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JP2006072175A - 液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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JP2006072175A
JP2006072175A JP2004258008A JP2004258008A JP2006072175A JP 2006072175 A JP2006072175 A JP 2006072175A JP 2004258008 A JP2004258008 A JP 2004258008A JP 2004258008 A JP2004258008 A JP 2004258008A JP 2006072175 A JP2006072175 A JP 2006072175A
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Toshihiro Otake
俊裕 大竹
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Kimitaka Kamijo
公高 上條
Keiji Takizawa
圭二 瀧澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】
簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長の違いなどから生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることができる液晶表示装置、その液晶表示装置の製造方法及びその液晶表示装置を用いた電子機器を提供すること。
【解決手段】
成膜された第1感光性材料である着色層形成用の感光性樹脂35を、透過領域Cで液晶側に突出させることで、透過領域Cでの厚さが反射領域Dでの厚さより厚くなるように、第1ハーフトーンマスク36を用いて露光することとしたので、例えば透過領域Cでの感光性樹脂35には反射領域Dでの感光性樹脂35より多くの光を照射させることができる一方、反射領域Dでの感光性樹脂35にも必要な量の光を照射することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機に用いられる液晶表示装置、その液晶表示装置の製造方法及びその液晶表示装置を用いた電子機器に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として液晶表示装置等があり、その液晶表示装置の光源として自然光やバックライト等を用いた反射半透過型等の液晶表示装置がある。
また、例えば反射半透過型の液晶表示装置では表示画面への写り込みが生じることがあり、これを防ぐために外光を散乱させるための凹凸状の反射面を設けることが行われていたが、当該凹凸状の反射面の形成が必ずしもランダムに形成されておらず、反射半透過型等の液晶表示装置の表示品位としては不十分であった。
そこで、当該凹凸状の反射面の形状をよりランダムにしかも容易に形成し液晶表示装置の表示品位を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。) 。
特開2003−75987号公報(段落[0007]から[0037]、図13)。
しかしながら上述の方法により凹凸状の反射面の形状をよりランダムにし液晶表示装置の表示品位を向上させることは可能になったが、一方で反射型表示での液晶パネル中の光路長と透過型表示での液晶パネル中の光路長の相違等から生じる表示上の色再現性のむら、表示品位の低下という問題があり、その光路長差を改善するカラーフィルタ層やオーバーコート層の構造及び製造工程も考えられるが、その際の製造工程が複雑となりコスト高となるといった問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長の違いなどから生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることができる液晶表示装置、その液晶表示装置の製造方法及びその液晶表示装置を用いた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る液晶表示装置の製造方法は、複数の画素と、当該画素内に設けられた光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、液晶を間に保持し相対向する一対の基板と、前記一対の基板のいずれか一方の基板に形成された反射膜とを備えた液晶表示装置の製造方法において、前記一対の基板のいずれか一方の基板で、前記反射領域及び前記透過領域に、着色された第1感光性材料を成膜する工程と、前記成膜された第1感光性材料を、前記透過領域で前記液晶側に突出させることで、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、第1ハーフトーンマスクを用いて露光する工程と、前記露光された第1感光性材料を現像し、着色層を形成する工程とを具備することを特徴とする。
ここで、「透過領域」とは例えば反射膜中に形成された開口部をいい、「ハーフトーンマスク」とは露光する際のマスクであり、例えば該マスク内に露光用の光源からの光を透過(遮蔽)する量が異なる領域を有するものをいう。また、「第1感光性材料」とは例えば感光性着色材を分散させたような感光性樹脂等をいう。
本発明は、成膜された第1感光性材料を、透過領域で液晶側に突出させることで、透過領域での厚さが反射領域での厚さより厚くなるように、第1ハーフトーンマスクを用いて露光することとしたので、例えば透過領域での第1感光性材料には反射領域での第1感光性材料より多くの光を照射させることができる一方、反射領域での第1感光性材料にも必要な量の光を照射することができる。
これにより、従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で反射領域には透過領域と比較して厚さの薄い着色層を形成し、透過領域には反射領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させた着色層を形成でき、製造工程を少なくさせることが可能となる。
更に着色層を透過領域で液晶側に突出させ、該透過領域での厚さが反射領域での厚さより厚くなるように形成したので、同一の色材で反射光と透過光との色再現性を同じにできる。
本発明の一の形態によれば、前記一対の基板のいずれか一方の基板に、第2感光性材料を成膜する工程と、前記反射領域での厚さを前記透過領域での厚さより厚くするために、前記反射領域で前記液晶側に突出するように、前記成膜された第2感光性材料を第2ハーフトーンマスクを用いて露光する工程と、前記露光された第2感光性材料を現像し、マルチギャップ層を形成する工程とを更に具備することを特徴とする。これにより、例えば反射領域での第2感光性材料には透過領域での第2感光性材料より多くの光を照射することができる一方、透過領域での第2感光性材料にも必要な量の光を照射することができるので、従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で透過領域には反射領域と比較して厚さの薄いマルチギャップ層を形成し、反射領域には透過領域と比較して厚さが厚く、かつ、液晶側に突出させたマルチギャップ層を形成することが可能となる。また、製造工程を少なくさせコストの低減が図れる。ここで、「マルチギャップ層」とは透過領域での液晶層の厚さが反射領域での液晶層の厚さより厚くなるように形成された層をいう。
本発明の一の形態によれば、前記透過領域は前記反射膜が設けられていない領域であり、前記第1感光性材料を成膜する工程においては、前記第1感光性材料を前記反射膜上及び前記反射膜が設けられていない領域内に成膜し、前記第2感光性材料を成膜する工程においては、前記着色層上に前記第2感光性材料を成膜することを特徴とする。これにより、反射領域での液晶層の光路長と透過領域での着色層の突出による液晶層の光路長との差を、マルチギャップ層の厚さの違いにより解消することができ、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防ぐと共に、製造工程をより少なくさせることが可能となる。
