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JP2008179024A - 化粧シート - Google Patents

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JP2008179024A
JP2008179024A JP2007013152A JP2007013152A JP2008179024A JP 2008179024 A JP2008179024 A JP 2008179024A JP 2007013152 A JP2007013152 A JP 2007013152A JP 2007013152 A JP2007013152 A JP 2007013152A JP 2008179024 A JP2008179024 A JP 2008179024A
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JP
Japan
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layer
decorative sheet
polypropylene resin
resin
ethylene
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Pending
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JP2007013152A
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English (en)
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Hiroshi Shibata
洋 柴田
Yuki Ogawa
雄輝 小川
Takanori Matsuzawa
孝教 松澤
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Toppan Cosmo Inc
Original Assignee
Toppan Cosmo Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】大深度エンボスを施しても、層間密着、耐熱性、耐候性が弱くならない化粧シートを提供すること。
【解決手段】オレフィン系着色樹脂からなる基材上に、柄模様層、2液硬化型ウレタン樹脂からなるアンカーコート層、ポリプロピレン樹脂系接着剤層、透明ポリプロピレン樹脂層、表面保護層、とを少なくともこの順に有してなる化粧シートにおいて、表面から最大深度が120μm以上で化粧シート総厚を超えないエンボスを付与してなり、前記ポリプロピレン樹脂系接着剤層が、マレイン酸変成ポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとに相溶化ゴムを添加したものからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の内装部材、壁面、床面、天井、あるいは什器、家具などに用いる化粧シートに関するものであり、特には表面に深いエンボス模様を有する化粧シートに関する。
上記用途に用いる化粧シートは、化粧板基材に貼り合せて木工機械などで溝加工し、溝部を着色したりして意匠性や手触り感の向上が図られる。特に深いエンボス模様を設けることで立体感を形成することが可能となる。
しかしながら、深度の大きいエンボスを化粧シートに付与すると、応力や熱履歴により層間密着が弱くなったり、大深度エンボス部のシートの薄くなった部分の耐候性が弱くなり、層間剥離等を起こしやすかった。
特開2006−315221
本発明はこの課題を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、大深度エンボスを施しても、層間密着、耐熱性、耐候性が弱くならない化粧シートを提供することにある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項1記載の発明は、オレフィン系着色樹脂からなる基材上に、柄模様層、2液硬化型ウレタン樹脂からなるアンカーコート層、ポリプロピレン樹脂系接着剤層、透明ポリプロピレン樹脂層、表面保護層、とを少なくともこの順に有してなる化粧シートにおいて、表面から最大深度が120μm以上で化粧シート総厚を超えないエンボスを付与してなり、前記ポリプロピレン樹脂系接着剤層が、マレイン酸変成ポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとに相溶化ゴムを添加したものからなることを特徴とする化粧シートである。
またその請求項2記載の発明は、前記相溶化ゴムはポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体からなることを特徴とする請求項1記載の化粧シートである。
本発明はその請求項記載の発明により、接着性樹脂としてマレイン酸変成ポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとに相溶化ゴムを用いることで、エンボスを付与する際の応力履歴、熱履歴を緩和することが可能となり、これらによる層間密着強度の低下を防止することが可能となる。特にポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体を用いることで、両端のポリエチレンとの結合性が良いので好適なものとなる。
以下本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。基材1上に柄模様層2、アンカーコート層3、接着剤層4、透明ポリプロピレン樹脂層5、表面保護層6、大深度のエンボス7を設けてなる。
基材1としてはオレフィン系着色樹脂が用いられる。樹脂系の基材は加工性に優れ、施工時においても反りや歪みの問題がないことから選択され、化粧シートとしての適度の可撓性や柔軟性、使用後のリサイクル適性などを考慮してオレフィン系樹脂を使用する。層厚としては50〜90μm程度が好ましい。
前記オレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体の金属中和物(アイオノマー)等を使用することが出来る。
前記オレフィン系樹脂中には、着色剤の他必要に応じて充填剤等の添加剤を適宜添加することができる。着色剤としては、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料や、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシアニン等の有機顔料等、充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、シリカ等の無機充填剤や、パルプ、木粉、紙粉、籾殻粉等の有機充填剤等を使用することができる。その他、例えば分散剤、滑剤、核剤、相溶化剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、界面活性剤、発泡剤、帯電防止剤等の任意の添加剤を添加することができる。
