JP2007176017A - 搬送機構及びそれを備えた記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理部による高精度な印刷を妨げることなく、シート状の媒体を搬送経路に沿って良好に案内しながら搬送させる。
【解決手段】本発明に係る記録装置1は、用紙Pを印刷処理部43へ導く搬送経路に沿う搬送基準位置Hへ案内する誘い込み機構56を備え、誘い込み機構56は、搬送基準位置Hに沿う押さえ込み位置と搬送基準位置Hから離れた待機位置との間で移動可能とされた押さえ込み部材81を有し、押さえ込み部材81と搬送基準位置Hとの間に用紙Pの搬送方向の先端部が入り込んだ際に、待機位置に配置された押さえ込み部材81が押さえ込み位置へ移動し、用紙Pの先端部を搬送基準位置Hに導く。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係る記録装置1は、用紙Pを印刷処理部43へ導く搬送経路に沿う搬送基準位置Hへ案内する誘い込み機構56を備え、誘い込み機構56は、搬送基準位置Hに沿う押さえ込み位置と搬送基準位置Hから離れた待機位置との間で移動可能とされた押さえ込み部材81を有し、押さえ込み部材81と搬送基準位置Hとの間に用紙Pの搬送方向の先端部が入り込んだ際に、待機位置に配置された押さえ込み部材81が押さえ込み位置へ移動し、用紙Pの先端部を搬送基準位置Hに導く。
【選択図】図3
Description
本発明は、シート状の媒体を搬送経路に沿って搬送させる搬送機構及びそれを備えた記録装置に関する。
例えば、プリンタやファクシミリ等には、給紙側から印刷処理部のプラテン面上を通って排紙側に至る搬送経路上で用紙の搬送を行う搬送機構が組み込まれている。
インクジェット式記録装置における印刷処理部は、用紙が通過するプラテン面に対向するように、インク滴を用紙に噴射する印刷ヘッドを備えた構成となっている。
インクジェット式記録装置では、給紙前から用紙に折れやカールが生じている場合や、インク滴の付着によって用紙に生じる皺やカールの影響もあって、印刷処理部内あるいは印刷処理部を通過した用紙をその下流に挟持して搬送する搬送手段の周辺で、紙ジャムが発生し易い。
インクジェット式記録装置における印刷処理部は、用紙が通過するプラテン面に対向するように、インク滴を用紙に噴射する印刷ヘッドを備えた構成となっている。
インクジェット式記録装置では、給紙前から用紙に折れやカールが生じている場合や、インク滴の付着によって用紙に生じる皺やカールの影響もあって、印刷処理部内あるいは印刷処理部を通過した用紙をその下流に挟持して搬送する搬送手段の周辺で、紙ジャムが発生し易い。
ここで、搬送する用紙の側部を、その上面側から押さえ付けてめくれ上がりを抑制する技術が知られており(例えば、特許文献1参照)、また、用紙の供給時に、印刷ヘッドによる印刷処理部を案内板によって覆い、用紙の先端部を排紙方向へ案内する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、上記特許文献1の技術は、印刷を行う印刷ヘッドを備えたキャリッジの動きを、用紙を押さえるガイドに伝達させてガイドを回動させるため、印刷ヘッドが振れて印刷精度に影響を与えてしまう。しかも、このガイドは、用紙の給紙方向先端側を排紙方向へ案内するものではなく、印刷ヘッドに用紙が擦り付けられて汚れるのを防ぐことを目的として用紙の側部を押さえるもので、反り等を有する用紙を搬送経路に案内して導かせることはできない。
また、特許文献2の技術は、印刷ヘッドが用紙に印刷を施す印刷処理部を案内板によって覆うため、印刷が妨げられてしまう。つまり、用紙の案内時には印刷を行わないことを前提としたものである。
また、特許文献2の技術は、印刷ヘッドが用紙に印刷を施す印刷処理部を案内板によって覆うため、印刷が妨げられてしまう。つまり、用紙の案内時には印刷を行わないことを前提としたものである。
そこで、本発明は、処理部による高精度な印刷を妨げることなく、シート状の媒体を搬送経路に沿って良好に案内しながら搬送させることが可能な搬送機構及びそれを備えた記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明に係る搬送機構は、シート状の媒体を処理部へ導く搬送経路に沿う搬送基準位置へ案内する誘い込み機構を備えた搬送機構であって、前記誘い込み機構は、前記搬送基準位置に沿う押さえ込み位置と前記搬送基準位置から離れた待機位置との間で移動可能とされた押さえ込み部材を有し、前記押さえ込み部材と前記搬送基準位置との間に前記媒体の搬送方向の先端部が入り込んだ際に、待機位置に配置された前記押さえ込み部材が押さえ込み位置へ移動し、前記媒体の先端部を前記搬送基準位置に導くことを特徴としている。
