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JP4417594B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP4417594B2
JP4417594B2 JP2001256344A JP2001256344A JP4417594B2 JP 4417594 B2 JP4417594 B2 JP 4417594B2 JP 2001256344 A JP2001256344 A JP 2001256344A JP 2001256344 A JP2001256344 A JP 2001256344A JP 4417594 B2 JP4417594 B2 JP 4417594B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等に応用される電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、複数個の作像装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる帯電装置として、被帯電体に電圧を印加した帯電部材を接触または非接触で近接させて被帯電体を帯電する近接方式の帯電装置が実用化されてきている。
近接帯電装置は、像担持体等の被帯電体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材を接触させ、この帯電部材(接触帯電部材・接触帯電器、以下、接触帯電部材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0003】
接触帯電方式においては、帯電機構(帯電のメカニズム、帯電原理)には、遠隔帯電系と直接注入帯電系の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
遠隔帯電系は、接触帯電部材と被帯電体との空隙に生じる遠隔帯電であるコロナ放電などの放電現象による放電生成物で被帯電体表面が帯電する系である。例えば、接触帯電部材として導電ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式は帯電の安定性という点で好ましく広く用いられている。このローラ帯電の帯電機構はコロナ帯電系が支配的である。
帯電ローラは導電あるいは中抵抗のゴム材あるいは発泡体を用いて作成される。さらに、これらを積層して所望の特性を得たものもある。帯電ローラは被帯電体との一定の接触状態を得るために弾性を持たせているが、そのため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、被帯電体に従動あるいは若干の速度差をもって駆動される。従って、絶対的帯電能力の低下や接触性の不足やローラ上のムラや被帯電体の付着物による帯電ムラは避けられないため、従来のローラ帯電ではその帯電機構はコロナ帯電系が支配的である。
帯電性能としては、帯電ローラ等の帯電部材と被帯電体とが接触している必要はなく、これら二者が非接触で近接していてもバイアスの印加条件を制御することで接触帯電と変わらず帯電を行うことが可能である。尚、接触、非接触に関わらず、以下、近接帯電方式と総称する。
【0004】
この近接帯電方式は、帯電手段を被帯電体に直接当接あるいは近接させて配設し、帯電部材に電圧を印加することにより、被帯電体である像担持体(例えば光導電性の感光体)の表面を帯電処理(除電処理を含む)する方式である。
ローラ状、鋸歯状、ブレード状、ブラシ状等といった近接帯電方式でよく用いられている帯電部材へのバイアス印加方式は、直流電圧のみを印加するDCバイアス方式と、交流電圧あるいは交流電圧に直流電圧を重畳させた振動電圧を印加するACバイアス方式とがある。後者のACバイアス方式は、DCバイアス方式よりも、帯電均一性に優れているため、好まれて使用されている。
【0005】
また、近年はオフィスでも大量のカラー文書が取り扱われるようになり、以前にも増して高速のフルカラープリンタ、フルカラー複写機が望まれている。一般に、近年普及し始めたカラーレーザープリンタは、一つの感光体に複数の現像装置が接触可能に配置され、感光体一回転毎に各々の色のトナー像を作成し、その像を感光体から中間転写体、もしくは転写ドラムなどに保持された記録媒体(記録用紙、OHPシート等)に順次転写して行き、カラートナー像を作成する、いわゆる1ドラム方式が主流である。その中にも前述の中間転写体上で複数色のトナー像を重ね合わせ、その後、記録用紙に一括転写する中間転写方式と、転写ドラムなどに保持された記録用紙に順次転写していきカラートナー像を作成する直接転写方式とがある。直接転写方式は構造が簡単で低コストだが、記録用紙に複数回転写する場合に記録用紙の抵抗や含水分によって条件が異なるため、安定した作像が難しい。また、中間転写方式は、画像の記録用紙への転写は一回で済むので、画質の安定性、紙種対応性がよい、などの特徴がある。
【0006】
しかし、いずれの機種も4色を使用したカラー像を得るためには、感光体が4回回転せねばならず、生産性が上がらなかった。そこで、高速化に対応するために、像担持体である感光体を色の数だけ増やし(通常3本か4本)、それに対応してそれぞれの現像器を配置し、記録用紙を複数の感光体に連続して接触させ、各感光体上の各色の画像を記録用紙上に順次重ね合わせて転写させカラー画像を得る、いわゆるタンデム方式又はインライン方式の機種も市販されており、特許出願としても、例えば、特開昭53−74037号公報(対応米国特許第4,162,843号明細書)には、カラー画像出力の高速化のために感光体を複数個積載して、記録用紙等の転写材をベルト状の搬送手段で搬送しながら、順次トナー画像を多重転写する画像形成装置の提案がなされている。
