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JP2009246205A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2009246205A JP2008092345A JP2008092345A JP2009246205A JP 2009246205 A JP2009246205 A JP 2009246205A JP 2008092345 A JP2008092345 A JP 2008092345A JP 2008092345 A JP2008092345 A JP 2008092345A JP 2009246205 A JP2009246205 A JP 2009246205A
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Yuuki Niiyama
勇樹 新山
Hiroshi Kanbayashi
宏 神林
Takehiko Nomura
剛彦 野村
Kiyoteru Yoshida
清輝 吉田
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】耐圧特性と電流増幅特性とに優れた半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】電界緩和領域として機能するRESURF領域110を備えたRESURF−MOSFET100において、RESURF領域110と、ソース用コンタクトとして機能するn型コンタクト領域104sと、ドレイン用コンタクトとして機能するn型コンタクト領域104dとのうち少なくとも1つに、n型の導電性を有する原子と窒素原子とを不純物として含ませる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、ノーマリーオフ型のIII族窒化物半導体を用いた半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
III族窒化物半導体に代表される化合物系ワイドバンドギャップ半導体は、高い絶縁破壊電圧、飽和キャリア移動度、熱伝導度など、現在半導体材料として主流であるシリコンと比べて優れた特性を持つことから、高温環境下、ハイパワーあるいは高周波用の半導体デバイスの材料として注目されている。また、例えばIII族窒化物半導体を用いた半導体デバイスであるAlGaN/GaN系ヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Heterojunction Field Effect Transistor)は、ピエゾ電界によって発生する、ヘテロ構造の界面の2次元電子ガスによって高いキャリア密度と電子移動度とを持つことが知られている。このHFETは、低いオン抵抗や高速スイッチング特性、高温動作可能といった特徴を有するため、ハイパワースイッチング素子としての応用が期待されている。
通常のAlGaN/GaN系HFETは、ゲートに電圧が印加されていなくとも電流が流れ、ゲートに負の電圧を印加することで電流が遮断される、いわゆるノーマリーオン型のデバイスとして構成される。しかし、パワースイッチング素子においては、デバイスが壊れたときの安全性を確保するために、ゲートに電圧が印加されていないときには電流が流れず、ゲートに正の電圧が印加されることによって電流が流れる、いわゆるノーマリーオフ型のデバイスとしてトランジスタを構成することが要求される。
ノーマリーオフ型のトランジスタとしては、MOS(Metal Oxide Semiconductor)FETが存在する。また、MOSFETの耐圧特性を向上させるために、ドレイン−ゲート間に電界緩和領域を配置した構成が知られている(例えば非特許文献1参照)。この電界緩和領域は、RESURF(Reduced SURface Field)とも呼ばれ、ゲートにバイアス電圧が印加されていない状態(オフ状態)でドレイン電圧が上昇した際に生じるにゲート近傍の電界集中を緩和する役割を持つ。このため、RESURF領域が形成されたMOSFET(以下、RESURF−MOSFETという)は、絶縁破壊し難く、高い耐圧特性が得られる。
M.Kuraguchi et al., "Normally-off GaN-MISFET with well-controlled threshold voltage," International Workshop on Nitride Semiconductors 2006(IWS2006), Oct. 22-27, 2006, Kyoto, Japan, WeED1-4
しかしながら、従来のRESURF−MOSFETは、ソース−ドレイン間の抵抗がきわめて高く、十分な電流増幅ができないため、大きなドレイン電流が得られないという問題が存在した。また、このような問題を回避するために、例えばソース−ドレイン間のシートキャリア濃度を高くすると、ゲート近傍に生じる電界集中を十分に緩和できず、耐圧特性が低下してしまうという問題が発生する。
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、耐圧特性と電流増幅特性とに優れた半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明による半導体装置は、チャネル形成領域と、チャネル長方向において前記チャネル形成領域と接する領域に形成された第1ドープ領域と、上面において前記チャネル形成領域および前記第1ドープ領域を挟む2つの領域に形成され、前記第1ドープ領域よりも不純物濃度が高い第2ドープ領域とを有し、III族窒化物半導体よりなる半導体層と、前記チャネル形成領域上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、前記第1ドープ領域および/または前記第2ドープ領域がn型の導電性を有する原子と窒素原子とをドーパントとして含むことを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記チャネル形成領域がp型の導電性を有し、前記第2ドープ領域がn型の導電性を有することを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記半導体層が、p型の導電性を有するIII族窒化物半導体よりなる第1半導体層と、該第1半導体層上の一部に形成された前記n型の導電性を有するIII族窒化物半導体よりなる第2半導体層とを有し、前記第2ドープ領域のうち一方が前記第1半導体層に形成され、他方が前記第2半導体層に形成されており、前記第1ドープ領域が前記第2半導体層に形成されていることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記III族窒化物半導体が、GaN、AlGaN、BGaN、BAlN、InGaN、AlNおよびInNのいずれかであることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記n型の導電性を有する原子が、Si、Ge、Se、S、OまたはTeであることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記第1ドープ領域のシートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記第1ドープ領域における前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置は、前記第2ドープ領域の前記半導体層上面からの深さが30nm以上100nm以下であることを特徴とする。