JP2006188952A - エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】構造を複雑化させることなく、回転速度が変動するのを抑制することが可能なエンジンを提供する。
【解決手段】このエンジンでは、シリンダ1の開口部1aを開閉する吸気バルブ18と、吸気バルブ18を駆動するとともに、吸気バルブ18のリフト量を任意に制御可能なバルブアクチュエータ20と、開口部1aに接続され、開口部1aを介してエンジンに空気および燃料を送り込むための吸気通路7と、吸気通路7の開口部7aを開閉するように配置され、運転者が要求する負荷に応じて開口部7aに対する開度を調整することによりエンジンに送り込む空気量を制御するためのスロットルバルブ10とを備えている。また、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブ18のリフト量により決定される開口部1aの開口面積Nは、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの開口面積M以上になるように制御される。
【選択図】図1
【解決手段】このエンジンでは、シリンダ1の開口部1aを開閉する吸気バルブ18と、吸気バルブ18を駆動するとともに、吸気バルブ18のリフト量を任意に制御可能なバルブアクチュエータ20と、開口部1aに接続され、開口部1aを介してエンジンに空気および燃料を送り込むための吸気通路7と、吸気通路7の開口部7aを開閉するように配置され、運転者が要求する負荷に応じて開口部7aに対する開度を調整することによりエンジンに送り込む空気量を制御するためのスロットルバルブ10とを備えている。また、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブ18のリフト量により決定される開口部1aの開口面積Nは、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの開口面積M以上になるように制御される。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンに関し、特に、吸気バルブを駆動するためのバルブ駆動手段を備えたエンジンに関する。
従来、エンジンの吸気バルブを駆動するためのバルブ駆動装置として、吸気バルブのリフト量を変動させるためのリフト可変機構を備えた機械式のバルブ駆動装置や、油圧を用いて吸気バルブのリフト量を任意に制御可能な油圧式バルブ駆動装置が知られている。従来のリフト可変機構を備えた機械式のバルブ駆動装置では、吸気バルブのリフト量を変動させると、それに伴ってバルブタイミングも変化する。このため、最適なリフト量とバルブタイミングとを同時に満たすために、リフト可変機構とは別個にタイミング可変機構が必要になる。これにより、構造が複雑になるという不都合がある。
その一方、従来の油圧式バルブ駆動装置では、吸気バルブのリフト量およびバルブタイミングを任意に制御することが可能であるので、構造が複雑化することはない。しかしながら、従来の油圧式バルブ駆動装置では、機械式のバルブ駆動装置に比べて、吸気バルブのリフト量の変動量が大きいので、アイドリング時などのリフト量の小さい極低負荷状態において、吸気バルブのリフト量に対する吸気バルブのリフト量の変動量の割合が大きくなる。このため、アイドリング時などの極低負荷状態において、吸気バルブを介してシリンダ内に吸入される空気量の変動が大きいため、空燃比が変動しやすくなるとともに、エンジン回転速度が変動しやすくなるという不都合がある。
そこで、従来、アイドリング時(極低負荷状態)や高負荷状態にスロットルバルブによってエンジンの出力を制御するとともに、低中負荷状態にはスロットルバルブを全開にして吸気バルブによって出力を制御する内燃機関(エンジン)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1に開示された構造では、アイドリング時(極低負荷状態)に、スロットルバルブによってエンジンの出力を制御するので、吸気バルブのリフト量が変動した場合にも、空燃比が変動するのを抑制することが可能であるとともに、エンジン回転速度が変動するのを抑制することが可能である。
しかしながら、上記特許文献1に開示された構造では、アイドリング時(極低負荷状態)や高負荷状態にはスロットルバルブによりエンジンの出力を制御するとともに、低中負荷状態には吸気バルブによりエンジンの出力を制御するので、エンジンの負荷状態の違いによってスロットルバルブによる制御と吸気バルブによる制御とを切り換える必要がある。このため、低中負荷状態にスロットルバルブをアクセル操作と分離して全開の状態に動作させるためのアクチュエータなどが必要になる。これにより、構造が複雑化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、構造を複雑化させることなく、回転速度が変動するのを抑制することが可能なエンジンを提供することである。
