JP2008286137A - 直列式軸流ファン - Google Patents
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Abstract
【課題】直列式軸流ファンにおいて、軸流ファンの間で発生する干渉音を低減するとともに静圧−風量特性を向上する。
【解決手段】直列式軸流ファン1は、第1軸流ファン2、第1軸流ファン2の中心軸J1に沿って下側に配置される第2軸流ファン3、および、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間に位置し、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3に接続される環状のスペーサ4を備える。第1軸流ファン2の第1インペラおよび第2軸流ファン3の第2インペラの直径はそれぞれ25mm以上200mm以下とされ、スペーサ4の中心軸J1方向の高さは1.5mm以上8mm以下とされる。スペーサ4が配置されることより、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とが適度に離されるため、第1軸流ファン2からのエアが第2軸流ファン3に流入する際に発生する耳障りな干渉音が低減されるとともに騒音値に対する直列式軸流ファン1の静圧−風量特性が向上される。
【選択図】図1
【解決手段】直列式軸流ファン1は、第1軸流ファン2、第1軸流ファン2の中心軸J1に沿って下側に配置される第2軸流ファン3、および、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間に位置し、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3に接続される環状のスペーサ4を備える。第1軸流ファン2の第1インペラおよび第2軸流ファン3の第2インペラの直径はそれぞれ25mm以上200mm以下とされ、スペーサ4の中心軸J1方向の高さは1.5mm以上8mm以下とされる。スペーサ4が配置されることより、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とが適度に離されるため、第1軸流ファン2からのエアが第2軸流ファン3に流入する際に発生する耳障りな干渉音が低減されるとともに騒音値に対する直列式軸流ファン1の静圧−風量特性が向上される。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の軸流ファンを直列に接続した直列式軸流ファンに関する。
従来より、様々な電子機器の筐体内部に電子部品を冷却するための冷却ファンが設けられており、電子部品の高性能化に伴う発熱量の増加や、筐体の小型化等に起因する配置密度の上昇に伴って冷却ファンの静圧−風量特性の向上が要求されている。十分な静圧および風量を確保する冷却ファンとして、近年では複数のファンを直列に接続した直列式軸流ファンが利用されている。
ところが、直列式軸流ファンでは、隣接する軸流ファン同士の吸排気が干渉して大きな、あるいは、耳障りな騒音が生じる場合がある。特許文献1では、第1のモータおよび第2のモータが、羽根車の羽根外径の1.2〜1.7倍の間隔を空けて1つの部材である筒状の本体に固定されることにより、送風特性を悪化させない範囲で干渉音を低減する技術が開示されている。また、特許文献2では、吸気側の第1のファンユニットと排気側の第2のファンユニットとの間においてケーシングに吸気口が設けられ、第1のファンユニットからの送風量が異常に低下した場合に、第2のファンユニットが吸気口からエアを導いて不足した流量を補うことにより、吸気量不足のため発生するファンユニットの騒音を減少させる技術が開示されている。特許文献3では、ファンである2つの熱分散装置の間において、フレーム内に多数のガード羽根を有する厚いファンガードが配置され、ガード羽根により静圧が増大されるとともに、熱分散装置同士を大きく隔てることによって騒音が低減される。
一方、直列式軸流ファンが組み立てられた後に各ファンを調整または交換することが必要になることがあり、ファン同士は容易に着脱可能な構造にて接続されることが好ましい。特許文献4では、第1の単体軸流送風機の第1のケースにおいて、四角の輪郭形状を有する吐き出し側フランジの4つの角部に当該吐き出し側フランジを貫通する4つの嵌合溝が形成され、第2の単体軸流送風機の第2のケースにおいて、四角の輪郭形状を有する吸い込み側フランジの4つの角部に第1のケース側へと突出する4つのフックが形成される。そして、4つのフックが4つの嵌合溝に挿入された状態で第1および第2のケースを相互に回転することにより、軸方向においてフックが係止される。
特開平3−156193号公報
米国特許第6,827,549号明細書
米国特許第6,663,342号明細書
特開2004−278371号公報
ところで、特許文献1のように、ハウジングである本体が1つの部材であると、モータ同士が離れていても振動の大きな干渉が発生する可能性がある。特許文献2では、ケーシング間を伝達する振動を低減することができるが、吸気口からのエアの漏れにより、静圧−風量特性が低下してしまう。また、特許文献3ではファンガードにより静圧の若干の向上が期待されるが、熱分散装置同士が大きく離れてしまうとともにファンガードによる抵抗が大きくなり、効率よく静圧−風量特性を向上することができない。
一方、直列式軸流ファンは、搭載される電子機器によって大きさや高さが異なり、電子機器に応じて高さを少し変更しようとする場合でも、直列式軸流ファンのハウジングやインペラ等の製造用の金型を新規に製作する大掛かりな設計変更が必要となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、直列式軸流ファンにおいて一方の軸流ファンからのエアの流れが他方の軸流ファンに流入する際に発生する干渉音を低減するとともに、静圧−風量特性を向上することを主たる目的とし、直列式軸流ファンの高さの変更を容易に行うことも目的としている。
請求項1に記載の発明は、直列式軸流ファンであって、第1軸流ファンと、前記第1軸流ファンの中心軸に沿って配置された第2軸流ファンと、前記第1軸流ファンと前記第2軸流ファンとの間に位置し、前記第1軸流ファンおよび前記第2軸流ファンに接続されるスペーサとを備え、前記第1軸流ファンが、第1モータ部と、前記中心軸を中心として放射状に配置された複数の第1翼を有し、前記第1モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記中心軸方向のエアの流れを発生する第1インペラと、前記第1インペラの外周を囲む第1ハウジングと、前記第1モータ部から前記中心軸を中心として放射状に伸びるとともに前記第1ハウジングに接続されて前記第1モータ部を支持する複数の第1支持リブとを備え、前記第2軸流ファンが、第2モータ部と、前記中心軸を中心として放射状に配置された複数の第2翼を有し、前記第2モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記第1インペラによるエアの流れと同方向のエアの流れを発生する第2インペラと、前記第2インペラの外周を囲む第2ハウジングと、前記第2モータ部から前記中心軸を中心として放射状に伸びるとともに前記第2ハウジングに接続されて前記第2モータ部を支持する複数の第2支持リブとを備え、前記スペーサが、