この場合、1ドラム方式と感光体の外周速度が等速で有れば、4倍以上の速度で印刷することが可能である。しかしながら、上述のように感光体から記録用紙に直接転写を行う直接転写方式の場合は、紙転写の際の不安定性や、紙搬送の際の位置合わせの問題なども多い。そこで、タンデム方式で且つ中間転写体を使用する、いわゆるタンデム中間転写方式が実開昭59−192159号公報などを始めとして多数提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した帯電方式のうち、ACバイアス方式は帯電均一性に優れているが、その反面、印加した交流電圧によりローラが振動し音が発生する問題がある。これまで発売されてきた機種は概ね1ドラム方式の機種であり、帯電による音も単音であり、対策も容易であった。すなわち、感光体ドラムなどの被帯電体内部に金属などの錘を挿入する、帯電ローラに発泡ゴムを使用して硬度を下げる、などの工夫がなされている。しかし、タンデム型で複数の感光体ユニット(作像装置)を備える機械では、各々のユニットから出る帯電音が4色機であれば4倍にもなり、従来の対策のみでは音による不快感を軽減することが難しい。
【0008】
また、帯電音のみならず、ACバイアスを用いる箇所では音が発生する可能性がある。例えば音の発生源としては、現像スリーブに印加されるAC重畳の現像バイアスや、現像後の転写前画像をチャージアップさせるための転写前チャージャー(PTC)、転写後の転写残トナーをクリーニングしやすくするためのクリーニング前チャージャー(PCC)、トナーの極性を揃えつつトナーのクリーニングを行うクリーニングローラやクリーニングブラシなどが挙げられる。これらの部位に印加されたACバイアスも、帯電と同様に感光体を振動させ、音を発生させるうえに、複数個の感光体ユニットがあれば、それだけ騒音も大きくなる。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、複数の作像装置を備えたタンデム型の画像形成装置において、各作像装置の像担持体周りから発せられる騒音を低減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数の像担持体を備え、各々の像坦持体を帯電させる帯電手段と、帯電された像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、該像担持体上の静電潜像を現像剤で現像して顕像化する現像手段と、該像担持体上の顕像を記録媒体に転写する手段を備えた画像形成装置において、前記像坦持体、帯電手段、現像手段からなる複数の作像装置を備え、該複数の作像装置のそれぞれから作像の際に発せられる音波の位相が、各々打ち消し合い減衰するように制御し、単色のみの画像出力を行う際にも、目的色の作像装置以外の少なくとも一個の作像装置を動作させ、その発生音と、目的色の作像装置の発生音とが各々打ち消し合い減衰するように制御し、動作させる作像装置が、目的色の作像装置に対して、最隣接の少なくとも一個の作像装置であることを特徴とするものである。
通常、複数個の作像装置(感光体ユニットなど)はほぼ同一の条件で使用されているので、発せられる騒音の周波数、強度などもほぼ一致している。音波は縦波であり、干渉を起こすことが広く知られているので、複数個の作像装置の像担持体(感光体)周りから発せられる各々の音が干渉し、減衰するように位相を制御すれば騒音を減じることができる。
【0012】
請求項に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、音の位相を制御する手段が、前記帯電手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴とするものである。
また、請求項に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、音の位相を制御する手段が、前記現像手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴とするものである。
さらに、請求項に係る発明は、請求項または記載の画像形成装置において、隣り合う作像装置の交流電圧の位相を互いに120度以上、240度以下の範囲でずらすことを特徴とするものである。
さらにまた、請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか一つに記載の画像形成装置において、前記帯電手段の帯電部材と、被帯電体である像担持体とが、非接触で放電が行われ、空隙距離が20μm以上100μm以内で配置されることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
画像形成装置の像担持体(例えば光導電性の感光体)周りで発せられる騒音源としては、前述の通り、感光体の帯電手段、現像手段、PCC、PTC、クリーニング手段など様々ある。それらには各々最適に調整されたバイアスが印加されているが、これらの複合効果で騒音が発生している。これらのACバイアス印加が起源の騒音に関しては、通常、複数個の作像装置(感光体ユニット)などはほぼ同一の条件で使用されているので、ほぼ同一の周波数、強度で発振している。音波は縦波であり、干渉を起こすことが広く知られているので、よって、複数個の感光体周りから発せられる、機械的なランダムノイズ(例えば、感光体駆動のギアの音、クリーニングブレードの鳴きなど、予測制御が困難な物)を除いた、ACバイアス起源の騒音は、各々の音が干渉するように位相を制御すれば、騒音を減じることができる。
【0014】