この発明の一の局面によるエンジンは、シリンダの第1開口部を開閉する吸気バルブと、吸気バルブを駆動するとともに、吸気バルブのリフト量を任意に制御可能なバルブ駆動手段と、第1開口部に接続され、第1開口部を介してエンジンに空気および燃料を送り込むための吸気通路と、吸気通路の第2開口部を開閉するように配置され、使用者が要求する負荷に応じて第2開口部に対する開度を調整することによりエンジンに送り込む空気量を制御するためのスロットルバルブとを備え、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積は、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上になるように制御される。
この一の局面によるエンジンでは、上記のように、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積を、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上になるように制御することによって、実質的に全ての負荷状態において、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブにより制御することができる。これにより、エンジンの負荷状態の違いによりスロットルバルブによる制御と吸気バルブによる制御とを切り換える必要がないとともに、スロットルバルブをアクセル操作と分離して動作させる必要がないので、スロットルバルブをアクセル操作と分離して動作させるためのアクチュエータなどが不要になる。これにより、構造を簡素化することができる。また、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブにより制御することができるので、吸気バルブのリフト量が変動した場合にも、エンジンに送り込まれる空気量が変動するのを抑制することができる。これにより、エンジンの回転速度が変動するのを抑制することができる。これらの結果、構造を複雑化させることなく、回転速度が変動するのを抑制することができる。また、吸気バルブのリフト量を任意に制御可能なバルブ駆動手段を用いることによって、アイドリング時などの極低負荷状態に、吸気バルブを必要以上にリフトさせる必要がないので、エネルギー損失を小さくすることができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の平均流速は、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の平均流速以下になるように制御される。このように構成すれば、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブにより容易に制御することができるので、吸気時において、吸気バルブのリフト量が変動した場合にも、エンジンに吸入される空気量が変動するのを容易に抑制することができる。これにより、エンジンの回転速度が変動するのを容易に抑制することができる。
上記第1開口部の平均流速が第2開口部の平均流速以下になるように制御されるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の平均流速は、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の平均流速と実質的に同等になるように制御される。このように構成すれば、スロットルバルブが設けられる第2開口部から吸気バルブが設けられる第1開口部を介してエンジンに吸入される空気の流れの変動が大きくなるのを抑制することができるので、円滑な空気の流れを得ることができる。これにより、流れの変動が大きい空気が第1開口部を介してエンジンに吸入される場合に比べて、第1開口部を通過する際の抵抗を小さくすることができるので、ポンプ損失を低減することができる。また、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の平均流速を、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の平均流速と実質的に同等になるように制御することによって、アイドリング時などの極低負荷状態には、吸気バルブのリフト量を必要以上に大きくする必要がないので、エネルギー損失を小さくすることができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、吸気時における吸気バルブのリフト量は、所定の変動量で変動し、吸気バルブのリフト量の変動に起因して第1開口部の開口面積が変動する場合に、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、変動した第1開口部の開口面積が、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上になるように制御される。このように構成すれば、エンジンのリフト量が変動した場合にも、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積を、容易に、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上になるよう制御することができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの低負荷状態における吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積とスロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積との差は、エンジンの高負荷状態における吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積とスロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積との差よりも大きくなるように制御される。