この構成の搬送機構によれば、待機位置に配置された押さえ込み部材が押さえ込み位置へ移動することにより、媒体の搬送方向の先端側を搬送基準位置に押さえ付けて導くので、搬送方向の先端に大きな反り等があったとしても、この媒体の先端側を確実に搬送基準位置へ搬送経路に沿わせることができ、ジャム障害などを発生させることなく、媒体を良好に案内しながら搬送させることができる。
本発明に係る搬送機構において、前記処理部が、前記媒体に対して搬送方向に直交する方向へ移動するキャリッジに搭載され、前記押さえ込み部材は、前記処理部に対して前記搬送経路の下流側に設けられ、待機位置で前記キャリッジの移動範囲から外れた位置に配置され、押さえ込み位置で前記キャリッジと前記搬送経路との間に配置されることが好ましい。
この構成によれば、処理部を搭載したキャリッジが移動することにより搬送経路を形成することができない処理部の下流側に押さえ込み部材を設けたので、処理部周辺で媒体の搬送方向の先端に大きな反り等が生じたとしても、この媒体の先端側を確実に押さえ込んで搬送基準位置に導くことができる。
また、押さえ込み部材を待機位置へ移動させることにより、キャリッジの移動を邪魔することなく押さえ込み部材を退避させることができ、処理部により媒体に対して円滑に処理を行わせることができる。
また、押さえ込み部材を待機位置へ移動させることにより、キャリッジの移動を邪魔することなく押さえ込み部材を退避させることができ、処理部により媒体に対して円滑に処理を行わせることができる。
また、本発明に係る搬送機構において、前記押さえ込み部材が、前記媒体の搬送方向下流側の端部を中心として前記待機位置と前記押さえ込み位置との間で回動可能に支持されていることが好ましい。
この構成によれば、押さえ込み部材を回動させることにより、極めて容易に、押さえ込み部材を待機位置と押さえ込み位置の何れかに移動させることができる。
また、本発明に係る搬送機構において、前記押さえ込み部材は、その先端部近傍部分における前記搬送経路側に、先端へ向かって前記搬送経路から次第に離間する案内面を有することが好ましい。
この構成によれば、媒体の搬送方向の先端を案内面によって搬送経路側へ案内することができる。
また、本発明に係る搬送機構において、前記押さえ込み部材は、押さえ込んだ前記媒体を案内しながら転動するガイドローラを有することが好ましい。
この構成によれば、ガイドローラによって媒体の搬送方向の先端を搬送経路に沿って案内することができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係る記録装置は、搬送されるシート状の媒体へ印刷を施す記録装置であって、前記媒体を搬送する搬送機構として、上記の何れかの搬送機構を備えたことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、誘い込み機構を有する搬送機構を備えているので、媒体の搬送方向の先端に大きな反り等があったとしても、この媒体を搬送基準位置へ確実に導くことができる。これにより、ジャム障害などを発生させることなく、媒体を良好に案内しながら搬送させ、媒体へ高精度に印刷を行うことができる。
本発明によれば、待機位置に配置された押さえ込み部材が押さえ込み位置へ移動することにより、媒体の搬送方向の先端側を搬送基準位置に押さえ付けて導くため、処理部による高精度な印刷を妨げることなく、シート状の媒体を搬送経路に沿って良好に案内しながら搬送させることができる。
以下、本発明に係る搬送機構及び記録装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る記録装置の一実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示した記録装置に組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図であり、図3は図2に示した印刷処理部周辺の拡大図、図4は図3に示した第2搬送手段の平面図である。
