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JP2007123519A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

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JP2007123519A JP2005313184A JP2005313184A JP2007123519A JP 2007123519 A JP2007123519 A JP 2007123519A JP 2005313184 A JP2005313184 A JP 2005313184A JP 2005313184 A JP2005313184 A JP 2005313184A JP 2007123519 A JP2007123519 A JP 2007123519A
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Teruo Takizawa
照夫 瀧澤
Hirokazu Hisamatsu
裕和 久松
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Abstract

【課題】 シリコン層の厚さが極薄膜化した場合でも、チャネル領域の端部での寄生チャネル形成を防止できるようにした半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供する。
【解決手段】 SOI基板10にLOCOS層15を形成し、LOCOS層15で囲まれた素子領域にnチャネルSOIトランジスタ100を形成する半導体装置の製造方法であって、素子領域のSOI層5にゲート絶縁膜21を形成する工程と、トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域のLOCOS層15側の端部のSOI層5に、寄生チャネル防止用のBを導入する工程とを含み、前記Bを導入する工程はゲート絶縁膜21を形成した後で行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、特に、絶縁膜上の半導体膜に形成されたトランジスタのチャネル端部で発生する寄生チャネル現象を抑制する技術に関するものである。
図11(A)及び(B)は、従来例1に係るMOSトランジスタ200の構成例を示す平面図と、a11−a´11矢視拡大断面図である。図11(A)及び(B)に示すように、このMOSトランジスタ200はnチャネル型(nch)であり、シリコン基板201に形成されたウェル拡散層(P)203と、このウェル拡散層203上に形成されたゲート絶縁膜205と、ゲート絶縁膜205上に形成されたゲート電極207と、ゲート電極207の両側に形成されたソース又はドレイン(以下、「S/D」という。)209と、を含んだ構成となっている。シリコン基板201はp型のバルクであり、その不純物原子B(ボロン)の濃度は1×1015[cm−3]程度である。また、ウェル拡散層203のB濃度は1×1017[cm−3]程度である。
このようなMOSトランジスタ200では、LOCOS層211とゲート電極207の重なり領域221では寄生チャネルが発生しやすい。これはLOCOS酸化膜形成時の酸化工程に於いて、ウェル拡散層(P−)203中のボロンが酸化膜中へと吸い出され、重なり領域211にてボロン濃度が低下するためと考えられている。そのため、S/D209に挟まれたチャネル領域のLOCOS層211側の端部(以下、「チャネル領域端部」という。)221には、ウェル拡散層203よりもn型に反転し易い寄生チャネルが形成され、この寄生チャネルを介してS/D209間でリーク電流の増大が起こりやすい。
そこで、このような寄生チャネルによるリーク電流の増大を防ぐために、チャネル領域端部221からLOCOS層211下にかけての領域にチャネルストッパを形成する技術が知られている。
図12(A)は、従来例2に係るMOSトランジスタ300の構成例を示す拡大断面図である。このMOSトランジスタ300は、図11(A)及び(B)に示したMOSトランジスタ200において、チャネル領域端部221からLOCOS層211下にかけての領域にチャネルストッパ(P)層301を追加した構成となっている。このチャネルストッパ層301は、LOCOS層211の形成前にその形成領域及びその近傍のシリコン基板201にBをイオン注入し、その後、熱処理することによって形成する。このような構成であれば、チャネルストッパ層301はウェル拡散層203よりもn型に反転しにくいので寄生チャネルの形成が防止され、リーク電流の増大が防がれる。
また、近年、半導体分野においてシリコン・オン・インシュレータ(Silicon on Insulator;以後SOIと称す)基板上に形成されたSOIデバイスの実用化が進んでいる(例えば、特許文献1参照。)。特に65[nm]世代以降では電源電圧のスケーリングとカットオフ電流のトレードオフが顕著になり、SOIデバイスを用いたサブスレッショルド係数の改善が必須となってきている。このような観点で、完全空乏型SOIトランジスタは、理想的なサブスレッショルド係数60mV/decを容易に実現するため、将来のデバイスとして非常に有望である。
