JP2009285027A - 電子血圧計 - Google Patents
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Abstract
【課題】被験者にとって最適なサーボゲインを設定することのできる電子血圧計を提供すること。
【解決手段】動脈の脈圧と容積の変化量との関係に基づいて、動脈の弾性特性を推定するための特性推定部108と、特性推定部108により推定された動脈の弾性特性、および、弾性特性と容積変化消去率の目標値との関係を示す所定の相関式に基づいて、容積変化消去率の目標値である特定目標値を算出するための消去率目標値算出部110と、サーボ制御中に、容積変化消去率(現在の動脈容積信号の振幅/カフ圧を初期カフ圧に設定したときの動脈容積信号の振幅)が算出された特定目標値を下回った時点のサーボゲインを、血圧測定のための特定サーボゲインとして決定するためのゲイン決定処理部114とを含む。
【選択図】図4
【解決手段】動脈の脈圧と容積の変化量との関係に基づいて、動脈の弾性特性を推定するための特性推定部108と、特性推定部108により推定された動脈の弾性特性、および、弾性特性と容積変化消去率の目標値との関係を示す所定の相関式に基づいて、容積変化消去率の目標値である特定目標値を算出するための消去率目標値算出部110と、サーボ制御中に、容積変化消去率(現在の動脈容積信号の振幅/カフ圧を初期カフ圧に設定したときの動脈容積信号の振幅)が算出された特定目標値を下回った時点のサーボゲインを、血圧測定のための特定サーボゲインとして決定するためのゲイン決定処理部114とを含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子血圧計に関し、特に、容積補償法を用いて血圧を測定する電子血圧計に関する。
従来の電子血圧計は、オシロメトリック法に従い血圧を測定するものがある。オシロメトリック法とは、被測定者の測定部位に予め腕帯(カフ)を巻き付けておく。測定時には、カフ内の圧力(カフ圧)を最高血圧より高く加圧し、その後徐々に減圧していく。この減圧する過程において、測定部位の動脈で発生する脈動をカフを介して圧力センサで脈波信号として検出する。その時のカフ圧と検出した脈動の大きさ(脈波信号の振幅)を利用して最高血圧と最低血圧を決定している。
一方、非侵襲で連続的に血圧波形を測定することができ、且つ簡便な装置として、容積補償法式血圧計がある(特許文献1:特公昭59−005296号公報)。
容積補償法とは次のようである。つまり、生体外からカフによって動脈を圧迫し、心拍に同期して脈動する動脈の容積を常時一定に保つことで測定部位を圧迫する圧力(カフ圧)と測定部位の動脈の内圧すなわち血圧とを平衡させ、この平衡状態を維持したときのカフ圧を検出することにより連続的に血圧値を得る方式である。
したがって、容積補償法では、動脈が無負荷状態にあるときの容積値(制御目標値)の検出、および、この無負荷状態を維持すること(サーボ制御)の2点が重要となる。サーボ制御の方法としてはフィードバック制御のPID制御(比例制御(Proportional Control)、積分制御(Integral Control)、微分制御(Derivative Control)を組み合わせて制御目標値に収束させる制御を指す)が用いられる。
ここで、高い精度で測定を行うためにはサーボゲインを制御対象(被測定者)に合わせて調整する必要がある。従来のサーボ制御では、制御対象の入力に対する応答性からサーボゲインを決定する手法が一般的である。具体的には入力値を階段状に変動させた時に出力値が応答しはじめるまでに要する時間(無駄時間)と応答しはじめてからの変化の速度(時定数)を事前に測定して、それらの値に基づきサーボゲインを設定する方法がとられる。
しかし、この方法は試行錯誤による調整を必要とするため調整に時間が掛かるので、迅速に制御を開始する必要がある血圧測定に適用するのは困難である。
また、この方法は、制御対象の応答性が不変であることを前提としており、体調の変化等により応答性が頻繁に変化する生体を対象とする血圧測定の制御に適用するのは困難である。
そこで、容積補償法による電子血圧計においては、事前の調整を行わずに制御を開始し、制御中に最適なサーボゲインを決定する必要が生じる。制御中に最適なサーボゲインを決定するために、非特許文献1においては、サーボゲインを徐々に増加させていき、動脈容積変化信号の消去率(制御中の振幅/制御前の振幅)が所定値より小さくなる時のサーボゲインを利用して血圧測定を行っている。
特公昭59−005296号公報
Yamakoshi K, Shimazu H, Togawa T, Indirect measurement of instantaneous arterial blood pressure in the rat, Am J Physiol 237, H632-H637, 1979.
