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JP2005143183A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータを駆動源として備えた車両用駆動装置において、クラッチ締結要求発生時の応答時間をモータの動作条件に左右されずに所望値とする。
【解決手段】 後輪20L、20R駆動用のリアユニット40は、リアモータ90とクラッチ95とを含む。ECU60は、各種センサ出力に基づいて検知される運転状況に基づいてクラッチ締結要求を発生する。ECU60は、クラッチ締結要求が発生されたときに、所望のクラッチ締結要求時間の経過後における推定車輪速度に対応したリアモータの目標回転数を算出する。リアモータ90は、クラッチ締結要求時間の経過後において実際の回転数が目標回転数へ達するように、ECU60,PCU70によって制御される。クラッチ95は、ECU60の指示に基づき、クラッチ締結要求時間の経過後に締結される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用駆動装置に関し、より特定的には、電動機(モータ)によりクラッチを介して車軸を駆動する車両用駆動装置に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、電動機(モータ)を駆動装置に組込んだハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部実用化されている。
一部のタイプのハイブリッド自動車では、モータによりクラッチを介して車軸を駆動する駆動装置の構成が用いられる。このような構成では、モータによる駆動を追加したとき、あるいは、モータによる駆動力に切換える際に発生するトルクショックの抑制が求められる。
このため、車輪側の回転数検出機構を設けて、クラッチ締結時には、モータ回転数が車輪側の回転数以上となるまでモータを空転させてから、クラッチを締結させる制御方式が開示されている(たとえば、特許文献1)。
また、駆動指令、すなわちクラッチ締結要求の出力時に、車軸速度のその後の変化を予測する予測方程式と、モータの速度立上がり特性とから、モータ回転速度が車軸速度と等しくなるまでの所用時間を演算し、当該所用時間の経過後にクラッチを締結させる制御方式も開示されている(たとえば、特許文献2)。
特開2003−97600号公報 特開平11−243608号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に開示されたクラッチ締結制御方式では、クラッチ締結要求があってから実際にクラッチ締結が完了するまでの応答時間は、モータ速度の応答特性に依存することになる。
モータ速度の応答特性がモータ温度や出力トルク等により変化することを考慮すれば、上記のクラッチ締結制御方式では、クラッチ締結の際の応答時間を決定する支配的要因は、運転状況ではなく電動機の動作条件となってしまう。一方で、運転上望ましいクラッチ締結の際の応答時間は、運転状況に応じて変わってくるので、従来のクラッチ締結制御方式による車両用駆動装置では、運転者が意図するような走行を行なえないケースに至り、運転性が悪化してしまうことが懸念される。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、クラッチによって締結されるモータを駆動源として備えた車両用駆動装置において、クラッチ締結要求時に、モータの動作条件に左右されずにクラッチ締結までの応答時間を所望値とすることである。
この発明による車両用駆動装置は、電動機と、クラッチと、制御装置とを備える。電動機は、車輪を駆動可能である。クラッチは、電動機によって駆動される車輪および電動機の間に配置される。制御装置は、車両の駆動を制御するために設けられる。制御装置は、クラッチの締結要求があったときに、所望のクラッチ締結要求時間の経過後における推定車輪速度に対応した電動機の目標回転数を算出し、さらに、クラッチ締結要求時間の経過後において電動機の回転数が目標回転数へ達するように電動機の制御を行ない、クラッチは、制御装置の指示に基づき、クラッチ締結要求時間の経過後に電動機および車輪の間を締結する。
好ましくは、クラッチ締結要求時間は、運転状況に応じて決定される。
また好ましくは、車両用駆動装置は、電動機以外の車輪駆動源をさらに備える。
さらに好ましくは、クラッチの締結要求は、車両の走行中に運転状況に応じて発せられる。
また好ましくは、制御装置は、クラッチの締結要求があったときに、車輪の回転速度の検出値および車輪の駆動力の計算値に基づいて、推定車輪速度および目標回転数を算出する。