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、III族窒化物半導体よりなる半導体層を備えた基板を準備する準備工程と、前記半導体層における離間した2つの領域である第1および第2領域にn型の導電性を有する不純物を注入する第1注入工程と、前記半導体層における前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた領域であって一方の前記第2領域と接する第3領域に、前記第1および第2領域よりも低い不純物濃度となるようにn型の導電性を有する不純物を注入する第2注入工程と、前記第1から第3領域のうち少なくともいずれか1つに窒素原子を注入する第3注入工程と、を有することを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記半導体層が、前記III族窒化物半導体よりなるp型の導電性を有する第1半導体層と、該第1半導体層上の一部に形成されたn型の導電性を有する第2半導体層とよりなり、前記第1領域が前記第1半導体層の一部の領域であり、前記第2領域が前記第2半導体層の一部の領域であり、前記第3領域が前記第2半導体層の一部の領域であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記第3領域のシートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記第3領域における前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記第3領域の前記半導体層上面からの深さが30nm以上100nm以下であることを特徴とする。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、III族窒化物半導体よりなり、p型の導電性を有する第1半導体層を備えた基板を準備する準備工程と、前記第1半導体層上の一部にn型の導電性を有する不純物と窒素原子とがドープされた第2半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記第1半導体層の一部の第1領域と前記第2半導体層の一部の第2領域とにn型の導電性を有する不純物を注入する不純物注入工程と、を有することを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記第2半導体層のシートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記第2半導体層における前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記III族窒化物半導体が、GaN、AlGaN、BGaN、BAlN、InGaN、AlNおよびInNのいずれかであることを特徴とする。
また、上記した本発明による半導体装置の製造方法は、前記n型の導電性を有する原子が、Si、Ge、Se、S、OまたはTeであることを特徴とする。
上記した本発明によれば、電界緩和領域(第1ドープ領域/第3領域/第2半導体層)を備えた構成において、窒素原子が注入された領域のシートキャリア濃度を低く保ちつつシート抵抗を低減することが可能となるため、結果としてソース−ドレイン間におけるシートキャリア濃度を抑えつつ抵抗値を下げることができる。これにより、耐圧特性と電流増幅特性とに優れた半導体装置および半導体装置の製造方法を実現することが可能となる。
以下に、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、III族窒化物半導体を用いたノーマリーオフ型の半導体装置としてRESURF−MOSFET100を例に挙げる。図1は、RESURF−MOSFET100の概略構成を示す断面図である。なお、図1では、基板と垂直であってゲート長方向と平行な面でRESURF−MOSFET100を切断した際の概略構成を示す。
図1に示すように、RESURF−MOSFET100は、シリコン基板などの基板101上に形成されたにバッファ層102およびp型半導体層103を有する。p型半導体層103の上層部分における離間した2つの領域には、それぞれソース用コンタクトとして機能するn型コンタクト領域104s(第2ドープ領域)とドレイン用コンタクトとして機能するn型コンタクト領域104d(第2ドープ領域)とが形成されている。また、p型半導体層103の上層部分における2つのn型コンタクト領域104sおよび104dに挟まれた領域であってドレイン側のn型コンタクト領域104dと接する領域には、RESURF−MOSFET100の耐圧特性を高めることを目的としたRESURF領域110(第1ドープ領域)が形成されている。なお、p型半導体層103における2つのn型コンタクト領域104sおよび104dで挟まれた領域は、チャネル形成領域103aとして機能する。p型半導体層103上であって少なくともチャネル形成領域103a上には、シリコン酸化膜(SiO)などの絶縁膜で形成されたゲート絶縁膜105が形成され、さらにゲート絶縁膜105上にはゲート電極106が形成されている。また、ソース側のn型コンタクト領域104s上にはソース電極107sが、ドレイン側のn型コンタクト領域104dにはドレイン電極107dが、それぞれ形成されている。
上記において、基板101には、上述したシリコン基板の他に、例えばサファイア(Al)基板や炭化シリコン(SiC)基板やホウ化ジルコニウム(ZrB)基板などを適用することもできる。
バッファ層102は、基板101とp型半導体層103との密着性を確保するための層であり、これには例えばアンドープのAlGaN(窒化アルミニウムガリウム)と窒化ガリウム(GaN)とよりなる積層膜(AlGaN/GaN膜)を適用することができる。また、その膜厚は、合計で例えば500nm程度とすることができる。
p型半導体層103は、しきい値調整のためにp型の不純物がドープされたIII族窒化物半導体よりなる層(下地膜ともいう)である。本実施の形態では、III族窒化物半導体にGaNを使用し、p型の不純物にマグネシウム(Mg)を使用する。また、その不純物濃度を例えば1×1015/cmから5×1017/cm程度とし、その膜厚を2μm程度とする。ただし、これに限定されず、p型の不純物として、ベリリウム(Be)、亜鉛(Zn)、カーボン(C)などを適用することもできる。また、本実施の形態ではIII族窒化物半導体としてGaNを適用しているが、本発明はこれに限定されず、例えば組成がAl0.2Ga0.8NやAl0.3Ga0.7NなどのようなAlGaNや、例えば組成がB0.05Ga0.95NなどのようなBGaNや、B0.03Al0.97NなどのようなBAlNなど、または、窒化インジウムガリウム(InGaN)や窒化アルミニウム(AlN)や窒化インジウム(InN)など、III族の元素としてAl、Ga、InおよびBのうち少なくとも1つを含む窒化物半導体を用いることができる。
