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JP2008232092A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 排気浄化用の触媒の活性化を従来よりさらに早めることができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 三元触媒31の活性化を早めることが必要であるときは、吸気圧上昇制御が行われる(S12)。すなわち、ターボチャージャ9が作動していないときは作動を開始させ、既に作動しているときは過給圧を高めるように可変ベーン9dの開度を制御する。過給圧を高めることにより、排気流量が増加し、三元触媒31の昇温が促進される。さらに、三元触媒31の下流側と吸気管7とを接続する低圧排気還流通路41を介して排気を還流させる(S18)。これにより、排気還流を行いつつ排気の全量が三元触媒31を通過するので、昇温が促進される。
【選択図】 図2

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関し、特に排気浄化用の触媒、排気還流通路及び過給機を備える内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、排気浄化用の触媒と、排気通路の触媒上流側と吸気通路とを接続する第1EGR通路と、触媒下流側と吸気通路とを接続する第2EGR通路とを備える内燃機関の制御装置が示されている。この制御装置によれば、触媒が低温状態にあることを検出した場合には、第2EGR通路を介して排気が還流され、触媒が低温状態にないことを検出した場合には、第1EGR通路を介して排気が還流される。これにより、触媒が低温状態にあるときは、触媒の温度上昇が早められ、低温状態にないときは、排気温が触媒温度より低い場合に触媒の温度低下が抑制される。
特開平11−229973号公報
特許文献1に示された手法により、冷間始動時において触媒の活性化を早めることができるが、排気浄化の観点から触媒の活性化をより一層早めることが望ましい。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、排気浄化用の触媒の活性化を従来よりさらに早めることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、排気通路(8)に設けられた排気浄化用の触媒(31)と、前記排気通路(8)の前記触媒(31)の下流側と吸気通路(7)とを接続する第1排気還流通路(41)と、吸気の圧縮を行う過給機(9)とを備える内燃機関の制御装置において、前記触媒(31)の昇温を促進する触媒昇温制御を行うか否かを判定する活性化判定手段と、前記触媒昇温制御を行うときは、前記第1排気還流通路(41)を介して排気還流を行うとともに、前記触媒昇温制御を行わないときより吸気圧(PB)を高めるように前記過給機(9)を制御する触媒昇温制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関は、前記排気通路(8)の前記触媒(31)の上流側と前記吸気通路(7)とを接続する第2排気還流通路(25)を備え、前記触媒昇温制御手段が作動していない場合において、前記機関の負荷(TRQ)が判定閾値(TRQTHR,TRQTHP,TRQTHL)以下であるときは、前記第2排気還流通路(25)を介して排気還流を行う一方、前記機関の負荷(TRQ)が前記判定閾値(TRQTHR,TRQTHP,TRQTHL)より大きいときは、前記第1排気還流通路(41)を介して排気還流を行う排気還流制御手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の制御装置において、排気を還元雰囲気とするリッチ化制御を行うリッチ化制御手段をさらに備え、前記排気還流制御手段は、前記リッチ化制御手段が作動しているか否かに応じて前記判定閾値(TRQTHR,TRQTHP,TRQTHL)を変更することを特徴とする。
ここで「リッチ化制御」は、燃焼室内の燃焼前の混合気の空燃比をリッチ化すること及び/またはポスト噴射によって実行される。ポスト噴射は、通常の燃料噴射実行後に膨張行程または排気行程において実行される燃料噴射である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記触媒昇温制御手段は、前記触媒昇温制御を行うときは、燃料噴射時期の遅角、燃料噴射圧力の低減、排気還流量の増量、燃料噴射回数の増加、ポスト噴射、吸入空気流量の低減の少なくとも1つをさらに実行することを特徴する。
