JP2007325377A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共振現象を防止し、双方向コンバータにおけるバスラインのコモンモード電圧を低減可能な電力変換装置を提供する。
【解決手段】双方向コンバータ30のバスラインP,Nにコンデンサ2,3をそれぞれ設け、コンデンサ2,3の他端がハーモニックフィルタ10の中性点に接続される。これにより、リアクター20−1〜20−3、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12等により構成される共振回路において、全体のコンデンサ成分の容量が大きくなり、共振周波数が低くなる。共振回路は、共振現象の発生原因である双方向コンバータ30によるチョッピング周波数の影響を受けることがなくなり、共振現象の発生を防止することができ、双方向コンバータ30におけるバスラインのコモンモード電圧を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】双方向コンバータ30のバスラインP,Nにコンデンサ2,3をそれぞれ設け、コンデンサ2,3の他端がハーモニックフィルタ10の中性点に接続される。これにより、リアクター20−1〜20−3、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12等により構成される共振回路において、全体のコンデンサ成分の容量が大きくなり、共振周波数が低くなる。共振回路は、共振現象の発生原因である双方向コンバータ30によるチョッピング周波数の影響を受けることがなくなり、共振現象の発生を防止することができ、双方向コンバータ30におけるバスラインのコモンモード電圧を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力変換装置に関し、特に、サーボドライブ、システムドライブ等を用いる分野において好適に適用することができる、双方向コンバータのコモンモード電圧を低減する電力変換装置に関する。
図4は、従来の電力変換装置を示す構成図である。この電力変換装置100は、三相交流電源であるトランス200から三相交流電力を入力し、かつトランス200へ三相交流電力を出力し、三相交流電動機であるACモータ300を駆動するための電力変換を行う装置であり、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30及びPWMインバータ40を備えている。
双方向コンバータ30は、トランス200からリアクター20−1〜20−3を介して、R相、S相及びT相の三相交流電力を入力し、三相交流電力を直流電力に変換し、PWMインバータ40に出力する。PWMインバータ40は、双方向コンバータ30から直流電力を入力し、直流電力を三相交流電力に変換し、ACモータ300へ供給する。これにより、ACモータ300は駆動する。さらに、ACモータ300が駆動され発電した場合、PWMインバータ40は、三相交流電力を直流電力に変換し、双方向コンバータ30に出力する。双方向コンバータ30は、直流電力をリアクター20−1〜20−3を介して、R相、S相及びT相の三相交流電力に変換し、トランス200に出力する。
また、ハーモニックフィルタ10は、トランス200と双方向コンバータ30とを接続する入力電源ラインに分岐して設けられ、コンデンサ11−1〜11−3により構成されている。コンデンサ11−1〜11−3は、それぞれR相、S相及びT相の三相交流の入力電源ラインに接続され、その中性点は接地コンデンサ12を介して接地されている。
このように構成された電力変換装置100は、リアクター20−1〜20−3、ハーモニックフィルタ10及び接地コンデンサ12により、双方向コンバータ30及びPWMインバータ40におけるスイッチング素子のオン/オフ動作に基づく高周波ノイズがトランス200へ環流することを防止し、入力電源ラインのコモンモード電圧を低減している。
具体的には、ACモータ300からの接地電流は、ハーモニックフィルタ10及び接地コンデンサ12で構成する低インピーダンス回路を通って電力変換装置100内部へ環流する。これにより、トランス200への環流を防止している。
尚、図4に示した電力変換装置100では、ハーモニックフィルタ10の中性点が接地コンデンサ12を介して接地されているが、特許文献1に示すように、ハーモニックフィルタ10(特許文献1では高周波フィルタ)の中性点が直接接地される場合もある。
