JP2006101571A - 車両駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】路面μの変化によって前輪及び後輪への駆動力配分を変更したときに駆動力の伝達効率の変化によって不足するおそれのある電力を予め確保する。
【解決手段】
本発明は、路面μの変化に対応して駆動力伝達効率を変更したときに必要な電力が現在の目標発電電力より大きいと予測されるとき、不足する電力を蓄電装置(5)に確保しておくことができるように発電装置(1、2)の発電電力を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】
本発明は、路面μの変化に対応して駆動力伝達効率を変更したときに必要な電力が現在の目標発電電力より大きいと予測されるとき、不足する電力を蓄電装置(5)に確保しておくことができるように発電装置(1、2)の発電電力を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、ハイブリッド車両などの車両駆動システムに関するものである。
エンジン又はモータの駆動力によって前輪及び後輪を駆動するハイブリッド車両において、車輪が過回転スリップしたときには車輪のグリップ状態が悪化するので車両の走行安定性が悪化する。
そこで、エンジンで駆動した車輪が過回転スリップした場合には、この車輪に接続されたモータを回生動作させることで車輪を制動し、この回生動作により回収した電力を用いて他の車輪をモータ駆動することでスリップした車輪のグリップ状態を回復させることができる技術が特許文献1に記載されている。
国際公開第00−005094号パンフレット
しかし、車輪への駆動力伝達経路における伝達効率は車輪によって相違するので、スリップした車輪のグリップ状態を回復させるために駆動力配分率を変えることで車両全体として必要な電力が増加して、供給電力が不足する場合がある。よって上記従来の技術では、不足する電力を回生動作によって回収した電力のみでは補うことができない場合があり、このような場合にはスリップした車輪のグリップ状態を完全に回復させることはできず、車両全体としての駆動力が低下するので車両の走行安定性が悪化する。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、路面μの変化によって前輪及び後輪への駆動力配分率を変更したときに駆動力の伝達効率の変化によって不足するおそれのある電力を蓄電装置に予め確保することができる車両駆動システムを提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、車両の前輪(9)及び後輪(10)にそれぞれ駆動力を与える複数の駆動モータ(3、4)と、駆動モータ(3、4)に供給する電力を蓄える蓄電装置(5)と、蓄電装置(5)に蓄える電力を発電する発電装置(1、2)と、運転者の要求する要求駆動力を算出する要求駆動力算出手段(S130)と、前輪(9)及び後輪(10)の回転速度に基づいて路面μを推定する路面μ推定手段(S160)と、前輪(9)及び後輪(10)がスリップすることなく車両の要求駆動力を発生させることができるように、路面μに基づいて前輪(9)に配分する駆動力及び後輪(10)に配分する駆動力を算出する配分駆動力算出手段(S170)と、前輪(9)及び後輪(10)にそれぞれ配分する駆動力と前輪側及び後輪側のそれぞれの駆動力伝達効率とに基づいて前輪(9)及び後輪(10)に配分する駆動力を発生させるために蓄電装置(5)に要求される目標電力を算出する目標電力算出手段(S190)と、目標電力と蓄電装置(5)の蓄電状態とに基づいて発電装置(1、2)の発電電力を算出する目標発電電力算出手段(S190)と、路面μの将来の変化量を推定する路面μ変化量推定手段(S210)と、路面μの変化量に対応して駆動力配分を変更したときに、目標電力算出手段(S190)によって算出される目標電力が現在の目標電力より大きいと予測されるとき、不足する電力を蓄電装置(5)に確保しておくことができるように発電装置(1、2)の発電電力を増大させる発電電力制御手段(S240)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、路面μの変化によって各車輪への駆動力配分が変化して駆動力の伝達効率が変化すると予測されるときは、車両全体としての駆動力を維持するために必要な電力を予め蓄電装置に確保する。よって、路面μの変化に応じて必要な電力を不足することなく供給でき、運転者の要求する駆動力を実現することができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。なお、各図面において同一のもの及び同一の処理を行うものには同一の符号を付した。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本発明におけるハイブリッド車両は、エンジン1と、発電モータ2と、駆動モータ3、4と、蓄電装置5と、統合コントローラ6とを備えている。