上述の感光体周りの騒音源の中で、最も寄与の大きいものは帯電手段に印加される帯電バイアスである。帯電バイアスは、通常、直流電圧と交流電圧の重畳された構成になっている。感光体と帯電部材との間に電位差が生じると、その電界強度に応じたMaxwell応力が発生し、そのMaxwell応力によって帯電ローラなどの帯電部材の変形が生じる。AC重畳のバイアスの場合、時間と共に印加される電圧が周期的に変動するため、Maxwell応力も時間応答で変化し、その結果、ACの周波数に応じて帯電部材の変形(振動)が発生して騒音となる。特に帯電ローラはゴムで構成され、感光体に対してバネ荷重等で加圧固定されていることが多く、Maxwell応力の変動によって感光体への当接条件が変わり騒音が発生しやすい。また、感光体と帯電部材との間に微小ギャップを設けた非接触の近接帯電方式では、帯電ローラと感光体の間に隙間があり、より帯電ローラが変形、振動しやすい条件となっている。このため、音の発生が大きい。
【0015】
また、帯電部材に限らず、その他のACバイアスが印加されている部材でも強弱の程度があるが同様の現象が生じる。例えば、近年は高画質化対応のため、磁性二成分現像方式でAC重畳の現像バイアスが用いられることが多い。現像バイアスを印加されている現像スリーブは管形状であり、帯電ローラと同様に発生した応力によって変形しやすく騒音を発しやすい。
これらのACバイアス印加によって発生した騒音は、感光体が管状であるため共振などを起こして増幅され、外に騒音として伝わっていく。
【0016】
これらの騒音は起源がACバイアスであるので、ACバイアス電源の発振位相を制御することで、音の位相も同様に制御できる。
より具体的には、音の位相を制御する手段の一例としては、帯電手段で用いられる交流電圧の位相制御手段が上げられる。
また、音の位相を制御する手段の別の例としては、現像手段で用いられる交流電圧の位相制御手段が上げられる。
【0017】
ここで、一例として図5、図6に二つのサイン波の音波の干渉により、合成された音波の振幅強度が、組み合わせる位相によって変化していく様子を示した。最も振幅強度が強くなるのは位相差0度の場合であり、単純に元の振幅の2倍となっている。ここから二つの音波の位相を少しずつずらしていくと、合成波の振幅強度も次第に減じていき、位相差120度から元の一つの音波の振幅レベルにまで下がり、理想的には位相差180度で振幅は消滅する。さらに位相がずれていくとまた振幅レベルが上がり、240度で元の振幅レベル、360度で再び二倍となる。
よって、隣接する二つの音源となる作像装置間において、音源の位相を120度以上、240度以下の範囲でずらすことにより、少なくとも元々の1つの音波の振幅強度以下に騒音を抑えることができる。より好ましくは180度(逆位相)にすることで、この状態では騒音を著しく減ずることができる。また、位相を操作するには、前述の通り、帯電手段あるいは現像手段で用いるACバイアス電源の発振位相を制御すればよい。騒音を打ち消すには波形がなるべく同じ形状をしていて、発振点が近いほど効果がある。よって、タンデム型の画像形成装置などにおいては、隣り合う作像装置同士で騒音を打ち消し合うようにするのが効果が大きく出てよい。
【0018】
また、一つの作像装置内部で複数の音源をもっているため、それらの音源の位相を組み合わせて、一つの作像装置から発せられる音そのものを減衰させることも可能である。例えば帯電ローラとクリーニングローラを同一の構成として同じ感光体に二本接触させ、それぞれに同一周波数、同一振幅のACバイアスを位相を180度ずらして印加すれば、感光体の振動がそれぞれのローラによってキャンセルされて騒音が小さくなる。
こういった場合も完全に騒音をなくすことはできないので、複数ある作像装置間でもまた騒音の位相を制御して騒音を減らすことは効果がある。
【0019】
一般に使用されるAC周波数は、帯電ムラとの関係から、
周波数(Hz)/プロセス線速(mm/s)>6(振動/mm)
以上であれば、帯電ムラとして目立ちにくいことが分かっているので、一般的には線速200mm/s程度の機械であれば、1200Hz程度の周波数で用いられることが多い。この際、常温では、
音速C(m/s)=331.5+0.61t(tはCelsius温度)
なので、約343m/s程度であり、周波数1200Hzの音波は一波長280mm程度である。
タンデム型の電子写真方式の画像形成装置の感光体間距離(帯電ローラ間距離)は約95mm程度であるので、波長に対して短く、音源間距離をあまり考慮に入れず議論することが可能である。
また、ユーザーが立つ位置は機械の正面方向であり、ある程度の距離が離れれば、複数の感光体とのユーザーの距離はそれぞれほぼ等しいと考えて良く、干渉の効果をある程度推測することができる。
【0020】
このようなタンデム型の電子写真方式の画像形成装置などにおいては、単色のプリントの要求もある。特にブラック色を用いたモノクロ画像の要求が強いが、このようなときには、通常、ブラック色の作像装置のみを動作させてプリントすることが多い。感光体周りから発せられる騒音は単色でのプリント時にはある程度以下には下げられないが、上述の考えを応用し、単色のプリント時に発生する騒音を打ち消すように他の作像装置からも騒音を発生させれば、騒音同士が干渉し合って単色プリント時よりも騒音を抑えることができる。
【0021】
この場合も目的色以外に動作させる作像装置は、なるべく近接した装置(例えば目的色の作像装置に対して、最隣接の少なくとも一個の作像装置)であることが効果の点では望ましい。
しかし、例えばブラック色を単色で取ることが多いため、ブラック作像装置に一番近い色、例えばシアン作像装置を常に稼働させると、シアン作像装置の帯電手段や現像手段の消耗が激しくなり、耐久性を制限してしまうことになる。