請求項1に記載の発明によれば、触媒昇温制御を行うときは、第1排気還流通路を介して排気還流が行われるとともに、触媒昇温制御を行わないときより吸気圧を高めるように過給機が制御される。第1排気還流通路を介した排気還流を行うことにより、排気全体が触媒を通過し、触媒を通過した排気の一部が吸気通路に還流されるので、従来と同様の触媒昇温促進効果を得ることができる。さらに吸気圧を高めることにより、触媒を通過する排気流量が増加し、触媒昇温をより促進することができる。
請求項2に記載の発明によれば、触媒昇温制御が行われておらず、かつ機関負荷が判定閾値以下であるときは、第2排気還流通路を介して排気が還流され、機関負荷が判定閾値より大きいときは、第1排気還流通路を介して排気が還流される。機関負荷が小さいときは第2排気還流通路を使用することにより、比較的高温の排気を還流させて安定した燃焼を維持し、機関負荷が大きいときは第1排気還流通路を使用して排気還流量を増量することにより、燃焼室から排出されて触媒に流入する排気(フィードガス)中のNOx量を十分に低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、排気を還元雰囲気とするリッチ化制御が行われているか否かに応じて判定閾値が変更される。リッチ化制御中は、フィードガス中のNOx量が通常のリーン運転中に比べて減少するので、燃焼の安定性を重視した判定閾値の設定とし、リーン運転中はフィードガス中のNOx量を低減することを重視した判定閾値の設定とすることにより、それぞれの運転状態に適した排気還流を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、触媒昇温制御を行うときは、燃料噴射時期の遅角、燃料噴射圧力の低減、排気還流量の増量、燃料噴射回数の増加、ポスト噴射、吸入空気流量の低減の少なくとも1つがさらに実行されるので、触媒の昇温をさらに促進することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下「エンジン」という)1は、シリンダ内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒に燃料噴射弁6が設けられている。燃料噴射弁6は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)4に電気的に接続されており、燃料噴射弁6の開弁時期及び開弁時間(燃料噴射時期及び燃料噴射時間)は、ECU4により制御される。
エンジン1は、吸気管(吸気通路)7,排気管(排気通路)8、及びターボチャージャ9を備えている。ターボチャージャ9は、排気の運動エネルギにより回転駆動されるタービン9aと、タービン9aとシャフトを介して連結されたコンプレッサ9bとを備えている。ターボチャージャ9は、エンジン1に吸入される空気の加圧(圧縮)を行う。
タービン9aは、タービンホイール9cと、タービンホイール9cに吹き付けられる排気の流量を変化させるべく開閉駆動される複数の可変ベーン9d(2個のみ図示)と、該可変ベーン9dを開閉駆動するアクチュエータ(図示せず)とを有しており、可変ベーン9dの開度(以下「ベーン開度」という)VOを変化させることにより、タービンホイール9cに吹き付けられる排気の流量を変化させ、タービンホイール9cの回転速度を変更できるように構成されている。可変ベーン9dを駆動するアクチュエータは、ECU4に接続されており、ベーン開度VOは、ECU4により制御される。より具体的には、ECU4は、デューティ比可変の制御信号をアクチュエータに供給し、これによってベーン開度VOを制御する。なお、可変ベーンを有するターボチャージャの構成は広く知られており、例えば特開平1−208501号公報に示されている。
吸気管7のコンプレッサ9bの上流側にはインテークシャッタ22が設けられている。インテークシャッタ22は、図示しないアクチュエータを介してECU4によりその開度が制御可能に構成されている。吸気管7のコンプレッサ9bの下流側にはインタークーラ21、インタークーラ21をバイパスするバイパス通路23、及び空気の吸入経路をバイパス通路23側と、インタークーラ21側とに切り換える第1切換弁24とが設けられている。第1切換弁24は、ECU4に接続されており、その作動はECU4により制御される。
排気管8のタービン9aの上流側と、吸気管7のインタークーラ21の下流側との間には、排気の一部を吸気管7に還流する高圧排気還流通路25が設けられている。高圧排気還流通路25には、排気還流量を制御するための第1排気還流制御弁(以下「第1EGR弁」という)26が設けられている。第1EGR弁26は、ソレノイドを有する電磁弁であり、その弁開度はECU4により制御される。
吸気管7には、コンプレッサ9bの下流側の吸気圧(過給圧)PBを検出する過給圧センサ51、及び吸気温TIを検出する吸気温センサ52が設けられている。これらのセンサ51,52は、ECU4と接続されており、センサ51,52検出信号は、ECU4に供給される。