図12(B)は、従来例3に係るSOIトランジスタ400の構成例を示す拡大断面図である。図12(B)に示すように、このSOIトランジスタ400は、MOSトランジスタ300において、その基板がシリコン基板401と、埋め込み酸化層(以下、「BOX層」ともいう。)403と、シリコン層(以下、「SOI層」ともいう。)405とからなるSOI基板410となっている。このSOIトランジスタ400も、図12(A)に示したMOSトランジスタ300と同様に、チャネル領域端部221からLOCOS層211下にかけての領域にチャネルストッパ層301を有することによって、寄生チャネルの形成を防止するようになっている。
特開2001−257354号公報
ところで、本発明者は、図12(B)に示したSOIトランジスタ400の形成過程で、ゲート電極207下の半導体層405におけるB濃度の分布がどのように変化するかをシミュレーションで調べた。そして、そのシミュレーション結果から、半導体層405の厚さが0.08[μm]以下と極めて薄い(即ち、半導体層405とLOCOS層211との界面と、半導体層405とBOX層403との界面が近接している)場合には、チャネルストッパ層301を導入してもチャネル領域端部221のB濃度が、チャネル領域中央のSOI層のB濃度よりも低くなってしまう場合がある、ということを見出した。チャネル領域端部221のB濃度が、他の部分のB濃度よりも低くなっている場合には、チャネル領域端部221に寄生チャネルが形成されてしまう(問題点)。この問題は、特に極薄の半導体層に高閾値(例えば0.3V以上)のnチャネルトランジスタを形成する場合に顕著となる。
図14(A)〜(D)は本発明者が行ったシミュレーションの結果を示す図である。図14(A)〜(D)は、図12(B)に示したSOIトランジスタ400の各形成工程における、半導体層405内のB濃度分布を示している。半導体層405内のハッチングの疎密はB濃度の分布を示し、ハッチングが密であるほどB濃度が高いことを意味している。
詳しく説明すると、図14(A)は、LOCOS形成用の窒化膜パターン430をマスクにして、寄生チャネル防止用のBを半導体層405にイオン注入した直後の断面図である。また、図14(B)はLOCOS形成の初期段階である「ドライ酸化」を行った直後の断面図である。初期段階であるため、LOCOS層はまだ形成されていない。この時点で導入されたBがシリコン層の横方向に充分拡散している様子がわかる。図14(C)は、LOCOS層211形成を完了した直後の断面図である。この状態に於いても寄生チャネル防止用のBは均一に分布している。しかし、ゲート絶縁膜205上にポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜を電極形状にパターニング(即ち、ポリエッチ)してゲート電極207を形成した図14(D)では、半導体層405とLOCOS層211との界面と、半導体層405とBOX層403との界面が近接した領域で、B濃度が急激に低下している。これは、両界面に対しBが吸い出されている為と考えられる。発明者は、このような酸化シリコンとシリコン層の界面によるB濃度低下現象が、特にLOCOS酸化膜形成後からゲート絶縁膜形成までの間で顕著に起こることをシミュレーションにより明らかにした。
本発明は、このような半導体層(例えば、SOI基板のシリコン層)の極薄化によって顕在化した問題点に鑑みてなされたものであって、半導体層の厚さが極薄膜化した場合でも、チャネル領域の端部での寄生チャネル形成を防止できるようにした半導体装置の製造方法及び半導体装置の提供を目的とする。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を形成し、前記素子分離層で囲まれた素子領域に少なくともnチャネルトランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、前記素子領域の前記半導体層に前記トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と、前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層に寄生チャネル防止用のp型不純物を導入する工程と、を含み、前記p型不純物を導入する工程は、前記ゲート絶縁膜を形成した後で行うことを特徴とするものである。
ここで、「半導体基板」は例えばシリコン基板であり、「絶縁層」は例えば酸化シリコン膜であり、「半導体層」は例えばエピタキシャル成長法によって形成されたシリコン層である。また、「ゲート絶縁膜」は例えば酸化シリコン膜、酸窒化シリコン膜、又は高誘電率絶縁膜である。さらに、「寄生チャネル防止用のp型不純物」は例えばボロンである。
発明1の半導体装置の製造方法によれば、ゲート絶縁膜の形成工程以降は高温での熱処理が少ないので、上記端部の半導体層に導入された寄生チャネル防止用のp型不純物は、その多くがあまり熱拡散せずにその場に留まる。従って、上記端部でのp型不純物の濃度低下を抑制することができ、寄生チャネルの形成を抑制することができる。
