JP2008062235A - 窒素酸化物を接触還元する方法とそのための触媒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によれば、周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒が
(A)(a)セリア又は(b)酸化プラセオジム又は(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と、(e)担体とからなる触媒成分Bと、
(C)(f)固体酸と、(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとからなることを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法が提供される。
【選択図】なし
Description
ソリンエンジンの燃焼室に燃料を供給して燃焼させ、生成した排ガスを触媒に接触させることによって、排ガス中のNOx を接触還元する方法とそのための触媒に関する。このような方法とそのための触媒は、例えば、自動車のエンジンからの排ガスに含まれる有害な窒素酸化物を低減し、除去するために適している。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物と少なくともそれら2つの元素の複合酸化物とから選ばれる少なくとも1種を表面触媒成分として有する表面触媒層と、(B)(a)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種と、
(e)担体と
を内部触媒成分として有する内部触媒層とからなる触媒がNOx 貯蔵−還元システムに近いNOx 浄化能と高いSOx 耐久性を示すものとして提案されている(特許文献5参照)。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と、
(e)担体とからなる触媒成分Bと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとからなることを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法が提供される。この方法において用いる上記触媒を単層触媒ということとする。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とを有することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法が提供される。この方法において用いる上記触媒を第1の2層触媒ということとする。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とを有することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法が提供される。この方法において用いる上記触媒を第2の2層触媒ということとする。
NO+NH3 +(1/4)O2 → N2 +(3/2)H2O
で進行するので、排ガス中に存在するNOx の50%がアンモニアに転換すれば、排ガス中のNOx はすべて窒素に転換されることになる。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとからなる。即ち、本発明による第1の触媒は単層触媒である。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とからなるものである。
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とを有するものである。
製造例1
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)151.37gを加えて、水溶液とし、これに0.1規定のアンモニア水を加えて、セリウムイオンを中和加水分解し、1時間熟成した。得られたスラリーを濾過し、120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア粉体(比表面積138m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)103.77gと硝酸プラセオジム(Pr(NO3)3・6H2O)35.77gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とプラセオジム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/酸化プラセオジム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比60/40、比表面積112m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)34.59gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)84.45gと硝酸ランタン(La(NO3)3・6H2O)7.97gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコニウム塩とランタン塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化ランタン複合酸化物粉体(酸化物基準重量比22/73/5、比表面積80m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)121.06gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)28.12gと硝酸ガドリニウム(Gd(NO3)3・6H2O)7.48gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコウム塩とガドリニウム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化ガドリニウム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比72/24/4、比表面積198m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)109.43gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)31.27gと硝酸ネオジム(Nd(NO3)3・6H2O)15.63gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコウム塩とネオジム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化ネオジム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比70/20/10、比表面積171m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)103.77gと硝酸テルビウム(Tb(NO3)3・6H2O)40.96gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とテルビウム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/酸化テルビウム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比70/30、比表面積139m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)121.06gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)28.12gと硝酸サマリウム(Sm(NO3)3・6H2O)3.40gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコニウム塩とサマリウム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化サマリウム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比72/24/4、比表面積187m2/g)を得た。
