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JP2007008778A - セラミックス材料、酸素電極材料、酸素電極ならびに燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

セラミックス材料、酸素電極材料、酸素電極ならびに燃料電池およびその製造方法 Download PDF

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Akira Ogawa
亮 小川
Kazutaka Mori
一剛 森
Hiroshi Kishizawa
浩 岸沢
Yoshinori Sakaki
嘉範 榊
Masatoshi Hattori
雅俊 服部
Katsuhiko Kimura
勝彦 木邨
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Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】 LSMやPSMと同等の耐久性を有し、かつ800℃程度の温度においても高い導電率および高い電極活性(低い分極抵抗)を有する燃料電池用酸素電極を提供する。
【解決手段】 一般式 Pr(1−x)SrCo(1−y)Fe(だだし、0.1≦x≦0.5、0.1≦y≦0.9)で表されるセラミックス材料を含有する酸素電極材料を焼結して燃料電池用酸素電極とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なセラミックス材料、酸素電極材料、酸素電極ならびに燃料電池およびその製造方法に関するものである。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)としては、例えば特許文献1に開示されている構成のものが知られている。この固体酸化物形燃料電池は、図1〜図3に示す構成を有する。図1は固体酸化物形燃料電池の分解斜視図、図2はそのA−A拡大断面図、図3はその電池を組み立てた状態の断面図の概略を各々図示する。これらの図面において図中、符号11A,11Bは発電層、12は燃料電極、13は固体電解質、14は酸素電極、15Aは水素側のディンプル凸部、15Bは酸素側のディンプル凸部、16A〜16Cはインターコネクタを各々図示する。
固体電解質13の両側には燃料電極12と酸素電極14が接合され、これら3層により発電層11A,11Bが形成されている。発電層11A,11Bの両側には、多数のディンプル(水素側のディンプル凸部15A、酸素側のディンプル凸部15B)が形成されている。この発電層11A,11Bをインターコネクタ16A〜16Cを介して複数段積み重ねて、固体酸化物形燃料電池が構成されている(図3)。
酸素電極14としては、優れた出力密度と高い耐久性が得られることから、(La(1−x)SrMnO(以下、「LSM」と呼ぶ)や(Pr(1−x)SrMnO(以下、「PSM」と呼ぶ)が用いられている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特開平7−142071号公報 特開平10−308224号公報 特開平11−260376号公報
燃料電池の周辺部材として、燃料電極12側の空間及び酸素電極14側の空間にそれぞれ接続された給気用マニホールド(図示略)及び排気用マニホールド(図示略)や、前記各マニホールドに金属製ベローズ(図示略)を介して接続される金属配管等(図示略)が用いられており、これら周辺部材には、燃料電池の運転温度に近い温度での耐熱性が要求されている。このため、前記ベローズや金属配管等には、高温での耐酸化性を付与するために、ニッケルやコバルトなどの高価な材料が添加されて用いられている。
しかし、現在、エネルギー効率を向上させ、より安価な素材を周辺部材等に使えるようにするため、燃料電池の作動温度を従来の1000℃程度から800℃程度にまで下げるような試みがなされている。