前述のように、図1に示した従来の電力変換装置100では、ハーモニックフィルタ10及び接地コンデンサ12により、入力電源ラインのコモンモード電圧を低減することができる。しかしながら、電力変換装置100がACモータ300を駆動する場合、双方向コンバータ30におけるスイッチング素子のオン/オフ動作により、リアクター20−1〜20−3を発振源として、双方向コンバータ30の入力電源ラインに設けられたハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12及びリアクター20−1〜20−3、さらにモータ浮遊容量301が閉ループを構成し、共振現象が発生する。
共振現象が発生すると、過大電流が流れ、双方向コンバータ30の出力ラインであるバスラインと接地との間のコモンモード電圧が上昇する。そうすると、PWMインバータ40が誤動作する可能性があり、また、ACモータ300の端子と接地と間の電圧が上昇し、ACモータ300の絶縁破壊を起こす可能性がある。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、共振現象を防止し、双方向コンバータにおけるバスラインのコモンモード電圧を低減可能な電力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による電力変換装置は、三相交流電源から、R相、S相及びT相の入力電源ラインに接続されたリアクターを介して三相交流電力を入力し、直流電力に変換する双方向コンバータと、前記直流電力を三相交流電力に変換し、負荷へ供給するPWMインバータと、前記入力電源ラインに分岐してそれぞれ接続されたコンデンサから成り、該3個のコンデンサがY結線されたハーモニックフィルタと、前記ハーモニックフィルタの中性点に接続され、他端が接地された接地コンデンサと、前記双方向コンバータにより変換された直流電力の正極性及び負極性のバスラインに分岐してそれぞれ接続され、他端が前記ハーモニックフィルタの中性点に接続された第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、を備えたことを特徴とする。
第1のコンデンサ及び第2のコンデンサを備えたことにより、リアクター、ハーモニックフィルタ、接地コンデンサ、第1及び第2のコンデンサ、並びに負荷における浮遊容量により構成される共振回路において、全体のコンデンサ成分の容量が大きくなり、共振周波数が低くなる。これにより、共振周波数が、共振現象の発生原因である双方向コンバータによるチョッピング周波数よりも低くなると、チョッピング周波数の影響を受けなくなり、結果として共振現象の発生を防止することができ、双方向コンバータにおけるバスラインのコモンモード電圧を低減することができる。
また、本発明による電力変換装置は、さらに、アノード側が前記正極性のバスラインに分岐して接続され、カソード側が前記第1のコンデンサの一端に接続された第1のダイオードと、カソード側が前記負極性のバスラインに分岐して接続され、アノード側が前記第2のコンデンサの一端に接続された第2のダイオードとを備え、前記第1のコンデンサは、一端が第1のダイオードのカソード側に接続され、他端がハーモニックフィルタの中性点に接続され、前記第2のコンデンサは、一端が第2のダイオードのアノード側に接続され、他端がハーモニックフィルタの中性点に接続されたことを特徴とする。第1のダイオード及び第2のダイオードを備えたことにより、ダイオードの整流作用によって無効電流を一方向のみに制限することができる。ここで、無効電流とは、双方向コンバータ30に入出力する三相交流電力のうち無効となる電流成分をいう。
また、本発明による電力変換器は、さらに、前記PWMインバータと負荷との間の電力ラインを共通に包囲するコモンモードチョークを備えたことを特徴とする。これにより、負荷側のインピーダンスが増加するから、負荷からの接地電流を抑制することができる
以上説明したように、本発明の電力変換装置によれば、共振現象を防止し、双方向コンバータにおけるバスラインのコモンモード電圧を低減することが可能となる。これにより、PWMインバータが誤動作することがなく、PWMインバータが駆動する外部機器の絶縁破壊を起こすこともない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、実施例1の電力変換装置1−1を示す構成図であり、2つのコンデンサを用いることにより、共振現象の発生を防止し、コモンモード電圧を低減するものである。また、図2は、実施例2の電力変換装置1−2を示す構成図であり、実施例1に示す2つのコンデンサに加えて2つのダイオードを用いることにより、接地電流を抑制するものである。また、図3は、実施例3の電力変換装置1−3を示す構成図であり、実施例2に示す2つのコンデンサ及び2つのダイオードに加えてコモンモードチョークを用いることにより、さらに接地電流を抑制するものである。以下、実施例1〜3について詳細に説明する。
〔実施例1〕
