JP2007127737A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡単かつ低コストな構成によって、像担持体表面への潤滑剤の塗布量一定化と均一性を確保し、また、それによる副作用の起こりにくい画像形成装置を提供する。
【解決手段】潤滑剤塗布ブラシの駆動源であるモータから潤滑剤塗布ブラシへの回転伝達のクラッチのオンは感光体表面上に潤滑剤を塗布することである。潤滑剤は均一に塗布することが望ましい。感光体各々には画像の面積を独立にカウントする手段を備え、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントし、1回の連続した画像形成動作でカウントされた画像面積と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する。感光体停止時には少なくとも潤滑剤塗布ブラシ回転をオフする。
【選択図】 図3
【解決手段】潤滑剤塗布ブラシの駆動源であるモータから潤滑剤塗布ブラシへの回転伝達のクラッチのオンは感光体表面上に潤滑剤を塗布することである。潤滑剤は均一に塗布することが望ましい。感光体各々には画像の面積を独立にカウントする手段を備え、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントし、1回の連続した画像形成動作でカウントされた画像面積と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する。感光体停止時には少なくとも潤滑剤塗布ブラシ回転をオフする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、PPC、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
本発明は、回転駆動されながら表面にトナー像が形成される像担持体と、そのトナー像を転写材に転写する転写装置と、トナー像の転写後に像担持体表面に付着する転写残トナーを除去して像担持体表面を清掃するクリーニング部材と、像担持体表面に接触するブラシを有し、かつ回転駆動されながら像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材とを具備する画像形成装置に関するが、電子複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される前記形式の画像形成装置は従来周知である(例えば特許文献1参照)。
この形式の画像形成装置によると、その像担持体表面に潤滑剤が塗布されるので、像担持体表面のトナーに対する摩擦係数を低下させることができ、これによって像担持体表面に形成されたトナー像を転写材に転写するときの転写不良の発生を抑え、転写されたトナー像の画質を高めることができる。特に、文字画像中の一部が虫くい状に欠ける文字部中抜け現象の発生を抑え、その画質を向上させることが可能である。
また、像担持体表面におけるトナーフィルミングの防止や表面層の削れを抑制する効果があり、ハード面の像担持体寿命にも貢献している。
ところが、像担持体表面に潤滑剤を塗布すると、その表面のトナーに対する摩擦係数が低下するので、像担持体表面への潤滑剤の塗布量が不均一になると、その塗布むらによって、像担持体表面に形成されるトナー像のトナー付着量が不均一となり、トナー像に濃度むらが発生してその画質が劣化する。潤滑剤の塗布量が多い像担持体表面部分にはトナーの付着量が少なくなり、逆に潤滑剤の塗布量の少ない部分にはトナーが多量に付着し、これによってトナー像に濃度むらが発生するのである。特に低濃度のトナー像に濃度むらが発生しやすい。
さらには、一成分接触現像の場合、像担持体の静止摩擦係数が低くなりすぎると、像担持体上に形成した画像に画像抜け(ドット、文字、ラインなどの一部が抜ける)が生じる問題が発生する。一成分接触現像では、現像ローラ上にトナー薄層を形成し、像担持体に接触させ、電界や像担持体表面への付着力により現像ローラ上トナーを像担持体表面に移動させているが、接触現像の場合、現像ローラを直接像担持体に接触させるため、像担持体表面の静止摩擦係数をあまり低くしすぎると、像担持体上に形成されたトナー像が現像ローラによりかき落とされやすくなってしまうのである。
そこで、従来から像担持体表面への潤滑剤の塗布量を均一にするための各種構成が提案され、潤滑剤塗布ブラシの検討も行われてきたが、画像形成装置の構成が複雑化したり、そのコストが上昇する欠点を伴うものであった。また、潤滑剤を塗布するブラシはクリーニング部に配置される場合が多いが、ブラシに入力される転写後等の残トナー量によって塗布量(塗布効率)が左右される。よって、前記残トナー量は形成される画像面積の大小にほぼ比例するので、一定の塗布動作であると潤滑剤の塗布量にばらつきが生じ、前記に記した様な潤滑剤塗布が無い場合や、潤滑剤塗布過多の場合の不具合が生じていた。