本発明の一の形態によれば、前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ネガ材であり、前記第1ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、前記第2ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されていることを特徴とする。これにより、第1ハーフトーンマスクを用いて従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で、反射領域には透過領域と比較して厚さの薄い着色層を形成し、透過領域には反射領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させて着色層を形成できるので、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
同じく、マルチギャップ層の形成も従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で透過領域には、反射領域と比較して厚さの薄いマルチギャップ層を形成し、反射領域には透過領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させて形成でき、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
本発明の一の形態によれば、前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ポジ材であり、前記第1ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、前記第2ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されていることを特徴とする。これにより、第1ハーフトーンマスクを用いて従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で、反射領域には透過領域と比較して厚さの薄い着色層を形成し、透過領域には反射領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させて着色層を形成でき、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
同じく、マルチギャップ層の形成も従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で透過領域には、反射領域と比較して厚さの薄いマルチギャップ層を形成し、反射領域には透過領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させて形成でき、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
本発明の一の形態によれば、前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ネガ材及びポジ材であり、前記第1ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、前記第2ハーフトーンマスクは、該第1ハーフトーンマスクと同じ形状であることを特徴とする。これにより、着色層の形成とマルチギャップ層の形成とで同じ形状のハーフトーンマスクを用いることが可能となり製造コストの低減を更に図ることができる。ここで、「第1ハーフトーンマスクと同じ形状」とは、第1ハーフトーンマスク自体であることも含む意味である。
本発明の一の形態によれば、前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ポジ材及びネガ材であり、前記第1ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、前記第2ハーフトーンマスクは、前記第1ハーフトーンマスクと同じ形状であることを特徴とする。これにより、着色層の形成とマルチギャップ層の形成とで同じ形状のハーフトーンマスクを用いることが可能となり製造コストの低減を更に図ることができる。また、感光性材料の多様性により対応できることとなる。ここで、「第1ハーフトーンマスクと同じ形状」とは、第1ハーフトーンマスク自体であることも含む意味である。
本発明の一の形態によれば、前記第1ハーフトーンマスク及び第2ハーフトーンマスクによる露光工程の少なくともいずれか一方の露光工程で、該露光用の光源の露光量を調整することを特徴とする。これにより、例えばポジ材を露光する完全露光領域を有するハーフトーンマスクであっても、該露光用の光源の露光量を調整することによってその完全露光領域にも厚さの薄い着色層やマルチギャップ層を形成することができる。
本発明の他の観点に係る液晶表示装置の製造方法は、複数の画素と、当該画素内に設けられた光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、液晶を間に保持し相対向する一対の基板と、前記一対の基板のいずれか一方の基板に形成された反射膜とを備えた液晶表示装置の製造方法において、前記一対の基板のいずれか一方の基板で、前記反射領域及び前記透過領域に、着色された第1感光性材料を成膜する工程と、前記透過領域で前記液晶側に突出させることで、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、前記成膜された第1感光性材料を複数種類のマスクを用いて多重露光する工程と、前記露光された第1感光性材料を現像し、着色層を形成する工程とを備え、前記複数種類のマスクは、前記透過領域に対応する領域とその他の領域に対応する領域とで、遮光量が異なるように形成されているマスクと、前記透過領域及び前記反射領域に対応する領域とその他の領域に対応する領域とで、遮光量が異なるように形成されているマスクとを含むことを特徴とする。
本発明は、透過領域で液晶側に突出させることで、透過領域での厚さが反射領域での厚さより厚くなるように、成膜された第1感光性材料を複数種類のマスクを用いて多重露光することとしたので、従来二回の塗布及び現像工程が必要であったものを一回の塗布及び現像工程で、反射領域には透過領域と比較して厚さの薄い着色層を形成し、透過領域には反射領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させて着色層を形成でき、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
尚、同様にマルチギャップ層を形成すれば、従来二回の塗布及び現像工程が必要であったものを一回の塗布及び現像工程で、透過領域には、反射領域と比較して厚さの薄いマルチギャップ層を形成し、反射領域には透過領域と比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させたマルチギャップ層を形成でき、製造工程を少なくさせながら色むら等の防止を図ることが可能となる。
本発明の他の観点に係る液晶表示装置は、複数の画素を備えた液晶表示装置において、液晶を間に保持し、相対向する一対の基板と、前記画素内に設けられた、光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、前記一対の基板のいずれか一方の基板において、前記反射領域に設けられた反射膜と、前記一対の基板のいずれか一方の基板において、前記反射領域及び前記透過領域に設けられ、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、前記透過領域で前記液晶側に突出して形成された着色層と、前記着色層上の前記液晶側において、前記反射領域及び前記透過領域に設けられ、前記反射領域での厚さが前記透過領域での厚さより厚くなるように、前記反射領域で前記液晶側に突出して形成されたマルチギャップ層とを備えることを特徴とする。
本発明は、透過領域での厚さが反射領域での厚さより厚くなるように、透過領域で液晶側に突出して着色層を反射領域及び透過領域に形成したので、同一の色材で反射光と透過光との色再現性を同じにできる。
また、該着色層の上に配置されたマルチギャップ層を反射領域で液晶側に突出させ、該反射領域での厚さが透過領域での厚さより厚くなるように形成することとしたので、反射領域での液晶の光路長と透過領域での着色層の突出による液晶の光路長との差を、該マルチギャップ層の厚さの違いにより解消することができ、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることが可能となる。
本発明の他の観点に係る電子機器は、上述の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
本発明は、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることができる液晶表示装置を備えるので、容易に電子機器の性能の信頼性を高めることができる。
