JP2005339968A - 無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 管壁負荷の高い無電極蛍光ランプにおいても、高い平均演色評価数を得ることのできる無電極蛍光ランプを提供すること。
【解決手段】 透光性のバルブ内に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、蛍光体層は、略610nmの発光ピークを有する第1の蛍光体と、略545nmの発光ピークを有する第2の蛍光体と、BaMg2Al16O27:Eu,Mnの組成から成る第3の蛍光体と、を含み、蛍光体層における第3の蛍光体の混合百分重量を8%以上14.5%以下とした。
【選択図】 図4
【解決手段】 透光性のバルブ内に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、蛍光体層は、略610nmの発光ピークを有する第1の蛍光体と、略545nmの発光ピークを有する第2の蛍光体と、BaMg2Al16O27:Eu,Mnの組成から成る第3の蛍光体と、を含み、蛍光体層における第3の蛍光体の混合百分重量を8%以上14.5%以下とした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置に関するものである。
1990年に実用化が達成された無電極蛍光ランプは、従来の蛍光ランプとは異なり、ランプ内部に消耗部材である電極を有さないため、長寿命が最大の特長である。そのため、これまでは、ランプ交換の困難な高層ビル外壁や橋梁のイルミネーション用途として、主に屋外照明分野で普及が図られてきた。しかし、近年の一層の省エネが叫ばれる中、住宅照明など、一般照明用途として屋内照明分野にも普及しつつある。
蛍光ランプ用蛍光体としては、ハロ燐酸カルシウム蛍光体と希土類3波長蛍光体がある。無電極蛍光ランプは、一般の蛍光ランプのように、電極を介して電力を供給するような制約がないため、比較的、高密度の電力を投入できるのも特長であるため、高管壁負荷で点灯されることが多い。このような用途では、ハロ燐酸カルシウム蛍光体は劣化が大きいため、希土類3波長蛍光体が用いられる。希土類3波長蛍光体を用いた従来例としては、例えば、特許文献1(特許第02692470号)に示されるものがある。このものには、赤色蛍光体としてY2O3:Eu(略称YOX)、緑色蛍光体としてLaPO4:Ce,Tb(略称LAP)または(CeTb)MgAl11O19(略称CAT)、さらに青色蛍光体としてBaMg2Al16O27:Eu(略称BAM)または(SrCaBa)5(PO4)3Cl:Eu(略称SCA)を用いたものが示されている。
特許第02692470号
ところで、一般の蛍光ランプでは、希土類3波長蛍光体を用いた場合、演色性の指標である平均演色評価数(Ra)は80以上と高い値が得られる。しかし、理由は今のところ明らかではないが、管壁負荷(ランプ入力電力をランプの発光面積(蛍光体被膜を形成した部分の面積)で除した値、すなわち単位発光面積当たりのランプ電力)の高い無電極蛍光ランプでは、上記従来例で示される蛍光体を用いた場合、平均演色評価数(Ra)は例えば72〜73程度の低い値しか得られない場合がある。すなわち、管壁負荷の高いランプほど、平均演色評価数を改善する余地がある。特に、屋外照明用途では演色性があまり重視されないが、住宅照明などの屋内照明用途では、この高演色性が一層重視される。
本発明は、このような課題を鑑みてなしたものであって、その目的とするところは、管壁負荷の高い無電極蛍光ランプにおいても、高い平均演色評価数を得ることのできる無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、透光性のバルブ内に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、蛍光体層は、略610nmの発光ピークを有する第1の蛍光体と、略545nmの発光ピークを有する第2の蛍光体と、BaMg2Al16O27:Eu,Mnの組成から成る第3の蛍光体と、を含み、蛍光体層における第3の蛍光体の混合百分重量を8%以上14.5%以下としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の無電極蛍光ランプを照明装置に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、バルブ内壁に設けた蛍光体層を、略610nmの発光ピークを有する第1の蛍光体と、略545nmの発光ピークを有する第2の蛍光体と、BaMg2Al16O27:Eu,Mnの組成から成る第3の蛍光体と、で構成し、蛍光体層における第3の蛍光体の混合百分重量率を8%〜14.5%としたことにより、略515nm付近のスペクトル強度が増加し、これにより、平均演色評価数(Ra)を向上させることができる。
本実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の無電極蛍光ランプ及びカプラの断面図である。図2は、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(略称BAM:Mn)及びBaMg2Al16O27:Eu(BAM)の発光スペクトルを示す図である。図3は、無電極蛍光ランプの発光スペクトルを示す図である。図4は、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)蛍光体の混合重量百分重量率に対する平均演色評価数(Ra)の変化を示す図である。
本実施形態の無電極蛍光ランプ100は、図1に示すように内部に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層6が形成されたバルブ1で形成されている。そしてバルブ1は、コア2に巻回されてバルブ1に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3及びコア2が発生する熱を放熱する熱伝導体4を備えるカプラ5に装着されて照明装置を構成している。
具体的には、バルブ1は、例えばガラス材料等の透光性材料を略電球形状に加工したものであり、その内部にはアルゴンやクリプトンなどの希ガス及び水銀が封入されている。バルブ1の内壁面には水銀が放射する紫外線を可視光に変換する蛍光体層6及び蛍光体層6を保護する保護膜(図示しない)が形成されている。バルブ1の根元部分にはバルブ1の内部に向かって窪んだくぼみ部7が形成されており、くぼみ部7の底からはバルブの根元に向かって延びる排気管8が設けられている。また、バルブ1の下部にはバルブ1をカプラ5に固定するための口金9が取付られている。
ここで蛍光体層6は、第1の蛍光体として略610nmの発光ピークを有する赤色蛍光体のY2O3:Eu(YOX)と、第2の蛍光体として略545nmの発光ピークを有する緑色蛍光体のLaPO4:Ce,Tb(LAP)と、さらに第3の蛍光体として青色蛍光体であるBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)と、で構成されている。すなわち、従来より用いられている青色蛍光体のBaMg2Al16O27:Eu(BAM)に替えてBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)を用いているのである。図2は、BaMg2Al16O27:Eu (BAM)及びBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の蛍光体の発光スペクトルを示すもので、横軸は蛍光体の発光波長を、縦軸は発光強度(相対値)を表している。図2より、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)においては、BaMg2Al16O27:Eu (BAM)で見られた約450nmの発光ピークに加えて、約515nmの発光ピークを併せ持つことが分かる。なお、この蛍光体層6は、上記蛍光体を結着剤と共に、ニトロセルロースを溶解した酢酸ブチル溶液中に分散した懸濁液を作成し、バルブ1の内面に塗布後、乾燥、焼成して形成する。