あるいは好ましくは、制御装置は、推定車輪速度に対応して算出された目標回転数を、電動機の実際の回転数、クラッチ締結要求時間および電動機の予測応答時間に応じて修正して電動機の制御を行なうことにより、目標回転数に対する電動機の実際の回転数の応答特性がクラッチ締結要求時間に依存するような制御系を構成する。
さらに好ましくは、推定車輪速度に対応して算出された目標回転数をMVr、修正された目標回転数をMVr♯、電動機の予測応答時間をTmt、クラッチ締結要求時間に基づくクラッチ締結要求時定数をTrqc、電動機の実際の回転数をMVとすると、MVr♯=(Tmt/Trqc)・MVr−(Tmt/Trqc−1)・MV、に従って求められる修正された目標回転数MVr♯を用いて、電動機の制御が行なわれる。
好ましくは、電動機の予測応答時間は、電動機の動作条件に応じて求められ、動作条件は、電動機の温度、電流および回転数のうちの少なくとも1つを含む。
この発明による車両用駆動装置は、所望のクラッチ締結要求時間の経過時において、推定車輪速度に対応した目標回転数に達するように電動機を制御した上で、クラッチを実際に締結する。したがって、クラッチ締結までの応答時間を、電動機の動作条件に依存しない所望のクラッチ締結要求時間とすることができる。
特に、クラッチ締結要求時間を運転状況に応じて決定することにより、電動機の動作条件に左右されるのではなく、運転状況に応じてクラッチ締結までの応答時間を設定できるので、運転性を高めることができる。
また、電動機以外に車両駆動源を備える構成とすることにより、車両の走行中に、トルクショックを抑制してクラッチ締結を行ない、電動機による車輪駆動トルクを追加可能な構成とすることができる。
さらに、クラッチ締結要求時間の経過時での推定車輪速度に対応する目標回転数を、電動機の実際の回転数、クラッチ締結要求時間および電動機の予測応答時間に応じて修正して電動機の制御を行なうことにより、モータ目標回転数を入力としてモータ回転数(実績値)を出力とする応答特性がクラッチ締結要求時間に依存するように制御する。この結果、電動機の動作条件に左右されることなく、クラッチ締結要求時間の経過時にトルクショックを抑制してクラッチを締結できる。
特に、電動機の温度、電流および回転数のうちの少なくとも1つを含む電動機の動作条件に応じて、電動機の予測応答時間を求めることにより、電動機の実際の応答時間変化に追随させて、電動機の予測応答時間を定めることができる。この結果、クラッチ締結要求後の電動機速度制御を高精度化できる。
以下において、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明に従う車両用電動式駆動装置を備えた自動車の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、本発明による自動車100は、前輪10L,10Rと、後輪20L,20Rと、前輪駆動用のフロント駆動ユニット30と、後輪駆動用のリア駆動ユニット40と、エンジン50と、ECU(Electrical Control Unit)60と、PCU(Power Control Unit)70と、バッテリ80を備える。
リア駆動ユニット40は、後輪20L,20R駆動用の電動機であるリアモータ90と、クラッチ95とを含む。クラッチ95は、リアモータ90および後輪20L,20Rと接続された車軸との間に設けられる。
クラッチ95の締結時には、リアモータ90による発生トルクが車軸に伝達されて、後輪20L,20Rを駆動することができる。また、減速時等において、後輪20L,20Rによってリアモータ90が回転されるときには、リアモータ90は発電機として動作する。
エンジン50は、前輪10L,10Rの駆動に用いられる。フロント駆動ユニット30は、フロント駆動用モータ(図示せず)を内蔵し、エンジン50および/またはフロント駆動用モータによって発生したトルクによって、前輪10L,10Rを駆動する。フロント駆動用モータについても、前輪10L,10Rあるいはエンジン50によって回転されるときには、発電機として動作させることができる。
「制御装置」として設けられるECU60へは、アクセルペダル15に配置された位置センサによって検出されるアクセル踏込み量/踏込み速度を始めとする各種センサからの運転状況・車両状況を示す情報が入力される。運転状況を示す情報には、上記のアクセル位置センサの出力の他に、特に本実施の形態に関連しては、車輪速度センサ出力、車体勾配センサ出力が含まれる。さらに、車両状況として、モータの動作条件を示す、リアモータ90の温度センサ・電流センサ・回転速度センサ出力等が入力される。ECU60は、入力されたこれらの情報に基づき、自動車100に関する種々の制御を統合的に行なう。
