JP2003046088A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2003046088A JP2003046088A JP2001232910A JP2001232910A JP2003046088A JP 2003046088 A JP2003046088 A JP 2003046088A JP 2001232910 A JP2001232910 A JP 2001232910A JP 2001232910 A JP2001232910 A JP 2001232910A JP 2003046088 A JP2003046088 A JP 2003046088A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate electrode
- forming portion
- channel
- channel forming
- impurity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims abstract description 39
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 24
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 120
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims abstract description 42
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 23
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 239000010703 silicon Substances 0.000 claims description 2
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 abstract description 11
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 34
- 238000000034 method Methods 0.000 description 18
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 10
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 10
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 7
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 6
- ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N Boron Chemical compound [B] ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000002513 implantation Methods 0.000 description 5
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 4
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 3
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 description 3
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 2
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 2
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 2
- 238000005268 plasma chemical vapour deposition Methods 0.000 description 2
- 229910021332 silicide Inorganic materials 0.000 description 2
- FVBUAEGBCNSCDD-UHFFFAOYSA-N silicide(4-) Chemical compound [Si-4] FVBUAEGBCNSCDD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 229910052785 arsenic Inorganic materials 0.000 description 1
- RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N arsenic atom Chemical compound [As] RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 239000007943 implant Substances 0.000 description 1
- 238000001459 lithography Methods 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 238000000059 patterning Methods 0.000 description 1
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 完全空乏型SOIトランジスタにおいて、チ
ャネル形成部のフィールドエッジ側の不純物濃度の低下
及びそれに伴う閾値の低下を確実に防止する。 【解決手段】 MISトランジスタからなる半導体装置
1Aにおいて、ゲート電極6の直下のチャネル形成部4
のフィールドエッジ側端部4aに、不純物濃度がチャネ
ル形成部4の中央部の不純物濃度よりも高い高濃度不純
物領域20を形成する。
ャネル形成部のフィールドエッジ側の不純物濃度の低下
及びそれに伴う閾値の低下を確実に防止する。 【解決手段】 MISトランジスタからなる半導体装置
1Aにおいて、ゲート電極6の直下のチャネル形成部4
のフィールドエッジ側端部4aに、不純物濃度がチャネ
ル形成部4の中央部の不純物濃度よりも高い高濃度不純
物領域20を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIS型トランジ
スタ、特に完全空乏型SOIトランジスタにおいて、チ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部に閾値(Vth)
の低いトランジスタ(所謂、寄生トランジスタ)が形成
されることを防止し、電流のon/off特性を向上さ
せる技術に関する。
スタ、特に完全空乏型SOIトランジスタにおいて、チ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部に閾値(Vth)
の低いトランジスタ(所謂、寄生トランジスタ)が形成
されることを防止し、電流のon/off特性を向上さ
せる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIにSOI(Silicon on Insulato
r)構造を利用することにより、素子間同士の完全分離
が容易となり、また、ソフトエラーやCMOSトランジ
スタに特有のラッチアップを抑制できることが知られて
いる。このため、比較的早くからSOI構造によってC
MOSトランジスタLSIの高速化と高信頼性化が検討
されており、そのSOI構造としてはSOI層の厚さが
500nm程度のものが用いられている。
r)構造を利用することにより、素子間同士の完全分離
が容易となり、また、ソフトエラーやCMOSトランジ
スタに特有のラッチアップを抑制できることが知られて
いる。このため、比較的早くからSOI構造によってC
MOSトランジスタLSIの高速化と高信頼性化が検討
されており、そのSOI構造としてはSOI層の厚さが
500nm程度のものが用いられている。
【0003】最近では、SOIトランジスタにおいて、
SOI層の厚さを100nm程度以下に薄くし、チャネ
ルの不純物濃度を比較的低い状態に制御して、ほぼSi
活性層全体が空乏化するように作製すると(完全空乏型
SOIトランジスタ)、拡散層容量の低減、Subthresho
ld領域での急峻なドレイン電流の立ち上がり等の優れた
特性を得られることがわかり、これを今後の携帯機器等
で必要とされている低消費電力LSIに応用することが
期待されている。
SOI層の厚さを100nm程度以下に薄くし、チャネ
ルの不純物濃度を比較的低い状態に制御して、ほぼSi
活性層全体が空乏化するように作製すると(完全空乏型
SOIトランジスタ)、拡散層容量の低減、Subthresho
ld領域での急峻なドレイン電流の立ち上がり等の優れた
特性を得られることがわかり、これを今後の携帯機器等
で必要とされている低消費電力LSIに応用することが
期待されている。
【0004】図8に、完全空乏型SOIトランジスタ1
の一例を示す。この完全空乏型SOIトランジスタ1
は、SOI基板2に素子分離膜3を形成し、チャネル形
成部4に不純物イオンを注入し、ゲート酸化膜5を成長
させ、ゲート電極6を形成し、ソースあるいはドレイン
(拡散層)7となる領域に不純物をドープし、不純物の
活性化のための熱処理を行うことにより形成される。な
お、図中、符号8はフィールド領域、10はエクステン
ション部分、21はCoシリサイド、22は層間絶縁
膜、23はプラグ、24は配線を表す。
の一例を示す。この完全空乏型SOIトランジスタ1
は、SOI基板2に素子分離膜3を形成し、チャネル形
成部4に不純物イオンを注入し、ゲート酸化膜5を成長
させ、ゲート電極6を形成し、ソースあるいはドレイン
(拡散層)7となる領域に不純物をドープし、不純物の
