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JP2006098936A - 投写型表示装置 - Google Patents

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JP2006098936A
JP2006098936A JP2004287018A JP2004287018A JP2006098936A JP 2006098936 A JP2006098936 A JP 2006098936A JP 2004287018 A JP2004287018 A JP 2004287018A JP 2004287018 A JP2004287018 A JP 2004287018A JP 2006098936 A JP2006098936 A JP 2006098936A
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JP2004287018A
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Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Koichi Sakaguchi
広一 阪口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用いて投写型表示装置を構成する場合、絞りの開口部で光の一部が遮光され、光利用効率が低下するという課題があった。この課題を解決し、明るく、高コントラストな投写型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】主として、放電ランプ10と、導光手段13と、リレーレンズ系14と、空間光変調素子17と、投写レンズ18、とを備えている。投写レンズ18は、光軸に対して偏心した楕円開口の絞り18aを有し、導光手段13は、異なる形状の入射端と出射端を備えている。導光手段13から出射する光の出射角に異方性を持たせ、楕円開口の絞り18aに整合した照明光を供給できるので、光の利用効率が高まり、明るい投写型表示装置を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に空間光変調素子上の光学像を拡大してスクリーン上に投影する投写型表示装置に関するものである。
従来、大画面用の映像機器として各種の空間光変調素子を用いた投写型表示装置が知られている。最近では、DMD(Digital Micro−Mirror Device)のような表示効率の高い反射型の空間光変調素子が注目されている(例えば、特開2000−98272号公報)。
図18は、空間光変調素子としてDMDを用いた投写型表示装置の構成を示す。白色光を放射するランプ180と、ランプ180の放射光を集光する楕円面鏡181(181aは鏡面)と、楕円面鏡181の焦点近傍に配置され、赤、緑、青の三原色光を順次選択的に透過する回転型カラーフィルタ182と、ガラスロッド183と、リレーレンズ系184と、平面ミラー185と、補助レンズ186と、入射光を変調して光学像を形成するDMD187と、DMD187上の光学像をスクリーン(図示せず)上に拡大投影する投写レンズ188から構成されている。
ランプ180は、超高圧水銀ランプやキセノンランプ等が用いられる。これらのランプは、輝度が高く、発光部が比較的小さいため、放射光を効率よく集光することができる。ガラスロッド183は、棒状の光学ガラスであり、照明光の均一性を高めるために用いられている。ガラスロッド183の入射端183aには、比較的、照度むらの大きな集光スポットが形成されるが、入射光を内部で全反射させ、出射端183bに到達させることで、出射端183bでは、明るさ均一性の高い照明光束を得ることができる。リレーレンズ184は、出射端183bをDMD187上に所定の倍率で結像させる。これによって、DMD187には、明るさ均一性の高い照明光束が供給される。
DMD187は、図19(a)に示すように、画素毎に設けられた微小ミラー190を2次元的に配列して構成される。各画素は、その直下に配置されたメモリー素子の静電界作用により、微小ミラー190の傾きを制御し、入射光の反射角度を変化させることによって光変調し、ON/OFF状態を形成する。
図19(b)は、DMD187上の微小ミラー190の動作原理を示す模式図である。DMD187面に対して微小ミラー190が±12度傾く場合について説明する。DMD187面に対して24度傾いた光191が入射すると、微小ミラー190がON(+12度)状態の時、反射光192は投写レンズ193に入射し、スクリーン上に画素が表示される。一方、微小ミラー190がOFF(−12度)状態の時、反射光194は投写レンズ193に入射せず、スクリーン上には画素が表示されない。各画素について、ON/OFFの切り替えを時間的に制御することで、階調表現が可能になる。DMD187上の各ミラー190は、例えば、図19(a)に示すように表示領域の長軸195方向に傾斜する。
