JP2009090776A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ランフラットタイヤ2は、ビード14、カーカス16、支持層18及びクリンチ部12を備えている。このカーカス16は、カーカスコードを含んでいる。このカーカスコードは、アラミド繊維が下撚りされてなる2本のヤーンが上撚りされた構造を有する。このカーカスコードの撚り係数Tは、0.5以上0.7以下である。クリンチ部12は、ビード14の軸方向外側に位置している。このクリンチ部12は、ゴムのマトリクスとこのマトリクスに分散する多数の短繊維を含んでいる。これら短繊維は、半径方向に配向している。各短繊維の材質は、アラミドである。クリンチ部12の損失正接tanδは、0.20以上である。このタイヤ2は、CTTプロファイルを有している。
【選択図】図1
Description
(1)その表面がトレッド面をなすトレッド、
(2)このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
(3)このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
(4)上記トレッド及びサイドウォールに沿っており、両ビードの間に架け渡されており、アラミド繊維からなるコードを有するカーカス、
(5)上記トレッドとカーカスとの間に位置する補強層、
(6)上記サイドウォールの軸方向内側に位置しており、その断面が略三日月形状である支持層
並びに
(7)上記ビードの軸方向外側に位置するクリンチ部
を備える。このタイヤは、互いに曲率半径が異なる複数の円弧からなる曲面を含むトレッドプロファイルを有する。クリンチ部は、ゴムのマトリクスと、このマトリクス中に分散した多数の短繊維とを含む。
T = N * ((0.125 * D / 2) / ρ)1/2 * 10−3 (I)
この数式(I)において、Nはコード10cm当たりの上撚り数を表し、Dはトータル繊度(dtex)を表し、ρはコード材料の比重(g/cm3)を表す。
初期歪み:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
T = N * ((0.125 * D / 2) / ρ)1/2 * 10−3 (I)
この数式(I)において、Nはコード10cm当たりの上撚り数を表し、Dはトータル繊度(dtex)を表し、ρはコード材料の比重(g/cm3)を表す。トータル繊度Dは、それぞれのヤーン78の繊度の総和である。
初期歪み:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
0.05 < Y60/H ≦ 0.10 (1)
0.10 < Y75/H ≦ 0.2 (2)
0.2 < Y90/H ≦ 0.4 (3)
0.4 < Y100/H ≦ 0.7 (4)
このCTTプロファイルは、タイヤ2の諸性能に寄与する。このプロファイルでは、タイヤ2に正規荷重の80%が付加されたときの接地幅は、タイヤ2の最大幅Wの0.50倍以上0.65倍以下である。
図1に示された構造を備えたランフラットタイヤを得た。このタイヤは、最大厚みが9mmであり硬度が78である支持層を備えている。このタイヤのカーカスコードは、アラミド繊維からなる。このカーカスコードの撚り係数Tは、0.43である。このタイヤのクリンチ部は、繊維補強ゴム(FRR)からなる。このクリンチ部の厚みT1は、8mmである。このクリンチ部の損失正接tanδは、0.15である。このクリンチ部は、基材ゴム100質量部に対して13質量部の短繊維を含んでいる。この短繊維の材質は、アラミドである。短繊維は、半径方向に配向している。この短繊維の、平均長さLは500μmであり、平均直径Dは10μmである。このタイヤは、CTTプロファイルを有している。このプロファイルは、インボリュート曲線に近似された多数の円弧からなる。中心点TCから点P90の間の円弧の数は、5である。このプロファイルでは、(Y60/H)は0.09であり、(Y75/H)は0.14であり、(Y90/H)は0.37であり、(Y100/H)は0.57である。このタイヤのサイズは、「245/40R18」である。
クリンチ部に、短繊維を含まないノーマルなゴム組成物を用いた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
下記表1に示される損失正接tanδを有するクリンチ部を設けた他は実施例1と同様にして、実施例2から6のタイヤを得た。
クリンチ部の厚みと配合とを下記表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7から11及び比較例2から6のタイヤを得た。
撚り係数Tが0.50であるカーカスコードを用いた他は実施例1と同様にして、実施例12のタイヤを得た。このカーカスコードは、ハイツイスト構造を有する。損失正接tanδが0.25であるクリンチ部を設けた他は実施例12と同様にして、実施例13のタイヤを得た。短繊維を含まないノーマルなゴム組成物を用いた他は実施例12と同様にして、比較例7のタイヤを得た。
撚り係数Tが0.66であるカーカスコードを用いた他は実施例1と同様にして、実施例14のタイヤを得た。このカーカスコードは、ハイツイスト構造を有する。損失正接tanδが0.25であるクリンチ部を設けた他は実施例14と同様にして、実施例15のタイヤを得た。短繊維を含まないノーマルなゴム組成物を用いた他は実施例14と同様にして、比較例8のタイヤを得た。
