JP2006229038A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最外層が導体層である内層基板上に、絶縁性重合体と硬化剤とを含有する硬化性組成物を用いてなる未硬化又は半硬化の樹脂層を形成し、この表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させた後、樹脂層を硬化して電気絶縁層を形成させ、次いで当該電気絶縁層表面に親水化処理した後、当該電気絶縁層表面を乾燥させ、更に金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させ、その後めっき法により導体層を形成することを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
【選択図】 なし
Description
回路基板を高密度化するためには、回路基板を多層化するのが一般的である。多層回路基板は、通常、最外層に導体層が形成された内層基板の表面に、電気絶縁層を積層し、前記電気絶縁層の上に導体層を形成することによって得られる。電気絶縁層と導体層とは、必要に応じて、交互に数層積層することもできる。
こうした、相反する二つの問題を解決するため、特許文献4では、最外層が導電体回路層(導体層)である内層基板上に、絶縁性重合体としてカルボキシル基含有重合体と、硬化剤として多価エポキシ化合物とを含有する硬化性組成物を用いて、未硬化又は半硬化の樹脂層を形成した後、前記樹脂層表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させ、次いで前記樹脂層を硬化させて電気絶縁層を形成し、この電気絶縁層の表面に導体層を形成し、その後、導電体回路層(導体層)を形成する多層回路基板の製造方法が開示されている。この技術によって、平滑な電気絶縁層上に導体層を形成しても電気絶縁層と導体層との間の高い密着性と、低い信号損失とを同時に達成できるようになった。
1.最外層が導体層である内層基板上に、絶縁性重合体と硬化剤とを含有する硬化性組成物を用いてなる未硬化又は半硬化の樹脂層を形成し、この表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させた後、樹脂層を硬化して電気絶縁層を形成させ、次いで当該電気絶縁層表面に親水化処理した後、当該電気絶縁層表面を乾燥させ、更に金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させ、その後めっき法により導体層を形成することを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
2.前記親水化処理が、過マンガン酸塩、クロム酸塩及び重クロム酸塩からなる群より選ばれる酸化性化合物の溶液と電気絶縁層表面とを接触させる方法である前記1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
3.電気絶縁層が前記酸化性化合物の溶液に可溶な樹脂及び/又はフィラーを含有するものである前記1〜2のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
4.電気絶縁層に形成された金属薄膜層を加熱処理する工程を含む前記1〜3のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
5.請求項1〜4のいずれかに記載の方法により製造された多層プリント配線板。
(工程A)最外層が導体層(以下、第一の導体層ということがある)である内層基板上に、絶縁性重合体と硬化剤とを含有する硬化性組成物を用いてなる未硬化又は半硬化の樹脂層を形成し、この表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させる。
(工程B)前記樹脂層を硬化させて電気絶縁層を形成し、得られた電気絶縁層の表面に、親水化処理を行う。ここで親水化処理に続いて、工程Cを行う前に、電気絶縁層の表面に、中和還元処理を行うこともできる。
(工程C)前記電気絶縁層を乾燥させる。
(工程D)前記電気絶縁層の表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させる。
(工程E)前記電気絶縁層上に、めっき法により導体層(以下、第二の導体層ということがある)を形成する。
各工程について、以下に詳述する。
この工程に係わる内層基板は、1又は2以上の電気絶縁層と導体層とをそれぞれ有し、かつ最外層が導体層である基板である。
内層基板を構成する導体層は、通常、導電性金属からなる。
内層基板を構成する電気絶縁層は、酸化ケイ素やアルミナなどの無機化合物、又は、脂環式オレフィン重合体、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、トリアジン樹脂、芳香族ポリエーテル重合体、シアネートエステル重合体、ポリイミドなどの絶縁性重合体などの有機化合物からなる。また、内層基板は、強度向上のためにガラス繊維、樹脂繊維などを含有させたものであってもよい。