ところが、一般に、燃料電池の運転温度を下げた場合、電極材料の導電率や電極活性が低下してしまうため、従来から酸素電極に用いられているLSMやPSMを低温作動型の燃料電池の酸素電極に用いた場合には、十分な出力密度が得られない。従って、LSMやPSMと同等の耐久性を有し、かつ800℃程度の温度においても高い導電率および高い電極活性(低い分極抵抗)を有する酸素電極材料が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、LSMやPSMと同等の耐久性を有し、かつ800℃程度の温度においても高い導電率および高い電極活性(低い分極抵抗)を有する酸素電極を提供することを目的とする。また、本発明は前記酸素電極を形成し得る酸素電極材料を提供することを目的とする。また、本発明は、800℃程度の作動温度で十分な出力密度を有する燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用する。
すなわち本発明は、一般式Pr(1−x)SrCo(1−y)Fe(だだし、0.1≦x≦0.5、0.1≦y≦0.9)で表される新規なセラミックス材料を提供する。
このセラミックス材料は好ましくはペロブスカイト型の酸化物であり、焼結体とした場合に800℃程度の温度でも良好な導電性を有する。
また、本発明は、前記セラミックス材料を含有する酸素電極材料を提供する。
前記の通り本発明のセラミックス材料は焼結体とした場合に800℃程度の温度でも良好な導電性を有するので、このセラミックス材料を含有する酸素電極材料は低温作動型燃料電池の酸素電極の原料として好適に用いられる。
かかる特性を有する本発明は、固体電解質型酸素発生装置の酸素側電極等の材料としても適用可能である。なお、固体電解質型酸素発生装置は、例えば、イットリウム安定化ジルコニア等からなる固体電解質膜の一方の面に酸素側電極を形成し、他方の面に酸素含有混合ガス側電極を形成したものである。このような固体電解質型酸素発生装置は、800℃以上の高温でイットリウム安定化ジルコニア等の固体電解質膜に電圧を印加すると、負電圧がかかる酸素含有混合ガス側電極で、例えば空気といった酸素含有混合ガス中に含まれる酸素分子が電子を得て、酸素イオンとなり、この酸素イオンが固体電解質膜中を移動して、正電圧がかかる酸素側電極で、電子を奪われて、酸素分子に戻る原理を利用したものである。このようにして、空気などの酸素含有混合ガス中から、酸素のみを取り出すことができる。固体電解質膜としては、特に限定されず、酸素を伝える性質のある固体電解質膜であればよいが、例えば、上述のイットリウム安定化ジルコニアやランタンガレート等を用いることができる。酸素含有混合ガス側電極の素材は特に限定されないが、例えばNiO等を用いることができる。
また、本発明は、前記酸素電極材料の焼結体からなる酸素電極を提供する。
この酸素電極は、800℃程度の低温でも高い導電率と高い電極活性(低い分極抵抗)を有し、また長時間耐久性を有している。
また、本発明は、前記酸素電極と、固体電解質と、燃料電極とを備えた燃料電池を提供する。
この燃料電池は、800℃程度の作動温度でも長時間、高い出力密度を維持することができる。
また、本発明は、前記酸素電極の一表面上に固体電解質材料を塗布し、熱処理を行って固体電解質を形成する工程と、前記固体電解質の一表面上に燃料電極材料を塗布し、熱処理を行って燃料電極を形成する工程とを含む燃料電池の製造方法を提供する。
また、本発明は、燃料電極の一表面上に固体電解質材料を塗布し、熱処理を行って固体電解質を形成する工程と、前記固体電解質の一表面上に前記酸素電極材料を塗布し、熱処理を行って酸素電極を形成する工程とを含む燃料電池の製造方法を提供する。
上記いずれかの製造方法を採用することにより、酸素電極、燃料電極、およびこれらに挟まれた固体電解質を備えた発電層において、酸素電極または燃料電極の厚さを発電層の強度部材(支持体)として十分な厚さとすることができるので、固体電解質を従来より薄膜化することが可能であり、燃料電池を例えば800℃程度の低温で作動させる場合であっても、固体電解質の抵抗の増大を抑えることができる。