活性化のための熱処理を行うことにより形成される。な
お、図中、符号8はフィールド領域、10はエクステン
ション部分、21はCoシリサイド、22は層間絶縁
膜、23はプラグ、24は配線を表す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、完全空
乏型SOIトランジスタ1において、チャネルの不純物
濃度によって閾値を制御しようとすると、チャネル形成
部4に不純物を導入した後、ゲート酸化膜5の形成や不
純物の活性化等のために行う熱処理等によって、チャネ
ル形成部4に導入した不純物のプロファイルがくずれ、
特にチャネル形成部4のフィールドエッジ側端部4aの
不純物濃度が低下する。より具体的には、例えば、不純
物としてホウ素を用いる場合、ホウ素の拡散係数はSi
中よりもSiO2 中で大きいので、チャネル形成部4に
導入されたホウ素の濃度はチャネル形成部のフィールド
エッジ側で低下し、例えば、チャネル形成部4の中央部
の濃度が2×1018cm-3 程度の場合に、チャネル形
成部のフィールドエッジ側端部4aでは1×1018cm
-3 程度となる。また、不純物としてリンを用いる場
合、リンはSi/SiO2 界面に析出するので、この場
合にもチャネル形成部のフィールドエッジ側では濃度が
低下する。
乏型SOIトランジスタ1において、チャネルの不純物
濃度によって閾値を制御しようとすると、チャネル形成
部4に不純物を導入した後、ゲート酸化膜5の形成や不
純物の活性化等のために行う熱処理等によって、チャネ
ル形成部4に導入した不純物のプロファイルがくずれ、
特にチャネル形成部4のフィールドエッジ側端部4aの
不純物濃度が低下する。より具体的には、例えば、不純
物としてホウ素を用いる場合、ホウ素の拡散係数はSi
中よりもSiO2 中で大きいので、チャネル形成部4に
導入されたホウ素の濃度はチャネル形成部のフィールド
エッジ側で低下し、例えば、チャネル形成部4の中央部
の濃度が2×1018cm-3 程度の場合に、チャネル形
成部のフィールドエッジ側端部4aでは1×1018cm
-3 程度となる。また、不純物としてリンを用いる場
合、リンはSi/SiO2 界面に析出するので、この場
合にもチャネル形成部のフィールドエッジ側では濃度が
低下する。
【0006】このようにチャネル形成部のフィールドエ
ッジ側に不純物濃度の低い部分が形成されると、そこに
閾値の低いトランジスタ(所謂、寄生トランジスタ)が
形成されやすくなるという問題が生じる。特に、次世代
以降の微細な完全空乏型SOIトランジスタでは、閾値
をチャネル形成部の不純物濃度のみにて制御しようとし
た場合、短チャネル効果の点からSOI層は膜厚の上限
が30nm程度とされるので、0.3V程度の閾値を得
るためにチャネル形成部に必要とされる不純物濃度は2
×1018cm-3 程度の高い値となる。この不純物濃度
の高いSOIトランジスタを通常の熱プロセスで作製す
ると、上述のようにチャネル形成部のフィールドエッジ
側端部で不純物濃度が低下し、そこに閾値の低いトラン
ジスタが形成され、ゲート電圧が零の時のリーク電流
(Off Leak電流)が増大し、結果的に完全空乏型SOI
トランジスタの最大の特徴である急峻なSubthreshold特
性を活かすことができなくなる。
ッジ側に不純物濃度の低い部分が形成されると、そこに
閾値の低いトランジスタ(所謂、寄生トランジスタ)が
形成されやすくなるという問題が生じる。特に、次世代
以降の微細な完全空乏型SOIトランジスタでは、閾値
をチャネル形成部の不純物濃度のみにて制御しようとし
た場合、短チャネル効果の点からSOI層は膜厚の上限
が30nm程度とされるので、0.3V程度の閾値を得
るためにチャネル形成部に必要とされる不純物濃度は2
×1018cm-3 程度の高い値となる。この不純物濃度
の高いSOIトランジスタを通常の熱プロセスで作製す
ると、上述のようにチャネル形成部のフィールドエッジ
側端部で不純物濃度が低下し、そこに閾値の低いトラン
ジスタが形成され、ゲート電圧が零の時のリーク電流
(Off Leak電流)が増大し、結果的に完全空乏型SOI
トランジスタの最大の特徴である急峻なSubthreshold特
性を活かすことができなくなる。
【0007】さらに、熱処理に伴いチャネル形成部のフ
ィールドエッジ側に生じる不純物濃度の低下量は、チャ
ネル形成部やフィールドの形状に依存して変動し、狭チ
ャネル程、閾値が低下する(逆狭チャネル効果)。この
ため、微細なデバイスにとっては特に問題となる。
ィールドエッジ側に生じる不純物濃度の低下量は、チャ
ネル形成部やフィールドの形状に依存して変動し、狭チ
ャネル程、閾値が低下する(逆狭チャネル効果)。この
ため、微細なデバイスにとっては特に問題となる。
【0008】チャネル形成部のフィールドエッジ側の不
純物濃度の低下に対し、M.Racanelli等は、1995年
のIEDM(IEDM Techn.Dig.,'95 pp885)に、ゲート
電極形成後にゲート電極を通してチャネル形成部に不純
物をイオン注入することによって、チャネル形成部に不
純物を導入した後の熱プロセスを軽減し、狭チャネル効
果が抑制できることを報告している。
純物濃度の低下に対し、M.Racanelli等は、1995年
のIEDM(IEDM Techn.Dig.,'95 pp885)に、ゲート
電極形成後にゲート電極を通してチャネル形成部に不純
物をイオン注入することによって、チャネル形成部に不
純物を導入した後の熱プロセスを軽減し、狭チャネル効
果が抑制できることを報告している。
【0009】しかしながら、このような手法で完全空乏
型SOIトランジスタを作製した場合、比較的厚いゲー
ト電極を通して薄膜のSOI層に不純物を導入すること
になり、イオン注入時の不純物の飛程の分布ΔRpが大
きくなってしまう。そのため、SOI層に導入される不
純物の総量がSOI層の膜厚に大きく依存して変動する
ことになり、結果的に閾値がSOI層の膜厚に大きく依
存するという新たな問題が顕在化する。
型SOIトランジスタを作製した場合、比較的厚いゲー
ト電極を通して薄膜のSOI層に不純物を導入すること
になり、イオン注入時の不純物の飛程の分布ΔRpが大
きくなってしまう。そのため、SOI層に導入される不
純物の総量がSOI層の膜厚に大きく依存して変動する
ことになり、結果的に閾値がSOI層の膜厚に大きく依
存するという新たな問題が顕在化する。
【0010】そこで、本発明は、MISトランジスタ、
特に完全空乏型SOIトランジスタにおいて、チャネル
形成部のフィールドエッジ側の不純物濃度の低下及びそ
れに伴う閾値の低下を確実に防止することを目的とす
る。
特に完全空乏型SOIトランジスタにおいて、チャネル
形成部のフィールドエッジ側の不純物濃度の低下及びそ
れに伴う閾値の低下を確実に防止することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、チャネル形
成部のフィールドエッジ側端部の不純物濃度をチャネル
形成部の中央部の不純物濃度に比して相対的に高めるこ
とにより寄生トランジスタの形成を防止できること、こ
のような高濃度不純物領域の形成方法としては、チャネ
ル形成部に閾値調整のための不純物を導入後、チャネル
形成部となるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域
の頂面との段差にコンフォーマルにゲート電極膜を形成
し、そのゲート電極膜を通して、チャネル形成部に閾値
調整のために導入する不純物と同じ型の不純物(即ち、
チャネル形成部の閾値を上げる不純物)あるいはそれと
反対型の不純物(即ち、チャネル形成部の閾値を下げる
不純物)をそれぞれイオンの飛程が所定の大きさとなる
ように注入すると、ゲート電極直下のチャネル形成部の
フィールドエッジ側端部の不純物濃度を選択的に高めら
れるので有効であることを見出した。
成部のフィールドエッジ側端部の不純物濃度をチャネル
形成部の中央部の不純物濃度に比して相対的に高めるこ
とにより寄生トランジスタの形成を防止できること、こ
のような高濃度不純物領域の形成方法としては、チャネ
ル形成部に閾値調整のための不純物を導入後、チャネル
形成部となるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域
の頂面との段差にコンフォーマルにゲート電極膜を形成
し、そのゲート電極膜を通して、チャネル形成部に閾値
調整のために導入する不純物と同じ型の不純物(即ち、
チャネル形成部の閾値を上げる不純物)あるいはそれと
反対型の不純物(即ち、チャネル形成部の閾値を下げる
不純物)をそれぞれイオンの飛程が所定の大きさとなる
ように注入すると、ゲート電極直下のチャネル形成部の
フィールドエッジ側端部の不純物濃度を選択的に高めら
れるので有効であることを見出した。
【0012】即ち、本発明は、MISトランジスタから
なる半導体装置であって、ゲート電極直下のチャネル形
成部のフィールドエッジ側端部に、不純物濃度がチャネ
ル形成部の中央部の不純物濃度よりも高い高濃度不純物
領域が形成されていることを特徴とする半導体装置を提
供する。
なる半導体装置であって、ゲート電極直下のチャネル形
成部のフィールドエッジ側端部に、不純物濃度がチャネ
ル形成部の中央部の不純物濃度よりも高い高濃度不純物
領域が形成されていることを特徴とする半導体装置を提
供する。
【0013】また、本発明は、上述の半導体装置の製造
方法として、MISトランジスタからなる半導体装置の
製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成部とな
るSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂面とに
段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整のため
の不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲート幅方
向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるように形成
する工程、及びチャネル形成部の閾値を上げる不純物
