JP2008017800A - 芝刈機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテナまたはトラックの荷台等に集草体内の刈草を簡単に排出できるものでありながら、走行機体の転倒を防止できるようにした芝刈機を提供するものである。
【解決手段】走行機体1に搭載されたモア装置16と、モア装置16によって刈取られた草を収集する集草体30と、走行機体1に集草体30を昇降可能に支持するリフト機構31とを備え、リフト機構31によって集草体30を持上げて集草体30内の刈草を排出するように構成してなる芝刈機において、走行機体1の転倒を阻止する支持脚体132を備え、リフト機構31に支持脚体132を連結し、集草体30の上昇作動によって支持脚体132が着地方向に接近動するように構成する一方、集草体30の下降作動によって支持脚体132が地上方向に離間動するように構成したものである。
【選択図】図1
【解決手段】走行機体1に搭載されたモア装置16と、モア装置16によって刈取られた草を収集する集草体30と、走行機体1に集草体30を昇降可能に支持するリフト機構31とを備え、リフト機構31によって集草体30を持上げて集草体30内の刈草を排出するように構成してなる芝刈機において、走行機体1の転倒を阻止する支持脚体132を備え、リフト機構31に支持脚体132を連結し、集草体30の上昇作動によって支持脚体132が着地方向に接近動するように構成する一方、集草体30の下降作動によって支持脚体132が地上方向に離間動するように構成したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、地面に植立した芝草を刈取るためのモア装置と、モア装置によって刈取られた草を収集する集草体とを備えた芝刈機に係り、より詳しくは、走行機体にリフト機構を介して集草体を昇降可能に装備した芝刈機に関するものである。
従来、一般に、芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着したロータリ刈刃付きのモア装置と、当該モア装置から後向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトに連通するボックス状の集草体とを備え、モア装置によって地上の芝草等を連続して刈取り、モア装置から排出ダクトを介して集草体に芝草等の刈草を排出するように構成している。
この場合、従来の芝刈機においては、集草体内の刈草が満杯になった場合、コンテナまたはトラックの荷台等の上方に集草体を持上げ、コンテナまたはトラックの荷台等に集草体内の刈草を排出する構成を採用していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−84850号公報
ところで、特許文献1では、刈草で満杯になった集草体を持上げた場合、芝刈機は、重心が高くなって、転倒しやすい不安定な姿勢になる。特に、路面が軟弱な場所または傾斜地では走行機体が転倒する等の問題がある。
本発明の目的は、コンテナまたはトラックの荷台等に集草体内の刈草を簡単に排出できるものでありながら、走行機体の転倒を防止できるようにした芝刈機を提供するものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の芝刈機は、走行機体に搭載されたモア装置と、前記モア装置によって刈取られた草を収集する集草体と、前記走行機体に前記集草体を昇降可能に支持するリフト機構とを備え、前記リフト機構によって前記集草体を持上げて前記集草体内の刈草を排出するように構成してなる芝刈機において、前記走行機体の転倒を阻止する支持脚体を備え、前記リフト機構に前記支持脚体を連結し、前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動するように構成する一方、前記集草体の下降作動によって前記支持脚体が地上方向に離間動するように構成したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の芝刈機において、前記支持脚体を着地姿勢に保持するロック機構を備え、前記集草体の上昇作動によって前記ロック機構が前記支持脚体に係止されるように構成したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の芝刈機において、前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動した後、前記集草体がさらに上昇作動することによって、前記ロック機構が前記支持脚体に係止作動するように構成したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の芝刈機において、前記集草体の下降作動によって、前記ロック機構が前記支持脚体から離脱した後、前記集草体がさらに下降作動することによって、前記支持脚体が着地面から離間するように構成したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の芝刈機において、前記リフト機構に前記集草体を昇降可能に支持するリフト手段と、前記リフト機構に前記集草体を転動可能に支持するダンプ手段と、前記走行機体の走行部を制動操作するブレーキ操作体と、前記リフト手段を作動する昇降操作体と、前記ダンプ手段を作動する転動操作体とを備えてなる芝刈機であって、前記ブレーキ操作体の制動操作を検出して前記昇降操作体の操作及び前記転動操作体の操作をそれぞれ許容する許可制御手段を備えたものである。