型コンタクト領域104sおよび104dは、n型の不純物が比較的高濃度にドープされた領域であり、上述したように、それぞれがソース用コンタクトまたはドレイン用コンタクトとして機能する。本実施の形態では、n型の不純物にSiイオンを使用する。ただし、これに限定されず、ゲルマニウム(Ge)、セレン(Se)、硫黄(S)、酸素(O)、テルル(Te)などを使用することもできる。
RESURF領域110は、n型の不純物とNイオン(p型の不純物)との両方がドープされた電界緩和領域であり、上述したようにRESURF−MOSFET100の耐圧特性を高めることを目的として形成されている。本実施の形態では、RESURF領域110にドーパントとして、n型の不純物にSiイオンを適用する。これにより、本実施の形態によるRESURF領域110のシート抵抗が低減され、RESURF−MOSFET100の電流増幅特性が改善される。なお、本実施の形態により実現されるRESURF−MOSFET100の電流増幅特性および耐圧特性については後述する。
p型半導体層103上の少なくともチャネル形成領域103a上に形成されたゲート絶縁膜105は、上述したシリコン酸化膜(SiO)の他に、例えばシリコン窒化膜(SiN)などの絶縁膜を適用することもできる。また、その膜厚は、例えば60nm程度とすることができる。
ゲート絶縁膜105上に形成されたゲート電極106は、例えばリン(P)などの不純物を含むことで導電性を持つポリシリコン膜で形成される。ただし、これに限定されず、金(Au)、プラチナ(Pt)、ニッケル(Ni)などの導体膜を適用することもできる。
ソース電極107sまたはドレイン電極107dは、それぞれn型コンタクト領域104sまたは104dと図示しない上層配線との間における抵抗を低減するための構成である。これには、例えばチタニウム(Ti)とアルミニウム(Al)とからなる積層膜(Ti/Al膜)を適用することができる。ただし、これに限定されず、n型コンタクト領域104sおよび104dとオーミック接触することが可能な導体膜であれば種々変形することができる。
次に、本実施の形態によるRESURF−MOSFET100の電流増幅特性および耐圧特性について図面を用いて詳細に説明する。
図2は、RESURF−MOSFET100の電流経路における各抵抗成分を示した模式図である。図2に示すように、RESURF−MOSFET100の電流経路には、ソース電極107sとn型コンタクト領域104sとの間に存在する抵抗成分Rsconと、チャネル形成領域103aの抵抗成分(チャネル抵抗)Rchと、RESURF領域110の抵抗成分RRESと、n型コンタクト領域104dとドレイン電極107dとの間に存在する抵抗成分Rdconとが直列に接続されている。なお、RESURF領域110を有さない通常のMOSFETの電流経路では、上記抵抗成分からRESURF領域110の抵抗成分が除かれる。
ここで、通常のMOSFETにおける線形領域時と飽和領域時とのドレイン電流Idは、それぞれ以下の式1または式2で表される。なお、式3に単位面積当たりのゲート絶縁膜(105)の容量Coxを示す。
Figure 2009246205
上記式1および式2において、WchおよびLchは、それぞれチャネル幅Wchおよびチャネル長Lchである。μNRは通常のMOSFETにおける移動度である。言い換えれば、μNRは抵抗成分Rsconとチャネル抵抗Rchと抵抗成分Rdconとの影響を受けた後の移動度である。Vg’、Vth’およびVdsは、それぞれゲート電圧、しきい値電圧およびドレイン電圧である。εとεoxとは、それぞれ真空の誘電率とゲート絶縁膜(105)の比誘電率とである。また、doxはゲート絶縁膜(105)の膜厚である。
一方、上記式1、2および図2に示す抵抗成分より、本実施の形態によるRESURF−MOSFET100のドレイン電流Id_RESは、以下の式4で表される。
Figure 2009246205
上記式4において、LRESはRESURF領域110のゲート長方向の長さである。また、RRES_SHEETはRESURF領域110のシート抵抗である。
次に、上記式4より導き出されるRESURF領域110のシート抵抗RRES_SHEETとRESURF−MOSFET100のドレイン電流Id_RESとの関係を図3に示す。なお、図3の関係を導き出すにあたり、ゲート電極106のチャネル幅を200mmとし、600V・10A級のRESURF−MOSFET100を設計した。また、図3において、L1はRESURF領域110のゲート長方向の長さを5μmとした場合の関係曲線を示し、L2はRESURF領域110のゲート長方向の長さを10μmとした場合の関係曲線を示し、L3はRESURF領域110のゲート長方向の長さを15μmとした場合の関係曲線を示し、L4はRESURF領域110のゲート長方向の長さを20μmとした場合の関係曲線を示し、L5はRESURF領域110のゲート長方向の長さを25μmとした場合の関係曲線を示し、L6はRESURF領域110のゲート長方向の長さを30μmとした場合の関係曲線を示す。さらに、図3において、通常のMOSFETのドレイン電流Idを直線L0で示す。
図3を参照すると明らかなように、RESURF領域110のシート抵抗RRES_SHEETを10kΩ/cm程度以下とした場合に、600V・10A級のMOSFETにおいて望ましいとされる10A程度以上のドレイン電流Id_RESを得ることができた。
一般的に、不純物が注入された領域のシート抵抗は、この領域のシートキャリア濃度を高くすることで低減することができる。しかしながら、RESURF領域110のシートキャリア濃度を高くしすぎると、RESURF−MOSFET100の耐圧特性が低下してしまう。図4に、RESURF領域110のシートキャリア濃度とRESURF−MOSFET100の絶縁破壊電圧との関係を示す。なお、図4の関係を導き出すにあたり、RESURF領域のゲート長方向の長さを20μmとした。また、図4において、L11はチャネル形成領域103aの不純物濃度を5×1015/cm、p型半導体層(p−GaN層)103の膜厚を6μmとした場合の関係曲線を示し、L12は同じく不純物濃度を5×1015/cm、p型半導体層103の膜厚を10μmとした場合の関係曲線を示し、L13は同じく不純物濃度を1×1016/cm、p型半導体層103の膜厚を6μmとした場合の関係曲線を示し、L14は同じく不純物濃度を1×1016/cm、p型半導体層103の膜厚を10μmとした場合の関係曲線を示し、L15は同じく不純物濃度を5×1016/cm、p型半導体層103の膜厚を6μmとした場合の関係曲線を示す。
図4を参照すると明らかなように、RESURF領域110のシートキャリア濃度が1×1013/cm程度のときに最も高い絶縁破壊電圧が得られ、また、5×1013/cm程度以下の範囲で高い絶縁破壊電圧が得られる。すなわち、この範囲で特に良好な耐圧特性を得ることができる。