以上に示した無電極蛍光ランプ100は、図1に示すようにカプラ5に装着される。カプラ5は、無電極蛍光ランプ100と点灯回路(図示しない)とを電気的に結合するもので、コア2に巻回されてバルブ1内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3及びコア2が発生する熱を放熱しつつ保持する熱伝導体4を備える。熱伝導体4は、アルミ等の良好な熱伝導率を有する金属を用いて略円筒形に形成され、その一端は安定性を高めるため、径方向に広がっている。熱伝導体4は、バルブ1のくぼみ部7内に挿入されており、その内部には排気管8が挿通している。熱伝導体4の側面には、誘導コイル3が発生する磁束を通すコア2が取付けられている。コア2は、高周波磁気特性の良好なMn−Znフェライト材料を略円筒状に加工したものである。コア2の外側面には、点灯回路(図示はしない)から高周波電流が通電されてバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル3が絶縁層を介して巻回されている。
以上の構成において、誘導コイル3に100kHz〜MHzオーダの周波数の高周波電流を流すことによりコア2から磁束が発生すると、高周波電磁界が発生して無電極放電ランプ100が点灯する。ここで、誘導コイル3の近傍は磁束密度が高くなるため、特に管壁負荷が高くなる。
無電極蛍光ランプ100が点灯すると、図3に示す発光スペクトルが得られる。図3の横軸は無電極蛍光ランプ100の発光波長を、縦軸は相対的な発光強度を示している。図3に示すように、発光波長515nm近傍では、BaMg2Al16O27:Eu(BAM)の発光スペクトルに比してBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の発光スペクトルの強度が大きくなっていることが分かる。また、図4は、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の混合重量百分率に対する平均演色評価数の変化例を示したものである。ここで、蛍光体層は、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)以外にY2O3:Eu(YOX)、LaPO4:Ce,Tb(LAP)を含んでいる。ここで、Y2O3:Eu(YOX)の比率は54.5%である。そして、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の比率を変える場合には、Y2O3:Eu(YOX)の比率を54.5%で固定し、LaPO4:Ce,Tb(LAP)の比率を変化させる。各蛍光体の比率が、Y2O3:Eu(YOX):LaPO4:Ce,Tb(LAP):BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)=54.5:41.0:4.5の場合には、平均演色評価数は72.4と低いが、YOXの混合重量百分率(54.5%)は変えずに、LAPの比率を減少させてBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の混合重量百分率を増加させると、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の増加に伴って、ほぼリニアに平均演色評価数(Ra)が向上することがわかる。BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の混合百分重量が8%未満では、従来から用いているBaMg2Al16O27:Eu(BAM)を用いた場合の平均演色評価数(Ra)と同程度になるが、さらにBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の混合重量百分率を増加させると、平均演色評価数が向上し、その値が約14.5%を超えると平均演色評価数(Ra)は飽和する。但し、BaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)の増加分の全部または一部相当分をY2O3:Eu (YOX)から減少させても、平均演色評価数(Ra)の向上は見られない。
以上に示したように、蛍光体層6に青色蛍光体として混合百分重量率の8%以上14.5%以下のBaMg2Al16O27:Eu,Mn(BAM:Mn)を用いた為、略515nm付近(青緑色)の発光が増加し、これにより平均演色評価数を高めることができるのである。
1 バルブ
2 コア
3 誘導コイル
4 熱伝導体
5 カプラ
6 蛍光体層
7 くぼみ部
8 排気管
9 口金
100 無電極蛍光ランプ
2 コア
3 誘導コイル
4 熱伝導体
5 カプラ
6 蛍光体層
7 くぼみ部
8 排気管
9 口金
100 無電極蛍光ランプ
Claims (2)
- 透光性のバルブ内に放電ガスが封入されると共に内壁面に蛍光体層が形成された無電極蛍光ランプにおいて、蛍光体層は、略610nmの発光ピークを有する第1の蛍光体と、略545nmの発光ピークを有する第2の蛍光体と、BaMg2Al16O27:Eu,Mnの組成から成る第3の蛍光体と、を含み、蛍光体層における第3の蛍光体の混合百分重量を8%以上14.5%以下としたことを特徴とする無電極蛍光ランプ。
- 請求項1記載の無電極蛍光ランプを具備する照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156662A JP2005339968A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156662A JP2005339968A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005339968A true JP2005339968A (ja) | 2005-12-08 |
Family
ID=35493292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004156662A Pending JP2005339968A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 無電極蛍光ランプ及びこれを用いた照明装置 |
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JP (1) | JP2005339968A (ja) |
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2004
- 2004-05-26 JP JP2004156662A patent/JP2005339968A/ja active Pending
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