図1は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本発明におけるハイブリッド車両は、エンジン1と、発電モータ2と、駆動モータ3、4と、蓄電装置5と、統合コントローラ6とを備えている。
エンジン1は、発電モータ2と直結されておりエンジン1の駆動力によって発電モータ2を駆動する。エンジン1は、統合コントローラ6から出力されるエンジントルク指令値に基づいてエンジンコントローラ7によってスロットル弁開度を制御される。
発電モータ2は、エンジン1の駆動力を電力に変換する発電機であり、エンジン1と同軸上に直結される。発電モータ2で発生した電力は蓄電装置5に蓄えられる。発電モータ2は、統合コントローラ6から出力される回転速度指令値に基づいて発電機コントローラ8によって回転速度を制御される。この制御では、回転速度指令値と実回転速度との偏差に応じてトルク指令値を決定し、実際のトルクがこの指令値となるようにベクトル制御を行う。これにより、同軸上に直結されるエンジン1の回転速度も同時に制御される。
駆動モータ3、4は、前輪9と後輪10にそれぞれ一つずつ設けられており車両の駆動力を発生する。駆動モータ3、4は蓄電装置5から供給される電力によって駆動し、発生した駆動力はそれぞれファイナルギア11、12を介して前輪9又は後輪10に伝達される。駆動モータ3、4は、統合コントローラ6から出力されるモータトルク指令値に基づいて駆動モータコントローラ19によってトルクをベクトル制御される。また、駆動モータコントローラ19によるトルク制御を行わないときは、車輪の回転に連れ回されて回転することで車両の運動エネルギーを回生する。この回生によって生じた電力は蓄電装置5に蓄えられる。
蓄電装置5は、発電モータ2から供給される電力及び駆動モータ3、4から供給される回生電力を蓄えて必要に応じて駆動モータ3、4に供給する。
統合コントローラ6は、アクセルペダル13の操作量(APS)を検出するアクセル操作量センサ14、車速を検出する車速センサ15及び外気温度を検出する外気温度センサ20から各検出値を受信する。車速は、車輪の回転に伴って発せられるパルス信号の発生周期の逆数にゲインを乗じて算出する。また、駆動モータコントローラ19によって各駆動モータ3、4の回転速度を検出し、これに基づいて算出される各車輪の回転速度(以下「車輪速」という。)を駆動モータコントローラ19から受信する。また、電圧センサ16及び電流センサ17で検出した蓄電装置5の電圧及び電流に基づいて蓄電装置コントローラ18によって演算される蓄電装置5の充電状態(SOC)を受信する。統合コントローラ6は、受信したAPS、車速、外気温度、車輪速及びSOCに基づいて駆動モータコントローラ19及びエンジンコントローラ7に対して各トルク指令値を出力し、発電機コントローラ8に対して回転速度指令値を出力する。
次に、統合コントローラ6で行う制御について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明における車両駆動システムの制御を示したブロック図である。なお、本制御は所定時間(例えば10ms)ごとに繰り返し行われている。
ステップS110では、アクセル操作量センサ14によって検出されるAPSを読み込む。
ステップS120では、車速センサ15によって検出される車速を読み込む。
ステップS130では、車速と駆動力とAPSとの関係を示したマップを参照して、APSと車速に基づいて運転者が車両に求める要求駆動力Fsdを算出する。
ステップS140では、駆動モータコントローラ19によって算出される前輪9の車輪速を読み込む。
ステップS150では、駆動モータコントローラ19によって算出される後輪10の車輪速を読み込む。