(2)触媒成分Bの調製
イオン交換水100mLにPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gを加えて、水溶液とし、これにγ−アルミナ(住友化学工業(株)製KC−501、以下、同じ)60gを投入し、攪拌しながら、100℃で乾燥させた後、空気中、500℃にて3時間焼成して、γ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体を得た。
製造例8において、Pt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gに代えて、硝酸ロジウム水溶液(ロジウムとして9.0%)4.20gとPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gとを用いた以外は、同様にして、γ−アルミナ上に白金1%とロジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
製造例8において、Pt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gに代えて、硝酸パラジウム水溶液(パラジウムとして9.0%)4.20gとPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gとを用いた以外は、同様にして、γ−アルミナ上に白金1%とパラジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
(3)触媒成分Cの調製
アンモニアモルデナイト−10(ズードケミカル社製、シリカ/アルミナ比=10)を空気中、500℃で3時間焼成して、H−モルデナイトを得た。
アンモニアβ−ゼオライトト−25(ズードケミカル社製、シリカ/アルミナ比=25)を空気中、500℃で3時間焼成して、H−β−ゼオライトを得た。
硫酸法の工程から得られたメタチタン酸(TiO(OH)2)(ケミラピグメント社製)を酸化チタン換算で60g計量し、これに適量の水を加え、スラリーとした。このスラリーにメタタングステン酸アンモニウム水溶液(WO3 として50%水溶液)をWO3 換算で6.7g加え、攪拌しながら、蒸発、乾固させた。これを更に空気中、500℃で3時間焼成して、WO3 を10%担持させた酸化チタン粉体を得た。
酸化ジルコニウムを60g計量し、これに適量の水を加え、スラリーとした。このスラリーにメタタングステン酸アンモニウム水溶液(WO3 として50%水溶液)をWO3 換算で6.7gとシュウ酸バナジウム水溶液(V2O5 として10%水溶液)をV2O5 換算で0.67gを加え、攪拌しながら、蒸発、乾固させた。これを更に、空気中、500℃で3時間焼成して、V2O5 1%とWO3 10%を担持させた酸化ジルコニウム粉体を得た。
アンモニウムβ−ゼオライト−25(ズードケミカル杜製、シリカ/アルミナ比=25)を60g計量し、これに適量の水を加え、スラリーとした。このスラリーに硝酸銅をCuO換算で1.54g加え、攪拌しながら、蒸発、乾固させた。これを更に、空気中、500℃で3時間焼成して、CuO2.5%を担持させたβ−ゼオライト粉体を得た。
アンモニウムβ−ゼオライト−25(ズードケミカル杜製、シリカ/アルミナ比=25)を60g計量し、これに適量の水を加え、スラリーとした。このスラリーに硝酸鉄をFe2O3 換算で1.54g加え、攪拌しながら、蒸発、乾固させた。これを更に、空気中、500℃で3時間焼成して、Fe2O3 を2.5%担持させたβ−ゼオライト粉体を得た。
(4)触媒成分A及びBの調製
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)151.37gを加えて、水溶液とし、これに0.1規定のアンモニア水を加えて、セリウムイオンを中和加水分解し、1時間熟成した。得られたスラリーを濾過し、120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時問焼成して、セリア粉体(比表面積138m2/g)を得た。
Pt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gに代えて、硝酸ロジウム水溶液(ロジウムとして9.0%)4.20gとPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gとを用い、γ−アルミナ10gとセリア粉体50gを用いた以外は、製造例17と同様にして、γ−アルミナ/セリア(重量比1/5)上に白金1%とロジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
製造例17において、Pt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gに代えて、硝酸パラジウム水溶液(パラジウムとして9.0%)4.20gとPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gとを用いた以外は、同様にして、γ−アルミナ/セリア(重量比1/1)上に白金1%とパラジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)34.59gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)84.45gと硝酸ランタン(La(NO3)3・6H2O)7.97gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコニウム塩とランタン塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化ランタン複合酸化物粉体(酸化物基準重量比22/73/5、比表面積80m2/g)を得た。
イオン交換水1000mLに硝酸セリウム(Ce(NO3)3・6H2O)77.83gとオキシ硝酸ジルコニウム(ZrO(NO3)2)36.03gと硝酸プラセオジム(Pr(NO3)3・6H2O)35.26gとを溶解させて、水溶液を調製した。この水溶液に0.1規定のアンモニア水を加え、上記セリウム塩とオキシジルコニウム塩とプラセオジム塩を中和加水分解した後、1時間熟成した。得られたスラリーから生成物を濾過にて分離し、これを120℃で24時間乾燥した後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア/ジルコニア/酸化プラセオジム複合酸化物粉体(酸化物基準重量比47/33/22、比表面積205m2/g)を得た。
(5)貴金属触媒成分を担持した触媒成分Aの調製
イオン交換水100mLにPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gを加えて、水溶液とし、これに製造例1で調製したセリア粉体60gを投入し、攪拌しながら、100℃で乾燥させた後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア上に白金1%を担持させてなる触媒粉体を得た。
イオン交換水100mLにPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gと硝酸パラジウム(Pd(NO3)3) 水溶液(パラジウムとして9.0%)4.20gを加えて、水溶液とし、これに製造例1で調製したセリア粉体60gを投入し、攪拌しながら、100℃で乾燥させた後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア上に白金1%とパラジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
