JP2006093050A - 無電極蛍光ランプ及びこれを具備した照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 経時的な光束の低下を抑制することのできる無電極蛍光ランプを提供すること。
【解決手段】 バルブ1は、例えばガラス材料等の透光性材料を略電球形状に加工したものであり、その内部にはアルゴンやクリプトンなどの希ガス及び水銀が封入されている。バルブ1の内壁面には水銀が放射する紫外線を可視光に変換する蛍光体層6及び蛍光体層6を保護する保護膜(図示しない)が形成されている。蛍光体層6は、第1の蛍光体として略610nmの発光ピークを有する赤色蛍光体のY2O3:Eu(YOX)と、第2の蛍光体として略545nmの発光ピークを有する緑色蛍光体のLaPO4:Ce,Tb(LAP)と、さらに第3の蛍光体として青色蛍光体であるBaMg2Al16O27:Eu(BAM)と、で構成されている。ここで注目すべきは、蛍光体層中に、蛍光体重量比に対して0.6%以上、1.0%未満の範囲でY2O3微粒子を分散させたことである。
【選択図】 図1
【解決手段】 バルブ1は、例えばガラス材料等の透光性材料を略電球形状に加工したものであり、その内部にはアルゴンやクリプトンなどの希ガス及び水銀が封入されている。バルブ1の内壁面には水銀が放射する紫外線を可視光に変換する蛍光体層6及び蛍光体層6を保護する保護膜(図示しない)が形成されている。蛍光体層6は、第1の蛍光体として略610nmの発光ピークを有する赤色蛍光体のY2O3:Eu(YOX)と、第2の蛍光体として略545nmの発光ピークを有する緑色蛍光体のLaPO4:Ce,Tb(LAP)と、さらに第3の蛍光体として青色蛍光体であるBaMg2Al16O27:Eu(BAM)と、で構成されている。ここで注目すべきは、蛍光体層中に、蛍光体重量比に対して0.6%以上、1.0%未満の範囲でY2O3微粒子を分散させたことである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無電極蛍光ランプ及びこれを具備した照明器具に関するものである。
無電極蛍光ランプに関する従来例として、本出願人は、例えば特開平8−306340号公報に示すものを開示している。このものは、透光性バルブ内に放電ガスを封入すると
共に、前記透光性バルブの内壁面に蛍光体層が近接配置された無電極放電ランプに於て、
前記蛍光体層は、ユーロピウム付括バリウム・マグネシウム・アルミネート(BaMg2 Al16O27:Eu)が混入されたものであることを特徴としている。そして、ユーロピウム付括バリウム・マグネシウム・アルミネート(BaMg2 Al16O27:Eu)が混入された蛍光体層を、バルブの内壁に塗布、もしくはバルブの内壁に近接配置すると共に、暗所始動時に、誘導コイルに電流を供給することにより、無電極放電ランプの点灯初期に必要な偶発電子を数多く発生させる。これにより、暗所での始動性を向上可能な無電極放電ランプを提供できるという効果を奏するものである。
共に、前記透光性バルブの内壁面に蛍光体層が近接配置された無電極放電ランプに於て、
前記蛍光体層は、ユーロピウム付括バリウム・マグネシウム・アルミネート(BaMg2 Al16O27:Eu)が混入されたものであることを特徴としている。そして、ユーロピウム付括バリウム・マグネシウム・アルミネート(BaMg2 Al16O27:Eu)が混入された蛍光体層を、バルブの内壁に塗布、もしくはバルブの内壁に近接配置すると共に、暗所始動時に、誘導コイルに電流を供給することにより、無電極放電ランプの点灯初期に必要な偶発電子を数多く発生させる。これにより、暗所での始動性を向上可能な無電極放電ランプを提供できるという効果を奏するものである。
ところで、無電極蛍光ランプでは、蛍光体粉末に加えて蛍光体同士を結着させる結着剤といわれる無機酸化物微粒子が少量分散される。そしてこの結着剤には、通常Al2O3(アルミナ)微粒子が用いられている。
特開平8−306340号公報
上述のように、無電極蛍光ランプでは、通常蛍光体粉末に加えてAl2O3(アルミナ)微粒子からなる結着剤が少量添加される。しかしながら、例えば蛍光体重量に対するAl2O3(アルミナ)微粒子の結着剤添加量を10%とすると、100時間点灯時には、0時間点灯時に比して約10%も光束が減少することがあり、このような光束の経時的な低下を抑制する余地があった。
本発明は、このような課題を鑑みてなしたものであって、その目的とするところは、より経時的な光束の低下を抑制することのできる無電極蛍光ランプを提供することにある。