DMD187の画像表示に同期させて回転型色フィルタ182を回転することにより、DMD187には赤、緑、青の映像信号に対応した光学像が時分割で形成される。なお、回転型色フィルタ182の中心部には、モーター182aが取り付けられており、モーター182aを回転させることにより、回転型色フィルタ12が回転する。
DMD187上の光学像を投写レンズ188でスクリーン(図示せず)上に拡大投影することにより、フルカラー表示の大画面映像を得ることができる。投写レンズ188は、光軸に対してその開口部が偏心した円形絞り188aを備えている。このように、絞りを偏心させることによって、DMD187の入射光と出射光の成す角、すなわち分離角が大きくなるので、照明光学系を構成する部品(例えば、図18の平面ミラー185)と投写光学系を構成する部品(例えば、投写レンズ188)の物理的な干渉を避けることができる。この方式によれば、1枚のDMD素子で3板式と同等の高解像度なカラー画像が得られる。
特開平11−142780号公報
投写型表示装置は、より小型で、明るい画像を表示できることが望まれている。しかしながら、図18に示した投写型表示装置では、以下のような問題があった。
図18では、光学部品の干渉を避けるために、投写レンズ188の絞り188aを偏心させた例を示したが、この場合、投写レンズ188の瞳を有効利用する為には、絞り188aの開口を楕円形状にする方が好ましい。図20は、絞り188aの開口が円形200の場合と楕円形201の場合の比較を示す。いずれも、偏心量と斜線で示す開口部の面積(有効F値)は同じである。これから明らかなように、同一の偏心量と有効F値に対して必要とされる投写レンズのF値は、円形開口200よりも楕円開口201の方が大きい。すなわち、円形開口200よりも楕円開口201の方が、投写レンズ188の仕様に要求される最大取り込み角は小さくてすむ。それ故、楕円開口の絞りは、投写レンズの小型化、高性能化がし易いといった利点がある。
しかしながら、楕円開口の偏心絞りを用いた場合、従来の構成では絞り形状と照明光の整合性が悪く、光損失が大きくなる、という課題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、偏心絞りを備えた投写レンズを用いて、明るく、高画質な投写型表示装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明の投写型表示装置は、光源と、前記光源から出射する光を集光する集光手段と、前記集光手段で集光された光が入射する導光手段と、前記導光手段から出射する光を集光して照明光を形成するリレー光学系と、前記照明光を変調して映像信号に応じた光学像を形成する空間光変調素子と、前記光学像をスクリーン上に投影する投写手段と、を備え、前記投写手段は、光軸に対して偏心した略楕円形状の開口絞りを有し、前記導光手段は、光の入射端と出射端とが異なる開口形状を有し、前記導光手段の入射端と出射端の形状は、前記照明光における前記絞りの短径方向の集光角が長径方向の集光角よりも小さくなるように定められていることを特徴とするものである。
楕円形状の開口絞りの短径方向、長径方向の開口幅をApS、ApL、導光手段から出射する光の短径方向、長径方向の出射角をθS、θLとすると、以下の式を満足すれば好ましい。
0.8<(ApL×θS)/(ApS×θL)<1.2
また、本発明の他の投写型表示装置は、光源と、前記光源から出射する光を集光する集光手段と、前記集光手段で集光された光が入射する導光手段と、前記導光手段から出射する光を集光して照明光を形成するリレー光学系と、前記照明光を変調して映像信号に応じた光学像を形成する空間光変調素子と、前記光学像をスクリーン上に投影する投写手段と、を備え、前記投写手段は、光軸に対して偏心した略楕円形状の開口絞りを有し、前記導光手段は、光の入射端と出射端とが異なる開口形状を有し、前記集光手段の開口形状は、前記照明光の前記空間光変調素子上における集光角が、前記絞りの短径方向よりも長径方向の集光角よりも小さくなるように定められていることを特徴とするものである。
楕円形状の絞りの短径方向、長径方向の開口幅をApS、ApL、集光手段の短径方向、長径方向の開口幅をES、ELとすると、以下の式を満足すれば好ましい。
0.8<(ApL×ES)/(ApS×EL)<1.2
集光手段は楕円面鏡であれば好ましい。
また、集光手段は放物面鏡と正パワーのレンズから構成されていれば好ましい。
導光手段の入射端又は出射端の近傍に回転型色フィルタを配置すれば好ましい。
導光手段の入射端又は出射端の少なくとも何れか一方に紫外光又は赤外光の少なくとも何れか一方を反射する反射膜が設けられていれば好ましい。