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングに接続され、内側において前記第1軸流ファンおよび前記第2軸流ファンの一方から他方へと向かうエアが流れる環状部を備え、前記第1インペラおよび前記第2インペラの直径が25mm以上200mm以下であり、前記スペーサの前記中心軸方向の高さが1.5mm以上8mm以下である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の直列式軸流ファンであって、前記スペーサの前記中心軸方向の高さが5mm以上7mm以下である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の直列式軸流ファンであって、前記環状部の内側面の前記第1ハウジング側の第1環状部エッジが、前記第1ハウジングの内側面の前記環状部側の第1ハウジングエッジに一致する、または、前記第1ハウジングエッジよりも径方向外方に位置し、前記環状部の内側面の前記第2ハウジング側の第2環状部エッジが、前記第2ハウジングの内側面の前記環状部側の第2ハウジングエッジに一致する、または、前記第2ハウジングエッジよりも径方向外方に位置する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の直列式軸流ファンであって、前記第1環状部エッジが前記第1ハウジングエッジに一致し、前記第2環状部エッジが前記第2ハウジングエッジに一致する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記中心軸に沿って、前記第1インペラ、前記複数の第1支持リブ、前記複数の第2支持リブおよび前記第2インペラが順に並ぶ。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の直列式軸流ファンであって、前記スペーサが、前記第1モータ部および前記第2モータ部の間に挟まれる中心部と、前記中心部と前記環状部とを放射状に接続する複数のスペーサリブとをさらに備え、前記複数のスペーサリブのそれぞれが、全長に亘って一の第1支持リブと一の第2支持リブとの間に挟まれる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記中心軸に沿って、前記第1インペラ、前記複数の第1支持リブ、前記第2インペラおよび前記複数の第2支持リブが順に並ぶ。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の直列式軸流ファンであって、前記スペーサが、前記第1モータ部に重なる中心部と、前記中心部と前記環状部とを放射状に接続する複数のスペーサリブとをさらに備え、前記複数のスペーサリブのそれぞれが、全長に亘って一の第1支持リブに沿う。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1インペラの回転方向と前記第2インペラの回転方向とが逆である。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記スペーサが、前記第1軸流ファンと前記第2軸流ファンとの間を伝わる振動を吸収または低減する防振材により形成される。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1ハウジングの前記スペーサ側の一部および前記第2ハウジングの前記スペーサ側の一部が、それぞれ第1ハウジング係合部および第2ハウジング係合部となっており、前記環状部の前記第1ハウジング側の一部および前記第2ハウジング側の一部が、それぞれ前記第1ハウジング係合部と係合して前記第1ハウジングと前記スペーサとを着脱可能に接続する第1スペーサ係合部、および、前記第2ハウジング係合部と係合して前記第2ハウジングと前記スペーサとを着脱可能に接続する第2スペーサ係合部となっている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の直列式軸流ファンであって、前記第1ハウジング係合部と前記第2スペーサ係合部とが同形状であり、前記第1スペーサ係合部と前記第2ハウジング係合部とが同形状である。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングが、それぞれ少なくとも吸気側および排気側の両端部の輪郭が略正方形である略四角柱状の外形を有し、前記スペーサの外形が、隣接する両ハウジングの輪郭に一致する略正方形であり、前記スペーサが、前記スペーサの内側面と前記外形との間において、前記第2モータ部からのリード線群を前記第1ハウジングへと案内するスペーサ案内部を有し、前記第1ハウジングが、前記第1ハウジングの内側面と前記外形との間に、前記リード線群を前記中心軸に平行に案内して、前記第1ハウジングの外部へと導き出すハウジング案内部を有する。
本発明によれば、一方の軸流ファンからのエアが他方の軸流ファンに流入する際に発生する干渉音を低減することができるとともに、静圧−風量特性を向上することができる。請求項3および4の発明では、スペーサ内においてエアの流れの乱れを防止することにより、騒音を低減することができる。請求項10の発明では、2つのモータ部による振動の干渉を低減することができる。
請求項11の発明では、第1軸流ファンおよび第2軸流ファンとスペーサとを着脱自在に係合することにより、スペーサの交換による直列式軸流ファンの高さの変更を容易に行うことができる。請求項12の発明では、スペーサを省く必要が生じた場合に第1軸流ファンと第2軸流ファンとを直接接続することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1を示す斜視図である。直列式軸流ファン1は、例えば、サーバ等の電子機器を空冷するための冷却ファンとして用いられる。直列式軸流ファン1は、図1中の上側に配置される第1軸流ファン2、第1軸流ファン2の中心軸J1に沿って図1中の下側に配置される第2軸流ファン3、および、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間に位置し、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3に接続される環状のスペーサ4を備える。第1軸流ファン2および第2軸流ファン3には第1リード線群91および第2リード線群92がそれぞれ接続されており、リード線群91,92は第1軸流ファン2の外側面から上方へと引き出され、結束部材93により束ねられて外部電源に接続される。
図2は直列式軸流ファン1を中心軸J1を含む平面で切断した縦断面図である。直列式軸流ファン1は、いわゆる二重反転式軸流ファンであり、中心軸J1に沿って、第1軸流ファン2の第1インペラ21、第1支持リブ24、第2軸流ファン3の第2支持リブ34および第2インペラ31が順に並ぶ構造とされる。第1インペラ21の回転方向は、第2インペラ31の回転方向と逆とされ、図1中の上側(すなわち、第1軸流ファン2の上側)からエアが取り込まれ、下側(すなわち、第2軸流ファン3の下側)へと送出されるように中心軸J1方向のエアの流れが発生する。これにより、十分な風量が確保されるとともに静圧が向上される。以下の説明では、中心軸J1方向において、エアが取り込まれる側である図1中の上側を「吸気側」または単に「上側」と呼び、エアが送出される側である図1中の下側を「排気側」または単に「下側」と呼ぶ。「上側」および「下側」という表現は必ずしも重力方向に対する上側および下側と一致する必要はない。
