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JP2008311429A - パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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JP2008311429A
JP2008311429A JP2007157805A JP2007157805A JP2008311429A JP 2008311429 A JP2008311429 A JP 2008311429A JP 2007157805 A JP2007157805 A JP 2007157805A JP 2007157805 A JP2007157805 A JP 2007157805A JP 2008311429 A JP2008311429 A JP 2008311429A
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Akira Yamashita
彰 山下
Hisatoshi Hata
久敏 秦
Munehisa Takeda
宗久 武田
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Abstract

【課題】半田の配置工程を1回で完了することができるパッケージおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】素子基板11は封止基板13との間に空隙100が形成されるように配置されている。スペーサ25は、封止基板13に半田接合された枠形状の第1の面251と、素子基板11に半田接合された枠形状の第2の面252と、第1および第2の面251,252のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面253と、第1および第2の面251,252のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面であり、かつ内周面253よりも半田濡れ性が高い外周面254とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、パッケージおよびその製造方法に関し、特に、半田接合を用いたパッケージおよびその製造方法に関するものである。
赤外線センサやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などにおいて、内部が真空または特定の雰囲気とされた状態で気密に封止されたパッケージが広く用いられている。
たとえば非冷却赤外線イメージセンサは、熱型センサとも言われ、入射赤外線を熱に変換し、この熱に起因する温度変化による物性値の変化を電気信号として読み出している。赤外検出感度を高めるために、このセンサの赤外線検知部の赤外線吸収部は基板から熱的に隔離された断熱性の高い構造を有している。この断熱性を高めるために、赤外線検知部は真空パッケージ内にアセンブリされている。
パッケージの製造方法としては、たとえば特開2005−223209号公報に開示された方法がある。この方法によれば、まず、センサ側ウエハおよび対向ウエハのそれぞれに設けられたメタライズパターンに半田が配置される。そしてスペーサを介した状態で半田が溶融されてセンサ側ウエハと対向ウエハとが結合固定される。
特開2005−223209号公報
上記文献の製造方法では、センサ側ウエハおよび対向ウエハのそれぞれに半田が配置されるので、半田の配置工程を1回で完了することができない。このため、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半田の配置工程を1回で完了することができるパッケージおよびその製造方法を提供することである。
本発明のパッケージは、第1および第2の基板と、スペーサとを有している。第2の基板は第1の基板との間に空隙が形成されるように配置されている。スペーサは、第1の基板に半田接合された枠形状の第1の面と、第2の基板に半田接合された枠形状の第2の面と、第1および第2の面のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面と、第1および第2の面のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面であり、かつ内周面よりも半田濡れ性が高い外周面とを有している。
本発明のパッケージの製造方法は、以下の工程を有している。
枠形状の第1および第2の面と、第1および第2の面のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面と、第1および第2の面のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面であり、かつ内周面よりも半田濡れ性が高い外周面とを有するスペーサが形成される。第1の基板および第1の面のいずれかに半田が配置される。半田を介して第1の基板と第1の面とが接触させられながら半田が加熱されることにより、第1の基板と第1の面とが半田接合され、かつ外周面を経由して第2の面上に拡散した半田層が形成される。半田層が第2の基板と接触させられることにより、第2の基板と第2の面とが半田接合される。
本発明によれば、スペーサは内周面に比して半田濡れ性の高い外周面を有しているため、配置された半田が加熱されて外周面を介して拡散されることにより第1および第2の面の両方に拡散した半田を形成することができる。このため1回の半田の配置によりパッケージを得ることができる。