以下、本発明に実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては、液晶表示装置の例として反射半透過型でニ端子型スイッチング素子であるTFD(薄膜ダイオード)を用いたアクティブマトリックス方式の液晶表示装置及びその液晶表示装置を用いた電子機器について説明するがこれに限られるものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置を構成する液晶パネルの概略斜視図、図2は液晶パネルの対向基板側の概略平面図及び図3は図2におけるA−A線及びB−B線の概略断面図である。
(液晶表示装置の構成)
液晶表示装置1は、例えば図1及び図3に示すように液晶パネル2と、当該液晶パネル2に光を射出する照明装置3及び該液晶パネル2に接続された図示しない回路基板やその他の付帯機構が必要に応じて付設される。
液晶パネル2は、図1、図2及び図3に示すように相対向する一対の基板であるカラーフィルタ基板4及び対向基板5と、該カラーフィルタ基板4及び対向基板5がシール材(図示しない)を介して貼り合わされ両基板の間隙に封入された例えばSTN(Super Twisted Nematic)型の液晶である液晶層6とを有する。
ここで、カラーフィルタ基板4は、ガラス板又は合成樹脂板等から形成された透明な液晶表示装置用の基板である第1基板7を其体とし、対向基板5はカラーフィルタ基板4に対向し、ガラス板又は合成樹脂板等から形成された透明な液晶表示装置用の基板である第2基板8を其体とする。また、第1基板7の液晶層6と反対側には位相差板9及び偏光板10が配置され、第2基板8の液晶層6と反対側には同様に位相差板11及び偏光板12が配置されている。
カラーフィルタ基板4は、図1及び図3に示すように第1基板7の液晶層側の表面に下地層13が形成され、その下地層13の表面には後述する光の透過領域である開口部を有する反射膜14及び光を遮蔽する光遮蔽層15が形成されている。また、該開口部を含めた反射膜14の液晶層側には着色層16が光遮蔽層15で区切られる領域に形成されている。この結果、開口部では着色層16が直接下地層13の上に積層されることとなる。
また、カラーフィルタ基板4は該着色層16及び光遮蔽層15の表面を覆うマルチギャップ層17が形成されており、更にマルチギャップ層17の液晶層側にはITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体からなる走査電極18が形成されている。また、その走査電極18の液晶層側には、例えばポリイミド樹脂等からなる配向膜19が形成されている。
下地層13は樹脂材料からなり、その表面には細かい凹凸が形成されている。これにより、透過光等を散乱することができ、表示された画面の像が見にくくなるという問題を解消できる。
更に反射膜14は、例えばアルミニウムや銀等の単体金属膜であって、下地層13の表面の凹凸により反射膜14の表面にも細かい凹凸が反映される。これにより、反射膜14によって反射された反射光も散乱させることができ、表示された画面への映り込み等により見難くなる等という問題を解消できる。
反射膜14は、例えば図2及び図3に示すように一画素を構成する夫々の色のサブ画素の略中央に当該反射膜14により下地層13が覆われていない略矩形状の開口部20が形成されており、この開口部20の領域が透過領域Cとなる。また、図2及び図3に示すように該開口部20の周囲は反射膜14により外部から入射した光を反射させる反射領域Dが形成されている。これにより、後述するバックライト等の第1基板7から入射した光が透過領域Cから液晶層6へ透過できると共に、反射領域Dにより外部光を反射させることができる。
なお、開口部20はこの例に限られるものではなく、例えば円孔或は複数更には略中央でなくてもよい。これにより、種々多様な液晶表示装置1で、最も良い表示品位を提供できる。さらに、開口された形状でなくとも、単に反射膜が設けられていない領域であれば良い。
また、着色層16は例えば顔料又は染料等の着色材を含むネガ型の感光性樹脂を塗布し、フォトリソグラフィ法によって、透過領域C及びその透過領域の周りの反射領域Dを覆うように形成された原色フィルタであって例えばR(赤)16R、G(緑)16G、B(青)16B等の三色のいずれかで構成されている。
更に着色層16は、例えば図3に示すように光を透過させる透過領域Cでの着色層表面が反射領域Dでの着色層表面より液晶層側に突出し、該透過領域Cでの厚さEが反射領域Dでの厚さFより厚く(E>F)なるように形成されており、透過領域Cでの光路長と反射領域Dでの光路長とを略同様にできる。
また、着色層16の配列パターンとして図1及び図2ではストライプ配列を採用しているが、これに限られるものではなく例えば斜めモザイク配列、ペンタイル配列或はデジタル配列等であってもよい。
光遮蔽層15は、各サブ画素25間の境界領域の遮光を行なうためのもので、その境界領域に第1基板7の走査電極18の長手方向(図2のX方向)及びこれに交差する方向(図2のY方向)に延在される帯状に形成されており、例えば図3に示すように着色層16Bを一番下層に配置し、その上に着色層16R、着色層16Gの順等に形成する。
更にマルチギャップ層17は、例えば図1及び図3に示すように反射領域Dでの厚さGが透過領域Cでの厚さHより厚く(G>H)、反射領域Dでのマルチギャップ層表面が透過領域Cでのマルチギャップ層表面より液晶層側に突出するように形成されている。これにより、液晶層6は透過領域Cでの液晶層6の厚さが反射領域Dでの液晶層6の厚さより厚くなるというマルチギャップ構造を形成し、液晶層6での透過領域Cと反射領域Dとの光路長差等を是正することができる。
また、走査電極18は所定の方向(図2及び図3のX方向)に延在する帯状に形成され、複数の走査電極18が相互に並列してストライプ状に構成されている。更に配向膜19は、ポリイミド等の有機薄膜であり、液晶層6の配向状態を規定するためにラビング処理が施されている。
次に対向基板5は、例えば図1、図2及び図3に示すように第2基板8の液晶層側の表面に、マトリックス状に配列する複数の画素電極21と、各画素電極21の境界領域において上述した走査電極18と交差する方向(図2のY方向)に帯状に延びる複数のデータ線22と、該画素電極21及びデータ線22に電気的に接続されたTFD23とが配置され、その液晶層側には配向膜24が形成されている。
ここで、画素電極21は例えばITO等の透明導電体により形成されており、該走査電極18と画素電極21とによって特定される領域がサブ画素25となる。
また、TFD23は例えば図3に示すように第2基板8の表面に成膜された下地層26の上に形成されており、第1金属膜27と、該第1金属膜27の表面に形成された絶縁膜28及び該絶縁膜28の上に形成された第2金属膜29とを有する。
第1金属膜27は例えば、厚さが100〜500nm程度のTa単体膜、Ta合金膜等によって形成されており、データ線22に電気的に接続されている。
また、絶縁膜28は例えば厚さが10〜35nm程度の酸化タンタル等によって形成されている。第2金属膜29は、例えばクロム(Cr)等といった金属膜によって50〜300nm程度の厚さに形成されており、画素電極21に電気的に接続されている。
更に配向膜24は、第1基板7の配向膜19と同様有機薄膜であり、ラビング処理が施されている。
次に、照明装置3は例えば図3に示すように図示しない光源、導光板30、二枚のプリズムシート31,32、拡散シート33、反射シート34等を有する。
ここで、光源は例えばLED(Light Emitting Diode)等が用いられ、導光板30は光源から射出された光を拡散シート33の全体に照射させるものであり、プリズムシート31,32は導光板30から射出された光の輝度を向上させるものである。
また、反射シート34は導光板30の第1基板7と反対側面から射出した光を導光板30に戻し光を有効利用できるようになっている。
(液晶表示装置の製造方法)
次に、液晶表示装置1の製造方法を着色層及びマルチギャップ層を中心に説明する。
図4は液晶表示装置の製造工程のフローチャート図、図5はハーフトーンマスクの概略平面図、図6は着色層の製造工程を説明するための概略断面図、図7はマルチギャップ層の製造工程を説明するための概略断面図及び図8はポジ型感光性材料を用いる場合の製造工程説明図である。尚、説明の都合上図6、図7及び図8では下地層及び反射膜表面の凹凸は省略している。
まず、図4に示すように第1基板7上に均一に樹脂材料をスピンコート等により塗布し、フォトレジスト等により凹凸を有する下地層13を形成する(ST101)。