しかしながら、従来の容積補償法による電子血圧計では、動脈容積変化信号の消去率(以下「容積変化消去率」という)の目標値は、被測定者によらず一定の値が採用されている。そのため、必ずしも、被測定者個人にとって最適なサーボゲインが設定されているとはいえなかった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、被験者にとって最適なサーボゲインを設定することのできる電子血圧計を提供することである。
この発明のある局面に従う電子血圧計は、容積補償法に従い血圧を測定するための電子血圧計であって、血圧の測定部位に装着されるカフと、カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、カフに設けられ、測定部位の動脈の容積を示す動脈容積信号を検出するための容積検出手段と、カフ圧を加圧および減圧により調整するためのカフ圧調整手段と、制御手段とを備える。制御手段は、カフ圧を、特定の圧力値を表わす初期カフ圧に設定するための設定手段と、カフ圧を初期カフ圧に設定した後に、検出される動脈容積信号に基づいて、動脈の容積が一定となるようにカフ圧調整手段をサーボ制御するためのサーボ制御手段と、サーボ制御手段によるサーボ制御と並行して、サーボゲインを徐々に増加させることにより、血圧測定のための特定サーボゲインを決定するための処理を行なう決定処理手段とを含み、決定処理手段は、サーボゲインを徐々に増加させる過程において、カフ圧を初期カフ圧に設定したときに検出された動脈容積信号の振幅と、現在の動脈容積信号の振幅との比率を表わす容積変化消去率を算出するための消去率算出手段と、算出された容積変化消去率と特定目標値とに基づいて、特定サーボゲインを決定するためのゲイン決定手段とを有する。制御手段は、動脈の脈圧と、動脈の脈圧間における容積の変化量との関係に基づいて、動脈の弾性特性を推定するための特性推定手段と、特性推定手段により推定された動脈の弾性特性、および、弾性特性と容積変化消去率の目標値との関係を示す所定の相関式に基づいて、動脈についての特定目標値を算出するための目標値算出手段とをさらに含む。
好ましくは、制御手段はカフ圧を所定値まで加圧させる過程、または、カフ圧を所定値から減圧させる過程において、動脈容積信号の振幅が最大となる時点における容積の平均値をサーボ制御手段によるサーボ制御の制御目標値として検出するための処理を行なう検出処理手段と、検出処理手段による処理と並行して、被測定者の最低血圧および最高血圧を推定するための血圧推定手段とをさらに含み、特性推定手段は、最低血圧および最高血圧それぞれが検出された時点間における動脈容積信号の値の差を、最高血圧と最低血圧との差で除算することにより、動脈の弾性特性を推定する。
好ましくは、ゲイン決定手段は、算出された容積変化消去率が特定目標値を下回った時点のサーボゲインを、特定サーボゲインとして決定する。
好ましくは、制御手段は、サーボ制御手段により特定サーボゲインでのサーボ制御が行なわれている際に、圧力検出手段からの検出信号を受付けて、検出信号に応じたカフ圧を血圧として決定するための血圧決定手段をさらに含み、血圧決定手段により決定された血圧を記憶するための記憶手段をさらに備える。
好ましくは、検出処理手段は、さらに、圧力検出手段からの検出信号および動脈容積信号に基づいて、初期カフ圧を導出する。
好ましくは、検出処理手段は、動脈容積信号の振幅が最大となる時点におけるカフ圧を、初期カフ圧として導出する。
本発明によると、動脈の弾性特性に応じて容積変化消去率の目標値が算出されるため、被験者にとって最適なサーボゲインを設定することができる。これにより、容積補償法にて精度良く血圧を測定することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本発明の実施の形態の説明に先立ち、本発明の概要について説明する。
従来の容積補償法を用いた電子血圧計においては、容積補償制御を行う際に、サーボゲインを徐々に増加させていき、容積変化消去率(制御中の振幅/制御前の振幅)が所定値より小さくなる点を検出して、この時のサーボゲインを利用して血圧測定を行っている。
従来の容積補償法を用いた電子血圧計においては、容積補償制御を行う際に、サーボゲインを徐々に増加させていき、容積変化消去率(制御中の振幅/制御前の振幅)が所定値より小さくなる点を検出して、この時のサーボゲインを利用して血圧測定を行っている。
しかし、容積変化消去率は、動脈の弾性特性すなわち動脈硬化度により異なる。具体的には、動脈が硬いほど押圧に対する応答性が悪くなるため制御が難しく、消え残り(制御中の脈波信号)が大きくなる。その結果、容積変化消去率は大きな値となる。反対に、動脈が柔らかいほど容積変化消去率は小さな値となる。そのため、本来、サーボゲインの最適値には個人差が生じる。
したがって、従来のように、容積変化消去率の目標値を固定的に予め定めておくと、血圧の測定精度が低下する。また、サーボゲインを最適値よりも高く設定すると、制御系が不安定になるため、制御信号において不要な高周波成分の振動が生じる。さらにゲインを増加すると、制御信号において異常発振が生じて制御不能になるという性質がある。
そこで、本発明は、動脈の弾性特性に応じて、容積変化消去率の目標値を設定(算出)することにより、被験者ごとに最適なサーボゲインを設定する。
以下に、本発明の実施の形態に係る、容積補償法を用いて血圧を測定する電子血圧計を説明する。容積補償法を用いた血圧測定は、たとえば特許文献1に開示される手順を利用する。
本実施の形態に係る電子血圧計は、容積補償法により連続的に血圧を測定する。電子血圧計は、生体外から動脈に外圧を加え、生体外圧と動脈内圧すなわち血圧とを常時平衡するようにフィードバック制御する。つまり、電子血圧計は、動脈壁が無負荷状態に維持されるようにカフ圧を微調整し、そのとき(無負荷状態)の生体外圧を測定することにより連続的に血圧を測定する。
(外観および構成について)
図1は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1の外観斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1の外観斜視図である。
図1を参照して、電子血圧計1は、本体部10と、被測定者の四肢に巻き付け可能なカフ20とを備える。本体部10はカフ20に取り付けられている。本体部10の表面には、たとえば液晶等により構成される表示部40と、ユーザ(被測定者)からの指示を受付けるための操作部41とが配置されている。操作部41は、複数のスイッチを含む。
本実施の形態において、「四肢」とは、上肢および下肢を表わす。つまり、四肢は、手首から腕の付け根までの部位と、足首から足の付け根までの部位とを含む。以下の説明においては、カフ20は、被測定者の手首に装着されるものとする。