このように構成すれば、エンジンの低負荷状態において、スロットルの開度により決定される第2開口部の開口面積が小さくなった場合にも、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積が小さくなりすぎるのを抑制することができる。これにより、吸気バルブのリフト量が小さくなりすぎることに起因して吸気バルブのリフト量に対する吸気バルブのリフト量の変動量の割合が大きくなるのを抑制することができるので、エンジンの回転速度の変動率が大きくなるのを抑制することができる。
上記エンジンの低負荷状態における第1開口部の開口面積と第2開口部の開口面積との差が、エンジンの高負荷状態における第1開口部の開口面積と第2開口部の開口面積との差よりも大きくなるように制御されるエンジンにおいて、エンジンの低負荷状態における吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積とスロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積との差を、エンジンの高負荷状態からエンジンの低負荷状態に向かって徐々に大きくなるように制御してもよい。
上記一の局面によるエンジンにおいて、エンジンの実質的に最大出力状態の吸気時において、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積を、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積と実質的に同等になるように制御してもよい。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、スロットルバルブによる第2開口部の開き度合を検出するためのスロットル開度検出手段と、吸気バルブのリフト量を検出するためのリフト量検出手段とをさらに備える。このように構成すれば、吸気バルブのリフト量とスロットルバルブの開度とを容易に検出することができるので、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積を、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上となるように、容易に、制御することができる。
上記スロットル開度検出手段およびリフト量検出手段を備えるエンジンにおいて、好ましくは、スロットル開度検出手段の検出結果に基づいて、スロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積を算出する第1開口面積算出手段と、第1開口面積算出手段による算出結果に基づいて、第2開口部の開口面積に対応する第1開口部の開口面積を算出する第2開口面積算出手段と、第2開口面積算出手段による算出結果に基づいて、目標リフト位置を算出する目標リフト位置算出手段と、目標リフト位置算出手段による算出結果およびリフト量検出手段による検出結果に基づいて、リフト変更量を決定するリフト変更量決定手段とをさらに備え、バルブ駆動手段は、リフト変更量決定手段により決定されたリフト変更量分だけ、吸気バルブを移動させる。このように構成すれば、容易に、吸気バルブのリフト量により決定される第1開口部の開口面積がスロットルバルブの開度により決定される第2開口部の開口面積以上になるように吸気バルブを移動することができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの回転速度の変動率およびエンジンの図示平均有効圧力の変動率のうちの少なくとも一方が所定の値以上の場合に、吸気バルブのリフト量を大きくする。このように構成すれば、吸気バルブのリフト量に対する吸気バルブのリフト量の変動量の割合を小さくすることができるので、エンジンに送り込まれる空気量の変動率を小さくすることができる。これにより、エンジンの回転速度の変動率およびエンジンの図示平均有効圧力の変動率を小さくすることができる。これにより、エンジン駆動を安定させることができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの高負荷状態では、エンジンの低負荷状態に比べて、吸気バルブのリフト量が大きくなるとともに、吸気バルブの開弁期間に対応するクランクの作用角が大きくなるように制御される。このように構成すれば、高負荷状態での吸気量を多くすることができる。