ただし、例えばSiイオンのみを注入してRESURF領域110を形成した場合、RESURF領域110のシートキャリア濃度が5×1013/cm程度以下の範囲では、シート抵抗が1×10Ω/cm程度以上と、高い値を示す。そこで、本実施の形態では、Siイオンと合わせてNイオンを注入してRESURF領域110を形成することで、RESURF領域110のシートキャリア濃度を抑えつつ、シート抵抗を低減する。図5に、Siイオンのみを注入して活性化アニールを行った場合のシートキャリア濃度とシート抵抗との関係と、SiイオンとNイオンとの両方を1対1の割合で注入して活性化アニールを行った場合のシートキャリア濃度とシート抵抗との関係とを示す。なお、図5において、プロット‘×’はSiイオンのみを注入した場合の測定結果を示し、プロット‘●’はSiイオンとNイオンとの両方を注入した場合の測定結果を示す。
図5を参照すると明らかなように、Siイオンのみを注入した場合では、シートキャリア濃度が5×1013/cm程度以下の範囲においてシート抵抗が1×10Ω/cm程度以上を示しているのに対し、SiイオンとNイオンとの両方を注入した場合では、同範囲のシートキャリア濃度においてシート抵抗が1×10Ω/cm程度と、一桁程度低減されている。このことから、SiイオンとNイオンとの両方を注入して活性化アニールを行うことで形成したRESURF領域110を有するRESURF−MOSFET100の方が、より良好な耐圧特性と電流増幅特性とを備えていることがわかる。
なお、本実施の形態では、RESURF領域110のドーパントをNイオンとn型のSiイオンとの両方としたが、本発明はこれに限定されず、例えばn型コンタクト領域104sおよび/または104dのドーパントをn型のSiイオンとp型のNイオンとの両方としてもよい。また、これらすべてにn型のSiイオンとp型のNイオンとの両方をドープするように構成してもよい。これにより、RESURF領域110を備えたことで高い耐圧特性を有するMOSFETにおいてn型コンタクト領域104s/104dのシート抵抗を低減することが可能となるため、高い電流増幅特性を実現することができる。ただし、図5から明らかなように、シートキャリア濃度が5×1013/cm程度以上の比較的高濃度であるn型コンタクト領域104sおよび/または104dに両方のイオンを注入することでドレイン電流Id_RESを増加させるよりも、シートキャリア濃度が5×1013/cm程度以下の比較的低濃度であるRESURF領域110にSiイオンとNイオンとの両方を注入することでドレイン電流Id_RESを増加させた場合の方が、注入した領域のシートキャリア濃度を低く保ちつつシート抵抗を低減することができるため、より高い耐圧特性と電流増幅特性とを実現することが可能である。
また、図5には、SiイオンとNイオンとの比率を1(=Nイオン/Siイオン)とした実験の測定結果を示したが、本発明はこれに限定されず、この比率を例えば0.5から3程度など、所望するシートキャリア濃度とシート抵抗とに応じて種々変更することが可能である。なお、この比率を0.5から3程度とすることで、良好なシートキャリア濃度とシート抵抗との関係が得られる。
また、本実施の形態では、RESURF領域110の深さを30nm程度以上100nm程度以下とする。これは、RESURF領域110形成時の不純物注入の深さを100nm程度より大きくすると、RESURF領域110における単位堆積あたりのキャリア濃度が小さくなり、RESURF領域110のシート抵抗が増大してしまうためである。また、30nm程度より小さくすると、電流経路の断面積が小さくなり、導電率が減少してRESURF領域110の抵抗値が増大してしまうためである。さらに、不純物注入の深さを30nm程度より小さくする場合、加速エネルギーを低く設定しなければならないが、通常のイオン注入装置では加速エネルギーを25keVよりも低く設定することができないため、不純物注入の深さを30nm程度より小さくすることが困難であることからも、不純物注入の深さを30nm程度以上とすることが好ましい。
次に、本実施の形態によるRESURF−MOSFET100の製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。図6(a)から図7(c)は、本実施の形態によるRESURF−MOSFET100の製造方法を示すプロセス図である。なお、各図の断面は、図1に示す断面と対応する。
本製造方法では、まず、例えばMOCVD(有機金属気相成長法)を用いることで、処理対象である基板101上にアンドープのAlGaNとアンドープのGaNとを、合計の膜厚が例えば500nm程度となるように順次エピタキシャル成長させることで、アンドープAlGaN/GaNの積層膜よりなるバッファ層102(図6(a)参照)を形成する。
続いて、同じく例えばMOCVD法を用いることで、バッファ層102上に、MgがドープされたGaN膜を、膜厚が例えば2.0μm程度となるようにエピタキシャル成長させることで、p型の導電性を有するp型半導体層103(図6(a)参照)を形成する(準備工程)。この際、p型半導体層103中の不純物が例えば1×1015/cmから5×1017/cm程度となるようにドーパント(Mg)の流量を制御する。これにより、図6(a)に示す断面構造が得られる。なお、上記バッファ層102とp型半導体層103との成膜は、上記したMOCVD法に限らず、例えばHVPE法(ハライド気相エピタキシ法)やMBE法(分子線エピタキシ法)などを適用することもできる。
次に、p型半導体層103上にフォトレジスト液をスピン塗布し、これを露光および現像することで、素子分離領域に沿って開口が形成されたフォトレジストを形成する(フォトリソグラフィ工程)。続いて、当該フォトレジストをマスクとして用いつつ、p型半導体層103をエッチングすることで、p型半導体層103表面からの深さが例えば200nm程度のトレンチ(図示せず)を形成する(エッチング工程)。これにより、p型半導体層103上層が1つ以上の素子形成領域に区画される(素子分離)。なお、上記エッチングには、例えば反応性イオンエッチング(RIE)や誘導結合プラズマRIE(ICP−RIE)などの異方性ドライエッチングを適用することができる。ただし、これに限定されず、種々の素子分離技術を適用することができる。
次に、p型半導体層103上のフォトレジストを例えばアセトンで除去した後、例えばPECVD法(プラズマ化学気相成長法)を用いることで、p型半導体層103上に、膜厚が例えば1000nm程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いてシリコン酸化膜をパターニングすることで、p型半導体層103におけるn型コンタクト領域104sおよび104dを形成する領域(第1および第2領域)上に開口を有するマスク酸化膜M1(図6(b)参照)を形成する。なお、マスク酸化膜M1のパターニングには、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングを使用することができる。
続いて、上記フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程で用いたp型半導体層103上のフォトレジストを例えばアセトンで除去した後、例えばPECVD法を用いることで、基板上面全体に、膜厚が例えば20nm程度のシリコン酸化膜よりなる保護膜M2(図2(b)参照)を形成する。なお、マスク酸化膜M1は後の工程においてSiイオンが注入される領域を制限するための膜であり、保護膜M2はSiイオンが注入される際にp型半導体層103表面が受けるダメージを低減するための膜である。
