JP2007164422A - 情報処理装置および情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 最終出力物を得るために必要となるワークフローが自動的に生成されるが、セキュリティに関しては一切考慮されていないため、処理途中に情報が漏洩する恐れがあった。
【解決手段】 オーダされた処理を実行するワークフローを自動的に生成する場合、セキュリティを考慮したワークフローの自動生成処理を実行する。
【選択図】 図10
【解決手段】 オーダされた処理を実行するワークフローを自動的に生成する場合、セキュリティを考慮したワークフローの自動生成処理を実行する。
【選択図】 図10
Description
本発明は、複数の処理工程から成る処理を実行する情報処理装置及び情報処理方法ならびに情報処理を実行するプログラムに関するものである。
従来、第三者(顧客、クライアント)から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、該クライアントの所望の出力物を作成し、それを該クライアントに納品することでクライアントから報酬を得る商業的印刷業界がある。
この商業的印刷業界では、オフセット製版印刷機などの大規模な印刷装置等を用いるのが主流である。該印刷業界では、入稿、デザインやレイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、発送といった具合に様々な工程を踏んで作業を進めてきた。これは、上述のような印刷機の利用には版下作成を欠かすことができず、一度版下を作成すると、その修正は容易でなく、且つコスト的にかなり不利であるため、入念な校正、即ちレイアウトのチェックや色の確認作業が必須な事等に起因する。このように、該印刷業界では、大掛かりな装置を必要とし、尚且つ、クライアントが所望する印刷物を作成するのに時間も必要であった。しかも、それぞれの作業には専門知識が必要であり、いわば職人と呼ばれる熟練者のノウハウが必要であった。
一方で、最近、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化に伴い、上記のような印刷業界に対抗して、プリント・オン・ディマンド(POD)と呼ばれる市場がある。このPOD市場では、大量部数や大量ジョブを、大掛かりな装置、システムを用いずに、短納期で取り扱えることを目指して、例えば、デジタル複写機やデジタル複合機等のデジタル画像形成装置を最大限に活用している。このPOD市場は、電子データを用いたディジタルプリントを実現する市場である。このようなPOD市場では、従来の印刷業界に比べてディジタル化を融合し、コンピュータを利用した管理、制御が浸透してきている。
また、上記POD市場においても、出力結果を得るために複数の処理工程(例えば、印刷前処理工程、印刷処理工程、印刷後処理工程)からなるワークフローを生成する。そして、該ワークフローの処理工程に従って処理を進めることにより、効率的に発注者が所望とする出力結果を得ている。
上記複数の処理工程からなるワークフローを自動的に生成する方法として特許文献1が挙げられる。特許文献1には、最終成果物(本願では最終出力物とする)を得るために必要となるワークフローを自動的に生成することが記載されている。そのために、特許文献1では、最終出力物としての属性値からなる出力用件および予め記憶されているワークフロー生成ルールおよび各処理モジュールの有無や各処理モジュールはどのコンピュータで実行可能かなどを示す環境情報を用いている。
特開2004−164570
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明によれば、最終出力物を得るために必要となるワークフローが自動的に生成されるが、安全度に関しては一切考慮されていなかった。
例えば、印刷工程と印刷後処理工程を有するワークフローが生成された場合、印刷処理後、印刷後処理を実行する必要がある。印刷装置と印刷後処理を実行すべき装置が物理的に離れた機器である場合、印刷物を手作業で印刷後処理装置に移す必要がある。その際、印刷物の紛失など情報が漏洩する恐れがある。また、印刷装置と印刷後処理装置が必ずしも同一のフロアや敷地内に存在するとは限らず、印刷物の運送に伴い情報の漏洩がさらに生じやすくなる恐れもある。
本願は、上記課題に鑑みてなされたものであり、最終出力物を得るために生成されたワークフローから、出力処理を実行すべきワークフローを決定する場合、安全度を考慮したワークフローを決定することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による情報処理方法は以下の構成を備える。即ち、出力設定情報および印刷データから構成される出力情報を処理するために、複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートを生成する情報処理装置であって、前記出力設定情報に従って前記印刷データを処理するためのデバイスを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された各処理工程の処理を実行するデバイスを組み合わせて、前記印刷データを処理するための処理ルートを生成する生成手段と、予め定められた条件に従って前記生成手段によって生成された処理ルートの安全度を決定する安全度決定手段と、前記安全度決定手段によって決定された安全度に従って前記印刷データを処理する処理ルートを決定する決定手段を有することを特徴とする情報処理装置。
本願を用いることによって、最終出力物を得るために生成されたワークフローからセキュリティを考慮して出力処理を実行するワークフローを決定するため、ワークフローに従った出力処理を実行する際に、機密情報が漏洩する恐れを防止できる。
(実施例)
[システム全体の構成]
まず、図34に、本実施形態のホストコンピュータ(クライアントコンピュータ、情報処理装置と同義)を説明するブロック図を示す。なお特に断りがない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LANやWAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。また、クライアントコンピュータと記載したがこれに限る必要はなく、情報処理装置であれば基本的に図34と同じ構成となる。よって、例えば後述するMISサーバも図34と同じ構成となる、
図34において、3400はホストコンピュータで、ROM3403のプログラム用ROMあるいは文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU3401を備えている。CPU3401は、システムバス3404に接続される各デバイスを総括的に制御する。
[システム全体の構成]
まず、図34に、本実施形態のホストコンピュータ(クライアントコンピュータ、情報処理装置と同義)を説明するブロック図を示す。なお特に断りがない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LANやWAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。また、クライアントコンピュータと記載したがこれに限る必要はなく、情報処理装置であれば基本的に図34と同じ構成となる。よって、例えば後述するMISサーバも図34と同じ構成となる、
図34において、3400はホストコンピュータで、ROM3403のプログラム用ROMあるいは文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU3401を備えている。CPU3401は、システムバス3404に接続される各デバイスを総括的に制御する。
また、このROM3403のプログラム用ROMあるいは外部メモリ3411には、CPU3401の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等を記憶する。また、ROM3403のフォント用ROMあるいは外部メモリ3411には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM3403のデータ用ROMあるいは外部メモリ3411には上記文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶する。
3402はRAMで、CPU3401の主メモリ、ワークエリア等として機能する。3405はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード3409や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。3406はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)3410の表示を制御する。
3407はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム、アプリケーション、フォントデータ、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶するハードディスク(HD)等の外部メモリ3411とのアクセスを制御する。また、DKC3407は、フロッピー(登録商標)ディスクとのアクセスも制御可能である。
3408はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インターフェース3421を介して外部デバイスに接続されて、外部デバイスとの通信制御処理を実行する。なお、CPU3401は、例えばRAM3402上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT3410上でのWYSIWYGを可能としている。
また、CPU3401は、CRT3410上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える。
図1は、本システム全体の基本構成の一例を示すブロック図である。
本ブロック図は、1つまたは複数のエンドユーザ環境101と、インターネットを介して接続されているPOD(Print On Demand)サイト環境102から成っている。
エンドユーザ環境101は、プリントの発注依頼を行う発注者が存在し、それぞれのエンドユーザ環境102からそれぞれのクライアントPCを利用して、プリントジョブの依頼を始めとして、ジョブのステータス確認などができる。
一方、PODサイト環境102においては、工程管理部103、プリプレス部104、ディジタルプリント部105、そしてポストプレス部106の4つの工程を処理するシステムから成り立っている。
工程管理部103は、PODサイト環境における工程管理部103、プリプレス部104、ディジタルプリント部105、ポストプレス部106の各工程を処理するシステムに対して作業を指示する。つまり、工程管理部103は、コンピュータや各種デバイスにより構成される本システムのワークフローを一元管理する部分である。前述のエンドユーザ101からジョブを受信したり、エンドユーザからのジョブを保管する。さらに、エンドユーザ101からのジョブの指定に基づいて各工程における作業をワークフローとして組み立てたり、各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールしたりといった役割を果たす。
プリプレス部104は、工程管理部103より受信したプリプレスジョブの作業指示に基づいて、スキャナ/MFP等のスキャンデバイスを用いてエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンする。なお、MFPとは、Multi Function Peripheralの略語であり、複合機を意味する。そして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやクライアントPCに取り込むとともに、画像補正やファイルのマージやページの挿入/削除や各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。また、必要に応じて最終成果物のレイアウトや色味を確認するためのプルーフ出力を実行する。
ディジタルプリント部105は、工程管理部103あるいはプリプレス部104より受信したプリントジョブの作業指示に従って、白黒MFPやカラーMFP等によりエンドユーザから受け取った紙原稿をコピーする。また、クライアントPCからプリンタドライバやホットフォルダを経由して、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルやそれらを編集した文書/画像ファイルをプリントデバイスを用いて印刷する。