請求項1に係る発明は、透光性のバルブ内に放電ガスが封入されるとともにバルブ内面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層中に、蛍光体重量比に対して0.6%以上、1.0%未満の範囲でY2O3微粒子を分散させたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の無電極蛍光ランプを照明器具に具備するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、透光性のバルブ内に放電ガスが封入されるとともにバルブ内面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層中にY2O3微粒子を分散させたことにより、経時的な光束の低下を抑制することが可能となる。
本実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本実施形態の無電極蛍光ランプ及びカプラの断面図である。図2は、結着剤添加量と光束維持率との関係を示すグラフである。
図1に示す無電極蛍光ランプ100は、内部に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層6が形成されたバルブ1を備えている。そしてバルブ1は、コア2に巻回されてバルブ1に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3及びコア2が発生する熱を放熱する熱伝導体4を備えるカプラ5に装着されている。
以下、具体的に説明する。バルブ1は、例えばガラス材料等の透光性材料を略電球形状に加工したものであり、その内部にはアルゴンやクリプトンなどの希ガス及び水銀が封入されている。バルブ1の内壁面には水銀が放射する紫外線を可視光に変換する蛍光体層6及び蛍光体層6を保護する保護膜(図示しない)が形成されている。バルブ1の根元部分にはバルブ1の内部に向かって窪んだくぼみ部7が形成されており、くぼみ部7の底からはバルブの根元に向かって延びる排気管8が設けられている。また、バルブ1の下部にはバルブ1をカプラ5に固定するための口金9が取付られている。
蛍光体層6は、第1の蛍光体として略610nmの発光ピークを有する赤色蛍光体のY2O3:Eu(通称YOX)と、第2の蛍光体として略545nmの発光ピークを有する緑色蛍光体のLaPO4:Ce,Tb(通称LAP)と、さらに第3の蛍光体として青色蛍光体であるBaMg2Al16O27:Eu(通称BAM)と、で構成されている。ここで注目すべきは、蛍光体層中に結着剤としてY2O3(イットリア)微粒子を分散させたことである。Y2O3微粒子は、平均粒径1nm〜100nmの範囲のものが望ましく、本実施形態においては、平均粒径20nmのY2O3微粒子を上記各蛍光体粒子の間に分散させている。Y2O3 を微粒子としているのは、一般にY2O3は波長300nm以上の光は透過するが、300nm以下の光は吸収又は反射するため、例えばY2O3を層状にすると、水銀が放射する254nmの光が蛍光体粒子にまで届かず、蛍光体の発光が阻害されることによる。なお、蛍光体層6は、上記蛍光体、結着剤及びニトロセルロースを酢酸ブチル溶液中に分散させて懸濁液を作成し、バルブ1の内面に塗布後、乾燥、焼成することにより形成される。
カプラ5は、無電極蛍光ランプ100と点灯回路(図示しない)とを電気的に結合するもので、コア2に巻回されてバルブ1内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3及びコア2が発生する熱を放熱しつつ保持する熱伝導体4を備える。熱伝導体4は、アルミ等の良好な熱伝導率を有する金属を用いて略円筒形に形成され、その一端は安定性を高めるため、径方向に広がっている。熱伝導体4は、バルブ1のくぼみ部7内に挿入されており、その内部には排気管8が挿通している。熱伝導体4の側面には、誘導コイル3が発生する磁束を通すコア2が取付けられている。コア2は、高周波磁気特性の良好なMn−Znフェライト材料を略円筒状に加工したものである。コア2の外側面には、点灯回路(図示はしない)から高周波電流が通電されてバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3が絶縁層を介して巻回されている。そして、以上に述べた無電極蛍光ランプ100は、例えば図示しない開口を有する略回転楕円形の反射部内に設置され、無電極蛍光ランプ100を点灯する点灯回路と共に照明器具を構成する。
以上の構成において、誘導コイル3に100kHz〜MHzオーダの周波数の高周波電流を流すことによりコア2から磁束が発生すると、高周波電磁界が発生して無電極放電ランプ100が点灯する。無電極放電ランプ100の管壁負荷は例えば100mW/cm2
