JP2008053179A - 無電極放電ランプ及びそれを用いた照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】定格負荷が大きい場合にも光出力が低下することのない無電極放電ランプ及びそれを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】水銀を含む放電ガス2が封入される略電球形状のバルブ3と、バルブ3の内方に突出した略円筒状のキャビティ5と、バルブ3の一部に設けられてバルブ3の外側に向かって突出する突起部6とから成り、突起部6近傍のプラズマ13の量を制御する制御手段として突起部6の外周を覆う略円環状の永久磁石11を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】水銀を含む放電ガス2が封入される略電球形状のバルブ3と、バルブ3の内方に突出した略円筒状のキャビティ5と、バルブ3の一部に設けられてバルブ3の外側に向かって突出する突起部6とから成り、突起部6近傍のプラズマ13の量を制御する制御手段として突起部6の外周を覆う略円環状の永久磁石11を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、無電極放電ランプ及びそれを用いた照明器具に関する。
従来から、コイルに高周波電流を通電することによって形成される電磁界をバルブ内に充填された放電ガスに作用させることで放電させ、放電に伴って放射される紫外線をバルブ内面に塗布した蛍光塗料に当てることで発光する無電極放電ランプが知られており、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。この無電極放電ランプは、内部に放電ガスを充填したバルブと、バルブ内に電磁界を生成するコイルと、バルブに形成されてバルブの外部に向けて突き出した隆起部とを備えている。この隆起部は、バルブを上向きにして点灯させた場合にバルブ表面において最も温度が低くなる部位、即ち最冷点となり、バルブ内の水銀蒸気圧を適正な値に制御する。したがって、ランプの光出力を増加させることができるという効果を奏するものである。
特開2001−325920号公報
しかしながら、上記従来例では、バルブの体積に対して入力電力が大きい、即ち定格負荷が大きいランプを用いる場合には、バルブの温度が高くなるために水銀蒸気圧が必要以上に高くなり過ぎて光出力が低下するという問題があった。また、ランプの全点灯時に水銀蒸気圧が最適となるように隆起部の温度設計を行っているため、ランプの調光時には隆起部の温度が下がることで光出力が低下するという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、定格負荷が大きい場合にも光出力が低下することのない無電極放電ランプ及びそれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、透光性材料からなり水銀を含む放電ガスが封入されるバルブと、バルブ内方に突出し高周波電流が通電される誘導コイルが収納されるキャビティと、バルブのキャビティと略対向する位置に設けられてバルブの外側に突出する突起部とを備え、誘導コイルにより形成される電磁界の作用によって放電ガスを電離し、発生したプラズマによって励起発光させる無電極放電ランプであって、突起部近傍のプラズマの量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電ガスは、クリプトン又はキセノンを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、制御手段は、突起部に近い側に設けられる第一の誘導コイルと、突起部から遠い側に設けられる第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合には第一の誘導コイルに通電し、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合には第二の誘導コイルに通電することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、制御手段は、突起部の外周を覆う補助コイルと、補助コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、調光時に補助コイルに通電することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において、制御手段は、突起部に近い側に設けられる第一の誘導コイルと、突起部から遠い側に設けられる第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合には、調光時には第二の誘導コイルに通電して全点灯時には第一の誘導コイルに通電し、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合には、調光時には第一の誘導コイルに通電して全点灯時には第二の誘導コイルに通電することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1又は2の発明において、制御手段は、インダクタンスが相対的に高い第一の誘導コイルと、インダクタンスが相対的に低い第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、調光時には第一の誘導コイルに通電し、全点灯時には第二の誘電コイルに通電することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の無電極放電ランプと、誘導コイルを有し無電極放電ランプが装着されるカプラと、誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とを備えたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項4記載の無電極放電ランプと、誘導コイルを有し無電極放電ランプが装着されるカプラと、誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、無電極放電ランプを囲む形状に形成され無電極放電ランプからの光を外部に採りだすための開口を有する器具本体と、器具本体に取り付けられて器具本体の開口を覆う透光性材料からなるカバーとを備え、無電極放電ランプの補助コイルの一端がカバーに固定されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、突起部近傍のプラズマの量を制御することで突起部の温度を調整することができ、したがって点灯状態に応じて光出力が低下するのを防ぐことができる。
請求項2の発明によれば、従来放電ガスとして広く用いられているアルゴンと比べて重いためにプラズマの拡散を抑えることができ、したがって突起部へ近づくプラズマの量を抑えることができる。また、熱伝導率がアルゴンと比べて小さいためにプラズマの熱を突起部に伝えにくくすることができる。
請求項3の発明によれば、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合に、突起部近傍でプラズマを発生させることでバルブの底部を最冷点とすることができる。また、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合に、突起部から離れた部位でプラズマを発生させることで突起部を最冷点とすることができ、何れの場合においても光出力の低下を防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、突起部においてもプラズマを発生させることができ、したがってプラズマの熱によって調光時における突起部の温度を保つことができ、光出力の低下を防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合では、調光時には第二の誘導コイルに高周波電流を供給することでプラズマがバルブの底部に近づき、全点灯時には第一の誘導コイルに高周波電流を供給することでプラズマがバルブの底部から離れるので、バルブの底部の温度を一定に保つことができる。また、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合では、調光時には第一の誘導コイルに高周波電流を供給することでプラズマが突起部に近づき、全点灯時には第二の誘導コイルに高周波電流を供給することでプラズマが突起部から離れるので、突起部の温度を一定に保つことができる。したがって、何れの場合においても良好な光出力を得ることができる。
請求項6の発明によれば、調光時において誘導コイル両端に高電圧を発生させることができるので、低いランプ電力まで放電を維持することができる。また、全点灯時においては、誘導コイルにおける損失を最小にするインダクタンスに設計することができ、したがって良好な光出力を得ることができる。
請求項7の発明によれば、請求項1乃至6の何れか1項の効果を奏する照明器具を実現することができる。
請求項8の発明によれば、請求項4の効果を奏する照明器具を実現することができる。また、カバーに補助コイルの一端を固定しているので、カバーを器具本体に取り付けるだけで突起部の外周に補助コイルを容易に配設することができる。
(実施形態1)
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態1について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、水銀を含む放電ガス2が封入される略電球形状のバルブ3と、バルブ3に封止されてバルブ3の内方に突出した略円筒状のキャビティ5と、バルブ3の一部に設けられてバルブ3の外側に向かって突出する突起部6とから成り、突起部6近傍のプラズマ13の量を制御する制御手段として突起部6の外周を覆う略円環状の永久磁石11を設けている。
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態1について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、水銀を含む放電ガス2が封入される略電球形状のバルブ3と、バルブ3に封止されてバルブ3の内方に突出した略円筒状のキャビティ5と、バルブ3の一部に設けられてバルブ3の外側に向かって突出する突起部6とから成り、突起部6近傍のプラズマ13の量を制御する制御手段として突起部6の外周を覆う略円環状の永久磁石11を設けている。
バルブ3は、例えばガラス等の透明材料を略電球形状に加工したもので、バルブ3の図1(a)における下側の頂部には、バルブ3の外側に向かって突出する突起部6が設けられており、バルブ3及び突起部6の内面には保護膜3a及び蛍光体膜3b(図示では一部のみ)が塗布されている。また、バルブ3の図1(a)における上端部(以下、「バルブ3の底部」と呼ぶ)には、バルブ3と後述するカプラ8とを嵌合させるための口金8aが取り付けられている。