またスペーサは外周面に比して半田濡れ性の低い内周面を有しているため、内周面への半田の拡散が抑制される。このため内周面からの半田の飛散を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。図2および図3のそれぞれは、図1のII−II線およびIII−III線の各々に沿った概略断面図である。なお、図1においては図を見易くするために空隙の背後の構造を省略している。
図1を参照して、真空パッケージ20はデバイスレベルのパッケージであり、複数の赤外線検知部5を有する赤外線撮像装置である。真空パッケージ20は、主に、封止基板13と、素子基板11と、スペーサ25とを有している。素子基板11は封止基板13との間に空隙100が形成されるように配置されている。
図1〜図3を参照して、スペーサ25は、封止基板(第1の基板)13に半田層4により接合された枠形状の第1の面251と、素子基板(第2の基板)11に半田層4により接合された枠形状の第2の面252とを有している。またスペーサ25は、第1の面251および第2の面252のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面253を有している。またスペーサ25は、第1の面251および第2の面252のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面である外周面254を有している。
スペーサ25は、母材である金属枠7と、母材に対する被覆層である金属層2とを有している。金属層2は、第1および第2の面251,252と、外周面254とに形成されている。また内周面253において金属枠7が露出している。
金属枠7は半田濡れ性の低い材料(撥半田材)から形成されている。金属層2は金属枠7よりも半田濡れ性の高い金属層により形成されている。すなわち、スペーサ25の内周面253に比して、外周面254、第1の面251および第2の面252のそれぞれは半田濡れ性が高くなっている。
なお撥半田材としては、たとえばFe(鉄)−Ni(ニッケル)−Co(コバルト)系の材料がある。半田濡れ性の高い金属層としては、たとえばAu(金)/Ni(ニッケル)/Cr(クロム)層がある。
封止基板13は、たとえばSi(シリコン)やGe(ゲルマニウム)などの赤外線透過効率の良い材料から形成されている。封止基板13の両主面のそれぞれは、反射防止膜17,18の各々により被覆されている。反射防止膜17,18は、たとえば赤外線透過率および絶縁性が高いダイアモンドライクカーボン(Diamond Like Carbon)などから形成されている。
また封止基板13は反射防止膜18側の主面上にメタライズ層9を有している。メタライズ層9の形状は第1の面251の枠形状に対応している。メタライズ層9は半田濡れ性の高い材質からなり、たとえばメッキ法やスパッタ法によるAu(金)/Ni(ニッケル)/Cu(銅)/Cr(クロム)の積層膜からなる。
素子基板11は、たとえばシリコン基板である。素子基板11は、第2の面252の枠形状に対応した形状を有するメタライズ層6を有している。メタライズ層6は半田濡れ性の高い材質からなり、たとえばメッキ法やスパッタ法によるAu(金)/Ni(ニッケル)/Cu(銅)/Cr(クロム)の積層膜からなる。
半田層4は、メタライズ層9と、スペーサ25の第1の面251とを半田接合している。図3に示すように、半田層4は環状に拡がっており、外界から空隙100へのリークパスが形成されないように第1の面251と封止基板13とを接合している。同様に、半田層4は、メタライズ層6と、スペーサ25の第2の面252とをリークパスが形成されないように半田接合している。
また素子基板11は、図1において内周面253に対して斜め方向に面する複数の赤外線検知部5を有している。複数の赤外線検知部5は赤外線吸収部51を有している。赤外線吸収部51は細い部材(図示せず)により素子基板11に接続されて支持されている。この細い部材を除いて赤外線吸収部51の周囲は真空に保持されている。
なお外周面254には、第1の面251および第2の面252のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶように金属層2が形成されていればよく、面NS(図2)で示す部分のように外周面254の一部に金属枠7が露出した面があってもよい。
また第1の面251および第2の面252のそれぞれには、内周面253を囲むように形成された環状に閉じた金属層2が上記の外周面254の金属層2と連結して形成されていればよく、一部に金属枠7が露出した部分があってもよい。
図4は、本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。なお、図4においては図を見易くするために空隙の背後の構造を省略している。
主に図4を参照して、ウエハレベル真空パッケージ21は、ウエハレベルのパッケージである。ウエハレベル真空パッケージ21は、複数の真空パッケージ20の素子基板11(図1)が未切断の状態で一体となっている素子ウエハ1を有している。またウエハレベル真空パッケージ21は、複数の真空パッケージ20の封止基板13(図1)が未切断の状態で一体となっている封止ウエハ3を有している。
すなわちウエハレベル真空パッケージ21は、封止ウエハ3が一点鎖線31の位置で切断され、素子ウエハ1が一点鎖線32の位置で切断されることにより、デバイスレベルの真空パッケージ20(図1)が複数形成されるような構成を有している。