排気管8の、タービン9aの下流側には、排気中に含まれる炭化水素(未燃燃料成分)及び一酸化炭素の酸化、並びにNOxの還元を行う三元触媒31と、排気中の粒子状物質(主としてすすからなる)を捕集するDPF(ディーゼルパーティキュレートフィルタ)32と、排気中のNOxの捕集及び還元を行うNOx浄化触媒33とが設けられている。
排気管8の、DPF32とNOx浄化触媒33との間の部分と、吸気管7のコンプレッサ9bの上流側とを接続する低圧排気還流通路41が設けられており、低圧排気還流通路41には、第1EGR弁と同様の電磁弁である第2排気還流制御弁(以下「第2EGR弁」という)が設けられている。また、低圧排気還流通路41には、還流される排気の冷却を行う還流排気クーラ43と、還流排気クーラ43をバイパスするバイパス通路44と、還流される排気の通路を、還流排気クーラ43側と、バイパス通路44側とに切り換える第2切換弁45とが設けられている。第2切換弁45は、ECU4に接続されており、その作動はECU4により制御される。
ECU4には、エンジン1により駆動される車両のアクセルペダルの操作量APを検出するアクセルセンサ53、エンジン1の冷却水温TWを検出する冷却水温センサ54、エンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサ55、及び三元触媒31の温度TCATを検出する触媒温度センサ56が接続されており、これらのセンサの検出信号がECU4に供給される。
ECU4は、エンジン1の各気筒の燃焼室に設けられた燃料噴射弁6に接続されており、ECU4から駆動信号が燃料噴射弁6に供給される。
ECU4は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下 「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁6、EGR弁26,42、可変ベーン9dのアクチュエータ、切換弁24,45などに制御信号を供給する出力回路から構成される。
低圧排気還流通路41を介して還流される排気の温度は、高圧排気還流通路25を介して還流される排気の温度より低いため、排気還流量を多くすることができる。したがって、基本的にはエンジン負荷が比較的高い高負荷運転状態においては、低圧排気還流通路41が使用される。本実施形態では、DPF32の下流側から排気が還流されるので、排気中の粒子状物質が少ないため、排気還流量の多少に拘わらず過給圧PBを高く維持することができる。
一方、高圧排気還流通路25を介して還流される排気の温度は、低圧排気還流通路41を介して還流される排気の温度より高いため、排気還流量を多くすることはできないが、排気還流を行ったときの着火性は低圧排気還流通路41を使用する場合より高くなる。したがって、高圧排気還流通路25は、燃焼安定性を確保するため主としてエンジン負荷が比較的低い低負荷運転状態で使用される。
第1切換弁24は、基本的にはインタークーラ21側に制御されるが、吸気温TIが低いときは、燃焼安定性を確保するためにバイパス通路23側に制御される。
第2切換弁45は、基本的には還流排気クーラ43側に切り換えられるが、高い過給圧を維持する必要があるとき、あるいは還流排気温度を下げることなく排気還流による排気浄化効果を得たいときに、バイパス通路44側に切り換えられる。
図2は、低圧排気還流通路41と高圧排気還流通路25の切換制御処理のフローチャートである。この処理は、ECU4のCPUで所定時間毎に実行される。
ステップS11では、触媒昇温制御フラグFTCATが「1」であるか否かを判別する。触媒昇温制御フラグFTCATは、検出される触媒温度TCATが所定温度TCATTH(例えば200℃)以下であるとき「1」に設定される。FTCAT=1であって触媒昇温制御を実行するときは、吸気圧上昇制御を行う(ステップS12)とともに、低圧排気還流通路41を介した排気還流を行う(ステップS18)。すなわち、第1EGR弁26を閉弁し、第2EGR弁42のデューティ制御を行う。
吸気圧上昇制御では、具体的にはターボチャージャ9が作動していないときは作動を開始させ、ターボチャージャ9が既に作動しているときは、過給圧PBが通常制御時より高くなるようにベーン開度VOを大きくする。ベーン開度VOは、可変ベーン9dのアクチュエータに供給する駆動信号のデューティ比DUTYを変化させることにより制御され、デューティ比DUTYは下記式(1)により算出される。デューティ比DUTYを増加させることにより、ベーン開度VOが増加する。
DUTY=DUTYM+DUTCAT (1)
ここでDUTYMは、要求トルクTRQ及びエンジン回転数NEに応じて設定されたDUTYMマップ(図示せず)を検索することにより算出される基本デューティ比である。要求トルクTRQは、アクセルペダル操作量APに応じて算出され、アクセルペダル操作量APが増加するほど増加するように算出される。DUTCATは触媒昇温補正項であり、ステップS12で吸気圧上昇制御を実行するときは所定値(>0)に設定され、吸気圧上昇制御を行わないときは「0」に設定される。
