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JP2008520604A - カチオン性セルロース誘導体を用いた毛髪のパーマネント成形方法 - Google Patents

カチオン性セルロース誘導体を用いた毛髪のパーマネント成形方法 Download PDF

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JP2008520604A JP2007541788A JP2007541788A JP2008520604A JP 2008520604 A JP2008520604 A JP 2008520604A JP 2007541788 A JP2007541788 A JP 2007541788A JP 2007541788 A JP2007541788 A JP 2007541788A JP 2008520604 A JP2008520604 A JP 2008520604A
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Abstract

本発明は、パーマネント毛髪成形において還元処理を行う、液体で、増粘された試剤であって、該試剤が、特定のカチオン性セルロース誘導体を含有し、好ましくは少なくとも1つのその他のカチオン性ポリマーと組合わせて含有する液体で、増粘された試剤、並びにこのパーマネント成形剤を使用して毛髪をパーマネント成形する方法に関する。

Description

本発明は、パーマネント毛髪成形において還元処理を行う増粘された試剤であって、該試剤が特定のカチオン性セルロース誘導体を含有する増粘された試剤、並びにこの試剤を使用し毛髪をパーマネント成形する方法を含む。
パーマネント毛髪成形において、通常、先ず、毛髪はケラチン還元メルカプト化合物を基材とした成形剤で処理され、それが、毛髪ケラチンのジスルフィド架橋を開く原因となり、その後、毛髪を所望の形状にセットさせる。メルカプトカルボン酸の塩又はエステル等のケラチン還元メルカプト化合物は、通常成形剤として使用される。次に、毛髪を水で濯ぎ、固着剤で酸化後処理を行う。この工程で、先に分裂したジスルフィド架橋は、新しい形態で再結合される。
この手順で毛髪に作用する化学及び機械プロセスは、特に毛髪の保持と櫛通り性に関して、毛髪の性質を悪化させ、毛髪は脆くなり粗くなる。
特定のコンディショニング物質を成形剤に加えることにより、毛髪を滑らかにし、並びに毛髪の櫛通り性を改良する試みが既になされている。カチオン性化合物、例えば、カチオン性ポリマーの使用が、この方法に特に有利であることが立証されている。
しかし、記載された全ての毛髪成形剤には難点がある。例えば、これらの試剤は、不十分な増粘により、過剰な製品を頭皮と接触させ、かくして不快な頭皮炎症の原因となり、又は製品が余りにも粘度が高い場合、不満足な毛髪の成形につながるおそれがある。
だが、いくつかの増粘剤は、不均質であるか、又はぬるぬるした、糸を引くような、若しくはプリンのような稠度を有しているために、成形剤にいかなる美的な外観ももたらさない。
更に、ポリマーを基材とした耐久性のある増粘剤は、粘度(相分離、沈殿)及び高pH値が、還元剤の存在下では数ヶ月にわたって安定せず、又はそれらは、重金属含有量が原因でウエーブ剤チオグリコール酸塩による赤い着色を付与する。製品が余りにも腰がない場合、特殊な問題が製品自身に現れ、それが、ウエーブ剤を頭皮に接触させる。
シャンプー及びヘアコンディショニング剤等の皮膚並びに毛髪をコンディショニングする試剤への特定のカチオン性セルロース誘導体の使用が、WO2005/000903A1に開示されている。但し、それは、毛髪に対して攻撃的である、とりわけ強還元剤又は酸化剤を含有する試剤に対してではない。
pH中性又は弱酸性のヘアコンディショニング剤において多数のカチオン性セルロース誘導体が既に推奨されているが、強アルカリ性で、還元毛髪成形剤に使用可能な十分に安定しているものはほんの僅かである。
処理時に毛髪から流れ落ちず、腰があるがそれにもかかわらず毛髪を十分にぬらし、透明なジェルとして存在でき、毛髪を十分に調整でき、水でたやすく濯ぎ落とすことができ、良好な美的外観を付与し、安定した、同時に髪の生え際から毛髪の末端まで良好で均質な成形結果を保証するパーマネント毛髪成形において、還元工程を成し遂げる試剤を提供することは難題である。
思いがけなく、パーマネント毛髪成形において還元工程を行うために使用される毛髪成形剤が、式(I)及び(II)の置換基で置換されたカチオン性セルロース誘導体を含有するとき、既述の難題が卓越した方法で克服できるということが見出された。
従って、本発明の目的は、請求項1に記載の試剤、並びに請求項21に記載のパーマネント毛髪を成形する方法である。
本発明の好ましい実施形態が、従属請求項で詳述される。
毛髪成形剤の利点としては、粘度増加の結果もたらされるより簡単な塗布に加え、特に恒久的に再構成される毛髪の保持及び櫛通り性の顕著な改良、並びに特に髪の生え際から毛髪の末端までの均質な成形が挙げられる。
式(III)のカチオン性ポリマーが好ましく、ここでXは、0.1〜0.6の数を表し、Yは、0.1〜0.6の数であり、U及びVは、各々0.001〜0.06の数を表し、Rは、炭素原子8〜18の直鎖アルキル残基を表し、nは、1,000〜6,000の整数である。
式(III)のカチオン性ポリマーは、X=0.15〜0.35であり、Y=0.15〜0.35であり、U及びVが各々0.001〜0.06の数を表し、Rが炭素原子10〜16の直鎖アルキル残基であり、nが2,000〜6,000を表す場合が特に好ましい。Rが炭素原子12を有する直鎖アルキル残基が、特に好ましい。
式(IV)のカチオン性ポリマーも好ましい。