なお、本実施の形態における電子血圧計1は、図1に示されるように、本体部10がカフ20に取り付けられた形態を例に説明するが、上腕式の血圧計で採用されているような、本体部10とカフ20とがエアチューブ(後述の図3においてエアチューブ31)によって接続される形態のものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1における血圧測定のためのカフ圧を制御する概念を表わした図である。図2には、カフ20が、被測定者の手首200に装着された様子が示される。
図2を参照して、本体部10には、ポンプ51および排気弁(以下、単に「弁」という)52を含むカフ圧の調整機構が配置される。
ポンプ51、弁52、および空気袋21内の圧力(カフ圧)を検出するための圧力センサ32からなるエア系30は、エアチューブ31を介して、カフ20に内包される空気袋21と接続される。このように、エア系30が本体部10に設けられるため、カフ20の厚みを薄く保つことができる。
空気袋21の内側には発光素子71と受光素子72とが所定の間隔に配置される。本実施の形態では、カフ20の装着状態における手首の周に沿って発光素子71と受光素子72とが並べられるが、このような配置例に限定されるものではない。また、カフ20には空気袋21が含まれることとしたが、カフ20に供給される流体は空気に限定されるものではなく、たとえば液体やゲルであってもよい。あるいは、流体に限定されるものではなく、マイクロビーズなどの均一な微粒子であってもよい。
図3は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図3を参照して、電子血圧計1のカフ20は、空気袋21と、動脈容積センサ70とを含む。動脈容積センサ70は、上述した発光素子71と受光素子72とを有する。発光素子71は、動脈に対して光を照射し、受光素子72は、発光素子71によって照射された光の動脈の透過光または反射光を受光する。
なお、動脈容積センサ70は、動脈の容積が検出できるものであればよく、インピーダンスにより動脈の容積を検出するものであってもよい。その場合、発光素子71および受光素子72に代えて、動脈を含む部位のインピーダンスを検出するための複数の電極が含まれる。
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、各部を集中的に制御し、各種の演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100と、CPU10
0に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部42と、測定された血圧データを後述の図8に従い記憶するための不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ)43と、CPU100を介し各部に電力を供給するための電源44、および現在時間を計時して計時データをCPU100に出力するタイマ45とを含む。操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力を受付ける電源スイッチ41Aと、測定開始の指示を受付けるための測定スイッチ41Bと、測定停止の指示を受付けるための停止スイッチ41Cと、フラッシュメモリ43に記録された血圧などの情報を読出す指示を受付けるためのメモリスイッチ41Dと、被測定者を識別するためのID(Identifier)情報を入力するために操作されるIDスイッチ41Eを有する。
0に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部42と、測定された血圧データを後述の図8に従い記憶するための不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ)43と、CPU100を介し各部に電力を供給するための電源44、および現在時間を計時して計時データをCPU100に出力するタイマ45とを含む。操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力を受付ける電源スイッチ41Aと、測定開始の指示を受付けるための測定スイッチ41Bと、測定停止の指示を受付けるための停止スイッチ41Cと、フラッシュメモリ43に記録された血圧などの情報を読出す指示を受付けるためのメモリスイッチ41Dと、被測定者を識別するためのID(Identifier)情報を入力するために操作されるIDスイッチ41Eを有する。
本体部10は、さらに、上述したエア系30と、カフ圧の調整機構50と、発振回路33と、発光素子駆動回路73と、動脈容積検出回路74とを含む。
調整機構50は、ポンプ51および弁52の他、ポンプ駆動回路53と弁駆動回路54とを有する。
ポンプ51は、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給する。弁52は、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される。ポンプ駆動回路53は、ポンプ51の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路54は弁52の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
発光素子駆動回路73は、CPU100からの指令信号に応じて、発光素子71を所定のタイミングで発光させる。動脈容積検出回路74は、受光素子72からの信号に基づき、動脈容積を検出する。
圧力センサ32は、静電容量型の圧力センサでありカフ圧により容量値が変化する。発振回路33は、圧力センサ32の容量値に応じた発振周波数の信号をCPU100に出力する。CPU100は、発振回路33から得られる信号を圧力に変換し圧力を検知する。
図4は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、図4には、説明を簡単にするために、CPU100の有する各部との間で直接的に信号を授受する周辺のハードウェアのみ示されている。
図4を参照して、CPU100は、制御目標値検出部102と、カフ圧設定部104と、特性推定部108と、消去率目標値算出部110と、サーボ制御部112と、ゲイン決定処理部114と、血圧決定部116とを含む。
各部について、図5を参照しつつ説明する。図5は、本発明の実施の形態における一連の血圧測定処理の流れを説明するための図である。図5の上段には、圧力センサ32によって検出されるカフ圧Pcを示す信号がタイマ45が計時する時間軸に沿って示される。図5の中段と下段には、同一の時間軸に沿った動脈容積変化信号PGacと動脈容積信号PGdcが示される。