まず、図1を参照して、実施例1の電力変換装置1−1について説明する。この電力変換装置1−1は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、及び共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3を備えている。図4に示した従来の電力変換装置100と実施例1の電力変換装置1−1とを比較すると、電力変換装置1−1が共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。
まず、図1を参照して、実施例1の電力変換装置1−1について説明する。この電力変換装置1−1は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、及び共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3を備えている。図4に示した従来の電力変換装置100と実施例1の電力変換装置1−1とを比較すると、電力変換装置1−1が共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。
双方向コンバータ30は、半導体スイッチング素子、例えばIGBT(Insulated Gate Bipola Transistor)を備えるスイッチング回路であり、トランス200からリアクター20−1〜20−3を介して、R相、S相及びT相の三相交流電力を入力し、三相交流電力を直流電力に変換し、PWMインバータ40に出力する。この変換処理に際し、IGBTのゲートに入力される制御信号(図示せず)により、ゲートがオン/オフ動作する。
PWMインバータ40は、相対向する2対の半導体スイッチ素子、例えばIGBTの対を備えるインバータ回路であり、双方向コンバータ30から直流電力を入力し、直流電力を高周波の三相交流電力に変換し、ACモータ300へ供給する。この変換処理に際し、スイッチング素子のゲートに入力される制御信号(図示せず)により、ゲートがオン/オフ動作する。ACモータ300は、PWMインバータ40からの高周波の三相交流電力の供給により駆動する。
ハーモニックフィルタ10は、図4に示したように、トランス200と双方向コンバータ30とを接続する入力電源ラインに分岐して設けられ、コンデンサ11−1〜11−3により構成されている。コンデンサ11−1〜11−3は、それぞれR相、S相及びT相の三相交流の入力電源ラインに接続され、その中性点は接地コンデンサ12を介して接地されている。
ここで、ハーモニックフィルタ10を構成するコンデンサ11−1〜11−3の中性点は、接地コンデンサ12を介して接地されているが、仮想接地されているといえる。これは、図1に示すように、トランス200及びハーモニックフィルタ10が共にY結線されており、トランス200の中性点が接地されていることから、トランス200の中性点及びハーモニックフィルタ10の中性点が同電位になるからである。
ハーモニックフィルタ10及び接地コンデンサ12は、図4を参照して説明したように、入力電源ラインのコモンモード電圧を低減している。
コンデンサ2は、一方の端子が双方向コンバータ30のバスラインP(正極性のバスライン)に接続され、他方の端子がハーモニックフィルタ10の中性点に接続されている。また、コンデンサ3は、一方の端子が双方向コンバータ30のバスラインN(負極性のバスライン)に接続され、他方の端子がハーモニックフィルタ10の中性点に接続されている。
つまり、双方向コンバータ30のバスラインP,Nは、コンデンサ2,3を介して仮想接地されている。したがって、双方向コンバータ30のバスラインP,Nのコモンモード電圧を低減することができる。
ここで、図4を参照して説明したように、共振現象は、双方向コンバータ30におけるスイッチング素子のオン/オフ動作により、リアクター20−1〜20−3を発振源として、接地コンデンサ12、ハーモニックフィルタ10、リアクター20−1〜20−3及びモータ浮遊容量301が閉ループを構成することにより発生する。特に、共振周波数が双方向コンバータ30のスイッチング素子によるオン/オフ動作の周波数(チョッピング周波数)と同一または数倍になると、共振が増長してしまう。
そこで、共振回路を構成する閉ループにコンデンサ2,3を挿入することにより、共振回路のコンデンサ成分の容量を大きくし、共振周波数を低く抑えるようにする。共振周波数ωは、Lをリアクターの容量、Cをコンデンサの容量とすると、ω=1/√(LC)で表され、Cを大きくするとωが小さくなるからである。例えば、双方向コンバータ30のスイッチング素子によるオン/オフ動作の周波数が5kHz〜10kHzの場合は、15μF程度の容量のコンデンサ2,3を挿入することにより、共振周波数を5kHz以下に抑えるようにする。この場合、接地コンデンサ12の容量は0.47μF程度とする。このように、コンデンサ2,3を挿入して共振周波数を限りなく低く抑えることにより、共振現象の発生の原因である双方向コンバータ30のオン/オフ動作であるチョッピングの影響を受けなくなるから、共振現象の発生を防止することができる。この場合、コンデンサ2,3の容量は、チョッピング周波数に影響を受けないような値、すなわち、共振周波数がチョッピング周波数よりも低くなるように決定される。