そして、該下地層13に蒸着法やスパッタリング法等によってアルミニウム等を薄膜状に成膜し、これにフォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることによって、例えば図2及び図3に示すように各サブ画素25の略中央に透過領域Cである矩形状の開口部20を設けると共に、その周囲に反射領域Dを有する反射膜14を図6(a)に示すように形成する(ST102)。
また、形成された反射膜14の上に三色の内の例えば青色の第1感光性材料である感光性着色材が分散されたネガ型の感光性樹脂35をスピンコート等により図6(b)に示すように塗布する(ST103)。
更に図5(a)に示すようにサブ画素25のストライプ配列に合わせた第1ハーフトーンマスク36の上から図6(c)に示すように露光し更に現像することにより、例えば図6(d)に示すように透過領域Cと反射領域Dとで厚さの異なる青色の着色層16Bが形成される(ST104)。なお、光遮蔽層15となる部分にも反射領域D上より更に厚さが薄い着色層16Bが形成される。この工程ST103及びST104を赤の着色層16R、緑の着色層16Gと同様に繰り返すことにより最終的に図6(e)に示すように三色の着色層16が夫々透過領域Cと反射領域Dとで厚さが異なって図3に示すように透過領域Cの表面が反射領域Dの表面より突出するように形成されることとなる。また、光遮蔽層15も三色の着色層が積層され光を遮蔽することができるようになる。
ここで、第1ハーフトーンマスク36は図5(a)に示すように縦方向(図中Y軸方向)に各色でハーフトーンマスクが形成されており、その一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば略0%の完全露光領域Iとその周囲にその半分程度の光の遮光量であるハーフ露光領域Jとが形成されている。また、その色のハーフトーンマスクの両隣は他の色の着色層部分となるので略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、図6(c)に示すように透過領域Cの感光性樹脂35の方が反射領域Dの感光性樹脂35より多く光を受けるのでネガ型である感光性樹脂35は現像後に図6(d)に示すように反射領域Dの方がより薄くなり、結局透過領域C上の表面の方が反射領域D上より突出することとなる。
次に、三回目のST104により図6(e)に示すように三色の着色層16及び光遮蔽層15が形成されているその上に、第2感光性材料であるネガ型の感光性樹脂37をスピンコート法等により図7(a)に示すように塗布する(ST105)。
図5(b)に示すようにサブ画素25のストライプ配列に合わせた第2ハーフトーンマスク38の上から図7(b)に示すように露光し更に現像することにより、例えば図7(c)に示すように透過領域Cと反射領域Dとで厚さの異なるマルチギャップ層17が形成される(ST106)。
ここで、第2ハーフトーンマスク38は図5(b)に示すように縦方向(図中Y軸方向)及び横方向(図中X軸方向)でハーフトーンマスクが形成されており、その一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば半分程度のハーフ露光領域Lとその周囲に略0%の遮光量の完全露光領域Mとが形成されている。尚、第1のハーフトーンマスク36と異なり略100%の遮光量となる完全遮光領域はサブ画素25に対応する領域では形成されていない。
これにより、図7(b)に示すように反射領域Dでの感光性樹脂37の方が透過領域Cでの感光性樹脂37より多く光を受けるのでネガ型である感光性樹脂37は現像後に図7(c)に示すように透過領域Cの方がより薄くなり、結局反射領域Dの表面の方が透過領域Cの表面より突出することとなる。
また、ST106により形成された反射領域D上で突出しているマルチギャップ層17の上に走査電極18の材料であるITO等をスパッタリング法により被着し、フォトリソグラフィ法によってパターニングして図1、図2及び図3に示すようにX軸方向に所定の幅をもって走査電極18をストライプ状に形成する。更にその走査電極18を形成した上に配向膜19を形成し、ラビング処理を施して第1基板側の製造が終了する(ST107)。
次に、第2基板8上にTFD23、データ線22及び画素電極21を形成する(ST108)。
ここで、TFD23は第2基板8上にTa酸化物等を一様な厚さに成膜し下地層26を形成し、その上にTa等をスパッタリングにより一様な厚さで成膜して、フォトリソグラフィ法によりデータ線22と第1金属膜27とを同時に形成する。このとき、データ線22と第1金属膜27とはブリッジで繋がっている。
また、上述の第1金属膜27に絶縁膜である酸化タンタル等を一様な厚さで成膜し絶縁膜28を形成して、更にその上にCrをスパッタリング法により一様な厚さで成膜し、フォトリソグラフィ法を利用して第2金属膜29を形成する。
更に画素電極21の形成予定領域の下地層26を除去した後、ITOをスパッタリング等によって一様な厚さで成膜し、更にフォトリソグラフィ法等によって一サブ画素の大きさに相当する所定形状の画素電極21を一部が第2金属膜29と重なるように形成する。これら一連の処理により、TFD23及び画素電極21が形成される(ST108)。また、その上に配向膜24を形成し、ラビング処理を施して第2基板側の製造が終了する(ST109)。
次に、第2基板側の配向膜24上にギャップ材(図示せず)をドライ散布等により散布し、シール材を介して上述の第1基板7と第2基板8とを貼り合わせる(ST110)。その後、シール材の開口部から液晶を注入し(ST111)、シール材の開口部を紫外線硬化性樹脂等の封止材によって封止する。更に位相差板9,11及び偏光板10,12を第1基板7及び第2基板8の各外面上に貼着等の方法により取り付ける(ST112)。
最後に必要な配線や照明装置3及びケース体等を取り付けて、液晶表示装置1が完成する(ST113)。
以上で液晶表示装置1の製造方法の説明を終了する。
尚、上述の説明では着色層16の形成にネガ型の感光性樹脂35を用い、マルチギャップ層17の形成に同じくネガ型の感光性樹脂37を用いたがこれに限られるものではなく、例えば着色層16の形成にポジ型の感光性樹脂39を用い、マルチギャップ層17の形成にポジ型の感光性樹脂40を用いてもよい。
この場合、図8(a)に示すように着色層16の形成に用いる第1ハーフトーンマスク41は上述の第1ハーフトーンマスク36と異なり、一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば半分程度であるハーフ露光領域Jとその周囲に光の遮光量が略0%の完全露光領域Iとが形成されている。また、その色のハーフトーンマスクの両隣は他の色の着色層部分となるので略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、図8(a)に示すように反射領域Dでの感光性樹脂39の方が透過領域Cでの感光性樹脂39より多く光を受けるので、ポジ型である感光性樹脂39は現像後に図6(d)に示すように反射領域Dの方がより薄くなり、結局透過領域Cの表面の方が反射領域Dより突出することとなる。この場合、完全露光領域Iでは通常の露光量では反射領域Dに着色層16が形成できないおそれがあるので、半分程度(例えば150mJ程度)に露光量を調整する必要がある。
また、図8(b)に示すようにマルチギャップ層17の形成に用いる第2ハーフトーンマスク42は上述の第2ハーフトーンマスク38と異なり、その一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば略0%の遮光量の完全露光領域Mとその周囲に半分程度のハーフ露光領域Lとが形成されている。尚、第1のハーフトーンマスク36と異なり略100%の遮光量となる完全遮光領域はサブ画素25に対応する領域では形成されていない。
これにより、図8(b)に示すように透過領域Cでの感光性樹脂40の方が反射領域Dでの感光性樹脂40より多く光を受けるのでポジ型である感光性樹脂40は現像後に図7(c)に示すように透過領域Cの方がより薄くなり、結局反射領域Dの表面の方が透過領域Cの表面より突出することとなる。この場合、完全露光領域Mでは通常の露光量では反射領域Dにマルチギャップ層17が形成できないおそれがあるので、半分程度(例えば150mJ程度)に露光量を調整する必要がある。
(液晶表示装置の動作)
次に、以上のように構成された液晶表示装置1の動作について光の進行を中心に簡単に説明する。
まず、第1基板7に形成された走査電極18に走査信号を供給する一方、第2基板8に形成されたTFD23を介して所定の画素電極21にデータ線22からデータ信号が供給されると、所定の走査電極18と所定の画素電極21とが対向する領域において保持されている液晶のみ駆動できることとなる。