さらには近年、電子写真における作像プロセスの帯電手段に、帯電部材を感光体に接触もしくは近接に配置し、帯電処理を行う帯電装置が多く採用されるようになってきているが、前記帯電部材にAC電圧を印加した場合、コロナ帯電器に比べて発生オゾン量は少ないが、放電生成物による悪影響がある。すなわち、感光体表面に放電生成物とトナー及びトナー添加剤が融着して付着すること(俗に言う感光体フィルミング)によって、感光体表面が低抵抗化して潜像の解像力が低下し、ボケ、画像流れ等が発生しやすくなる。そして、これにより感光体表面の平滑性が損なわれ、感光体のクリーニング不良を誘発し、経時品質を不安定にさせている。
そこで、感光体に潤滑剤を塗布することにより放電生成物の付着力を低減し、フィルミングを抑制することが可能であることが行われている。特許文献2では、潤滑剤塗布部材のブラシを感光体表面に接触させながら潤滑剤を塗布する画像形成装置において、潤滑剤の塗布むらを簡単な構成によってなくし、画像の濃度むら発生を阻止するようにしている。
また特許文献3では、フィルミング防止構造における問題に鑑み、常に安定した潤滑剤の供給しようとし、特許文献4では、潤滑剤塗布ブラシの物性に依存することなく、潤滑剤の塗布量の均一性を高めようとしている。
さらに特許文献5では、画素数をカウントした画像面積値と画像形成回数の比に応じて、潤滑剤塗布時間を可変するものとし、特許文献6では、画像の記録比率に応じて潤滑剤の塗布量を制御するものとし、特許文献7では、塗布ブラシのオン/オフタイミングを像担持体の1周の整数比とならない時間を100%としたデューティ比で制御するようにしている。
特開昭56−154778号公報
特開平10−260614号公報
特開平7−334058号公報
特開2002−268452号公報
特開2004−226675号公報
特開2002−244485号公報
特開2005−091692号公報
本発明は、前記従来の諸問題にかんがみてなされたものであり、比較的簡単かつ低コストな構成によって、像担持体表面への潤滑剤の塗布量一定化と均一性を確保し、また、それによる副作用の起こりにくい画像形成装置を提供することを目的地するものである。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、回動する像担持体と、該像担持体に対して接触配置されて該像担持体に潤滑剤を塗布する回転可能な起毛体を備え、かつ該起毛体が前記潤滑剤と常時接触している潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に接触又は極近接配設されて交流電圧を重畳したバイアスを印加して帯電処理を行う帯電部材とを有する画像形成装置において、前記像担持体、前記潤滑剤塗布手段及び前記帯電部材を複数と、前記複数の像担持体各々に形成された画像の面積を独立にカウントする手段と、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントするカウンタとを有し、1回の連続した画像形成動作でカウントされた画像面積と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する手段を有することを特徴とする。
同請求項2に係るものは、回動する像担持体と、該像担持体に対して接触配置されて該像担持体に潤滑剤を塗布する回転可能な起毛体を備え、かつ該起毛体が前記潤滑剤と常時接触している潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に接触又は極近接配設されて交流電圧を重畳したバイアスを印加して帯電処理を行う帯電部材とを有する画像形成装置において、前記像担持体、前記潤滑剤塗布手段及び前記帯電部材を複数と、前記複数の像担持体各々に形成された画像の面積を独立にカウントする手段と、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントするカウンタとを有し、1回の連続した画像形成動作でカウントされた画素数と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する手段を有することを特徴とする。
同請求項3に係るものは、請求項1または2の画像形成装置において、前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを、前記像担持体の回動1周に要する時間T1と少なくとも整数比をなさない時間T2を100%としたデューティ比で可変制御する手段を有することを特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、前記起毛体の回転動作は少なくとも前記像担持体が回動していないときはオフとすることを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項4の画像形成装置において、前記起毛体の回転動作開始時には前記像担持体の回動開始に同期させることを特徴とする。