PCU70は、自動車100内で必要となる電力変換器を総括的に示すものである。すなわち、PCU70は、直流電力を交流電力に変換するインバータ(図示せず)や直流電圧の電圧レベルを変換するDC−DCコンバータ(図示せず)等を含む。特に、このインバータは、バッテリ80から供給される直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換し、かつ、エンジン50によってジェネレータ(モータ)が駆動された際、あるいはモータ自身の回生制動動作の際に発電された交流電圧をバッテリ80を充電する直流電圧に変換する。DC−DCコンバータは、主として、エアコン等補機用の電源電圧に適したレベルへ直流電圧を変換するために用いられる。
バッテリ80、フロント駆動ユニット30およびリア駆動ユニット40と、PCU70との間には、給電ケーブル81,82,83がそれぞれ配設されて電力が伝達される。
本実施の形態では、自動車100の走行は、基本的には、フロント駆動ユニット30による前輪10L,10Rの駆動(FFモード)によって行なわれる。しかし、発進時、急加速時および低摩擦係数路走行時(以下、「低μ走行時」と称する)には、安定した駆動トルク配分とするために4輪駆動走行(4WDモード)が行われる。
4WDモード時には、ECU60内でクラッチ締結要求フラグがオンされ、これに応答してクラッチ95を締結することにより、リアモータ90の出力トルクを後輪20L,20Rの車軸へ伝達して、前輪10L,10Rに加えて後輪20L,20Rが駆動される。また、減速・制動時にも、クラッチ95を締結することにより、リアモータ90を発電機として作動させて、バッテリ80充電用のエネルギーを回収することができる。
走行中に、すなわち後輪20L,20Rが回転している状態でクラッチ95を締結する場合には、クラッチ締結時においてリアモータ90の速度(回転数)と後輪20L,20Rの速度とは同期している必要がある。本実施の形態では、以下に述べるようなクラッチ締結制御方式によって、クラッチ95の締結要求発生時におけるクラッチ締結までの応答時間を、モータの動作条件に左右されることなく所望のクラッチ締結要求時間に制御する。
図2は、本発明の実施の形態に従うクラッチ締結制御方式を説明するフローチャートである。図2のフローチャートは、ECU60の動作を示すものである。
図2を参照して、ECU60へ入力される各種センサ出力に基づいて、運転状況に応じて、クラッチ締結要求フラグがオン(“1”)されてクラッチ締結要求が発生される(ステップS100)。たとえば、アクセル踏込み量および踏込み速度から「急加速」が認識された場合、車輪回転速度の急激な変化からのスリップ検出により「低μ走行」が認識された場合、あるいは、減速・制動時等において、クラッチ締結要求フラグがオン(“1”)される。
まず、ECU60は、クラッチ締結要求発生時の運転状況からクラッチ締結要求時間Trqを決定するとともに、モータ条件からモータ予測応答時間Tmtを決定する(ステップS110)。たとえば、運転状況として上記のような「急加速」や「低μ走行」が認識される場合には、クラッチ締結要求時間Trqは相対的に短く設定され、それ以外の場合では相対的に長く設定される。
具体的には、図3に示すように、運転状況を示す、アクセル踏込み量/踏込み速度、車速、勾配センサ出力、スリップ検出有無等のパラメータに応じて、所望のクラッチ締結要求時間Trqが予め割り付けられたマップ110をECU60内に作成しておき、クラッチ締結要求の発生時に当該マップ110を参照することで、運転状況に応じた所望のクラッチ締結要求時間Trqを決定できる。
同様に、モータ条件としては、モータの等価回路定数の変動要因となるモータ温度、モータ回転数あるいはモータ電流等のうちの少なくとも1つに応じて、予め実験等で求められたデータを基に、モータ予測応答時間Tmtを設定する。
たとえば、リアモータ90の速度制御系(閉ループ系)でのステップ応答を測定することにより、当該モータ速度制御系を一次遅れ系1/(Tmt♯・s+1)でモデル化できる。したがって、上記モータ条件ごとにステップ応答を予め測定して、測定したモータ応答時間(時定数)Tmt♯に基づいたマップ115をECU60内に作成しておく。その上で、クラッチ締結要求の発生時に当該マップ115を参照すれば、モータ条件に応じたモータの応答特性の変化に追随させて、モータ予測応答時間(時定数)Tmtを決定できる。
図3に示されたマップ110,115については、入力される複数のパラメータによる多次元のマップとしてもよいし、パラメータごとにマップを作成してもよい。複数のマップを作成した場合には、それぞれのマップから求められた値より、所定条件(最大値・最小値・平均値等)に応じて、クラッチ締結要求時間Trq,モータ予測応答時間Tmtを決定する。