請求項1に係る発明によれば、走行機体に搭載されたモア装置と、前記モア装置によって刈取られた草を収集する集草体と、前記走行機体に前記集草体を昇降可能に支持するリフト機構とを備え、前記リフト機構によって前記集草体を持上げて前記集草体内の刈草を排出するように構成してなる芝刈機において、前記走行機体の転倒を阻止する支持脚体を備え、前記リフト機構に前記支持脚体を連結し、前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動するように構成する一方、前記集草体の下降作動によって前記支持脚体が地上方向に離間動するように構成したものであるから、前記支持脚体を介して走行機体を地面に支持させ、前記走行機体を安定した姿勢に維持しながら、コンテナまたはトラックの荷台等の高さに前記集草体を簡単に持上げることができ、前記走行機体の転倒を防止できる。また、前記集草体を持上げる動作と関連して、前記支持脚体が自動的に進出(着地面に接近動)するから、前記支持脚体が退入(着地面から離間動)した状態で、前記集草体内の芝草等の排出作業が実行されるのを防止できる。また、前記走行機体の集草作業位置に前記集草体を戻す動作と関連して、前記支持脚体が自動的に離間動するから、例えば前記支持脚体が着地方向に進出(着地面に接近動)した状態で、芝草等の刈取り作業が再開されるのを防止できる。即ち、前記支持脚体を着地面に接近動(進出)または着地面から離間動(退入)するためのオペレータの操作手間を省くことができ、前記集草体内の刈草の排出作業性を向上できるものである。
請求項2に係る発明によれば、前記支持脚体を着地姿勢に保持するロック機構を備え、前記集草体の上昇作動によって前記ロック機構が前記支持脚体に係止されるように構成したものであるから、芝草等の排出高さに前記集草体を持上げた場合、前記ロック機構によって前記支持脚体を着地姿勢で自動的にロックできる。前記支持脚体を着地姿勢にロックするためのオペレータの操作手間を省くことができ、オペレータによる前記支持脚体のロック忘れ等をなくし、且つ前記集草体の持上げ作業性を向上できるものである。
請求項3に係る発明によれば、前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動した後、前記集草体がさらに上昇作動することによって、前記ロック機構が前記支持脚体に係止作動するように構成したものであるから、前記支持脚体が着地面から離間した退入姿勢から着地姿勢に移行するまでの間に、前記ロック機構によって前記支持脚体がロックされるのを防止できる。前記ロック機構によって前記支持脚体を必ず着地姿勢にロックして、前記集草体を持上げることができるものである。
請求項4に係る発明によれば、前記集草体の下降作動によって、前記ロック機構が前記支持脚体から離脱した後、前記集草体がさらに下降作動することによって、前記支持脚体が着地面から離間動するように構成したものであるから、着地姿勢での前記支持脚体のロックが解除されるまでの間に、前記集草体の下降作動によって前記支持脚体が着地面から離間する方向に退入作動されて、前記支持脚体等が損傷するのを防止できる。オペレータによる前記支持脚体のロック解除忘れ等をなくし、前記支持脚体を着地面から離間した退入姿勢に必ず戻して、芝草等の刈取り作業を再開できるものである。
請求項5に係る発明によれば、前記リフト機構に前記集草体を昇降可能に支持するリフト手段と、前記リフト機構に前記集草体を転動可能に支持するダンプ手段と、前記走行機体の走行部を制動操作するブレーキ操作体と、前記リフト手段を作動する昇降操作体と、前記ダンプ手段を作動する転動操作体とを備えてなる芝刈機であって、前記ブレーキ操作体の制動操作を検出して前記昇降操作体の操作及び前記転動操作体の操作をそれぞれ許容する許可制御手段を備えたものであるから、オペレータが前記走行部を強制的に制動した状態で、リフト手段又はダンプ手段をそれぞれ作動でき、前記昇降操作体又は前記転動操作体の誤操作を低減でき、前記収容体内の収容物が不測の場所に排出されるのを簡単に防止できるものである。
以下、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は芝刈機の側面図、図2は芝刈機の平面図、図3は走行機体の後部と集草体を示す側面図、図4はリフト機構を示す背面図、図5は図4のリフト機構の部分拡大図、図6は集草体の刈草の排出を示す側面図である。図1及び図2に示すように、この実施形態の芝刈機においては、走行機体1は、複数の横桟フレーム(図示省略)を介して一体的に連結された左右の機体フレーム3,4を備えている。当該機体フレーム3,4は、その左右両側の前後に配置した左右の前車輪5及び左右の後車輪6によって支持されている。
走行機体1の上面前部を覆うフロントカウル7の上側のボンネット8には、動力源としてのエンジン9が内蔵されている。ボンネット8の後部の上方側には、丸形の操向ハンドル10を有する操縦コラム部11が搭載されている。操縦コラム部11の進行方向に向かって右側の下方には、車速を適宜調節するための変速ペダル12と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル13とが配置されている。
走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル14上には運転座席15が設けられている。この運転座席15に座ったオペレータが操向ハンドル10を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じてパワーステアリング用の油圧式トルクジエネレータ2が作動し、左右の前車輪5の舵取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席15の左側には、後述するモア装置16を昇降操作するためのモア昇降レバー17が前後回動可能に設けられている。運転座席15の右側には、モア装置16を駆動または停止操作するためのPTOクラッチレバー18が前後回動可能に設けられている。
リヤカウル14内には、後述する静油圧式無段変速機95(HST式)等を有するミッションケース19が配置されている。機体フレーム3,4の後部に前低後高形の傾斜部を形成し、機体フレーム3,4の傾斜部の前後幅の中間部にミッションケース19を支持している。ミッションケース19は、エンジン9からの動力をミッションケース19によって適宜変速して左右の後車輪6に伝達するように構成されている。機体フレーム3,4の傾斜部の後端部に、エンジン9に燃料を供給する燃料タンク20を搭載している。右機体フレーム4の傾斜部の外側に、ミッションケース19の静油圧式無段変速機95等に作動油を供給するオイルタンク21を搭載している。オイルタンク21と反対側で、燃料タンク20を挟むように、左機体フレーム3の傾斜部の外側に、エンジン9の始動等に用いるバッテリ22を搭載している。