図3は、第1軸流ファン2を吸気側から見た平面図である。図2および図3に示すように、第1軸流ファン2は、第1モータ部22、第1モータ部22により中心軸J1を中心として回転して中心軸J1方向のエアの流れを発生する第1インペラ21、第1インペラ21の外周を囲む第1ハウジング23、および、第1モータ部22を支持する4本の第1支持リブ24を備える。第1軸流ファン2では、第1ハウジング23の内側に第1インペラ21、第1モータ部22および第1支持リブ24が配置され、第1支持リブ24は、第1モータ部22から中心軸J1を中心として放射状に伸びるとともに第1ハウジング23の内側面231に接続される。なお、図2では、図示の都合上、第1インペラ21の第1翼211および第1支持リブ24の概略形状を中心軸J1の左右に示している。また、第1モータ部22は誇張して大きく示しており、各構成要素の断面に対する平行斜線の図示を省略している。第2軸流ファン3および他の実施の形態の同様の図に関しても同様の手法にて図示している。
第1インペラ21は、第1モータ部22の外側を覆う略有蓋円筒状のカップ212、および、中心軸J1を中心としてカップ212の外側面から放射状に等ピッチにて配置された7枚の第1翼211を有している。第1インペラ21の直径(正確には、第1翼211の外縁部から中心軸J1までの距離を2倍した距離)は25mm以上200mm以下とされる。カップ212は樹脂製であり、樹脂製の第1翼211と共に射出成形により形成される。
図2に示すように、第1モータ部22は、回転組立体である第1ロータ部222および固定組立体である第1ステータ部221を備え、中心軸J1に沿って第1ロータ部222が第1ステータ部221に対して上側に位置する。
第1ロータ部222は、中心軸J1を中心とする略有蓋円筒状であって磁性体である金属製のヨーク2221、ヨーク2221の内側に固定される略円筒状の界磁用磁石2222、および、ヨーク2221の上部中央から下方に突出するシャフト2223を備える。第1ロータ部222は、ヨーク2221がカップ212に覆われることにより第1インペラ21と一体の部品とされる。
第1ステータ部221は、中央に開口を有するベース部2211、ベース部2211の中央から上側に突出する略円筒状の軸受保持部2212、軸受保持部2212の外周に取り付けられた電機子2213、および、電機子2213の下側に取り付けられる略円環板状の回路基板2214を備える。ベース部2211は支持リブ24を介してハウジング23の略円筒状の内側面231に固定されるとともに第1ステータ部221の各部を保持する。回路基板2214は、電機子2213に電気的に接続されるとともに、第1リード線群91(図1参照)に接続され、電機子2213の制御を行う。電機子2213は、界磁用磁石2222と径方向にて対向し、回路基板2214を介して駆動電流が供給されることにより電機子2213と界磁用磁石2222との間で中心軸J1を中心とするトルクが発生する。軸受保持部2212の内側には、軸受機構である玉軸受2215,2216が中心軸J1方向の上部および下部に設けられ、軸受保持部2212に挿入されたシャフト2223が、玉軸受2215,2216により回転可能に支持される。第1ベース部2211、第1支持リブ24および第1ハウジング23は、樹脂の射出成形により一体的に形成されている。
図4は、第2軸流ファン3を排気側から見た図(すなわち、図2の上下関係における底面図である。)であり、図3の上側が図4の下側に対応する。図2および図4に示すように、第2軸流ファン3は、第2モータ部32、第2モータ部32により中心軸J1を中心として回転する第2インペラ31、第2インペラ31の外周を囲む第2ハウジング33、および、第2モータ部32を支持する4本の第2支持リブ34を備える。第1軸流ファン2と同様に、第2軸流ファン3では、第2ハウジング33の内側に第2インペラ31、第2モータ部32および第2支持リブ34が配置され、第2支持リブ34は、第2モータ部32から中心軸J1を中心として放射状に伸びるとともに第2ハウジング33の内側面331に接続されている。
図2に示すように、第2モータ部32は、第1モータ部22の上下を反転した点を除いて第1モータ部22とほぼ同様の構造を有し、第2モータ部32では第2ロータ部322に対して第2ステータ部321が上側に位置する。
第2ステータ部321は、ベース部3211、ベース部3211の中央から下側に突出する略円筒状の軸受保持部3212、軸受保持部3212内の上下に保持される玉軸受3215,3216、軸受保持部3212の外周に取り付けられる電機子3213、および、電機子3213の上側に配置される回路基板3214を備える。回路基板3214は第2リード線群92(図1参照)を介して外部電源に接続される。
第2ロータ部322は、中心軸J1を中心とするヨーク3221、ヨーク3221の内側に固定される略円筒状の界磁用磁石3222、および、ヨーク3221の中央から上方に突出するシャフト3223を備え、界磁用磁石3222は電機子3213との間でトルクを発生する。
図2および図4に示すように、第2インペラ31は、ヨーク3221の外側を覆うカップ312、および、中心軸J1を中心としてカップ312の外側面から放射状に等ピッチにて配置された5枚の第2翼311を有し、カップ312および第2翼311は一体的に樹脂にて成形される。第2インペラ31の直径(正確には、第2翼311の外縁部から中心軸J1までの距離を2倍した距離)は第1インペラと同じであり、25mm以上200mm以下とされる。第2インペラ31が中心軸J1を中心として第1インペラ21とは逆方向に回転することにより、第1インペラ21によるエアの流れと同方向のエアの流れが発生し、直列式軸流ファン1の外部へとエアが送出される。
図5は、スペーサ4を吸気側から見た平面図であり、スペーサ4と共に第2リード線群92も示している。スペーサ4は、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3との間を伝わる振動を吸収(または低減)する防振材(例えば、ゴムや多孔質樹脂のようにハウジングよりも容易に変形する材料)にて形成され、図2および図5に示すように、上面および下面がそれぞれ第1ハウジング23および第2ハウジング33に接続される環状部のみとなっている(以下の説明ではスペーサ4を「環状部41」とも呼ぶ。)。環状部41の上面は第1ハウジング23の下面と全周に亘って当接し、環状部41の下面は第2ハウジング33の上面と全周に亘って当接し、第1ハウジング23とスペーサ4との間および第2ハウジング33とスペーサ4との間がそれぞれ密閉されることにより、環状部41の内側において第1軸流ファン2から第2軸流ファン3へと向かうエアが途中で漏れ出すことなく流れる。
図6は、第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4の境界近傍を拡大して示す縦断面図である。第1ハウジング23の内側面231の下側(すなわち、環状部41側)のエッジ(以下、「第1ハウジングエッジ2311」という。)は、スペーサ4の環状部41の内側面411の上側(すなわち、第1ハウジング23側)のエッジ(以下、「第1環状部エッジ4111」という。)と一致し、第2ハウジング33の内側面331の上側(すなわち、環状部41側)のエッジ(以下、「第2ハウジングエッジ3311」という。)は、環状部41の内側面411の下側(すなわち、第2ハウジング33側)のエッジ(以下、「第2環状部エッジ4112」という。)と一致する。これにより、スペーサ4の内側面411、第1ハウジング23の内側面231および第2ハウジング33の内側面331が連続的に接続されることとなり、第1軸流ファン2から送出された気流がスペーサ4内を通過する際に受ける抵抗が抑制される。