上記一の局面によるエンジンにおいて、好ましくは、エンジンの低負荷状態では、エンジンの高負荷状態に比べて、吸気バルブのリフト量が小さくなるとともに、吸気バルブの開弁期間に対応するクランクの作用角が小さくなるように制御される。このように構成すれば、エンジンの低負荷状態で、吸気バルブが必要以上に駆動されるのを抑制することができるので、エネルギー損失を小さくすることができる。また、エンジンの低負荷状態で、吸気バルブの開弁期間に対応するクランクの作用角が小さくなるように制御することによって、排気工程で第1開口部が開くのを抑制することができる。これにより、排気が第1開口部を介して吸気通路へ逆流するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンを説明するための概略図である。図2〜図9は、図1に示した一実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンの構造や動作を詳細に説明するための図である。図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンについて説明する。
本実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンでは、図1に示すように、シリンダ1の側面近傍に、エンジンの水温を測定するための水温センサ2が設けられている。また、シリンダ1の内部には、ピストン3が配置されている。また、ピストン3の下方には、ピストン3を駆動するためのクランク4が設けられている。また、クランク4の側方には、クランク4の角度および回転数をそれぞれ検知するクランク角センサ5および回転数センサ6が設けられている。
また、シリンダ1の開口部1aおよび1bには、それぞれ、吸気通路7および排気通路8が接続されている。なお、開口部1aは、本発明の「第1開口部」の一例である。また、吸気通路7には、燃料噴射装置9が取り付けられている。
ここで、本実施形態では、吸気通路7の内部に、吸気通路7の開口部7aを開閉するスロットルバルブ10が配置されている。なお、開口部7aは、本発明の「第2開口部」の一例である。また、吸気通路7の上流側には、吸気通路7にごみなどが侵入するのを抑制するためのフィルタ11aを有するエアクリーナ11が配置されている。また、吸気通路7のスロットルバルブ10の上流側には、吸入される空気の質量流量および吸気温をそれぞれ検知する質量流量センサ12および吸気温センサ13が設けられている。この質量流量センサ12および吸気温センサ13は、エンジンコントロールユニット(ECU)14に質量流量信号および吸気温信号をそれぞれ入力する。なお、エンジンコントロールユニット14は、本発明の「第1開口面積算出手段、第2開口面積算出手段、目標リフト位置算出手段およびリフト変更量決定手段」の一例である。また、エンジンコントロールユニット14には、大気圧を測定する大気圧センサ15から大気圧信号が入力される。また、スロットルバルブ10の近傍には、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ16が配置されている。このスロットル開度センサ16からエンジンコントロールユニット14に、スロットル開度信号が入力される。なお、スロットル開度センサ16は、本発明の「スロットル開度検出手段」の一例である。また、スロットルバルブ10は、ハンドル(図示せず)の側端部に配置されるスロットルグリップ17と電気的に接続されている。また、スロットルバルブ10は、運転者が要求負荷を入力するスロットルグリップ17に連動して開度を変化させることにより、吸気通路7の開口部7aの開口面積Mを制御する。具体的には、図3に示すように、エンジンの最大出力状態において、スロットルバルブ10は、開口部7aの開口面積M1(図3のハッチング領域の面積)が最大になるような開度に設定される。また、図4に示すように、エンジンの中負荷状態では、スロットルバルブ10は、開口面積M2(図4のハッチング領域の面積)が、エンジンの最大出力時の開口面積M1(図3参照)よりも小さくなるような開度に設定される。また、開口部7aの開口面積Mは、図2に示すように、エンジンの低負荷状態(極低負荷状態)から高負荷状態までの実質的に全ての負荷状態において、必要な吸気空気流量(kg/min)に対応する必要な開口面積になるように制御される。
また、図1に示すように、ピストン3の上方には、シリンダ1の開口部1aおよび1bをそれぞれ開閉する吸気バルブ18および排気バルブ19が設けられている。また、吸気バルブ18および排気バルブ19には、吸気バルブ18および排気バルブ19をそれぞれ駆動するためのバルブアクチュエータ20および21が設けられている。なお、バルブアクチュエータ20は、本発明の「バルブ駆動手段」の一例である。また、バルブアクチュエータ20および21の近傍には、バルブアクチュエータ20および21の駆動量をそれぞれ検出して吸気バルブ18および排気バルブ19のリフト量を間接的に検知するバルブリフトセンサ22および23が配置されている。なお、吸気バルブ18のリフト量を検知するバルブリフトセンサ22は、本発明の「リフト量検出手段」の一例である。また、バルブアクチュエータ20および21は、それぞれ、油圧経路AおよびBを介して、制御弁24に接続されている。この制御弁24は、油圧の通路を切り換えてバルブアクチュエータ20および21に供給する油圧を制御する。また、制御弁24は、バルブリフトコントローラ25から出力されるバルブ制御信号によって電磁弁(図示せず)をオンオフすることにより、油圧経路AおよびBをそれぞれ開放および閉鎖するように構成されている。また、制御弁24には、高圧配管Cを介してオイルポンプ26から油が供給される。また、制御弁24の側方には、制御弁24の油圧および油温をそれぞれ検知する油圧センサ27および油温センサ28が配置されている。これらの吸気バルブ18、排気バルブ19、バルブアクチュエータ20、21、バルブリフトセンサ22、23、制御弁24、バルブリフトコントローラ25、オイルポンプ26、油圧センサ27および油温センサ28により、油圧式バルブ駆動装置が構成されている。