ポストプレス部106は、工程管理部103あるいはプリプレス部104あるいはディジタルプリント部105より受信したポストプレスジョブの作業指示に従って、紙折り機、中綴じ製本機、くるみ製本機、断裁機、封入機、帳合機等の後処理デバイスを制御する。さらに、ディジタルプリント部105より出力された出力物に対して、紙折り、中綴じ製本、くるみ製本、断裁、封入、帳合等の仕上げ処理を実行する。
図2は、工程管理部103の構成の一例を示すブロック図である。
工程管理部103は、ネットワークに接続されたMIS(Management Information System)サーバ、受注サーバ、ファイルサーバ、クライアントPCなどから成り立っている。
ここで、MISサーバは、受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するシステムにおけるサーバである。
受注サーバは、インターネットを利用して、エンドユーザ環境101からジョブを受信するサーバである。受信したジョブは、ジョブの識別情報(例えばID番号)で管理され、ID番号と管理上必要となる情報はMISサーバに伝えられ、MISサーバの指示に従って、画像データなどのそれ以外の情報と一緒に下流の工程に伝えられる。
ファイルサーバは、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザから受信したジョブを保管するため文書管理サーバである。一般に、画像データと前回出力の際のジョブの設定情報(ジョブチケット)を一緒に保存してある。
工程管理部103におけるこれらのMISサーバ、受注サーバ、ファイルサーバ、クライアントPC間でやり取りされる情報は、JDFと呼ばれるジョブの作業指示を記載したジョブチケットなどを利用して情報交換する。なお、JDFとは、Job Definition Formatである。このジョブチケットを用いてジョブを転送したり、制御コマンドを発行することで、工程管理部103が、プリプレス部104、ディジタルプリント部105、ポストプレス部106と連携をとってトータルなワークフローの自動化を提供している。
[プリプレス部のシステム構成]
図3は、プリプレス部104の構成の一例を示すブロック図である。
図3は、プリプレス部104の構成の一例を示すブロック図である。
プリプレスサーバは、スキャナ/MFP等のスキャンデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンする。そして、スキャン画像ファイルとして取り込むとともに、斜行補正や黒点除去等の画像補正を実行したり、エンドユーザから受信した複数個の文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンした複数個のスキャン画像ファイルをマージする。さらに、プリプレスサーバは、ページを挿入/削除したり、ページ番号やアノテーションの追加、インデックス紙や表紙や合紙の挿入、N−up印刷や多連印刷の指定等の各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。
プリプレス部の構成としては、図示したように1つのプリプレスサーバと複数のクライアントPCで構成するようにしてもよいし、プリプレスサーバなしで複数のクライアントPCのみで構成するようにしてもよい。
エンドユーザから受信したジョブがコピージョブの場合は、まず作業者がスキャナ/MFP等のスキャンデバイスにより紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやクライアントPCに取り込む。取り込んだスキャン画像が斜めに傾いてしまった場合は、斜行補正処理を実行する。これにより、プリプレスサーバは、スキャン画像の傾きを補正し、取り込んだスキャン画像にパンチ穴やゴミがある場合は、黒点除去処理を実行することにより、スキャン画像のパンチ穴やゴミを除去することが可能である。
また、エンドユーザから受信したジョブがプリントジョブの場合は、まず作業者がプリプレスサーバやクライアントPCにエンドユーザから受信した文書/画像ファイルを取り込む。
エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルが複数個存在する場合は、これらのファイルをマージする。
エンドユーザから受信したファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたファイルをさらに編集する必要がある場合は、例えば作業者が複数ページのレイアウトを確認しながら、編集対象ファイルに対して他のファイルからのページを挿入する等の処理がある。また、作業者がページ番号やアノテーションを追加したり、N−up印刷や多連印刷を指定したり、インデックス紙、表紙、合紙を挿入したり、ステープルやパンチやZ折り等の後処理を指定したりといったような各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行する。なお、アノテーションとは、(機密情報を表わすウォーターマークやロゴ等の文字や画像であり、多連印刷とは、1つの印刷面に複数ページをレイアウトする印刷を指す。
このプリプレス部では、ダイレクトメールの宛名印刷や顧客別のパンフレットといったようなワントゥーワンマーケティングを実現する。そのために、プリプレス部は、プリプレスサーバや別サーバに構築したデータベースと連携して、同一ドキュメントを複数部印刷しながら、宛先や関連データを差し替えて印刷するバリアブル印刷システムを構築することも可能である。
印刷業界では、製版・印刷工程に入る前に、広告主にプレゼンテーションすることを目的としたカラーカンプ(Color Comprehensive Layout)と呼ばれる出力がある。しかし最近では、パーソナルコンピュータを使って出版物を作成するDTPや、印刷工程で画像の修正や合成などに使用するCEPSで処理したディジタルカラー画像をカラーMFP等のカラープリンタ等で出力したカラーの出力物がカラーカンプに用いられている。なお、DTPは、DeskTop Publishingであり、CEPSは、Color Electronic Prepress Systemである。
MFP等のプリンタを利用したPODでは、カンプに相当するレイアウト確認と簡易的な色味確認やプルーフに相当する詳細な色味確認を含めて、同じカラーMFP等によりプルーフ出力することが可能である。
このプリプレス部では、必要に応じてこのような最終成果物のレイアウトや色味を確認するために、MFPにプルーフ出力することも可能である。
プリプレス部におけるこれらのプリプレスサーバ、クライアントPC、スキャナ、MFPは、ネットワークにより接続され、ジョブを転送したり、制御コマンドを発行したりして、プリプレス部で受信したジョブを処理していくことになる。
[ディジタルプリント部のシステム構成]
図4は、ディジタルプリント部105の構成の一例を示すブロック図である。
図4は、ディジタルプリント部105の構成の一例を示すブロック図である。
ここには、ネットワークに接続されたプリントサーバ、クライアントPC、カラーMFP及び白黒MFPがそれぞれ1つまたは複数個存在している。
プリントサーバは、2つの役割を持っている。1つ目はディジタルプリント部の外部と情報の送受であり、入稿されるジョブの画像情報や設定情報などは、まずプリントサーバに入力され、そのジョブが終了するとステータスなどの情報を外部に知らせる役割を持っている。もう1つはディジタルプリント部内部の管理制御であり、外部から入力されたジョブ及び、ディジタルプリント部の内部で発生したジョブは、プリントサーバにて一元管理されている。そして、ディジタルプリント部の内部にある全てのデバイスと全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除などの制御が行えるようになっている。
クライアントPCは、入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ内で管理されているデバイスやジョブの監視や制御の補佐する役割を持っている。
カラーMFP及び白黒MFPは、スキャン、プリント、コピーなど様々な機能を有する画像形成装置であり、カラーMFPと白黒MFPとでスピードやコストなどが異なるため、それぞれの用途に応じて使い分ける必要がある。
[ポストプレス部のシステム構成]
図5は、ポストプレス部106の構成の一例を示すブロック図である。
図5は、ポストプレス部106の構成の一例を示すブロック図である。
ポストプレス部は、ポストプレスサーバ、クライアントPC、及び、紙折り機、断裁機、中綴じ製本機、くるみ製本機に代表される後処理機器で構成されている。
まず、ポストプレスサーバは、後処理工程を統括管理するコンピュータであり、受注サーバにて受け付けたジョブの指示やMISサーバから出されるジョブの指示などに基づいて、ポストプレス部で仕上げ可能な後処理条件を作る。そして、エンドユーザの要求通りの後処理(仕上げ処理)工程の指示を行う。一般に、ポストプレスサーバがポストプレス部106の外とJDFなどの情報交換手段を使って、ポストプレス内部でのコマンドやステータスでそれぞれの後処理機器と情報交換している。
後処理機器は、3つの種類に分類することができ、以下のように定義する。
(1)インラインフィニッシャ:紙パスがMFPと物理的に接続されており、かつ、操作指示や状況確認もMFPと電気的に接続されている後処理装置。
(2)ニアラインフィニッシャ:紙パスはMFPと接続されておらず、作業者(オペレータ)が出力物の運搬、出力物の設定を行うが、操作指示や状況確認はネットワークなどの通信手段を介して電気的に情報送受可能な後処理装置。
(3)オフラインフィニッシャ:紙パスも操作指示や状況確認などの通信手段もMFPと全く接続されておらず、作業者が出力物の運搬、出力物の設定、手作業での操作入力、機器自体が発する状況報告を作業者が目視で確認する後処理装置。
(1)インラインフィニッシャ:紙パスがMFPと物理的に接続されており、かつ、操作指示や状況確認もMFPと電気的に接続されている後処理装置。
(2)ニアラインフィニッシャ:紙パスはMFPと接続されておらず、作業者(オペレータ)が出力物の運搬、出力物の設定を行うが、操作指示や状況確認はネットワークなどの通信手段を介して電気的に情報送受可能な後処理装置。
(3)オフラインフィニッシャ:紙パスも操作指示や状況確認などの通信手段もMFPと全く接続されておらず、作業者が出力物の運搬、出力物の設定、手作業での操作入力、機器自体が発する状況報告を作業者が目視で確認する後処理装置。
後処理機器には、断裁処理工程、中綴じ製本処理工程、紙折処理工程等の記録紙に対する様々なシート加工処理を、MFP等の画像形成装置にて印刷された記録紙に対して施す機能を有しており、エンドユーザに提供する製本形態に加工するように制御する。
ポストプレスサーバが管理するニアラインフィニッシャ(時には、オフラインフィニッシャも含めて)には、図に示した紙後処理機の他に、ステープラ、穴あけ機、封入機あるいは、帳合機(コレータ)を初めとして様々なものがある。ポストプレスサーバはこれらのニアラインフィニッシャと予め決められたプロトコルで逐次ポーリングなどでデバイスの状況やジョブの状況を把握し、ジョブの実行状況を管理する。尚、本実施形態は、上述の複数のシート処理をそれぞれ別々のシート処理装置により実行可能にする構成でも、複数種類のシート処理を1台のシート処理装置が実行可能にする構成でも良い。又、複数のシート処理装置のうちのいずれかのシート処理装置を本システムに具備する構成でも良い。
[JDFによる製本のしくみ]
図6は、JDF(Job Definition Format)を利用して製本処理を実行する一例を示す階層図である。
図6は、JDF(Job Definition Format)を利用して製本処理を実行する一例を示す階層図である。
「本」を作成するには、表紙を作ったり、中身を作ったり、あるいは、それらを製本処理したりと様々な工程を経て「本」が作成され、エンドユーザに届けられる。
JDFでは、出力物を構成する際に、物理的な出力物を形作る工程をプロダクトノード601と定義している。そして、プロダクトノードを形作るための処理工程をプロセスノード602、プロダクトノードを作成するための中間的段階の要素でいくつかのプロセスノードの集合体をプロセスグループノード603と呼んで区別している。
図6は、印刷結果である表紙と中身(本文)に対してくるみ製本と断裁を行って、本全体を構成する例を示している。「表紙」というプロダクトノードは、「表紙の出力」というプロセスグループノード1つから成っている。その「表紙の出力」というプロセスグループノードは、表紙を印刷してできる「表紙出力のプロセス1」というプロセスノードと、その出力されたものに対してラミネートやニス加工などで表面加工処理する「表紙の加工処理」というプロセスノードから成っている。