図7は、直列式軸流ファン1の分解斜視図であり、リード線群91,92の図示を省略している。第1軸流ファン2では、第1ハウジング23の上端部232(吸気側の端部)および下端部233(排気側の端部)はそれぞれフランジ状となっており、両端部232,233は平面視において輪郭が略正方形とされる。第1ハウジング23は、二点鎖線にて示すように両端部232,233の輪郭が中心軸J1方向にて結ばれることにより形成される略四角柱状の外形234を有する(外形234とは、仮想的な略四角柱の外側面を意味する。)。第2軸流ファン3では、第1ハウジング23の端部232,233と同様に、フランジ状とされる第2ハウジング33の上端部332(吸気側の端部)および下端部333(排気側の端部)が平面視において略正方形の輪郭とされ、第2ハウジング33は二点鎖線にて示すように両端部332,333の輪郭が中心軸J1方向にて結ばれることにより形成される略四角柱状の外形334を有する(外形334とは、仮想的な略四角柱の外側面を意味する。)。スペーサ4は、外形412が隣接する両ハウジング23,33の輪郭(すなわち、第1ハウジング23の下端部233の輪郭、および、第2ハウジング33の上端部332の輪郭)に一致する略正方形とされる。
第1ハウジング23は、第1ハウジングの外形234の図7中の手前側の角部2341において、内側面231と外形234との間に、リード線群91,92(図1参照)を中心軸J1に平行に第1ハウジング23の吸気側へと案内して、第1ハウジング23の外部へと導き出す案内部(以下、「ハウジング案内部235」という。)を備える。ハウジング案内部235は角部2341を形成する2つの側面に、第1リード線群91を案内する第1案内部2351および第2リード線群92を案内する第2案内部2352を有し、第1案内部2351には、第1ハウジング23の上端部232および下端部233にフック2321,2331が設けられ、第2案内部2352にも上端部232および下端部233にフック2322,2332が設けられる。
図7および図5に示すように、スペーサ4には、内側面411と外形412との間において、第2モータ部32(図2参照)からの第2リード線群92を第1ハウジング23の吸気側へと案内する案内部42(以下、「スペーサ案内部42」という。)が設けられる。スペーサ案内部42は、第1ハウジング23の手前側の角部2341に重なるスペーサ4の角部4122に形成されており、スペーサ案内部42を覆うようにフック4121が設けられる。スペーサ4と第1ハウジング23とが組み立てられた状態では、スペーサ案内部42とハウジング案内部235の第2案内部2352とが中心軸J1方向に連なり、第2リード線群92がスペーサ4から第1ハウジング23へと導かれる。
図1に示すように、直列式軸流ファン1では、第1軸流ファン2から引き出された第1リード線群91は、ハウジング案内部235の第1案内部2351により中心軸J1方向に平行に導かれて、第1ハウジング23の吸気側から引き出される。また、第1案内部2351の上下に設けられたフック2321,2331が第1リード線群91を係止することにより、第1リード線群91が第1ハウジング23の外形234(図7参照)からはみ出すことが防止される。第2軸流ファン3から引き出される第2リード線群92は、スペーサ案内部42を介してハウジング案内部235の第2案内部2352へと導かれ、第2案内部2352により中心軸J1に平行に導かれて第1ハウジング23の吸気側から引き出される。第2リード線群92は、第2案内部2352の上下に設けられるフック2322,2332およびスペーサ案内部42に設けられるフック4121に係止されることにより、第1ハウジング23の外形234(図7参照)からはみ出すことが防止される。
図8は、第1軸流ファン2の斜視図であり、第1ハウジング23の下端部233が見えるように第1軸流ファン2を描いている。図9は、スペーサ4の斜視図である。図8および図9に示すように、外形234の4つの角部2341において、第1ハウジング23の下端部233(すなわち、第1ハウジング23のスペーサ4側の一部)が係合部(以下、「第1ハウジング係合部236a〜236d」という。)となっており、スペーサ4の外形412の4つの角部4122では、環状部41の上部413(第1ハウジング23側の一部)が第1ハウジング係合部236a〜236dとそれぞれ係合する係合部(以下、「第1スペーサ係合部43a〜43d」という。)となっている。以下の説明では、第1ハウジング係合部236a〜236dをまとめて称する際には「第1ハウジング係合部236」と呼び、第1スペーサ係合部43a〜43dをまとめて称する際には「第1スペーサ係合部43」と呼ぶ。
第1ハウジング23の外形234の最も奥の角部2341では、第1ハウジング係合部236cが、下端部233から下側へと突出する2本の突起部2364,2365を有しており、各突起部2364,2365は先端が互いに近づく方向に突出するL字状となっている。スペーサ4の外形412の手前側の3つの角部4122では、第1スペーサ係合部43a,43b,43dが形成されており、第1スペーサ係合部43aは、上部413から上側に突出するとともに、先端には第1スペーサ係合部43bに向かう方向に突出する突起部431が設けられる。第1スペーサ係合部43b,43dは、上部413から上側に突出し、先端には第1スペーサ係合部43cに向かう方向に突出する突起部432,433が設けられる。
第1ハウジング23の外形234の手前側の3つの角部2341の第1ハウジング係合部236a,236b,236dには、第1スペーサ係合部43a,43b,43dと係合するL字状の溝部が形成されており、スペーサ4の外形412の最も奥の角部4122の第1スペーサ係合部43cには2つの凹部434,435が設けられ、凹部434,435は第1ハウジング係合部236cの突起部2364,2365と係合する。
図10は、スペーサ4の斜視図であり、スペーサ4の環状部41の下部414が見えるように描いている。スペーサ4の下部414(第2ハウジング33側の一部)には、第1ハウジング23の下端部233に設けられる第1ハウジング係合部236(図8参照)と同形状の係合部(以下、「第2スペーサ係合部44」という。)が設けられる。すなわち、スペーサ4の手前側の3つの角部4122には、溝部である第2スペーサ係合部44a,44b,44dが形成され、最も奥の角部4122には、下部414から下側へと突出するとともに、先端が互いに近づく方向に突出する2本の突起部444,445を有する第2スペーサ係合部44cが設けられる。
図11は、第2軸流ファン3の斜視図である。第2ハウジング33の上端部332(スペーサ4側の一部)には、スペーサ4の上部413に設けられる第1スペーサ係合部43(図9参照)と同形状の係合部(以下、「第2ハウジング係合部335」という。)が設けられる。すなわち、最も奥の角部3341には、2つの凹部3354,3355を有する第2ハウジング係合部335cが設けられ、第2ハウジング33の外形334の手前側の3つの角部3341では、上端部332から上側に突出するとともに、第2ハウジング係合部335cに向かう方向に伸びる突起部3352,3353を有する第2ハウジング係合部335b,335d、および、上端部332から上側に突出するとともに、第2ハウジング係合部335bに向かう方向に伸びる突起部3351を有する第2ハウジング係合部335aが設けられる。