従って、効果は小さくなるが、最隣接の作像装置以外にも、他の装置も順番に使う(すなわち、動作させる作像装置が、目的色の作像装置に対して、常に一定ではないようにする)ことによって、装置全体の寿命を延ばし、利用者のコストを抑えることができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、カラー原稿の読み取りが可能な原稿読取部(スキャナ)1と、原稿自動給紙装置(ADF)2と、複数の作像装置10Y,10M,10C,10Bkを有するタンデム型のカラー画像形成部3と、各種サイズの転写材(記録用紙等)を収納した給紙カセット5,6,7を有する給紙部(ペーパーバンク)を備えており、モノクロ画像、多色画像、フルカラー画像の形成が可能なカラー複写機の例である。
【0023】
画像形成部3には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を作像する4つの作像装置10Y,10M,10C,10Bkが並設されており、各作像装置の像坦持体(本実施例では光導電性の感光体ドラム)11が4本、水平方向に並列に配列されている。各作像装置10Y,10M,10C,10Bkの感光体ドラム11の廻りには帯電ローラ12、現像ユニット13、1次転写ローラ14、クリーニングユニット15、除電ランプ16が配設されている。また、各感光体ドラム11の上側には書込みユニット17が配設されている。書込みユニット17としては、光源に半導体レーザ(LD)を用い偏向器で感光体面上を走査するレーザ走査方式の書込み装置や、光源にLEDアレイを用いて感光体面に書込みを行うLEDアレイ方式の書込み装置等があるが、どちらの方式でも良い。また、各感光体ドラム11の下部には中間転写体(本実施例では中間転写ベルト)18が配設され、1次転写ローラ14の位置で各感光体ドラム11と接触しているが、この中間転写ベルト18は3本の支持ローラ19,20,21で張架されている。尚、支持ローラは3本以上で張架してあっても良く、例えば、ベルト寄りを調整するローラなどを設けてもよい。
【0024】
感光体ドラム11には中間転写ベルト18を介して1次転写ローラ14が押し付けられている。ここでは転写装置は転写ローラの例であるが、転写ブラシや非接触の転写チャージャであっても良い。中間転写ベルト18にはベルトクリーニングユニット22が支持ローラ19の位置に設けられている。ベルトクリーニングユニット22の位置は支持ローラ19の位置に限らず、別に対向ローラを設けてそれに対してベルトクリーニングユニットを設けても良い。中間転写ベルト18を支持しているローラのうちの1本(本実施例では支持ローラ21)は2次転写手段の対向ローラの機能を持ち、その対向位置には2次転写手段である2次転写ユニット24が配設されている。本実施例では2次転写ユニット24は2次転写ベルト24aで構成され、この2次転写ベルト24aは2本の支持ローラで張架されている。尚、本実施例では無いが、2次転写手段として2次転写ローラやチャージャが配設されていても良い。また、図示していないが、2次転写ベルト24aにはクリーニングユニットが配設されている。
【0025】
2次転写ベルト24aは定着手段である定着ユニット25の入口まで転写材を搬送できるように配設されている。定着ユニット25は無端状の定着ベルト25aとそれを支持する2本のローラと、定着ベルト25aに圧接している加圧ローラ25bで構成されている。この定着ユニット25は中間転写ベルト18の支持ローラ19の下側で2次転写の対向ローラ側に入り込んで配設されている。定着ユニット25と2次転写ベルト24aの下側には、水平方向に両面転写のための両面反転ユニット26が配設されている。両面反転ユニット26は反転ローラ27と送り出しローラ29と複数の搬送ローラ対28から構成されている。
【0026】
次に図1に示す構成の画像形成装置の一連の動作について説明する。
原稿をコピーする場合、ADF2により図示しないADFトレイから原稿がスキャナ1のコンタクトガラス面に送られ、スキャナ1で原稿の画像が各色に分解されて読み取られる。その各色の画像データが画像形成部3の書込みユニット7に送信され、書込みユニット17が読み取られた各色の画像データを基に、各作像装置10Y,10M,10C,10Bkの帯電ローラ12で帯電された感光体ドラム11を露光し、静電潜像を形成する。各感光体ドラム11は反時計回りに回転しており、静電潜像は現像ユニット13によって可視像に現像される。各作像装置10Y,10M,10C,10Bkの感光体ドラム11上には、Y,M,C,Bkの各色の顕像が現像され、各作像装置10Y,10M,10C,10Bkの感光体ドラム11からY,M,C,Bkの各色の顕像が順次中間転写ベルト18に重ね合わせて1次転写される。一方、ペーパーバンク4からは、転写材である記録用紙がレジストローラ23の位置に給紙・搬送されて停止して待機している。そして上記中間転写ベルト18上に重ね合わせて1次転写された画像が2次転写部に搬送されてくるタイミングに合わせて、レジストローラ23から記録用紙が2次転写部に送り出され、2次転写ユニット24により中間転写ベルト18上の画像が一括して記録用紙に2次転写される。2次転写された記録用紙はそのまま2次転写ベルト24aで定着ユニット25まで搬送されて定着部に入って行き、定着ベルト25aと加圧ローラ25bにより画像が記録用紙に定着される。画像が定着された記録用紙はそのまま排紙されて排紙トレイ9にスタックされるか、あるいは両面コピーされるときは、定着後下側に搬送され、一旦両面反転ユニット26のスタック部30に送り込まれる。そして今度は紙後端から送り出しローラ29によって反転ローラ27に送られ、記録用紙はUターンして複数の搬送ローラ対28によってレジストローラ23まで搬送される。以降は表面側のコピーと同様の作像動作となる。