空間光変調素子は反射型のDMD素子であり、微小ミラーの傾斜方向と略同一方向に絞りが偏心していれば好ましい。
絞りの偏心量をD、最大開口半径をRとすると、以下の式を満足すれば好ましい。
D<R/2
以上のように本発明は、投写レンズに開口部が楕円形状の偏心絞りを備え、その絞り形状に整合した照明光を形成できるので、光利用効率が高められる。その結果、投写型表示装置の明るさを向上できる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の投写型表示装置に応用した場合の具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる投写型表示装置の第1の実施の形態を示す構成例である。
図1において、10は光源としての放電ランプ、11は集光手段としての楕円面鏡、13は導光手段としてガラスロッド、14はリレー光学系、17は空間光変調素子としてのDMD、18は投写手段としての投写レンズである。
また、12は回転型カラーフィルタ、15は平面ミラー、16は補助レンズである。
ここで、xyz直交座標を図のように定義すると、図1は、x−z平面に関しての構成を示している。同様に、図2、図3は、x−y平面、y−z平面に関しての構成を示す。
放電ランプ10は、超高圧水銀ランプを用いている。超高圧水銀ランプは、極めて輝度が高く、集光性に優れているので、楕円面鏡11によって効率よく集光することができる。
楕円面鏡11は、第1焦点(短焦点)距離F1=10mm、第2焦点(長焦点)距離F2=120mmである。楕円面鏡11の反射面11aには、例えば、可視光を効率よく反射し、赤外光を透過する誘電体多層膜が形成されており、放電ランプ10から放射される光のうち、可視光成分を効率よく所望の方向に反射する。
放電ランプ10は、電極間に形成される発光部の重心が、およそ楕円面鏡11の第1焦点F1と一致するように配置される。これにより、発光部の大きさに比例した集光スポットが楕円面鏡11の第2焦点F2近傍に形成され、放電ランプ10の放射光を効率よく集光することができる。
楕円面鏡11の第2焦点F2近傍には回転型色フィルタ12が配置されている。回転型色フィルタ12は、例えば、図4に示すように、赤色成分の光を透過する赤フィルタRと、緑色成分の光を透過する緑フィルタGと、青色成分の光を透過する青フィルタBとを円盤状に組み合わせて構成される。
回転型色フィルタ12の中心部には、モーター12aが取り付けられており、モーター12aを回転させることにより、回転型色フィルタ12が回転する。回転型色フィルタ12に白色光が入射すると、時間的に切り替えられた赤、緑、青の光が回転型色フィルタ12から出射する。
回転型色フィルタ12を透過した光は、ガラスロッド13に入射する。ガラスロッドの材料は、最も安価で汎用硝材であるBK7を用いている。図5は、ガラスロッド13の形状を示す概略図である。ガラスロッド13は、入射端13a形状が4mm×4mm、出射端13b形状が7.1mm×4mmであり、異なる端面形状を有している。また、光軸方向の長さは30mmである。出射端13bは、後述するDMD17の有効表示領域とおよそ相似形状である。
以下、ガラスロッド13の具体的な作用について、図6を用いて説明する。
図6は、それぞれ、(a)x−z平面、(b)x−y平面、におけるガラスロッド13の断面図である。ガラスロッド13の入射端から角度θで入射した光線は、ガラスロッド13の内面で全反射を繰り返し、出射端からそれぞれθS、θLの角度で出射する。この時、出射角は、θL>θSの関係が成り立つ。従って、ガラスロッド13の出射端からは、拡がりに異方性のある光が出射する。
ガラスロッド13を出射した光は、リレー光学系14に入射する。リレー光学系14は、3枚の球面レンズで構成されており、ガラスロッド13の出射端13bをDMD17上に所定倍率で結像させる。ガラスロッド13内部では、上述のごとく全反射が繰り返され、出射端13bにおける明るさの均一性は、入射端13aに比べて大幅に改善される。従って、DMD17上には、明るさ均一性の極めて高い照明光を供給することができる。
リレー光学系14を出射した光は、平面ミラー15で反射された後、補助レンズ16を介してDMD17に入射する。DMD17は、入射照明光を変調して、映像信号に応じた光学像を形成する。DMD17上の光学像は、投写レンズ18に入射し、スクリーン上(図示せず)に拡大投影される。
投写レンズ18は、その内部に楕円開口の偏心絞り18aを備えている。図7は、絞り形状の概略図である。最大開口径はD=12mm、偏心量はL=4.6mm、長径方向、及び短径方向の開口寸法はそれぞれ、ApL=22.2mm、ApS=14.8mm、である。ここで、ガラスロッド13の入射端、出射端、及び、長さは、以下の式を満足するように定めればよい。