また、本実施形態では、吸気バルブ18は、バルブアクチュエータ20によりシリンダ1の開口部1aを開閉するように構成されている。また、図5および図6に示すように、エンジンの最大出力状態では、吸気バルブ18は、最大リフト時の開口面積N1が最大になるように開弁されている。なお、開口面積N1は、平面的に見て、図6に示すSA1の領域の面積であるとともに、図5に示すSA2を吸気バルブ18の中心軸線L回りに回転させたときに形成される円錐台の側面積である。また、エンジンの中負荷状態では、吸気バルブ18は、図7および図8に示すように、吸気バルブ18の最大リフト時の開口面積N2が、エンジンの最大出力状態における吸気バルブ18の最大リフト時の開口面積N1よりも小さくなるように開弁されている。なお、このエンジンの中負荷状態での開口面積N2は、平面的に見て、図8に示すSB1の領域の面積であるとともに、図7に示すSB2を吸気バルブ18の中心軸線L回りに回転させたときに形成される円錐台の側面積である。
また、本実施形態では、図1および図2に示すように、エンジンの低負荷状態(極低負荷状態)から高負荷状態までの実質的に全ての負荷状態において、吸気バルブ18の最大リフト時のシリンダ1の開口部1aの開口面積Nが、吸気通路7の開口部7aの開口面積M以上になるように制御されている。ここで、開口部1aおよび開口部7aを単位時間に通過した空気の質量をそれぞれQ1およびQ2とすると、吸気バルブ18の最大リフト時の開口部1aの平均流速v1および吸気通路7の開口部7aの平均流速v2は、それぞれ、以下の式(1)および式(2)により表される。
v1=Q1/N(kg/m2・s)…(1)
v2=Q2/M(kg/m2・s)…(2)
本実施形態では、上流側の開口部7aの開口面積Mが下流側の開口部1aの開口面積N以下であるので、下流側の開口部1aを流れる空気量は、上流側の開口部7aを流れる空気量によって規制される。これにより、開口部1aおよび開口部7aを単位時間に通過する空気の質量Q1およびQ2は等しくなる。この場合、開口部1aの開口面積Nが開口部7aの開口面積M以上であるので、上記式(1)および式(2)から、シリンダ1の開口部1aの平均流速v1が、吸気通路7の開口部7aの平均流速v2以下になる。
v2=Q2/M(kg/m2・s)…(2)
本実施形態では、上流側の開口部7aの開口面積Mが下流側の開口部1aの開口面積N以下であるので、下流側の開口部1aを流れる空気量は、上流側の開口部7aを流れる空気量によって規制される。これにより、開口部1aおよび開口部7aを単位時間に通過する空気の質量Q1およびQ2は等しくなる。この場合、開口部1aの開口面積Nが開口部7aの開口面積M以上であるので、上記式(1)および式(2)から、シリンダ1の開口部1aの平均流速v1が、吸気通路7の開口部7aの平均流速v2以下になる。
また、図2に示すように、エンジンの実質的に全ての負荷状態において、吸気バルブ18の最大リフト時のシリンダ1の開口部1aの開口面積Nと、吸気通路7の開口部7aの開口面積Mとの差は、エンジンの高負荷状態に比べて低負荷状態の方が大きくなるように制御されている。また、エンジンの実質的に全ての負荷状態における吸気バルブ18の最大リフト時のシリンダ1の開口部1aの開口面積Nは、アイドリング状態における最大リフト時のシリンダ1の開口部1aの開口面積N3の約40%(最大出力状態における最大リフト時の開口面積N1の約5%)の範囲(平均値に対して上下20%の範囲)で変動が発生する。また、吸気バルブ18は、吸気バルブ18のリフト量が小さい場合にリフト量の変動率が大きくなる。また、吸気バルブ18の開口面積Nは、最大出力状態における最大リフト時の開口面積N1の約13%以下の領域(図2のリフト不安定領域)では、特に変動率が大きくなる。このため、アイドリング状態における最大リフト時のシリンダ1の開口部1aの開口面積N3は、変動(最大出力状態における最大リフト時の開口面積N1の約5%)を含めた下限値が図2の不安定領域の上限値と実質的に同一になるように制御される。これにより、低負荷状態において、開口部1aの開口面積Nの変動率が大きくなりすぎるのを抑制することが可能となる。また、最大出力状態において、最大リフト時の開口部1aの開口面積N1は、変動を含めた下限値が、吸気通路7の開口部7aの開口面積M1と実質的に同一になるように制御される。
また、本実施形態では、吸気バルブ18は、エンジンの回転速度の変動率が所定の値以上の場合に、吸気バルブ18のリフト量が大きくなるように制御される。これにより、吸気バルブ18のリフト量に対する吸気バルブ18のリフト量の変動量の割合が小さくなるので、エンジンに送り込まれる空気量の変動率が小さくなる。その結果、エンジンの回転速度の変動率が小さくなるので、エンジン駆動を安定させることが可能となる。
また、本実施形態では、吸気バルブ18は、図2および図9に示すように、エンジンの高負荷状態(最大出力状態)で、リフト量が大きくなるとともに、作用角が約300度になるように制御される。なお、作用角は、吸気バルブ18の開いている期間をクランク4の角度で表わしたものである。また、吸気バルブ18は、エンジンの極低負荷状態(アイドリング状態)で、リフト量が小さくなるとともに、作用角が約50度になるように制御される。