制御目標値検出部102は、カフ圧を所定値(たとえば200mmHg)まで加圧させる過程において、初期カフ圧(図5における符号MBP)を導出し、かつ、制御目標値(図5における符号V0)を検出する。制御目標値検出部102は、ポンプ駆動回路53にポンプ51を駆動させるとともに、発光素子駆動回路73に発光素子71を駆動させる。ポンプ51が駆動されることで、カフ圧が徐々に上昇する。発光素子71の駆動により、受光素子72が受付けた信号が、動脈容積検出回路74に出力される。制御目標値検出部102は、動脈容積検出回路74から出力される動脈容積信号および動脈容積信号の1拍ごとの変化(振幅)を表わす動脈容積変化信号を入力する。
制御目標値検出部102は、カフ圧が所定値となるまでポンプ駆動回路53の駆動を制御する。カフ圧が所定値に達するまでの間、動脈容積変化信号の(仮の)最大値を検出するとともに、発振回路33からの信号を入力し、入力した信号を圧力値に変換する。そして、検出された仮の最大値とその時点におけるカフ圧および動脈容積信号の値とを、フラッシュメモリ43の所定の領域に記録する。仮の最大値とカフ圧と動脈容積信号の値は、記録された(仮の)最大値が更新されるたびに上書き記録されてよい。
最終的に動脈容積変化信号の最大値として確定した場合に、その最大値と対応付けられて記憶された動脈容積信号の値は、サーボ制御の際の制御目標値として確定される。また、動脈容積変化信号が最大値のときのカフ圧(サーボ制御の際の基準カフ圧)は、初期カフ圧として確定される。
制御目標値検出部102は、カフ圧が所定値となったことを検知すると、ポンプ駆動回路53の駆動を停止する。そして、確定された初期カフ圧をカフ圧設定部104に出力する。
なお、カフ圧を所定値から減圧させる過程において、初期カフ圧としての基準カフ圧と制御目標値が導出されてもよい。
カフ圧設定部104は、発振回路33からの信号を入力し、カフ圧が初期カフ圧となるまで弁駆動回路54を駆動する。これにより、弁52が空気を排出し、カフ圧が所定値のカフ圧から初期カフ圧まで減少される。
特性推定部108は、制御目標値および初期カフ圧の検出処理(以下、「制御目標値検出処理」という)において、すなわち、制御目標値検出部102による処理と並行して、動脈の弾性特性を推定する。特性推定部108は、発振回路33および動脈容積検出回路74からの信号を受付ける。
動脈の弾性特性は、動脈の圧−容積特性曲線から求めることが可能である。動脈の圧−容積特性曲線は、カフ圧を増加または減少させた時の光電容積脈波やインピーダンス脈波から得られる動脈容積信号(PGdc)であり、本実施の形態においては、制御目標値検出処理において検出される。圧−容積特性曲線の傾きと変化量は、動脈の弾性特性を表わす。
図6は、動脈の圧−容積特性を示す図であり、y軸に動脈容積信号、x軸に押圧力(単位:mmHg)が示されている。図6を参照して、柔らかい動脈の圧−容積特性が曲線Laで示され、硬い動脈の圧−容積特性が曲線Lbで示されている。曲線Laは、内外圧差が0の付近(押圧力P0の付近)の傾きが大きく、曲線Lbは傾きが小さい。つまり、硬化の認められる血管では、硬化の認められない(または少ない)血管よりも、内外圧差が0の付近(すなわち平均血圧の付近)において、圧−容積特性曲線(以下「特性曲線」と略す)の傾きが小さいという特徴を持つ。ここで、各特性曲線の傾きは、“ΔPGdc/脈圧”で求められる。脈圧は、最高血圧と最低血圧との差分であり、ΔPGdcは、最低血圧検出時の動脈容積と最高血圧検出時点の動脈容積との差分である。
そのため本実施の形態では、特性推定部108は、制御目標値検出処理において、オシロメトリック法に従い被測定者の最高血圧および最低血圧を推定する。つまり、カフ圧を所定値まで徐々に加圧(または減圧)させる過程において、発振回路33からの圧力検知信号に基づいて、被測定者の最高血圧および最低血圧を算出する。
最高血圧および最低血圧が推定されると、特性推定部108は、推定最高血圧および推定最低血圧が検出された時点における動脈容積信号の値(PGdc_SYS,PGdc_DIA)を特定する。PGdc_SYSとPGdc_DIAとの差であるΔPGdcを、脈圧(推定最高血圧−推定最低血圧)で割ることで、特性曲線の傾きを算出する。算出された値は、消去率目標値算出部110に出力される。
このように、本実施の形態では、制御目標値検出処理において検出されるカフ圧および動脈容積信号を利用して特性曲線の傾きを算出することができる。そのため、効率良く、かつ、高精度に動脈の弾性特性を推定することができる。しかしながら、必ずしも制御目標値検出処理において検出されるカフ圧および動脈容積信号を利用する必要はなく、たとえば、血圧決定部116による過去(たとえば直近)の測定データに基づいて弾性特性が算出されてもよい。
消去率目標値算出部110は、特性推定部108により算出された特性曲線の傾き、および、特性曲線の傾き(血管の弾性特性)と容積変化消去率との相関関係に基づいて、容積補償法におけるサーボゲイン調整に利用する容積変化消去率の目標値(以下、「消去率目標値」という)を決定する。
血管の特性曲線の傾きと容積変化消去率との相関関係は、図7に示される。2次元の座標平面においてY軸に「容積変化消去率」をとり、X軸に「圧−容積特性曲線の傾き」をとった場合の両者の相関関係は、おおよそ式700で示す一次関数式(y=-7.3861x+0.5405)で表わされる。
図7の相関関係は、血管について侵襲状態で測定して得られた臨床データである。図7に示されるように、容積変化消去率は、特性曲線の傾きが小さいほど(すなわち動脈が硬いほど)大きく、特性曲線の傾きが大きいほど(すなわち動脈が柔らかいほど)小さくなる。
本実施の形態では、Y軸の「容積変化消去率」を、「消去率目標値」に読み替えて、被験者ごとの消去率目標値を算出する。つまり、消去率目標値算出部110は、特性推定部108で算出された特性曲線の傾きを、上記一次関数式に基づいて、消去率目標値に換算する。なお、一次関数式に代えて、消去率目標値と特性曲線の傾きとの相関関係を表わすデータテーブルを用いてもよい。
消去率目標値算出部110により算出された消去率目標値は、ゲイン決定処理部114に出力される。
サーボ制御部112は、カフ圧が初期カフ圧に設定されると(図5における時間T1)、ゲイン決定処理部114から与えられるサーボゲインでフィードバック制御を行なう。サーボ制御部112は、発光素子駆動回路73を駆動する。そして、動脈容積検出回路74からの信号に基づいて、動脈の容積が一定となるようにポンプ駆動回路53または弁駆動回路54を制御する。
より具体的には、サーボ制御部112は、動脈容積検出回路74から受付けた動脈容積信号と制御目標値との差が最小となるように(好ましくはゼロになるように)、ポンプ駆動回路53または弁駆動回路54を制御する。つまり、ポンプ駆動回路53または弁駆動回路54は、動脈容積変化信号の値(振幅)が所定の閾値以下となるようにポンプ51の動作または弁52の開閉を制御する。