機体フレーム2の下面のうち左右両前車輪5と左右両後車輪6との間には、芝刈り用のモア装置16が前後のリンク杆23,24を介して昇降動可能に装着されている。モア装置16は、下向き開口椀状のモアケース25内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃26を備えている。また、モアケース25の左右両側の前後には、下降時にモア装置16の高さを調節する4つの前後のゲージ車輪27が取付けられている。モアケース25の上面には、後向きに開口したダクト部28が設けられている。
ダクト部28は、機体フレーム3,4の下面のうち左右両後車輪6の間に配置した排出ダクト29の前側に連通している。また、集草体としての集草ボックス30に排出ダクト29の後側を連通している。集草ボックス30は、網状シートを箱形に張設して形成している。走行機体1の後部に配置したリフト機構31に集草ボックス30が昇降可能に支持されている。モアケース25内のロータリ刈刃26によって刈取られた芝草等の刈草は、そのロータリ刈刃の起風によってダクト部28から排出ダクト29を介して集草ボックス30の内部に搬送され、モア装置16で刈取られた刈草が集草ボックス30内に収集されるように構成している。
次に、図1及び図2を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン9の回転動力の一部を左右両後車輪6に配分する二輪駆動方式が採用されている。即ち、エンジン9の回転動力の一部は、当該エンジン9から前後外向きに突出する出力軸32の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸33と、ミッションケース19よりも前方の部位に配置した走行用伝動中継ケース34と、無端入力ベルト35とを介して、ミッションケース19に伝達される。そして、このミッションケース19に左右外向きに突設した水平な左右の後輪駆動軸36から、左右の無端後輪駆動チェン37を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右の車軸38に伝達される。その結果、左右の車軸38に取付けた左右の後車輪6が回転駆動されることになる。左右の機体フレーム3,4の後ろ寄り部位に左右のアクスルフレーム39をそれぞれ設け、左右のアクスルフレーム39に左右の車軸38を配置している。なお、排出ダクト29は、左右のアクスルフレーム39の間で前後方向に延長されている。
図1に示されるように、走行機体1の下面側に配置した草刈部としてのモア装置16と、走行機体1の後方に配置した集草ボックス30との間に、刈取った芝草を搬送するための排出ダクト29を延設し、排出ダクト29の上方で前低後高形に傾斜させた走行機体1に、ミッションケース19を前低後高形に傾斜させて支持し、ミッションケース19の後側方の走行機体1にアクスルフレーム39を介してリフト機構31を配置したから、排出ダクト29の通風断面積(上下幅寸法及び左右幅寸法)を所定の大きさに形成して刈草の詰りを防止できるものでありながら、走行機体1に簡単な組付け構造で高剛性にリフト機構31を支持できる。
他方、エンジン9の他の回転動力は、出力軸32の前端部から、PTO動力伝達用の無端PTO伝動ベルト41を介して、機体フレーム4の前部に軸支したPTO軸42に伝達される。次いで、このPTO軸42から、前後両端に自在継手を備えた中間軸43を介して、モアケース25の上面のうち機体フレーム4よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス44に動力伝達される。その結果、モアケース25内の左ロータリ刈刃26は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃26は平面視で反時計方向に回転駆動し、左右ロータリ刈刃26によって芝草等を刈取りながら、刈取った芝草等の刈草をモアケース25の左右幅の中央に集めてダクト部28から排出ダクト29に放出することになる。
しかも、上記の構成により、エンジン9の動力を1本の推進軸33にてミッションケース19に伝達するものでありながら、排出ダクト29の通風断面積(上下幅寸法及び左右幅寸法)を所定の大きさに確保できるように、ミッションケース19を走行機体1の高い部位に配置した状態で、伝動中継ケース34の上下伝達寸法だけ推進軸33を低く配置できるから、エンジン9とミッションケース19との間で、運転座席15に座乗姿勢のオペレータが足を載せる走行機体1の床面(ステップ)の下方に推進軸33を配置しても、走行機体1の床面(ステップ)を低く形成できる。したがって、ミッションケース19への動力伝達機構を簡単に構成することと、走行機体の左右幅の中央部に大きな排出ダクト29を配置して刈取り芝草の後方への排出を円滑にすることと、且つオペレータが運転座席15に簡単に乗降することを、同時に達成できる効果がある。
次に、図3乃至図5を参照しながら、リフト機構31の構造について説明する。図3及び図4に示されるように、リフト機構31は、走行機体1の後側に略垂直に立設する平行な左右の固定マスト45と、左右の固定マスト45に対して昇降可能に支持される平行な左右の可動マスト46と、左右の可動マスト46に対して昇降可能に支持されるリフト枠体47と、可動マスト46及びリフト枠体47を昇降作動する単一の油圧式リフトシリンダ48とを有する。
図3乃至図5に示されるように、左右の固定マスト45は、左右のアクスルフレーム39の後端側にボルト49にて締結している。左右の固定マスト45の取付け幅は、排出ダクト29の左右幅より大きく、左右の後車輪6の内側の間隔より小さく形成している。即ち、背面視で、排出ダクト29の左右の外側面と、左右の後車輪6との間に、左右の固定マスト45が配置されている(図4参照)。