ステップS160では、路面μを算出する。路面μは、タイヤと路面との間の摩擦係数の勾配である路面μ勾配に基づいて推定される。また、スリップ速度に対する制動トルクの勾配や駆動トルクの勾配に基づいて推定してもよい。
ステップS170では、要求駆動力Fsdと路面μとに基づいて車輪9、10にスリップを生じない範囲内で前輪9及び後輪10へ配分する駆動力を算出する。
前輪9及び後輪10へ配分する駆動力は図3に示すフローチャートに従って算出される。すなわち、路面μに前輪荷重又は後輪荷重を乗じて、路面μの場合に前輪9又は後輪10において出力可能な最大駆動力(以下「グリップ限界駆動力」という)を算出し(S171)、算出された前輪9のグリップ限界駆動力と後輪10のグリップ限界駆動力とを加算した値が要求駆動力Fsdより大きいか否かを判定する(S172)。前輪9のグリップ限界駆動力と後輪10のグリップ限界駆動力とを加算した値が要求駆動力Fsdより大きければ、前輪9及び後輪10のそれぞれのグリップ限界駆動力を超えない範囲内で前輪9及び後輪10に駆動力を配分する(S173)。また、前輪9のグリップ限界駆動力と後輪10のグリップ限界駆動力とを加算した値が要求駆動力Fsd以下であるときは、前輪9及び後輪10にそれぞれのグリップ限界駆動力を配分する(S174)。
次に、ステップS180では蓄電装置5のSOCを読み込む。
ステップS190では、前輪9及び後輪10への駆動力配分と蓄電装置5のSOCとに基づいて駆動力配分時に発電モータ2において発電する電力を算出する。
駆動力配分時に発電モータ2において発電する電力は、図4のブロック図に従って算出される。すなわち、前輪9に配分する駆動力に前輪9のタイヤ半径を乗算して前輪目標トルクTtfを算出する(S191)。前輪目標トルクTtfを前輪9の伝達効率で除算して(S192)、これに前輪9の回転速度を乗算することで前輪目標駆動パワーPtfを算出する(S193)。また、同様にして後輪目標駆動パワーPtrを算出し(S194〜S196)、前輪目標駆動パワーPtfと加算することで配分時目標駆動パワーPtを算出する(S197)。続いて、目標駆動パワーと目標発電電力とSOCとの関係を示したマップを参照することで、配分時目標駆動パワーPtとSOCとに基づいて配分時目標発電電力Pgenを算出する(S198)。
ここで、路面μが低下したときに前輪又は後輪にスリップが発生しないように前後の駆動力配分を変更する場合がある。このとき、配分駆動力が増加する側の駆動力伝達効率が他方に比べて低効率であれば、車両全体としての駆動力を同一に維持するために駆動モータへより多くの電力を供給する必要がある。
そこで、将来の路面μを推定して、路面μが推定量だけ変化した場合に駆動モータへの供給電力の不足分を補うことができるように予め蓄電装置に電力を確保する制御を以下のステップS200〜S250に示す。
ステップS200では外気温度センサ20から外気温度を読み込む。
ステップS210では、外気温度及び天気情報に基づいて路面μの変化幅を推定する。
路面μの変化幅は図5のフローチャートに従って推定される。すなわち、車両に対してリアルタイムで天気情報を送信する装置などから得られる天気情報と、推定された路面μとに基づいて推定される(S211〜S213)。例えば後に雨が降ると予測されるときや外気温度が氷点下になると予測されるときには路面μが小さくなると推定される。推定された路面μの変化幅が所定値より大きいか否かを判定し(S214)、路面μの変化幅が所定値より大きければステップS220へ進み処理を続行する。また、路面μの変化幅が所定値以下であれば路面μが変化する可能性がないと判断して処理を終了する(S215)。所定値は予め実験などによって求めておく。
次に、ステップS220では要求駆動力Fsdと路面μの変化幅とに基づいて路面μ変化時に前輪9及び後輪10に配分する駆動力を算出する。算出方法は図3に示すステップS170と同様である。すなわち、ステップS171において前輪9又は後輪10におけるグリップ限界駆動力を算出する際に用いる路面μの代わりに、ステップS210において推定された路面μの変化幅をステップS160において推定された路面μに加算して算出される変化後の路面μに置き換えて演算することで、路面μ変化時に前輪9及び後輪10に配分する駆動力を算出することができる。