【0027】
次に図2は各作像装置の感光体ドラム廻りのより具体的な構成例を示した概略要部構成図である。まず現像ユニット13について説明する。
現像ユニット13は、現像ローラ13−1、ドクタブレード13−5、2本のスクリュ13−2,13−3、トナー濃度センサ13−6、外ケース13−4から構成されている。現像ローラ13−1とスクリュ13−2,13−3の位置関係は、現像ローラ13−1よりスクリュ13−2,13−3が斜め下方向の位置にあり、2本のスクリュ13−2,13−3は水平方向に並列に配設されている。外ケース13−4には2本のスクリュ13−2,13−3を2室に分ける仕切り板が設けられている。この仕切り板の奥と手前は、現像剤が2本のスクリュ間を循環できるように切り欠かれている。また、外ケース13−4は感光体ドラム11と対面する部分は開口しており、この開口部から現像ローラ13−1の一部が露出するようになっている。このように外ケース13−4は、図2のように現像ローラ横でスクリュ13−2の上の空間を少し多めにして現像ローラ13−1、スクリュ13−2,13−3、ドクタブレード13−5を囲っている。
【0028】
現像ローラ13−1は回転可能な非磁性の現像スリーブ13−1aと内側に磁界発生手段であるマグネット13−1bが固定されて構成されている。現像剤は非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤である。現像剤は送り方向が反対の2本のスクリュ13−2,13−3によって攪拌されながら搬送され、2室を常に循環している。攪拌搬送されて循環している現像剤はスクリュ13−2によって現像スリーブ13−1aに供給され、マグネット13−1bの磁力によって表面に磁気ブラシ状で保持されて現像スリーブ13−1aの回転方向に汲み上げられる。汲み上げられた磁気ブラシ上の現像剤は、ドクターブレード13−5によって適正な量に穂切りされて感光体ドラム11と対向している現像部へと送られる。ドクターブレード13−5で穂切りされて残った現像剤は、重力で現像スリーブ表面の磁気ブラシ上の外側を落ちてスクリュ13−2に戻され、スクリュ13−2とスクリュ13−3で再度攪拌搬送されながら現像スリーブ13−1aに供給することが繰り返される。一方、現像部に送られた現像剤により、感光体ドラム11上の静電潜像が現像され、磁気ブラシから感光体ドラム11上の静電潜像にトナーが移行して顕像化される。顕像化に使われなかった現像剤は外ケース13−4内に戻り、マグネット13−1bの磁力が働かない部分で現像スリーブ13−1aから離れてスクリュ13−2に回収される。このように現像剤は2本のスクリュ13−2,13−3により攪拌搬送されて循環しながら現像スリーブ13−1aに供給されると共に現像スリーブ13−1aから回収される。また、画像を繰り返し出力するとトナー濃度が薄くなるので、現像剤中のトナー濃度をトナー濃度センサ13−6で検知しながら、トナー濃度が一定濃度になるように、図示しないトナー補給部からトナーが補給される。
【0029】
次にクリーニングユニット15について説明する。クリーニングユニット15は、1次転写後、感光体ドラム11上に残留したトナーを除去するものであり、弾性体のクリーニングブレードや、ファーブラシ、あるいはそれらを併用したものが用いられる。本実施例では、弾性体(例えばポリウレタンゴム)のクリーニングブレード15−2とファーブラシ15−1及びファーブラシ15−1に接触して配設された電界ローラ15−3と電界ローラのスクレーパ15−4、さらに回収スクリュ15−5で構成されている。ファーブラシ15−1は導電性で電界ローラ15−3は金属である。
【0030】
クリーニングユニット15の動作としては、まず感光体ドラム11の回転方向とは逆方向のカウンタで回転しているファーブラシ15−1で、感光体ドラム上の残留トナーを掻き落とし、ファーブラシ15−1に付着したトナーはファーブラシ15−1に対してカウンタで回転している電界ローラ15−3で取り除き、電界ローラ15−3はスクレーパ15−4でクリーニングされる。このとき電界ローラ15−3にはバイアスが印加されており、静電気力で残留トナーが感光体ドラム11からファーブラシ15−1、ファーブラシ15−1から電界ローラ15−3へと移動して最後スクレーパ15−4で掻き落とされ、回収スクリュ15−5で図示しない廃トナーボトルに回収される(または現像ユニット13に戻して再利用する)。尚、クリーニングユニット15と現像ユニット13の位置関係は、クリーニングユニット15の回収スクリュ15−5の部分が現像ユニット13のスクリュ13−3の上側外ケースに対して上側に重なって配設されている。
【0031】
次に上述した画像形成装置に用いられる帯電装置の例を説明する。
まず接触式の帯電装置の例を説明する。図3は接触式の帯電装置を用いた画像形成装置の一例を示す概略要部構成図である。被帯電体である像担持体としての感光体ドラム11は矢印の方向に所定の速度(プロセススピード)で回転駆動される。この感光ドラム11に接触させた帯電部材である帯電ローラ12は、芯金12−1と、この芯金12−1の外周に同心一体にローラー状に形成された導電ゴム層12−2を基本構成として、芯金12−1の両端を図示しない軸受け部材などで回転自由に保持させると共に、図示しない加圧手段によって感光ドラム11に所定の加圧力で押圧させており、図示の例の場合は、この帯電ローラ12は感光ドラム11の回転駆動に従動して回転する。帯電ローラ12は、直径9mmの芯金上に100000Ω・cm程度の中抵抗ゴム層を被膜して直径16mmに形成されている。帯電ローラ12の芯金と図示の電源12−3とは電気的に接続されており、電源12−3により帯電ローラ12に対して所定のバイアスが印加される。これにより感光体ドラム11の周面が所定の極性、電位に一様に帯電処理される。また、帯電ローラ12を用いる場合、芯金上に100000Ω・cm程度の中抵抗ゴム層を被膜して用いるのが一般的である。