を、前記ゲート電極膜を通して注入することにより、該
不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中央部で
はチャネル形成部よりも深い位置に導入し、ゲート電極
直下のチャネル形成部のフィールドエッジ側端部ではチ
ャネル形成部に導入し、これによりゲート電極直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル形成
部の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃度不
純物領域を形成する工程、を有することを特徴とする半
導体装置の製造方法を提供する。
方法として、MISトランジスタからなる半導体装置の
製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成部とな
るSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂面とに
段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整のため
の不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲート幅方
向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるように形成
する工程、及びチャネル形成部の閾値を上げる不純物
を、前記ゲート電極膜を通して注入することにより、該
不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中央部で
はチャネル形成部よりも深い位置に導入し、ゲート電極
直下のチャネル形成部のフィールドエッジ側端部ではチ
ャネル形成部に導入し、これによりゲート電極直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル形成
部の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃度不
純物領域を形成する工程、を有することを特徴とする半
導体装置の製造方法を提供する。
【0014】さらに、本発明は、上述の半導体装置の他
の製造方法として、MISトランジスタを有する半導体
装置の製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成
部となるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂
面とに段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整
のための不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲー
ト幅方向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるよう
に形成する工程、及びチャネル形成部の閾値を下げる不
純物を、前記ゲート電極膜を通して注入することによ
り、該不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中
央部ではチャネル形成部に導入し、ゲート電極直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部ではチャネル形
成部より浅い位置に導入し、これによりゲート電極直下
のチャネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル
形成部の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃
度不純物領域を形成する工程、を有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法を提供する。
の製造方法として、MISトランジスタを有する半導体
装置の製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成
部となるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂
面とに段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整
のための不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲー
ト幅方向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるよう
に形成する工程、及びチャネル形成部の閾値を下げる不
純物を、前記ゲート電極膜を通して注入することによ
り、該不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中
央部ではチャネル形成部に導入し、ゲート電極直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部ではチャネル形
成部より浅い位置に導入し、これによりゲート電極直下
のチャネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル
形成部の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃
度不純物領域を形成する工程、を有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
【0016】図1は、本発明の一実施例である半導体装
置1Aのゲート電極部分の平面図(a)及びその断面図
(b)、(c)であり、図2〜図4はこの半導体装置の
製造方法の工程説明図である。
置1Aのゲート電極部分の平面図(a)及びその断面図
(b)、(c)であり、図2〜図4はこの半導体装置の
製造方法の工程説明図である。
【0017】この半導体装置1Aは、完全空乏型SOI
トランジスタであるNMOSトランジスタからなり、p
型で抵抗率が20Ω・cm以下程度の支持基板11と膜
厚100nmの埋め込み酸化膜12と膜厚42nm程度
のSOI層13からなるSIMOX(Low Dose SIMOX)
基板14(SIMOX: separation by ion-implanted oxyge
n)上に形成されている。また、トレンチ(Trench)で
素子分離されており、フィールド領域8となる素子分離
膜3の頂面がチャネル形成部4となるSOI層13の頂
面よりも約150nm高く形成されており、そこがステ
ップ状の段差部Aとなっている。
トランジスタであるNMOSトランジスタからなり、p
型で抵抗率が20Ω・cm以下程度の支持基板11と膜
厚100nmの埋め込み酸化膜12と膜厚42nm程度
のSOI層13からなるSIMOX(Low Dose SIMOX)
基板14(SIMOX: separation by ion-implanted oxyge
n)上に形成されている。また、トレンチ(Trench)で
素子分離されており、フィールド領域8となる素子分離
膜3の頂面がチャネル形成部4となるSOI層13の頂
面よりも約150nm高く形成されており、そこがステ
ップ状の段差部Aとなっている。
【0018】ゲート酸化膜5(膜厚3.5nm)のゲー
ト電極6は、リンが充分にドープされたn+PolySi(膜
厚150nm)から形成されている。このゲート電極6
は、そのゲート幅方向の形状が、上述の段差部Aに沿っ
てコンフォーマルに形成されたものとなっている。
ト電極6は、リンが充分にドープされたn+PolySi(膜
厚150nm)から形成されている。このゲート電極6
は、そのゲート幅方向の形状が、上述の段差部Aに沿っ
てコンフォーマルに形成されたものとなっている。
【0019】ゲート電極6及び拡散層7上には、堆積膜
厚5nmのCoによって自己整合的に形成されたCoS
i2 (膜厚約18nm)21が形成されている。
厚5nmのCoによって自己整合的に形成されたCoS
i2 (膜厚約18nm)21が形成されている。
【0020】また、ゲート電極6の側面には、SiO2
からなるサイドウォール19が、幅約100nmに形成
されている。
からなるサイドウォール19が、幅約100nmに形成
されている。
【0021】拡散層7及びエクステンション部分10に
は、共にヒ素が高濃度にドープされており、エクステン
ション部分10を含めてSOI層13は充分に低抵抗化
されている。
は、共にヒ素が高濃度にドープされており、エクステン
ション部分10を含めてSOI層13は充分に低抵抗化
されている。
【0022】ここで、ゲート電極6の直下でチャネル形
成部4となるSOI層13の膜厚は26nmであり、チ
ャネル形成部4の中央部の不純物濃度は、2×1018c
m-3(ドーズでホウ素が6×1012cm-2)であるのに
対し、ゲート電極6直下のチャネル形成部のフィールド
エッジ側端部4aの不純物濃度はピーク濃度で約4×1
018cm-3(ドーズでホウ素が1.2×1013cm-2)
と高濃度になっている。このゲート電極6の直下のチャ
ネル形成部において、その中央部に対して相対的に不純
物濃度が高い高濃度不純物領域20は、ゲート幅に関わ
らず一律にゲート幅方向に約50nm形成されている。
成部4となるSOI層13の膜厚は26nmであり、チ
ャネル形成部4の中央部の不純物濃度は、2×1018c
m-3(ドーズでホウ素が6×1012cm-2)であるのに
対し、ゲート電極6直下のチャネル形成部のフィールド
エッジ側端部4aの不純物濃度はピーク濃度で約4×1
018cm-3(ドーズでホウ素が1.2×1013cm-2)
と高濃度になっている。このゲート電極6の直下のチャ
ネル形成部において、その中央部に対して相対的に不純
物濃度が高い高濃度不純物領域20は、ゲート幅に関わ
らず一律にゲート幅方向に約50nm形成されている。
【0023】このようにゲート電極6の直下のチャネル
形成部のフィールドエッジ側端部4aに高濃度不純物領
域20を選択的に形成することにより、NMOSトラン
ジスタの閾値は、チャネル形成部4の中央部では約0.