また、図4を参照して説明したように、接地コンデンサ12は、入力電源ラインのコモンモード電圧を低減するために設けられている。実施例1では、コンデンサ2,3の他方の端子が、ハーモニックフィルタ10の中性点に接続され、接地コンデンサ12を介して接地されている。ここで、接地コンデンサ12が存在しない場合は、コンデンサ2,3の他方の端子が直接接地されることになるから、大量の接地電流が流れてしまう。そこで、接地コンデンサ12を設けることにより、コンデンサ12を介して流れる接地電流を抑制することができ、ハーモニックフィルタ10を介して電力変換装置1−1内部へ電流を環流させることができる。したがって、接地コンデンサ12により、入力電源ラインのコモンモード電圧を低減することができる共に、双方向コンバータ30のバスラインP,Nからの接地電流を抑制することができる。
以上のように、実施例1の電力変換装置1−1によれば、双方向コンバータ30のバスラインP,Nにコンデンサ2,3を設けることにより、共振現象の発生を防止することができ、双方向コンバータ30のバスラインP,Nにおけるコモンモード電圧を低減することができる。また、接地コンデンサ12により、双方向コンバータ30のバスラインP,Nからの接地電流を抑制することができる。
〔実施例2〕
次に、図2を参照して、実施例2の電力変換装置1−2について説明する。この電力変換装置1−2は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3、及び接地電流を抑制するためのダイオード4,5を備えている。図1に示した実施例1の電力変換装置1−1と実施例2の電力変換装置1−2とを比較すると、電力変換装置1−2が接地電流を抑制するためのダイオード4,5を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。以下、図2において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
次に、図2を参照して、実施例2の電力変換装置1−2について説明する。この電力変換装置1−2は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3、及び接地電流を抑制するためのダイオード4,5を備えている。図1に示した実施例1の電力変換装置1−1と実施例2の電力変換装置1−2とを比較すると、電力変換装置1−2が接地電流を抑制するためのダイオード4,5を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。以下、図2において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
ダイオード4は、アノード側が双方向コンバータ30のバスラインPに接続され、カソード側がコンデンサ2に接続されている。また、ダイオード5は、カソード側が双方向コンバータ30のバスラインNに接続され、アノード側がコンデンサ3に接続されている。すなわち、2個のダイオード4,5は、双方向コンバータ30のバスラインP,Nの間に設けられた2個のコンデンサ2,3と直列に挿入され、双方向コンバータ30のバスラインP,Nは、ダイオード4,5及びコンデンサ2,3を介して、仮想接地されたハーモニックフィルタ10の中性点に接続されている。
このように接続されたダイオード4,5の整流作用により、無効電流を一方向のみに制限し、無効電流の量を半分に抑制することができる。
以上のように、実施例2の電力変換装置1−2によれば、双方向コンバータ30のバスラインP,Nにダイオード4,5を設けることにより、無効電流を一方向のみに制限するようにした。これにより、実施例1の電力変換装置1−1に比べて、無効電流を抑制することができる。
〔実施例3〕
次に、図3を参照して、実施例3の電力変換装置1−3について説明する。この電力変換装置1−3は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3、双方向コンバータ30のバスラインP,Nからの接地電流を抑制するためのダイオード4,5、及び、ACモータ300からの接地電流を抑制するためのコモンモードチョーク6を備えている。図2に示した実施例2の電力変換装置1−2と実施例3の電力変換装置1−3とを比較すると、電力変換装置1−3がACモータ300からの接地電流を抑制するためのコモンモードチョーク6を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。以下、図3において、図2と共通する部分には図2と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