イオン交換水100mLにPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gと硝酸ロジウム(Rh(NO3)3) 水溶液(ロジウムとして9.0%)4.20gを加えて、水溶液とし、これに製造例1で調製したセリア粉体60gを投入し、攪拌しながら、100℃で乾燥させた後、空気中、500℃で3時間焼成して、セリア上に白金1%とロジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体を得た。
触媒層厚みは、触媒層の見かけ密度を1.0g/cm3、ハニカムの機械的接触面積を
2500m2/gとして、計算によって求めた。
製造例1で得たセリア粉体触媒30g、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体15g、製造例11で得たH−モルデナイト15g、シリカゾル(日産化学工業(株)製スノーテックスN、シリカとして20%、以下、同じ)6g及び適量の水を混合した。ジルコニアボール50gを粉砕媒体として用い、この混合物を遊星ミルで5分間粉砕して、ウォッシュ・コート用スラリーを得た。1平方インチ当りのセル数400のコージーライト製ハニカム基体に上記ウォッシュ・コート用スラリーを塗布して、上記触媒からなる厚み60μmの触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例1と同様にして、製造例2で得たセリア/酸化プラセオジム複合酸化物粉体と製造例9で得たγ−アルミナ上に白金1%とロジウム0.5%とを担持させてなる触媒粉体及び製造例12で得たH−β−ゼオライトとからなる粉体を用いて、厚み60μmの触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例1と同様にして、製造例3で得たセリア/ジルコニア/酸化ランタン複合酸化物粉体と製造例10で得たγ−アルミナ上に白金1%とパラジウム0.5%と製造例14で得たV2O5 1%とWO3 10%を担持させた酸化ジルコニウム粉体を用いて、厚み60μmの触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体30gにシリカゾル3gと適量の水とを混合した。ジルコニアボール50gを粉砕媒体として用い、この混合物を遊星ミルで5分間粉砕して、ウォッシュ・コート用スラリーを得た。1平方インチ当りのセル数400のコージーライト製ハニカム基体に上記ウォッシュ・コート用スラリーを塗布して、上記触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を有するハニカム構造体を得た。
実施例4と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例5で得たセリア/ジルコニア/酸化ネオジム複合酸化物粉体25gと製造例15で得たCuOを2.5%担持させたβ−ゼオライト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例6で得たセリア/酸化テルビウム複合酸化物粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例8で得たセリア/ジルコニア/酸化サマリウム複合酸化物粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例1で得たセリア粉体20gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体10gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体25gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例5と同様にして、製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させた触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を得た。次に、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例16で得たFe2O3 を2.5%担持させたβ−ゼオライト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例4と同様にして、先ず、製造例17で得たγ−アルミナ/セリア(重量比1/1)上に白金1%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例4と同様にして、製造例18で得たγ−アルミナ/セリア(重量比1/5)上に白金1%とロジウム0.5%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例4と同様にして、製造例19で得たγ−アルミナ/セリア(重量比1/1)上に白金1%とパラジウム0.5%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例1で得たセリア粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例4と同様にして、製造例20で得たγ−アルミナとセリア/ジルコニア/酸化ランタン複合酸化物との混合物(重量比1/2)上に白金2%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例3で得たセリア/ジルコニア/酸化ランタン複合酸化物粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例4と同様にして、製造例21で得たγ−アルミナとセリア/ジルコニア/酸化プラセオジム複合酸化物との混合物(重量比1/2)上に白金2%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例2で得たセリア/酸化プラセオジム複合酸化物粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
実施例16と同様にして、製造例21で得たγ−アルミナとセリア/ジルコニア/酸化プラセオジム複合酸化物との混合物(重量比1/2)上に白金2%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み15μmの内部触媒層を調製し、次いで、製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用いて、厚み40μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
製造例22で得たセリア上に白金1%を担持させてなる触媒粉体30gと製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体15gと製造例11で得たH−モルデナイト15gとシリカゾル6gとを適量の水と混合した。ジルコニアボール50gを粉砕媒体として用い、この混合物を遊星ミルで5分間粉砕して、ウォッシュ・コート用スラリーを得た。1平方インチ当りのセル数400のコージーライト製ハニカム基体に上記ウォッシュ・コート用スラリーを塗布して、上記触媒からなる厚み60μmの触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
製造例8で得たγ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体30gにシリカゾル6gと適量の水を混合した。ジルコニアボール50gを粉砕媒体として用い、この混合物を遊星ミルで5分間粉砕して、ウォッシュ・コート用スラリーを得た。1平方インチ当りのセル数400のコージーライト製ハニカム基体に上記ウォッシュ・コート用スラリーを塗布して、上記触媒からなる厚み30μmの内部触媒層を有するハニカム構造体を得た。
実施例4と同様にして、先ず、製造例17で得たγ−アルミナ/セリア(重量比1/1)上に白金1%を担持させてなる触媒粉体を用いて、厚み30μmの内部触媒層を形成し、次いで、製造例24で得たセリア上に白金1%とロジウム0.5%を担持させてなる触媒粉体25gと製造例11で得たH−モルデナイト粉体5gを用い、厚み60μmの表面触媒層を有するハニカム触媒構造体を得た。