3Vとなるが、チャネル形成部のフィールドエッジ側端
部4a(即ち、高濃度不純物領域20)では約0.6V
となる。したがって、チャネル形成部のフィールドエッ
ジ側端部4aに形成されるNMOSトランジスタは、バ
ックバイアス依存性が小さいかもしくは無いとしても、
約−10V程度のバックバイアスが印加されるまで、寄
生トランジスタとしては作用しないこととなる。即ち、
図5に示すように、ゲート電極直下のチャネル形成部の
フィールドエッジ側端部4aにおいて、不純物濃度を高
める前には閾値の低い寄生トランジスタ(a)が存在し
ていたのが、不純物濃度を高めた後には矢印のように寄
生トランジスタの閾値が高くなり(b)、このNMOS
トランジスタは、実際的には本来のトランジスタ(c)
の閾値で作動するようになる。
形成部のフィールドエッジ側端部4aに高濃度不純物領
域20を選択的に形成することにより、NMOSトラン
ジスタの閾値は、チャネル形成部4の中央部では約0.
3Vとなるが、チャネル形成部のフィールドエッジ側端
部4a(即ち、高濃度不純物領域20)では約0.6V
となる。したがって、チャネル形成部のフィールドエッ
ジ側端部4aに形成されるNMOSトランジスタは、バ
ックバイアス依存性が小さいかもしくは無いとしても、
約−10V程度のバックバイアスが印加されるまで、寄
生トランジスタとしては作用しないこととなる。即ち、
図5に示すように、ゲート電極直下のチャネル形成部の
フィールドエッジ側端部4aにおいて、不純物濃度を高
める前には閾値の低い寄生トランジスタ(a)が存在し
ていたのが、不純物濃度を高めた後には矢印のように寄
生トランジスタの閾値が高くなり(b)、このNMOS
トランジスタは、実際的には本来のトランジスタ(c)
の閾値で作動するようになる。
【0024】よって、本実施例の完全空乏型SOIトラ
ンジスタによれば、完全空乏型トランジスタの急峻なSu
bthreshold特性を活かすことができる。
ンジスタによれば、完全空乏型トランジスタの急峻なSu
bthreshold特性を活かすことができる。
【0025】なお、ゲート電極6の直下のチャネル形成
部のフィールドエッジ側端部4aの不純物は、後述する
ように、ゲート電極膜を通したイオン注入により導入す
ると、トータルの不純物量はSOI層13の膜厚に依存
することになるが、閾値の低い寄生トランジスタが現れ
ないようにするためには、不純物濃度を高めた後の寄生
トランジスタの閾値を一定値以上に高くすればよいの
で、この部分の閾値のバラツキが問題になることはな
い。
部のフィールドエッジ側端部4aの不純物は、後述する
ように、ゲート電極膜を通したイオン注入により導入す
ると、トータルの不純物量はSOI層13の膜厚に依存
することになるが、閾値の低い寄生トランジスタが現れ
ないようにするためには、不純物濃度を高めた後の寄生
トランジスタの閾値を一定値以上に高くすればよいの
で、この部分の閾値のバラツキが問題になることはな
い。
【0026】上述の半導体装置1Aは、次の工程A〜L
によって製造することができる。
によって製造することができる。
【0027】工程A: p型で抵抗率が20Ω・cm以
下程度の支持基板11と膜厚100nmの埋め込み酸化
膜12と膜厚42nm程度のSOI層13からなるSI
MOX基板14を用意する(図2(a))。SIMOX
基板としては、市販のものを使用することができる。
下程度の支持基板11と膜厚100nmの埋め込み酸化
膜12と膜厚42nm程度のSOI層13からなるSI
MOX基板14を用意する(図2(a))。SIMOX
基板としては、市販のものを使用することができる。
【0028】工程B: 熱酸化によりSIMOX基板1
4の表面にPad SiO2 15を、例えば8nm成長さ
せ、続いてSi3N4 膜16をLP−CVD法にて、例
えば150nm堆積する。その後、アクティブ領域のパ
ターンをリソグラフィにて形成し、Si3N4 膜16、P
ad SiO2 15、SOI層13を順次RIE等の手法
で加工し、レジストを除去する(図2(b))。
4の表面にPad SiO2 15を、例えば8nm成長さ
せ、続いてSi3N4 膜16をLP−CVD法にて、例
えば150nm堆積する。その後、アクティブ領域のパ
ターンをリソグラフィにて形成し、Si3N4 膜16、P
ad SiO2 15、SOI層13を順次RIE等の手法
で加工し、レジストを除去する(図2(b))。
【0029】工程C: 高密度プラズマCVD(High De
nsity Plasma CVD)法等を用いて、フィールド領域をS
iO2 膜17で埋め込む(図2(c))。
nsity Plasma CVD)法等を用いて、フィールド領域をS
iO2 膜17で埋め込む(図2(c))。
【0030】工程D: Si3N4 膜16上のSiO2
膜17を、Si3N4 膜16をストッパーとするCMP
により研磨除去し、Si3N4 膜16を露出させる(図
2(d))。このとき、CMPのプロセスマージンを大
きくするために、公知のAIM(Active Inversion Mas
k)等を形成し、予め広いアクティブ領域上のSiO2膜
17をRIE等で除去しておいてもよい。
膜17を、Si3N4 膜16をストッパーとするCMP
により研磨除去し、Si3N4 膜16を露出させる(図
2(d))。このとき、CMPのプロセスマージンを大
きくするために、公知のAIM(Active Inversion Mas
k)等を形成し、予め広いアクティブ領域上のSiO2膜
17をRIE等で除去しておいてもよい。
【0031】工程E: Si3N4 膜16を熱リン酸に
より除去し、続いてPad SiO2 15をHF系溶液で除
去することにより素子分離膜3を形成する(トレンチ
(Trench)法)。これにより、フィールド領域8となる
素子分離膜3の頂面がチャネル形成部4となるSOI層
13の頂面に対して、ほぼSi3N4 膜16の厚さに相
当する高さにステップ状に高くなる段差部Aが形成され
る(図3(e))。
より除去し、続いてPad SiO2 15をHF系溶液で除
去することにより素子分離膜3を形成する(トレンチ
(Trench)法)。これにより、フィールド領域8となる
素子分離膜3の頂面がチャネル形成部4となるSOI層
13の頂面に対して、ほぼSi3N4 膜16の厚さに相
当する高さにステップ状に高くなる段差部Aが形成され
る(図3(e))。
【0032】工程F: 閾値調整のため、チャネル形成
部4へ不純物をイオン注入により導入する(図3
(f))。この不純物の導入は、低エネルギーイオン注
入により行い、不純物が全てSOI層13へ注入される
ようにする。より具体的には、以下の条件でイオン注入
を行う。
部4へ不純物をイオン注入により導入する(図3
(f))。この不純物の導入は、低エネルギーイオン注