【0032】
尚、本発明に係る画像形成装置においては、感光体、帯電手段、現像手段及びクリ−ニング手段等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンター等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。
本発明に係るプロセスカートリッジを有する画像形成装置においては、感光体が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザビーム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピー)やプリントとして装置外へ排出される。像転写後の感光体の表面は、クリーニング手段によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、さらに除電された後、繰り返し画像形成に使用される。尚、これらの一連の動作の具体例としては、図1を参照して説明した通りである。
【0033】
次に非接触近接帯電方式の場合の帯電部材と感光体への圧接方法について説明する。図4は非接触近接帯電方式を用いた場合の実施例を示す図である。本実施例では、帯電ローラ12’は近接帯電部材としての中抵抗帯電ローラである。本例の帯電ローラ12’は芯金上に硬度JIS−Aで50度のゴム層を設け、軸とローラ表面間の抵抗が、10×10Ω・cmのローラを使用した。ローラ表面は、フッ素コートが施されており、表面が放電により発生した生成物がローラ表面に付着しにくくなるようフッ素で表層処理を施している。一般的にローラ形状の帯電部材では、感光体の回転に連れ回りさせたり、駆動を取ることで回転させてローラ表面にクリーニング部材を当てることができるため、帯電部材の清掃が容易なため安定した放電状態を作ることができるという利点がある。
【0034】
帯電ローラ12’の両端部には、厚さが60μmの絶縁性であるフッ素樹脂製(例えば、四フッ化エチレン(PTFE)(テフロン(商品名)とも言う))のテープ(以下、この部材をギャップ材とする)31が巻いてあり、ローラ両端部の軸32にはバネ33により片側それぞれ4N(両側合わせて8N)の一定の加重をかけて帯電ローラ12’の両端部のギャップ材31を感光体ドラム11に接触させた。この状態では、図4に示すようにローラ両端部のギャップ材31の間に挟まれた領域(有効画像領域)では、帯電ローラ表面と感光体表面とでは間が50μmで非接触で対向している。尚、帯電ローラ12’の端部に巻き付けるテープ(ギャップ材)31は、フッ素樹脂に限らず絶縁性の材質であれば特に問わない。但し、帯電ローラの軸方向に対するギャップ材31の間の距離は、感光体上の有効画像領域よりも長くする必要がある。その理由はギャップ材31は絶縁性であるため、その箇所では感光体への帯電ができないからである。
【0035】
帯電ローラを感光体と非接触とすることのメリットは、以下の通りである。
(1)感光体のクリーニング残トナーなどが帯電ローラに付着しにくく、帯電ローラが汚れにくく、クリーニング装置などを省くことができる。
(2)ローラ表面が汚れにくいため、経時で帯電が安定する。
(3)感光体と帯電ローラが常時接触していると、感光体側の接触していた部分に帯電不良がおき画像に現れたりするが、それを防止できる。
(4)同じく、常時接触で停止していた時間が長い場合、帯電ローラが変形して帯電不良を起こすことがあるが、それを防止できる。
以上の様にメリットが多いため、近年盛んに研究されている。
【0036】
次に帯電バイアスの印加方法について説明する。
帯電バイアスは直流電圧に交流電圧を重畳して使用しており、同一の周波数発生装置によって発振した交流電圧波形を、位相をずらしたもの二種を発生させ、各々を増幅して各帯電装置に供給している。
動作モードであるが、二種類有り、図1に示したような実施例の機種では4色フルカラーモードと単色モードでは線速が異なり、帯電で使用する交流の周波数も異なっている。
フルカラーモードの場合はAC周波数900Hz、振幅はピーク間で2kV、DC成分は−750V印加されている。
また、モノクロモードではAC周波数1350Hz、振幅はピーク間で2kV、DC成分は−750V印加されている。
【0037】
実施例中のY,M,C,Bkの各作像装置(作像ユニット)10Y,10M,10C,10Bkにおいて、互いに最隣接の帯電ローラ12に印加される帯電バイアスがそれぞれ位相が異なるように、YとCの帯電バイアスは同一の位相、MとBkの帯電バイアスは同一の位相で、Y,Cの帯電バイアスとM,Bkの帯電バイアスとが位相が180度ずれるように設定されている。この状態で、機械正面から3mの距離において、Y,Cの帯電バイアスとM,Bkの帯電バイアスを同一位相にして動作させた場合と、位相をずらした場合とで官能評価を行ったところ、Y,Cの帯電バイアスとM,Bkの帯電バイアスとが位相が180度ずれるように設定した方が明らかに体感騒音は減少した。
また、モノクロモードの場合、Bkの作像ユニット10Bk以外のユニットは停止し、中間転写ベルト18もBkの感光体ドラム以外は、感光体ドラムに当たらないよう待避している。このときにBkの作像ユニット10Bkに隣接するCの作像ユニット10Cを駆動し、画像形成は行わず(反転現像であるので、書き込みを行わない)、作動時にCの作像ユニット10Cの帯電装置の印加ACバイアスの位相を、Bkの作像ユニット10Bkの帯電装置の印加ACバイアスの位相と180度ずらしたところ、こちらでも体感騒音は減少した。