左右の固定マスト45の上下高さの中間部に、左右に長いパイプ状の台フレーム50の両端側を溶接にて一体的に連結している。台フレーム50の左右幅の中間部に受ボルト51を介してリフトシリンダ48の下端側を連結する。排出ダクト29の上面より高位置に台フレーム50を配置し、台フレーム50の下面側に補助ダクト52を固着する。草刈り作業中、排出ダクト29と集草ボックス30との間に形成される隙間が補助ダクト52によって閉塞されて、排出ダクト29と集草ボックス30との間から外部に刈草が漏れ出るのを防止できることになる。なお、集草ボックス30の底面には、補助ダクト52が上下方向に通過可能な切欠き(図示省略)が形成されている。集草ボックス30の底面が補助ダクト52に当接することなく、集草ボックス30が上昇または下降することになる。
図5に示されるように、左右の固定マスト45の上端部に、左右に長い支持フレーム53の両端側と、軸受け板体54とを溶接にて一体的に連結している。支持フレーム53にU字状ボルト53aを介してリフトシリンダ48の中間部を固定する。左右の固定マスト45の左右中間部で、固定マスト45と略平行に、リフトシリンダ48を立設する。リフトシリンダ48の上端から上向きにピストンロッド55が突出されることになる。
図3乃至図5に示されるように、左右の固定マスト45の外側に、複数のガイド輪56を介して、左右の可動マスト46が上下方向にスライド可能に配置されている。左右の可動マスト46は、桟フレーム57を介して連結されて、一体的に上下方向にスライドすることになる。支持フレーム53と、左右の可動マスト46との間に、後述するように、左右のリフトワイヤ58,59が連結されている。
走行機体1の前進方向に向かって左側の可動マスト46の下端部にワイヤ固定具60を介して左のリフトワイヤ58の両端部を連結する。支持フレーム53にテンション調節ボルト61及び軸受体62を介して設けた折返プーリ63に、左のリフトワイヤ58の中間部を巻き回す。左の固定マスト45の上端部に軸受け板体54を介して設けた2連プーリ64a,64bと、ピストンロッド55の上端部に支軸65を介して設けた3連プーリ66のうち両側のプーリ66a,66bとを介して、ワイヤ固定具60と折返プーリ63との間に、図5において二点鎖線で示す左のリフトワイヤ58を二重に張設する。
一方、走行機体1の前進方向に向かって右側の可動マスト46の下端部にワイヤ固定具67を介して右のリフトワイヤ59の一端部を連結する。支持フレーム53に設けたテンション調節ボルト68に右のリフトワイヤ59の他端部を連結する。右の固定マスト45の上端部に軸受け板体54を介して設けたプーリ69と、ピストンロッド55の上端部に支軸65を介して設けた3連プーリ66のうち中央のプーリ66cとを介して、ワイヤ固定具67とテンション調節ボルト68との間に、図5において一点鎖線で示す右のリフトワイヤ59を一重に張設する。
即ち、上記の構成により、ピストンロッド55を上向きに進出させて3連プーリ66を上昇させた場合、ピストンロッド55の進出ストロークに対して2倍の上昇ストロークで、左右の可動マスト46を上昇させることになる。また、左のリフトワイヤ58と、右のリフトワイヤ59とを、同一径のワイヤにて構成した場合、走行機体1の前進方向に向かって右側の可動マスト46(一重のリフトワイヤ59)の支持力より、走行機体1の前進方向に向かって左側の可動マスト46(二重のリフトワイヤ58)の支持力が大きくなることになる。
図3乃至図5に示されるように、左右の可動マスト46の外側に、複数のガイド輪70を介して、リフト枠体47が上下方向にスライド可能に配置されている。リフト枠体47は、前後方向に略水平に延長する左右のフォーク体71と、上述した集草ボックス30を回動可能に支持するダンプ支点軸72とを有する。左右の可動マスト46に左右のフォーク体71の前端側を支持し、左右のフォーク体71の後端側にダンプ支点軸72を配置し、走行機体1の後方に向けてダンプ支点軸72回りに集草ボックス30を回動することになる。
また、リフト枠体47の左右外側に設けたテンション調節ボルト73と、左右の軸受け板体54とに、左右の引上ワイヤ74の両端を連結する。図5において破線で示す左右の引上ワイヤ74は、左右の可動マスト46の上端部にそれぞれ設けた引上プーリ75を介して張設している。可動マスト46の上昇ストロークに対して2倍の上昇ストロークでリフト枠体47を上昇させることになる。
即ち、ピストンロッド55の進出ストロークに対して4倍の上昇ストロークで、リフト枠体47を上昇させる。したがって、ピストンロッド55の進退ストロークが短い廉価なリフトシリンダ48を用いて、集草ボックス30の昇降ストロークを大きく形成でき、走行機体1の後部の集草姿勢位置から高所の排出姿勢位置まで集草ボックス30を最大リフト高さHだけ上昇できる(図4参照)。
次に、図3及び図6を参照しながら、集草ボックス30の構造について説明する。図3及び図6に示されるように、集草ボックス30は、排出ダクト29に連通させる集草本体76と、集草本体76の後面側の開口部を開閉可能に閉鎖する蓋体77とを有する。側面視台形状の集草本体76に、側面視三角形状の蓋体77を合体させて、四角形箱状の集草ボックス30を形成している。
集草本体76の底面の後端部(集草本体76の後面開口側の下端部)がダンプ支点軸72に連結されている。走行機体1の前進方向に向かって左側のフォーク体71の外側に油圧式ダンプシリンダ78を配置する。ダンプシリンダ78は、シリンダ連結軸78aを介して左側のフォーク体71に連結されている。ダンプ支点軸72の左側端部に設けたダンプアーム79に、ダンプシリンダ78のピストンロッド80の先端部を軸81にて連結する。ピストンロッド80を進出させることにより、ダンプ支点軸72回りに集草本体76が後方に向けて回動し、集草本体76の扁平な底面を、前側が高く後側が低くなるように、前高後低状に傾斜させて、集草本体76の後面側を後方斜め下方に向けて開口することになる(図6参照)。