図12は、第1軸流ファン2がスペーサ4に接続される様子を示す図である。接続の際には、まず、第1ハウジング23とスペーサ4の環状部41とは、第1ハウジング23の下端部233および環状部41の上部413の輪郭の対角線方向において互いにずれて配置される。そして、第1ハウジング23が、外形234の最も奥の角部2341から最も手前側の角部2341へと向かう対角線方向(符号100を付す矢印にて示す方向)にスペーサ4に対して相対的に直線移動される。第1ハウジング23の手前側の3つの角部2341では、第1スペーサ係合部43a,43b,43dの突起部431〜433(図9参照)が溝部である第1ハウジング係合部236a,236b,236dに係合し、最も奥の角部2341では、第1ハウジング係合部236cの突起部2364,2365(図8参照)が第1スペーサ係合部43cの凹部434,435(図9参照)に当接することにより、第1スペーサ係合部43と第1ハウジング係合部236とが係合し、第1ハウジング23およびスペーサ4が着脱可能に接続される。
図13は、一体とされた第1軸流ファン2およびスペーサ4が第2軸流ファン3に接続される様子を示す図である。第1軸流ファン2とスペーサ4とが接続される場合と同様に、第1ハウジング23およびスペーサ4の環状部41が、第2ハウジング33に対して、第2ハウジング33の上端部332および環状部41の下部414の輪郭の対角線方向において互いにずれて配置され、第1ハウジング23および環状部41が、環状部41の外形412の最も奥の角部4122から最も手前側の角部4122へと向かう対角線方向(符号101を付す矢印にて示す方向)に、第2ハウジング33に対して相対的に直線移動される。スペーサ4の手前側の3つの角部4122では、第2ハウジング係合部335a,335b,335dの突起部3351〜3353(図11参照)が溝部である第2スペーサ係合部44a,44b,44dに係合し、かつ、最も奥の角部4122では、第2スペーサ係合部44cの突起部444,445(図10参照)が第2ハウジング係合部335cの凹部3354,3355(図11参照)に当接することにより、第2スペーサ係合部44と第2ハウジング係合部335とが係合し、第2ハウジング33およびスペーサ4が着脱可能に接続される。
図14は、スペーサ4の中心軸方向の高さ(以下、「スペーサの高さ」という。)が異なる5つの直列式軸流ファン1の静圧−風量特性、および、スペーサが設けられない直列式軸流ファンの静圧−風量特性を示す図である。なお、測定に使用された各直列式軸流ファンの第1インペラおよび第2インペラの直径は約43mmである。二点鎖線にて示す曲線81、粗い破線にて示す曲線82、実線にて示す曲線83、一点鎖線にて示す曲線84および細かい破線にて示す曲線85はスペーサ4の高さがそれぞれ1.57mm、3.18mm、4.47mm、6.31mmおよび7.90mmである直列式軸流ファン1の静圧−風量特性を示し、実線にて示す曲線86はスペーサが設けられない直列式軸流ファンの静圧−風量特性を示している。
風量が約1立方メートル毎分以下の場合は、各直列式軸流ファンにおいて、風量に対する静圧の値にばらつきが見られるが、1立方メートル毎分以上において、曲線83が最も高い静圧を示し、次に曲線84が高い静圧を示している。曲線82,85は曲線84の次に高いほぼ同じ静圧を示し、曲線81は曲線82,85よりも低い静圧を示し、曲線86に係る直列式軸流ファンの静圧−風量特性が最も低くなっている。以上のことから、スペーサの高さがおよそ1.5mm以上8mm以下の範囲とされたスペーサ4を有する直列式軸流ファン1では、スペーサが設けられない直列式軸流ファンに比べて静圧−風量特性が向上されることが判る。
図15は、回転数を調整して最大風量時に所定の騒音値となる場合の直列式軸流ファン1の最大風量、および、その状態から送風を遮って得られる最大静圧(以下、図15の説明において単に「風量」および「静圧」と呼ぶ。)を測定した結果とスペーサ4の高さとの関係を示す図であり、四角のドットを通る実線である曲線87はスペーサ4の高さの変化に対する風量の変化を示し、三角のドットを通る破線である曲線88は静圧の変化を示している。図15に示すように、直列式軸流ファン1の風量はスペーサ4の高さが5mm付近で最大となり、静圧はスペーサの高さが6mm〜7mm付近で最大となる。したがって、直列式軸流ファン1では、スペーサ4の高さが5mm以上7mm以下とされる場合に最も好ましい静圧−風量特性が得られることが判る。なお、第1支持リブ24と第2支持リブ34とが軸方向において重なっていなくてもスペーサ4を設けることにより静圧−風量特性が向上されることが確認されている。
以上、第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1について説明してきたが、直列式軸流ファン1では、スペーサ4が設けられて、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とが適度に離される(すなわち、動翼である第1インペラ21と第2インペラ31との間の距離を適度に長くする)ことにより、第1軸流ファン2からのエアが第2軸流ファン3に流入する際に発生する耳障りな干渉音が低減され、インペラ21,31の回転速度を大きくすることが可能となる。そして、スペーサ4の高さを1.5mm以上8mm以下の範囲とすることにより、直列式軸流ファン1の静圧−風量特性が向上される。なお、図14および図15に示す測定例では、第1インペラ21および第2インペラ31の直径が約43mmとされるが、インペラ21,31の大きさが、電子機器冷却用の通常の大きさである直径25mm以上200mm以下の範囲で変更されても、上記高さのスペーサ4が配置されることにより、第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とが適度に離されて干渉音が低減される。ファンの特性として騒音値で比較した場合、干渉音を低減できる分だけ第1軸流ファン2と第2軸流ファン3の回転数を増加させることが可能であるため、結果的に直列式軸流ファン1の静圧−風量特性が向上される。
また、図6に示すように、スペーサ4の内側面411、第1ハウジング23の内側面231および第2ハウジング33の内側面331が連続的に接続されるため、スペーサ4内におけるエアの流れの乱れが防止され、騒音が低減される。さらに、スペーサ4は防振材にて形成されることから、2つのモータ部22,32による振動の干渉(さらには、共振)が抑制され、騒音をさらに低減することができる。加えて、第1インペラ21と第2インペラ31との回転方向が逆とされることにより、耳障りな音の発生を一層低減することができる。