また、モノクロモードではBkの作像ユニット10Bkのみのプリントが多いので、隣接するCの作像ユニット10Cばかりを駆動すると感光体ドラムの摩耗や現像ユニット内での現像剤の劣化が起こりやすくなるので、機械が省エネ待機モード(通常のコピー機などは一定時間以上のプリント要求がない場合、定着機への通電などをやめ、エネルギーを節約する、待機モードに入る)に入る毎に、Bk作像ユニット10Bkと同時に稼働させるユニットをC→Y→Mの順に変えるようにしている。これによって各作像ユニットの現像剤の劣化を最小限に抑えている。
【0038】
次に現像バイアスの印加方法について説明する。
図1、図2に示した実施例の画像形成装置に用いる現像ユニット13においては、現像時、現像ローラ13−1の現像スリーブ13−1aには、図示しない電源により現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加される。この振動バイアス電圧の最大値と最小値の差(ピーク間電圧)は、0.5〜5KVが好ましく、周波数は1〜10KHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形は、矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。振動バイアスの直流電圧成分は、背景部電位(地肌部電位)と画像部電位の間の値であるが、画像部電位よりも背景部電位に近い値である方が、背景部電位領域へのかぶりトナーの付着を防止する上で好ましい。
【0039】
振動バイアス電圧の波形が矩形波の場合、デューティ比を50%以下とすることが望ましい。ここでデューティ比とは、振動バイアスの1周期中でトナーが感光体に向かおうとする時間の割合である。このようにすることにより、トナーが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を大きくすることができるので、トナーの運動がさらに活発化し、トナーが潜像面の電位分布に忠実に付着してざらつき感や解像力を向上させることができる。また、トナーとは逆極性の電荷を有するキャリアが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を小さくすることができるので、キャリアの運動を沈静化し、潜像の背景部にキャリアが付着する確率を大幅に低減することができる。
【0040】
ここでも前述の帯電の場合と同様に、各作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkの現像ユニット13におけるACバイアスの位相をずらすことによって、現像周りで発振する騒音を減少することができる。各作像ユニット間の現像バイアスの設定方法の詳細については帯電の場合と同様であり、実施例中のY,M,C,Bkの各作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkにおいて、互いに最隣接の現像ユニット13の現像ローラ13−1に印加される現像バイアス(ACバイアス成分)がそれぞれ位相が異なるように、YとCの現像バイアスは同一の位相、MとBkの現像バイアスは同一の位相で、Y,Cの現像バイアスとM,Bkの現像バイアスとが位相が180度ずれるように設定されている。
さらに、モノクロモードでの制御方法も帯電の場合と同様であり、Bkの作像ユニット10Bkに隣接するCの作像ユニット10Cを駆動し、画像形成は行わず(反転現像であるので、書き込みを行わない)、作動時にCの作像ユニット10Cの現像ユニットのACバイアスの位相を、Bkの作像ユニット10Bkの現像ユニットのACバイアスの位相と180度ずらしている。
また、モノクロモードではBkの作像ユニット10Bkのみのプリントが多いので、隣接するCの作像ユニット10Cばかりを駆動すると感光体ドラムの摩耗や現像ユニット内での現像剤の劣化が起こりやすくなるので、機械が省エネ待機モード(通常のコピー機などは一定時間以上のプリント要求がない場合、定着機への通電などをやめ、エネルギーを節約する、待機モードに入る)に入る毎に、Bk作像ユニット10Bkと同時に稼働させるユニットをC→Y→Mの順に変えるようにしている。これによって各作像ユニットの現像剤の劣化を最小限に抑えている。
【0041】
尚、帯電も現像も近年では高画質・高速化の影響によって高周波数側へのシフトが進んでいる。人間の可聴域は20〜20000Hzと言われており、なかでも200〜2000Hzの範囲に感度が強い。4kHz以上の周波数になれば騒音として認知されにくく本発明の効果も少ないが、現行の機種ではコストや機械の耐久性の問題で、ちょうど人間の耳の感度の高い領域で使用されているのが現状であり、本発明の効果は大きい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の画像形成装置においては、像坦持体、帯電手段、現像手段からなる複数の作像装置を備え、該複数の作像装置のそれぞれから作像の際に発せられる音波の位相が、各々打ち消し合い減衰するように制御するので、複数の作像装置を備えたタンデム型の画像形成装置で、特に機械的に部品追加することなく、現状部品の制御方法を変更することのみで、騒音を解消することができる。
【0043】
請求項記載の画像形成装置においては、上記の構成に加え、単色のみの画像出力を行う際にも、目的色の作像装置以外の少なくとも一個の作像装置を動作させ、その発生音と、目的色の作像装置の発生音とが各々打ち消し合い減衰するように制御するので、単色プリントの場合、通常は動作するのが一色のみであるので、干渉音を生じさせる手段がないため、騒音を解消することができないが、上記のように他のユニットを動作させることで、干渉音を生じさせ騒音を解消することができる。