ゲイン決定処理部114は、カフ圧が初期カフ圧に設定されると、サーボ制御に関するゲインの決定処理を行なう。ゲイン決定処理部114は、サーボ制御部112によるサーボ制御中にゲイン決定処理を行なう。ゲイン決定処理部114は、ゲインを徐々に(たとえば一定の割合で)増加させるとともに、容積変化消去率が、消去率目標値算出部110で算出された消去率目標値未満になったか否かを判断する。そして、容積変化消去率が、消去率目標値未満となったと時点におけるゲインを、血圧測定のためのサーボゲインとして決定する。
本実施の形態において、「血圧測定のためのサーボゲイン」とは、容積補償法により連続的に血圧を測定(決定)する期間、すなわち、カフ圧と動脈の内圧とが平衡状態に維持される期間のサーボ制御で用いられるゲインであり、以下「特定サーボゲイン」という。したがって、特定サーボゲインが決定されると、サーボ制御部112は、ゲインを特定サーボゲインに固定して(図5における時間T2)、サーボ制御を行なう。
血圧決定部116は、サーボ制御部112による制御が行なわれている際に、発振回路33から入力する信号(「圧力検出信号」という)を連続的に(定期的に)受付けて、圧力検出信号に応じたカフ圧を、血圧として決定するための処理を行なう。より具体的には、サーボゲインが特定サーボゲインに固定された後に、血圧決定部116は、動脈容積信号の値と制御目標値との差が、所定の閾値以下であるか否かを判断する。そうである場合にのみ、そのときのカフ圧を血圧として決定する。決定された血圧は、フラッシュメモリ43に時系列に格納される。
なお、図4に示したCPU100に含まれる各機能ブロックの動作は、メモリ部42中に格納されたソフトウェアを実行することで実現されてもよいし、これらの機能ブロックのうち少なくとも1つについては、ハードウェアで実現されてもよい。
あるいは、ハードウェア(回路)として記載したブロックのうち少なくとも1つについては、CPU100がメモリ部42中に格納されたソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
図8は、本発明の実施の形態のフラッシュメモリ43に格納される測定データのデータ構造を示す図である。
図8を参照して、フラッシュメモリ43は領域E1、作業領域E2および測定データの格納領域E3を含む。領域E1には、カフ圧データPC1が格納される。カフ圧データPC1は、制御目標値および初期カフ圧検出のために参照される。
領域E3には、複数の測定データ80が格納される。測定データ80の各々は、一例として、「ID情報」のフィールド81と、「記録日時」のフィールド82と、「血圧情報」のフィールド83とを含む。フィールド81には、血圧測定時のIDスイッチ41Eの操作により入力したID情報が格納される。フィールド82には、タイマ45により計時された、各測定データの測定開始日時や測定期間などの情報が格納される。フィールド83には、時系列の血圧データすなわち、脈波波形データが格納される。
図8には、フィールド83の具体的なデータ構造例も示され、フィールド83は、「時間データ」を格納する領域831と、「血圧データ」を格納する領域832とを有している。領域831には、サンプリング周期に応じた複数の時間データ1,2,3,・・・,Nが格納される。領域832には、領域831の時間データそれぞれと対応付けて、血圧データBD(1),BD(2),・・・,BD(n)が格納される。
なお、本実施の形態では、脈波波形データが格納されることとして説明するが、脈波波形データから得られる最高血圧および最低血圧が格納されてもよいし、脈拍,AIなど、脈波から算出可能な指標が格納されてもよい。
また、動脈の弾性特性が、測定データに基づいて算出される場合、たとえば、領域831の時間データそれぞれと対応付けて、動脈容積信号PGdcの値および動脈容積変化信号PGacの値もさらに格納されるとよい。
(動作について)
次に、本実施の形態における電子血圧計1の動作について説明する。
次に、本実施の形態における電子血圧計1の動作について説明する。
図9は、本発明の実施の形態における血圧測定処理を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部42に格納されており、CPU100がこのプログラムを読み出して実行することにより、血圧測定処理の機能が実現される。なお、被測定者は、血圧測定をするときには、電子血圧計1のカフ20を図2に示すように測定部位である手首に装着していると想定する。
図9を参照して、CPU100は、電源スイッチ41Aが操作(たとえば押下)されたか否かを判断する(ステップS2)。電源スイッチ41Aが操作されたと判断した場合(ステップS2においてYES)、ステップS4に進む。
ステップS4において、CPU100は、初期化処理を行なう。具体的には、メモリ部42の所定の領域を初期化し、空気袋21の空気を排気し、圧力センサ32の補正を行なう。また、ことのとき、サーボ制御のためのゲインが決定されたか否かを指示するためのフラグFLの値が初期化される。たとえば、フラグFLの値は0に更新される。フラグFLは、当該フローチャートのために準備される一時変数であり、CPU100の図示のない内部メモリの所定記憶領域を指している。
初期化が終わると、CPU100は、測定スイッチ41Bが操作(たとえば押下)されたか否かを判断する(ステップS6)。測定スイッチ41Bが操作されるまで待機する。測定スイッチ41Bが押下されたと判断すると(ステップS6においてYES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、制御目標値検出部102は、初期カフ圧および制御目標値の検出の処理を実行する。初期カフ圧および制御目標値の検出は以下のように行う。
カフ圧を徐々に増加させながら、その時の動脈容積信号(容積脈波信号の直流成分)PGdcと動脈容積変化信号(容積脈波信号の交流成分)PGacを検出する。これら信号は、動脈容積検出回路74により検出される。つまり、動脈容積検出回路74は図示のないHPF(High Pass Filter)回路を有している。
動作において、動脈容積センサ70から動脈の容積の変化を指す容積脈波信号を入力すると、その入力信号をHPF回路により、容積脈波信号の直流成分の動脈容積信号PGdcと交流成分の動脈容積変化信号PGacに分離して出力する。たとえば、フィルタ定数を1Hzとして、1Hz以下の信号は直流成分として導出されて、1Hzを超える信号は交流成分として導出される。制御目標値検出部102は、動脈容積信号PGdcと動脈容積変化信号PGacを入力する。