キャビティ5には、図1(a)における上底部から下側の開口に向かって略円筒状に形成された排気管7が溶着されている。排気管7の内部には、水銀を蒸発させて点灯に必要な水銀蒸気圧を確保するためのアマルガム1が封入されている。尚、本実施形態のアマルガム1は亜鉛(Zn)及び水銀(Hg)の合金である。また、キャビティ5の外面にもバルブ3及び突起部6の内面と同様に保護膜3a及び蛍光体膜3b(図示では一部のみ)が塗布されている。
カプラ8は、バルブ3を保持すると共に誘導コイル4のバルブ3に対する位置決めをするもので、高周波電力を供給されることにより高周波電磁界を発生して放電ガス2を励起させる誘導コイル4と、誘導コイル4が巻設されるコア9と、誘導コイル4及びコア9が発生する熱を放熱する熱伝導体10とから成る。熱伝導体10は、アルミ等の良好な熱伝導率を有する金属を用いて略円筒状に形成され、その上端は径方向に広がっている。熱伝導体10はキャビティ5内に挿入されており、その内部には排気管7が挿通している。熱伝導体10の下端側の側面には、上記のコア9が取り付けられている。コア9は、高周波磁気特性の良好なMn−Znフェライト材料を略円筒状に加工したものである。コア9の側面には、高周波電源14から高周波電流が通電されてバルブ3内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル4が絶縁層(図示せず)を介して巻設されている。
尚、高周波電源14は、図1(b)に示すように、カプラ8が嵌合された口金8aと出力線15を介して接続されており、該口金8aを介してカプラ8の誘導コイル4に高周波電流を供給するとともに、動作周波数を間欠的に変化させることで誘導コイル4への入力電力を調整するものである。
以上の構成において、誘導コイル4に高周波電流を流すと誘導コイル4の周囲に高周波電磁界が発生する。この高周波電磁界によりバルブ3内の電子が加速され、電子の衝突により放電ガス2が電離してプラズマ13が発生する。プラズマ13が発生するとアマルガム1中の水銀原子が励起され、励起された水銀原子は基底状態に戻る際に波長254nmの紫外線を放射する。この紫外線は、バルブ3及び突起部6の内面、並びにキャビティ5の外面に塗布された蛍光体膜3bにおいて可視光線に変換され、バルブ3を透過して外部に放出される。
通常、点灯中はプラズマ13の熱によってバルブ3は高温となるため、突起部6を最冷点とすることで水銀蒸気圧を下げているが、バルブ3の体積に対して入力電力の大きい、即ち定格負荷が大きい場合には突起部6を設けるだけでは不十分である。そこで上記のように突起部6の外周に永久磁石11を設けると、永久磁石11から生じる磁力線に沿ってプラズマ13中の電子が螺旋運動をするので、突起部6にプラズマ13が近づかないようにすることができる。このため、突起部6近傍のプラズマ13の量を抑えることで突起部6の温度が必要以上に高くなるのを防ぎ、したがって定格負荷が大きい場合でも光出力が低下することなく良好な光出力を得ることができる。尚、本実施形態では突起部6と永久磁石11をバルブ3に1つずつ設けているが、複数箇所に設けるようにしても構わない。
ところで、本実施形態では放電ガス2としてアルゴンを用いているが、アルゴンの代わりにキセノン又はクリプトンを用いてもよい。キセノン及びクリプトンは、アルゴンと比較して重いためにプラズマ13が拡散し難く、したがって突起部6に近づくプラズマ13の量を抑えることができる。また、アルゴンと比較して熱伝導率が小さいため、プラズマ13の熱が突起部6に伝わりにくくすることができる。
(実施形態2)
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、実施形態1と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図2(a)に示すように、制御手段として突起部6に近い側に設けられた第一の誘導コイル4aと、突起部6から離れた側に設けられた第二の誘導コイル4bとがそれぞれコア9の外側面に巻設されており、突起部6を上側に向けて点灯する場合には第一の誘導コイル4aに、突起部6を下側に向けて点灯する場合には第二の誘導コイル4bに高周波電源14から高周波電流が供給されるようになっている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、実施形態1と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図2(a)に示すように、制御手段として突起部6に近い側に設けられた第一の誘導コイル4aと、突起部6から離れた側に設けられた第二の誘導コイル4bとがそれぞれコア9の外側面に巻設されており、突起部6を上側に向けて点灯する場合には第一の誘導コイル4aに、突起部6を下側に向けて点灯する場合には第二の誘導コイル4bに高周波電源14から高周波電流が供給されるようになっている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
上記のように構成すると、突起部6を上側に向けて点灯する場合には、突起部6に近い第一の誘導コイル4a近傍にプラズマ13が発生するので、バルブ3の底部が最冷点となって水銀蒸気圧を下げることができる(図2(a)参照)。また、突起部6を下側に向けて点灯する場合には、第二の誘導コイル4b近傍にプラズマ13が発生するので、突起部6が最冷点となって水銀蒸気圧を下げることができる(図2(b)参照)。したがって、何れの場合においても良好な光出力を得ることができる。
(実施形態3)