なおウエハレベル真空パッケージ21の上記以外の構成については、上述した真空パッケージ20の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に本実施の形態の真空パッケージ20の製造方法について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における真空パッケージの製造方法のフローチャートを示す図である。図5を参照して、本実施の形態の真空パッケージ20の製造方法は、スペーサ25が製造される工程(ステップS210〜ステップS240)と、スペーサ25、素子ウエハ1および封止ウエハ3からウエハレベル真空パッケージ21が製造される工程(ステップS1)と、ウエハレベル真空パッケージ21から真空パッケージが形成される工程(ステップS710)とを有している。
最初にスペーサ25の製造工程(ステップS210〜ステップS240)について説明する。図6〜図9のそれぞれは、本発明の実施の形態1における真空パッケージに用いられるスペーサの製造方法の第1〜第4工程の各々を概略的に示す平面図である。
主に図6を参照して、撥半田材からなる帯形状の金属板7pが準備される。撥半田材としては、たとえばFe−Ni−Co系材料がある。ステップS210(図5)にて、外周プレス加工が行なわれる。すなわち金属板7pにプレス加工によりスリット状の貫通部SL1a,SL1bが形成される。これによりスペーサ25のおおよその外周形状が形成される。
主に図6および図7を参照して、ステップS220(図5)にて、金属層形成が行なわれる。すなわち、金属板7pの上面、下面および貫通部SL1a,SL1bにおける露出面の上に半田濡れ性の高い金属層2pが形成される。貫通部SL1a,SL1bのそれぞれ(図6)は内面に金属層2pが付着することにより若干小さくなり、貫通部SL2a,SL2bの各々(図7)となる。具体的には、たとえばCr(クロム)およびNi(ニッケル)メッキがこの順に行なわれて密着強化層が形成され、その上にAu(金)メッキが行なわれることにより金属層2pが形成される。
主に図8を参照して、ステップS230(図5)にて、内周プレス加工が行なわれる。すなわち、金属層2pに被覆された金属板7pに貫通部THが形成される。なお貫通部THの内面はスペーサ25の内周面253(図2)に相当する。
主に図8および図9を参照して、ステップS240(図5)にて打抜が行なわれる。すなわち、貫通部THの角部の近傍で互いに隣り合う貫通部SL2aおよび貫通部SL2bの間の部分が打抜かれる。これにより金属層2pに被覆された金属板7pから複数のスペーサ25が製造される。なお、打抜が行なわれることにより金属板7pの材質が露出した面NSには、金属層2が形成されていない。
次に、このスペーサ25を用いたウエハレベル真空パッケージ21(図4)の製造工程(図5の破線部であるステップS1)について説明する。
図10は、本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第1工程を概略的に示す平面図である。主に図10を参照して、ステップS310(図5)にて、メタライズ層形成が行なわれる。すなわち、両主面のそれぞれが反射防止膜17,18の各々により被覆された封止ウエハ3の反射防止膜18側に枠形状のメタライズ層9が形成される。メタライズ層9の枠形状は第1の面251(図1)の枠形状に対応している。
図11〜図13のそれぞれは、本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第2〜第4工程の各々を概略的に示す断面図である。なお、図11〜図13の断面位置は図10におけるA−A線に沿った位置に対応する。また、図11〜図13においては図を見易くするために断面より背後の構造を省略している。
主に図11を参照して、ステップS321(図5)にて、半田搭載が行なわれる。すなわち、封止ウエハ3上にメタライズ層9を介して半田4dが配置される。半田搭載は、たとえば溶融半田吐出法により行なわれる。
主に図12を参照して、ステップS511(図5)にて、載置が行なわれる。すなわちステージ61上に置かれた封止ウエハ3の上に半田4dを介してスペーサ25が真空中で載置される。これにより封止ウエハ3とスペーサ25の第1の面251とが半田4dを介して接触した状態とされる。そして半田4dが加熱される。
ステップS521にて、半田拡散が行なわれる。すなわち、加熱された半田4dが破線矢印のように外周面254を経由して第2の面252へと濡れ拡がるように拡散される。
図13を参照して、上記の半田拡散の結果、拡散した半田層4が形成される。また封止ウエハ3と第1の面251とが半田接合される。
続いて、赤外線検知部5およびメタライズ層6を有する素子ウエハ1がスペーサ25に対して間隔を空けて配置される。素子ウエハ1の向きは、赤外線検知部5が第2の面252に囲まれた中空部分に対向するような向きとされる。そしてステージ61が破線矢印のように上昇されることにより、第2の面252上に拡散した半田層4と素子ウエハ1とがメタライズ層6を介して接触させられる。これにより素子ウエハ1と第2の面252とが半田接合され、赤外線検知部5が封止される。
以上により、ウエハレベル真空パッケージ21(図4)が製造される。ステップS710(図5)にて、切断が行なわれる。すなわち、図4に示す一点鎖線31,32の位置でウエハの切断が行なわれる。これによりデバイスレベルの真空パッケージ20(図1)が製造される。
本実施の形態によれば、図12に示すように、スペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い外周面254を有している。このため第1の面251側に位置する半田4dを外周面254を介して第2の面252上に拡散させることができる。よって第2の面252の側に半田が配置されなくても、ウエハレベル真空パッケージ21(図4)や真空パッケージ20(図1)を得ることができる。