0.8<(ApL×θS)/(ApS×θL)<1.2(数1)
(数1)を満たすことで、照明光を絞り形状に整合でき、この部分での光損失を抑制することができる。尚、ここでいう照明光とは、DMDで反射されて投写レンズに向かう光、すなわち、投写光を意味する。その結果、光の利用効率が高められ、明るい投写型表示装置を実現することができる。(数1)の上限値を超えると、絞りの開口部に対して、照明光のはみ出し量が大きくなり、光損失が増加するので好ましくない。また、(数1)の下限値を超えると、絞りの開口部に対して、照明光の領域が小さくなり、絞り開口部の無駄が増加するので好ましくない。
上記構成によれば、ガラスロッド13の入出射端面の形状が異なるので、ロッド13端面から出射する光の角度は、異方性を持つ。その異方性と、楕円絞り18aの長径ApL、短径ApSの関係を整合させれば、照明光と絞りの整合性が高まり、光の利用効率が大幅に向上する。以下、その理由について具体的に説明する。
図8は、絞り18aの開口部と照明光の関係(整合性)を説明する為の模式図である。図8(a)は、例えば、図20に示したような従来の投写型表示装置における関係であり、図8(b)は、本実施の形態における関係を示している。これからも明らかなように、従来の構成では、略円形の照明光81に対して絞り開口部82の整合性が悪く、大きな光損失を発生していた。これに対して、本実施の形態では、照明光83と絞り開口部82との整合性が改善され、光損失を大幅に抑制することができる。尚、図8(a)、(b)に示す照明光の形状は一例であり、照明光学系の構成によって多少、異なる。照明光と絞りの整合性を高めることによって、この部分での光損失を抑制し、光の利用効率を高めることができると同時に、不要な光によって引き起こされるゴースト、フレアーの発生が抑制される効果も得られる。
以上のように、本願発明は、楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用い、ガラスロッドの開口形状を適切に設定して、絞り形状に整合した照明光を供給することで光利用効率を高め、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
(実施の形態2)
図9は、本発明にかかる投写型表示装置の第2の実施の形態を示す構成例である。
楕円面鏡91とガラスロッド93以外は図1に示すものと同一である。図9は、x−z平面に関しての構成を示している。同様に、図10、図11は、x−y平面、y−z平面に関しての構成を示す。楕円面鏡91は、その出射開口の形状が、図1では円形であったのに対し、図9では左右にDカットを加えた形状となっている。ガラスロッド93は、入射端と出射端の形状が同一であり、7.1mm×4mmである。すなわち、図1の場合、ガラスロッドの入射端と出射端の形状を適切に設定することで、楕円開口の偏心絞りに整合した照明光を形成した。これに対して、本実施の形態では、図9〜図11に示すように、楕円面鏡91の開口形状を適切に設定することで、ガラスロッド93に入射する光の角度θ1、θ2に異方性を持たせ、x−z、及び、x−y平面内の光線の拡がりを制御して、絞り形状に整合した照明光を形成している。
投写レンズ98は、その内部に楕円形状の偏心絞り98aを備えており、その形状は、図7で示したものと同一である。ここで、楕円面鏡91の開口形状として、長径方向の開口寸法をEL、短径方向の開口寸法をESとすると、以下の式を満足するように設定すればよい。
0.8<(ApL×ES)/(ApS×EL)<1.2(数2)
(数2)を満たすことで、照明光を絞り形状に整合でき、この部分での光損失を抑制することができる。その結果、光の利用効率が高められ、明るい投写型表示装置を実現することができる。(数2)の上限値を超えると、絞りの開口部に対して、照明光のはみ出し量が大きくなり、光損失が増加するので好ましくない。また、(数2)の下限値を超えると、絞りの開口部に対して、照明光の領域が小さくなり、絞り開口部の無駄が増加するので好ましくない。
以上のように、本願発明は、楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用い、楕円面鏡の開口形状を適切に設定して、絞り形状に整合した照明光を供給することで光利用効率を高め、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
(実施の形態3)
図12は、本発明にかかる投写型表示装置の第3の実施の形態を示す構成例である。
集光手段121としての放物面鏡121aと集光レンズ121b以外の構成は、図1に示したものと同一である。図12は、x−z平面に関しての構成を示している。同様に、図13、図14は、x−y平面、y−z平面に関しての構成を示す。