同請求項6に係るものは、請求項1から5のいずれかの画像形成装置において、少なくとも前記像担持体及び前記潤滑剤塗布手段がプロセスカートリッジの形態をなすことを特徴とする。
本発明は、各作像ユニットの潤滑剤塗布ブラシへの入力トナー量の違いによる塗布効率の差を補い、安定した画像品質を保つことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。図示の画像形成装置は、その内部の略中央に中間転写ベルト56を備えている。中間転写ベルト56は、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトで、4つのローラ52、53、54、55に掛け回して支持され、図中矢印A方向に回転駆動される。中間転写ベルト56の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つの作像ユニットが中間転写ベルト56のベルト面に沿って並んでいる。
図2は、4つの作像ユニットのうち1つを拡大して示す図であり、従来の塗布装置の構成を示す図であるが、本発明の構成と基本的には同様であるため、本図で概略構成を説明する。いずれの作像ユニットでも同様の構成であるので、この図においては、色の区別を示すY、M、C、Kの表示を省略する。各作像ユニットは感光体1Y、1M、1C、1Kを有し、各感光体1の周りには、感光体1表面に電荷を与える帯電装置2、感光体1表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置4、感光体1表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置3、トナー像転写後の感光体1表面のクリーニングをするクリーニング装置8がそれぞれ配置されている。
ふたたび図1を参照すると、4つの作像ユニットの下方には、帯電した各感光体の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置9が備えられている。
また中間転写ベルト56を挟んで、各感光体1と対向する位置には、感光体1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト56上に一次転写する一次転写ローラ51がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ51は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。
中間転写ベルト56のローラ52で支持された部分の外側には、二次転写ローラ61が圧接されている。二次転写ローラ61は、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。二次転写ローラ61と中間転写ベルト56との接触部が二次転写部であり、中間転写ベルト56上のトナー像が転写紙に転写される。
中間転写ベルト56のローラ55で支持された部分の外側には、二次転写後の中間転写ベルト56の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置57が設けられている。
二次転写部の上方には、転写紙上のトナー像を転写紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラ72及び定着ローラ73に巻き掛けられた無端の定着ベルト71と、定着ベルト71を介して定着ローラ73に対向、圧接して配置される加圧ローラ74とから構成されている。
画像形成装置の下部には、転写紙を載置し、二次転写部に向けて転写紙を送り出す給紙装置20と、ピックアップローラ21が備えられている。
次に、図2を参照して本画像形成装置の特徴をより詳細に説明する。感光体1は、有機感光体であり、ポリカーボネート系の樹脂で表面保護層が形成されている。
帯電装置2は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ2aを備える。帯電ローラ2aは、図示しない電源に接続されており、所定の電圧が印加される。帯電ローラ2aは、感光体1に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ2aの両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体1表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ2aには、帯電ローラ2a表面に接触してクリーニングする帯電クリーニング部材2bが設けられている。