制御目標値検出部102は、現在検出される動脈容積変化信号PGacのレベルが最大であるかを判断し、その時に検出される動脈容積変化信号PGacのレベル値と動脈容積信号PGdcの値とカフ圧とを関連付けて所定のメモリ領域に格納する。カフ圧が所定の圧力に達するまでこの動作を繰り返す。この所定の圧力は、フラッシュメモリ43から読出されるカフ圧データPC1(たとえば200mmHg)により指示される。
カフ圧が所定の圧力に達したことを検出したときに所定のメモリ領域に格納されている動脈容積変化信号PGacの値うちの最大値に関連付けられる動脈容積信号PGdcを制御目標値とし、関連して格納されていたカフ圧を制御初期カフ圧として確定する。これにより、制御目標値と初期カフ圧が検出される。
このような、制御目標値と初期カフ圧の検出について、図10および上述の図5を用いて詳細に説明する。
図10は、本発明の実施の形態における制御目標値検出処理を示すフローチャートである。
図10を参照して、制御目標値検出部102は、メモリ部42の所定の領域に記憶される、動脈容積変化信号PGacの最大値およびカフ圧値を初期化する(ステップS102)。なお、以下の処理において動脈容積変化信号PGacの最大値は随時更新されるものであるので、最終的に最大値として確定するまでの値を「容積変化仮最大値」というものとする。
次に、ポンプ駆動回路53を制御して、カフ圧を加圧する(ステップS104)。
カフ圧を加圧する段階において、制御目標値検出部102は、動脈容積検出回路74から入力する容積脈波信号に基づき、動脈容積信号PGdcと動脈容積変化信号PGacを検出する(ステップS106)。
カフ圧を加圧する段階において、制御目標値検出部102は、動脈容積検出回路74から入力する容積脈波信号に基づき、動脈容積信号PGdcと動脈容積変化信号PGacを検出する(ステップS106)。
制御目標値検出部102は、動脈容積変化信号PGacの値がメモリ部42に記憶された容積変化仮最大値以上であるか否かを判断する(ステップS108)。動脈容積変化信号PGacの値が容積変化仮最大値以上であると判断された場合(ステップS108においてYES)、ステップS110に進む。一方、動脈容積変化信号PGacが容積変化仮最大値未満であると判断された場合(ステップS108においてNO)、ステップS112に進む。
ステップS110において、制御目標値検出部102は、容積変化仮最大値を更新するとともに、その時点におけるカフ圧と動脈容積信号(PGdc)の値を上書き記録する。この処理が終わると、処理はステップS112に移される。
ステップS112において、消去率目標値導出処理が実行される。消去率目標値導出処理については、後に図11のフローチャートを用いて詳述する。
ステップS112の処理が終わると、制御目標値検出部102は、検出するカフ圧Pcが所定値PC1のカフ圧以上を指示するか否かを判断する(ステップS114)。カフ圧Pcが所定値PC1のカフ圧以上を指示しないと判断した場合(ステップS114においてNO)、ステップS104に戻る。一方、カフ圧Pcが所定値PC1のカフ圧以上を指示すると判断した場合(ステップS114においてYES)、ステップS116に進む。
ステップS116において、制御目標値検出部102は、ステップS110において最終的に記録された容積仮最大値を最大値として確定するとともに、最大値が検出された時刻T0において検出されたカフ圧Pcの値を、初期カフ圧(図5の符号MBPが指すカフ圧)として確定する。制御目標値検出部102は、さらに、時刻T0において動脈容積変化信号PGacに関連付けされて格納されていた動脈容積信号PGdcの値を制御目標値V0として確定する。
ステップS116の処理が終わると、処理はメインルーチンに戻される。
ここで、消去率目標値導出処理(ステップS112)の流れについて説明する。図11は、消去率目標値導出処理を示すフローチャートである。
ここで、消去率目標値導出処理(ステップS112)の流れについて説明する。図11は、消去率目標値導出処理を示すフローチャートである。
図11を参照して、はじめに、特性推定部108は、血圧推定処理を実行する(ステップS200)。ここで、本実施の形態における血圧推定処理の具体例を図12を参照しながら説明する。図12は、オシロメトリック法による血圧推定方法の概念図である。図12(a)には、徐々に加圧されるカフ圧がタイマ45が計時する時間軸に沿って示される。図12(b)には、同一の時間軸に沿った動脈容積変化信号PGacの振幅の包絡線600が示される。なお、ここでは、動脈容積変化信号PGacの振幅の包絡線600を血圧推定処理に用いるが、圧力センサ32からの信号(カフ圧)に重畳した脈波振幅の包絡線を用いてもよい。
図12(b)を参照して、特性推定部108は、動脈容積変化信号PGacの振幅の最大値MAXが検出されると、その最大値に所定の定数(たとえば0.7および0.5)を乗じて2つの閾値TH_DIAおよびTH_SYSを算出する。そして、最大値MAXが検出された時点T0のカフ圧MEAN(平均血圧)よりもカフ圧が低い側において、閾値TH_DIAと包絡線600とが交わった点におけるカフ圧を最低血圧として推定する。また、カフ圧MEANよりもカフ圧が高い側において、閾値TH_SYSと包絡線600とが交わった点におけるカフ圧を最高血圧として推定する。特性推定部108は、最低血圧が推定されると、たとえば、最低血圧が推定済みであるか否かを指示するフラグ(以下「DIAフラグ」という)を、0から1に更新する。最高血圧が推定されると、たとえば、最高血圧が推定済みであるか否かを指示するフラグ(以下「SYSフラグ」という)を、0から1に更新する。
特性推定部108は、最低血圧が推定済か否かを判断する(ステップS202)。具体的には、DIAフラグの値が1を指示するか否かを判断する。最低血圧が推定済と判断された場合(ステップS202でYES)、そのときの動脈容積信号PGdcの値を、最低血圧推定時の容積値“PGdc_DIA”として決定する(ステップS204)。決定した容積値PGdc_DIAは、内部メモリに一時記録される。この処理が終わると、ステップS206に進む。
ステップS202において、最低血圧が推定済でないと判断された場合(ステップS202でNO)、ステップS206に進む。
ステップS206において、特性推定部108は、最高血圧が推定済か否かを判断する。具体的には、SYSフラグの値が1を指示するか否かを判断する。最高血圧が推定済と判断された場合(ステップS206でYES)、そのときの動脈容積信号PGdcの値を、最高血圧推定時の容積値“PGdc_SYS”として決定する(ステップS208)。決定した容積値PGdc_SYSは、内部メモリに一時記録される。この処理が終わると、ステップS210に進む。
ステップS206において、最低血圧が推定済でないと判断された場合(ステップS206でNO)、ステップS210に進む。