ランプ120の放射光は、放物面鏡121aによって平行光に変換され、集光レンズ121bに入射する。集光レンズ121bは、正パワーの平凸レンズであり、放物面鏡121aから出射する光を回転型カラーフィルタ122の近傍に集光する。
ガラスロッド123は、図1に示したものと同様に、入射端面と出射端面の形状が異なっており、出射端面からは、拡がりに異方性を持った光が出射する。入射端面と出射端面の形状は、上記(数1)を満足するように定められている。それ故、投写レンズ128内に備えられた楕円形状の絞り128aと整合した照明光を供給できるので、光利用効率が高く、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
以上のように、本願発明は、楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用い、ガラスロッドの開口形状を適切に設定して、絞り形状に整合した照明光を供給することで光利用効率を高め、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
(実施の形態4)
図15は、本発明にかかる投写型表示装置の第4の実施の形態を示す構成例である。
集光手段151としての放物面鏡151aと集光レンズ151b、及び、ガラスロッド153以外の構成は、図12に示すものと同一である。図15は、x−z平面に関しての構成を示している。同様に、図16、図17は、x−y平面、y−z平面に関しての構成を示す。本実施例において、放物面鏡151a、及び、集光レンズ151bは、円形ではなく、その左右にDカットが施されている。この時、集光レンズ151bの形状は、上記(数2)を満足するように定められている。それ故、投写レンズ158内に備えられた楕円形状の絞り158aと整合した照明光を供給できるので、光利用効率が高く、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
以上のように、本願発明は、楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用い、集光レンズの開口形状を適切に設定して、絞り形状に整合した照明光を供給することで光利用効率を高め、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現することができる。
尚、本発明の効果を得る構成は、上記実施の形態に限定するものではなく、下記に記載するような形態であってもよい。
空間光変調素子はDMDを用いて説明したが、液晶パネルなど、他の空間光変調素子を用いても良い。また、その形態は透過型/反射型を問わない。
回転型カラーフィルタは、ガラスロッドの入射側に配置した例を示したが、出射側に配置しても良い。
導光手段として、ガラスロッドを用いた例を示したが、これに限定しない。全反射を利用するのではなく、反射ミラーを張り合わせたもの等、光を入射端から出射端に導光するものであれば、所望の効果を得ることができる。
リレー光学系は、枚数や形状など、上記形態に限定しない。
空間光変調素子の近傍に補助レンズを配置した例や、照明光路中に平面ミラーや回転型カラーフィルタを配置した例を示したが、これらの光学要素は本発明の効果を得るために必須の要素でない。
投写レンズの絞りを水平軸方向に偏心した例を示したが、偏心方向はこれに限定されるものではない。また、ガラスロッドのテーパ面や集光手段のDカット面についても、上記実施の形態にて例示したものに限定されるものではない。本発明の主たる目的は、偏心させた略楕円形状の絞りに対して整合性の良い照明光を供給し、光利用効率を高めることにあるので、その実用形態は上記実施の形態に示す以外のものでも良いことはいうまでもない。例えば、楕円絞りの偏心方向が45度方向であれば、これに合わせて集光手段(例えば、楕円面鏡)のDカット面も45度方向に設けるなど、の構成であっても良い。
また、DMDのミラー傾斜方向は水平方向として述べたが、これ以外の方向に傾斜した動作を有するものであっても良い。ミラー傾斜方向に合わせて照明光の入射角や絞りの偏心方向を定め、これに照明光が整合するように集光手段や導光手段の形状を設定すれば、本発明の目的を達成することができる。
上記投写型表示装置をキャビネット内に収め、キャビネットに取り付けられた透過型のスクリーンを介して表示画像を観察できる、背面投写型表示装置のような形態であってもよい。
本発明にかかる投写型表示装置は、楕円開口の偏心絞りを有する投写レンズを用い、絞り形状に整合した照明光を供給することで光利用効率を高められるという効果を有し、明るく、高コントラストな投写型表示装置を実現する上で有用である。