毛髪成形剤にとって、0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量%〜2重量%、特に好ましくは0.1重量%〜0.5重量%の量で、請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体を含有することが有益である。
請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体は、ダウケミカル/アマコール社(DOW CHEMICAL/Amerchol Company)によりポリマーSL(登録商標)−5、ポリマーSL(登録商標)−30、ポリマーSL(登録商標)−60、及びポリマーSL(登録商標)−100の名の下に市販されており、疎水性(hydrophobization)度(R4置換基の増加鎖長又は置換基(I)の置換度の増加値による)は、数字が5から30、60及び100と大きくなるにつれ増加する。それらの製造が、例えば、WO2005/000903A1に記載されている。特に、セルロース誘導体の製造に使用されるセルロースエーテルとしては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びメチルセルロースが挙げられ、中でも、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体は、10,000〜4,000,000、好ましくは100,000〜1,000,000の分子量を有し、1%水溶液の粘度は、好ましくは25℃(°F)で1,000〜5,000mPa・sec、特に好ましくは25℃(77°F)で1,500〜3,000mPa・secである。粘度値は、ハック(Haake)回転粘度計型式VT550を用いてせん断速度10.0/秒での測定に基づく。型式NV又はMVダブルギャップ(double-gap)シリンダー測定装置を使用した。
思いがけなく、又、本発明の試剤の構成成分として請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体が、追加のカチオン性コンディショニングポリマーとの組合せにおいて相乗的な方法で作用し、乾燥及び湿潤の両条件下でのコンディショニング性、特に毛髪の保持と櫛通り性を向上することが観察された。加えて、髪の生え際から末端までの毛髪成形の均質性に関して、更なる改良結果が観察された。
請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体との組合せにおいて相乗的に作用するよう使用されうる毛髪コンディショニングポリマーは、ホモ又はコポリマーであってよく、四級窒素基が、ポリマー鎖中又は好ましくは1以上のモノマーの置換基としてのいずれかに包含される。アンモニウム基含有モノマーは、非カチオン性モノマーと共重合されてよい。好適なカチオン性モノマーは、不飽和でラジカル重合可能な化合物であり、少なくとも1つのカチオン性基、特に、例えば、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム、ジアルキルジアリルアンモニウム及びピリジニウム、イミダゾリウム(imidazolium)又は四級ピロリドン等の環状カチオン性窒素含有基を有する四級ビニルアンモニウムモノマー、例えば、アルキルビニルイミダゾリウム(imidazolium)、アルキルビニルピロリドン又はアルキルビニルピロリドンの塩等のアンモニウム置換ビニルモノマーを有する。これらのモノマーのアルキル基は、好ましくは、例えば、C−1〜C−7アルキル基であり、特に好ましくはC−1〜C−3アルキル基等の低アルキル基である。
好適な非カチオン性コモノマーは、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル−及びジアルキルアクリルアミド、アルキル−及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、ビニルエステル類、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、プロピレングリコール又はエチレングリコール等であり、ここで、これらモノマー中のアルキル基は、好ましくはC−1〜C−7アルキル基及び特に好ましくはC−1〜C−3アルキル基である。
四級アンモニウム基を有する好適なポリマーは、例えば、メチルビニルイミダゾリウム(imidazolium)クロリド/ビニルピロリドンコポリマー、(ポリクアテルニウム−16)又は四級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(ポリクアテルニウム−11)等の、例として「CTFA化粧品成分辞典(CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary)」にポリクアテルニウムの名の下に記載のポリマーである。例えば、オンデオナルコ社(the Ondeo Nalco Company)により商標名マークァット(Merquat)(登録商標)100の下に市販されるポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクアテルニウム−6)等のジメチルジアリルアンモニウムクロリドからのホモ及びコポリマー、若しくはアクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロリド(CTFA:ポリクアテルニウム−7)からのコポリマー、四級化されたヒドロキシエチルセルロース(ポリクアテルニウム−10)又は四級化されたグアー誘導体等。