続いて、図6(b)に示すように、既存のイオン注入装置により、マスク酸化膜M1をマスクとして用いつつ、Siイオンを注入することで、p型半導体層103の上層部分に注入領域104aを形成する(第1注入工程)。
なお、本実施の形態では、Siイオンを複数段階に分けて注入する。この際、各段階でドーズ量および加速エネルギーを変えることにより、p型半導体層103表面から所望する深さまで、概ね満遍なくSiイオンが注入された注入領域104aを形成することができる。本実施の形態では、例として不純物注入を4段階に分け、各段階におけるドーズ量および加速エネルギーの組み合わせを、それぞれ例えば、3×1014cm−2および30KeV、4×1014cm−2および60KeV、8×1014cm−2および120KeV、ならびに1.5×1015cm−2および160KeVとする。
以上のようにSiイオンを注入すると、次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103上のシリコン酸化膜を20nm程度除去する。これにより、保護膜M2が除去され、注入領域104aが露出される。
続いて、例えば上記と同様の工程を用いることで、RESURF領域110(第3領域)を形成する領域上に開口を有するマスク酸化膜M3(図6(c)参照)と基板上面全体を覆う保護膜M4(図6(c)参照)とを、p型半導体層103上に例えばシリコン酸化膜で形成する(第2注入工程)。
続いて、図6(c)に示すように、既存のイオン注入装置により、マスク酸化膜M3をマスクとして用いつつ、SiイオンとNイオンとを注入することで、p型半導体層103の上層部分に注入領域110aを形成する。
なお、本実施の形態では、まず、Nイオンを注入し、その後、Siイオンを注入する。Nイオンの注入条件としては、ドーズ量を例えば7×1014/cm程度とし、加速エネルギーを例えば75KeV程度とすることができる。また、Siイオンの注入条件としては、ドーズ量を3×1014/cm程度とし、加速エネルギーを例えば45KeV程度とすることができる。なお、Nイオンについては、所望する活性化率に応じてドーズ量が変化される。
以上のようにNイオンとSiイオンとを注入すると、次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103上のマスク酸化膜M3および保護膜M4を完全に除去する。続いて、例えばPECVD法を用いることで、基板上面全体に、膜厚が例えば500nm程度のシリコン酸化膜よりなる飛散防止膜M5を形成する。なお、飛散防止膜M5は、後のアニール工程において、p型半導体層103を構成する原子、特にN原子が飛散することを防止するための膜である。
続いて、既存のアニール装置を用いて飛散防止膜M5が形成された基板をアニールすることで、注入領域104aおよび110aに注入されているSiイオンおよびNイオンをそれぞれ拡散および活性化させる(アニール工程)。これにより、図6(d)に示すように、n型コンタクト領域104sおよび104dならびにRESURF領域110が形成される。この際のアニールは、例えば設定温度を1200℃とした電気炉において、窒素雰囲気中で例えば10秒間処理される。
次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103上の飛散防止膜M5をすべて除去する。続いて、例えばPECVD法を用いることで、図7(a)に示すように、p型半導体層103上に、膜厚が例えば60nm程度のシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜105を形成する。
その後、例えばフォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いることで、ゲート絶縁膜105に、n型コンタクト領域104sおよび104dを露出させる開口を形成し、この開口内に例えばチタニウム(Ti)とアルミニウム(Al)との積層膜(Ti/Al膜)を形成する。これにより、図7(b)に示すように、n型コンタクト領域104sおよび104dとそれぞれオーミック接触するソース電極107sおよびドレイン電極107dが形成される。
次に、例えばLPCVD(Low−Pressure CVD)法もしくはスパッタリング法を用いることで、図7(c)に示すように、基板上面全体にポリシリコン膜106Aを形成する。続いて、ポリシリコン膜106Aが形成された基板をPOClガスが封入された熱拡散炉内に20分程度放置する。この際、熱拡散炉内の温度を900℃程度に設定する。これにより、ポリシリコン膜106Aに不純物としてのリン(P)がドーピングされ、これが導体膜として機能するようになる。なお、ポリシリコン膜106Aへの不純物のドーピング方法としては、上述した方法の他にも、例えばポリシリコン膜106A上にリン(P)を蒸着し、これを熱拡散によりポリシリコン膜へドーピングする方法など、種々変更することが可能である。
続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いることで、ポリシリコン膜106Aをゲート電極106にパターニングする。これにより、図1に示すような断面構造を有するRESURF−MOSFET100が製造される。
以上のように、本実施の形態によるRESURF−MOSFET100は、電界緩和領域として機能するRESURF領域110を備えた構成において、窒素原子が注入された領域のシートキャリア濃度を低く保ちつつシート抵抗を低減することが可能となるため、結果としてソース−ドレイン間におけるシートキャリア濃度を抑えつつ抵抗値を下げることができる。これにより、耐圧特性と電流増幅特性とに優れたRESURF−MOSFET100を実現することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない事項については実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、III族窒化物半導体を用いたノーマリーオフ型の半導体装置としてRESURF−MOSFET200を例に挙げる。図8は、RESURF−MOSFET200の概略構成を示す断面図である。なお、図8でも、図1と同様に、基板と垂直であってゲート長方向と平行な面でRESURF−MOSFET200を切断した際の概略構成を示す。
図8に示すように、RESURF−MOSFET200は、図1に示すRESURF−MOSFET100と同様の構成において、p型半導体層103(第1半導体層)上面におけるドレイン側の領域にn型半導体層203(第2半導体層)を有し、このn型半導体層203の上層部分にRESURF領域210(RESURF領域110に対応)およびドレイン側のn型コンタクト領域204d(n型コンタクト領域104dに対応)が形成された構成を有する。また、RESURF−MOSFET100におけるゲート絶縁膜105がソース側のp型半導体層103上面からn型半導体層203の側面を通ってこれの上面を覆うゲート絶縁膜205に置き換えられ、同じくゲート電極106がソース側におけるp型半導体層103上からn型半導体層203の側面を通ってRESURF領域210の上まで延在するゲート電極206に置き換えられている。