〔発明2〕 発明2の半導体装置の製造方法は、発明1の半導体装置の製造方法において、前記p型不純物を導入する工程では、前記チャネル領域の中央の前記半導体層には前記p型不純物をイオン注入しないことを特徴とするものである。
このような構成であれば、寄生チャネル防止用のp型不純物の導入によるトランジスタの閾値への影響を少なくすることが可能である。
〔発明3〕 発明3の半導体装置の製造方法は、発明1又は発明2の半導体装置の製造方法において、前記p型不純物を導入する前に、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極膜を形成する工程を含み、前記p型不純物を導入する工程では、前記ゲート電極膜を通して前記半導体層に前記p型不純物をイオン注入することを特徴とするものである。
このような構成であれば、上記イオン注入を原因とする半導体層の結晶欠陥を少なくすることが可能である。
〔発明4〕 発明4の半導体装置の製造方法は、発明1から発明3の何れか一の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分にp型不純物を導入して当該部分をp型半導体にする工程、を含むことを特徴とするものである。
このような構成であれば、上記端部の半導体層のエネルギー準位を、当該端部の半導体層を覆うゲート電極膜のエネルギー準位とほぼ同じ高さにすることができるので、上記端部の半導体層の極性を反転しにくくすることができる。これにより、寄生チャネルの形成をより効果的に防止することができる。
〔発明5〕 発明5の半導体装置の製造方法は、発明4の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分にn型不純物を導入して当該部分をn型半導体にする工程と、前記ゲート電極膜の少なくとも前記n型半導体の部分上から前記p型半導体の部分上にかけて所定の導電膜を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
このような構成であれば、上記端部の半導体層と比べて、チャネル領域の中央の半導体層の極性を反転させることは容易である。それゆえ、リーク電流が低く、高速で動作し、且つ低消費電力特性の半導体装置を提供することができる。
〔発明6〕 発明6の半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を形成し、前記素子分離層で囲まれた素子領域にnチャネルトランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、前記素子領域の前記半導体層に前記トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極膜を形成する工程と、前記ゲート電極膜の「前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分にp型不純物を導入して当該部分をp型半導体にする工程と、前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分にn型不純物を導入して当該部分をn型半導体にする工程と、前記n型半導体の部分と前記p型半導体の部分とを有する前記ゲート電極膜上に所定の導電膜を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
このような構成であれば、上記端部の半導体層のエネルギー準位を、当該端部の半導体層を覆うゲート電極膜のエネルギー準位とほぼ同じ高さにすることができる。これにより、上記端部の半導体層の極性を反転しにくくすることができる。一方、チャネル領域の中央の半導体層の極性を反転させることは容易である。従って、リーク電流が低く、高速で動作し、且つ低消費電力特性の半導体装置を提供することができる。
〔発明7〕 発明7の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を有し、前記素子分離層で囲まれた素子領域に少なくともnチャネルトランジスタを有する半導体装置であって、前記素子領域の前記半導体層に設けられた前記トランジスタのゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極膜と、前記ゲート電極膜上に形成された導電膜と、を備え、前記ゲート電極膜の「前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分はp型半導体で、且つ、前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分はn型半導体であり、前記導電膜は少なくとも前記n型半導体の部分上から前記p型半導体の部分上にかけて前記ゲート電極膜を覆っている、ことを特徴とするものである。
このような構成であれば、低リーク電流特性と、高速動作特性と、低消費電力特性とを兼ね備えた半導体装置を提供することができる。