本発明の試剤に含有されてよいカチオン性ポリマーの中では、以下の例、すなわち、米国のガフ社(Gaf Co.)により商標名ガフクァット(登録商標)755N及びガフクァット(登録商標)734の下に販売されるビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートメトサルフェートコポリマーが好適であり、ガフクァット(登録商標)734が特に好ましい。その他のカチオン性ポリマーは、例えば、ドイツのBASFにより商標名ルビクァット(LUVIQUAT)(登録商標)HM550及びルビクァット(LUVIQUAT)(登録商標)HM552の下に販売され、ポリビニルピロリドン及びイミダゾールイミンメトクロリド(imidazolimine methochloride)から作製されるコポリマー、米国のカルゴン(Calgon)により商標名マークァット(Merquat)(登録商標)Plus3300の下に販売され、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、アクリル酸ナトリウム及びアクリルアミドから作製されるターポリマー、米国のISPにより商標名ガフィックス(Gaffix)(登録商標)VC713の下に販売され、ビニルピロリドン、ジメチルアミノエチルメタクリレート及びビニルカプロラクタムから作製されるターポリマー、並びにガフ(Gaf)により商標名ガフクァット(登録商標)HS100の下に販売され、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから作製されるコポリマーである。
天然ポリマーに由来する好適なカチオン性ポリマーは、多糖類のカチオン性誘導体、例えば、デンプン又はグアーのカチオン性誘導体である。更に、キトサン及びキトサン誘導体が好適である。
カチオン性多糖類は、一般式
G−O−B−N+abc- (V)
(式中、Gは、無水グルコース残基、例えば、デンプン又はセルロース無水グルコースであり、Bは、二価結合基、例えば、アルキル類、オキシアルキル類、ポリオキシアルキル類又はヒドロキシアルキル類であり、Ra、Rb、及びRcは、互いに独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル若しくはアルコキシアリールで、各々は、炭素原子1〜18を有し、Ra、Rb、及びRcの炭素原子の総数は、好ましくは最大20であり、X(-)は、一般のアニオン、好ましくは塩化物、臭化物又は硫酸塩である)を有する。
式(V)の好適なカチオン性セルロースは、アマコール社(Amerchol Company)によりポリマーJR(Polymer JR)(登録商標)の名の下に市販され、INCI指定のポリクアテルニウム−10を有する。INCI指定のポリクアテルニウム−24を有する追加のカチオン性セルロースは、アマコール社(Amerchol Company)により商標名ポリマーLM(Polymer LM)(登録商標)−200の下に市販されている。好適なカチオン性グアー誘導体は、商標名ジャガー(Jaguar)(登録商標)Rの下に販売され、INCI指定のグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを有する。
その他の好適なカチオン性ポリマーは、キトサン、キトサン塩及びキトサン誘導体である。キトサンは、完全に又は部分的に脱アセチル化されたキチンである。キトサンを製造するため、甲殻類の甲殻残留物に含有されるキチンから始めるのが好ましく、安価な天然の原料として多量に入手できる。キトサンの分子量は、広範囲にわたって、例えば、20,000g/モル〜約5,000,000g/モル(176,369.8オンス/モル)に分配されてよい。例えば、30,000g/モル(1,058.2オンス/モル)〜70,000g/モル(2,469.2オンス/モル)の分子量を有する低分子のキトサンが好適である。だが、分子量は、好ましくは約100,000g/モル(3,572.39オンス/モル)以上、特に好ましくは200,000g/モル(7,054.79オンス/モル)〜700,000g/モル(24,691.8オンス/モル)にある。脱アセチル化のレベルは、好ましくは、10〜99%で、60〜99%が特に好ましいとされる。
好適なキトサンは、例えば、日本のキョウワ油脂(Kyowa Oil & Fat)により商標名フロナック(Flonac)(登録商標)の下に販売されている。それは、300,000g/モル(10,582.2オンス/モル)〜700,000g/モル(24,691.8オンス/モル)の分子量を有し、70〜80%脱アセチル化されたものである。好ましいキトサン塩は、キトソニュウム(chitosonium)ピロリドンカルボキシレートで、例えば、米国のアマコール社によりキタマー(Kytamer)PCの名の下に販売されている。含有されたキトサンは、200,000g/モル(7,054.79オンス/モル)〜300,000g/モル(10,582.2オンス/モル)の分子量を有し、70〜85%脱アセチル化されたものである。四級化、アルキル化又はヒドロキシアルキル化された誘導体、例えば、ヒドロキシエチル又はヒドロキシブチルキトサンは、キトサン誘導体と見なしてよい。
キトサン類又はキトサン誘導体類は、好ましくは中和された又は部分的に中和された形態で存在する。キトサン又はキトサン誘導体の中和度は、遊離塩基の数に基づき好ましくは少なくとも50%で、70〜100%を有するものが特に好ましいとされている。例えば、ギ酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、マロン酸、シュウ酸及びピロリドンカルボン酸等のすべての美容的に適合性のある無機又は有機酸類が、原則的に中和剤に使用されてよく、特に、クエン酸が好ましい。