同様にして、「中身」というプロダクトノードは、「カラーページの出力」というプロセスグループノードと、「白黒ページの出力」というプロセスグループノードから成り立っている。そして、それぞれのプロセスグループノードは、「ページのRIP処理」と「ページのプリント処理」というプロセスノードから成っている。
そして、「本全体の製本処理」というプロセスグループノードを使って、上記「表紙」と「中身」は製本処理されており、その「本全体の製本処理」は、「くるみ製本処理」と「断裁処理」というプロセスノードで成り立っている。
JDFファイルは、これらの各ノード情報とその属性情報が記載されたファイルであり、JDFマネージャが、このJDFファイルの作成や変更を担当する。
一方、JDFワーカと呼ばれる装置は、JDFマネージャから吐き出されたJDFファイルを受け取って、そこに記載された情報に基づいて、必要な作業を担当する。なお、図6ではプロセスノード603には処理内容しか記述されていないが、当然、どのデバイスでどの処理を行うかを特定してあってもよい。
MISサーバは、工程管理部103の主要な装置の一つであり、管理情報システム、あるいは、経営管理システムと呼ばれる企業の経営や管理などの意思決定に必要な情報を収集・分析するためのシステムサーバである。一般的にMISサーバは、宣伝、受注、見積もり、計画、生産、出荷、在庫、購入、販売を始めとする様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するシステムにおけるサーバである。特に印刷業界におけるMISサーバは、印刷生産工程管理システムとしてサーバの側面を持つ。MISサーバは、印刷生産設備や印刷生産資源を一元管理する。さらにMISサーバは、JDFと呼ばれる印刷ジョブを処理するための作業指示が記載されたジョブチケットによって、受注から納品あるいは費用回収に至るまでのトータルなワークフローを自動化する仕組みを提供することができる。なお、印刷ジョブとはJDFと印刷データから構成される。
MISサーバは、この経営管理システムの中心となるサーバコンピュータであり、エンドユーザからのジョブの指定に基づいて、PODサイト環境における各工程に対してジョブごとの作業指示を記載したJDFを発行する。コンピュータや各種デバイスにより構成される本システムは、JDFの記載内容に従って処理する。
また、このMISサーバは、PODサイト環境における各工程との間でJMF(Job Messaging Format)と呼ばれるメッセージを交換する。このJMFを用いて各デバイスが具備する機能情報や能力情報、各デバイスのステータス情報、受け付けたジョブの進捗情報等を取得することにより、本システムのワークフローを一元管理する。
さらに、このMISサーバは、ワークフローエディタ、ワークフローエンジンに代表されるプロセス管理機能あるいは、ジョブやデバイスの日程時間管理を行うスケジューラ機能を内蔵する。さらに、これらの機能を持つアプリケーションなどと連携して処理を行う。MISは、各工程における作業をワークフローとして組み立てて実行指示するとともに、各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールすることにより、各工程におけるワークフローを自動化することも可能である。
ただし、MISサーバ内のこれらの様々な機能は、経営者、工程管理者(工務)、現場のオペレータ、見積もりを用意する営業マンなど様々な作業者が別々なクライアントPCを利用してデータ参照する。そのため、それぞれユーザIDやパスワードなどを用いていたり、アプリケーションソフトウェアとしてもライセンス管理されたりしていることが多い。
[受注サーバのしくみ]
受注サーバは、いわゆるPODにおける電子商取引(EC:Electronic Commerce)の仲介役で、インターネット等の通信媒体を介してエンドユーザ環境101のクライアントPCからジョブを受発注するためのサーバである。受注サーバは、エンドユーザ環境から見ると、インターネット上のウェブページを利用した電子店舗となる。
受注サーバは、いわゆるPODにおける電子商取引(EC:Electronic Commerce)の仲介役で、インターネット等の通信媒体を介してエンドユーザ環境101のクライアントPCからジョブを受発注するためのサーバである。受注サーバは、エンドユーザ環境から見ると、インターネット上のウェブページを利用した電子店舗となる。
例えば、発注依頼したいジョブがプリントジョブの場合、クライアントは、エンドユーザ環境のクライアントPCのブラウザからユーザ認証を行う。その後に、クライアントは、どのようなプリント条件で出力させるかを指定するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を入力する。その結果、エンドユーザ環境のクライアントPCから該受注サーバに対して、インターネットを経由してプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等とともにプリント対象となる文書/画像ファイルを電子データとして送付する。受注サーバは、これらの印刷処理に関する情報を受け取る。
受注サーバもしくはエンドユーザ環境の各クライアントPCに例えばホットフォルダを具備する。これにより、クライアントは、プリント対象となる文書/画像ファイルやそれに付随するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等をホットフォルダに保存する。この保存処理に従って、保存されたデータが、自動的に転送されきるように構成してもよい。このホットフォルダは、プリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を属性として含む仮想的なフォルダであり、受注サーバもしくはエンドユーザ環境の各クライアントPCが具備するハードディスク等のメモリ(不図示)に複数個作成可能なものである。例えば、エンドユーザがエンドユーザ環境の各クライアントPCからこのホットフォルダにプリント依頼する文書/画像ファイルをドラッグ&ドロップする。その結果、受注サーバまたはエンドユーザ環境の各クライアントPCの監視プログラムが該文書/画像ファイルの存在を認識する。そして、該ホットフォルダに設定されているプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を用いて処理することによって、受注サーバがこれらの情報を読み出すことが可能となる。
また、発注依頼したいジョブがコピージョブの場合は、文書/画像ファイルを電子データとして送付しない代わりに、コピー対象となる紙原稿を物理媒体として宅配便等で別送する。エンドユーザ環境のクライアントPCのブラウザからは、どのようなコピー条件で出力させるかを指定するコピー条件設定やその他のコピー依頼情報を入力する。この場合、別送されたコピー対象となる紙原稿と受注サーバに送付されたコピー条件設定やその他のコピー依頼情報等との関連付けてコピー処理を行う。
[受発注におけるワークフロー]
図7は、エンドユーザからのジョブの受発注におけるワークフローの一例を示す図である。
図7は、エンドユーザからのジョブの受発注におけるワークフローの一例を示す図である。
図7における左側のブロック701は、エンドユーザである発注者の作業、右側のブロック702は、PODサイトにおける作業者の作業を示す。
まず発注者は、インターネット上のウェブページを利用して、PODサイトの受注サーバに対して、仮発注を実行する。
例えば、発注依頼したいジョブがプリントジョブの場合は、エンドユーザ環境のクライアントPCのブラウザからユーザ認証を行った後に、どのようなプリント条件で出力させるかを指定するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を入力する。これらの入力情報が、エンドユーザ環境のクライアントPCから該受注サーバに対して送付され、ウェブサーバとして機能する受注サーバにプリントジョブを仮発注する。
また、発注依頼したいジョブがコピージョブの場合は、文書/画像ファイルを電子データとして送付しない代わりに、コピー対象となる紙原稿を物理媒体として宅配便等で送る。エンドユーザ環境のクライアントPCのブラウザからは、どのようなコピー条件で出力させるかを指定するコピー条件設定やその他のコピー依頼情報を入力する。そして、PODサイトにおいて物理媒体と入力情報を関連付けて、コピー処理を実行する。
発注者から仮発注を受けたPODサイトの受注サーバでは、仮受注したジョブに対して受付や保存等の仮受注のための処理を実行するとともに、受注サーバあるいはMISサーバにおいて作業担当者の割り当てを実行する。
作業担当者の割り当て方法としては、受注サーバのスケジューラにより適切な作業担当者に対して作業を自動的に割り当てる方法、作業者の管理者が適当な作業担当者を手動割り当てする方法いったように、様々な方法が考えられる。
さらにPODサイトの受注サーバあるいはMISサーバでは、仮受注したジョブに対してコストの見積りを実行する。この見積りは、仮発注時に発注者が入力したプリント条件やコピー条件等を参照して、ジョブに必要な作業や資源に関わる費用や配送料等の諸経費の見積りに基づいたトータルコストを算出し、発注者に対して見積り金額を提示する。
見積り金額の提示を受けた発注者が、受注サーバからの情報(コストなど)を承認すると、PODサイトの受注サーバに対して正式発注を実行する。この際、仮発注したジョブのプリント条件やコピー条件等を正式発注時に変更することも可能である。
PODサイトの受注サーバが発注者より正式発注を受けると、工程管理部103、プリプレス部104、ディジタルプリント部105、ポストプレス106の各工程を利用して、正式受注したジョブに対する各種処理を実行する。
PODサイトにおける印刷/製本等の各種処理を終了したならば、発注者より予め指定された配送先に対して最終成果物(印刷物)を配送することにより、発注者(クライアント)が最終成果物(印刷物)を受け取ることになる。
[ジョブチケットによるワークフロー]
図8は、ジョブチケットにより実現されるワークフロー構成の一例を示す図である。
図8は、ジョブチケットにより実現されるワークフロー構成の一例を示す図である。
MISサーバ801は、受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するシステムである。MISサーバ801は、ワークフローにおける作業指示が記述されたジョブチケットに相当するJDFデータを作成するためのJDF作成アプリケーションを保持している。
プリントサーバ802は、ディジタルプリント部に投入されるジョブを受信すると共に、ディジタルプリント部全体を管理および制御するためのサーバである。プリントサーバ802は、JDFデータを解釈するためのJDFパーサ、PDF/PS等の各種PDLデータを処理するためのPDLコントローラ、MFP等のプリンタエンジンと接続するためのプリンタインターフェースにより構成される。
ポストプレスサーバ803は、ポストプレス部に投入されるジョブを受信すると共に、ポストプレス部全体を管理するためのサーバである。ポストプレスサーバ803は、JDFデータを解釈するためのJDFパーサ、フィニッシャ−Aとフィニッシャ−Bと接続するためのフィニッシャ−Aインターフェースとフィニッシャ−Bインターフェースにより構成される。
ジョブチケットによるワークフローは、以下のように実現される。
MISサーバ801に受注ジョブが投入されると、作業者は、MISサーバにインストールされているJDF作成アプリケーションにより、作業指示が記述されたジョブチケットに相当するJDFデータを作成する。
作成されたJDFデータがプリントサーバ802に渡されると、プリントサーバ802におけるJDFパーサがJDFデータを解釈して、JDFに記述されている作業指示に従ってジョブを処理する。例えばJDFデータには、出力用紙サイズや両面片面印刷やN−up等のパラメータが指定されている。これらの作業指示内容をJDFパーサが解釈して、PDLコントローラに対して作業指示内容を伝える。PDLコントローラは、JDFデータの内容に従って、PDF/PS等のPDLデータを処理するとともに、プリンタインターフェースを介してMFPに対して印刷を指示する。
作成されたJDFデータがポストプレスサーバ803に渡されると、ポストプレスサーバにおけるJDFパーサがJDFデータを解釈して、ポストプレス部に対するジョブを処理する。例えばJDFデータには、くるみ製本や中綴じ製本や断裁等の印刷後処理が指定されており、ポストプレスサーバ803のJDFパーサはこれらの処理内容を解析して、解析結果をフィニッシャーに指示する。これにより、フィニッシャーAおよびフィニッシャーBはJDFにて指示された内容に従った後処理を実行する。