図1は本発明に係る記録装置の一実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示した記録装置に組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図であり、図3は図2に示した印刷処理部周辺の拡大図、図4は図3に示した第2搬送手段の平面図である。
本実施の形態の記録装置1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、下部ケース3と上部ケース2とから構成される装置ケース4の前面中央に開口するカセット収容部9に、被搬送物であるシート状の媒体として用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。さらに、装置ケース4の前面左右には、インジケータ等の表示部7や電源スイッチ等の操作部8が配設されている。
また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。さらに、装置ケース4の前面左右には、インジケータ等の表示部7や電源スイッチ等の操作部8が配設されている。
装置ケース4内には、図2に示すように、円弧状搬送経路A及びこの円弧状搬送経路Aから排紙トレイ6へ繋がる直線状搬送経路Bを形成する搬送機構11を備えており、用紙カセット5と円弧状搬送経路Aと直線状搬送経路Bと排紙トレイ6とによって、用紙カセット5から繰り出された用紙Pを処理した後に前面の排紙トレイ6に戻すU字状搬送経路が形成されている。
搬送機構11は、ASF(オートシートフィーダ)部とPF(ペーパフィーダ)部とを有している。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状搬送経路Aに沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
ASF部は、用紙カセット5に収容されている用紙Pを一枚ずつ装置後方に繰り出す用紙繰り出し機構22と、この用紙繰り出し機構22が繰り出した用紙Pを円弧状搬送経路Aに沿って搬送する円弧状搬送部を形成する中間ローラ31及びガイド部34等から構成されている。
PF部は、図3に示すように、円弧状搬送部から搬送されてきた用紙Pを挟持して印刷処理部43のプラテン面51上に送る第1搬送手段40と、この第1搬送手段40によりプラテン面51上に送られる用紙Pに波打ち形状のくせ付けを施すコックリング付与機構53と、印刷処理部43を通過した用紙Pをその下流の排紙トレイ6に挟持して搬送する第2搬送手段55と、第2搬送手段55に設けられた誘い込み機構56とから構成されている。
ASF部の用紙繰り出し機構22は、図2に示したように、先端に繰り出し用のピックアップローラ21を備えたフレーム25の後端が支持ピン24によって図中上下方向に回動可能に構成されている。この用紙繰り出し機構22は、フレーム25の上下方向の回動により、用紙カセット5内の最上部の用紙Pに対してピックアップローラ21を接触させることが可能である。用紙繰り出し機構22は、記録装置1の休止時には図2に実線で示すようにフレーム25が水平に維持されて、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pから離れた状態に保たれる。そして、給紙時には、支持ピン24を中心とするフレーム25の下方への回動によって、図2に二点鎖線で示すように、ピックアップローラ21が用紙カセット5上の用紙Pに押し付けられ、ピックアップローラ21の回転によって用紙カセット5上の用紙Pが傾斜した摩擦パッド23に当接して、その摩擦力と用紙Pのこしの強さによって分離されながら、一枚ずつ中間ローラ31とガイド部34の間に繰り出される。給紙が済んで、印刷処理部43によって印刷が開始される時には、図2に実線で示したように、フレーム25は元の水平状態に戻される。