本発明によれば、LSMやPSMと同等の耐久性を有し、かつ800℃程度の温度においても高い導電率および高い電極活性(低い分極抵抗)を有するセラミックス材料、特に酸素電極及びその材料となるセラミックス材料が提供される。また、本発明は、800℃程度の作動温度でも長時間、高い出力密度を維持することができる燃料電池およびその製造方法が提供される。
本発明のセラミックス材料は、以下の一般式で示した組成を有するペロブスカイト型の酸化物である。
Pr(1−x)SrCo(1−y)Fe
以下、このセラミックス材料をPSCFともいう。
本発明のPSCFにおいて、xが0.5を超えると、焼結体(酸素電極14)の熱膨張係数が大きくなりすぎ、燃料電池の固体電解質13の材料であるイットリア安定化ジルコニア(以下、「YSZ」ともいう)等の安定化ジルコニアの熱膨張係数(約10.2〜10.3×10-6/K)との整合性がとりにくくなるので好ましくない。一方、xが0.1未満の場合、焼結体(酸素電極14)の導電率が低くなるので好ましくない。従って、本発明のPSCFにおいて、xの範囲は0.1≦x≦0.5とした。
yが0.9を超えると、焼結体(酸素電極14)の導電率が低くなるので好ましくない。また、yが0.1未満の場合、Coの割合が多くなりすぎ、コスト高となるので好ましくない。従って、本発明のPSCFにおいて、yの範囲は0.1≦y≦0.9とした。
本発明のセラミックス材料は、例えば固相混合法、アルコキシド法、または共沈法により調製することができる。
固相混合法を採用する場合は、それぞれの所定量の酸化プラセオジム、炭酸ストロンチウム、酸化コバルト及び酸化鉄の各粉末を水、エタノールなどの溶媒中で均一に混合した後に、所定温度で熱処理を施すことにより本発明のセラミックス材料が得られる。
共沈法を採用する場合は、所定量の硝酸プラセオジム、硝酸ストロンチウム、硝酸コバルト及び硝酸鉄を水に溶解し、この水溶液にアンモニア水を入れて沈殿を形成し、この沈殿をろ過して所定温度で熱処理を行うことにより本発明のセラミックス材料が得られる。
また、アルコキシド法の場合は、プラセオジム、ストロンチウム、コバルトおよび鉄の各成分のアルコキシドをアルコール中で混合し、これに水を加えて加水分解し、水酸化物ゾルを得る。これを乾燥、仮焼し、セラミックス材料粉末を得る。
こうして調製したセラミックス材料が、本発明の酸素電極材料として用いられる。
次に、図2を用いて本発明の酸素電極及び燃料電池の製造方法の一例について説明する。
作動温度が1000℃程度の従来の燃料電池においては、発電層11A,11Bを構成する層の中では固体電解質13が最も厚く、強度部材(支持体)となっていた。しかし、800℃程度の低温では固体電解質13は抵抗が非常に大きくなるため、薄膜化する必要がある。このため、発電層11A,11Bの強度を維持するためには、燃料電極12または酸素電極14のいずれかを厚くして強度部材(支持体)とする必要がある。この場合、燃料電極12または酸素電極14を、固体電解質13より厚くしてもよい。
従って、従来はプレス法により成形したディンプルを有する板状の固体電解質13の両面に燃料電極材料と酸素電極材料をそれぞれ塗布し、その後熱処理して発電層11A,11Bを得ていたが、本実施形態では、以下の方法により発電層11A,11Bを形成する。
まず、酸素電極14を支持体とする場合は、上記酸素電極材料の粉末をドクターブレード法、プレス法により成形し、ディンプルを有する板状の酸素電極14を得る。
次に、YSZ、エルビア安定化ジルコニア(以下、「ErSZ」ともいう)、ルテシア安定化ジルコニア(以下、「LuSZ」ともいう)、イッテルビア安定化ジルコニア(「YbSZ」ともいう)、サマリア安定化ジルコニア(「SmSZ」ともいう)等からなる固体電解質材料粉末を、ブチルカルビトール、テレピン油、ブタノール等の有機溶媒と共にロールミル等を用いて混練してペースト状にした後に、スクリーンプリント、スプレー等の手法により、酸素電極14の片面に塗布する。その後、所定温度で熱処理を行う。