入により行い、不純物が全てSOI層13へ注入される
ようにする。より具体的には、以下の条件でイオン注入
を行う。
【0033】
イオン種:BF2 + 加速電圧:15ke
V、 ドーズ量:6×1012cm-2 注入角:7°
V、 ドーズ量:6×1012cm-2 注入角:7°
【0034】工程G: ゲート酸化膜5を3.5nm成
長させ、さらにゲート電極6を形成する。この場合、ゲ
ート電極6は、ゲート幅方向の形状を前述の段差部Aに
コンフォーマルに形成することが好ましく、そのために
は、ゲート電極膜を、CVDによりPoly Siから形成
することが好ましい。より具体的には、Poly Si膜を
例えば150nm堆積し、そのPolySi膜に不純物(リ
ン)を注入し、パターニングしてゲート電極6を形成す
る(図3(g))。
長させ、さらにゲート電極6を形成する。この場合、ゲ
ート電極6は、ゲート幅方向の形状を前述の段差部Aに
コンフォーマルに形成することが好ましく、そのために
は、ゲート電極膜を、CVDによりPoly Siから形成
することが好ましい。より具体的には、Poly Si膜を
例えば150nm堆積し、そのPolySi膜に不純物(リ
ン)を注入し、パターニングしてゲート電極6を形成す
る(図3(g))。
【0035】工程H: エクステンション部分10に対
する不純物を、ゲート電極6に対して自己整合的にイオ
ン注入し、その後、サイドウォール19を、例えばSi
O2の膜厚100nm程度の全面堆積と、RIEによる
異方性加工等により形成する(図3(h))。エクステ
ンション部分10に対する不純物のイオン注入の条件
は、例えば、以下の通りとする。
する不純物を、ゲート電極6に対して自己整合的にイオ
ン注入し、その後、サイドウォール19を、例えばSi
O2の膜厚100nm程度の全面堆積と、RIEによる
異方性加工等により形成する(図3(h))。エクステ
ンション部分10に対する不純物のイオン注入の条件
は、例えば、以下の通りとする。
【0036】
イオン種:As+、 加速電圧:2.5keV、
ドーズ量:2.4×1015cm-2、 注入角:0°
【0037】工程I: ゲート電極6直下のチャネル形
成部4のフィールドエッジ側端部に、不純物濃度がチャ
ネル形成部4の中央部に対して相対的に高い高濃度不純
物領域20を形成する。そのため、不純物をゲート電極
6を通してイオン注入するにあたり、不純物の飛程Rp
が、図4(i)に示すように、ゲート電極6の直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側ではSOI層13に
位置するが、それ以外の領域では、チャネル形成部4よ
りも下に位置するようにイオンの加速エネルギーを調整
することが好ましい。
成部4のフィールドエッジ側端部に、不純物濃度がチャ
ネル形成部4の中央部に対して相対的に高い高濃度不純
物領域20を形成する。そのため、不純物をゲート電極
6を通してイオン注入するにあたり、不純物の飛程Rp
が、図4(i)に示すように、ゲート電極6の直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側ではSOI層13に
位置するが、それ以外の領域では、チャネル形成部4よ
りも下に位置するようにイオンの加速エネルギーを調整
することが好ましい。
【0038】より具体的には、ゲート電極6を通した不
純物のイオン注入を、例えば以下の条件で行う。
純物のイオン注入を、例えば以下の条件で行う。
【0039】
イオン種:B+ 、 加速電圧:100keV
ドーズ量:1.2×1013cm-2、 注入角:0°
【0040】これにより、イオンの飛程Rp は、約0.
3μm、飛程Rp の分布ΔRp は70〜80nmとなる
ので、フィールドエッジ近傍の段差部Aではほぼ全ての
不純物がSOI層13に注入されるのに対し、フィール
ドエッジから離れ、ゲート電極6が平坦に形成される部
分では、Rp よりも0.15μm以上離れた部分にSO
I層13が存在するので、SOI層13に導入される不
純物の総量は1桁以上も低下することになる。したがっ
て、フィールドエッジから離れた部分のチャネル形成部
4の不純物濃度は、工程Fで行うイオン注入によってほ
ぼ決定されることとなる。また、チャネル形成部4の不
純物の総量を、イオンのドーズ量のみにて制御すること
が可能となる。さらに、完全空乏型SOIトランジスタ
の閾値は不純物の総量によってきまるところ、上述のよ
うにチャネル形成部4の不純物の総量を制御できるの
で、完全空乏型SOIトランジスタの閾値が、SOI層
の膜厚変動の影響を受け難くすることができる。
3μm、飛程Rp の分布ΔRp は70〜80nmとなる
ので、フィールドエッジ近傍の段差部Aではほぼ全ての
不純物がSOI層13に注入されるのに対し、フィール
ドエッジから離れ、ゲート電極6が平坦に形成される部
分では、Rp よりも0.15μm以上離れた部分にSO
I層13が存在するので、SOI層13に導入される不
純物の総量は1桁以上も低下することになる。したがっ
て、フィールドエッジから離れた部分のチャネル形成部
4の不純物濃度は、工程Fで行うイオン注入によってほ
ぼ決定されることとなる。また、チャネル形成部4の不
純物の総量を、イオンのドーズ量のみにて制御すること
が可能となる。さらに、完全空乏型SOIトランジスタ
の閾値は不純物の総量によってきまるところ、上述のよ
うにチャネル形成部4の不純物の総量を制御できるの
で、完全空乏型SOIトランジスタの閾値が、SOI層
の膜厚変動の影響を受け難くすることができる。
【0041】また、こうして形成する高濃度不純物領域
20は、ゲート幅方向に依存せず、フィールドエッジ近
傍のチャネル形成部4に一定幅で形成されることとな
る。したがって、高濃度不純物領域20の形成がデバイ
スの微細化や集積化を妨げることはない。
20は、ゲート幅方向に依存せず、フィールドエッジ近
傍のチャネル形成部4に一定幅で形成されることとな
る。したがって、高濃度不純物領域20の形成がデバイ
スの微細化や集積化を妨げることはない。
【0042】工程J: SOI層13の拡散層7となる
部分に、不純物として例えばヒ素を高濃度にイオン注入
する(図4(j))。
部分に、不純物として例えばヒ素を高濃度にイオン注入
する(図4(j))。
【0043】工程K: 不純物の活性化のための熱処理
を行う。この熱処理は1回のみとし、不純物の再分布を
最低限に抑制することが好ましい。熱処理方法として
は、例えば950°、10秒、N2 雰囲気の条件でRT
Aを行う。
を行う。この熱処理は1回のみとし、不純物の再分布を
最低限に抑制することが好ましい。熱処理方法として
は、例えば950°、10秒、N2 雰囲気の条件でRT
Aを行う。
【0044】工程L: 通常の半導体装置と同様に、ゲ
ート電極6と拡散層7上に自己整合的にCoシリサイド