従って、例えば第2基板8及び画素電極21を透過して液晶層6に入射した外光は、該液晶層6によってサブ画素25毎に光変調され、更に厚さGのマルチギャップ層17を通過し厚さFの着色層16により着色されて反射領域Dの反射膜14により反射される。その後再び着色層16及びマルチギャップ層17を通過し、画素電極21及び第2基板8を通過して表示画面から射出されることとなる。
これに対し、照明装置3から射出された光は第1基板7及び透過領域Cの反射膜14である開口部20を通過し、厚さEの着色層16及び厚さHのマルチギャップ層17を通過して液晶層6に入射した後、該液晶層6によってサブ画素25毎に光変調され、画素電極21及び第2基板8を通過して表示画面から射出される。
ここで、着色層16を透過領域Cでは一回通過するだけであるが反射領域Dでは二回通過することによる光路長の違いを、反射領域Dでの厚さF(1μm)より透過領域Cでの厚さE(2μm)に厚くして是正することが可能となる。
また、液晶層6でも透過領域Cでは一回通過するだけであるが反射領域Dでは二回通過することによる光路長差を、マルチギャップ層17の透過領域Cでの厚さH(0.8μm)より反射領域Dでの厚さG(4.3μm)に厚くして液晶層6側に突出させ、是正することが可能となる。
以上で液晶表示装置1の動作の説明を終了する。
このように本実施形態によれば、成膜された第1感光性材料である着色層形成用の感光性樹脂35を、透過領域Cで液晶側に突出させることで、透過領域Cでの厚さが反射領域Dでの厚さより厚くなるように、第1ハーフトーンマスク36を用いて露光することとしたので、例えば透過領域Cでの感光性樹脂35には反射領域Dでの感光性樹脂35より多くの光を照射させることができる一方、反射領域Dでの感光性樹脂35にも必要な量の光を照射することができる。
これにより、従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で反射領域Dには透過領域Cと比較して厚さの薄い着色層16を形成し、透過領域Cには反射領域Dと比較して厚さが厚くかつ、液晶側に突出させた着色層16を形成でき、製造工程を少なくさせることが可能となる。
更に着色層16を透過領域Cで液晶側に突出させ、該透過領域Cでの厚さが反射領域Dでの厚さより厚くなるように形成したので、同一の色材で反射光と透過光との色再現性を同じとした液晶表示装置1を提供できる。
また、該着色層16の上に配置されたマルチギャップ層17を反射領域Dで液晶側に突出させ、該反射領域Dでの厚さが透過領域Cでの厚さより厚くなるように形成することとしたので、反射領域Dでの液晶層6の光路長と透過領域Cでの着色層16の突出による液晶層6の光路長との差を、該マルチギャップ層17の厚さの違いにより解消することができ、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることが可能となる。
更に反射領域Dでの厚さを透過領域Cでの厚さより厚くするために、反射領域Dで液晶側に突出するように、成膜された感光性樹脂37を第2ハーフトーンマスク38を用いて露光することとしたので、例えば反射領域Dでの感光性樹脂37には透過領域Cでの感光性樹脂37より多くの光を照射することができる一方、透過領域Cでの感光性樹脂37にも必要な量の光を照射することができる。これにより、従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で透過領域Cには反射領域Dと比較して厚さの薄いマルチギャップ層17を形成し、反射領域Dには透過領域Cと比較して厚さが厚く、かつ、液晶側に突出させたマルチギャップ層17を形成が可能となる。また、製造工程を少なくさせコストの低減が図れる。
(変形例1)
次に、本発明に係る液晶表示装置1の変形例1について説明する。本変形例1においては液晶表示装置の製造方法でマルチギャップ層17の形成で用いる第2ハーフトーンマスク38に着色層16の形成に用いた第1ハーフトーンマスク36と同じ形状のものを用いる点で第1の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図9は同じハーフトーンマスクを用いる場合のフローチャート図、図10はマルチギャップ層の製造工程を説明するための概略断面図及び図11はネガ、ポジの組み合せを逆にした場合の製造工程の説明図である。尚、説明の都合上図9、図10及び図11では下地層及び反射膜表面の凹凸は省略している。
(液晶表示装置の構成)
液晶表示装置の構成は第1の実施形態の液晶表示装置1の構成と同様であるのでその説明を省略する。
(液晶表示装置の製造方法)
図9に示すようにST101からST104までとST107からST113までは第1の実施形態の製造方法と同様であるのでその説明を省略し、マルチギャップ層17用の感光性樹脂37の塗布及び露光、現像について中心的に説明する。
三回目のST104により図6(e)に示すように三色の着色層16及び光遮蔽層15が形成されているその上に、第2感光性材料であるポジ型の感光性樹脂40をスピンコート法等により図7(a)に示すように塗布する(ST201)。
そして、図5(a)に示すようにサブ画素25のストライプ配列に合わせた第1ハーフトーンマスク36(または、ハーフトーンマスク36と同じ形状のマスク)の上から図10に示すように露光する。この際、一色の第1ハーフトーンマスク36では他の二色分を空けて縦方向にしか複数同時に露光できないので、他の二色の第1ハーフトーンマスクで夫々露光する多重露光して縦方向及び横方向でハーフトーンマスクが形成されているのと同様に全面に渡って露光処理することができる。
更に現像することにより、例えば図7(c)に示すように透過領域Cと反射領域Dとで厚さの異なるマルチギャップ層17が形成される(ST202)。
ここで、第1ハーフトーンマスク36は図5(a)に示すように他の二色の分を空けて縦方向(図中Y軸方向)に複数ハーフトーンマスクが形成されており、その一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば略0%の完全露光領域Iとその周囲にその半分程度の光の遮光量であるハーフ露光領域Jとが形成されている。また、ハーフトーンマスクの両隣は略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、図10に示すように透過領域Cでの感光性樹脂40の方が反射領域Dでの感光性樹脂40より多く光を受けるのでポジ型である感光性樹脂39は現像後に図7(c)に示すように反射領域Dの方がより厚くなり、結局の反射領域Dでの面の方が透過領域Cより突出することとなる。
以下の工程は第1の実施形態の製造方法のST107以下と同様であり、最後に必要な配線や照明装置3及びケース体等を取り付けて、液晶表示装置1が完成する(ST113)。
以上で液晶表示装置1の変形例1の製造方法の説明を終了する。
尚、上述の説明では着色層16の形成にネガ型の感光性樹脂35を用い、マルチギャップ層17の形成にポジ型の感光性樹脂40を用いたがこれに限られるものではなく、例えば着色層16の形成にポジ型の感光性樹脂39を用い、マルチギャップ層17の形成にネガ型の感光性樹脂37を用いてもよい。
この場合、図11(a)に示すように着色層16の形成に用いる第1ハーフトーンマスク41は上述の第1ハーフトーンマスク36と異なり、一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば半分程度の光の遮光量であるハーフ露光領域Jとその周囲に略0%の完全露光領域Iとが形成されている。また、その色のハーフトーンマスクの両隣は他の色の着色層の部分となるので略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、図11(a)に示すように反射領域Dでの感光性樹脂39の方が透過領域Cでの感光性樹脂39より多く光を受けるので、ポジ型である感光性樹脂39は現像後に図6(d)に示すように反射領域Dの方がより薄くなり、結局透過領域Cの表面の方が反射領域Dより突出することとなる。この場合、完全露光領域Iでは通常の露光量では反射領域Dに着色層16が形成できないおそれがあるので、半分程度(例えば150mJ程度)に露光量を調整する必要がある。
また、図11(b)に示すようにマルチギャップ層17の形成に用いる一色の第1ハーフトーンマスク41では他の二色分を空けて縦方向にしか複数同時に露光できないので、他の二色の第1ハーフトーンマスクで夫々露光する多重露光して縦方向及び横方向でハーフトーンマスクが形成されているのと同様に全面に渡って露光処理することができる。
更に現像することにより、例えば図7(c)に示すように透過領域Cと反射領域Dとで厚さの異なるマルチギャップ層17が形成され、結局の反射領域Dでの表面の方が透過領域Cでの表面より突出することとなる。