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態3について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、実施形態1と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図3に示すように、制御手段として実施形態1の永久磁石11の代わりに、突起部6の外周を覆うようにソレノイドからなる補助コイル12が巻設されており、誘導コイル4とは別に補助コイル12に高周波電源14から高周波電流を供給するようにしている。
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態3について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、実施形態1と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図3に示すように、制御手段として実施形態1の永久磁石11の代わりに、突起部6の外周を覆うようにソレノイドからなる補助コイル12が巻設されており、誘導コイル4とは別に補助コイル12に高周波電源14から高周波電流を供給するようにしている。
通常、全点灯時に水銀蒸気圧が最適となるように突起部6の温度設計をした場合には、調光時において高周波電源14からの入力電力が全点灯時と比較して小さくなるために突起部6の温度が下がりすぎてしまうが、上記のような構成にすると、調光時に補助コイル12に高周波電流を供給することで電磁界を発生させて突起部6においてもプラズマ13を発生させることができ、したがってプラズマ13の熱によって突起部6の温度を最適に保つことができて調光時においても良好な光出力を得ることができる。
ところで、図4に示すように、無電極放電ランプを収納する下面が開口した略椀状の器具本体16と、器具本体16に取り付けられて器具本体16の開口を覆う透光性材料から成る略円形状のカバー17とで構成される照明器具に本実施形態を適用しても構わない。この場合、本実施形態の補助コイル12の一端部をカバー17に予め固定すれば、カバー17を器具本体16に取り付けるだけで補助コイル12を突起部6の外周に容易に配設することができる。
(実施形態4)
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態4について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通であるので、実施形態2と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、実施形態2の無電極放電ランプと全く同じ構成であり、制御手段として第一及び第二の誘導コイル4a,4bを備え、調光時には第一の誘導コイル4aに高周波電流を供給し、全点灯時には第二の誘導コイル4bに高周波電流を供給するようにしている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態4について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通であるので、実施形態2と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、実施形態2の無電極放電ランプと全く同じ構成であり、制御手段として第一及び第二の誘導コイル4a,4bを備え、調光時には第一の誘導コイル4aに高周波電流を供給し、全点灯時には第二の誘導コイル4bに高周波電流を供給するようにしている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
上記のように構成すると、調光時には突起部6に近い側でプラズマ13を発生させるので、全点灯時と比べて温度が低くなる突起部6の温度を上昇させることができる(図5(a)参照)。また、全点灯時には突起部6から離れた側でプラズマ13を発生させるので、調光時と比べて温度が高くなる突起部6の温度上昇を抑制することができる(図5(b)参照)。したがって、調光時及び全点灯時の何れにおいても突起部6の温度を一定に保つことができ、良好な光出力を得ることができる。
尚、本実施形態では最冷点が突起部6となる場合、即ち突起部6を下側に向けて点灯する場合について述べたが、最冷点がバルブ3の底部となる場合、即ち突起部6を上側に向けて点灯する場合には、調光時に第二の誘導コイル4b、全点灯時に第一の誘導コイル4aに高周波電流を供給するようにすれば上記と同様の効果を奏することができる。
(実施形態5)
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態5について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通であるので、実施形態2と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図6(a)に示すように、透磁率が相対的に高い第一のコア9aと、透磁率が相対的に低い第二のコア9bとがカプラ8の軸方向(同図の上下方向)に沿って配設され、制御手段として第一のコア9aの外側面にはインダクタンスが相対的に高い第一の誘導コイル4aが、第二のコア9bの外側面にはインダクタンスが相対的に低い第二の誘導コイル4bがそれぞれ巻設されている。また、第一の誘導コイル4a及び第一のコア9aは、突起部6に近い側に配設され、第二の誘導コイル4b及び第二のコア9bは、突起部6から離れた側に配設されている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