ステップS230では、前輪9及び後輪10への駆動力配分に基づいて路面μ変化時の目標駆動パワーPthを算出する。算出方法は図4に示すステップS190と同様である。すなわち、S170で算出された前輪9及び後輪10の駆動力の代わりに、S220で算出された路面μ変化時の前輪9及び後輪10の駆動力に置き換えてS191〜S197までを演算することで、路面μ変化時の目標駆動パワーPtを算出することができる。
ステップS240では、配分時目標発電電力Pgen、路面μ変化時目標駆動パワーPth及び蓄電装置5のSOCに基づいて目標発電電力Pgentを算出する。詳細な算出方法については後述する。
ステップS250では、目標発電電力Pgentを満たすような駆動モータトルク、エンジントルク及び発電モータ2の回転速度を算出する。
これら各指令値は図7のブロック図に従って算出される。すなわち、前輪9及び後輪10に配分される駆動力をそれぞれ前輪9又は後輪10のファイナルギア比で除算して駆動モータトルク指令値Tsmを算出する(S251)。また、目標発電電力Pgentを発生させるのに必要な目標エンジン出力Pengを算出し(S252)、これを実エンジン回転速度で除算することでエンジントルク指令値Teを算出する(S253、S254)。さらに、発電電力と最良燃費回転速度との関係を示したテーブルを参照して、目標発電電力Pgentを出力するエンジン1の動作点で最も燃費効率がよくなる発電モータ2の回転速度である最良燃費回転速度を検索し、これを発電モータ回転速度指令値Nsとして設定する。
次に前記ステップS240において、目標発電電力を算出する方法について図6を参照しながら説明する。図6は、目標発電電力を算出する制御を示したブロック図である。
ステップS241では、ステップS180で読み込んだ蓄電装置5のSOCに基づいて蓄電装置5の出力可能電力Poutを算出する。
ステップS242では、蓄電装置5のSOCに基づいて蓄電装置5の入力可能電力Pinを算出する。
加減算部S243では、蓄電装置5の出力可能電力PoutからステップS230で算出された路面μ変化時の目標駆動パワーPthを減算することで路面μ変化時の電力の過不足分を算出する。
加減算部S244では、路面μ変化時の電力の過不足分をステップS190で算出された配分時目標駆動パワーPtから減算することで路面μ変化時に確保したい電力Pneを算出する。
ステップS245では、路面μが変化することを考慮した場合の目標発電電力Pgenhを算出する。路面μ変化時に確保したい電力PneとステップS190で算出された配分時目標発電電力Pgenとを比較して大きい方の値を選択して、この値を路面μが変化することを考慮した場合の目標発電電力Pgenhとする。
ステップS246では、目標発電電力Pgentを算出する。路面μが変化することを考慮した場合の目標発電電力と蓄電装置5の入力可能電力Pinとを比較して小さい方の値を選択して、この値を目標発電電力Pgentとする。
以上の制御をまとめて作用を説明する。本実施形態における車両駆動システムにおいては、外気温度と天気情報とに基づいて路面μの変化幅を推定し、推定された変化幅に応じて後に路面μが変化する可能性があるか否かを判定する(S210)。
後に路面μが変化する可能性があると判定されたときは、算出された変化幅で実際に路面μが変化したときに前輪9及び後輪10に配分する目標駆動パワーPthを算出し、この目標駆動パワーPthに基づいて路面μ変化時に確保したい電力Pneを算出する。この路面μ変化時に確保したい電力Pneを現在の路面μに基づいて算出した目標発電電力Pgenと比較して大きい方の値を目標発電電力とする(S240)。これにより、路面μが変化して駆動力配分が変化することで駆動力伝達経路における駆動力損失量が大きくなって駆動モータ3、4への供給電力が不足しても、蓄電装置5に確保しておいた電力によって不足する電力を補うことができる。なお、目標発電電力Pgentが蓄電装置5の入力可能電力Pinを上回る場合には、入力可能電力Pinを目標発電電力Pgentとする(S246)。
また、後に路面μが変化する可能性がないと判定されたときは、本発明の制御を行う必要がないので処理を終了する(S215)。
以上のように本実施形態では、路面μ変化時に駆動力配分を変化させることで駆動力伝達効率の低い方の車輪への配分駆動力が増大して駆動モータ3、4で必要となる電力が増加しても、不足する電力を予め蓄電装置5に確保しておくことができるので、路面μの変化に応じて駆動モータ3、4で必要な電力を不足することなく供給することができる。よって、路面μの変化にかかわらず運転者の要求する駆動力を確実に実現することができる。
