 球 160 ボルト
161 ナット 200 ケースキャップ

Claims (8)

  1. ドライバービットを回転させるねじ締め工具と、該ねじ締め工具に取り付けられ前記ドライバービットを覆うガイド部と、該ガイド部に対して前記ドライバービットの軸方向に相対的に移動可能な摺動部を設け、該摺動部には複数のねじを保持する連結帯を収容し、該連結帯に保持されたねじを順次前記ドライバービットの軸線上に搬送するマガジン部が固定されたねじ締め機において、
    前記ドライバービットの外周側であって前記ガイド部との間に、前記ドライバービットによって回転され軸方向に摺動可能なスリーブを設け、
    前記スリーブの先端にマグネットを取り付け、
    前記連結帯に保持されたねじを前記マグネットに吸着させ、前記ドライバービットの回転力を前記スリーブを介して前記ねじに伝達し、
    回転される前記ねじのねじ山と前記連結帯の保持部分との作用によって前記ねじを前進させることにより、前記ねじを前記摺動部から突出させることを特徴とするねじ締め機。
  2. 前記スリーブは円筒形状であり、前記スリーブの内周側が前記ドライバービットの外径に対応する多角形状であることを特徴とする請求項1に記載のねじ締め機。
  3. 前記連結帯は、ねじを保持するための上側リップと下側リップを有し、前記スリーブを回転させると前記ねじが回転し、前記ねじのねじ山と前記下部リップとの作用によって前記ねじが前進し、前記ねじの頭が前記下側リップにまで達すると前記ねじの前進が止まることを特徴とする請求項2に記載のねじ締め機。
  4. 前記摺動部には、前記ねじの先端が摺動部から突出した状態で保持する掴持手段が設けられ、該掴持手段は軸方向と垂直方向に離れる2つの部材を有することを特徴とする請求項3に記載のねじ締め機。
  5. 前記ねじの先端が前記摺動部から突出した状態で前記ねじを保持した後、前記ねじ締め工具を稼働させて前記ねじ方向に押しつけることにより、前記摺動部が前記ねじ締め工具に接近する方向に移動して前記ドライバービットの先端が前記ねじと係合し、前記ねじのねじ締めが行われることを特徴とする請求項4に記載のねじ締め機。
  6. 前記スリーブは、前記摺動部との間に配置されたバネ手段によって前記ドライバービットの軸方向後方に付勢され、前記摺動部は、前記ガイド部との間に配置されたバネ手段によって前記ドライバービットの軸方向前方に付勢されることを特徴とする請求項5に記載のねじ締め機。
  7. 前記マガジン部は、前記連結帯を前記ドライバービットの軸線に接近するように移動させるための移送手段を有することを特徴とする請求項6に記載のねじ締め機。
  8. 前記摺動部には、締め付け済みのねじを保持していた連結帯部分を外部に排出させるための開口部を有することを特徴とする請求項7に記載のねじ締め機。
JP2008169700A 2008-06-28 2008-06-28 ねじ締め機 Withdrawn JP2010005764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2354583A1 (en) 2010-01-14 2011-08-10 AISIN AI Co., Ltd. Automatic dual-clutch transmission
CN107717422A (zh) * 2017-11-29 2018-02-23 苏州优德通力科技有限公司 一种机制螺纹部件自动旋紧装置

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EP2354583A1 (en) 2010-01-14 2011-08-10 AISIN AI Co., Ltd. Automatic dual-clutch transmission
CN107717422A (zh) * 2017-11-29 2018-02-23 苏州优德通力科技有限公司 一种机制螺纹部件自动旋紧装置

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