また、図12に示すようにスペーサ25は外周面254に比して半田濡れ性の低い内周面253を有している。このため、半田4dは外周面254へ優先的に拡散し、内周面253への半田の拡散が抑制される。よって、図13に示す素子ウエハ1と第2の面252との半田接合の際に赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。なお、半田が付着した赤外線吸収部51は熱容量が変動するため、赤外線撮像装置の画像出力に画像斑が生じる原因となる。
また、図12に示すようにスペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い第1の面251を有している。このため第1の面251と封止ウエハ3とを確実に半田接合することができる。また半田4dが第1の面251から内周面253へ拡散することを抑制することができる。よって、図13に示す素子ウエハ1と第2の面252との半田接合の際に赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。
また、図13に示すようにスペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い第2の面252を有している。このため第2の面252と素子ウエハ1とを確実に半田接合することができる。また半田層4が第2の面252から内周面253へ拡散することを抑制することができる。よって素子ウエハ1と第2の面252との半田接合の際に赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。
また、素子基板11と封止基板13とが直接半田接合されるのではなく、スペーサ25を介して半田接合されている。このため、素子基板11と封止基板13とをより離すことができる。このため真空パッケージ20の製造工程や実装工程において封止基板13が帯びた静電気による赤外線吸収部51の静電破壊の発生が抑制される。よって赤外線撮像装置の故障の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
図14は、本発明の実施の形態2における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。図15は、本発明の実施の形態2における真空パッケージの製造方法の一工程を概略的に示す断面図である。なお、図15の断面位置は図12(実施の形態1)の断面位置に対応する。また、図15においては図を見易くするために断面より背後の構造を省略している。
図14および図15を参照して、ステップS322にて、半田搭載が行なわれる。すなわち、スペーサ25の第1の面251上に半田4dが配置される。半田搭載は、たとえば溶融半田吐出法により行なわれる。
ステップS512にて、載置が行なわれる。すなわちステージ61上に置かれた封止ウエハ3の上に半田4dが配置されたスペーサ25が、図中破線矢印で示すように真空中で載置される。これにより封止ウエハ3とスペーサ25の第1の面251とが半田4dを介して接触した状態とされる。そして半田4dが加熱される。
ステップS522にて半田拡散が行なわれる。すなわち、加熱された半田4dが外周面254を経由して第2の面252へと濡れ拡がるように拡散される。
以降、実施の形態1と同様の工程により、ウエハレベル真空パッケージ21が製造される。またウエハレベル真空パッケージ21が切断工程を経ることにより真空パッケージ20が得られる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を、封止ウエハ3上ではなくスペーサ25の第1の面251上への半田4dの配置により得ることができる。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。図17および図18のそれぞれは、本発明の実施の形態3における真空パッケージの製造方法の第1および第2工程の各々を概略的に示す断面図である。なお、図17および図18の断面位置は図12(実施の形態1)の断面位置に対応する。また、図17および図18においては図を見易くするために断面より背後の構造を省略している。
図16および図17を参照して、ステップS323にて、半田搭載が行なわれる。すなわち、素子ウエハ1上にメタライズ層6を介して半田4dが配置される。半田搭載は、たとえば溶融半田吐出法により行なわれる。
ステップS513にて、載置が行なわれる。すなわちステージ61上に置かれた素子ウエハ1の上に半田4dを介してスペーサ25が真空中で載置される。これにより素子ウエハ1とスペーサ25の第1の面251とが半田4dを介して接触した状態とされる。そして半田4dが加熱される。
ステップS523にて、半田拡散が行なわれる。すなわち、加熱された半田4dが破線矢印のように外周面254を経由して第2の面252へと濡れ拡がるように拡散される。
図18を参照して、上記の半田拡散の結果、拡散した半田層4が形成される。また素子ウエハ1と第1の面251とが半田接合される。
続いて、反射防止膜17,18を有する封止ウエハ3がスペーサ25に対して間隔を空けて配置される。封止ウエハ3の向きは、反射防止膜18が第2の面252に囲まれた中空部分に対向するような向きとされる。そしてステージ61が破線矢印のように上昇されることにより、第2の面252上に拡散した半田層4と封止ウエハ3とがメタライズ層9を介して接触させられる。これにより封止ウエハ3と第2の面252とが半田接合され、赤外線検知部5が封止される。