集草本体76の上面フレーム82の後端部(集草本体76の後面開口側の上端部)に開閉支点軸83を配置する。開閉支点軸83に、蓋体77の上面の前端部を連結する。蓋体77が、開閉支点軸83回りに回動して、開放位置乃至閉鎖位置に移動することになる。集草本体76の左右両側方に突出した開閉支点軸83の左右の端部には、左右一対の開閉操作アーム84の一端側を連結している。ダンプ支点軸72より前方のフォーク体71と、開閉支点軸83から前方に延長した開閉操作アーム84の他端側とに、軸85,86を介して、開閉操作リンク87の両端側をそれぞれ連結する。左右一対の開閉操作アーム84及び左右一対の開閉操作リンク87によって形成された開閉リンク機構88が、集草本体76のダンプ支点軸72回りの回動と連動することになる(図6参照)。
即ち、集草本体76がダンプ支点軸72回りに後方に回動して刈草の排出位置に移動した場合、開閉支点軸83がダンプ支点軸72回りに後方に回動し、開閉支点軸83が軸85から離反する方向に移動し、一定長さの開閉操作リンク87によって開閉操作アーム84が引張られる。したがって、開閉リンク機構88によって開閉支点軸83回りに蓋体77が後方に回動され、蓋体77が開放位置(図6の実線位置)に移動する。そして、集草本体76と蓋体77とがへの字状に折れ曲った状態で開閉支点軸83を介して連結されることにより、集草本体76の後面開口が後方斜め下方に向けて開口され、且つ蓋体77の前面開口が前方斜め下方に向けて開口されるから、集草本体76及び蓋体77の内部の刈草89が下方のコンテナ90の上面開口の略中央に落下することになる(図6参照)。
一方、ダンプシリンダ78を作動させて、ピストンロッド80を退入させることにより、集草本体76がダンプ支点軸72回りに前方に回動して刈草の収集位置に戻った場合、集草本体76のダンプ支点軸72回りの回動と連動して、開閉リンク機構88によって開閉支点軸83回りに蓋体77が前方に回動され、蓋体77が閉鎖位置(図3の実線位置)に戻ることになる。
次に、図7乃至図10を参照しながら、リフトレバー110及びダンプレバー111の取付け構造について説明する。図7及び図8に示されるように、エンジン9によって駆動する油圧ポンプ(図示省略)と、リフトシリンダ48及びダンプシリンダ78とを、油圧配管(図示省略)を介して接続する油圧配管ブロック114を備える。また、リフトバルブ107及びダンプバルブ109を内蔵した油圧バルブユニット体115と、油圧配管ブロック114及び油圧バルブユニット体115を内設する油圧ユニットケース116とを備える。
なお、油圧配管ブロック114の上面側に油圧バルブユニット体115の下面側を一体的に固着している。また、油圧ユニットケース116は、リヤカウル14の後部の上面側に、右の機体フレーム4を介して設置している(図1参照)。運転座席15の右側の斜め後方に油圧ユニットケース116を配置している(図2参照)。
図7乃至図10に示されるように、油圧バルブユニット体115の前面に、レバー軸受部117を介して、リフトレバー110及びダンプレバー111を上下方向に移動可能に配置している。リフトレバー110(ダンプレバー111)は、リフトバルブ107(ダンプバルブ109)が中立の状態で、油圧バルブユニット体115の前方に向けて略水平に突出する。オペレータがリフトレバー110(ダンプレバー111)を握って、レバー軸受部117を支点にしてリフトレバー110(ダンプレバー111)を上方または下方に回動させ、リフトバルブ107(ダンプバルブ109)を上昇側または下降側(開動側または閉動側)に切換え、リフトシリンダ48(ダンプシリンダ78)を上昇側または下降側(開動側または閉動側)に作動することになる。
図7及び図8に示されるように、リフトレバー110及びダンプレバー111を上方または下方に回動案内するレバーガイド体118と、ブレーキペダル13に制動検出用ワイヤ119を介して連結するロックアーム体120と、リフトレバー110及びダンプレバー111のいずれか一方の切換操作によって他方の切換操作を制限する牽制アーム体121とを備える。油圧ユニットケース116に内設したレバーガイド体118に、支軸122を介して、ロックアーム体120及び牽制アーム体121を回動可能に軸支する。
図8に示されるように、ロックアーム体120には、リフトレバー110の中間部を係止する刈草排出規制ノッチ120aを形成している。牽制アーム体121には、リフトレバー110の中間部を係止するリフト牽制ノッチ121aと、ダンプレバー111の中間部を係止するダンプ牽制ノッチ121bとを形成している。また、牽制アーム体121には、リフトレバー110の中間部に当接させる1対の加圧ロール123,124が、ロール軸125,126を介して回動可能に軸支されている。1対の加圧ロール123,124は、リフト牽制ノッチ121aを挟むように配置されている。
図8に示されるように、ロックアーム体120に一端側127aが係止され且つ他端側127bが後述する連結ピン129に係止された挟みバネ状の制動検出バネ127であって、リフトレバー110から刈草排出規制ノッチ120aが離反する方向にロックアーム体120を回動させる制動検出バネ127と、ダンプレバー111からダンプ牽制ノッチ121bが離反する方向に牽制アーム体121を回動させるための引張りバネ状の解除バネ128とを備える。
図7及び図8に示されるように、支軸122に中間部を被嵌したロックアーム体120の一端側に、連結ピン129を介して、制動検出用ワイヤ119の一端部の連結金具130が係止されている。リフトレバー110から刈草排出規制ノッチ120aが離反した位置に、ロックアーム体120を支持するためのストッパ体131が、ロックアーム体120の他端側に一体的に形成されている。
連結ピン129には、ロックアーム体120に一端側127aが係止された制動検出バネ127の他端側127bを係止している。ロール軸125と連結ピン129とに、解除バネ128の両端側をそれぞれ係止している。なお、ブレーキペダル13を初期位置(ブレーキ解除位置)に維持するペダル復帰バネ(図示省略)のバネ力より、制動検出バネ127のバネ力を小さく形成している。また、制動検出バネ127のバネ力より、解除バネ128のバネ力を小さく形成している。