上記において、n型半導体層203は、n型の不純物がドープされたIII族窒化物半導体よりなる層である。本実施の形態では、III族窒化物半導体にGaNを使用し、n型の不純物にSiイオンを使用する。また、その不純物濃度を例えば1×1017/cmから1×1018/cm程度とし、その膜厚を例えば130nm程度とする。ただし、これに限定されず、n型の不純物として、Si、Ge、Se、S、O、Teなどを適用することもできる。また、本実施の形態ではIII族窒化物半導体としてGaNを適用しているが、本発明はこれに限定されず、例えば組成がAl0.2Ga0.8NやAl0.3Ga0.7NなどのようなAlGaNや、例えば組成がB0.05Ga0.95NなどのようなBGaNや、B0.03Al0.97NなどのようなBAlNなど、または、窒化インジウムガリウム(InGaN)や窒化アルミニウム(AlN)や窒化インジウム(InN)など、III族の元素としてAl、Ga、InおよびBのうち少なくとも1つを含む窒化物半導体を用いることができる。
RESURF領域210は、本発明の実施の形態1におけるRESURF領域110と同様に、n型の不純物とNイオン(p型の不純物)との両方がドープされた電界緩和領域である。ただし、本実施の形態では、n型の不純物(Si)を成膜過程においてドープし、Nをイオン注入法によって注入して活性化アニールを行うことで、RESURF領域210を形成する。なお、本実施の形態でも、本発明の実施の形態1と同様に、RESURF領域210のドーパントとして、Nイオンとn型の不純物であるSiイオンとを適用する。
ドレイン側においてn型半導体層203の上層部分に形成されたn型コンタクト領域204dは、本発明の実施の形態1におけるn型コンタクト領域104dに対応する構成である。また、ゲート絶縁膜205とゲート電極206とも、本発明の実施の形態1におけるゲート絶縁膜105およびゲート電極106にそれぞれ対応する構成である。よって、ここでは詳細な説明を省略し、以下における製造方法の説明において触れる。また、なお、他の構成は、RESURF−MOSFET100と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態によるRESURF−MOSFET200の製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。図9(a)から図11(c)は、本製造方法を示すプロセス図である。なお、以下の説明において、本発明の実施の形態1と同様の工程については、その説明を引用することで詳細な説明を省略する。
本製造方法では、まず、本発明の実施の形態1において図6(a)を用いて説明した工程と同様の工程を用いることで、基板101上にバッファ層102とp型半導体層103とを形成し、続いて、p型半導体層103上面からトレンチを形成することで、p型半導体層103上層を1つ以上の素子形成領域に区画する。なお、素子分離の際に使用したフォトレジストは例えばアセトンなどで除去される。
次に、例えばPECVD法を用いることで、p型半導体層103上に、膜厚が例えば1000nm程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いてシリコン酸化膜をパターニングすることで、p型半導体層103におけるソース側のn型コンタクト領域104sを形成する領域上に開口を有するマスク酸化膜M21(図9(a)参照)を形成する。なお、マスク酸化膜M21のパターニングには、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングを使用することができる。
続いて、上記フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程で用いたマスク酸化膜M21上のフォトレジストを例えばアセトンで除去した後、例えばPECVD法を用いることで、基板上面全体に、膜厚が例えば20nm程度のシリコン酸化膜よりなる保護膜M22(図9(a)参照)を形成する。
続いて、図9(a)に示すように、既存のイオン注入装置により、マスク酸化膜M21をマスクとして用いつつ、Siイオンを注入することで、p型半導体層103の上層部分におけるソース側に注入領域104aを形成する。
次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103上のマスク酸化膜M21および保護膜M22を除去した後、例えばMOCVD法を用いることで、p型半導体層103上に、SiがドープされたGaN膜203A(図9(b)参照)を、膜厚が例えば130nm程度となるようにエピタキシャル成長させる。この際、GaN膜203AにおけるSi濃度が例えば6×1017/cm程度となるように制御する。
続いて、例えばPECVD法を用いることで、GaN膜203A上に、膜厚が例えば300nm程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いてシリコン酸化膜におけるソース側の部分を除去することで、図9(b)に示すように、GaN膜203A上におけるドレイン側にのみマスク酸化膜M23を形成する。なお、マスク酸化膜M23のパターニングには、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングを使用することができる。
次に、マスク酸化膜M23をマスクとして用いつつ、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりGaN膜203Aをパターニングすることで、図9(c)に示すように、p型半導体層103上におけるドレイン側にn型のGaN膜よりなるn型半導体層203を形成すると共に、p型半導体層103表面におけるソース側を露出させる。
続いて、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりn型半導体層203上のマスク酸化膜M23を除去した後、例えばPECVD法を用いることで、露出されたp型半導体層103およびn型半導体層203上に、膜厚が例えば1000nm程度のシリコン酸化膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いてシリコン酸化膜をパターニングすることで、後にn型コンタクト領域204dを形成する領域上に開口を有するマスク酸化膜M24を(図10(a)参照)形成する。なお、マスク酸化膜M24のパターニングには、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングを使用することができる。
続いて、上記のフォトリソグラフィ工程およびエッチング工程で使用したマスク酸化膜M24上のフォトレジストを例えばアセトンで除去した後、例えばPECVD法を用いることで、基板上面全体に、膜厚が例えば20nm程度のシリコン酸化膜よりなる保護膜M25(図10(a)参照)を形成する。
続いて、図10(a)に示すように、既存のイオン注入装置により、マスク酸化膜M24をマスクとして用いつつ、Siイオンを注入することで、n型半導体層203の上層部分に注入領域204aを形成する。