であり、特に誘導コイル3の近傍は磁束密度が高く管壁負荷が高くなる。無電極放電ランプ100を点灯させると、点灯時間の経過と共に蛍光体が劣化して光束が次第に低下するが、管壁負荷が高くなる部分では特に蛍光体の劣化が大きくなる。
であり、特に誘導コイル3の近傍は磁束密度が高く管壁負荷が高くなる。無電極放電ランプ100を点灯させると、点灯時間の経過と共に蛍光体が劣化して光束が次第に低下するが、管壁負荷が高くなる部分では特に蛍光体の劣化が大きくなる。
図2は、結着剤添加量と光束維持率との関係を示すものである。図2の横軸は蛍光体重量に対する結着剤の割合を示し、縦軸は点灯0時間時の光束を点灯100時間の光束で除した光束維持率を示している。すなわち、縦軸の値が大きいほど経時的な光束の劣化が大きくなるのである。また、図2には、Y2O3微粒子(平均粒径20nm)のデータをプロットするとともに、比較としてAl2O3微粒子(平均粒径13nm)のデータをプロットしている。図2に示すようにY2O3微粒子の添加量が、蛍光体重量比に対して0.6%よりも小さい場合においては、Al2O3微粒子の光束維持率の方がY2O3微粒子の光束維持率よりも低くなっている(Al2O3微粒子の方が光束の経時的な低下が小さい)。また、Y2O3微粒子の添加量を、蛍光体重量比に対して0.6%以上とすると、その関係は逆転し、Al2O3微粒子の光束維持率の方がY2O3微粒子の光束維持率よりも高くなる(Y2O3微粒子の方が光束の経時的な低下が小さい)。但し、Y2O3微粒子の添加量を1.0%以上にした場合には、Al2O3微粒子(添加量0.5%)を用いた場合に比べて初期の光束が5%以上低下するため、Y2O3微粒子の添加量を1.0%未満とすることが望ましい。以上の結果により、Y2O3微粒子は、蛍光体同士を結着させるという本来の効果以外に、蛍光体粒子を水銀や紫外線などから守るバリア効果を有すると推測され、経時的な光束の低下をより抑制することが可能となる。
1 バルブ
2 コア
3 誘導コイル
4 熱伝導体
5 カプラ
6 蛍光体層
7 くぼみ部
8 排気管
9 口金
2 コア
3 誘導コイル
4 熱伝導体
5 カプラ
6 蛍光体層
7 くぼみ部
8 排気管
9 口金
Claims (2)
- 透光性のバルブ内に放電ガスが封入されるとともにバルブ内面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層中に、蛍光体重量比に対して0.6%以上、1.0%未満の範囲でY2O3微粒子を分散させたことを特徴とする無電極蛍光ランプ。
- 前記請求項1に記載の無電極蛍光ランプを備える照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004280510A JP2006093050A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 無電極蛍光ランプ及びこれを具備した照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004280510A JP2006093050A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 無電極蛍光ランプ及びこれを具備した照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006093050A true JP2006093050A (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=36233820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004280510A Pending JP2006093050A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 無電極蛍光ランプ及びこれを具備した照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006093050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008210538A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 無電極放電ランプ及びそれを備えた照明器具 |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004280510A patent/JP2006093050A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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