最外層の導体層の厚みを除く内層基板の厚みは、通常10μm〜2mm、好ましくは30μm〜1.6mm、より好ましくは40μm〜1mmである。
このような内層基板の具体例として、プリント配線基板や絶縁基板などが挙げられる。これは電気絶縁層の表面に導体層が形成されたものである。
ここで未硬化の樹脂層とは、樹脂層を構成する絶縁性重合体が溶解可能な溶剤に、実質的に樹脂層全部が溶解可能な状態のものである。半硬化の樹脂層とは、加熱によって更に硬化しうる程度に硬化された状態のものであり、好ましくは、樹脂層を構成している絶縁性重合体が溶解可能な溶剤に一部(具体的には7重量%以上)が溶解する状態のものであるか、当該溶剤中に樹脂層を24時間浸漬した時の体積の膨潤率が、浸漬前の200%以上のものである。
本発明において、重量平均分子量Mwは、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン又はポリイソプレン換算の重量平均分子量である。
また、脂環式オレフィン重合体は、脂環式オレフィン及び/又は芳香族オレフィンと、これら共重合可能な単量体(例えば、1−ヘキセンなど)とを共重合して得ることもできる。
また、本発明に係る硬化性組成物には、所望に応じて、その他の成分を配合することができる。例えば、他の成分としては、難燃剤、軟質重合体、耐熱安定剤、耐候安定剤、老化防止剤、レベリング剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックス、乳剤、充填剤、磁性体、誘電特性調整剤、靭性剤などが挙げられる。その配合割合は、本発明の目的を損ねない範囲で適宜選択される。
ワニスを得る方法に格別な制限はなく、例えば、硬化性組成物を構成する各成分と有機溶媒とを混合することにより得られる。各成分の混合方法は、常法に従えばよく、例えば、攪拌子とマグネチックスターラーを使用した攪拌、高速ホモジナイザー、ディスパージョン、遊星攪拌機、二軸攪拌機、ボールミル、三本ロールなどを使用した方法などで行うことができる。これらを混合する際の温度は、硬化剤による反応が作業性に影響を及ぼさない範囲であり、さらには安全性の点から混合時に使用する有機溶剤の沸点以下が好ましい。
有機溶剤の使用量は、厚みの制御や平坦性向上などの目的に応じて適宜選択されるが、ワニスの固形分濃度が、通常5〜70重量%、好ましくは10〜65重量%、より好ましくは20〜60重量%になる範囲である。
樹脂層を硬化して得られる電気絶縁層上に形成する金属薄膜層との密着性の面内均一性が高い点から方法(A1)によって樹脂層を形成させる方が好ましい。
溶液キャスト法に使用する支持体として、樹脂フィルム(キャリアフィルム)
や金属箔などが挙げられる。樹脂フィルムとしては、通常、熱可塑性樹脂フィルムが用いられ、具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネイトフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアリレートフィルム、ナイロンフィルムなどが挙げられる。これら樹脂フィルムの中、耐熱性や耐薬品性、積層後の剥離性などの観点からポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムが好ましい。金属箔としては、例えば、銅箔、アルミ箔、ニッケル箔、クロム箔、金箔、銀箔などが挙げられる。導電性が良好で安価である点から、銅箔、特に電解銅箔や圧延銅箔が好適である。支持体の厚さは特に制限されないが、作業性等の観点から、通常1μm〜150μm、好ましくは2μm〜100μm、より好ましくは3μm〜50μmである。支持体の表面平均粗さは、Raが300nm以下で好ましくは150nm以下、より好ましくは100nm以下である。支持体の表面平均粗さRaが大きすぎると、電気絶縁層の表面平均粗さRaが大きくなり微細な導体パターンの形成が困難になる。
接触に際しての温度は、配位構造含有化合物やその溶液の沸点、融点、操作性や生産性などを考慮して任意に選択することができるが、通常10〜100℃、好ましくは15〜65℃で行う。接触時間は、成形体表面に付着させたい配位構造含有化合物の量やその溶液の濃度、プリント配線板の生産性などに応じて任意に選択することができるが、通常0.1〜360分、好ましくは0.1〜60分である。
この後、過剰な配位構造含有化合物の除去や基盤の乾燥を目的として、窒素などの不活性ガスを吹きかける;通常30〜180℃、好ましくは50〜150℃で1分以上、好ましくは5〜120分間、オーブン中で乾燥させる;溶媒で洗浄する;溶媒で洗浄した後加熱して乾燥させるなどの処理ができる。
もちろん、使用温度において配位構造含有化合物が液体であり、配位構造含有化合物を未硬化又は半硬化の樹脂層表面と接触させる操作に支障がない場合は、特に溶媒に溶解せず、そのまま用いることも可能である。