次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103およびn型半導体層203上のマスク酸化膜M24および保護膜M25をすべて除去した後、上記と同様の工程を用いることで、今度はRESURF領域210が形成される領域上に開口を有するマスク酸化膜M26(図10(b)参照)を形成し、続いて、基板上面全体を覆い、膜厚が例えば20nm程度のシリコン酸化膜よりなる保護膜M27(図10(b)参照)を形成する。
続いて、図10(b)に示すように、既存のイオン注入装置により、マスク酸化膜M26をマスクとして用いつつ、Nイオンを注入することで、n型半導体層203の上層部分に注入領域210aを形成する。なお、Nイオンの注入方法は、本発明の実施の形態1におけるNイオンの注入方法(図6(c)参照)と同様の方法を使用できるため、ここでは詳細な説明を省略する。
以上のようにNイオンを注入すると、次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103上およびn型半導体層203上のマスク酸化膜M26および保護膜M27をすべて除去する。続いて、例えばPECVD法を用いることで、基板上面全体に、膜厚が例えば500nm程度のシリコン酸化膜よりなる飛散防止膜M28(図11(a)参照)を形成する。
続いて、既存のアニール装置を用いて飛散防止膜M28が形成された基板をアニールすることで、注入領域104a、204aおよび210aに注入されているSiイオンおよびNイオンをそれぞれ拡散および活性化させる。これにより、図11(a)に示すように、n型コンタクト領域104sおよび204dならびにRESURF領域210が形成される。この際のアニールは、例えば設定温度を1200℃とした電気炉において、窒素雰囲気中で例えば10秒間処理される。
次に、例えばフッ酸系水溶液を用いたウェットエッチングによりp型半導体層103およびn型半導体層203表面の飛散防止膜M28をすべて除去する。続いて、例えばPECVD法を用いることで、p型半導体層103およびn型半導体層203表面全体に、膜厚が例えば60nm程度のシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜205(図11(b)参照)を形成する。
その後、例えばフォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いることで、ゲート絶縁膜205に、p型半導体層103におけるn型コンタクト領域104sが形成された領域の一部およびn型半導体層203におけるn型コンタクト領域204dが形成された領域の一部を露出させる開口を形成し、この開口内に例えばTi/Al膜を形成する。これにより、図11(b)に示すように、n型コンタクト領域104sおよび204dとそれぞれオーミック接触するソース電極107sおよびドレイン電極107dが形成される。
次に、例えばLPCVD法もしくはスパッタリング法を用いることで、図11(c)に示すように、基板上面全体にポリシリコン膜206Aを形成する。続いて、ポリシリコン膜206Aが形成された基板をPOClガスが封入された熱拡散炉内に20分程度放置する。この際、熱拡散炉内の温度を900℃程度に設定する。これにより、ポリシリコン膜206Aに不純物としてのリン(P)がドーピングされ、これが導体膜として機能するようになる。なお、ポリシリコン膜206Aへの不純物のドーピング方法としては、上述した方法の他にも、例えばポリシリコン膜206A上にリン(P)を蒸着し、これを熱拡散によりポリシリコン膜206Aへドーピングする方法など、種々変更することが可能である。
続いて、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を用いることで、ポリシリコン膜206Aをゲート電極206にパターニングする。これにより、図8に示すような断面構造を有するRESURF−MOSFET200が製造される。
なお、本実施の形態でも、本発明の実施の形態1と同様に、RESURF領域210のドーパントをNイオンとn型のSiイオンとの両方としたが、本発明はこれに限定されず、例えばn型コンタクト領域104sおよび/または204dのドーパントをNイオンとn型のSiイオンとの両方としてもよい。また、これらすべてにn型のSiイオンとp型のNイオンとの両方をドープするように構成してもよい。これにより、RESURF領域210を備えたことで高い耐圧特性を有するMOSFETにおいてn型コンタクト領域104s/204dおよび/またはRESURF領域210のシート抵抗を低減することが可能となるため、高い電流増幅特性を実現することができる。
以上のように、本実施の形態によるRESURF−MOSFET200は、電界緩和領域として機能するRESURF領域210を備えた構成において、窒素原子が注入された領域のシートキャリア濃度を低く保ちつつシート抵抗を低減することが可能となるため、結果としてソース−ドレイン間におけるシートキャリア濃度を抑えつつ抵抗値を下げることができる。これにより、耐圧特性と電流増幅特性とに優れたRESURF−MOSFET100を実現することが可能となる。
なお、本実施の形態では、n型半導体層203を、例えばノンドープのGaN膜で構成してもよい。この場合、GaN膜が残留ドナーの影響によって若干n型の導電性を示す。また、n型半導体層203をノンドープのGaN膜で構成した場合、RESURF領域210は、本発明の実施の形態1におけるRESURF領域110と同様に、n型の不純物とNイオンとの両方を注して活性化させることで形成される。
さらに、本実施の形態では、n型半導体層203へ整形されるGaN膜203Aを、例えばMOCVD法を用いてn型の不純物(例えばSiイオン)がドープされた状態でエピタキシャル成長させて形成したが、本発明はこれに限定されず、例えばn型の不純物(例えばSiイオン)とNイオンとがドープされた状態でエピタキシャル成長して形成してもよい。この場合、図8におけるRESURF領域210が省略され、n型半導体層203におけるn型コンタクト領域204dが形成されていない領域がRESURF領域として機能する。また、図10(b)を用いて説明したNイオンの注入工程を省略することができる。
本発明の実施の形態1によるRESURF−MOSFETの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1によるRESURF−MOSFETの電流経路における各抵抗成分を示した模式図である。 本発明の実施の形態1において式4より導き出されるRESURF領域のシート抵抗とRESURF−MOSFETのドレイン電流との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1よるRESURF領域のシートキャリア濃度とRESURF−MOSFETの絶縁破壊電圧との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1においてSiイオンのみを注入して活性化アニールを行った場合のシートキャリア濃度とシート抵抗との関係とSiイオンとNイオンとの両方を1対1の割合で注入して活性化アニールを行った場合のシートキャリア濃度とシート抵抗との関係とを示すグラフである。 本発明の実施の形態1によるRESURF−MOSFETの製造方法を示すプロセス図である(1)。 本発明の実施の形態1によるRESURF−MOSFETの製造方法を示すプロセス図である(2)。 本発明の実施の形態2によるRESURF−MOSFETの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2によるRESURF−MOSFETの製造方法を示すプロセス図である(1)。 本発明の実施の形態2によるRESURF−MOSFETの製造方法を示すプロセス図である(2)。 本発明の実施の形態2によるRESURF−MOSFETの製造方法を示すプロセス図である(3)。