材質がレーヨンであり、撚り係数Tが0.59であるカーカスコードを用いた他は実施例1と同様にして、比較例9のタイヤを得た。損失正接tanδが0.25であるクリンチ部を設けた他は比較例9と同様にして、比較例10のタイヤを得た。短繊維を含まないノーマルなゴム組成物を用いた他は比較例9と同様にして、比較例11のタイヤを得た。
CTTプロファイルではない通常のプロファイルを形成した他は実施例1と同様にして、実施例16のタイヤを得た。このタイヤでは、(Y60/H)は0.06であり、(Y75/H)は0.08であり、(Y90/H)は0.19であり、(Y100/H)は0.57である。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を230kPaとした。このタイヤを、前側エンジン後輪駆動タイプであり、排気量が4300ccである乗用車に装着した。アスファルト舗装されかつ段差を有する路面、ベルジャン路面及びビッツマン路面にてこの乗用車を走行させ、ドライバーに乗り心地性を評価させた。この結果が、比較例3が基準とされた指数として、下記の表1から3に示されている。数値が大きいほど好ましい。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を230kPaとした。このタイヤを、38℃±3℃の温度下に34時間保持した。リムのバルブコアを抜き取って、タイヤの内部を大気と連通させた。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、4.14kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、比較例3が基準とされた指数として、下記の表1から3に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を200kPaとした。このタイヤを、転がり抵抗試験機に装着し、4.6kN(正規荷重の80%)の荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で走行させ、転がり抵抗を測定した。この結果が、比較例3が基準とされた指数として、下記の表1から3に示されている。数値が小さいほど好ましい。
4・・・リム
6・・・トレッド
10・・・サイドウォール
12・・・クリンチ部
14・・・ビード
16・・・カーカス
18・・・支持層
20・・・ベルト
22・・・バンド
28・・・サイド部
38・・・リブ
40・・・フランジ
42・・・コア
44・・・エイペックス
46・・・カーカスプライ
66・・・マトリクス
68・・・短繊維
74・・・カーカスコード
76・・・トッピングゴム
78・・・ヤーン
Claims (7)
- その表面がトレッド面をなすトレッド、
このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
このサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
上記トレッド及びサイドウォールに沿っており、両ビードの間に架け渡されており、アラミド繊維からなるコードを有するカーカス、
上記トレッドとカーカスとの間に位置する補強層、
上記サイドウォールの軸方向内側に位置しており、その断面が略三日月形状である支持層
並びに
上記ビードの軸方向外側に位置する一対のクリンチ部
を備えており、
互いに曲率半径が異なる複数の円弧からなる曲面を含むトレッドプロファイルを有しており、
上記クリンチ部が、ゴムのマトリクスと、このマトリクス中に分散した多数の短繊維とを含むランフラットタイヤ。 - 上記短繊維の平均長さLが10μm以上1000μm以下であり、その平均直径Dが0.05μm以上50μm以下であり、そのアスペクト比(L/D)が10以上である請求項1に記載のタイヤ。
- 上記クリンチ部が、100質量部の基材ゴムと、0.5質量部以上50質量部以下の短繊維とを含む請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 上記短繊維が半径方向に配向している請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
- 上記クリンチ部の損失正接tanδが0.20以上である請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
- 上記カーカスのコードが、アラミド繊維が下撚りされてなる複数のヤーンが上撚りされた構造を有しており、
このコードの、下記数式(I)によって算出される撚り係数Tが、0.5以上0.7以下である請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ。
T = N * ((0.125 * D / 2) / ρ)1/2 * 10−3 (I)
(この数式(I)において、Nはコード10cm当たりの上撚り数を表し、Dはトータル繊度(dtex)を表し、ρはコード材料の比重(g/cm3)を表す。) - 上記トレッド面の中心点TCから軸方向外側に向かってその曲率半径が徐々に減少するプロファイルを有する請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ。
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