また、請求項記載の画像形成装置においては、上記の構成に加え、動作させる作像装置が、目的色の作像装置に対して、最隣接の少なくとも一個の作像装置であることを特徴とするので、より近いユニット同士ほど音波の干渉が生じやすく、騒音解消に効果がある。
【0044】
請求項記載の画像形成装置においては、請求項1の構成に加えて、音の位相を制御する手段が、帯電手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴としており、帯電手段が一番の騒音源であるので、帯電手段で用いられる交流電圧の位相制御手段を、音の位相を制御する手段とすることにより、騒音を解消する効果が大きい。
また、請求項記載の画像形成装置においては、請求項1の構成に加えて、音の位相を制御する手段が、現像手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴としており、現像手段も騒音源であるので、現像手段で用いられる交流電圧の位相制御手段を、音の位相を制御する手段とすることにより、騒音解消に効果がある。
さらに、請求項記載の画像形成装置においては、請求項またはの構成に加え、隣り合う作像装置の交流電圧の位相を互いに120度以上、240度以下の範囲でずらすことを特徴としており、より近いユニット同士ほど音波の干渉が生じやすいので、隣り合う作像装置の交流電圧の位相を互いに120度以上、240度以下の範囲でずらすことにより、騒音解消に効果がある。
また、請求項記載の画像形成装置においては、請求項1〜の何れか一つの構成に加え、帯電手段の帯電部材と、被帯電体である像担持体とが、非接触で放電が行われ、空隙距離が20μm以上100μm以内で配置されることを特徴としており、このような非接触帯電方式の場合、接触方式より騒音が大きくなるため問題が大きいが、請求項1〜の何れか一つの構成を備えているため騒音を解消することができ、特にこの非接触帯電方式の帯電手段を搭載した画像形成装置においてより大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の感光体ドラム廻りのより具体的な構成例を示した概略要部構成図である。
【図3】接触式の帯電装置を用いた画像形成装置の一例を示す概略要部構成図である。
【図4】非接触式の帯電装置を用いた画像形成装置の一例を示す概略要部構成図である。
【図5】二つのサイン波を位相差を持って重ねあわせた場合の波形を示す図である。
【図6】二つのサイン波を位相差を持って重ねあわせた場合の振幅強度推移(元の単独のサイン波の振幅強度を1とした場合の、二波の位相差に対する合成波の振幅強度)を示す図である。
【符号の説明】
1:原稿読取部(スキャナ)
2:原稿自動給紙装置(ADF)
3:画像形成部
4:給紙部(ペーパーバンク)
5,6,7:給紙カセット
8:原稿排紙トレイ
9:排紙トレイ
10Y:イエロー(Y)の作像装置(作像ユニット)
10M:マゼンタ(M)の作像装置(作像ユニット)
10C:シアン(C)の作像装置(作像ユニット)
10Bk:ブラック(Bk)の作像装置(作像ユニット)
11:感光体ドラム(像担持体)
12,12’:帯電ローラ
12−3:電源
13:現像ユニット
14:1次転写ローラ
15:クリーニングユニット
16:除電ランプ
17:書込みユニット
18:中間転写ベルト
19,20,21:支持ローラ
22:ベルトクリーニングユニット
23:レジストローラ
24:2次転写ユニット
24a:2次転写ベルト
25:定着ユニット
26:両面反転ユニット

Claims (5)

  1. 複数の像担持体を備え、各々の像坦持体を帯電させる帯電手段と、帯電された像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、該像担持体上の静電潜像を現像剤で現像して顕像化する現像手段と、該像担持体上の顕像を記録媒体に転写する手段を備えた画像形成装置において、
    前記像坦持体、帯電手段、現像手段からなる複数の作像装置を備え、該複数の作像装置のそれぞれから作像の際に発せられる音波の位相が、各々打ち消し合い減衰するように制御し、
    単色のみの画像出力を行う際にも、目的色の作像装置以外の少なくとも一個の作像装置を動作させ、その発生音と、目的色の作像装置の発生音とが各々打ち消し合い減衰するように制御し、
    動作させる作像装置が、目的色の作像装置に対して、最隣接の少なくとも一個の作像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    音の位相を制御する手段が、前記帯電手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項記載の画像形成装置において、
    音の位相を制御する手段が、前記現像手段で用いられる交流電圧の位相制御手段であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3記載の画像形成装置において、
    隣り合う作像装置の交流電圧の位相を互いに120度以上、240度以下の範囲でずらすことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記帯電手段の帯電部材と、被帯電体である像担持体とが、非接触で放電が行われ、空隙距離が20μm以上100μm以内で配置されることを特徴とする画像形成装置。
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