上記の構成により、図8に示されるように、図示しないペダル復帰バネによってブレーキペダル13が初期位置(ブレーキ解除位置)に維持されている場合、ブレーキペダル13を初期位置に維持するためのペダル復帰バネのバネ力によって制動検出用ワイヤ119が引張られるから、制動検出バネ127のバネ力に抗して、リフトレバー110に刈草排出規制ノッチ120aが係止された状態に、ロックアーム体120の姿勢が保持される。一方、解除バネ128のバネ力によってロックアーム体120の側端縁120bと加圧ロール124とが当接し、ダンプレバー111にダンプ牽制ノッチ121bが係止された状態に、牽制アーム体121の姿勢が保持される。
したがって、ブレーキペダル13がオペレータによって足踏み操作されていない場合、リフトレバー110及びダンプレバー111のいずれの操作も、ロックアーム体120と牽制アーム体121とによって禁止される。芝草等を刈取る場合、オペレータがブレーキペダル13から右足を離し、その右足で変速ペダル12を足踏み操作することにより、走行機体1が移動して、芝草等の草刈り作業が実行され、刈取られた芝草等の刈草が集草ボックス30に収集されることになる。
他方、図9に示されるように、オペレータによってブレーキペダル13が足踏み操作されて、後車輪6が制動された場合、制動検出用ワイヤ119が緩むから、制動検出バネ127のバネ力によって、リフトレバー110から刈草排出規制ノッチ120aが離反した状態に、ロックアーム体120の姿勢が保持される。その場合、ストッパ体131がレバーガイド体118の上面に当接する。また、解除バネ128のバネ力によってリフトレバー110と加圧ロール124とが当接し、ダンプレバー111からダンプ牽制ノッチ121bが離反した状態に、牽制アーム体121の姿勢が保持される。
即ち、ダンプレバー111からダンプ牽制ノッチ121bが離反した図9の状態では、オペレータによってリフトレバー110またはダンプレバー111は操作可能になる。そのときは、解除バネ128のバネ力によって、ダンプレバー111から牽制アーム体121が離反している。そこで、オペレータによってダンプレバー111が操作されてダンプシリンダ78を作動すると、ダンプレバー111が牽制アーム体121の規制端部121cまたは121dとの当接位置に移動して、各加圧ロール123,124間のリフト牽制ノッチ121aにリフトレバー110が係止された状態に、牽制アーム体121の姿勢が保持される。したがって、リフトレバー110を操作しようとしても、ダンプレバー111に牽制アーム体121の規制端部121cまたは121dが当接して、ダンプレバー111によって牽制アーム体121の移動が阻止されるから、各加圧ロール123,124間にリフトレバー110が支持され、リフトレバー110を操作できない。換言すると、ダンプレバー111が操作された図9(ダンプシリンダ78が作動中)の状態では、牽制アーム体121によってリフトレバー110の操作が禁止される。
一方、図10に示されるように、オペレータがリフトレバー110を上昇(下降)方向に操作し、リフトシリンダ48が作動している場合、解除バネ128に抗して、リフトレバー110によって加圧ロール123(加圧ロール124)が押されるから、ダンプレバー111にダンプ牽制ノッチ121bが係止された状態で、牽制アーム体121が支持される。換言すると、リフトレバー110が操作された図10(リフトシリンダ48が作動中)の状態では、牽制アーム体121によってダンプレバー111の操作が禁止される。したがって、リフトレバー110から刈草排出規制ノッチ120aが離反することにより、リフトレバー110またはダンプレバー111のいずれか一方を、オペレータが択一的に操作できる。
次に、図11乃至図13を参照しながら、走行機体1の転倒を防止するアウトリガーとしての支持脚体132の取付け構造について説明する。図11乃至図13に示されるように、固定マスト45の下端部にアウトリガー支持フレーム133を熔接にて固着する。アウトリガー支持フレーム133にアウトリガー支軸134を介して支持脚体132の脚体基部135の中間部を回動可能に軸支する。脚体基部135の一端側に支持脚体132の脚体先端部136を連結する。可動マスト46のマスト底面46aの下方に脚体基部135の他端側の出入操作部135aを延長する。可動マスト46が下降した場合、出入操作部135aに上方側からマスト底面46aが当接することになる。
即ち、可動マスト46が最下降位置に支持された草刈り作業中、マスト底面46aが出入操作部135aに上方側から当接し、走行路面から離れた収納位置に脚体先端部136が持上げられることになる。一方、可動マスト46が上昇して集草ボックス30が高所に持上げられた場合、マスト底面46aが出入操作部135aから離反し、脚体先端部136側の自重力によって支持脚体132がアウトリガー支軸134回りに回動して、脚体先端部136が走行路面に着地することになる。
なお、上述の実施形態では、可動マスト46の上昇によって、走行路面に脚体先端部136を自重で着地させたが、脚体先端部136が着地する方向に支持脚体132をアウトリガー支軸134回りに回動するためのバネを設け、走行路面に脚体先端部136をバネにて弾圧してもよい。
図11乃至図13に示されるように、支持脚体132を着地姿勢に支持するアウトリガーロック機構137を備える。アウトリガーロック機構137は、アウトリガー支軸134に被嵌したラチェットギヤ138と、ラチェットギヤ138に係脱可能に係止するラチェット爪139を一端側に一体形成したラチェットアーム140とを有する。支持脚体132とラチェットギヤ138とは、一体的に連結されている。支持脚体132及びラチェットギヤ138が、アウトリガー支軸134回りに一体的に回動することになる。
固定マスト45にロック支点軸141を配置し、ロック支点軸141にラチェットアーム140の中間部を回動可能に被嵌する。ラチェットアーム140の一端側にはラチェット爪139が一体的に形成されている。ラチェットアーム140の他端側には、ローラ軸142を介して摺接ローラ143を軸支している。ラチェットギヤ138にラチェット爪139を係止維持するためのラチェットバネ144が、固定マスト45とラチェットアーム140との間に連結されている。