円弧状搬送経路Aは、図2に示すように、円弧状搬送経路Aの外側(記録装置1の背面側)に設けられ略円弧状に湾曲したガイド面を有するガイド部34と、円弧状搬送経路Aの内側(記録装置1の前面側)に設けられガイド部34の下方から上方に向かって用紙Pを送る中間ローラ31とを備えた構成である。また、ガイド部34には、下方側に設けられたリタードローラ32と、上方側に配置されたアシストローラ33とが設けられている。そして、ピックアップローラ21によって送り出された用紙Pは、中間ローラ31とリタードローラ32とによって挟持されて搬送され、さらに中間ローラ31とアシストローラ33とによって挟持されて搬送される。これにより、用紙Pは、中間ローラ31とガイド部34との間隙として形成された円弧状搬送経路Aに沿って搬送され、その先端部が記録装置前面側に向けられてU字状搬送経路を構成する直線状搬送経路Bに送り出される。
また、中間ローラ31の上方には、補助ガイド部材35を備えている。この補助ガイド部材35は、ガイド部34に対して後端側が回動可能に支持され、先端側が上下に動くようになっている。この補助ガイド部材35は、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bへ搬送される用紙Pを、その上方側から自重により押さえて、用紙Pを直線状搬送経路Bに沿って記録装置1の前方側に案内する。
PF部の第1搬送手段40は、図2に示したように、紙送りローラ対41,42により構成されている。紙送りローラ対41,42は、円弧状搬送経路Aの出口端(ガイド部34の下流側端部)から装置前面側に所定距離離れた位置に設けられており、円弧状搬送経路Aから直線状搬送経路Bに送り出されてきた用紙Pを挟持して印刷位置である印刷処理部43に搬送する。そして、回転駆動量を制御することにより、用紙Pを印刷処理部43に対して位置決めする。
印刷処理部43は、印刷ヘッド44を有するキャリッジ45を備えており、このキャリッジ45は、用紙Pの搬送方向と直交する方向、つまり、送り込まれた用紙Pに対してその幅方向へ往復移動可能に支持されている。
この印刷ヘッド44は、図2に示すように、用紙Pに向かってインク滴を吐出させる吐出ノズル46を有しており、この吐出ノズル46に対して、記録装置1の前方側には、用紙Pを検出するとともに、その幅を検出するPWセンサ47が設けられている。このPWセンサ47は、用紙Pに向かって照射した光の反射光を検出することにより、用紙Pの有無を検出し、キャリッジ45の移動により用紙Pの幅を検出する。
第2搬送手段55を構成する誘い込み機構56は、図3に示すように、印刷処理部43を通過した用紙Pの上面を所定の高さの搬送基準位置Hに押さえる3列のガイドローラ75,76,77とこれらガイドローラ75,76,77を所定の位置関係に支持する押さえ込み部材81とを備えている。そして、この誘い込み機構56のガイドローラ75,76,77のうちのガイドローラ76,77は、2列のピンチローラ78,79との間で協働して用紙Pを挟持して搬送する。
誘い込み機構56の3列のガイドローラ75,76,77は、図4に示すように、用紙搬送方向Xに沿ってそれぞれ所定の間隔を開けて間欠的に配列されている。これらのガイドローラ75,76,77は、その周方向に一定間隔で突起を備えた所謂ギザローラで、押さえ込み部材81に回転自在に支持されている。また、ガイドローラ75,76,77はコイルばね状の軸によって支持されており、用紙Pの押圧時に回転軸と直交する方向に適宜弾性変位して、用紙Pに対する位置及び接触圧が適切に調節されるようになっている。
2列のピンチローラ78,79は、最上流側のガイドローラ75を除いた、下流側2列のガイドローラ76,77に対応して配置されていて、これらのガイドローラ76,77との協働で、用紙Pを挟持して搬送する。
このように、最上流側のガイドローラ75は、用紙Pを挟持して搬送するために備えたピンチローラ78,79よりも上流側に設けられていて、2列のピンチローラ78,79と2列のガイドローラ76,77との間に用紙Pが挟持される前に、コックリング付与機構53が付けた用紙Pの谷部を維持するように、用紙Pの上面を押さえ込む。したがって、第2搬送手段55では、最上流側のガイドローラ75により用紙Pのコックリングが維持された状態で、用紙Pを挟持しつつ下流側へ搬送することができる。
プラテン面51は、その基板61に連続的に設けられた支持フレーム83を介し、ピンチローラ78に支持されている。
誘い込み機構56を構成する押さえ込み部材81は、その先端面に、円弧状に形成された案内面87を有しており、この案内面87によって浮き上がった用紙Pの先端85を搬送基準位置Hに誘導する。