〔発明8〕 発明8の半導体装置の製造方法は、発明1から発明6の何れか一の半導体装置の製造方法において、前記半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた前記絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた前記半導体層とからなる前記多層膜基板は、前記半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶シリコン半導体層が形成されたSOI基板、前記半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶ゲルマニウム半導体層が形成されたGOI基板、或いは半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶シリコンゲルマニウム半導体層が形成されたSGOI基板、であることを特徴とするものである。
〔発明9〕 発明9の半導体装置の製造方法は、発明1から発明6の何れか一の半導体装置の製造方法において、前記半導体基板上に設けられた前記絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた前記半導体層とからなる前記多層膜基板の代わりに、絶縁基板上に半導体層を形成したSOS基板またはSOQ基板を用いることを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[1]実施形態
図1(A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図と、A1−A´1矢視断面図である。また、図2(A)〜図4(C)は、A1−A´1矢視断面において、図1(B)以降の工程を示す図である。この実施の形態では、nチャネル(以下、nch)のSOIトランジスタ100をSOI基板10に形成する場合について説明する。
まず始めに、図1(B)に示すようなSOI基板10を用意する。このSOI基板10は、シリコン基板1と、このシリコン基板1上に設けられた埋め込み酸化層(BOX層)3と、BOX層3上に設けられたシリコン層(SOI層)5とから構成されている。
SOI層5の初期膜厚は、例えば0.1〜0.2[μm]程度である(但し、製造工程後の最終的なSOI層5の厚さは0.001〜0.2[μm]の範囲で調整される。)。また、BOX層3は、例えば酸化シリコン膜であり、その厚さは0.2〜0.4[μm]程度である。このようなSOI基板10は、SIMOX(separation by implant oxygen)法、或いは貼り合わせ法などにより作成される。
次に、このSOI基板10のSOI層5表面を薄く酸化して、図1(A)及び(B)に示すように、PAD酸化膜11を形成する。このPAD酸化膜11は、後のLOCOS酸化工程に於ける応力を緩和するための膜である。
次に、PAD酸化膜11上に窒化シリコン膜をCVD法にて堆積させる。そして、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法により、この窒化シリコン膜をパターニングする。これにより、素子領域全体を覆い、且つ素子分離領域を露出させる窒化膜パターン13を形成する。
次に、図2(A)の実線矢印で示すように、この窒化膜パターン13をマスクにして、SOI層5に寄生チャネル防止用のボロン(B)、又はフッ化ボロン(BF)をイオン注入する。注入条件は、例えば注入エネルギーが10〜60[keV]、ドーズ量が1×1013〜1014[cm−2]程度である。これにより、LOCOSを形成する領域(即ち、素子分離領域)にBがイオン注入される。素子分離領域にイオン注入されたBは、その後工程であるLOCOS層の形成工程で、素子領域側へある程度拡散する。
また、図2(A)の破線矢印で示すように、この工程ではB又はBFを斜めにイオン注入してもよい。斜めイオン注入を行う場合には、その垂線(即ち、基板表面と垂直に交わる直線)に対する傾斜角度θを例えば7〜11°に設定する。斜めイオン注入を行うことによって、素子分離領域だけでなく、チャネル領域のLOCOS側の端部(即ち、チャネル領域端部)のSOI層5にBを直接(即ち、熱拡散だけに頼らずに)導入することが可能となる。なお、本発明によれば、この図2(A)の段階でのBのイオン注入工程を省略することが可能である。省略する場合には、後述する図4(A)の工程で、Bをより多くイオン注入してSOI層5のB濃度を調整すればよい。
次に、図2(B)に示すように、窒化膜パターン13をマスクにしてSOI層5を熱酸化し、LOCOS層15を形成する。図2(B)に示すように、LOCOS層15はその下側の部分がBOX層3と接している。このようなLOCOS層15によって、各々の素子領域は他の素子領域から電気的に分離された状態となる。また、このLOCOS層15の形成によって発生するストレスは、最表面のPAD酸化膜11によって緩和される。
次に、窒化膜パターン13を熱リン酸にて除去する。そして、図2(C)に示すように、SOIトランジスタ100の閾値調整のために、SOI層5に不純物注入を行う。この実施の形態では、nchの閾値設定のために、B又はBFを例えば1×1011〜1012[cm−2]程度注入する。