以下、本発明に係る無電極放電ランプの実施形態5について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通であるので、実施形態2と共通の部位には同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態は、図6(a)に示すように、透磁率が相対的に高い第一のコア9aと、透磁率が相対的に低い第二のコア9bとがカプラ8の軸方向(同図の上下方向)に沿って配設され、制御手段として第一のコア9aの外側面にはインダクタンスが相対的に高い第一の誘導コイル4aが、第二のコア9bの外側面にはインダクタンスが相対的に低い第二の誘導コイル4bがそれぞれ巻設されている。また、第一の誘導コイル4a及び第一のコア9aは、突起部6に近い側に配設され、第二の誘導コイル4b及び第二のコア9bは、突起部6から離れた側に配設されている。尚、本実施形態では、制御手段を構成する第一の誘導コイル4a及び第二の誘導コイル4bをカプラ8の誘導コイルと兼用している。
上記のように構成すると、調光時にはインダクタンスが相対的に高い第一の誘導コイル4aに高周波電流を供給することで、誘導コイル4aに高電圧を発生させることができ、したがって低い入力電力まで点灯を維持することができる(図6(a)参照)。また、全点灯時にはインダクタンスが相対的に低い第二の誘導コイル4bに高周波電流を供給することで、誘導コイル4を用いる場合と比較して損失を低減することができ、したがって良好な光出力を得ることができる(図6(b)参照)。
1 アマルガム
2 放電ガス
3 バルブ
4 誘導コイル
5 キャビティ
6 突起部
2 放電ガス
3 バルブ
4 誘導コイル
5 キャビティ
6 突起部
Claims (8)
- 透光性材料からなり水銀を含む放電ガスが封入されるバルブと、バルブ内方に突出し高周波電流が通電される誘導コイルが収納されるキャビティと、バルブのキャビティと略対向する位置に設けられてバルブの外側に突出する突起部とを備え、誘導コイルにより形成される電磁界の作用によって放電ガスを電離し、発生したプラズマによって励起発光させる無電極放電ランプであって、突起部近傍のプラズマの量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする無電極放電ランプ。
- 前記放電ガスは、クリプトン又はキセノンを含むことを特徴とする請求項1記載の無電極放電ランプ。
- 前記制御手段は、突起部に近い側に設けられる第一の誘導コイルと、突起部から遠い側に設けられる第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合には第一の誘導コイルに通電し、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合には第二の誘導コイルに通電することを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電ランプ。
- 前記制御手段は、突起部の外周を覆う補助コイルと、補助コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、調光時に補助コイルに通電することを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電ランプ。
- 前記制御手段は、突起部に近い側に設けられる第一の誘導コイルと、突起部から遠い側に設けられる第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、突起部を鉛直上方に向けて点灯する場合には、調光時には第二の誘導コイルに通電して全点灯時には第一の誘導コイルに通電し、突起部を鉛直下方に向けて点灯する場合には、調光時には第一の誘導コイルに通電して全点灯時には第二の誘導コイルに通電することを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電ランプ。
- 前記制御手段は、インダクタンスが相対的に高い第一の誘導コイルと、インダクタンスが相対的に低い第二の誘導コイルと、第一及び第二の誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とから成り、調光時には第一の誘導コイルに通電し、全点灯時には第二の誘電コイルに通電することを特徴とする請求項1又は2記載の無電極放電ランプ。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載の無電極放電ランプと、誘導コイルを有し無電極放電ランプが装着されるカプラと、誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とを備えたことを特徴とする照明器具。
- 請求項4記載の無電極放電ランプと、誘導コイルを有し無電極放電ランプが装着されるカプラと、誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、無電極放電ランプを囲む形状に形成され無電極放電ランプからの光を外部に採りだすための開口を有する器具本体と、器具本体に取り付けられて器具本体の開口を覆う透光性材料からなるカバーとを備え、無電極放電ランプの補助コイルの一端がカバーに固定されることを特徴とする照明器具。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091110 |