[ファイルサーバのしくみ]
ファイルサーバは、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザの顧客情報、受信したジョブ(プリント対象となる文書/画像ファイルや付随するプリント条件設定等)を保管する。
ファイルサーバは、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザの顧客情報、受信したジョブ(プリント対象となる文書/画像ファイルや付随するプリント条件設定等)を保管する。
このように一度処理した情報を保持しておくことで、再印刷の要求が入った場合などに、保持してある情報を呼び出して顧客情報や前回のジョブなどを参照して迅速に対応することが可能となる。
ファイルの形態は、アプリケーションファイルデータ、PDLデータ、プリントレディデータ(RIP後のデータで、ビットマップファイルそのものやTiffファイルのように圧縮された形式がある)などがある。あるいは、それらの中間データ(ディスプレイリストのように最終出力ではないが、PDLデータとプリントレディデータとの中間的な存在)など用途に応じて保管することができる。
保管に当たっては、プリントレディデータの保管は大きな容量のデータとなってしまうため、別の記憶メディア(CD−ROMやMO、ZIPなど)に記録したり、PDLデータであっても古いものや容量の大きいものは同様に別メディアなどに保管してもよい。また、ユーザが希望した場合には、最終出力と一緒に送り返すことも可能である。
このように、ファイルサーバは、エンドユーザからの再印刷要求がなされる度に、その都度、そのユーザのジョブデータを、上記記憶媒体から読み出して再印刷処理を可能とする。
一方で、保管されたデータをユーザがリストアして再印刷要求をかける事もある。例えば、受注サーバがエンドユーザ環境のクライアントPCより受信したプリントジョブの文書/画像ファイルをオリジナル原稿のままファイルサーバのメモリユニット(不図示)に格納して、一定期間保持する。そして、エンドユーザからの同一原稿によるプリントジョブの再発注時には、エンドユーザから文書/画像ファイルを再度送信してもらうことなく、再発注を処理することが可能となる。
また、エンドユーザから受け取ったコピージョブの紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとして取り込んだ後、ファイルサーバのメモリユニット(不図示)に格納して、一定期間保持しておく。これにより、エンドユーザからの同一原稿によるコピージョブの再発注時には、エンドユーザから紙原稿を再度送付してもらうことなく、再発注を処理することが可能となる。
さらに、エンドユーザが所望する出力形態で、印刷ジョブやコピージョブを処理した後に、作業者が編集加工した印刷前の最終文書/画像ファイルや印刷処理済みの最終印刷データをファイルサーバのメモリユニットに格納して、一定期間保持しておく。この処理により、エンドユーザからの再発注時における後工程の作業を軽減することが可能となる。
[顧客からの発注形態]
通常、発注者は発注時に製本工程の詳細部分までは指定せず、おおまかに作成したい形態のみを指示して上述の印刷システムに発注を行う。例えば顧客は、部数、納期、紙サイズ、表紙設定、製本時の綴じ方、片面/両面印刷、使用するカラープロファイル情報などの製本情報と、印刷原稿データを指定して、受注サーバに見積り依頼を行う。これらの製本情報をプロダクトインテントと呼び、プロダクトノードに記載される。受注サーバはMISサーバにプロダクトインテントを送信する。
通常、発注者は発注時に製本工程の詳細部分までは指定せず、おおまかに作成したい形態のみを指示して上述の印刷システムに発注を行う。例えば顧客は、部数、納期、紙サイズ、表紙設定、製本時の綴じ方、片面/両面印刷、使用するカラープロファイル情報などの製本情報と、印刷原稿データを指定して、受注サーバに見積り依頼を行う。これらの製本情報をプロダクトインテントと呼び、プロダクトノードに記載される。受注サーバはMISサーバにプロダクトインテントを送信する。
MISサーバはプロダクトインテント情報を、プリプレスサーバ、プリントサーバ、ポストプレスサーバに送信する。
受信した各工程のサーバは、各工程の処理デバイスの負荷状況や紙やインクなどのリソース状況、実行可能な機能を参照して、プロダクトインテントが記載されたプロダクトノードを具体的な処理を表すプロセスノードに変換する。
プロダクトノードからプロセスノードへの変換は一意には決まらず、JDFワーカの状態や能力に応じて様々な変換結果が得られる。例えば、A4サイズの本を作成するプロダクトインテントを受信した場合、A4サイズの紙を束ねて製本するのか、A3サイズの用紙に印刷後、折りや断裁処理を実行してA4サイズの本を得るのかによって、処理すべきデバイスや処理順序が変化する。そのため、状況に応じて様々なワークフローが考えられる。
ワークフローマネージャは、各工程のサーバが変換したプロセスノードを受信して、これらの情報を元にワークフローを構築する。なお、上述した通り、プロセスノードには、処理内容とその処理内容を実行するデバイスが特定されている。
MISサーバは、構築されたワークフローから納期と料金の見積りを行い、必要があれば印刷物のサンプルを作成(テスト印刷を実行)して顧客に提示する。顧客(本願では、発注者またはクライアントと同義である)はサンプルを確認して納期と金額で合意すれば正式に発注を行う。正式発注されたMISサーバは見積もり時に構築したワークフローに基づいて各工程の処理を行う。
処理時に使用されたインテントノード、プロセスノードが記載されたジョブチケットは再印刷に備え保存される。
[プロダクトインテント]
図9はジョブチケットに記載されたプロダクトインテント901の例を示したものである。
図9はジョブチケットに記載されたプロダクトインテント901の例を示したものである。
プロダクトインテント901には、例えば印刷処理に関する情報902と発注者に関する個人情報903が含まれている。印刷処理に関する情報902の一例として、製品名や部数、製本形態、表紙、片面/両面、用紙サイズ、用紙向き、原稿データの情報などがある。
またプロダクトインテント901に記載される個人情報903の一例として、顧客IDや発注者氏名、会社名、住所、電話番号、発注の承認者、納品先、課金情報などがある。
これらの情報は各工程において個別に処理され、他工程での作業に必要なリソースを関知しない。そのため、インテントノードに各工程で変換されたプロセスノードが付加された形で最終工程まで送られる。
図10は本願の一実施形態のシステム構成例を表した図である。
印刷システム1014における受注サーバ1002は、クライアント1001からの依頼を受信するサーバである。MISサーバ1003は、受注サーバ1002からの情報を受ける。具体的には、MISサーバ1003は、クライアントが発注した情報に基づくプロダクトインテントが記述されたジョブチケットを受信する。MISサーバ1003は、プロダクトインテントが記述されたジョブチケットをワークフローマネージャ1004へ送信する。ワークフローマネージャ1004は、受信したプロダクトインテント情報が記述されたジョブチケットを各工程のサーバへ送信する。ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバが作成したプロセスノードを組み合わせてプロダクトインテント情報に記述された内容を実現可能なワークフローを作成する。
そして、ワークフローマネージャ1004は、作成されたワークフローから後述する方法に従って適切なワークフローを決定する。
プリプレスサーバ1007は、プリプレス工程を実現するプリプレスデバイス1010を管理する。プレスサーバ1008は、プレス工程を実現するプレスデバイス1011を管理する。ポストプレスサーバ1009は、ポストプレスを実現するポストプレスデバイス1012を管理する。なお、プリプレスとは印刷前処理を指し、プレスとは印刷処理を指し、ポストプレスとは印刷後処理を指す。
デバイスデータベース1006は、プリプレスサーバ、プレスサーバ、ポストプレスサーバからそれぞれが管理するデバイスの情報や各工程のサーバが生成したプロセスノードを蓄積する。リソースデータベース1006は、各工程のデバイス間で共通に使用するコンテンツデータや、ジョブチケットデータを保管する。
またデバイスによっては、再印刷などの目的で処理を行った原稿データ及びジョブチケットデータを保持するため印刷処理時に用いた情報を保持するデータベース1013を持つものもある。
なお本願において、ワークフローマネージャ1004は、工程管理部1003のいずれかの情報処理装置(例えば工程管理部1003のクライアントPC1015)にて実行されるものとして記述するがこれに限る必要はない。
[システム処理概要フロー]
図11は図10で示した本実施形態において、印刷システムの処理を示したフローチャートである。なお、図11における各ステップの処理は、各ステップを実行するデバイスのCPUによって処理される。
図11は図10で示した本実施形態において、印刷システムの処理を示したフローチャートである。なお、図11における各ステップの処理は、各ステップを実行するデバイスのCPUによって処理される。
受注サーバ1002は、クライアントが作成した印刷原稿およびクライアントが設定したインテントノードジョブチケットを受注する(S1101)。そして、受注サーバ1002は、受注した印刷原稿およびインテントノードジョブチケットをMIS1003に送信する(1102)。なお、印刷原稿データについては、受注サーバにて保持しておいても良い。
MIS1003は、印刷原稿とインテントノードジョブチケットをワークフローマネージャ1004に送信する(S1103)。ワークフローマネージャ1004は、MISから受信したインテントノードジョブチケットを各工程のサーバ(本願では、プリプレスサーバ、プレスサーバ、ポストプレスサーバ)に通知する。
そして、各工程のサーバは、受信したインテントノードジョブチケットに基づいて、インテントノードジョブチケットに記述されている条件を満たすことができる処理およびその処理を実行するデバイスを含んだプロセスノードを作成する。そして、ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバが作成したプロセスノードを受信して、デバイスDB1006に保存する。
ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバから受信したプロセスノードを組み合わせて、インテントジョブチケットに記述されている内容を実現するためのワークフローを生成する。例えば、受信したインテントノード−ジョブチケットの内容が、「A4サイズの本を5部」であった場合、A4用紙に印刷して製本処理するフローとA3サイズに2in1にて面付けして断裁することでA4サイズの出力物を得るフローが考えられる。
この場合、例えば、プリプレスサーバ1007は、受信した印刷原稿データをA4サイズ用に面付けする処理とその処理を実行するデバイスを含んだプロセスノードを作成する。さらに、プリプレスサーバ1007は、A3サイズ用に2in1にて面付けする2つの面付けする処理とその処理を実行するデバイスを含んだプロセスノードを作成し、両方をワークフローマネージャ1004に通知する。プレスサーバ1008は、A3サイズに印刷する方法とその処理を実行するデバイスを含んだプロセスノードと、A4サイズに印刷する方法とその処理を実行するデバイスを含んだプロセスノードをワークフローマネージャ1004に通知する。そして、ポストプレスサーバ1009は、単に製本処理のみを行う方法とその処理を行うデバイスを含んだプロセスノードを通知する。さらに、ポストプレスサーバ1009は、A3を断裁することでA4サイズを作成してから製本処理をする方法と、その処理を行うデバイスを含んだプロセスノードをワークフローマネージャに通知する。
ワークフローマネージャ1004は、各工程のデバイスから取得したプロセスノードを組み合わせて「A4サイズの本を5部」生成するフローを生成する。上述した例によれば、ワークフローマネージャ1004は、A4サイズに面付けするプロセスノードとA4サイズに印刷するプロセスノードとA4サイズの出力物を製本処理するプロセスノードを組み合わせたワークフローを生成する。さらに、ワークフローマネージャ1004は、A3サイズに2in1にて面付けするプロセスノードとA3サイズにて印刷するプロセスノードとA3サイズの出力物を断裁してから、製本処理するプロセスノードを組み合わせたワークフローを生成する。
つまり、ワークフローマネージャは、インテントノードジョブチケットに記述されている内容を処理するために必要となるプロセスノードを選択し、選択されたプロセスノードを組み合わせることによって、ワークフローを生成する。