以上により、ウエハレベル真空パッケージ21(図4)が製造される。またウエハレベル真空パッケージ21が実施の形態1と同様の切断工程を経ることにより真空パッケージ20が得られる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、図17に示すように、スペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い外周面254を有している。このため第1の面251側に位置する半田4dを外周面254を介して第2の面252上に拡散させることができる。よって第2の面252の側に半田が配置されなくても、ウエハレベル真空パッケージ21(図4)や真空パッケージ20(図1)を得ることができる。
また、図17に示すようにスペーサ25は外周面254に比して半田濡れ性の低い内周面253を有している。このため、半田4dは外周面254へ優先的に拡散し、内周面253への半田の拡散が抑制される。よって、赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。
また、図17に示すようにスペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い第1の面251を有している。このため第1の面251と素子ウエハ1とを確実に半田接合することができる。また半田4dが第1の面251から内周面253へ拡散することを抑制することができる。よって、赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。
また、図18に示すようにスペーサ25は内周面253に比して半田濡れ性の高い第2の面252を有している。このため第2の面252と封止ウエハ3とを確実に半田接合することができる。また半田層4が第2の面252から内周面253へ拡散することを抑制することができる。よって封止ウエハ3と第2の面252との半田接合の際に赤外線検知部5に図中斜めに面した内周面253から半田が飛散し、半田が赤外線吸収部51に付着することを防ぐことができる。
(実施の形態4)
図19は、本発明の実施の形態4における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。図20は、本発明の実施の形態4における真空パッケージの製造方法の一工程を概略的に示す断面図である。なお、図20の断面位置は図12(実施の形態1)の断面位置に対応する。また、図20においては図を見易くするために断面より背後の構造を省略している。
図19および図20を参照して、ステップS322にて、実施の形態2と同様の半田搭載が行なわれる。
ステップS514にて、載置が行なわれる。すなわちステージ61上に置かれた素子ウエハ1の上に半田4dが配置されたスペーサ25が真空中で載置される。これにより素子ウエハ1とスペーサ25の第1の面251とが半田4dを介して接触した状態とされる。そして半田4dが加熱される。
ステップS524にて半田拡散が行なわれる。すなわち、加熱された半田4dが外周面254を経由して第2の面252へと濡れ拡がるように拡散される。これにより図18(実施の形態3)と同様の状態が得られる。
以降、実施の形態3と同様の工程により、ウエハレベル真空パッケージ21が製造される。またウエハレベル真空パッケージ21が切断工程を経ることにより真空パッケージ20が得られる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1〜3の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、実施の形態3と同様の効果を、素子ウエハ1上ではなくスペーサ25の第1の面251上への半田4dの配置により得ることができる。
(実施の形態5)
図21は、本発明の実施の形態5におけるウエハレベル真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。なお、図21においては図を見易くするために空隙の背後の構造を省略している。
主に図21を参照して、本実施の形態のウエハレベル真空パッケージ22は、封止ウエハ3(図4)の代わりに、デバイス単位で分離された複数の封止基板13を有している。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1〜4の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、ウエハレベル真空パッケージ22の段階で封止基板13が既に分離されているため、素子ウエハ1の一点鎖線33における切断のみにより、真空パッケージ20を得ることができる。
上記の各実施の形態においては、赤外線撮像装置としての機能を有するパッケージについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のセンサー装置や、アクチュエータ装置などに適用されることができる。