また、将来の路面μを外気温度や天気などの気象要素に基づいて推定するので、精度良く路面μを推定することができる。
さらに、路面μの将来の変化量が所定値未満であるときは本実施形態の制御を行わないので、路面μが大きく変化すると推定される場合を除いて処理を簡略化して演算負荷を低減することができる。
(第2実施形態)
図8は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本実施形態は燃料電池を有するシリーズハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、第1実施形態の発電装置であるエンジン1と発電モータ2の代わりに燃料電池21を備え、さらに発電モータ2を制御する発電機コントローラ8の代わりに燃料電池21を制御する燃料電池コントローラ22を備えている。燃料電池21は、統合コントローラ6から出力される発電電力指令値に基づいて燃料電池コントローラ22によって発電量を制御される。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図8は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本実施形態は燃料電池を有するシリーズハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、第1実施形態の発電装置であるエンジン1と発電モータ2の代わりに燃料電池21を備え、さらに発電モータ2を制御する発電機コントローラ8の代わりに燃料電池21を制御する燃料電池コントローラ22を備えている。燃料電池21は、統合コントローラ6から出力される発電電力指令値に基づいて燃料電池コントローラ22によって発電量を制御される。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本実施形態はパラレルハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、前輪側に設けられた駆動モータ3は前輪9を駆動する機能の他にエンジン1のトルクを吸収して発電する機能を有しており、発電された電力は蓄電装置5に蓄えられる。また、エンジン1はクラッチ23と変速機24とを介して前輪9に直接駆動力を伝達することができる。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9は、本実施形態における車両駆動システムを示す全体構成図である。本実施形態はパラレルハイブリッド車両に本発明を適用した場合であり、前輪側に設けられた駆動モータ3は前輪9を駆動する機能の他にエンジン1のトルクを吸収して発電する機能を有しており、発電された電力は蓄電装置5に蓄えられる。また、エンジン1はクラッチ23と変速機24とを介して前輪9に直接駆動力を伝達することができる。その他の構成は図1に示す本実施形態の構成と同様である。以上により本実施形態では第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、本実施形態では前輪9及び後輪10の車輪速を駆動モータコントローラ19によって検出しているが、前輪9及び後輪10にそれぞれ設けられる車速センサ15によって検出してもよい。
また、本実施形態では路面μの変化幅を推定する処理(S210)において推定される路面μ変化幅が所定値以上であるときに限り、本発明による車両駆動システムの制御を実施するようにしているが、これに加えて車速が所定速度以上のときのみ実施するようにしてもよい。これにより、車両で発生させることができる最大駆動力を発生させても車輪にスリップを生じないときには本発明の制御を停止するので処理を簡略化して演算負荷を低減することができる。
さらに、本実施形態では駆動モータを前輪及び後輪にそれぞれ1つずつ備えているが、これに限定されることなく前輪及び後輪にそれぞれ複数の駆動モータを備えていてもよい。
1 エンジン
2 発電モータ
3 駆動モータ
4 駆動モータ
5 蓄電装置
6 統合コントローラ
7 エンジンコントローラ
8 発電機コントローラ
9 前輪
10 後輪
11 ファイナルギア
12 ファイナルギア
13 アクセルペダル
14 アクセル操作量センサ
15 車速センサ
16 電圧センサ
17 電流センサ