本発明の成形剤に含有されてよいその他の好適なカチオン活性毛髪ケア化合物は、カチオン変性タンパク質誘導体又はカチオン変性タンパク質加水分解産物で、それらは、INCI指定のラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解小麦タンパク質、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解カゼイン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解シルク、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解大豆タンパク質、又はヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解小麦、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解カゼイン、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解ケラチン、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解コメヌカタンパク質、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解シルク、ヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解大豆タンパク質及びヒドロキシプロピルトリモニウム(Hydroxypropyltrimonium)加水分解野菜タンパク質の下に既知である。
好適なカチオン由来のタンパク質加水分解産物は、例えば、アルカリ性、酸性又は酵素加水分解タンパク質の転換によりグリシジルトリアルキルアンモニウム塩又は3−ハロ−2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩から得ることができる物質の混合物である。タンパク質加水分解産物に出発原料として使用されるタンパク質は、植物又は動物起源であってよい。通例の出発原料は、例えば、ケラチン、コラーゲン、エラスチン、大豆タンパク質、コメタンパク質、乳タンパク質、小麦タンパク質、シルクたんぱく質又はアーモンドタンパク質である。加水分解して分子量が約100〜約50,000の範囲の物資の混合物を製造する。一般に、平均分子量は、約500〜約1,000の範囲にある。カチオン的に誘導体化されたタンパク質加水分解産物にとって、1又は2個の長いC8〜C22アルキル鎖及び同様に2又は1個の短いC1〜C4アルキル鎖を含有することが有益である。1個の長いアルキル鎖を含有する化合物が好ましい。
又、好適なカチオン性ポリマーは、カチオン活性シリコーン化合物である。これらの化合物は、カチオン性基又はカチオン性に作製され得る基で置換される。好適なカチオン活性シリコーン化合物は、少なくとも1つのアミノ基又は少なくとも1つのアンモニウム基のいずれかを有する。アミノ基を有する好適なシリコーンポリマーは、INCI指定のアモジメチコンの下に既知である。これらのポリマーは、アミノアルキル基を有するポリジメチルシロキサンである。ダウケミカル社(Dow Chemical Company)により商標名DC2−8556(CTFA:アモジメチコン)の下に販売されるポリマー、及びゼネラル・エレクトリック社従属のオシー(Osi)により商標名シルソフト(Silsoft)A−858(CIFA:DEA PG−プロピルポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール−18/21ジメチコン)の下に販売されるポリマーが特に好適である。
本発明のパーマネント成形剤が、請求項1に記載のカチオン性セルロース誘導体に加え、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/ヒドロキシエチルセルロースコポリマー(CTFA:ポリクアテルニウム−4)、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェート/アクリルアミドコポリマー(CTFA:ポリクアテルニウム−5)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(CTFA:ポリクアテルニウム−6)、例えば、オンデオナルコ社(Ondeo Nalco Company)により商標名マークァット(Merquat)(登録商標)100の下に市販されるようなもの、アクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロリド(CTFA:ポリクアテルニウム−7)からのコポリマー、四級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(ポリクアテルニウム−11)、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート(硫酸ジメチルで75%四級化又は塩化メチル若しくは臭化メチルで100%四級化)、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートホモポリマー(CTFA:ポリクアテルニウム−14)、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド/メタクリルアミドコポリマー(CTFA:ポリクアテルニウム−15)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド(methylvinylimidazolium chloride)/ビニルピロリドンコポリマー(CTFA:ポリクアテルニウム−16);N−ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー、例えば、ローム社(Rohm GmbH Company)により商標名プレックス(PLEX)3074L(CTFA:ポリクアテルニウム−35)の下に市販されるポリマー等のアクリル酸ポリマー、並びにカチオン性グアー誘導体及びカチオン性キトサン誘導体の中から選択される相乗作用カチオン性ポリマーを含有する場合が特に好ましい。