次に、最表面のPAD酸化膜11を例えばフッ酸(HF)を用いたウエットエッチングにより除去する。そして、図3(A)に示すように、ゲート絶縁膜21を形成する。このゲート絶縁膜21は酸化シリコン膜であっても良いし、酸窒化シリコン膜、或いは高誘電率絶縁膜であっても良い。また、その膜厚は微細化の世代によって異なるが、この実施の形態では例えば7[nm]程度とする。次に、図3(B)に示すように、SOI基板10の上方全面に例えば真性(intrinsic)のポリシリコン膜23´を形成する。
次に、図3(C)に示すように、素子領域を覆い、LOCOS層15上方を露出させるレジストパターン24をポリシリコン膜23´上に形成する。そして、寄生チャネルの形成防止を目的に、図4(A)に示すように、このレジストパターン24をマスクにSOI基板10に素子領域と同じ極性の不純物をイオン注入する。この工程では、素子領域と同じ極性の不純物として例えばB又はBFを、注入エネルギー10〜60[keV]、ドーズ量1×1014〜1×1015[cm−2]程度の条件でイオン注入する。このとき、打ち込むイオン種の飛程を調整する事により、ポリシリコン膜23´を通過させてBをSOI層5の端部へ注入する事が出来る。その他LOCOS層15に導入された不純物は不活性となる。また、この工程では、B又はBFを斜めにイオン注入することで、チャネル領域端部のSOI層5にBを直接(即ち、熱拡散だけに頼らずに)導入することが可能である。斜めイオン注入する場合の傾斜角度は、例えば7〜45°である。
次に、レジストパターン24を例えば硫酸による剥離とアッシングで除去する。そして、平面視でゲート電極形状のレジストパターン(図示せず)をポリシリコン23´膜上に形成する。次に、この図示しないレジストパターンをマスクにポリシリコン膜23´をエッチングして、図4(B)に示すようにゲート電極23を形成する。
次に、図4(C)に示すように、ゲート電極23をマスクにしてSOI層5にS/Dを形成するための不純物をイオン注入する。この実施の形態では、S/Dを形成するための不純物として、例えばリン(P)又はヒ素(As)を用いる。また、このイオン注入によって、ゲート電極23の導電型はイントリンシック(i)からn型に変わる。
次に、SOI基板10をアニールして、SOI層5にイオン注入した全ての不純物を活性化させる(1000℃、数十秒程度の高速熱処理)。これにより、図5(A)に示すように、ゲート電極23の両側のSOI層5にS/D27を形成する。また、このようなアニールを行うことによって、図2(A)、図4(A)の各工程で導入されたBは熱拡散し、LOCOS層15からチャネル領域29側へ広がる。その結果、図5(B)に示すように、チャネル領域端部30のSOI層のB濃度は所定値(例えば1×1016〜1×1018[cm−3]程度)まで高められ、チャネルストッパ(P)層28が形成される。
その後、ゲート電極23の側壁にサイドウォールを形成し(S/DがLDD構造の場合は、P又はAs等の2回にわたるイオン注入の合間にサイドウォールを形成する。)、さらに、ゲート電極23上全体、及びS/D27上にそれぞれシリサイドを形成して、SOIトランジスタ100を完成させる。
このように、本発明の第1実施形態によれば、図4(A)に示したように、ゲート電極膜23´の形成後に寄生チャネル形成防止用のBをイオン注入する。このような構成であれば、ゲート絶縁膜21の形成工程以降は高温での熱処理が少ないので、図4(A)の工程で導入されたBの多くは、あまり熱拡散せずにその場に留まることとなる(発明者は1000℃、数十秒程度の高速熱処理では、酸化シリコン−シリコン層界面のB濃度低下現象は比較的軽微であることも見出している)。従って、チャネル領域端部30でのB濃度の低下(即ち、P層28の濃度低下)を抑制することができ、寄生チャネルの形成を抑制することができる。これにより、リーク電流が低く、高速で動作し、且つ低消費電力特性の半導体装置を提供することができる。
また、この第1実施形態によれば、図4(A)の工程で、チャネル領域29の中央のSOI層5には寄生チャネル防止用のBをイオン注入しないようにしているので、このイオン注入によるSOIトランジスタ100の閾値への影響を少なくすることが可能である。
なお、この第1実施形態では、図6に示すように、SOIトランジスタ100のゲート電極23をn型半導体とする場合について説明した。しかしながら、本発明では、ゲート電極23をn型半導体ではなく、p型半導体としても良い。或いは、図7に示すように、ゲート電極23にp型半導体の部分とn型半導体の部分とを作り込むようにしても良い。
例えば、図7に示すように、ゲート電極23の「チャネル領域端部30のSOI層5上を覆う」部分をp型半導体(p)にすると共に、「チャネル領域29の中央のSOI層5上を覆う」部分をn型半導体(n)にした場合には、チャネル領域端部30のSOI層5を、チャネル領域29の中央と比べて極性反転しにくくすることができる(即ち、閾値を大きくすることができる)。それゆえ、寄生チャネルの形成をより効果的に防止することができる。この点については、後述の「[2]ゲート電極の極性を変えた場合の効果」で詳しく説明する。