21を形成し、層間絶縁膜22を堆積し、コンタクトホ
ールを開口してそこにW等のプラグ23を充填し、配線
24を形成する(図4(k))。
ート電極6と拡散層7上に自己整合的にCoシリサイド
21を形成し、層間絶縁膜22を堆積し、コンタクトホ
ールを開口してそこにW等のプラグ23を充填し、配線
24を形成する(図4(k))。
【0045】こうして、完全空乏型SOIトランジスタ
である、NMOSトランジスタ1Aを有する半導体装置
1Aを得ることができる。
である、NMOSトランジスタ1Aを有する半導体装置
1Aを得ることができる。
【0046】この半導体装置1Aの製造方法において
は、上述のようにSIMOX基板を用いる他、ELTR
AN(登録商標)、Unibond(登録商標)等の市
販の張り合わせ法によるSOI基板を用いてもよい。さ
らに、バルクSi基板を用いてもよい。
は、上述のようにSIMOX基板を用いる他、ELTR
AN(登録商標)、Unibond(登録商標)等の市
販の張り合わせ法によるSOI基板を用いてもよい。さ
らに、バルクSi基板を用いてもよい。
【0047】SOI層の膜厚、トランジスタの構造、不
純物の濃度やプロファイル等も、適宜設計変更できる。
例えば、トランジスタは完全空乏型に限らず、部分空乏
型トランジスタとしてもよい。
純物の濃度やプロファイル等も、適宜設計変更できる。
例えば、トランジスタは完全空乏型に限らず、部分空乏
型トランジスタとしてもよい。
【0048】また、上述の例では、高濃度不純物領域2
0を形成するために行う、チャネル形成部の閾値を上げ
る不純物の注入を、ゲート電極膜を堆積し、さらにそれ
をパターニングした後に行っているが、ゲート電極膜を
堆積後、それをパターニングする前に行っていもよい。
0を形成するために行う、チャネル形成部の閾値を上げ
る不純物の注入を、ゲート電極膜を堆積し、さらにそれ
をパターニングした後に行っているが、ゲート電極膜を
堆積後、それをパターニングする前に行っていもよい。
【0049】図6は、図1に示した半導体装置1Aの他
の製造方法の説明図である。上述の図2〜図4に示した
製造方法が、ゲート電極膜の形成後に、チャネル形成部
の閾値を上げる不純物を、ゲート電極膜を通してゲート
電極直下のフィールドエッジ側端部に注入する(工程
I、図4(i)参照)のに対し、この製造方法では、ゲ
ート電極膜形成前にチャネル形成部に閾値調整のために
導入する不純物の濃度を、最終製品の設定値の不純物濃
度よりも高くし、ゲート電極膜形成後に、チャネル形成
部の閾値を下げる不純物(カウンタードープ)を、ゲー
ト電極6の直下のチャネル形成部4の中央部近傍ではチ
ャネル形成部4に導入し、ゲート電極6の直下のチャネ
ル形成部のフィールドエッジ側端部4aではチャネル形
成部4より浅い位置に導入する。これにより、ゲート電
極6の直下のチャネル形成部4の中央部の実効的な不純
物濃度は、チャネル形成部のフィールドエッジ側端部4
aよりも低下し、相対的にチャネル形成部のフィールド
エッジ側端部4a端部の不純物濃度がチャネル形成部の
中央部に比して高くなる。
の製造方法の説明図である。上述の図2〜図4に示した
製造方法が、ゲート電極膜の形成後に、チャネル形成部
の閾値を上げる不純物を、ゲート電極膜を通してゲート
電極直下のフィールドエッジ側端部に注入する(工程
I、図4(i)参照)のに対し、この製造方法では、ゲ
ート電極膜形成前にチャネル形成部に閾値調整のために
導入する不純物の濃度を、最終製品の設定値の不純物濃
度よりも高くし、ゲート電極膜形成後に、チャネル形成
部の閾値を下げる不純物(カウンタードープ)を、ゲー
ト電極6の直下のチャネル形成部4の中央部近傍ではチ
ャネル形成部4に導入し、ゲート電極6の直下のチャネ
ル形成部のフィールドエッジ側端部4aではチャネル形
成部4より浅い位置に導入する。これにより、ゲート電
極6の直下のチャネル形成部4の中央部の実効的な不純
物濃度は、チャネル形成部のフィールドエッジ側端部4
aよりも低下し、相対的にチャネル形成部のフィールド
エッジ側端部4a端部の不純物濃度がチャネル形成部の
中央部に比して高くなる。
【0050】したがって、図7に示すように、チャネル
形成部の閾値を下げる不純物を導入する前には、ゲート
電極直下のチャネル形成部の中央部における本来のトラ
ンジスタ(d)は、フィールドエッジ側端部の寄生トラ
ンジスタ(e)よりも高い閾値を有しているが、チャネ
ル形成部の閾値を下げる不純物を導入した後には、矢印
のように本来のトランジスタの閾値が低くなり(f)、
このNMOSトランジスタは、実際的には寄生トランジ
スタの閾値が現れることなく本来の閾値で作動するよう
になる。
形成部の閾値を下げる不純物を導入する前には、ゲート
電極直下のチャネル形成部の中央部における本来のトラ
ンジスタ(d)は、フィールドエッジ側端部の寄生トラ
ンジスタ(e)よりも高い閾値を有しているが、チャネ
ル形成部の閾値を下げる不純物を導入した後には、矢印
のように本来のトランジスタの閾値が低くなり(f)、
このNMOSトランジスタは、実際的には寄生トランジ
スタの閾値が現れることなく本来の閾値で作動するよう
になる。
【0051】この製造方法をより具体的に説明すると、
工程A〜工程Eまでは前述と同様に行い、工程Fにおい
て、閾値調整のためにチャネル形成部4に導入する不純
物を次の条件でイオン注入する。
工程A〜工程Eまでは前述と同様に行い、工程Fにおい
て、閾値調整のためにチャネル形成部4に導入する不純
物を次の条件でイオン注入する。
【0052】
イオン種:BF2 +、 加速電圧:15keV、
ドーズ量:1.2×1013cm-2、 注入角:7°
【0053】次いで、前述と同様に、ゲート酸化膜5の
成長、ゲート電極6の形成を行い(工程G)、エクステ
ンション部分10に対する不純物を導入し、サイドウォ
ール19を形成する(工程H)。
成長、ゲート電極6の形成を行い(工程G)、エクステ
ンション部分10に対する不純物を導入し、サイドウォ
ール19を形成する(工程H)。
【0054】そして、工程Iとして、ゲート電極6の直
下のチャネル形成部4のフィールドエッジ側端部4a
に、不純物濃度がチャネル形成部4の中央部に対して相
対的に高い高濃度不純物領域20を形成するために、チ
ャネル形成部4の閾値を下げる不純物を、以下の条件で
ゲート電極6を通して注入する。
下のチャネル形成部4のフィールドエッジ側端部4a
に、不純物濃度がチャネル形成部4の中央部に対して相
対的に高い高濃度不純物領域20を形成するために、チ
ャネル形成部4の閾値を下げる不純物を、以下の条件で
ゲート電極6を通して注入する。
【0055】
イオン種:P+、 加速電圧:150keV、
ドーズ量:6.0×1012cm-2、 注入角:0°
【0056】これにより、イオンの飛程Rp は、約0.