ステップS11でFTCAT=0であって触媒昇温制御を実行しないときは、空燃比リッチ化フラグFRICHが「1」であるか否かを判別する。空燃比リッチ化フラグFRICHは、燃焼室内の混合気の空燃比を理論空燃比近傍または理論空燃比よりリッチ側に設定する空燃比リッチ化制御を実行するとき「1」に設定される。空燃比リッチ化制御は、例えばDPF32に蓄積したすすを燃焼させる再生処理を実行するとき、NOx浄化触媒33に蓄積した硫黄酸化物(SOx)を除去する再生処理を実行するときなどに行われる。空燃比リッチ化制御は、燃料噴射量の増量及び/または吸入空気流量の減量により行われる。
ステップS13の答が肯定(YES)であって空燃比リッチ化制御を実行しているときは、エンジン回転数NEに応じて図3に破線で示すTRQTHRテーブルを検索し、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRを算出する(ステップS14)。TRQTHRテーブルは、エンジン回転数NEが高くなるほど空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRが減少するように設定されている。
ステップS15では、エンジンの要求トルクTRQがステップS14で算出した空燃比リッチ化制御閾値TRQTHR以下であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)、すなわちエンジン1が低負荷運転状態にあるときは高圧排気還流通路25を介した排気還流を行う(ステップS19)。すなわち、第2EGR弁42を閉弁し、第1EGR弁26のデューティ制御を行う。一方ステップS15で、TRQ>TRQTHRであるときは前記ステップS18に進む。
ステップS13で、FRICH=0であって空燃比リッチ化制御を実行していないときは、エンジン回転数NEに応じて図3に実線で示すTRQTHLテーブルを検索し、通常運転閾値(リーン運転閾値)TRQTHLを算出する(ステップS16)。TRQTHLテーブルは、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRと同様にエンジン回転数NEが高くなるほど、通常運転閾値TRQTHLが減少するように設定されている。また、エンジン回転数NEが同一であれば、TRQTHR>TRQTHLが成立する。
ステップS17では、エンジンの要求トルクTRQがステップS16で算出した通常運転閾値TRQTHL以下であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、ステップS19に進み、高圧排気還流通路25を介した排気還流を行う一方、TRQ>TRQTHLであるときは、ステップS17からステップS18に進み、低圧排気還流通路41を介した排気還流を行う。
図2の処理によれば、触媒昇温制御を行うときは、低圧排気還流通路41を介して排気還流が行われるとともに、触媒昇温制御を行わないときより過給圧(吸気圧)PBを高めるようにベーン開度VOが制御される。低圧排気還流通路41を介した排気還流を行うことにより、排気全体が三元触媒31を通過し、三元触媒31を通過した排気の一部が吸気通路に還流されるので、昇温促進効果を得ることができる。さらに過給圧PBを高めることにより、三元触媒31を通過する排気流量が増加し、昇温をより促進することができる。
また、触媒昇温制御が行われておらず、かつ要求トルクTRQが空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRまたは通常運転閾値TRQTHL以下であるときは、高圧排気還流通路25を介して排気が還流されるので、要求トルクTRQが小さい低負荷運転状態では、高圧排気還流通路25を使用することにより、比較的高温の排気を還流させて安定した燃焼を維持することができる。一方、要求トルクTRQが空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRまたは通常運転閾値TRQTHLより大きいときは、低圧排気還流通路41を介して排気が還流されるので、排気還流量を増量することにより、燃焼室から排出される排気(フィードガス)中のNOx量を十分に低減することができる。
また、排気を還元雰囲気とする空燃比リッチ化制御が行われているか否かに応じて、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRまたは通常運転閾値TRQTHLが選択される。空燃比リッチ化制御中は、フィードガス中のNOx量が通常のリーン運転中に比べて減少するので、燃焼の安定性を重視した空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRを使用し、通常運転(リーン運転)中はフィードガス中のNOx量を低減することを重視した通常運転閾値TRQTHLを使用することにより、それぞれの運転状態に適した排気還流を行うことができる。