また、ゲート電極23にはPN接合ができるが、本発明では、ゲート電極23上にシリサイド32を直接形成するので、このPN接合の整流作用を実質的に無くすことができる。なお、図7では、p層28の形成を省いた場合でも、チャネル領域端部30のSOI層5だけを極性反転しにくくすることができるので、p層28の形成を省いた場合でも、寄生チャネルの形成を防止する効果がある。次に、図7に示したSOIトランジスタ100´の製造方法について説明する。
図8(A)〜(C)は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程図である。図8(A)〜(C)において、図1〜図7と同一構成である部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上記第1実施形態では、図4(A)に示したように、レジストパターン24をマスクにSOI基板10にB又はBFをイオン注入して、p層28(図5(B)参照。)を形成した。このイオン注入の条件は、注入エネルギーが10〜60[keV]、ドーズ量が1×1014〜1×1015[cm−2]程度であった。第2実施形態では、上記イオン注入はもちろん行うが、それに加えて、レジストパターン24をマスクに低エネルギーでのB又はBFのイオン注入を行う。
この追加イオン注入では、Bの分布のピークがポリシリコン膜23´の厚さ方向の真中辺りにくるように注入エネルギーを設定する。また、そのドーズ量は、レジストパターン24´下から露出したポリシリコン膜23の導電型がS/D形成後もp型半導体を維持できるように、高めに設定する。例えばポリシリコン膜200[nm]にBを注入する場合、イオン注入の飛程を約100[nm]程度にするには、打ち込みエネルギーを約30[keV]程度で調整すればよい。このときのドーズ量は、S/D打ち込みのドーズ量に対して3〜4倍のドーズ量に設定してやればよい(S/D打ち込みが1×1015[cm−2]であれば、4×1015[cm−2])。このような追加イオン注入によって、図8(A)に示すように、ポリシリコン膜23´の素子領域上の部分はイントリンシック(i)に、それ以外の部分はp型半導体となる。
図8(A)では上記追加イオン注入を行った後で、レジストパターン24を除去する。そして、図8(B)に示すように、ポリシリコン膜をパターニングしてゲート電極23を形成する。次に、図8(C)に示すように、このゲート電極23をマスクにして、SOI層5に例えばリン(P)又はヒ素(As)をイオン注入し、S/Dを形成する。このイオン注入によって、ゲート電極23の素子領域上の部分の導電型はイントリンシック(i)半導体からn型半導体に変わる。しかし、ゲート電極23のそれ以外の部分、例えば「チャネル領域端部30のSOI層5上を覆う部分」の導電型はn型半導体ではなくp型半導体であり続ける。これは、図8(C)の工程でイオン注入するPやAsよりも、図8(A)の工程で低エネルギー条件でイオン注入したBの方が多いからである。また、これ以降の工程は第1実施形態と同じである。ゲート電極23上全体にシリサイドを形成して、SOIトランジスタ100´を完成させる。
なお、図9に示すように、S/Dの形成を目的としたP等のイオン注入工程では、素子領域を露出し、LOCOS層15上を覆うレジストパターン26をSOI基板10上に形成し、このレジストパターン26をマスクにP等をイオン注入しても良い。このような構成であれば、ゲート電極23のLOCOS層15上の部分にはP等をイオン注入しないようにすることができるので、P等のイオン注入条件を制限する必要がなく、ゲート電極23にp領域を濃度高く残すことが可能である。
この第1、第2実施形態では、シリコン基板1が本発明の「半導体基板」に対応し、BOX層3が本発明の「絶縁層」に対応し、SOI層5が本発明の「半導体層」に対応している。また、LOCOS層15が本発明の「素子分離層」に対応し、LOCOS層15で素子分離された(囲まれた)SOI層5が本発明の「素子領域」に対応している。さらに、ポリシリコン膜23´、ゲート電極23が本発明の「ゲート電極膜」に対応し、シリサイド32が本発明の「導電膜」に対応している。また、チャネル領域端部30が本発明の「チャネル領域の素子分離層側の端部の半導体層」に対応している。
なお、この実施の形態では、nchのSOIトランジスタの場合について説明したが、本発明はpchのSOIトランジスタにも適用可能である。その場合には、本発明のn型とp型とを入れ替えれば良い。
更に、本実施形態では埋め込み酸化膜上に単結晶シリコンを形成したSOI基板へのトランジスタ形成を例にして述べたが、本発明は半導体層が単結晶シリコンである必要は無く、絶縁層が酸化シリコンである必要は無い。また、絶縁膜上に形成された単結晶ゲルマニウムであるゲルマニウム・オン・インシュレータ(GOI)基板、絶縁膜上に形成された単結晶シリコンゲルマニウムであるシリコンゲルマニウム・オン・インシュレータ(SGOI)基板、或いはガラス基板上に形成された多結晶シリコンであるTFT基板、サファイヤ基板上に形成された単結晶シリコンであるシリコン・オン・サファイヤ(SOS)基板、クォーツ基板上に形成された単結晶シリコンであるシリコン・オン・クォーツ(SOQ)基板、などであっても良い。