現像装置4は、感光体1と対向する位置に、内部に磁界発生手段を備える現像スリーブ4aが配置されている。現像スリーブ4aの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブ4aへ汲み上げるための2つのスクリュー4bが備えられている。現像スリーブ4aによって汲み上げられるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、ドクターブレード4cによって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブ4aに担持される。現像スリーブ4aは、感光体1との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体1の潜像面に供給する。
なお、図1及び図2においては、二成分現像方式の現像装置4の構成を示したが、本発明が対象とする画像形成装置は、これに限るものではなく、一成分現像方式の現像装置であっても適用可能である。
潤滑剤塗布装置3は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤3bと、固形潤滑剤3bに接触して潤滑剤を削り取り、感光体1に塗布するブラシローラ3aとを備える。固形潤滑剤3bは、直方体状に形成されており、加圧部材3cによってブラシローラ3a側に付勢されている。加圧部材3cは、板バネ、圧縮バネ等のバネがよく、特に図に示すように圧縮バネを好適に用いることができる。固形潤滑剤3bはブラシローラ3aによって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧部材3cで加圧されているために常時ブラシローラ3aに当接している。ブラシローラ3aは、回転しながら削り取った潤滑剤を感光体1表面に塗布する。
ブラシローラ3aのブラシ繊維の太さは、3〜8デニールが好ましく、ブラシ繊維の密度は2万〜10万本/inch2が好ましい。ブラシ繊維の太さが細すぎると、ブラシローラ3aが感光体1表面に当接したときに毛倒れを起こしやすくなり、逆にブラシ繊維が太すぎると繊維の密度を高くすることができなくなる。また、ブラシ繊維の密度が低いと感光体1表面に当接するブラシ繊維の本数が少ないため、潤滑剤を均一に塗布することができず、逆にブラシ繊維の密度が高すぎると繊維と繊維の隙間が小さくなり、掻き取った潤滑剤の粉体の付着量が減るため、塗布量が不足してしまう。
そこで、毛倒れを起こしにくくするためのブラシ繊維の太さと、潤滑剤の均一な塗布を効率的に行うことができるブラシ繊維の密度とを有する、前記設定範囲のブラシローラ3aとする。
固形潤滑剤3bとしては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウムなどのステアリン酸基を持つものを用いることができる。また、同じ脂肪酸基であるオレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、や、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウムを用いてもよい。他にも、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウム等の脂肪酸、脂肪酸の金属塩なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
本実施例においては、前記ブラシローラ3aによる潤滑剤塗布位置に対して移動方向の下流側の感光体表面にクリーニング手段としてのクリーニングブレード8aを当接させ、かつ、潤滑剤均し手段としての潤滑剤均しとしての機能を持たせている。クリーニングブレード8aは弾性体であるゴムから構成されているものである。
図3に潤滑剤塗布ブラシの駆動源であるモータと前記駆動源から潤滑剤塗布ブラシへの回転伝達のクラッチのタイミングチャートを示す。なお、潤滑剤ブラシクラッチの最初のオンは駆動モータオンと同期とする。また画像形成動作終了(シーケンスエンド)はクラッチオフ状態とする。クラッチオン状態で駆動モータオフになった時はモータオフと同期にクラッチもオフする。
ここで、クラッチオンはすなわち感光体表面上に潤滑剤を塗布することである。潤滑剤を塗布すると、その表面のトナーに対する摩擦係数が低下するので、感光体表面への潤滑剤の塗布量が不均一となると、その塗布ムラによって、感光体表面に形成されるトナー像のトナー付着量が不均一となり、トナー像に濃度むらが発生してその画質が劣化する。潤滑剤の塗布量が多い像担持体表面部分にはトナーの付着量が少なくなり、逆に潤滑剤の塗布量の少ない部分にはトナーが多量に付着し、これによってトナー像に濃度ムラが発生するのである。特に低濃度のトナー像に濃度ムラが発生しやすい。
よって、感光体停止時には少なくとも潤滑剤塗布ブラシ回転をオフする必要があるため、本実施例では潤滑剤塗布ブラシの駆動源を画像形成に関わる現像モータとしている。もちろん、現像モータは感光体駆動していない時には停止状態にある。