本発明において配位構造含有化合物の溶液は、上述の配位構造含有化合物を主材料とするものであり、配位構造含有化合物以外の成分として、未硬化又は半硬化の樹脂層と配位構造含有化合物溶液との濡れを向上させる目的で用いる界面活性剤やその他の添加物などが挙げられる。これらの添加物の使用量は、密着性確保の観点から配位構造含有化合物に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下である。
上記工程Aに続いて、表面に金属配位能を有する化合物と接触させた後の未硬化又は半硬化の樹脂層を硬化して、電気絶縁層を形成する。
樹脂層の硬化は、通常、樹脂層(樹脂層が形成された内層基板全体)を加熱することにより行う。硬化剤の種類に応じて硬化条件は適宜選択されるが、硬化させるための温度は、通常30〜400℃、好ましくは70〜300℃、より好ましくは100〜200℃であり、硬化時間は、通常0.1〜5時間、好ましくは0.5〜3時間である。加熱の方法は特に制限されず、例えばオーブンなどを用いて行えばよい。
従って、次の工程Cに係る電気絶縁層は、通常ビアホール形成用の開口を有する。
過マンガン酸塩は、アルカリ金属の過マンガン酸塩であり、過マンガン酸カリウムや過マンガン酸ナトリウムが好適に用いられる。また水酸化アルカリは、アルカリ金属の水酸化物であり、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが好適に用いられる。
本発明において電気絶縁層の表面平均粗さRaは0.05μm以上、0.2μm未満、好ましくは0.06μm以上、0.1μm以下であり、かつ表面十点平均粗さRzjisは0.3μm以上、4μm未満、好ましくは0.5μm以上、3μm以下である。
ここで、RaはJIS B 0601−2001に示される中心線平均粗さであり、表面十点平均粗さRzjisは、JIS B 0601−2001付属書1に示される十点平均粗さである。
親水処理液に可溶の重合体の配合割合に格別の制限はなく、絶縁性重合体100重量部に対して、通常、1〜30重量部、好ましくは3〜25重量部、より好ましくは5〜20重量部である。
親水化処理液に可溶の無機充填剤の配合量は、必要とされる密着性の程度に応じて適宜選択されるが、重合体100重量部に対して、通常、1〜80重量部、好ましくは3〜60重量部、より好ましくは5〜40重量部である。
上記のような親水化処理液に可溶の重合体や無機充填剤は、難燃助剤、耐熱安定剤、誘電特性調整剤、靭性剤の一部等として用いることができる。
次いで、電気絶縁層表面に付着した水などを除去する乾燥工程を行う。具体的な乾燥条件は特に限定されず、電気絶縁層の組成等を考慮して適宜選択すればよいが、例えば、空気、又は窒素などの不活性ガスを吹きかける;減圧乾燥させる;通常30〜180℃、好ましくは50〜160℃で1分以上、好ましくは5〜120分間、高温の気体(空気、窒素ガス、アルゴンガスなど)を基板に吹きつける熱風乾燥機やブロア乾燥機で乾燥させる;などの処理ができる。また、遠赤外線の照射によって基板内外の温度上昇を促す事で、残留水分などを蒸発させる遠赤外線乾燥機を使用することもできる。
肯定Cを経て、少なくとも表面が乾燥した前記電気絶縁層に、配位構造含有化合物を接触させる。この配位構造含有化合物は、特に制限されず、例えば工程Aで例示した化合物群から選択して用いればよく、工程Aで用いたものと同じ化合物を選択しても、異なる化合物を選択しても良い。
また、この配位構造含有化合物を接触させる方法も、特に制限されず、例えば工程Aで例示した同様な方法から選択することができ、工程Aで採用した方法と同じ方法を選択しても、異なる方法を選択しても良い。
次いで、乾燥させた前記電気絶縁層表面に配位構造含有化合物を接触させた後、金属薄膜層を形成する。この電気絶縁層表面とビアホール形成用開口の内壁面に、めっき法により第二の導体層を形成する。
めっき法により第二の導体層を形成する方法としては、まず、無電解めっき法により、内層基板や電気絶縁層上に金属薄膜を形成し、次いでこの金属薄膜にめっき用レジストパターンを形成し、金属薄膜を用いて電解めっき法によりパターンに金属層を成長させた後、レジストを除去し、次いで金属をエッチングすることにより金属薄膜が除去され導体層を形成する方法が挙げられる。
触媒核を電気絶縁層に付着させる方法は特に制限されず、銀、パラジウム、亜鉛、コバルトなどの金属化合物やこれらの塩や錯体を、水又はアルコール若しくはクロロホルムなどの有機溶媒に0.001〜10重量%の濃度で溶解した液(必要に応じて酸、アルカリ、錯化剤、還元剤などを含有していてもよい)に浸漬した後、金属を還元する方法などが挙げられる。
金属薄膜層を形成した後、基板表面を防錆剤と接触させて防錆処理をすることもできる。
加熱は加圧条件下で実施しても良く、このときの圧力を加える方法として、例えば、熱プレス機、加圧加熱ロール機などを用いた、基板に対して物理的に圧力を加える方法が挙げられる。加える圧力は、通常0.1MPa〜20MPa、好ましくは0.5MPa〜10MPaである。この範囲であれば、金属薄膜と電気絶縁層との高い密着性が確保できる。