符号の説明
100、200 RESURF−MOSFET
101 基板
102 バッファ層
103 p型半導体層
103a チャネル形成領域
104a、204a、210a 注入領域
104d n型コンタクト領域
104s n型コンタクト領域
105、205 ゲート絶縁膜
106、206 ゲート電極
106A ポリシリコン膜
107d ドレイン電極
107s ソース電極
110、210 RESURF領域
110a 注入領域
203 n型半導体層
203A GaN膜
204d n型コンタクト領域
206A ポリシリコン膜
M1、M3、M21、M23、M24、M26 マスク酸化膜
M2、M4、M22、M25、M27 保護膜
M5、M28 飛散防止膜

Claims (18)

  1. チャネル形成領域と、チャネル長方向において前記チャネル形成領域と接する領域に形成された第1ドープ領域と、上面において前記チャネル形成領域および前記第1ドープ領域を挟む2つの領域に形成され、前記第1ドープ領域よりも不純物濃度が高い第2ドープ領域とを有し、III族窒化物半導体よりなる半導体層と、
    前記チャネル形成領域上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、
    前記第1ドープ領域および/または前記第2ドープ領域は、n型の導電性を有する原子と窒素原子とをドーパントとして含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記チャネル形成領域は、p型の導電性を有し、
    前記第2ドープ領域は、n型の導電性を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体層は、p型の導電性を有するIII族窒化物半導体よりなる第1半導体層と、該第1半導体層上の一部に形成された前記n型の導電性を有するIII族窒化物半導体よりなる第2半導体層とを有し、
    前記第2ドープ領域のうち一方は、前記第1半導体層に形成され、他方は前記第2半導体層に形成されており、
    前記第1ドープ領域は、前記第2半導体層に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記III族窒化物半導体は、GaN、AlGaN、BGaN、BAlN、InGaN、AlNおよびInNのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記n型の導電性を有する原子は、Si、Ge、Se、S、OまたはTeであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第1ドープ領域は、シートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記第1ドープ領域は、前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記第2ドープ領域は、前記半導体層上面からの深さが30nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  9. III族窒化物半導体よりなる半導体層を備えた基板を準備する準備工程と、
    前記半導体層における離間した2つの領域である第1および第2領域にn型の導電性を有する不純物を注入する第1注入工程と、
    前記半導体層における前記第1領域と前記第2領域とに挟まれた領域であって一方の前記第2領域と接する第3領域に、前記第1および第2領域よりも低い不純物濃度となるようにn型の導電性を有する不純物を注入する第2注入工程と、
    前記第1から第3領域のうち少なくともいずれか1つに窒素原子を注入する第3注入工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体層は、前記III族窒化物半導体よりなり、p型の導電性を有する第1半導体層と、該第1半導体層上の一部に形成され、n型の導電性を有する第2半導体層とよりなり、
    前記第1領域は、前記第1半導体層の一部の領域であり、
    前記第2領域は、前記第2半導体層の一部の領域であり、
    前記第3領域は、前記第2半導体層の一部の領域であることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第3領域は、シートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする請求項9または10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第3領域は、前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第3領域は、前記半導体層上面からの深さが30nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  14. III族窒化物半導体よりなり、p型の導電性を有する第1半導体層を備えた基板を準備する準備工程と、
    前記第1半導体層上の一部にn型の導電性を有する不純物と窒素原子とがドープされた第2半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記第1半導体層の一部の第1領域と前記第2半導体層の一部の第2領域とにn型の導電性を有する不純物を注入する不純物注入工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記第2半導体層は、シートキャリア濃度が5×1013/cm以下であることを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第2半導体層は、前記n型の導電性を有する原子に対する前記窒素原子の比率が0.5以上3以下であることを特徴とする請求項14または15記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記III族窒化物半導体は、GaN、AlGaN、BGaN、BAlN、InGaN、AlNおよびInNのいずれかであることを特徴とする請求項9〜16のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記n型の導電性を有する原子は、Si、Ge、Se、S、OまたはTeであることを特徴とする請求項9〜17のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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