直列式軸流ファン1では、分離の際の第1ハウジング23のスペーサ4に対する移動方向が第1ハウジング23の角部2341の対角方向とされるため、電子機器内の他の部品の取り付け等の際に手や部品の接触により受ける力が、第1ハウジング23をスペーサ4から分離させる方向に働く恐れが少なく、第1ハウジング23とスペーサ4との接続の意図しない解除を低減することができる。同様に、分離の際のスペーサ4の第2ハウジング33に対する移動方向が、スペーサ4の対角方向とされるため、スペーサ4と第2ハウジング33との接続の意図しない解除も低減される。また、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3とスペーサ4とは、着脱自在に係合しているため、高さの異なるスペーサ4に交換して直列式軸流ファン1の高さの変更を容易に行うことが可能となる。さらに、第1ハウジング係合部236と第2スペーサ係合部44とが同形状であり、第1スペーサ係合部43と第2ハウジング係合部335とが同形状であることにより、直列式軸流ファン1の高さを抑えるためにスペーサ4を省く必要が生じた場合に第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とを直接接続することができる。
図16は、第2の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aの分解斜視図である。第2の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aのスペーサ4aは、第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1のスペーサ4に、中央に位置する円板状の中心部45および中心部45と環状部41とを放射状に接続する4本のスペーサリブ451を設けたものとなっており、第1の実施の形態と同様に防振材にて形成されている(他の実施の形態においても同様)。なお、第1軸流ファン2の第1支持リブ24(図8参照)の本数および第2軸流ファン3の第2支持リブ34の本数はスペーサリブ451の本数と等しく4本とされる。他の構成は、第1の実施の形態に係る直列式軸流ファン1と同様であり、同様の構成には同符号を付している。
直列式軸流ファン1aにおいても、スペーサ4aにより第1軸流ファン2と第2軸流ファン3とが適度に離間することにより、第1軸流ファン2からのエアが他方の第2軸流ファン3に流入する際に発生する干渉音が低減され、その結果、第1の実施の形態と同様に騒音値に対して第1軸流ファン2および第2軸流ファン3の回転数を相対的に増加させることができ、静圧−風量特性を向上することが実現される。
図17は第2の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aの縦断面図であり、図18は第1支持リブ24、第2支持リブ34およびスペーサリブ451をこれらのリブが伸びる方向に垂直な面で切断した断面図である。図17に示すように、スペーサ4aの中心部45は第1軸流ファン2の第1モータ部22および第2軸流ファン3の第2モータ部32の間に挟まれており、図18に示すように、スペーサリブ451は第1支持リブ24と第2支持リブ34との間に配置され、3つのリブの断面は、第1支持リブ24から第2支持リブ34に向って中心軸J1方向(図17参照)に対して傾斜した直線状となっている。第1支持リブ24の下面241と第2支持リブ34の上面341とは、周方向に関して互いにずれており、スペーサリブ451の上面4511は第1支持リブ24の下面241に輪郭を一致させつつ当接し、スペーサリブ451の下面4512は第2支持リブ34の上面341に輪郭を一致させつつ当接し、4本のスペーサリブ451のそれぞれは、全長に亘って1つの第1支持リブ24と1つの第2支持リブ34との間に挟まれる。これにより、第1支持リブ24と第2支持リブ34との間でエアの流れが乱れることが防止され、騒音が低減される。
図19は、スペーサリブの他の例を示す図である。図19に示すスペーサリブ451aはリブが伸びる方向に垂直な面で切断した断面が中心軸J1(図17参照)に平行に伸びており、スペーサリブ451aの上面4511は第1支持リブ24の下面241に一致し、スペーサリブ451aの下面4512は第2支持リブ34の上面341に一致している。これにより、第1支持リブ24と第2支持リブ34との間でエアの流れが乱れることが防止され、騒音が低減される。スペーサリブ451aでは、断面が中心軸J1に平行に伸びる形状であるため、スペーサ4aの高さが変更される場合でも、第1支持リブ24および第2支持リブ34の位置を変更することなく、スペーサリブ451aを第1支持リブ24および第2支持リブ34に当接させることができる。
図20は、第3の実施の形態に係る直列式軸流ファン1bの縦断面図である。直列式軸流ファン1bでは、第2軸流ファン3aの構造が第1の実施の形態に係る第2軸流ファン3の第2インペラ31および第2モータ部32の配置を上下に反転したものとなっており、他の構成は直列式軸流ファン1と同様である。すなわち、直列式軸流ファン1bは、中心軸J1に沿って、第1軸流ファン2の第1インペラ21、第1支持リブ24、スペーサ4、第2軸流ファン3aの第2インペラ31および第2支持リブ34が順に並ぶ構造となっている。
図21は直列式軸流ファン1bを示す分解斜視図である。第2軸流ファン3aの第2ハウジング33の上端部332(スペーサ4側の端部)には、スペーサ4の上部に設けられる第1スペーサ係合部43と同形状の第2ハウジング係合部335が形成されており、スペーサ4の下部に設けられる第2スペーサ係合部44と第2ハウジング係合部335とが係合することにより、第2ハウジング33およびスペーサ4が着脱可能に接続される。
図22は、直列式軸流ファン1bにリード線群91,92が接続されている様子を示す図である。第2軸流ファン3aの回路基板3214(図20参照)は排気側に配置されており、回路基板3214に接続される第2リード線群92は第2軸流ファン3aの第2ハウジング33の下側から引き出されている。第2ハウジング33は、内側面331(図20参照)と外形334との間の手前側の角部3341に、第2リード線群92を中心軸J1に平行に第1ハウジング23側へと導き出す第2ハウジング案内部336を備える。スペーサ4と第2ハウジング33とが組み立てられた状態では、スペーサ案内部42と第2ハウジング案内部336とが中心軸J1方向に連なり、第2リード線群92は第2ハウジング33およびスペーサ4を通り、第1ハウジング23へと導かれる。第2軸流ファン3aから引き出される第2リード線群92は、第2ハウジング案内部336の上下に設けられるフック3322,3332により係止されて第2ハウジング33の外形334からはみ出すことが防止される。なお、第1ハウジング23の第2案内部2352およびスペーサ案内部42に設けられるフック2322,2332,4121により、第2リード線群92はスペーサ4の外形412および第1ハウジング23の外形234からもはみ出さないようされている。
第3の実施の形態に係る直列式軸流ファン1bにおいても、スペーサ4により第1軸流ファン2と第2軸流ファン3aとが適度に離間することにより、第1軸流ファン2からのエアが他方の第2軸流ファン3aに流入する際に発生する干渉音が低減され、干渉音が低減された分だけ第1軸流ファン2および第2軸流ファン3aの回転数を増加させることができ、静圧−風量特性が向上される。
図23は、第4の実施の形態に係る直列式軸流ファン1cを示す分解斜視図であり、図24は直列式軸流ファン1cの縦断面図である。第4の実施の形態に係る直列式軸流ファン1cのスペーサ4bは、第2の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aのスペーサ4aと同様に、環状部41の内側に、第1モータ部22に重なる中心部45および4本のスペーサリブ451を備える。第1軸流ファン2の第1支持リブ24(図8参照)の本数はスペーサリブ451と同じく4本とされる。その他の構成は、第3の実施の形態に係る直列式軸流ファン1aと同様であり、スペーサ4bにより、干渉音の低減および騒音値に対する静圧−風量特性の向上が実現される。