乾燥後、固体電解質材料の層の上に、NiO/YSZ、NiO/YSZ/ZrTiO、NiO/YSZ/HfTiO、NiO/YSZ/ZrSiO、NiO/YSZ/Al等からなる燃料電極材料粉末が同様の手法で塗布される。
その後、熱処理により燃料電極材料を焼付けて、酸素電極14からなる支持体の上に固体電解質13と燃料電極12が順次積層された発電層11A,11Bが得られる。
燃料電極12を支持体とする場合は、上記で例示したような燃料電極材料粉末をドクターブレード法、プレス法により成形し、ディンプルを有する板状の燃料電極12を得た後に、その片面に上記と同様の方法で固体電解質材料を塗布し、これに熱処理を施すことにより、燃料電極12からなる支持体の上に固体電解質13が積層された膜を得る。その後、酸素電極材料を固体電解質13上にスプレー法等の方法で塗布し、焼成し、支持体となる燃料電極12に、固体電解質13、酸素電極14が順次積層された発電層11Bが得られる。
図3に示すように、上記のように形成した発電層11A,11Bをインターコネクタ16A〜16Cを介して複数段積み重ねて、固体酸化物形燃料電池が製造される。
(実施例)
以下、本発明の実施例を説明する。
(800℃における導電率の測定)
一般式Pr(1−x)SrCo(1−y)Feで表されるセラミックス材料(ただし、x及びyは表1に示した値)の焼結体を調製した(試験No.1〜18)。
原料粉末として、酸化プラセオジム、炭酸ストロンチウム、酸化コバルト及び酸化鉄を所定割合に配合した後、エタノール中でボールミルを用いて混合し、次に1300℃において10時間熱処理して、複合酸化物粉末を得た。次に、100kg/cm2 で一軸プレスして60mmφ×5mmt程度の円板を得た。次に、1500℃〜1700℃の各条件において焼結して焼結体を得た。次に、円板焼結体から3×4×40mmのテストピースを加工し物性測定用サンプルとした。
テストピースに4本の白金リード線(間隔:約10mm)を巻きつけ、800℃において直流4端子法により測定した。
試料の組成(前記一般式におけるx及びyの値)ならびに800℃における試料の導電率の測定結果を表1に示す。
Figure 2007008778
図4は、表1に示した測定結果から得られる、前記一般式のy値(Fe量)と焼結体の導電率の関係を示すグラフである。横軸はy値を、縦軸は800℃における導電率(S/cm)を示している。
表1及び図4のグラフから、上記一般式で表されるセラミックス材料の焼結体は、Feが増加するにつれて導電率が若干下がるが、低温(800℃)においても200S/cm前後の高い導電率を有していることがわかる。従って、導電率の観点から、これらセラミックス材料の焼結体は800℃程度で作動する燃料電池において酸素電極として好適に使用できると考えられる。
(測定温度の違いによる導電率の変化)
前記試験No.9と同様に、前記一般式においてx=0.3、y=0.4として作製したセラミックス材料の焼結体について、測定温度を700℃、800℃、900℃及び1000℃とした以外は前記試験と同様の測定方法により、導電率を測定した(試験No.19〜22)。
測定結果を表2に示す。
Figure 2007008778
表2に示した結果から、このセラミックス材料の焼結体は、700℃から1000℃の温度範囲にわたって導電率が略一定であることがわかる。従って、導電率の観点から、このセラミックス材料の焼結体は、1000℃程度で作動する通常の燃料電池と同様に、800℃程度で作動する燃料電池においても酸素電極として使用することができる可能性があると考えられる。
(出力密度の測定)
表3に示した組成に従い、酸素電極を支持体とする発電膜(試験No.23)及び燃料電極を支持体とする発電膜(試験No.24〜26)を作製した。また、比較例として、酸素電極としてLSMを用いて、電解質を支持体とする従来型の発電膜も作製した(試験No.27)。