ステップS210において、特性推定部108は、容積値PGdc_DIAと、容積値PGdc_SYSとが決定済か否かを判断する。決定済と判断された場合(ステップS210でYES)、ステップS212に進む。一方、決定済でないと判断された場合(ステップS210でNO)、処理は、図10のルーチンに戻される。
ステップS212において、特性推定部108は、動脈の弾性特性として、特性曲線の傾きを算出する。特性曲線の傾きは、ステップS200で推定された最高血圧および最低血圧と、ステップS204およびS208でそれぞれ決定された容積値PGdc_DIAおよびPGdc_SYSとに基づき、算出される。より具体的には、次式により算出される。
特性曲線の傾き={(PGdc_SYS)−(PGdc_DIA)}/(推定最高血圧−推定最低血圧)
次に、消去率目標値算出部110は、消去率目標値THpdrを算出する(ステップS214)。具体的には、ステップS212で算出された特性曲線の傾きの値を、図7の式700で表わされる上記一次関数式に代入することにより、消去率目標値THpdrを算出する。算出した消去率目標値THpdrは内部メモリに一時記録される。この処理が終わると、処理は、図10のルーチンに戻される。
次に、消去率目標値算出部110は、消去率目標値THpdrを算出する(ステップS214)。具体的には、ステップS212で算出された特性曲線の傾きの値を、図7の式700で表わされる上記一次関数式に代入することにより、消去率目標値THpdrを算出する。算出した消去率目標値THpdrは内部メモリに一時記録される。この処理が終わると、処理は、図10のルーチンに戻される。
なお、図10においては、容積仮最大値およびカフ圧値を更新する処理(ステップS104〜S110)と直列的に、上記した消去率目標値導出処理(ステップS112)が実行されることとしたが、これらの処理は並行して行なわれてもよい。
再び図9を参照して、上述のような制御目標値検出処理が終了すると、カフ圧設定部104は、弁駆動回路54を制御して、カフ圧Pcを初期カフ圧に設定する(ステップS10)。図5を参照して、カフ圧設定部104は、カフ圧Pcが初期カフ圧に設定された時点T1で、弁駆動回路54を停止させる。
このようにカフ圧が初期カフ圧に設定されると、動脈容積変化信号PGacが示す振幅は最大となる。
カフ圧が初期カフ圧に設定されると、サーボ制御の最適ゲイン(特定サーボゲイン)が決定されるまでは(ステップS12でNO)、ゲイン決定処理(ステップS26)が行なわれる。ステップS12における最適ゲインが決定済みであるか否かの検出は、フラグFLの値に従い行なわれる。具体的には、フラグFLの値が1を指示すると判定すると、最適ゲインが決定済み(ステップS12でYES)と検出し、そうでないと(ステップS12でNO)、最適ゲインが未決定であると検出し、ゲイン決定処理部114による最適ゲインを決定するための処理(ステップS26)に移行する。ゲイン決定処理部114によるゲイン決定の手順については後述する。
ゲイン決定処理部114によって最適ゲインが決定済みの場合には(ステップS12でYES)、決定したゲインを用いてサーボ制御部112によりサーボ制御による動脈容積一定制御が実行される(ステップS14)。具体的には、サーボ制御部112は、動脈容積信号PGdcおよび動脈容積変化信号PGacを動脈容積検出回路74から入力するとともに、ポンプ駆動回路53および弁駆動回路54に制御信号を出力し、ポンプ51および弁52を駆動する。検出される動脈容積信号PGdcのレベルと制御目標値V0との差が最小となるように、ポンプ51および弁52が駆動される。
ポンプ51および弁52の制御信号は、具体的には動脈容積信号PGdcのレベルと制御目標値V0との差分にサーボゲインを掛け合わせた値から算出される。サーボゲインを大きくすれば、サーボ制御によってカフ圧が示す脈動が大きくなる。すなわち、本実施の形態において、サーボゲインとはサーボ制御によるカフ圧の脈動の大きさを決定する係数を指す。
図5の例では、時刻T2から動脈容積一定制御(サーボ制御)が開始されたことが示される。時刻T1からT2までの期間においてゲイン決定処理が行われる。
このような動脈容積一定制御に並行して、血圧決定部116は、血圧算出および血圧決定の処理(ステップS16とS18)を実行する。具体的には、動脈容積一定制御を行っている間において検出されるカフ圧Pcを血圧として決定する(ステップS18)。
決定した血圧のデータはフラッシュメモリ43に格納される(ステップS20)。ステップS20の処理が終わると、処理はステップS22に移行する。
図5に示される時刻T2以降は、決定したゲインを用いたサーボ制御により動脈容積と制御目標値V0との差はゼロに近い。すなわち、サーボ制御部112により動脈は無負荷状態に維持される。したがって、時刻T2以降において検出されるカフ圧Pcが血圧として決定される。つまり、カフ圧Pcを指す信号の1拍毎の振幅の最大値と最小値を当該信号の波形を微分処理などすることにより検出して、検出した最大値は最高血圧に、最小値は最低血圧に相当するとして算出される。
続いて、ステップS22において、サーボ制御部112は、停止スイッチ41Cが操作(たとえば押下)されたか否かを判断する。停止スイッチ41Cが操作されていないと判断した場合(ステップS22においてNO)、処理はステップS12に戻る。停止スイッチ41Cが操作されたと判断した場合(ステップS22においてYES)、測定された血圧データは、フラッシュメモリ43に格納されるとともに、表示部40に表示される(ステップS24)。これにより、一連の血圧測定処理は終了する。
本実施の形態では、停止スイッチ41Cの操作が検知された場合に、血圧測定処理を終了することとしたが、動脈容積一定制御が開始されてから所定時間経過した場合に、終了することとしてもよい。
次に、本実施の形態に係るゲイン決定処理(ステップS26)を図13のフローチャートに従い説明する。
まず、サーボ制御部112は、サーボゲインを一定の割合で増加させる(ステップS302)。
続いて、サーボ制御部112は、このサーボゲインを用いてサーボ制御を行う(ステップS304)。そして、ゲイン決定処理部114は、検出される動脈容積変化信号PGacに基づき一拍毎の振幅値を検出する(ステップS306)。なお、一拍毎の動脈容積変化信号PGacの振幅レベルのデータは、CPU100の内部メモリに格納される。動脈容積変化信号PGacの振幅レベルは、たとえば1拍分の動脈容積変化信号PGacの波形を抽出して、抽出した波形を微分処理することにより算出される最大値に相当する。
続いて、容積変化消去率PDR(現在の動脈容積変化信号PGacの振幅レベル/カフ圧を初期カフ圧に設定したときに検出された動脈容積変化信号PGacの振幅レベル)を算出する(ステップS308)。カフ圧を初期カフ圧に設定したときに検出された動脈容積変化信号PGacの振幅レベルは、CPU100の内部メモリに格納されていると想定する。