成形剤は、亜硫酸塩又はメルカプト化合物及びに特にチオグリコール酸、チオグリコール酸のグリセリンエステル、チオグリコールアミド、チオグリセリン、チオ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、システイン、システイン誘導体、例えばシステイン−2−ヒドロキシエチルエステル、システアミン、ホモシステイン、アルキル若しくはアシルシステイン等、メルカプトアセトアミド、2−メルカプトプロピオン酸アミド若しくはその塩又はこれらの化合物の誘導体、並びに特にチオグリコール酸アンモニウム等のケラチン還元活性成分を含有する。ケラチン還元物質は、パーマネント毛髪成形のために使用準備ができた試剤中に1重量%〜25重量%の量で含有され、5重量%〜15重量%含有するものが好ましい。
又、パーマネント成形剤が、毛髪ケラチン還元チオールのジスルフィド、特にジチオグリコレートを含有する場合、有益である。ジスルフィドの好ましい使用量は、1重量%〜20重量%であるが、2重量%〜10重量%が好ましく、毛髪ケラチン還元化合物とジスルフィドの比率は、2:1〜1:2であるが、特に2:1〜1:1が好ましい。
明らかに、使用準備ができたパーマネント成形剤には、例えば脂肪酸、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、ワセリン、パラフィン油等の増粘剤;第四級アンモニウム塩(例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、N−アルキルベタイン及びN−アルキルアミドベタイン、N−アルキルスルホベタイン、N−アルキルアミノプロピオネート、炭素原子12〜18を有するアルキルジメチルカルボキシメチルアンモニウム塩等)、並びに脂肪酸アルキルアミドベタイン(例えば、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オキシエチル化アルキルフェノール、脂肪酸アルカノールアミド又はオキシエチル化脂肪酸エステル等)等のカチオン性、両性若しくは非イオン性界面活性物質の部類からの湿潤剤又は乳化剤;更には、例えば、ポリエチレングリコールエステル、アルコール(例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等)、ポリオール(例えばエチレングリコール、1,2−若しくは1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−若しくは1,4−ブタンジオール、1,2−、1,3−、1,4−若しくは1,5−ペンタンジオール及びグリセリン等)等の不透明化剤;例えば、D−グルコース等の糖類;例えば、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、水素化及びオキシエチル化ヒマシ油(caster oil)、オキシエチル化脂肪族アルコール等の可溶化剤;安定剤;例えば、アンモニア、モノ−若しくはジエタノールアミン等のアルカリ化剤;例えば、炭酸水素アンモニウム等の緩衝剤;香油;染料;並びに、毛髪調整及び毛髪ケア構成成分(例えばラノリン誘導体、尿素、コレステロール、パントテン酸及びベタイン等)等、こういった試剤として通例であり既知である全ての添加剤が含有されてよい。
この試剤に含有されるとして記載された構成成分は、前記パーマネント成形剤に適用される通常の量が使用され、例えば、湿潤剤及び乳化剤は、約0.2重量%〜30重量%の濃度で存在してよく、アルコールは、約0.1重量%〜20重量%の量で存在してよく、不透明化剤、香油及び染料は各々、0.01重量%〜1重量%の量で存在してよく、緩衝剤は、約0.1重量%〜10重量%の量で存在してよく、糖類、可溶化剤、安定剤並びに毛髪調整及び毛髪ケア構成成分は、0.1重量%〜5重量%の量で存在してよく、一方、増粘剤及び可溶化剤は、約0.5重量%〜20重量%の量で存在してよい。
更に、この試剤は、例えば、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、2−ピロリドン又はイミダゾリジン(imidazolidin)−2−オン等のいわゆる膨張剤及び浸透剤を、活性向上の目的のために1重量%〜30重量%の量で含有してよい。
本発明の試剤は、事実上、25℃(77°F)で1.5〜5,000mPa・secの粘度を有し、25℃(77°F)で3〜3,000mPa・secの粘度が好ましい。
成形剤のpH値は、好ましくは7〜10であり、pHは、好ましくはアンモニア、モノエタノールアミン、炭酸アンモニウム又は炭酸水素アンモニウムを使用し調節される。成形剤を酸性(例えば、pH=6.5〜6.9)に調節する際、モノチオグリコール酸グリコールエステル又はグリセリンエステル等のメルカプトカルボン酸のエステル、好ましくはメルカプトアセトアミド若しくは2−メルカプトプロピオン酸アミドが、2重量%〜14重量%の濃度で使用され、又は硫酸の塩、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム若しくはモノエタノール亜硫酸アンモニウムが、3重量%〜8重量%の濃度で使用される(SO2として計算される)。
本発明の別の目的は、毛髪を所望の形状にする前及び/又は後で毛髪を毛髪ケラチン還元成形剤で処理し、次に、毛髪のパーマネント成形に十分な処置時間後、必要に応じて、毛髪を水で濯ぎ、それから毛髪を酸化固着剤で処理し、水で再度濯ぎ、整髪し、それから乾燥する、毛髪をパーマネント成形する方法であって、ここで、本発明の前述の成形剤が、成形剤として使用される。
本発明の方法において、毛髪は、洗われ、タオル乾燥され、個々のストランドに別けられ、カーラーに巻かれる。カーラーの直径は、パーマネントウエーブ又は毛髪の縮れを伸ばすかのいずれが所望されるかによって決まるが、5mm(0.2インチ)〜13mm(0.4インチ)又は約15mm(0.5インチ)〜35mm(1.2インチ)のいずれかである。パーマネント毛髪成形に十分な量の本発明の成形剤が、毛髪がカーラーに巻きつけられる前及び/又は後で毛髪に塗布される。パーマネント毛髪成形に必要な成形剤の合計量は、通常約80g(2.8オンス)〜120g(4.23オンス)である。