なお、表3中、「発電膜」の欄において「/」で区切られた3成分は、左から酸素電極、固体電解質、燃料電極の組成を示している。固体電解質及び燃料電極中のYSZ、ErSZ及びLuSZは、それぞれY、Er及びLuが8mol%固溶した安定化ジルコニアである。燃料電極におけるNiとYSZの割合は、Niが70重量%、YSZが30重量%とした。比較例の酸素電極のLSMは、La0.8Sr0.2MnOとした。
酸素電極を支持体とする場合には、酸素電極及び固体電解質の大きさは23mmφとし、酸素電極及び燃料電極の大きさはそれぞれ10mmφとした。また、酸素電極、固体電解質、燃料電極の3層のうち、支持体となる層の厚さは300μmとし、その他の2層の厚さはそれぞれ数十μmとした。
固体電解質を支持体とする場合には、固体電解質の大きさは23mmφとし、酸素電極及び燃料電極の大きさはそれぞれ10mmφとした。また、酸素電極、固体電解質、燃料電極の3層のうち、支持体となる層の厚さは300μmとし、その他の2層の厚さはそれぞれ数十μmとした。
この発電膜の燃料電極側に水素、酸素電極側に空気をそれぞれ大過剰となるように流通しながら800℃で発電試験を実施し、出力密度を測定した。なお、酸素電極をLSMとした比較例については、1000℃で発電試験を実施し、出力密度を測定した。
測定結果を表3に示す。
Figure 2007008778
表3に示した結果から、本発明のセラミックス材料の焼結体を酸素電極に用いた燃料電池は、800℃の作動温度においても、従来のLSMの焼結体を酸素電極に用いた燃料電池を1000℃で作動させた場合より高い出力密度を有しているので、本発明のセラミックス材料の焼結体を用いた酸素電極は優れた電極活性を有しており、酸素電極として好適であることがわかる。また、特に固体電解質として高導電性のErSZまたはLuSZを用いた発電膜は、非常に高い出力密度を有することがわかる。
(長時間耐久性の評価)
前記試験No.24と同様の発電膜について、発電試験を開始してから5時間及び1000時間経過後の出力密度を測定した。
測定結果を表4に示す。
Figure 2007008778
表4に示した結果から、本発明のセラミックス材料の焼結体を酸素電極に用いた燃料電池は、800℃の作動温度で長時間作動させても出力密度が保たれているので、本発明のセラミックス材料の焼結体を用いた酸素電極は優れた長時間耐久性を有していることがわかる。
固体酸化物形燃料電池の分解斜視図である。 図1のA−A拡大図である。 図1の電池を組み立てた状態の断面図である。 一般式Pr(1−x)SrCo(1−y)Feで表されるセラミックス材料のy値(Fe量)と焼結体の導電率の関係を示すグラフである。
符号の説明
11 発電層
12 燃料電極
13 固体電解質
14 酸素電極
15A,15B ディンプル凸部
16A〜16C インターコネクタ

Claims (6)

  1. 一般式 Pr(1−x)SrCo(1−y)Fe
    (だだし、0.1≦x≦0.5、0.1≦y≦0.9)
    で表されるセラミックス材料。
  2. 請求項1記載のセラミックス材料を含有する酸素電極材料。
  3. 請求項2記載の酸素電極材料の焼結体からなる酸素電極。
  4. 請求項3記載の酸素電極と、
    固体電解質と、
    燃料電極とを備えた燃料電池。
  5. 請求項3に記載の酸素電極の一表面上に固体電解質材料を塗布し、熱処理を行って固体電解質を形成する工程と、
    前記固体電解質の一表面上に燃料電極材料を塗布し、熱処理を行って燃料電極を形成する工程とを含む燃料電池の製造方法。
  6. 燃料電極の一表面上に固体電解質材料を塗布し、熱処理を行って固体電解質を形成する工程と、
    前記固体電解質の一表面上に請求項2に記載の酸素電極材料を塗布し、熱処理を行って酸素電極を形成する工程とを含む燃料電池の製造方法。
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