クラッチのタイミングチャートのONタイム:Xは、本実施例では、感光体が1.3周に要する時間(T2)の0.797秒(感光体ドラム周長はφ40mm=125.66mmで1周に要する時間(T1)は205mm/秒で0.613秒)を100とした時の%表示。前記ONタイム:Xは0から100まで可変でき、例えば、X=100ならば、クラッチはオン(ブラシ回転オン)しっぱなしであるし、X=60ならば、オン時間が0.797×0.6=0.478秒、オフ時間が0.797×0.4=0.319秒の繰り返しが行われる。T2の時間は、実施例のように感光体1.3周に要する時間のように、2倍や4倍、もしくは5倍にしても整数とならない周相当の時間に設定すると、より効果が高い(実施例の1.3周相当の他、1.1、1.7、1.9周相当の時間等)。また、前記Xの値を各色の作像ユニット独立で設定できる。時間T2を感光体1周に要する時間と整数比とならない時間とすることで、周方向の特定部分を塗布することなく、周全体にアトランダムに塗布することが可能となる。
本実施例では、画像面積によって、塗布ブラシへのトナー入力量が異なり、ブラシ自体の塗布効率が変わっても、1回の連続した画像形成動作において、その画像形成動作での画像面積値と転写材出力回数の比により、動作終了後のオンタイム:Xを可変制御し、塗布量を均一化させるものである。
画像面積カウントの単位は[cm2]、画像形成回数は感光体回転方向で1色毎にA4横送りの長さ(A4サイズは210mm×297mmで送り方向長さが210mmのことを言う)以下を1回、それ以上の長さを2回とカウントする。例えばA4横送りで1枚出力した場合、モノクロモードはKステーションのみが1回、カラーモードはK・M・C・Yステーションでそれぞれ1回。A3縦送りで1枚出力した場合、モノクロモードはKステーションのみが2回、カラーモードはK・M・C・Yステーションでそれぞれ2回となる。
また、潤滑剤を塗布するブラシの回転は感光体の回転と同期とするため、画像形成動作終了後に感光体を所定の制御時間で回転させている。
以上説明した本発明の画像形成装置を、下記評価条件でハーフトーンのドット抜け、地肌汚れの評価を従来機と比較して実施した。
<評価条件>
・カラー原稿種類:A・B・Cの3種類
(画像面積は A:各色30cm2、B:同60cm2、C:同120cm2でK/M/C/Yが同一面積)
・原稿サイズ:A4
・原稿送り方向:横(210mm)
・カラーモード:フルカラー(4色)
・1回あたりのプリント枚数(1回あたりの転写材出力枚数):2枚
・プリント繰り返し回数:各原稿5000回 3原稿で合計15000回
結果を表1に示す。
<評価条件>
・カラー原稿種類:A・B・Cの3種類
(画像面積は A:各色30cm2、B:同60cm2、C:同120cm2でK/M/C/Yが同一面積)
・原稿サイズ:A4
・原稿送り方向:横(210mm)
・カラーモード:フルカラー(4色)
・1回あたりのプリント枚数(1回あたりの転写材出力枚数):2枚
・プリント繰り返し回数:各原稿5000回 3原稿で合計15000回
結果を表1に示す。
従来機は塗布時間が一定で、従来機1は画像面積が大きい原稿に塗布量不足と見られる不具合、従来機2は画像面積が小さい場合に塗布過多と見られる不具合が発生している。
表2に本発明機の画像形成終了後のオンタイム:Xを示す。S=画像面積カウント/転写材出力回数である。
本発明は表2に示すように、1回の連続した画像形成動作における転写材1枚当りの画像面積の違いによる塗布効率の差を是正するものであり、表1の結果も良好であり、その効果が示された。
次に原稿のみ一般的なもの(K:52cm2、M:68cm2、C:110cm2、Y:24cm2・・・画像面積が各色で異なる原稿)に替え、他は前記評価条件と同じで実施した結果を表3に示す。
表1の結果と同様、本発明機は良好な結果が得られ、各作像ユニット毎に独立に潤滑材塗布量を制御する効果の有効性が確認できた。
本発明の画像形成装置においては、1回の連続した画像形成動作の「画像面積値」と「転写材出力回数」の比に応じて、画像形成動作終了後に複数の潤滑剤塗布手段の起毛の回転オン/オフタイミングを独立に可変制御することで、各作像ユニットの潤滑剤塗布ブラシへの入力トナー量の違いによる塗布効率の差を補い、安定した画像品質を保つことができる。
また、起毛の回転オン/オフタイミングを、像担持体の回動1周に要する時間T1の少なくとも整数比とならない時間T2を100%としたデューティ比で可変制御することによって、像担持体表面周方向の潤滑剤塗布量の均一性を損なうことなく、塗布量の可変制御ができる。
また、起毛の回転動作を少なくとも像担持体が回動していない時はオフとすることで、像担持体の特定部分の潤滑剤塗布過多を防止できる。
さらに、少なくとも像担持体及び潤滑剤塗布手段を一体化したいわゆるプロセスカートリッジの形態とすれば、交換やメンテナンス性が向上する。
1 感光体
2 帯電装置
2a 帯電ローラ
2b 帯電クリーニング部材