所望のクラッチ締結要求時間Trqが決定されると、次に、クラッチ締結要求の発生からクラッチ締結要求時間Trq経過後における推定車輪速度および、これに対応するモータ目標回転数MVrが算出される(ステップS120)。たとえば、特許文献2と同様に、クラッチ締結要求時の車輪速度(実績値)および車両駆動力(算出値)に基づく予測方程式等を予め作成しておくことにより、上記推定車輪速度を算出することができる。
本発明では、実際のモータ速度(回転数)制御において、モータ目標回転数が、モータ回転数の実績値MV、モータ予測応答時間Tmtおよびクラッチ締結要求時間Trqに応じて修正される(ステップS130)。
このように修正されたモータ目標回転数MVr♯を用いて、クラッチ締結要求時間Trq経過後におけるモータ回転速度が本来のモータ目標回転数MVrと一致するように、リアモータ90の速度は制御される(ステップS140)。
図4は、この実施の形態によるモータ速度(回転数)の制御方式を示すブロック図である。
図4を参照して、この実施の形態によるモータ速度制御系150は、本来のモータ速度制御系160と、モータ目標回転数算出部170と、モータ目標回転数修正部180とを有する。
モータ速度制御系160は、リアモータ90の実績回転数(速度)MVが目標回転数(速度)MVr♯と一致するように、周知のPWM制御方式等に基づいて制御する閉ループ制御系に相当する。既に説明したように、モータ速度制御系160は、モータ条件に応じて時定数が変化する一次遅れ系:1/(Tmt♯・s+1)で近似される。
モータ目標回転数算出部170は、上記ステップS120に相当する処理を実行する。すなわち、モータ目標回転数算出部170は、入力された、車輪速度(実績値)WVおよび車両駆動力(算出値)DFに応じて、クラッチ締結要求からクラッチ締結要求時間Trq経過後の推定車輪速度を算出し、さらに、これに対応したモータ目標回転数MVrを算出する。
モータ目標回転数修正部180は、モータ予測応答時間Tmtおよびクラッチ締結要求時定数Trqcを用いて、モータ目標回転数を下記(1)式に従って修正する。
MVr♯=(Tmt/Trqc)・MVr−(Tmt/Trqc−1)・MV …(1)
ここで、クラッチ締結要求時定数Trqcは、クラッチ締結要求時間Trqに基づいて、たとえばTrqc=Trq/4と定められる。
これにより、モータ速度制御系160およびモータ目標回転数修正部180によって構成される閉ループ系における、モータ目標回転数MVrからモータ回転数(実績値)MVの伝達関数は、モータ予測応答時間Tmtが実際のモータ応答時間Tmt♯とほぼ合致していれば、下記(2)式となる。
MV(s)/MVr(s)=1/(Trqc・s+1) …(2)
上記のようにTrqc=Trq/4と定めることにより、クラッチ締結要求時間Trqの経過時におけるモータ回転数(実績値)MVは、モータ目標回転数MVrに対して整定される。
再び図2を参照して、図4に示したモータ速度制御系150によるリアモータ90の速度制御は、クラッチ締結要求時間Trq(Trq=4・Trqc)が経過するまで継続される(ステップS150)。クラッチ締結要求時間Trqが経過すると、ECU60からクラッチ95に対して締結指示が実際に発せられる(ステップS160)。これに応答してクラッチ95が機械的に締結され、クラッチ締結は完了する(ステップS170)。
図5は、本発明の実施の形態に従うクラッチ締結制御の一例を示す動作波形図である。
図5を参照して、時刻t0において、アクセル踏込み量がP1からP2へ急激に増加すると、「急加速」が認識されて時刻t1にクラッチ締結要求フラグがオン(“1”)される。
また、アクセルの踏込みに応じた駆動力の増加により、車輪速度WVが上昇する。アクセル踏込み量の変化は、ECU60による車両駆動力の算出値DFへも反映される。
クラッチ締結要求フラグのオンに応答して、図4に示したフローチャートに従って、時刻t1での運転状況に応じたクラッチ締結要求時間Trqが決定され、さらに、リアモータ90が起動されて、図4に示したモータ速度制御系150によってその速度(回転数)が制御される。
図5に示されるように、モータ条件に応じたモータ応答時間Tmt♯の違いに応じて、モータ電流の応答波形は異なってくる。しかしながら、上記式(2)から理解されるように、クラッチ締結要求発生後の時刻t1以降におけるモータ速度応答は、クラッチ締結要求時定数Trqc、すなわち所望のクラッチ締結要求時間Trqのみに依存することになる。