上記の構成により、走行機体1の後部の集草姿勢位置に集草ボックス30を支持し、可動マスト46を最下降位置に支持した図11の状態(可動マスト46が最下降位置に支持された草刈り作業中)では、マスト底面46aが支持脚体132の出入操作部135aに当接し、図11に実線で示す収納位置に支持脚体132の脚体先端部136が持上げられる。その場合、マスト底面46aに摺接ローラ143を介してラチェットアーム140も当接し、ラチェットバネ144に抗してラチェットギヤ138から離脱した位置にラチェット爪139を支持する。したがって、集草ボックス30の下方の収納位置に支持脚体132が保持される。
図12に示されるように、図11の最下降位置から可動マスト46が上昇することにより、先ず、マスト底面46aが出入操作部135aから離反し、図12に実線で示す着地位置に脚体先端部136が自重力で下降し、脚体先端部136が着地面G(走行路面)に着地する。次いで、図12の支持脚体132の着地位置から可動マスト46がさらに上昇することにより、図13に示されるように、マスト底面46aが摺接ローラ143から離反し、ラチェットアーム140が図13の実線で示す位置にラチェットバネ144にて回動するから、ラチェットバネ144によってラチェットギヤ138にラチェット爪139が係止維持される。支持脚体132が着地面G(走行路面)に着地した状態で支持されることになる。
即ち、集草ボックス30を高所(図6に示す刈草89の排出位置)に持上げた場合、ラチェットギヤ138とラチェット爪139との係止により、支持脚体132が着地面Gに着地した姿勢で保持される。したがって、走行機体1が左右方向に傾倒した場合、傾いた側の支持脚体132によって走行機体1を支えるから、走行機体1が転倒角度まで傾くのを防止でき、走行機体1の転倒を阻止できる。
一方、集草ボックス30内の刈草89を排出して、集草ボックス30を集草姿勢位置(図3に示す草刈り及び集草作業位置)に下降させた場合、ラチェットギヤ138にラチェット爪139が係止された図13の状態下で、可動マスト46が下降することにより、先ず、図12に示されるように、マスト底面46aが摺接ローラ143に当接し、ラチェットアーム140が図12の実線で示す位置にラチェットバネ144に抗して回動するから、ラチェットギヤ138からラチェット爪139が離脱される。
次いで、図12のラチェット爪139の離脱位置(支持脚体132の着地位置)から可動マスト46がさらに下降することにより、図11に示されるように、マスト底面46aが支持脚体132の出入操作部135aに当接し、可動マスト46の下降によって支持脚体132がアウトリガー支軸134回りに回動し、図11に実線で示す収納位置に支持脚体132の脚体先端部136が持上げられる。したがって、走行機体1を移動させて草刈り作業を実行しても、集草ボックス30の底部近傍位置で、固定マスト45の下端より高位置の収納位置に、後ろ向きに略水平に支持脚体132が保持され、走行路面または障害物等に支持脚体132が衝突して損傷するのを防止できる。
上記の記載及び図3、図11乃至図13から明らかなように、走行機体1に搭載されたモア装置16と、モア装置16によって刈取られた草を収集する集草体としての集草ボックス30と、走行機体1に集草ボックス30を昇降可能に支持するリフト機構31とを備え、リフト機構31によって集草ボックス30を持上げて集草ボックス30内の刈草89を排出するように構成してなる芝刈機において、走行機体1の転倒を阻止する支持脚体132を備え、リフト機構31に支持脚体132を連結し、集草ボックス30の上昇作動によって支持脚体132が着地方向に接近動(進出)するように構成する一方、集草ボックス30の下降作動によって支持脚体132が接地面から上方の地上方向に離間動(退入)するように構成している。
即ち、集草ボックス30の上昇作動によって支持脚体132が着地方向に接近動(進出)するように、リフトシリンダ48のピストンロッド55の進出動作と支持脚体132の着地面への接近動とを関連させる一方、集草ボックス30の下降作動によって支持脚体132が地上方向に離間動(退入)するように、リフトシリンダ48のピストンロッド55の退入動作と支持脚体132の着地面Gからの離間動とを関連させる連動機構としての可動マスト46を設けたから、支持脚体132を介して走行機体1を地面に支持させ、走行機体1を安定した姿勢に維持しながら、コンテナ90またはトラックの荷台等の高さに集草体30を簡単に持上げることができ、走行機体1の転倒を防止できる。また、集草ボックス30を持上げる動作と関連して、支持脚体132が着地方向に自動的に接近動するから、支持脚体132が着地面から離間動(退入)した状態で、集草ボックス30内の芝草89等の排出作業が実行されるのを防止できる。また、走行機体1の集草作業位置に集草ボックス30を戻す動作と関連して、支持脚体132が着地面Gから自動的に離間動(退入)するから、例えば支持脚体132が着地方向に接近動(進出)した状態で、芝草89等の刈取り作業が再開されるのを防止できる。即ち、支持脚体132を着地方向に接近動(進出)または着地面Gから離間動(退入)するためのオペレータの操作手間を省くことができ、集草ボックス30内の刈草89の排出作業性を向上できる。
上記の記載及び図12及び図13から明らかなように、支持脚体132を着地姿勢に保持するロック機構137を備え、集草ボックス30の上昇作動によってロック機構137が支持脚体132に係止されるように構成したものであるから、芝草89等の排出高さに集草ボックス30を持上げた場合、ロック機構137によって支持脚体132を着地姿勢で自動的にロックできる。支持脚体132を着地姿勢にロックするためのオペレータの操作手間を省くことができ、オペレータによる支持脚体132のロック忘れ等をなくし、且つ集草ボックス30の持上げ作業性を向上できる。
上記の記載及び図12及び図13から明らかなように、集草ボックス30の上昇作動によって支持脚体132が着地方向に接近動(進出)した後、集草ボックス30がさらに上昇作動することによって、ロック機構137が支持脚体132に係止作動するように構成したものであるから、支持脚体132が着地面Gから離間した退入姿勢から着地姿勢に移行するまでの間に、ロック機構137によって支持脚体132がロックされるのを防止できる。ロック機構137によって支持脚体132を必ず着地姿勢にロックして、集草ボックス30を持上げることができる。