15μm、飛程Rp の分布ΔRp は約50nmとなるの
で、図6に示したように、チャネル形成部のフィールド
エッジ側端部を除くチャネル形成部4では、大半の不純
物がチャネル形成部となるSOI層13に注入されるの
に対し、ゲート電極6直下のチャネル形成部4のフィー
ルドエッジ側端部では、Rp よりも0.15μm以上離
れた部分にSOI層13が存在するので、SOI層13
に導入される不純物の総量は1桁以上も低下することに
なる。
15μm、飛程Rp の分布ΔRp は約50nmとなるの
で、図6に示したように、チャネル形成部のフィールド
エッジ側端部を除くチャネル形成部4では、大半の不純
物がチャネル形成部となるSOI層13に注入されるの
に対し、ゲート電極6直下のチャネル形成部4のフィー
ルドエッジ側端部では、Rp よりも0.15μm以上離
れた部分にSOI層13が存在するので、SOI層13
に導入される不純物の総量は1桁以上も低下することに
なる。
【0057】こうして、ゲート電極6直下のチャネル形
成部4のフィールドエッジ側端部4aに、チャネル形成
部4の中央部に比して相対的に不純物濃度が高まった高
濃度不純物領域20を形成することができる。
成部4のフィールドエッジ側端部4aに、チャネル形成
部4の中央部に比して相対的に不純物濃度が高まった高
濃度不純物領域20を形成することができる。
【0058】この高濃度不純物領域20も、前述の方法
と同様に、ゲート幅に依存せず、フィールドエッジ近傍
のチャネル形成部4に一定幅で形成されることとなる。
したがって、高濃度不純物領域20の形成がデバイスの
微細化や集積化を妨げることはない。
と同様に、ゲート幅に依存せず、フィールドエッジ近傍
のチャネル形成部4に一定幅で形成されることとなる。
したがって、高濃度不純物領域20の形成がデバイスの
微細化や集積化を妨げることはない。
【0059】以下、前述の方法と同様に拡散層7となる
部分への不純物の注入(工程J)、不純物の活性化のた
めの熱処理(工程K)、Coシリサイドの形成、層間絶
縁膜の堆積、プラグや配線の形成を行い(工程L)、半
導体装置を得る。
部分への不純物の注入(工程J)、不純物の活性化のた
めの熱処理(工程K)、Coシリサイドの形成、層間絶
縁膜の堆積、プラグや配線の形成を行い(工程L)、半
導体装置を得る。
【0060】この図6に示した方法で本発明の半導体装
置を製造する場合にも、使用する基板としては、SIM
OX基板を用いる他、ELTRAN、Unibond等
の市販の張り合わせ法によるSOI基板を用いることが
できる。さらに、バルクSi基板を用いてもよい。
置を製造する場合にも、使用する基板としては、SIM
OX基板を用いる他、ELTRAN、Unibond等
の市販の張り合わせ法によるSOI基板を用いることが
できる。さらに、バルクSi基板を用いてもよい。
【0061】SOI層の膜厚、トランジスタの構造、不
純物の濃度やプロファイル等も、適宜設計変更できる。
例えば、トランジスタは完全空乏型に限らず、部分空乏
型トランジスタとしてもよい。
純物の濃度やプロファイル等も、適宜設計変更できる。
例えば、トランジスタは完全空乏型に限らず、部分空乏
型トランジスタとしてもよい。
【0062】また、高濃度不純物領域20を形成するた
めに行う、チャネル形成部4の閾値を下げる不純物の注
入は、ゲート電極膜を堆積し、さらにそれをパターニン
グした後に行ってもよく、ゲート電極膜を堆積後、それ
をパターニングする前に行ってもよい。
めに行う、チャネル形成部4の閾値を下げる不純物の注
入は、ゲート電極膜を堆積し、さらにそれをパターニン
グした後に行ってもよく、ゲート電極膜を堆積後、それ
をパターニングする前に行ってもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート電極直下のチャ
ネル形成部のフィールドエッジ側端部に、チャネル形成
部の中央部に比して不純物濃度の高い高濃度不純物領域
を形成するので、従来この領域に生じていた不純物濃度
の低下やそれに伴う閾値の低下を防止できる。したがっ
て、完全空乏型SOIトランジスタにおいて閾値をチャ
ネル形成部の不純物濃度によって制御する場合でも、完
全空乏型SOIトランジスタが本来有する急峻なSubthr
eshold特性を実現し、閾値を低く設定し、優れたon/
off特性を得、また低消費電力化を達成することがで
きる。
ネル形成部のフィールドエッジ側端部に、チャネル形成
部の中央部に比して不純物濃度の高い高濃度不純物領域
を形成するので、従来この領域に生じていた不純物濃度
の低下やそれに伴う閾値の低下を防止できる。したがっ
て、完全空乏型SOIトランジスタにおいて閾値をチャ
ネル形成部の不純物濃度によって制御する場合でも、完
全空乏型SOIトランジスタが本来有する急峻なSubthr
eshold特性を実現し、閾値を低く設定し、優れたon/
off特性を得、また低消費電力化を達成することがで
きる。
【0064】さらに、ゲート電極直下のチャネル形成部
のフィールドエッジ側端部に形成する高濃度不純物領域
は、チャネル形成部となるSi層の頂面とその周囲のフ
ィールド領域の頂面との段差部Aにコンフォーマルに、
一定幅に形成することができるので、デバイスの微細化
や集積化が阻害されることがない。
のフィールドエッジ側端部に形成する高濃度不純物領域
は、チャネル形成部となるSi層の頂面とその周囲のフ
ィールド領域の頂面との段差部Aにコンフォーマルに、
一定幅に形成することができるので、デバイスの微細化
や集積化が阻害されることがない。
【図1】 実施例の半導体装置のゲート電極部分の平面
図(a)、そのゲート幅方向断面図(b)及びゲート長
方向断面図(c)である。
図(a)、そのゲート幅方向断面図(b)及びゲート長
方向断面図(c)である。
【図2】 実施例の半導体装置の製造方法の説明図であ
る。
る。
【図3】 実施例の半導体装置の製造方法の説明図であ
る。
る。
【図4】 実施例の半導体装置の製造方法の説明図であ
る。
る。
【図5】 実施例のトランジスタの閾値の説明図であ
る。
る。
【図6】 実施例の半導体装置の他の製造方法の説明図
である。
である。
【図7】 他の製造方法による実施例のトランジスタの
閾値の説明図である。
閾値の説明図である。
【図8】 従来のSOIトランジスタの平面図(a)、
ゲート幅方向断面図(b)及びゲート長方向断面図
(c)である。
ゲート幅方向断面図(b)及びゲート長方向断面図
(c)である。
1A…半導体装置、 2…SOI基板、 3…素子分離
膜、 4…チャネル形成部、 4a…チャネル形成部の
フィールドエッジ側端部、 5…ゲート酸化膜、 6…
ゲート電極、 7…拡散層、 8…フィールド領域、
9…アクティブ領域、 13…SOI層、 A…段差
部、
膜、 4…チャネル形成部、 4a…チャネル形成部の
フィールドエッジ側端部、 5…ゲート酸化膜、 6…
ゲート電極、 7…拡散層、 8…フィールド領域、
9…アクティブ領域、 13…SOI層、 A…段差
部、
フロントページの続き
Fターム(参考) 5F110 AA06 AA08 CC02 DD05 DD13
EE05 EE09 EE14 EE32 EE45
FF02 GG02 GG12 GG25 GG32
GG34 GG37 GG52 HJ01 HJ04
HJ13 HJ23 HK05 HL04 NN02
NN62 QQ11
Claims (9)
- 【請求項1】 MISトランジスタからなる半導体装置
であって、ゲート電極直下のチャネル形成部のフィール
ドエッジ側端部に、不純物濃度がチャネル形成部の中央
部の不純物濃度よりも高い高濃度不純物領域が形成され
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 MISトランジスタが、完全空乏型SO
Iトランジスタである請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記高濃度不純物領域が、ゲート幅によ
らず一定幅に形成されている請求項1記載の半導体装
置。 - 【請求項4】 MISトランジスタからなる半導体装置
の製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成部と
なるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂面と
に段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整のた
めの不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲート幅
方向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるように形
成する工程、及びチャネル形成部の閾値を上げる不純物
を、前記ゲート電極膜を通して注入することにより、該
不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中央部で
はチャネル形成部よりも深い位置に導入し、ゲート電極
直下のチャネル形成部のフィールドエッジ側端部ではチ
ャネル形成部に導入し、これによりゲート電極直下のチ
ャネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル形成
部の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃度不
純物領域を形成する工程、を有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板としてSOI基板を使用する
請求項4記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 ゲート電極膜をコンフォーマルCVDに
より堆積する請求項4記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 MISトランジスタを有する半導体装置
の製造方法であって、半導体基板上でチャネル形成部と
なるSi層の頂面とその周囲のフィールド領域の頂面と
に段差を形成する工程、チャネル形成部に閾値調整のた
めの不純物を導入する工程、ゲート電極膜を、ゲート幅
方向の形状が前記段差にコンフォーマルとなるように形
成する工程、及びチャネル形成部の閾値を下げる不純物
を、前記ゲート電極膜を通して注入することにより、該
不純物を、ゲート電極直下のチャネル形成部の中央部で
はチャネル形成部に導入し、ゲート電極直下のチャネル
形成部のフィールドエッジ側端部ではチャネル形成部よ
り浅い位置に導入し、これによりゲート電極直下のチャ
ネル形成部のフィールドエッジ側端部にチャネル形成部
の中央部に対して相対的に不純物濃度の高い高濃度不純
物領域を形成する工程、を有することを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項8】 半導体基板としてSOI基板を使用する