このように、ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバから受信したプロセスノードを組み合わせて、MISから受信したインテントノードジョブチケットに記述されたクライアントのオーダに対応する出力物を得るためのワークフローを生成する。なお、2in1とは、1枚の物理ページ(記録媒体)に、2ページ分の論理ページ(印刷データ)を面付けするものを指す。つまり、Nin1は、1枚の物理ページにNページ分の論理ページを面付けする事を指す。
ワークフローマネージャ1004は、後述する処理に従って適切なワークフローを選択する(S1104)。
ワークフローマネージャ1004は、選択したワークフローをMIS1003に通知する。そして、MIS1003は、選択されたワークフローからワークフローの処理に必要となる料金(見積もり結果)を算出する(S1105)。具体的には、ワークフローが決定されることで使用されるリソースが決定される。例えば上述した例では、A3用紙を使用して断裁する場合と、A4用紙を使用する場合では、決定されたワークフローによって使用する用紙種類や用紙枚数が異なるため、費用も変わる。また、MIS1003は、ワークフローに従って納期を算出する。
MIS1003は、算出された費用と納期を受注サーバに送信し(S1106)、受注サーバはクライアントに対して見積もり結果と納期を通知する(S1107)。ここで、クライアント1001は、通知された見積もり結果と納期を表示して、この見積もりおよび納期にて処理を進めることが選択されたか否かを判定する(S1108)。S1108にて、クライアント1001が、再見積もりを指示した場合、再度インテントノードにおける納期を変更してS1101へと進む。また、クライアント1001が、提示され見積もり結果と納期にて処理を進めることを選択した場合、ワークフローマネージャ1004は、選択したワークフローに従って処理を進め、出力結果をクライアント1001に納品する(S1110)。また、S1108にて、クライアントが、処理のキャンセルを選択した場合は、そのまま図11の処理を終了する。
以上、図11は、出力設定情報および印刷データから構成される出力情報を処理するために、複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートを生成する情報処理装置の処理である。なお、出力設定情報とは、ジョブチケット(図9のインテントノードジョブチケットを含む)に相当し、最終出力物を得るための情報である。また、出力情報とは、出力結果を生成するために必要となる情報である。また、ワークフローマネージャ1004は、出力設定情報に従って印刷データを処理するためのデバイスを選択する。そして、ワークフローマネージャ1014は、選択された各処理工程の処理を実行するデバイスを組み合わせて、前記印刷データを処理するための処理ルートを生成する。さらに、ワークフローマネージャ1014は、S1014において、所定の(予め定められた)条件に従って生成された処理ルートの安全度を決定して、決定された安全度に従って印刷データを処理する処理ルートを決定する。また、複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートとは、印刷データを処理するために生成されたワークフローと同義である。
[ワークフロー選択処理]
図12は、図11のS1104で印刷システム1014におけるワークフローマネージャ1004が印刷物(出力結果ともいう)の安全度(セキュリティともいう)とジョブチケットの安全度に基づきワークフローを選択する処理を示したフローチャートである。尚、図12から図14のフローチャートにおける各ステップは、ワークフローマネージャ1004が搭載された情報処理装置のCPUによって処理される。
図12は、図11のS1104で印刷システム1014におけるワークフローマネージャ1004が印刷物(出力結果ともいう)の安全度(セキュリティともいう)とジョブチケットの安全度に基づきワークフローを選択する処理を示したフローチャートである。尚、図12から図14のフローチャートにおける各ステップは、ワークフローマネージャ1004が搭載された情報処理装置のCPUによって処理される。
ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバから受信したプロセスノードを組み合わせて生成したワークフローを記憶部(例えばRAM3402)から読み出す。そして、ワークフローマネージャ1004は、いくつのワークフローを読み出したかをnとして記憶しておくと共に、これから安全度の算出を行うワークフロー対象をmとする(S1201)。
ワークフローマネージャ1004は、mを初期化して(S1202)、m番目のワークフローから印刷物安全度を算出する(S1203)。S1203の処理を具体的に説明する。まず、ワークフローマネージャ1004は、対象としているワークフローの各工程を処理するデバイスを認識する。これらの情報は、上述した各工程のサーバから取得したプロセスノードに記述されている。なお、プロセスノードの具体例を図31に示す。プロセスノードには、どのデバイスを使って、どういう処理を実行するかが記述されている。続いて、ワークフローマネージャ1004は、図15に記載の印刷物安全度テーブル1501を参照して、各工程間の安全度を算出する。例えば、現在対象としているワークフローが、プロセスノード3103とプロセスノード3110にて構成される場合、ワークフローマネージャ1004は、図15の印刷物安全度テーブル1501から工程間の安全度を「2」と判定できる。このように各工程間について印刷物安全度を算出し、記憶しておく。なお、本願では、安全な工程間ほど安全度を示す値を高く設定している。S1203の処理については図22にて後述する。
つまり、ワークフローマネージャ1004は、出力結果を次処理工程の処理を実行するデバイスに搬送する搬送路が物理的に接続されている工程間に対して、上記搬送路が物理的に接続されていない工程間よりも安全に処理することができることを示す値を算出する。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、m番目のワークフローの各工程および各工程間および各工程のジョブチケット安全度を算出する(S1204)。S1204の処理について具体的に説明する。各工程のデバイスは、受信したジョブチケットに記述された内容に基づいて処理を実行するので、これらのジョブチケットを各デバイスの記憶部に保持する。図16のジョブチケット安全度テーブル1は、記憶処理に基づいてジョブチケット安全度を管理している。例えば、デバイスが暗号化してジョブチケットを記憶する処理を実行するのであれば、安全度は高く設定される。一方、デバイスが、暗号化せずにジョブチケットを保持するようであれば、安全度は低く設定される。よって、図16のジョブチケット安全テーブル1を用いることにより各工程のジョブチケット安全度を算出することができる。また、各工程間のジョブチケット安全度は、図17のジョブチケット安全度テーブル2を用いて算出される。図17のジョブチケット安全度テーブル2は、図15の印刷物安全度テーブルと同様であるので詳細な説明は省略する。なお、S1204の詳細な説明は図23にて後述する。以上の図16および図17のテーブルを用いることによって、ワークフローマネージャ1004は、ジョブチケットの安全度を算出することができる。
ワークフローマネージャ1004は、現在対象としているワークフローの納期を算出する(S1205)。なお、S1205の詳細については図32にて説明する。
ワークフローマネージャ1004は、デバイスDB1006に記憶されている全てのワークフローについて、S1203からS1205の処理を行ったか判定し、行っていなければ次のワークフローについて処理する(S1207)。また、S1206において、全てのワークフローについて処理したと判定した場合、ワークフローマネージャ1004は、処理対象のジョブに重要設定がされているか否かを判定する(S1208)。なお、この処理は、MISから取得したインテントノードを参照することにより判定できる。S1208の判定の結果、重要設定がされていれば、図13の処理へと進み、重要設定がされていなければ図14の処理へと進む。
続いて図13のフローチャートについて説明する。図13の処理はセキュリティを重視したワークフローを選択する場合の処理である。
ワークフローマネージャ1004は、S1203の処理によって算出された印刷物安全度に基づいて最も安全に印刷物を取り扱えるワークフローを選択する(S1301)。詳細には、S1203からS1205の処理によって算出された値は、図19のような形式にて保存されているため、ワークフローマネージャ1004は、S1301の処理を実現できる。
S1301において1つのワークフローに特定することができれば(S1302−No)、ワークフローマネージャ1004は、S1301にて選択したワークフローをワークフロー候補として決定しS1308の処理へと進む。S1302の処理の結果、最も安全なワークフローが複数あると判定された場合(S1302−Yes)、ワークフローマネージャ1004は、選択された複数のワークフローから、より安全にジョブチケットを取り扱えるワークフローを選択する(S1303)。S1303の処理は、S1301の処理と基本的に同様である。なお、ジョブチケットの安全度は図21のような形式にて保持されている。
ワークフローマネージャ1004は、S1304において1つのワークフローに特定することができれば(S1304−No)、S1303にて選択したワークフローをワークフロー候補として決定し、S1308へと処理を進める。
S1304にてYesと判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、印刷物及びジョブチケットを最も安全に取り扱える複数のワークフローから納期が最短となるワークフローを候補として決定する(S1307)。
S1305,S1306、S1307にてワークフロー候補が決定された場合、ワークフローマネージャ1004は、ジョブチケット保存位置決定処理1を実行する(S1308)。なお、S1308の詳細な説明は、後述する。
ワークフローマネージャ1004は、S1302からS1304の処理を実行して、図22によって決定された処理ルートの安全度、及び図23によって算出された処理ルートにおけるジョブチケット安全度に基づいて印刷データを処理すべき処理ルートを決定する。また、ワークフローマネージャ1004は、図22により決定された処理ルート安全度と、図23により算出された処理ルートのジョブチケット安全度と、図32により導出された納期情報に基づいて、印刷データを処理すべき処理ルートを決定しても良い。
続いて、図14のフローチャートについて説明する。
ワークフローマネージャ1004は、S1205の処理によって算出された値に基づいて最短納期のワークフローを選択する(S1401)。詳細には、ワークフローマネージャ1004は、図19の情報に基づいて最短納期のワークフローを選択する。
S1401において1つのワークフローに特定することができれば(S1402−No)、ワークフローマネージャ1004は、S1401にて選択したワークフローをワークフロー候補として決定しS1408の処理へと進む。また、S1402の処理の結果、最短納期のワークフローが複数あると判定された場合(S1402−Yes)、ワークフローマネージャ1004は、選択された複数のワークフローから、より安全に印刷物を取り扱えるワークフローを選択する(S1403)。S1403の処理は、S1301の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ワークフローマネージャ1003は、S1404において1つのワークフローに特定することができれば(S1404−No)、S1403にて選択したワークフローをワークフロー候補として決定し、S1408へと処理を進める。
S1404にてYesと判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、最短納期であり印刷物を安全に取り扱える複数のワークフローからジョブチケットを安全に取り扱えるワークフローを候補として決定する(S1407)。
S1405、S1406、S1407にてワークフロー候補が決定された場合、ワークフローマネージャ1004は、選択したワークフローのジョブチケット保存可能な最終工程にてジョブチケットを保存する(S1408)。