柄模様層2は、化粧シートの意匠性を高めるために設けられ、塗装、印刷、転写、印刷シートの積層またはこれらの組み合わせにより設けるものである。柄模様としては木目柄、石目柄、抽象柄など用途に合わせて適宜設けることができる。
アンカーコート層3としては、2液硬化型ウレタン樹脂が用いられる。柄模様層2の保護と層間密着強度の向上のために設けられるものであって、具体的にはポリエステルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネートを10〜20重量部を適宜混合したものが使用可能である。
アンカーコート層3を設ける方法としては、前記柄模様層2上に塗布により設けることが可能であり、層厚としては乾燥後の重量で0.5〜1.5g/m程度となるように塗工するのが好ましい。
接着剤層4としては、ポリプロピレン樹脂系のものからなり、マレイン酸変成ポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとに相溶化ゴムを添加したものが用いられる。相溶化ゴムとしては具体的にはポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体が使用可能である。添加量としてはマレイン酸変成ポリプロピレン100重量部に、エチレン−プロピレン共重合ゴムとポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体を1:1で5〜10重量部程度添加するのが好ましい。
透明ポリプロピレン樹脂層5には、その透明性を損なわない範囲において、前記充填剤や添加剤を添加することができる。
前記接着剤層4と透明ポリプロピレン樹脂層5を設ける方法としては、溶融状態で2層でアンカーコート層3上に共押出するのが好ましい。層厚としては接着剤層4と透明ポリプロピレン樹脂層5とは2:8程度の割合で層厚70〜90μm程度となるように設けるのが好ましい。
表面保護層6としては、化粧シート表面に設けることで各種耐性を設けるためになされるものであり、電離放射線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂などを適宜用いられる。ただし、後述する大深度のエンボス6を設けることから、余り硬度のあるものは好ましくないことから、特には2液硬化型ウレタン樹脂が好適に用いられる。
また、各種物性を考慮して紫外線吸収剤、光安定剤、ガラスビーズなどを添加しても良い。表面保護層6を設ける方法としては、前記透明ポリプロピレン樹脂層5上に塗布後それぞれの硬化方法により硬化することで設けることが可能であり、層厚としては硬化後の重量で6〜15g/m程度が好ましい。
大深度のエンボス6としては、表面からエンボスロールなどにより、最大深度が120μm以上で化粧シート総厚を超えないエンボスを付与してなる。エンボス付与方法としては非接触で加熱するヒーターの温度が100〜200℃、余熱を与えるロールが70〜100℃、加熱状態で表面からエンボス付与後、冷却することで設けることが出来る。
基材として厚み70μmのポリオレフィン樹脂着色シート(リケンテクノス(株)製:「リベスターTPO」)を用い、これに柄模様層としてエンボス印刷機にて2液ウレタン樹脂バインダーインキを用いた木目柄印刷を行なった。
この柄模様層上にアンカー剤層として、ポリエステルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤)を13重量部混合したものを用い、乾燥後の重量が1g/mとなるように塗工した。
一方、接着性樹脂としてマレイン酸変成したポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとを7:3の割合で混合した樹脂100重量部に、相溶化ゴムとしてポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体を5重量部添加したものを作成した。
そして、透明ポリプロピレン樹脂と前記接着性樹脂を8:2の層厚比で総厚80μmとなるようにして共押出により前記アンカー層上に設けた。その後表面保護層としてアクリルポリオール100重量部に硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネートを10重量部混合したものを用い、これを乾燥後の重量で9g/mとなるように塗工した。
最後に、最大深度140μmのエンボス版で、エンボス条件が、ヒーター温度110℃、余熱ロール80℃、スライダックヒーター110℃/160℃/170℃、となるようにし、エンボスロールを温水加熱で30℃としてライン速度12m/minにてエンボス加工を施し、本発明の化粧シートを得た。
<比較例1>
実施例1の接着性樹脂に相溶化ゴムを入れなかった以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<評価>
サンシャインウェザーメーターにより促進耐候性試験(JIS B 7753)にて1000時間経過したあと透明ポリプロピレン樹脂層と柄模様層との層間剥離試験を行なった。層間剥離試験としては、25.4mm幅にシートを切り取り、透明ポリプロピレン樹脂層と柄模様層とを剥がし、180℃の方向に速さ50mm/minにて剥離した時の剥離強さを測定した。
実施例1では、耐候性試験後の外観異状は無かった。また、耐候性試験後の層間強度は
試験前22N/25.4mm→試験後18N/25.4mmであった。
比較例1では、耐候性試験後に白化(クリアー層と印刷層の剥離による)が見られた。また、耐候性試験後の層間強度は試験前22N/25.4mm→試験後5N/25.4mmであった。
本発明は、建築物の内装部材、壁面、床面、天井、あるいは什器、家具などに用いる化粧シートに関するものであり、特には表面に深いエンボス模様を有する化粧シートとして利用可能である。
本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…基材
2…柄模様層
3…アンカーコート層
4…接着剤層
5…透明ポリプロピレン樹脂層
6…表面保護層
7…大深度のエンボス

Claims (2)

  1. オレフィン系着色樹脂からなる基材上に、柄模様層、2液硬化型ウレタン樹脂からなるアンカーコート層、ポリプロピレン樹脂系接着剤層、透明ポリプロピレン樹脂層、表面保護層、とを少なくともこの順に有してなる化粧シートにおいて、表面から最大深度が120μm以上で化粧シート総厚を超えないエンボスを付与してなり、前記ポリプロピレン樹脂系接着剤層が、マレイン酸変成ポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレン共重合ゴムとに相溶化ゴムを添加したものからなることを特徴とする化粧シート。
  2. 前記相溶化ゴムはポリエチレン・エチレンブチレン・ポリエチレン・ブロック共重合体からなることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
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