この押さえ込み部材81の案内面87は、搬送基準位置Hから所定高さhだけ離れた位置に設定された始端87aから第2搬送手段55の最上流側のローラであるガイドローラ75の外周に近接する終端87bまで滑らかに連続し、かつ、終端87b付近は近接するガイドローラ75の外周に滑らかに連続する、凸状の湾曲面に形成されている。なお、案内面87は、湾曲面に限らず平面状の傾斜面であってもよい。
上記構造の誘い込み機構56の押さえ込み部材81は、第2搬送手段55の下流側における両側部に、下方へ延びた支持片81aを有しており、この支持片81aは、その中央部分が回動軸81bにて回動可能に支持されている。
これにより、この押さえ込み部材81は、搬送基準位置Hに沿う押さえ込み位置(図3に実線で示す位置)と、キャリッジ45の装置前方側の待機位置(図3に一点鎖線で示す位置)との間で回動可能とされている。
つまり、誘い込み機構56は、押さえ込み部材81を押さえ込み位置へ配置させることにより、用紙Pの搬送基準位置Hへの誘い込みを行い、押さえ込み部材81を待機位置に配置させることにより、移動するキャリッジ45に干渉することなく、キャリッジ45の移動範囲を含む印刷処理部43の周辺から外される。
また、キャリッジ45がホームポジションに移動することにより、押さえ込み部材81の回動範囲からキャリッジ45が外れ、押さえ込み部材81は、キャリッジ45に干渉することなく回動可能となる。
ここで、この押さえ込み部材81は、ピンチローラ78,79に連動して、これらピンチローラ78,79の駆動源によって回動される。なお、この押さえ込み部材81を単独で回動させる別個の駆動源を設けても良い。
そして、押さえ込み部材81が押さえ込み位置へ配置されることにより、搬送されて印刷処理部43へ送り込まれた用紙Pの先端部が案内面87によって搬送基準位置Hへ案内され、印刷ヘッド44による印刷処理が円滑に行われる。
ところで、この誘い込み機構56の上流側の印刷処理部43の周辺は、キャリッジ45が移動しながら用紙Pに対して印刷処理を行うための比較的大きなスペースを有することより、搬送方向の前方の先端部に大きな反りを有する用紙Pが搬送されると、この用紙Pの先端部が大きく浮き上がり、搬送基準位置Hから押さえ込み部材81の案内面87の始端87aの高さhを越えてしまい、搬送基準位置Hへ導かれずにジャム障害を生じてしまうことが考えられる。
このため、本実施形態に係る搬送機構では、上記のように用紙Pが大きく反っている場合にも、この用紙Pを搬送基準位置Hへ確実に導くために、次のように、誘い込み機構56を駆動させる。
印刷処理部43へ用紙Pが搬送されると、キャリッジ45が移動し、印刷ヘッド44によって印刷が開始される。この時点で、誘い込み機構56の押さえ込み部材81は、図5に示すように、キャリッジ45の移動に邪魔とならない待機位置に配置される。
印刷ヘッド44による印刷が進み、用紙Pの先端が第2搬送手段55に達すると、キャリッジ45がホームポジションへ移動する。この状態で、誘い込み機構56の押さえ込み部材81が搬送基準位置H方向への回動を開始する。
すると、図6に示すように、誘い込み機構56の押さえ込み部材81が用紙Pの先端を、上方側から押さえ付けるようにして回動する。
そして、この押さえ込み部材81が、搬送基準位置Hに沿う押さえ込み位置まで回動すると、図7に示すように、誘い込み機構56によって用紙Pの先端がガイドローラ75によって押さえ付けられるとともに、ガイドローラ76とピンチローラ78によって挟持され、搬送基準位置Hに配置される。
その後、再び、キャリッジ45が移動し、印刷ヘッド44によって用紙Pへの印刷が開始される。
その後、再び、キャリッジ45が移動し、印刷ヘッド44によって用紙Pへの印刷が開始される。
以上、説明したように、上記実施形態に係る搬送機構及びそれを備えた記録装置によれば、待機位置に配置された押さえ込み部材が回動されて押さえ込み位置へ移動することにより、用紙Pの搬送方向の先端を搬送基準位置Hに導くので、搬送方向の先端に大きな反り等があったとしても、この用紙Pの先端側を確実に搬送基準位置Hへ押し付けて搬送経路に沿わせることができる。これにより、ジャム障害などを発生させることなく、用紙Pを良好に案内しながら搬送させることができ、用紙Pへ高精度に印刷を行うことができる。