図18は、図12のS1203で行われた処理結果の具体例を示すものである。例えば、印刷工程を実行するデバイスとしてプリンタA(A4またはA3対応)およびプリンタB(A3専用)があるとする。そして、プリンタAとプリンタBは、インラインフィニッシャ(中綴じ機)、インラインフィニッシャ(折り機)を有しているとする。また、印刷後処理工程を実行するデバイスとしてオフライン断裁機、ニアライン綴じ機、ニアライン折り機がある。ワークフローマネージャ1004は、このような環境において図9のインテントノードに記述された内容を実現可能なワークフローを作成する。よって、環境によっては生成されるワークフローは異なる。例えば上記環境において生成されるワークフローは図19のように5通り考えられる。ここで生成された各ワークフローの工程間の印刷物安全度を、図15のテーブルに基づいて算出し、図18のように記憶する。その結果に基づいて図19を生成することにより、どのワークフローが一番安全に印刷物を取り扱えるかを決定できる。なお、図19に記載されている安全度の算出方法については図22で後述する。
ここで図18について詳細に説明する。図18では、上流工程のデバイス(送信元デバイス)から下流工程のデバイス(送信先デバイス)へ印刷物が移行される際の安全度を示している。連続しない工程のデバイスやデバイス仕様で接続できない場合、接続不可としている。例えば、ワークフローを作成するにあたり断裁工程、綴じ工程、折り工程がある本印刷システム1014において、断裁工程・綴じ工程・折り工程の順に従って処理することが定義されている。よって、図18では、例えばニアラインD(綴じ機)からオフラインC(断裁機)は、連続しない工程となるため接続不可となっている。
また、本印刷システム1014では異なるデバイスにあるインラインフィニッシャは使用できない旨を定義している。そのため、プリンタBは、プリンタAにあるインラインフィニッシャを使用することができないため、接続不可となっている。なお、本願では一例として本印刷システムに上述したような定義をしているが、これに限定される必要はない。
図20は、図12のS1203において処理された結果の具体例を示すものである。ジョブチケット安全度の算出も、図18と基本的に同じであるが、S1203では各工程の安全度も算出している。これは、ジョブチケットを保存する領域が暗号化して保存することができるか否かによって安全度が変わってくる。本願では、プリンタBおよびニアラインC、ニアラインD,ニアラインEが暗号化してから記憶するものとしており、それ以外のデバイスの記憶部は非暗号化とする。なお、今回の環境も図18の説明時の環境と同じであり、ワークフローは図19に記載した5種類である。
これらの情報をもとにワークフローマネージャ1004は、ジョブチケットの安全度を算出すると、図21のような結果となる。なお、ジョブチケット安全度の算出方法については図23で後述する。
よって、ワークフローマネージャ1004は、図19および図21を参照することにより安全に印刷物およびジョブチケットを取り扱えるワークフローを特定することができる。
また、本願ではジョブチケットの安全度の算出方法として、ジョブチケットの移送方法を考慮してもよい。例えば、HotFolderによる送信、MIME(Multipurpose Internet Mail Extension)エンコードされたデータをメールで送信する手法が挙げられる。さらに、設定値をバーコード化して中間印刷物に添付して設定を伝達する手法がある。それぞれの伝達方法によって安全度が異なるように定義しておくことで、より安全にジョブチケットを取り扱えるワークフローを決定することができる。
[ワークフローの印刷物安全度算出処理フロー]
図22は図12のS1203において、ワークフローマネージャ1004が実行する処理の詳細な説明をするためのフローチャートである。なお、図22以降のフローチャートにおける各ステップの処理は、ワークフローマネージャ1004が格納されている情報処理装置のCPUによって処理される。
図22は図12のS1203において、ワークフローマネージャ1004が実行する処理の詳細な説明をするためのフローチャートである。なお、図22以降のフローチャートにおける各ステップの処理は、ワークフローマネージャ1004が格納されている情報処理装置のCPUによって処理される。
ワークフローマネージャ1004は、各工程のサーバから受信したプロセスノードに基づいて、インテントノードに記述された内容を実現することができるワークフローを生成する。この際、生成するワークフローは1つに限ることは無く、生成可能な数だけワークフローを生成する。加えてワークフローマネージャは、現在の工程の安全度を記録するポインタを持つ。
ワークフローマネージャ1004は、記憶しているワークフローの数をnとし、算出対象とするワークフローをmとする(S2201)。まず、ワークフローマネージャ1004は、ワークフローの安全度をS=0と設定する。本願では、安全度の値が大きければ大きいほど安全である、よって、安全度S=0は最も安全ではないことを表す。
ワークフローマネージャ1004は、1つ目のワークフローから算出処理を行うため、m=1と初期化する(S2202)。さらに、ワークフローマネージャ1004は、m番目のワークフローの工程数を認識して、xに代入する。なお、生成されたワークフローは、デバイスDB1016に保持される。
ワークフローマネージャ1004は、m番目のワークフローにおける1番目の工程間から安全度を算出していくため現在の工程pをp=1と初期化する(S2204)。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、p番目の工程とp+1番目の工程間の安全度を算出する(S2205)。詳細には、ワークフローマネージャ1004は、p+1番目の工程にて処理を行うデバイスを認識して、図15のテーブルに基づきp番目の工程とp+1番目の工程間の安全度を算出する。例えば、p+1番目の工程の処理を行うデバイスがニアライン系であれば、図15より、安全度=2と算出される。ワークフローマネージャ1004は、S2205にて算出した値を一時的に記憶しておく。
ワークフローマネージャ1004は、p+1番目の工程がm番目のワークフローの工程における最終工程か否かを判定し(S2206)、最終工程となるまでS2205の処理を繰り返す(S2207)。
ワークフローマネージャ1004は、S2205にて算出した各工程間の安全度を記憶している。よって、S2206にてp+1番目の工程が最終工程と判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、現在注目しているワークフローにおける全工程間の安全度を比較して最小値をm番目のワークフローの安全度として記憶する(S2208)。つまり、ワークフローマネージャ1004は、算出された注目処理ルートにおける複数の工程間の安全度を比較して、他の工程間よりも安全に処理することができないことを示す安全度を前記注目処理ルートの安全度として決定する。S2208の処理により、各ワークフローの安全度が図19のような形式で記憶される。
ワークフローマネージャ1004は、記憶している全てのワークフローについて安全度を算出したかを判定し(S2209)、算出したと判定された場合、図22のフローチャートを終了する。
図22のような処理を実行することにより、各ワークフローにおいて最も安全度が低い工程間の値を用いて、ワークフローの安全度を比較することが可能となる。つまり、1つでも安全度が低い工程間があると、そのワークフローは安全なワークフローではないと認識されるため、より安全なワークフローを用いて処理を進めることが可能となる。
この処理により、ワークフローマネージャ1004は、複数種類の処理ルートを生成し、複数種類のそれぞれの処理ルートに対して安全度を決定する。なお、安全度は予め定められた条件に従って算出される。また、予め定められた条件とは、安全度を算出するための条件であり、例えば、図15〜図17に記載された情報等が該当する。そして、ワークフローマネージャ1004は、決定された安全度を用いて印刷データを他の処理ルートより安全に処理することができる処理ルートを印刷データを処理する処理ルートとして決定する。
[ワークフローのジョブチケット安全度算出処理フロー]
図23はステップ1204でのワークフローのジョブチケット安全度算出処理を示した図である。ワークフローマネージャ1004は、後述するS2305およびS2306の処理を実行するジョブチケット安全度を算出する。
図23はステップ1204でのワークフローのジョブチケット安全度算出処理を示した図である。ワークフローマネージャ1004は、後述するS2305およびS2306の処理を実行するジョブチケット安全度を算出する。
ワークフローマネージャ1004は、記憶しているワークフローの数をnとし、算出対象とするワークフローをmとする(S2301)。まず、ワークフローマネージャ1004は、ワークフローのジョブチケット安全度をs=0と設定する。本願では、安全度の値が大きければ大きいほど安全である、よって、安全度s=0は最も安全ではないことを表す。
ワークフローマネージャは、算出対象となるワークフローを初期化して、m=1とする(S2302)。さらに、ワークフローマネージャ1004は、m番目のワークフローの工程数を認識して、xに代入する(S2303)。
ワークフローマネージャ1004は、1番目の工程から算出していくため現在の工程pをp=1と初期化する(S2304)。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、p番目の工程のジョブチケット安全度を算出する(S2305)。つまり、ワークフローマネージャ1004は、各処理工程のデバイスがジョブチケットを保存する際の安全度を算出する。詳細には、p番目の工程の処理を実行するデバイス情報を用いて、ジョブチケットの保存形式を確定する。そして、確定された保存形式と図16のテーブルを用いてp番目の工程のジョブチケット安全度を算出する。ワークフローマネージャ1004は、ジョブチケットを暗号化して保存可能なデバイスを、前記ジョブチケットを暗号化して保存することができないデバイスよりも安全であることを示す値を安全度として算出する。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、p番目の工程とp+1番目の工程間のジョブチケット安全度を算出する(S2306)。つまり、ワークフローマネージャ1004は、生成された処理ルートの各処理工程の処理を実行するデバイス情報に基づいて、各処理工程の処理に対するパラメータが記述されたジョブチケットを処理ルートに従って次処理工程に送信する際の安全度を算出する。S2306の処理は、図22のS2205と同様であるため詳細な説明は省略する。
ワークフローマネージャ1004は、p+1番目の工程がm番目のワークフローの工程における最終工程か否かを判定し(S2307)、最終工程となるまでS2305からS2306の処理を繰り返す(S2311)。
ワークフローマネージャは、S2305およびS2306にて算出した各工程および各工程間のジョブチケット安全度を記憶している。よって、S2307にてp+1番目の工程が最終工程と判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、算出された安全度を比較して最小値をm番目のワークフローのジョブチケット安全度として記憶する(S2308)。S2308の処理により、各ワークフローのジョブチケット安全度が図21のような形式で記憶される。
ワークフローマネージャ1004は、記憶している全てのワークフローについてジョブチケット安全度を算出したかを判定し(S2309)、算出したと判定された場合、図23のフローチャートを終了する。
図23のように処理することにより、各ワークフローにおいて最も安全度が低い工程間の値を用いて、ワークフローの安全度を比較することが可能となる。つまり、1つでも安全度が低い工程間があると、そのワークフローは安全なワークフローではないと認識されるため、より安全なワークフローを用いてジョブチケットを取り扱うことが可能となる。
[ジョブの重要度算出処理フロー]
図24は、ステップ1208の判定処理の詳細な説明である。
図24は、ステップ1208の判定処理の詳細な説明である。
ワークフローマネージャ1004はジョブの重要度を初期化する(S2401)。
ワークフローマネージャ1004は、顧客から受信したインテントノードに重要度設定がされているか否かを判定する(S2402)。S2402の判定処理により、重要度設定がされている場合、ワークフローマネージャ1004は、図13の処理へと進む。