また、真空パッケージについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パッケージにガスが封入されていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、半田接合を用いたパッケージおよびその製造方法に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。 図1のII−II線に沿った概略断面図である。 図1のIII−III線に沿った概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における真空パッケージの製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態1における真空パッケージに用いられるスペーサの製造方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における真空パッケージに用いられるスペーサの製造方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における真空パッケージに用いられるスペーサの製造方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における真空パッケージに用いられるスペーサの製造方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第2工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第3工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるウエハレベル真空パッケージの製造工程の第4工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態2における真空パッケージの製造方法の一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態3における真空パッケージの製造方法の第1工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における真空パッケージの製造方法の第2工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4における真空パッケージのウエハレベルまでの製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態4における真空パッケージの製造方法の一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態5におけるウエハレベル真空パッケージの構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 素子ウエハ、2,2p 金属層、3 封止ウエハ、4 半田層、4d 半田、5 赤外線検知部、6,9 メタライズ層、7 金属枠、7p 金属板、11 素子基板、13 封止基板、17,18 反射防止膜、20 真空パッケージ、21,22 ウエハレベル真空パッケージ、25 スペーサ、51 赤外線吸収部、100 空隙、251 第1の面、252 第2の面、253 内周面、254 外周面。

Claims (8)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板との間に空隙が形成されるように配置された第2の基板と、
    前記第1の基板に半田接合された枠形状の第1の面と、前記第2の基板に半田接合された枠形状の第2の面と、前記第1および第2の面のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面と、前記第1および第2の面のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面であり、かつ前記内周面よりも半田濡れ性が高い外周面とを有するスペーサとを備えた、パッケージ。
  2. 前記内周面に比して前記第1の面の半田濡れ性が高いことを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記内周面に比して前記第2の面の半田濡れ性が高いことを特徴とする、請求項1または2に記載のパッケージ。
  4. 前記第1および第2の基板の少なくともいずれかが前記内周面に面した複数の赤外線検知部を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のパッケージ。
  5. 枠形状の第1および第2の面と、前記第1および第2の面のそれぞれの枠形状の内周を互いに結ぶ面である内周面と、前記第1および第2の面のそれぞれの枠形状の外周を互いに結ぶ面であり、かつ前記内周面よりも半田濡れ性が高い外周面とを有するスペーサを形成する工程と、
    第1の基板および前記第1の面のいずれかに半田を配置する工程と、
    前記半田を介して前記第1の基板と前記第1の面とを接触させながら前記半田を加熱することにより、前記第1の基板と前記第1の面とを半田接合し、かつ前記外周面を経由して前記第2の面上に拡散した半田層を形成する工程と、
    前記半田層を第2の基板と接触させることにより、前記第2の基板と前記第2の面とを半田接合する工程とを備えた、パッケージの製造方法。
  6. 前記内周面に比して前記第1の面の半田濡れ性が高いことを特徴とする、請求項5に記載のパッケージの製造方法。
  7. 前記内周面に比して前記第2の面の半田濡れ性が高いことを特徴とする、請求項5または6に記載のパッケージの製造方法。
  8. 前記第1および第2の基板の少なくともいずれかが複数の赤外線検知部を有しており、前記半田接合する工程により前記複数の赤外線検知部が封止されることを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載のパッケージの製造方法。
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