(液晶表示装置の動作)
次に、以上のように構成された液晶表示装置1の変形例1の動作については第1の実施形態の液晶表示装置1の動作と同様であるのでその説明を省略する。
このように本変形例1によれば着色層16の形成とマルチギャップ層17の形成とで同じ形状のハーフトーンマスクを用いることが可能となり製造コストの低減を更に図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る液晶表示装置の第2の実施形態について説明する。本実施形態においてはマルチギャップ層が対向基板側に形成されている点が第1の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図12は本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置101を構成する液晶パネルの部分概略断面図である。
(液晶表示装置の構成)
液晶表示装置101は、例えば液晶パネル102と、当該液晶パネル102に光を射出する照明装置3及び該液晶パネル102に接続された図示しない回路基板やその他の付帯機構が必要に応じて付設される。
液晶パネル102は、図12に示すように相対向する基板であるカラーフィルタ基板104及び対向基板105と該カラーフィルタ基板104及び対向基板105がシール材(図示しない)を介して貼り合わされ、両基板の間隙に封入された例えばSTN(Super Twisted Nematic)型の液晶である液晶層6等を有する。
ここで、カラーフィルタ基板104は、ガラス板又は合成樹脂板等から形成された透明な液晶表示装置用の基板である第1基板7を其体とし、対向基板105はカラーフィルタ基板104に対向し、ガラス板又は合成樹脂板等から形成された透明な液晶表示装置用の基板である第2基板8を其体とする。また、第1基板7の液晶層6と反対側には位相差板9及び偏光板10が配置され、第2基板8の液晶層6と反対側には同様に位相差板11及び偏光板12が配置されている。
また、カラーフィルタ基板104は図12に示すように第1基板7の液晶層側の表面に下地層13が形成され、その下地層13の表面には光の透過領域である開口部を有する反射膜14及び光を遮蔽する光遮蔽層15が形成されている。また、該開口部を含めた反射膜14の液晶層側には着色層16が光遮蔽層15で区切られる領域に形成されている。この結果、開口部では着色層16が直接下地層13の上に積層されることとなる。
更にカラーフィルタ基板104は、該着色層16の液晶層側にITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体からなる走査電極118が形成されている。また、その走査電極118の液晶層側には、例えばポリイミド樹脂等からなる配向膜119が形成されている。
次に対向基板105は、例えば図12に示すように第2基板8の液晶層側の表面にマルチギャップ層117と、その上に積層されたマトリックス状に配列する複数の画素電極121と、各画素電極121の境界領域において上述した走査電極118と交差する方向(図2のY方向)に帯状に延びる複数のデータ線22と、該画素電極121及びデータ線22に電気的に接続されたTFD23とが配置され、その液晶層側には配向膜124が形成されている。
ここで、マルチギャップ層117は、例えば図12に示すように反射領域Dでの厚さNが透過領域Cでの厚さOより厚く(N>O)、反射領域Dでのマルチギャップ層表面が透過領域Cでのマルチギャップ層表面より液晶層側に突出するように形成されている。これにより、液晶層6は透過領域Cでの液晶層6の厚さが反射領域Dでの液晶層6の厚さより厚くなるというマルチギャップ構造を形成し、液晶層6での透過領域Cと反射領域Dとの光路長の違い等を是正することができる。
また、画素電極121は例えばITO等の透明導電体により形成されており、該走査電極118と画素電極121とによって特定される領域がサブ画素25となる。
更に配向膜124は、第1基板7の配向膜119と同様有機薄膜であり、ラビング処理が施されている。
(液晶表示装置の製造方法)
次に、液晶表示装置101の製造方法は第2基板にマルチギャップ層を形成する点が第1の実施形態と異なるのでマルチギャップ層の形成を中心に説明する。
図13は液晶表示装置の製造工程のフローチャート図及び図14はマルチギャップ層の製造工程を説明するための概略断面図である。尚、説明の都合上図14では下地層及び反射膜表面の凹凸は省略している。
まず、第1基板7上に均一に樹脂材料をスピンコート等により塗布し、フォトレジスト等により凹凸を有する下地層13を形成する(ST101)。以下、ST104までは第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
そして、三回目のST104により図6(e)に示すように三色の着色層16及び光遮蔽層15が形成されているその上に、走査電極118の材料であるITO等をスパッタリング法により被着し、フォトリソグラフィ法によってパターニングして図12に示すようにX軸方向に所定の幅をもって走査電極118をストライプ状に形成する。更にその走査電極118を形成した上に配向膜119を形成し、ラビング処理を施して第1基板側の製造が終了する(ST301)。
次に、第2基板8上にTFD23及びデータ線22を形成し(ST302)、その上に画素電極121の形成予定領域等を含め第2感光性材料であるネガ型の感光性樹脂37をスピンコート法等により図14(a)に示すように塗布する(ST303)。
そして、図5(b)に示すようにサブ画素25のストライプ配列に合わせた第2ハーフトーンマスク38の上から図14(b)に示すように露光し更に現像することにより、例えば図14(c)に示すように透過領域Cと反射領域Dとで厚さの異なるマルチギャップ層117が形成される(ST304)。尚、図14中では省略してあるがマルチギャップ層117には画素電極121と第2金属膜29とを電気的に接続するようにスルーホールが形成される。
また、ST304により形成されたマルチギャップ層117の上にITOをスパッタリング等によって一様な厚さで成膜し、更にフォトリソグラフィ法等によって一サブ画素の大きさに相当する所定形状の画素電極121を一部が第2金属膜29と電気的に接続するように形成する。また、その上に配向膜124を形成し、ラビング処理を施して第2基板側の製造が終了する(ST305)。
以下、ST110から最後に必要な配線や照明装置3及びケース体等を取り付けて、液晶表示装置101が完成するST113まで第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上で液晶表示装置101の製造方法の説明を終了する。
尚、上述の説明では着色層16の形成にネガ型の感光性樹脂35を用い、マルチギャップ層117の形成に同じくネガ型の感光性樹脂37を用いたがこれに限られるものではなく、例えば着色層16の形成にポジ型の感光性樹脂39を用い、マルチギャップ層117の形成にポジ型の感光性樹脂40を用いてもよいことは、第1の実施形態と同様である。
この場合、着色層16の形成に用いる第1ハーフトーンマスク41は上述の第1ハーフトーンマスク36と異なり、一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば半分程度の光の遮光量であるハーフ露光領域Jとその周囲に略0%の完全露光領域Iとが形成されている。また、その色のハーフトーンマスクの両隣は他の色の着色層の部分となるので略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、反射領域Dでの感光性樹脂39の方が透過領域Cでの感光性樹脂39より多く光を受けるので、ポジ型である感光性樹脂39は現像後に反射領域Dの方がより薄くなり、結局透過領域Cの表面の方が反射領域Dの表面より突出することとなる。この場合、完全露光領域Iでは通常の露光量では反射領域D上に着色層16が形成できないおそれがあるので、半分程度(例えば150mJ程度)に露光量を調整する必要がある。
また、マルチギャップ層117の形成に用いる第2ハーフトーンマスク42は上述の第2ハーフトーンマスク38と異なり、その一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば略0%の遮光量の完全露光領域Mとその周囲に半分程度のハーフ露光領域Lとが形成されている。尚、第1のハーフトーンマスク36と異なり略100%の遮光量となる完全遮光領域はサブ画素25に対応する領域では形成されていない。