[2]ゲート電極の極性を変えた場合の効果
図12(B)に示したようなnchのSOIトランジスタのボディにはp型不純物、例えばB(ボロン)がドープされている。一方、LOCOS近傍では、図14(D)に示したようなBの偏析により寄生チャネルが形成されている。図12(B)に示したSOIトランジスタ400のB−B´断面及びX−X´断面における閾値近傍でのバンド図を書き出すと図13のようになる。
図13(A)及び(B)は、従来例に係るSOIトランジスタ400のB−B´断面、X−X´断面でのエネルギーバンド図である。また、図10(A)及び(B)は、図6に示した本発明に係るSOIトランジスタ100のY−Y´断面及び、図7に示したSOIトランジスタ100´のZ−Z´断面でのエネルギーバンド図である。各図中のEは伝導バンドのエネルギー、Eは価電子バンドのエネルギー、Eはフェルミエネルギー、Eは真性エネルギー、Vはゲート電極(poly silicon 電極)に印加されている電圧である。
図13(A)に示すように、B−B´断面では、チャネル中の不純物濃度で決定される最大空乏層WmaxB´だけ空乏化され、表面付近に少数キャリア(nchの場合、電子)が励起されている。一方、図13(B)に示すように、X−X´断面では、シリコン膜中の不純物濃度が薄くなっており、その分空乏層が大きく(WmaxX´)、場合によっては裏面のBOX(Burried Oxide)層にまで到達している。このとき、不純物濃度が薄いため、LOCOSに近いゲート絶縁膜近傍は、中心部(B−B´断面)のそれよりも多くバンドが曲がっており、表面に励起される少数キャリアも多くなっている。これが、寄生チャネル動作を引き起こす原因である。
一方、本発明の第1実施形態では、ゲート電極の上から(p層28形成用の)不純物ドープを行うことにより、LOCOS近傍のシリコン膜中の不純物濃度を中心部のそれよりも濃く設定することができる(図6参照。)。これにより、LOCOS近傍の空乏層の厚さを小さくすることができ、ゲート絶縁膜表面の少数キャリア励起を抑制することができる。このときのバンド図を図10(A)に示す。
また、本発明の第2実施形態では、LOCOS端近傍のゲート電極と、シリコン膜中の不純物の極性とを同一にすることにより、実効的に寄生チャネルの閾値を上昇させる。このときのバンド図を図10(B)に示す。
第2実施形態において、寄生チャネルの閾値が上昇する理由を説明する。式(1)で示すように、寄生チャネルの閾値Vthparaは、チャネル中央での閾値と同様、フラットバンド電圧、表面ポテンシャル(最大のバンド曲がり量)、空乏層中の電化量の和で表される。
Vthpara=VFB +2φ+ Q/COX・・・(1)
ここで、VFBはゲート電極とシリコン膜中の仕事関数差で表され、
FB=qφp− qφ=qφp− qφn+ (qφn− qφ) >qφn − qφ・・・(2)
φpはp型ゲート電極の仕事関数、φnはn型ゲート電極の仕事関数、φはシリコン膜中のフェルミレベルである。p型ゲート電極のフラットバンド電圧VFBは、n型のそれに比べて、qφp − qφn分だけ大きい。従って、閾値が大きいため、Z−Z´断面におけるシリコン最表面では、反転が起こらず、少数キャリアの励起も起こらない。これにより、寄生チャネル動作を抑制することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その1)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その2)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その3)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その4)。 第1実施形態に半導体装置の構成例を示す図。 SOIトランジスタ100の要部(a5−a´5)の構成例を示す図。 SOIトランジスタ100´の要部(a5−a´5)の構成例を示す図。 第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 第2実施形態に係るその他の例を示す図。 本発明に係るSOIトランジスタ100のエネルギーバンド図。 従来例1を示す図。 従来例2、3を示す図。 従来例に係るSOIトランジスタ400のエネルギーバンド図。 本発明者が行ったシミュレーションの結果を示す図。
符号の説明
1 半導体基板、3 埋め込み酸化層(BOX層)、5 シリコン層(SOI層)、10 SOI基板、11 PAD酸化膜、13 窒化膜パターン、15 LOCOS層、21 ゲート絶縁膜、23 ゲート電極、23´ ポリシリコン膜、24,26 レジストパターン、27 S/D、28 p層、29 チャネル領域、30 チャネル領域端部、32 シリサイド、100,100´ SOIトランジスタ