したがって、時刻t1からクラッチ締結要求時間Trqが経過した時刻t2において、モータ条件に左右されることなく、リアモータ90の回転数(速度)MVは、時刻t2での後輪20L,20Rの車輪速度WVrと同期した目標回転数MVrに制御される。これにより、時刻t2において、トルクショックを抑制してクラッチ95が実際に締結され、クラッチトルクが発生する。
したがって、本実施の形態による電動式車両用駆動装置を備えた自動車では、モータの動作条件に左右されることなく、運転状況に応じて決定されたクラッチ締結要求時間経過時にトルクショックを抑制してクラッチを締結できる。この結果、モータの動作条件に左右されずにクラッチ締結までの応答時間を運転状況に応じた所望値とすることができるので、運転性が高められる。
また、クラッチ応答遅れや係合ショック等の問題なく、モータのひきずり損やフリクション損を低減できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に従う車両用電動式駆動装置を備えた自動車の構成を説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に従うクラッチ締結制御方式を説明するフローチャートである。 モータの予測応答時間およびクラッチ締結要求時間の決定方式を説明する概念図である。 モータ速度(回転数)の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に従うクラッチ締結制御の一例を示す動作波形図である。
符号の説明
10L,10R 前輪、 15 アクセルペダル、 20L,20R 後輪、 30 フロント駆動ユニット、 40 リア駆動ユニット、 50 エンジン、 80 バッテリ、90 リアモータ、95 クラッチ、100 自動車、110,115 マップ、150,160 モータ速度制御系、170 モータ目標回転数算出部、180 モータ目標回転数修正部、MVr 本来のモータ目標回転数、MVr♯ 実際の(修正された)目標回転数、Tmt♯ モータ応答時間(実際の時定数)、Tmt モータ予測応答時間(時定数)、Trq クラッチ締結要求時間、Trqc クラッチ締結要求時定数、WV 車輪速度。

Claims (8)

  1. 車輪を駆動可能な電動機と、
    前記電動機によって駆動される車輪および前記電動機の間に配置されたクラッチと、
    車両の駆動を制御するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記クラッチの締結要求があったときに、所望のクラッチ締結要求時間の経過後における推定車輪速度に対応した前記電動機の目標回転数を算出し、さらに、前記クラッチ締結要求時間の経過後において前記電動機の回転数が前記目標回転数へ達するように前記電動機の制御を行ない、
    前記クラッチは、前記制御装置の指示に基づき、前記クラッチ締結要求時間の経過後に前記電動機および前記車輪の間を締結する、車両用駆動装置。
  2. 前記クラッチ締結要求時間は、運転状況に応じて決定される、請求項1記載の車両用駆動装置。
  3. 前記電動機以外の車輪駆動源をさらに備える、請求項1記載の車両用駆動装置。
  4. 前記クラッチの締結要求は、前記車両の走行中に運転状況に応じて発せられる、請求項3記載の車両用駆動装置。
  5. 前記制御装置は、前記クラッチの締結要求があったときに、前記車輪の回転速度の検出値および前記車輪の駆動力の計算値に基づいて、前記推定車輪速度および前記目標回転数を算出する、請求項1記載の車両用駆動装置。
  6. 前記制御装置は、前記推定車輪速度に対応して算出された前記目標回転数を、前記電動機の実際の回転数、前記クラッチ締結要求時間および前記電動機の予測応答時間に応じて修正して前記電動機の制御を行なうことにより、前記目標回転数に対する前記電動機の回転数の応答特性が前記クラッチ締結要求時間に依存するような制御系を構成する、請求項1記載の車両用駆動装置。
  7. 前記推定車輪速度に対応して算出された前記目標回転数をMVr、修正された目標回転数をMVr♯、前記電動機の予測応答時間をTmt、前記クラッチ締結要求時間に基づくクラッチ締結要求時定数をTrqc、前記電動機の実際の回転数をMVとすると、
    MVr♯=(Tmt/Trqc)・MVr−(Tmt/Trqc−1)・MV
    に従って求められる前記修正された目標回転数MVr♯を用いて、前記電動機の制御が行なわれる、請求項6記載の車両用駆動装置。
  8. 前記電動機の予測応答時間は、前記電動機の動作条件に応じて求められ、
    前記動作条件は、前記電動機の温度、電流および回転数のうちの少なくとも1つを含む、請求項6記載の車両用駆動装置。
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