これにより、透過領域Cでの感光性樹脂40の方が反射領域Dでの感光性樹脂40より多く光を受けるのでポジ型である感光性樹脂40は現像後に透過領域Cの方がより薄くなり、結局反射領域Dの表面の方が透過領域Cの表面より突出することとなる。この場合、完全露光領域Mでは通常の露光量では透過領域Cにマルチギャップ層117が形成できないおそれがあるので、半分程度(例えば150mJ程度)に露光量を調整する必要がある。
(液晶表示装置の動作)
次に、以上のように構成された液晶表示装置101の動作について光の進行を中心に簡単に説明する。
まず、第1基板7に形成された走査電極118に走査信号を供給する一方、第2基板8に形成されたTFD23を介して所定の画素電極121にデータ線22からデータ信号が供給されると、所定の走査電極118と所定の画素電極121とが対向する領域において保持されている液晶のみ駆動できることとなる。
従って、例えば第2基板8、厚さNのマルチギャップ層117及び画素電極121を透過して液晶層6に入射した外光は、該液晶層6によってサブ画素25毎に光変調され、更に厚さFの着色層16により着色されて反射領域Dの反射膜14により反射される。その後再び着色層16、液晶層6及び画素電極121を通過し、マルチギャップ層117及び第2基板8を通過して表示画面から射出されることとなる。
これに対し、照明装置3から射出された光は第1基板7及び透過領域Cの開口部20を通過し、厚さEの着色層16を通過して液晶層6に入射した後、該液晶層6によってサブ画素25毎に光変調され、画素電極121、厚さOのマルチギャップ層117及び第2基板8を通過して表示画面から射出される。
ここで、着色層16を透過領域C上では一回通過するだけであるが反射領域D上では二回通過することによる光路長の差を、反射領域Dでの厚さF(1μm)より透過領域Cでの厚さE(2μm)に厚くして是正することが可能となる。
また、液晶層6でも透過領域C上では一回通過するだけであるが反射領域D上では二回通過することによる光路長の差を、マルチギャップ層117の透過領域Cでの厚さO(0.8μm)より反射領域Dでの厚さN(4.3μm)に厚くして液晶層6側に突出させ、是正することが可能となる。
以上で液晶表示装置1の動作の説明を終了する。
このように本実施形態によれば、着色層16を透過領域Cで液晶側に突出させ、該透過領域Cでの厚さが反射領域Dでの厚さより厚くなるように形成したので、同一の色材で反射光と透過光との色再現性を同じとした液晶表示装置101を提供できる。
また、第2基板8に配置されたマルチギャップ層117を反射領域Dで液晶側に突出させ、該反射領域Dでの厚さが透過領域Cでの厚さより厚くなるように形成することとしたので、反射領域Dでの液晶層6の光路長と透過領域Cでの着色層16の突出による液晶層6の光路長との差を、該マルチギャップ層117の厚さの違いにより解消することができ、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくすることが可能となる。
更に反射領域Dでの厚さを透過領域Cでの厚さより厚くするために、反射領域Dで液晶側に突出するように、成膜された感光性樹脂37を第2ハーフトーンマスク38を用いて露光することとしたので、例えば反射領域Dでの感光性樹脂37には透過領域Cでの感光性樹脂37より多くの光を照射することができる一方、透過領域Cでの感光性樹脂37にも必要な量の光を照射することができる。これにより、従来二回の塗布、露光及び現像工程が必要であったものを一回の塗布、露光及び現像工程で透過領域Cには反射領域Dと比較して厚さの薄いマルチギャップ層117を形成し、反射領域Dには透過領域Cと比較して厚さが厚く、かつ、液晶側に突出させたマルチギャップ層117の形成が可能となる。また、製造工程を少なくさせコストの低減が図れる他、多種多様な液晶表示装置に対応できることとなる。
(第3の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶表示装置1,101を備えた本発明の第3の実施形態に係る電子機器について説明する。尚、第1の実施形態、変形例1の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態、変形例1の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図15は本発明の第3の実施形態に係る電子機器の表示制御系の全体構成を示す概略構成図である。
電子機器300は、表示制御系として例えば図15に示すように液晶パネル2及び表示制御回路390などを備え、その表示制御回路390は表示情報出力源391、表示情報処理回路392、電源回路393及びタイミングジェネレータ394などを有する。
また、液晶パネル2には表示領域Sを駆動する駆動回路361を有する。
表示情報出力源391は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備えている。更に表示情報出力源391は、タイミングジェネレータ394によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形で表示情報を表示情報処理回路392に供給するように構成されている。
また、表示情報処理回路392はシリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路361へ供給する。また、電源回路393は、上述した各構成要素に夫々所定の電圧を供給する。
このように本実施形態によれば、着色層16を透過領域Cで液晶側に突出させ、該透過領域Cでの厚さが反射領域Dでの厚さより厚くなるように形成したので、同一の色材で反射光と透過光との色再現性を同じとした液晶表示装置1を備えた電子機器300を提供できる。
また、該着色層16の上に配置されたマルチギャップ層17を反射領域Dで液晶側に突出させ、該反射領域Dでの厚さが透過領域Cでの厚さより厚くなるように形成することとしたので、反射領域Dでの液晶層6の光路長と透過領域Cでの着色層16の突出による液晶層6の光路長との差を、該マルチギャップ層17の厚さの違いにより解消することができ、簡単な構造で反射型表示と透過型表示との光路長差等から生じる色むら等の表示品位の低下を防止すると共に、製造工程をより少なくした電子機器を提供できる。
特に最近の電子機器にあっては、低価格且つ、高品質な表示機能を発揮できることが求められており、低コストで高い表示品位を提供する本発明の意義は大きいといえる。
具体的な電子機器としては、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの他に液晶表示装置が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶表示装置1,101が適用可能なのは言うまでもない。
なお、本発明の電気光学装置及び電子機器は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上、好ましい実施形態を上げて本発明を説明したが、本発明は上述したいずれの実施形態にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。また、本発明の技術思想の範囲内で各実施形態及び変形例を適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の実施形態や変形例では薄膜ダイオード素子アクティブマトリクス型の液晶表示装置について説明したがこれに限られるものではなく、例えば薄膜トランジスタ素子アクティブマトリクス型、パッシブマトリクス型の液晶表示装置であってもよい。これにより、多種多様な液晶表示装置についても、簡単な構造で製造コストを低減しながら表示品位をより高いものとすることができる。
また、上述の第2の実施形態では着色層16とマルチギャップ層117とを夫々別々のハーフトーンマスクを用いて露光することとして説明したがこれに限られるものではなく、第1の実施形態の変形例1と同様、着色層16とマルチギャップ層117とを同じ形のハーフトーンマスク、例えば第1ハーフトーンマスク36で露光してもよい。
この場合、例えば着色層16の形成にネガ型の感光性樹脂35を用い、マルチギャップ層117の形成にポジ型の感光性樹脂40を用いてもよいし、また、着色層16の形成にポジ型の感光性樹脂39を用い、マルチギャップ層117の形成にネガ型の感光性樹脂37を用いてもよい。
尚、着色層16の形成にポジ型の感光性樹脂39を用い、マルチギャップ層117の形成にネガ型の感光性樹脂37を用いる場合は、着色層16(マルチギャップ層117)の形成に用いる第1ハーフトーンマスク41は、一つのサブ画素25に対応する領域では、略中央に略矩形状の光の遮光量が例えば半分程度の光の遮光量であるハーフ露光領域Jとその周囲に略0%の完全露光領域Iとが形成されている。また、その色のハーフトーンマスクの両隣は他の色の着色層部分となるので略100%の遮光量となる完全遮光領域Kが形成されている。