上記の記載及び図11乃至図13から明らかなように、集草ボックス30の下降作動によって、ロック機構137が支持脚体132から離脱した後、集草ボックス30がさらに下降作動することによって、支持脚体132が着地面Gから離間動(退入)するように構成したものであるから、着地姿勢での支持脚体132のロックが解除されるまでの間に、集草ボックス30の下降作動によって支持脚体132が離間動(退入)作動されて、支持脚体132等が損傷するのを防止できる。オペレータによる支持脚体132のロック解除忘れ等をなくし、支持脚体132を着地面Gから離間した退入姿勢に必ず戻して、芝草89等の刈取り作業を再開できる。
上記の記載及び図8乃至図10から明らかなように、走行機体1に搭載されたモア装置16と、モア装置16によって刈取られた草を収集する集草ボックス30と、走行機体1に集草ボックス30を昇降可能に支持するリフト機構31と、リフト機構31に集草ボックス30を昇降可能に支持するリフト手段としてのリフトシリンダ48と、リフト機構31に集草ボックス30を転動可能に支持するダンプ手段としてのダンプシリンダ78と、走行機体1の走行部としての後車輪6を制動操作するブレーキ操作体としてのブレーキペダル13と、リフトシリンダ48を作動する昇降操作体としてのリフトレバー110と、ダンプシリンダ78を作動する転動操作体としてのダンプレバー111とを備えてなる芝刈機であって、ブレーキペダル13の制動操作を検出してリフトレバー110の操作及びダンプレバー111の操作をそれぞれ許容する許可制御手段としてのロックアーム体120を備えたものであるから、オペレータが後車輪6を強制的に制動した状態で、リフトシリンダ48又はダンプシリンダ78をそれぞれ作動でき、リフトレバー110又はダンプレバー111の誤操作を低減でき、集草ボックス30内の刈草89が不測の場所に排出されるのを簡単に防止できる。
1 走行機体
6 後車輪(走行部)
13 ブレーキペダル(ブレーキ操作体)
16 モア装置
30 集草ボックス(集草体)
31 リフト機構
48 リフトシリンダ(リフト手段)
78 ダンプシリンダ(ダンプ手段)
89 刈草
110 リフトレバー(昇降操作体)
111 ダンプレバー(転動操作体)
120 ロックアーム体(許可制御手段)
132 支持脚体
137 アウトリガーロック機構
6 後車輪(走行部)
13 ブレーキペダル(ブレーキ操作体)
16 モア装置
30 集草ボックス(集草体)
31 リフト機構
48 リフトシリンダ(リフト手段)
78 ダンプシリンダ(ダンプ手段)
89 刈草
110 リフトレバー(昇降操作体)
111 ダンプレバー(転動操作体)
120 ロックアーム体(許可制御手段)
132 支持脚体
137 アウトリガーロック機構
Claims (5)
- 走行機体に搭載されたモア装置と、前記モア装置によって刈取られた草を収集する集草体と、前記走行機体に前記集草体を昇降可能に支持するリフト機構とを備え、前記リフト機構によって前記集草体を持上げて前記集草体内の刈草を排出するように構成してなる芝刈機において、
前記走行機体の転倒を阻止する支持脚体を備え、前記リフト機構に前記支持脚体を連結し、
前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動するように構成する一方、前記集草体の下降作動によって前記支持脚体が地上方向に離間動するように構成したことを特徴とする芝刈機。 - 前記支持脚体を着地姿勢に保持するロック機構を備え、前記集草体の上昇作動によって前記ロック機構が前記支持脚体に係止されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
- 前記集草体の上昇作動によって前記支持脚体が着地方向に接近動した後、前記集草体がさらに上昇作動することによって、前記ロック機構が前記支持脚体に係止作動するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の芝刈機。
- 前記集草体の下降作動によって、前記ロック機構が前記支持脚体から離脱した後、前記集草体がさらに下降作動することによって、前記支持脚体が着地面から離間するように構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の芝刈機。
- 前記リフト機構に前記集草体を昇降可能に支持するリフト手段と、前記リフト機構に前記集草体を転動可能に支持するダンプ手段と、前記走行機体の走行部を制動操作するブレーキ操作体と、前記リフト手段を作動する昇降操作体と、前記ダンプ手段を作動する転動操作体とを備えてなる芝刈機であって、
前記ブレーキ操作体の制動操作を検出して前記昇降操作体の操作及び前記転動操作体の操作をそれぞれ許容する許可制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006194397A JP2008017800A (ja) | 2006-07-14 | 2006-07-14 | 芝刈機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024190893A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | 本田技研工業株式会社 | 芝刈機、芝刈システムおよび貯留装置 |
-
2006
- 2006-07-14 JP JP2006194397A patent/JP2008017800A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024190893A1 (ja) * | 2023-03-16 | 2024-09-19 | 本田技研工業株式会社 | 芝刈機、芝刈システムおよび貯留装置 |
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