比較例1
イオン交換水100mLにPt(NH3)4 (NO3)2 水溶液(白金として9.0%)8.40gを加えて、水溶液とし、これにγ−アルミナ60gを投入し、攪拌しながら、100℃で乾燥させた後、空気中、500℃にて3時間焼成して、γ−アルミナ上に白金1%を担持させてなる触媒粉体を得た。
苛性バリウム水溶液と炭酸ナトリウム水溶液から炭酸バリウムを調製し、この炭酸バリウム(BaCO3) とγ−アルミナとの混合物(重量比8/2)上に白金1%を担持させて、触媒粉体を調製した。γ−アルミナを炭酸カリウム水溶液中に投入、混合し、乾燥させた後、空気中、1100℃で3時間焼成して、K2O・12Al2O3 (比表面積18m2/g)を調製した。別に、γ−アルミナと上記K2O・12Al2O3 とを混合して、γ−アルミナ/K2O・12Al2O3 (重量比9/1)混合物を調製し、これに白金1%を担持させて、触媒粉体を得た。
上記実施例と比較例による触媒構造体をそれぞれ用いて、窒素酸化物を含むガスを以下の条件下に還元した。窒素酸化物から窒素への変換率(除去率)はケミカル・ルミネッセンス法にて求めた。
リッチ条件下のNOx の還元実験に用いた混合ガスの組成は次のとおりである。
NO:100ppm
SO2:50ppm
O2 :0.4%
CO:2%
C3H6(プロピレン):2000ppm
H2:2%
H2O:9.0%
NO:100ppm
SO2:50ppm
O2:9.0%
CO:0.2%
C3H6(プロピレン):500ppm
H2:0%
H2O:6.0%
100000hr-1(リーン条件下)
100000hr-1(リッチ条件下)
200、250、300、350、400、450及び500℃
(i)本発明による触媒を用いる触媒充填層の調製
製造例8において調製した触媒粉体(触媒成分B)10gとシリカゾル24gとを適量の水と混合し、蒸発、乾固させた後、500℃で1時間、空気中で焼成した。この焼成物を0.25〜0.5mmの間の粒子径を有するように篩分けして、上記粒子径を有する粒状物からなる内部触媒成分(触媒成分B)を調製した。
比較例3において調製したウォッシュ・コート用スラリーを蒸発、乾固させた後、500℃で1時間、空気中で焼成した。この焼成物を0.25〜0.5mmの間の粒子径を有するように篩分けして、上記粒子径を有する粒状物からなる触媒成分を調製した。このようにして得た触媒成分0.5gを石英製の反応管に充填して、触媒充填層を形成した。
上記それぞれの触媒充填層を用いて、以下の試験ガス処理条件下に窒素の生成を確認する試験を行った。即ち、リーン条件下の試験ガス組成はNO2000ppm、酸素9容量%及びバランスがヘリウムであり、この試験ガス中に周期的に水素5容量%を噴射して、リッチ条件下の試験ガスを調製した。リーン/リッチ幅を120秒/30秒として、リッチ条件下に触媒充填層を通過した処理済みガス中の窒素とNOx を四重極質量分析計(バルザー社製オムニスター)を用いて計測した。
Claims (8)
- 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒が
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとからなることを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。 - 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒が
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とを有することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。 - 触媒成分Aが白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分を担持してなるものである請求項1又は2に記載の方法。
- 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒が
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cとを表面触媒成分として有する表面触媒層と、
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aと、
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と、
(e)担体とからなる触媒成分Bとを内部触媒成分として有する内部触媒層とを有することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。 - 表面触媒成分中の触媒成分Aと内部触媒成分中の触媒成分Aの少なくとも一方が白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分を担持してなるものである請求項4に記載の方法。
- 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒構造体に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒構造体が不活性な基材上に請求項1から5のいずれかに記載の触媒を有せしめてなるものである排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。
- 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、上記触媒が
(1)(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる、リーン時に排ガス中の窒素酸化物を吸着する触媒成分Aと、
(2)(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる、上記触媒成分Aが吸着した窒素酸化物をリッチ時にアンモニアに還元する触媒成分Bと、
(3)(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる、上記リッチ時に窒素酸化物の還元によって生成したアンモニアを捕捉し、このように捕捉したアンモニアをリーン時に気相中の窒素酸化物と選択的に反応させて、窒素に転換する触媒成分Cとからなることを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。 - 周期的なリッチ/リーン条件下に燃料を供給して燃焼させ、生成する排ガスを触媒に接触させて、その排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法において、 (1)窒素酸化物をリーン時に
(A)(a)セリア又は
(b)酸化プラセオジム又は
(c)セリウム、ジルコニウム、プラセオジム、ネオジム、テルビウム、サマリウム、ガドリニウム及びランタンから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物及び/又は複合酸化物からなる触媒成分Aに吸着させ、 (2)上記触媒成分Aに吸着させた窒素酸化物をリッチ時に
(B)(d)白金、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と
(e)担体とからなる触媒成分Bによってアンモニアに還元し、
(3)かくして生成したアンモニアを
(C)(f)固体酸と
(g)バナジウム、タングステン、モリブデン、銅、鉄、コバルト、ニッケル及びマンガンから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸とから選ばれる少なくとも1種からなる触媒成分Cに捕捉させ、このように捕捉したアンモニアをリーン時に上記触媒成分Cによって気相中の窒素酸化物と選択的に反応させて、窒素に転換することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物を接触還元する方法。
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