本実施形態では、低圧排気還流通路41が第1排気還流通路に相当し、高圧排気還流通路25が第2排気還流通路に相当し、第1EGR弁26及び第2EGR弁42が排気還流制御手段の一部を構成する。またECU4が活性化判定手段、触媒昇温制御手段、排気還流制御手段の一部、及びリッチ化制御手段を構成する。具体的には、図2のステップS11が活性化判定手段に相当し、ステップS12及びS18が触媒昇温制御手段に相当し、ステップS13〜S19が排気還流制御手段に相当する。またリッチ化制御手段は、ECU4のCPUで実行される、図示しない燃料噴射制御処理により実現される。
[第2の実施形態]
本実施形態では、リッチ化制御として上述した空燃比リッチ化制御に加えて、ポスト噴射制御を実行するようにしたものであり、図2の処理に代えて図4の処理により、使用する排気還流通路の切換を行う。例えばNOx浄化触媒33の再生処理を行う場合において、NOx浄化触媒33の温度TLNOXが所定温度閾値TCTHより低いときは、ポスト噴射制御が実行され、温度TLNOXが所定温度閾値TCTH以上であるときは、空燃比リッチ化制御が実行される。これらの点及び以下に説明する点以外は、第1の実施形態と同一である。
図4は、図2の処理にステップS21〜S23を追加したものである。ステップS13の答が否定(NO)、すなわち空燃比リッチ化制御が行われていないときは、ステップS21に進み、ポスト噴射フラグFPINJが「1」であるか否かを判別する。ポスト噴射フラグFPINJは、ポスト噴射を実行するとき「1」に設定される。ポスト噴射フラグFPINJは、例えばDPF32に蓄積したすすを燃焼させる再生処理を実行するとき、NOx浄化触媒33に蓄積した硫黄酸化物(SOx)を除去する再生処理を実行するときなどに「1」に設定される。
ステップS21の答が肯定(YES)であってポスト噴射が実行されているときは、エンジン回転数NEに応じて図5に一点鎖線で示すTRQTHPテーブルを検索し、ポスト噴射制御閾値TRQTHPを算出する(ステップS22)。TRQTHPテーブルは、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRと同様にエンジン回転数NEが高くなるほど、ポスト噴射制御閾値TRQTHPが減少するように設定されている。また、エンジン回転数NEが同一であれば、TRQTHR>TRQTHP>TRQTHLが成立する。
ステップS23では、エンジンの要求トルクTRQがステップS22で算出したポスト噴射制御閾値TRQTHP以下であるか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、ステップS19に進み、高圧排気還流通路25を介した排気還流を行う一方、TRQ>TRQTHPであるときは、ステップS23からステップS18に進み、低圧排気還流通路41を介した排気還流を行う。
図5に示した3つの閾値テーブルは、エンジン回転数NEが同一であれば、TRQTHR>TRQTHP>TRQTHLとなるように設定されている。以下この理由を説明する。
排気を還元雰囲気にするためには吸入空気流量を減少させる必要があり、通常運転状態(リーン運転状態)より着火性が悪化する傾向がある。したがって、リッチ化制御(空燃比リッチ化制御またはポスト噴射制御)を行うときは、高圧排気還流通路25を使用する領域が通常運転を行うときより相対的に広くなるように、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHR及びポスト噴射制御閾値TRQTHPは、通常運転閾値TRQTHLより高負荷側に設定される。また、空燃比リッチ化制御とポスト噴射制御とを比較した場合、空燃比リッチ化制御の方がフィードガス中のNOxを低減するために排気還流量を大きくする必要があり、かつ吸入空気流量の絞り(インテークシャッタ22による絞り)をより大きくする必要があるので、燃焼安定化の観点から空燃比リッチ化制御閾値TRQTHRは、ポスト噴射制御閾値TRQTHPより高負荷側に設定される。よって、図5に示したように、各閾値テーブルが設定されている。このように設定することにより、各運転状態に適した排気還流を行い、燃焼の安定性を確保(失火を回避)しつつ良好な排気特性を得ることができる。
なお、空燃比リッチ化制御閾値TRQTHR、ポスト噴射制御閾値TRQTHP、及び通常運転閾値TRQTHLの相対的関係は、図5に示すものに限るものではない。例えば燃焼の安定性及び排気特性をともに最適化するという観点で、閾値テーブルの設定を行う場合には、例えばNOx浄化触媒33の浄化性能に依存して、必要な排気還流量が変化するので、上記相対関係も変化させる必要が生じる可能性がある。