本実施例において行った評価方法は以下のとおりである。
(1)分子量(Mw、Mn)
トルエンを溶剤とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算値として測定した。
(2)水素化率及び無水マレイン酸残基含有率
水素添加前の重合体中の不飽和結合のモル数に対する水素添加率(水素添加添加率)及び重合体中の総モノマー単位数に対する無水マレイン酸残基のモル数の割合は1H−NMRスペクトルにより測定した。
(3)ガラス移転温度(Tg)
示差走査熱量法(DSC法)により測定した。
平均粗さRaと表面十点平均粗さRzjisは、共に非接触式である光学式表面形状測定装置(キーエンス社製カラーレーザー顕微鏡 商品名「VK−8500」)を用いて、20μm×20μmの矩形領域について測定した値である。
導体層と電気絶縁層との間の引き剥がし強さをJIS C 6481に定める銅はくの引き剥がし強さに準じて90度ピール強度試験にて評価した。
配線幅30μm、配線間距離30μm、配線長5cmで50本の配線パターンを形成し、50本がいずれも形状に乱れの無いものを○、形状に乱れはあるが欠損の無いものを△、欠損のあるものを×として評価した。
8−エチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−ドデカ−3−エンを開環重合し、次いで水素添加反応を行い、数平均分子量(Mn)=31,200、重量平均分子量(Mw)=55,800、Tg=約140℃の水素化重合体を得た。得られたポリマーの水素化率は99%以上であった。
得られた重合体100部、無水マレイン酸40部及びジクミルパーオキシド5部をt−ブチルベンゼン250部に溶解し、140℃で6時間反応を行った。得られた反応生成物溶液を1000部のイソプロピルアルコール中に注ぎ、反応生成物を凝固させマレイン酸変性水素化重合体を得た。この変性水素化重合体を100℃で20時間真空乾燥した。この変性水素化重合体の分子量はMn=33,200、Mw=68,300でTgは170℃であった。無水マレイン酸残基含有率は25モル%であった。
得られた電気絶縁層に、UV−YAGレーザ第3高調波を用いて直径30μmの層間接続のビアホールを形成しビアホールつき多層基板を得た。
無電解めっき処理により金属薄膜層が形成された多層基板を、更に上述と同様に水洗した後、乾燥し、防錆処理を施し、無電解めっき皮膜が形成された多層基板を得た。
実施例1にて、中和還元処理後の水洗をした多層基板の、熱風乾燥機での乾燥後の室温での放置時間を48時間にした以外は、実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
実施例1にて、中和還元処理後の水洗をした多層基板を乾燥した後に、基板を1−(2−アミノエチル)−2−メチルイミダゾールに浸漬させる操作を行わないこと以外は、実施例1と同様に実施したところ、無電解めっきが部分的にしか析出せず、また、電解めっき中に一部剥離していた。評価結果を表1に示す。
実施例1にて、1−(2−アミノエチル)−2−メチルイミダゾールに浸漬する操作を行わずに、樹脂層を硬化させて内層基板上に電気絶縁層を形成した以外は、実施例1と同様に実施したところ、無電解めっきが部分的にしか析出せず、また、電解めっき中に一部剥離していた。評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- 最外層が導体層である内層基板上に、絶縁性重合体と硬化剤とを含有する硬化性組成物を用いてなる未硬化又は半硬化の樹脂層を形成し、この表面に、金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させた後、樹脂層を硬化して電気絶縁層を形成させ、次いで当該電気絶縁層表面に親水化処理した後、当該電気絶縁層表面を乾燥させ、更に金属に配位可能な構造を有する化合物を接触させ、その後めっき法により導体層を形成することを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
- 前記親水化処理が、過マンガン酸塩、クロム酸塩及び重クロム酸塩からなる群より選ばれる酸化性化合物の溶液と電気絶縁層表面とを接触させる方法である請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 電気絶縁層が前記酸化性化合物の溶液に可溶な樹脂及び/又はフィラーを含有するものである請求項1〜2のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 電気絶縁層に形成された金属薄膜層を加熱処理する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により製造された多層プリント配線板。
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