図25は、スペーサリブ451および第1支持リブ24をリブが伸びる方向に垂直な面で切断した断面図である。2つのリブの断面は、第1支持リブ24からスペーサリブ451に向かって、中心軸J1方向(図24参照)に対して傾斜した直線状となっている。図24および図25に示すように、スペーサリブ451は、スペーサリブ451の上面4511が第1支持リブ24の下面241に一致しており、4本のスペーサリブ451のそれぞれが、全長に亘って1つの第1支持リブ24に沿って当接している。これにより、スペーサ4bに流入するエアの流れを妨げることなくスペーサリブ451により整流を行うことが実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、図26に示すように、スペーサ4の環状部41の内側面411は、第1ハウジング23の内側面231および第2ハウジング33の内側面331よりも外側に位置していてもよい。すなわち、環状部41の内側面411の上側のエッジである第1環状部エッジ4111が、第1ハウジング23の内側面231の下側のエッジである第1ハウジングエッジ2311よりも径方向外方に位置し、環状部41の内側面411の下側のエッジである第2環状部エッジ4112が、第2ハウジング33の内側面331の上側のエッジである第2ハウジングエッジ3311よりも径方向外方に位置していてもよい。内側面231,331,411の位置関係がこのようにされる場合であっても、第1軸流ファン2から送出された気流がスペーサ4の内側面411に衝突することが低減され、エアの流れの乱れを防止して、騒音を低減することができる。
上記実施の形態では、図8ないし図11に示す係合構造により、第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4が係合されるが、図27および図28に例示するように他の係合構造が利用されてもよい。図27は第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4の境界を拡大して示す断面図であり、図28は図27に示す部位の右側面図である。第1ハウジング23は下端部の一部に突起状の第1ハウジング係合部237を備え、第1ハウジング係合部237は先端において、内側に突出する凸部2371を有する。同様に、第2ハウジング33は上端部の一部に突起状の第2ハウジング係合部337を備え、第2ハウジング係合部337は先端において、内側に突出する凸部3371を有する。スペーサ4は、環状部41の一部に第1スペーサ係合部461および第2スペーサ係合部462を備え、第1および第2スペーサ係合部461,462に設けられる凹部4611,4621がそれぞれ第1ハウジング係合部237の凸部2371および第2ハウジング係合部337の凸部3371と係合する。これにより、第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4が着脱可能に接続される。
また、第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4の固定では、係合構造が利用されるだけでなく、ビスやリベットを利用して第1ハウジング23、第2ハウジング33およびスペーサ4が固定されてもよい。
上記実施の形態では、第1ハウジング23の角部2341において、ハウジング案内部235の第1案内部2351および第2案内部2352により第1リード線群91および第2リード線群92が個別に案内されて、第1ハウジング23の吸気側へと導き出されるが、リード線群91,92が外形234からはみ出さない場合には、リード線群91,92が1つのハウジング案内部により導き出されてもよい。また、第1ハウジング23の上端部232と下端部233との間の輪郭は、両端部232,233と同様に、略正方形とされてもよい(第2ハウジング33についても同様)。
上記実施の形態では、スペーサ4が全周に亘って、第1ハウジング23および第2ハウジング33に当接するが、直列式軸流ファンの静圧−風量特性が低下しない範囲において、スペーサ4の一部のみが第1ハウジング23および第2ハウジング33に当接してもよい。
上記第2の実施の形態では、スペーサリブ451が、全長に亘って、第1支持リブ24および第2支持リブ34に当接するが、スペーサリブ451は第1支持リブ24および第2支持リブ34に近接するのみでもよい。同様に、上記第4の実施の形態においてもスペーサリブ451は第1支持リブ24に近接するのみでもよい。
第1支持リブ24、第2支持リブ34およびスペーサリブ451の数は上記実施の形態の形態にて示したものには限定されず、他の本数が採用されてもよい。
直列式軸流ファンでは、第1軸流ファン2の第1インペラ21および第2軸流ファン3の第2インペラ31が同じ方向に回転してもよい。また、各インペラにおいて複数の翼の翼型や配置、回転方向等が変更されることにより、第2軸流ファン3からエアが取り込まれて第1軸流ファン2からエアが送出されてもよい。この場合、リード線群は排気側から外部へと引き出されることとなる。さらに、直列式軸流ファンでは、第1軸流ファン2および第2軸流ファン3に加えて、1組以上の他の軸流ファンおよびスペーサが中心軸J1に沿って配置されてもよい。
1,1a〜1c 直列式軸流ファン
2 第1軸流ファン
3 第2軸流ファン
4,4a,4b スペーサ
21 第1インペラ
22 第1モータ部
23 第1ハウジング
24 第1支持リブ
31 第2インペラ
32 第2モータ部
33 第2ハウジング
34 第2支持リブ
41 環状部
42 スペーサ案内部
43,43a〜43d 第1スペーサ係合部
44,44a〜44d 第2スペーサ係合部
45 中心部
91,92 リード線群
211 第1翼
231 (第1ハウジングの)内側面
232,233 (第1ハウジングの)両端部
234 (第1ハウジングの)外形
235 ハウジング案内部
236,236a〜236d,237 第1ハウジング係合部
311 第2翼
331 (第2ハウジングの)内側面
332,333 (第2ハウジングの)両端部
334 (第2ハウジングの)外形
335,335a〜335d,337 第2ハウジング係合部
411 (環状部の)内側面
412 (スペーサの)外形
451,451a スペーサリブ
2311 第1ハウジングエッジ
3311 第2ハウジングエッジ
4111 第1環状部エッジ
4112 第2環状部エッジ
J1 中心軸
2 第1軸流ファン
3 第2軸流ファン
4,4a,4b スペーサ
21 第1インペラ
22 第1モータ部
23 第1ハウジング
24 第1支持リブ
31 第2インペラ
32 第2モータ部
33 第2ハウジング
34 第2支持リブ
41 環状部
42 スペーサ案内部
43,43a〜43d 第1スペーサ係合部
44,44a〜44d 第2スペーサ係合部
45 中心部
91,92 リード線群
211 第1翼
231 (第1ハウジングの)内側面
232,233 (第1ハウジングの)両端部
234 (第1ハウジングの)外形
235 ハウジング案内部
236,236a〜236d,237 第1ハウジング係合部
311 第2翼
331 (第2ハウジングの)内側面
332,333 (第2ハウジングの)両端部
334 (第2ハウジングの)外形
335,335a〜335d,337 第2ハウジング係合部