3 塗布装置
3a ブラシローラ
3b 固形潤滑剤
3c 加圧部材
4 現像装置
51 1次転写ローラ
56 中間転写ベルト
61 2次転写ローラ
8 クリーニングブレード
8a ブレード
8b ブレードホルダ
9 潤滑剤塗布部材
9a ブレード
9b ブレードホルダ
2 帯電装置
2a 帯電ローラ
2b 帯電クリーニング部材
3 塗布装置
3a ブラシローラ
3b 固形潤滑剤
3c 加圧部材
4 現像装置
51 1次転写ローラ
56 中間転写ベルト
61 2次転写ローラ
8 クリーニングブレード
8a ブレード
8b ブレードホルダ
9 潤滑剤塗布部材
9a ブレード
9b ブレードホルダ
Claims (6)
- 回動する像担持体と、該像担持体に対して接触配置されて該像担持体に潤滑剤を塗布する回転可能な起毛体を備え、かつ該起毛体が前記潤滑剤と常時接触している潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に接触又は極近接配設されて交流電圧を重畳したバイアスを印加して帯電処理を行う帯電部材とを有する画像形成装置において、
前記像担持体、前記潤滑剤塗布手段及び前記帯電部材を複数と、前記複数の像担持体各々に形成された画像の面積を独立にカウントする手段と、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントするカウンタとを有し、
1回の連続した画像形成動作でカウントされた画像面積と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 回動する像担持体と、該像担持体に対して接触配置されて該像担持体に潤滑剤を塗布する回転可能な起毛体を備え、かつ該起毛体が前記潤滑剤と常時接触している潤滑剤塗布手段と、前記像担持体に接触又は極近接配設されて交流電圧を重畳したバイアスを印加して帯電処理を行う帯電部材とを有する画像形成装置において、
前記像担持体、前記潤滑剤塗布手段及び前記帯電部材を複数と、前記複数の像担持体各々に形成された画像の面積を独立にカウントする手段と、画像形成装置から出力される転写材の出力回数をカウントするカウンタとを有し、
1回の連続した画像形成動作でカウントされた画素数と転写材の出力回数の比である転写材1枚あたりの画像面積に応じて、画像形成動作終了後の前記潤滑剤塗布手段の前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを各々独立に制御する手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2の画像形成装置において、前記起毛体の回転のオン/オフタイミングを、前記像担持体の回動1周に要する時間T1と少なくとも整数比をなさない時間T2を100%としたデューティ比で可変制御する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、前記起毛体の回転動作は少なくとも前記像担持体が回動していないときはオフとすることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4の画像形成装置において、前記起毛体の回転動作開始時には前記像担持体の回動開始に同期させることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1から5のいずれかの画像形成装置において、少なくとも前記像担持体及び前記潤滑剤塗布手段がプロセスカートリッジの形態をなすことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005319081A JP2007127737A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 画像形成装置 |
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JP2007127737A true JP2007127737A (ja) | 2007-05-24 |
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ID=38150455
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011059315A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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2005
- 2005-11-02 JP JP2005319081A patent/JP2007127737A/ja active Pending
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