本発明の投写型表示装置の第1の実施形態を示すx−z平面図 本発明の投写型表示装置の第1の実施形態を示すx−y平面図 本発明の投写型表示装置の第1の実施形態を示すy−z平面図 カラーホイールの一例を示す略構成図 ガラスロッドの一例を示す略構成図 ガラスロッドの作用を示す略構成図 楕円型開口絞りの一例を示す略構成図 絞り形状と照明光の関係を説明する模式図 本発明の投写型表示装置の第2の実施形態を示すx−z平面図 本発明の投写型表示装置の第2の実施形態を示すx−y平面図 本発明の投写型表示装置の第2の実施形態を示すy−z平面図 本発明の投写型表示装置の第3の実施形態を示すx−z平面図 本発明の投写型表示装置の第3の実施形態を示すx−y平面図 本発明の投写型表示装置の第3の実施形態を示すy−z平面図 本発明の投写型表示装置の第4の実施形態を示すx−z平面図 本発明の投写型表示装置の第4の実施形態を示すx−y平面図 本発明の投写型表示装置の第4の実施形態を示すy−z平面図 従来の投写型表示装置の構成例を示す略構成図 DMDの動作を説明する模式図 円形開口と楕円開口による差異を説明する模式図
符号の説明
10、90、120、150 光源
11、91、121、151 集光手段
13、93、123、153 導光手段
14、94、124、154 リレー光学系
17、97、127、157 空間光変調素子
18、98、128、158 投写手段

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源から出射する光を集光する集光手段と、
    前記集光手段で集光された光が入射する導光手段と、
    前記導光手段から出射する光を集光して照明光を形成するリレー光学系と、
    前記照明光を変調して映像信号に応じた光学像を形成する空間光変調素子と、
    前記光学像をスクリーン上に投影する投写手段と、を備え、
    前記投写手段は、光軸に対して偏心した略楕円形状の開口絞りを有し、
    前記導光手段は、光の入射端と出射端とが異なる開口形状を有し、
    前記導光手段の入射端と出射端の開口形状は、前記照明光における前記絞りの短径方向の集光角が長径方向の集光角よりも小さくなるように定められていることを特徴とする投写型表示装置。
  2. 光源と、
    前記光源から出射する光を集光する集光手段と、
    前記集光手段で集光された光が入射する導光手段と、
    前記導光手段から出射する光を集光して照明光を形成するリレー光学系と、
    前記照明光を変調して映像信号に応じた光学像を形成する空間光変調素子と、
    前記光学像をスクリーン上に投影する投写手段と、を備え、
    前記投写手段は、光軸に対して偏心した略楕円形状の開口絞りを有し、
    前記導光手段は、光の入射端と出射端とが異なる開口形状を有し、
    前記集光手段の開口形状は、前記照明光における前記絞りの短径方向の集光角が長径方向の集光角よりも小さくなるように定められていることを特徴とする投写型表示装置。
  3. 楕円形状の開口絞りの短径方向、長径方向の開口幅をApS、ApL、導光手段から出射する光の短径方向、長径方向の出射角をθS、θLとすると、以下の式を満足することを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
    0.8<(ApL×θS)/(ApS×θL)<1.2
  4. 楕円形状の絞りの短径方向、長径方向の開口幅をApS、ApL、集光手段の短径方向、長径方向の開口幅をES、ELとすると、以下の式を満足することを特徴とする請求項2記載の投写型表示装置。
    0.8<(ApL×ES)/(ApS×EL)<1.2
  5. 集光手段は楕円面鏡であることを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
  6. 集光手段は放物面鏡と正パワーのレンズからなることを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
  7. 導光手段の入射端又は出射端の近傍に回転型色フィルタを配置することを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
  8. 導光手段の入射端又は出射端の少なくとも何れか一方に紫外光又は赤外光の少なくとも何れか一方を反射する反射膜が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
  9. 空間光変調素子は反射型のDMD素子であり、微小ミラーの傾斜方向と略同一方向に絞りが偏心していることを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
  10. 絞りの偏心量をD、最大開口半径をRとすると、以下の式を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の投写型表示装置。
    D<R/2

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