411 (環状部の)内側面
412 (スペーサの)外形
451,451a スペーサリブ
2311 第1ハウジングエッジ
3311 第2ハウジングエッジ
4111 第1環状部エッジ
4112 第2環状部エッジ
J1 中心軸
Claims (13)
- 直列式軸流ファンであって、
第1軸流ファンと、
前記第1軸流ファンの中心軸に沿って配置された第2軸流ファンと、
前記第1軸流ファンと前記第2軸流ファンとの間に位置し、前記第1軸流ファンおよび前記第2軸流ファンに接続されるスペーサと、
を備え、
前記第1軸流ファンが、
第1モータ部と、
前記中心軸を中心として放射状に配置された複数の第1翼を有し、前記第1モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記中心軸方向のエアの流れを発生する第1インペラと、
前記第1インペラの外周を囲む第1ハウジングと、
前記第1モータ部から前記中心軸を中心として放射状に伸びるとともに前記第1ハウジングに接続されて前記第1モータ部を支持する複数の第1支持リブと、
を備え、
前記第2軸流ファンが、
第2モータ部と、
前記中心軸を中心として放射状に配置された複数の第2翼を有し、前記第2モータ部により前記中心軸を中心として回転して前記第1インペラによるエアの流れと同方向のエアの流れを発生する第2インペラと、
前記第2インペラの外周を囲む第2ハウジングと、
前記第2モータ部から前記中心軸を中心として放射状に伸びるとともに前記第2ハウジングに接続されて前記第2モータ部を支持する複数の第2支持リブと、
を備え、
前記スペーサが、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングに接続され、内側において前記第1軸流ファンおよび前記第2軸流ファンの一方から他方へと向かうエアが流れる環状部を備え、
前記第1インペラおよび前記第2インペラの直径が25mm以上200mm以下であり、
前記スペーサの前記中心軸方向の高さが1.5mm以上8mm以下であることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1に記載の直列式軸流ファンであって、
前記スペーサの前記中心軸方向の高さが5mm以上7mm以下であることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1または2に記載の直列式軸流ファンであって、
前記環状部の内側面の前記第1ハウジング側の第1環状部エッジが、前記第1ハウジングの内側面の前記環状部側の第1ハウジングエッジに一致する、または、前記第1ハウジングエッジよりも径方向外方に位置し、
前記環状部の内側面の前記第2ハウジング側の第2環状部エッジが、前記第2ハウジングの内側面の前記環状部側の第2ハウジングエッジに一致する、または、前記第2ハウジングエッジよりも径方向外方に位置することを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項3に記載の直列式軸流ファンであって、
前記第1環状部エッジが前記第1ハウジングエッジに一致し、
前記第2環状部エッジが前記第2ハウジングエッジに一致することを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記中心軸に沿って、前記第1インペラ、前記複数の第1支持リブ、前記複数の第2支持リブおよび前記第2インペラが順に並ぶことを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項5に記載の直列式軸流ファンであって、
前記スペーサが、
前記第1モータ部および前記第2モータ部の間に挟まれる中心部と、
前記中心部と前記環状部とを放射状に接続する複数のスペーサリブと、
をさらに備え、
前記複数のスペーサリブのそれぞれが、全長に亘って一の第1支持リブと一の第2支持リブとの間に挟まれることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記中心軸に沿って、前記第1インペラ、前記複数の第1支持リブ、前記第2インペラおよび前記複数の第2支持リブが順に並ぶことを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項7に記載の直列式軸流ファンであって、
前記スペーサが、
前記第1モータ部に重なる中心部と、
前記中心部と前記環状部とを放射状に接続する複数のスペーサリブと、
をさらに備え、
前記複数のスペーサリブのそれぞれが、全長に亘って一の第1支持リブに沿うことを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記第1インペラの回転方向と前記第2インペラの回転方向とが逆であることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記スペーサが、前記第1軸流ファンと前記第2軸流ファンとの間を伝わる振動を吸収または低減する防振材により形成されることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし10のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記第1ハウジングの前記スペーサ側の一部および前記第2ハウジングの前記スペーサ側の一部が、それぞれ第1ハウジング係合部および第2ハウジング係合部となっており、
前記環状部の前記第1ハウジング側の一部および前記第2ハウジング側の一部が、それぞれ前記第1ハウジング係合部と係合して前記第1ハウジングと前記スペーサとを着脱可能に接続する第1スペーサ係合部、および、前記第2ハウジング係合部と係合して前記第2ハウジングと前記スペーサとを着脱可能に接続する第2スペーサ係合部となっていることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項11に記載の直列式軸流ファンであって、
前記第1ハウジング係合部と前記第2スペーサ係合部とが同形状であり、前記第1スペーサ係合部と前記第2ハウジング係合部とが同形状であることを特徴とする直列式軸流ファン。 - 請求項1ないし12のいずれかに記載の直列式軸流ファンであって、
前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングが、それぞれ少なくとも吸気側および排気側の両端部の輪郭が略正方形である略四角柱状の外形を有し、
前記スペーサの外形が、隣接する両ハウジングの輪郭に一致する略正方形であり、
前記スペーサが、前記スペーサの内側面と前記外形との間において、前記第2モータ部からのリード線群を前記第1ハウジングへと案内するスペーサ案内部を有し、
前記第1ハウジングが、前記第1ハウジングの内側面と前記外形との間に、前記リード線群を前記中心軸に平行に案内して、前記第1ハウジングの外部へと導き出すハウジング案内部を有することを特徴とする直列式軸流ファン。
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Legal Events
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A761 | Written withdrawal of application |
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