請求項7記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 ゲート電極膜をコンフォーマルCVDに
より堆積する請求項7記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232910A JP2003046088A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232910A JP2003046088A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003046088A true JP2003046088A (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=19064754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001232910A Pending JP2003046088A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003046088A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007123519A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Seiko Epson Corp | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 |
JP2009267027A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Seiko Epson Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2010062173A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Seiko Epson Corp | 薄膜トランジスタとその製造方法および電気光学装置とその製造方法ならびに電子機器 |
JP2011176115A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06204334A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-22 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JPH0722625A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-24 | Nippondenso Co Ltd | 半導体装置 |
JPH1093101A (ja) * | 1996-09-13 | 1998-04-10 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2001053284A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-23 | Sony Corp | Soi型半導体装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001232910A patent/JP2003046088A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06204334A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-22 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
JPH0722625A (ja) * | 1993-07-06 | 1995-01-24 | Nippondenso Co Ltd | 半導体装置 |
JPH1093101A (ja) * | 1996-09-13 | 1998-04-10 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2001053284A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-02-23 | Sony Corp | Soi型半導体装置の製造方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007123519A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Seiko Epson Corp | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 |
JP2009267027A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Seiko Epson Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2010062173A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Seiko Epson Corp | 薄膜トランジスタとその製造方法および電気光学装置とその製造方法ならびに電子機器 |
JP2011176115A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
US8951874B2 (en) | 2010-02-24 | 2015-02-10 | Lapis Semiconductor Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US9287261B2 (en) | 2010-02-24 | 2016-03-15 | Lapis Semiconductor Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6372559B1 (en) | Method for self-aligned vertical double-gate MOSFET | |
US7560755B2 (en) | Self aligned gate JFET structure and method | |
US7253033B2 (en) | Method of manufacturing a semiconductor device that includes implanting in multiple directions a high concentration region | |
US8343836B2 (en) | Recessed gate channel with low Vt corner | |
US4707456A (en) | Method of making a planar structure containing MOS and bipolar transistors | |
JPH10214965A (ja) | Mosfetデバイスのコーナのしきい値電圧調整 | |
US6300657B1 (en) | Self-aligned dynamic threshold CMOS device | |
US6724049B2 (en) | SOI semiconductor device with insulating film having different properties relative to the buried insulating film | |
US6905919B2 (en) | Method of forming a partially depleted silicon on insulator (PDSOI) transistor with a pad lock body extension | |
US5672530A (en) | Method of making MOS transistor with controlled shallow source/drain junction | |
KR20010051913A (ko) | 반도체 장치 및 제조 방법 | |
US6261885B1 (en) | Method for forming integrated circuit gate conductors from dual layers of polysilicon | |
JPS6016456A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US6833589B2 (en) | Method for manufacturing field effect transistor | |
US7135379B2 (en) | Isolation trench perimeter implant for threshold voltage control | |
JP2003046088A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
US7521767B2 (en) | MOS transistor in a semiconductor device | |
JPH09135029A (ja) | Mis型半導体装置及びその製造方法 | |
KR20040038379A (ko) | 실리콘게르마늄 이종접합바이폴라소자가 내장된 지능형전력소자 및 그 제조 방법 | |
KR100506455B1 (ko) | 반도체소자의 형성방법 | |
JPH09199716A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2953915B2 (ja) | 半導体集積回路装置及びその製造方法 | |
US6406947B1 (en) | Method of making a low leakage dynamic threshold voltage MOS (DTMOS) transistor | |
JP2007123519A (ja) | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
JPH11214682A (ja) | 半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080626 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111025 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120313 |