また、図1に示すように、制御弁24とオイルポンプ26とは、高圧配管Cにより接続されている。また、制御弁24は、リターン配管Dを介して油タンク29に接続されている。そして、吸気バルブ18および排気バルブ19を閉弁する際に制御弁24からリターン配管Dを介して油タンク29に油が排出される。この油タンク29の油は、潤滑用ポンプ30によりクランク4などに潤滑油として供給されるとともに、オイルポンプ26にも供給される。
また、バルブリフトコントローラ25には、油圧センサ27からの油圧信号と、油温センサ28からの油温信号と、バルブリフトセンサ22および23からの吸気バルブリフト信号および排気バルブリフト信号とが入力される。また、エンジンコントロールユニット14には、水温センサ2からの水温信号と、クランク角センサ5からのクランク位置信号と、回転数センサ6からの回転数信号と、スロットル開度センサ16からのスロットル開度信号と、質量流量センサ12からの質量流量信号と、吸気温センサ13からの吸気温信号と、大気圧センサ15からの大気圧信号と、スロットルグリップ17からの設定負荷信号とが入力される。また、バルブリフトコントローラ25とエンジンコントロールユニット14とは、電気的に接続されているとともに、外部からの信号を互いに共有可能なように構成されている。
また、バルブリフトコントローラ25は、クランク位置信号と、回転数信号と、設定負荷信号と、油圧信号と、油温信号と、吸気温信号と、大気圧信号とに基づいて、吸気バルブ18および排気バルブ19の開弁時期および閉弁時期を制御する機能を有する。
また、エンジンコントロールユニット14は、質量流量信号と、吸気温信号とに基づいて、燃料噴射装置9の噴出量を決定するとともに、クランク位置信号に基づいて、所定の時期に燃料噴射装置9から燃料を噴出させるように構成されている。また、エンジンコントロールユニット14は、スロットル開度信号に基づいて、吸気通路7の開口部7aの開口面積M、シリンダ1の開口部1aの目標開口面積Nおよび目標リフト位置を算出する機能を有する。また、エンジンコントロールユニット14は、目標リフト位置と、バルブリフトコントローラ25からの吸気バルブリフト信号および排気バルブリフト信号とに基づいて、吸気バルブ18および排気バルブ19のリフト量を決定するように構成されている。
図10は、図1に示した一実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。次に、図1および図10を参照して、本発明の一実施形態による油圧式バルブ駆動装置の制御方法を詳細に説明する。
まず、図10に示したステップS1において、スロットル開度センサ16(図1参照)により、スロットル開度が検出される。そして、ステップS2において、エンジンコントロールユニット14(図1参照)により、スロットル開度センサ16から入力されるスロットル開度信号に基づいて、吸気通路7の開口部7aの開口面積Mが算出される。ステップS3において、エンジンコントロールユニット14により、シリンダ1の開口部1aの目標開口面積Nが算出されるとともに、ステップS4において、エンジンコントロールユニット14により、目標リフト位置が算出される。その後、ステップS5において、バルブリフトセンサ22および23(図1参照)により、吸気バルブ18および排気バルブ19(図1参照)のリフト量がそれぞれ検出される。そして、ステップS6において、エンジンコントロールユニット14により、ステップS4で算出した目標リフト位置と、吸気バルブリフト信号および排気バルブリフト信号とに基づいて、吸気バルブ18および排気バルブ19のリフト変更量が決定される。その後、ステップS7において、制御弁24(図1参照)、バルブアクチュエータ20および21により、吸気バルブ18および排気バルブ19のリフト量がリフト変更量分だけ移動(変更)される。
本実施形態では、上記のように、エンジンの低負荷状態から高負荷状態までの実質的に全ての負荷状態における吸気時において、吸気バルブ18のリフト量により決定されるシリンダ1の開口部1aの開口面積Nを、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの開口面積M以上になるように制御する。これにより、実質的に全ての負荷状態において、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブ10により制御することができる。このため、エンジンの負荷状態の違いによりスロットルバルブ10による制御と吸気バルブ18による制御とを切り換える必要がないとともに、スロットルバルブ10をアクセル操作と分離して動作させる必要がない。その結果、スロットルバルブ10をアクセル操作と分離して動作させるためのアクチュエータなどが不要になるので、構造を簡素化することができる。また、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブ10により制御することができるので、吸気バルブ18のリフト量が変動した場合にも、エンジンに送り込まれる空気量が変動するのを抑制することができる。これにより、エンジンの回転速度が変動するのを抑制することができる。これらの結果、構造を複雑化させることなく、エンジンの回転速度が変動するのを抑制することができる。また、吸気バルブ18のリフト量を任意に制御可能なバルブアクチュエータ20を用いることによって、アイドリング時などの極低負荷状態に、吸気バルブ18を必要以上にリフトさせる必要がないので、エネルギー損失を小さくすることができる。