Claims (9)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を形成し、前記素子分離層で囲まれた素子領域に少なくともnチャネルトランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記素子領域の前記半導体層に前記トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層に寄生チャネル防止用のp型不純物を導入する工程と、を含み、
    前記p型不純物を導入する工程は、前記ゲート絶縁膜を形成した後で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記p型不純物を導入する工程では、
    前記チャネル領域の中央の前記半導体層には前記p型不純物をイオン注入しないことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記p型不純物を導入する前に、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極膜を形成する工程を含み、
    前記p型不純物を導入する工程では、
    前記ゲート電極膜を通して前記半導体層に前記p型不純物をイオン注入することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分にp型不純物を導入して当該部分をp型半導体にする工程、を含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分にn型不純物を導入して当該部分をn型半導体にする工程と、
    前記ゲート電極膜の少なくとも前記n型半導体の部分上から前記p型半導体の部分上にかけて所定の導電膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を形成し、前記素子分離層で囲まれた素子領域にn型のトランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記素子領域の前記半導体層に前記トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極膜を形成する工程と、
    前記ゲート電極膜の「前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分にp型不純物を導入して当該部分をp型半導体にする工程と、
    前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分にn型不純物を導入して当該部分をn型半導体にする工程と、
    前記n型半導体の部分と前記p型半導体の部分とを有する前記ゲート電極膜上に所定の導電膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた半導体層とからなる多層膜基板に素子分離層を有し、前記素子分離層で囲まれた素子領域に少なくともnチャネルトランジスタを有する半導体装置であって、
    前記素子領域の前記半導体層に設けられた前記トランジスタのゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極膜と、
    前記ゲート電極膜上に形成された導電膜と、を備え、
    前記ゲート電極膜の「前記トランジスタのソースとドレインとによって挟まれるチャネル領域の前記素子分離層側の端部の前記半導体層上を覆う」部分はp型半導体で、且つ、前記ゲート電極膜の「前記チャネル領域の中央の前記半導体層上を覆う」部分はn型半導体であり、
    前記導電膜は少なくとも前記n型半導体の部分上から前記p型半導体の部分上にかけて前記ゲート電極膜を覆っている、ことを特徴とする半導体装置。
  8. 前記半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた前記絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた前記半導体層とからなる前記多層膜基板は、前記半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶シリコン半導体層が形成されたSOI基板、前記半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶ゲルマニウム半導体層が形成されたGOI基板、或いは半導体基板中の埋め込み酸化シリコン層上に単結晶シリコンゲルマニウム半導体層が形成されたSGOI基板、であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記半導体基板上に設けられた前記絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた前記半導体層とからなる前記多層膜基板の代わりに、絶縁基板上に半導体層を形成したSOS基板またはSOQ基板を用いることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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