毛髪の性質、成形剤の成形効率並びに塗布温度に応じて、5〜30分(熱を加えない場合10〜30分又は熱を加える場合5〜0分)であってよい、毛髪のパーマネント成形に十分な処置時間後、次に毛髪を水で濯ぎ、酸化剤で処理する(「固着される」)。毛髪の濃さに応じて、固着剤は、好ましくは80g(2.8オンス)〜100g(3.53オンス)の量で使用される。
この種の処理に適していることが既知であるいかなる固着剤も、カーラーに巻き上げられた又はほどかれた、いずれかの毛髪への固着剤として使用されることができる。そのような固着剤に使用されてよい酸化剤の例としては、臭化カリウム及び臭化ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、尿素並びに過酸化水素が挙げられる。酸化剤の濃度は、塗布時間(通常5〜15分)及び塗布温度により変えられてよい。酸化剤は、通常、使用準備ができた水性固着剤中に0.5重量%〜10重量%の濃度で存在する。固着剤は、明らかに、例えば、湿潤剤、ベタイン等のコンディショニング剤、弱酸、緩衝剤又は過酸化物安定剤等の他の物質を含有してよく、水溶液、乳濁液の形態、並びに増粘された水系の形態、特にクリーム、ジェル又はペーストとして存在してよい。通常の添加剤も固着剤中に0.1重量%〜10重量%の量で含有されてよい。
次に、カーラーが取り外される。必要に応じて、酸化後処理が、ほどかれた毛髪に行われてよい。次に、毛髪を水で濯ぎ、必要に応じて水でぬらしてウエーブさせた形にし、続いて乾燥させる。
この方法で処理された毛髪は、均質で長持ちする成形を有し、きわめてよく調整される。
以下の実施例は、本発明の目的に関して更なる詳細を提供することを意図するものである。
実施例1 普通の毛髪用耐流弱アルカリ性パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.4及び8.5mPa・secの粘度を有する前述のパーマネントウエーブ剤を均等にカーラーに塗布する。それから、温度40℃(104°F)でフード型赤外線ラジエーターを使用して、10分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、80g(2.8オンス)の下記の固着剤の1つをカーラーに塗布する。
Figure 2008520604
8分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、ぬれた状態で整った外観、快適な保持及び良好な櫛通り性、並びに均質なカールを示す。
実施例2 染めた毛髪用耐流弱アルカリ性パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.2及び11mPa・secの粘度を有する前述のパーマネントウエーブ剤を均等にカーラーに塗布する。それから、室温で20分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、80g(2.8オンス)の実施例1の固着剤をカーラーに塗布する。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、ぬれた状態で整った外観、快適な保持及び良好な櫛通り性、並びに均質なカールを示す。
実施例3 耐カール毛髪用耐流弱アルカリ性パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
パーマネントウエーブ剤は、25℃(77°F)で5.5mPa・secの粘度を有する。塗布は、実施例2に従って行われる。毛髪は、整った外観、快適な保持、良好な櫛通り性及び均質なカールを示す。
実施例4 2つの構成成分、耐流パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
Figure 2008520604
使用に先立ち、60g(2.1オンス)の構成成分1を15g(0.5オンス)の構成成分2と混合させた。得られた使用準備ができた毛髪成形剤のpH値は、7.3であった。次に、前もって直径8mm(0.3インチ)のパーマネントウエーブカーラーのまわりに巻きつけた毛髪に使用準備ができた試剤75g(2.6オンス)を塗布し、室温で20分間の毛髪に作用させた。その後、毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの80g(2.8オンス)の固着剤をカーラーに塗布した。10分の処置時間後、固着剤を濯ぎ落とし、毛髪をほどいた。毛髪は、ぬれた状態で整った外観、快適な保持及び良好な櫛通り性、並びに均質なカールを示した。
実施例5 ルートパーマ用ジェルタイプのパーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.6及び2,700mPa・secの粘度を有する前述のパーマネントウエーブ剤をブラシにより均等に毛根に塗布した。それから室温で10分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤60g(2.1オンス)をカーラーに塗布した。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどいた。毛髪は、良好な毛根体積(root volume)、優れた保持及び好ましい櫛通り性を示す。
実施例6 毛髪の大きい構造上の差をならす2段階パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、次に、25℃(77°F)でpH=8.2及び7mPa・secの粘度を有する段階1からの液体パーマネントウエーブ剤をカーラーに塗布する。その後ただちに、上述のジェルタイプパーマネントウエーブ剤(段階2)をブラシで毛根に塗布し、その場合該試剤は、25℃(77°F)でpH=8.6及び2,900mPa・secの粘度を有する。それから、室温で10分の処置時間をおく。その後毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤60g(2.1オンス)をカーラーに塗布する。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、毛根から末端まで均質なウエーブ、優れた保持及び非常に好ましい櫛通り性を示す。