次に、図3を参照して、実施例3の電力変換装置1−3について説明する。この電力変換装置1−3は、ハーモニックフィルタ10、接地コンデンサ12、リアクター20−1〜20−3、双方向コンバータ30、PWMインバータ40、共振現象の発生を防止するためのコンデンサ2,3、双方向コンバータ30のバスラインP,Nからの接地電流を抑制するためのダイオード4,5、及び、ACモータ300からの接地電流を抑制するためのコモンモードチョーク6を備えている。図2に示した実施例2の電力変換装置1−2と実施例3の電力変換装置1−3とを比較すると、電力変換装置1−3がACモータ300からの接地電流を抑制するためのコモンモードチョーク6を備えている点で相違し、それ以外の構成は同一である。以下、図3において、図2と共通する部分には図2と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
コモンモードチョーク6は、高磁性体例えば、アモルファス磁性体により筒型またはリング形に形成され、PWMインバータ40とACモータ300との間のU相、V相及びW相の各電力ラインを共通に包囲するように設けられている。
このように設けられたコモンモードチョーク6により、ACモータ300側のインピーダンスが増加するから、ACモータ300からの漏れ電流である接地電流を抑制することができる。
以上のように、実施例3の電力変換装置1−3によれば、PWMインバータ40とACモータ300との間のU相、V相及びW相の各電力ラインを共通に包囲するようにコモンモードチョーク6を設けることにより、ACモータ300からの接地電流を制限するようにした。これにより、実施例1の電力変換装置1−1及び実施例2の電力変換装置1−2に比べて、接地電流をさらに抑制することができる。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上記実施例1〜3は、三相交流電動機であるACモータ300を駆動する場合に適用したが、本発明は、これに限定されることなく、その他の装置を駆動する場合にも適用することができる。
1,100 電力変換装置
2,3,11,12,301 コンデンサ
4,5 ダイオード
6 コモンモードチョーク
10 ハーモニックフィルタ
20 リアクター
30 双方向コンバータ
40 PWMインバータ
200 トランス
300 ACモータ
2,3,11,12,301 コンデンサ
4,5 ダイオード
6 コモンモードチョーク
10 ハーモニックフィルタ
20 リアクター
30 双方向コンバータ
40 PWMインバータ
200 トランス
300 ACモータ
Claims (3)
- 三相交流電源から、R相、S相及びT相の入力電源ラインに接続されたリアクターを介して三相交流電力を入力し、直流電力に変換する双方向コンバータと、
前記直流電力を三相交流電力に変換し、負荷へ供給するPWMインバータと、
前記入力電源ラインに分岐してそれぞれ接続されたコンデンサから成り、該3個のコンデンサがY結線されたハーモニックフィルタと、
前記ハーモニックフィルタの中性点に接続され、他端が接地された接地コンデンサと、
前記双方向コンバータにより変換された直流電力の正極性及び負極性のバスラインに分岐してそれぞれ接続され、他端が前記ハーモニックフィルタの中性点に接続された第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
さらに、アノード側が前記正極性のバスラインに分岐して接続され、カソード側が前記第1のコンデンサの一端に接続された第1のダイオードと、
カソード側が前記負極性のバスラインに分岐して接続され、アノード側が前記第2のコンデンサの一端に接続された第2のダイオードとを備え、
前記第1のコンデンサは、一端が第1のダイオードのカソード側に接続され、他端がハーモニックフィルタの中性点に接続され、
前記第2のコンデンサは、一端が第2のダイオードのアノード側に接続され、他端がハーモニックフィルタの中性点に接続されたことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2に記載の電力変換器において、
さらに、前記PWMインバータと負荷との間の電力ラインを共通に包囲するコモンモードチョークを備えたことを特徴とする電力変換装置。
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