また、本実施形態では、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブ18のリフト量により決定される開口部1aの平均流速v1(kg/m2・s)を、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの平均流速v2(kg/m2・s)以下になるように制御することによって、エンジンに吸入される空気量を、スロットルバルブ10により容易に制御することができる。これにより、吸気時において、吸気バルブ18のリフト量が変動した場合にも、エンジンに吸入される空気量が変動するのを容易に抑制することができる。その結果、エンジンの回転速度が変動するのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブ18のリフト量の変動に起因して変動した開口部1aの開口面積Nを、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの開口面積M以上になるように制御する。これにより、エンジンのリフト量が変動した場合にも、エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、吸気バルブ18のリフト量により決定される開口部1aの開口面積Nを、容易に、スロットルバルブ10の開度により決定される開口部7aの開口面積M以上になるよう制御することができる。
また、本実施形態では、エンジンの高負荷状態では、エンジンの低負荷状態に比べて、吸気バルブ18のリフト量が大きくなるとともに、吸気バルブ18の開弁期間に対応するクランク4の作用角を大きくすることによって、高負荷状態での吸気量を多くすることができる。
また、本実施形態では、エンジンの低負荷状態では、エンジンの高負荷状態に比べて、吸気バルブ18のリフト量が小さくすることによって、エンジンの低負荷状態で、吸気バルブ18が必要以上に駆動されるのを抑制することができるので、エネルギー損失を小さくすることができる。また、エンジンの低負荷状態で、吸気バルブ18の開弁期間に対応するクランク4の作用角を小さくすることによって、排気工程で開口部1aが開くのを抑制することができる。これにより、排気が開口部1aを介して吸気通路7へ逆流するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明のバルブ駆動装置を含むエンジンが搭載される車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、バルブ駆動装置を含むエンジンを備えた車両であれば、自動車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。また、バルブ駆動装置を含むエンジンを、車両以外に適用してもよい。
また、上記実施形態では、エンジンの回転速度の変動率が所定の値以上の場合に、吸気バルブのリフト量を大きくすることによりエンジン駆動を安定させる例について示したが、本発明はこれに限らず、エンジンの図示平均有効圧力の変動率が所定の値以上の場合に、吸気バルブのリフト量を大きくすることによりエンジン駆動を安定させてもよい。なお、図示平均有効圧力とは、図11に示すエンジンの1サイクル当たりの仕事量W(図11のハッチング領域の面積)を行程容積ΔVで割った値である。
また、上記実施形態では、シリンダの吸入量を測定するために吸気通路の上流側に質量流量センサを配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、シリンダの吸入量を測定するために吸気圧力センサを設けてもよい。この吸気圧センサは、吸気通路の下流側に配置するのが望ましい。
また、上記実施形態では、吸気バルブのリフト量を制御するために油圧式バルブ駆動手段を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、吸気バルブのリフト量を制御するために電磁式のバルブ駆動手段を用いてもよい。
1 シリンダ
1a 開口部(第1開口部)
7 吸気通路
7a 開口部(第2開口部)
10 スロットルバルブ
14 エンジンコントロールユニット(第1開口面積算出手段、第2開口面積算出手段、目標リフト位置算出手段およびリフト変更量決定手段)
16 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)
18 吸気バルブ
20 バルブアクチュエータ(バルブ駆動手段)
22 バルブリフトセンサ(リフト量検出手段)
1a 開口部(第1開口部)
7 吸気通路
7a 開口部(第2開口部)
10 スロットルバルブ
14 エンジンコントロールユニット(第1開口面積算出手段、第2開口面積算出手段、目標リフト位置算出手段およびリフト変更量決定手段)
16 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)
18 吸気バルブ
20 バルブアクチュエータ(バルブ駆動手段)