実施例7 普通の毛髪用耐流弱アルカリ性パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.4及び8.5mPa・secの粘度を有する前述のパーマネントウエーブ剤を均等にカーラーに塗布する。それから、温度40℃(104°F)でフード型赤外線ラジエーターを使用して、10分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤80g(2.82オンス)をカーラーに塗布する。
8分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、ぬれた状態で整った外観、快適な保持及び良好な櫛通り性、並びに均質なカールを示す。
実施例8 染めた毛髪用耐流弱アルカリ性パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.2及び11mPa・secの粘度を有する前記パーマネントウエーブ剤を均等にカーラーに塗布する。それから、室温で20分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤80g(2.82オンス)をカーラーに塗布する。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、ぬれた状態で整った外観、快適な保持及び良好な櫛通り性、並びに均質なカールを示す。
実施例9 ルートパーマ用ジェルタイプのパーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、25℃(77°F)でpH=8.6及び2,700mPa・secの粘度を有する前記パーマネントウエーブ剤をブラシにより均等に毛根に塗布する。それから、室温で10分の処置時間をおく。毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤60g(2.12オンス)をカーラーに塗布する。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、良好な毛根体積(root volume)、優れた保持及び好ましい櫛通り性を示す。
実施例10 毛髪の大きい構造上の差をならす2段階パーマネントウエーブ剤
Figure 2008520604
Figure 2008520604
毛髪をパーマネントウエーブカーラーに巻き上げた後、次に、25℃(77°F)でpH=8.2及び7mPa・secの粘度を有する段階1からの液体パーマネントウエーブ剤をカーラーに塗布する。その後ただちに、前記ジェルタイプパーマネントウエーブ剤をブラシで毛根に塗布し、ここで、該試剤は、25℃(77°F)でpH=8.6及び2,900mPa・secの粘度を有する。それから、室温で10分の処置時間をおく。その後、毛髪を水で濯ぐ。次に、実施例1からの固着剤60g(2.12オンス)をカーラーに塗布する。10分の処置時間後、固着剤を水で濯ぎ落とし、毛髪をほどく。毛髪は、髪の生え際から毛髪の末端まで均質なウエーブ、優れた保持及び非常に良好な櫛通り性を示す。
特にことわらない限り、本明細書のすべての百分率は、重量百分率を表す。
全ての粘度値は、ハック型(Haake Model)VT550回転粘度計によるせん断速度10.0/秒での測定値に基づく。型式NV又はMVダブルギャップ(double-gap)シリンダー測定装置を使用した。

Claims (21)

  1. 少なくとも1つの毛髪ケラチン還元化合物を基材としてパーマネント毛髪成形における還元工程を行う試剤であって、該試剤は、カチオン性セルロース誘導体を含有し、該カチオン性セルロース誘導体が、1,000〜10,000の繰返し無水グルコース単位を有するセルロースエーテルから形成され、(a)は無水グルコース単位につき0.0001〜0.1モルの、式
    (I)R1234+(Az-1/z
    (式中、
    1及びR2は、それぞれ独立して−CH3又は−C25を表し、
    3は、−CH2−CH(OH)−CH2−又は−CH2CH2−を表し、
    4は、炭素原子6〜24を有する直鎖又は分枝状アルキル残基を表し、
    z-は、塩化物、硫酸塩、硝酸塩又はリン酸塩の中から選択されるアニオンであり、
    zは、1、2又は3を表す)の置換基で置換され、
    (b)は、無水グルコース単位につき0.01〜0.9モルの、式
    (II)R5678+(Az-1/z
    (式中、
    5、R6及びR7は、それぞれ独立して−CH3又は−C25を表し、
    8は、−CH2−CH(OH)−CH2−又は−CH2CH2−を表し、
    z-は、塩化物、硫酸塩、硝酸塩又はリン酸塩の中から選択されるアニオンであり、及び
    zは、1、2又は3を表す)の置換基で置換される試剤。
  2. 式(I)において、R1及びR2は、−CH3を表し、並びにR3は、−CH2−CH(OH)−CH2−を表す、請求項1に記載の試剤。
  3. 式(I)において、R4は、炭素原子10〜16を有する直鎖又は分枝状アルキル残基を表す、請求項1又は2に記載の試剤。
  4. 式(II)において、R5、R6及びR7は、−CH3を表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の試剤。
  5. 式(II)において、R8は、−CH2−CH(OH)−CH2−を表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の試剤。