これにより、製造コストの低減を更に図ることができると共に、第1感光性材料及び第2感光性材料を同じ形状のマスクで露光するので位置調整が正確であり、かつ、容易にできる。
また、遮光領域が異なる複数種類のマスクを用いて露光し、現像する多重露光により、着色層及びマルチギャップ層を形成しても良い。この場合、従来二回の塗布および現像工程が必要であったものを、一回の塗布および現像工程で、着色層又はマルチギャップ層を形成できる。
第1の実施形態に係る液晶パネルの概略斜視図である。 第1の実施形態に係る液晶パネルの対向基板側の概略平面図である。 図2におけるA−A線及びB−B線の概略断面図である。 第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造工程のフローチャート図である。 第1の実施形態に係るハーフトーンマスクの概略平面図である。 第1の実施形態に係る着色層の製造工程を説明するための概略断面図である。 マルチギャップ層の製造工程を説明するための概略断面図である。 ポジ型感光性材料を用いた場合の製造工程を説明するための概略断面図である。 変形例1に係る液晶表示装置の製造方法のフローチャート図である。 変形例1に係るマルチギャップ層の製造工程の概略断面図である。 ネガ、ポジの組み合せを逆にした場合の製造工程の概略断面図である。 第2の実施形態に係る液晶パネルの部分概略断面図である。 第2の実施形態に係る液晶表示装置の製造工程のフローチャート図である。 第2の実施形態に係るマルチギャップ層の製造工程の概略断面図である。 第3の実施形態に係る電子機器の表示制御系の概略構成図である。
符号の説明
1,101 液晶表示装置、 2,102 液晶パネル、 3 照明装置、 4,104 カラーフィルタ基板、 5,105 対向基板、 6 液晶層、 7 第1基板、 8 第2基板、 9,11 位相差板、 10,12 偏光板、 13,26 下地層、 14 反射膜、 15 光遮蔽層、 16 着色層、 17,117 マルチギャップ層、 18,118 走査電極、 19,24,119,124 配向膜、 20 開口部、 21,121 画素電極、 22 データ線、 23 TFD、 25 サブ画素、 27 第1金属膜、 28 絶縁膜、 29 第2金属膜、 30 導光板、 31,32 プリズムシート、 33 拡散シート、 34 反射シート、 35,37,39,40 感光性樹脂、 36,41 第1ハーフトーンマスク、 38,42 第2ハーフトーンマスク、 300 電子機器、 361 駆動回路、 390 表示制御回路

Claims (11)

  1. 複数の画素と、当該画素内に設けられた光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、液晶を間に保持し相対向する一対の基板と、前記一対の基板のいずれか一方の基板に形成された反射膜とを備えた液晶表示装置の製造方法において、
    前記一対の基板のいずれか一方の基板で、前記反射領域及び前記透過領域に、着色された第1感光性材料を成膜する工程と、
    前記成膜された第1感光性材料を、前記透過領域で前記液晶側に突出させることで、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、第1ハーフトーンマスクを用いて露光する工程と、
    前記露光された第1感光性材料を現像し、着色層を形成する工程と
    を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記一対の基板のいずれか一方の基板に、第2感光性材料を成膜する工程と、
    前記反射領域での厚さを前記透過領域での厚さより厚くするために、前記反射領域で前記液晶側に突出するように、前記成膜された第2感光性材料を第2ハーフトーンマスクを用いて露光する工程と、
    前記露光された第2感光性材料を現像し、マルチギャップ層を形成する工程とを更に具備することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記透過領域は前記反射膜が設けられていない領域であり、
    前記第1感光性材料を成膜する工程においては、前記第1感光性材料を前記反射膜上及び前記反射膜が設けられていない領域内に成膜し、
    前記第2感光性材料を成膜する工程においては、前記着色層上に前記第2感光性材料を成膜することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ネガ材であり、
    前記第1ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、
    前記第2ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ポジ材であり、
    前記第1ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、
    前記第2ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ネガ材及びポジ材であり、
    前記第1ハーフトーンマスクは、前記反射領域に対応する領域が前記透過領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、
    前記第2ハーフトーンマスクは、該第1ハーフトーンマスクと同じ形状であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記第1感光性材料及び第2感光性材料は、夫々ポジ材及びネガ材であり、
    前記第1ハーフトーンマスクは、前記透過領域に対応する領域が前記反射領域に対応する領域より遮光量が大きくなるように形成されており、
    前記第2ハーフトーンマスクは、前記第1ハーフトーンマスクと同じ形状であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記第1ハーフトーンマスク及び第2ハーフトーンマスクによる露光工程の少なくともいずれか一方の露光工程で、該露光用の光源の露光量を調整することを特徴とする請求項2から請求項7のうちいずれか一項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 複数の画素と、当該画素内に設けられた光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、液晶を間に保持し相対向する一対の基板と、前記一対の基板のいずれか一方の基板に形成された反射膜とを備えた液晶表示装置の製造方法において、
    前記一対の基板のいずれか一方の基板で、前記反射領域及び前記透過領域に、着色された第1感光性材料を成膜する工程と、
    前記透過領域で前記液晶側に突出させることで、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、前記成膜された第1感光性材料を複数種類のマスクを用いて多重露光する工程と、
    前記露光された第1感光性材料を現像し、着色層を形成する工程とを備え、
    前記複数種類のマスクは、前記透過領域に対応する領域とその他の領域に対応する領域とで、遮光量が異なるように形成されているマスクと、前記透過領域及び前記反射領域に対応する領域とその他の領域に対応する領域とで、遮光量が異なるように形成されているマスクとを含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 複数の画素を備えた液晶表示装置において、
    液晶を間に保持し、相対向する一対の基板と、
    前記画素内に設けられた、光を透過させる透過領域及び光を反射させる反射領域と、
    前記一対の基板のいずれか一方の基板において、前記反射領域に設けられた反射膜と、
    前記一対の基板のいずれか一方の基板において、前記反射領域及び前記透過領域に設けられ、前記透過領域での厚さが前記反射領域での厚さより厚くなるように、前記透過領域で前記液晶側に突出して形成された着色層と、
    前記着色層上の前記液晶側において、前記反射領域及び前記透過領域に設けられ、前記反射領域での厚さが前記透過領域での厚さより厚くなるように、前記反射領域で前記液晶側に突出して形成されたマルチギャップ層とを備えることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項10に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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