一方、S2402にて重要度が設定されていないと判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、図9のインテントノードジョブチケットに個人情報が記載されているか否かを判定する(S2403)。詳細には、ワークフローマネージャ1004は、図25のようなテーブルを保持している。よって、図25のテーブル2501と一致する情報がインテントノードジョブチケットに含まれている場合、個人情報があると判定して所定の重要度を加算する。例えば、図9のインテントノードと図25のテーブルを比較すると「住所」、「電話番号」、「名前」が一致するため重要度は「10」と設定される(S2404)。図9のインテントノードジョブチケットをワークフローに流す場合、そのインテントノードジョブチケットに個人情報が多数記述されていると、個人情報が漏洩する可能性が高まる。その個人情報の漏洩を防ぐために、S2404の処理を実行する。なお、図25のテーブル2501には各個人情報の重要度に応じて異なる値が設定されており、ワークフローマネージャ1004は、その設定値に基づいて加算処理を行う。
ワークフローマネージャ1004は、印刷処理を実行すべき原稿に、原稿データの保存位置を特定することが可能な情報が記憶されているか否かを判定する(S2405)。ここで、記述されていると判定された場合(S2405−Yes)、重要度を加算する(S2406)。つまり、インテントノードジョブチケットに印刷対象となるデータを特定するための情報が記述されていると、その情報をもとに他人に使用される恐れがある。よって、S2405の処理により、重要度を加算することによって、機密性の高いワークフローにて処理することが可能となる。
ワークフローマネージャ1004は、現在の重要度が所定の閾値よりも高いか否かを判定する(S2407)。ここで所定の閾値よりも高いと判定された場合、インテントノードジョブチケットに重要度設定がされていなくとも、ワークフローマネージャ1004は、本ジョブは重要であると判定して、図13の処理へと進む。
このように、重要度設定の有無だけでなく、実際にワークフローを流れるインテントノードジョブチケットに記述されている内容に基づいて重要度を算出することにより、機密性を保持したワークフロー処理を遂行することが可能となる。なお、ユーザによってはあえて重要度設定をしない場合も考えられる。よって、S2407において重要度が閾値よりも高いと判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、クライアント1001に重要度設定をすべきか否かを問い合わせるようにしても構わない。
[ジョブチケット保存位置設定処理]
図26はS1308でのジョブチケット保存位置設定処理を示したフローチャートである。ジョブチケットは、次回以降の再印刷に備えて記憶しておく必要がある。しかし、記憶部のセキュリティが低い場合、情報が漏洩する恐れがある。よって、本フローチャートは、ジョブチケットをセキュリティの高い記憶部に保持するための処理である。ワークフローマネージャ1004は現在判定を行っている工程を示すポインタを持つ。またジョブチケット保存工程を示すポインタを持つ。
図26はS1308でのジョブチケット保存位置設定処理を示したフローチャートである。ジョブチケットは、次回以降の再印刷に備えて記憶しておく必要がある。しかし、記憶部のセキュリティが低い場合、情報が漏洩する恐れがある。よって、本フローチャートは、ジョブチケットをセキュリティの高い記憶部に保持するための処理である。ワークフローマネージャ1004は現在判定を行っている工程を示すポインタを持つ。またジョブチケット保存工程を示すポインタを持つ。
ワークフローマネージャ1004は、現在処理中のワークフローにおいて処理対象となる現在の工程を開始工程に設定する(S2601)と共に、ジョブチケット保存工程も開始工程に設定する(S2602)。
ワークフローマネージャ1004は、現在の工程のジョブチケット安全度とジョブチケット保存工程の安全度を比較する(S2603)。そして、ワークフローマネージャ1004は、現在の工程のジョブチケットの安全度の方がジョブチケット保存工程の安全度よりも高い場合、現在の工程をジョブチケット保存工程とする(S2604)。ワークフローマネージャ1004は、現在の工程が処理対象となっているワークフローの最終工程か判定し(S2605)、最終工程でなければ現在の工程を次の工程として(S2606)、処理を進める。
ワークフローマネージャ1004は、現在の工程が最終工程と判定された場合(S2605)、ジョブチケット保存工程として記憶されている工程をジョブチケットを記憶すべき工程であると決定できる(S2607)。
すなわち、図26の処理によって、最も安全度が工程においてジョブチケットを保存することが可能となり、再印刷時に備える際も、ジョブチケットの漏洩を防ぐことが可能となる。
ここで図32を用いて、S1205の納期算出処理を説明する。
ワークフローマネージャ1004は、記憶しているワークフロー数をnとして取得し、納期算出対象となるワークフローをmとして取得する(S3201)。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、mを初期化し(S3202)、m番目のワークフローの工程数xを取得する(S3203)。さらに、現在の工程を指すpを初期化する(S3204)。ここまでの処理は、S2201からS2204と同じであるため、説明は省略する。
ワークフローマネージャ1004は、工程pにて使用するデバイスのスケジュールを取得する(S3205)。詳細には、ワークフローマネージャ1004は、工程pにて処理を実行するデバイスを特定する。さらに、ワークフローマネージャ1004は、工程pの処理デバイスのスケジュール情報をMISから取得する。
ワークフローマネージャ1004は、工程pにて使用するデバイスのデバイス情報(例えば、処理速度など)をデバイスDB1006から取得する(S3206)。
ワークフローマネージャ1004は、S3205にて取得したスケジュール情報とS3206にて取得したデバイス情報に基づいて工程pの処理終了時間を特定する(S3207)。詳細には、ワークフローマネージャ1004が、発注されたオーダから処理すべき処理内容情報と工程pのデバイスの処理速度情報から、オーダされた内容の処理を完了するのに必要となる時間を算出する。そして、算出された時間をスケジュール情報の空いている時間に割り当てることで、ワークフローマネージャ1004は、処理終了時間を特定する。このS3205からS3208の処理をm番目のワークフローの終了工程まで繰り返す。なお、2番目以降の工程においては、S3207にて特定された処理終了時間よりも後の時間を対象としてスケジュール情報を取得する。これは、例えば、1番目の工程の終了時間が11月3日の10時と特定された状態で、11月3日10時前における2番目の工程のデバイススケジュール情報を取得しても、実際には2番目の工程の処理を行える時間外であるためである。
上記処理により、ワークフローマネージャ1004は、特定されたm番目のワークフローにおける最終工程(工程x)の処理終了時間を納期として記憶する(S3210)。以上、S3203からS3212の処理をワークフローの数(=m)だけ繰り返す。以上の処理結果も、図19および図21のような形式にて保存される。
実施例1においてワークフローマネージャ1004は、インテントノードジョブチケットに記述されている内容および各工程のサーバから受信したプロセスノードに基づいて、インテントノードジョブチケットの処理を実現できるワークフローを可能な限り生成する。そして、ワークフローマネージャ1004は、各工程間の印刷物の安全度およびジョブチケットの安全度を算出し、最も安全に処理を進めることが可能なワークフローを決定する。そのため、ワークフローの処理の際に情報が漏洩することを可能な限り防止できる。さらに、最印刷に備えてジョブチケットを記憶する際も、各工程の記憶部の状態を判断してからジョブチケットを記憶すべき工程を決めるため、より機密性を保ったまま再印刷を行うことも可能となる。
(実施例2)
以下に本発明の第2の実施形態について述べる。
以下に本発明の第2の実施形態について述べる。
本実施形態に関わる処理は、基本的に第1の実施形態と同様である。本実施例では、特に第1実施例と異なり、特徴的な点について詳細に説明する。
[各工程の印刷物安全度算出処理]
図27は実施例2において、デバイスデータベース1901に格納された各工程の印刷物安全度を表した一例である。この表に基づいて各工程間の印刷物安全度が算出するために用いられる安全度係数算出テーブルである。
図27は実施例2において、デバイスデータベース1901に格納された各工程の印刷物安全度を表した一例である。この表に基づいて各工程間の印刷物安全度が算出するために用いられる安全度係数算出テーブルである。
つまり、実施例2では、自分の前に処理されるジョブの有無やデバイスの状況に応じて安全度を動的に変化させるものである。例えば、インラインフィニッシャを用いることによって機密性が高まるといっても、故障等により、出力物が放置されることも考えられる。この場合、結果として機密情報が漏洩する確率が高くなる。よって、図27のような状況に応じて安全度を変更するためのテーブルを保持しておくことにより、状況に応じたワークフローの選択が可能となる。
なお、図27の安全度係数算出テーブルはST−A1用のテーブルであり、他の工程用に複数の安全度係数算出テーブルが作成されても良い。これは、デバイスの構成によって放置状態が異なるからである。例えば、インラインフィニッシャの場合、故障が発生すると本来排紙すべき排紙口以外から出力される可能性があるが、単なる先行ジョブの処理まちの場合は、デバイス内で待機する。対して、出力物を物理的に運ぶ場合は、故障であれ先行ジョブの処理待ちであれデバイス外で放置される。よって、前者の場合、処理待ちが発生する可能性がある「先行ジョブあり」の場合にはそれほど小さい値の係数を設定する必要はない。しかし、後者の場合、例え処理待ちであっても、デバイス外で放置される恐れがあるため、安全度がより低い値になるような係数を設定する必要がある。
図28は複数種類の安全度係数算出テーブルを複数の工程に設定した一例を示した図である。
[各工程のジョブチケット安全度算出処理]
図29は実施例2におけるジョブチケットの安全度算出フローチャートである。実施例2では、各工程の過程にある機能に基づいて安全度を動的に変更している。
図29は実施例2におけるジョブチケットの安全度算出フローチャートである。実施例2では、各工程の過程にある機能に基づいて安全度を動的に変更している。
ワークフローマネージャ1004は、ジョブチケット安全度の初期化を行い(S2901)、判定工程を現在対象としているワークフローの開始工程に設定する(S2902)。
ワークフローマネージャは、判定工程の出力部が、Hypertext Transfer Protocol Security(HTTPS)で保護されているか否かを判定する(S2903)。これらの判定は各デバイスを管理する各工程のサーバから取得した情報により、ワークフローマネージャは判定することができる。
S2903の判定の結果、保護されていると判定された場合、現在対象としている判定工程から次の工程への工程間に対して所定の安全度を加算する(S2904)。つまり、ワークフローマネージャ1004は、より安全な工程間であると判定する。一方、S2903の判定の結果、保護されていないと判定された場合、判定工程から次工程への工程間の安全度から所定の安全度を減算する(S2905)。詳細には、各工程間の安全度は、図20のような形式で記憶されている。判定結果に基づいて、ワークフローマネージャ1004は、安全度を加算したり、減算したりする。
続いて、ワークフローマネージャ1004は、工程間に認証機能があるか否かを判定する(S2906)。例えば、予め工程間の処理を実行するに際しパスワードを割り当てておき、工程間ではそのパスワードを入力して認証されることにより、初めて処理を実行できる方法などが挙げられる。ここで、認証機能があると判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、判定工程から次工程への工程間に対して所定の安全度を加算する(S2907)。一方、認証機能がないと判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、判定工程から次工程への工程間の安全度から所定の安全度を減算する(S2908)。
ワークフローマネージャは判定工程と次の工程が同一DBのジョブチケットを参照して処理を行うか判定する(S2909)。参照していれば、ワークフローマネージャはジョブチケット安全度に所定の値を加算し(S2910)、参照していなければ、安全度から所定の値を減算する(S2911)。同一のデータベースのジョブチケットを参照している場合、ジョブチケットが1つのDBにて管理されているため情報漏洩の確率は低くなる。一方、色々なDBでジョブチケットを保持している場合、情報漏洩の確率が上がる。そのため、S2909の判定処理を行い、適切な安全度を算出している。
ワークフローマネージャ1004は、判定工程が最終工程となるまで以上の処理を繰り返す(S2912、S2913)。