次に、容積変化消去率PDRが、図11のステップS214で算出された消去率目標値THpdr以上であるか否かを判断する(ステップS310)。容積変化消去率PDRが消去率目標値THpdr以上であると判断された場合(ステップS310でYES)、現状のゲインは最適ゲインではないと判断され、処理は、図9のメインルーチンに戻される。
これに対し、容積変化消去率PDRが消去率目標値THpdr未満であると判断された場合(ステップS310でNO)、ゲイン決定処理部114は、血圧決定部116による血圧決定処理で使用するサーボゲイン(特定サーボゲイン)をこの時点の値に決定する(ステップS312)。決定したサーボゲインは、サーボ制御部112に与えられるので、サーボ制御部112は与えられるゲインに基づきサーボ制御を行うことができる。
そして、ゲインが決定済みであることを指示するためにフラグFLに1を設定する(ステップS314)。
以上の手順により、本実施の形態に係るゲイン決定(ステップS26)の処理は終了する。
このように、本実施の形態によると、血圧測定のためのサーボゲインが被測定者の動脈の弾性特性(硬化度)に応じて決定されるため、高精度に血圧を測定(決定)することができる。また、動脈の弾性特性は、被測定者の動脈の脈圧と脈圧間における動脈容積の変化量とに基づいて推定されるため、容積補償法による血圧測定では必須の処理である制御目標値検出処理において推定することができる。その結果、一連の血圧測定処理に要する時間を従来よりも延ばすことなく、被測定者ごとに最適なサーボゲインを決定することができる。
なお、本実施の形態では、カフ圧の加圧および減圧を調整するためのデバイスとして、ポンプ51および弁52を用いたが、これらに限定されるものではなく、たとえば、エアシリンダなどを用いてもよい。
また、本実施の形態では、上述のように、サーボ制御の際の基準カフ圧を初期カフ圧にセットすることとしたが、初期カフ圧は、被測定者の推定最低血圧から推定最高血圧の間であればよい。たとえば、初期カフ圧は、特性推定部108により推定される最低血圧または平均血圧であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電子血圧計、10 本体部、20 カフ、21 空気袋、30 エア系、31 エアチューブ、32 圧力センサ、33 発振回路、40 表示部、41 操作部、41A 電源スイッチ、41B 測定スイッチ、41C 停止スイッチ、41D メモリスイッチ、41E IDスイッチ、42 メモリ部、43 フラッシュメモリ、44 電源、45 タイマ、50 調整機構、51 ポンプ、52 弁、53 ポンプ駆動回路、54 弁駆動回路、70 動脈容積センサ、71 発光素子、72 受光素子、73 発光素子駆動回路、74 動脈容積検出回路、100 CPU、102 制御目標値検出部、104 カフ圧設定部、108 特性推定部、110 消去率目標値算出部、112 サーボ制御部、114 ゲイン決定処理部、116 血圧決定部。
Claims (6)
- 容積補償法に従い血圧を測定するための電子血圧計であって、
血圧の測定部位に装着されるカフと、
前記カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、
前記カフに設けられ、前記測定部位の動脈の容積を示す動脈容積信号を検出するための容積検出手段と、
カフ圧を加圧および減圧により調整するためのカフ圧調整手段と、
制御手段とを備え、
前記制御手段は、
カフ圧を、特定の圧力値を表わす初期カフ圧に設定するための設定手段と、
カフ圧を前記初期カフ圧に設定した後に、検出される前記動脈容積信号に基づいて、前記動脈の容積が一定となるように前記カフ圧調整手段をサーボ制御するためのサーボ制御手段と、
前記サーボ制御手段によるサーボ制御と並行して、サーボゲインを徐々に増加させることにより、血圧測定のための特定サーボゲインを決定するための処理を行なう決定処理手段とを含み、
前記決定処理手段は、
サーボゲインを徐々に増加させる過程において、カフ圧を前記初期カフ圧に設定したときに検出された前記動脈容積信号の振幅と、現在の前記動脈容積信号の振幅との比率を表わす容積変化消去率を算出するための消去率算出手段と、
算出された容積変化消去率と特定目標値とに基づいて、前記特定サーボゲインを決定するためのゲイン決定手段とを有し、
前記制御手段は、
前記動脈の脈圧と、前記動脈の脈圧間における容積の変化量との関係に基づいて、前記動脈の弾性特性を推定するための特性推定手段と、
前記特性推定手段により推定された前記動脈の弾性特性、および、弾性特性と容積変化消去率の目標値との関係を示す所定の相関式に基づいて、前記動脈についての前記特定目標値を算出するための目標値算出手段とをさらに含む、電子血圧計。 - 前記制御手段は、
カフ圧を所定値まで加圧させる過程、または、カフ圧を所定値から減圧させる過程において、前記動脈容積信号の振幅が最大となる時点における容積の平均値を前記サーボ制御手段によるサーボ制御の制御目標値として検出するための処理を行なう検出処理手段と、
前記検出処理手段による処理と並行して、前記被測定者の最低血圧および最高血圧を推定するための血圧推定手段とをさらに含み、
前記特性推定手段は、前記最低血圧および前記最高血圧それぞれが検出された時点間における前記動脈容積信号の値の差を、前記最高血圧と前記最低血圧との差で除算することにより、前記動脈の弾性特性を推定する、請求項1に記載の電子血圧計。 - 前記ゲイン決定手段は、前記算出された容積変化消去率が前記特定目標値を下回った時点のサーボゲインを、前記特定サーボゲインとして決定する、請求項1または2に記載の電子血圧計。
- 前記制御手段は、前記サーボ制御手段により前記特定サーボゲインでのサーボ制御が行なわれている際に、前記圧力検出手段からの検出信号を受付けて、前記検出信号に応じたカフ圧を血圧として決定するための血圧決定手段をさらに含み、
前記血圧決定手段により決定された血圧を記憶するための記憶手段をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の電子血圧計。 - 前記検出処理手段は、さらに、前記圧力検出手段からの検出信号および前記動脈容積信号に基づいて、前記初期カフ圧を導出する、請求項2〜4のいずれかに記載の電子血圧計。
- 前記検出処理手段は、前記動脈容積信号の振幅が最大となる時点におけるカフ圧を、前記初期カフ圧として導出する、請求項5に記載の電子血圧計。
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JP2008139247A JP2009285027A (ja) | 2008-05-28 | 2008-05-28 | 電子血圧計 |
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