18 蓄電装置コントローラ
19 駆動モータコントローラ
20 外気温度センサ
21 燃料電池
22 燃料電池コントローラ
23 クラッチ
24 変速機
2 発電モータ
3 駆動モータ
4 駆動モータ
5 蓄電装置
6 統合コントローラ
7 エンジンコントローラ
8 発電機コントローラ
9 前輪
10 後輪
11 ファイナルギア
12 ファイナルギア
13 アクセルペダル
14 アクセル操作量センサ
15 車速センサ
16 電圧センサ
17 電流センサ
18 蓄電装置コントローラ
19 駆動モータコントローラ
20 外気温度センサ
21 燃料電池
22 燃料電池コントローラ
23 クラッチ
24 変速機
Claims (8)
- 車両の前輪及び後輪にそれぞれ駆動力を与える複数の駆動モータと、
前記駆動モータに供給する電力を蓄える蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄える電力を発電する発電装置と、
運転者の要求する要求駆動力を算出する要求駆動力算出手段と、
前記前輪及び後輪の回転速度に基づいて路面μを推定する路面μ推定手段と、
前記前輪及び後輪がスリップすることなく前記車両の要求駆動力を発生させることができるように、前記路面μに基づいて前記前輪に配分する駆動力及び前記後輪に配分する駆動力を算出する配分駆動力算出手段と、
前記前輪及び後輪にそれぞれ配分する駆動力と前記前輪側及び後輪側のそれぞれの駆動力伝達効率とに基づいて、前記前輪及び後輪に配分する駆動力を発生させるために前記蓄電装置に要求される目標電力を算出する目標電力算出手段と、
前記目標電力と前記蓄電装置の蓄電状態とに基づいて前記発電装置の発電電力を算出する目標発電電力算出手段と、
前記路面μの将来の変化量を推定する路面μ変化量推定手段と、
前記路面μの前記変化量に対応して駆動力配分を変更したときに、前記目標電力算出手段によって算出される目標電力が現在の目標電力より大きいと予測されるとき、不足する電力を前記蓄電装置に確保しておくことができるように前記発電装置の発電電力を増大させる発電電力制御手段と、
を備えることを特徴とする車両駆動システム。 - 前記発電電力制御手段は、前記路面μが前記変化量だけ変化したときに前記目標電力算出手段によって算出される目標電力を前記蓄電装置の出力可能電力から減算し、この値を現在の目標電力から減算した値と前記目標発電電力とを比較して大きい方の値を前記発電装置の発電電力となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動システム。 - 前記路面μ変化量推定手段は、気象要素に基づいて前記路面μの将来の変化量を推定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両駆動システム。 - 前記発電電力制御手段は、前記路面μの将来の変化量が所定値以上であるときに前記発電電力の増大を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。 - 前記発電電力制御手段は、車速が所定値以上であるときに前記発電電力の増大を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両駆動システム。 - 前記前輪又は後輪に駆動力を与えるエンジンを備え、
前記前輪又は後輪は、前記駆動モータ及び前記エンジンのうち少なくとも一方の駆動力によって駆動される、
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。 - 前記発電装置はエンジンと前記エンジンの駆動力によって回転する発電モータとから構成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。 - 前記発電装置は燃料電池により構成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両駆動システム。
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2004
- 2004-09-28 JP JP2004281280A patent/JP2006101571A/ja active Pending
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