  6. 前記試剤が、一般式(III)
    Figure 2008520604
    (式中、
    Xは、0.05〜0.8の数を表し、
    Yは、0.05〜0.8の数であり、
    Uは、0.0005〜0.05の数を表し、
    Vは、0.0005〜0.05の数を表し、
    Rは、炭素原子6〜18を有する直鎖又は分枝状アルキル残基であり、
    nは、1,000〜8,000の整数を表す)
    のカチオン性セルロース誘導体を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の試剤。
  7. 式(III)において、RがC1225である、請求項6に記載の試剤。
  8. 前記試剤が、一般式(IV)
    Figure 2008520604
    (式中、
    Xは、1〜10の整数を意味し、
    Yは、0〜10の整数であり、
    Zは、1〜10の整数を意味し、
    Rは、炭素原子6〜18を有する直鎖又は分枝状アルキル基であり、
    nは、10〜5,000の整数を意味する)
    のカチオン性セルロース誘導体を含有する、請求項1に記載の試剤。
  9. 式(IV)において、
    Xは、1〜4の整数を意味し、
    Yは、1〜4の整数を意味し、
    Zは、1〜4の整数を意味し、
    Rは、炭素原子10〜16を有する直鎖アルキル基であり、
    nは、50〜1,000の整数を意味することを特徴とする、請求項8に記載の試剤。
  10. 式(IV)において、RがC1225である、請求項8又は9に記載の試剤。
  11. 前記カチオン性セルロース誘導体の1%水溶液が、ハック型VT550回転粘度計を用いてせん断速度10.0/秒で測定したとき、25℃(77°F)で1,500〜3,000mPa・secの粘度を示す、請求項1〜10のいずれか一項に記載の試剤。
  12. 前記カチオン性セルロース誘導体が、0.1重量%〜5重量%の量で含有される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の試剤。
  13. 前記試剤が、更に、ポリ(ジメチルアミノエチルメタクリレート)(硫酸ジメチルで75%まで四級化又は塩化メチル若しくは臭化メチルで100%まで四級化)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/ヒドロキシエチルセルロースコポリマー、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートホモポリマー、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェート/アクリルアミドコポリマー、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド/メタクリルアミドコポリマー、アクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、β−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェート/ビニルピロリドンコポリマー、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドンコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー、N−ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアンモニウムクロリドコポリマー、カチオン性キトサン誘導体、請求項1のカチオン性セルロース誘導体とは異なるカチオン性セルロース誘導体及びカチオン性グアー誘導体の中からから選択される少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の試剤。
  14. 前記カチオン性ポリマーの合計量が0.2重量%〜5重量%である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の試剤。
  15. 前記毛髪ケラチン還元化合物が、メルカプト酢酸、システイン若しくはチオ乳酸、又はそれらの塩の中から選択される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の試剤。
  16. 前記毛髪ケラチン還元化合物が、ウエーブ成形剤中に2重量%〜15重量%の量で含有される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の試剤。
  17. 前記ウエーブ成形剤が、毛髪ケラチン還元化合物のジスルフィドを含有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の試剤。
  18. 前記毛髪ケラチン還元化合物の前記ジスルフィドが、ジチオグリコレートである、請求項17に記載の試剤。
  19. 前記毛髪ケラチン還元化合物の前記ジスルフィドが、2重量%〜20重量%の量で含有される、請求項17又は18に記載の試剤。
  20. 前記毛髪ケラチン還元化合物と前記毛髪ケラチン還元化合物の前記ジスルフィドの比率が、2:1〜1:1である、請求項17〜19のいずれか一項に記載の試剤。
  21. 前記毛髪を所望の形状にする前及び/又は後で、該毛髪を毛髪ケラチン還元成形剤で処理し、パーマネント成形に十分な処置時間後、必要に応じて該毛髪を水で濯ぎ、次に該毛髪を酸化後処理し、再度水で濯ぎ、整髪し、最後に乾燥させるパーマネント毛髪を成形する方法であって、請求項1〜20のいずれか一項に記載の試剤を該毛髪ケラチン還元成形剤として使用する、パーマネント毛髪を成形する方法。
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