22 バルブリフトセンサ(リフト量検出手段)
Claims (12)
- シリンダの第1開口部を開閉する吸気バルブと、
前記吸気バルブを駆動するとともに、前記吸気バルブのリフト量を任意に制御可能なバルブ駆動手段と、
前記第1開口部に接続され、前記第1開口部を介して前記エンジンに空気および燃料を送り込むための吸気通路と、
前記吸気通路の第2開口部を開閉するように配置され、使用者が要求する負荷に応じて前記第2開口部に対する開度を調整することにより前記エンジンに送り込む空気量を制御するためのスロットルバルブとを備え、
前記エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の開口面積は、前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積以上になるように制御される、エンジン。 - 前記エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の平均流速は、前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の平均流速以下になるように制御される、請求項1に記載のエンジン。
- 前記エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の平均流速は、前記スロットルバルブによる前記第2開口部の平均流速と実質的に同等になるように制御される、請求項2に記載のエンジン。
- 前記吸気時における前記吸気バルブのリフト量は、所定の変動量で変動し、
前記吸気バルブのリフト量の変動に起因して前記第1開口部の開口面積が変動する場合に、前記エンジンの実質的に全ての負荷状態の吸気時において、前記変動した第1開口部の開口面積が、前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積以上になるように制御される、請求項1に記載のエンジン。 - 前記エンジンの低負荷状態における前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の開口面積と前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積との差は、前記エンジンの高負荷状態における前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の開口面積と前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積との差よりも大きくなるように制御される、請求項1に記載のエンジン。
- 前記エンジンの低負荷状態における前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の開口面積と前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積との差は、前記エンジンの高負荷状態から前記エンジンの低負荷状態に向かって徐々に大きくなるように制御される、請求項5に記載のエンジン。
- 前記エンジンの実質的に最大出力状態の吸気時において、前記吸気バルブのリフト量により決定される前記第1開口部の開口面積は、前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積と実質的に同等になるように制御される、請求項1に記載のエンジン。
- 前記スロットルバルブによる前記第2開口部の開き度合を検出するためのスロットル開度検出手段と、
前記吸気バルブのリフト量を検出するためのリフト量検出手段とをさらに備える、請求項1に記載のエンジン。 - 前記スロットル開度検出手段の検出結果に基づいて、前記スロットルバルブの開度により決定される前記第2開口部の開口面積を算出する第1開口面積算出手段と、
前記第1開口面積算出手段による算出結果に基づいて、前記第2開口部の開口面積に対応する前記第1開口部の開口面積を算出する第2開口面積算出手段と、
前記第2開口面積算出手段による算出結果に基づいて、目標リフト位置を算出する目標リフト位置算出手段と、
前記目標リフト位置算出手段による算出結果および前記リフト量検出手段による検出結果に基づいて、リフト変更量を決定するリフト変更量決定手段とをさらに備え、
前記バルブ駆動手段は、前記リフト変更量決定手段により決定されたリフト変更量分だけ、前記吸気バルブを移動させる、請求項8に記載のエンジン。 - 前記エンジンの回転速度の変動率および前記エンジンの図示平均有効圧力の変動率のうちの少なくとも一方が所定の値以上の場合に、前記吸気バルブのリフト量を大きくする、請求項1に記載のエンジン。
- 前記エンジンの高負荷状態では、前記エンジンの低負荷状態に比べて、前記吸気バルブのリフト量が大きくなるとともに、前記吸気バルブの開弁期間に対応するクランクの作用角が大きくなるように制御される、請求項1に記載のエンジン。
- 前記エンジンの低負荷状態では、前記エンジンの高負荷状態に比べて、前記吸気バルブのリフト量が小さくなるとともに、前記吸気バルブの開弁期間に対応するクランクの作用角が小さくなるように制御される、請求項1に記載のエンジン。
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