また、印刷ヘッド44を搭載したキャリッジ45が移動するため搬送経路を形成することができない印刷処理部43の下流側に押さえ込み部材81を設けたので、印刷処理部43の周辺にて用紙Pの搬送方向の先端に大きな反り等が生じたとしても、この用紙Pの先端側を確実に押さえ込んで搬送基準位置Hに導くことができる。
また、押さえ込み部材81を待機位置へ移動させることにより、キャリッジ45の移動を邪魔することなく押さえ込み部材81を退避させることができ、印刷ヘッド44により用紙Pへ円滑に印刷処理を行わせることができる。
また、押さえ込み部材81の先端部近傍部分における搬送経路側に、先端へ向かって搬送経路から次第に離間する案内面87を有するので、用紙Pの搬送方向の先端側を案内面87によって搬送経路側へ案内することができる。
また、押さえ込み部材81が、押さえ込んだ用紙Pを案内しながら転動するガイドローラ75,76,77を有するので、これらガイドローラ75,76,77によって用紙Pの搬送方向の先端側を搬送経路に沿って案内することができる。
なお、上記実施形態では、誘い込み機構56の押さえ込み部材81を回動させることにより、用紙Pの先端を搬送基準位置Hへ押さえ付ける構造としたが、押さえ込み部材81を昇降可能に支持し、キャリッジ45の移動の邪魔とならない上方側の待機位置から用紙Pを搬送基準位置Hへ押し付ける押さえ込み位置まで下降させて用紙Pの先端を押さえ込むような構造としても良い。
また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
1:記録装置、43:印刷処理部(処理部)、44:印刷ヘッド、45:キャリッジ、55:第2搬送手段(搬送機構)、56:誘い込み機構、75,76,77:ガイドローラ、81:押さえ込み部材、87:案内面、H:搬送基準位置、P:用紙(媒体)
Claims (6)
- シート状の媒体を処理部へ導く搬送経路に沿う搬送基準位置へ案内する誘い込み機構を備えた搬送機構であって、
前記誘い込み機構は、前記搬送基準位置に沿う押さえ込み位置と前記搬送基準位置から離れた待機位置との間で移動可能とされた押さえ込み部材を有し、前記押さえ込み部材と前記搬送基準位置との間に前記媒体の搬送方向の先端部が入り込んだ際に、待機位置に配置された前記押さえ込み部材が押さえ込み位置へ移動し、前記媒体の先端部を前記搬送基準位置に導くことを特徴とする搬送機構。 - 請求項1に記載の搬送機構であって、
前記処理部は、前記媒体に対して搬送方向に直交する方向へ移動するキャリッジに搭載され、前記押さえ込み部材は、前記処理部に対して前記搬送経路の下流側に設けられ、待機位置で前記キャリッジの移動範囲から外れた位置に配置され、押さえ込み位置で前記キャリッジと前記搬送経路との間に配置されることを特徴とする搬送機構。 - 請求項1または2に記載の搬送機構であって、
前記押さえ込み部材は、前記媒体の搬送方向下流側の端部を中心として前記待機位置と前記押さえ込み位置との間で回動可能に支持されていることを特徴とする搬送機構。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の搬送機構であって、
前記押さえ込み部材は、その先端部近傍部分における前記搬送経路側に、先端へ向かって前記搬送経路から次第に離間する案内面を有することを特徴とする搬送機構。 - 請求項1から4の何れか一項に記載の搬送機構であって、
前記押さえ込み部材は、押さえ込んだ前記媒体を案内しながら転動するガイドローラを有することを特徴とする搬送機構。 - 搬送されるシート状の媒体へ印刷を施す記録装置であって、
前記媒体を搬送する搬送機構として、請求項1から5の何れか一項に記載の搬送機構を備えたことを特徴とする記録装置。
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JP2017052118A (ja) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置及び媒体押さえ方法 |
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2005
- 2005-12-28 JP JP2005377363A patent/JP2007176017A/ja active Pending
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