本実施形態では、図4のステップS13〜S19及びS21〜S23が排気還流制御手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図2に示す処理に代えて図6に示す処理を用いてもよい。図6の処理は、図2の処理にステップS31を追加したものである。
ステップS31では、以下の1)〜6)の制御のうちの少なくとも1つを実行し、排気温を高める排気温昇温制御を行う。
1)燃料噴射時期の遅角
2)燃料噴射圧力の低減
3)排気還流量の増量
4)燃料噴射回数の増加
5)ポスト噴射
6)吸入空気流量の低減
ステップS31を実行することにより、冷間始動直後において、三元触媒31の昇温(活性化)をさらに早めることができる。
また、低圧排気還流通路41は、図7(a)に示すように、排気管8の三元触媒31とDPF32の間の部分から排気を吸気管7に還流する低圧排気還流通路41aに代えてもよい。あるいは、図7(b)に示すように、NOx浄化触媒33の下流側から排気を吸気管7に環流する低圧排気還流通路41bに代えてもよい。また三元触媒31は、ディーゼル酸化触媒に代えてもよい。
また、上述した実施形態では、触媒温度TCATが所定温度TCATTH以下であるときに触媒昇温制御を実行するようにしたが、例えばエンジン始動直後の冷却水温TW0に応じて設定される所定期間内において触媒昇温制御を実行するようにしてもよい。その場合の「所定期間」は、通常のタイマにより計測される経過時間が所定時間に達するまでの期間、またはエンジン回転数NEの積算値が所定値に達するまでの期間として定義される。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 高圧排気還流通路及び低圧排気還流通路の一方を選択する処理のフローチャート(第1の実施形態)である。 図2の処理で参照されるテーブルを示す図である。 高圧排気還流通路及び低圧排気還流通路の一方を選択する処理のフローチャート(第2の実施形態)である。 図4の処理で参照されるテーブルを示す図である。 図2に示す処理の変形例を示すフローチャートである。 低圧排気還流通路の変形例を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
4 電子制御ユニット(活性化判定手段、触媒昇温制御手段、排気還流制御手段、リッチ化制御手段)
6 燃料噴射弁
7 吸気管(吸気通路)
8 排気管(排気通路)
9 ターボチャージャ(過給機)
9a タービン
9b コンプレッサ
9d 可変ベーン
25 高圧排気還流通路(第2排気還流通路)
26 第1排気還流制御弁(排気還流制御手段)
31 三元触媒
41 低圧排気還流通路(第1排気還流通路)
42 第2排気還流制御弁(排気還流制御手段)

Claims (4)

  1. 排気通路に設けられた排気浄化用の触媒と、前記排気通路の前記触媒の下流側と吸気通路とを接続する第1排気還流通路と、吸気の圧縮を行う過給機とを備える内燃機関の制御装置において、
    前記触媒の昇温を促進する触媒昇温制御を行うか否かを判定する活性化判定手段と、
    前記触媒昇温制御を行うときは、前記第1排気還流通路を介して排気還流を行うとともに、前記触媒昇温制御を行わないときより吸気圧を高めるように前記過給機を制御する触媒昇温制御手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記機関は、前記排気通路の前記触媒の上流側と前記吸気通路とを接続する第2排気還流通路を備え、
    前記触媒昇温制御手段が作動していない場合において、前記機関の負荷が判定閾値以下であるときは、前記第2排気還流通路を介して排気還流を行う一方、前記機関の負荷が前記判定閾値より大きいときは、前記第1排気還流通路を介して排気還流を行う排気還流制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 排気を還元雰囲気とするリッチ化制御を行うリッチ化制御手段をさらに備え、
    前記排気還流制御手段は、前記リッチ化制御手段が作動しているか否かに応じて前記判定閾値を変更することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記触媒昇温制御手段は、前記触媒昇温制御を行うときは、燃料噴射時期の遅角、燃料噴射圧力の低減、排気還流量の増量、燃料噴射回数の増加、ポスト噴射、吸入空気流量の低減の少なくとも1つをさらに実行することを特徴する請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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