なお、図29では説明のため所定の値を加算または減算すると記載しているが、これらの値は動的に変更しても構わない。例えば、同一DBにジョブチケットが保持されていたとしても、そのDBのセキュリティ機能が低いようであれば、加算値は少なくなり、一方、同一DBに保持されていないとしても、両者のDBのセキュリティ機能が高いようであれば、減算値は微小となる。
このように、図29では、単にインラインか、ニアラインか、オフラインかといった機能のみで判定するのではなく、全ての機能を加味した上で安全度を算出している。そのため、ワークフローマネージャ1004は、適切な安全度を算出することが可能となり、よりセキュリティの高いワークフローを用いてジョブチケットを取り扱うことが可能となる。
[ジョブの重要度算出処理フロー]
図30は、前述した図24のフローチャートにS3007からS3010を追加したものである。
図30は、前述した図24のフローチャートにS3007からS3010を追加したものである。
ワークフローマネージャ1004は、原稿に暗号化の設定がされているか否かを判定する(S3007)。詳細には、S3007によって、暗号化の設定がされていると判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、重要度を加算する(S3008)。
さらに、ワークフローマネージャ1004は、原稿が編集可能であるか否かを判定する(S3009)。S3009により、編集不可と判定された場合、ワークフローマネージャ1004は、重要度を加算する。それ以外の処理は、図24の処理と同じであるため詳細な説明は省略する。
本願では、印刷物を安全に取り扱えるワークフローを自動的に選択する方法について説明しているが(図13のS1302)、これに限ることはなく、図12の処理結果を図33のようにクライアントに表示する。そして、クライアントにて選択するようにしても構わない。例えば、実施例1を用いることでワークフロー4が自動的に選択されるが、図33のようなUIを表示する。これにより、ユーザはセキュリティは無視して納期を優先したワークフローを選択することも可能であり、または納期および安全度の両面を考慮したワークフローを選択することも可能となる。
また、ワークフローマネージャ1004がプロセスノードジョブチケットに基づいてどのようにワークフローを生成するかについて説明する。例えば、図9のインテントノードジョブチケットを各工程のサーバに送信し、その返信として図31のようなプロセスノードジョブチケットを受信する。なお、プロセスノードジョブチケットには、処理工程が記述されているため、処理工程ごとに分けることが可能である。さらに、記述されている処理内容および使用デバイスから各プロセスノードジョブチケットを組み合わせて、インテントノードジョブチケットに記述された内容を実行するワークフローを生成する。
例えば、A4サイズの本(10ページ)を5部生成するのであれば、ワークフローマネージャ1004は、プロセスノードジョブチケット3101、3103、3106、3109を組み合わせて1つのワークフローを生成する。また、ワークフローマネージャ1004は、他の組み合わせが無いか検索し、プロセスノードジョブチケット3102、3104、3107、3110、3108を組み合わせて2つ目のワークフローを生成する。このような処理を繰り返すことにより、インテントノードジョブチケットに記述された内容を実行する複数種類のワークフローを生成することができる。そして、ワークフローマネージャ1004は、生成された複数種類のワークフローから算出された安全度に従って、ワークフローを決定する。
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明には、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
また、発明の実施の形態は、本発明を中核として構成される装置又は方法を説明している。このため本実施形態には本発明の本質的部分に加えて付加的な構成要件も記載されている。すなわち発明の実施の形態において説明した装置又は方法の構成要件を備えることは、本発明を成立させるための十分条件ではあるものの、必要条件ではない。
3401 CPU
3402 RAM
3404 ROM
3411 外部メモリ
3409 KB
3402 RAM
3404 ROM
3411 外部メモリ
3409 KB
Claims (17)
- 出力設定情報および印刷データから構成される出力情報を処理するために、複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートを生成する情報処理装置であって、
前記出力設定情報に従って前記印刷データを処理するためのデバイスを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された各処理工程の処理を実行するデバイスを組み合わせて、前記印刷データを処理するための処理ルートを生成する生成手段と、
予め定められた条件に従って前記生成手段によって生成された処理ルートの安全度を決定する安全度決定手段と、
前記安全度決定手段によって決定された安全度に従って前記印刷データを処理する処理ルートを決定する決定手段を有することを特徴とする情報処理装置。 - 注目処理工程の処理を実行するデバイスの出力結果を前記注目処理工程の次処理工程の処理を実行するデバイスに搬送する出力結果搬送路が物理的に接続されている工程間に対して、注目処理工程の処理を実行するデバイスの出力結果を前記注目処理工程の次処理工程の処理を実行するデバイスに搬送する出力結果搬送路が物理的に接続されていない工程間よりも安全に処理することができる工程間であることを示す値を安全度として算出する算出手段を有し、
前記安全度決定手段は、前記算出手段によって算出された注目処理ルートにおける複数の工程間の安全度を比較して、他の工程間よりも安全に処理することができないことを示す安全度を前記注目処理ルートの安全度として決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、複数種類の処理ルートを生成し、
前記安全度決定手段は、前記複数種類のそれぞれの処理ルートに対して安全度を決定し、
前記決定手段は、前記決定された安全度を用いて前記印刷データを他の処理ルートより安全に処理することができる処理ルートを、前記印刷データを処理する処理ルートとして決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段によって生成された処理ルートの各処理工程の処理を実行するデバイス情報に基づいて、各処理工程の処理に対するパラメータが記述されたジョブチケットを前記生成された処理ルート従って次処理工程に送信する際の安全度、および各処理工程のデバイスが該ジョブチケットを保存する際の安全度に基づくジョブチケット安全度を算出するジョブチケット安全度算出手段を有し、
前記決定手段は、前記安全度決定手段によって決定された処理ルートの安全度、及び前記ジョブチケット安全度算出手段によって算出された処理ルートにおけるジョブチケット安全度に基づいて前記印刷データを処理すべき処理ルートを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記ジョブチケット安全度算出手段は、前記ジョブチケットを暗号化して保存可能なデバイスを、前記ジョブチケットを暗号化して保存することができないデバイスよりも安全であることを示す値を安全度として算出することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記生成手段によって生成された処理ルートの納期を導出する納期導出工程を有し、
前記決定手段は、前記安全度決定手段によって決定された処理ルートの安全度と、前記ジョブチケット安全度算出手段によって算出された処理ルートのジョブチケット安全度と、前記納期導出手段によって導出された処理ルートの納期情報とに基づいて、前記印刷データを処理すべき処理ルートを決定することを特徴とする請求項4または5に記載の情処理装置。 - 前記出力設定情報とは、最終出力物を得るための情報であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートとは、前記印刷データを処理するために生成されたワークフローであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 出力設定情報および印刷データから構成される出力情報を処理するために、複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートを生成する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記出力設定情報に従って前記印刷データを処理するためのデバイスを選択する選択工程と、
前記選択工程によって選択された各処理工程の処理を実行するデバイスを組み合わせて、前記印刷データを処理するための処理ルートを生成する生成工程と、
予め定められた条件に従って前記生成工程によって生成された処理ルートの安全度を決定する安全度決定工程と、
前記安全度決定工程によって決定された安全度に従って前記印刷データを処理する処理ルートを決定する決定工程を有することを特徴とする情報処理方法。 - 注目処理工程の処理を実行するデバイスの出力結果を前記注目処理工程の次処理工程の処理を実行するデバイスに搬送する出力結果搬送路が物理的に接続されている工程間に対して、注目処理工程の処理を実行するデバイスの出力結果を前記注目処理工程の次処理工程の処理を実行するデバイスに搬送する出力結果搬送路が物理的に接続されていない工程間よりも安全に処理することができる工程間であることを示す値を安全度として算出する算出工程を有し、
前記安全度決定工程は、前記算出工程によって算出された注目処理ルートにおける複数の工程間の安全度を比較して、他の工程間よりも安全に処理することができないことを示す安全度を前記注目処理ルートの安全度として決定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理方法。 - 前記生成工程は、複数種類の処理ルートを生成し、
前記安全度決定工程は、前記複数種類のそれぞれの処理ルートに対して安全度を決定し、
前記決定工程は、前記決定された安全度を用いて前記印刷データを他の処理ルートより安全に処理することができる処理ルートを、前記印刷データを処理する処理ルートとして決定することを特徴とする請求項9または10に記載の情報処理方法。 - 前記生成工程によって生成された処理ルートの各処理工程の処理を実行するデバイス情報に基づいて、各処理工程の処理に対するパラメータが記述されたジョブチケットを前記生成された処理ルート従って次処理工程に送信する際の安全度、および各処理工程のデバイスが該ジョブチケットを保存する際の安全度に基づくジョブチケット安全度を算出するジョブチケット安全度算出工程を有し、
前記決定工程は、前記安全度決定工程によって決定された処理ルートの安全度、及び前記ジョブチケット安全度算出工程によって算出された処理ルートにおけるジョブチケット安全度に基づいて前記印刷データを処理すべき処理ルートを決定することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記ジョブチケット安全度算出工程は、前記ジョブチケットを暗号化して保存可能なデバイスを、前記ジョブチケットを暗号化して保存することができないデバイスよりも安全であることを示す値を安全度として算出することを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
- 前記生成工程によって生成された処理ルートの納期を導出する納期導出工程を有し、
前記決定工程は、前記安全度決定工程によって決定された処理ルートの安全度と、前記ジョブチケット安全度算出工程によって算出された処理ルートのジョブチケット安全度と、前記納期導出工程によって導出された処理ルートの納期情報とに基づいて、前記印刷データを処理すべき処理ルートを決定することを特徴とする請求項12または13に記載の情処理方法。 - 前記出力設定情報とは、最終出力物を得るための情報であることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 前記複数の処理工程の処理順序を定義した処理ルートとは、前記印刷データを処理するために生成されたワークフローであることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 請求項9乃至16に記載された情報処理方法をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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